説明

複素環化合物およびその有害節足動物防除剤

【課題】有害節足動物に対して優れた防除効力を有する化合物を提供すること。
【解決手段】式(I)〔式中、Z1は窒素原子またはCR8を表し、Z2は窒素原子またはCR9を表し、R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基等を表し、R2及びR3は同一または相異なり、水素原子等を表し、AはC1−C3アルキレン基を表し、Lは単結合等を表し、Cyは置換されていてもよい3〜11員環基を表す。〕
で示される複素環化合物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複素環化合物およびそれを有効成分として含有する有害節足動物防除剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、有害節足動物の防除のために多くの有害節足動物防除剤が開発され、実用に供されている。特許文献1および2に記載の複素環化合物が殺虫・殺ダニ活性を有することが記載されている。
【特許文献1】特開平08−193067号公報
【特許文献2】特開平07−196608号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、有害節足動物に対して優れた防除効力を有する新規な化合物とその用途を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者等は、有害節足動物に対して優れた防除効力を有する化合物を見出すべく鋭意検討した結果、下記式(I)で示される複素環化合物が有害節足動物に対して優れた効力を有することを見出し、本発明の完成に到った。
即ち、本発明は式(I)

〔式中、Z1は窒素原子またはCR8を表し、
2は窒素原子またはCR9を表し、
4はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、
8およびR9は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、
1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、
2及びR3は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、
AはC1−C3アルキレン基を表し、
Lは単結合、-J-または-J-A1-を表し、
1はC1−C3アルキレン基を表し、
Jは酸素原子、硫黄原子、-S(O)-、-S(O)2-、-(NR5)-または-(CR67)-を表し、
5、R6およびR7は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基またはベンジル基を表し、
Cyは3〜11員環基{但し、該3〜11員環基はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C5アルキルカルボニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C5アルコキシカルボニル基、シアノ基、オキシ基、チオ基およびハロゲン原子からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい。}を表す。〕
で示される複素環化合物(以下、本発明化合物と記す場合がある。);
本発明化合物を有効成分として含有する有害節足動物防除剤;および
本発明化合物の有効量を有害節足動物又は有害節足動物の生息場所に施用する有害節足動物の防除方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本発明において、C1−C4等の記載は、続く置換基を構成する全炭素数を意味し、「ハロゲン原子」としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子または沃素原子を意味する。
【0006】
下記式(Het)

で示される6員芳香族複素環基としては、例えば
ピリジン−2,4−ジイル基、6−フルオロピリジン−2,4−ジイル基、
ピリミジン−4,6−ジイル基、2−フルオロピリミジン−4,6−ジイル基、
ピリミジン−2,4−ジイル基、6−フルオロピリミジン−2,4−ジイル基、
1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル基、6−フルオロ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル基が挙げられ、
より具体的には下記

〔式中、〇で示される位置でAと結合し、●で示される位置でLと結合する。〕
に示される6員芳香族複素環基が挙げられる。
【0007】
「3〜11員環基{但し、該3〜11員環基はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C5アルキルカルボニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C5アルコキシカルボニル基、シアノ基、オキシ基、チオ基およびハロゲン原子からなる群(以下、K群と記す。)より選ばれる基で置換されていてもよい。}」としては、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基、シアノ基およびハロゲン原子からなる群(以下、M群と記す。)より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、M群より選ばれる基で置換されていてもよいチエニル基等のM群より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員芳香族環基;K群より選ばれる基で置換されていてもよい3〜8員飽和炭素環基、K群より選ばれる基で置換されていてもよい3〜8員含窒素飽和複素環基、K群より選ばれる基で置換されていてもよい8〜11員含窒素縮合飽和複素環基等のK群より選ばれる基で置換されていてもよい3〜11員非芳香族環基が挙げられる。
【0008】
「-L-Cy」で示される基としては、例えば下記式

【0009】

【0010】

【0011】

【0012】

【0013】

【0014】

に示される3〜11員環基が挙げられる。
【0015】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、1−メチルエチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、t−ブチル基等のC1−C4アルキル基;
フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1−フルオロエチル基、2−フルオロエチル基、1,1−ジフルオロエチル基、1,2−ジフルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、1,2,2−トリフルオロエチル基、1,1,2−トリフルオロエチル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、1,2,2,2−テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、1−フロオロプロピル基、2−フロオロプロピル基、3−フロオロプロピル基、1,1−ジフロオロプロピル基、1,2−ジフロオロプロピル基、1,3−ジフロオロプロピル基、2,2−ジフロオロプロピル基、2,3−ジフロオロプロピル基、3,3−ジフロオロプロピル基、1,1,2−トリフロオロプロピル基、1,1,3−トリフロオロプロピル基、1,2,2−トリフロオロプロピル基、1,2,3−トリフロオロプロピル基、1,3,3−トリフロオロプロピル基、3,3,3−トリフロオロプロピル基、2,2,3−トリフロオロプロピル基、2,3,3−トリフロオロプロピル基、2,3,3,3−テトラフロオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフロオロプロピル基、1,3,3,3−テトラフロオロプロピル基、1,2,3,3−テトラフロオロプロピル基、1,2,2,3−テトラフロオロプロピル基、1,1,3,3−テトラフロオロプロピル基、1,1,2,3−テトラフロオロプロピル基、1,1,2,2−テトラフロオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフロオロプロピル基、1,2,3,3,3−ペンタフロオロプロピル基、1,2,2,3,3−ペンタフロオロプロピル基、1,1,3,3,3−ペンタフロオロプロピル基、1,1,2,3,3−ペンタフロオロプロピル基、1,1,2,2,3−ペンタフロオロプロピル基、1,2,2,3,3,3−ヘキサフロオロプロピル基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフロオロプロピル基、1,1,2,2,3,3−ヘキサフロオロプロピル基、ヘプタフルオロプロピル基等のC1−C4ハロアルキル基が挙げられる。
【0016】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C2アルキル基」としては、例えば例えばメチル基およびエチル基のC1−C2アルキル基;
フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1−フルオロエチル基、2−フルオロエチル基、1,1−ジフルオロエチル基、1,2−ジフルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、1,2,2−トリフルオロエチル基、1,1,2−トリフルオロエチル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、1,2,2,2−テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基等のC1−C2ハロアルキル基が挙げられる。
【0017】
「C1−C3アルキレン基」としては、例えばメチレン基(−CH2−)、エチレン基(−CH2CH2−)、エチリデン基(−CH(CH3)−)、プロピレン基(−CH(CH3)CH2−)、プロピリデン基(−CH(CH2CH3)−)、イソプロピリデン基(−C(CH32−)、トリメチレン基(−CH2CH2CH2−)が挙げられる。
【0018】
「C1−C4アルキル基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、1−メチルエチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、t−ブチル基が挙げられる。
「C1−C4アルコキシ基」としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、1−メチルエトキシ基、1−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基、t−ブトキシ基が挙げられる。
「C2−C5アルキルカルボニル基」としては、例えばメチルカルボニル基、エチルカルボニル基が挙げられる。
「C2−C5アルコキシカルボニル基」としては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基が挙げられる。
【0019】
「ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基」としては、例えばメメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、1−メチルエトキシ基、1−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基、t−ブトキシ基等のC1−C4アルコキシ基;
フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、1−フルオロエトキシ基、2−フルオロエトキシ基、1,1−ジフルオロエトキシ基、1,2−ジフルオロエトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基等のC1−C4ハロアルコキシ基が挙げられる。
【0020】
本発明化合物の態様としては、例えば以下の化合物が挙げられる。
式(1)において、R1がC1−C4アルキル基である複素環化合物;
式(1)において、R1が水素原子である複素環化合物;
式(1)において、R1がメチル基である複素環化合物;
式(1)において、R1がエチル基である複素環化合物;
式(1)において、R2が水素原子であり、R3が水素原子である複素環化合物;
式(1)において、R2が水素原子であり、R3がメチル基である複素環化合物;
式(1)において、R2が水素原子であり、R3がエチル基である複素環化合物;
式(1)において、R2がメチル基であり、R3がメチル基である複素環化合物;
式(1)において、R4がフッ素原子、塩素原子、メチル基またはトリフルオロメチル基である複素環化合物;
式(1)において、Aがメチレン基である複素環化合物;
式(1)において、Aがエチレン基である複素環化合物;
式(1)において、Aがトリメチレン基である複素環化合物;
式(1)において、Lが単結合、-J2-または-J2-A2-であり、A2がC1−C2アルキレン基であり、J2が酸素原子、硫黄原子、-(NR5)-または-(CR67)-であり、R5、R6およびR7が同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C3アルコキシ基、C2−C3アルキルカルボニル基、C2−C3アルコキシカルボニル基またはベンジル基である複素環化合物;
式(1)において、Lが単結合である複素環化合物;
式(1)において、CyがK群より選ばれる基で置換されていてもよい5−6員環基である複素環化合物;
式(1)において、CyがM群より選ばれる基で置換されていてもよい5−6員環基である複素環化合物;
式(1)において、LがM群より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基またはM群で選ばれる基で置換されていてもよいチエニル基である複素環化合物;
式(1)において、下記式(Het)

で示される部分が、下記のHet−1〜9のいずれかであるHetが下記式(Het1)に示されるいずれかである複素環化合物

〔式中、〇で示される位置でAと結合し、●で示される位置でLと結合する。〕;
式(I)において、式(Het)で示される部分がHet−4〜6である複素環化合物;
式(I)において、式(Het)で示される部分がHet−4である複素環化合物;
【0021】
式(I)において、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子である複素環化合物;
式(I)において、R1がC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子である複素環化合物;
式(I)において、R1がC1−C2アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、塩素原子または水素原子であり、Aがメチレン基またはエチレン基である複素環化合物;
式(I)において、CyがK群から選ばれる基で置換されていてもよい5−6員環基である複素環化合物;
式(I)において、Lが単結合、-J2-または-J2-A2-であり、A2がC1−C2アルキレン基であり、J2が酸素原子、硫黄原子、-(NR5)-または-(CR67)-であり、R5、R6およびR7が同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C3アルコキシ基、C2−C3アルキルカルボニル基、C2−C3アルコキシカルボニル基またはベンジル基であり、CyがM群より選ばれる基で置換されていてもよい5−6員環基である複素環化合物;
式(I)において、-L-Cyで示される基が式(Cy−001)〜(Cy−212)で示される基である複素環化合物;
【0022】
式(I)において、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子であり、式(Het)で示される部分がHet−1〜9である複素環化合物;
式(I)において、R1がC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子であり、式(Het)で示される部分がHet−1〜9である複素環化合物;
式(I)において、R1がC1−C2アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、塩素原子または水素原子であり、Aがメチレン基またはエチレン基であり、式(Het)で示される部分がHet−1〜9である複素環化合物;
式(I)において、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子であり、式(Het)で示される部分がHet−4〜6である複素環化合物;
式(I)において、R1がC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子であり、式(Het)で示される部分がHet−4〜6である複素環化合物;
式(I)において、R1がC1−C2アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、塩素原子または水素原子であり、Aがメチレン基またはエチレン基であり、式(Het)で示される部分がHet−4〜6である複素環化合物;
式(I)において、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子であり、式(Het)で示される部分がHet−4である複素環化合物;
式(I)において、R1がC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子であり、式(Het)で示される部分がHet−4である複素環化合物;
式(I)において、R1がC1−C2アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、塩素原子または水素原子であり、Aがメチレン基またはエチレン基であり、式(Het)で示される部分がHet−4である複素環化合物;
【0023】
式(1)において、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子または水素原子であり、R2およびR3が同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子であり、AがC1−C3アルキレン基であり、式(Het)で示される部分がHet−1〜9であり、Lが単結合、-J-または-J-A1-であり、A1がC1−C3アルキレン基であり、Jが酸素原子、硫黄原子、-S(O)-、-S(O)2-、-(NR5)-または-(CR67)-であり、R5、R6およびR7は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基またはベンジル基であり、CyはK群より選ばれる基で置換されていてもよい3〜11員環基である複素環化合物;
式(I)において、R1がC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子であり、AがC1−C3アルキレン基であり、式(Het)で示される部分がHet−1〜9であり、Lが単結合、-J-または-J-A1-であり、A1がC1−C3アルキレン基であり、Jが酸素原子、硫黄原子、-S(O)-、-S(O)2-、-(NR5)-または-(CR67)-であり、R5、R6およびR7は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基またはベンジル基であり、CyはK群より選ばれる基で置換されていてもよい5−6員環基である複素環化合物;
式(I)において、R1がメチル基、エチル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がメチル基、エチル基、塩素原子または水素原子であり、Aがメチレンまたはエチレンであり、式(Het)で示される部分がHet−1〜9であり、-L-Cyで示される基が式(Cy−002)〜(Cy−018)、(Cy−023)〜(Cy−046)、(Cy−055)〜(Cy−079)、(Cy−082)〜(Cy−125)および(Cy−127)〜(Cy−212)から選ばれるいずれかの基である複素環化合物;
式(I)において、R1がメチル基、エチル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がメチル基、エチル基、塩素原子または水素原子であり、Aがメチレン基またはエチレン基であり、式(Het)で示される部分がHet−1〜9であり、Lが単結合または-J3-を表し、J3が-(CR67)-であり、R6が水素原子またはフッ素原子であり、R7が水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基またはメトキシ基であり、Cyがフェニル基または2−チエニル基{該フェニル基および該2−チエニル基は、フッ素原子、塩素原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基およびトリフルオロメトキシ基からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい。}である複素環化合物。
【0024】
次に、本発明化合物の製造法について説明する。
本発明化合物は、例えば以下に記載の製造法により製造することができる。
【0025】
(製造法1)
化合物(a)と化合物(b)とを反応させることにより、本発明化合物を製造する方法。

〔式中、R1、R2、R3、A、L、Het、Cyは前記と同じ意味を表し、X1はハロゲン原子、メタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基又はトルエンスルホニル基を表す。〕
該反応は塩基の存在下、通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、カリウム−t−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシド及びリチウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミド類、4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基があげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(a)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に供される化合物(b)の量は、化合物(a)1モルに対し、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃(反応に用いる溶媒の沸点が100℃以下の場合はその沸点)の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の後処理操作を行うことにより本発明化合物を単離することができる。単離した本発明化合物は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
【0026】
(製造法2)
化合物(c)で示される化合物と化合物(d)とを反応させることにより、本発明化合物を製造する方法。

〔式中、R1、R2、R3、A、B、Het、Cyは前記と同じ意味を表し、X2は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基またはトルエンスルホニルオキシ基を表す。〕
該反応は塩基の存在下、通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、カリウム−t−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシド及びリチウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミド類、4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基があげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(d)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に供される化合物(c)の量は、化合物(d)1モルに対し、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃(反応に用いる溶媒の沸点が100℃以下の場合はその沸点)の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本発明化合物を単離することができる。単離した本発明化合物は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
【0027】
(製造法3)
化合物(e)と化合物(f)とを反応させることにより、一般式(I-1)で示される本発明化合物を製造する方法。

〔式中、R1、R2、R3、A、Hetは前記と同じ意味を表し、Cy1はM群より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員芳香族環基を表し、X3は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基又はトルエンスルホニル基を表し、R10は水素原子またはメチル基を表す。〕
該反応は窒素、アルゴン等、反応に不活性な気体の雰囲気下、溶媒中、化合物(e)と化合物(f)とを遷移金属触媒の存在下に反応させることにより行なうことができる。
反応に用いられる遷移金属触媒としては、例えば酢酸パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)等のパラジウム触媒があげられる。反応に用いられる遷移金属化合物の量は、目的を達する範囲で変化させることができるが、化合物(e)1モルに対して0.001〜0.1モルである。
反応に用いられる化合物(f)の量は、化合物(e)1モルに対して、0.9〜1.1モルの範囲である。
該反応は、通常溶媒中で行われ、溶媒としては例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、メチル−t−ブチルエーテル等のエーテル類、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、水及びそれらの混合物が用いられる。
該反応の反応温度は、目的を達する範囲で変化させることができるが、通常は0〜80℃(反応に用いる溶媒の沸点が80℃以下の場合はその沸点)の範囲である。
また該反応は、必要に応じて塩基と相間移動触媒の存在下に行うこともできる。反応に用いることができる塩基としては、例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、水酸化バリウム、炭酸カリウム、リン酸三カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基があげられ、相間移動触媒としては、例えばテトラブチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリメチルアンモニウムブロミド等の第四級アンモニウム塩があげられる。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行うことにより一般式(I-1)で示される本発明化合物を得ることができる。該化合物はクロマトグラフィー等の操作によりさらに精製することもできる。
【0028】
(製造法4)
化合物(e)と化合物(g)とを反応させることにより、一般式(I-2)で示される本発明化合物を製造する方法。

〔式中、R1、R2、R3、A、Het、CyおよびX3は前記と同じ意味を表し、X4は塩素原子、臭素原子または沃素原子を表す。〕
該反応は窒素、アルゴン等、反応に不活性な気体の雰囲気下、溶媒中、化合物(e)と化合物(g)とを遷移金属触媒の存在下に反応させることにより製造することができる。
反応に用いられる遷移金属触媒としては、例えば酢酸パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)及び塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)等のパラジウム触媒があげられる。
反応に用いられる遷移金属触媒の量は、目的を達する範囲で変化させることができるが、化合物(e)1モルに対して0.001〜0.1モルである。
該反応の反応温度は目的を達する範囲で変化させることができるが、通常は0〜80℃(反応に用いられる溶媒の沸点が80℃以下の場合はその沸点)の範囲である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行うことにより、一般式(I-2)で示される化合物を得ることができる。該化合物はクロマトグラフィー等の操作により、さらに精製することもできる。
【0029】
(製造法5)
化合物(e)と化合物(h)とを反応させることにより、一般式(I-3)で示される本発明化合物の製造方法。

〔式中、R1、R2、R3、A、HetおよびX3は前記と同じ意味を表し、A1はC2−C7ポリメチレン基を表す。〕
該反応は塩基の存在下または非存在下、通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類、水及びそれらの混合物があげられる
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、カリウム−t−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシド及びリチウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミド類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基があげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(h)1モルに対して通常0〜10モルの割合である。
反応に供される化合物(h)の量は、化合物(e]1モルに対し、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃(反応に用いる溶媒の沸点が100℃以下の場合はその沸点)の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の後処理操作を行うことにより一般式(I-3)で示される本発明化合物を単離することができる。単離した一般式(I-3)で示される本発明化合物は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
【0030】
(製造法6)
化合物(e)と化合物(i)とを反応させることにより、一般式(I-4)で示される本発明化合物を製造する方法。

〔式中、R1、R2、R3、A、Het、CyおよびX3は前記と同じ意味を表し、J1は酸素原子、硫黄原子または-(NR5)-を表す。)
該反応は塩基の存在下または非存在下、通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類、水及びそれらの混合物があげられる
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、カリウム−t−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシド及びリチウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミド類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基があげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(i]1モルに対して通常0〜10モルの割合である。
反応に供される化合物(i)の量は、化合物(e]1モルに対し、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃(反応に用いる溶媒の沸点が100℃以下の場合はその沸点)の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、一般式(I-4)で示される本発明化合物を単離することができる。単離した一般式(I-4)で示される本発明化合物は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
【0031】
(製造法7)
化合物(e)と化合物(j)とを反応させることにより、一般式(I-9)で示される本発明化合物を製造する方法。

〔式中、R1、R2、R3、A、Het、X3、X4、R6およびR7は前記と同じ意味を表す。〕
該反応は窒素、アルゴン等、反応に不活性な気体の雰囲気下、溶媒中、化合物(e)と化合物(j)とを遷移金属触媒の存在下に反応させることにより製造することができる。
反応に用いられる遷移金属触媒としては、例えば酢酸パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)及び塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)等のパラジウム触媒があげられる。
反応に用いられる遷移金属化合物の量は、目的を達する範囲で変化させることができるが、化合物(e)1モルに対して0.001〜0.1モルである。
該反応の反応温度は目的を達する範囲で変化させることができるが、通常は0〜80℃(反応に用いられる溶媒の沸点が80℃以下の場合はその沸点)の範囲である。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理を行うことにより一般式(I-9)で示される本発明化合物を得ることができる。該化合物はクロマトグラフィー等の操作により、さらに精製することもできる。
【0032】
(製造法8)
一般式(I-5)で示される本発明化合物より、一般式(I-6)で示される本発明化合物を製造する方法。

〔式中、R1、R2、R3、A、HetおよびCyは前記と同じ意味を表す。〕
【0033】
(製造法9)

〔式中、R1、R2、R3、A、HetおよびCyは前記と同じ意味を表し、qは1または2を表す。〕
【0034】
上記の参考製造法において、用いられる原料化合物はそれ自体が公知であるか、公知の製造方法に準じて製造することができる。
【0035】
本発明化合物が効力を有する有害節足動物としては、例えば、有害昆虫類や有害ダニ類、具体的には、例えば、以下のものが挙げられる。
【0036】
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kraunhiae)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus longispinis)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等。
【0037】
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、サンカメイガ(Tryporyza incertulas)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes sp.)、チャハマキ(Homona magnanima)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)のホソガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等。
【0038】
アザミウマ目害虫:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips parmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)などのアザミウマ類
【0039】
双翅目害虫:イエバエ(Musca domestica)、アカイエカ(Culex popiens pallens)、ウシアブ(Tabanus trigonus)、タマネギバエ(Hylemya antiqua)、タネバエ(Hylemya platura)、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、トマトハモグリバエ、(Liriomyza sativae)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)等。
【0040】
甲虫目害虫:ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)、マメコガネ(Popillia japonica)、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、コーンルートワームの仲間(Diabrotica spp.)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、コメツキムシの仲間(Agriotes spp.)、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)、ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)、マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等。
【0041】
直翅目害虫:トノサマバッタ(Locusta migratoria)、ケラ(Gryllotalpa africana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、ハネナガイナゴ(Oxya japonica)等。
【0042】
膜翅目害虫:カブラハバチ(Athalia rosae)、ハキリアリ(Acromyrmex spp.)、ファイヤーアント(Solenopsis spp.)等。
【0043】
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等。
【0044】
隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等。
【0045】
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ケジラミ (Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis)等。
【0046】
シロアリ目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)等。
【0047】
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リュウキュウミカンサビダニ(Phyllocoptruta citri)、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)、チャノナガサビダニ(Acaphylla theavagrans)、ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis)等のヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus) 、オウシマダニ(Boophilus microplus)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ホウレンソウケナガコナダニ(Tyrophagus similis)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類、ワクモ類等。
【0048】
本発明の有害節足動物防除剤は、本発明化合物そのものでもよいが、通常は、本発明化合物と固体担体、液体担体、ガス状担体等の不活性担体とを混合し、必要に応じて、界面活性剤、その他の製剤用補助剤を添加して、乳剤、油剤、粉剤、粒剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤、エアゾール剤、燻煙剤、毒餌剤、樹脂製剤等に製剤化されていてもよい。これらの製剤は、本発明化合物を、通常、製剤全体に対して、0.01〜95重量%含有する。
【0049】
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば、粘土類(カオリンクレー、珪藻土、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、合成含水酸化珪素、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉末、または粒状物等が挙げられる。
【0050】
液体担体としては、例えば、水、アルコール(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノール等)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、芳香族炭化水素(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン、フェニルキシリルエタン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル(酢酸エチル、酢酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等)、ニトリル(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル(ジイソプロピルエーテル、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等)、酸アミド(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、スルホキシド(ジメチルスルホキシド等)、炭酸プロピレン、または植物油(大豆油、綿実油等)等が挙げられる。
【0051】
ガス状担体としては、例えば、フルオロカーボン、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル、または炭酸ガス等が挙げられる。
【0052】
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤、または、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩等の陰イオン界面活性剤が挙げられる。
【0053】
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤、着色剤、または安定剤等、具体的には、例えば、カゼイン、ゼラチン、糖類(でんぷん、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)等が挙げられる。
【0054】
本発明の有害節足動物の防除方法は、通常、本発明の有害節足動物防除剤を有害節足動物、または、有害節足動物の生息場所(植物体、土壌、家屋内、動物体等)に施用することにより行うことができる。
【0055】
本発明の有害節足動物防除剤を農業分野の有害節足動物防除に用いる場合、その施用量は、10000m2あたり、本発明化合物量で、通常1〜10000gである。本発明の有害節足動物防除剤が、乳剤、水和剤、フロアブル剤等に製剤化されている場合は、通常、有効成分濃度が、0.01〜10000ppmとなるように水で希釈して施用し、粒剤、粉剤等は、通常、そのまま施用してもよい。
これらの製剤や製剤の水希釈液は、有害節足動物、または、有害節足動物から保護すべき作物等の植物に直接散布処理してもよく、また、耕作地の土壌に生息する有害節足動物を防除するために、該土壌に処理してもよい。
また、シート状やひも状に加工した樹脂製剤を作物に巻き付ける、作物近傍に張り渡す、株元土壌に敷く等の方法により処理してもよい。
【0056】
本発明の有害節足動物防除剤を、家屋内に生息する有害節足動物(例えば、ハエ、蚊、ゴキブリ等)の防除に用いる場合、その施用量は、面上に処理する場合は、処理面積1m2あたり、本発明化合物量で、通常0.01〜1000mgであり、空間に処理する場合は、処理空間1m3あたり、本発明化合物量で、通常0.01〜500mgである。本発明の有害節足動物防除剤が、乳剤、水和剤、フロアブル剤等に製剤化されている場合は、通常、有効成分濃度が、0.1〜1000ppmとなるように、水で希釈して施用し、油剤、エアゾール剤、燻煙剤、毒餌剤等は、そのまま施用してもよい。
【0057】
本発明の有害節足動物防除剤には、他の有害節足動物防除剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等を含有していてもよい。
【0058】
上記の他の有害節足動物防除剤、殺ダニ剤、殺線虫剤の有効成分としては、例えば、以下のものが挙げられる。
【0059】
(1)有機リン系化合物
アセフェート(acephate)、りん化アルミニウム(Aluminium phosphide)、ブタチオホス(butathiofos)、キャドサホス(cadusafos)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルフェンビンホス(ch1orfenvinphos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、シアノホス(cyanophos:CYAP)、ダイアジノン(diazinon)、DCIP(dichlorodiisopropyl ether)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion:ECP)、ジクロルボス(dichlorvos:DDVP)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジスルホトン(disulfoton)、EPN、エチオン(ethion)、エトプロホス(ethoprophos)、エトリムホス(etrimfos)、フェンチオン(fenthion:MPP)、フェニトロチオン(fenitrothion:MEP)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ホルモチオン(formothion)、りん化水素(Hydrogen phosphide)、イソフェンホス(isofenphos)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メスルフェンホス(mesulfenfos)、メチダチオン(methidathion:DMTP)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレッド(naled:BRP)、オキシデプロホス(oxydeprofos:ESP)、パラチオン(parathion)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet:PMP)、ピリミホスメチル(pirimiphos-methy1)、ピリダフェンチオン(pyridafenthion)、キナルホス(quinalphos)、フェントエート(phenthoate:PAP)、プロフェノホス(profenofos)、プロパホス(propaphos)、プロチオホス(prothiofos)、ピラクロホス(pyraclorfos)、サリチオン(salithion)、スルプロホス(sulprofos)、テブピリムホス(tebupirimfos)、テメホス(temephos)、テトラクロルビンホス(tetrach1orvinphos)、テルブホス(terbufos)、チオメトン(thiometon)、トリクロルホン(trichlorphon:DEP)、バミドチオン(vamidothion)等。
【0060】
(2)カーバメート系化合物
アラニカルブ(alanycarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、BPMC、カルバリル(carbary1)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、クロエトカルブ(cloethocarb)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb:MIPC)、メトルカルブ(metolcarb)、 メソミル(methomyl)、メチオカルブ(methiocarb)、NAC、オキサミル(oxamyl)、ピリミカーブ(pirimicarb)、プロポキスル(propoxur:PHC)、XMC、チオジカルブ(thiodicarb)、 キシリルカルブ(xylylcarb)等。
【0061】
(3)合成ピレスロイド系化合物
アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(allethrin)、ベンフルスリン(benfluthrin)、ベータ−シフルトリン(beta-cyfluthrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(ethofenprox) 、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルフェンプロックス(flufenoprox)、フルメスリン(flumethrin)、フルバリネート(fluvalinate)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、イミプロトリン(imiprothrin)、ペルメトリン(permethrin)、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリン(pyrethrins)、レスメトリン(resmethrin)、シグマ−サイパーメスリン(sigma-cypermethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル (EZ)−(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−プロプ−1−エニルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル (EZ)−(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−プロプ−1−エニルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル (1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート等。
【0062】
(4)ネライストキシン系化合物
カルタップ(cartap)、ベンスルタップ(bensu1tap)、チオシクラム(thiocyclam)、モノスルタップ(monosultap)、ビスルタップ(bisultap)等。
【0063】
(5)ネオニコチノイド系化合物
イミダクロプリド(imidac1oprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チアクロプリド(thiacloprid)、ジノテフラン(dinotefuran)、クロチアニジン(clothianidin)等。
【0064】
(6)ベンゾイル尿素系化合物
クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、ビストリフルロン(bistrifluron)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルアズロン(fluazuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)等。
【0065】
(7)フェニルピラゾール系化合物
アセトプロール(acetoprole)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fiproni1)、バニリプロール(vaniliprole)、ピリプロール(pyriprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)等。
【0066】
(8)Btトキシン系殺虫剤
バチルス・チューリンゲンシス菌由来の生芽胞および産生結晶毒素、並びにそれらの混合物。
【0067】
(9)ヒドラジン系化合物
クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)等。
【0068】
(10)有機塩素系化合物
アルドリン(aldrin)、ディルドリン(dieldrin)、ジエノクロル(dienochlor)、エンドスルファン(endosulfan)、メトキシクロル(methoxychlor)等。
【0069】
(11)天然系殺虫剤
マシン油(machine oil)、硫酸ニコチン(nicotine-sulfate)等。
【0070】
(12)その他の殺虫剤
アベルメクチン(avermectin-B)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、ブプロフェジン(buprofezin)、クロルフェナピル(chlorphenapyr)、シロマジン(cyromazine)、D−D(1,3-Dichloropropene)、エマメクチンベンゾエート(emamectin-benzoate)、フェナザキン(fenazaquin)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、ハイドロプレン(hydroprene)、インドキサカルブ(indoxacarb)、メトキサジアゾン(metoxadiazone)、ミルベマイシンA(milbemycin-A)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、スピノサッド(spinosad)、スルフラミド(sulfluramid)、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トリアゼメイト(triazamate)、フルベンジアミド(flubendiamide)、SI−0009、シフルメトフェン(cyflumetofen)、亜ひ酸(Arsenic acid)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、石灰窒素(Calcium cyanamide)、石灰硫黄合剤(Calcium polysulfide)、クロルデン(chlordane)、DDT、DSP、フルフェネリウム(flufenerim)、フロニックアミド(flonicamid)、フルリムフェン(flurimfen)、ホルメタネート(formetanate)、レピメクチン(lepimectin)、メタム・アンモニウム(metam-ammonium)、メタム・ナトリウム(metam-sodium)、臭化メチル(Methyl bromide)、ニディノテフラン(nidinotefuran)、オレイン酸カリウム(Potassium oleate)、プロトリフェンビュート(protrifenbute)、スピロメシフェン(spiromesifen)、硫黄(Sulfur)、メタフルミゾン(metaflumizone)、スピロテトラマット(spirotetramat)等。
【0071】
殺ダニ剤
アセキノシル(acequinocyl)、アミトラズ(amitraz)、ベンゾキシメート(benzoximate)、フェニソブロモレート(bromopropylate)、キノメチオネート(chinomethionat)、クロルベンジレート(chlorobenzilate)、CPCBS(chlorfenson)、クロフェンテジン(clofentezine)、ケルセン(ジコホル:dicofol)、エトキサゾール(etoxazole)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、フルプロキシフェン(fluproxyfen)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、プロパルギット(propargite:BPPS)、ポリナクチン複合体(polynactins)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(Pyrimidifen)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、テトラジホン(tetradifon)、スピロディクロフェン(spirodiclofen)、アミドフルメット(amidoflumet)、ビフェナゼート(Bifenazate)、シフルメトフェン(Cyflumetofen)等。
【0072】
殺線虫剤(殺線虫活性成分)
DCIP、フォスチアゼート(fosthiazate)、塩酸レバミゾール(levamisol)、メチルイソチオシアネート(methyisothiocyanate)、酒石酸モランテル(morantel tartarate)等。
【実施例】
【0073】
以下、本発明を製造例、製剤例及び試験例等によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定するものではない。
まず、本発明化合物の製造例を示す。尚、下記の製造例および参考製造例において、特に明記しない場合は、反応は窒素雰囲気下にて行った。
【0074】
製造例1

4−ヒドロキシメチル−6−フェニルピリミジン 0.26gをテトラヒドロフラン 3mlに溶かし、0℃で水素化ナトリウム 0.0067gを加え15分攪拌した。その後、1−ブロモ−2−ペンチン 0.25gを加え、3時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合一したものを、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−[(2−ペンチニルオキシ)メチル]−6−フェニルピリミジン(以下、本発明化合物(1)と記す。)0.19gを得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.14 (t, J = 7.5 Hz, 3.0H), 2.19-2.28 (m, 2.0H), 4.33-4.36 (m, 2.0H), 4.74 (s, 2.0H), 7.52 (t, J = 3.3 Hz, 3.0H), 7.92 (s, 1.0H), 8.10-8.16 (m, 2.0H), 9.18 (s, 1.0H).
【0075】
製造例2

4−ヒドロキシメチル−6−フェニルピリミジン 0.26gをテトラヒドロフラン 3mlに溶かし、0℃で水素化ナトリウム 0.0067gを加え15分攪拌した。その後、プロパルギルブロマイド 0.2gを加え、3時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合一したものを、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−に付し、4−[(プロパルギルオキシ)メチル]−6−フェニルピリミジン(以下、本発明化合物(2)と記す。)0.15gを得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.52 (t, J = 2.4 Hz, 1.0H), 4.38 (d, J = 2.4 Hz, 2.0H), 4.77 (s, 2.0H), 7.52 (t, J = 3.3 Hz, 3.0H), 7.91 (d, J = 0.7 Hz, 1.0H), 8.10-8.15 (m, 2.0H), 9.19 (s, 1.0H).
【0076】
製造例3〜9
1−ブロモ−2−ペンチンに代えて、1−ブロモ−2−ブチンを用い、製造例1に準じて、4−[(2−ブチニルオキシ)メチル]−6−フェニルピリミジン(本発明化合物(3)と記す。)を得る。
4−ヒドロキシメチル−6−フェニルピリミジンに代えて、4−ヒドロキシメチル−6−(2−チエニル)ピリミジンを用い、製造例1に準じて、4−[(2−ペンチニルオキシ)メチル]−6−(2−チエニル)ピリミジン(本発明化合物(4)と記す。)を得る。
4−ヒドロキシメチル−6−フェニルピリミジンに代えて、4−ヒドロキシメチル−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジンを用い、製造例1に準じて、4−[(2−ペンチニルオキシ)メチル]−6−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン(本発明化合物(5)と記す。)を得る。
4−ヒドロキシメチル−6−フェニルピリミジンに代えて、4−ヒドロキシメチル−6−(4−メチルフェニル)ピリミジンを用い、製造例1に準じて、4−[(2−ペンチニルオキシ)メチル]−6−(4−メチルフェニル)ピリミジン(本発明化合物(6)と記す。)を得る。
4−ヒドロキシメチル−6−フェニルピリミジンに代えて、4−ヒドロキシメチル−6−(2−メトキシフェニル)ピリミジンを用い、製造例1に準じて、4−[(2−ペンチニルオキシ)メチル]−6−(2−メトキシフェニル)ピリミジン(本発明化合物(7)と記す。)を得る。
4−ヒドロキシメチル−6−フェニルピリミジンに代えて、4−ヒドロキシメチル−6−(2−チエニル)ピリミジンを用い、製造例2に準じて、4−[(プロパルギルオキシ)メチル]−6−(2−チエニル)ピリミジン(本発明化合物(8)と記す。)を得る。
4−ヒドロキシメチル−6−フェニルピリミジンに代えて、4−ヒドロキシメチル−6−(4−メチルフェニル)ピリミジンを用い、製造例2に準じて、4−[(プロパルギルオキシ)メチル]−6−(4−メチルフェニル)ピリミジン(本発明化合物(9)と記す。)を得る。
【0077】
次に、本発明化合物の製造中間体の製造例を、参考製造例にて示す。
参考製造例1

4−フェニルピリミジン 1.03g、ペルオキソ二硫酸アンモニウム 2.41g、メタノール 18ml、水 8.4mlおよび濃硫酸 0.67mlの混合物を、約80℃で6時間攪拌した。その後、反応混合物を減圧条件下に濃縮した。得られた残渣に水を加え、次いで該水相がアルカリ性を呈すまで炭酸カリウムを加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−ヒドロキシメチル−6−フェニルピリミジン 0.46gを得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 3.22-3.25 (m,1.0H), 4.83-4.85 (m,2.0H), 7.50-7.54 (m,3.0H), 7.61 (s,1.0H), 8.09-8.12 (m,2.0H), 9.22 (s,1.0H)
【0078】
次に本発明化合物の具体例を下記に示す。

上記式におけるE、HetおよびLcyで示される基の組合せを、化合物番号と共に下記に示す。
[化合物番号:E,Het,Lcy]=
、[1:E-1,Het-1,Cy-13]、[2:E-1,Het-1,Cy-26]、[3:E-1,Het-1,Cy-39]、[4:E-1,Het-1,Cy-52]、[5:E-1,Het-1,Cy-65]、[6:E-1,Het-1,Cy-78]、[7:E-1,Het-1,Cy-91]、[8:E-1,Het-1,Cy-104]、[9:E-1,Het-1,Cy-117]、[10:E-1,Het-1,Cy-130]、[11:E-1,Het-1,Cy-143]、[12:E-1,Het-1,Cy-156]、[13:E-1,Het-1,Cy-169]、[14:E-1,Het-1,Cy-182]、[15:E-1,Het-1,Cy-195]、[16:E-1,Het-1,Cy-208]、[17:E-1,Het-2,Cy-9]、[18:E-1,Het-2,Cy-22]、[19:E-1,Het-2,Cy-35]、[20:E-1,Het-2,Cy-48]、[21:E-1,Het-2,Cy-61]、[22:E-1,Het-2,Cy-74]、[23:E-1,Het-2,Cy-87]、[24:E-1,Het-2,Cy-100]、[25:E-1,Het-2,Cy-113]、[26:E-1,Het-2,Cy-126]、[27:E-1,Het-2,Cy-139]、[28:E-1,Het-2,Cy-152]、[29:E-1,Het-2,Cy-165]、[30:E-1,Het-2,Cy-178]、[31:E-1,Het-2,Cy-191]、[32:E-1,Het-3,Cy-5]、[33:E-1,Het-3,Cy-18]、[34:E-1,Het-3,Cy-31]、[35:E-1,Het-3,Cy-44]、[36:E-1,Het-3,Cy-57]、[37:E-1,Het-3,Cy-70]、[38:E-1,Het-3,Cy-83]、[39:E-1,Het-3,Cy-96]、[40:E-1,Het-3,Cy-109]、[41:E-1,Het-3,Cy-122]、[42:E-1,Het-3,Cy-135]、[43:E-1,Het-3,Cy-148]、[44:E-1,Het-3,Cy-161]、[45:E-1,Het-3,Cy-174]、[46:E-1,Het-3,Cy-187]、[47:E-1,Het-4,Cy-1]、[48:E-1,Het-4,Cy-14]、[49:E-1,Het-4,Cy-27]、[50:E-1,Het-4,Cy-40]、[51:E-1,Het-4,Cy-53]、[52:E-1,Het-4,Cy-66]、[53:E-1,Het-4,Cy-79]、[54:E-1,Het-4,Cy-92]、[55:E-1,Het-4,Cy-105]、[56:E-1,Het-4,Cy-118]、[57:E-1,Het-4,Cy-131]、[58:E-1,Het-4,Cy-144]、[59:E-1,Het-4,Cy-157]、[60:E-1,Het-4,Cy-170]、[61:E-1,Het-4,Cy-183]、[62:E-1,Het-4,Cy-196]、[63:E-1,Het-4,Cy-209]、[64:E-1,Het-5,Cy-10]、[65:E-1,Het-5,Cy-23]、[66:E-1,Het-5,Cy-36]、[67:E-1,Het-5,Cy-49]、[68:E-1,Het-5,Cy-62]、[69:E-1,Het-5,Cy-75]、[70:E-1,Het-5,Cy-88]、[71:E-1,Het-5,Cy-101]、[72:E-1,Het-5,Cy-114]、[73:E-1,Het-5,Cy-127]、[74:E-1,Het-5,Cy-140]、[75:E-1,Het-5,Cy-153]、[76:E-1,Het-5,Cy-166]、[77:E-1,Het-5,Cy-179]、[78:E-1,Het-5,Cy-192]、[79:E-1,Het-6,Cy-6]、[80:E-1,Het-6,Cy-19]、[81:E-1,Het-6,Cy-32]、[82:E-1,Het-6,Cy-45]、[83:E-1,Het-6,Cy-58]、[84:E-1,Het-6,Cy-71]、[85:E-1,Het-6,Cy-84]、[86:E-1,Het-6,Cy-97]、[87:E-1,Het-6,Cy-110]、[88:E-1,Het-6,Cy-123]、[89:E-1,Het-6,Cy-136]、[90:E-1,Het-6,Cy-149]、[91:E-1,Het-6,Cy-162]、[92:E-1,Het-6,Cy-175]、[93:E-1,Het-6,Cy-188]、[94:E-1,Het-7,Cy-2]、[95:E-1,Het-7,Cy-15]、[96:E-1,Het-7,Cy-28]、[97:E-1,Het-7,Cy-41]、[98:E-1,Het-7,Cy-54]、[99:E-1,Het-7,Cy-67]、[100:E-1,Het-7,Cy-80]、[101:E-1,Het-7,Cy-93]、[102:E-1,Het-7,Cy-106]、[103:E-1,Het-7,Cy-119]、[104:E-1,Het-7,Cy-132]、[105:E-1,Het-7,Cy-145]、[106:E-1,Het-7,Cy-158]、[107:E-1,Het-7,Cy-171]、[108:E-1,Het-7,Cy-184]、[109:E-1,Het-7,Cy-197]、[110:E-1,Het-7,Cy-210]、[111:E-1,Het-8,Cy-11]、[112:E-1,Het-8,Cy-24]、[113:E-1,Het-8,Cy-37]、[114:E-1,Het-8,Cy-50]、[115:E-1,Het-8,Cy-63]、[116:E-1,Het-8,Cy-76]、[117:E-1,Het-8,Cy-89]、[118:E-1,Het-8,Cy-102]、[119:E-1,Het-8,Cy-115]、[120:E-1,Het-8,Cy-128]、[121:E-1,Het-8,Cy-141]、[122:E-1,Het-8,Cy-154]、[123:E-1,Het-8,Cy-167]、[124:E-1,Het-8,Cy-180]、[125:E-1,Het-8,Cy-193]、[126:E-1,Het-8,Cy-206]、[127:E-1,Het-9,Cy-7]、[128:E-1,Het-9,Cy-20]、[129:E-1,Het-9,Cy-33]、[130:E-1,Het-9,Cy-46]、[131:E-1,Het-9,Cy-59]、[132:E-1,Het-9,Cy-72]、[133:E-1,Het-9,Cy-85]、[134:E-1,Het-9,Cy-98]、[135:E-1,Het-9,Cy-111]、[136:E-1,Het-9,Cy-124]、[137:E-1,Het-9,Cy-137]、[138:E-1,Het-9,Cy-150]、[139:E-1,Het-9,Cy-163]、[140:E-1,Het-9,Cy-176]、[141:E-1,Het-9,Cy-189]、[142:E-2,Het-1,Cy-7]、[143:E-2,Het-1,Cy-20]、[144:E-2,Het-1,Cy-33]、[145:E-2,Het-1,Cy-46]、[146:E-2,Het-1,Cy-59]、[147:E-2,Het-1,Cy-72]、[148:E-2,Het-1,Cy-85]、[149:E-2,Het-1,Cy-98]、[150:E-2,Het-1,Cy-111]、[151:E-2,Het-1,Cy-124]、[152:E-2,Het-1,Cy-137]、[153:E-2,Het-1,Cy-150]、[154:E-2,Het-1,Cy-163]、[155:E-2,Het-1,Cy-176]、[156:E-2,Het-1,Cy-189]、[157:E-2,Het-2,Cy-3]、[158:E-2,Het-2,Cy-16]、[159:E-2,Het-2,Cy-29]、[160:E-2,Het-2,Cy-42]、[161:E-2,Het-2,Cy-55]、[162:E-2,Het-2,Cy-68]、[163:E-2,Het-2,Cy-81]、[164:E-2,Het-2,Cy-94]、[165:E-2,Het-2,Cy-107]、[166:E-2,Het-2,Cy-120]、[167:E-2,Het-2,Cy-133]、[168:E-2,Het-2,Cy-146]、[169:E-2,Het-2,Cy-159]、[170:E-2,Het-2,Cy-172]、[171:E-2,Het-2,Cy-185]、[172:E-2,Het-2,Cy-211]、[173:E-2,Het-3,Cy-12]、[174:E-2,Het-3,Cy-25]、[175:E-2,Het-3,Cy-38]、[176:E-2,Het-3,Cy-51]、[177:E-2,Het-3,Cy-64]、[178:E-2,Het-3,Cy-77]、[179:E-2,Het-3,Cy-90]、[180:E-2,Het-3,Cy-103]、[181:E-2,Het-3,Cy-116]、[182:E-2,Het-3,Cy-129]、[183:E-2,Het-3,Cy-142]、[184:E-2,Het-3,Cy-155]、[185:E-2,Het-3,Cy-168]、[186:E-2,Het-3,Cy-181]、[187:E-2,Het-3,Cy-194]、[188:E-2,Het-3,Cy-207]、[189:E-2,Het-4,Cy-8]、[190:E-2,Het-4,Cy-21]、[191:E-2,Het-4,Cy-34]、[192:E-2,Het-4,Cy-47]、[193:E-2,Het-4,Cy-60]、[194:E-2,Het-4,Cy-73]、[195:E-2,Het-4,Cy-86]、[196:E-2,Het-4,Cy-99]、[197:E-2,Het-4,Cy-112]、[198:E-2,Het-4,Cy-125]、[199:E-2,Het-4,Cy-138]、[200:E-2,Het-4,Cy-151]、[201:E-2,Het-4,Cy-164]、[202:E-2,Het-4,Cy-177]、[203:E-2,Het-4,Cy-190]、[204:E-2,Het-5,Cy-4]、[205:E-2,Het-5,Cy-17]、[206:E-2,Het-5,Cy-30]、[207:E-2,Het-5,Cy-43]、[208:E-2,Het-5,Cy-56]、[209:E-2,Het-5,Cy-69]、[210:E-2,Het-5,Cy-82]、[211:E-2,Het-5,Cy-95]、[212:E-2,Het-5,Cy-108]、[213:E-2,Het-5,Cy-121]、[214:E-2,Het-5,Cy-134]、[215:E-2,Het-5,Cy-147]、[216:E-2,Het-5,Cy-160]、[217:E-2,Het-5,Cy-173]、[218:E-2,Het-5,Cy-186]、[219:E-2,Het-5,Cy-212]、[220:E-2,Het-6,Cy-13]、[221:E-2,Het-6,Cy-26]、[222:E-2,Het-6,Cy-39]、[223:E-2,Het-6,Cy-52]、[224:E-2,Het-6,Cy-65]、[225:E-2,Het-6,Cy-78]、[226:E-2,Het-6,Cy-91]、[227:E-2,Het-6,Cy-104]、[228:E-2,Het-6,Cy-117]、[229:E-2,Het-6,Cy-130]、[230:E-2,Het-6,Cy-143]、[231:E-2,Het-6,Cy-156]、[232:E-2,Het-6,Cy-169]、[233:E-2,Het-6,Cy-182]、[234:E-2,Het-6,Cy-195]、[235:E-2,Het-6,Cy-208]、[236:E-2,Het-7,Cy-9]、[237:E-2,Het-7,Cy-22]、[238:E-2,Het-7,Cy-35]、[239:E-2,Het-7,Cy-48]、[240:E-2,Het-7,Cy-61]、[241:E-2,Het-7,Cy-74]、[242:E-2,Het-7,Cy-87]、[243:E-2,Het-7,Cy-100]、[244:E-2,Het-7,Cy-113]、[245:E-2,Het-7,Cy-126]、[246:E-2,Het-7,Cy-139]、[247:E-2,Het-7,Cy-152]、[248:E-2,Het-7,Cy-165]、[249:E-2,Het-7,Cy-178]、[250:E-2,Het-7,Cy-191]、[251:E-2,Het-8,Cy-5]、[252:E-2,Het-8,Cy-18]、[253:E-2,Het-8,Cy-31]、[254:E-2,Het-8,Cy-44]、[255:E-2,Het-8,Cy-57]、[256:E-2,Het-8,Cy-70]、[257:E-2,Het-8,Cy-83]、[258:E-2,Het-8,Cy-96]、[259:E-2,Het-8,Cy-109]、[260:E-2,Het-8,Cy-122]、[261:E-2,Het-8,Cy-135]、[262:E-2,Het-8,Cy-148]、[263:E-2,Het-8,Cy-161]、[264:E-2,Het-8,Cy-174]、[265:E-2,Het-8,Cy-187]、[266:E-2,Het-9,Cy-1]、[267:E-2,Het-9,Cy-14]、[268:E-2,Het-9,Cy-27]、[269:E-2,Het-9,Cy-40]、[270:E-2,Het-9,Cy-53]、[271:E-2,Het-9,Cy-66]、[272:E-2,Het-9,Cy-79]、[273:E-2,Het-9,Cy-92]、[274:E-2,Het-9,Cy-105]、[275:E-2,Het-9,Cy-118]、[276:E-2,Het-9,Cy-131]、[277:E-2,Het-9,Cy-144]、[278:E-2,Het-9,Cy-157]、[279:E-2,Het-9,Cy-170]、[280:E-2,Het-9,Cy-183]、[281:E-2,Het-9,Cy-196]、[282:E-2,Het-9,Cy-209]、[283:E-3,Het-1,Cy-1]、[284:E-3,Het-1,Cy-14]、[285:E-3,Het-1,Cy-27]、[286:E-3,Het-1,Cy-40]、[287:E-3,Het-1,Cy-53]、[288:E-3,Het-1,Cy-66]、[289:E-3,Het-1,Cy-79]、[290:E-3,Het-1,Cy-92]、[291:E-3,Het-1,Cy-105]、[292:E-3,Het-1,Cy-118]、[293:E-3,Het-1,Cy-131]、[294:E-3,Het-1,Cy-144]、[295:E-3,Het-1,Cy-157]、[296:E-3,Het-1,Cy-170]、[297:E-3,Het-1,Cy-183]、[298:E-3,Het-1,Cy-196]、[299:E-3,Het-1,Cy-209]、[300:E-3,Het-2,Cy-10]、[301:E-3,Het-2,Cy-23]、[302:E-3,Het-2,Cy-36]、[303:E-3,Het-2,Cy-49]、[304:E-3,Het-2,Cy-62]、[305:E-3,Het-2,Cy-75]、[306:E-3,Het-2,Cy-88]、[307:E-3,Het-2,Cy-101]、[308:E-3,Het-2,Cy-114]、[309:E-3,Het-2,Cy-127]、[310:E-3,Het-2,Cy-140]、[311:E-3,Het-2,Cy-153]、[312:E-3,Het-2,Cy-166]、[313:E-3,Het-2,Cy-179]、[314:E-3,Het-2,Cy-192]、[315:E-3,Het-3,Cy-6]、[316:E-3,Het-3,Cy-19]、[317:E-3,Het-3,Cy-32]、[318:E-3,Het-3,Cy-45]、[319:E-3,Het-3,Cy-58]、[320:E-3,Het-3,Cy-71]、[321:E-3,Het-3,Cy-84]、[322:E-3,Het-3,Cy-97]、[323:E-3,Het-3,Cy-110]、[324:E-3,Het-3,Cy-123]、[325:E-3,Het-3,Cy-136]、[326:E-3,Het-3,Cy-149]、[327:E-3,Het-3,Cy-162]、[328:E-3,Het-3,Cy-175]、[329:E-3,Het-3,Cy-188]、[330:E-3,Het-4,Cy-2]、[331:E-3,Het-4,Cy-15]、[332:E-3,Het-4,Cy-28]、[333:E-3,Het-4,Cy-41]、[334:E-3,Het-4,Cy-54]、[335:E-3,Het-4,Cy-67]、[336:E-3,Het-4,Cy-80]、[337:E-3,Het-4,Cy-93]、[338:E-3,Het-4,Cy-106]、[339:E-3,Het-4,Cy-119]、[340:E-3,Het-4,Cy-132]、[341:E-3,Het-4,Cy-145]、[342:E-3,Het-4,Cy-158]、[343:E-3,Het-4,Cy-171]、[344:E-3,Het-4,Cy-184]、[345:E-3,Het-4,Cy-197]、[346:E-3,Het-4,Cy-210]、[347:E-3,Het-5,Cy-11]、[348:E-3,Het-5,Cy-24]、[349:E-3,Het-5,Cy-37]、[350:E-3,Het-5,Cy-50]、[351:E-3,Het-5,Cy-63]、[352:E-3,Het-5,Cy-76]、[353:E-3,Het-5,Cy-89]、[354:E-3,Het-5,Cy-102]、[355:E-3,Het-5,Cy-115]、[356:E-3,Het-5,Cy-128]、[357:E-3,Het-5,Cy-141]、[358:E-3,Het-5,Cy-154]、[359:E-3,Het-5,Cy-167]、[360:E-3,Het-5,Cy-180]、[361:E-3,Het-5,Cy-193]、[362:E-3,Het-5,Cy-206]、[363:E-3,Het-6,Cy-7]、[364:E-3,Het-6,Cy-20]、[365:E-3,Het-6,Cy-33]、[366:E-3,Het-6,Cy-46]、[367:E-3,Het-6,Cy-59]、[368:E-3,Het-6,Cy-72]、[369:E-3,Het-6,Cy-85]、[370:E-3,Het-6,Cy-98]、[371:E-3,Het-6,Cy-111]、[372:E-3,Het-6,Cy-124]、[373:E-3,Het-6,Cy-137]、[374:E-3,Het-6,Cy-150]、[375:E-3,Het-6,Cy-163]、[376:E-3,Het-6,Cy-176]、[377:E-3,Het-6,Cy-189]、[378:E-3,Het-7,Cy-3]、[379:E-3,Het-7,Cy-16]、[380:E-3,Het-7,Cy-29]、[381:E-3,Het-7,Cy-42]、[382:E-3,Het-7,Cy-55]、[383:E-3,Het-7,Cy-68]、[384:E-3,Het-7,Cy-81]、[385:E-3,Het-7,Cy-94]、[386:E-3,Het-7,Cy-107]、[387:E-3,Het-7,Cy-120]、[388:E-3,Het-7,Cy-133]、[389:E-3,Het-7,Cy-146]、[390:E-3,Het-7,Cy-159]、[391:E-3,Het-7,Cy-172]、[392:E-3,Het-7,Cy-185]、[393:E-3,Het-7,Cy-211]、[394:E-3,Het-8,Cy-12]、[395:E-3,Het-8,Cy-25]、[396:E-3,Het-8,Cy-38]、[397:E-3,Het-8,Cy-51]、[398:E-3,Het-8,Cy-64]、[399:E-3,Het-8,Cy-77]、[400:E-3,Het-8,Cy-90]、
【0079】
[401:E-3,Het-8,Cy-103]、[402:E-3,Het-8,Cy-116]、[403:E-3,Het-8,Cy-129]、[404:E-3,Het-8,Cy-142]、[405:E-3,Het-8,Cy-155]、[406:E-3,Het-8,Cy-168]、[407:E-3,Het-8,Cy-181]、[408:E-3,Het-8,Cy-194]、[409:E-3,Het-8,Cy-207]、[410:E-3,Het-9,Cy-8]、[411:E-3,Het-9,Cy-21]、[412:E-3,Het-9,Cy-34]、[413:E-3,Het-9,Cy-47]、[414:E-3,Het-9,Cy-60]、[415:E-3,Het-9,Cy-73]、[416:E-3,Het-9,Cy-86]、[417:E-3,Het-9,Cy-99]、[418:E-3,Het-9,Cy-112]、[419:E-3,Het-9,Cy-125]、[420:E-3,Het-9,Cy-138]、[421:E-3,Het-9,Cy-151]、[422:E-3,Het-9,Cy-164]、[423:E-3,Het-9,Cy-177]、[424:E-3,Het-9,Cy-190]、[425:E-4,Het-1,Cy-24]、[426:E-4,Het-1,Cy-63]、[427:E-4,Het-1,Cy-102]、[428:E-4,Het-1,Cy-141]、[429:E-4,Het-1,Cy-180]、[430:E-4,Het-2,Cy-7]、[431:E-4,Het-2,Cy-46]、[432:E-4,Het-2,Cy-85]、[433:E-4,Het-2,Cy-124]、[434:E-4,Het-2,Cy-163]、[435:E-4,Het-3,Cy-29]、[436:E-4,Het-3,Cy-68]、[437:E-4,Het-3,Cy-107]、[438:E-4,Het-3,Cy-146]、[439:E-4,Het-3,Cy-185]、[440:E-4,Het-4,Cy-12]、[441:E-4,Het-4,Cy-51]、[442:E-4,Het-4,Cy-90]、[443:E-4,Het-4,Cy-129]、[444:E-4,Het-4,Cy-168]、[445:E-4,Het-4,Cy-207]、[446:E-4,Het-5,Cy-34]、[447:E-4,Het-5,Cy-73]、[448:E-4,Het-5,Cy-112]、[449:E-4,Het-5,Cy-151]、[450:E-4,Het-5,Cy-190]、[451:E-4,Het-6,Cy-17]、[452:E-4,Het-6,Cy-56]、[453:E-4,Het-6,Cy-95]、[454:E-4,Het-6,Cy-134]、[455:E-4,Het-6,Cy-173]、[456:E-4,Het-6,Cy-212]、[457:E-4,Het-7,Cy-39]、[458:E-4,Het-7,Cy-78]、[459:E-4,Het-7,Cy-117]、[460:E-4,Het-7,Cy-156]、[461:E-4,Het-7,Cy-195]、[462:E-4,Het-8,Cy-22]、[463:E-4,Het-8,Cy-61]、[464:E-4,Het-8,Cy-100]、[465:E-4,Het-8,Cy-139]、[466:E-4,Het-8,Cy-178]、[467:E-4,Het-9,Cy-5]、[468:E-4,Het-9,Cy-44]、[469:E-4,Het-9,Cy-83]、[470:E-4,Het-9,Cy-122]、[471:E-4,Het-9,Cy-161]、[472:E-5,Het-1,Cy-31]、[473:E-5,Het-1,Cy-70]、[474:E-5,Het-1,Cy-109]、[475:E-5,Het-1,Cy-148]、[476:E-5,Het-1,Cy-187]、[477:E-5,Het-2,Cy-14]、[478:E-5,Het-2,Cy-53]、[479:E-5,Het-2,Cy-92]、[480:E-5,Het-2,Cy-131]、[481:E-5,Het-2,Cy-170]、[482:E-5,Het-2,Cy-209]、[483:E-5,Het-3,Cy-36]、[484:E-5,Het-3,Cy-75]、[485:E-5,Het-3,Cy-114]、[486:E-5,Het-3,Cy-153]、[487:E-5,Het-3,Cy-192]、[488:E-5,Het-4,Cy-19]、[489:E-5,Het-4,Cy-58]、[490:E-5,Het-4,Cy-97]、[491:E-5,Het-4,Cy-136]、[492:E-5,Het-4,Cy-175]、[493:E-5,Het-5,Cy-2]、[494:E-5,Het-5,Cy-41]、[495:E-5,Het-5,Cy-80]、[496:E-5,Het-5,Cy-119]、[497:E-5,Het-5,Cy-158]、[498:E-5,Het-5,Cy-197]、[499:E-5,Het-6,Cy-24]、[500:E-5,Het-6,Cy-63]、[501:E-5,Het-6,Cy-102]、[502:E-5,Het-6,Cy-141]、[503:E-5,Het-6,Cy-180]、[504:E-5,Het-7,Cy-7]、[505:E-5,Het-7,Cy-46]、[506:E-5,Het-7,Cy-85]、[507:E-5,Het-7,Cy-124]、[508:E-5,Het-7,Cy-163]、[509:E-5,Het-8,Cy-29]、[510:E-5,Het-8,Cy-68]、[511:E-5,Het-8,Cy-107]、[512:E-5,Het-8,Cy-146]、[513:E-5,Het-8,Cy-185]、[514:E-5,Het-9,Cy-12]、[515:E-5,Het-9,Cy-51]、[516:E-5,Het-9,Cy-90]、[517:E-5,Het-9,Cy-129]、[518:E-5,Het-9,Cy-168]、[519:E-5,Het-9,Cy-207]、[520:E-6,Het-1,Cy-38]、[521:E-6,Het-1,Cy-77]、[522:E-6,Het-1,Cy-116]、[523:E-6,Het-1,Cy-155]、[524:E-6,Het-1,Cy-194]、[525:E-6,Het-2,Cy-21]、[526:E-6,Het-2,Cy-60]、[527:E-6,Het-2,Cy-99]、[528:E-6,Het-2,Cy-138]、[529:E-6,Het-2,Cy-177]、[530:E-6,Het-3,Cy-4]、[531:E-6,Het-3,Cy-43]、[532:E-6,Het-3,Cy-82]、[533:E-6,Het-3,Cy-121]、[534:E-6,Het-3,Cy-160]、[535:E-6,Het-4,Cy-26]、[536:E-6,Het-4,Cy-65]、[537:E-6,Het-4,Cy-104]、[538:E-6,Het-4,Cy-143]、[539:E-6,Het-4,Cy-182]、[540:E-6,Het-5,Cy-9]、[541:E-6,Het-5,Cy-48]、[542:E-6,Het-5,Cy-87]、[543:E-6,Het-5,Cy-126]、[544:E-6,Het-5,Cy-165]、[545:E-6,Het-6,Cy-31]、[546:E-6,Het-6,Cy-70]、[547:E-6,Het-6,Cy-109]、[548:E-6,Het-6,Cy-148]、[549:E-6,Het-6,Cy-187]、[550:E-6,Het-7,Cy-14]、[551:E-6,Het-7,Cy-53]、[552:E-6,Het-7,Cy-92]、[553:E-6,Het-7,Cy-131]、[554:E-6,Het-7,Cy-170]、[555:E-6,Het-7,Cy-209]、[556:E-6,Het-8,Cy-36]、[557:E-6,Het-8,Cy-75]、[558:E-6,Het-8,Cy-114]、[559:E-6,Het-8,Cy-153]、[560:E-6,Het-8,Cy-192]、[561:E-6,Het-9,Cy-19]、[562:E-6,Het-9,Cy-58]、[563:E-6,Het-9,Cy-97]、[564:E-6,Het-9,Cy-136]、[565:E-6,Het-9,Cy-175]、[566:E-7,Het-1,Cy-6]、[567:E-7,Het-1,Cy-45]、[568:E-7,Het-1,Cy-84]、[569:E-7,Het-1,Cy-123]、[570:E-7,Het-1,Cy-162]、[571:E-7,Het-2,Cy-28]、[572:E-7,Het-2,Cy-67]、[573:E-7,Het-2,Cy-106]、[574:E-7,Het-2,Cy-145]、[575:E-7,Het-2,Cy-184]、[576:E-7,Het-3,Cy-11]、[577:E-7,Het-3,Cy-50]、[578:E-7,Het-3,Cy-89]、[579:E-7,Het-3,Cy-128]、[580:E-7,Het-3,Cy-167]、[581:E-7,Het-3,Cy-206]、[582:E-7,Het-4,Cy-33]、[583:E-7,Het-4,Cy-72]、[584:E-7,Het-4,Cy-111]、[585:E-7,Het-4,Cy-150]、[586:E-7,Het-4,Cy-189]、[587:E-7,Het-5,Cy-16]、[588:E-7,Het-5,Cy-55]、[589:E-7,Het-5,Cy-94]、[590:E-7,Het-5,Cy-133]、[591:E-7,Het-5,Cy-172]、[592:E-7,Het-5,Cy-211]、[593:E-7,Het-6,Cy-38]、[594:E-7,Het-6,Cy-77]、[595:E-7,Het-6,Cy-116]、[596:E-7,Het-6,Cy-155]、[597:E-7,Het-6,Cy-194]、[598:E-7,Het-7,Cy-21]、[599:E-7,Het-7,Cy-60]、[600:E-7,Het-7,Cy-99]、[601:E-7,Het-7,Cy-138]、[602:E-7,Het-7,Cy-177]、[603:E-7,Het-8,Cy-4]、[604:E-7,Het-8,Cy-43]、[605:E-7,Het-8,Cy-82]、[606:E-7,Het-8,Cy-121]、[607:E-7,Het-8,Cy-160]、[608:E-7,Het-9,Cy-26]、[609:E-7,Het-9,Cy-65]、[610:E-7,Het-9,Cy-104]、[611:E-7,Het-9,Cy-143]、[612:E-7,Het-9,Cy-182]、[613:E-8,Het-1,Cy-13]、[614:E-8,Het-1,Cy-52]、[615:E-8,Het-1,Cy-91]、[616:E-8,Het-1,Cy-130]、[617:E-8,Het-1,Cy-169]、[618:E-8,Het-1,Cy-208]、[619:E-8,Het-2,Cy-35]、[620:E-8,Het-2,Cy-74]、[621:E-8,Het-2,Cy-113]、[622:E-8,Het-2,Cy-152]、[623:E-8,Het-2,Cy-191]、[624:E-8,Het-3,Cy-18]、[625:E-8,Het-3,Cy-57]、[626:E-8,Het-3,Cy-96]、[627:E-8,Het-3,Cy-135]、[628:E-8,Het-3,Cy-174]、[629:E-8,Het-4,Cy-1]、[630:E-8,Het-4,Cy-40]、[631:E-8,Het-4,Cy-79]、[632:E-8,Het-4,Cy-118]、[633:E-8,Het-4,Cy-157]、[634:E-8,Het-4,Cy-196]、[635:E-8,Het-5,Cy-23]、[636:E-8,Het-5,Cy-62]、[637:E-8,Het-5,Cy-101]、[638:E-8,Het-5,Cy-140]、[639:E-8,Het-5,Cy-179]、[640:E-8,Het-6,Cy-6]、[641:E-8,Het-6,Cy-45]、[642:E-8,Het-6,Cy-84]、[643:E-8,Het-6,Cy-123]、[644:E-8,Het-6,Cy-162]、[645:E-8,Het-7,Cy-28]、[646:E-8,Het-7,Cy-67]、[647:E-8,Het-7,Cy-106]、[648:E-8,Het-7,Cy-145]、[649:E-8,Het-7,Cy-184]、[650:E-8,Het-8,Cy-11]、[651:E-8,Het-8,Cy-50]、[652:E-8,Het-8,Cy-89]、[653:E-8,Het-8,Cy-128]、[654:E-8,Het-8,Cy-167]、[655:E-8,Het-8,Cy-206]、[656:E-8,Het-9,Cy-33]、[657:E-8,Het-9,Cy-72]、[658:E-8,Het-9,Cy-111]、[659:E-8,Het-9,Cy-150]、[660:E-8,Het-9,Cy-189]、[661:E-9,Het-1,Cy-20]、[662:E-9,Het-1,Cy-59]、[663:E-9,Het-1,Cy-98]、[664:E-9,Het-1,Cy-137]、[665:E-9,Het-1,Cy-176]、[666:E-9,Het-2,Cy-3]、[667:E-9,Het-2,Cy-42]、[668:E-9,Het-2,Cy-81]、[669:E-9,Het-2,Cy-120]、[670:E-9,Het-2,Cy-159]、[671:E-9,Het-3,Cy-25]、[672:E-9,Het-3,Cy-64]、[673:E-9,Het-3,Cy-103]、[674:E-9,Het-3,Cy-142]、[675:E-9,Het-3,Cy-181]、[676:E-9,Het-4,Cy-8]、[677:E-9,Het-4,Cy-47]、[678:E-9,Het-4,Cy-86]、[679:E-9,Het-4,Cy-125]、[680:E-9,Het-4,Cy-164]、[681:E-9,Het-5,Cy-30]、[682:E-9,Het-5,Cy-69]、[683:E-9,Het-5,Cy-108]、[684:E-9,Het-5,Cy-147]、[685:E-9,Het-5,Cy-186]、[686:E-9,Het-6,Cy-13]、[687:E-9,Het-6,Cy-52]、[688:E-9,Het-6,Cy-91]、[689:E-9,Het-6,Cy-130]、[690:E-9,Het-6,Cy-169]、[691:E-9,Het-6,Cy-208]、[692:E-9,Het-7,Cy-35]、[693:E-9,Het-7,Cy-74]、[694:E-9,Het-7,Cy-113]、[695:E-9,Het-7,Cy-152]、[696:E-9,Het-7,Cy-191]、[697:E-9,Het-8,Cy-18]、[698:E-9,Het-8,Cy-57]、[699:E-9,Het-8,Cy-96]、[700:E-9,Het-8,Cy-135]、[701:E-9,Het-8,Cy-174]、[702:E-9,Het-9,Cy-1]、[703:E-9,Het-9,Cy-40]、[704:E-9,Het-9,Cy-79]、[705:E-9,Het-9,Cy-118]、[706:E-9,Het-9,Cy-157]、[707:E-9,Het-9,Cy-196]。
【0080】
但し、上記の組合せの記載において、E-1〜E-18は下記の基を表し、

【0081】
Het-1〜Het-9は下記の6員芳香族複素環基(〇で示される位置でEと結合し、●で示される位置でLcyと結合する。)を表し、

【0082】
Cy-001〜Cy-212は下記の3〜11員環基を表す。

【0083】

【0084】

【0085】

【0086】

【0087】

【0088】

【0089】
次に、製剤例を示す。なお、部は重量部を表す。
【0090】
製剤例1
本発明化合物(1)〜(9)の各々10部を、キシレン35部とN,N−ジメチルホルムアミド35部との混合物に溶解し、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、良く攪拌混合して、各々の10%乳剤を得る。
【0091】
製剤例2
本発明化合物(1)〜(9)の各々20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部および珪藻土54部を混合した中に加え、良く攪拌混合して、各々の20%水和剤を得る。
【0092】
製剤例3
本発明化合物(1)〜(9)の各々2部に、合成含水酸化珪素微粉末1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部およびカオリンクレー65部を加え充分攪拌混合する。ついでこれらの混合物に適当量の水を加え、さらに攪拌し、増粒機で製粒し、通風乾燥して、各々の2%粒剤を得る。
【0093】
製剤例4
本発明化合物(1)〜(9)の各々1部を適当量のアセトンに溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5部、PAP0.3部およびフバサミクレー93.7部を加え、充分攪拌混合し、アセトンを蒸発除去して、各々の1%粉剤を得る。
【0094】
製剤例5
本発明化合物(1)〜(9)の各々10部;ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン35部;および水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、各々の10%フロアブル剤を得る。
【0095】
製剤例6
本発明化合物(1)〜(9)の各々0.1部をキシレン5部およびトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯油89.9部に混合して、各々の0.1%油剤を得る。
【0096】
製剤例7
本発明化合物(1)〜(9)の各々10mgをアセトン0.5mlに溶解し、この溶液を、動物用固形飼料粉末(飼育繁殖用固形飼料粉末CE−2、日本クレア株式会社商品)5gに処理し、均一に混合する。次いで、アセトンを蒸発乾燥させて、各々の毒餌を得る。
【0097】
次に、本発明化合物の有害節足動物防除効力を試験例により示す。なお、下記の試験例において、下記の略号は以下の意味を表す。
Cb:無処理区の処理前の虫数
Cai:無処理区の観察時の虫数
Tb:処理区の処理前の虫数
Tai:処理区の観察時の虫数
【0098】
試験例1
本発明化合物(1)〜(2)の各々を用いて、製剤例5に従って製剤を調製し、該製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用散布液を調製した。
一方、ポリエチレンカップにキュウリを植え、第1本葉が展開するまでに生育させ、そこにワタアブラムシ約30頭を寄生させた。1日後、そのキュウリに上記の試験用散布液を20ml/カップの割合で散布した。散布6日後にワタアブラムシの数を調査し、次の式により防除価を求めた。
防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×Tb)}×100
その結果、本発明化合物(1)〜(2)の試験用散布液の処理区は、防除価60%以上を示した。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明化合物は、有害節足動物防除剤の有効成分として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)

〔式中、Z1は窒素原子またはCR8を表し、
2は窒素原子またはCR9を表し、
4はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、
8およびR9は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、
1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、
2及びR3は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、
AはC1−C3アルキレン基を表し、
Lは単結合、-J-または-J-A1-を表し、
1はC1−C3アルキレン基を表し、
Jは酸素原子、硫黄原子、-S(O)-、-S(O)2-、-(NR5)-または-(CR67)-を表し、
5、R6およびR7は同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、C2−C5アルキルカルボニル基、C2−C5アルコキシカルボニル基またはベンジル基を表し、
Cyは3〜11員環基{但し、該3〜11員環基はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C5アルキルカルボニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C5アルコキシカルボニル基、シアノ基、オキシ基、チオ基およびハロゲン原子からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい。}を表す。〕
で示される複素環化合物。
【請求項2】
式(I)において、R4がフッ素原子、塩素原子、メチル基またはトリフルオロメチル基である請求項1記載の複素環化合物。
【請求項3】
式(I)において、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子である請求項1または2記載の複素環化合物。
【請求項4】
式(I)において、R1がC1−C4アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、ハロゲン原子または水素原子である請求項1または2記載の複素環化合物。
【請求項5】
式(I)において、R1がC1−C2アルキル基または水素原子であり、R2が水素原子であり、R3がC1−C2アルキル基、塩素原子または水素原子であり、Aがメチレン基またはエチレン基である請求項1または2記載の複素環化合物。
【請求項6】
式(I)において、Cyが5−6員環基{但し、該5〜6員環基はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C5アルキルカルボニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C5アルコキシカルボニル基、シアノ基、オキシ基、チオ基およびハロゲン原子からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい。}である請求項1〜5のいずれか記載の複素環化合物。
【請求項7】
式(I)において、Lが単結合、-J2-または-J2-A2-であり、A2がC1−C2アルキレン基であり、J2が酸素原子、硫黄原子、-(NR5)-または-(CR67)-であり、R5、R6およびR7が同一または相異なり、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C3アルコキシ基、C2−C3アルキルカルボニル基、C2−C3アルコキシカルボニル基またはベンジル基であり、Cyが5−6員環基{但し、該5−6員環基はハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基、シアノ基およびハロゲン原子からなる群より選ばれる基で置換されていてもよい。}である請求項1〜5のいずれか記載の複素環化合物。
【請求項8】
式(I)において、R4、R8およびR9が同一または相異なり、メチル基、塩素原子、フッ素原子または水素原子である請求項1〜7のいずれか記載の複素環化合物。
【請求項9】
式(I)において、Z1が窒素原子、CHまたはCFであり、Z2が窒素原子、CHまたはCClであり、R4がメチル基または水素原子である請求項1〜7のいずれか記載の複素環化合物。
【請求項10】
式(I)において、Z1がCHであり、Z2が窒素原子であり、R4が水素原子である請求項1〜7のいずれか記載の複素環化合物。
【請求項11】
請求項1〜10いずれか記載の複素環化合物を有効成分として含有する有害節足動物防除剤。
【請求項12】
請求項1〜10いずれか記載の複素環化合物の有効量を有害節足動物又は有害節足動物の生育場所に施用する有害節足動物の防除方法。

【公開番号】特開2009−143872(P2009−143872A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−324477(P2007−324477)
【出願日】平成19年12月17日(2007.12.17)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】