説明

製品効果モニタリング装置

構築された感知指示警告回路を有する容器本体、蓋、キャップ若しくはスプレユニット(200)に接着、若しくは、一体化されたモニタリング装置(201、102、104)は、製品の効果が所定のレベル以下に減少されたことを指示し、音響インダクタに与える。製品は、液体、クリーム、若しくはローション状で、即ち、医薬、食料、洗顔料等の状態のその他の物質の日焼け止め物質であり得る。装置は、これらは日焼け止め物質を再び適用する必要があることを、特定の期間にUV放射線に曝露されたときに使用者に警告する。従って、UV放射線への曝露を通して関連付けられる危険性を減少する。モニタリング装置は、製品が期限切れである、若しくは期限切れの日付に向かい、製品が有害になる前に製品の使用の防止を補助するためにも指示し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、効果が所定のレベル以下に減少したときに製品の効果を監視し、使用者に警告するためのモニタリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
クリーム及びローションの状の日焼け止めは、例えば、有害なUVA及びB放射線から保護するために体全体に塗られるが、ほとんどの人々は、彼らが日焼け止めを塗り直すべきことを想定していない。一般的なローションボトルは、“頻繁に塗り直せ”と記載されているが、“頻繁”は、曖昧であり、毎時、2時間、若しくは使用者がヒリヒリしたら塗り直すのか?
皮膚癌には、3タイプがある。2つの高頻度の癌は、バーゼル細胞(Basel Cell)及び扁平上皮細胞(Squamous)の癌腫である。これらは、容易に処置され、めったに致命的にならない。第3の、最も危険な癌は、悪性黒色腫である。
【0003】
皮膚癌は、各年で新たに約40,500の症例がある、イギリスで第2に高頻度の癌であり、その6,000が悪性黒色腫である。約1,500人が、毎年イギリスで癌腫が原因で死亡している。
【0004】
2001年までに、USの人口の1%以上が悪性黒色腫になるだろう。イギリスの統計では、150から200毎に1人である。
癌腫は、肌の日焼けでの損傷で生じ、休日に太陽光がかなり強い場所で、人が、突然、一気に太陽光を浴びた場合に、特に危険であるという大きな証拠がある。
日焼けの色は、健康の象徴ではない。即ち、これは、肌が紫外放射線(UV放射線)によって損傷されていた象徴である。太陽光によって細胞が損傷されたときに、次の光の襲撃に対して保護するために、メラニンが、表皮に急に運ばれる。人は、“保護用の”日焼けをゆっくりと作り上げていくので、人の肌は、最大損傷での損傷に応じて黒くなっている。過去60年を通して、地球のオゾン層への損傷は、人の肌に達する有害な放射線の量を増大させた。
【0005】
UV放射線は、UVAと、UVB光線と、で構成されている。UVAは肌を老化させ、UVBは肌を焼く。両方が皮膚癌の原因となり得るし、UVAは、前述したように肌の紫外線による老化を引き起こすと考えられ、ビタミンDは、太陽光を受けるために不可欠であるので、我々のビタミンDの必要性の90%から95%が、太陽光への曝露に起因する。
【0006】
日焼け止めは、様々な理由によってこれらの効果を失い得る。これらは、発汗、磨耗、水泳、皮膚への吸収、皮膚上の移動、及び光による劣化で徐々に消え、これらの消失のメカニズムは、日焼け止めによる日焼け防止において重要である。日焼け止めが徐々に消えるメカニズムは、日焼け止めがUV保護の効果を持続できないときを、消費者が見分けることができないという問題を引き起こす。
【0007】
前述した日焼け止め物質の効果減少が、唯一の懸念事項ではない。種々の製品は、有限の有効期限を有し、そのため、これが使用されるべきでないところを過ぎた期限切れの日付を示している。種々の状態から保護、若しくは治療するために、例えば、液体、クリーム、ローション、軟膏、塗布薬、鎮静薬(balm)、軟薬(salve)、錠剤の形状の医薬品が、身体に適用され得る、即ち、これらは、経口で摂取され、若しくは注射され得る。しかし、徐々に医薬品がこれらの効果を失い得るように、多くの薬品は、経時的にこれらの効能を失い、潜在的に使用者を危険にさらしている。患者が、喫煙(inhaler)、若しくはコレステロール低下の処方薬のような中毒治療用薬物(maintenance drug)を服用している場合に、このことが特に重要な問題である。結論として、薬品の製造業者は、印刷された期限切れの日付を越えてこれら製品の効力及び効能を保証できない。
【0008】
TW290773Bは、UV検出器に関係している。これは、太陽電池モジュール、UVセンサ及びセンサ駆動ユニットを含んでいる。UVセンサは、太陽電池モジュールに電気的に接続され、UV線を検出することにも、検出信号を発生させることにも、適切である。センサ駆動ユニットは、太陽電池モジュールとUVセンサとに電気的に接続され、UVセンサを駆動するための駆動信号を発生させ、UVセンサから発生させられた検出信号を受信するために適切である。
【0009】
米国特許出願US4704535は、物質が所定の阻止値を有し、そのために、使用者によって、放射線の透過を阻止している物質によって保護されていた使用者の皮膚に使用されるための紫外線線量計が説明されている。放射線を処理するものは、放射線のレベルに応じた信号を生じさせるセンサである。この信号を受けて、効率的に信号の大きさの表現を統一する処理装置が、放射線へのセンサの曝露の経過時間を積算する。積算の程度の指標が、大きさの表現に応じて得られる。阻止値は、指標が得られた時点での程度の決定に応じて、選択的に調整するために使用される。例えば、使用者の肌質によって応答も調整するなど、の変動及び追加に従って、アナログ及びデジタル電気回路の両方が提示されている。
【0010】
このような電子UV検出器は、使用者によって個々に携帯されなければならず、使用者にこれらのデータをプログラムすることを要求する複数のボタンを有している。これは、双方ともに混乱し、不便であり、データを入力するときに使用者が手に日焼けローションをもっていたとしたら汚される可能性がある。
【0011】
期限切れになった医薬品は、有害にもなり得る。例えば、これらが、以前使用されていたような、古くなった目薬、及び/又は、点耳薬は、もはや殺菌されず、場合によっては伝染病、及び/又は、炎症を引き起こす。テトラサイクリンは、多種多様な伝染病を治療するために使用される“広域な”抗生物質である。医師達は、目の感染症、肺炎、淋病、及びその他の細菌感染症を治療するために、これらの薬品を処方する、そして、これらは、ニキビを治療するためにも使用することができる。期限切れになったテトラサイクリンは、腎臓に深刻な損害を引き起こす可能性を有している。
【0012】
医薬品の期限切れは、製品が空気、湿度、かくはん、UV放射線、及び/又は、有効期間を通して異なる温度に曝された場合にも促進され得る。この種類の暴露は、製品中の活発な含有物を反応させ、薬品効能に変化を生じ得る。例えば、アスピリンがバスルームの薬棚に保存されている場合に、空気中の湿気に長期的に曝されることは、アスピリンの活発な含有物を酢酸に変換させ、効能の減少を引き起こし得る。さらなる例として、インシュリンは、通常、低温で管理されるべきである。しかし、外国へ旅行しているときに、インシュリンは、一般的に、数日、若しくはさらに数週間の間、適温を越えた温度に曝され得る。高温に曝されているインシュリンは、使用者が、通常、服用するだろう用量は、もはや適量ではなくなり得るように、インシュリンを劣化させ、その効果を減少させる。さらに、幾つかの液体状の医薬品は、例えば、不活発な要素の蒸発のために、多くの活発な含有物が残るなど、実質的に、徐々に効力が増加し得る。
【0013】
これらの理由によって医薬品は、その期限切れを越えて使用されないことが重要である。
古い、及び/又は、期限切れになった医薬品を使用することの危険性は他にもある。例えば、処方箋を記載する前に医師は、個人がこれまで服用していた他の薬のことを尋ねただろう、そして、応答に応じて、医師は、そうしなければ発生し得る有害な薬の相互作用を避けるために、個別の薬を選択しただろう。個人が、処方された薬をかなりしばらく経って服用した場合、それは期限切れであり得るだけでなく、個人が、幾つか処方された薬とともに、危険及び死に至る相互作用を引き起こし得る他の薬を現在使用しているということもあり得る。
【0014】
国際特許出願WO03096309は、流通の間に、食料及び飲料品等の保管状態を判断するための方法とこれらのインジケータに関する。この方法は、合成樹脂の密閉された透明な容器、若しくは柔らかい透明なフィルムの小さなバッグの中の食料、若しくは飲料からの微生物とともに、調節されたph値を有しているph色変化染料を含んでいる染料要素を含んでいることと、密封することと、を備え、染料要素の作用に起因すると思われる色変化の程度に基づいて、食料、若しくは飲料の低温保存の質を判断する技術に基づいている。
【0015】
日本国特許出願JP9101382は、液晶スクリーンで経過した時間を指示する、医薬品若しくはそのようなものの有効期限を指示するための時間インジケータに関連し、容器上に固定され、容器の本体の内部に浸透された外部ケースの中の電子回路を説明している。
【0016】
国際特許出願WO2007117273は、時間、温度、及びUV線曝露の積分値の1つ若しくは複数と、自己指示瞬間放射線警告線量計(SIRAD)のような機器の所定の温度と、を監視するための装置を開示している。誤検出、検出漏れ、若しくは改ざんのインジケータとして、装置は、これらの両方とも色変化と関連付けられる、ジアセチレンの重合と、部分的に重合されたジアセチレンの溶融と、の利用がされている。
【0017】
信頼性が低い可能性がある、これらの製品の期限切れのインジケータは、幾つかの化学反応を使用し、若しくは、日本国特許出願JP9101382の場合には、製品が曝露され得る環境状況を考慮されていない電気回路を使用しているように、製品の効力を示すための種々の方法を利用している。
【発明の概要】
【0018】
本発明の一態様に関連して、所定のレベル以下に減少された製品の効果を指示する製品モニタリング装置が提供されている。この装置は、製品の包装容器に接着されている、若しくは、一体化されている。
【0019】
従って、モニタリング装置は、使用者が製品を交換、若しくは放棄するレベルに、製品の効果が近づいたことを指示する。この指標は、製品が期限切れの日になった、若しくは期限切れの日を越えたこと、及び/又は、多くの製品が適用され、若しくは使用されるべきであること、であり得る。
【0020】
製品モニタリング装置は、UV放射線モニタリング装置であり得る。このような装置は、製品の効果が、UV放射線に曝露されることによって所定のレベル以下に減少されたことを指示し得る。この場合、この製品は、液体、クリーム、若しくはローション状の日焼け止め物質であり得る。
【0021】
従って、本発明の一態様に関連して、使用者がUV放射線の所定の線量を受けた指示を示す日焼け止め物質モニタリング装置が提供されている。この装置は、日焼け止め物質の包装容器の一部分を形成している。
【0022】
装置は、日焼け止め物質の効果が、紅斑が生じ得るレベルに減少された指標を示す。その結果、これは、使用者に太陽光によって損傷を受ける前にもっとローションを適用する機会を与え、劇的に皮膚癌の危険性を低下する。この指標は、包装容器の内側に隠されているだろう電気モニタリング回路と、回路に接着されたUV光線受光部と、によって制御され得る。
【0023】
装置は、製品の容器の本体、蓋、キャップ、若しくはスプレユニットに接着、若しくは、一体化され得る。容器は、ディスペンサの形状であり得る。この装置は、ディスペンサの部分が、日焼け止め物質を投薬するために押されたときに駆動され得る。任意に、この装置は、容器の蓋が、取り外され、若しくは弾いて開かれたときに駆動され得る。
【0024】
任意に、装置は、日焼け防止指数(SPF)の評価と、ターゲットの肌質と、を有している日焼け止め物質の予めプログラムミングされたデータが、設けられている。
電子モニタリング回路は、包装容器の内部にローション、若しくは他の材料のSPF評価を適合させるために、プログラムミングされることができる。例えば、UV指数が両方の状況で同様であると推定すると、アラームは、ローションがSPF15保護物の場合よりも早く消えるだろうから、日光浴する人がSPF5保護物を適用した場合、使用者は、使用者が保護物を有していない場合よりも長く、5倍の時間を太陽光の下にとどまることができるだろう。
【0025】
装置は、ローションを使用している使用者の予測した肌質に適合するようにプログラミングされることができる。例えば、日光浴する人がSPF5保護物を適用し、敏感肌のためのローションを特に買っていないとしたら、アラームは、適宜に動作されることができ、鈍感な肌の使用者用であることを知らせる。このために、適切な設定に合わせた場合に、電子モニタリング回路は、使用者がある肌質を有し、アラームが直ぐに、若しくは設定によって後に、鳴り出すように時間を調整することを考慮して、“肌質”若しくは同様の文字が記されたダイヤル、又は標識が、包装容器に示されているだろう。
【0026】
装置は、包装容器の内部の物質のSPF、及び/又は、物質のターゲット肌質のような因子の評価に予め設定され得る。一方、使用者に適合した設定が可能であり、特に例えば、使用者に特有の変更、即ち、操作するような制御装置がないことは、SPF及び/又は一般的な肌質のような基本因子にモニタリング装置を調整しなくてよい使用者にとって、より容易なことになる。
【0027】
モニタリング装置は、物理的に、日焼け止め物質の容器に接着され、若しくは、一体化され、又は、そうでなければ、物質と関連付けられていようがいまいが、一般的に、SPF及び/又は、ターゲット肌質を予めプログラミングされた装置を有することが好ましい。例えば、包装容器は、日焼け止め物質の容器と、同様にその物質に適合されるように予めプログラミングされた個々のモニタリング装置と、を含むことができる。
【0028】
従って、本発明の他の態様からわかることは、製品の容器と、製品の効果が所定のレベル以下に減少された指標を示すモニタリング装置と、を具備する包装容器が設けられていることである。この装置は、任意に、容器に接着される、若しくは、一体化され得る。
【0029】
モニタリング装置は、任意に、使用者が、UV放射線の所定の線量を受けた指標を示す。(a)装置は、装置が曝露されたUV指数を蓄積し、即ち、使用者が曝露されたUV指数は、蓄積されたものと同一であるという前提の下で、(b)装置が日光への曝露から回避された場合、使用者が曝露されたUV放射線の線量を計算するために蓄積されたUV指数を利用する。
【0030】
装置がUV光線を受ける間、どのくらい放射線に使用者/遊泳者が曝露されたかを検知するように、この装置は、UV指数を監視するUVセンサを有している。
例えば、ローションが午前9時に適用された場合、明るく晴れた日の午前9時のUV指数は、その日の午前11時のそれよりも低くなるだろう、そのため、アラームは、例えば2時間後に動作するだろう。
【0031】
ローションがその同日の午前11時に適用された場合、明るく晴れた日のUV指数は高くなるだろう、そのため、アラームは、例えば1.3時間で早く動作するだろう。
本発明は、監視されている包装容器から出るローションが使用者によって適用され、太陽光にそれを当てないためにバッグ、ポケット、若しくはそのようなものに使用者がそれを故意に配置していることによって、若しくは、シート、タオル若しくはそのようなものの下に偶然に落としたことによって、のいずれであろうと、監視されている包装容器は、使用者が未だに太陽光に曝露されていながら、続いて、日陰に入ったときの状況に対応することもできる。好適には、その状況を考慮するために、電子モニタリング回路は、UV指数の読み取りを必要とし、直近の値を蓄積する。監視されている包装容器が、暗い環境、例えば、バッグに配置された場合、そのとき、この包装容器が曝露された直近のUV指数を利用する自動モードに切り替わるだろうし、例えば、予めプログラミングされたテーブルで、使用者がもっと保護物を適用するべきときを予測する。
【0032】
このような設定は、モニタリング装置が、日焼け止め物質容器の一部分を形成していようがいまいが効果的であり、日焼け止め容器の包装容器に適用され、若しくは、日焼け止め物質が使用されようがどうかに関わらず、独立したモニタリング装置である。
【0033】
本発明の効果は、太陽光のUV指数を監視するので、いつでも変わらずに太陽光の中に放置されることを許容することである。このことは、装置が容器から独立し、若しくは取り外し可能である場合に、例えば、容器の外側のキャップに統合されるなど、太陽光にローションの容器を出さずに達成される。
【0034】
装置は、任意に、使用者が水に入るつもりであること指示するために、使用者に操作される制御装置が設けられ、日焼け防止剤の劣化を考慮するために、制御装置の操作に応じて、使用者が所定の線量を受けたときの計算を修正する。
【0035】
使用者が遊泳する場合、この装置は、このことが発生したことを知らせることができ、そしてさらに遊泳が終わったことも、任意に、知らせることができる。装置の一部分の一例として、例えば蓋などには、“Press”、若しくは同様の文字、又は適切な記号が記され得る。この部分を押す、強く押す、若しくはこのような行為によって、電子モニタリング回路は、スイッチを介して駆動され、使用者が遊泳していることを考慮し、アラームが直ぐに動作するように時間を調節する。装置は、遊泳による保護物劣化の明確な量を推定できる、即ち、この部分が返して再度押された場合に、この装置は、水中での時間経過を計算でき、それを考慮することができる。
【0036】
このもう一度押すことは、装置が、日焼け止め物質容器の一部分を形成し、日焼け止め容器の包装容器に提供され、若しくは日焼け止め物質が使用されたことを考慮する独立したモニタリング装置であろうがなかろうが、効果的であり得る。
【0037】
任意に、装置は、使用者によって適合された日焼け止め物質の効果が、所定のレベル以下に減少したときに警告を与えるように設定されている。
この装置は、日焼け止め物質の容器に任意に結合され、容器中の日焼け止め物質が有効期限の最後に近づいたときに警告を与えるように設定されている。
この警告は、通常、音響信号の形式であるが、例えば、可視的若しくは触覚的など、他の形式の信号も使用され得る。
【0038】
本発明のその他の態様に関連して、製品が期限切れになった指標を示す製品モニタリング装置が提供されている。この装置は、製品の包装容器に接着され、若しくは、一体化されている。
この装置は、製品の期限切れの日付に影響を及ぼしたであろう、UV放射線の曝露、温度状態への曝露、空気及び/又は水蒸気へのかくはん及び曝露、の1つ若しくは複数に起因して、製品が期限切れになったことを指示し得る。
【0039】
装置は、任意に、時間を測定し、維持するための時計機能が設けられている。この時計機能は、装置が適宜に動作されるためにアラームを調整させる必要がある、使用者の遊泳時間の長さも監視する。
【0040】
任意に、装置は、製品及び/又はその包装容器の状態及び/若しくは環境を監視するための、1つ若しくは複数のセンサが設けられている。1つ若しくは複数のセンサは、UV放射線、温度、空気、湿気、水蒸気、及び、かくはん、の1つ若しくは複数を監視する。
【0041】
任意に、装置は、前述した感知関数を感知することができるが、これらの感知関数の1若しくは複数しか有し得ない。特に導入で採用された感知関数は、監視される対象である製品の要求によって決定されるだろう。
【0042】
任意に、複数のセンサは、手動スイッチによって作動され、若しくは、自動的に作動されることができる。
設定は、これらセンサが、機械的、若しくは、電子的スイッチによって手動的に駆動されるようになり得る。例えば、製品を使用している時間に、若しくは、もう一つの例として、包装容器の蓋が弾いて開けられた、若しくは、取り外されたときに、装置が、そのもののスイッチを入れ、センサが駆動される。回路は、温度、空気、水蒸気、湿気、かくはん、若しくは、UV放射線、曝露、の1若しくは複数があるレベルに近づいたときにスイッチを入れるようにプログラミングされ得る。このことは、モニタリング回路を駆動する使用者の自由である。
【0043】
任意に、回路基板設置面積は、チップオンボード技術、若しくは、表面実装技術を使用してかなり小さくされ得る。
任意に、装置は、製造のデータ、最新の予測される期限切れの日付、熱耐性、空気耐性、酸素耐性、酸化耐性、水蒸気耐性、かくはん耐性、及びUV放射線耐性の、1つ若しくは複数を有する予めプログラミングされた製品データが設けられている。
【0044】
製品の前述した因子に関係する情報、若しくはデータは、製品の性能が影響され得る上限値及び下限値の状態若しくは耐性を与え得る。
任意に、装置は、(a)1つ若しくは複数のセンサによって収集されたセンサデータを蓄積し、(b)予めプログラミングされた製品データと併せてセンサデータを解析し、(c)種々の状態で製品の曝露させた製品の有効期限までの時間を決定する。
【0045】
モニタリング回路が駆動されたときに、(例えば、蓋の開封によって)回路は、製品がある状態に曝露されようとしていることを検知する。即ち、この製品の予測期限が、課題となるだろう。
【0046】
例えば、医療用軟膏の蓋が開けられ、空気及び水蒸気に軟膏を曝露するように、数日間開けたままされた場合に、このことは、製品に影響を与えるだろう。製造業者の試験結果から得られ、製品が曝露されていた環境に関係する装置のセンサから受け取ったデータと併せて装置に予めプログラミングされていた、情報に基づいて、製品のデータを解析することによって、装置は、医薬品の処分に最適なときを計算し、指示することができる。製品が違う状態に曝露されていた場合には、この日付が、期限切れの日付が来るよりも早くなるだろう。
【0047】
一般的に、この製品は、身体に適用され得る、即ち経口で摂取され、若しくは注射され得る、例えば、軟膏、ゲル、塗布薬、鎮痛薬、サルヴァ(salve)及び錠剤状の医薬、のような形状であり得る。製品は、例えば、食料及び飲料、化粧品及び洗顔品、洗浄品等の形状でもあり得る。
【0048】
任意に、この装置は、製品が期限切れになったことを指示するためのインジケータが設けられている。このインジケータは、光学インジケータ、音響インジケータ、触覚インジケータ、及び振動インジケータ、の1つ若しくは複数で、任意に、構成されている。
【0049】
任意に、装置は、製品が有効期限の切れる予定である時までの時間を指示するためのディスプレイが設けられている。
この装置は、バッテリによって任意に電力を供給され、バッテリは太陽電池によって電力供給される再充電可能なバッテリである。
本発明の幾つかの種々の態様の実施形態は、ほんの一例であり、以下に添付する図面を参照して記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、日焼け止めローション散布包装容器のスプレヘッドユニットの外観図である。
【図2】図2は、電子モニタリング回路及び全ての包装容器の内側の対応する構成要素が可視化されている図1のスプレヘッドユニットである。
【図3】図3は、肌質ダイヤルを有する図1及び図2に示されるスプレヘッドユニットである。
【図4】図4は、前述の図のいずれかに示された異なる構成のスプレヘッドユニットである。
【図5】図5(A)は、蓋である。図5(B)は、蓋である。図5(C)は、蓋である。
【図6】図6は、モニタリング装置内部の軟膏チューブのキャップである
【図7】図7は、チューブキャップである。
【発明を実施するための形態】
【0051】
図1は、日焼け止めローション投薬容器のスプレヘッドユニット100の外観図を示している。スプレヘッドユニット100は、容器からローションを出すノズル101を有している。スプレヘッドユニット100の内側に隠されている電子モニタリング回路102が設けられている。ソーラパネル103、UVセンサ104及びユニット100上に“Press”部108も設けられている。スプレヘッドユニット100は、押されたときに、回路102を駆動して外部へローションを汲み出すトリガ109を有している。モニタリング回路102は、ソーラパネル103及びUVセンサ104の操作を制御している。
【0052】
UVセンサ104がUV光線を感知する間、モニタリング回路102は使用者が、曝露されている放射線の量を検知するために、UVセンサ104は、UVセンサ104に入射しているUV放射線の強度を監視している。前記回路102は、UVセンサ104が日光に曝露されていないことを検知した場合、使用者が曝露されていたUV指数は蓄積された値と同一であることを前提で、前記回路102は、使用者が曝露されていたUV放射線の線量を計算するために蓄積されたUV指数を利用する。
【0053】
モニタリング回路102に接続されている、光源若しくはオーディオ機器、の形状でのインジケータ110、即ち振動ユニット604が、ユニット100に設けられている。インジケータ110は、日焼け止め物質を付けている使用者がUV放射線の所定の線量を受けた指標を示す。“Press”部108が押されたとき、モニタリング回路102は、使用者が遊泳をするだろうことを考慮して駆動される。モニタリング回路102は、遊泳から一定量の保護物劣化を推定できる。即ち“Press”部108が返して再度押された場合、水中で時間経過が計算され、アラームがより早く作動するように時間が考慮される。電子モニタリング回路102は、ソーラパネル103によって電力が供給される。
【0054】
図2は、電子モニタリング回路201とユニット200の内部の全ての対応する構成とが、可視的である図1のスプレヘッドユニット200を示している。ノズル203は、図1のノズル101に記載されているものと同様の機能を有している。レバー204は、トリガ205の一部分が示されており、ユニット200の内側に収容されている。電子モニタリング回路201は、スイッチ206が設けられている。使用者がレバー204を引いたときに、スイッチ206は、回路201を駆動するためのレバー204によって押され、この結果、ローションが、外部へ汲み出され得る。図2は、電子モニタリング回路201が設けられている再充電可能なバッテリ207も示している。再充電可能なバッテリ207は、通常、ソーラパネル208によって、電力が供給される。従って、回路201は、太陽光に曝露されていない場合でも、再充電可能なバッテリ207によって供給される電力で計算を実行し続けることができる。
【0055】
図3は、使用者が所望の肌質、例えば、敏感肌及び/又は過敏性が低い肌、を選択できるようする、肌質ダイヤル301を有する、図1及び図2で示すような、スプレヘッドユニット300を示している。そのため、適切な設定に回転されたときに、電子モニタリング回路は、使用者がある肌質を有することを考慮し、アラームが、設定によって直ぐに、若しくは後で作動するように時間を調整する。
【0056】
図4は、前述のいずれかの図に示された異なる形状のスプレヘッドユニット400を示している。スプレヘッドユニット400は、外形が円筒形状である。ノズル402は、ローションが投薬容器から放出されるように設けられている。UVセンサ404がユニット400上に配置されているのに対して、電子モニタリング回路403は、包装容器の内側にある。トリガヘッド405も、外形が円筒形状であり、押されたときに回路403が作動し、ローションを外部へ汲み出す。
【0057】
図5は、蓋501、502、503を示している。モニタリング回路504、505、506は、蓋501、502、503に接着、若しくは、一体化されている。蓋501、502、503の内側でのモニタリング回路504、505、506の設置位置は、以下の図5(A)、図5(B)及び図5(C)に図示されているように、種々にできる。
【0058】
図5(A)で、モニタリング回路504は、蓋500の内側に示されている。
図5(B)で、モニタリング回路505は、蓋502の内側に示され、若しくは図5Aに示されている位置からさらに奥に隠されている。
図5(C)で、モニタリング回路506は、図の、内側に示されている。/から隠れている。
【0059】
種々の改良は、本発明の範囲から逸脱しないで前述した実施形態が成され得ることを当業者に理解されるだろう。例えば、上述の複数の図は、日焼け止め物質の効果減少に関連している例であるが、これらは、医薬品、特に、食料及び飲料品、化粧品、洗顔品、洗浄製品等の期限切れに同様に応用できる。
【0060】
図6は、内部のモニタリング回路602を有する軟膏チューブのキャップ601を示している。このキャップ601は、日焼け止め物質チューブに同様に利用されることができる。モニタリング回路602は、種々のセンサ、電力源及びスイッチ603が設けられている。モニタリング回路602に接着され、若しくは、一体化されている、インジケータライト、若しくはオーディオ音響器、即ち振動ユニット604がある。キャップからチューブが取り外された場合、スイッチ603は、モニタリング回路602及び複数のセンサを駆動する。軟膏が有効期限切れ、若しくは日焼け止め物質の効果が所定のレベル以下に減少された場合に、インジケータライト604が点滅する、若しくはオーディオ音響器604が駆動される、即ち振動ユニット604が、使用者に警告するために振動し始める。
【0061】
図7は、軟膏チューブ、若しくは日焼け止め物質チューブに使用されるチューブキャップを示している。キャップ700は、モニタリング回路701と、モニタリング回路スイッチ702と、を有している。シール703は、モニタリング回路702と、軟膏チューブ、若しくは日焼け止め物質チューブと、の間に設けられている。チューブがキャップ700から取り外された場合、シール703がモニタリング回路701を作動させるスイッチ702を押す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品の包装容器に接着、若しくは一体化され、前記製品の効果が、所定のレベル以下に減少したことを指示する製品モニタリング装置。
【請求項2】
前記装置は、UV放射線モニタリング装置である、請求項1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項3】
前記製品は、液体、クリーム、若しくはローション状の日焼け止め物質である、請求項1若しくは請求項2に記載の製品モニタリング装置。
【請求項4】
前記装置は、日焼け止め物質の包装容器の一部分を形成し、
使用者がUV放射線の所定の線量を受けたことの指標を示す、製品モニタリング装置。
【請求項5】
前記装置は、製品の容器の本体、蓋、キャップ、若しくはスプレユニットに接着、又は一体化されている、請求項3若しくは請求項4に記載の製品モニタリング装置。
【請求項6】
前記容器は、前記ディスペンサの形状である、請求項5に記載の製品モニタリング装置。
【請求項7】
前記装置は、前記ディスペンサの一部分が前記日焼け止め物質を投薬するために押されたときに、駆動される、請求項6に記載の製品モニタリング装置。
【請求項8】
前記装置は、前記容器の蓋が取り外されたときに、駆動される、請求項6に記載の製品モニタリング装置。
【請求項9】
前記装置は、反転されて前記容器の蓋が開いたときに、駆動される、請求項6に記載の製品モニタリング装置。
【請求項10】
前記装置は、SPF評価と、ターゲット肌質と、具備する、日焼け止め物質に関係する予めプログラムミングされたデータが、設定されている、請求項3乃至9のいずれか1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項11】
前記装置が、曝露されているUV指数を蓄積し、
前記装置が、太陽光の曝露から回避させられたことを検知した場合、使用者が曝露されているUV指数は蓄積されたものと同一であるという前提で、前記装置は使用者が曝露されたUV放射線の線量を計算するために、蓄積されたUV指数を利用する、請求項3乃至10のいずれか1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項12】
前記装置は、使用者が水に入ろうとしていることを指示し、
制御装置の操作に応じて、前記使用者が所定の線量を受けたときの計算を修正し、前記日焼け止め物質の劣化を考慮するための、前記使用者に操作される前記制御装置を、具備する、請求項3乃至11のいずれか1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項13】
前記使用者によって塗られた前記日焼け止め物質の効果が所定のレベル以下に減少したときに、警告をするように設定されている、請求項3乃至12のいずれか1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項14】
前記装置は、日焼け止め物質の容器に結合され、
前記容器内の日焼け止め物質が有効期限の最後に近づいたときに警告をするように設定されている、請求項3乃至13のいずれか1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項15】
前記製品の効果が所定のレベル以下に減少していた指標は、当該製品が期限切れだった指標である、請求項1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項16】
前記装置は、時間を測定し、維持するための時計機能を有する、請求項15に記載の製品モニタリング装置。
【請求項17】
前記装置は、前記製品及び/又は当該製品の包装容器の状態及び/又は環境を監視するための1つ若しくは複数のセンサが設けられている、請求項15若しくは16に記載の製品モニタリング装置。
【請求項18】
前記1つ若しくは複数のセンサは、UV放射線と、温度と、気圧と、湿気と、水蒸気と、かくはんと、の1つ若しくは複数、を監視する、請求項17に記載の製品モニタリング装置。
【請求項19】
前記製造日と、最新の予測される期限切れの日付と、熱耐性と、気圧耐性と、酸化耐性と、水蒸気耐性と、かくはん耐性と、UV放射線と、の1つ若しくは複数を有する予めプログラムミングされた製品データが設定されている、請求項18に記載の製品モニタリング装置。
【請求項20】
前記複数のセンサは、手動スイッチによって駆動される、請求項17乃至19のいずれか1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項21】
前記複数のセンサは、自動で駆動する、請求項17乃至19のいずれか1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項22】
前記装置は、(a)前記1つ若しくは複数のセンサによって、収集されたセンサデータを蓄積し、
(b)前記予めプログラムミングされた製品データと併せて前記センサデータを解析し、
(c)種々の状態に製品を曝露した製品の期限までの時間を決定する、請求項21に記載の製品モニタリング装置。
【請求項23】
前記装置は、前記製品が期限切れであることを指示するためのインジケータを有する、請求項22に記載の製品モニタリング装置。
【請求項24】
前記インジケータは、
視覚インジケータと、音響インジケータと、触覚インジケータと、振動インジケータと、の1つ若しくは複数が設けられている、請求項23に記載の製品モニタリング装置。
【請求項25】
前記装置は、期限切れになる予定までの時間を指示するためのディスプレイが設けられている、請求項15乃至24のいずれか1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項26】
前記装置は、バッテリによって電力が供給される、請求項1乃至25のいずれか1に記載の製品モニタリング装置。
【請求項27】
前記バッテリは、太陽電池によって電力供給される再充電可能なバッテリである、請求項26に記載の製品モニタリング装置。
【請求項28】
製品の効果が、所定のレベル以下に減少された指標を示す(a)前記製品の容器と、(b)モニタリング装置と、を具備する包装容器。
【請求項29】
前記装置は、前記容器に接着されている、若しくは、一体化している、請求項28の包装容器。
【請求項30】
前記装置は、請求項1乃至27のいずれか1に記載されている、請求項28若しくは29に記載の包装容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−529030(P2012−529030A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513681(P2012−513681)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【国際出願番号】PCT/GB2010/050891
【国際公開番号】WO2010/139978
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(511292183)イノビア・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】