説明

記憶方法並びに監視システム、監視装置及びセンター監視装置

【課題】 複数の監視情報の変化の関連付けた監視等を図る。
【解決手段】 監視カメラ10等の監視情報を監視データデータベース141に、また、その変化についての検索情報を監視メタ情報データベース142に記憶する。また、検索情報をセンター監視装置300へ送信し、センター監視装置300で検索情報の表示を行ってその選択をする。選択された検索情報は、監視装置100へ返送されて対応する監視情報の検索に用いられる。検索された監視情報は、センター監視装置300へ送信されて表示され、監視カメラ10等の状態監視に用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
の発明は、記憶方法並びに監視システム、監視装置及びセンター監視装置に関し、詳しくは入力される情報に変化があるときその情報の検索情報を表示してこれに指示を与えて上記情報の読み出しを行う記憶方法並びにその方法を用いる監視システム、監視装置及びセンター監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から各種の監視システムが知られている。その中の1つの監視システムは、監視対象を撮影する監視カメラが監視装置に接続されるほか、ネットワークを介して通信装置が監視装置に接続されて構成される。
【0003】
その監視システムの例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載される統合監視システムは、監視対象の複数のコンピュータと、これらコンピュータに向けて配置された監視カメラとを、ネットワーク回線を介して集中監視装置に接続して構成される。
このシステムは、コンピュータにソフトウェア的異常が発見された場合に、コンピュータIDとソフトウェア情報とがネットワークを介して集中監視装置へ通報されると共に、通報対象のコンピュータの映像を監視カメラの監視カメラ座標で撮影し、ネットワークを介して集中監視装置へ送られる。その映像の履歴蓄積を行う。
監視者は、ソフトウェア情報と映像とをコンピュータに生じている異常の障害復旧に役立てる。
【0004】
また、特許文献2に記載される画像監視システムは、時系列で入力される監視対象の画像フレームに基づいて監視対象の状態変化を検出する変化検出手段と、この変化検出手段で検出される状態変化に応じて記憶部に格納しようとする画像フレームのサンプリング間隔を設定する間隔設定手段と、間隔設定手段によって設定されたサンプリング間隔毎の画像フレームを記憶部に格納する格納手段とを有してその特徴部分が構成されるほか、記憶部に格納されている画像フレームの閲覧要求(格納間隔で示す異常レベル等)を入力部からオペレータによって検出部に入力し、検出部によって検出される画像フレームを再生部を介して表示部に供給して表示することも開示されている。
【0005】
この画像監視システムにおける画像フレームのサンプリング間隔を状態変化に応じて設定するようにして異常発生時の画像情報を詳細に収集するようにしている。これは、効率的な画像フレームの蓄積を可能にすることにある。
また、入力部から入力される閲覧要求を異常レベルで指定することにより、画像フレームの検索を異常と判断されなかった時点の画像フレームの検索を可能にするためである。
【特許文献1】特開2003−208338号公報
【特許文献2】特開2001−251607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で開示される統合監視システムでは、障害の解析判断に用いられる情報が、映像情報であるため、コンピュータと監視カメラとの間に障害物、例えば、不審者が入ったときには、障害解析に用いる映像情報を取得できず、監視の目的が十分に達成し得ない事態が発生してしまう。
また、映像情報の履歴を蓄積してはいるが、上述した映像情報の取得の不十分性を補充する情報の取得がないこととの関連で、障害解析になお解決すべき技術的課題が残っている。
【0007】
特許文献2に開示される画像監視システムでは、画像フレームをその状態変化に応じた格納をするようにしてはいるが、監視対象について画像情報以外の監視情報の収集についての示唆はなく、特許文献1について述べたと同様の技術的課題が、なお、残る。
【0008】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、入力される情報に変化があるときその情報の検索情報の表示、そしてその表示への指示により上記情報の読み出しを可能にする記憶方法並びにその方法を用いる監視システム、監視装置及びセンター監視装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、入力装置から入力される情報を記憶手段に記憶させ、読み出す記憶方法に係り、記憶される上記情報に変化があるとき当該情報変化を検出し、該検出に対応する検索情報を生成し、生成された上記検索情報を上記情報対応に上記記憶手段に記憶させ、上記検索情報を表示形式の情報に編集し、編集された上記表示形式の情報を表示し、表示されている上記表示形式の情報に対して指示を与え、指示された上記表示形式の情報に対応する上記検索情報を生成し、生成された上記検索情報対応に記憶されている上記情報を上記記憶手段から読み出すことを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の記憶方法に係り、上記入力装置は複数であり、上記情報は、入力される時系列順に上記記憶手段に記憶されることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の記憶方法に係り、上記検索情報は、上記情報変化を特定するための複数種の情報であり、上記編集は、上記複数種の情報毎に行い、上記指示は、表示されている上記表示形式の情報に対する選択指示であることを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の記憶方法に係り、上記複数種の情報は、上記情報変化が発生した時刻、上記情報変化が終了した時刻、上記入力装置及び上記情報変化を示す情報の全部又は一部からなることを特徴としている。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1、2、3又は4記載の記憶方法に係り、上記情報は、上記入力装置の識別情報及び上記入力装置毎のデータ識別情報で検索可能に第1の記憶手段に記憶され、上記検索情報は、上記識別情報及び上記データ識別情報と共にメタ情報として第2の記憶手段に記憶されることを特徴としている。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一に記載の記憶方法に係り、上記入力装置は、監視システムの監視装置に接続される装置であることを特徴としている。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の記憶方法に係り、上記検索情報は、上記入力装置が接続される監視装置の識別情報を含むことを特徴としている。
【0016】
請求項8記載の発明は、請求項6又は7記載の記憶方法に係り、上記第1の記憶手段は、監視システムの監視データデータベースであり、上記第2の記憶手段は、監視システムの監視メタ情報データベースであることを特徴としている。
【0017】
請求項9記載の発生は、請求項6、7又は8記載の記憶方法に係り、上記記憶手段から読み出される上記検索情報対応の上記情報は、表示形式の情報に編集されて表示され、該表示形式の情報は、上記検索情報対応の上記情報に上記情報の再生開始時刻及び再生時間を付加して構成され、上記情報の再生は、上記再生時間内で順方向又は逆方向に一倍速、2倍速又は1/2倍速で行えることを特徴としている。
【0018】
請求項10記載の発明は、複数の入力装置が接続される監視装置とセンター監視装置とが接続され、上記入力装置から時系列で入力される監視情報に情報変化があるとき当該監視情報を上記センター監視装置で監視する監視システムに係り、上記監視装置に、上記入力装置から時系列で入力される監視情報を書き込みかつ読み出す記憶手段と、該記憶手段に書き込まれる上記監視情報に変化があるとき当該情報変化を検出する検出手段と、該検出手段による上記情報変化の検出毎に上記情報変化を特定するための複数種の検索情報を生成する第1の生成手段と、該第1の生成手段及び上記記憶手段に接続され、上記第1の生成手段によって生成される上記複数種の検索情報を、書き込まれる上記監視情報対応に上記記憶手段に書き込ませる書き込み制御手段と、上記第1の生成手段で生成される上記複数種の検索情報を上記センター監視装置へ送出する第1の送出手段とを備え、上記センター監視装置に、表示手段と、上記監視装置から受け取る上記複数種の検索情報を上記入力装置毎で、かつ、上記検索情報毎に表示形式の情報に編集して上記表示手段へ供給する第1の表示制御手段と、上記表示手段に上記入力装置毎で、かつ、上記検索情報毎に表示されている上記表示形式の情報を選択する選択手段と、該選択手段によって選択される上記表示形式の情報に対応する検索情報を生成する第2の生成手段と、該第2の生成手段によって生成される上記検索情報を上記監視装置へ送出する第2の送出手段とを備えることに加えて、上記監視装置に、上記センター監視装置から受け取る上記検索情報を上記記憶手段へ供給して当該検索情報対応の上記監視情報を上記センター監視装置へ送出する第3の送出手段とを備える一方、上記センター監視装置に、上記監視装置から受け取る上記監視情報及び上記複数種の検索情報を表示形式の情報に編集して上記表示手段へ供給させる第2の表示制御手段を備えてなることを特徴としている。
【0019】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の監視システムに係り、上記複数種の検索情報は、上記情報変化が発生した時刻、上記情報変化が終了した時刻、上記入力装置及び上記監視装置の識別情報並びに上記情報変化を示す情報の全部又は一部からなることを特徴としている。
【0020】
請求項12記載の発明は、請求項10又は11記載の監視システムに係り、上記記憶手段は、監視情報データベース及び監視メタ情報データベースからなり、上記監視情報は、上記入力装置の識別情報及び上記入力装置毎のデータ識別情報で検索可能に上記監視情報データベースに記憶され、上記検索情報は、上記識別情報及び上記データ識別情報と共にメタ情報として監視メタ情報データベースに記憶されることを特徴としている。
【0021】
請求項13記載の発明は、請求項10、11又は12記載の監視システムに係り、上記第2の表示制御手段によって編集される上記表示形式の情報は、上記監視情報に上記監視情報の再生開始時刻及び再生時間を付加して構成され、上記監視情報の再生は、上記再生時間内で順方向又は逆方向に一倍速、2倍速又は1/2倍速で行えることを特徴としている。
【0022】
請求項14記載の発明は、複数の入力装置と、該入力装置から時系列で入力される監視情報を書き込み読み出す記憶手段とを有し、監視システムのセンター監視装置へ接続される監視装置に係り、上記記憶手段に書き込まれる上記監視情報に変化があるとき当該情報変化を検出する検出手段と、該検出手段による上記情報変化の検出毎に上記情報変化を特定するための複数種の検索情報を生成する生成手段と、上記生成手段及び上記記憶手段に接続され、上記生成手段によって生成される上記複数種の検索情報を、書き込まれる上記監視情報対応に上記記憶手段に書き込ませる書き込み制御手段と、上記生成手段によって生成される上記複数種の検索情報を上記センター監視装置へ送出する第1の送出手段と、上記センター監視装置から返送される上記検索情報を上記記憶手段へ供給して当該検索情報対応の上記監視情報を上記センター監視装置へ送出する第2の送出手段とを備えることを特徴としている。
【0023】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の監視装置に係り、上記複数種の検索情報は、上記情報変化が発生した時刻、上記情報変化が終了した時刻、上記入力装置及び上記監視装置の識別情報並びに上記情報変化を示す情報の全部又は一部からなることを特徴としている。
【0024】
請求項16記載の発明は、請求項14又は15記載の監視装置に係り、上記記憶手段は、監視情報データベース及び監視メタ情報データベースからなり、上記監視情報は、上記入力装置の識別情報及び上記入力装置毎のデータ識別情報で検索可能に上記監視情報データベースに記憶され、上記検索情報は、上記識別情報及び上記データ識別情報と共にメタ情報として監視メタ情報データベースに記憶されることを特徴としている。
【0025】
請求項17記載の発明は、表示手段を有し、監視システムの監視装置へ接続されるセンター監視装置に係り、上記監視装置で複数の監視情報毎に生成される検索情報を上記監視情報毎に表示形式の情報を編集して上記表示手段へ供給する第1の表示制御手段と、上記表示手段に上記監視情報毎に表示されている上記表示形式の情報を選択する選択手段と、該選択手段によって選択される上記表示形式の情報に対応する検索情報を生成する生成手段と、該生成手段によって生成される上記検索情報を上記監視装置へ送出する送出手段と、上記監視装置から受け取る上記検索情報対応の上記監視情報を表示形式の情報を編集して上記表示手段へ供給させる第2の表示制御手段とを備えてなることを特徴としている。
【0026】
請求項18記載の発明は、請求項17記載のセンター監視装置に係り、上記検索情報は、上記監視情報の変化が発生した時刻、上記監視情報の変化が終了した時刻、上記監視装置に接続される入力装置及び上記監視装置の識別情報並びに上記変化を示す情報の全部又は一部からなることを特徴としている。
【0027】
請求項19記載の発明は、請求項17又は18記載のセンター監視装置に係り、上記第2の表示制御手段によって編集される上記表示形式の情報は、上記監視情報に上記監視情報の再生開始時刻及び再生時間を付加して構成され、上記監視情報の再生は、上記再生時間内で順方向又は逆方向に一倍速、2倍速又は1/2倍速で行えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0028】
この発明によれば、入力装置から入力される情報を記憶手段に記憶させるに際して、その情報に変化が検出されるとき、該検出に対応する1つ又は複数種の検索情報を生成し、生成された検索情報を情報対応に記憶手段に記憶させる一方、検索情報を表示形式の情報に編集て表示し、表示されている表示形式の情報に対する指示乃至選択指示を与え、指示された表示形式の情報に対応する検索情報を生成し、生成された検索情報対応に記憶されている情報を上記記憶手段から読み出し、表示するようにしているから、入力装置からオンラインの情報だけでなく、情報の変化の発生前後の情報、過去の情報を同一又は異なる種別で、かつ、任意のタイミングで監視者に提供することができる。
【0029】
したがって、情報の変化の発生までの過程の特定やその原因の調査の容易化を図ることができる。
同一又は異なる種別の情報を1つの画面で表示しているから、変化発生時の情報を監視者に分かり易く提供することができる。
複数種別の情報を変化発生時刻に関連付けて画面に表示しているから、変化の解析に必要な情報を集約して提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
この発明は、入力装置から入力される情報の変化を検出すること、該検出に対応する1つ又は複数種の検索情報を生成すること、生成された検索情報を情報対応に記憶手段に記憶させること、生成される検索情報を表示形式の情報に編集て表示すること、表示される表示形式の情報に対する指示乃至選択指示を与えること、指示された表示形式の情報に対応する検索情報を生成すること、生成された検索情報対応に記憶されている情報を記憶手段から読み出して表示することを用いて構成される。
【実施例1】
【0031】
図1は、この発明の実施例1である監視システムを構成する監視装置の機能構成を示す図、図2は、同監視システムを構成するセンター監視装置の機能構成を示す図、図3は、同監視システムのデータベースの構成例を示す図、図4は、同監視システムのアラーム情報画面の例を示す図、また、図5は、同監視システムのアラーム詳細情報画面の例を詳細に示す図である。
この実施例の監視システム1は、監視装置に接続される入力装置に生ずる状態変化(アラーム情報)を関連付けて画面上で監視させるシステムに係り、図1及び図2に示すように、監視装置100と、監視装置100に接続されるネットワーク200と、ネットワーク200に接続されるセンター監視装置(以下、センター装置ともいう)300とから概略構成されている。監視装置100には、外部からの入力装置として、監視カメラ10、キーボード20、マウス30及びセンサーからの信号を受信する受信装置40が接続されている。また、監視装置100には、外部への出力装置として、モニタ装置(表示装置)50が接続されている。
【0032】
図1を参照して、先ず、監視装置100の構成を説明する。
監視装置100は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバで構成され、監視カメラ10へ接続される監視カメラ情報編集部111と、キーボード20へ接続されるキーボード入力情報編集部112と、マウス30へ接続されるマウス入力情報編集部113と、受信装置40へ接続される計測情報編集部114と、モニタ出力制御部116を介してモニタ装置50に接続されるモニタ出力情報編集部115とが、監視対象の情報入力部としてあり、これらの各編集部には、タイマー部120が接続されている。
【0033】
監視装置100は、これらの構成要素のほか、情報管理部130、監視データデータベース141、監視メタ情報データベース142、監視データ管理データベース群143、状態変化検知部151、異常条件リスト記憶部152、状態変化メタ情報生成部153、アラーム情報生成部154、通信制御部160及び監視情報生成部170を有して構成される。情報管理部130は、監視カメラ情報編集部111、キーボード入力情報編集部112、マウス入力情報編集部113、計測情報編集部114、モニタ出力情報編集部115及び状態変化メタ情報生成部152から情報が入力され、監視データデータベース141、監視メタ情報データベース142及び状態変化検知部151へ情報を出力するように構成されている。
状態変化検知部151は、異常条件リスト記憶部152、状態変化メタ情報生成部153及びアラーム情報生成部154に接続されている。通信制御部160は、アラーム情報生成部154及び監視情報生成部170に接続されている。
【0034】
監視カメラ情報編集部111は、監視カメラ10で撮影された映像音声情報を単位時間毎に分割し、分割された映像音声情報とタイマー部120から取得した時刻情報とを合わせ、これらの情報の保存要求を情報管理部130に送出する監視対象情報入力手段の1つである。
キーボード入力情報編集部112は、キーボード20のいずれのキー操作が行われたかを示すキー情報とタイマー部120から取得した時刻情報とを合わせ、これらの情報の保存要求を情報管理部130に送出する監視対象情報入力手段の1つである。
マウス入力情報編集部113は、マウスでいずれのボタンが操作されたかを示すマウス情報とタイマー部120から取得した時刻情報とを合わせ、これらの情報の保存要求を情報管理部130に送出する監視対象情報入力手段の1つである。
計測情報編集部114は、受信装置40で受信した計測情報とタイマー部120から取得した時刻情報とを合わせ、これらの情報の保存要求を情報管理部130に送出する監視対象情報入力手段の1つである。
【0035】
モニタ出力情報編集部115は、モニタ出力制御部116を介してモニタ装置50からモニタ情報を取得し、そのモニタ情報を単位時間毎に分割し、分割されたモニタ情報とタイマー部120から取得した時刻情報とを合わせ、これらの情報の保存要求を情報管理部130に送出する監視対象情報入力手段の1つである。
【0036】
情報管理部130は、上述した各編集部からの保存要求毎に、監視データデータベース141(図3では、監視データDBと記す)には監視対象情報、すなわち、外部入力情報との関連付けをして、すなわち、外部入力装置毎に前回のデータ保存時刻から今回のデータ保存時刻までの外部入力情報を検索可能にするデータIDを当該外部入力情報に付加して保存させると共に、監視メタ情報データベース142(図3では、監視メタ情報DBと記す)には、上記保存要求に含まれる各時刻情報(検索情報)(データ保存時刻、アラーム発生時刻及びアラーム終了時刻(図3参照))をメタ情報の一部として作成して外部入力情報のデータ種別及びデータID対応に保存させると共に、その外部入力情報に変化があったとき対応する検索情報(キーワード)をメタ情報のうちの管理情報として保存させるほか、アラーム状態もメタ情報の一部として保存させる制御手段である。
管理情報及びアラーム状態は、後述する状態変化メタ情報生成部152によって生成される。メタ情報を構成する管理情報及びアラーム状態は、後述する監視情報(アラーム詳細情報)のための検索キー(検索情報)として用いられる。
また、情報管理部130は、センター装置300から監視情報生成部170に選択情報(検索情報)が与えられると、選択情報対応の監視情報を監視データデータベース141及び監視メタ情報データベース142から検索抽出して監視情報生成部170へ返送する手段でもある。上記選択情報は、監視情報を監視データデータベース141及び監視メタ情報データベース142から選択抽出するための情報である。
【0037】
監視データデータベース141は、データID記憶域及び外部入力情報記憶域を有し、データID記憶域にデータIDを記憶し、そのデータIDで検索可能に外部入力情報記憶域に外部入力情報を保存するのに用い、監視メタ情報データベース142は、上述したメタ情報を保存するのに用いる。監視データデータベース141及び監視メタ情報データベース142への保存例は、後述する。
この2つの保存形式により、或る時刻における或るデータ種別の監視情報(外部入力情報)を当該或る時刻での他のデータ種別の監視情報に関連付けることができる。監視データデータベース141のレコード(情報)を検索する際に、先ず、監視メタ情報データベース142を検索することで該当する所要の情報を取得することができるし、時刻情報や状態変化を検索キーにすることにより、異なるデータ種別の外部入力情報を監視データデータベース141から取得することができる。
【0038】
また、監視データ管理データベース群143は、監視データデータベース141及び監視メタ情報データベース142でのデータの保存管理のためのマスタ情報を管理する複数のテーブルで構成され、そのマスタ情報は、情報管理部130によって、管理される。
【0039】
監視データデータベース141及び監視メタ情報データベース142並びに監視データ管理データベース群143への保存例を図3に示す。
図3に示すように、監視データデータベース141への保存情報は、保存する情報の種類、すなわち、監視装置100へ外部入力装置から入力される外部入力情報と、この外部入力情報に情報管理部130が上記保存要求毎に付加するデータIDとからなり(データID毎に1つのレコードを構成しており)、データIDを検索キーとして検索が行われるように構成されている。
【0040】
監視メタ情報データベース142への保存情報は、監視装置100への外部入力情報毎に区別されるデータ種別に区別なく、同一の保存フォーマットで構成される。その保存フォーマットは、データ種別、データID、データ保存時刻、データ発生時刻、データ終了時刻、管理情報及びアラーム状態であり、それらの情報は、対応する記憶域、すなわち、データ種別記憶域、データID記憶域、データ保存時刻記憶域、データ発生時刻記憶域、データ終了時刻記憶域、管理情報記憶域及びアラーム状態記憶域(図3では、これらの記憶域を、単に、データ種別、データID、データ保存時刻、データ発生時刻、データ終了時刻、管理情報及びアラーム状態と記す)に記憶される。管理情報は、アラーム発生時刻、監視装置の種別及びアラーム発生箇所である。保存フォーマットで保存される保存情報は、フォーマット毎に1つのレコードを構成している。
したがって、監視メタ情報データベース142のレコードは、データ種別とデータIDの組み合わせで、監視データデータベース141のレコードと1対1の対応関係で結び付けられるように構成されている。
監視データ管理データベース群143への保存情報は、データ種別及びデータ種別名称、すなわち、マスタ情報を管理する複数のテーブルから構成されている。
マスタ情報は、監視データデータベース141及び監視メタ情報データベース142への書き込み、そこからの読み出しの管理情報である。
【0041】
状態変化検知部151は、監視カメラ情報編集部111、キーボード入力情報編集部112、マウス入力情報編集部113、計測情報編集部114及びモニタ出力情報編集部114から情報管理部130で受け付けた保存要求対象の情報を情報管理部130から受け取り、その情報のチェックを行う。
状態変化検知部151で行うチェックは、外部入力情報(監視カメラ情報、キーボード入力情報、マウス入力情報、計測情報)を前回の入力値又は演算値と比較して状態変化の有無を判断し、状態変化の発生の場合は状態変化に係る所要の情報を状態変化メタ情報生成部152へ通知する。
また、状態変化検知部151は、上記状態変化と異常条件リスト記憶部153のリスト情報との照合を行い、照合が得られた場合には、照合対応の異常情報をアラーム情報生成部154に送る。上記リスト情報は、異常条件リスト記憶部153に予め登録されるもので、状態変化(アラーム)が所定の変化となっているか否かを判定するための条件を決める情報である。
【0042】
状態変化メタ情報生成部152は、状態変化検知部151から通知される情報に基づいてその状態変化についての所要のキーワード(検索情報)を生成し、そのキーワードをデータ種別対応に監視メタ情報データベース142の管理情報記憶域に保存する。
アラーム情報生成部154は、状態変化検知部151から伝えられる異常情報に基づいてアラーム情報を生成する。アラーム情報は、例えば、アラーム発生時刻、監視装置の種別、アラーム発生箇所及びアラーム状態である。
通信制御部161は、アラーム情報生成部154で生成されたアラーム情報をセンター監視装置300へ送信し、また、監視情報を監視データデータベース141及び監視メタ情報データベース142から選択抽出するための選択情報をセンター監視装置300から受信する。
監視情報生成部170は、通信制御部160から選択情報に応答して当該選択情報対応の監視情報(入力情報及びメタ情報)を抽出して返送すべき旨の取得要求(検索情報)を情報管理部130へ送出する。
【0043】
次に、図2を参照して、センター装置300の構成について説明する。
センター装置300は、監視装置100の通信制御部160とネットワーク200を経由して接続される通信制御部310、アラーム画面生成部311、監視情報選択部312及び監視画面生成部313に接続される監視画面制御部320を含み、監視画面制御部320は、監視画面表示部330及び監視画面操作部340に接続されて構成されている。
【0044】
通信制御部310は、監視装置100の通信制御部160からアラーム情報を受信してアラーム画面生成部311に転送し、また、監視情報選択部312からの選択情報を監視装置100へネットワーク200を経由して送信する手段である。
アラーム画面生成部311は、アラーム情報を表示形式に編集すると共に、その表示要求を監視画面制御部320へ送出する手段である。
アラーム画面生成部311で編集される表示形式は、これを表示した状態で言えば、例えば、図4に示すように、アラーム発生時刻、監視装置、アラーム発生箇所及びアラーム状態をアラーム発生時刻の降順に一覧表示する表示領域4−1と、監視装置のモニタ装置50のモニタ情報(画面情報)の表示領域4−2と、監視カメラ10の映像の表示領域4−3とから構成される。
【0045】
監視画面制御部320は、アラーム画面生成部311からの表示要求に応答して監視画面表示部330にアラーム情報を表示形式で表示させる一方、監視画面表示部330の画面に表示されているアラーム情報のうちの任意のアラーム情報が監視画面操作部340によって選択されたときその選択対象のアラーム情報を判別してその旨(判別情報)を監視情報選択部310に通知した後に、監視画面生成部313から送出されて来る表示要求に応答して監視画面表示部330に監視情報(アラーム詳細情報)を表示形式で表示させる制御部である。
監視画面表示部330の表示画面は、スクロール形式で制御可能とされている。
【0046】
監視画面表示部330は、アラーム情報を表示形式で表示する手段である。監視画面操作部340は、監視画面表示部330の画面に表示されているアラーム情報のうちの任意のアラーム情報を選択する選択手段である。
監視情報選択部312は、監視画面制御部320からの判別情報に基づいて、選択されたアラーム情報に対応する監視情報を選択するための選択情報を生成してその選択情報を通信制御部310へ送出する手段である。
監視画面生成部313は、通信制御部310から受け取る監視情報(アラーム詳細情報)を表示形式に編集してその表示要求を監視画面制御部320に送出する手段である。表示要求には、アラーム詳細情報についての再生開始時刻及び再生時間が含まれる。再生開始時刻は、アラーム発生時刻前所定のデータ保存時刻に予め設定され、また、再生時間も予め設定される。
【0047】
監視画面生成部313で編集される表示形式は、例えば、図5に示すように、アラーム発生時刻、装置の種別、アラーム発生箇所及びアラーム状態を表示する表示領域5−1と、再生開始時刻表示領域5−2と、再生時間表示領域5−3と、再生操作部表示領域5−4と、モニタ情報再生領域5−5と、キーボード情報再生領域5−6と、監視カメラ情報再生領域5−7と、マウス情報再生領域5−8とから構成される。
その再生操作部表示領域5−4は、以下に述べる各種ボタン、すなわち、停止ボタン、一時停止ボタン、再生ボタン、逆再生ボタン、倍速再生ボタン、倍速逆再生ボタン、スロー再生ボタン及びスロー逆再生ボタンを設けてなる。
これに加えて、再生開始時刻表示領域5−2及び再生時間表示領域5−3に、再生操作部表示領域5−4のそれぞれのボタンの操作で再生表示される画像の再生開始時刻及び再生時間を予め設定する仕組みが、監視画面生成部313に設けられている。
【0048】
次に、図1乃至図5を参照して、この実施例の動作を説明する。
監視システム1が稼動状態にあるときに、監視カメラ10で撮影された映像音声情報は、監視カメラ情報編集部111において単位時間毎に分割され、分割された映像音声情報は、タイマー部120から取得した時刻情報とを合わせられ、それら情報の保存要求が、監視カメラ情報編集部111から情報管理部130へ送出される。
この監視カメラ情報編集部111の動作と並行して、キーボード20のいずれかのキー操作が行われると、キーボード入力情報編集部112において、キーボード20で操作されたキーのキー情報とタイマー部120から取得した時刻情報とが合わせられ、それら情報の保存要求が、キーボード入力情報編集部112から情報管理部130へ送出される。
【0049】
同様に、マウスでいずれかのボタンの操作が行われると、マウス入力情報編集部113において、操作されたボタンのマウス情報とタイマー部120から取得した時刻情報とが合わせられ、それら情報の保存要求が、マウス入力情報編集部113から情報管理部130へ送出される。
また、受信装置40で計測情報が計測情報編集部114で受信されると、計測情報編集部114において、その計測情報とタイマー部120から取得した時刻情報とが合わせられ、それら情報の保存要求が、計測情報編集部114から情報管理部130へ送出される。
【0050】
モニタ出力制御部116を介してモニタ装置50からモニタ情報を取得するモニタ出力情報編集部115においては、そのモニタ情報は単位時間毎に分割され、分割されたモニタ情報とタイマー部120から取得した時刻情報とが合わせられ、それら情報の保存要求が、モニタ出力情報編集部115から情報管理部130へ送出される。
【0051】
上述のようにして、保存要求が入力される情報管理部130においては、上述した各編集部からの保存要求毎に、監視対象情報、すなわち、外部入力情報との関連付けをして、すなわち、前回のデータ保存時刻から今回のデータ保存時刻までの外部入力情報を検索可能にするデータIDを当該外部入力情報に付加して監視データデータベース141に保存させると共に、上記保存要求に含まれる時刻情報、すなわち、データ保存時刻をメタ情報の一部として作成して外部入力情報のデータ識別及びデータID対応に監視メタ情報データベース142に保存させる。
これらの保存が行われるときの外部入力情報に変化(状態変化)があったことが、状態変化検知部151で検知されると、その状態変化に係る情報が状態変化メタ情報生成部153へ通知される。
状態変化検知部151からの情報を受け取った状態変化メタ情報生成部153は、その情報に基づいて外部入力情報の状態変化についての所定のキーワード(検索情報)を生成してそのキーワードの保存要求を情報管理部130へ送出する。情報管理部130によってデータ種別及びデータID対応にデータ保存時刻及びデータ発生時刻が対応する記憶域に保存されると共に、上記キーワードは、同じデータ種別及びデータID対応に監視メタ情報データベース142の管理情報記憶域に保存される。
【0052】
状態変化検知部151が上述の通知を行うと同時に、上記通知対応の状態変化の内容と異常条件リスト記憶部152のリスト情報との照合が状態変化検知部151で行われ、照合が得られた場合には、異常情報がアラーム情報生成部154に送られる。
アラーム情報生成部154は、状態変化検知部151からの異常情報に基づいてアラーム情報を生成する。アラーム情報は、例えば、アラーム発生時刻、監視装置の種別、アラーム発生箇所及びアラーム状態である(図4の画面例)。
アラーム情報生成部154で生成されたアラーム情報は、通信制御部160へ転送され、そして通信制御部160からセンター監視装置300へ送信される。
【0053】
センター監視装置300の通信制御部310は、監視装置100の通信制御部160からアラーム情報を受信してアラーム画面生成部311に転送する。アラーム画面生成部311は、アラーム情報を表示形式に編集してその表示要求を監視画面制御部320へ送出する。
監視画面制御部320は、アラーム画面生成部311からの表示要求に応答して監視画面表示部330にアラーム情報を表示形式で表示させる。
【0054】
その表示例を図4に示す。表示画面には、アラーム発生時刻、装置の種別、アラーム発生箇所及びアラーム状態をアラーム発生時刻の降順に表示する表示領域4−1と、モニタ画面の表示領域4−2と、監視カメラの映像を表示する表示領域4−3とから構成される。
表示領域4−1に表示される例は、図4に示すように、アラーム発生時刻として2005/03/01 10:05:30、装置の種別として監視装置100、アラーム発生箇所としてキーボード、そしてアラーム状態としてキー入力発生を示している。
【0055】
このように表示されているアラーム情報のうちの全部又は一部のアラーム情報が監視画面操作部340によって選択されると、この選択に応答した監視画面制御部320は、選択されたアラーム情報を判別してその判別情報を監視情報選択部312に通知する。
監視情報選択部312は、監視画面制御部320からの判別情報に基づいて、選択されたアラーム情報に対応する監視情報を選択するための選択情報を生成してその選択情報を通信制御部310へ送出する。
通信制御部310は、監視情報選択部312からの選択情報をネットワーク200を経由して監視装置100へ送信する。
【0056】
監視装置100の通信制御部160は、センター監視装置300からネットワーク200を径由して選択情報を受信する。
通信制御部160は、選択情報を監視情報生成部170へ転送する。監視情報生成部170は、通信制御部160からの選択情報に応答して当該選択情報対応の監視情報を抽出して返送すべき旨の取得要求(検索情報)を情報管理部130へ送出する。
情報管理部130は、監視情報生成部170から検索情報が与えられると、検索情報対応の監視情報を監視データデータベース141及び監視メタ情報データベース142から検索抽出して監視情報生成部170へ返送する。
監視情報生成部170は、監視情報(アラーム詳細情報)を通信制御部160を介してセンター装置300へ送信する。
【0057】
監視装置100の通信制御部160からアラーム詳細情報を受信した通信制御部310は、そのアラーム詳細情報を監視画面生成部313へ転送する。
監視画面生成部313は、通信制御部310から受け取った監視情報(アラーム詳細情報)を表示形式に編集してその表示要求を監視画面制御部320に送出する。
監視画面制御部320は、監視画面生成部313から送出されて来る表示要求に応答して監視情報(アラーム詳細情報)を表示形式で監視画面表示部330に表示させる。
【0058】
その表示例を図5に示す。表示画面には、アラーム発生時刻、装置の種別、アラーム発生箇所及びアラーム状態を表示する表示領域5−1と、再生開始時刻表示領域5−2と、再生時間表示領域5−3と、再生操作部表示領域5−4と、モニタ情報再生領域5−5と、キーボード情報再生領域5−6と、監視カメラ情報再生領域5−7と、マウス情報再生領域5−8とから構成される。
図5に示すように、表示領域5−1には、アラーム発生時刻の例として2005/03/01 10:05:30、装置の種別の例として監視装置100、アラーム発生箇所の例としてキーボード、そしてアラーム状態の例としてキー入力発生を示している。
また、再生開始時刻の例としては、2005/03/01 10:04:30であり、再生時間の例としては5分である。
【0059】
この図5に示す表示例において、再生操作部表示領域5−4の再生ボタンをクリックすると、再生開始時刻表示領域5−2に設定されている再生開始時刻から再生時間表示領域5−3に設定されている時間の監視情報を再生領域5−5乃至5−8に表示する。
これら再生領域5−5乃至5−8のうちのモニタ情報再生領域5−5には、再生時刻対応で監視装置100のモニタ50の画面に表示されていた画像が表示される。表示される画面には、例えば、マウスカーソルの動きが動画像で現れる。キーボード情報再生領域5−6には、キーボードのレイアウトが予め表示されており、再生時刻対応で操作されたキーの画像がフリッカ表示される。
監視カメラ情報再生領域5−7には、再生時刻対応で監視装置100の監視カメラ10で撮影されていた画像が表示される。マウス情報再生領域5−8には、マウスのレイアウトが予め表示されており、再生時刻対応でクリックされたマウスの画像がフリッカ表示される。
【0060】
再生領域5−5乃至5−8に表示中の監視情報は、再生操作部表示領域5−4の各種ボタンで操作することができる。
例えば、再生ボタンの操作により一倍速の再生を、また、逆再生ボタンの操作により一倍速の逆向き再生を行うことができる。倍速再生ボタンの操作により2倍速の再生を、また、倍速逆再生ボタンの操作により2倍速の逆向き再生を行うことができる。スロー再生ボタンの操作により1/2倍速の再生を、また、スロー逆再生ボタンの操作により1/2倍速の逆向き再生を行うことができる。
【0061】
上述した再生操作部表示領域5−4のそれぞれの操作で再生表示される画像の再生開始時刻及び再生時間は、上述したように、監視画面生成部313において、予め、再生開始時刻表示領域5−2及び再生時間表示領域5−3に設定される。
再生開始時刻表示領域5−2には、アラーム発生時刻より前の時刻、例えば、60秒前の時刻が予め設定され、データ発生時刻から10分前まで遡る範囲で任意の時刻に変更できる。
また、再生時間表示領域5−3には、0乃至10分の範囲で任意の時間に変更できる。
【0062】
このようにして、監視画面表示部330にデータ発生時刻、データ終了時刻及び各監視対象の状態変化の任意の組み合わせで選択されて表示される異なる種別のアラーム詳細情報をその画面に表示されている再生開始時刻、例えば、アラーム発生時刻前の所定のデータ保存時刻から再生時間だけ再生し、逆再生し、2倍速の再生、2倍速の逆向き再生、1/2倍速の再生又は1/2倍速の逆向き再生をしてアラーム発生(状態変化)の監視に供する。
【0063】
このように、この実施例の構成によれば、監視データデータベースに複数の監視情報を時系列で監視対象種別で、かつ、データ種別で記憶すると共に、監視データデータベースの情報を同一又は異なる種別での検索を可能にする検索情報を監視メタ情報データベースに記憶する一方、上記検索情報をセンター監視装置で同一又は異なる種別で可視的に選択可能にし、その選択される検索情報対応の監視情報を監視装置から受けて1つの画面に表示して監視情報の異常の監視を行うようにしているから、監視装置からオンラインの監視情報だけでなく、監視情報の状態変化の発生時刻前後の情報、過去の情報を同一又は異なる種別で、かつ、任意のタイミングで監視者に提供することができる。
したがって、監視情報の状態変化の発生までの過程の特定やその原因の調査の容易化を図ることができる。
同一又は異なる種別の監視情報を1つの画面で表示しているから、状態変化発生時の監視情報を監視者に分かり易く提供することができる。
複数種別の監視情報を状態変化発生時刻に関連付けて画面に表示しているから、状態変化の解析に必要な情報を集約して提供することができる。
【実施例2】
【0064】
図6は、この発明の実施例2である監視システムの電気的構成を示す図である。
この実施例の構成が、実施例1のそれと大きく異なる点は、複数の監視装置をセンター監視装置で監視するようにした点である。
すなわち、この実施例の監視システム1Aは、図6に示すように、複数の監視装置100−i(i=1、2、…、N)が、ネットワーク200を経由してセンター監視装置300に接続されて構成されている。
各監視装置100−iには、実施例1と同様、監視カメラ10−i、キーボード20−i、マウス30−i及びモニタ装置50−i(図6には図示せず)が接続されている。
監視装置100−iの構成は、実施例1の監視装置100と同一構成である。
この構成以外のこの実施例の構成は、実施例1と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
【0065】
次に、図6を参照して、この実施例の動作について説明する。
この実施例の監視システムの基本的な動作は、監視装置が複数となったことを除いて、実施例1の動作と同じである。
すなわち、各監視装置100−iの監視データデータベース141−i(図6には図示せず)に複数の監視情報を時系列で監視対象種別で、かつ、データ種別で記憶すると共に、監視データデータベース141−iの情報を同一又は異なる種別での検索を可能にする検索情報を監視メタ情報データベース142−iに記憶する。
【0066】
上述のようにして記憶される検索情報(アラーム情報)をセンター監視装置300で同一又は異なる種別で可視的に選択可能にして選択された検索情報を監視装置100−iへ返送する。
監視装置100−iは、返送された検索情報対応の監視情報を監視データデータベース141−iから検索してセンター監視装置300へ送信する。
センター監視装置300は、監視情報を1つの画面に表示して監視情報の異常の監視を行う。
【0067】
このように、この実施例の構成によれば、実施例1と同効を奏しつつ、複数の監視装置をセンター監視装置で監視することができる。
【0068】
以上、この発明の実施例を、図面を参照して詳述してきたが、この発明の具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発明に含まれる。
例えば、いずれの実施例においても、入力装置を追加する場合には、この追加対応の監視データデータベース及び異常条件リスト記憶部を設けると共に、監視画面生成部にも追加される入力装置対応の画面編集機能を設けて実施例同様の監視機能を行うように構成することもできる。
また、入力装置としては、上記実施例で述べたものに限定されず、他の各種の入力装置を用いた監視装置、例えば、タッチパネル装置を追加したATM装置、切符自動販売機の監視システムを構成することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
ここに開示している記憶方法は、監視目的でない診断等にも利用し得る。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】この発明の実施例1である監視システムを構成する監視装置の電気的構成を示す図である。
【図2】同監視システムを構成するセンター監視装置の電気的構成を示す図である。
【図3】同監視システムのデータベースの構成例を示す図である。
【図4】同監視システムのアラーム情報画面の例を示す図である。
【図5】同監視システムのアラーム情報画面の例を詳細に示す図である。
【図6】この発明の実施例2である監視システムを構成する監視装置の電気的構成を示す図である。
【符号の説明】
【0071】
1、1A 監視システム
10 監視カメラ(入力装置の1つ)
20 キーボード(入力装置の1つ)
30 マウス(入力装置の1つ)
40 受信装置(入力装置の1つ)
50 モニタ装置(入力装置の1つ)
100 監視装置
130 情報管理部(書き込み制御手段)
141 監視データベース(記憶手段の一部)
142 監視メタ情報データベース(記憶手段の一部)
143 監視データ管理データベース群(記憶手段の残部)
151 状態変化検知部(検出手段)
152 異常条件リスト記憶部(第1の生成手段の一部、生成手段の一部)
153 状態変化メタ情報生成部(第1の生成手段の一部、生成手段の一部)
154 アラーム情報生成部(第1の生成手段の残部、生成手段の残部)
160 通信制御部(第1の送出手段、第2の送出手段、第3の送出手段の一部、送出手段)
170 状態変化メタ情報生成部(第2の送出手段、第3の送出手段の残部)
300 センター監視装置
310 通信制御部(第1の表示制御手段の一部、第2の表示制御手段の一部)
311 アラーム画面生成部(第1の表示制御手段の残部)
312 監視情報選択部(第2の生成手段、生成手段)
313 監視画面生成部(第2の表示制御手段の残部)
320 監視画面制御部(選択手段の一部)
330 監視画面表示部(表示手段)
340 監視画面操作部(選択手段の残部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力装置から入力される情報を記憶手段に記憶させ、読み出す記憶方法であって、
記憶される前記情報に変化があるとき当該情報変化を検出し、
該検出に対応する検索情報を生成し、
生成された前記検索情報を前記情報対応に前記記憶手段に記憶させ、
前記検索情報を表示形式の情報に編集し、
編集された前記表示形式の情報を表示し、
表示されている前記表示形式の情報に対して指示を与え、
指示された前記表示形式の情報に対応する前記検索情報を生成し、
生成された前記検索情報対応に記憶されている前記情報を前記記憶手段から読み出すことを特徴とする記憶方法。
【請求項2】
前記入力装置は複数であり、前記情報は、入力される時系列順に前記記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1記載の記憶方法。
【請求項3】
前記検索情報は、前記情報変化を特定するための複数種の情報であり、前記編集は、前記複数種の情報毎に行い、前記指示は、表示されている前記表示形式の情報に対する選択指示であることを特徴とする請求項1又は2記載の記憶方法。
【請求項4】
前記複数種の情報は、前記情報変化が発生した時刻、前記情報変化が終了した時刻、前記入力装置及び前記情報変化を示す情報の全部又は一部からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の記憶方法。
【請求項5】
前記情報は、前記入力装置の識別情報及び前記入力装置毎のデータ識別情報で検索可能に第1の記憶手段に記憶され、前記検索情報は、前記識別情報及び前記データ識別情報と共にメタ情報として第2の記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の記憶方法。
【請求項6】
前記入力装置は、監視システムの監視装置に接続される装置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の記憶方法。
【請求項7】
前記検索情報は、前記入力装置が接続される監視装置の識別情報を含むことを特徴とする請求項6記載の記憶方法。
【請求項8】
前記第1の記憶手段は、監視システムの監視データデータベースであり、前記第2の記憶手段は、監視システムの監視メタ情報データベースであることを特徴とする請求項6又は7記載の記憶方法。
【請求項9】
前記記憶手段から読み出される前記検索情報対応の前記情報は、表示形式の情報に編集されて表示され、該表示形式の情報は、前記検索情報対応の前記情報に前記情報の再生開始時刻及び再生時間を付加して構成され、前記情報の再生は、前記再生時間内で順方向又は逆方向に一倍速、2倍速又は1/2倍速で行えることを特徴とする請求項6、7又は8記載の記憶方法。
【請求項10】
複数の入力装置が接続される監視装置とセンター監視装置とが接続され、前記入力装置から時系列で入力される監視情報に情報変化があるとき当該監視情報を前記センター監視装置で監視する監視システムであって、
前記監視装置に、
前記入力装置から時系列で入力される監視情報を書き込みかつ読み出す記憶手段と、
該記憶手段に書き込まれる前記監視情報に変化があるとき当該情報変化を検出する検出手段と、
該検出手段による前記情報変化の検出毎に前記情報変化を特定するための複数種の検索情報を生成する第1の生成手段と、
該第1の生成手段及び前記記憶手段に接続され、前記第1の生成手段によって生成される前記複数種の検索情報を、書き込まれる前記監視情報対応に前記記憶手段に書き込ませる書き込み制御手段と、
前記第1の生成手段で生成される前記複数種の検索情報を前記センター監視装置へ送出する第1の送出手段とを備え、
前記センター監視装置に、
表示手段と、
前記監視装置から受け取る前記複数種の検索情報を前記入力装置毎で、かつ、前記検索情報毎に表示形式の情報に編集して前記表示手段へ供給する第1の表示制御手段と、
前記表示手段に前記入力装置毎で、かつ、前記検索情報毎に表示されている前記表示形式の情報を選択する選択手段と、
該選択手段によって選択される前記表示形式の情報に対応する検索情報を生成する第2の生成手段と、
該第2の生成手段によって生成される前記検索情報を前記監視装置へ送出する第2の送出手段とを備えることに加えて、
前記監視装置に、前記センター監視装置から受け取る前記検索情報を前記記憶手段へ供給して当該検索情報対応の前記監視情報を前記センター監視装置へ送出する第3の送出手段とを備える一方、
前記センター監視装置に、前記監視装置から受け取る前記監視情報及び前記複数種の検索情報を表示形式の情報に編集して前記表示手段へ供給させる第2の表示制御手段を備えてなることを特徴とする監視システム。
【請求項11】
前記複数種の検索情報は、前記情報変化が発生した時刻、前記情報変化が終了した時刻、前記入力装置及び前記監視装置の識別情報並びに前記情報変化を示す情報の全部又は一部からなることを特徴とする請求項10記載の監視システム。
【請求項12】
前記記憶手段は、監視情報データベース及び監視メタ情報データベースからなり、前記監視情報は、前記入力装置の識別情報及び前記入力装置毎のデータ識別情報で検索可能に前記監視情報データベースに記憶され、前記検索情報は、前記識別情報及び前記データ識別情報と共にメタ情報として監視メタ情報データベースに記憶されることを特徴とする請求項10又は11記載の監視システム。
【請求項13】
前記第2の表示制御手段によって編集される前記表示形式の情報は、前記監視情報に前記監視情報の再生開始時刻及び再生時間を付加して構成され、前記監視情報の再生は、前記再生時間内で順方向又は逆方向に一倍速、2倍速又は1/2倍速で行えることを特徴とする請求項10、11又は12記載の監視システム。
【請求項14】
複数の入力装置と、該入力装置から時系列で入力される監視情報を書き込み読み出す記憶手段とを有し、監視システムのセンター監視装置へ接続される監視装置であって、
前記記憶手段に書き込まれる前記監視情報に変化があるとき当該情報変化を検出する検出手段と、
該検出手段による前記情報変化の検出毎に前記情報変化を特定するための複数種の検索情報を生成する生成手段と、
前記生成手段及び前記記憶手段に接続され、前記生成手段によって生成される前記複数種の検索情報を、書き込まれる前記監視情報対応に前記記憶手段に書き込ませる書き込み制御手段と、
前記生成手段によって生成される前記複数種の検索情報を前記センター監視装置へ送出する第1の送出手段と、
前記センター監視装置から返送される前記検索情報を前記記憶手段へ供給して当該検索情報対応の前記監視情報を前記センター監視装置へ送出する第2の送出手段とを備えることを特徴とする監視装置。
【請求項15】
前記複数種の検索情報は、前記情報変化が発生した時刻、前記情報変化が終了した時刻、前記入力装置及び前記監視装置の識別情報並びに前記情報変化を示す情報の全部又は一部からなることを特徴とする請求項14記載の監視装置。
【請求項16】
前記記憶手段は、監視情報データベース及び監視メタ情報データベースからなり、前記監視情報は、前記入力装置の識別情報及び前記入力装置毎のデータ識別情報で検索可能に前記監視情報データベースに記憶され、前記検索情報は、前記識別情報及び前記データ識別情報と共にメタ情報として監視メタ情報データベースに記憶されることを特徴とする請求項14又は15記載の監視装置。
【請求項17】
表示手段を有し、監視システムの監視装置へ接続されるセンター監視装置であって、
前記監視装置で複数の監視情報毎に生成される検索情報を前記監視情報毎に表示形式の情報を編集して前記表示手段へ供給する第1の表示制御手段と、
前記表示手段に前記監視情報毎に表示されている前記表示形式の情報を選択する選択手段と、
選択手段によって選択される前記表示形式の情報に対応する検索情報を生成する生成手段と、
生成手段によって生成される前記検索情報を前記監視装置へ送出する送出手段と、
記監視装置から受け取る前記検索情報対応の前記監視情報を表示形式の情報を編集して前記表示手段へ供給させる第2の表示制御手段とを備えてなることを特徴とするセンター監視装置。
【請求項18】
前記検索情報は、前記監視情報の変化が発生した時刻、前記監視情報の変化が終了した時刻、前記監視装置に接続される入力装置及び前記監視装置の識別情報並びに前記変化を示す情報の全部又は一部からなることを特徴とする請求項17記載のセンター監視装置。
【請求項19】
前記第2の表示制御手段によって編集される前記表示形式の情報は、前記監視情報に前記監視情報の再生開始時刻及び再生時間を付加して構成され、前記監視情報の再生は、前記再生時間内で順方向又は逆方向に一倍速、2倍速又は1/2倍速で行えることを特徴とする請求項17又は18記載のセンター監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−53475(P2007−53475A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−235849(P2005−235849)
【出願日】平成17年8月16日(2005.8.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(000232173)日本電気ロボットエンジニアリング株式会社 (23)
【Fターム(参考)】