説明

製袋包装装置および製袋包装方法

【課題】フィルムロスを防止でき、環境保護を行うことができる製袋包装装置および製袋包装方法を提供する。
【解決手段】交換前フィルムF1の端部にダミーフィルムF2が継ぎ装置19により結束される。その後、交換前フィルムF1およびこれに継がれたダミーフィルムF2が方向D1に沿って上流側に巻き戻される。次いで、結束部が開放された後、フィルムロールFR1が新しいフィルムロールFR2と交換される。交換後、ダミーフィルムF2の端部に交換後フィルムF3が接続される。その後、方向D2に沿って下流側にダミーフィルムF2およびこれに継がれた交換後フィルムF3が搬送される。この場合、ダミーフィルムF2は継ぎ装置19により巻き戻され、当該巻き戻しが済めば、残留している交換前フィルムF1と交換後フィルムF3とが接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋を成形しながら当該袋に物品を充填する製袋包装装置および製袋包装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、製袋包装装置として、フィルムを鉛直下方へ搬送しつつ当該フィルムにより物品を包装する縦型製袋包装装置が知られている。縦型製袋包装装置は、1枚の帯状のフィルムを筒状に成形し、当該筒状に成形されたフィルム内へ物品を投入し、フィルム端部を熱シールすることにより、物品を包装する。そして、連続して生成される複数の包装袋の境目を切断することにより、複数の包装袋を分離して生成する。
【0003】
例えば次のような包装装置がある。特許文献1には、製袋包装ユニットに対して供給される供給用フィルムロールがなくなると、フィルムの搬送を一旦停止させて、そのフィルムの終端部分近傍と交換用フィルムロールのフィルムの始端部分近傍とをヒートシールすることにより自動的に継ぎ合わせるオートスプライサ部を備えた包装装置が提案されている。
【0004】
これにより、先に使用される供給用フィルムロールのフィルムがなくなった場合でも、交換用フィルムロールのフィルムと継ぐことで、継続してフィルムの搬送を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−127093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
通常、フィルムの搬送経路は複雑であり、フィルムロールの交換の度にフィルムを搬送経路に通すことは非常に手間がかかる。そこで、これを回避するために、直前に使用していたフィルムを搬送経路に通した状態で作業者がフィルムロール近傍の位置でフィルムを切り取っていた。そして、搬送経路に残っているフィルムの一端と新しいフィルムロールのフィルムの一端とを接続し、接続後のフィルムをシール部まで搬送していた。
【0007】
しかしながら、上記方法によってフィルムの接続を行う場合には、搬送経路に残っている上述のフィルムは捨てることになってしまい、フィルムロスが発生する。また、フィルムロールの交換が多くなると、これに伴いフィルムロスは増加する。
【0008】
本発明の目的は、フィルムロスを防止でき、環境保護を行うことができる製袋包装装置および製袋包装方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)一の局面に従う製袋包装装置は、長尺フィルム供給部で供給される長尺フィルムをフォーマにより筒状にし、筒状にされた長尺フィルムから袋を製袋する製袋包装装置であって、製袋用として用いる第1長尺フィルムと、長尺フィルム供給部の近傍からフォーマの近傍の間で用いる第2長尺フィルムとを継ぐものである。
【0010】
一の局面に従う製袋包装装置においては、第1長尺フィルムにより袋が製袋され、第2長尺フィルムにより製袋は行われない。第1長尺フィルムと第2長尺フィルムとが継がれる。
【0011】
この場合、第1長尺フィルムを用いて所定数の袋を製袋する場合において、所定数の袋を製袋する第1長尺フィルムを搬送経路に挿入し、当該第1長尺フィルムの端部に第2長尺フィルムを継ぐことで、第1長尺フィルムを既に搬送経路に送っている場合にはこれを巻き戻しすることが可能である。または、継いだ第2長尺フィルムを搬送経路に先に送ることにより、第1長尺フィルムを搬送経路に余計に送らなくて済む。それにより、第1長尺フィルムの無駄を低減することができる。したがって、第1長尺フィルムのフィルムロスを防止することができ、環境保護を行うことができる。
【0012】
(2)製袋包装装置は、長尺フィルムの搬送経路における長尺フィルム供給部の近傍とフォーマの近傍との間に設けられ、第1長尺フィルムと第2長尺フィルムとを継ぐ継ぎ装置を含んでもよい。
【0013】
この場合、第1長尺フィルムと第2長尺フィルムとが継ぎ装置により継がれるので、安定した継ぎ目を作ることができ、作業者の熟練度に起因するトラブルを防止することができる。
【0014】
(3)第2長尺フィルムは、第1長尺フィルムと同一特性であることが好ましい。
【0015】
この場合、第2長尺フィルムは、第1長尺フィルムと同一特性、例えば材質、厚み、構造、幅、表面加工等が同じであるので、製袋包装装置における設定を変更することなく容易に第2長尺フィルムを搬送経路に挿入することができる。
【0016】
(4)継ぎ装置は、第2長尺フィルムの上流に第3長尺フィルムを継いで搬送経路に当該第3長尺フィルムを挿入することが好ましい。
【0017】
この場合、第2長尺フィルムの上流に、第3長尺フィルムを継いで、搬送経路に第3長尺フィルムを挿入することができるので、容易で確実にかつフィルムロスを発生させることなく第3長尺フィルムを搬送経路に挿入することができる。
【0018】
(5)第3長尺フィルムは、第1長尺フィルムと同一特性であることが好ましい。
【0019】
この場合、第3長尺フィルムは、第1長尺フィルムと同一特性、例えば材質、厚み、構造、幅、表面加工等が同じであるので、製袋包装装置における設定を変更することなく容易に第3長尺フィルムを搬送経路に挿入することができる。
【0020】
(6)継ぎ装置は、長尺フィルム供給部の近傍に設けられることが好ましい。
【0021】
この場合、長尺フィルム供給部の近傍で第1長尺フィルムに第2長尺フィルムを継ぐ、または第2長尺フィルムに第3長尺フィルムを継ぐので、作業者が容易に継ぐ作業および搬送経路に第2長尺フィルムおよび第3長尺フィルムを挿入する作業を行うことができる。
【0022】
具体的には、第1長尺フィルムにより製袋する個数に応じた第1長尺フィルムの端部を長尺フィルム供給部の近傍に設けられたレジマークセンサで検知し、製袋に使用する第1長尺フィルムの長さを算出し、当該第1長尺フィルムの長尺フィルム供給部近傍の当該端部に第2長尺フィルムを接続するので、第1長尺フィルムのフィルムロスを低減することができる。
【0023】
一方、第2長尺フィルムが搬送経路に挿入されている場合、当該第2長尺フィルムの端部が第3長尺フィルムの長尺フィルム供給部の近傍で継がれるので、作業者が容易に継ぐ作業および搬送経路に第3長尺フィルムを挿入する作業を行うことができる。
【0024】
(7)継ぎ装置は、フォーマの近傍かつ下流側に設けられることが好ましい。
【0025】
この場合、フォーマの近傍かつ下流側で第1長尺フィルムに第2長尺フィルムを継ぐので、作業者が容易に搬送経路に第2長尺フィルムを挿入する作業を行うことができる。
【0026】
具体的には、第1長尺フィルムにより製袋する個数に応じた第1長尺フィルムの端部をフォーマ近傍に設けられたレジマークセンサで検知し、当該フォーマ近傍かつ下流側で第1長尺フィルムの当該端部に第2長尺フィルムを接続するので、生産予定数を算出することなく、第1長尺フィルムのフィルムロスを確実に低減することができる。
【0027】
(8)製袋包装装置は、第1長尺フィルムにレジマークを印字する印字装置と、レジマークを検知するレジマークセンサと、継ぎ装置により第1長尺フィルムが第2長尺フィルムに継がれた後、レジマークセンサにより検知された第1長尺フィルムのレジマークの個数と、印字装置により第1長尺フィルムに印字が行われた後に第1長尺フィルムが搬送経路を逆送された場合にレジマークセンサにより検知された第1長尺フィルムのレジマークの個数とを相殺することによって実生産製袋数を算出する算出部と、をさらに含むことが好ましい。
【0028】
この場合、レジマークセンサにより検知された第1長尺フィルムのレジマークの個数と、第1長尺フィルムが逆送された場合にレジマークセンサにより検知された第1長尺フィルムのレジマークの個数とが算出部によって相殺されることによって実生産製袋数が算出される。それにより、実際に生産した製袋の個数を確実に把握することができる。
【0029】
(9)継ぎ装置は、第2長尺フィルムを自動的に繰り出すことが好ましい。この場合、第2長尺フィルムが継ぎ装置により自動的に繰り出されるので、作業者の手を煩わせることを防止することができる。
【0030】
(10)第2長尺フィルムは、長尺フィルム供給部の近傍からフォーマの近傍までの長さを有することが好ましい。この場合、第1長尺フィルムを巻き戻しする場合にはこれを全て巻き戻しすることが可能であるし、継いだ後の第2長尺フィルムを先に送る場合には第1長尺フィルムを余計に送らなくて済む。したがって、第1長尺フィルムのフィルムロスを確実に防止できる。
【0031】
(11)他の局面に従う製袋包装方法は、長尺フィルム供給部で供給される長尺フィルムを製袋包装装置のフォーマにより筒状にし、筒状にされた長尺フィルムから袋を製袋する製袋包装方法であって、製袋包装装置を用いて、製袋用として用いる第1長尺フィルムと長尺フィルム供給部の近傍からフォーマの近傍の間で用いる第2長尺フィルムとを継いで、製袋包装装置内に第2長尺フィルムを挿入するものである。
【0032】
他の局面に従う製袋包装方法においては、製袋包装装置を用いて第1長尺フィルムの袋を製袋し、第1長尺フィルムに第2長尺フィルムを継いで製袋包装装置内に第2長尺フィルムを挿入する。
【0033】
この場合、第1長尺フィルムを用いて所定数の袋を製袋する場合において、所定数の袋を製袋する第1長尺フィルムを製袋包装装置内に挿入し、当該第1長尺フィルムの端部に袋を製袋しない第2長尺フィルムを継ぐことにより、第1長尺フィルムを既に搬送経路に送っている場合にはこれを巻き戻しすることが可能である。または、継いだ第2長尺フィルムを搬送経路に先に送ることにより、第1長尺フィルムを搬送経路に余計に送らなくて済む。それにより、第1長尺フィルムの無駄を低減することができる。したがって、第1長尺フィルムのフィルムロスを防止することができ、環境保護を行うことができる。
【0034】
(12)第2長尺フィルムは、第1長尺フィルムと同一特性であることが好ましい。
【0035】
この場合、第2長尺フィルムは、第1長尺フィルムと同一特性、例えば材質、厚み、構造、幅、表面加工等が同じであるので、製袋包装装置の設定を変更することなく容易に第2長尺フィルムを製袋包装装置内に挿入することができる。
【0036】
(13)第2長尺フィルムの上流に第3長尺フィルムを継いで製袋包装装置内に第3長尺フィルムを挿入することが好ましい。
【0037】
この場合、第2長尺フィルムの上流に、第3長尺フィルムを継いで、製袋包装装置内に第3長尺フィルムを挿入することができるので、容易で確実にかつフィルムロスを発生させることなく第3長尺フィルムを製袋包装装置内に挿入することができる。
【0038】
(14)第3長尺フィルムは、第1長尺フィルムと同一特性であることが好ましい。
【0039】
この場合、第3長尺フィルムは、第1長尺フィルムと同一特性、例えば材質、厚み、構造、幅、表面加工等が同じであるので、製袋包装装置の設定を変更することなく容易に第3長尺フィルムを製袋包装装置内に挿入することができる。
【0040】
(15)継ぐ位置は、長尺フィルム供給部の近傍であることが好ましい。
【0041】
この場合、長尺フィルム供給部の近傍で第1長尺フィルムに第2長尺フィルムを継ぐ、または第2長尺フィルムに第3長尺フィルムを継ぐので、作業者が容易に継ぐ作業および製袋包装装置内に第2長尺フィルムおよび第3長尺フィルムを挿入する作業を行うことができる。
【0042】
具体的には、第1長尺フィルムにより製袋する個数に応じた第1長尺フィルムの端部を長尺フィルム供給部近傍に設けられたレジマークセンサで検知し、製袋に使用する第1長尺フィルムの長さを算出し、当該第1長尺フィルムの長尺フィルム供給部近傍の当該端部に第2長尺フィルムを接続するので、第1長尺フィルムのフィルムロスを低減することができる。
【0043】
一方、第2長尺フィルムが製袋包装装置内に挿入されている場合、当該第2長尺フィルムの端部が第3長尺フィルムの長尺フィルム供給部の近傍で継がれるので、作業者が容易に継ぐ作業および製袋包装装置内に第3長尺フィルムを挿入する作業を行うことができる。
【0044】
(16)継ぐ位置は、フォーマの近傍かつ下流側であることが好ましい。
【0045】
この場合、製袋包装装置のフォーマの近傍かつ下流側で第1長尺フィルムに第2長尺フィルムを継ぐので、作業者が容易に製袋包装装置内に第2長尺フィルムを挿入する作業を行うことができる。
【0046】
具体的には、第1長尺フィルムにより製袋する個数に応じた第1長尺フィルムの端部をフォーマ近傍に設けられたレジマークセンサで検知し、当該製袋包装装置のフォーマ近傍かつ下流側で第1長尺フィルムの当該端部に第2長尺フィルムを接続するので、生産予定数を算出することなく、第1長尺フィルムのフィルムロスを確実に低減することができる。
【0047】
(17)第1長尺フィルムを第2長尺フィルムに継いだ後、レジマークセンサにおいて検知された第1長尺フィルムのレジマークの個数と、印字装置により第1長尺フィルムに印字を行わせた後に第1長尺フィルムを搬送経路において逆送させた場合にレジマークセンサにおいて検知された第1長尺フィルムのレジマークの個数とを相殺することによって、実生産製袋数を算出することが好ましい。
【0048】
この場合、レジマークセンサにおいて検知された第1長尺フィルムのレジマークの個数と、第1長尺フィルムを逆送させた場合にレジマークセンサにおいて検知された第1長尺フィルムのレジマークの個数とを相殺することによって実生産製袋数を算出するので、実際に生産した製袋の個数を確実に把握することができる。
【0049】
(18)第2長尺フィルムを繰り出しかつ継ぐ継ぎ装置を使用することが好ましい。
【0050】
この場合、第2長尺フィルムは継ぎ装置により繰り出されるので、作業者の手を煩わせることを防止することができる。また、継ぎ装置により継ぐことができるので、安定した継ぎ目を作ることができ、作業者の熟練度に起因するトラブルを防止することができる。
【0051】
(19)第2長尺フィルムは、長尺フィルム供給部の近傍からフォーマの近傍までの長さを有することが好ましい。この場合、第1長尺フィルムを巻き戻しする場合にはこれを全て巻き戻しすることが可能であるし、継いだ後の第2長尺フィルムを先に送る場合には第1長尺フィルムを余計に送らなくて済む。したがって、第1長尺フィルムのフィルムロスを確実に防止できる。
【発明の効果】
【0052】
本発明に係る製袋包装装置および製袋包装方法においては、製袋に使用しないフィルムを利用することにより、製袋に使用するフィルムの無駄防止を実現し、環境保護を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本実施形態に係る製袋包装装置の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の製袋包装ユニットの詳細な構成を示す斜視図である。
【図3】第1の実施形態においてフィルムロールを交換する際の各部の動作について説明するための説明図である。
【図4】継ぎ装置の構成の一例を示す模式図である。
【図5】図3の一連の動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態においてフィルムロールを交換する際の各部の動作について説明するための説明図である。
【図7】図6の一連の動作を示すフローチャートである。
【図8】レジマークセンサの配設について説明するための概略的斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0054】
<第1の実施形態>
以下、本発明の一実施形態に係る製袋包装装置および製袋包装方法について図面を参照しながら説明する。
【0055】
図1は本実施形態に係る製袋包装装置1の構成を示す斜視図である。図2は図1の製袋包装ユニット5の詳細な構成を示す斜視図である。
【0056】
図1に示すように、本実施形態に係る製袋包装装置1は、被包装物となるポテトチップス等の商品C(図2)の計量を行い、計量後の商品Cをフィルムで覆って、筒状となったフィルムを縦横にシールして袋詰の商品Bを製造する装置であって、主として組合せ計量装置2と包装装置3とを備える。
【0057】
商品Cは包装装置3の上方に設けられた組合せ計量装置2において計量されて各ホッパ内において貯留されており、所定の合計重量になるように組み合わされて排出される。
【0058】
組合せ計量装置2は包装装置3の上部に配設されており、商品Cについて計量ホッパにおいて所定重量ずつ計量した後、これらの計量値を所定の合計重量になるように組み合わせて順次排出して、所定の合計重量の商品CについてフィルムFにより袋詰めする。
【0059】
また、包装装置3は、主として商品Cの袋詰めを行う本体部分である製袋包装ユニット5と当該製袋包装ユニット5に袋となるフィルムFを供給するフィルム供給ユニット6とから構成されている。製袋包装ユニット5の前面には操作スイッチ類7が配設されており、この操作スイッチ類7を操作する作業者が視認できる位置に操作状態を示す液晶ディスプレイ8が配設されている。なお、フィルム供給ユニット6にはフィルムFを供給するための動作の指示等を行うCPU(中央演算処理装置)60が含まれる。
【0060】
フィルム供給ユニット6は、製袋包装ユニット5の成形機構(セラー部)13(図2)にシート状のフィルムFを供給するユニットであって、製袋包装ユニット5に隣接して設けられている。フィルム供給ユニット6にはフィルムFが巻回されたフィルムロールがセットされ、当該フィルムロールからフィルムFが繰り出される。
【0061】
図2に示すように、製袋包装ユニット5は、シート状で搬送されるフィルムFを筒状に成形する成形機構13と、筒状となったフィルムF(以下、筒状フィルムFと呼ぶ)を下方に搬送するプルダウンベルト機構14と、筒状フィルムFの重ね合わせ部分を縦にシール(熱封止)する縦シール機構15と、筒状フィルムFを横にシールすることで袋の上下端を閉止する横シール機構16と、これらの各機構を支える複数の支持フレーム12(図1)とから構成される。また、支持フレーム12の周囲にはケーシング9(図1)が取り付けられている。
【0062】
成形機構13はチューブ13aおよびフォーマ13bを有している。チューブ13aは円筒形状の部材であり、上下端が開口されている。チューブ13aの上端の開口部には、組合せ計量装置2により計量された商品Cが投入される。
【0063】
フォーマ13bは、チューブ13aを取り囲むように配設されている。このフォーマ13bは、フィルム供給ユニット6から搬送されてきたシート状のフィルムFがフォーマ13bとチューブ13aとの間を通過するときに、当該フィルムFを筒状に成形する。したがって、フォーマ13bの形状は湾曲している。
【0064】
プルダウンベルト機構14は、チューブ13aに巻き付いた筒状フィルムFを吸着して下方に搬送するものであり、主として駆動ローラ14aおよび従動ローラ14bと吸着機能を有するベルト14cとから構成される。
【0065】
縦シール機構15は、チューブ13aに巻き付いている筒状フィルムFの重なり部分を、一定の加圧力でチューブ13aに押しつけながら加熱して縦にシールするものである。この縦シール機構15は、ヒータまたはヒータにより加熱され筒状フィルムFの重なり部分に接触するヒータベルト等を有する。また、縦シール機構15は、ヒータベルトをチューブ13aに接近させたり離間するための駆動装置(図示せず)も備える。
【0066】
横シール機構16は、ヒータベルト等を内蔵する一対のシールジョー16a、16aおよび当該シールジョー16a、16aを筒状フィルムFに接近させたり離間するための駆動装置(図示せず)を含む。
【0067】
シールジョー16a、16aは、左右側方向に延びて形成された部材であり、内蔵されたヒータベルト等によってシールジョー16a、16aのシール面が加熱される。筒状フィルムFは、シールジョー16a、16aによって挟み込まれることによって熱シールされる。熱シール後のフィルムFはカットされて袋の状態となる。
【0068】
次に、本実施形態に係る製袋包装装置1においてフィルムロールを交換する際の動作について図面を参照しつつ説明する。製袋包装装置1においては、交換前のフィルムF(以下、交換前フィルムF1と呼ぶ)にダミーフィルムF2を継ぐ点に特徴がある。また、交換前フィルムF1は製袋用のフィルムとして使用し、ダミーフィルムF2は製袋用のフィルムとしては使用しない点に特徴がある。以下、詳細に説明する。
【0069】
図3は第1の実施形態においてフィルムロールを交換する際の各部の動作について説明するための説明図である。図4は継ぎ装置の構成の一例を示す模式図である。
【0070】
図3(a)に示すように、交換前フィルムF1に係るフィルムロールFR1とフォーマ17との間の搬送経路において複数のテンションローラ18が設けられている。なお、フォーマ17は成形機構13等により構成される。また、以下の説明では、フィルムロールFR1の側を上流側と呼び、フォーマ17の側を下流側と呼ぶ。
【0071】
第1の実施形態において、フィルム引き出しのためのフィルム結束機能を有する継ぎ装置19が下流側でかつフォーマ17の近傍に設けられている。また、フィルムFにレジマークを印字するプリンタ(印字装置)20がフィルムFの搬送経路において設けられ、当該プリンタ20の近傍に印字タイミングセンサ21およびレジマークセンサ22が設けられている。
【0072】
印字タイミングセンサ21はプリンタ20による印字タイミングを検知する。プリンタ20は印字タイミングを取得して、フィルムFが印字部に到達した時点から印字を開始する。また、レジマークセンサ22はフィルムFに印字されたレジマークを検知する。
【0073】
最初に交換前フィルムF1による製袋が行われる。この場合、製袋する個数に応じた交換前フィルムF1が使用される。
【0074】
そして、製袋数が目標値に達した場合、交換前フィルムF1により製袋する個数に応じた交換前フィルムF1の端部をレジマークセンサ22で検知し、当該端部が切断され、切断された端部にダミーフィルムF2が継ぎ装置19により結束される。
【0075】
ここで、継ぎ装置19の構成の一例について説明する。図4に示すように、継ぎ装置19は、移動可能な爪部材19a、搬送ベルト対19bおよび結束部材(オートスプライサ)19cを含む。なお、搬送ベルト対19bは、駆動ローラ、従動ローラおよびベルトからなる搬送ベルトを2つ組み合わせたもので、フィルムFを挟み込んで搬送するものである。
【0076】
ダミーフィルムF2が巻回されたフィルムロールFRDから当該ダミーフィルムF2の端部が爪部材19aにより引き出される。引き出されたダミーフィルムF2は搬送ベルト対19bにより結束部材19cまで搬送される。
【0077】
結束部材19cには交換前フィルムF1がセットされている。搬送されてきたダミーフィルムF2は結束部材19cに吸引され交換前フィルムF1の上面に密着される。このような状態で、例えば静電気、摩擦、シール(テープ)または粘着剤等により、交換前フィルムF1の端部にダミーフィルムF2の端部が結束される。
【0078】
その後、図3(a)に示すように、交換前フィルムF1およびこれに継がれたダミーフィルムF2が方向D1に沿って上流側に巻き戻される。なお、以下において、交換前フィルムF1にダミーフィルムF2が結束された部分を結束部と呼ぶことがある。
【0079】
そして、上記の巻き戻しが終了すれば、図3(b)に示すように、ダミーフィルムF2はフィルムロールFR1の近傍からフォーマ17の近傍までの長さを有するようになる。この場合、交換前フィルムF1はフィルムロールFR1に巻回された状態となる。例えば、フィルムロールFR1に巻回された交換前フィルムF1の長さは最大で約4mとなる。
【0080】
次いで、上記の結束部が開放された後、交換前フィルムF1が巻回されたフィルムロールFR1が新しいフィルムロールFR2と交換される。当該交換後、ダミーフィルムF2の端部(結束部)に上記新しいフィルムロールFR2に係るフィルムF(以下、交換後フィルムF3と呼ぶ)が接続される。なお、ダミーフィルムF2および交換後フィルムF3は交換前フィルムF1と同一特性(例えば材質、厚み、構造、幅、表面加工等が同じ)である。
【0081】
その後、図3(c)に示すように、方向D1の逆方向である方向D2に沿って下流側にダミーフィルムF2およびこれに継がれた交換後フィルムF3が搬送される。この場合、ダミーフィルムF2は継ぎ装置19により巻き戻され、巻き戻しが済めば、残留している交換前フィルムF1と交換後フィルムF3とが接続される。そして、印字タイミングセンサ21による印字タイミングに基づいてプリンタ20による印字が開始される。
【0082】
図5は図3の一連の動作を簡単に示すフローチャートである。図5に示すように、最初に交換前フィルムF1にダミーフィルムF2が継ぎ装置19により結束される(ステップS1)。
【0083】
次いで、交換前フィルムF1およびこれに継がれたダミーフィルムF2が巻き戻しされる(ステップS2)。そして、結束部の解放後、フィルムロールFR1が新しいフィルムロールFR2と交換される(ステップS3)。
【0084】
その後、ダミーフィルムF2に交換後フィルムF3が結束される(ステップS4)。そして、ダミーフィルムF2を巻き戻すために、当該ダミーフィルムF2およびこれに結束された交換後フィルムF3が搬送される(ステップS5)。
【0085】
次いで、印字タイミングセンサ21により印字タイミングが検知され、印字可能な状態になれば(ステップS6でYes)、プリンタ20により交換後フィルムF3にレジマークが印字される印字処理が開始される(ステップS7)。
【0086】
なお、本実施形態では、図3(a)、(b)で示したように、交換前フィルムF1を巻き戻す処理を行う。そこで、継ぎ装置19により交換前フィルムF1がダミーフィルムF2に継がれた後、レジマークセンサ22により検知された交換前フィルムF1のレジマークの個数と、プリンタ20により交換前フィルムF1に印字が行われた後に交換前フィルムF1が方向D1に沿って搬送経路を逆送された場合にレジマークセンサ22により検知された交換前フィルムF1のレジマークの個数とがCPU60により相殺されることによって実生産製袋数が算出される。それにより、実際に生産した製袋の個数を確実に把握できる。
【0087】
<第1の実施形態における効果>
本実施形態においては、交換前フィルムF1を搬送経路に挿入し、継ぎ装置19により当該交換前フィルムF1の端部にダミーフィルムF2を継ぐことで、交換前フィルムF1を既に搬送経路に送っている場合にこれを巻き戻しすることが可能である。それにより、交換前フィルムF1の無駄を低減することができ、巻き戻した交換前フィルムF1も再利用できる。したがって、交換前フィルムF1のフィルムロス(例えば約4m)を防止することができ、環境保護を行うことができる。また、交換前フィルムF1とダミーフィルムF2とが継ぎ装置19により継がれるので、安定した継ぎ目を作ることができ、作業者の熟練度に起因するトラブルを防止することができる。
【0088】
また、本実施形態では、フォーマ17の近傍かつ下流側で交換前フィルムF1にダミーフィルムF2が継ぎ装置19により継がれるので、作業者が容易に搬送経路にダミーフィルムF2を挿入する作業を行うことができる。
【0089】
また、本実施形態では、製袋数が目標値に達した場合、交換前フィルムF1により製袋する個数に応じた交換前フィルムF1の端部をレジマークセンサ22で検知し、継ぎ装置19により当該端部にダミーフィルムF2を接続する。それにより、生産予定数を算出することなく、交換前フィルムF1のフィルムロスを確実に低減することができる。
【0090】
また、本実施形態では、ダミーフィルムF2はフィルムロールFR1の近傍からフォーマ17の近傍までの長さを有するので、交換前フィルムF1を全て巻き戻しすることが可能である。したがって、交換前フィルムF1のフィルムロスを確実に防止できる。
【0091】
さらに、本実施形態では、ダミーフィルムF2および交換後フィルムF3が交換前フィルムF1と同一特性であるので、製袋包装装置1における設定を変更することなく容易にダミーフィルムF2および交換後フィルムF3を搬送経路に挿入できる。
【0092】
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点のみ説明する。
【0093】
図6は第2の実施形態においてフィルムロールを交換する際の各部の動作について説明するための説明図である。
【0094】
図6(a)に示すように、第2の実施形態では、継ぎ装置19はフィルムロールFR1の近傍に設けられる。
【0095】
第1の実施形態と同様に、最初に交換前フィルムF1による製袋が行われる。この場合、製袋する個数に応じた交換前フィルムF1が使用される。
【0096】
ここで、レジマークセンサ22によるレジマークのカウント(例えば80袋)により製袋数の目標値(例えば100袋)に対する必要数(100−80=20袋)が算出できる。また、本実施形態において、フィルムロールFR1の近傍からフォーマ17の近傍までの長さの交換前フィルムF1により何袋分を製袋可能であるかについて予め認識されている。以下、上記交換前フィルムF1により製袋可能な袋数を既知製袋可能数と呼ぶ。
【0097】
図6(a)において、上記の必要数が既知製袋可能数(例えば20袋)に達した場合に、交換前フィルムF1がフィルムロールFR1の近傍で切断され、切断された交換前フィルムF1の一端にダミーフィルムF2の一端が継ぎ装置19により結束される。
【0098】
その後、図6(b)に示すように、フィルムロールFR1が新しいフィルムロールFR2と交換され、ダミーフィルムF2の一端とフィルムロールFR2に係る交換後フィルムF3の一端とが結束される。
【0099】
次いで、図6(c)に示すように、方向D2に沿って下流側にダミーフィルムF2およびこれに継がれた交換後フィルムF3が搬送される。この場合、ダミーフィルムF2は、上述したようにフィルムロールFR1(FR2)の近傍からフォーマ17の近傍の間で用いられ、製袋用のフィルムFとしては用いられない。その後、印字タイミングセンサ21による印字タイミングに基づいてプリンタ20による印字が開始される。
【0100】
図7は図6の一連の動作を簡単に示すフローチャートである。図7に示すように、上述した必要数が既知製袋可能数に達した場合(ステップS11でYes)、交換前フィルムF1にダミーフィルムF2が継ぎ装置19により結束される(ステップS12)。
【0101】
次いで、フィルムロールFR1が新しいフィルムロールFR2と交換される(ステップS13)。そして、ダミーフィルムF2の一端とフィルムロールFR2に係る交換後フィルムF3の一端とが結束され、ダミーフィルムF2およびこれに結束された交換後フィルムF3が搬送される(ステップS14)。
【0102】
次いで、印字タイミングセンサ21により印字タイミングが検知され、印字可能な状態になれば(ステップS15でYes)、プリンタ20により交換後フィルムF3にレジマークが印字される印字処理が開始される(ステップS16)。
【0103】
<第2の実施形態における効果>
本実施形態においては、製袋数の目標値に対する必要数が既知製袋可能数に達した場合に、継ぎ装置19により当該交換前フィルムF1の端部にダミーフィルムF2を継ぎ、継いだダミーフィルムF2を搬送経路に先に送ることにより、交換前フィルムF1を搬送経路に余計に送らなくて済む。それにより、交換前フィルムF1の無駄を低減することができる。したがって、交換前フィルムF1のフィルムロスを防止することができ、環境保護を行うことができる。また、交換前フィルムF1とダミーフィルムF2とが継ぎ装置19により継がれるので、安定した継ぎ目を作ることができ、作業者の熟練度に起因するトラブルを防止することができる。
【0104】
また、フィルムロールFR1の近傍で継ぎ装置19により交換前フィルムF1にダミーフィルムF2を継ぐ、またはダミーフィルムF2に交換後フィルムF3を継ぐので、作業者が容易に継ぐ作業および搬送経路にダミーフィルムF2および交換後フィルムF3を挿入する作業を行うことができる。
【0105】
また、交換前フィルムF1により製袋する個数に応じた交換前フィルムF1の端部をレジマークセンサ22で検知し、製袋に使用する交換前フィルムF1の長さを算出し、当該交換前フィルムF1の端部にダミーフィルムF2を接続するので、交換前フィルムF1のフィルムロスを低減することができる。
【0106】
<請求項の各構成要素と上記実施形態の各部との対応関係>
上記実施形態においては、製袋包装装置1が製袋包装装置に相当し、フィルムロールFR1、FR2が長尺フィルム供給部に相当し、フォーマ17がフォーマに相当し、交換前フィルムF1が第1長尺フィルムに相当し、ダミーフィルムF2が第2長尺フィルムに相当し、交換後フィルムF3が第3長尺フィルムに相当し、継ぎ装置19が継ぎ装置に相当し、プリンタ20が印字装置に相当し、レジマークセンサ22がレジマークセンサに相当し、CPU60が算出部に相当する。
【0107】
<変形例>
なお、上記実施形態では、フィルムFの収納形態としてフィルムロールを採用したが、これに限定されるものではなく、フィルムFを畳んで収納している状態のもの等を用いてもよい。
【0108】
また、上記実施形態では、プリンタ20と印字タイミングセンサ21とを別個独立に設けることとしたが、これに限定されるものではなく、プリンタ20が印字タイミングセンサ21を備えてもよい。
【0109】
また、上記実施形態では、プリンタ20の位置を図3または図6に示した位置としたが、これに限定されるものではなく、例えばフォーマ17の近傍としてもよい。このように、プリンタ20を可能な限り下流側に配設することで、当該プリンタ20により印字されて使えなくなったフィルムFの量を低減することができる。なお、この場合、レジマークセンサ22の位置はプリンタ20の配設位置の近傍とすることが好ましい。
【0110】
さらに、本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
【0111】
ここで、レジマークセンサに関する発明について開示する。従来、縦ピロー包装機で使用されているレジマークセンサは当該包装機後部に取り付けられているため、フィルムサイズの変更に伴い、レジマークセンサの位置を変更する必要があった。また、レジマークセンサの位置からシールジョーまでの距離が長いことによって、レジマークの取得エラー等のエラーが発生した際に無駄となるフィルムの量が多くなっていた。このような課題の下、以下の発明が創作された。
【0112】
図8はレジマークセンサの配設について説明するための概略的斜視図である。図8に示すように、フォーマ51のパックシール52の上部にレジマークセンサ53を取り付ける。
【0113】
一方のプルダウンベルト54が方向D3に沿って移動し、他方のプルダウンベルト55が方向D3の逆方向である方向D4に沿って移動した場合に、図示しないリンク機構によりこれに連動して、レジマークセンサ53は筒状のフォーマ51の半径が増加する方向である方向D5に沿って移動する。なお、プルダウンベルト54、55が後部にある場合にはリンク機構またはラック−ピニオン機構によりレジマークセンサ53を移動させる構成としてもよい。
【0114】
このように、レジマークセンサ53をプルダウンベルト54、55に連動させて移動させることにより、フォーマ51の大きさに合わせてレジマークセンサ53の位置を自動で変更できるので、レジマークセンサ53の位置調整が必要なくなる。これにより、作業効率化を図れる。
【0115】
また、レジマークセンサ53の位置がパックシール52の位置に近くなったことにより、レジマーク取得エラーが発生した際に無駄となるフィルムが減少する。さらに、レジマークセンサ53をパックシール52に直接取り付けていないので、シール熱による熱影響を緩和できる。
【符号の説明】
【0116】
1 製袋包装装置
6 フィルム供給ユニット
13 成形機構
14 プルダウンベルト機構
15 縦シール機構
16 横シール機構
17 フォーマ
19 継ぎ装置
20 プリンタ
22 レジマークセンサ
60 CPU
F フィルム
F1 交換前フィルム
F2 ダミーフィルム
F3 交換後フィルム
FR1、FR2 フィルムロール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺フィルム供給部で供給される長尺フィルムをフォーマにより筒状にし、筒状にされた長尺フィルムから袋を製袋する製袋包装装置であって、
製袋用として用いる第1長尺フィルムと、前記長尺フィルム供給部の近傍から前記フォーマの近傍の間で用いる第2長尺フィルムとを継ぐ、製袋包装装置。
【請求項2】
前記長尺フィルムの搬送経路における前記長尺フィルム供給部の近傍と前記フォーマの近傍との間に設けられ、前記第1長尺フィルムと前記第2長尺フィルムとを継ぐ継ぎ装置を含む、請求項1記載の製袋包装装置。
【請求項3】
前記第2長尺フィルムは、前記第1長尺フィルムと同一特性である、請求項1または請求項2記載の製袋包装装置。
【請求項4】
前記継ぎ装置は、前記第2長尺フィルムの上流に第3長尺フィルムを継いで搬送経路に前記第3長尺フィルムを挿入する、請求項2または請求項3記載の製袋包装装置。
【請求項5】
前記第3長尺フィルムは、前記第1長尺フィルムと同一特性である、請求項4記載の製袋包装装置。
【請求項6】
前記継ぎ装置は、前記長尺フィルム供給部の近傍に設けられる、請求項2から5のいずれか1項に記載の製袋包装装置。
【請求項7】
前記継ぎ装置は、前記フォーマの近傍かつ下流側に設けられる、請求項2から5のいずれか1項に記載の製袋包装装置。
【請求項8】
前記第1長尺フィルムにレジマークを印字する印字装置と、
前記レジマークを検知するレジマークセンサと、
前記継ぎ装置により前記第1長尺フィルムが前記第2長尺フィルムに継がれた後、前記レジマークセンサにより検知された前記第1長尺フィルムの前記レジマークの個数と、前記印字装置により前記第1長尺フィルムに印字が行われた後に前記第1長尺フィルムが前記搬送経路を逆送された場合に前記レジマークセンサにより検知された前記第1長尺フィルムの前記レジマークの個数とを相殺することによって実生産製袋数を算出する算出部と、をさらに含む、請求項7に記載の製袋包装装置。
【請求項9】
前記継ぎ装置は、前記第2長尺フィルムを自動的に繰り出す、請求項2から8のいずれか1項に記載の製袋包装装置。
【請求項10】
前記第2長尺フィルムは、前記長尺フィルム供給部の近傍から前記フォーマの近傍までの長さを有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の製袋包装装置。
【請求項11】
長尺フィルム供給部で供給される長尺フィルムを製袋包装装置のフォーマにより筒状にし、筒状にされた長尺フィルムから袋を製袋する製袋包装方法であって、
前記製袋包装装置を用いて、製袋用として用いる第1長尺フィルムと前記長尺フィルム供給部の近傍から前記フォーマの近傍の間で用いる第2長尺フィルムとを継いで、前記製袋包装装置内に前記第2長尺フィルムを挿入する製袋包装方法。
【請求項12】
前記第2長尺フィルムは、前記第1長尺フィルムと同一特性である、請求項11記載の製袋包装方法。
【請求項13】
前記第2長尺フィルムの上流に第3長尺フィルムを継いで前記製袋包装装置内に前記第3長尺フィルムを挿入する、請求項11または請求項12記載の製袋包装方法。
【請求項14】
前記第3長尺フィルムは、前記第1長尺フィルムと同一特性である、請求項13記載の製袋包装方法。
【請求項15】
前記継ぐ位置は、前記長尺フィルム供給部の近傍である、請求項11から14のいずれか1項に記載の製袋包装方法。
【請求項16】
前記継ぐ位置は、前記フォーマの近傍かつ下流側である、請求項11から15のいずれか1項に記載の製袋包装方法。
【請求項17】
前記第1長尺フィルムを前記第2長尺フィルムに継いだ後、レジマークセンサにおいて検知された前記第1長尺フィルムのレジマークの個数と、印字装置により前記第1長尺フィルムに印字を行わせた後に前記第1長尺フィルムを前記搬送経路において逆送させた場合に前記レジマークセンサにおいて検知された前記第1長尺フィルムのレジマークの個数とを相殺することによって、実生産製袋数を算出する請求項16に記載の製袋包装方法。
【請求項18】
前記第2長尺フィルムを繰り出しかつ継ぐ継ぎ装置を使用する、請求項11から17のいずれか1項に記載の製袋包装方法。
【請求項19】
前記第2長尺フィルムは、前記長尺フィルム供給部の近傍から前記フォーマの近傍までの長さを有する、請求項11から18のいずれか1項に記載の製袋包装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−42396(P2011−42396A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−193082(P2009−193082)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】