説明

複合機

【課題】複数のユーザにより共用される場合であっても、タッチパネルを用いた操作性の高いユーザインタフェースを備える複合機を提供する。
【解決手段】複合機はタッチパネルにショートカット項目を表示し、ショートカット項目に対するタッチ操作を検知した場合に、このショートカット項目に対応付けられた特定機能の機能操作画面へタッチパネルの表示を遷移させる。複合機は、ショートカット項目と特定機能との対応に係る設定を、ユーザ毎の個別設定と、複数のユーザで共通の共通設定とに区別して受け付ける。複合機は、特定の切替操作を受け付けることによって、個別設定に係るショートカット項目が設けられた個別ショートカット画面と、共通設定に係るショートカット項目が設けられた共通ショートカット画面との表示切り替えを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルによりユーザの操作を受け付けて、プリント及びスキャン等の種々の処理を行う複合機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリント機能、ファクシミリ機能、コピー機能及びスキャン機能等の複数の機能を備えた複合機が広く普及している。これらの複数の機能に対する操作を受け付けるために、複合機にはユーザインタフェースとしてタッチパネルを用いた操作部が設けられる場合が多い。しかし複合機に設けることができるタッチパネルのサイズには限度があり、複合機の全ての機能に関する操作項目を同時的にタッチパネルに表示することはできないという問題がある。この問題を解決するために、複合機の操作項目は階層化され、複合機が操作項目へのタッチ操作の受け付け及びタッチパネルに表示する操作項目の変更を上位階層から下位階層へ順に行う構成とされる。
【0003】
しかし近年では、複合機は高機能化及び多機能化し、階層化した操作項目の階層数が増加しているため、所望の機能に対する操作項目を操作するまでに、上位階層から下位階層へ順に行わなければならないユーザのタッチ操作の回数が増加している。操作回数の増加によって、タッチパネルによる複合機の操作性が低下し、複合機を利用した作業の効率が低下する虞がある。このような複合機の高機能化及び多機能化に伴うタッチパネルの操作性の低下を抑制すべく、ユーザインタフェースに関する種々の改善策が検討されている。
【0004】
特許文献1においては、GUI(Graphical User Interface)を有するアプリケーションで利用されるコマンドショートカットボタンに対して、アプリケーションの使用に依存せずにコマンドを割り当てることができるカスタマイズ方法が提案されている。このカスタマイズ方法では、カスタマイズウインドウにてコマンドショートカットボタンの数、カスタマイズ対象のボタン選択、カスタマイズしたボタンの名称、コマンド実行内容及びオプションパラメータ等をユーザが設定する。
【0005】
また特許文献2においては、登録機能ショートカットボタン及び設定機能ショートカットボタンの2種のショートカットボタンを操作画面に表示して操作を受け付ける画像形成装置が提案されている。この画像形成装置は、異なる種別のショートカットボタンの混同を防止するため、異なる種別のショートカットボタンの表示形態、優先表示順又は表示順方向を相違させて操作画面上に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−36651号公報
【特許文献2】特開2008−15176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1及び特許文献2に記載のように、ショートカットボタンを用いたユーザインタフェースの操作性の改善策は、複合機のタッチパネルによる操作に対しても有効である。使用頻度の高い機能に対する操作をショートカットボタンに割り当て、ユーザがショートカットボタンを用いて操作を行うことによって、多くの場合でタッチパネルに対する操作回数を低減することができ、複合機での作業効率が向上する。
【0008】
しかしながら、複合機はオフィスなどに設置されて多数のユーザに利用される場合が多く、ユーザ毎に使用頻度が高い機能と使用頻度が低い機能とが異なる。またタッチパネルに同時的に表示するショートカットボタンの数は、操作性の観点から数個〜十数個程度が適当であり、ショートカットボタンに割り当てることができる機能の数は限られている。このため、ショートカットボタンに対する機能の割当を、全てのユーザの要求を満たすように行うことは容易でない。
【0009】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、複数のユーザにより共用される場合であっても、タッチパネルを用いた操作性の高いユーザインタフェースを備える複合機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る複合機は、操作受付に係る一又は複数の項目を表示する表示面及び該表示面へのタッチ操作を検知する検知部を有するタッチパネルと、前記表示面に表示された項目へのタッチ操作の検知に応じて複数の機能に係る処理を行う処理部と、機器に対するユーザのログイン/ログアウトに係る処理を行う認証処理部とを備える複合機において、特定機能の操作受付に係る一又は複数の項目が設けられた機能操作画面へ前記表示面の表示を遷移させるショートカット項目に対して、前記特定機能を対応付ける設定操作を、ユーザ毎の個別設定と複数のユーザで共通の共通設定とに区別して受け付ける設定受付部と、前記表示面の表示内容を切り替える操作を受け付ける切替操作受付部と一のユーザがログインしている場合に、前記切替操作受付部が受け付けた切替操作に応じて、前記ユーザの個別設定に係る一又は複数のショートカット項目が設けられた個別ショートカット画面と、共通設定に係る一又は複数のショートカット項目が設けられた共通ショートカット画面とを切り替えて表示する処理を行う切替表示処理部とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る複合機は、ショートカット項目に既に対応付けられた特定機能と、対応付けられていない特定機能とを異なる表示態様で前記表示面に一覧表示する処理を行う設定画面表示処理部を更に備え、前記設定受付部は、前記設定画面表示処理部が表示した特定機能へのタッチ操作に応じて、ショートカット項目に対応付ける特定機能の設定を受け付けるようにしてあることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る複合機は、前記認証処理部によるユーザのログイン処理が完了した後に、前記個別ショートカット画面、前記共通ショートカット画面又は他の画面のいずれを前記表示面に表示するかに係る設定操作を受け付ける表示設定受付部を更に備えることを特徴とする。
【0013】
本発明においては、複合機はタッチパネルの表示面にショートカット項目を表示し、ショートカット項目に対するタッチ操作を検知した場合に、このショートカット項目に対応付けられた特定機能の機能操作画面へタッチパネルの表示を遷移させる。機能操作画面には特定機能の詳細設定などの操作項目を設け、この操作項目に対するタッチ操作を検知することで、複合機は特定機能に係る処理を行うことができる。また複合機は、ショートカット項目と特定機能とを対応付ける設定操作を受け付け、ショートカット項目と特定機能との対応をユーザが設定可能な構成とする。これによりユーザは、予め設定を行っておくことにより、ショートカット項目に対するタッチ操作を行うのみで好みの特定機能の機能操作画面を表示させることができる。
また、複合機はユーザのログイン/ログアウトに係る処理を行い、複合機を使用するユーザを区別することが可能な構成とする。複合機は、ショートカット項目と特定機能との対応に係る設定を、ユーザ毎の個別設定と、複数のユーザで共通の共通設定とを区別して受け付ける。これにより、各ユーザは使用頻度が高い機能などを自らの好みに応じて個別設定としてショートカット項目に対応付けることができる。また複数のユーザで使用頻度が高い機能などは共通設定としてショートカット項目に対応付けることができる。複合機は、個別設定を認証処理に成功してログインしたユーザのみが行うことができる構成とすればよく、共通設定を全てのユーザ又は特定のユーザ(管理者など)が行うことができる構成とすればよい。
複合機は、特定の切替操作を受け付けることによって、個別設定に係るショートカット項目が設けられた個別ショートカット画面と、共通設定に係るショートカット項目が設けられた共通ショートカット画面との表示切り替えを行う。ただし複合機は、個別設定に係るユーザがログインしている場合のみ、個別ショートカット画面を表示し、ユーザ毎に異なる内容の個別ショートカット画面を表示する。これにより、ユーザは特定の切替操作を行うことによって、タッチパネルに表示するショートカット項目を容易に切り替えることができる。
よって、ユーザが個別設定及び共通設定を適切に行い、限られたショートカット項目を有効に活用することで、各ユーザの複合機の使用態様などに適した操作性のよいユーザインタフェースが実現される。
【0014】
また、本発明においては、ショートカット項目及び特定機能の対応に係る設定を受け付ける際に、複合機はショートカット項目に対応付け可能な複数の特定機能をタッチパネルに一覧表示し、表示された特定機能へのタッチ操作に応じて対応の設定を受け付ける。特定項目の一覧表示の際に複合機は、既に他のショートカット項目に対応付けされている特定機能と、いずれのショートカット項目にも対応付けされていない特定機能とを異なる表示態様で表示する。これにより、同一の機能が複数のショートカット項目に重複して対応付けられることを防止でき、ユーザは限られたショートカット項目を有効に活用することができる。
【0015】
また、本発明においては、ユーザのログイン処理が終了した後に、このユーザの個別設定に係る個別ショートカット画面、共通設定に係る共通ショートカット画面又はその他の画面のいずれかを、複合機はタッチパネルに表示する。これらのいずれの画面を表示するかを、ユーザが複合機に対して予め設定することを可能とし、複合機はユーザ毎の設定に応じた画面表示を行う。これにより複合機は、各ユーザの使用態様などに適した画面表示を行うことができ、タッチパネルによる複合機の操作性を向上することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による場合は、ユーザ毎の個別設定に係る個別ショートカット画面と、共通設定に係る共通ショートカット画面とをユーザの操作に応じて切り替える構成とすることによって、複合機を多数のユーザが共用する場合であっても、複合機の優れた操作環境をユーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】MFPの操作部の外観を示す模式図である。
【図3】コピー機能の設定画面の表示例を示す模式図である。
【図4】共通ショートカット画面の表示例を示す模式図である。
【図5】個別ショートカット画面の表示例を示す模式図である。
【図6】ショートカットボタンの選択画面の表示例を示す模式図である。
【図7】ショートカット設定画面の表示例を示す模式図である。
【図8】ショートカットボタンの対応情報の一構成例を示す模式図である。
【図9】MFPが行う認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】MFPが行うショートカット画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】MFPが行うショートカット画面の切替表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】MFPが行うショートカット処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】MFPが行うショートカットボタンの設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】MFPが行う初期画面の設定受付処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】変形例に係るMFPによる個別ショートカット画面の表示例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る複合機(以下、MFP(MultiFunction Peripheral)という)の構成を示すブロック図である。図において1は、プリント機能、ファクシミリ機能、スキャン機能及びコピー機能等の複数の機能に係る処理を行うMFPである。MFP1のプリント機能とは、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介してPC(Personal Computer)などの他の装置から与えられる画像データを印刷用紙に印刷する(画像形成する)機能である。MFP1のファクシミリ機能とは、PSTN(Public Switched Telephone Network、公衆電話回線網)を介して他のMFP1又はファクシミリ装置等との間で画像データの送受信を行う機能である。MFP1のスキャン機能とは、原稿の読み取りを行って画像データに変換する機能である。またMFP1のコピー機能とは、原稿の読み取り及び読み取った原稿の印刷を行う機能である。
【0019】
MFP1は、機器内の各部の制御処理及び種々の演算処理等に係る機能ブロックとして、処理部10、ROM(Read Only Memory)11及びRAM(Random Access Memory)12等を備えている。MFP1は、通信に係る機能ブロックとして、NCU(Network Control Unit)13、モデム14及びLAN通信部15等を備えている。MFP1は、原稿読取及び画像形成に係る機能ブロックとして、原稿読取部16、画像メモリ17及び画像形成部18等を備えている。またMFP1は、ユーザインタフェースに係る機能ブロックとして、操作部30を備えている。
【0020】
処理部10は、具体的にはCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等の演算処理装置により構成されている。処理部10は、ROM11に予め記憶されたプログラム及びデータを読み出して実行することにより、MFP1の各部の制御処理及び種々の演算処理等を行い、種々のソフトウェア的機能を実現する。例えば処理部10は、ソフトウェア的機能として、認証処理部101、設定受付部102、切替表示処理部103、設定画面表示処理部104及び表示設定受付部105等を実現する。
【0021】
ROM11は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)又はフラッシュメモリ等のデータ書き換え可能な不揮発性メモリ素子により構成され、MFP1の動作に必要な種々のソフトウェアプログラムが予め記憶されている。またROM11には、MFP1を利用するユーザの認証処理に必要なユーザID(IDentifier)及びパスワード等の認証情報、並びに、MFP1の各種設定情報等のデータが記憶される。RAM12は、処理部10が各部の制御処理又は演算処理等を行う際に発生する一時的なデータを記憶するものであり、SRAM(Static RAM)又はDRAM(Dynamic RAM)等のデータ書き換え可能なメモリ素子により構成される。
【0022】
NCU13は、PSTNとの回線の閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、PSTNとモデム14とのインタフェース回路を有している。モデム14は、PSTNを介して他のMFP1又はファクシミリ装置等とのファクシミリ通信を行うためのハードウェアである。モデム14は、ファクシミリ通信によりデータの送信を行う場合には、原稿を読み取って得られた画像のデジタルデータをアナログの音声信号に変換して送信し、データの受信を行う場合には、PSTNを介して受信したアナログの音声信号をデジタルデータの画像に変換する。
【0023】
LAN通信部15は、社内LAN又は家庭内LAN等のネットワークを介して、PCなどの他の装置との間でデータの送受信を行う。これによりMFP1は、ネットワークを介して与えられた画像データに係る画像形成処理を行うことができ、スキャン機能により読み取った画像データをPCのハードディスクなどにネットワークを介して直接的に保存する処理を行うことができる。またMFP1は、読み取った画像データを電子メールとして送信することもできる。
【0024】
原稿読取部16は、MFP1のコピー機能、ファクシミリ機能及びスキャン機能等において、原稿の読取を行う。原稿読取部16は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを有する光学ユニットにて原稿の読み取りを行い、読み取りにより取得した画像データを画像メモリ17に記憶する。また原稿読取部16は、ADF(Auto Document Feeder)を有しており、複数頁の原稿を自動的に読み取ることができる。
【0025】
画像メモリ17は、モデム14及びNCU13を介したファクシミリ通信により受信した画像データ、及び原稿読取部16が読み取った画像データ等を一時的に記憶するものである。画像メモリ17は、DRAM又はフラッシュメモリ等の大容量のメモリ素子で構成される。
【0026】
画像形成部18は、コピー機能、ファクシミリ機能及びプリント機能等において、印刷用紙への画像形成を行う。画像形成部18は、半導体レーザ又はLED(Light Emitting Diode)等の光源、トナーを付着させる感光体、及びトナーを熱又は圧力で印刷媒体へ転写して定着させる定着部等を有している。画像形成部18は、画像メモリ17に記憶された画像データを読み出して、A3縦、B4縦、A4縦、B5横及びA5横等の各サイズの印刷用紙から最適なサイズのものを選択して印刷を行う。
【0027】
操作部30は、ユーザとMFP1とのインタフェースをなすものであり、タッチパネル31、ログインボタン32、パーソナルモードボタン33及びマイMFPボタン34等を備えている。また操作部30のタッチパネル31は、液晶ディスプレイなどで構成される表示面311と、この表示面311への接触(タッチ操作)を検知する検知部312とを有している。
【0028】
タッチパネル31の表示面311には、MFP1の動作状態、MFP1の機能をユーザが選択するためのメニュー、各機能の設定を行うためのメニュー、及び、操作案内又は警告メッセージ等のユーザへ通知する情報等を表示することができる。表示面311に表示する画像データは予めROM11に記憶されており、処理部10がROM11から画像データを読み出してタッチパネル31へ与えることにより表示処理が行われる。
【0029】
タッチパネル31の検知部312は、透明な抵抗膜が設けられた2枚のフィルムなどを対向配置して押圧力によるフィルム同士の接触を検知する抵抗膜方式、又は、ユーザの指が触れることによって生じる電界の変化を容量の変化として検出する静電容量結合方式等のように、既存の種々の接触検知技術を利用することができる。
【0030】
操作部30のログインボタン32、パーソナルモードボタン33及びマイMFPボタン34は、ユーザのプッシュ操作を受け付ける機械式のプッシュスイッチとして設けられている。また操作部30には、ユーザの操作を受け付けるための種々のボタンが設けられている。
【0031】
図2は、MFP1の操作部30の外観を示す模式図である。MFP1の操作部30は、MFP1の筐体の上側正面などに配設され、平面視で略矩形をなしている。操作部30の略中央にはタッチパネル31が配設され、タッチパネル31の左右側にそれぞれ複数のボタンが配設されている。
【0032】
操作部30において、タッチパネル31の左側には、MFP1の動作モードの切り替えに係る4つのボタンと、上述のマイMFP(MyMFP)ボタン34とが並べて配されている。モード切替に係るボタンは、コピー(Copy)モードボタン41、スキャン(Scan)モードボタン42、ファクシミリ(Fax)モードボタン43及びプリント(Print)モードボタン44である。モード切替に係る4つのボタンは、それぞれMFP1のコピー機能、スキャン機能、ファクシミリ機能及びプリント機能に対応している。ユーザは、自らが利用する機能に応じていずれかのモード切り替えに係るボタンを操作することにより、MFP1に所望の機能に係る動作を行わせることができる。モード切り替えに係るボタンに操作がなされた場合、MFP1は、操作対象のボタンに応じた機能に係る設定画面をタッチパネル31の表示面311に表示する。
【0033】
図3は、コピー機能の設定画面の表示例を示す模式図である。図示のコピー機能の設定画面110は、ユーザによりコピーモードボタン41が操作された場合に、タッチパネル31の表示面311に表示される画面の一例である。コピー機能の設定画面110中には、その上側部分に、MFP1の動作状態又はユーザへのメッセージ等を表示する表示領域111が設けられている。またコピー機能の設定画面110中には、表示領域111の左下側に、複数のボタン112が上下に並べて表示される。これらのボタン112がタッチ操作された場合、MFP1は、操作対象のボタン112に対応付けられたコピー機能の詳細設定画面に、タッチパネル31の表示面311の表示を切り替える。
【0034】
またコピー機能の設定画面110中には、表示領域111の右下側に、印刷用紙のサイズ選択を行うための用紙サイズ決定領域113が設けられている。用紙サイズ決定領域113には、MFP1の外観を模した絵図と、印刷用紙のサイズ選択を受け付けるための複数のボタン114とが適宜に配されている。これらのボタン114がタッチ操作された場合、MFP1は、操作対象のボタン114に対応付けられたサイズの印刷用紙をトレイから取得して画像形成を行う。またオート(Auto)のボタン114がタッチ操作された場合、MFP1は、印刷する原稿のサイズを自動的に取得し、原稿のサイズに適した印刷用紙を自動的に選択して画像形成を行う。用紙サイズ決定領域113に設けられた複数のボタン114は、選択された一のボタン114のみ白黒反転などの異なる表示形態(図3においては、ハッチングを付して表示形態の差異を表現してある)で表示される。
【0035】
なお、コピー機能の設定画面110に設けられた複数のボタン112及び114は、タッチパネル31を利用したソフトウェア的なボタンである。MFP1は、矩形領域に文字を付すなどの態様でタッチパネル31の表示面311にボタン112及び114を表示する。MFP1は、検知部312にて表示面311へのタッチ操作が検知された場合、表示面311におけるタッチ操作の位置を取得し、いずれのボタン112又は114が操作されたかを判定する。
【0036】
また、操作部30において、タッチパネル31の右側には、設定(Setting)ボタン45、ログイン(Login)ボタン32、パーソナルモード(PersonalMode)ボタン33、ジョブ確認/ファクシミリキャンセル(JobConfirm/FaxCancel)ボタン46及びリセット(Reset)ボタン47が並べて設けられている。更にこれらのボタンの右側には、テンキー48、スタートボタン49、ストップボタン50、割込ボタン51及び電源ボタン52等のボタンが適宜の位置に配されている。なお、ジョブ確認/ファクシミリキャンセルボタン46、リセットボタン47、テンキー48、スタートボタン49、ストップボタン50、割込ボタン51及び電源ボタン52については、詳細な説明を省略する。
【0037】
設定ボタン45は、MFP1の通信機能の設定及びユーザの登録に係る設定等の各種の設定を行う際にユーザが操作するためのボタンである。設定ボタン45が操作された場合、MFP1は、タッチパネル31の表示面311に設定可能な項目を一覧にした設定画面を表示する。
【0038】
ログインボタン32は、MFP1に対するユーザのログイン/ログアウトに係る処理を受け付けるボタンである。MFP1は、ユーザがログインしなくてもコピー機能及びファクシミリ機能等を利用することができる構成であるが、ユーザがログインして使用することによって、利便性及びセキュリティ等に優れた利用環境をユーザに対して提供することができる。MFP1は、登録されたユーザのID及びパスワード等をROM11に認証情報として記憶しており、この認証情報に基づいてログイン処理を行う。
【0039】
例えばMFP1にユーザがログインしていない状態でログインボタン32が操作された場合、MFP1は、タッチパネル31の表示面311に、ユーザのID及びパスワードを入力するためのログイン画面(図示は省略する)を表示する。MFP1は、タッチパネル31へのタッチ操作又はテンキー48のプッシュ操作等によりID及びパスワードの入力を受け付け、認証情報を参照することによりログインの可否を決定する。またMFP1にユーザがログインしている状態でログインボタン32が操作された場合、MFP1は、ログイン中のユーザのログアウト処理を行う。これらのユーザ認証に係る処理は、MFP1の処理部10の認証処理部101により行われる。
【0040】
ユーザのログインを許可した場合、MFP1は、タッチパネル31の表示面311に、予めユーザ毎に選択されて登録された画面を初期画面として表示する。ユーザは初期画面として、図3に示したコピー機能の設定画面110、図示しないスキャン機能の設定画面、ファクシミリ機能の設定画面、プリント機能の設定画面、後述の共通ショートカット画面(図4参照)又は個別ショートカット画面(図5参照)等を選択することができる。
【0041】
初期画面の登録は、設定ボタン45を操作することによってタッチパネル31の表示面311に表示されるメニューを順に辿り、ユーザに係る情報の設定画面(図示は省略する)を表示することによって行うことができる。この設定画面において、MFP1は、初期画面として選択可能な画面の名称を一覧表示し、いずれかの名称に対するタッチ操作を検知することによって、初期画面の選択を受け付け、認証情報と共にROM11へ記憶する。なお、ユーザがログインした際に表示する初期画面の設定の受け付けは、MFP1の処理部10の表示設定受付部105により行われる。
【0042】
また、操作部30のパーソナルモードボタン33及びマイMFPボタン34は、タッチパネル31の表示面311に、共通ショートカット画面又は個別ショートカット画面を表示させるためのボタンである。図4は、共通ショートカット画面の表示例を示す模式図であり、また、図5は、個別ショートカット画面の表示例を示す模式図である。
【0043】
MFP1において、ユーザは、例えばコピーモードボタン41を操作して図3に示した設定画面110を表示させ、設定画面110のボタン112に対するタッチ操作を行うことで、コピー機能の詳細設定を行うことができる。このときユーザは、ボタン112へのタッチ操作に応じて表示面311に切り替えて表示されたメニュー画面などから、更に所望の設定項目が記載されたボタンに対するタッチ操作を行うなど、タッチ操作を繰り返して所望の設定項目に係る詳細設定の操作画面(機能操作画面)を表示させることができる。即ち、ユーザは、タッチ操作により階層的にメニューを辿ることによって、MFP1の機能操作画面を表示面311に表示させることができる。
【0044】
また、本実施の形態に係るMFP1は、ユーザがタッチ操作により階層的にメニューを辿ることなく、1回のタッチ操作で機能操作画面を直接的に表示させることができるショートカット機能を備えている。操作部30に設けられたマイMFPボタン34は、ショートカット機能を利用するための画面表示をMFP1に対して行わせるためのボタンである。マイMFPボタン34に対する操作がなされた場合、MFP1は、タッチパネル31の表示面311に、共通ショートカット画面120又は個別ショートカット画面140を表示する。
【0045】
図4に示した共通ショートカット画面120には、6つのショートカットボタン121〜126が設けられている。ユーザは、予め各ショートカットボタン121〜126に対して、MFP1の好みの機能を対応付けておくことができる。MFP1は、ショートカットボタン121〜126へのタッチ操作を受け付け、操作対象のショートカットボタン121〜126に対して予め設定された機能操作画面をタッチパネル31の表示面311に表示する。
【0046】
例えば図4において、ショートカットボタン121にはUSB(Universal Serial Bus)メモリに記憶された画像データなどをプリントする機能(USB Memory to Print)が設定されている。ショートカットボタン121へのタッチ操作がなされた場合、MFP1は、USBメモリに記憶された画像データを一覧表示したプリント対象の選択を受け付ける機能操作画面を表示することができる。
【0047】
また例えば図4において、ショートカットボタン122にはスキャン機能により読み取った画像データをUSBメモリへ記憶する機能(Scan to USB Memory)が設定されている。ショートカットボタン122へのタッチ操作がなされた場合、MFP1は、USBメモリの記憶先フォルダ及び記憶する画像データの形式等を設定するための機能操作画面を表示することができる。
【0048】
同様に、ショートカットボタン123には、スキャン機能により読み取った画像データに所定の情報をタグとして付して記憶する機能(Scan Tag)が設定されている。ショートカットボタン124には、スキャン機能により読み取った画像データを、LAN通信部15により所定のPCのフォルダへ記憶する機能(Scan to PC Folder)が設定されている。ショートカットボタン125には、PCからの印刷をパスワードの入力が行われるまで待機させるセキュリティプリント機能(Security Print)が設定されている。またショートカットボタン126には、MFP1に登録されたファクシミリ通信の送付先など、各種の登録内容のリストを印刷する機能(List)が設定されている。ショートカットボタン123〜126へのタッチ操作がなされた場合、MFP1は、各機能の詳細設定を行うための機能操作画面を表示する。
【0049】
また、本実施の形態に係るMFP1において、ユーザは2種のショートカット画面を利用することができる。1つは上述の共通ショートカット画面120であり、もう1つは図5に示した個別ショートカット画面140である。個別ショートカット画面140は、画面構成及び使用方法等は共通ショートカット画面120と略同じである。ただし、共通ショートカット画面120には右上に「Shared」と記載されたアイコン128が表示され、個別ショートカット画面140には右上に「Personal」と記載されたアイコン148が表示されるため、ユーザは両ショートカット画面を区別できる。
【0050】
また、MFP1は、ユーザの認証処理に成功し、ユーザがログインしている状態でなければ、個別ショートカット画面140を表示しない。個別ショートカット画面140のショートカットボタン141〜146に対して設定される機能は、ユーザ毎にそれぞれ異なる。MFP1は、操作部30のパーソナルモードボタン33をプッシュ操作する都度、共通ショートカット画面120と個別ショートカット画面140とを切り替えてタッチパネル31の表示面311に表示する。パーソナルモードボタン33の操作に応じた共通ショートカット画面120と個別ショートカット画面140との切替表示に係る処理は、MFP1の処理部10の切替表示処理部103により行われる。
【0051】
またMFP1は、マイMFPボタン34がプッシュ操作された場合に、共通ショートカット画面120又は個別ショートカット画面140のいずれかをタッチパネル31の表示面311に表示する。いずれのショートカット画面を表示するかは、例えばユーザが予め設定可能な構成としてもよく、また例えばユーザの使用履歴などの情報に基づいてMFP1が決定する構成としてもよい。
【0052】
図5に示した個別ショートカット画面140には、6つのショートカットボタン141〜146が設けられている。MFP1にログインしたユーザは、各ショートカットボタン141〜146に対して、MFP1の好みの機能を対応付けておくことができる。
【0053】
例えば図5において、ショートカットボタン141には、ログイン中のユーザによるファクシミリ通信の送信データを表示する機能(Tx Box)が設定されている。ショートカットボタン141へのタッチ操作がなされた場合、MFP1は、ファクシミリ通信にて送信したデータの一覧を送信日時などの情報と共にタッチパネル31の表示面311に表示する。
【0054】
同様に、ショートカットボタン142には、MFP1のプリント機能(Print)が設定されている。ショートカットボタン143には、MFP1が処理完了の際に出力する音声などの設定を行う機能(Sound Settings)が設定されている。ショートカットボタン144には、ログイン中のユーザ宛に受信したファクシミリ通信の受信データを表示する機能(Rx Box)が設定されている。ショートカットボタン145には、全ユーザで共通のファクシミリ通信にて送受信したデータを表示する機能(Shared Box)が設定されている。またショートカットボタン146には、MFP1が画像形成を行う際に用いる印刷用紙に係る設定を行う機能(Paper Settings)が設定されている。
【0055】
共通ショートカット画面120及び個別ショートカット画面140のショートカットボタン121〜126及び141〜146に対応付ける機能の設定は、ユーザが略同じ方法で行うことができる。ただし、個別ショートカット画面140のショートカットボタン141〜146に対する設定は、ユーザが認証処理に成功してログインした後でなければ行うことはできない。
【0056】
MFP1を利用するユーザは、共通ショートカット画面120の左下に設けられた追加編集(Add/Edit)ボタン127に対するタッチ操作を行うことで、ショートカットボタン121〜126に対応付ける機能の設定を行うことができる。同様に、ユーザは、個別ショートカット画面140の左下に設けられた追加編集ボタン147に対するタッチ操作を行うことで、ショートカットボタン141〜146に対応付ける機能の設定を行うことができる。なお、以下においては、共通ショートカット画面120のショートカットボタン121〜126に係る設定を行う場合について説明し、個別ショートカット画面140については同様の設定方法であるため説明を省略する。
【0057】
図6は、ショートカットボタンの選択画面の表示例を示す模式図である。共通ショートカット画面120の追加編集ボタン127に対するタッチ操作がなされた場合、MFP1は、図示のショートカットボタン選択画面160をタッチパネル31の表示面311に表示する。ショートカットボタン選択画面160には、1〜6の番号が付された横長の6つの選択ボタン161〜166が上下に並べて設けられ、選択ボタン161〜166の右上にはクローズ(Close)ボタン167が設けられている。
【0058】
ショートカットボタン選択画面160の6つの選択ボタン161〜166は、共通ショートカット画面120の6つのショートカットボタン121〜126にそれぞれ対応している。MFP1は、各選択ボタン161〜166について、対応するショートカットボタン121〜126に設定済みの機能の名称を1〜6の番号の後にそれぞれ表示する。ユーザは、いずれかの選択ボタン161〜166に対するタッチ操作を行うことによって、設定対象のショートカットボタン121〜126の選択を行うことができる。また設定操作を中止する場合には、ユーザはクローズボタン167に対するタッチ操作を行うことで、タッチパネル31の表示面311の表示を共通ショートカット画面120へ戻すことができる。
【0059】
いずれかの選択ボタン161〜166に対するタッチ操作がなされた場合、MFP1は、選択されたショートカットボタン121〜126に対応付ける機能の設定を行うためのショートカット設定画面をタッチパネル31の表示面311に表示する。図7は、ショートカット設定画面の表示例を示す模式図である。図示のショートカット設定画面170は、図6に示すショートカットボタン選択画面160にて選択ボタン162に対するタッチ操作がなされ、ショートカットボタン122が選択された場合のものである。
【0060】
ショートカット設定画面170には、略矩形をなす複数の機能選択ボタン171がマトリクス状に配設されている。各機能選択ボタン171には、ショートカットボタン122に対応付けることができるMFP1の機能の名称がそれぞれ記されている。現時点で既にショートカットボタン122に対応付けられている機能(Scan to USB Memory)に係る機能選択ボタン181は、他の機能選択ボタン171とは異なる表示形態(例えば表示色を変更するなど)で表示される。また、現時点で既に他のショートカットボタン121、123〜126に対応付けられている機能(Scan to PC Folder)に係る機能選択ボタン182は、他の機能選択ボタン171及び181とは異なる表示形態で表示される。なお図7においては、機能選択ボタン171、181及び182の表示形態の差異を、ハッチングの有無及びハッチングの種別により表現してある。また、機能選択ボタン171の表示に係る処理は、MFP1の処理部10の設定画面表示処理部104により行われる。
【0061】
また、ショートカット設定画面170には、2つのページ切替ボタン172が設けられている。MFP1は、ショートカットボタン122に対応付けることができる機能が多く、全機能分の機能選択ボタン171がタッチパネル31の表示面311に収まらない場合、複数のページに分けて機能選択ボタン171の表示を行う。ページ切替ボタン172に対するタッチ操作がなされた場合、MFP1は、表示面311に表示するページの切り替え、即ち表示面311に表示する機能選択ボタン171の切り替えを行う。
【0062】
ユーザは、ショートカット設定画面170に表示されたいずれかの機能選択ボタン171に対するタッチ操作を行うことにより、ショートカットボタン122に対応付ける機能の設定を行うことができる。機能選択ボタン171に対するタッチ操作がなされた場合、MFP1は、操作対象の機能選択ボタン171の表示形態を、選択状態を示す表示形態に変更する。同時に、MFP1は、以前に選択されていた機能選択ボタン181の表示形態を、未選択状態を示す表示形態に変更する。
【0063】
ショートカット設定画面170には、エンター(Enter)ボタン173及びバック(Back)ボタン174が設けられている。エンターボタン173に対するタッチ操作がなされた場合、MFP1は、ショートカット設定画面170にて選択された機能選択ボタン171に係る機能を、ショートカットボタン122に対応付ける処理を行う。バックボタン174に対するタッチ操作がなされた場合、MFP1は、ショートカットボタン122及び機能の対応付けを変更することなく、タッチパネル31の表示面311の表示をショートカットボタン選択画面160に戻す。なお、ショートカット設定画面170に対するタッチ操作に応じて、ショートカットボタン122とMFP1の機能とを対応付ける処理は、MFP1の処理部10の設定受付部102にて行われる。
【0064】
共通ショートカット画面120のショートカットボタン121〜126及び個別ショートカット画面140のショートカットボタン141〜146とMFP1の機能との対応付けは、対応情報としてMFP1のROM11に記憶される。図8は、ショートカットボタンの対応情報の一構成例を示す模式図である。ROM11に記憶されるショートカットボタンの対応情報には、ユーザID、初期画面、ボタン番号及び機能の情報が含まれている。
【0065】
ユーザIDは、MFP1を利用するユーザを識別するための情報であり、MFP1へのログインを行う際にユーザが入力する情報である。図示の例では、例えば”USER001”及び”USER002”のユーザIDが登録されている。なお、ユーザIDが”全ユーザ”の箇所は共通ショートカット画面120のショートカットボタン121〜126に関する設定であり、これ以外の箇所は個別ショートカット画面140のショートカットボタン141〜146に関する設定である。
【0066】
上述のように、各ユーザはログイン後にタッチパネル31の表示面311に表示させる画面の設定を行うことができ、この設定は対応情報の初期画面として登録されている。図示の例においてMFP1は、”USER001”がログインした場合にMFP1は個別ショートカット画面140を表示し、”USER002”がログインした場合にMFP1は共通ショートカット画面120を表示する。また”全ユーザ”に関する初期画面の設定は、いずれのユーザもMFP1に対してログインしていない状態で、MFP1が表示面311に表示する画面の設定である。
【0067】
また対応情報には、ユーザ毎に、6つのショートカットボタン(図8のボタン番号1〜6)に対応するMFP1の機能が登録されている。MFP1は、共通ショートカット画面120又は個別ショートカット画面140を表示する際に、対応情報の登録内容に応じてショートカットボタン121〜126又は141〜146の表示を行う。またMFP1は、ショートカット設定画面170にてエンターボタン173がタッチ操作され、ショートカットボタン121〜126又は141〜146に対応付ける機能の設定を受け付けた場合、対応情報の登録内容を更新する。
【0068】
以下、フローチャートによりMFP1が行う処理を説明する。図9は、MFP1が行う認証処理の手順を示すフローチャートであり、MFP1の処理部10の認証処理部101が行う処理である。認証処理において、まずMFP1は、操作部30のログインボタン32が操作されたか否かを判定し(ステップS1)、操作されていない場合には(S1:NO)、ログインボタン32が操作されるまで待機する。
【0069】
ログインボタン32が操作された場合(S1:YES)、MFP1は、操作がなされる以前にユーザがログイン中であったか否かを判定する(ステップS2)。ユーザがログイン中であった場合(S2:YES)、MFP1は、このユーザのログアウト処理を行って(ステップS3)、ROM11に記憶した対応情報の”全ユーザ”に登録された初期画面をタッチパネル31の表示面311に表示して(ステップS4)、処理を終了する。
【0070】
ユーザがログイン中でなかった場合(S2:NO)、MFP1は、タッチパネル31の表示面311に、ユーザID及びパスワード等の情報の入力を受け付けるための認証情報入力画面を表示する(ステップS5)。次いで、MFP1は、認証情報入力画面に対する情報の入力が完了したか否かを判定し(ステップS6)、入力が完了していない場合には(S6:NO)、ステップS5へ処理を戻す。入力が完了した場合(S6:YES)、MFP1は、ROM11から認証情報を読み出して(ステップS7)、入力された情報と読み出した認証情報とが一致するか否かに応じて、認証が成功したか否かを判定する(ステップS8)。認証に失敗した場合(S8:NO)、MFP1は、ステップS5へ処理を戻し、正しい情報の入力を促す。認証に成功した場合(S8:YES)、MFP1は、入力された情報に係るユーザをログインさせ、このユーザに対して設定された初期画面をタッチパネル31の表示面311に表示し(ステップS9)、処理を終了する。
【0071】
図10は、MFP1が行うショートカット画面の表示処理の手順を示すフローチャートであり、MFP1の処理部10が行う処理である。まずMFP1は、操作部30のマイMFPボタン34が操作されたか否かを判定し(ステップS21)、操作されていない場合には(S21:NO)、マイMFPボタン34が操作されるまで待機する。
【0072】
マイMFPボタン34が操作された場合(S21:YES)、MFP1は、ROM11からショートカットボタンの対応情報を読み出す(ステップS22)。次いでMFP1は、ユーザがログイン中であるか否かを判定する(ステップS23)。ユーザがログイン中でない場合(S23:NO)、MFP1は、対応情報に登録された”全ユーザ”に係る設定内容に基づいて、タッチパネル31の表示面311に共通ショートカット画面120を表示し(ステップS24)、処理を終了する。またユーザがログイン中の場合(S23:YES)、MFP1は、対応情報に登録されたログイン中のユーザに係る設定内容に基づいて、タッチパネル31の表示面311に個別ショートカット画面140を表示し(ステップS25)、処理を終了する。
【0073】
図11は、MFP1が行うショートカット画面の切替表示処理の手順を示すフローチャートであり、MFP1の処理部10の切替表示処理部103が行う処理である。まずMFP1は、操作部30のパーソナルモードボタン33が操作されたか否かを判定し(ステップS31)、操作されていない場合には(S31:NO)、パーソナルモードボタン33が操作されるまで待機する。パーソナルモードボタン33が操作された場合(S31:YES)、MFP1は、ユーザがログイン中であるか否かを更に判定する(ステップS32)。
【0074】
ユーザがログイン中でない場合(S32:NO)、MFP1は、処理を終了する。ユーザがログイン中の場合(S32:YES)、MFP1は、タッチパネル31の表示面311に個別ショートカット画面120を表示中であるか否かを更に判定する(ステップS33)。個別ショートカット画面120が表示されていない場合(S33:NO)、MFP1は、タッチパネル31の表示面311に個別ショートカット画面120を表示し(ステップS34)、処理を終了する。個別ショートカット画面120が表示されている場合(S33:YES)、MFP1は、タッチパネル31の表示面311に共通ショートカット画面140を表示して(ステップS35)、処理を終了する。
【0075】
図12は、MFP1が行うショートカット処理の手順を示すフローチャートである。なお、本処理はMFP1の処理部10が行う処理であり、共通ショートカット画面120又は個別ショートカット画面140をタッチパネル31の表示面311に表示した後の処理である。MFP1は、共通ショートカット画面120又は個別ショートカット画面140のショートカットボタン121〜126又は141〜146に対するタッチ操作がなされたか否かを判定する(ステップS41)。タッチ操作がなされていない場合(S41:NO)、MFP1は、ショートカットボタン121〜126又は141〜146に対するタッチ操作がなされるまで待機する。
【0076】
ショートカットボタン121〜126又は141〜146に対するタッチ操作がなされた場合(S41:YES)、MFP1は、ROM11からショートカットボタンの対応情報を読み出す(ステップS42)。次いでMFP1は、読み出した対応情報に基づいて、タッチ操作されたショートカットボタン121〜126又は141〜146に対応する機能の操作画面を、タッチパネル31の表示面311に表示して(ステップS43)、処理を終了する。
【0077】
図13は、MFP1が行うショートカットボタンの設定処理の手順を示すフローチャートである。なお本処理は、MFP1の処理部10の設定受付部102及び設定画面表示処理部104が行う処理である。まずMFP1は、共通ショートカット画面120又は個別ショートカット画面140の追加編集ボタン127又は147に対するタッチ操作がなされたか否かを判定する(ステップS51)。タッチ操作がなされていない場合(S51:NO)、MFP1は、追加編集ボタン127又は147に対するタッチ操作がなされるまで待機する。
【0078】
追加編集ボタン127又は147に対するタッチ操作がなされた場合(S51:YES)、MFP1は、タッチパネル31の表示面311に、ショートカットボタン選択画面160を表示する(ステップS52)。次いでMFP1は、ショートカットボタン選択画面160のクローズボタン167に対するタッチ操作がなされたか否かを判定する(ステップS53)。クローズボタン167に対するタッチ操作がなされた場合(S53:YES)、MFP1は、追加編集ボタン127又は147に対する操作がなされた元のショートカット画面を表示して(ステップS59)、処理を終了する。
【0079】
クローズボタン167に対するタッチ操作がなされていない場合(S53:NO)、MFP1は、ショートカットボタン選択画面160の選択ボタン161〜166に対するタッチ操作がなされたか否かを更に判定する(ステップS54)。選択ボタン161〜166に対するタッチ操作がなされていない場合(S54:NO)、MFP1は、ステップS52へ処理を戻し、クローズボタン167又は選択ボタン161〜166に対するタッチ操作がなされるまで待機する。
【0080】
ショートカットボタン選択画面160の選択ボタン161〜166に対するタッチ操作がなされた場合(S54:YES)、MFP1は、タッチパネル31の表示面311にショートカット設定画面170を表示する処理を行う(ステップS55)。なおステップS55において、MFP1は、機能選択ボタン171に対するタッチ操作に応じて表示形態を変更する処理、及び、ページ切替ボタン172に対するタッチ操作に応じてページの表示を切り替える処理等を行う。
【0081】
またMFP1は、ショートカット設定画面170のバックボタン174に対するタッチ操作がなされたか否かを判定し(ステップS56)、タッチ操作がなされた場合には(S56:YES)、ステップS52へ処理を戻す。バックボタン174に対するタッチ操作がなされていない場合(S56:NO)、MFP1は、ショートカット設定画面170のエンターボタン173に対するタッチ操作がなされたか否かを更に判定する(ステップS57)。エンターボタン173に対するタッチ操作がなされていない場合(S57:NO)、MFP1は、ステップS55へ処理を戻す。
【0082】
エンターボタン173に対するタッチ操作がなされた場合(S57:YES)、MFP1は、ショートカット設定画面170の機能選択ボタン171に対するタッチ操作により選択された機能をショートカットボタン121〜122又は141〜146に対応付けるべく、対応情報の更新を行う(ステップS58)。その後、MFP1は、追加編集ボタン127又は147に対する操作がなされた元のショートカット画面の表示を、更新した対応情報に基づいて行い(ステップS59)、処理を終了する。
【0083】
図14は、MFP1が行う初期画面の設定受付処理の手順を示すフローチャートであり、MFP1の処理部10の表示設定受付部105が行う処理である。例えばMFP1において、初期画面の設定は、操作部30の設定ボタン45の操作に応じてタッチパネル31の表示面311に表示される設定メニューから初期画面設定の項目を選択することで行うことができる。MFP1は、設定メニューから初期画面設定の項目が選択されたか否かを判定し(ステップS71)、初期画面設定の項目が選択されていない場合には(S71:NO)、初期画面設定の項目が選択されるまで待機する。
【0084】
初期画面設定の項目が選択された場合(S71:YES)、MFP1は、ユーザ毎に個別に設定可能な初期画面の設定か、又は、全ユーザに共通の初期画面の設定かに係る選択を受け付ける画面をタッチパネル31の表示面311に表示する。この画面に対するタッチ操作に応じて、MFP1は、ユーザ毎の初期画面の設定が選択されたか否かを判定する(ステップS72)。ユーザ毎の初期画面の設定が選択されていない場合(S72:NO)、MFP1は、ステップS75へ処理を進める。
【0085】
ユーザ毎の初期画面の設定が選択された場合(S72:YES)、MFP1は、既にユーザがログイン中であるか否かを更に判定する(ステップS73)。ユーザがログイン中の場合(S73:YES)、MFP1は、ステップS75へ処理を進める。ユーザがログイン中でない場合(S73:NO)、MFP1は、表示面311への認証情報入力画面の表示、ユーザからの情報入力の受け付け、認証情報及び入力情報の一致/不一致の判定等の認証処理を行う(ステップS74)。ステップS74にて行う認証処理は、図9に示したフローチャートのステップS5〜S8にて行う処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。認証情報に成功した場合、MFP1は、ステップS75へ処理を進める。
【0086】
次いでMFP1は、タッチパネル31の表示面311に、初期画面の設定を受け付ける設定画面を表示する(ステップS75)。この設定画面は、例えば初期画面として設定可能な画面(コピー機能の設定画面110、共通ショートカット画面120及び個別ショートカット画面140等)の名称を一覧表示し、表示されたいずれかの名称に対するタッチ操作に応じて初期画面の選択を受け付ける構成とすることができる。MFP1は、設定画面に対するタッチ操作により、初期画面の選択入力が完了したか否かを判定し(ステップS76)、完了していない場合には(S76:NO)、ステップS75へ処理を戻し、選択入力が完了するまで待機する。
【0087】
初期画面の選択入力が完了した場合(S76:YES)、MFP1は、選択された初期画面に応じて、ROM11に記憶した対応情報を更新し(ステップS77)、更新した対応情報に基づく初期画面をタッチパネル31の表示面311に表示して(ステップS78)、処理を終了する。
【0088】
以上の構成のMFP1においては、タッチパネル31の表示面311に表示したショートカットボタン121〜126、141〜146に対するタッチ操作を検知した場合に、対応付けられたMFP1の特定機能の操作画面へ表示面311の表示を遷移させる。遷移後の操作画面では特定機能の詳細設定などに係るメニュー又はボタン等の操作項目を設け、この操作項目に対するタッチ操作を検知することでMFP1は特定機能に係る処理を行う。またMFP1は、ショートカットボタン121〜126、141〜146とMFP1の機能との対応付けに係る設定をユーザから受け付けて対応情報としてROM11に記憶する。これらの構成により、ユーザはショートカットボタン121〜126、141〜146に対して好みの機能を設定し、ショートカットボタン121〜126、141〜146に対するタッチ操作を行うのみでMFP1の特定機能の操作画面を表示させることができる。
【0089】
またMFP1は、ユーザのログイン/ログアウトに係る認証処理を行う構成とすることで、MFP1を使用するユーザを区別することができる。よって、ショートカットボタン121〜126、141〜146に対応付けるMFP1の機能の設定は、ユーザ毎の個別設定と、複数のユーザで共通の共通設定とに区別して、MFP1が受け付けることができる。これにより、各ユーザは自らの使用頻度が高い機能などを自らの好みに応じて個別設定としてショートカットボタン121〜126、141〜146に対応付けることができる。また複数のユーザで使用頻度が高い機能などは共通設定としてショートカットボタン121〜126、141〜146に対応付けることができる。
【0090】
またMFP1は、個別設定に係るショートカットボタン141〜146が設けられた個別ショートカット画面140と、共通設定に係るショートカットボタン121〜126が設けられた共通ショートカット画面120とを切り替えて表示する。操作部30に設けられたパーソナルモードボタン33に対する操作に応じて、MFP1は個別ショートカット画面140と共通ショートカット画面120との切替表示を行う。これにより、ユーザはパーソナルモードボタン33に対する操作を行うのみで、タッチパネル31の表示面311に表示するショートカット画面を容易に切り替えることができる。なおMFP1は、いずれのユーザもログインしていない場合に個別ショートカット画面140の表示は行わない。またMFP1は、ROM11に記憶した対応情報に基づき、ログインしているユーザ毎に異なる内容の個別ショートカット画面140を表示する。よって、ユーザが個別設定及び共通設定を適切に行い、ショートカットボタン121〜126、141〜146を有効活用することにより、本発明はユーザ毎のMFP1の使用態様などに適した操作性のよいユーザインタフェースを実現することができる。
【0091】
また、MFP1は、ショートカットボタン121〜126、141〜146とMFP1の機能との対応に係る設定を受け付ける際に、ショートカット設定画面170をタッチパネル31の表示面311に表示する。MFP1は、ショートカットボタン121〜126、141〜146に対応付け可能な機能の一覧を、機能選択ボタン171としてショートカット設定画面170に表示し、機能選択ボタン171へのタッチ操作に応じて設定の受け付けを行う。この際に、MFP1は、既に他のショートカットボタン121〜126、141〜146に対応付けされた機能に係る機能選択ボタン171と、対応付けされていない機能に係る機能選択ボタン171とを異なる表示態様で表示する。これにより、同一の機能が複数のショートカットボタン121〜126、141〜146に重複して対応付けられることを防止できる。
【0092】
また、MFP1は、ユーザのログイン処理が終了した後に、共通設定に係る共通ショートカット画面120、ログインしたユーザの個別設定に係る個別ショートカット画面140又はコピー機能の設定画面110などの他の画面を、タッチパネル31の表示面311に表示する。MFP1は、初期画面としていずれの画面を表示するかに係る設定をユーザから受け付けることができ、ユーザ毎に受け付けた設定をROM11の対応情報に記憶する。これによりMFP1は、各ユーザの使用態様などに適した画面表示を行うことができ、タッチパネル31によるMFP1の操作性を向上することができる。
【0093】
なお、本実施の形態においては、MFP1はプリント機能、ファクシミリ機能、スキャン機能及びコピー機能を有する装置としたが、これに限るものではなく、これらの機能のいずれかを有していない装置であってもよく、更に別の機能を有した装置であってもよい。またMFP1は、ログインボタン32、パーソナルモードボタン33及びマイMFPボタン34等を機械式のプッシュスイッチとして操作部30に設ける構成としたが、これに限るものではなく、タッチパネル31を利用したソフトウェア的なボタンとして設ける構成としてもよい。また、図2に示したMFP1の操作部30の構成は、一例であって、これに限るものではない。また、図3〜図7に示した画面構成は、一例であって、これに限るものではない。
【0094】
(変形例)
上述の実施の形態においては、共通ショートカット画面120及び個別ショートカット画面140にそれぞれ6つのショートカットボタン121〜126及び141〜146を設ける構成としたが、これに限るものではない。ショートカットボタンの個数は5つ以下又は7つ以上であってもよく、更にはユーザの好みに応じて任意の数のショートカットボタンを設けることができる構成としてもよい。
【0095】
図15は、変形例に係るMFP1による個別ショートカット画面140の表示例を示す模式図である。変形例に係るMFP1は、個別ショートカット画面140に任意の数(ただし上限を設けてもよい)のショートカットボタン141、142…を設けることができる構成である。変形例に係るMFP1の個別ショートカット画面140は、6つのショートカットボタン141〜146が2行×3列のマトリクス状に配されている点で、図5に示した個別ショートカット画面140と同じ構成である。ただし、変形例の個別ショートカット画面140は、6つのショートカットボタン141〜146の右側にスライドバー149が設けられている点で、図5に示した個別ショートカット画面140の構成と異なる。
【0096】
変形例のMFP1は、個別ショートカット画面140において、タッチパネル31の表示面311にショートカットボタン141、142…を同時的に6つ表示することができる。またMFP1は、スライドバー149に対するユーザのタッチ操作に応じて、ショートカットボタン141、142…を上下方向に一行ずつスライド表示することで、別のショートカットボタン141、142…を表示面311に表示する。なお、図示は省略するが、変形例のMFP1は、ショートカットボタン選択画面160についても同様に、スライドバーへのタッチ操作に応じて選択ボタン161、162…を上下方向にスライド表示する。
【0097】
このように、個別ショートカット画面140に7つ以上(又は任意の数)のショートカットボタン141、142…を設けることを可能とすることにより、ユーザはより多くの機能をショートカットボタン141、142…に対応付けてMFP1を利用することができる。なお、本変形例では、個別ショートカット画面140にスライドバー149を設ける構成としたが、これに限るものではない。例えば、7つ以上のショートカットボタン141、142…を利用する場合、MFP1は、各ショートカットボタン141、142…のサイズを小さくして表示面311内に収まるように表示してもよい。また、共通ショートカット画面120についても同様の構成を適用することができる。
【符号の説明】
【0098】
1 MFP(複合機)
10 処理部
11 ROM
30 操作部
31 タッチパネル
32 ログインボタン
33 パーソナルモードボタン(切替操作受付部)
34 マイMFPボタン
101 認証処理部
102 設定受付部
103 切替表示処理部
104 設定画面表示処理部
105 表示設定受付部
110 コピー機能の設定画面(機能操作画面)
112、114 ボタン(項目)
120 共通ショートカット画面
121〜126 ショートカットボタン(ショートカット項目)
127 追加編集ボタン
140 個別ショートカット画面
141〜146 ショートカットボタン(ショートカット項目)
147 追加編集ボタン
160 ショートカットボタン選択画面
161〜166 選択ボタン
170 ショートカット設定画面
171、181、182 機能選択ボタン
311 表示面
312 検知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作受付に係る一又は複数の項目を表示する表示面及び該表示面へのタッチ操作を検知する検知部を有するタッチパネルと、前記表示面に表示された項目へのタッチ操作の検知に応じて複数の機能に係る処理を行う処理部と、機器に対するユーザのログイン/ログアウトに係る処理を行う認証処理部とを備える複合機において、
特定機能の操作受付に係る一又は複数の項目が設けられた機能操作画面へ前記表示面の表示を遷移させるショートカット項目に対して、前記特定機能を対応付ける設定操作を、ユーザ毎の個別設定と複数のユーザで共通の共通設定とに区別して受け付ける設定受付部と、
前記表示面の表示内容を切り替える操作を受け付ける切替操作受付部と
一のユーザがログインしている場合に、前記切替操作受付部が受け付けた切替操作に応じて、前記ユーザの個別設定に係る一又は複数のショートカット項目が設けられた個別ショートカット画面と、共通設定に係る一又は複数のショートカット項目が設けられた共通ショートカット画面とを切り替えて表示する処理を行う切替表示処理部と
を備えること
を特徴とする複合機。
【請求項2】
ショートカット項目に既に対応付けられた特定機能と、対応付けられていない特定機能とを異なる表示態様で前記表示面に一覧表示する処理を行う設定画面表示処理部を更に備え、
前記設定受付部は、前記設定画面表示処理部が表示した特定機能へのタッチ操作に応じて、ショートカット項目に対応付ける特定機能の設定を受け付けるようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載の複合機。
【請求項3】
前記認証処理部によるユーザのログイン処理が完了した後に、前記個別ショートカット画面、前記共通ショートカット画面又は他の画面のいずれを前記表示面に表示するかに係る設定操作を受け付ける表示設定受付部を更に備えること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の複合機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−123824(P2011−123824A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−283082(P2009−283082)
【出願日】平成21年12月14日(2009.12.14)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】