説明

補間フレーム生成装置およびそれを搭載した表示装置

【課題】補間フレームを生成するためのハードウェア構成を簡素化させる。
【解決手段】補間フレーム算出部35は、補間フレーム内の各画素を通過する動きベクトルをそれぞれ特定し、その動きベクトルの始点および終点に対応する、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素の少なくとも一方を参照して、補間フレーム内の各画素を生成する。補間フレーム算出部35にて、内部記憶部36は、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の少なくとも一方画素を一時記憶する。演算部37は、内部記憶部36に記憶されている第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素の少なくとも一方を参照して、補間フレーム内の画素を生成する。読込部38は、主記憶部10から第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素の少なくとも一方を間引いて内部記憶部36に読み込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動きベクトルを用いて補間フレームを生成する補間フレーム生成装置、およびそれを搭載した表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、フレーム補間技術を用いて動画像のコマ数を増やし、より滑らかで残像感の少ない動画像を生成する手法が実用化されている。たとえば、毎秒60フレーム(60Hz)の動画像を2倍速または4倍速して、120Hzまたは240Hzの動画像に変換して表示する技術も実用化されている。補間フレームの生成手法として、連続するフレーム間の動きベクトルを用いる手法が注目されている(たとえば、特許文献1、2参照)。
【0003】
日本では2006年4月からワンセグ放送が開始されている。ワンセグ放送は、携帯電話機などの携帯機器を主な受信対象とする狭帯域を利用した放送である。ワンセグ放送では、通常、毎秒15フレーム(15Hz)で映像が送信されるため、そのコマ数を増加させる必要性が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−71842号公報
【特許文献2】特開2009−21868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
動きベクトルを用いる補間フレームの生成アルゴリズムの一つに、連続する第1フレームと第2フレーム間の動きベクトルをブロック単位または画素単位で特定し、第1フレーム内の画素が等速直線運動で第2フレームに移動すると仮定して、補間フレームの画素を決定するものがある。このアルゴリズムでは、たとえば、補間フレームの対象画素を通過する上記動きベクトルを特定し、その動きベクトルの始点および終点に対応する、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素を、補間フレームの時間方向の位置に応じて加重平均した画素を、補間フレームの対象画素に割り当てる。
【0006】
ここで、補間フレームの対象画素を通過する上記動きベクトルを常に正確に求めることができれば、その動きベクトルの始点に対応する第1フレーム内の画素を、そのまま当該対象画素に割り当ててもよい。しかしながら、上記動きベクトルが誤検出された場合、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素の両方を参照する手法と比較し、一つの画素しか参照しないため、大きなノイズが発生しやすくなる。このように、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素の両方を参照する手法は、片方の画素しか参照しない手法と比較し、一般的に精度が高い手法といえる。
【0007】
上述した、補間フレームの生成アルゴリズムをハードウェア処理で実現する場合、補間フレームの画素を生成するロジック回路が、第1フレームおよび第2フレームを保持するメインメモリから、内蔵メモリに第1フレームおよび第2フレームの画素を読み込む必要がある。回路規模やコストの観点からは、当該内蔵メモリの容量をできるだけ小さくすることが望まれる。
【0008】
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、補間フレームを生成するためのハードウェア構成を簡素化させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある態様の補間フレーム生成装置は、第1フレームと第2フレームとの間の補間フレームを生成する補間フレーム生成装置であって、第1フレームと第2フレームとの間で、ブロック単位または画素単位の動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、補間フレーム内の各画素を通過する動きベクトルをそれぞれ特定し、その動きベクトルの始点および終点に対応する、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素の少なくとも一方を参照して、補間フレーム内の各画素を生成する補間フレーム算出部と、を備える。補間フレーム算出部は、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素の少なくとも一方を一時記憶するための内部記憶部と、第1フレームおよび第2フレームが記憶されている主記憶部から、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素の少なくとも一方を内部記憶部に読み込む読込部と、内部記憶部に記憶されている第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素の少なくとも一方を参照して、補間フレーム内の画素を生成する演算部と、を含む。読込部は、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素の少なくとも一方を間引いて内部記憶部に読み込む。
【0010】
本発明の別の態様もまた、補間フレーム生成装置である。この装置は、第1フレームと第2フレームとの間の補間フレームを生成する補間フレーム生成装置であって、第1フレームと第2フレームとの間で、ブロック単位または画素単位の動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、補間フレーム内の各画素を通過する動きベクトルをそれぞれ特定し、その動きベクトルの始点および終点に対応する、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素から、補間フレーム内の各画素を生成する補間フレーム算出部と、を備える。補間フレーム算出部は、第1フレーム内の画素および第2フレーム内の画素を合成することにより、補間フレーム内の各画素の輝度信号を生成し、第1フレーム内の画素または第2フレーム内の画素の一方から、補間フレーム内の各画素の色差信号を生成する。
【0011】
本発明のさらに別の態様は、表示装置である。この装置は、上述した補間フレーム生成装置と、補間フレーム生成装置により生成された補間フレームが挿入された画像を表示する表示部と、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、補間フレームを生成するためのハードウェア構成を簡素化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係るフレームレート変換装置の構成を示す図である。
【図2】補間フレームの生成原理(2倍速変換)を示す図である。
【図3】補間フレームの生成原理(4倍速変換)を示す図である。
【図4】実施の形態に係る補間フレーム算出部の内部構成を示す図である。
【図5】実施の形態に係る内部記憶部に読み込まれるべき、前フレーム内の領域および現フレーム内の領域を説明するための図である。
【図6】実施の形態に係る、内部記憶部に読み込まれた前フレーム内の画素および現フレーム内の画素から、補間フレーム内の画素を生成する原理を説明するための図である。
【図7】実施の形態に係る補間フレーム生成装置を搭載した、表示装置を示す図である。
【図8】実施の形態の変形例1に係る、内部記憶部に読み込まれた前フレーム内の画素および現フレーム内の画素から、補間フレーム内の画素を生成する原理を説明するための図である。
【図9】実施の形態の変形例2に係る、内部記憶部に読み込まれた前フレーム内の画素および現フレーム内の画素から、補間フレーム内の画素を生成する原理を説明するための図である。図9(a)は、補間フレーム内の画素のY信号を生成する原理を示し、図9(b)は、補間フレーム内の画素のC信号を生成する原理を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係るフレームレート変換装置の構成を示す図である。以下、本明細書では、当該フレームレート変換装置の補間フレーム生成機能に主に注目するため、当該フレームレート変換装置を補間フレーム生成装置100と表記する。当該補間フレーム生成装置100は、入力される動画像のフレーム数を増加させて出力する。たとえば、動画像のフレーム数を2倍または4倍に増加させて出力する。当該補間フレーム生成装置100は、主記憶部10、入力部20、補間フレーム生成部30、出力部40および制御部50を備える。入力部20、補間フレーム生成部30および出力部40は、並列的に動作することによりパイプライン処理を実行する。
【0015】
主記憶部10は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)で構成することが可能である。なお、主記憶部10は補間フレーム生成装置100の外に設けられてもよい。入力部20、補間フレーム生成部30および出力部40のそれぞれは、各種の演算器やレジスタを組み合わせたロジック回路で構成することが可能である。当該ロジック回路は、SRAM(Static Random Access Memory)などで構築されたワーク領域を含む。制御部50は、ロジック回路またはDSP(Digital Signal Processor)で構成することが可能である。
【0016】
主記憶部10は、フレームを一時記憶する。より具体的には、外部から入力される原フレームおよび補間フレーム生成部30により生成される補間フレームを記憶する。また、主記憶部10は、補間フレーム生成の演算途中で発生する中間的なデータ(たとえば、動きベクトル)も記憶する。
【0017】
入力部20は、外部から入力される動画像を構成するフレームを主記憶部10に書き込む。本実施の形態では、入力部20に入力されるフレームデータは、三原色(R、G、B)信号で規定されていることを前提とする。本実施の形態では、入力部20は、RGB/YC変換回路21を含む。RGB/YC変換回路21は、入力される三原色(R、G、B)信号を、輝度(Y)信号および色差(Cb、Cr)信号に変換して、主記憶部10に書き込む。その際、データ量を圧縮することができる。たとえば、4:4:4の三原色(R、G、B)信号を、4:2:2の輝度(Y)信号および色差(Cb、Cr)信号に変換してもよい。
【0018】
以下、輝度(Y)信号を単にY信号と表記し、二つの色差(Cb、Cr)信号をまとめて、C信号と表記する。また、原フレームのY信号およびC信号をそれぞれ、原Y信号および原C信号と表記し、補間フレームのY信号およびC信号をそれぞれ、補間Y信号および補間C信号と表記する。
【0019】
本実施の形態では、RGB/YC変換回路21は、ブロックマッチング用のY信号を生成して、主記憶部10に書き込む。たとえば、一画素未満の画素精度(たとえば、1/2画素精度、1/4画素精度)の信号を補間した、解像度が増大されたY信号を生成する。このY信号を用いれば、一画素未満の画素精度での動き補償が可能となり、より精度の高い動きベクトルの検出が可能となる。なお、一画素未満の画素精度の信号は、6タップFIRフィルタなどを用いたフィルタ処理により生成することができる。
【0020】
補間フレーム生成部30は、主記憶部10から、二枚の原フレームを読み出し、それら原フレーム間の補間フレームを生成し、主記憶部10に書き込む。補間フレーム生成部30は、動きベクトル検出部31および補間フレーム算出部35を含む。
【0021】
動きベクトル検出部31は、二枚の原フレーム間で、ブロック単位または画素単位の動きベクトルを検出する。本実施の形態では、画素単位の動きベクトルを二段階のブロックマッチングにより検出する。
【0022】
動きベクトル検出部31は、第1ブロックマッチング回路32および第2ブロックマッチング回路33を含む。第1ブロックマッチング回路32は、主記憶部10から当該二枚の原フレームとすべき、現フレームのブロックマッチング用Y信号と、その前フレームのブロックマッチング用Y信号を読み出す。第1ブロックマッチング回路32は、前フレームを複数のブロック(たとえば、8×8または16×16のマクロブロック)に分割して、現フレーム内において、当該各ブロックと一致または誤差が最小のブロックを探索する。
【0023】
たとえば、前フレーム内の対象ブロックと現フレーム内の候補ブロック間で、両者に含まれる、対応する位置の画素の差分絶対値和または差分二乗和を求め、その値が最も小さい候補ブロックを、現フレーム内の最適予測ブロックとする。また、前フレーム内の対象ブロックと現フレーム内の候補ブロック間で、両者に含まれる、対応する位置の画素が実質的に一致した数が最も多い候補ブロックを、現フレーム内の最適予測ブロックとしてもよい。
【0024】
第1ブロックマッチング回路32は、前フレーム内の各ブロックと、現フレーム内の各最適予測ブロックとの動きベクトルを算出する。これにより、ブロック単位の動きベクトルを検出することができる。第1ブロックマッチング回路32は、これらの演算結果を中間データとして、主記憶部10に書き込む。
【0025】
第2ブロックマッチング回路33は、第1ブロックマッチング回路32により書き込まれた中間データを主記憶部10から読み出し、前フレーム内の各ブロックと、現フレーム内の各最適予測ブロックとの間で、画素値が実質的に一致しなかった画素の動きベクトルを求める。たとえば、上述した手法と同様の手法を用いて、前フレーム内の各ブロック内の画素値が実質的に一致しなかった画素の領域と一致または誤差が最小の領域を、現フレーム内において探索する。これにより、前フレームと現フレームとの間で、画素単位の動きベクトルを検出することができる。第2ブロックマッチング回路33は、画素単位の動きベクトルを主記憶部10に書き込む。
【0026】
補間フレーム算出部35は、補間フレーム内の各画素を通過する上記動きベクトルをそれぞれ特定し、その動きベクトルの始点および終点に対応する、前フレーム内の画素および現フレーム内の画素の少なくとも一方を参照して、当該補間フレーム内の各画素を生成する。たとえば、両方の画素を合成して生成してもよいし、いずれか一方の画素を複写して生成してもよい。以下、図2、3を参照しながら両方の画素を合成して補間フレーム内の画素を生成する方法について説明する。
【0027】
図2は、補間フレームの生成原理(2倍速変換)を示す図である。2倍速変換では、第1原フレームFo1と第2原フレームFo2との間に、一枚の補間フレームFiを挿入する必要がある。補間フレームFiは、第1原フレームFo1と第2原フレームFo2との時間間隔を二等分した時間位置に挿入される。
【0028】
補間フレームFiの画素Piは、その画素Piを通過する動きベクトルmvの始点および終点に対応する、第1原フレームFo1の画素Po1および第2原フレームFo2の画素Po2を合成することにより生成される。たとえば、両者の画素値を平均して補間フレームFiの画素Piの画素値を算出してもよい。
【0029】
ここで、補間フレームFiの画素Piを通過する動きベクトルmvを常に正確に求めることができれば、その動きベクトルmvの始点に対応する第1原フレームFo1の画素Po1を、そのまま補間フレームFiの画素Piに割り当ててもよい。しかしながら、動きベクトルmvが誤検出された場合、片方の画素Po1しか参照しないため、大きなノイズが発生しやすくなる。そこで、本実施の形態では、第1原フレームFo1の画素Po1および第2原フレームFo2の画素Po2の両方を参照する。
【0030】
なお、補間フレームFiの対象画素を通過する動きベクトルが存在しない場合、たとえば、次のように処理する。すなわち、補間フレームFi内の周辺画素から空間的に補間した画素を当該対象画素に割り当てるか、補間フレームFiの対象画素と同じ位置の、第1原フレームFo1の画素および第2原フレームFo2の画素を合成した画素を当該対象画素に割り当てる。
【0031】
図3は、補間フレームの生成原理(4倍速変換)を示す図である。4倍速変換では、第1原フレームFo1と第2原フレームFo2との間に、三枚の補間フレーム(第1補間フレームFi1、第2補間フレームFi2および第3補間フレームFi3)を挿入する必要がある。第1補間フレームFi1、第2補間フレームFi2および第3補間フレームFi3は、第1原フレームFo1と第2原フレームFo2との時間間隔を四等分した時間位置にそれぞれ挿入される。
【0032】
第1補間フレームFi1の画素Pi1は、その画素Pi1を通過する動きベクトルmvの始点および終点に対応する、第1原フレームFo1の画素Po1および第2原フレームFo2の画素Po2を合成することにより生成される。たとえば、両者の画素値を加重平均して、第1補間フレームFi1の画素Pi1の画素値を算出してもよい。すなわち、前者の画素値を3/4し、後者の画素値を1/4し、両者を加算する。
【0033】
第2補間フレームFi2の画素Pi2は、図2に示した補間フレームFiの画素Piと同様に生成することができる。第3補間フレームFi3の画素Pi3も、第1原フレームFo1の画素Po1および第2原フレームFo2の画素Po2を合成することにより生成される。たとえば、両者の画素値を加重平均して、第3補間フレームFi3の画素Pi3の画素値を算出してもよい。すなわち、前者の画素値を1/4し、後者の画素値を3/4し、両者を加算する。
【0034】
図1に戻り、補間フレーム算出部35は、主記憶部10から、前フレームの原Y信号および原C信号、現フレームの原Y信号および原C信号、ならびに前フレームと現フレームとの動きベクトルを読み出す。補間フレーム算出部35は、上述した手法を用いて、補間フレームを生成し、その補間Y信号および補間C信号を主記憶部10に書き込む。
【0035】
出力部40は、主記憶部10から、原フレームおよび補間フレームを表示順にしたがって読み出し、外部に出力する。本実施の形態では、出力部40は、YC/RGB変換回路41を含む。YC/RGB変換回路41は、主記憶部10から補間Y信号および補間C信号を読み出し、三原色(R、G、B)信号に変換し、補間フレームとして外部(たとえば、表示パネル)に出力する。また、YC/RGB変換回路41は、主記憶部10から原Y信号およ原C信号を読み出し、三原色(R、G、B)信号に変換し、原フレームとして外部に出力する。
【0036】
制御部50は、補間フレーム生成装置100全体を統括的に制御する。たとえば、外部(たとえば、後述する図7の主制御部300)からの制御信号に応じて、補間フレーム生成装置100のモード切替を行う。たとえば、2倍速変換モードと4倍速変換モードのいずれかを選択し、入力部20、補間フレーム生成部30および出力部40に設定する。
【0037】
図4は、実施の形態に係る補間フレーム算出部35の内部構成を示す図である。当該補間フレーム算出部35は、内部記憶部36、演算部37、読込部38および書出部39を含む。
【0038】
内部記憶部36は、主に、前フレーム内の画素および現フレーム内の画素を一時記憶するためのものであり、演算部37の作業領域としての機能を担う。内部記憶部36は、前フレーム内の画素を一時記憶するための前フレーム領域および現フレーム内の画素を一時記憶するための現フレーム領域を含む。当該前フレーム領域および当該現フレーム領域は、それぞれ複数のラインメモリで構築可能である。
【0039】
読込部38は、主記憶部10から、前フレーム内の画素および現フレーム内の画素を内部記憶部36に読み込む。演算部37は、内部記憶部36に記憶されている前フレーム内の画素および現フレーム内の画素を参照して、補間フレーム内の画素を生成する。演算部37は、生成した補間フレーム内の画素を内部記憶部36に書き込む。書出部39は、内部記憶部36から補間フレーム内の画素を、主記憶部10に書き出す。
【0040】
ここで、内部記憶部36の容量をできるだけ小さく設計することができれば、回路面積の縮小化や低コスト化に資する。以下、内部記憶部36の容量を小さくするための手法について説明する。
【0041】
図5は、実施の形態に係る内部記憶部36に読み込まれるべき、前フレーム内の領域および現フレーム内の領域を説明するための図である。ここでは、図2に示したように、前フレームとすべき第1原フレームFo1と、現フレームとすべき第2原フレームFo2との間に、一枚の補間フレームFiを生成する場合を示している。
【0042】
補間フレームFi内の対象領域Oi(たとえば、マクロブロック領域)に含まれる画素を生成する場合に必要な、第1原フレームFo1の第1参照領域Ro1および第2原フレームFo2の第2参照領域Ro2について考える。仮に、補間フレームFiを原フレームと考え、補間フレームFi内の対象領域Oiの動きベクトルを求める場合、演算量を低減するために、参照フレーム内に当該対象領域Oiを探索する範囲を規定した探索領域Siが設定される。
【0043】
当該探索領域Siは、当該対象領域Oiを含み、その周囲に所定の画素数を含むように設定される。たとえば、当該探索領域Siは、当該対象領域Oiの上下方向および左右方向のそれぞれに、±15画素程度、拡大された領域であってもよい。
【0044】
上記第1参照領域Ro1および上記第2参照領域Ro2は、補間フレームFi内の上記探索領域Siと対応するまたは一致する領域に設定されてもよい。また、当該第1参照領域Ro1および当該第2参照領域Ro2は、補間フレームFi内の上記探索領域Siより狭く設定されてもよい。
【0045】
補間フレームFi内の上記探索領域Siは、二枚の原フレーム間の時間距離を前提とした動き補償範囲である。実際には、補間フレームFiと第1原フレームFo1との時間距離、および補間フレームFiと第2原フレームFo2との時間距離は、それぞれ、原フレーム間の時間距離の半分となる。したがって、補間フレームFi内の上記対象領域Oiの動き補償範囲を狭くすることができ、上記第1参照領域Ro1および上記第2参照領域Ro2も、その動き補償範囲に合わせて狭くすることができる。
【0046】
すなわち、上記第1参照領域Ro1および上記第2参照領域Ro2は、上記探索領域Siにおいて上下方向および左右方向にそれぞれ拡大される画素数の、半分の画素数が上記対象領域Oiの上下方向および左右方向にそれぞれ拡大された領域に設定されてもよい。たとえば、当該第1参照領域Ro1および当該第2参照領域Ro2のそれぞれは、上記対象領域Oiの上下方向および左右方向のそれぞれに、±8画素程度、拡大された領域に設定されてもよい。
【0047】
このように、演算部37が補間フレームFi内の上記対象領域Oi内の画素を生成するには、内部記憶部36に、当該第1参照領域Ro1内の画素および当該第2参照領域Ro2内の画素が記憶されていればよい。そして、補間フレームFi内の上記対象領域Oiの更新に対応させて、当該第1参照領域Ro1および当該第2参照領域Ro2が更新されればよい。読込部38は、この更新に合わせて、当該第1参照領域Ro1内の画素および当該第2参照領域Ro2内の画素を、主記憶部10から読み込む。これにより、内部記憶部36の容量を小さくすることができる。
【0048】
次に、内部記憶部36の容量を小さくするための別の手法について説明する。この手法では、読込部38は、主記憶部10から、前フレーム内の画素および現フレーム内の画素の、少なくとも一方を間引いて内部記憶部36に読み込む。
【0049】
図6は、実施の形態に係る、内部記憶部36に読み込まれた前フレーム内の画素および現フレーム内の画素から、補間フレーム内の画素を生成する原理を説明するための図である。ここでは、補間フレームFi内の上記対象領域Oiに含まれる対象画素Piを生成する場合について考える。
【0050】
図6では、読込部38は、第1原フレームFo1内の第1参照領域Ro1内の画素および第2原フレームFo2内の第2参照領域Ro2の画素をそれぞれ一ライン飛ばしで内部記憶部36に読み込む。その際、読込部38は、当該第1参照領域Ro1と当該第2参照領域Ro2との間で、飛ばすべきラインが互い違いになるように、当該第1参照領域Ro1内の画素および当該第2参照領域Ro2の画素を読み込む。すなわち、読込部38は、第1参照領域Ro1内の奇数ラインおよび第2参照領域Ro2内の偶数ラインを、または第1参照領域Ro1の偶数ラインおよび第2参照領域Ro2内の奇数ラインを読み込み対象とする。
【0051】
図6では、第1参照領域Ro1の偶数ラインおよび第2参照領域Ro2内の奇数ラインを読み込み対象とする例を描いている。斜線ラインが、画素データが読み込まれたラインを示し、空白ラインが、画素データが間引かれたラインを示している。
【0052】
演算部37は、補間フレームFi内の対象画素Piを通過する動きベクトルmvの始点および終点に対応する、第1原フレームFo1内の画素Po1および第2原フレームFo2内の画素Po2の少なくとも一方が、内部記憶部36に読み込まれる際に間引かれた画素Po1に該当する場合、その画素Po1を、その周囲の間引かれていない画素から空間的に補間して生成する。ここでは、その画素Po1を、ライン方向に対して交差する方向の両隣の画素Po1a、Po1bから空間的に補間して生成する。たとえば、単純に、両隣の画素Po1a、Po1bの画素値の平均値を算出して、間引かれた画素Po1に割り当ててもよい。
【0053】
上述したように、内部記憶部36に飛ばすべきラインが互い違いになるように、当該第1参照領域Ro1内の画素および当該第2参照領域Ro2の画素が読み込まれる場合、上記動きベクトルmvの始点および終点に対応する、第1原フレームFo1内の画素Po1および第2原フレームFo2内の画素Po2は、常に、一方が内部記憶部36に存在する画素となり、他方が存在しない画素となる。当該動きベクトルmvは直線で規定され、補間フレームFi内の対象画素Piが、当該動きベクトルmvの1/2地点を通過するためである。
【0054】
以上説明したように本実施の形態によれば、補間フレーム算出部35に含まれる内部記憶部36に二枚の原フレーム(前フレーム、現フレーム)の画素を読み込む際、それらの画素を間引いて読み込むことにより、内部記憶部36の容量を小さくすることができる。また、それらの画素を間引いて読み込むことにより、主記憶部10(たとえば、SDRAM)のバンド幅を削減することができる。よって、補間フレームを生成するためのハードウェア構成を簡素化することができる。すなわち、回路規模、コスト、および負荷を低減することができる。
【0055】
たとえば、前フレームおよび現フレームのそれぞれを一ライン飛ばして読み込むことにより、全ラインを読み込む場合と比較して、内部記憶部36の前フレーム領域および現フレーム領域の容量を半分にすることができる。その際、上記第1参照領域Ro1と上記第2参照領域Ro2との間で、飛ばすべきラインが互い違いになるように、読み込むことにより、補間フレームFi内の各画素の精度を平坦化することができる。
【0056】
すなわち、上記動きベクトルmvの始点および終点に対応する、第1原フレームFo1内の画素Po1および第2原フレームFo2内の画素Po2の一方が常に実際の画素となり、参照すべき画素の両方が補間画素となる事態を回避することができる。この点、上記第1参照領域Ro1と上記第2参照領域Ro2との間で、飛ばすべきラインが同じ場合、参照すべき画素の両方が、実際の画素となるか補間画素となるため、補間フレームFi内の各画素の精度にバラツキが発生しやすくなる。
【0057】
また、内部記憶部36に、前フレームおよび現フレームの全領域の画素を保持するのではなく、上記第1参照領域Ro1内および上記第2参照領域Ro2内の画素を保持することにより、内部記憶部36の容量を小さくすることができる。
【0058】
図7は、実施の形態に係る補間フレーム生成装置100を搭載した、表示装置500を示す図である。表示装置500は、ワンセグ放送を受信し、表示再生する機能を搭載した機器である。たとえば、ワンセグ放送の受信再生専用機であってもよいし、その機能を搭載した携帯電話機、PDA、携帯型音楽プレーヤ、電子辞書、カーナビゲーション装置などであってもよい。
【0059】
当該表示装置500は、アンテナ200、主制御部300、補間フレーム生成装置100および表示部400を備える。主制御部300は、受信部310、復号部320およびフレームレート変換部330を含む。受信部310は、アンテナ200を介してワンセグ放送を受信し、選択されたチャンネルの信号を復調して、復号部320へ出力する。
【0060】
復号部320は、受信部310から入力される符号化データを復号する。ワンセグ放送画像の符号化には、AVC/H.264規格が採用されている。復号部320は、復号したフレームをフレームレート変換部330に出力する。なお、復号されたフレームがフレームレート変換部330に入力される前に、実際は図示しないスケーラによる解像度変換が施されるが、ここではそれに注目しないため、省略している。
【0061】
フレームレート変換部330は、入力されるフレームを単純に複写して、フレーム数を増加させる。ここでは、15Hzの動画像の各フレームを3回複写してフレーム数を4倍にすることにより、15Hzの動画像を60Hzの動画像に変換する。なお、単純に複写するのではなく、増加させるべきフレームの少なくとも一枚について、連続する二枚の原フレームを簡易合成することにより、生成してもよい。たとえば、一方の原フレームの上部領域と他方の原フレームの下部領域を空間的に合成してもよい。
【0062】
補間フレーム生成装置100は、上述した実施の形態で説明した手法を用いて、フレームレート変換部330から入力される動画像を2倍速変換または4倍速変換する。表示部400は、補間フレーム生成装置100により倍速変換された動画像を表示する。
【0063】
以上説明したようにワンセグ放送を受信して表示再生する表示装置500に、実施の形態に係る補間フレーム生成装置100を搭載することにより、ワンセグ映像の画質を向上させることができる。なお、図7では既存の主制御部300に対して、補間フレーム生成装置100を追加することにより、ワンセグ映像の倍速変換を実現する例を示したが、主制御部300内に、フレームレート変換部330の代わりに、補間フレーム生成装置100が初めから搭載されてもよい。
【0064】
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0065】
図8は、実施の形態の変形例1に係る、内部記憶部36に読み込まれた前フレーム内の画素および現フレーム内の画素から、補間フレーム内の画素を生成する原理を説明するための図である。図6では、上記第1参照領域Ro1内の画素および上記第2参照領域Ro2の画素を一ライン飛ばしで内部記憶部36に読み込む手法を説明した。変形例1では、各ラインの画素を読み込む際、一画素飛ばして読み込む。
【0066】
すなわち、読込部38は、第1原フレームFo1内の第1参照領域Ro1内の画素および第2原フレームFo2内の第2参照領域Ro2の画素を、一ライン飛ばしで、かつ各ラインを一画素飛ばしで、内部記憶部36に読み込む。
【0067】
演算部37は、補間フレームFi内の対象画素Piを通過する動きベクトルmvの始点および終点に対応する、第1原フレームFo1内の画素Po1および第2原フレームFo2内の画素Po2の少なくとも一方が、内部記憶部36に読み込まれる際に間引かれた画素Po1に該当する場合、その画素Po1を、その周囲の画素から空間的に補間して生成する。
【0068】
たとえば、その間引かれた画素Po1の上下左右に隣接する画素が、内部記憶部36に読み込まれていない場合、演算部37は、その間引かれた画素Po1の斜めに隣接する四つの画素から、その間引かれた画素Po1を生成する。なお、その間引かれた画素Po1の上下に隣接する画素が内部記憶部36に読み込まれている場合、その上下に隣接する二つの画素から生成する。その間引かれた画素Po1の左右に隣接する画素が内部記憶部36に読み込まれている場合、その左右に隣接する二つの画素から生成する。
【0069】
以上説明したように変形例1によれば、参照すべき画素を補間により生成する頻度が上がるが、内部記憶部36の容量をさらに小さくすることができる。すなわち、上記第1参照領域Ro1内の画素および上記第2参照領域Ro2の画素を間引かずに読み込む場合と比較して、内部記憶部36の前フレーム領域および現フレーム領域の容量を1/4にすることができる。
【0070】
図9は、実施の形態の変形例2に係る、内部記憶部36に読み込まれた前フレーム内の画素および現フレーム内の画素から、補間フレーム内の画素を生成する原理を説明するための図である。図9(a)は、補間フレーム内の画素のY信号を生成する原理を示し、図9(b)は、補間フレーム内の画素のC信号を生成する原理を示す。
【0071】
これまでの説明では、補間フレーム内の画素を生成する際、Y信号とC信号を同じ手法で生成することを前提に説明してきたが、変形例2では、Y信号とC信号を別の手法で説明する。すなわち、補間フレーム算出部35は、前フレーム内の画素、および現フレーム内の画素を合成することにより、補間フレーム内の各画素のY信号を生成し、前フレーム内の画素または現フレーム内の画素の一方から、補間フレーム内の各画素のC信号を生成する。
【0072】
より具体的には、演算部37は、補間フレームFi内の対象画素Piを通過する動きベクトルmvの始点および終点に対応する、前フレームとすべき第1原フレームFo1内の画素Po1のY信号および現フレームとすべき第2原フレームFo2内の画素Po2のY信号を合成して、補間フレームFi内の対象画素PiのY信号を生成する。また、演算部37は、当該動きベクトルmvの始点に対応する、当該第1原フレームFo1内の画素Po1のC信号を、補間フレームFi内の対象画素PiのC信号に割り当てる。
【0073】
以上説明したように変形例2によれば、補間フレーム内の各画素のC信号を、現フレーム内の画素を参照せず、前フレーム内の画素のみを参照して生成することにより、内部記憶部36に現フレーム内の画素のC信号を読み込む必要がなくなる。したがって、内部記憶部36の現フレーム領域を小さくすることができる。また、C信号のノイズはY信号のノイズと比較して、人間の目に目立ちにくいため、変形例2を採用しても主観画質低下を最小限にとどめることができる。
【0074】
なお、図9では内部記憶部36に、上記第1参照領域Ro1内の画素および上記第2参照領域Ro2の画素を間引かずに読み込む例を描いているが、図6、8と同様に、それらの画素を間引いて読み込んでもよい。その場合、内部記憶部36の容量をより小さくすることができる。
【0075】
また、上記実施の形態では、上記第1参照領域Ro1および上記第2参照領域Ro2のサイズを、補間フレームFi内の上記探索領域Siのサイズ以下に設定する例を説明したが、上記探索領域Siのサイズより大きく設定してもよい。たとえば、上記第1参照領域Ro1および上記第2参照領域Ro2が、第1原フレームFo1内の全領域および第2原フレームFo2内の全領域であってもよい。この場合でも、内部記憶部36に画素を間引いて読み込むことにより、間引かずに読み込む場合と比較して、内部記憶部36の容量を小さくすることができる。
【0076】
また、上記実施の形態では、二段階のブロックマッチングにより画素単位の動きベクトルを検出する手法を説明したが、一回のブロックマッチングにより得られるブロック単位の動きベクトルを用いて、補間フレーム内の各画素を通過する動きベクトルを求めてよい。また、ブロックマッチングではなく、勾配法を用いて画素単位の動きベクトルを検出してもよい。
【0077】
また、上記実施の形態では、ワンセグ放送される動画像を倍速変換する例を説明したが、本発明に係る補間フレーム生成装置100は、その用途に限定されることなく、様々な動画像のフレームレート変換に適用可能である。とくに、低スペックなカメラで撮影された動画像など、低フレームレートの動画像への適用に有効である。たとえば、15Hz未満の動画像のフレームレート変換にも適用可能である。
【符号の説明】
【0078】
10 主記憶部、 20 入力部、 21 RGB/YC変換回路、 30 補間フレーム生成部、 31 動きベクトル検出部、 32 第1ブロックマッチング回路、 33 第2ブロックマッチング回路、 35 補間フレーム算出部、 36 内部記憶部、 37 演算部、 38 読込部、 39 書出部、 40 出力部、 41 YC/RGB変換回路、 50 制御部、 100 補間フレーム生成装置、 200 アンテナ、 300 主制御部、 310 受信部、 320 復号部、 330 フレームレート変換部、 400 表示部、 500 表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1フレームと第2フレームとの間の補間フレームを生成する補間フレーム生成装置であって、
前記第1フレームと前記第2フレームとの間で、ブロック単位または画素単位の動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、
前記補間フレーム内の各画素を通過する前記動きベクトルをそれぞれ特定し、その動きベクトルの始点および終点に対応する、前記第1フレーム内の画素および前記第2フレーム内の画素の少なくとも一方を参照して、前記補間フレーム内の各画素を生成する補間フレーム算出部と、を備え、
前記補間フレーム算出部は、
前記第1フレーム内の画素および前記第2フレーム内の画素の少なくとも一方を一時記憶するための内部記憶部と、
前記第1フレームおよび前記第2フレームが記憶されている主記憶部から、前記第1フレーム内の画素および前記第2フレーム内の画素の少なくとも一方を前記内部記憶部に読み込む読込部と、
前記内部記憶部に記憶されている前記第1フレーム内の画素および前記第2フレーム内の画素の少なくとも一方を参照して、前記補間フレーム内の画素を生成する演算部と、を含み、
前記読込部は、前記第1フレーム内の画素および前記第2フレーム内の画素の少なくとも一方を間引いて前記内部記憶部に読み込むことを特徴とする補間フレーム生成装置。
【請求項2】
前記演算部は、前記補間フレーム内の対象画素を通過する前記動きベクトルの始点および終点に対応する、前記第1フレーム内の画素および前記第2フレーム内の画素の少なくとも一方が、前記内部記憶部に読み込まれる際に間引かれた画素に該当する場合、その画素を、その周囲の間引かれていない画素から空間的に補間して生成することを特徴とする請求項1に記載の補間フレーム生成装置。
【請求項3】
前記読込部は、前記第1フレーム内の第1参照領域内の画素および前記第2フレーム内の第2参照領域の画素をそれぞれ一ライン飛ばしで前記内部記憶部に読み込み、
前記演算部は、前記補間フレーム内の対象画素を通過する前記動きベクトルの始点および終点に対応する、前記第1参照領域内の画素および前記第2参照領域内の画素の少なくとも一方が、前記内部記憶部に読み込まれる際に間引かれた画素に該当する場合、その画素を、ライン方向に対して交差する方向の両隣の画素から空間的に補間して生成することを特徴とする請求項1に記載の補間フレーム生成装置。
【請求項4】
前記読込部は、前記第1参照領域と前記第2参照領域との間で、飛ばすべきラインが互い違いになるよう、前記第1参照領域内の画素および前記第2参照領域内の画素を読み込むことを特徴とする請求項3に記載の補間フレーム生成装置。
【請求項5】
第1フレームと第2フレームとの間の補間フレームを生成する補間フレーム生成装置であって、
前記第1フレームと前記第2フレームとの間で、ブロック単位または画素単位の動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、
前記補間フレーム内の各画素を通過する前記動きベクトルをそれぞれ特定し、その動きベクトルの始点および終点に対応する、前記第1フレーム内の画素および前記第2フレーム内の画素から、前記補間フレーム内の各画素を生成する補間フレーム算出部と、を備え、
前記補間フレーム算出部は、前記第1フレーム内の画素および前記第2フレーム内の画素を合成することにより、前記補間フレーム内の各画素の輝度信号を生成し、前記第1フレーム内の画素または前記第2フレーム内の画素の一方から、前記補間フレーム内の各画素の色差信号を生成することを特徴とする補間フレーム生成装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の補間フレーム生成装置と、
前記補間フレーム生成装置により生成された補間フレームが挿入された画像を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−35656(P2011−35656A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−179822(P2009−179822)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(506227884)三洋半導体株式会社 (1,155)
【Fターム(参考)】