説明

製パン機の輸送緩衝材

【課題】製パン機に対して容易に着脱できると共に、付属品の入れ忘れやパンケース内での移動を防止することができる輸送緩衝材を提供する。
【解決手段】第一の板状部材26と第二の板状部材27の下縁28,34の中央に保持凹部29,35を夫々形成し、これらの保持凹部29,35を挟むように、前記各板状部材26,27の下部に位置決め溝30,36を夫々形成し、前記第一の板状部材26の上縁32から下方に向けて第一の組み溝を形成し、前記第二の板状部材27の保持凹部35の水平縁35Aから上方に向けて第二の組み溝を形成すると共に、前記第一の組み溝と第二の組み溝とを用いて前記第一の板状部材26と第二の板状部材27とをX字状に組んで輸送緩衝材25を形成し、前記位置決め溝を、製パン機1の焼成室に取り付けられたパンケースの開口上縁に上方から係合させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製パン機の輸送緩衝材に関するものであり、特に、梱包状態における製パン機の焼成室内に収納された付属品を保護するための輸送緩衝材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の製パン機の輸送緩衝材としては、段ボール等の包装用厚紙で形成されたパッド材の両側辺と平行の中央折目を設け、中央折目の両側に間隔を置いて両側折目を設け、前記中央折目と各両側折目間が天板、各両側折目と両側縁との間が下板となるように、各折目で折ることで全体として山形状とし、両下板中央にスリットを形成して、これらのスリットにパンケースのハンドルの付根部を差し込んで係合することで、前記中央折目が製パン機の蓋内面に当接し、両側折目がオーブンの内側面に当接するようにしたパンケースパッドが知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、このようなパンケースパッドには、前記パンケースの回転軸に取り付けて使用される混練羽根を保持するための保持穴が形成されることもある。
【特許文献1】特許第3321067号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなパンケースパッドは、前記スリットに前記ハンドルの付根部を差し込まなければ前記パンケースに固定されない。このため、前記パンケースパッドが前記パンケースに取り付けられた状態では、前記ハンドルが前記パンケースパッドによって覆われた状態になるので、前記ハンドルを把持できない。従って、予め前記パンケースに前記パンケースパッドを取り付けた状態で、これらを前記オーブンに挿入することが困難であるため、必然的に、前記オーブンに取り付けられた状態の前記パンケースに、前記パンケースパッドを取り付けなければならない。しかしながら、特許文献1の断面図に示されるように、前記パンケースの上縁は、前記オーブンの開口部よりも低いので、前記ハンドルの一方の付根を一方のスリットに容易に差し込むことができたとしても、他方の付根を他方のスリットに差し込むのが困難であるという問題があった。逆に、前記ハンドルを把持できないことで、前記パンケースパッドを前記パンケースから取り外すことも難しいと言える。また、このようなパンケースパッドでは、前記パンケースの上方を覆ってしまうので、前記混練羽根以外の付属品(例えば、計量カップや計量スプーン等)を入れ忘れたとしても気付きにくいと言う問題があった。更に、このようなパンケースパッドでは、前記混練羽根以外の付属品を保持することができないので、付属品が前記オーブン又は蓋の内面に衝突する虞はないものの、前記パンケースの内面への衝突を抑えることができなかった。
【0004】
本発明は以上の問題点を解決し、製パン機に対して容易に着脱できると共に、付属品の入れ忘れやパンケース内での移動を防止することができる輸送緩衝材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に記載の製パン機の輸送緩衝材は、梱包状態の製パン機の焼成室内に収納された付属品を保護するための輸送緩衝材において、この輸送緩衝材が、第一の板状部材と、第二の板状部材から成り、前記各板状部材の下部に、付属品を押さえるための保持凹部を夫々形成し、これらの保持凹部を挟むように、前記各板状部材の下部に、パンケースの上縁に嵌めるための位置決め溝を夫々形成し、前記第一の板状部材の上縁から下方に向けて第一の組み溝を形成し、前記第二の板状部材の下縁から上方に向けて第二の組み溝を形成すると共に、前記第一の組み溝と第二の組み溝とを用いて前記第一の板状部材と第二の板状部材とをX字状に組んで形成したものである。
【0006】
また、本発明の請求項2に記載の製パン機の輸送緩衝材は、請求項1において、前記輸送緩衝材を製パン機の焼成室内に取り付けられたパンケースに取り付けた状態において、前記各板状部材の両端部が、前記焼成室の内壁に当接するように、前記各板状部材の長さが決められているものである。
【0007】
また、本発明の請求項3に記載の製パン機の輸送緩衝材は、請求項1乃至2において、前記各位置決め溝が、平面視で長方形状に形成された前記パンケースの長辺となる縁に係合するように構成したものである。
【0008】
更に、本発明の請求項4に記載の製パン機の輸送緩衝材は、請求項1乃至3において、前記各板状部材の上縁が、前記焼成室の上部を構成する蓋体の内面に沿う形状に形成されているものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の請求項1に記載の製パン機の輸送緩衝材は、以上のように構成することにより、前記第一の板状部材と第二の板状部材とをX字状に組んで形成した輸送緩衝材の位置決め溝を、上方から前記パンケースの上縁に係合させることで、製パン機に前記輸送緩衝材を簡単に取り付けることができる。この際、前記保持凹部によって、付属品をパンケース内で保持することができるばかりでなく、上方から前記パンケース内を視認することができるので、付属品を入れ忘れる虞を低減することができる。
【0010】
また、前記輸送緩衝材を製パン機の焼成室内に取り付けられたパンケースに取り付けた状態において、前記各板状部材の両端部が、前記焼成室の内壁に当接するように、前記各板状部材の長さを設定したことにより、前記パンケースの前記焼成室内での動きも抑制することができる。
【0011】
また、前記各位置決め溝が、平面視で長方形状に形成された前記パンケースの長辺となる縁に係合するように構成したことにより、前記各板状部材の寸法を短くして材料の使用量を少なくすることができるばかりでなく、交差する前記各板状部材の広角と挟角の差を小さくすることができるので、より確実に前記付属品を前記パンケース内で保持することができる。
【0012】
更に、前記各板状部材の上縁が、前記焼成室の上部を構成する蓋体の内面に沿う形状に形成されていることにより、前記輸送緩衝材の蓋体との接触面積を大きくして、前記パンケースを含む付属品を、より確実に前記焼成室内で保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図7に基づいて説明する。1は製パン機である。この製パン機1は、製パン機本体2と、この製パン機本体2の開口部3を開閉する蓋体4とを有して構成されている。また、前記製パン機本体2には、前記開口部3によって上方が開放した焼成室5が設けられている。また、前記製パン機本体2には、操作部6が設けられている。更に、前記蓋体4には、指掛け部7、窓部8及び蒸気孔9が形成されている。なお、前記蓋体4は、前記製パン機本体2に対して枢支されていると共に、前記製パン機本体2に対して着脱可能である。
【0014】
また、前記焼成室5内には、パンケース10が着脱自在に取り付けられている。このパンケース10は、図2の姿勢よりも10度程度反時計回りに回動させた状態で上方から差し込み、時計回りに10度程度回動させて図2の姿勢にすることで、前記焼成室5内に固定される。逆に、前記パンケース10は、図2の姿勢から反時計回りに10度程度回動させた後、上方に引き抜くことで、前記焼成室5内から取り外される。また、前記パンケース10は平面視で角丸の長方形に形成されていると共に、その開口上縁11には、外向きのフランジ部12が形成されている。また、前記フランジ部12のうち、短辺11Aに設けられた部分12Aの中央には、夫々軸受部13が設けられており、これらの軸受部13には、金属線材を折り曲げて形成したハンドル14の両端部14Aが枢支されている。なお、前記ハンドル14は、図2に示すように倒れた状態において、その全体が前記パンケース10の内壁15よりも外側となるように形成されている。また、前記ハンドル14の中央部14Bは、図2に示すように倒れた状態において、部分前記フランジ部12の長辺11Bに設けられた部分12Bに近接するように形成されている。更に、前記パンケース10の底部16の中央には、回転軸17が垂直に設けられている。
【0015】
前記パンケース10内には、梱包状態において付属品が収納される。この付属品は、小麦粉や水等を計量するための計量カップ18、イースト等を計量するための計量スプーン19、及び捏ね羽根20等である。そして、前記計量スプーン19及び捏ね羽根20等の細かい付属品は、夫々袋21,22等で包装された後、袋状の緩衝材23によって更に包装されて、前記計量カップ18内に収納される。なお、前記計量スプーン19及び捏ね羽根20が収納された前記計量カップ18は、袋24によって包装された後、開口部18Aが下方となるように、前記パンケース10内に収納される。この際、前記回転軸17を覆うように、前記計量カップ18が前記パンケース10内に置かれる。
【0016】
前記パンケース10及び計量カップ18の上方には、輸送緩衝材25が設置される。この輸送緩衝材25は、段ボール等によって形成された第一の板状部材26と、同じく段ボール等によって形成された第二の板状部材27とによって構成されている。前記第一の板状部材26は、図6に示すように、その下縁28の中央に保持凹部29が形成されていると共に、この保持凹部29を挟むように、一対の位置決め溝30が形成されている。なお、これらの位置決め溝30同士の距離Laは、前記パンケース10の長辺11B同士の距離Lbよりも大きく、且つ、前記パンケース10の短辺11A同士の距離Lcよりも短く設定されている。また、前記各位置決め溝30から前記第一の板状部材26の両端部31迄の距離Ldは、前記長辺12Bから前記焼成室5の内壁5A迄の距離Leよりも大きく設定されている。(なお、距離Ldは、前記輸送緩衝材25を取り付けた状態において、前記第一の板状部材26が曲がることなく、その両端部31が前記内壁5Aに当接する長さであることが望ましい)また、前記第一の板状部材26の上縁32は、前記蓋体4の内面に沿う形状に形成されている。更に、前記第一の板状部材26の上縁32の中心から下方に向けて、第一の組み溝33が形成されている。なお、この第一の組み溝33の上縁32からの長さLfは、前記第一の板状部材26の縦寸法Lgの半分である。一方、前記第二の板状部材27は、図7に示すように、その下縁34の中央に保持凹部35が形成されていると共に、この保持凹部35を挟むように、一対の位置決め溝36が形成されている。そして、これらの位置決め溝36同士の距離Lhは、前記第一の板状部材26の距離Laと等しく設定されていると共に、前記各位置決め溝36から第二の板状部材27の両端部37までの距離Liは、前記第一の板状部材26の距離Ldと等しく設定されている。また、前記第二の板状部材27の上縁38は、前記蓋体4の内面に沿う形状に形成されている。更に、前記第一の板状部材27の保持凹部35の水平縁35Aの中心から上方に向けて、第二の組み溝39が形成されている。なお、この第二の組み溝39の下縁34からの長さLjは、前記第二の板状部材27の縦寸法Lkの半分である。更に、前記第一の板状部材26の縦寸法Lgと第二の板状部材27の縦寸法Lkは等しい。また、前記保持凹部29の深さLlと保持凹部35の深さLmは等しく、且つ、前記位置決め溝30の深さLnと位置決め溝36の深さLoも等しい。更に、前記保持凹部29の幅Lpは、前記保持凹部35の幅Lqと等しく、夫々前記計量カップ18の底部18Bの直径Lrよりもやや大きい。即ち、前記両板状部材26,27は、第一の組み溝33と第二の組み溝39を除いて同じ形状である。そして、前記第一の組み溝33と第二の組み溝39を用いて、前記第一の板状部材26と第二の板状部材27とをX字状に組むことで、前記輸送緩衝材25が構成される。なお、このように構成された輸送緩衝材25は、前記上縁32,38がほぼ面一となり、また、前記保持凹部29,35の水平縁29A、35Aもほぼ面一となると共に、前記位置決め溝30,36の水平縁30A、36Aもほぼ面一となる。
【0017】
次に、本実施形態の作用について説明する。前記パンケース10に付属品を収納する場合、前述したように、計量スプーン19や捏ね羽根20が収納されると共に袋24によって包装された計量カップ18を、その開口部18Aが下方となるように、且つ前記回転軸17を覆うように、前記パンケース10内に収納する。そして、前記ハンドル14が倒れた状態で、前記輸送緩衝材25を、前記パンケース10の開口上縁11に載置する。この際、前記位置決め溝30,36が前記パンケース10の開口上縁11の長辺11Bに嵌るように、且つ前記計量カップ18の底部18Bが前記保持凹部29,35に収まるように、前記輸送緩衝材25を置くだけでよいので、前記パンケース10が前記焼成室5内に取り付けられた状態であっても、前記輸送緩衝材25を簡単に設置することができる。そして、前記位置決め溝30,36が前記パンケース10のフランジ部12の両長辺12Bに嵌った状態において、前記各板状部材26,27の端部31,37が、前記焼成室5の内壁5Aに当接する。また、前記ハンドル14の中央部14Bも、前記位置決め溝30,36によって保持される。更に、前記蓋体4を閉じることで、この蓋体4の内面によって前記輸送緩衝材25の上縁32,38が押さえられる。この際、前述したように、前記各板状部材26,27の上縁32,38が、夫々前記蓋体4の内面に沿う形状となっているため、前記上縁32,38が前記蓋体4の内面に点接触しない。これによって、前記輸送緩衝材25が部分的に潰れることで前記焼成室5内で動くことを抑えることができる。また、前記計量カップ18の底部18Bが前記保持凹部29,35に収まるので、前記計量カップ18、ひいてはこの中に収納された計量スプーン19や捏ね羽根20等が、前記パンケース10内で動くことを阻止することができる。また、前記位置決め溝30,36が前記パンケース10のフランジ部12の両長辺12Bに嵌った状態において、前記各板状部材26,27の端部31,37が、前記焼成室5の内壁5Aに当接しているので、前記パンケース10の回動を阻止することができる。更に、前記輸送緩衝材25が、第一の板状部材26と第二の板状部材27とをX字状に組むことで構成されているので、前記輸送緩衝材25が前記パンケース10の開口上縁11に取り付けられた状態であっても、上方から前記パンケース10内を視認することが容易であるので、前記計量カップ18(即ち、この計量カップ18に収納される計量スプーン19や捏ね羽根20)を前記パンケース10内に入れ忘れたとしても、すぐに入れ忘れを認識することができるので、付属品を入れ忘れる虞を低減することができる。
【0018】
なお、前述したように、前記位置決め溝30,36は、前記パンケース10の開口上縁11のうち、長辺11Bに係合されている。長辺11B同士の距離Lbは、短辺11A同士の距離Lcよりも短いので、前記輸送緩衝材25を前記パンケース10に取り付けるように構成することで、前記各板状部材26,27の長さを短くすることができる。また、両板状部材26,27の交差角のうち、広角θ1と挟角θ2の差を小さくすることができる。そして、広角θ1と挟角θ2の差が小さいと、広角θ1側の前記保持凹部29,35の開口距離Lsを小さくすることができるので、前記計量カップ18が広角θ1側の前記保持凹部29,35から抜けにくくすることができる。
【0019】
以上のように本発明は、第一の板状部材26と第二の板状部材27の下縁28,34の中央に保持凹部29,35を夫々形成し、これらの保持凹部29,35を挟むように、前記各板状部材26,27の下部に位置決め溝30,36を夫々形成し、前記第一の板状部材26の上縁32から下方に向けて第一の組み溝33を形成し、前記第二の板状部材27の保持凹部35の水平縁35Aから上方に向けて第二の組み溝39を形成すると共に、前記第一の組み溝33と第二の組み溝39とを用いて前記第一の板状部材26と第二の板状部材27とをX字状に組んで輸送緩衝材25を形成したことで、前記位置決め溝30,36を、製パン機1の焼成室5に取り付けられたパンケース10の開口上縁11に上方から係合させることで、前記製パン機1に前記輸送緩衝材25を簡単に取り付けることができ、前記保持凹部29,35によって、付属品である計量カップ18等を前記パンケース10内で保持することができるばかりでなく、上方から前記パンケース10内を視認することができるので、計量カップ18等を入れ忘れる虞を低減することができるものである。
【0020】
また、本発明は、前記輸送緩衝材25を製パン機1の焼成室5内に取り付けられたパンケース10に取り付けた状態において、前記各板状部材26,27の両端部31,37が、前記焼成室5の内壁5Aに当接するように、前記各板状部材26,27の長さを設定したことにより、前記パンケース10の前記焼成室5内での動きも抑制することができるものである。
【0021】
また、本発明は、前記各位置決め溝30,36が、平面視で長方形状に形成された前記パンケース10の長辺11Bに係合するように構成したことにより、前記各板状部材26,27の寸法を短くして材料の使用量を少なくすることができるばかりでなく、交差する前記各板状部材26,27の広角θ1と挟角θ2の差を小さくすることができるので、広角θ1側の前記保持凹部29,35の開口距離Lsを小さくして、より確実に前記計量カップ18等を前記パンケース10内で保持することができるものである。
【0022】
更に、前記各板状部材26,27の上縁32,38が、前記焼成室5の上部を構成する蓋体4の内面に沿う形状に形成されていることにより、前記輸送緩衝材25の蓋体4との接触面積を大きくして、前記パンケース10や計量カップ18等の付属品を、より確実に前記焼成室5内で保持することができる。
【0023】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施形態では、両板状部材の交点と各保持凹部の中心とが、共に各板状部材の中心と一致しているが、図8に示すように、第一の板状部材41と第二の板状部材42との交点が、各板状部材41,42の中心と一致しなくてもよく、また、図9に示すように、第一の板状部材51の保持凹部52と第二の板状部材53の保持凹部54の中心が、夫々各板状部材51,53の中心と一致しなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態を示す製パン機全体の平面図である。
【図2】同、蓋体を開いた状態における製パン機全体の平面図である。
【図3】同、梱包状態における要部の拡大断面図である。
【図4】同、輸送緩衝材の正面図である。
【図5】同、輸送緩衝材の底面図である。
【図6】同、輸送緩衝材を構成する第一の板状部材の外観図である。
【図7】同、輸送緩衝材を構成する第二の板状部材の外観図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す輸送緩衝材の底面図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態を示す輸送緩衝材の底面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 製パン機
3 開口部
4 蓋体
5 焼成室
5A 内壁
10 パンケース
11 開口上縁
11B 長辺
18 計量カップ(付属品)
19 計量スプーン(付属品)
20 捏ね羽根(付属品)
25 輸送緩衝材
26,41,51 第一の板状部材
27,42,53 第二の板状部材
28 下縁
29,52 保持凹部
30 位置決め溝
31 端部
32 上縁
33 第一の組み溝
34 下縁
35,54 保持凹部
36 位置決め溝
37 端部
38 上縁
39 第二の組み溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
梱包状態の製パン機の焼成室内に収納された付属品を保護するための輸送緩衝材において、
この輸送緩衝材が、第一の板状部材と、第二の板状部材から成り、前記各板状部材の下部に、付属品を押さえるための保持凹部を夫々形成し、これらの保持凹部を挟むように、前記各板状部材の下部に、パンケースの上縁に嵌めるための位置決め溝を夫々形成し、前記第一の板状部材の上縁から下方に向けて第一の組み溝を形成し、前記第二の板状部材の下縁から上方に向けて第二の組み溝を形成すると共に、前記第一の組み溝と第二の組み溝とを用いて前記第一の板状部材と第二の板状部材とをX字状に組んで形成したことを特徴とする製パン機の輸送緩衝材。
【請求項2】
前記輸送緩衝材を製パン機の焼成室内に取り付けられたパンケースに取り付けた状態において、前記各板状部材の両端部が、前記焼成室の内壁に当接するように、前記各板状部材の長さが決められていることを特徴とする請求項1記載の製パン機の輸送緩衝材。
【請求項3】
前記各位置決め溝が、平面視で長方形状に形成された前記パンケースの長辺となる縁に係合するように構成したことを特徴とする請求項1乃至2記載の製パン機の輸送緩衝材。
【請求項4】
前記各板状部材の上縁が、前記焼成室の上部を構成する蓋体の内面に沿う形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3記載の製パン機の輸送緩衝材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−298425(P2009−298425A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−153468(P2008−153468)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(000109325)ツインバード工業株式会社 (176)
【Fターム(参考)】