説明

見つけ出せるゴルフボールに関係する装置、方法及びシステム

ゴルフボールと、ゴルフボールを見つけ出すためのシステムと、ゴルフボールを作るための方法と、そのようなボールを使用するための方法が開示されている。或る代表的なゴルフボールの場合、ボールは、シェルと、シェルに包まれたコア材と、コア材の中に配置され、少なくとも1つパーフォレーションを有しているタグと、を含んでいる。タグは、一体に連結されているダイオードとアンテナを含んでいる。別の代表的なゴルフボールは、シェルと、シェルの中に包まれたコア材と、コア材の中にあり、アンテナに連結されている電気的要素を有しているタグと、を含んでおり、タグは、携帯装置から少なくとも20フィートの範囲に亘って検出可能であり、このゴルフボールは耐久性が高く、米国ゴルフ協会のゴルフボール仕様を実質的に満足している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフの様なスポーツに、より具体的には、ゴルフボール、ゴルフボールを作るための方法、及びゴルフボールを使用するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
人々は、ゴルフをするときに、よくゴルフボールを無くす。ボールが無くなると、プレーヤーは無くしたボールを捜すのでゲームが遅くなり、(新しいボールの費用のため)プレイ費が高いものにつく。更に、米国のゴルフ協会の規則によって、プレーヤーは、ゴルフボールを紛失すると、ゴルフのラウンド又はゲームのストロークにペナルティーが課される。
【0003】
紛失したボールによって引き起こされる幾つかの問題を避けるために、今までに見つけ出せるゴルフボールを作る試みがなされてきた。そのような試みの1つが、ドイツ特許第G8709503.3号(Helmut Mayer 1988年)である。このドイツ特許では、ツーピースのゴルフボールに、コアの外層に貼り付けられ箔の反射器が装着されている。シェルが、箔の反射器とコアを取り囲んでいる。各反射器は、2部品の箔アンテナの各内側端部にダイオードが接続された構成となっている。ダイオードは、反射信号の周波数を受信信号の周波数の2倍にする。反射器に向かって信号を送るのに用いられる5ワットの送信器が、ボールを捜すのに用いられる。箔アンテナとダイオードによって反射信号が生成され、受信器に向かって反射し戻されると、ボールが見つかる。このドイツ特許のボールの反射器とダイオードの装置は、ボールの耐久性を低下させ、ボールの製造を難しく且つ費用の掛かるものにする。箔の反射器がシェル/コアの界面を遮断しているために、そのようなボールを叩くクラブヘッドの衝撃によってボールが破裂する。更に、この界面に反射器があると、そのようなボールの飛距離に悪影響が生じる。
【0004】
見つけ出せるゴルフボールを作るための当該技術におけるもう一つの試みが、到達領域で使用するためのゴルフボールについて述べたPCT特許出願第WO0102060A1に記載されている。このゴルフボールは、特定のボールを識別する能動無線周波識別装置(RFID)を含んでいる。RFIDは、受信した無線信号で起動される能動(例えばトランジスタを含む)ASICチップを含んでいる。RFID装置は、ボールのコア内に配置されている密封カプセル内に取り付けられている。RFID装置は、短い範囲(例えば約10フィート未満)でのみ使用するように設計されている。RFIDをボール内に保持する密封カプセルを使用すると、このボールを作る費用が高額になる。
【0005】
見つけ出せるゴルフボールを作るための先行技術の試みの別の例には、米国特許第5,626,531号、第5,423,549号、第5,662,534号、第5,820,484号がある。
【0006】
【特許文献1】ドイツ特許第G8709503.3号
【特許文献2】PCT特許出願第WO0102060A1
【特許文献3】米国特許第5,626,531号
【特許文献4】米国特許第5,423,549号
【特許文献5】米国特許第5,662,534号
【特許文献6】米国特許第5,820,484号
【特許文献7】米国特許第5,508,350号
【特許文献8】米国特許第4,955,613号
【特許文献9】米国特許第5,538,794号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここでは、見つけ出せるゴルフボールに関係する装置、方法及びシステムについて説明する。
【0008】
本発明の或る態様の或る代表的な実施形態では、ゴルフボールは、シェルと、シェルに包まれているコア材と、コア材の中に配置され、少なくとも1つのパーフォレーションを有しているタグと、を含んでいる。タグは、アンテナに連結されているダイオードを含んでいる。或る具体的な実施形態では、前記少なくとも1つのパーフォレーションは、タグの外径内のボイド又は開口部である。
【0009】
本発明の別の態様の或る代表的な実施形態では、ゴルフボールは、シェルと、シェルに包まれているコア材と、コア材の中に配置され、少なくとも(タグと携帯型送受信装置を隔てる)約20フィートの範囲に亘って携帯型送受信装置で検出可能なタグと、を含んでいる。本ゴルフボールは、耐久性が高く(例えば、このようなボールの殆どは、ゴルフ業界が使用している標準的な試験方法を使って少なくとも20回のキャノンヒットに正常に耐えることができる)、米国ゴルフ協会のゴルフボール仕様又はセントアンドリュースのロイヤル&アンシャントゴルフクラブのゴルフボール仕様を実質的に満足している。
【0010】
本発明の別の態様の代表的な実施形態によれば、システムは、アンテナとダイオードを含むタグを有しているゴルフボールと、少なくとも20フィートの範囲に亘ってタグを検出することができ連邦通信委員会の規定を満足する携帯型送受信装置と、を含んでいる。
【0011】
本発明の別の態様の代表的な実施形態によれば、ゴルフボールを製作する方法は、第1部分と第2部分を有するコアの前駆物質部材を形成する段階と;前記第1部分と第2部分の間に、少なくとも1つのパーフォレーションを有するタグを配置する段階と;前記第1部分と第2部分を、両者の間にタグが入っている状態で、金型構造体の中に入れる段階と;前記タグが中に入っている両部分をモールド成形して、材料を、第1及び第2部分の一方から、少なくとも1つのパーフォレーションの中へ押し出し、第1及び第2部分の他方と接触させる段階と、を含んでいる。前記モールド成形工程から直接的に、又は前記モールド成形後の工程を通して、の何れかで形成されたコア部材は、次にシェルに包み込まれる。第1及び第2部分は、各部分を独立して作るモールド成形工程によって別々に作ってもよいし、スラグを作るモールド成形工程によって作り、次に半分に切断して両方の部分を形成してもよい。
【0012】
更に、少なくとも1つのタグが入っているゴルフボールを見つけるのに用いられる携帯型送受信器の幾つかの実施形態について、ここに記載されている。これら携帯型送受信器は、或る実施形態では、少なくとも約20フィートの範囲でゴルフボールを発見するように設計され、連邦通信委員会(FCC)規則の様な無線装置に関する行政規則を実質的に満足するように設計されている。例えば、これら或る実施形態は、約1ワットの最大ピーク電力又は4ワットの有効等方性放射電力以下で送信するように設計されている。
【0013】
更に、2つのアンテナ部分の間に並列に連結された2つのダイオードを含むタグの幾つかの代替実施形態について、ここに記載されている。このタグは、或る実施形態では、ゴルフボールのコア材の中に配置されている。このダブルダイオードタグは、ここに記載する様々なタグ内に示されているシングルダイオードにダブルダイオード配置を置き換えることによって、ここに示している様々なタグの代替品として用いることができる。
【0014】
更に、二つ以上の面にアンテナ部分を有しているタグの幾つかの代替実施形態についても、ここに記載されている。これらのタグは、螺旋形タグ、又は最初は平面構造体であるが次いで非平面構造体に曲げ又は成形されるタグに関する開示されている幾つかの異なる実施形態の様な三次元タグと考えられる。
【0015】
更に、18ホールのゴルフコースの様なゴルフコースを運営するための方法の幾つかの実施形態についても、ここに記載されている。これらの方法には、見つけ出せるボールと携帯型ユニットを使ってプレーするゴフファーに割引を与えることが含まれている。別の方法には、ゴルフコースが閉じた後で紛失した見つけ出せるボールを探すこと、及びラフ領域の草を少ない頻度で刈る(草を、見つけ出せるボールを使用しないゴルフコースよりも高く生長させる)こと、が含まれている。
【0016】
ゴルフボール、携帯型送受信器、ボール及び携帯型システムの別の実施形態と、ボールを製造する方法と、ボールの使用方法について説明している。本発明の様々な態様のこの他の特徴及び実施形態は、この説明を読めば明白になるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明を添付図面に例示しているが、これは本発明を限定するものではなく、また、図中、同様の参照番号は同様の要素を示している。
【0018】
本発明の様々な実施形態と態様について、添付図面を参照しながら以下に詳細に説明する。以下の説明と図面は、本発明を説明するためのものであり、本発明に限定を加えるものではない。寸法、重量、周波数の様な数々の具体的な詳細事項は、本発明の様々な実施形態を完全に理解頂くために記載している。しかしながら、或る例では、本発明を細部において不必要に曖昧にしないために、周知又は従来からの詳細事項については、詳しくは述べない。
【0019】
図1Aは、見つけ出せるゴルフボールを見つけ出すのに携帯型送受信器を使用するシステムの例を示している。ゴルファーのような人18は、ゴルフボール内に埋め込まれたタグ12を含む見つけ出せるゴルフボール10の位置を突き止めるように設計されている携帯型送受信器を携えている。携帯型送受信器14は、電磁信号16を放射し、それがタグ12で反射されて送受信器に戻され、その反射信号を携帯型ユニット14内の受信器が受信する、レーダーシステムとして作動する。タグ12の様な様々な型式のタグをゴルフボール内に使用することに関し、以下に詳しく説明する。これらのタグは、通常、アンテナと、アンテナに連結されたダイオードを含んでいる。ダイオードは、反射信号の周波数を倍にして(又は、受信信号の別の高調波を提供して)、受信器が、放射された信号の周波数を修正することなくそのまま反射する別の物体とは区別して、ゴルフボールを検出し見つけ出し易いようにする。ゴルフボール10内のタグは、通常、ボールの中心近くに配置され、ボールの対称が維持されるように配置される。例えば、タグを備えたボールの重力(及び対称性)の中心は、タグ無しのボールと実質的に同じである。或る実施形態のタグは、タグを入れて出来上がったボールが、米国ゴルフ協会の仕様又はセントアンドリュース・ロイヤル&アンシャント・ゴルフクラブ(「R&A」)の仕様に則ったボールと同じ重量及び寸法を有するような、重量と寸法である。更に、或る実施形態では、タグを備えたボールは、米国ゴルフ協会又はR&Aによって使用が認可されたボールと同じ性能特性(例えば、初期速度)を有している。或る実施形態では、タグは、多くはタグのアンテナの外周内にパーフォレーション、ボイド、又は穴を含んでいる。このパーフォレーション、ボイド、又は穴は、通常は2つの部分がパーフォレーションを通して噛み合うことができるようにし、及び/又はコアのゴム組成物がパーフォレーションを通って流れてボール内に更なる強度を与えることができるようにすることによって、ボールの耐久性を増す。従って、ボールの耐久性は、大幅に改善される。
【0020】
図1Aに示す携帯型ユニット14は、図1Bと1Cに示す形態であってもよい。図1Bと1Cに示しているこの形態は、携帯型ユニットについて考えられる多くの形態の一例である。この携帯型装置は、代表的には、長さ4−5インチ、直径約1.5インチの円筒形のハンドルを有する小型の装置である。ハンドル21の様な円筒形のハンドルは、図1Bと1Cに示すアンテナケーシング22の様なアンテナを入れる六面体に取り付けられている。図1Bは、本発明の或る実施形態で用いられる携帯型送受信器の側面図である。図1Cは、図1Bに示す携帯型ユニットの斜視図である。携帯型ユニットは、連邦通信委員会の全ての規則を遵守しており、バッテリーで駆動されるのが望ましい。バッテリーは、ハンドル21内に収納されており、ユーザーによってハンドル内に入れられる従来型のAAバッテリーでもよいし、AC壁型/家屋用ソケット又は持ち運び可能で再充電可能なユニット(例えばゴルフカート)を使って再充電可能なバッテリーでもよい。連邦通信委員会(FCC)の規則、又は無線装置に関する他の適用可能な行政規則に合致させるために、携帯型ユニットは、パルス式(又は非パルス式)レーダーを、1ワット以下の電力で放射する。或る実施形態では、携帯型ユニットは、その送信器を通して、1ワットまでの最大ピーク出力及び4ワットまでの有効等方性放射出力(EIRP)のパルス式レーダー信号を放射する。従って、ゴルフボールの位置を突き止めるための携帯型ユニットは、米国内では、一般の人に販売し、一般の人が使用できる。携帯型送受信器の幾つかの実施形態について、以下に説明する。これらの実施形態の少なくとも幾つかは、米国以外の国の法的要件を満たしているので、それらの国でも、一般の人に販売し、一般の人が使用できる。例えば、欧州連合で使用し販売するための携帯型ユニットは、通常は、R&TTE(無線及び電信電話ターミナル施設)指令毎のCE表示要件及び国家スペクトル当局の要件に合致するように作られる。
【0021】
図2Aは、或る実施形態によるタグの電気回路を示している。タグ50の回路は、2つの部分52と54を有するアンテナを含んでいる。部分52はダイオード56の一端に連結され、部分54はダイオード56の他端に連結されている。インダクタを含む送信線58は、図2Aに示すように、ダイオード56を跨いでこれと並列に連結されている。ダイオード56は、受信周波数を倍にして、タグからの反射信号が受信信号の2倍(又は何らかの高調波)となるように設計されている。ここで説明する2倍の高調波は1つの具体的な実施形態であり、別の実施形態では、異なる高調波又は受信信号の何倍かの高調波を使用するものと理解されたい。図2Bは、図2Aの回路の構造的表現を示している。具体的に図2Bでは、アンテナ部分52と54の各端部がダイオード56に連結され、ダイオード56と並列に、送信線58が連結されている。回路70の或る実施形態では、ダイオード56は、Metelics社製の部品番号SMND−840のダイオードで、SOD323パッケージと呼ばれるパッケージで入手可能である。図2Aと2Bに示す回路は、以下の説明から明白になるように、様々な異なる形状と構成を有する構造で実施することができる。
【0022】
図2Cと2Dは、2つのアンテナ部分の間に並列に連結された2つのダイオードを使用するタグの2つの代表的な実施形態を示している。ここに示し又は説明する(例えば、図3A−5P又は9A−9H又は10A又は10Cに示している)様々なタグは、何れも、図2Aの単一ダイオードの実施形態ではなく、図2C又は2Dの何れかの回路を使用することができる。タグ72の例では、インダクタは無く、タグ80の例では、ダイオードのインピーダンスをアンテナ(アンテナ部分)のインピーダンスに整合させるのに使用されるインダクタがある。
【0023】
図2Cに示すタグ72は、共にアンテナ部分75と76の間に並列に連結されているダイオード73と74を含んでいる。2つのダイオードは並列に接続されているが、カソード−アノード(N−P)の向きは逆になっている。この構成は、結果的に周波数倍化工程を全波実施するので、タグから、強い2次高調波応答を生成する。従って、タグ(とタグが入っているボール)は、広い範囲で見つけ出すことができる。この二重ダイオードは、図2Aに示す単一ダイオード56と実質的に同じコストで、単一の集積回路内に形成することができる。そのような集積回路では、ダイオード73のP部がダイオード74のN部に連結され、ダイオード74のP部がダイオード73のN部に連結されている。
【0024】
図2Dに示すタグ80は、インダクタ87がこのタグの回路に含まれていることを除いてタグ72と同じである。インダクタ87は、2つのダイオード83と84に並列に連結されており、2つのダイオードは、図2Cの場合の様に、カソード−アノード(N−P)の向きが逆に連結されている。2つのダイオードとインダクタは、図2Dに示すように、アンテナ部分85と86の間に直列に連結されている。インダクタ87は、ダイオードのインピーダンスをアンテナ部分85と86のインピーダンスに整合させるのに用いられる任意の機構である。
【0025】
図3Aは、本発明の或る実施形態のゴルフボールの、中心を通る断面図を示している。本断面図は、この実施形態では、基本的に2つのアンテナ部分106Aと106Bによって形成される平面構造体であるタグの面内にある。図3Bのタグの端面図は、タグの実質的に平坦な構造を分かり易く示している。図3Bの断面は、図3Aに示す線3B−3Bに沿う断面である。図3Cは、図3Dに示すバブル120内のタグの一部分の拡大図である。バブル120は、タグ又はボール100の構造的機構ではなく、拡大されている部分を容易に認識できるように分かり易くするために示しているに過ぎない。図3Dは、タグとボールの様々な代表的寸法を示していることを除いて、図3Aのゴルフボール100と同じ図である。
【0026】
図3Aのゴルフボール100は、シェル102と、コア材104で形成されているコアを含んでいる。シェル102は、外側カバーシェルと呼ばれることもある。タグは、アンテナ部分106Aと106Bを有するアンテナ106と、ダイオード110と、送信線112を含んでいる。タグの外周103は、コア材104で形成されているコアの外径と実質的に一致している。アンテナ部分106Aと106Bを含んでいるアンテナ106は、導電性接着剤114Aと114B(図3C)を介してダイオード110に電気的に連結されている。或る実施形態では、導電性接着剤はハンダである。別の実施形態では、導電性接着剤は、導電性でエポキシと混ぜ合わされている金属粉末を含む弾性導電性エポキシである。そのような弾性導電性接着剤の例には、Tecknit(www.tecknit.com参照)社製の導電性接着剤と、Bondline電子接着剤社製の接着剤2111の様な接着剤がある。圧縮可能で弾性のある導電性接着剤を使用すると、ダイオードとアンテナの間の接続がゴルフボールを叩くゴルフクラブヘッドによる数多くの衝撃に耐える機会を伸ばすことができる。通信線110は、図3Aに示すように、2つのアンテナ部分106Aと106Bの間に連結されている。図2Bに戻るが、送信線112は図2Bの送信線58に相当し、アンテナ部分106Aはアンテナ部分52に、アンテナ部分106Bはアンテナ部分54に相当し、図2Bのダイオード56は図3Aのダイオード110に相当している。図3Aのボール100内のタグは、タグの一方の側からタグの他方の側まで貫通する幾つかのパーフォレーション又は開口部を含んでいる。これらのパーフォレーションには、図3Aに示すように、タグの中心部分内にあるボイド又はパーフォレーション108と、アンテナ部分106Aと106Bにあるパーフォレーション109A、109B、109Cが含まれる。参照番号が付いてない他のパーフォレーションも、アンテナ部分106Aと106Bに示されている。これらのパーフォレーションは、アンテナ部分に、等間隔に、又は不規則な間隔で配置されている。図3Aに示している全てのパーフォレーションは、タグの外周103の内側にある。これらのパーフォレーションは、製造工程の間にコア材104がパーフォレーションを通して押し出され、一体のコア材がパーフォレーションを通して形成されることになるので、ゴルフボールの耐久性を増すことになる。これは、アンテナ部分106Aの面に垂直に切った、パーフォレーション109Aの領域付近のボール100の断面図である図3Eから見て取れる。図3Eに示すように、アンテナ部分106Aは、パーフォレーション109Aを含んでいる。以下に説明するモールド成形工程の結果、コア材104は、図3Eに示すように、パーフォレーション109Aを通して押し出され、パーフォレーションの両側にパーフォレーションを通して一体の構造体を形成する。同様の効果が、タグの外周103内の中心に位置しているパーフォレーション108の様な他の全てのパーフォレーションで起こる。
【0027】
図3Dは、ゴルフボール100の様な、タグとボールの様々な代表的な寸法を示している。外部又は外側のボール直径は、約1.68インチである。シェル102の内径は、コアの外径と同じで、約1.5インチである。タグの外周103の概略直径は、約1.36インチである。中心に位置するパーフォレーション108の概略直径は、約0.76インチである。アンテナ部分106Aと106Bの8個の各パーフォレーションの概略直径は、約0.125インチである。2つのアンテナ部分106Aと106Bのこれら8個のパーフォレーションは、実質的に1.06インチの直径を有する円上に配置されている。これら8個のパーフォレーションは、約33°の角度を空けて配置されており、端部のパーフォレーションと中心線100Aの間の角度は約40°である。ボール100の中心と水平方向に交差している中心線100Bから図3Dのアンテナの上部までの距離は、約0.533インチである。従って、図3Dに示す図で、アンテナ106の代表的な上部から下部までの長さは、約1.066インチとなる。以下の寸法は、図3Aと3Dに示しているように、パーフォレーション108内の中心に位置する「U」字型の送信線112についてのものである。この「U」字型送信線は、アンテナ部分106A及び106Bと同じ銅材で形成されている。通常、アンテナ106と送信線112は、図3Aと3Dに示す形状となるようにエッチングされた一体の銅片で形成され、その後、図3Cに示すように、ダイオード110が導電性接着剤によって取り付けられる。送信線112の幅は、約0.06インチである。この幅を含め、「U」字型送信線112は、図3Dに示すように中心線100Bからボールの上部に向かって約0.136インチ伸張している。「U」字型送信線の内側縁部の間にはパーフォレーション又はボイドがある。このボイドの、「U」字型送信線の一方の内側縁部から他方の内側縁部までの寸法は、約0.06インチである。中心線100Aから「U」字型送信線の内側縁部までの間隙は、約0.03インチである。
【0028】
アンテナ106の様なタグ内のアンテナは、絶縁基板に取り付けることが望ましいことが多い。図3Aから図3Eに示す実施形態では、タグは、この場合Kaptonとして知られ、厚さ約0.005インチの絶縁体の層である誘電性(絶縁性)基板に取り付けられている。図3Cに示すKaptonの層118と119は、「U」字型送信線で作られたボイドを開いたままに保つ。実際には、図3Aから図3Eに示す実施形態では、銅(例えばアンテナ)の無いところにはKaptonは存在しないので、Kaptonはパーフォレーション108内に存在せず、パーフォレーション109A、109B、109Cの様なアンテナ部分のパーフォレーションには存在しない。この様に、パーフォレーションは、タグの一方の側からタグの他方の側に存在するので、コア材104は、パーフォレーションを通して押し出され、コア材の一体の構造体を、タグの一方の側からタグを貫通して他方の側まで形成することができる。Kaptonは、「U」字型送信線の銅のボイドの中の様な銅(アンテナ)の無い場所に存在することができる。この場合、Kaptonにはパーフォレーションは無く、タグには、モールド成形工程でパーフォレーションを通してコア材を押し出すことのできるパーフォレーションは無い。
【0029】
図3A、3B、3Dに示すボール100は、米国ゴルフ協会又はR&Aのゴルフボールの仕様を満足するような方法で作られている。例えば、タグ無しのゴルフボールの重量は約45.50グラムであるが、45.927グラム(ボールとタグの総重量)を超えず、タグ(全構成要素)の重量は約0.359グラムであり、これは、Kapton誘電体、銅アンテナ、ダイオード及び導電性接着剤の重量を組み合わせた結果で、それぞれ、0.157グラム、0.182グラム、0.004グラム、0.0156グラムである。図3Aに示すゴルフボールの寸法及び形状は、U.S.G.A.(米国ゴルフ協会)又はR&Aのゴルフボールの仕様の範囲内にあるので、そのようなゴルフボールの重量と寸法は、U.S.G.A.又はR&Aの仕様を満足している。更に、図3Aに示している様なタグ付きのゴルフボールは、トーナメント競技に関しU.S.G.A.又はR&Aによって正規に承認されているゴルフボールの耐久性の特性を満足できるだけの耐久性を有していると判定されている。例えば、図3Aに示す形態のゴルフボールは、ゴルフボールの耐久性を試験する従来の方法である、多数回のキャノンヒットに正常に耐える。図3Aの実施形態に従って設計されたゴルフボールの大部分は、少なくとも20回のキャノンヒットに耐え、その多くは、ゴルフボールの耐久性に関する望ましい目標と考えられる40回のキャノンヒットに耐える。更に、図3Aに示すゴルフボール100の様なゴルフボールの飛行特性(例えば初速)は、U.S.ゴルフ協会又はR&Aに規定されているゴルフボールの飛行特性を実質的に満足している。従って、通常の打撃でボールが移動する全距離と、標準的な試験手法の下でU.S.G.A.又はR&Aの要件に正規に規定されている初速及び他のパラメーターを、図3Aに示す実施形態で説明したように作ったゴルフボールは、満足している。
【0030】
図4A、4B、4C、4Dは、本発明によるゴルフボールの別の実施形態を示している。図4A、4B、4C、4Dに示すゴルフボール130は、図3A、3B、3C、3Dに示したゴルフボール100に非常によく似ている。ゴルフボール130は、図4Dの測定値と図3Dの測定値で示しているように、ゴルフボール100と実質的に同じ仕様を有している。更に、ゴルフボール30のタグは、ダイオード110と、図3Aのアンテナ106と同様な形状のアンテナ132とを含んでいる。更に、送信線134は、図3Aの送信線112と同様な形状をしている。更に、約1.68インチの外径を有するシェル102は、約1.5インチの外径(シェル102の内径に対応する)を有するコア材104を取り囲んでいる。アンテナ部分132Aと132Bで形成されているアンテナ132を有するタグは、ダイオード110と送信線134に連結されている。パーフォレーション136は、アンテナ132の外周の中に位置しており、図3Aのパーフォレーション108と同様の目的を果たしている。しかしながら、アンテナ部分132Aと132Bは、(パーフォレーション109Aと109Bの様なパーフォレーションを含んでいる図3Aのアンテナ部分106Aと106Bとは異なり)パーフォレーションを含んでいない。これは、タグの面の断面図である図4Aを見れば分かり、この図は、図3Aのアンテナ部分106Aと106Bにパーフォレーションが有るのとは異なり、アンテナ部分132Aと132Bにはパーフォレーションが無いことを示している。図4Bに示す図は、図3Bに示す図と同様である。この図は、タグの面と平行な端面図で、ゴルフボールの中心を通る直径軸が、実質的にどの様に、主にアンテナ132によって形成されているタグの直径軸と整列しているかを示す端面図であると考えられる。バブル142は、分かり易くする目的で図4Bと4Cに示されており、ゴルフボールの物理的構造の一部分である必要は無く、説明を目的に使用されているものと理解頂きたい。図4Cは、バブル142内の一部分の拡大図を示している。この拡大図は、ダイオード110が、導電性接着剤138Aと138Bでそれぞれのアンテナ部分132Aと132Bに連結されていることを示している。導電性接着剤138Aと138Bは、先に述べた導電性接着剤114Aと同様である。アンテナ部分132Aと132Bは、約0.0014インチの厚さを有する銅の導体である。Kaptonの様な絶縁体である基板を銅製のアンテナの下側に利用してもよい。Kaptonは、パーフォレーション領域136内に存在しないので、このパーフォレーション領域は、金型内に配置されるコアの前駆物体の2つの部分が、パーフォレーション136を通して繋がり、図3Eに示すパーフォレーションを通過して伸張する構造体の様な、一体の構造体を形成することができるようになっている。パーフォレーション136は、図4Dに示すコア部材の外径と実質的に同じである外周133の中に入っている。
【0031】
図5Aから図5Pは、本発明の代替実施形態である様々な形状と構成を有するタグを含む様々なゴルフボールの構成要素を示している。これらの実施形態の少なくとも幾つかは、図5Aから図5Pのこれらの具体的な実施形態のそれぞれについて説明する前にこれから説明する或る特性を共有している。或る実施形態では、タグ構造体は、実質的に平坦で、ゴルフボールの中心を通る直径軸に関して対称である。タグ構造体は、実質的に、ゴルフボールの(実質的に)中心と交差する1つの面内にあり、シェルの内側輪郭(直径)と一致する外周を有しており、このシェルの内径自体が、ツーピースゴルフボールの場合はコアの外径と一致する。或る実施形態のダイオードは、通常、直径軸に沿ってアンテナに連結されている。或る実施形態のタグの中の送信線の回りには内部ボイド又はパーフォレーションがある。様々な実施形態から分かるように、ダイオードは、実質的にゴルフボールの中心か、実質的に中心を外しての何れかに配置されている。幾つかの実施形態では、ダイオードは、実質的にボールの中心付近にあり(たとえば図5Cと図5E)、別の実施形態では中心付近に無い(例えば図3Aと図4A)。少なくとも2つの型式の送信線が2つの異なる形状を有するように示されており、一方の型式はゴルフボールの直径軸によって二分される「U」字型部分を含んでおり、他方の型式の送信線は、これもゴルフボールの直径軸によって二分される「T」字型送信線を含んでいる。タグ内にパーフォレーションがあるために、タグの面の表面積は、ボールの中心を通る断面の表面積より小さい。ここに説明している実施形態の多くは、ゴルフボールの中心を通る直径軸によって二分される第1ウイングと第2ウイングを有するアンテナを含んでいる。第1ウイングと第2ウイングは対称であり、第1ウイングと第2ウイングを分離する少なくとも1つのパーフォレーションを有している。第1ウイングと第2ウイングに連結されている送信線は、直径軸によって実質的に二分されている。第1ウイングと第2ウイングの外周の少なくとも一部分は、ゴルフボールのコア材の外径と実質的に同じである。
【0032】
ゴルフボールに使用することのできるタグの様々な代替実施形態について、図5Aから5Pを参照しながら説明する。図5Aに示すゴルフボールの構成要素200は、コア204内のタグを示しており、これをこの後シェルで包んでゴルフボールを形成することになる。タグは、コア材206の中に入っているダイオード201を含んでいる。タグは、全体が、コア204の外周内に入っている。タグは、ダイオード201に加えて、送信線210と、アンテナ部分208と209を有するアンテナを含んでおり、図5Aに示すように、アンテナ部分は、ダイオード201に連結されており、送信線210に連結されている。タグの外周203の内側にある中心のパーフォレーションは、アンテナ部分208と209に囲まれている。各部の代表的な寸法を図5Aに示している。図5Aのタグは図3Aの送信線と同じ幅の送信線を有しており、図5Aのアンテナの外周の直径は、図3Aのアンテナの外周の直径と同じであるが、アンテナは、図3Aの実施形態より図5Aの実施形態の方が、上から下までが長くなっている。
【0033】
図5Bは、ゴルフボール内のタグ又はゴルフボールのコアの別の実施形態である。タグとコアの組み合わせ220は、アンテナ部分228と229を有するアンテナと、アンテナ部分228と229に連結されているダイオード221とを含んでいる。タグの外周223内の中心に位置しているパーフォレーション222も、タグ構造体の一部である。コア材の外周224は、タグの外周223を完全に取り囲んでいる。外周223は、コア材の外周224と実質的に一致することが分かる。図5Bに示す実施形態は、送信線を含んでいない。図5Bの図面は、コアの中心と交差する面の断面図であり、図面が示している面は、アンテナ部分228と229を有するアンテナの面と平行である。従って、図5Bに示しているタグの位置は、図3Aに示しているタグの位置と同じである。
【0034】
図5Cは、ゴルフボールコア内のタグの別の実施形態を示している。コアとタグの組み合わせ240は、ダイオード241と、ダイオード241に接続されているアンテナ部分248と249とを含んでいる。パーフォレーション242は、図5Cに示すように、直径垂直軸に沿って伸張している。このパーフォレーションも、タグの外周243の中にある。アンテナ部分248と249のスポークの間には「V」字型のパーフォレーションもある。図5Cは、コア内のタグの断面図であり、従って図5Cの図面は図3Aに示した図面と同じである。
【0035】
図5Dは、アンテナ部分268と269に連結されているダイオード261を含むタグとコアの組み合わせ260の別の実施形態を示している。これらのアンテナ部分は、図3Aに示したパーフォレーション108と同様のパーフォレーション262を取り囲んでいる。パーフォレーションは、以下に説明するモールド成形工程の間に、コア材266がパーフォレーションを通して伸張できるようにしている。コア材の外周264は、図5Dに示すタグを完全に取り囲んでいる。
【0036】
図5Eは、タグを含むゴルフボール280の別の実施形態を示している。図5Eに示すゴルフボールは、コア材286の外周284を取り囲むシェル285を有するツーピースボールである。タグは、2つのアンテナ部分288と289の間に連結されたダイオード281を含んでいる。送信線290も、2つのアンテナ部分288と289の間に連結されている。タグは、タグの外周283の中に入っている少なくとも1つのパーフォレーション282を含んでいる。図5Eの図面は、図の面がタグの面と平行な断面図なので、図5Eの図面は図3Aの図面と同様である。図5Eに示すタグは、ゴルフボールの中心と交差するゴルフボールの直径軸と一致する中心線に関して対称でる。図5Eを見れば、タグの外周283の大部分がコア材286の外周284と実質的に一致することが分かる。図5Eに示すタグは、実質的に平坦で、ゴルフボールの中心と交差する直径軸に関して対称である。「T」字型送信線290は、この直径軸によって二分されている。タグの面の表面積は、ボールの中心を通る面の断面積より小さいことも、図5Eから分かる。パーフォレーション282は、モールド成形工程の結果として、コア材286を、パーフォレーションを通して押し出せるようにしており、図3Eに示したのと同様の結果を生成する。
【0037】
図5Fは、コア材306の外周304を取り囲むシェル305を含んでいるツーピースゴルフボール300の別の実施形態を示している。タグは、コア材306の中に入っており、このタグは、アンテナ部分308と309の間に連結されたダイオード301を含んでいる。アンテナ部分308と309は、送信線310に連結されている。図5Fの図面は、図3Aに示した図面と同様であり、ゴルフボールの中心を通る断面図である。パーフォレーション302は、2つのアンテナ部分の間にあり、外周303の内側にある。更に、アンテナ部分のスポークの間に「V」字型パーフォレーションがある。図5Fに示す寸法は、他の図面と同様に(勿論、角度寸法が度数である以外は)インチ寸法である。
【0038】
図5Gは、本発明によるゴルフボール内のタグの別の実施形態を示している。ゴルフボール320は、コア材326の外周324を取り囲むシェル325を含んでいるツーピースゴルフボールである。このゴルフボールは、以下に説明し、図7と図6Aから図6Dに示す方法で形成することができる。タグは、アンテナ部分328と329の間に連結されたダイオード321を含んでいる。これらのアンテナ部分は、送信線330に連結されており、これらのアンテナ部分は、図4に示したパーフォレーション136及び図3Aに示したパーフォレーション108と同様のパーフォレーション322を取り囲んでいる。パーフォレーション322は、タグの外周323の中にある。図5Gの図面は、ゴルフボール320の中心を通る断面図であり、従って図3Aの断面図と同様である。図5Gのタグは、ゴルフボール320の中心と交差する直径軸に関して対称な、実質的に平坦なタグである。タグの外周323は、シェル325の内側表面と実質的に一致し、コア材326の外側表面と実質的に一致している。「T」字型送信線330は、直径軸によって二分されており、ダイオード321は、ゴルフボールの中心付近に位置している。図5Gから分かるように、アンテナ部分328と329は、直径軸によって二分され、この直径軸に関して対称である第1ウイングと第2ウイングに似ている。パーフォレーション322は、第1ウイングと第2ウイングを分離している。図3Aに示した例の場合のように、パーフォレーション322は、以下に説明するモールド成形工程の間に、コア材326がパーフォレーションを通して押し出され、図3Eに示したと同様のものができるようにしている。
【0039】
本発明によるゴルフボールの別の代表的な実施形態を図5Hに示しており、これは、図5Hに示すゴルフボール340の中心を通る断面図である。ゴルフボール340は、コア材346の外周344を取り囲むシェル345を含んでいるツーピースゴルフボールである。このゴルフボール340は、図6Aから図6D及び図7に関連して以下に説明する工程で製作することができる。ゴルフボール340は、アンテナ部分348と349の間に連結されたダイオード341を有するタグを含んでいる。送信線350は、アンテナ部分348と349の間に連結されている。パーフォレーション342は、タグの外周343の中に含まれており、「V」字型の追加のパーフォレーションが、アンテナ部分348と349のスポークの間にある。図5Hに示す各種直線寸法は、図5Hに示す様々な構成要素の寸法をインチで表している。図から分かるように、図5Hのタグ構造は、ゴルフボールの中心と交差する直径軸に関して対称である。ダイオード341は、ゴルフボール340の実質的に中心付近にあり、構造体は実質的に平坦である。アンテナ部分のスポークの端部は、コア材346の外側表面344と実質的に一致する外周343を形成している。「T」字型送信線350は、ゴルフボール340の中心と交差する直径軸によって実質的に二分されている。
【0040】
本発明によるゴルフボールの別の代表的な実施形態を、図5Iに示している。図5Iは、ゴルフボール360の中心を通る断面図である。ゴルフボール360は、コア材366の外側表面又は外周364を取り囲むシェル365を有するツーピースゴルフボールである。コア材366の中に、アンテナ部分368と369の間に連結されたダイオード361を含むタグが入っている。長い送信線370が、アンテナ部分368と369の間に連結されている。パーフォレーション362は、アンテナ部分368と369の間にあり、「V」字型の追加のパーフォレーションがアンテナ部分のスポークの間にある。パーフォレーションは、アンテナ部分のスポークの端部によって効果的に形成された外周363によって画定される境界線内にある。
【0041】
本発明によるゴルフボールの別の代表的な実施形態を、断面図である図5Jに示しており、当該断面はゴルフボール380の中心を通っている。ゴルフボール380は、コア材386の外周384を取り囲むシェル385を有するツーピースゴルフボールである。アンテナ部分388と389を有するタグは、コア材386の中に完全に入っている。タグは、アンテナ部分388と389の間に連結されたダイオード381も含んでおり、更に、アンテナ部分388と389の間に連結された送信線370も含んでいる。パーフォレーション382は、2つのアンテナ部分388と389の間にあり、このパーフォレーションは、図5Jに示すように、タグの外周383の中にある。この外周383は、コア材386の外周384と実質的に一致している。ゴルフボール380は、図6Aから図6Dと図7に関連して以下に説明する方法に従って作ることができる。
【0042】
図5Kは、本発明によるゴルフボールの別の実施形態を示している。図5Kに示すゴルフボール400は、コア材406の外周404を取り囲むシェル405を含んでいるツーピースゴルフボールである。アンテナ部分408と409を含むタグは、コア材406の中に完全に入っている。タグは、2つのアンテナ部分408と409の間に連結されたダイオード401も含んでいる。更に、送信線370も、2つのアンテナ部分408と409の間に連結されている。パーフォレーション402は、2つのアンテナ部分408と409の間にあり、タグの外周403の中に入っている。ゴルフボール400は、以下に説明する方法の一つに従って作られ、コア材406がパーフォレーション402を通して押し出され、図3Eに示したと同様の結果を作り出す。図5Kから分かるように、タグは、ゴルフボール400の中心と交差する直径軸に関して実質的に対称である。タグは、実質的に平坦であり、直径軸によって二分される「T」字型送信線を含んでいる。この実施形態では、ダイオード401は、実質的にゴルフボール400の中心に位置している。
【0043】
図5Lは、本発明のゴルフボールの別の代表的な実施形態を示している。図5Lに示すゴルフボール420は、コア材426の外周424を取り囲むシェル425を含んでいるツーピースゴルフボールである。コア材426の中には、ダイオード421と、2つのアンテナ部分248及び249と、送信線430とを含むタグが完全に入っている。ダイオード421は、2つのアンテナ部分428と429の間に連結されており、送信線430は、2つのアンテナ部分428と429の間に連結されている。両アンテナ部分の間のパーフォレーション422は、アンテナ部分を分離しており、図3Aのパーフォレーション108と同様である。更に、送信線430はパーフォレーションを含んでいる。これらのパーフォレーションは、アンテナ部分の端部によって画定される外周423の中にある。ゴルフボール420は、ゴルフボールを作る方法に関して以下に説明する実施形態の1つによって作製することができる。従って、コア材426がパーフォレーションを通して押し出されると、図3Eに示したのと同様の構造体となる。図5Lのタグは、ゴルフボール420の中心と交差するゴルフボールの直径軸に関して対称な、実質的に平坦なタグである。「T」字型送信線430は直径軸によって二分され、タグ構造体は、図5Lに示す垂直な中心線と一致するこの直径軸に関して対称である。図5Lは、ゴルフボール420の中心を通る断面図であり、従って図3Aに示す図面に類似している。
【0044】
図5Mは、本発明によるゴルフボールの別の代表的な実施形態を示している。ゴルフボール440は、コア材446の外周444を取り囲むシェル445を含んでいるツーピースゴルフボールである。図5Mの断面図を見れば分かるように、タグは、送信線450だけでなく、ダイオード441とアンテナ部分448及び449を含んでいる。ダイオード441は、2つのアンテナ部分448と449の間に連結され、送信線450は、これら2つのアンテナ部分の間に連結されている。少なくとも1つのパーフォレーション442が、アンテナ部分の外縁部又は外周によって画定されている、タグの外周443の中にある。図5Mの断面図は、ゴルフボールの中心と交差する面内にあり、タグ構造体は、実質的に平坦で、ゴルフボールの中心と交差するゴルフボールの直径軸に関して実質的に対称である。図5Mに示すゴルフボール440は、後に説明する方法に従って作られ、コア材446が、モールド成形工程の間に、パーフォレーション442を通して押し出され、図3Eに示したのと同様の構造体が作り出される。
【0045】
図5Nは、本発明のタグの代表的な実施形態を示している。タグ460は、アンテナ部分468と469と、それらアンテナ部分の間に連結されたダイオード461を含んでいる。送信線470は、アンテナ部分468と469に連結されており、この送信線470はパーフォレーション462を取り囲んでおり、そのパーフォレーションが送信線をアンテナ部分468及び469から分離している。アンテナ部分の間にも分離部があり、これもパーフォレーションである。図5Nのタグは、タグがツーピースゴルフボールのコア材内に完全に入るように長方形に小さく作られている。或いは、アンテナ部分468と469の部分は、このタグがゴルフボールのコアの中又はワンピースゴルフボールの中に入るように整えられる。図5Nに示すタグは、ゴルフボールの中心と交差するゴルフボールのコアの面内に配置される実質的に平坦なタグである。この位置では、図5Nの実質的に平坦なタグは、ゴルフボールの中心と交差するゴルフボールの直径軸に関して対称になる。図5Nのタグは、図6A−6Dと図7に関連して後に説明する方法の1つに従って、ゴルフボールを作製するためにコア材の中に導入される。
【0046】
図5Oは、本発明のゴルフボールに用いることのできるタグの別の代表的な実施形態を示している。タグ480は、アンテナ部分488と489に追加のパーフォレーションを含んでいることを除き、タグ460と同じである。タグ480は、アンテナ部分488と489の間に連結されたダイオード481と、アンテナ部分の間に連結された送信線490とを含んでおり、その中に、アンテナ部分と共に、パーフォレーション482を形成している。パーフォレーション482に加えて、各アンテナ部分の9個の円形パーフォレーションが、パーフォレーション482A、482B、482C及び482Dの様なパーフォレーションを通してコア材を押し出すための追加の開口部を提供している。
【0047】
図5Pは、本発明のゴルフボールに用いることのできるタグの別の代表的な実施形態を示している。タグ500は、これも実質的に平坦な実質的に円形のタグである。タグは、アンテナ部分508と509の間に連結されたダイオード501を含んでいる。タグ500の外周503は、実質的に円形であり、外周503の中にパーフォレーション502を含んでいる。送信線510は、アンテナ部分508と509の間に連結されている。パーフォレーション502に加えて、アンテナ部分508と509には、異なる寸法のパーフォレーションが含まれている。具体的には、小さいパーフォレーション502Cと502がアンテナ部分508にあり、パーフォレーション502Aと502Bの様な大きいパーフォレーションがアンテナ部分509にある。タグ500は、ゴルフボールの中に含まれており、後に説明する技法に従って製作される。このタグのパーフォレーションは、パーフォレーションを通してコア材を押し出し、図3Eに示したのと同様の構造体を作ることができるようにしている。
【0048】
以下、図6Aから図6Dと図7を参照しながら、本発明のゴルフボールを製作する方法の様々な実施形態について説明する。以下の議論は、図3Aに示すゴルフボールの様な比較的薄いシェルで取り囲まれたコア材を有するツーピースボールを想定している。しかしながら、以下の議論は、ワンピースゴルフボール及びツーピース以上のゴルフボールにも当てはまるものと理解頂きたい。図6A−6Dに示す或る代表的な方法は、円筒形のスラグ600で開始しており、このスラグは、或る実施形態では、長さが約1.375インチで直径が1.125インチである。円筒形のスラグは、代表的には加硫されていないゴム組成物である。そのような組成物の例は、米国特許第5,508,350号及び第4,955,613号に記載されている。図6Aと6Bに示している例では、スラグ600は半分に切断され、スラグ部分602と604が作られている。或る実施形態では、スラグ600の材料は、スラグ600の形状を形成するため押し出される未加硫のゴムである。これは、図7の過程702に示す2つの部分を形成する1つの方法であると理解されたい。代わりの実施形態では、これらの2つの部分は、2つの別々に押し出された部片として形成されるか、スラグ600の様な単一のスラグからではなく、2つの別々の部分を別々に作るための何らかの他の方法で形成される。これら2つの部分は、ゴルフボールの前駆物質部分と考えられる。部分602と604の様な2つの部分が作られた後、タグ606の様なタグが2つの部分の間に入れられる。タグ606は、通常、アンテナ部分609と610を含んでおり、その間にダイオード608が連結されている。タグ606は、更に、中心パーフォレーション607の中に配置された送信線610Aを含んでいる。タグ606は、図4Aに示したタグと同様である。タグ606を2つの部分602と604の間に配置した後、これらの部分は、図6Cに示すような組み合わせ構造体620を作るために一体にされる。組み合わせ構造体620は、2つの部分602と604を分ける継目615を含んでいる。タグ606は、2つの部分の間に挟まれており、タグが最終的なコア内の実質的に中心にくるように、これら2つの部分の中間にあるのが望ましい。継目615は、一体に封止又は接着されておらず、即ち2つの部分602と604は、糊付けによって図6Cに示す構成に一体に保持されているのではない。一般的には、(或る実施形態で用いられている)押し出された未加硫ゴムの2つの部分は、タグと2つの部分602と604を一体に保持できるだけの粘着性を有している。図6Cに示す構造体を得た後、組み合わせ構造体620は、図6Dに示し、図7の過程706に説明するように、金型622内に入れられる。金型は、直径が約1.5インチの最終的なコア寸法を形成するのに適した寸法である。コアの重量は、通常、約34.75から35.25グラムの範囲にある。組み合わせ構造体620を金型622内に入れた後、スラグは、通常、高温高圧処理の下でモールド成形される。このモールド成形工程は高温高圧なので、ゴム組成物は、加硫され硬化して2つのスラグ部分から1つのユニットになり、更に、この組成物は、タグ内のパーフォレーションを通って流れ、図3Eに示す構造体の様な単一の構造体を作り出す。或る代表的な実施形態では、コアのゴム組成物は、平方インチ当たり約2トンの高圧クランプの下で、華氏325°の温度で8分間加硫/硬化される。過程708のモールド成形工程の後、コアは、室温で一晩冷却放置され、次に、図3Aのシェル102の様なカバー材料をコアの周りに射出成形する前に、表面が洗浄される。適したカバー材料の例は、当技術では既知であり、米国特許第5,538,794号に記載されている材料がこれに含まれる。図7の過程710のように、モールド成形されたコアをシェルに包み込んだ後、ボールは、ボールのトリミング、表面洗浄、印刷/ロゴ貼り付け及び塗装を含む仕上げ工程で処理される。先に述べたように、本発明の実施形態は、ワンピースボール又はツーピース以上のボール(例えば、2つ以上のコアを有するボール)として構成されるゴルフボールにも使用することができる。
【0049】
ここに記載する幾つかの例は、2つのスラグ部分(例えば、図6Bの602と604、又は図10Bの1202と1204)の切断又は形成を示しているが、3つ以上のスラグ部分を1つかそれ以上のタグと組み合わせてゴルフボールを形成してもよいと理解されたい。例えば、(図6Aのスラグ600の様な)円筒形のスラグを4つの部片に切断し、次にそれを、1つ、2つ又は4つのタグと組み合わせて構造体620と同様のアッセンブリとし、次いでそれを、ゴルフボール又はゴルフボールのコアにモールド成形することもできる。4つの部片は、それぞれ等しい寸法の半円筒形である。代わりに、これら4つの部片は、大きな円筒形のスラグを切断するのではなく、押出成形器によって別々に成形して4つの部片を作ってもよい。これらの4つの部片は、部片の内面の間に4つのタグを収容してもよい。図6Eは、4つのスラグ部分631、632、633、634の間に4つのタグ637、638、639、640を収容し、タグが挿入された後、このアッセンブリをモールド成形チャンバ内に入れて、(ワンピースボール構造の場合は)ゴルフボールを形成し、(ツーピース以上のボール構造の場合は)ゴルフボールのコアを形成する例を、分解上面図で示している。
【0050】
図1Aの携帯型ユニット14として使用される携帯型送受信器の様々な実施形態について、図8A、8B、8Cと関連付けて説明する。図8A、8B、8Cの代表的な実施形態では、携帯型ユニットは、バッテリー電力供給式の送信器及び902−928MHz帯域の無線周波数信号を放射するアンテナと、1804−1856MHz帯域で作動するアンテナ及び受信器と、携帯型ユニットのユーザーへの音声及び視認インターフェースと、で構成されている。音声インターフェースは、随意的にスピーカーではなくイヤホンでもよく、選択肢として、携帯型ユニットは、ユーザーにボールの存在を気付かせる振動変換器を利用してもよい。更に、メーター又はLEDの列の様な視覚的な表示も、ユーザーがボールを捜して歩き回っているときに、ユーザーが、ボールに近づいているか、ボールから遠ざかっているかが分かるように、ユーザーに近接度の尺度を提供することができる。
【0051】
図8Aに示す携帯型ユニット800は、バッテリー電力供給式送信器及びバッテリー電力供給式受信器と、音声及び視認インターフェースを含んでいる。図8Aに示す実施例は、意図的放射器に関する連邦通信委員会規則部分15.247を満足する周波数ホッピング送信信号を使用している。無線周波数送信信号は、掃引ドライバ806から周波数掃引のこぎり波変調を受信する、送信周波数の2倍での発信器である合成器804で生じる。合成器804は、合成器を、1804−1856MHz帯域内で周波数から周波数へホップさせるホッピング実施合成器ドライバ802からの制御も受信する。合成器804からの出力は、緩衝増幅器808によって増幅され、2で除する分割器810へ送られ、その出力はフィルタ812へ送られる。フィルタ812からの出力は送信器増幅器チェーン814へ送られ、チェーン814は出力をフィルタ816に提供し、フィルタ816は出力を送信器アンテナ818へ提供し、それによって902−928MHzの範囲の無線周波数信号が送信される。送信器アンテナは、適度に指向性があり、紛失したゴルフボール内のタグによって反射される放射信号を作り出す。タグ内のダイオードは、反射信号が、送信器のアンテナによって放射され受信した信号の、二倍の周波数となるようにする。携帯型ユニットがゴルフボールに近づくと、概ね反射信号の大きさ/強さを判断し、それが、携帯型ユニットのスピーカー又はイヤホンか、視覚的ディスプレイ又は振動変換器ユの様なユーザーインターフェースの1つによって示される。
【0052】
携帯型ユニット800の受信器は、紛失したゴルフボール内のダイオードにより生成される反射第2高調波信号を受信する適度な指向性の受信器アンテナ830を含んでいる。この受信信号はフィルタ828でろ過され、フィルタはろ過した出力を受信器増幅器チェーン826へ提供し、チェーンはろ過された信号を増幅して、次のフィルタ824へ出力し、その出力は混合器822へ送られる。混合器822は、増幅器808のろ過された出力をフィルタ820を通して受け取る。混合器822の出力は、周波数掃引送信器信号の第2高調波と、ボール内の周波数二倍化タグから受信した信号との音声周波数差積である。音声周波数差積は、送信器周波数の掃引と、送信信号と受信信号の間の時間遅延によって決まるピッチを有している。従って、音声周波数差積のピッチは、携帯型ユニットと紛失したゴルフボールの間の距離を表示する。混合器からの音声周波数差積は、DC遮断器831を通して提供され、DC遮断器831は(DCレベル用にろ過された)出力を振幅等化器及びフィルタ832へ提供し、振幅等化器及びフィルタ832は出力を音声増幅器及び調整器834へ提供し、音声増幅器及び調整器834はスピーカー836を駆動する。視覚ディスプレイ838も、ゴルフボールへの近接度の視覚ディスプレイを提供するために増幅器及び調整器834に連結されており、また随意の形態型振動変換器840は振動出力を提供し、ボールに携帯型ユニットが近づくにつれ振動の強さが大きくなる。実際の携帯型ユニットは、これらのインジケーターを1つ又はそれ以上有していてもよいと理解されたい。例えば、スピーカー又はヘッドホンの出力だけを有していてもよいし、視覚ディスプレイ又は振動ディスプレイだけを有していてもよいし、これらの出力を2つ以上有していてもよい。
【0053】
図8Bの携帯型ユニット850は、周波数合成器856が、合成器804の場合のように周波数を二倍にするのではなく902−928MHz帯域内で作動することを除き、構造及び作動が携帯型ユニット800と同様である。従って、携帯型ユニット850には、2で除する分割器は無く、2x周波数倍率器868がある。携帯型ユニット850は、意図的放射器に関するFCC規則部分15.247を満足する周波数ホッピング送信信号を使用する実施例である。無線周波数送信信号は、掃引ドライバ854から周波数掃引のこぎり波変調を受け取る、送信周波数での発振器である周波数合成器856で生じる。合成器856は、周波数ホップドライバ852によって制御されている。合成器856からの発振器出力は緩衝増幅器858によって増幅され、緩衝増幅器858は出力をフィルタ860と周波数二倍器868に提供する。増幅器858からの出力は、フィルタ860でろ過され、送信器増幅器チェーン862で増幅され、次にフィルタ864内でろ過され、適度に指向性がある送信器アンテナ866から902−928MHzの帯域で送信される送信信号が作られる。この送信信号は、タグによって反射されて、送信器アンテナから受信した信号の2倍高調波(2倍の周波数)で反射信号が作り出される。受信アンテナ880は、この反射第2高調波を拾い上げ、この受信信号をフィルタ878へ提供し、フィルタ878は出力を受信器増幅器チェーン876へ提供し、チェーン876は出力をフィルタ874へ提供する。この様に、受信信号はろ過され、増幅され、RF入力として混合器872に提供され、また混合器872は、2x周波数倍率器868からのろ過済み入力も受け取る。混合器872は、その出力で、周波数掃引送信器信号と、ボール内の周波数倍化タグから受信した信号の第2高調波の音声周波数差積を作る。音声周波数差積は、送信器周波数の掃引と、送信信号と受信信号の間の時間遅延とによって決まるピッチを有している。この音声周波数差積はDC遮断器881を通して振幅等化器及びフィルタ882へ出力され、振幅等化器及びフィルタ882は信号を音声増幅器及び調整器884へ出力し、音声増幅器及び調整器884はスピーカー886を駆動する。更に、増幅器及び調整器884は、視覚ディスプレイと振動変換器888に出力を提供する。
【0054】
図8Cは、約915MHzで放射するバッテリー電力供給式送信器及びアンテナと、約1829MHzで作動するアンテナ及び受信器とで構成されている携帯型ユニットの別の実施形態を示している。図8Cの実施例は、送信器及び受信器と、この場合はフィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)である制御ユニットとを含むダイレクトシーケンススペクトル拡散レーダーシステムを使用している。FPGA902用の基本クロック信号は局所発振器922から得られ、局所発振器922は入力を増幅器920と924に提供し、増幅器920と924はFPGA902と位相ロック式ループ合成器926を駆動する。パワーオンの作動の間、FPGA902は、位相ロック式ループ合成器926を正しい作動周波数にプログラムする。これは、FPGA902から位相ロック式ループ合成器926までの制御線を通して行われる。位相ロック式ループ合成器926は、受信器への局所発振器(LO)信号を生成するのに用いられる。受信器のLO周波数は、1818.30MHzである。周波数分割器930は、送信器用の909.15MHzの局所発振器を生成するのに用いられ、これは(909.15MHz(「FC」に中心がある))帯域通過フィルター931によってろ過される。受信器の局所発振器から送信局所発振器を導き出すと、第2位相ロック式ループ合成器の要件が排除されるだけでなく、実際に、送信器と受信器の間の全ての周波数エラー(例えば周波数ドリフト)が排除される。送信局所発振器は、直交変調器回路を使って変調される。この直交変調器は、1つの回路に、以下の全ての機能を実行させることができ:(1)レーダーシステムに用いられる基本的なオン−オフキー式(OOK)変調を実行する。OOK変調による作動は、システムに音調を提供するだけでなく、増幅器912と914の様な増幅器及び送信器により生成される熱を最小にする;(2)直交変調器は、局所発振器信号のバイナリ位相移行キー式(BPSK)変調を作り出し、いわゆるダイレクトシーケンススペクトル拡散信号発信を実行する。これは、携帯型ユニット850が、915MHzの産業、科学及び医療(ISM)で、FCC部分15.247の下で作動するライセンスフリー装置として作動できるようにする;(3)直交変調器904は、914.50MHzの送信出力周波数に、局所発振器入力信号の単側波帯変換を提供する。つまり、局所発振器信号は、5.35MHzだけ周波数が移動する。この周波数変換は、受信信号が、受信器の局所発振器周波数と10.7MHzだけずれるという結果になる。受信周波数が受信器の局所発振器からずれると、図8Cに示すように増幅記942、944、948を含む受信器の高利得増幅器チェーンへの、望ましくない局所発振器の漏洩の大きさが下がる。混合器910に加えて倍率器906と908を含んでいる直交変調器904の出力は、914.5MHzでのOOK変調を含むダイレクトシーケンススペクトル拡散信号である。この信号は、2つの帯域通過フィルタ905と913によってろ過され、2つの増幅器912と914によって、約1ワットまで増幅され、送信アンテナ916へ送られる。送信アンテナは、調波トラップ916Aも有しており、これは、放射されれば紛失したゴルフボール内のタグからの受信信号と干渉することになる全ての第2高調波の歪みを更に低減するのに用いられる。直交変調器904は、ダイレクトシーケンススペクトル拡散信号に用いられる疑似ランダムバイナリシーケンスを提供し生成するFPGA902によって制御される。FPGA902は、更に、OOK制御信号を作って変調器904に提供し、直交変調器904へ送られる同位相及び直交位相信号を生成して提供する。
【0055】
図8Cに示す携帯型ユニットの代替実施形態は、(1)オンーオフキーイングの替わりに90度位相偏移キーイングを可聴音周波数で実行する直交変調器の機能を変更することになる。(2)ダイレクトシーケンススペクトル拡散の機能と、(3)単側波帯変換の機能はそのまま残る。FPGA902は、直交変調器904に送られる90度位相偏移キーイング信号を作る。ゴルフボールのタグは、送信周波数を914.5MHzから1829MHzに倍化するとき、位相偏移キーイング変調の量も180度キーイングへ倍化する。再放射信号は、オンーオフキーイングでは普通は半分の時間であるのに対して、100%の時間稼働し、受信器は、FPGA、A/D変換器及び復調後処理で処理するのに2倍もの信号エネルギーを有することになる。従って、タグ付きゴルフボールを見つけ出すための最大使用可能範囲が増し、関連してバッテリーの電力流失も増す。
【0056】
携帯型ユニット900の受信器は、ゴルフボール内のタグが、或る実施形態では、914.5MHzの送信周波数を1829MHzの反射信号に倍化し、この倍化信号を携帯型ユニットの受信器に再放射して戻す、高調波反射信号を作るという原理で作動する。BPSK信号を二乗すると、変調は取り除かれ、変調された側波帯のエネルギーは、搬送波周波数の2倍の周波数で1つの刺激に潰し戻される。このように、目標(例えば、紛失したゴルフボール内のタグ)は、周波数倍化(又は何らかの他の高調波の生成)を実行するだけでなく、処理において信号を自由に拡散させず、携帯型ユニットの受信器の不拡散回路の要件を取り除く。従って、ゴルフボール内のタグから再放射されるのは、1829MHzのOOK変調信号である。受信器は、この再放射(反射)信号を受信アンテナ940で受信し、この1829MHzの信号を、増幅器942及び944と帯域通過フィルター941及び943によってろ過し、増幅する。この様に、アンテナ940からの受信信号は帯域通過フィルター941でろ過され、帯域通過フィルター941はそのろ過された信号を増幅器942へ出力し、増幅器942はそのろ過された信号を増幅器942へ出力し、増幅器942は増幅された信号を帯域通過フィルター943へ出力し、帯域通過フィルター943はろ過された信号を増幅器944へ出力し、増幅器944は信号を混合器946へ出力する。混合器946への別の入力は、帯域通過フィルター932から受け取る周波数1818.3MHzの局所発振器信号である。混合器946は、増幅器944から受け取った増幅済みの928MHzの信号に、帯域通過フィルター932から受け取った1818.3MHzの局所発振器信号を掛けることによって、10.7MHzの中間周波数(IF)への下方変換を実行する。この乗算(混合とも呼ばれる)は、2つの信号を作り、一方は和周波数1347.3MHzの信号であり、他方は差周波数10.7MHzの信号である。和周波数は、10.7MHz中間周波数フィルター947でろ過し取り除かれ、フィルター947は増幅器948に出力を提供する。この中間周波数フィルター947は、帯域幅が非常に小さく(15kHz)、大部分の受信ノイズと、隣接するRF(無線周波数)の干渉を除去する。中間周波数から残るのは、10.7MHzのOOK変調信号であり、その信号は増幅器948によって増幅され、受信信号強度指示器(RSSI)を生成する生成回路950を含む増幅器950によって更に増幅される。このRSSI生成器は振幅変調(AM)検出器と似ているが、対数振幅応答が備えられている。このRSSI機能は10.7MHzの搬送波を取り除くので、送信器の信号に適用された可聴音だけになる。8ビットのアナログツーデジタル(A/D)変換器952は、RSSI信号をサンプリングされたデジタル信号に変換する。このデジタル化された信号は、次いでFPGA902で復調後信号処理を受け、20dBものノイズを減らすことによって信号を更に強化する。この復調後信号処は、多数のOOKレーダーバーストに指数集団平均を実行する同期ビデオ生成器(SVI)によって行われる。FPGA902は、復調後信号処理に用いられるSVIを含むようにプログラムされている。FPGA902は、SVI回路の出力を変換して音声に戻し、音声は、スピーカー又はヘッドホン960を駆動する増幅器958によって増幅される。デジタルツーアナログ変換器962は、スピーカー960又はヘッドホンを駆動するために、デジタル音声出力をアナログ出力に変換するため、FPGA902と連結して用いてもよい。随意的に、デジタルツーアナログ変換器956によって駆動される一連のLED又はメーターも、ゴルフボールへの近接度を携帯型ユニット900のユーザーに視覚的に表示することができる。
【0057】
図8Dは、約915MHzで放射するバッテリー電力供給式送信器及びアンテナと、約1829MHzで作動するアンテナ及び受信器とで構成されている携帯型ユニットの別の実施形態を示している。図8Dの携帯型ユニット1000は、図8Cの携帯型ユニット900と幾つかの面で同じである。携帯型ユニット1000は、ユニット1000の送信器部分に、帯域通過フィルター1005及び1013と、増幅器1012及び1014を含んでいる。更に、この送信器部分は、増幅器1012及び1014によって生成された増幅済み信号を調波トラップ1016Aを通して受け取る送信アンテナ1016を含んでいる。送信信号は、信号を送信信号の約2倍の基準周波数で生成する水晶発振器1022及び位相ロック式ループ合成器1026から生まれる。2で除する周波数分割器1030と帯域通過フィルター(BPF)1031は、送信器局所発振器信号を、PLD(プログラムされている論理装置)によって制御されている信号生成器1004に提供する。信号生成器1004の出力は、増幅器1012及び1014を駆動し、増幅器1014は、PLD1002からのOOK制御によって制御されている。このOOK制御は、送信器にオン及びオフのパルスを出し、或る実施形態では、オンのデューティーサイクルは50%未満である。これは、バッテリーの寿命を延ばし、送信器内に発生する熱を最小にする。送信器は、バッテリーの寿命を延ばし(且つ携帯のユーザーインターフェースを簡単にする)適応電力制御を含んでいてもよい。信号が検出されない場合、及び受信信号の強度が検出に適切である以上に強い場合、ユニットは、送信電力を自動的に下げて、バッテリーの電力を節約し、ユーザーが電力送信制御ノブを調整しなくて済むようにする。携帯型ユニットの受信器部分は、受信器アンテナ1040を含んでおり、受信器アンテナ1040はBPF1041に連結されており、BPF1041は増幅器1042に連結されている。増幅器1042の出力は、BPF1041を通して増幅器1044を駆動する。増幅器1044の出力を受け取る混合器1046は、この出力を10.7MHzの中間周波数信号に下方変換し、この信号は(増幅器1048で)増幅され、(BPF1049で)ろ過され、次いで増幅器1050(RSSI信号を生成するアナログ装置AD607増幅器でもよい)によって処理される。受信信号の振幅は、マイクロコントローラー1001内のコーディック変換によって測定される。RSSI信号は、マイクロコントローラー1001内のアナログツーデジタル変換器によって変換され、それによってD/A変換器、増幅器、及びスピーカー1060(又は幾つかの別の適切な出力装置)が駆動される。
【0058】
2つ以上の面に実質的な表面積を有している幾つかの三次元タグについて、図9Aから9Hと、図10A及び図10Cを参照しながら説明する。これらは、考えられる多くの三次元タグの例の幾つかであり、先に述べた平坦なタグは、以下に説明する方法で実質的に平坦でない形状を有するように形成できるものと理解頂きたい。
【0059】
図9Aは、ダイオード1103を介して一体に連結された第1螺旋形アンテナ部分1101と第2螺旋形アンテナ部分1102を有する螺旋形タグ1100の例を示している。螺旋形アンテナ部分1102は端部1107を含んでおり、螺旋形アンテナ部分1101は端部1106を含んでいる。タグ1100の場合、両アンテナ部分を通しての巻き方向は、見て分かるように、端部1107で始まり、これら両方の螺旋形アンテナ部分を通して同じ巻き方向を維持しながら、アンテナ部分1102の巻き方向に従ってアンテナ部分1101に入り、最終的には端部1106に到達することによって維持されている。
【0060】
図2Bに示す螺旋形アンテナ1120の例は、第1アンテナ部分と第2アンテナ部分が鏡像関係の、即ち互いに相補的な場合であり、従って、2つのアンテナ部分1121と1122の間で巻き方向は逆になっている。これらのアンテナ部分は、図9Bに示すように、ダイオード1123で一体に連結されている。2つの螺旋形アンテナ部分の相補的又は鏡像関係の特性は、端部1127で始まり螺旋形アンテナ部分1122の巻き方向に巻いている巻の方向が、端部1126で始まり螺旋形アンテナ部分1121を巻いている巻の方向に対して逆の方向であることで分かる。螺旋形タグ1100及び1120の電気回路図を、図9Dから9Hに示す別の螺旋形タグと共に、図9Cに示している。図9Cのタグ1130は、アンテナ部分1131と1132の間に連結されたダイオード1133を含んでいる。図9Cに示すように、固有インダクタがダイオード1133を跨いでこれと平行に連結されている。タグ1130は、タグが2つ以上の面に実質的な表面積を有することを除き、図2Aに示したタグと同様に作用する。ここに説明する多面又は三次元のタグは、実質的に1つの面内にあるタグ(例えば図3Aに示したタグ)と比べて、1つの面のタグにはデッドスポットがあるのは事実なので、発見し易さが改良されている。デッドスポットの例は、タグが、携帯型ユニットから送信された波動に対してタグの面が垂直になる方位で着地している場合である(携帯型送信器から生じる波動として表される信号16を参照)。
【0061】
螺旋形タグ1100及び1120のようなここに説明する螺旋形タグは、ダイオードをボールの中心付近に配置できるようになっており、これは、衝撃から保護し、ゴルフボールの飛びとバランスの要件を満たすために望ましいことである。これらのタグの構造は、全ての面で断面積を広げており、送信電力の極僅かしか受信できない方位に着地する可能性のある単一平面のタグより、良好な性能を提供する。螺旋形アンテナ部分の構造は、衝撃の吸収に対し理想的な形状を自然に形成する。巻きの半径とピッチの制御は、送信(例えば915MHz)及び受信(例えば1830MHz)周波数の両方に共振する構造体を作るのに用いることができると理解頂きたい。
【0062】
図9D、9E、9Fは、ゴルフボールのコアを形成するのに用いられるスラグの中に入っている螺旋形タグの例を示している。これらのスラグは、タグ606を含んでいる図6Cのスラグと同様である。図9D、9E、9Fに示すスラグは、ボールの材料を螺旋形タグの回りに押し出すか、又は螺旋形タグをスラグの各半割部分のボイド又は切除部に挿入することによって形成することができる。螺旋形タグをスラグ内に入れた後、その組み合わせは、先に図6Dに関して説明したのと同様に、高圧高温の加硫工程でモールド成形される。この加硫工程又はモールド成形工程によって球状のゴルフボールのコアが作られ、このコアを、先に述べたようにシェルの中に包み込むことになる。
【0063】
スラグアッセンブリ1140は、螺旋形アンテナ部分1141と1142の間に連結されたダイオード1143を有する螺旋形タグを含んでいる。この螺旋形タグは、図9A、9B、9Cに示した螺旋形タグと同様である。螺旋形タグは、上記押出処理か、又は螺旋形タグをスラグ材料1145の2つの半割部分の間のボイドに挿入することによって、スラグ材料1135の中に含まれるか、又は包み包まれる。図9Eの場合、螺旋形タグは、図9Eに示すように逆の螺旋形アンテナ部分又は巻きを有しており、ダイオード1153がこれらのアンテナ部分1151と1152の間に連結されている。螺旋形タグは、スラグ材1155の中に包み込まれ、図9Eに示すスラグアッセンブリ1150を形成している。図9Eの螺旋形タグは、図9Cに示した回路と電気的に同じである。図9Fのスラグアッセンブリ1160の中の螺旋形タグは、螺旋形アンテナ部分が、図9Eに用いられている円形のワイヤー(例えば図9H参照)と比べ平坦なワイヤー(例えば図9G参照)で形成されていることを除き、図9Eに示した螺旋形タグと同じである。スラグアッセンブリ1160は、螺旋形アンテナ部分1151と1152よりも平坦なワイヤーで形成された螺旋形アンテナ部分1162と1161の間に連結されているダイオード1163を含む螺旋形タグを有している。図9Fの螺旋形タグは、スラグ材1165内に含まれ、このスラグアッセンブリ1160を形成している。これらの螺旋形タグは、その外周内に、(例えばモールド成形工程で)材料がタグを通って流れることのできるパーフォレーションを有していると理解頂きたい。
【0064】
螺旋形アンテナ部分に用いられるワイヤーの種類の違いを図9Gと9Hに示している。図9Gの螺旋形タグでは、ダイオード1173が、予め螺旋形アンテナ部分に形成された平面ワイヤーアンテナ部分1172と1171を一体に連結している。このタグ1170は、図9Cに示したタグと電気的には同じである。図9Hに示すタグ1180は、螺旋形アンテナ部分1181と1182の間に連結されたダイオード1183を含んでいる。このタグ1180は、図9Cに示したタグと電気的には同じである。タグ1180は、図9Gのタグ1170に示す平面ワイヤーではなく、円形断面を有するワイヤーを使用している。
【0065】
図13は、この事例では螺旋形タグを有するゴルフボールを製作するための代表的な方法1301を示しており;この方法は、図10A及び10Cの多面タグや、図3A及び4Aの平面タグの様なここに説明している様々な他のタグでも使用することができる。この方法は、ワンピース、ツーピース及びスリーピース以上のゴルフボールを作るのに用いることができる。押出器1303は、押出開口部1307と1305から、それぞれ前駆物質部分1309と1311を押し出し;押出器1303は、或る実施形態では、ゴルフボールのコアを形成するのに用いられる(従って、コアの前駆物質材料と考えられる)未加硫のゴム材料を押し出す。押出器は、適切な寸法の前駆物質部分を作るように設計されている開口部を通して材料を押し出す。ナイフ又はブレードを用いて、その部分に開始/前方エッジと後方エッジを作ってもよい。次に部分1309と1311は、矢印1315と1313で示すように、それぞれ、ホルダー又は固定具1319と1317に運ばれる。これらのホルダーは、その部分を適所に保持し、その間に金型1321を有するスタンプ器1323は、金型1321の刻印を部分1309と1311の平面に自動操作でスタンプする。金型は、スラグ部分の中に配置されることになるタグ(例えばタグ1330)と同様の(例えば実質的に同じ)形状寸法を有するように設計されている。タグの少なくとも一部分を収容するように設計された形状寸法を有するボイドを金型によってその部分の面に作成できるほど、スラグ部分1309と1311は柔らかく、鋳型1321は硬い。その部分の一方のボイドは、タグのほぼ半分を正常に保持できる(他の半分は他の部分の面のボイド内に保持される)ように設計されていると理解頂きたい。部分1309と1311の面にボイドをスタンプすると、2つのスタンプされた部分1327と1325ができる。これらの2つのスタンプされた部分1327と1325は、タグ1330を、部分1327と1325のボイド1328と1329の少なくとも一方に入れるロボットアーム1333によって、タグ1330と組み合わされる。この方法の或る実施形態では、タグ1330が少なくとも1つのボイドの中に配置された後、ロボットアーム1333はタグ1330を放し、これによって、2つ半割部分1327と1325を、ボイド1328と1329の中に入れ2つの部分の間に挟んだタグ1330と、一体に連結することができるようになる。タグ1330と部分1327及び1325のこのアッセンブリ1337は、次いでアッセンブリ1337をモールド成形チャンバに入れて、(図6Dに示した工程と同様の方法で)ボール又はボールのコアをモールド成形することによって更に処理される。タグ1330をボイド1328と1329の少なくとも一方の中に適切に位置決めするため、カメラと動作/位置制御システムが使用される。或いは、スタンプ器1323が刻印したスラグ部分から取り外された後で、且つその部分がホルダーから取り外される前の、スラグ部分がホルダー内に固定される間に、別のロボットアームがタグを丁度刻印したボイドの中に入れるようにしてもよい。また或いは、タグを、手動で(例えば人間が)第1のスラグ部分のボイドの中に入れ、次に別のスラグ部分を手動で第1のスラグ部分に接続してアッセンブリ1337を作ってもよい。更に、スタンプ工程を、手動で実行してもよい。
【0066】
先に述べた単一面タグは、全て、そのようなタグを捻り、曲げ、又は別の方法で成形して三次元形状とし、三次元又は多面のタグを作る方法で形成してもよい。図10Aは、上面図で見て「S」形状のタグ1200の例を示している。このタグは、図3Aから図5Pに示したタグの何れでもよく、ダイオードを取り付ける前か後に、アンテナ部分を捻るか曲げることによって形成してもよい。タグ1200は、形成された後、「S」形状のタグ1200を収容するのに合った形状を有するよう切られるか、又は別の方法で成形されたスラグ材の中に入れられる。そのようなスラグ部分の例を図10Bに示しており、これは「S」形状のタグを収容するための形状に切られた(又は成形された)スラグ部分1202と1204を含んでいる。従って、図6Cに示したように、タグ1200をスラグ部分1202と1204の中に入れた後、スラグアッセンブリは、図6Dに示したチャンバと同様のモールド成形チャンバ内に入れられ、スラグ材の中に入ったタグをモールド成形してタグを有するゴルフボールのコアが作られる。先に述べたように、タグは、多数のパーフォレーション又は少なくとも1つのパーフォレーションを含んでおり、コア材が、多面タグのパーフォレーションを通って流れ、多面タグの場合には、図3Eに示しているような単体構造を提供することができるようにしている。
【0067】
図10Cは、図3Aから5Pに関連して論じたタグの何れかの様な単一面タグから形成された多面タグの別の例を示している。図10Cの場合、タグは、図10Cに示している形状に曲げられ、捻られ又は多の方法で成形されている。図10Cは、タグ1210の上面図である。図10Dは、タグ1210を収容するように切られるか又は他の方法で成形された2つのスラグ部分1212と1214を示している。スラグ内の切断部は、タグ1210を入れるボイドを作る。図10Dは、これらのスラグ部分の上面図であり、スラグ部分がタグ1210をどのように収容できるかを示している。このタグを収容した後、スラグ部分は、一体化され、図6Dに示した工程と同様に、モールド成形チャンバに入れられ、タグ1210付きのスラグがゴルフボールのコアにモールド成形される。
【0068】
本発明の携帯型ユニット付きカートの使用例を、図11Aと図11Bに関連付けて説明する。図11Aの場合、動力式のゴルフカート1250(例えば、電動カート又はガソリン駆動カート)は、図1Aの携帯型ユニット14の様な携帯型ユニットを収容し保持するように設計された架台1251を有するように示されている。バッテリー再充電システム1252は、架台内に配置されている携帯型ユニット内のバッテリー(再充電可能なバッテリー)を再充電するために、架台1251に連結されている。従って、携帯型ユニットは、使用されておらず架台1251内に保管又は格納されているときには、ゴルフカートのバッテリーから電力を引き出す再充電システム1252(又はゴルフカートの別の既存の電気システム)によって充電される。図11Bは、ゴルフで使用される引張りカートの例を示している。引張りカート1255は、図1Aの携帯型ユニット14の様な携帯型ユニットを収容するように設計された架台1256を含んでいる。引張りカートは、再充電ユニット無しで示しているが、随意的に再充電ユニット(バッテリーを含んでいる)を含んでいて、携帯型ユニットが引張りカート1255の架台1256に保管又は格納されている間に、携帯型ユニットのバッテリーを再充電するようにしてもよい。「ショルダーバッグ」の様なゴルフバッグも、携帯型ユニットを保持するための架台はホルスターを含んでいてもよい。ベルディングバッグの様なこれらのバッグは、通常、ゴルファーの肩に吊り下げられ、この方式で運ばれる。これらのバッグは、随意的に、再充電可能なバッテリーを含んでいて、携帯型ユニットのバッテリーを再充電するようにしてもよい。
【0069】
本発明の様々な実施形態は、ゴルフコースを運営する方法と、携帯型ユニット付の見つけ出せるボールを使用する方法を提供する。見つけ出せるボールと携帯型ユニットを使用すると、ゴルファーは、無くしたボールを探すのに費やす時間が実質的に短くなるので、ゴルフコースでゴルフの18ホールのラウンドを短い時間で終了することができる。ハンディキャップが15を超えるゴルファー(世界中のゴルフプレイヤーの80%以上)は、1ラウンドにつき10回以上フェアウェイに着地しないショットを打つ。これらのフェアウェイを外れたショットは、通常、紛失球になるのではなく、約10秒から5分間の探索時間枠内に見つけることができる。見つけ出せるボールと携帯型ユニットの様なここに記載しているシステムを使えば、この探索時間枠は最小化され、プレイのペースに悪影響を及ぼすことが無くなる。実際、一般的なゴルファーは、ここに記載した携帯型ユニットと見つけ出せるボールを装備すれば、ゴルフの18ホールのラウンドを終了するのに掛かる時間が、8−12分短縮されるのを体験することになる。8分の短縮は、18ホールのラウンドに約270分掛かると予測するゴルフコースのオペレーターにとって、3%の処理量改善となる。ゴルフコースのオペレーターは、プレイを迅速にすることを伝え、強要するのに苦労を厭わない。スコアカード、ゴルフカートの信号、予定方向の信号、及び動き回る進行係の全てが、プレイを早くすることを優先事項にしている。テーブルを移動しなければならないレストランと同じく、ゴルフコースのオペレーターは、所与の一日で、できるだけ多くのプレーヤーを獲得しなければならない。従って、ここに説明している見つけ出せるボールと携帯型ユニットを、ゴルフコースのオペレーターがプレイヤーに提供すれば、ゴルフコースオペレーターはこの加速された処理量を達成し、ゴルフコースオペレーターの収入を増やすことによってゴルフコースオペレーターの利益を増すことになる。ゴルフコースオペレーターがここに記載する態様を利用するには様々な方法がある。例えば、ゴルフコースのオペレーターは、見つけ出せるボールと携帯型ユニットを使用するゴルファーにはグリーン料金の割引のような割引を与え、見つけ出せるボールと携帯型ユニットを使用しないゴルファーには与えないようにしてもよい。ゴルフコースは、見つけ出せるボールと携帯型ユニットを所有していないゴルファーには、見つけ出せるボールと携帯型ユニットを貸すか無料で提供してもよいし、全てのゴルファーに、見つけ出せるボールと携帯型ユニットの使用を求めてもよい。ゴルフコースは、コースが閉まった後で、従業員に、コースが閉まった後でコースに残ったままのタグが入っている見つけ出せるボールを、そのようなボールを回収するために探させてもよい。そうすれば、コースには、そのようなボールが極僅かしかなくなるので、誤認(例えば前のゴルフラウンドの他人の紛失球を見つけること)が少なくなる。ゴルフコースは、見つけ出せるボールと携帯ユニットを使用すれば、他の方法を採用することもできる。例えば、ゴルフコースは、ラフの領域であまり頻繁に草を刈らないように決めて、この草を、ボールを見つけ出すのに見つけ出せるボールと携帯ユニットを使用しないゴルフコースで普通に伸びているよりも高く生長させることができる。これは、ゴルフコースにとって出費を減らすことになる。ゴルフコースは、ゴルファーが見つけ出せるボールと携帯ユニットを使用しない場合は、使用した時間の量に基づいて、ゴルフコース(ゴルフの18ホールのラウンド)の使用に対して料金を求め、ゴルファーが見つけ出せるボールと携帯ユニットを使用する場合は、ゴルフのラウンドをプレイするのに料金は一定であるか、一定の時間までは一定とすることもできる。
【0070】
図12は、見つけ出せるボールと携帯型ユニットを使用する或る具体的な方法のフローチャートである。この方法は、広くゴルフコースで実施することができる。図12に示す方法1260は一例であり、この他、異なるオペレーションを異なる順序で実行したり、それが無かったり、追加のオペレーションが有ったりする、多数の例があるものと理解頂きたい。ゴルファーがゴルフコースの受付簿に記帳すると、ゴルフコースは、ゴルファーが見つけ出せるボールと携帯型ユニットを有しているかどうかを判断する(オペレーション1261)。ゴルファーが見つけ出せるボールと携帯型ユニットを有しておりそれを使用する場合、グリーンフィー割引(又は何か別の割引)又は何か別の合法的な考慮が、見つけ出せるボールと携帯型ユニットを使用するゴルファーに提供される(オペレーション1263)。ゴルファーが見つけ出せるボールと携帯型ユニットを使用しない場合、オペレーション1265で、ゴルフコースは、ゴルファーが使用するための無料の見つけ出せるボールと携帯型ユニットを貸すか提供することができるが、ゴルファーは、この例ではグリーンフィーの割引を受けない。従って、ゴルファーが、見つけ出せるボールと、見つけ出せるボールと共に使用するための携帯型ユニットを持っていてもいなくても、オペレーション1263と1265後には、全てのゴルファーは、携帯型ユニットと見つけ出せるボールを使用することになる(オペレーション1267)。ボールを紛失したら、ゴルファーは、オペレーション1269で、携帯型ユニットを使って紛失したボールを探す。ゴルフコースがプレイを終了した(又はゴルフのラウンドが終了した)後、ゴルフコースの従業員は、コースに残っている見つけ出せるボールを(携帯型ユニットを使って)探し出す。これらのボールは、発見されるとコースから取り除かれるので、次のプレイされるゴルフのラウンドで発生する誤認が少なくなる。これは任意のオペレーション(オペレーション1271)であり、実行しないゴルフコースもあるものと理解頂きたい。オペレーション1271は、或る所定の時間(コースが閉じた後)に実行してもよいし、別の方法(例えば、多くのゴルファーが多くの誤認をしていると判断したとき)に実行してもよい。このオペレーションは、ゴルフの各ラウンドの後、コース閉鎖後に一日おき、一週間に一度(例えば、日曜のコースが閉鎖した後の夜)、又は或る間隔で実行してもよい。オペレーション1273では、ゴルフコースは、ラフ領域の草を頻繁に刈らないように決定して、草が高く生長するに任せる。このオペレーション1273も任意であると理解頂きたい。先に述べたように、これらのオペレーションは、異なる順序で実行してもよいし、図12に示すゴルフコースを運営する方法の一例であるオペレーションより、多くても少なくてもよい。典型的なゴルフコースは飛翔着地範囲が同じではないが、ゴルフコースは飛翔着地範囲を含んでいると理解頂きたい。上記説明は、ゴルフコースを含むクラブに当てはまるものと理解頂きたい。
【0071】
ここに説明している様々な実施形態には数多くの修正を行えるものと理解頂きたい。例えば、各ゴルフボールには、ユーザーが紛失球の群から自分の紛失球を識別できるようにするため、連続番号の様な固有の識別番号を印刷してもよい。代わりに、ボールが製造された製造日付の様な準固有識別子をボールの外側に印刷して、ユーザーがそれを読めば、携帯型ユニットによって見つけられた紛失球の群の中でユーザーのボールが発見されたことを確認できるようにしてもよい。先に述べたように、本発明の実施形態は、上に説明したツーピースのゴルフボールに加えて、ワンピース又はスリーピースのゴルフボールでも使用することができる。本発明の或る実施形態では、ダイオードのインピーダンスは、アンテナのインピーダンスと整合している。上に論じたタグは、半導体メモリ回路の様な能動要素を持たない受動タグであり、アンテナは、そのような、半導体メモリ要素の様な能動要素に電気供給しなくてよい旨理解頂きたい。
【0072】
以上、本明細書では、本発明を、特定の代表的な実施形態に関連付けて説明してきた。各実施形態には、特許請求の範囲に記載している広範な本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正を加え得ることは明白であろう。従って、明細書及び図面は、限定するためのものではなく、説明するためのものであると理解頂きたい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1A】本発明の或る実施形態によるゴルフボールを見つけ出すためのシステムを示している。
【図1B】本発明の実施形態で用いられる携帯型送受信器の代表的な実施形態の側面図である。
【図1C】図1Bの携帯型送受信器の斜視図である。
【図2A】本発明の或る態様によるタグ用回路の実施形態を示す電気回路図である。
【図2B】図2Aの回路の構造表現を示している。
【図2C】本発明の或る態様によるタグ用回路の別の代表的な実施形態を示す電気回路図である。
【図2D】本発明の或る態様によるタグ用回路の別の代表的な実施形態を示す電気回路図である。
【図3A】本発明の或る実施形態のゴルフボールの断面図である。
【図3B】ゴルフボールの切断面が異なることを除いて、図3Aに示したのと同じゴルフボールの断面図である。
【図3C】図3Bに示したゴルフボールの一部分の拡大図を示している。
【図3D】図3Aのゴルフボールの別の断面図であり、或る特定の実施形態の各種寸法を示している。
【図3E】図3Aに示したタグの面に垂直な面で切った断面図を示している。
【図4A】本発明によるタグを備えたゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図4B】図4Aのゴルフボールの異なる断面図を示している。
【図4C】図4Bに示したゴルフボールの一部分の拡大図を示している。
【図4D】本発明によるゴルフボールの特定の実施形態の具体的な測定値を備えた、図4Aと同じ断面図を示している。
【図5A】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5B】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5C】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5D】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5E】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5F】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5G】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5H】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5I】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5J】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5K】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5L】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5M】本発明のゴルフボールの別の実施形態の断面図を示している。
【図5N】本発明の或る実施形態によるゴルフボールに用いられるタグの平面図である。
【図5O】本発明の或る実施形態によるゴルフボールに用いられる別のタグの平面図である。
【図5P】本発明の或る実施形態によるゴルフボールに用いられる別の実施形態の平面図である。
【図6A】本発明のゴルフボールを作るための方法の或る実施形態を概略的に示している。
【図6B】本発明のゴルフボールを作るための方法の或る実施形態を概略的に示している。
【図6C】本発明のゴルフボールを作るための方法の或る実施形態を概略的に示している。
【図6D】本発明のゴルフボールを作るための方法の或る実施形態を概略的に示している。
【図6E】ゴルフボールを作る方法の別の実施形態を示している。
【図7】本発明のゴルフボールを作るための或る代表的な工程のフローチャートを示している。
【図8A】本発明の或る実施形態の携帯型送受信器のブロック概略図を示している。
【図8B】送受信器の実施形態のブロックレベル概略図を示している。
【図8C】本発明の携帯型送受信器の或る実施形態のブロックレベル概略図を示している。
【図8D】本発明の携帯型送受信器の或る実施形態のブロックレベル概略図を示している。
【図9A】螺旋形アンテナを有しているタグの代表的な実施形態を示している。
【図9B】螺旋形アンテナを有している別のタグの代表的な実施形態を示している。
【図9C】螺旋形アンテナを有しているタグによって形成された回路を示す電気回路図である。
【図9D】ゴルフボールのコアを形成するためにモールド成形されることになるスラグ内に配置された螺旋形アンテナを有しているタグの様々な例を示している。
【図9E】ゴルフボールのコアを形成するためにモールド成形されることになるスラグ内に配置された螺旋形アンテナを有しているタグの様々な例を示している。
【図9F】ゴルフボールのコアを形成するためにモールド成形されることになるスラグ内に配置された螺旋形アンテナを有しているタグの様々な例を示している。
【図9G】螺旋形アンテナを有しているタグの別の代表的な実施形態を示している。
【図9H】螺旋形アンテナを有しているタグの別の代表的な実施形態を示している。
【図10A】この場合は文字「S」に似た形状を有している三次元タグの上面図の例を示している。
【図10B】図10Aのタグを受け入れるために切断又は形成されたスラグの或る実施形態を示している。図10Bの図は、スラグの2つの部分を示す上面図である。
【図10C】三次元タグの別の例を示している。図10Cの図は上面図であり、断面図と似ている。
【図10D】図10Cのタグを受け入れるために切断又は形成されたスラグの例を示している。図10Dの図は、スラグの2つの部分の上面図である。
【図11A】携帯型ユニット用の架台と再充電機構を有する電動式ゴルフカートを示している。
【図11B】本発明の携帯型ユニット用の架台を有する引張りカートの例を示している。
【図12】本発明の様々な実施形態の見つけ出せるボールと携帯型ユニットを利用しているゴルフコースを運営する或る方法の代表的な実施形態を示している。
【図13】タグを有するゴルフボールを作る別の代表的な方法を示している。



















【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフボールにおいて、
シェルと、
前記シェルの中に包まれているコア材と、
アンテナに連結されているダイオードを有しており、前記コア材の中に配置され、少なくとも1つのパーフォレーションを有しているタグと、を備えていることを特徴とするゴルフボール。
【請求項2】
前記タグは、第1周波数の無線周波数(RF)信号を受信し、第2周波数の戻りのRF信号を再放射するように設計されていることを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項3】
前記第2周波数は、前記第1周波数の高調波であることを特徴とする、請求項2に記載のゴルフボール。
【請求項4】
前記無線周波数信号は、携帯型装置から放射され、前記ゴルフボールは、米国ゴルフ協会の仕様を満足しており、前記コア材は、前記タグの一方の側から前記タグの他方の側へ、前記少なくとも1つのパーフォレーションを通って伸張することを特徴とする、請求項2に記載のゴルフボール。
【請求項5】
前記ゴルフボールは、前記携帯型装置によって、前記ゴルフボールと前記携帯型装置を隔てる距離が約60フィートになる範囲まで見つけ出すことができ、前記タグは、更に、前記アンテナに取り付けられ前記少なくとも1つのパーフォレーションを有する誘電層を含んでいることを特徴とする、請求項4に記載のゴルフボール。
【請求項6】
前記タグは外周を有しており、前記外周は、その大部分に沿って丸くなっており、前記シェルの内径より僅かに小さい有効直径を有していることを特徴とする、請求項4に記載のゴルフボール。
【請求項7】
前記ダイオードは、圧縮可能な導体によって前記アンテナに連結されていることを特徴とする、請求項4に記載のゴルフボール。
【請求項8】
前記コア材は、前記タグの第1の側から前記少なくとも1つのパーフォレーションを通って前記タグの第2の側へ伸張することを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項9】
前記タグは受動式であり、前記アンテナは、何れのメモリ要素にも電力を提供するように作用しないことを特徴とする、請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項10】
前記タグは、前記ゴルフボールの直径軸と一致する軸に関して実質的に対称な、実質的に平坦な構造体であることを特徴とする、請求項8に記載のゴルフボール。
【請求項11】
前記ダイオードは、前記直径軸付近に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載のゴルフボール。
【請求項12】
前記ダイオードは、前記ゴルフボールの中心付近で、前記直径軸に沿って、前記アンテナに連結されていることを特徴とする、請求項11に記載のゴルフボール。
【請求項13】
前記タグの外周の少なくとも一部は、前記シェルの内側輪郭と一致していることを特徴とする、請求項11に記載のゴルフボール。
【請求項14】
前記タグは、前記アンテナに連結された送信線を含む略「U」字型の部分を備えていることを特徴とする、請求項13に記載のゴルフボール。
【請求項15】
前記略「U」字型の部分をほぼ二等分する中間線は、前記直径軸と実質的に整列していることを特徴とする、請求項14に記載のゴルフボール。
【請求項16】
前記ダイオードは、前記略「U」字型部分の上部付近で前記アンテナに連結されていることを特徴とする、請求項15に記載のゴルフボール。
【請求項17】
前記ダイオードは、前記ゴルフボールの中心に関して、実質的に中心を外れて配置されていることを特徴とする、請求項16に記載のゴルフボール。
【請求項18】
前記少なくとも1つのパーフォレーションは、前記略「U」字型部分を取り囲んでいる開口部を備えていることを特徴とする、請求項17に記載のゴルフボール。
【請求項19】
前記タグは、前記アンテナに連結されている送信線を備えている略「T」字型部分を備えていることを特徴とする、請求項13に記載のゴルフボール。
【請求項20】
ゴルフボールにおいて、
シェルと、
前記シェルの中に包まれているコア材と、
アンテナに連結されている電気要素を有するタグであって、前記コア材の中に配置されており、携帯型送受信装置と前記タグを隔てる距離が少なくとも約20フィートの範囲に亘って前記携帯型送受信装置で検出可能なタグと、を備えており、
前記ゴルフボールは、耐久性が高く、米国ゴルフ協会のゴルフボール仕様を実質的に満足していることを特徴とするゴルフボール。
【請求項21】
前記電気要素はダイオードを備えており、前記タグは、第1周波数の無線周波数(RF)信号を受信し、第2周波数の戻りのRF信号を再放射するように設計されていることを特徴とする、請求項20に記載のゴルフボール。
【請求項22】
前記第2周波数は、前記第1周波数の高調波であることを特徴とする、請求項21に記載のゴルフボール。
【請求項23】
前記高い耐久性は、少なくとも20回のキャノンヒット試験に耐えられることを含んでいることを特徴とする、請求項21に記載のゴルフボール。
【請求項24】
前記ゴルフボール仕様は、寸法、重量及び飛行特性を含んでいることを特徴とする、請求項23に記載のゴルフボール。
【請求項25】
前記携帯型送受信装置は、送信時は、連邦通信委員会の規則を満足することを特徴とする、請求項23に記載のゴルフボール。
【請求項26】
前記携帯型送受信装置は、送信時は、約1ワット以下の最大ピーク電力を放射することを特徴とする、請求項23に記載のゴルフボール。
【請求項27】
前記携帯型送受信装置は、送信時は、約4ワット以下の有効等方性放射電力を放射することを特徴とする、請求項23に記載のゴルフボール。
【請求項28】
前記タグは少なくとも1つのパーフォレーションを備えており、前記コア材は、前記タグの第1側から、前記少なくとも1つのパーフォレーションを通って、前記タグの第2側へ伸張することを特徴とする、請求項21に記載のゴルフボール。
【請求項29】
前記タグは、前記ゴルフボールの直径軸と一致する軸に関して実質的に対称である、実質的に平坦な構造体であることを特徴とする、請求項28に記載のゴルフボール。
【請求項30】
前記ダイオードは、前記直径軸付近に配置されていることを特徴とする、請求項29に記載のゴルフボール。
【請求項31】
前記アンテナは、前記直径軸に関して対称に配置されている第1ウイングと第2ウイングを備えており、前記少なくとも1つのパーフォレーションの少なくとも一部分は、前記第1ウイングと前記第2ウイングそれぞれの少なくとも一部分を分離しており、前記第1ウイングと前記第2ウイングは、それぞれ、前記コア材の外径と実質的に一致する外周の少なくとも一部分を有していることを特徴とする、請求項30に記載のゴルフボール。
【請求項32】
前記タグは、前記アンテナと前記ダイオードに連結されている送信線を更に備えていることを特徴とする、請求項31に記載のゴルフボール。
【請求項33】
前記送信線は、略「U」字型の部分を有していることを特徴とする、請求項32に記載のゴルフボール。
【請求項34】
前記送信線は、略「T」字型の部分を有していることを特徴とする、請求項32に記載のゴルフボール。
【請求項35】
前記略「U」字型の部分は、前記直径軸によって実質的に二分されていることを特徴とする、請求項33に記載のゴルフボール。
【請求項36】
前記略「T」字型の部分は、前記直径軸によって実質的に二分されていることを特徴とする、請求項34に記載のゴルフボール。
【請求項37】
前記タグは、前記ゴルフボールの直径軸と一致する軸に関して実質的に対称である実質的に平坦な構造体であり、前記アンテナは、前記直径軸に関して対称に配置されている第1ウイングと第2ウイングを備えており、前記第1ウイングと第2ウイングは、それぞれ、前記コア材の外径と実質的に一致する外周の少なくとも一部分を有していることを特徴とする、請求項25に記載のゴルフボール。
【請求項38】
前記タグは、前記アンテナと前記ダイオードに連結されている送信線を更に備えていることを特徴とする、請求項37に記載のゴルフボール。
【請求項39】
前記送信線は、前記直径軸によって実質的に二分される形状部分を有していることを特徴とする、請求項38に記載のゴルフボール。
【請求項40】
ゴルフボールを発見するためのシステムにおいて、
アンテナに連結されたダイオードを有するタグを備えているゴルフボールと、
携帯型送受信装置と前記タグを隔てる距離が少なくとも約20フィートの範囲に亘って、前記タグを検出することのできる携帯型送受信装置であって、送信時は、連邦通信委員会の規則を満足している携帯型送受信装置と、を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項41】
前記携帯型送受信装置は、送信時は、約1ワット以下の最大ピーク電力を放射することを特徴とする、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記携帯型送受信装置は、送信時は、約4ワット以下の有効等方性放射電力を放射することを特徴とする、請求項40に記載のシステム。
【請求項43】
前記ゴルフボールは、米国ゴルフ協会のゴルフボール仕様を満足しており、前記ゴルフボールは、少なくともワンピース構造である構造を有していることを特徴とする、請求項40に記載のシステム。
【請求項44】
前記タグは、前記ゴルフボールの直径軸に一致する軸に関して実質的に対称である実質的に平坦な構造体であることを特徴とする、請求項40に記載のシステム。
【請求項45】
前記アンテナは、前記直径軸に関して対称に配置されている第1ウイングと第2ウイングを備えており、前記第1ウイングと第2ウイングは、それぞれ、前記ゴルフボールの外径と実質的に一致する外周の少なくとも一部分を有していることを特徴とする、請求項44に記載のシステム。
【請求項46】
前記タグは、前記アンテナと前記ダイオードに連結されている送信線を更に備えていることを特徴とする、請求項45に記載のシステム。
【請求項47】
前記送信線は、前記直径軸によって実質的に二分される形状部分を有していることを特徴とする、請求項46に記載のシステム。
【請求項48】
前記ダイオードは、前記直径軸付近に配置されていることを特徴とする、請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
ゴルフボールを製作する方法において、
第1部分と第2部分を有するコア前駆物質部材を形成する段階と、
前記第1部分と前記第2部分の間に、少なくとも1つのパーフォレーションを有するタグを配置して、組み合わせ部材を作る段階と、
前記組み合わせ部材を金型構造体の中に入れる段階と、
前記金型構造体の中で前記組み合わせ部材をモールド成形して、材料を、前記第1部分と前記第2部分の一方から、前記少なくとも1つのパーフォレーションの中に流し込み、前記第1部分と前記第2部分の他方に接触させる段階と、
前記モールド成形によって得られたコア部材をシェルの中に包み込む段階と、から成ることを特徴とする方法。
【請求項50】
前記形成する段階は、前記前駆物質部材を分割して、前記第1部分と前記第2部分を作る段階を含んでいることを特徴とする、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記タグは、前記第1部分と前記第2部分の中に完全に包み込まれていることを特徴とする、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記モールド成形する段階は、前記組み合わせ部材を、所定の時間、モールド成形温度及びモールド成形圧力に曝す段階を含んでいることを特徴とする、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記モールド成形温度は、華氏約200°から華氏約350°の範囲内にあり、前記モールド成形圧力は、平方インチ当たり約1000ポンド(psi)から約5000psiの範囲内にあり、前記所定の時間は、約1分から約15分の範囲内にあることを特徴とする、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記包み込む段階の前に、前記コア部材を冷却する段階を更に含んでいることを特徴とする、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記コア部材は、前記包み込む段階の前に洗浄されることを特徴とする、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記モールド成形する段階は、前記第1部分と前記第2部分の中のコア材を硬化させることを特徴とする、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記タグは、前記ゴルフボールの直径軸と一致する軸に関して実質的に対称である、実質的に平坦な構造体であることを特徴とする、請求項53に記載の方法。
【請求項58】
前記タグは、アンテナに連結されたダイオードを備えており、前記アンテナは、前記直径軸に関して対称に配置された第1ウイングと第2ウイングを備えており、前記少なくとも1つのパーフォレーションの少なくとも一部分は、前記第1ウイングと前記第2ウイングそれぞれの少なくとも一部分を分離しており、前記第1ウイングと前記第2ウイングは、それぞれ、前記コア部材の外径と実質的に一致する外周の少なくとも一部分を有していることを特徴とする、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記タグは、前記アンテナと前記ダイオードに連結されている送信線を更に備えていることを特徴とする、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記送信線は、前記直径軸によって実質的に二分される形状部分を有していることを特徴とする、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記形成する段階は、前記第1部分と前記第2部分を別々にモールド成形する段階を含んでいることを特徴とする、請求項49に記載の方法。
【請求項62】
ゴルフボールにおいて、
ボール材料と、
前記ボール材料内に配置されているタグであって、アンテナに並列に連結されている第1ダイオードと第2ダイオードを有しているタグと、を備えていることを特徴とするゴルフボール。
【請求項63】
前記第1ダイオードは第1N領域と第1P領域を有しており、前記第2ダイオードは第2N領域と第2P領域を有しており、前記第1N領域は前記第2P領域に連結され、前記第1P領域は前記第2N領域に連結されていることを特徴とする、請求項62に記載のゴルフボール。
【請求項64】
前記第1ダイオード及び前記第2ダイオードと並列に連結されているインダクタを更に備えていることを特徴とする、請求項63に記載のゴルフボール。
【請求項65】
前記第1ダイオードと前記第2ダイオードは、パッケージに取り囲まれているモノリシック集積回路内に形成されていることを特徴とする、請求項63に記載のゴルフボール。
【請求項66】
前記アンテナは、第1アンテナ部分と第2アンテナ部分を備えており、前記第1N領域は前記第1アンテナ部分に連結され、前記第1P領域は前記第2アンテナ部分に連結されていることを特徴とする、請求項63に記載のゴルフボール。
【請求項67】
前記タグは、前記ゴルフボールの直径軸に関して実質的に対称であることを特徴とする、請求項66に記載のゴルフボール。
【請求項68】
前記タグは、第1周波数の無線周波数(RF)信号を受信し、第2周波数の戻りのRF信号を再放射するよう設計されており、前記無線周波数信号は、携帯型装置から放射され、前記ゴルフボールは、米国ゴルフ協会の仕様を満足していることを特徴とする、請求項63に記載のゴルフボール。
【請求項69】
前記タグは、少なくとも1つのパーフォレーションを備えていることを特徴とする、請求項68に記載のゴルフボール。
【請求項70】
前記ボール材料は、前記タグの一方の側から前記タグの他方の側へ、前記少なくとも1つのパーフォレーションを通って伸張していることを特徴とする、請求項69に記載のゴルフボール。
【請求項71】
前記タグは、実質的に平坦な構造体を有していることを特徴とする、請求項63に記載のゴルフボール。
【請求項72】
前記タグは、2つ以上の面に実質的な表面積を有していることを特徴とする、請求項63に記載のゴルフボール。
【請求項73】
前記タグは、螺旋形であることを特徴とする、請求項63に記載のゴルフボール。
【請求項74】
ゴルフボールにおいて、
ボール材料と、
前記ボール材料内に配置されている高調波タグであって、2つ以上の面に実質的な表面積を有している高調波タグと、を備えていることを特徴とするゴルフボール。
【請求項75】
ゴルフコースを運営するための方法において、
ゴルファーがゴルフボールを見つけ出すシステムを使用するか否か判定する段階と、
前記ゴルファーが前記ゴルフコースでプレイするときに前記システムを使用する場合、前記ゴルファーに合法的な配慮を提供する段階と、から成ることを特徴とする方法。
【請求項76】
少なくとも1つのグループのゴルファーに、携帯型システムであるシステムを使用することを要請する段階を更に含んでいることを特徴とする、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
ゴルフコースの人員によって、終了したゴルフのラウンドから紛失したゴルフボールを探す段階を更に含んでいることを特徴とする、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
前記合法的な配慮は、(a)グリーンフィーの割引;(b)将来のゴルフのプレイに対するクレジット;(c)通貨による支払い又はクレジット;又は(d)債務を実行する約束、の内の少なくとも1つであることを特徴とする、請求項75に記載の方法。
【請求項79】
ゴルフコースを運営するための方法において、
ゴルファーがゴルフコースでプレイするのを許可する段階と、
ゴルフコースの人員によって、終了したゴルフのラウンドから紛失したゴルフボールを探す段階と、から成ることを特徴とする方法。
【請求項80】
ゴルフコースを運営するための方法において、
ゴルフボールを見つけ出すために携帯型システムを提供する段階と、
ゴルファーに、前記ゴルフコースでプレイしている間は前記携帯型システムを使用することを、前記ゴルフコースを使用する条件として要請する段階と、から成ることを特徴とする方法。
【請求項81】
前記提供する段階は、(a)前記ゴルファーに、前記ゴルファーの所有する携帯型システムの使用を許可する段階か、又は(b)前記ゴルファーに、前記ゴルファーの所有でない携帯型システムの使用を許可する段階の何れかであることを特徴とする、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
ゴルフボールを作る際に使用するためのスラグアッセンブリにおいて、
第1スラグ部分と、
第2スラグ部分と、
前記第1スラグ部分と前記第2スラグ部分の間に配置されているタグであって、前記第1スラグ部分と前記第2スラグ部分の一方は、その面に前記タグを収容するためのボイドを有している、タグと、を備えていることを特徴とするスラグアッセンブリ。
【請求項83】
ゴルフボールにおいて、
ボール材料と、
前記ボール材料の中に配置されるタグであって、アンテナに連結されているダイオードを有しており、且つ少なくとも1つのパーフォレーションを有しているタグと、を備えていることを特徴とするゴルフボール。
【請求項84】
前記ボール材料はコア材であり、前記少なくとも1つのパーフォレーションは、前記タグの外周内にあることを特徴とする、請求項83に記載のゴルフボール。
【請求項85】
ゴルフボールを製作するための方法において、
第1前駆物質部分を形成する段階と、
第2前駆物質部分を形成する段階と、
前記第1前駆物質部分及び前記第2前駆物質部分をタグと共にアッセンブリに組み合わせる段階と、から成ることを特徴とする方法。
【請求項86】
前記第1前駆物質部分を形成する段階は、第1開口部を通して材料を押し出す段階を含んでおり、前記第2前駆物質部分を形成する段階は、第2開口部を通して前記材料を押し出す段階を含んでいることを特徴とする、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記アッセンブリをゴルフボールのコアにモールド成形する段階を更に含んでいることを特徴とする、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
ゴルフボールを製作するための方法において、
前駆物質部分を形成する段階と、
前記前駆物質部分にボイドを形成する段階と、
タグの少なくとも一部分を前記ボイドに挿入する段階と、から成ることを特徴とする方法。
【請求項89】
前記第1前駆物質部分を形成する段階は、前記第1前駆物質部分を押し出す段階を含んでおり、前記第2前駆物質部分も押し出され、前記ボイドは、前記第1前駆物質部分内の第1ボイドであり、第2ボイドは前記第2前駆物質部分内に形成されることを特徴とする、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記第1ボイドと前記第2ボイドは、スタンピングによって形成されることを特徴とする、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記第1前駆物質部分及び前記第2前駆物質部分と前記タグをモールド成形する段階を更に含んでいることを特徴とする、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記第1ボイドと前記第2ボイドはロボットによってスタンプされ、前記タグはロボットによって挿入されることを特徴とする、請求項91に記載の方法。

【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2006−518247(P2006−518247A)
【公表日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502854(P2006−502854)
【出願日】平成16年1月15日(2004.1.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/001126
【国際公開番号】WO2004/067109
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(505268747)レイダー ゴルフ インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】