説明

記録再生方法、および、記録再生装置

【課題】情報画面表示において、ユーザが二次元コードの情報を取得しようとしているにも関わらず、映像表示が別の画面に切り替わってしまうような場合に、二次元コードの再表示や一定時間の二次元コード表示を可能とする方法を提供する。
【解決手段】カメラが捕えた画像の認識を行う画像認識方法と、放送または通信により配信されるコンテンツを記憶媒体に記録、再生する記録・再生制御方法と、コンテンツに二次元コードが含まれることを検知する二次元コード判別方法とを備えることで、二次元コードが表示されている映像を自動的に録画できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はTVやディスプレイなどの表示装置に情報を表示する情報処理装置、および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ポスター、広告、雑誌、インターネットホームページなどで、掲載商品のさらに詳しい情報や関連情報などを提供するための方法として、一般的に二次元コードと呼ばれる情報を用いるものが多くなってきた。ユーザは、カメラが付いた手元端末などで二次元コードを読み取り、画像解析により二次元コードからテキスト情報を取得し、特定サイトへのアクセスやメール送信に利用することができる。
【0003】
画面に表示する情報にハイパーリンクの情報が含まれる場合に、手元端末にハイパーリンク情報であるURLを取り込ませるため、URL表示部分を二次元コードにして表示する方法に関しては特許文献1が述べている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−71579
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で開示された方法では、ハイパーリンクの形式で表示するのか、二次元コードの表示方法をするのか、ユーザが設定もしくは操作しなければ切り替えられないなど、操作性に関して課題があった。
【0006】
本発明の目的は、TVやディスプレイなどに表示された二次元コード等を、手元端末に取り込む際の使い勝手を向上させる方法を提供するものであり、表示装置に表示された二次元コード等を取り込むためにユーザが手元端末を構えた場合に、表示されている情報を自動録画するとともに、一時的に表示情報を停止するなどして、二次元コード等の認識、情報取り込みをしやすくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、例えば、特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザが二次元コード等を読み込むために手元端末を構えた場合に、二次元コード等を含む映像や画像の自動録画を開始する。これにより、手元端末への二次元コード等の取り込みが完了する前に、表示装置の映像が切り替わってしまったような場合でも、録画映像を用いて二次元コード等の取り込みを行うことが可能となる。
【0009】
また、手元端末を構えた場合に自動録画を行うことで、二次元コード等を必要としないユーザ、すなわち手元端末を構えていないユーザに対しては、自動録画や画面の一時停止などを行わないで済む。従って、不必要な情報処理装置側の処理を抑制することができ、またユーザにとっては利用意図に応じた使いやすい二次元コード等の取り込み方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】情報処理装置の内部構成と周辺装置との接続構成図
【図2】二次元コードが表示された場合の画面の一例
【図3】手元端末を構えた際に行われる録画の処理フロー図
【図4】ユーザに確認を求める場合の画面の一例
【図5】二次元コードの表示中に行われる録画の処理フロー図
【図6】二次元コード表示期間と手元端末による情報取り込みの一例
【図7】手元端末を構えた際に行われる録画の別の処理フロー図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は本発明の実施例1による情報処理装置の機能ブロックについて示している例である。
【0013】
図1において情報処理装置1は、カメラ2、表示装置3、制御部100、通信部105、入力部106、記憶部107によって構成されている。
【0014】
カメラ2は、レンズより入力した画像情報を制御部100へ通知する。
【0015】
表示装置3は制御部100が生成する画面情報を表示する。
【0016】
制御部100は、画像認識手段101、二次元コード判別手段102、表示制御手段103、録画・再生制御手段104の各制御を行う。また、通信部105を介して取得するコンテンツ情報の識別処理や、情報処理装置1への操作情報の処理も行う。
【0017】
画像認識手段101は、カメラ2より取得した画像情報から手元端末などの機器がカメラに写っているか画像認識処理により識別し、判断する処理を行う手段である。
【0018】
表示制御手段103は、表示装置3へ画面情報を表示させる制御を行う手段である。
【0019】
録画・再生制御手段104は、通信部105を経由して取得するコンテンツや記憶部107に保存しているコンテンツなどの再生処理を行ったり、通信部105を介して取得したコンテンツを記憶部107に記録する録画処理を行う手段である。
【0020】
通信部105はネットワークプロトコルを用いてネットワーク108を介して、インターネットや宅内のサーバなどからコンテンツ情報を取得することができる。また、放送局110から電波を介してコンテンツを取得することも可能である。
二次元コード判別手段102は、ネットワーク108および通信部105を介して取得した動画などの映像情報に二次元コード情報が含まれているか否かを識別する手段である。
【0021】
入力部106は図示していないリモートコントローラー(以下リモコンと称す)などからの情報処理装置1への操作指示を受信して、制御部100へ通知する。リモコンなどとの接続は有線・無線、赤外線やBluetoothなどの通信方式で行う。
【0022】
記録部107は、制御部100が扱うコンテンツ情報などを保存する記憶領域であり、不揮発性メモリやHDDなどの記録装置である。
【0023】
ネットワーク108は、宅内ネットワークやインターネットなどの通信網であり、他の機器やサーバなどとのデータ送受信に使用する。
【0024】
コンテンツ配信サーバ109は、コンテンツの配信を行うサーバであり、情報処理装置1などからの取得要求に対して、映像や音声、画像などのコンテンツ情報やコンテンツデータの配信を行う。コンテンツ配信サーバ109を利用したサービスの一例としては、ユーザの要望に応じてコンテンツを取得、視聴するVOD(Video On Demand)や、スケジュールに従ってコンテンツ提供を行ういわゆるネットワーク経由の放送などのサービスがある。
【0025】
次に、本実施例1を図1から図4を用いて説明する。
【0026】
図2は、図1で示した表示装置3の下にカメラ2を設置した構成になっており、表示装置3には画面200が表示されている。画面200は、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group−2)などの圧縮規格によりエンコードされた映像情報を情報処理装置1が取得し、デコードして表示したものであり、図2では、映像情報の一部として二次元コード201も画面上に表示されている例である。
【0027】
手元端末202は、手元端末202に備わった図示していないカメラ機能により捕えた二次元コードを解析して、テキストデータ203などに変換する機能を有している。また、情報処理装置1に備わるカメラ2は、情報処理装置1の画面200上に表示された二次元コード201を捕捉するためにユーザが情報処理装置1に向けて構える手元端末202を、画像として捕らえることが可能である。
【0028】
ここで、カメラ2が手元端末202の画像を捕らえた場合に起こる表示装置3の表示画面の変化について、図3の処理フローを用いて説明する。図3の処理フローは、制御部100が情報処理装置1を構成する各手段、各部位や接続する機器などを制御することで処理を行う。
【0029】
ステップS301は、手元端末が情報処理装置1に向けて構えられたか否かを判別する処理であり、情報処理装置1の制御部100がカメラ2の捕えた画像データを図1の画像認識手段101に処理をさせることで、カメラ2が捕えている画像に手元端末らしき画像があるか否かの判別を行う。手元端末らしき画像を認識できない場合は、処理を再びステップS301に戻し画像認識処理を継続する。ここで、例えばユーザが手元端末202をカメラ2の前で構えた場合、画像認識手段101は手元端末202を認識し、制御部100に通知すると制御部100は処理をステップS302へと移行させる。
【0030】
ステップS302では、ユーザが手元端末202を用いて二次元コードの情報を取得しようとしているものと判断し、情報処理装置1の表示装置3に表示されている映像の録画処理を開始する。
【0031】
ステップS303は、情報処理装置1が手元端末202を認識し続けている間、処理が継続される。手元端末202の画像を認識できなくなった場合、ステップS304へと処理を移行し、ステップS302で開始した録画処理を停止する。
【0032】
ステップS305は、ステップS302からステップS304の間に録画した映像あるいは画像の再生を行うか否かをユーザに確認するための処理である。
【0033】
図4に、情報処理装置1の表示画面3に確認画面400を表示した例を示す。ユーザが、二次元コードの表示が含まれる録画映像を見たいと考える場合は、401の「はい」を選択し、再生不要の場合は402の「いいえ」を選択する。
【0034】
確認画面400において401の「はい」が選択された場合、図3のステップS305からステップS306へと移行し、録画した映像の再生を開始する。ステップS306で再生する録画映像には二次元コードが表示されているため、ユーザは手元端末202を用いて、改めて二次元コードの情報取得を行うことができる。確認画面400において402の「いいえ」が選択された場合は、録画映像の再生不要、すなわちユーザが二次元コードの取得をし終えたか、あるいは二次元コードの情報は必要としていないと判断し、ステップS308に移行する。
【0035】
ステップS307は、録画映像の再生が終了したか否かを判別する処理で、再生が終了した場合は、ステップS308に移行し、二次元コード取得のために録画した映像を消去する。
【0036】
以上説明した実施例1によれば、表示装置3と共に設置されているカメラ2に手元端末が捕えられた場合は、ユーザが二次元コードの情報取得を希望しているものと判断し、二次元コードが表示されている映像の録画を自動的に開始する。従って、二次元コードの読み取りを必要とするユーザに対しては、二次元コードが表示されている時間を気にすることなく、二次元コードの読み取り、情報取得を可能とすることができ、二次元コードの情報を必要としていないユーザに対しては、録画などの不要な処理を行わないことで情報処理装置1の処理負荷増加が避けられるとともに、ユーザへの特別な操作を必要としない使い勝手の良い装置を提供できる。
【実施例2】
【0037】
実施例1では、ユーザが手元端末202をカメラ2の前で構えた場合、情報処理装置1の表示画面3に表示されている映像の内容に関わらず映像の録画を自動的に開始する例について説明した。これに対し実施例2では、情報処理装置1の表示画面3に表示されている映像に二次元コードが含まれるか否かを識別し、映像に二次元コードが含まれるときのみ録画処理などを実施する場合について説明する。
【0038】
実施例2の説明は図5の処理フローを用いて説明する。図5の処理フローにおいて、実施例1で説明した図3の処理フローと同じ処理内容については説明を省略する。
【0039】
ステップS301は、情報処理装置1に向けて手元端末が構えられたか否かを判別する処理である。情報処理装置1が手元端末を認識した場合、ステップS501に移行し、情報処理装置1が表示中の映像に、二次元コードが含まれているか否かの判別を行う。
【0040】
表示中の映像に二次元コードが含まれていると判断した場合は、ステップS501からステップS302に移行し、情報処理装置1が表示中の映像について録画を開始する。ステップS501で二次元コードが表示されていないと判断した場合は、情報処理装置1に向けて手元端末が構えられているか否かに関わらず、録画処理は行わず、再びステップS301の処理へと戻る。
【0041】
ステップS502は、再び手元端末に関する状態判定を行う処理であり、ユーザがまだ手元端末を構えているか否かを判定する。手元端末が情報処理装置に向けて構えられていない場合、ユーザが二次元コードの情報取得を終了あるいは中止したものと考えられるため、ステップS502からステップS508へと処理を移行し、ステップS302で開始した録画処理を停止する。
【0042】
一方、ステップS502で、依然として手元端末が情報処理装置に向けて構えられていると判定した場合は、ステップS503に移行し、情報処理装置1の表示画面に二次元コードが表示されているか否かを判定する。ここで二次元コードが表示されていた場合、ユーザが二次元コードの情報取得を継続しているものと考えられるため、ステップS502に戻り処理を継続する。
【0043】
ステップS503において二次元コードが表示されていないと判定された場合、すなわち、ユーザが手元端末を構えているにも関わらず二次元コードは表示されていないという場合は、ユーザが二次元コードの情報取得に失敗した可能性が高いと考えられるため、ステップS503からステップS504に移行して、二次元コードを再表示するか否かをユーザに対して確認する処理を行う。
【0044】
ここで、ステップS502からステップS504に至る判定処理について、図6を用いて説明を行う。
【0045】
図6では、情報処理装置1の表示画面に二次元コードが表示されている期間を、D1〜D2として示している。図5のステップS503はD1〜D2の期間に入っているか否かを判定する処理であり、D1〜D2の期間に入っている場合はステップS502に戻り処理を継続する例となる。
【0046】
また、ステップS502は手元端末が情報処理装置に向けて構えられているか否かを判定する処理である。例えば図6のCase1で示した例では、手元端末が情報処理装置に向けて構えられていた期間はC1〜C2となる。この場合、ユーザは二次元コード表示期間(D1〜D2)中に、C2で手元端末を構えることをやめているため、ステップS502の「NO」判定によりステップS508に処理が移行する。
【0047】
一方、図6のCase2で示したC3の場合、二次元コードの表示期間(D1〜D2)が終わった後も、依然として手元端末が情報処理装置に向けて構えられていることを示している。この場合、C3の時点での判定処理は、図5のステップS502で「YES」判定、ステップS503で「NO」判定となり、ステップS503からステップS504へと処理が移行する。
【0048】
ステップS504は、二次元コードを再表示するか否かをユーザに対して確認する処理であり、例えば図4に示すような確認画面を用いて判定を行う。なお、ここではユーザに確認を行う場合の例について説明しているが、ステップS504の確認を行わずに、ステップS503からステップS505に直接移行するような処理としてももちろん構わない。
【0049】
ステップS504で二次元コードの再表示が選択された場合、ステップS505に移行し、ステップS302で開始した録画処理の停止、および録画した映像の再生処理を実施する。ステップS506はユーザの二次元コード取り込みが終了したか否かを識別する処理であり、例えば手元端末を構えているか否か、あるいは図4のような表示画面によるユーザ確認によって、二次元コードの取り込みが終了したか否かが判定される。
【0050】
ステップS506において二次元コード取り込みが終了していない場合、ステップS507では再生している録画映像を一時的に停止状態とし、ユーザの二次元コード取り込みがしやすくなるようにしている。
【0051】
二次元コードの取り込みが終了した場合は、ステップS506からステップS509へと移行し、録画した二次元コードを含む映像の消去確認を実施する。消去することが選択された場合は、ステップS510において録画映像の消去を実施し、処理を終了する。
【0052】
以上説明した実施例2によれば、手元端末が情報処理装置に向けて構えられているか否かの情報に加え、情報処理装置1の表示画面3に二次元コードが表示されているか否かを判別して処理を変えることができるため、例えば映像に二次元コードが含まれるときのみ録画処理を実施するといった処理や、ユーザが手元端末を構えているにも関わらず二次元コードは表示されていないといような、ユーザが二次元コードの情報取得に失敗した可能性が高いと考えられる状況下でのみ、二次元コード取得のための処理を実行させることができる。これにより、ユーザの使い勝手を向上させられるとともに、情報処理装置1の録画処理を必要なときにのみ行うことが可能となる。
【実施例3】
【0053】
実施例1および実施例2では、ユーザが手元端末202をカメラ2の前で構えた場合、情報処理装置1の表示画面3に表示されている映像の種別に関わらず映像の録画を自動的に開始する例について説明した。これに対し実施例3では、情報処理装置1の表示画面3に表示されている映像が、実時間で行われている放送コンテンツか、あるいはVODコンテンツかなどを判別し、各コンテンツの種別に応じて処理を切り替える場合について説明する。
【0054】
実施例3の説明は図7の処理フローを用いて説明する。図7の処理フローにおいて、実施例1で説明した図3の処理フロー、実施例2の図5の処理フローと同じ処理内容については説明を省略する。
【0055】
ステップS301は、情報処理装置1に向けて手元端末が構えられたか否かを判別する処理である。情報処理装置1が手元端末を認識した場合、ステップS701に移行し、視聴中の映像が放送コンテンツか否かを判定する。
【0056】
視聴中の映像が放送コンテンツであった場合は、ステップS302に移行し表示映像の録画を開始する。ステップS702で、手元端末による二次元コードの取り込みが終了したと判定されると、ステップS703で録画を停止し処理を終了する。
【0057】
一方、ステップS701において、視聴中の映像が放送コンテンツでなかった場合は、ステップS704に移行し、VODコンテンツか否かの判定処理を実施する。VODコンテンツは一般的にスケジュールに従って放送される形態ではなく、ユーザの要望に応じてコンテンツを適宜配信するサービスである。このため、実時間で放送されるコンテンツとは、コンテンツの見逃しが発生するか否かという点で異なるものと言える。
【0058】
ステップS704でVODコンテンツと判定された場合、ステップS705に移行し、視聴中のVODコンテンツに対して一時停止の処理を実施する。なお、ここで一時停止を実施するのは、二次元コードの取り込みをしやすくするためである。ステップS706で手元端末による二次元コードの取り込みが終了したとみなされると、ステップS707でVODコンテンツの一時停止を解除し映像再生を再開する。
【0059】
ステップS704でVODコンテンツでないと判定された場合は、さらにステップS708に移行し、録画していた番組が再生表示されているのか否かについて判定を行う。録画番組の再生であった場合は、ステップS708からステップS709に移行し、チャプタ開始点の設定を実施する。チャプタ開始点の設定は、放送コンテンツに対して行うステップS302の録画開始に相当する処理であり、二次元コードが表示されている部分の映像を後から見やすくするために設けるものである。なおここでチャプタは、番組のなかで映像が切り替わる部分や、所定の箇所の頭出しなどを実施するために設定される情報であり、一般的に用いられている。
【0060】
ステップS710は、二次元コードが表示されているか否かを判定する処理である。情報処理装置の表示画面に二次元コードが表示されていない状態となった場合は、手元端末による二次元コードの情報取得が終わったとみなし、ステップS711に移行してチャプタ終了点を設定する。なお、ステップS710は、例えばステップS702と同様に二次元コードの取り込みが終了したか否かを判別するようにしてももちろん構わない。具体的には、手元端末が構えられているか否かや、確認画面400などによるユーザへの直接確認などをもとに、二次元コードの取り込みが終了したか否かを判別することが可能である。
【0061】
以上説明した実施例3によれば、手元端末が情報処理装置に向けて構えられているか否かの情報に加え、情報処理装置1の表示画面3に表示されている映像が実時間で行われている放送コンテンツか、あるいはそれ以外のVODコンテンツかなどのコンテンツ種別に応じて処理を切り替えることができる。これにより、VODコンテンツを視聴中は録画を行わないといった処理や、視聴しているのが録画番組の場合にはチャプタを設定するなど、ユーザの使い勝手を向上させるきめ細かな制御が可能となる。また、情報処理装置1の録画処理を必要なときにのみ行うことができ、無駄な録画処理を行わないようにすることが可能となる。
【0062】
以上の各実施例の説明により、二次元コードを読み取るために手元端末を構えるなどした場合に、二次元コードが表示されている映像を自動的に録画するなどの処理を行うことで、二次元コードの表示情報を保持することが可能となる。これにより、一定時間二次元コードが画面上に表示される状況を作ることができるため、二次元コードの情報を取得する機会を失うことなく、ユーザが欲しい情報を取得することが可能となる。
【0063】
なお、各実施例の説明では、二次元コードが表示されている画面情報を録画した場合、録画終了後に録画した映像の再生を行う構成について説明したが、録画を行いながら録画中の映像を再生するような実施方法としても何ら問題はない。また、実施例の説明では省略しているが、録画映像の再生終了後については、再生前に表示していた表示画面、例えば放送波の映像に自動的に切り替わるなどの処理を行えばよい。
【0064】
また、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。例えば図5において、ステップS505の録画停止処理をステップS503の直後に行うような構成や、あるいはステップS507を省略する構成としてもかまわないし、実施例3の図7において、情報処理装置1の表示画面3に二次元コードが表示されているか否かを判別する処理を加えるなど、種々の構成をとりうるのは言うまでもない。
【0065】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0066】
さらに、手元端末をカメラが捕えた場合に表示中の映像を録画する例を示したが、手元端末とは異なる別のものを画像認識した場合に表示映像の録画を行うようにしても問題はない。また本実施の説明では二次元コードを表示する例を示したが、一次元コードや三次元コードなどの多次元コードを用いても構わない。
【符号の説明】
【0067】
1・・・情報処理装置
2・・・カメラ
3・・・表示装置
100・・・制御部
101・・・画像認識手段
102・・・二次元コード判別手段
103・・・表示制御手段
104・・・録画・再生制御手段
105・・・通信部
106・・・入力部
107・・・記憶部
108・・・ネットワーク
109・・・コンテンツ配信サーバ
110・・・放送局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送または通信により配信されるコンテンツの記録再生を行う記録再生方法であって、
カメラが捕えた画像の認識を行う画像認識方法と、
放送または通信により配信されるコンテンツを記憶媒体に記録する記録制御方法と、を備え、
前記画像認識方法が認識した画像情報が一定の条件に一致する場合に、前記記録制御方法がコンテンツを記憶媒体に記録し始めることを特徴とする記録再生方法。
【請求項2】
前記画像情報が一定の条件に一致する場合に、前記記録制御方法がコンテンツを記憶媒体に記録し始め、前記画像情報が一定の条件と一致しなくなった場合に、前記記録制御方法がコンテンツの記憶媒体への記録を停止することを特徴とする請求項1に記載の記録再生方法。
【請求項3】
前記画像情報が一定の条件と一致しなくなった場合に、
前記記録制御方法が記憶媒体に記録したコンテンツを消去することを特徴とする請求項1および請求項2に記載の記録再生方法。
【請求項4】
放送または通信により配信されるコンテンツの記録再生を行う記録再生方法であって、
カメラが捕えた画像の認識を行う画像認識方法と、
放送または通信により配信されるコンテンツを記憶媒体に記録する記録制御方法と、
放送または通信により配信されるコンテンツおよび前記記憶媒体に記録したコンテンツを再生する再生制御方法と、
前記コンテンツに多次元コードの画像が含まれることを検知する多次元コード判別方法と、を備え、
前記画像認識方法が認識した画像情報が一定の条件に一致し、さらに前記多次元コード判別方法が表示中のコンテンツに多次元コードの画像が含まれていることを検知した場合に、前記記録制御方法がコンテンツを記憶媒体に記録し始めることを特徴とする記録再生方法。
【請求項5】
前記多次元コード判別方法が表示中のコンテンツに多次元コードの画像が含まれなくなったことを検知した場合に、前記記録制御方法がコンテンツの記憶媒体への記録を停止することを特徴とする請求項4に記載の記録再生方法。
【請求項6】
前記多次元コード判別方法が表示中のコンテンツに多次元コードの画像が含まれなくなったことを検知した場合で、前記画像認識方法が認識した画像情報が一定の条件に一致している場合には、
前記再生制御方法が、前記記憶媒体に記録したコンテンツの再生を開始することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の記録再生方法。
【請求項7】
放送または通信により配信されるコンテンツの記録再生を行う記録再生方法であって、
カメラが捕えた画像の認識を行う画像認識方法と、
放送または通信により配信されるコンテンツを記憶媒体に記録する記録制御方法と、
放送または通信により配信されるコンテンツおよび前記記憶媒体に記録したコンテンツを再生する再生制御方法と、
前記コンテンツが所定のスケジュールに従って配信されている放送か、ユーザからの指示を受けて再生が開始される映像か、のいずれかを識別するコンテンツ識別方法と、を備え、
前記画像認識方法が認識した画像情報が一定の条件に一致し、さらに前記コンテンツ識別方法が識別したコンテンツが所定のスケジュールに従って配信されている放送であった場合に、前記記録制御方法がコンテンツを記憶媒体に記録し始めることを特徴とする記録再生方法。
【請求項8】
前記コンテンツ識別方法が識別したコンテンツが、ユーザからの指示を受けて再生が開始される映像であった場合には、前記記録制御方法はコンテンツの記憶媒体への記録を行わず、前記再生制御方法が、再生中の映像を一時的に停止することを特徴とする請求項7に記載の記録再生方法。
【請求項9】
前記コンテンツ識別方法が識別したコンテンツが、前記記録制御方法が前記記憶媒体に記録したコンテンツであった場合には、前記記録制御方法が、再生中の映像位置を前記記憶媒体に記録する処理を行うことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の記録再生方法。
【請求項10】
前記画像認識方法において、一定の条件に一致する画像情報とは、携帯電話などのカメラ付き手元端末などの形状であることを特徴とする請求項1から請求項9に記載の記録再生方法。
【請求項11】
放送または通信により配信されるコンテンツの記録再生を行う記録再生装置であって、
カメラが捕えた画像の認識を行う画像認識手段と、
放送または通信により配信されるコンテンツを記憶媒体に記録する記録制御手段と、を備え、
前記画像認識手段が認識した画像情報が一定の条件に一致する場合に、前記記録制御手段がコンテンツを記憶媒体に記録し始めることを特徴とする記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−205029(P2012−205029A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−66955(P2011−66955)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】