説明

複数油圧シリンダー同調制御装置

【課題】火力発電所のタービンケーシング等の、重量のある構造物の均衡な持ち上げ、あるいは均衡な降下の為のジャッキ下降、又は水平方向への均衡な拡張、及び縮小等を複数のジャッキを用いて行う。
【解決手段】複数の両ロッド式同調シリンダを共通の同調フレームに取り付けることにより、同調シリンダの同調を確保する。複数の同調シリンダから吐出された圧油を、それぞれの同調シリンダに対応する複動作動シリンダに供給することにより、複動作動シリンダの伸縮動作を同調させる。

【発明の詳細な説明】
【図面の簡単な説明】
【図1】 油圧機械同調制御装置の油圧回路を示した図である。
【図2】 特許申請部の油圧回路を示した図である。
【図3】 特許申請部の概略平面図である。
【図4】 特許申請部の概略側面図である。
【図5】 特許申請部の概略正面図である。
【符号の説明】
1 作動油タンク
2 ストレーナー
3 油圧ポンプ
4 主圧力計
5 主リリーフバルブ
6 フィルター
7 同調フレーム
8 切替バルブ(2ポジション)
9 切替バルブ(2ポジション)
10 切替バルブ(2ポジション)
11 切替バルブ(2ポジション)
12 バルブフォーク
13 バルブフォーク
14 バルブフォーク
15 バルブフォーク
16 ガイドシャットフック(下)
16−1 クッションスプリング
17 ガイドシャットフック(下)
17−2 クッションスプリング
18 ガイドシャットフック(下)
18−2 クッションスプリング
19 ガイドシャットフック(下)
19−2 クッションスプリング
20 ガイドシャットフック(上)
20−1 クッションスプリング
21 ガイドシャットフック(上)
22 ガイドシャットフック(上)
22−1 クッションスプリング
23 ガイドシャットフック(上)
23−1 クッションスプリング
24 ピストンロッド
25 ピストンロッド
26 ピストンロッド
27 ピストンロッド
28 ガイドシャット
29 ガイドシャット
30 ガイドシャット
31 ガイドシャット
32 インラインチェックバルブ(上)
33 インラインチェックバルブ(上)
34 インラインチェックバルブ(上)
35 インラインチェックバルブ(上)
36 インラインチェックバルブ(下)
37 インラインチェックバルブ(下)
38 インラインチェックバルブ(下)
39 インラインチェックバルブ(下)
40 油圧シリンダー圧力室(上)
41 油圧シリンダー圧力室(上)
42 油圧シリンダー圧力室(上)
43 油圧シリンダー圧力室(上)
44 油圧シリンダー圧力室(下)
45 油圧シリンダー圧力室(下)
46 油圧シリンダー圧力室(下)
47 油圧シリンダー圧力室(下)
48 切替バルブ(3ポジション)
49 切替バルブ(3ポジション)
50 切替バルブ(3ポジション)
51 切替バルブ(3ポジション)
52 マニュアルレバー
53 マニュアルレバー
54 マニュアルレバー
55 マニュアルレバー
56 連結レバー
57 副リリーフバルブ
58 副リリーフバルブ
59 副リリーフバルブ
60 副リリーフバルブ
61 副リリーフバルブ
62 副リリーフバルブ
63 副リリーフバルブ
64 副リリーフバルブ
65 油圧ジャッキ圧力室(下)
66 油圧ジャッキ圧力室(下)
67 油圧ジャッキ圧力室(下)
68 油圧ジャッキ圧力室(下)
69 油圧ジャッキ圧力室(上)
70 油圧ジャッキ圧力室(上)
71 油圧ジャッキ圧力室(上)
72 油圧ジャッキ圧力室(上)
73 油圧ゲージ(圧力室上)
74 油圧ゲージ(圧力室上)
75 油圧ゲージ(圧力室上)
76 油圧ゲージ(圧力室上)
77 油圧ゲージ(圧力室下)
78 油圧ゲージ(圧力室下)
79 油圧ゲージ(圧力室下)
80 油圧ゲージ(圧力室下)
81 ウエイト
82 ウエイト
83 ウエイト
84 ウエイト
85 ガイドサポート
86 シリンダー固定座
87 バルブ固定座
88 サブプレート
89 サブプレート
90 サブプレート
91 サブプレート
92 同調フレームガイド(右)
93 同調フレームガイド(左)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造
本、複数油圧シリンダー同調制御装置とは両ロッド式複動シリンダーと、複動シリンダーに往復作動を行わせる、2ポジション切替バルブ及びこのバルブの切替用ロッドそして両ロッド式複動シリンダーの両ロッド先端部を連結する同調フレームを主とし組み立て、複動シリンダーの両端部は、下側に吸込口、上側に吐出口を設け吸込口側の先には2ポジション切替バルブをセットし、切替バルブの先は、クロス配管で油圧ゲージと、圧力調整バルブに継ぎ、その先は油圧ポンプとなります。一方複動シリンダ−上部の吐出口の先は、インラインチェックバルブとなり、インラインチェックバルブの先は、複動シリンダーの反対方向よりきたインラインチェックバルブです。このインラインチェックバルブを各々の配管を通して1本の配管にまとめて3ポジション切替バルブに送油し、3ポジション切替バルブの先は、油圧ジャッキとなって実働します。尚、油圧ポンプからは、必要なだけの複数回路で2ポジション切替バルブに圧油を送る必要があります。
【請求項2】
各部の作動
両ロッド式複動シリンダーに、ガイドシャット28、29、30、31を取り付けピストンロッド24、25、26、27の上部ストロークエンド手前に、ガイドシャットフック16、17、18、19を取り付けます。又ピストンロッドの下部ストロークエンド手前でもガイドシャットフック20、21、22、23を取り付けます。一方ガイドシャットフック下16、17、18、19及び、ガイドシャットフック上20、21、22、23の中間位置に、バルブフォーク12、13、14、15がセットできる位置に、切替バルブ8、9、10、11をセットします。
又両ロッド式複動シリンダーの圧力室上40、41、42、43切替バルブ8、9、10、11より配管で圧油が送られ又、圧力室44、45、46、47へも同じく、切替バルブ8、9、10、11より圧油が送られる配管となっています。今圧力室上40、41、42、43に圧油が送られると、圧力室下の44、45、46、47はインラインチェックバルブ36、37、38、39を通って、切替バルブ48、49、50、51に送られる事となる。ピストンロッドがストロークエンドに近くなると、ガイドシャットフック20、21、22、23が切替バルブ8、9、10、11に取り付けられているバルブフォーク12、13、14、15を押し下げ、切替バルブ8、9、10、11を切替えて油圧シリンダー圧力室下44、45、46、47への圧油の供給が開始され、ピストンロッドは、上部に向かって動き出します。
圧力室上40、41、42、43の油は、インラインチェックバルブ32、33、34、35を通り、切替バルブ48、49、50、51へ送られます。ピストンロッド24、25、26、27がストロークエンドになるとガイドシャットフック下16、17、18、19が切替バルブ8、9、10、11に取り付けられているバルブフォーク12、13、14、15を押し上げて切替、再び圧力室4041、42、43に圧油を送るようになっています。すなわち連続的に切替バルブ48、49、50、51への送油を行います。
但しこの状態は、各機器の抵抗値と、油圧ポンプ3からの配管抵抗が、同一場合のみ可能で通常では殆ど不均衡となり、中には全然動かないシリンダーも出てきます。この項では、4本の両ロッドシリンダーを通って、切替バルブ48、49、50、51迄の送油システムを説明致しております。
【請求項3】
同調フレームの説明
請求項1記載の、4本のシリンダーに、同調フレーム7を取り付けることにより、送油に多少の抵抗の違いがあっても4本のシリンダーは、同一の動きをする様になります。よって送油用油圧シリンダーの同調作動には、同調フレームを取り付ける必要があります。
【請求項4】
現在の図では、両ロッド式複動シリンダー4本で図面を作成しておりますが、実際は2本から16本位までの取り付けが可能であり、油圧ジャッキも同数の取り付けが可能です。
【請求項5】
複数本のシリンダーの中で、1本あるいは2本違径のシリンダーを含めても同調は可能です。特に次の様な場合には有効です油圧ジャッキに掛かる荷重が特に重い場合は、油圧ジャッキの径を太くし、又油圧シリンダーの径も油圧ジャッキに合わせて太くし、他のシリンダーとの圧力バランスを平均化します。又ストロークを長くしたい場合には、油圧ジャッキを他のジャッキより長くし、油圧シリンダーの径を、その油圧ジャッキに合わせた客量にする事により可能です。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−309506(P2007−309506A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−165331(P2006−165331)
【出願日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(506204117)
【Fターム(参考)】