解離可能な連結を有するフォンウィルブランド因子および第VIII因子のポリマー共役体
本発明は、それぞれ解離可能な連結を有する、フォンウィルブランド因子のポリマー共役体および第VIII因子のポリマー共役体を提供する。また、共役体を作製する方法、共役体を投与するための方法も提供する。本発明の1つ以上の実施形態において、フォンウィルブランド因子と水溶性ポリマーとの共役体を提供し、該共役体は、水溶性ポリマーに共役されていないフォンウィルブランド因子部分の体内半減期と比較して、少なくとも1.5倍増加した体内半減期を有する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造を有する化合物であって、
【化22】
式中、
POLY1は、第1の水溶性ポリマーであり、
POLY2は、第2の水溶性ポリマーであり、
X1は、第1のスペーサ部分であり、
X2は、第2のスペーサ部分であり、
Hαは、イオン化水素原子であり、
R1は、Hまたは有機ラジカルであり、
R2は、Hまたは有機ラジカルであり、
(a)は、ゼロまたは1のいずれかであり、
(b)は、ゼロまたは1のいずれかであり、
Re1は、存在する場合、第1の電子変化基であり、
Re2は、存在する場合、第2の電子変化基であり、
Y1は、OまたはSであり、
Y2は、OまたはSであり、
(vWF/F8)は、フォンウィルブランド因子部分および第VIII因子部分から成る群から選択されるアミン含有の生物活性薬剤の残基である、化合物。
【請求項2】
前記アミン含有の生物活性薬剤は、フォンウィルブランド因子部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記フォンウィルブランド因子部分は、ヒト組換えフォンウィルブランド因子である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
前記アミン含有の生物活性薬剤は、第VIII因子部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換えBドメイン欠失第VIII因子である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換え全長第VIII因子である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
前記第1の水溶性ポリマーは、ポリ(アルキレンオキシド)であり、前記第2の水溶性ポリマーは、ポリ(アルキレンオキシド)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
前記第1の水溶性ポリマーは、10,000ダルトンから85,000ダルトンの重量平均分子量を有し、前記第2の水溶性ポリマーは、10,000ダルトンから85,000ダルトンの重量平均分子量を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
以下から成る群から選択される構造を有し、
【化23】
【化24】
各構造に対して、および各場合において、(n)は、独立に4から1500の整数であり、(vWF/F8)は、フォンウィルブランド因子部分および第VIII因子部分から成る群から選択されるアミン含有の生物活性薬剤の残基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
以下の構造を有し、
【化25】
vWFは、アミン含有の組換えヒトフォンウィルブランド因子の残基であり、(n)は、各場合において、独立に4から1500である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
以下の構造を有し、
【化26】
vWFは、アミン含有の組換えヒトフォンウィルブランド因子の残基であり、(n)は、各場合において、独立に4から1500である、請求項1に記載の化合物
【請求項12】
以下の構造を有し、
【化27】
F8は、第VIII因子部分のアミン含有の残基であり、(n)は、各場合において、独立に4から1500である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
前記第VIII因子部分は、組換えBドメイン欠失第VIII因子である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換え全長第VIII因子である、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
以下の構造を有し、
【化28】
F8は、アミン含有の第VIII因子部分の残基であり、(n)は、各場合において、独立に4から1500である、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
前記第VIII因子部分は、組換えBドメイン欠失第VIII因子である、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換え全長第VIII因子である、請求項15に記載の化合物。
【請求項18】
ポリマー試薬と前記生物活性薬剤との間の共有結合を形成するのに適切な条件下で、フォンウィルブランド因子部分および第VIII因子部分から成る群から選択されるアミン含有の生物活性薬剤に、前記ポリマー試薬を接触させるステップを含む方法であって、前記ポリマー試薬は、以下の構造を有し、
【化29】
式中、
POLY1は、第1の水溶性ポリマーであり、
POLY2は、第2の水溶性ポリマーであり、
X1は、第1のスペーサ部分であり、
X2は、第2のスペーサ部分であり、
Hαは、イオン化水素原子であり、
R1は、Hまたは有機ラジカルであり、
R2は、Hまたは有機ラジカルであり、
(a)は、ゼロまたは1のいずれかであり、
(b)は、ゼロまたは1のいずれかであり、
Re1は、存在する場合、第1の電子変化基であり、
Re2は、存在する場合、第2の電子変化基であり、
(FG)は、活性薬剤のアミノ基と反応して、解離可能な連結を形成することが可能な官能基である、方法。
【請求項19】
前記解離可能な連結は、カルバミン酸連結である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ポリマー試薬は、以下から成る群から選択される構造を有し、
【化30】
【化31】
各構造に対して、および各場合において、(n)は、独立に4から1500の整数である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記アミン含有の生物活性薬剤は、フォンウィルブランド因子部分である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記フォンウィルブランド因子部分は、ヒト組換えフォンウィルブランド因子である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記アミン含有の生物活性薬剤は、第VIII因子部分である、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換えBドメイン欠失第VIII因子である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換え全長第VIII因子である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
請求項1から17のいずれか1項に記載の化合物および医薬的に許容される賦形剤を含む、組成物。
【請求項27】
請求項26に記載の組成物を、患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項28】
少なくとも1つの第VIII因子部分に結合している請求項2に記載の化合物を含む構築物。
【請求項29】
フォンウィルブランド因子分子の体内半減期と比較して増加する前記体内半減期を有する、請求項28に記載の構築物。
【請求項30】
前記構築物に結合していない第VIII因子部分の体内半減期と比較して増加する前記体内半減期を有する、請求項28に記載の構築物。
【請求項31】
フォンウィルブランド因子分子の体内半減期と比較して増加する前記体内半減期を有する、請求項2に記載の化合物。
【請求項32】
前記体内半減期は、フォンウィルブランド因子分子の前記体内半減期と比較して、少なくとも1.5倍に増加する、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
前記体内半減期は、フォンウィルブランド因子分子の前記体内半減期と比較して、少なくとも2倍に増加する、請求項31に記載の化合物。
【請求項34】
FVIII分子の体内半減期と比較して増加する前記体内半減期を有する、請求項4に記載の化合物。
【請求項35】
前記体内半減期は、FVIII分子の前記体内半減期と比較して、少なくとも1.5倍に増加する、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
前記体内半減期は、FVIII分子の前記体内半減期と比較して、少なくとも2倍に増加する、請求項34に記載の化合物。
【請求項1】
以下の構造を有する化合物であって、
【化22】
式中、
POLY1は、第1の水溶性ポリマーであり、
POLY2は、第2の水溶性ポリマーであり、
X1は、第1のスペーサ部分であり、
X2は、第2のスペーサ部分であり、
Hαは、イオン化水素原子であり、
R1は、Hまたは有機ラジカルであり、
R2は、Hまたは有機ラジカルであり、
(a)は、ゼロまたは1のいずれかであり、
(b)は、ゼロまたは1のいずれかであり、
Re1は、存在する場合、第1の電子変化基であり、
Re2は、存在する場合、第2の電子変化基であり、
Y1は、OまたはSであり、
Y2は、OまたはSであり、
(vWF/F8)は、フォンウィルブランド因子部分および第VIII因子部分から成る群から選択されるアミン含有の生物活性薬剤の残基である、化合物。
【請求項2】
前記アミン含有の生物活性薬剤は、フォンウィルブランド因子部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記フォンウィルブランド因子部分は、ヒト組換えフォンウィルブランド因子である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
前記アミン含有の生物活性薬剤は、第VIII因子部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換えBドメイン欠失第VIII因子である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換え全長第VIII因子である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
前記第1の水溶性ポリマーは、ポリ(アルキレンオキシド)であり、前記第2の水溶性ポリマーは、ポリ(アルキレンオキシド)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
前記第1の水溶性ポリマーは、10,000ダルトンから85,000ダルトンの重量平均分子量を有し、前記第2の水溶性ポリマーは、10,000ダルトンから85,000ダルトンの重量平均分子量を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
以下から成る群から選択される構造を有し、
【化23】
【化24】
各構造に対して、および各場合において、(n)は、独立に4から1500の整数であり、(vWF/F8)は、フォンウィルブランド因子部分および第VIII因子部分から成る群から選択されるアミン含有の生物活性薬剤の残基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
以下の構造を有し、
【化25】
vWFは、アミン含有の組換えヒトフォンウィルブランド因子の残基であり、(n)は、各場合において、独立に4から1500である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
以下の構造を有し、
【化26】
vWFは、アミン含有の組換えヒトフォンウィルブランド因子の残基であり、(n)は、各場合において、独立に4から1500である、請求項1に記載の化合物
【請求項12】
以下の構造を有し、
【化27】
F8は、第VIII因子部分のアミン含有の残基であり、(n)は、各場合において、独立に4から1500である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
前記第VIII因子部分は、組換えBドメイン欠失第VIII因子である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換え全長第VIII因子である、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
以下の構造を有し、
【化28】
F8は、アミン含有の第VIII因子部分の残基であり、(n)は、各場合において、独立に4から1500である、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
前記第VIII因子部分は、組換えBドメイン欠失第VIII因子である、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換え全長第VIII因子である、請求項15に記載の化合物。
【請求項18】
ポリマー試薬と前記生物活性薬剤との間の共有結合を形成するのに適切な条件下で、フォンウィルブランド因子部分および第VIII因子部分から成る群から選択されるアミン含有の生物活性薬剤に、前記ポリマー試薬を接触させるステップを含む方法であって、前記ポリマー試薬は、以下の構造を有し、
【化29】
式中、
POLY1は、第1の水溶性ポリマーであり、
POLY2は、第2の水溶性ポリマーであり、
X1は、第1のスペーサ部分であり、
X2は、第2のスペーサ部分であり、
Hαは、イオン化水素原子であり、
R1は、Hまたは有機ラジカルであり、
R2は、Hまたは有機ラジカルであり、
(a)は、ゼロまたは1のいずれかであり、
(b)は、ゼロまたは1のいずれかであり、
Re1は、存在する場合、第1の電子変化基であり、
Re2は、存在する場合、第2の電子変化基であり、
(FG)は、活性薬剤のアミノ基と反応して、解離可能な連結を形成することが可能な官能基である、方法。
【請求項19】
前記解離可能な連結は、カルバミン酸連結である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ポリマー試薬は、以下から成る群から選択される構造を有し、
【化30】
【化31】
各構造に対して、および各場合において、(n)は、独立に4から1500の整数である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記アミン含有の生物活性薬剤は、フォンウィルブランド因子部分である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記フォンウィルブランド因子部分は、ヒト組換えフォンウィルブランド因子である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記アミン含有の生物活性薬剤は、第VIII因子部分である、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換えBドメイン欠失第VIII因子である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第VIII因子部分は、ヒト組換え全長第VIII因子である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
請求項1から17のいずれか1項に記載の化合物および医薬的に許容される賦形剤を含む、組成物。
【請求項27】
請求項26に記載の組成物を、患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項28】
少なくとも1つの第VIII因子部分に結合している請求項2に記載の化合物を含む構築物。
【請求項29】
フォンウィルブランド因子分子の体内半減期と比較して増加する前記体内半減期を有する、請求項28に記載の構築物。
【請求項30】
前記構築物に結合していない第VIII因子部分の体内半減期と比較して増加する前記体内半減期を有する、請求項28に記載の構築物。
【請求項31】
フォンウィルブランド因子分子の体内半減期と比較して増加する前記体内半減期を有する、請求項2に記載の化合物。
【請求項32】
前記体内半減期は、フォンウィルブランド因子分子の前記体内半減期と比較して、少なくとも1.5倍に増加する、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
前記体内半減期は、フォンウィルブランド因子分子の前記体内半減期と比較して、少なくとも2倍に増加する、請求項31に記載の化合物。
【請求項34】
FVIII分子の体内半減期と比較して増加する前記体内半減期を有する、請求項4に記載の化合物。
【請求項35】
前記体内半減期は、FVIII分子の前記体内半減期と比較して、少なくとも1.5倍に増加する、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
前記体内半減期は、FVIII分子の前記体内半減期と比較して、少なくとも2倍に増加する、請求項34に記載の化合物。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36−1】
【図36−2】
【図36−3】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36−1】
【図36−2】
【図36−3】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【公表番号】特表2010−514773(P2010−514773A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−544123(P2009−544123)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際出願番号】PCT/US2007/026522
【国際公開番号】WO2008/082669
【国際公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(500321438)ネクター セラピューティックス エイエル,コーポレイション (18)
【出願人】(591013229)バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド (448)
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
【出願人】(501453189)バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム (289)
【氏名又は名称原語表記】BAXTER HEALTHCARE S.A.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際出願番号】PCT/US2007/026522
【国際公開番号】WO2008/082669
【国際公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(500321438)ネクター セラピューティックス エイエル,コーポレイション (18)
【出願人】(591013229)バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド (448)
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
【出願人】(501453189)バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム (289)
【氏名又は名称原語表記】BAXTER HEALTHCARE S.A.
【Fターム(参考)】
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