説明

複合機及び制御方法

【課題】利用者自身に適するカスタマイズパネルの設定を可能とする複合機を提供する。
【解決手段】MFP10は、カスタマイズパネル及びボックスを記憶している情報記憶部34、現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のカスタマイズパネルを情報記憶部34から抽出する抽出部36、現利用者の使用履歴を取得する取得部38、抽出されたカスタマイズパネルから、取得した使用履歴による機能と、抽出されたカスタマイズパネルの機能との一致の度合いに基づいて、カスタマイズパネルを選択する選択部37、選択されたカスタマイズパネルを現利用者に提示する表示制御部32を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナなどの機能を兼ね備えた多機能周辺装置(Multifunction Peripheral、以下、MFP。)において、当該装置を操作するための操作パネルを特定の利用者向きにカスタマイズする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
MFPを操作するための操作パネルには、通常、表面にタッチパネルを実装した液晶表示板が備えられており、当該液晶表示板に表示された各種の入力キーを、ユーザが指で押すことにより当該入力キーに関連付けられた処理内容を実行するように構成されている。
MFPは、その多機能化、高機能化及び利用者インタフェースの多様化のために、MFPの操作に不慣れな利用者にとっては、逆に操作性が低下することがある。このような問題を解決するため、MFPにより提供される機能が使い易くなるように、利用者自身が操作画面をカスタマイズすることができる機能が提供されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−62828号公報
【特許文献2】特開2003−333234号公報
【特許文献3】特開2008−59560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、利用者が操作パネルを自身だけのためにカスタマイズしようとすると、その操作方法を学習した上で、どのようにカスタマイズすれば便利になるかを考えなければならず、手間がかかるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するために、利用者自身がカスタマイズのための操作をすることなく、利用者自身に適していると考えられるカスタマイズされた操作パネルの設定を可能とする複合機及び制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の機能を有し、各機能の操作方法を示す操作パネルを利用者毎にカスタマイズする機能を備える複合機であって、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示すカスタマイズパネルを記憶しているカスタマイズ記憶手段と、複数の登録利用者を1個のボックスに関連付けて記憶しているボックス記憶手段と、操作パネルをカスタマイズしていない現利用者の指定を受け付ける受付手段と、指定を受け付けた前記現利用者が属するボックスに関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出する抽出手段と、指定を受け付けた前記現利用者が過去に使用した機能に係る使用履歴を取得する取得手段と、抽出されたカスタマイズパネルから、取得した使用履歴による機能と、抽出されたカスタマイズパネルの機能との一致の度合いに基づいて、カスタマイズパネルを選択する選択手段と、選択されたカスタマイズパネルを前記利用者に提示する提示手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
この構成によると、現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のカスタマイズパネルのうち、現利用者の使用履歴による機能と、抽出されたカスタマイズパネルの機能との一致の度合いに基づいて、カスタマイズパネルを選択するので、利用者自身がカスタマイズのための操作をすることなく、利用者自身に適していると考えられるカスタマイズパネルを提示することできる。
【0007】
ここで、前記カスタマイズ記憶手段は、カスタマイズ利用者の選択による複数の機能の操作方法を示す前記カスタマイズパネルを記憶しており、前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用した複数の機能に係る前記使用履歴を取得し、前記使用履歴は、各機能使用の使用回数を含み、前記選択手段は、取得した前記使用履歴の複数の機能のうち所定の閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能とが、完全に一致する場合に、当該カスタマイズパネルを選択するとしてもよい。
【0008】
この構成によると、取得した前記使用履歴の複数の機能のうち所定の閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能とが、完全に一致する場合に、当該カスタマイズパネルを選択するので、利用者自身に適していると考えられるカスタマイズパネルが選択される可能性が高い。
ここで、前記選択手段は、完全に一致しない場合、前記閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能との少なくとも一組が一致するときに、前記比較対象とした機能以外の他の機能の使用回数を用いて、当該カスタマイズパネルを選択するとしてもよい。
【0009】
この構成によると、取得した前記使用履歴の複数の機能のうち所定の閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能とが、完全に一致しない場合であっても、次善のカスタマイズパネルを提示することができる。
ここで、前記ボックス記憶手段は、前記ボックスに属する前記複数の登録利用者のうちの一部の登録利用者を、他のボックスに関連付けて記憶しており、前記抽出手段は、前記現利用者が属する前記ボックス及び前記現利用者が属する前記他のボックスの両方に関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出するとしてもよい。
【0010】
この構成によると、多様なボックスの形態に合わせて、カスタマイズパネルを選択することができる。
ここで、前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能及びその使用回数を示す前記使用履歴を取得し、前記選択手段は、前記使用回数が所定の閾値以上である前記使用回数に対応する前記機能と、当該カスタマイズパネルの機能とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択するとしてもよい。
【0011】
この構成によると、使用履歴による使用回数が所定の閾値以上である前記使用回数に対応する前記機能と、当該カスタマイズパネルの機能とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択するので、利用者自身に適していると考えられるカスタマイズパネルを提示することできる。
ここで、前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能を示す前記使用履歴を取得し、前記機能は、大項目及び小項目から構成され、前記カスタマイズ記憶手段に記憶されている前記カスタマイズパネルは、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示し、前記機能は、大項目及び小項目から構成され、前記選択手段は、前記使用履歴の前記機能の大項目及び小項目と、前記カスタマイズパネルの前記機能の大項目及び小項目とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択するとしてもよい。
【0012】
この構成によると、各機能は、大項目及び小項目から構成され、前記選択手段は、前記使用履歴の前記機能の大項目及び小項目と、前記カスタマイズパネルの前記機能の大項目及び小項目とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択するので、機能が階層的に分類されている場合であっても、適切なカスタマイズパネルを選択することができる。
ここで、前記受付手段は、複合機へのログイン時に、前記現利用者の指定を受け付け、前記抽出手段、前記取得手段、前記選択手段及び前記提示手段は、ログイン時に、抽出、取得、選択及び提示を行うとしてもよい。
【0013】
この構成によると、現利用者のログイン時に、抽出、取得、選択及び提示を行うので、確実に現利用者に対して、適切なカスタマイズパネルを提示することができる。
ここで、前記複合機は、前記受付手段は、さらに、前記現利用者から提示に係るカスタマイズパネルの登録の承諾を受け付け、前記複合機は、さらに、提示に係るカスタマイズパネルを、前記現利用者のカスタマイズパネルとして、前記カスタマイズ記憶手段に書き込む書込手段を備えるとしてもよい。
【0014】
この構成によると、カスタマイズパネルが提示された後に、現利用者から提示に係るカスタマイズパネルの登録の承諾を受け付けると、提示に係るカスタマイズパネルを、前記現利用者のカスタマイズパネルとして、前記カスタマイズ記憶手段に書き込むので、現利用者が次に使用するときに、カスタマイズパネルを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る1の実施の形態としてのMFP10の外観を示す。
【図2】制御部15の構成を示すブロック図である。
【図3】制御部15の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図4】MFP10における操作パネルのカスタマイズの方法を示す概念図である。
【図5】情報記憶部34に記憶されているデータを示す。
【図6】ボックステーブル101のデータ構造を示す。
【図7】ボックステーブル102のデータ構造を示す。
【図8】ボックステーブル103のデータ構造を示す。
【図9】使用履歴情報テーブル121のデータ構造を示す。
【図10】利用者4のカスタマイズパネルの一例を示す。
【図11】利用者5のカスタマイズパネルの一例を示す。
【図12】利用者6のカスタマイズパネルの一例を示す。
【図13】利用者4のカスタマイズパネルテーブルのデータ構造を示す。
【図14】利用者5のカスタマイズパネルテーブルのデータ構造を示す。
【図15】利用者6のカスタマイズパネルテーブルのデータ構造を示す。
【図16】判定テーブル141のデータ構造を示す。
【図17】標準パネルの一例を示す。
【図18】お勧めのカスタマイズパネルの一例を示す。
【図19】MFP10によるお勧めのカスタマイズパネルの設定の動作を示すフローチャートである。図20へ続く。
【図20】MFP10によるお勧めのカスタマイズパネルの設定の動作を示すフローチャートである。図19から続く。
【図21】選択部37による利用者の使用履歴情報に関連する他の登録利用者のカスタマイズパネルの検索の動作を示すフローチャートである。
【図22】変形例としてのMFP10における操作パネルのカスタマイズの方法を示す概念図である。
【図23】ボックステーブルのデータ構造を示す。
【図24】変形例としての利用者4のカスタマイズパネルの一例を示す。
【図25】変形例としての利用者5のカスタマイズパネルの一例を示す。
【図26】変形例としての利用者6のカスタマイズパネルの一例を示す。
【図27】変形例としての判定テーブル171のデータ構造を示す。
【図28】変形例としての選択部37による利用者の使用履歴情報に関連する他の登録利用者のカスタマイズパネルの検索の動作を示すフローチャートである。図29へ続く。
【図29】変形例としての選択部37による利用者の使用履歴情報に関連する他の登録利用者のカスタマイズパネルの検索の動作を示すフローチャートである。図28から続く。
【図30】別の変形例としてのカスタマイズパネルの一例を示す。
【図31】別の変形例としてのMFP10の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
1.実施の形態
本発明に係る1の実施の形態としてのMFP10について説明する。
1.1 MFP10の構成
MFP10は、図1に示すように、プリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナなどの機能や、ソータ、ステープラなどの機能を有するフィニッシャー部を有する多機能複合装置(あるいは、単に、複合機とも呼ぶ。)である。MFP10は、制御部15及びパネル部20を備えている。
【0017】
パネル部20は、利用者がMFP10に対して操作を行ったり、MFP10が利用者への表示を行う利用者インタフェースである。
制御部15は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、ROM(Read Only Memory)23、HDD(Hard Disk Drive)24、パネル制御部25、プリント処理制御部26、ネットワークインタフェース部27及び外部機器接続部28から構成されている。
【0018】
制御部15を機能的に表現した機能ブロック図を図3に示す。この図に示すように、制御部15は、入出力制御部31、表示制御部32、入力部33、情報記憶部34、カスタマイズ判断部35、抽出部36、選択部37、使用履歴取得部38、書込部39、パネル制御部25、プリント処理制御部26、ネットワークインタフェース部27及び外部機器接続部28から構成されている。入出力制御部31、表示制御部32、入力部33、カスタマイズ判断部35、抽出部36、選択部37及び使用履歴取得部38及び書込部39は、CPU21、RAM22、ROM23及びHDD24に相当し、RAM22、ROM23及びHDD24には、コンピュータプログラムが記憶されており、CPU21が前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、入出力制御部31、表示制御部32、入力部33、カスタマイズ判断部35、抽出部36、選択部37、使用履歴取得部38及び書込部39が動作する。情報記憶部34は、RAM22及びHDD24に相当する。
【0019】
MFP10は、上述したように、複数の機能を有し、各機能の操作方法を示す操作パネルを利用者毎にカスタマイズするカスタマイズ機能を備えている。カスタマイズ機能は、パネルに表示する内容、操作キーの位置、大きさなどを利用者がカスタマイズすることができる機能である。MFP10は、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示すカスタマイズパネルを記憶している。
【0020】
また、MFP10は、図4に示すように、例えば、組織の部署毎に設定できるボックス(BOX)201、202及び203を備えている。ボックス201、202及び203は、それぞれ、部署A、部署B及び部署Cのためのボックスである。各ボックスは、複数の登録利用者を当該1個のボックスに関連付けて記憶している。ここで、例えば、ボックス201は、部署Aに所属する複数の登録利用者を関連付けて記憶しており、ボックス202は、部署Bに所属する複数の登録利用者を関連付けて記憶しており、ボックス203は、部署Cに所属する複数の登録利用者を関連付けて記憶している。また、各ボックスは、各登録利用者について、カスタマイズパネルの有無を記憶している。
【0021】
MFP10は、現利用者に使用されるときに、当該現利用者によるログイン入力を受け付ける。ここで、現利用者は、図4に示す利用者1であるとする。
ログイン入力を行った現利用者が、自身の操作パネルをカスタマイズしていない場合に、MFP10は、当該現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のカスタマイズパネルを全て抽出する。図4に示す場合には、利用者1の属するボックス201には、他に登録利用者2〜6が記憶されているが、このうち、登録利用者4〜6については、カスタマイズパネルが存在しているので、登録利用者4〜6のカスタマイズパネル205、206及び207が抽出される。
【0022】
次に、MFP10は、当該現利用者が過去にMFP10において使用した機能に係る使用履歴を取得する。図4に示す場合には、「フルカラー」、「文字画質」及び「ステープル」を含む使用履歴204が取得される。
次に、MFP10は、抽出されたカスタマイズパネル205、206及び207から、取得した使用履歴204による機能「フルカラー」、「文字画質」及び「ステープル」と、抽出されたカスタマイズパネル205、206及び207の各機能との一致の度合いに基づいて、1個のカスタマイズパネル206を選択する。ここで、カスタマイズパネル206は、「カラー設定」、「画質設定」及び「ステープル設定」を含むので、使用履歴204に一致する。カスタマイズパネル206の「カラー設定」、「画質設定」及び「ステープル設定」は、それぞれ、使用履歴204の「フルカラー」、「文字画質」及び「ステープル」に対応するからである。MFP10は、選択されたカスタマイズパネル206をパネル部20に表示することにより、利用者1に提示する。
【0023】
なお、カスタマイズパネル205の「カラー設定」、「倍率設定」及び「用紙設定」は、それぞれ、使用履歴204の「フルカラー」、「文字画質」及び「ステープル」に対応していないので、カスタマイズパネル205は、選択されない。同様に、カスタマイズパネル207の「コントラスト設定」、「両面設定」及び「セキュリティ設定」は、それぞれ、使用履歴204の「フルカラー」、「文字画質」及び「ステープル」に対応していないので、カスタマイズパネル207も、選択されない。
【0024】
MFP10は、選択したカスタマイズパネルをパネル部20に表示した後に、現利用者から提示に係るカスタマイズパネルの登録の承諾を受け付け、提示に係るカスタマイズパネルを、前記現利用者のカスタマイズパネルとして、記憶する。
この後、利用者1によってMFP10の使用がされる場合には、MFP10は、利用者1のカスタマイズパネルとして、図4に示す利用者5のカスタマイズパネル206と同じカスタマイズパネルを表示する。
【0025】
利用者1と利用者5とは、同じ部署Aに所属しており、利用者5のカスタマイズパネル206の機能は、利用者1の使用履歴の主要な機能と一致しているので、利用者5のカスタマイズパネル206は、利用者1にとっても使い易いものであると考えられる。
1.2 制御部15の構成
ここでは、制御部15の構成について説明する。
【0026】
(1)情報記憶部34
情報記憶部34は、RAM22、HDD24又はRAM22及びHDD24の両方により構成されている。
情報記憶部34は、図5に示すように、ボックステーブル101、102、103、カスタマイズパネルテーブル151、152、153、・・・及び使用履歴情報テーブル121、122、・・・、及び複数の標準パネルテーブルを記憶しており、また、判定テーブル141を記憶するための領域を備えている。
【0027】
(a)ボックステーブル101、102及び103
ボックステーブル101、102及び103は、それぞれ、ボックスのデータ構造を示す情報テーブルである。ボックステーブル101、102及び103のデータ構造をそれぞれ、図6〜図8に示す。ボックステーブル101、102及び103は、それぞれ、図4に示すボックス201、202及び203に対応している。
【0028】
ボックステーブル101は、図6に示すように、ボックス名と複数の利用者情報とから構成される。ボックス名は、ボックステーブル101を識別するための名称である。複数の利用者情報は、利用者名及びカスタマイズ有無から構成される。利用者名は、ボックステーブル101に対応するボックスに属する登録利用者を識別するための名称である。カスタマイズ有無は、対応する利用者名により識別される登録利用者について、操作パネルのカスタマイズがされているか否かを示すフラグである。このように、ボックステーブル101は、複数の登録利用者を関連付けて記憶している。ボックステーブル101は、具体的には、図6に示すように、部署Aのためのボックスを示す情報テーブルであり、当該ボックスには、利用者1〜6が関連付けられている。利用者1〜3については、対応するカスタマイズ有無が「無」であるので、カスタマイズパネルが登録されておらず、利用者4〜6については、対応するカスタマイズ有無が「有」であるので、カスタマイズパネルが登録されている。
【0029】
ボックステーブル102及び103は、ボックステーブル101と同様のデータ構造を有する情報テーブルである。
ボックステーブル102は、具体的には、図7に示すように、部署Bのためのボックスのデータ構造を示す情報テーブルであり、当該ボックスには、利用者7〜11が関連付けられている。利用者7、8、11については、対応するカスタマイズ有無が「無」であるので、カスタマイズパネルが登録されておらず、利用者9、10については、対応するカスタマイズ有無が「有」であるので、カスタマイズパネルが登録されている。
【0030】
また、ボックステーブル103は、具体的には、図8に示すように、部署Cのためのボックスのデータ構造を示す情報テーブルであり、当該ボックスには、利用者12〜17が関連付けられている。利用者12〜17については、対応するカスタマイズ有無が「無」であるので、カスタマイズパネルが登録されていない。
(b)使用履歴情報テーブル121、122、・・・
使用履歴情報テーブル121は、利用者によって過去に使用されたMFP10が有する各機能の使用履歴を記憶するための情報テーブルである。使用履歴情報テーブル121は、図9に示すように、利用者名及び複数の使用履歴情報から構成されている。
【0031】
利用者名は、当該使用履歴情報テーブル121の利用者を識別する名称である。
複数の使用履歴情報は、MFP10が有する複数の機能に対応している。各使用履歴情報は、大項目、識別情報(大項目)、小項目、識別情報(小項目)、回数、合計及び評価から構成されている。
大項目は、MFP10が有する複数の機能のうちの、大項目で表したものを示す。例えば、大項目の一例は、「カラー」、「倍率」、「両面」、「画質」、「ステープル」、「集約」、「ソート」である。識別情報(大項目)は、大項目を識別するための識別子である。
【0032】
小項目は、MFP10が有する複数の機能のうちの、大項目をさらに、分類したものである。例えば、大項目「カラー」について、小項目の一例は、「フルカラー」、「モノクロ」であり、大項目「倍率」について、小項目の一例は、「A4→A3」、「小さめ」であり、大項目「両面」について、小項目は、無く、大項目「画質」について、小項目の一例は、「文字」、「写真」であり、大項目「ステープル」について、小項目の一例は、「左上」、「二点」であり、大項目「集約」について、小項目の一例は、「2 in 1」、「4 in 1」であり、大項目「ソート」について、小項目は、無い。識別情報(小項目)は、小項目を識別するための識別子である。
【0033】
ここで、大項目「カラー」についての小項目「フルカラー」及び「モノクロ」は、それぞれ、カラー及びモノクロで印刷することを示す。また、大項目「倍率」についての小項目「A4→A3」及び「小さめ」は、それぞれ、A4サイズの用紙をA3サイズに拡大して印刷する倍率、及び小さく、例えば、90%に縮小する倍率を示す。また、大項目「両面」は、用紙の両面に印刷することを示す。また、大項目「画質」についての小項目「文字」及び「写真」は、それぞれ、文字画質及び写真画質により、原稿を読み取り、印刷することを示す。また、大項目「ステープル」についての小項目「左上」及び「二点」は、それぞれ、印刷された用紙を綴じる際の綴じ位置を示す。また、大項目「集約」についての小項目「2 in 1」及び「4 in 1」は、それぞれ、2枚の原稿を縮小して1枚の用紙内に並べて印刷すること、及び4枚の原稿を縮小して1枚の用紙内に並べて印刷することを示す。また、大項目「ソート」は、複数枚の印刷された用紙を指定された順序に並び替えることを示す。
【0034】
回数は、所定の期間において、例えば、過去の1カ月の期間において、利用者により、小項目により示される機能が使用された回数を示す。
合計は、同じ大項目に分類される全ての小項目の回数の合計値である。例えば、小項目「フルカラー」の回数は、「25」であり、小項目「モノクロ」の回数は、「60」であるので、その合計値が合計「85」である。
【0035】
評価は、合計の値に応じて、定めたランクであり、一例として、合計が「50」以上の場合には、評価「A」とし、合計が「11」以上、「50」未満の場合には、評価「B」とし、合計が「10」以下の場合には、評価「C」としている。
使用履歴情報テーブル122、・・・は、使用履歴情報テーブル121と同じデータ構造を有しているので、説明を省略する。
【0036】
(c)カスタマイズパネルテーブル151、152、153、・・・
カスタマイズパネルテーブル151は、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示すカスタマイズパネルのデータ構造を示す情報テーブルである。
カスタマイズパネルテーブル151は、図13に示すように、利用者名及び複数の表示項目情報から構成されている。利用者名は、カスタマイズパネルテーブル151が示すカスタマイズパネルのカスタマイズ利用者を識別する名称である。複数の表示項目情報は、カスタマイズパネルに表示される複数の表示項目に対応している。
【0037】
カスタマイズパネルテーブル151が示すカスタマイズパネルの一例を図10に示す。図10に示すカスタマイズパネル221は、縦に4個、横に3個、合計で12個の表示項目を行列状に並べて表示するものである。カスタマイズパネル221は、大項目として、表示項目「カラー」、「倍率」及び「用紙」を含む。また、大項目としての表示項目「カラー」について、小項目としての表示項目「フルカラー」、「モノクロ」及び「二色」を含み、大項目としての表示項目「倍率」について、小項目としての表示項目「A4→A3」、「A5→A4」及び「小さめ」を含み、大項目としての表示項目「用紙」について、小項目としての表示項目「普通紙」、「厚紙」及び「再生紙」を含む。
【0038】
カスタマイズパネルテーブル151の各表示項目情報は、表示文字、識別情報、表示位置(x座標)及び表示位置(y座標)を含む。
表示文字は、カスタマイズパネルの表示項目に表示されるべき文字を表している。
識別情報は、対応する表示文字を識別する識別子である。
表示位置(x座標)及び表示位置(y座標)は、カスタマイズパネルにおいて、対応する表示文字を配置すべき位置のx座標及びy座標を示している。
【0039】
カスタマイズパネルテーブル152、153は、図14及び図15に示すように、カスタマイズパネルテーブル151と同一のデータ構造を有しているので、これらの説明を省略する。また、カスタマイズパネルテーブル152、153が示すカスタマイズパネルの一例を、図11及び図12に、カスタマイズパネル222、223として示す。
(d)判定テーブル141
判定テーブル141は、選択部37により、登録利用者のカスタマイズパネルを選択するか否かを決定する際に用いられる。判定テーブル141は、現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のうち、カスタマイズパネルが設定された登録利用者のこれらのカスタマイズパネルの機能と、現利用者によるMFP10の使用の履歴を示す使用履歴情報テーブルの機能との一致の度合いを判定するためのテーブルである。
【0040】
判定テーブル141は、図16に示すように、複数個の判定情報から構成されている。複数の判定情報は、それぞれ、使用履歴情報テーブル121において、評価「A」が割り当てられた複数の大項目に対応している。
判定情報は、使用履歴情報テーブル121から抽出した大項目、識別情報、一例として利用者4のカスタマイズパネルにおける大項目の有無、一例として利用者5のカスタマイズパネルにおける大項目の有無及び一例として利用者6のカスタマイズパネルにおける大項目の有無から構成されている。
【0041】
ここで、使用履歴情報テーブル121から抽出した大項目は、使用履歴情報テーブル121において、評価「A」が割り当てられた大項目の内容と同一である。識別情報は、当該大項目を識別する識別子である。
カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者5)及びカスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者6)は、
現利用者(一例として利用者1)が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のうち、カスタマイズパネルが設定された登録利用者に対応している。図4に示すように、一例として、利用者4、利用者5及び利用者6がこれらの登録利用者である。
【0042】
各カスタマイズパネルにおける大項目の有無は、登録利用者の当該カスタマイズパネルに、使用履歴情報テーブル121から抽出した大項目(評価「A」に対応するもの)が含まれるか否かを示す。「1」は、含まれることを示し、「0」は、含まれないことを示している。
例えば、図16の判定テーブル141において、使用履歴情報テーブル121から抽出した大項目「カラー」について、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)は、「1」であるので、利用者4のカスタマイズパネルに、大項目「カラー設定」が含まれていることを示している。また、使用履歴情報テーブル121から抽出した大項目「画質」について、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)は、「0」であるので、利用者4のカスタマイズパネルに、大項目「画質」が含まれていないことを示している。
【0043】
(e)標準パネルテーブル
標準パネルテーブルは、MFP10の製造時に予め準備された標準パネルのデータ構造を示す情報テーブルである。標準パネルテーブルは、カスタマイズパネルテーブルと同様の構成を有しているので、ここでは、説明を省略する。
(2)入力部33
入力部33は、パネル部20からパネル制御部25を介して、利用者の各種の操作情報の入力を受け付け、受け付けた操作情報を入出力制御部31へ出力する。
【0044】
(3)カスタマイズ判断部35
カスタマイズ判断部35は、入出力制御部31から現利用者の利用者IDを受け取り、受け取った利用者IDについてのカスタマイズパネルが存在するか否かの判断を、受け取った利用者IDにより示される利用者のカスタマイズパネルテーブルが情報記憶部34に記憶されているか否かを判断することによって行い、カスタマイズパネルが存在するか否かを示す判断の結果を入出力制御部31へ出力する。
【0045】
上記の判断は、情報記憶部34に記憶されている各ボックステーブルにおいて、受け取った利用者IDにより示される利用者に対応して記憶されているカスタマイズ有無を用いて行うとしてもよい。
(4)抽出部36
抽出部36は、入出力制御部31から現利用者の利用者IDを受け取り、利用者IDにより示される利用者が登録されているボックステーブルを、情報記憶部34から探し、当該利用者が登録されているボックステーブルが発見できたら、当該ボックステーブルから、次の条件(a)及び(b)に合致する登録利用者の利用者名を読み出す。
【0046】
(a)現利用者以外の登録利用者であること
(b)カスタマイズ有無として、「有」が対応付けられている登録利用者であること
次に、抽出部36は、読み出した利用者名により識別されるカスタマイズ利用者のカスタマイズパネルテーブルを情報記憶部34から抽出し、抽出したカスタマイズパネルテーブルを選択部37へ出力する。
【0047】
(5)使用履歴取得部38
使用履歴取得部38は、入出力制御部31から現利用者の利用者IDを受け取り、利用者IDにより示される利用者の使用履歴情報テーブルを、情報記憶部34から読み出し、読み出した使用履歴情報テーブルを選択部37へ出力する。
(6)選択部37
選択部37は、入出力制御部31から利用者IDを受け取り、抽出部36からカスタマイズパネルテーブルを受け取り、使用履歴取得部38から使用履歴情報テーブルを受け取る。
【0048】
次に、選択部37は、利用者の使用履歴情報に関連する他の登録利用者のカスタマイズパネルの検索を行う。具体的には、選択部37は、抽出部36から受け取ったカスタマイズパネルテーブルの中から、受け取った使用履歴情報テーブル内の機能と、前記カスタマイズパネルテーブル内の機能との一致の度合いに基づいて、カスタマイズパネルテーブルを選択し、選択したカスタマイズパネルテーブルをお勧めのカスタマイズパネルテーブルとして表示制御部32へ出力する。詳細については、後述する。
【0049】
まとめると、カスタマイズパネルの選択は、次のようにして行われる。つまり、使用履歴取得部38は、現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能及びその使用の回数を示す前記使用履歴を取得する。選択部37は、使用の回数が所定の閾値以上である前記使用の回数に対応する前記機能と、当該カスタマイズパネルの機能とを比較して、カスタマイズパネルを選択する。
【0050】
(7)表示制御部32
表示制御部32は、選択部37から、お勧めのカスタマイズパネルテーブルを受け取る。お勧めのカスタマイズパネルテーブルを受け取ると、情報記憶部34から標準パネルテーブルを読み出し、読み出した標準パネルテーブルを用いて、さらに、図17に一例として示すように、元の標準パネルの内容に加えて、お勧めのカスタマイズパネルテーブルが存在することを示す表示項目251aを追加し、表示項目の追加された標準パネル251の画面を生成し、生成した標準パネル251をパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、当該標準パネルを表示するように制御する。
【0051】
図17に示す標準パネル251は、利用者1のログイン直後に表示されるものであり、この図に示すように、お勧めのカスタマイズパネルテーブルが存在することを示す表示項目251aが追加されている。
次に、表示制御部32は、表示項目251aに対応する操作情報を、パネル部20、パネル制御部25、入力部33及び入出力制御部31を介して、受け取る。表示項目251aに対応する操作情報を受け取ると、表示制御部32は、選択部37から受け取ったお勧めのカスタマイズパネルテーブルを用いて、図18に一例として示すように、元のカスタマイズパネルの内容に加えて、「採用」と表示された表示項目252a及び「キャンセル」と表示された表示項目252bを追加して、お勧めのカスタマイズパネル252の画面を生成し、生成したお勧めのカスタマイズパネル252をパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して表示するように制御する。
【0052】
図18に示すように、カスタマイズパネル252は、元のカスタマイズパネルの内容に加えて、「採用」と表示された表示項目252a及び「キャンセル」と表示された表示項目252bを含んで構成されている。
(8)書込部39
書込部39は、入出力制御部31から、現利用者に対して提示されたお勧めのカスタマイズパネルの登録の指示及びお勧めのカスタマイズパネルテーブルを受け取る。前記指示及びカスタマイズパネルテーブルを受け取ると、書込部39は、受け取ったカスタマイズパネルテーブルを、前記現利用者のカスタマイズパネルテーブルとして、情報記憶部34へ書き込む。
【0053】
(9)入出力制御部31
入出力制御部31は、パネル部20からパネル制御部25及び入力部33を介して、利用者の操作情報を受け取る。
利用者の操作情報は、利用者ID、現利用者からの提示に係るお勧めのカスタマイズパネルの登録の承諾、標準パネル及びカスタマイズパネルに表示される表示項目に対応するする応答情報などを含む。
【0054】
利用者の操作情報が利用者IDである場合に、入出力制御部31は、現利用者の利用者IDをカスタマイズ判断部35へ出力し、受け取った利用者IDにより識別される利用者について、現利用者のカスタマイズパネルが存在するか否かを確認するように、カスタマイズ判断部35へ指示する。また、入出力制御部31は、現利用者のカスタマイズパネルが存在するか否かを示す判断の結果を入出力制御部31から受け取る。
【0055】
入出力制御部31は、カスタマイズ判断部35から現利用者のカスタマイズパネルが存在することを示す判断の結果を受け取った場合に、通常の動作を行う。
入出力制御部31は、カスタマイズ判断部35から現利用者のカスタマイズパネルが存在しないことを示す判断の結果を受け取った場合に、抽出部36に対して、現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のカスタマイズパネルが存在するか否かを判断し、存在する場合には、これらの登録利用者のカスタマイズパネルを抽出するように、指示する。
【0056】
入力部33から受け取った利用者の操作情報が、現利用者からの提示に係るお勧めのカスタマイズパネルの登録の承諾である場合に、入出力制御部31は、選択部37からカスタマイズパネルテーブルを受け取り、現利用者の利用者IDと受け取ったカスタマイズパネルテーブルとを書込部39へ出力し、現利用者のカスタマイズパネルテーブルとして情報記憶部34へ書き込むように指示する。
【0057】
(10)パネル制御部25、プリント処理制御部26、ネットワークインタフェース部27及び外部機器接続部28
パネル制御部25は、パネル部20の制御を行う。また、WEBブラウザ機能を有し、IPネットワークに接続されたWEBサーバ上のコンテンツの表示やファイルのダウンロードを制御する。
【0058】
プリント処理制御部26は、MFP10の有するプリント機構を制御するとともに、WEBブラウザで表示されたデータやWEBブラウザからダウンロードした画像等、MFP10に入力された画像データのラスタライズ処理や印刷処理を行う。
ネットワークインタフェース部27は、Ethernet(登録商標)等のネットワークを介して、Webサーバ等の外部の装置との接続を制御するなどのネットワークプロトコル処理を行う。
【0059】
外部機器接続部28は、USB、Bluetooth、赤外線などにより、外部機器とMFP10とを接続し、データ転送などを行う。
1.3 MFP10の動作
(1)MFP10によるお勧めのカスタマイズパネルの設定の動作
ここでは、MFP10によるお勧めのカスタマイズパネルの設定の動作について、図19〜図20に示すフローチャートを用いて、説明する。
【0060】
入力部33は、パネル部20からパネル制御部25を介して、現利用者の利用者IDの入力を伴って、現利用者のログイン操作を受け付ける(ステップS101)。
カスタマイズ判断部35は、利用者IDにより示される現利用者のカスタマイズパネルが存在するか否かを判断し(ステップS102)、カスタマイズパネルが存在する場合(ステップS102でYES)、ステップS117へ制御が移る。
【0061】
カスタマイズパネルが存在しない場合(ステップS102でNO)、抽出部36は、現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者であって、カスタマイズパネルが設定されている登録利用者がいるか否かを判断する(ステップS103)。
現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者であって、カスタマイズパネルが設定されている登録利用者がいない場合(ステップS103でNO)、ステップS117へ制御が移る。
【0062】
現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者であって、カスタマイズパネルが設定されている登録利用者がいる場合(ステップS103でYES)、使用履歴取得部38は、利用者IDにより示される現利用者の使用履歴情報テーブルを読み出し、選択部37は、抽出部36からカスタマイズパネルテーブルを受け取り、使用履歴取得部38から使用履歴情報テーブルを受け取り、使用履歴情報テーブルに関連する他の登録利用者のカスタマイズパネルがある否かを判断する(ステップS104)。具体的には、選択部37は、抽出部36から受け取ったカスタマイズパネルテーブルの中から、受け取った使用履歴情報テーブル内の機能と、前記カスタマイズパネルテーブル内の機能との一致の度合いに基づいて、カスタマイズパネルテーブルを選択し、選択したカスタマイズパネルテーブルをお勧めのカスタマイズパネルテーブルとして表示制御部32へ出力する。
【0063】
使用履歴情報テーブルに関連するカスタマイズパネルが存在しない場合(ステップS104でNO)、ステップS117へ制御が移る。
使用履歴情報テーブルに関連するカスタマイズパネルが存在する場合(ステップS104でYES)、表示制御部32は、情報記憶部34から標準パネルテーブルを読み出し(ステップS105)、一例として、図17に示す「オススメがあります」と表示された表示項目251aを含む標準パネル251を生成し(ステップS106)、生成した標準パネル251をパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、標準パネル251を表示する(ステップS107)。
【0064】
入力部33が現利用者による「オススメがあります」と表示された表示項目251aに対する入力を受け付けると(ステップS108)、表示制御部32は、選択されたカスタマイズパネルテーブルを受け取り(ステップS109)、一例として、図18に示すお勧めのカスタマイズパネル252を生成し(ステップS110)、生成したお勧めのカスタマイズパネル252をパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、お勧めのカスタマイズパネル252を表示する(ステップS111)。
【0065】
入力部33が現利用者による「採用」と表示された表示項目252aに対する入力を受け付けると(ステップS112でYES)、書込部39は、現利用者について提示されたお勧めのカスタマイズパネルの基になったカスタマイズパネルテーブルを、前記現利用者のカスタマイズパネルテーブルとして、情報記憶部34へ書き込む(ステップS113)。
【0066】
次に、表示制御部32は、情報記憶部34から現利用者のカスタマイズパネルテーブルを読み出し(ステップS114)、読み出したカスタマイズパネルテーブルを用いてカスタマイズパネルを生成し(ステップS115)、生成したカスタマイズパネルをパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、カスタマイズパネルを表示する(ステップS116)。
【0067】
入力部33が現利用者による「採用」と表示された表示項目252a以外の表示項目に対する入力を受け付けると(ステップS112でNO)、表示制御部32は、情報記憶部34から標準パネルテーブルを読み出し(ステップS117)、標準パネルを生成し(ステップS118)、生成した標準パネルをパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、標準パネルを表示する(ステップS119)。
【0068】
入力部33が現利用者による「オススメがあります」と表示された表示項目251a以外の表示項目に対する入力を受け付けると(ステップS108)、その他の処理がされる(ステップS120)。
次に、入力部33は、現利用者の操作を受け付け(ステップS121)、受け付けた操作に対応する機能が実行される(ステップS122)。また、対応する機能の実行と並行して、入出力制御部31は、使用履歴情報テーブルにおいて、受け付けた操作に対応する機能の回数に「1」を加算し(ステップS123)、合計を再計算し(ステップS124)、評価を再計算する(ステップS125)。
【0069】
(2)選択部37の動作
ここでは、選択部37による利用者の使用履歴情報に関連する他の登録利用者のカスタマイズパネルの検索の動作について、図21に示すフローチャートを用いて、説明する。
選択部37は、受け取った利用者IDにより、現利用者の使用履歴情報テーブルを特定し(ステップS151)、判定テーブル141を記憶するための領域を情報記憶部34において確保し、現利用者の使用履歴情報テーブルから、評価「A」の大項目及びその識別情報の組を全て読み出し、読み出した組を、判定テーブル141に書き込み、判定テーブル141の全てのカスタマイズパネルの大項目の有無の欄を「0」とすることにより、初期化する(ステップS152)。
【0070】
次に、ステップS154〜S159において、選択部37は、判定テーブル141内の大項目の識別情報について、ステップS155〜S158を繰り返す。
次に、ステップS155〜S158において、選択部37は、抽出部36から出力されたカスタマイズパネルテーブル毎に、つまり、現利用者と同一のボックスに属し、カスタマイズパネルを有する他の登録利用者毎に、ステップS156〜S157を繰り返す。
【0071】
選択部37は、判定テーブル141の大項目の識別情報が、カスタマイズパネルテーブルに存在するか確認する(ステップS156)。存在しない場合には、何もしない。存在する場合には、選択部37は、判定テーブル141において、カスタマイズパネルテーブルに対応付けて、識別情報にフラグ「1」を付す。言い換えると、選択部37は、判定テーブル141において、判定テーブル141の大項目の識別情報に対応するカスタマイズパネルの大項目の有無の欄に、フラグ「1」を書き込む(ステップS157)。
【0072】
ステップS155〜S158の繰り返しが終了し、ステップS154〜S159の繰り返しが終了すると、選択部37は、判定テーブル141において、全ての識別情報にフラグ「1」が付されたカスタマイズパネルテーブルが存在するか否かを判断する。言い換えると、使用履歴情報テーブルから抽出した全ての大項目について、カスタマイズパネルの大項目の有無が「1」となった登録利用者のカスタマイズパネルが存在するか否かを判断する(ステップS160)。
【0073】
図16に示す判定テーブル141においては、使用履歴情報テーブルから抽出した全ての大項目について、利用者5に対するカスタマイズパネルの大項目の有無が、全て「1」であるので、利用者5に対するカスタマイズパネルについて、上記の判断は、肯定的な結果となる。
一方、利用者4に対するカスタマイズパネルの大項目の有無が全て「1」ではないので、利用者4に対するカスタマイズパネルは、上記の判断の対象とならない。また、利用者6に対するカスタマイズパネルの大項目の有無も、全て「1」ではないので、利用者6に対するカスタマイズパネルは、上記の判断の対象とならない。
【0074】
選択部37は、判定テーブル141において、全ての識別情報にフラグ「1」が付されたカスタマイズパネルテーブルが存在する場合には、関連するカスタマイズパネルが存在すると判断する。判定テーブル141において、全ての識別情報にフラグ「1」が付されたカスタマイズパネルテーブルが存在しない場合には、関連するカスタマイズパネルが存在しないと判断する。
【0075】
以上のようにして、選択部37は、現利用者の使用履歴情報に関連するカスタマイズパネルの存在の有無を判断する。
図16に示す判定テーブル141においては、利用者5に対するカスタマイズパネルが選択される。
要するに、選択部37は、現利用者の使用履歴情報テーブルにおいて、評価「A」が割り当てられた大項目の機能と、現利用者と同一のボックスに属する他の登録利用者であって、カスタマイズパネルを有するもののカスタマイズパネルの大項目の機能とを比較し、使用履歴情報テーブルの前記の大項目の機能と、カスタマイズパネルの大項目の機能とが、完全に一致するときに、現利用者の使用履歴情報に関連するカスタマイズパネルが存在すると判断し、当該カスタマイズパネルを現利用者への提示の対象とする。
【0076】
言い換えると、選択部37は、現利用者の使用履歴情報テーブルにおいて、所定の閾値以上の使用の回数の合計を有する大項目の機能と、現利用者と同一のボックスに属する他の登録利用者であって、カスタマイズパネルを有するもののカスタマイズパネルの大項目の機能とを比較し、使用履歴情報テーブルの前記の大項目の機能と、カスタマイズパネルの大項目の機能とが、完全に一致するときに、現利用者の使用履歴情報に関連するカスタマイズパネルが存在すると判断する。
【0077】
さらに言い換えると、使用履歴取得部38は、機能の使用の回数を含む使用履歴を取得し、選択部37は、取得した使用履歴の機能のうち所定の閾値以上の使用の回数に対応する機能と、抽出されたカスタマイズパネルの機能とが、完全に一致するときに、当該カスタマイズパネルを選択する。
さらに言い換えると、情報記憶部34は、カスタマイズ利用者の選択による複数の機能の操作方法を示すカスタマイズパネルテーブルを記憶しており、使用履歴取得部38は、前記現利用者が過去に使用した複数の機能に係る前記使用履歴を取得し、前記使用履歴は、各機能使用の使用回数を含み、選択部37は、取得した前記使用履歴の複数の機能のうち所定の閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能とが、完全に一致する場合に、当該カスタマイズパネルを選択する。
【0078】
2.変形例(1)
上記の実施の形態の変形例について説明する。
MFP10は、図22に示すように、ボックス281〜286を備えている。ボックス281及び282は、それぞれ、部署A及び部署Bのためのボックスである。ボックス283、284、285及び286は、それぞれ、プロジェクト1、2、3及び4のためのボックスである。ここで、ボックス281及び282は、それぞれ、部署A及び部署Bに所属する複数の登録利用者を関連付けて記憶している。また、ボックス283、284、285及び286は、それぞれ、プロジェクト1、2、3及び4に所属する複数の登録利用者を関連付けて記憶している。また、各ボックスは、各登録利用者について、カスタマイズパネルの有無を記憶している。
【0079】
ボックス281は、登録利用者1〜19を含み、ボックス282は、登録利用者20〜29を含む。また、ボックス283は、登録利用者1〜6、25〜29を含み、ボックス284は、登録利用者7〜9、23〜24を含み、ボックス285は、登録利用者10〜15、20〜22を含み、ボックス286は、登録利用者16〜19、22〜23を含む。
【0080】
ここで、例えば、ボックス281は、利用者7〜9を含み、ボックス284も、利用者7〜9を含んでいる。このように、この変形例(1)においては、1のボックスと、他のボックスとは、重複して、同一の登録利用者を含んでいる。
MFP10は、現利用者に使用されるときに、当該現利用者によるログイン入力を受け付ける。ここで、現利用者は、図22に示す登録利用者10であるとする。
【0081】
ログイン入力を行った現利用者が、自身の操作パネルをカスタマイズしていない場合に、MFP10は、当該現利用者が属するボックスに関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを全て抽出する。図22に示す場合には、登録利用者10は、ボックス281に属し、また、ボックス285に属している。従って、MFP10は、ボックス281及びボックス285の両方に属している登録利用者について、カスタマイズパネルが設定されている登録利用者を抽出する。この場合には、登録利用者12〜15が抽出される。次に、これらの登録利用者12〜15のカスタマイズパネル274〜277を抽出する。
【0082】
次に、MFP10は、当該現利用者が過去にMFP10において使用した機能に係る使用履歴を取得する。図22に示す場合には、登録利用者10の使用履歴として、「モノクロ」、「セキュリティ」及び「両面」を含む使用履歴273が取得される。
次に、MFP10は、抽出された前記カスタマイズパネル274〜277から、取得した使用履歴273による機能「モノクロ」、「セキュリティ」及び「両面」と、抽出されたカスタマイズパネル274〜277の各機能との一致の度合いに基づいて、1個のカスタマイズパネル276を選択する。
【0083】
ここで、カスタマイズパネル276は、「カラー設定」、「セキュリティ設定」及び「両面設定」を含むので、使用履歴273に一致する。カスタマイズパネル276の「カラー設定」、「セキュリティ設定」及び「両面設定」は、それぞれ、使用履歴273の「モノクロ」、「セキュリティ」及び「両面」に対応するからである。MFP10は、選択されたカスタマイズパネル276をパネル部20に表示することにより、利用者10に提示する。
【0084】
MFP10は、カスタマイズパネルをパネル部20に表示した後に、現利用者から提示に係るカスタマイズパネルの登録の承諾を受け付け、提示に係るカスタマイズパネルを、前記現利用者のカスタマイズパネルとして、記憶する。
この後、利用者10によってMFP10の使用がされる場合には、MFP10は、利用者10のカスタマイズパネルとして、図22に示す利用者14のカスタマイズパネル276と同じカスタマイズパネルを表示する。
【0085】
MFP10の情報記憶部34は、図23に示すように、ボックステーブル161〜166を記憶するための領域を備えている。
ボックステーブル161〜166は、それぞれ、ボックスのデータ構造を示す情報テーブルである。ボックステーブル161〜166のデータ構造を図23に示す。ボックステーブル161〜166は、それぞれ、図22に示すボックス281〜286に対応している。
【0086】
ボックステーブル161は、図23に示すように、ボックス名と複数の利用者情報とから構成される。ボックス名及び複数の利用者情報については、上記の実施の形態において説明した通りである。ボックステーブル162〜166は、ボックステーブル161と同様のデータ構造を有する情報テーブルである。
ボックステーブル161及び162は、それぞれ、部署A及び部署Bのためのボックスのデータ構造を示す情報テーブルであり、ボックステーブル163〜166は、それぞれ、プロジェクト1〜4のためのボックスのデータ構造を示す情報テーブルである。
【0087】
以上説明したように、情報記憶部34は、1のボックス(第1のボックス)に属する前記複数の登録利用者のうちの一部の登録利用者を、他のボックス(第2のボックス)に関連付けて記憶している。抽出部36は、現利用者が属する前記ボックス(第1のボックス)及び現利用者が属する前記他のボックス(第2のボックス)の両方に関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを、情報記憶部34から抽出する。
【0088】
3.変形例(2)
上記の実施の形態の別の変形例について説明する。
(1)カスタマイズパネル301〜303
ここでは、図4に示すカスタマイズパネル205〜207に代えて、利用者4〜6に対して、図24〜図26に示すカスタマイズパネル301〜303が設定されているものとする。
【0089】
カスタマイズパネル301は、大項目として、表示項目「カラー」、「倍率」及び「集約」を含む。また、大項目としての表示項目「カラー」について、小項目としての表示項目「フルカラー」、「モノクロ」及び「二色」を含み、大項目としての表示項目「倍率」について、小項目としての表示項目「A4→A3」、「A5→A4」及び「小さめ」を含み、大項目としての表示項目「集約」について、小項目としての表示項目「2 in 1」、「4 in 1」及び「8 in 1」を含む。
【0090】
また、カスタマイズパネル302は、大項目として、表示項目「カラー」、「倍率」及び「ソート」を含む。また、大項目としての表示項目「カラー」について、小項目としての表示項目「フルカラー」、「モノクロ」及び「二色」を含み、大項目としての表示項目「倍率」について、小項目としての表示項目「A4→A3」、「A5→A4」及び「小さめ」を含み、大項目としての表示項目「ソート」について、小項目としての表示項目「ソート」、「グループ」及び「なし」を含む。
【0091】
さらに、カスタマイズパネル303は、大項目として、表示項目「コントラスト」、「両面」及び「地紋」を含む。また、大項目としての表示項目「コントラスト」について、小項目としての表示項目「シャープ」、「中間」及び「なめらか」を含み、大項目としての表示項目「両面」について、小項目としての表示項目「片→片」、「片→両」及び「両→両」を含み、大項目としての表示項目「地紋」について、小項目としての表示項目「機密」、「コピー」及び「社外秘」を含む。
【0092】
MFP10は、現利用者が過去にMFP10において使用した機能に係る使用履歴として、図4に示すように、「フルカラー」、「文字画質」及び「ステープル」を含む使用履歴204を取得するものとする。これらは、図9に示す使用履歴情報テーブル121において、評価「A」と認定された大項目の機能である。
使用履歴204のうちの「フルカラー」については、カスタマイズパネル301及び302に「カラー」が存在するが、カスタマイズパネル303に「カラー」が存在しない。また、使用履歴204のうちの「文字画質」及び「ステープル」については、対応する項目がカスタマイズパネル301〜303に存在しない。このため、まず、カスタマイズパネル301及び302が候補となる。
【0093】
次に、使用履歴情報テーブル121において、評価「A」以外と認定された大項目の機能が、カスタマイズパネル301及び302に存在するか否かを判断する。使用履歴情報テーブル121において、評価「B」と認定された大項目の機能「倍率」が存在し、カスタマイズパネル301及び302の両方に、「倍率」が存在する。このため、カスタマイズパネル301及び302のいずれかに決定することはできない。
【0094】
次に、使用履歴情報テーブル121において、評価「B」及び「C」と認定された大項目の機能「集約」及び「ソート」が存在し、カスタマイズパネル301及び302に、それぞれ、「集約」及び「ソート」が存在する。そこで、「C」より評価の高い「B」と認定された「集約」を含むカスタマイズパネル301を選択する。
(2)判定テーブル171
変形例(2)の場合に用いられる判定テーブル171を図27に示す。
【0095】
判定テーブル171は、図16に示す判定テーブル141と類似したデータ構造を有する。
判定テーブル171は、選択部37により、登録利用者のカスタマイズパネルを選択するか否かを決定するために用いられ、また、登録利用者のカスタマイズパネルを選択する場合に、どのカスタマイズパネルを選択するかを決定するために用いられる。言い換えると、判定テーブル171は、現利用者が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のうち、カスタマイズパネルが設定された登録利用者のこれらのカスタマイズパネルの機能と、現利用者によるMFP10の使用の履歴を示す使用履歴情報テーブルの機能との一致の度合いを判定するためのテーブルである。
【0096】
判定テーブル171は、図27に示すように、複数個の判定情報から構成されている。複数の判定情報は、それぞれ、使用履歴情報テーブル121の複数の大項目に対応している。
判定情報は、大項目、識別情報、合計、評価、一例として利用者4のカスタマイズパネルにおける大項目の有無、一例として利用者5のカスタマイズパネルにおける大項目の有無及び一例として利用者6のカスタマイズパネルにおける大項目の有無から構成されている。ここで、大項目、識別情報、合計、評価は、使用履歴情報テーブル121の大項目、識別情報、合計、評価の内容と同一である。
【0097】
カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者5)及びカスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者6)は、現利用者(一例として利用者1)が属するボックスと同一のボックスに属する他の登録利用者のうち、カスタマイズパネルが設定された登録利用者に対応している。図4に示すように、一例として、利用者4、利用者5及び利用者6がこれらの登録利用者である。
【0098】
カスタマイズパネルにおける大項目の有無は、使用履歴情報テーブル121の大項目が登録利用者の当該カスタマイズパネルに含まれるか否かを示す。「1」は、含まれることを示し、「0」は、含まれないことを示している。
例えば、図27の判定テーブル171の大項目「カラー」について、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)は、「1」であるので、利用者4のカスタマイズパネル301に、大項目「カラー」が含まれていることを示している。また、判定テーブル171の大項目「画質」について、カスタマイズパネルにおける大項目の有無(利用者4)は、「0」であるので、利用者4のカスタマイズパネル301に、大項目「画質」が含まれていないことを示している。
【0099】
(3)選択部37の動作
ここでは、選択部37による利用者の使用履歴情報に関連する他の登録利用者のカスタマイズパネルの検索の動作について、図28〜図29に示すフローチャートを用いて、説明する。
選択部37は、受け取った利用者IDにより、現利用者の使用履歴情報テーブルを特定し(ステップS201)、判定テーブル171を記憶するための領域を情報記憶部34において確保し、現利用者の使用履歴情報テーブルから、大項目、識別情報、合計、評価の組を全て読み出し、読み出した組を、判定テーブル171に書き込み、判定テーブル171の全てのカスタマイズパネルの大項目の有無の欄を「0」とすることにより、初期化する(ステップS202)。
【0100】
次に、ステップS203〜S208において、選択部37は、判定テーブル171内の大項目の識別情報について、ステップS204〜S207を繰り返す。
次に、ステップS204〜S207において、選択部37は、抽出部36から出力されたカスタマイズパネルテーブル毎に、つまり、現利用者と同一のボックスに属し、カスタマイズパネルを有する他の登録利用者のカスタマイズパネル毎に、ステップS205〜S207を繰り返す。
【0101】
選択部37は、判定テーブル171の大項目の識別情報が、カスタマイズパネルテーブルに存在するか確認する(ステップS205)。存在しない場合には、何もしない。存在する場合には、選択部37は、判定テーブル171において、カスタマイズパネルテーブルに対応付けて、識別情報にフラグ「1」を付す。言い換えると、選択部37は、判定テーブル171において、判定テーブル171の大項目の識別情報に対応するカスタマイズパネルの大項目の有無の欄に、フラグ「1」を書き込む(ステップS206)。
【0102】
ステップS204〜S207の繰り返しが終了し、ステップS203〜S208の繰り返しが終了すると、選択部37は、判定テーブル171において、評価「A」が割り当てられた全ての識別情報にフラグ「1」が付されたカスタマイズパネルテーブルが存在するか否かを判断する。言い換えると、使用履歴情報テーブルから抽出した評価「A」が割り当てられた全ての大項目について、カスタマイズパネルの大項目の有無が「1」となった登録利用者のカスタマイズパネルが存在するか否かを判断する(ステップS209)。
【0103】
図27に示す判定テーブル171においては、使用履歴情報テーブルから抽出した評価「A」が割り当てられた全ての大項目について、カスタマイズパネルの大項目の有無が、全て「1」であるものは存在しない。
選択部37は、判定テーブル171において、評価「A」が割り当てられた全ての識別情報にフラグ「1」が付されたカスタマイズパネルテーブルが存在する場合には、関連するカスタマイズパネルが存在すると判断し(ステップS209でYES)、次に、当該カスタマイズパネルの利用者IDを出力し(ステップS210)、処理を終了する。
【0104】
判定テーブル171において、評価「A」が割り当てられた全ての識別情報にフラグ「1」が付されたカスタマイズパネルテーブルが存在しない場合には(ステップS209でNO)、選択部37は、判定テーブル171において、評価「A」が割り当てられた識別情報にフラグ「1」が付されているか判断し(ステップS211)、判定テーブル171において、評価「A」が割り当てられた識別情報にフラグ「1」が付されたものが全く存在しない場合(ステップS211でNO)、関連するカスタマイズパネルが存在しないと判断し、処理を終了する。
【0105】
判定テーブル171において、評価「A」が割り当てられた識別情報にフラグ「1」が付されたものが1個でも存在する場合(ステップS211でYES)、評価「A」が割り当てられた識別情報にフラグ「1」が付されたカスタマイズパネルの数が複数か否かを判断し(ステップS212)、カスタマイズパネルの数が1個であるなら(ステップS212でNO)、そのカスタマイズパネルの利用者IDを出力し(ステップS213)、処理を終了する。
【0106】
評価「A」が割り当てられた識別情報にフラグ「1」が付されたカスタマイズパネルの数が複数であるなら(ステップS212でYES)、その複数のカスタマイズパネルについて、フラグ「1」が付された識別情報に割り当てられた評価「A」以外の評価を比較し(ステップS214)、高い評価が割り当てられたカスタマイズパネルを選択し(ステップS215)、選択したカスタマイズパネルの利用者IDを出力し(ステップS216)、処理を終了する。
【0107】
以上をまとめると、情報記憶部34は、カスタマイズ利用者の選択による複数の機能の操作方法を示す前記カスタマイズパネルテーブルを記憶しており、使用履歴取得部38は、前記現利用者が過去に使用した複数の機能に係る前記使用履歴を取得し、前記使用履歴は、各機能使用の使用回数を含み、選択部37は、取得した前記使用履歴の複数の機能のうち所定の閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能とが、完全に一致する場合に、当該カスタマイズパネルを選択する。
【0108】
また、選択部37は、完全に一致しない場合、前記閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能との少なくとも一組が一致するときに、前記比較対象とした機能以外の他の機能の使用回数を用いて、当該カスタマイズパネルを選択する。
4.変形例(3)
上記の実施の形態の別の変形例について説明する。
【0109】
ここでは、図4に示すカスタマイズパネル205〜207に代えて、利用者4〜6のそれぞれに対して、図30に示すカスタマイズパネル304が設定されているものとする。
カスタマイズパネル304は、大項目として、表示項目「コントラスト」、「濃度」及び「地紋」を含む。また、大項目としての表示項目「コントラスト」について、小項目としての表示項目「シャープ」、「中間」及び「なめらか」を含み、大項目としての表示項目「濃度」について、小項目としての表示項目「濃い」、「薄い」及び「自動」を含み、大項目としての表示項目「地紋」について、小項目としての表示項目「機密」、「コピー」及び「社外秘」を含む。
【0110】
現利用者である利用者1の使用履歴は、「フルカラー」、「文字画質」及び「ステープル」であり、カスタマイズパネル304の機能とは、関連が無い。
このような場合には、MFP10は、カスタマイズパネルをユーザに提示しない。
5.変形例(4)
上記の実施の形態の別の変形例について説明する。
【0111】
ここでは、別の変形例としてのMFP10の動作について、図31に示すフローチャートを用いて、説明する。
電源がONに投入されると、MFP10は、登録されている登録利用者のうち、カスタマイズパネルが設定されていない登録利用者について、上記の実施の形態において説明したようにして、お勧めのカスタマイズパネルを選択し、選択したお勧めのカスタマイズパネルを利用者の利用者IDとともに情報記憶部34に記憶する(ステップS301)。
【0112】
入力部33は、パネル部20からパネル制御部25を介して、現利用者の利用者IDの入力を伴って、現利用者のログイン操作を受け付ける(ステップS302)。
入出力制御部31は、現利用者のお勧めカスタマイズパネルが情報記憶部34に記憶されているか否かを判断する(ステップS303)。お勧めカスタマイズパネルが存在しない場合には(ステップS303で無)、ステップS316へ制御が移る。
【0113】
お勧めカスタマイズパネルが存在する場合には(ステップS303で有)、表示制御部32は、情報記憶部34から標準パネルテーブルを読み出し(ステップS304)、一例として、図17に示す「オススメがあります」と表示された表示項目251aを含む標準パネル251を生成し(ステップS305)、生成した標準パネル251をパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、標準パネル251を表示する(ステップS306)。
【0114】
入力部33が現利用者による「オススメがあります」と表示された表示項目251aに対する入力を受け付けると(ステップS307)、表示制御部32は、記憶されたお勧めのカスタマイズパネルテーブルを読み出し(ステップS308)、一例として、図18に示すお勧めのカスタマイズパネル252を生成し(ステップS309)、生成したお勧めのカスタマイズパネル252をパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、お勧めのカスタマイズパネル252を表示する(ステップS310)。
【0115】
入力部33が現利用者による「採用」と表示された表示項目252aに対する入力を受け付けると(ステップS311でYES)、書込部39は、記憶されたお勧めのカスタマイズパネルを、前記現利用者のカスタマイズパネルテーブルとして、情報記憶部34へ書き込む(ステップS312)。
次に、表示制御部32は、情報記憶部34から現利用者のカスタマイズパネルテーブルを読み出し(ステップS313)、読み出したカスタマイズパネルテーブルを用いてカスタマイズパネルを生成し(ステップS314)、生成したカスタマイズパネルをパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、カスタマイズパネルを表示する(ステップS315)。
【0116】
入力部33が現利用者による「採用」と表示された表示項目252a以外の表示項目に対する入力を受け付けると(ステップS311でNO)、表示制御部32は、情報記憶部34から標準パネルテーブルを読み出し(ステップS316)、標準パネルを生成し(ステップS317)、生成した標準パネルをパネル制御部25を介して、パネル部20へ出力して、標準パネルを表示する(ステップS318)。
【0117】
入力部33が現利用者による「オススメがあります」と表示された表示項目251a以外の表示項目に対する入力を受け付けると(ステップS307)、その他の処理がされる(ステップS319)。
5.その他の変形例
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
【0118】
(1)上記の実施の形態及び各変形例において、使用履歴取得部38は、現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である機能を示す使用履歴を取得する。各機能は、大項目及び小項目から構成される。情報記憶部34に記憶されている各カスタマイズパネルテーブルは、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示し、各機能は、大項目及び小項目から構成される。選択部37は、取得した前記使用履歴の各機能の大項目及び小項目と、前記カスタマイズパネルテーブルの前記機能の大項目及び小項目とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択する。
【0119】
なお、上記の実施の形態及び変形例では、各機能を大項目及び小項目に分類しているが、これには限定されない。例えば、各機能を大項目、中項目及び小項目に分類してもよい。さらに多階層に分類してもよい。
各機能を大項目、中項目及び小項目に分類する場合に、使用履歴取得部38は、現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である機能を示す使用履歴を取得する。使用履歴の各機能は、大項目、中項目及び小項目から構成される。情報記憶部34に記憶されている各カスタマイズパネルテーブルは、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示し、各機能は、大項目、中項目及び小項目から構成される。選択部37は、取得した前記使用履歴の各機能の大項目、中項目及び小項目と、前記カスタマイズパネルテーブルの前記機能の大項目、中項目及び小項目とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択する。
【0120】
(2)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。ここで、コンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
【0121】
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD―ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
【0122】
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
【0123】
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(3)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明を構成するプリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナなどの機能を兼ね備えたMFPは、利用者が自身のために操作パネルをカスタマイズして利用する場合に有用である。
【符号の説明】
【0125】
10 MFP
15 制御部
20 パネル部
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 HDD
25 パネル制御部
26 プリント処理制御部
27 ネットワークインタフェース部
28 外部機器接続部
31 入出力制御部
32 表示制御部
33 入力部
34 情報記憶部
35 カスタマイズ判断部
36 抽出部
37 選択部
38 使用履歴取得部
39 書込部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を有し、各機能の操作方法を示す操作パネルを利用者毎にカスタマイズする機能を備える複合機であって、
カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示すカスタマイズパネルを記憶しているカスタマイズ記憶手段と、
複数の登録利用者を1個のボックスに関連付けて記憶しているボックス記憶手段と、
操作パネルをカスタマイズしていない現利用者の指定を受け付ける受付手段と、
指定を受け付けた前記現利用者が属するボックスに関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出する抽出手段と、
指定を受け付けた前記現利用者が過去に使用した機能に係る使用履歴を取得する取得手段と、
抽出されたカスタマイズパネルから、取得した使用履歴による機能と、抽出されたカスタマイズパネルの機能との一致の度合いに基づいて、カスタマイズパネルを選択する選択手段と、
選択されたカスタマイズパネルを前記利用者に提示する提示手段と
を備えることを特徴とする複合機。
【請求項2】
前記カスタマイズ記憶手段は、カスタマイズ利用者の選択による複数の機能の操作方法を示す前記カスタマイズパネルを記憶しており、
前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用した複数の機能に係る前記使用履歴を取得し、前記使用履歴は、各機能使用の使用回数を含み、
前記選択手段は、取得した前記使用履歴の複数の機能のうち所定の閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能とが、完全に一致する場合に、当該カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の複合機。
【請求項3】
前記選択手段は、完全に一致しない場合、前記閾値以上の使用回数に対応する複数の機能と、抽出されたカスタマイズパネルの複数の機能との少なくとも一組が一致するときに、前記比較対象とした機能以外の他の機能の使用回数を用いて、当該カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項2に記載の複合機。
【請求項4】
前記ボックス記憶手段は、前記ボックスに属する前記複数の登録利用者のうちの一部の登録利用者を、他のボックスに関連付けて記憶しており、
前記抽出手段は、前記現利用者が属する前記ボックス及び前記現利用者が属する前記他のボックスの両方に関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の複合機。
【請求項5】
前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能及びその使用回数を示す前記使用履歴を取得し、
前記選択手段は、前記使用回数が所定の閾値以上である前記使用回数に対応する前記機能と、当該カスタマイズパネルの機能とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の複合機。
【請求項6】
前記取得手段は、前記現利用者が過去に使用したジョブの設定内容である前記機能を示す前記使用履歴を取得し、前記機能は、大項目及び小項目から構成され、
前記カスタマイズ記憶手段に記憶されている前記カスタマイズパネルは、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示し、前記機能は、大項目及び小項目から構成され、
前記選択手段は、前記使用履歴の前記機能の大項目及び小項目と、前記カスタマイズパネルの前記機能の大項目及び小項目とを比較して、前記カスタマイズパネルを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の複合機。
【請求項7】
前記受付手段は、複合機へのログイン時に、前記現利用者の指定を受け付け、
前記抽出手段、前記取得手段、前記選択手段及び前記提示手段は、ログイン時に、抽出、取得、選択及び提示を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の複合機。
【請求項8】
前記複合機は、
前記受付手段は、さらに、前記現利用者から提示に係るカスタマイズパネルの登録の承諾を受け付け、
前記複合機は、さらに、
提示に係るカスタマイズパネルを、前記現利用者のカスタマイズパネルとして、前記カスタマイズ記憶手段に書き込む書込手段
を備えることを特徴とする請求項1に記載の複合機。
【請求項9】
複数の機能を有し、各機能の操作方法を示す操作パネルを利用者毎にカスタマイズする機能を備える複合機の制御方法であって、
前記複合機は、カスタマイズ利用者の選択による機能の操作方法を示すカスタマイズパネルを記憶しているカスタマイズ記憶手段と、複数の登録利用者を1個のボックスに関連付けて記憶しているボックス記憶手段とを記憶しており、
前記制御方法は、
操作パネルをカスタマイズしていない現利用者の指定を受け付ける受付ステップと、
指定を受け付けた前記現利用者が属するボックスに関連付けて記憶された他の登録利用者のカスタマイズパネルを前記カスタマイズ記憶手段から抽出する抽出ステップと、
指定を受け付けた前記現利用者が過去に使用した機能に係る使用履歴を取得する取得ステップと、
抽出されたカスタマイズパネルから、取得した使用履歴による機能と、抽出されたカスタマイズパネルの機能との一致の度合いに基づいて、カスタマイズパネルを選択する選択ステップと、
選択されたカスタマイズパネルを前記利用者に提示する提示ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2011−15179(P2011−15179A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157450(P2009−157450)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】