説明

複層ガラス

【課題】枠体の内側に乾燥剤を配設することなく、ガラス内面の結露発生を防止できる、複層ガラスを提供する。
【解決手段】2枚の板ガラス11,12と、2枚の板ガラスが所定の間隔を置いて対向するよう2枚の板ガラスの間で周縁部に沿って設けたスペーサー20と、2枚の板ガラスの間の空間に配設したブラインド30と、2枚の板ガラスを支持する枠体40と、を備えたブラインド内蔵型の複層ガラス1において、ブラインドのスラット31にフィルムが貼着されており、フィルムが吸湿樹脂で成る。ブラインドが複数のスラット31を有し、一部のスラットに又は全てのスラットにフィルムが貼着されている。スラット31の表面の一部又は全表面を覆うようにフィルムが貼着されている。2枚のガラス間の湿気は、フィルムの乾燥剤に吸着される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラインド内蔵型の複層ガラスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気層を挟んで断熱性能を高めるための建具として利用されており、部屋の内外の温度差が原因で生じる結露などの発生を減少させることができる。
この複層ガラス100は、例えば図5に示すように、2枚の板ガラス111,112と、これらの2枚の板ガラス111,112が所定の間隔を置いて対向するよう当該2枚の板ガラス111,112の間で板ガラス周縁部に沿って設けられたスペーサー120と、2枚の板ガラス111,112を支持する枠体150と、から構成されている。さらに、複層ガラス100には、乾燥剤160が枠体150の内側に配設されて、中間の空気層における湿気を除去してガラス内面の結露を防止している。この種の複層ガラスが特許文献1に開示されている。
【0003】
更に、2枚のガラスの間の空気層領域にブラインドを備えたタイプの複層ガラスも開発されており、この複層ガラスによれば、遮光や採光を調整することができる。
この複層ガラス200は、例えば、図6に示すように、2枚の板ガラス211,212と、これらの2枚の板ガラス211,212が所定の間隔を置いて対向するよう当該2枚の板ガラス211,212の間で板ガラス周縁部に沿って設けられたスペーサー220と、2枚のガラス211,212の間に配設されたブラインド230と、2枚の板ガラス211,212を支持する枠体250とから構成され、ブラインド230は複数のスラット231を有し、これらのスラット231の傾斜角度を調整する調整機構260が詳細は省略するが一点鎖線で示すように、枠体250の内側に配設されている。ブラインド内蔵型の複層ガラスにも、中間の空気層における湿気を除去するための乾燥剤270が枠体250の内側に配設されている。この種の複層ガラスが特許文献2に開示されている。
【特許文献1】特開平7−17748号公報
【特許文献2】特開昭62−129491号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1や図5に示す従来の複層ガラス100では、ガラス内面における結露防止用の乾燥剤160を配設するためのスペースを枠体領域に確保する必要があり、その乾燥剤スペースを確保しなければならない分、枠体150が大きくなり、その結果、ガラス121,122の面積が小さくなってしまう。
これでは、採光量が低下し、また、意匠性も低減する虞がある。
【0005】
特許文献2や図6に示す従来の複層ガラス200では、スラット231の傾斜角度を調整する機構が例えば上側の枠体250の内側に装備され、その機構自体が露呈しないように枠体250で覆う必要があるため、枠体250がさらに大型になってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、枠体の内側に乾燥剤を配設することなく、ガラス内面の結露発生を防止できる、複層ガラスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、2枚の板ガラスと、当該2枚の板ガラスが所定の間隔を置いて対向するよう当該2枚の板ガラスの間で周縁部に沿って設けられたスペーサーと、2枚の板ガラスの間の空間に配設されたブラインドと、2枚の板ガラスを支持する枠体と、を備えたブラインド内蔵型の複層ガラスにおいて、ブラインドのスラットにフィルムが貼着されており、フィルムが吸湿樹脂で形成されていることを特徴とする。本実施形態において、特に厚みの薄いフィルム状のものを被膜と呼称する。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、2枚の板ガラスと、2枚の板ガラスが所定の間隔を置いて対向するよう当該2枚の板ガラスの間で周縁部に沿って設けられたスペーサーと、2枚の板ガラスの間の空間に配設されたブラインドと、2枚の板ガラスを支持する枠体と、を備えた、ブラインド内蔵型の複層ガラスにおいて、ブラインドのスラットが吸湿樹脂で成形されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、2枚のガラス間の空間に存在する湿気は、スラットに貼り付けた乾燥剤入りフィルムに、又は乾燥剤入り樹脂で成るスラットに吸収される。したがって、内部の空間の温度が低下した場合でも、2枚のガラス間の湿気は、フィルム又はスラットの乾燥剤に吸着されるため、結露の発生を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1(A)は本発明の第1実施形態に係る複層ガラス1の正面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿った概略断面図である。
複層ガラス1は、2枚の板ガラス11,12と、スペーサー20と、ブラインド30と、枠体40と、を備えている。
スペーサー20は、2枚の板ガラス11,12が所定の間隔を置いて対向するよう当該2枚の板ガラス11,12の間で板ガラス周縁部に沿って設けられている。
このスペーサー20によって2枚の板ガラス11,12の間の空間Sにブラインド30が配設される。ブラインド30は複数のスラット31を有し、これらのスラット31の傾斜角度を調整する調整機構50が詳細は省略するが一点鎖線で示すように、枠体40の内側に配設されている。
【0011】
枠体10は、2枚の板ガラス11,12を支持するものであり、上枠部41と下枠部42と左枠部43と右枠部44とから構成されている。これらの上枠部41,下枠部42,左枠部43及び右枠部44は、図1(B)に示すように断面コ字型のフレームとして構成されている。
【0012】
各スラット31は、例えば熱可塑性の樹脂又は金属から成り、細幅で長尺な薄板状に形成されている。スラット31は、図1(B)に示すように、上下に間隔を置いて並設されるように外側の昇降コード32と室内側の昇降コード33とに繋がっている。これらの昇降コード32,33は図に示すように下端がボトムレール34に連結されており、上端はヘッドレールに回転可能に設けられたドラム35に結ばれている。このドラム35が回転して、二つの昇降コード32,33の上方への引き上げ長さが変わることで、例えば外側の昇降コード32に対して室内側の昇降コード33が上方へ引き上げられて、スラット31の傾斜角度が変わる。このようなスラット31の傾斜角度の調整で、採光量を調整することができる。
【0013】
また、二つの昇降コード32,33は、上枠部41内に引き込まれるように構成されており、これらの二つのコード32,33が同時に上方へ引き上げられることで、下方のスラット31から順に上方へ持ち上げられて、各スラット31が重ね合わさり、遮光状態が解除される。
【0014】
さて、複層ガラス1の製作に当たっては、板ガラス11,12の内面に湿気が生じないよう、気密性を保つように工夫されてはいるが、板ガラス11,12の間の空間Sに空気の水分が入り込んだまま製作されることになるので、この湿気により結露を生じることがあり得る。そこで、板ガラス間の空間Sに生じ得る結露が発生するのを防止することが必要となる。
このため、本実施形態の複層ガラス1では、図2に示すように、各スラット31に、乾燥剤入りフィルム60が貼着されていることを特徴とする。
この乾燥剤入りフィルム60は吸湿樹脂で成り、具体的には図2に示すように、樹脂フィルム61に乾燥剤62を混入させて構成されている。乾燥剤62は、シリカゲル、活性アルミナ又はモレキュラーシーブであり、好ましくは、モレキュラーシーブを使用する。より具体的には、モレキュラーシーブの細孔径として、3Å,4Å,5Å,10Åのものが知られているが、本実施形態では、細孔径が3Å,4Åのモレキュラーシーブを使用する。モレキュラーシーブは水分を吸収すると色が白濁から透明に変化する特性を有する。モレキュラーシーブを混入するフィルムに着色剤が添加されていなければ、フィルムが白濁から透明に変化することを確認することで、フィルムが吸湿限度に達したか否かを判断することができる。このように、モレキュラーシーブはインジケータとしても機能する。
本実施形態では、前述の物理吸着剤に限らず、化学吸着剤、例えばCaO,MgO,BaO,CaSO4, MgSO4, Na2SO4, CoSO4, GaSO4, Li2SO4, CaCl2などを乾燥剤として利用してもよい。
【0015】
樹脂フィルム61は、高いメルトフローレートであり、かつ低融点(低軟化点)、低温ドローダウン性に良好な樹脂で成り、例えば低密度ポリエチレン(low-density polyethylene:LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(linear low-density polyethylene:LLDPE)、ポリプロピレン(polypropylene:PP)、各種共重合体(コポリマー)として、アイオノマー、EAA、EMAA、EVA、EEA、EMA、EMMAが用いられる。このような樹脂の中から高メルトフローレート、好ましくはメルトフローレートが10以上のものを適宜選択する。なお、本実施形態においては、例えば、特許第3919503号などに開示の乾燥剤混入フィルムを使用する。この乾燥剤混入フィルムは、粉末状の乾燥剤を樹脂に混練して成形したものであり、乾燥剤の含有量が樹脂と乾燥剤との混合物の1重量%から50重量%であり、乾燥剤を3Å又は4Åの細孔径を有するモレキュラーシーブとし、樹脂の少なくとも1種にメルトフローレートが10以上の樹脂を含有する。
【0016】
このような乾燥剤混入フィルム60は、押出成形機によって製造することができる。例えば、乾燥剤62が混練された粒状の樹脂材料を押出成形機のホッパーに投入すると、投入された樹脂材料は、押出成形機のスクリューの回転につれて前方に搬送され、押出成形機のヒータによる加熱によって溶融し、溶融した樹脂はスクリューによって外にフィルム状に押し出される。フィルム状に押し出された溶融樹脂フィルムは、冷却ロールによって強制的に冷却されて固化し、引張ローラや平切ローラ等の処理を施されて、乾燥剤入りフィルムとして巻取装置に巻き取られて完成する。なお、本実施形態においては、例えば、特許第3919503号などに開示の乾燥剤混入フィルムの製造方法を利用でき、乾燥剤と樹脂とを混練した粒状樹脂を押出成形機に投入し、押出温度240℃以下として、粒状樹脂を押し出して当該フィルムを成形することができる。
【0017】
本実施形態において、乾燥剤入りフィルム60は、図2に示すように、スラット31の上面31Uに貼り付けられている。なお、取付面は上面31Uに限らず、下面31Bでもよい。また、取付範囲は、上面31Uや下面31Bの一部或いは全体であってもよい。また、スラット31の片面に限らず、両面に乾燥剤入りフィルム60が貼着されてもよい。
【0018】
乾燥剤入りフィルム60とスラット31との接合は、例えば熱接合によってなされる。また、乾燥剤入りフィルム60のスラット31への貼着は、溶剤や接着剤を用いてもよい。
【0019】
本発明の実施形態に係る複層ガラス1は以上のように構成され、2枚のガラス11,12間の空気層に存在する湿気は、スラット31に貼り付けた各乾燥剤入りフィルム60に吸収される。したがって、複層ガラス内部の空気層側が低い温度になったとしても、2枚のガラス11,12間の湿気は、フィルムの乾燥剤62(図2参照)に吸着されるため、結露が生じることがない。
【0020】
特に、特許文献1や特許文献2に示すような、従来の複層ガラス100,200において枠体150,250の内側に配設した乾燥剤160,270に比べて、本実施形態の複層ガラス1では、各スラット31に乾燥剤入りフィルム60が貼り付けられていることから、湿気を吸収するための表面積を広くすることができるので、特許文献1,2や従来の複層ガラス100,200に比べて結露防止効果が高い。
【0021】
また、本実施形態では、スラット31の傾斜角度を調整する調整機構50に近接した位置にも、乾燥剤入りフィルム60を貼着したスラット31が配設されるため、例えば、調整機構50を構成する金属製の部品周辺においても湿気を排除できるため、錆止めにも効果的である。
【0022】
〔第2実施形態〕
図3は、本発明の第2実施形態に係る複層ガラス1Aを示す断面図である。第1実施形態の複層ガラス1と同じ構成部材については、同じ符号を付してその説明を省略する。第2実施形態に係る複層ガラス1Aでは、図4に示すように、スラット70が乾燥剤62を含有した樹脂71で構成されていることを特徴としている。
【0023】
この複層ガラスのスラット70は、乾燥剤62を練り込んだ樹脂材料を使用し、射出成形によって製造されたものである。
乾燥剤62を練り込む樹脂71としては、例えば低密度ポリエチレン(low-density polyethylene:LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(linear low-density polyethylene:LLDPE)、ポリプロピレン(polypropylene:PP)、各種共重合体(コポリマー)として、アイオノマー、EAA、EMAA、EVA、EEA、EMA、EMMAが用いられる。このような樹脂の中から高メルトフローレート、好ましくはメルトフローレートが10以上のものを適宜選択する。
乾燥剤としてモレキュラーシーブを利用する場合、モレキュラーシーブの含有量は、樹脂とモレキュラーシーブとの総重量の60重量%〜80重量%であることが望ましい。
【0024】
このような乾燥剤入り樹脂71で成るスラット70は、乾燥剤入り樹脂がモールド内に射出されて、モールドによってスラット形状にフォーミングされることで製造される。なお、本実施形態においては、例えば、特許第3894291号などに開示されている樹脂成形品の成形方法を利用でき、粉末状の乾燥剤であるモレキュラーシーブと樹脂とを混合した粒状樹脂を用い、モレキュラーシーブの含有量が、樹脂とモレキュラーシーブとの総重量の60重量%〜80重量%であり、粒状樹脂を射出成形機の加熱シリンダ内及び金型の温度を180℃〜240℃に設定し、メルトフローレートが5以上となる溶融樹脂として、金型内に射出することで、スラット70を成形することができる。
また、特許第3949956号などに開示されている樹脂成形品の成形方法を利用でき、樹脂のメルトフローレートが10以上であり、樹脂の重量に対し粉末状のモレキュラーシーブの混合比を5〜80重量%を混合してペレット状樹脂とした後、ペレット状樹脂に、モレキュラーシーブと樹脂との親和性を高める極性基を有する添加剤としてエチレン・アクリル酸エステル・無水マレイン酸共重合体を1〜20重量%を混合して押出成形又は射出成形することで、スラット70を成形することができる。
【0025】
このように構成される、本発明の第2実施形態に係る複層ガラス1Aによっても、2枚のガラス11,12間の湿気がスラット70の乾燥剤62に吸着するため、結露が生じすることがない。
【0026】
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態は、第1実施形態の乾燥剤入りフィルム60に代えて、当該乾燥剤入りフィルム60より厚みの薄い乾燥剤入り被膜がスラット31の表面を覆っていることを特徴としている。
ここで、被膜は、前述のフィルム樹脂やベース樹脂を溶剤で溶かした後に、霧吹きやスプレーでスラット表面に吹き付け或いは刷毛で塗布して、乾燥させることで構成される。
【0027】
このように構成される、本発明の第3実施形態に係る複層ガラスによっても、2枚のガラス間の湿気がスラット表面の乾燥剤入り被膜に吸着することになるため、結露が生じることがない。
【0028】
本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
例えば、第1実施形態では、全てのスラットに乾燥剤入りフィルムが貼着されている構成を例示したが、複層ガラスを構成する複数のスラットの一部にだけ、乾燥剤入りフィルムが貼着されていてもよい。第2実施形態及び第3実施形態においても同様で、複数のスラットの一部だけが、乾燥剤入り樹脂で構成されていたり、乾燥剤入りの溶剤が塗布されて構成されてもよい。さらに、2枚の板ガラス11,12の何れか又は双方の内面にも乾燥剤入りフィルムを貼着してもよいことは明らかである。
前述の実施形態では、2枚の板ガラス11,12間の空間が空気層である場合を前提にしたが、当該空間は真空、又は外気より低圧或いは高圧であってもよい。
第1実施形態の乾燥剤入りフィルムや、第2実施形態の乾燥剤入り樹脂で成るスラットには、紫外線吸収剤や赤外線吸収剤を混入させてもよい。
また、第1実施形態の乾燥剤入りフィルムは、特開2005−280188号公報の段落〔0028〕等に開示のように、乾燥剤を混入したフィルムに熱可塑性樹脂で成る補強フィルムを重ね合わせた積層構造として構成されたものを用いても良い。
上記実施形態では、樹脂と乾燥剤との混合比(含有量)、メルトフローレート、成形温度などを例示したが、その数値に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態に係る複層ガラスの正面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿った断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るスラットの拡大断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る複層ガラスの断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るスラットの拡大断面図である。
【図5】従来の複層ガラスの断面図である。
【図6】従来の複層ガラスの断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 複層ガラス
1A 複層ガラス
10 枠体
11 板ガラス
20 スペーサー
30 ブラインド
31,70 スラット
31B スラットの下面
31U スラットの上面
32,33 昇降コード
34 ボトムレール
35 ドラム
40 枠体
41 枠体の上枠部
42 枠体の下枠部
43 枠体の左枠部
44 枠体の右枠部
50 調整機構
60 乾燥剤混入フィルム
61 樹脂フィルム
62 乾燥剤
70 スラット
71 樹脂
S 空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2枚の板ガラスと、当該2枚の板ガラスが所定の間隔を置いて対向するよう該2枚の板ガラスの間で周縁部に沿って設けられたスペーサーと、上記2枚の板ガラスの間の空間に配設されたブラインドと、上記2枚の板ガラスを支持する枠体と、を備えた、ブラインド内蔵型の複層ガラスにおいて、
上記ブラインドのスラットにフィルムが貼着されており、
上記フィルムが吸湿樹脂で成ることを特徴とする、複層ガラス。
【請求項2】
前記ブラインドが複数のスラットを有し、
一部のスラットに前記フィルムが貼着されていることを特徴とする、請求項1に記載の複層ガラス。
【請求項3】
前記ブラインドが複数のスラットを有し、
全てのスラットに前記フィルムが貼着されていることを特徴とする、請求項1に記載の複層ガラス。
【請求項4】
前記スラットの表面の一部又は全表面を覆うようにフィルムが貼着されていることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の複層ガラス。
【請求項5】
前記スラットの片面又は両面に前記フィルムが貼着されていることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の複層ガラス。
【請求項6】
2枚の板ガラスと、当該2枚の板ガラスが所定の間隔を置いて対向するよう該2枚の板ガラスの間で周縁部に沿って設けられたスペーサーと、上記2枚の板ガラスの間の空間に配設されたブラインドと、上記2枚の板ガラスを支持する枠体と、を備えた、ブラインド内蔵型の複層ガラスにおいて、
上記ブラインドのスラットが吸湿樹脂で成ることを特徴とする、複層ガラス。
【請求項7】
前記ブラインドが複数のスラットを有し、
一部のスラットが吸湿樹脂で成ることを特徴とする、請求項6に記載の複層ガラス。
【請求項8】
前記ブラインドが複数のスラットを有し、
全てのスラットが吸湿樹脂で成ることを特徴とする、請求項6に記載の複層ガラス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−84440(P2010−84440A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255302(P2008−255302)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000162113)共同印刷株式会社 (488)
【Fターム(参考)】