説明

補体関連障害を処置するための方法および組成物

本開示は、とりわけ、ヒト補体のインヒビターを含む組成物、および補体関連障害を処置または予防するための方法におけるこの組成物の使用に関する。いくつかの実施形態では、このインヒビターは患者に長期に投与される。いくつかの実施形態では、このインヒビターは、全身の補体阻害を維持し、かつ急進展を妨げる量および頻度で患者に投与される。いくつかの実施形態では、この組成物は、ヒト補体成分C5タンパク質またはそのタンパク質のフラグメント、例えば、C5aもしくはC5bに結合する抗体、またはその抗原結合フラグメントを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
補体関連障害を処置するための方法であって、補体インヒビターを、補体関連障害の処置を必要とする患者に対して、該患者における全身的な補体活性を実質的に阻害するのに有効な量および頻度で長期に投与する工程を包含し、ここで該患者は、補体関連障害を有するか、補体関連障害を有する疑いがあるか、または補体関連障害を発症するリスクがあり、ただし該補体関連障害は、発作性夜間血色素尿症ではない、方法。
【請求項2】
同種の器官または組織を移植するための方法であって、器官または組織を、器官または組織の移植を必要とする患者に対して移植する工程を包含し、ここで該移植の前およびその後に、補体インヒビターが、該患者における全身性の補体活性を実質的に阻害するのに有効な量および頻度で該患者に投与される、方法。
【請求項3】
前記器官または組織が、肝臓、腎臓、心臓、肺、皮膚、眼、骨髄、および脈管の組織からなる群より選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記患者が、補体関連障害を有するか、補体関連障害を有する疑いがあるか、または補体関連障害を発症するリスクがある、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記補体インヒビターが、血清溶血性活性を20%以下まで低下し、かつ該血清溶血性活性を20%以下に維持するのに有効な量および頻度で患者に長期に投与される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記補体インヒビターが、血清LDHレベルを500IU/L以下に維持するのに有効な量および頻度で患者に対して長期に投与される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記補体インヒビターが、ポリペプチド、ポリペプチドアナログ、核酸、核酸アナログ、および低分子からなる群より選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記補体インヒビターが、可溶性のCR1、LEX−CR1、MCP、DAF、CD59、H因子、コブラ毒因子、FUT−175、コンプレスタチン、およびK76 COOHからなる群より選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記補体インヒビターがヒト補体成分タンパク質の発現を阻害する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記補体インヒビターが、ヒト補体成分C5、C4、C3、またはC2の切断を阻害する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記補体インヒビターが補体成分C5のフラグメントC5aおよびC5bへの切断を阻害する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記補体インヒビターがヒト補体成分タンパク質に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントがヒト補体成分C5タンパク質に結合する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記抗体が前記補体成分C5タンパク質のα鎖に結合する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記抗体が、前記ヒト補体成分C5のα鎖に結合し、該抗体が、(i)ヒト体液における補体活性化を阻害し、(ii)精製されたヒト補体成分C5の、ヒト補体成分C3bまたはヒト補体成分C4bのいずれかへの結合を阻害し、(iii)該ヒト補体活性化産物がないC5aに結合しない、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記抗体が、配列番号1〜26のいずれか1つに示されるアミノ酸配列を有する前記ヒト補体成分C5タンパク質に結合する、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記抗体が、配列番号5のアミノ酸位置8からアミノ酸位置12までに相当するアミノ酸配列を含む、単離されたオリゴペプチドに結合する、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記ポリペプチドが、補体成分C5フラグメントC5bに結合する抗体を含む、請求項12または13に記載の方法。
【請求項19】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項12〜18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、ヒト化抗体、組み換え抗体、ダイアボディ、キメラ化抗体またはキメラ抗体、脱免疫化ヒト抗体、完全ヒト抗体、単鎖抗体、Fvフラグメント、Fdフラグメント、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、およびF(ab’)フラグメントからなる群より選択される、請求項12〜19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記抗体がエクリズマブである、請求項12または13に記載の方法。
【請求項22】
前記抗体が、前記患者の血液中でC5分子1個ごとに少なくとも0.7個の抗C5抗体分子という濃度を維持するための量および頻度で該患者に投与される、請求項12、13または21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記抗体が、前記患者の血液1ミリリットルあたり少なくとも50μgという該抗体を維持するための量および頻度で該患者に投与される、請求項12、13または21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記抗体が、前記患者の血液1ミリリットルあたり少なくとも100μgという該抗体の濃度を維持するために有効な量および頻度で該患者に投与される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記患者の体重が40kg以上である、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記抗体が、以下:
少なくとも800mgの該抗体を、1週あたり1回で4週間連続;
少なくとも800mgの該抗体を、第5週の間に1回;および
少なくとも800mgの該抗体を、その後隔週に;
というスケジュールのもとで、少なくとも7週間、前記患者に投与される、請求項12、13または21〜25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記抗体が、以下:
少なくとも900mgの該抗体を、1週あたり1回で4週間連続;
少なくとも1200mgの該抗体を、第5週の間に1回;および
少なくとも1200mgの該抗体を、その後隔週に;
というスケジュールのもとで、少なくとも7週間、前記患者に投与される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記患者の体重が40kg未満だが、30kg以上である、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記抗体が、以下:
少なくとも500mgの該抗体を、1週あたり1回で2週間連続;
少なくとも700mgの該抗体を、第3週の間に1回;および
少なくとも700mgの該抗体を、その後隔週に;
というスケジュールのもとで、少なくとも5週間、前記患者に長期に投与される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記抗体が、以下:
少なくとも600mgの該抗体を、1週あたり1回で2週間連続;
少なくとも900mgの該抗体を、第3週の間に1回;および
少なくとも900mgの該抗体を、その後隔週に;
というスケジュールのもとで、少なくとも5週間、前記患者に長期に投与される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記患者の体重が30kg未満だが、20kg以上である、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記抗体が、以下:
少なくとも500mgの該抗体を、1週あたり1回で2週間連続;
少なくとも500mgの該抗体を、第3週の間に1回;および
少なくとも500mgの該抗体を、その後隔週に;
というスケジュールのもとで、少なくとも5週間、前記患者に長期に投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記抗体が、以下:
少なくとも600mgの該抗体を、1週あたり1回で2週間連続;
少なくとも600mgの該抗体を、第3週の間に1回;および
少なくとも600mgの該抗体を、その後隔週に;
というスケジュールのもとで、少なくとも5週間、前記患者に長期に投与される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記患者の体重が20kg未満だが、10kg以上である、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
前記抗体が、以下:
少なくとも500mgの該抗体を、1週あたり1回で1週間;
少なくとも200mgの該抗体を、第2週の間に1回;および
少なくとも200mgの該抗体を、その後隔週に;
というスケジュールのもとで、少なくとも4週間、前記患者に長期に投与される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記抗体が、以下:
少なくとも600mgの該抗体を、1週あたり1回で1週間;
少なくとも300mgの該抗体を、第2週の間に1回;および
少なくとも300mgの該抗体を、その後隔週に;
というスケジュールのもとで、少なくとも4週間、前記患者に長期に投与される、請求項36に記載の方法。
【請求項37】
前記患者の体重が10kg未満だが、5kg以上である、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記抗体が、以下:
少なくとも200mgの該抗体を、1週あたり1回で1週間;
少なくとも200mgの該抗体を、第2週の間に1回;および
少なくとも200mgの該抗体を、その後3週間ごとに1回;
というスケジュールのもとで、少なくとも5週間、前記患者に長期に投与される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記抗体が、以下:
少なくとも300mgの該抗体を、1週あたり1回で1週間;
少なくとも300mgの該抗体を、第2週の間に1回;および
少なくとも300mgの該抗体を、その後3週間ごと;
というスケジュールのもとで、少なくとも5週間、前記患者に長期に投与される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記補体インヒビターが、前記移植の前24時間内に前記患者に投与される、請求項2〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記補体インヒビターが、移植の前12時間内に前記患者に投与される、請求項2〜24または40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記補体インヒビターが、前記器官または組織の前記移植後24時間内に前記患者に投与される、請求項2〜24、40または41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記補体インヒビターが、前記器官または組織の前記移植後12時間内に前記患者に投与される、請求項2〜24、40、41または42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記補体インヒビターが、補体成分C5に結合する全抗体であり、前記移植の前、該抗体の少なくとも900mgが前記患者に投与される、請求項2〜4、または40〜43に記載の方法。
【請求項45】
前記移植の前、前記抗体の少なくとも1,200mgが前記患者に投与される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記補体インヒビターが、補体成分C5に結合する全抗体であり、前記移植の後、該抗体の少なくとも800mgが前記患者に投与される、請求項2〜4、または40〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記移植の後、前記抗体の少なくとも900mgが前記患者に投与される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記移植の後、前記抗C5抗体が以下:
少なくとも800mgの該抗C5抗体を、前記器官または組織移植後24時間内;
少なくとも800mgの該抗C5抗体を、1週あたり1回で4週間;
少なくとも800mgの該抗C5抗体を、第5週の間に1回;および
少なくとも800mgの該抗C5抗体を、その後隔週に;
というスケジュールのもとで、少なくとも7週間、前記患者に投与される、請求項46または47に記載の方法。
【請求項49】
前記移植の後、前記抗C5抗体が以下:
少なくとも1200mgの該抗C5抗体を前記器官または組織移植後24時間内;
少なくとも900mgの該抗C5抗体を、1週あたり1回で4週間;
少なくとも1200mgの該抗C5抗体を、第5週の間に1回;および
少なくとも1200mgの該抗C5抗体を、その後隔週に;
というスケジュールのもとで、少なくとも7週間、前記患者に投与される、請求項46、47または48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記抗体が前記スケジュールのもとで少なくとも21週間前記患者に投与される、請求項26、27、29、30、32、33、35、36、38、39、48、または49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記抗体が、前記スケジュールのもとで少なくとも1年間前記患者に投与される、請求項26、27、29、30、32、33、35、36、38、39、48、49、または50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記インヒビターが、前記患者の余生の間、該患者に投与される、請求項26、27、29、30、32、33、35、36、38、39、または48〜51のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記インヒビターが、1週間あたり少なくとも1回、前記患者に長期に投与される、請求項1〜25、28、31、34、37、または40〜47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
前記インヒビターが、2週間ごとに少なくとも1回、前記患者に長期に投与される、請求項1〜25、28、31、34、37、または40〜47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記インヒビターが、前記患者の余生の間、該患者に長期に投与される、請求項1〜54のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
血栓性微小血管症(TMA)を有するか、TMAを有する疑いがあるか、またはTMAを発症するリスクがある患者においてTMAを処置するための方法であって、ヒト補体のインヒビターを、TMAの処置を必要とする患者に対して投与し、それによって該患者におけるTMAを処置する工程を包含する、方法。
【請求項57】
血栓性微小血管症(TMA)を有するか、TMAを有する疑いがあるか、またはTMAを発症するリスクがある患者において、TMAの発症または重篤度を低減するための方法であって、ヒト補体のインヒビターを、TMAの発症または重篤度の低減を必要とする患者に対して投与し、それによって該患者における該TMAの発症または重篤度を低減する工程を包含する、方法。
【請求項58】
前記患者が補体関連障害を有する、請求項56または57に記載の方法。
【請求項59】
前記インヒビターの投与が前記患者の脳において前記TMAの発症または重篤度を低減する、請求項56〜58のいずれか1項に記載の方法。
【請求項60】
前記インヒビターの投与が、腎臓における前記TMAの発症または重篤度を低減する、請求項56〜59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項61】
前記患者への前記インヒビターの投与が、該患者における既存のTMAの解決を促進する、請求項56〜60のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
補体関連障害に関連する1つ以上の症状を緩和するための方法であって、該方法は補体関連障害に関連する1つ以上の症状を緩和するのに有効な量で、ヒト補体のインヒビターを、補体関連障害に関連する1つ以上の症状の緩和を必要とする患者に対して投与する工程を包含し、ここで該症状が該インヒビターの投与後14日内で緩和され、ただし該補体関連障害は、発作性夜間血色素尿症ではない、方法。
【請求項63】
前記1つ以上の症状が、前記インヒビターの投与後10日内に緩和される、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記1つ以上の症状が、前記インヒビターの投与後5日内に緩和される、請求項62または63に記載の方法。
【請求項65】
前記1つ以上の症状が、前記インヒビターの投与後2日内に緩和される、請求項62〜64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記1つ以上の症状が、前記インヒビターの投与後1日内に緩和される、請求項62〜65のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記1つ以上の症状が、前記インヒビターの投与後12時間内に緩和される、請求項62〜66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記1つ以上の症状が、タンパク質尿、LDHレベルの上昇、高血圧、血小板数減少、および尿排出量減少からなる群より選択される、請求項62〜67のいずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
前記1つ以上の症状の少なくとも1つが正常の40%内まで緩和されている、請求項62〜68のいずれか1項に記載の方法。
【請求項70】
前記1つ以上の症状の少なくとも1つが正常の20%内まで緩和されている、請求項62〜69のいずれか1項に記載の方法。
【請求項71】
前記1つ以上の症状の少なくとも1つが、前記患者において完全に緩和される、請求項62〜70のいずれか1項に記載の方法。
【請求項72】
補体関連障害を処置するための方法であって、補体関連障害に罹患している患者に対して、該補体関連障害を処置するのに有効な量でヒト補体のインヒビターを投与する工程を包含し、ここで該インヒビターは、該障害の1つ以上の症状が緩和された後でさえ該患者に投与され、ただし該補体関連障害は、発作性夜間血色素尿症ではない、方法。
【請求項73】
前記インヒビターが、1つ以上の症状が完全寛解された後でさえ前記患者に投与される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記インヒビターが、前記患者が臨床寛解に入った後でさえ、該患者に投与される、請求項72または73に記載の方法。
【請求項75】
前記インヒビターが、前記障害の1つ以上の症状が緩和された後でさえ、少なくとも2カ月間、前記患者に投与される、請求項62〜74のいずれか1項に記載の方法。
【請求項76】
前記インヒビターが、前記障害の1つ以上の症状が緩和された後、少なくとも6カ月間、前記患者に投与される、請求項62〜75のいずれか1項に記載の方法。
【請求項77】
前記インヒビターが、前記障害の1つ以上の症状が緩和された後、少なくとも1年間、前記患者に投与される、請求項62〜76のいずれか1項に記載の方法。
【請求項78】
前記インヒビターが、前記障害の1つ以上の症状が緩和された後、少なくとも2年間、前記患者に投与される、請求項62〜77のいずれか1項に記載の方法。
【請求項79】
前記インヒビターが、前記患者に長期に投与される、請求項62〜78のいずれか1項に記載の方法。
【請求項80】
前記補体関連障害が、膜性増殖性糸球体腎炎、非定型溶血性尿毒症症侯群、抗体媒介性拒絶、HELLP症候群、および劇症型抗リン脂質抗体症候群からなる群より選択される、請求項1または4〜79のいずれか1項に記載の方法。
【請求項81】
aHUSを処置するための方法であって、補体成分C5aのインヒビターを、aHUSの処置を必要とする患者に対して、該患者のaHUSを処置するのに有効な量で投与する工程を包含する、方法。
【請求項82】
前記インヒビターが:(i)C5aに結合する抗体;または(ii)該抗体の抗原結合フラグメントである、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記抗体が、配列番号12に示されるアミノ酸配列を含むヒトC5aに結合する、請求項81または82に記載の方法。
【請求項84】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項81〜83のいずれか1項に記載の方法。
【請求項85】
前記抗体が単鎖抗体である、請求項81または84のいずれか1項に記載の方法。
【請求項86】
前記抗体がヒト化抗体である、請求項81または85のいずれか1項に記載の方法。
【請求項87】
前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、組み換え抗体、ダイアボディ、キメラ化抗体またはキメラ抗体、脱免疫化ヒト抗体、完全ヒト抗体、単鎖抗体、Fvフラグメント、Fdフラグメント、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、およびF(ab’)フラグメントからなる群より選択される、請求項81〜86のいずれか1項に記載の方法。
【請求項88】
前記インヒビターが、前記患者における高血圧および血管収縮の一方または両方を緩和する、請求項81〜87のいずれか1項に記載の方法。
【請求項89】
前記高血圧が、前記インヒビターの投与後7日内に緩和される、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記インヒビターが前記患者に長期に投与される、請求項81〜89のいずれか1項に記載の方法。
【請求項91】
製品であって:
表示を備えた容器;と
ヒト補体成分C5のインヒビターを含む組成物とを備え、該表示は、補体関連障害を有するか、補体関連障害を有する疑いがあるか、または補体関連障害を発症するリスクがあるヒトに対して、該組成物が投与されることを示しており、ただし該補体関連障害が発作性夜間血色素尿症ではない、製品。
【請求項92】
前記インヒビターが、ヒト補体成分C5タンパク質に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項91に記載の製品。
【請求項93】
1つ以上の追加の活性剤をさらに含む、請求項91または92に記載の製品。

【公表番号】特表2012−508262(P2012−508262A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535776(P2011−535776)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/063929
【国際公開番号】WO2010/054403
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(503102674)アレクシオン ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (51)
【Fターム(参考)】