説明

記録再生装置及び再生システム

【課題】再生を停止した位置からの続きの動画情報を、別途用意した通信端末にて、視聴できるようにする。
【解決手段】DVD等の記憶媒体に記憶された動画情報を再生する再生装置において、再生が停止されると(S210:YES)、その再生停止時の動画情報の読出位置が検出されるとともに(S220)、その読出位置からの続きの動画情報が生成されてメモリに記憶される(S230)。そして、再生装置とは別に用意される通信端末と通信可能であると判断されると(S250:YES)、メモリに記憶された動画情報が、その通信可能な通信端末に送信される(S260)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レジューム機能を備えた動画情報を再生するための記録再生装置及び再生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年においては、上記レジューム機能を備えた動画情報を再生するための記録再生装置が知られている。
このレジューム機能とは、動画情報の再生動作中に、視聴者が一旦再生を停止したときに、次の再生動作時に前回の再生停止状態から継続的に動画情報を再生開始するように制御する機能である。
【0003】
上記記録再生装置には、上記レジューム情報と関連して再生停止箇所が属するシーンの先頭箇所を記録する記録手段と、レジューム再生時には、前記記録手段に記録されたこのシーンの先頭箇所から記録媒体に記録された情報を再生するように制御する制御手段を備えられている。
【0004】
したがって、この記録再生装置は、レジューム再生が可能である。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−281447号公報(第1頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで別途備えた上記記録再生装置以外の装置にて、再生停止箇所からの動画情報が再生されることができれば、この記録再生装置が設置された場所以外で、動画情報の続きを視聴することを望む視聴者にとっては、都合が良い。
【0006】
そこで、本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、別途備えた上記記録再生装置以外の装置にて、再生停止箇所からの動画情報が再生されるための記録再生装置及び再生システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、動画情報が記憶される第1の記憶媒体と、第1の記憶媒体に、動画情報を記録する第1の記録手段と、第1の記憶媒体から動画情報を読み出し、この動画情報から映像及び音声として再生可能な信号を復元する再生手段と、再生手段が第1の記憶媒体から動画情報を読みだし、この動画情報から映像及び音声として再生可能な信号を復元することを禁止する第1の禁止手段と、第1の禁止手段が、この禁止をした場合、この再生手段による第1の記憶媒体からの動画情報の読出位置を検出する検出手段と、検出手段が検出した読出位置情報が記憶される第2の記憶媒体と、第2の記憶媒体に、読出位置情報を記録する第2の記録手段と、第2の記録手段が第2の記憶媒体に記録した読出位置情報に基づき、この読出位置から、再生手段に動画情報から映像及び音声として再生可能な信号を復元させる再生制御手段と、通信端末との間で通信を行うための通信インターフェイスと、少なくとも、通信を許可された前記通信端末の識別情報と、この通信端末との間で通信を行うための情報とが記憶された第3の記憶媒体と、通信インターフェイスが通信端末に接続されると、識別情報に基づいて、通信端末と通信可能か否かを判断し、通信可能であると判断した場合に、第3の記憶媒体に記憶された情報に基づき、通信インターフェイスを介して、通信端末との間で通信を行う通信制御手段とを備えた記録再生装置であって、禁止手段が、この禁止をした場合、読出位置情報に基づき、この読出位置からの動画情報を生成し、生成したこの動画情報を、第3の記憶媒体に追加する追加手段と、追加手段が動画情報を第3の記憶媒体に追加したか否かを判定する判定手段とを備え、通信制御手段は、判定手段が、追加したと判定し、通信インターフェイスが通信端末に接続されると、識別情報に基づき、通信端末と通信可能であるか否かを判断し、通信可能であると判断した場合に、第3の記憶媒体に記憶された情報に基づき、通信インターフェイスを介して、通信端末との間で通信を行うことを特徴としている。
【0008】
このように構成された本発明の記録再生装置においては、追加手段は、禁止手段が、上記禁止した場合、読出位置情報に基づき、この読出位置からの動画情報を生成し、静止した上記動画情報を、第3の記憶媒体に追加する。
【0009】
判定手段は、追加手段が動画情報を第3の記憶媒体に追加したか否かを判定する。通信制御手段は、判定手段が、上記動画情報を追加したと判定し、通信インターフェイスが通信端末に接続されると、識別情報に基づき、通信端末と通信可能であるか否かを判断し、通信可能であると判断した場合に、第3の記憶媒体に記憶された情報に基づき、通信インターフェイスを介して、通信端末との間で通信を行う。
【0010】
このため、本発明の記録再生装置によれば、再生を停止した位置からの動画情報を、別途用意した通信端末と通信が可能である。
よって、この通信端末はこの動画情報を受信可能である。
【0011】
したがって、この通信端末に、動画情報を視聴できるアプリケーションソフトウェアが備わっていれば、この通信端末で、この動画情報を視聴することができる。
次に請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の記録再生装置において、第1の禁止手段がこの禁止をした場合、追加手段が、読出位置情報に基づき、この読出位置からの動画情報を生成し、この動画情報を、第3の記憶媒体に追加することを禁止する第2の禁止手段とを備えることを特徴としている。
【0012】
このように構成された本発明の記録再生装置においては、第2の禁止手段は、第1の禁止が上記禁止をした場合、追加手段が、読出位置情報に基づき、この読出位置からの動画情報を生成し、この動画情報を、第3の記憶媒体に追加することを禁止する。
【0013】
したがって、視聴者が、上記別途用意された通信端末で、途中から動画情報を視聴する必要がない場合であり、本記録再生装置で、この途中から動画情報を視聴することを望む場合、上記読出位置からの動画情報を生成し、この動画情報を、第3の記憶媒体に追加する必要はないという効果がある。
【0014】
次に請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の記録再生装置において、第1の禁止手段が、上記禁止をした場合、上記追加手段は、読出位置情報を第3の記憶媒体に追加することを特徴としている。
【0015】
つまり、追加手段は、読出位置情報を第3の記憶媒体に、読出位置情報のみを追加することが可能である。
よって、別途用意された通信端末に、既に、動画情報が記憶されている場合は、読出位置のみを、この本記録再生装置と通信端末とで、通信させればよいことになる。
【0016】
視聴者は、この通信端末で、途中から動画情報を視聴したい場合、読出位置情報に基づき、生成された読出位置からの動画情報を受信するのではなく、上記読出位置情報を受信すればよい。
【0017】
この読出位置情報を受信する時間の長さは、一般に、上記生成された読出位置からの動画情報を受信完了する時間の長さよりも十分に短く、視聴者は、受信完了するまでの時間経過を気にする必要はない。
【0018】
次に請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の記録再生装置において、通信端末とは、携帯型通信機器であることを特徴としている。
したがって、本記録再生装置において、途中まで、動画情報を視聴して、この途中から動画情報を出先で視聴したい場合や、場所を選ばずこの途中から動画情報を視聴したい場合に大変便利である。
【0019】
次に請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の記録再生装置において、通信端末とは、携帯型通信機器以外の再生装置であることを特徴としている。
したがって、本記録再生装置において、途中まで、動画情報を視聴して、この途中から動画情報を、例えば、本記録再生装置がおかれた場所とは異なる場所に別途設置されている再生装置や、パーソナルコンピュータで視聴したい場合に大変便利である。
【0020】
次に、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の記録再生装置において、通信制御手段は、通信可能と判断した通信端末に、追加手段により第3の記憶媒体に追加された動画情報を送信するようになっていることを特徴としている。
【0021】
この請求項6の記録再生装置によれば、第3の記憶媒体に追加された動画情報、つまり、再生を停止した位置からの動画情報が通信端末に送信されるため、前述のように、通信端末に動画情報を視聴できるアプリケーションソフトウェアが備わっていれば、通信端末でその再生を停止した位置からの動画情報を視聴できるようになる。
【0022】
次に、請求項7の発明は、請求項3に記載の記録再生装置において、通信端末は動画情報を記憶できるようになっており、通信制御手段は、通信対象である通信端末に動画情報が記憶されており、かつその動画情報が第1の記憶媒体に記憶されている動画情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定すると、その通信端末に、追加手段により第3の記憶媒体に追加された読出位置情報を送信するようになっていることを特徴としている。
【0023】
この請求項7の記録再生装置によれば、前述のように、既に、動画情報(第1の記憶媒体に記憶された動画情報と同じ動画情報)が通信端末に記憶されている場合は、読出位置情報のみを通信端末に送信するようにして、通信に要する時間を短くすることができる。尚、通信端末では、読出位置情報が表す読出位置から、その通信端末に記憶されている動画情報が再生されるようにすればよい。
【0024】
次に、請求項8の発明は、動画情報が記憶された第1の記憶媒体からその動画情報を読み出すとともに、読み出した動画情報が表す映像及び音声を出力する再生動作を実行する再生手段と、外部の機器と通信を行うための通信インターフェイスとを備えた記録再生装置と、記録再生装置と通信可能な通信端末とからなる再生システムである。
【0025】
そして、記録再生装置は、再生手段の再生動作を停止させる第1の禁止手段と、第1の禁止手段により再生動作が停止されると、第1の記憶媒体における動画情報の読み出し停止位置を検出する検出手段と、検出手段により検出された読み出し停止位置の情報(以下、停止位置情報と言う)を第2の記憶媒体に記録する記録手段とを備えている。尚、第1の禁止手段は、視聴者の入力に基づき、再生動作を停止させることが考えられる。
【0026】
また、第1の禁止手段により再生動作が停止された際、第1の記憶媒体に記憶された動画情報のうち、第2の記憶媒体に記憶された停止位置情報が表す停止位置から再生されるべき動画情報をその第1の記憶媒体から読み出して第3の記憶媒体に記憶させる追加手段と、追加手段により第3の記憶媒体に記憶された動画情報を、通信インターフェイスを介して通信端末に送信する通信制御手段とを備えている。
【0027】
一方、通信端末は、記録再生装置から受信した動画情報を記憶する受信情報記憶手段と、受信情報記憶手段に記憶された動画情報が表す映像及び音声を出力する端末側再生手段とを備えている。
【0028】
このような請求項8の再生システムによれば、記録再生装置において、映像及び音声の出力(以下、再生とも記載する)が停止されても、その停止位置からの続きの動画情報が通信端末に送信され、その通信端末で再生されるようにすることができる。つまり、視聴者は、記録再生装置にて視聴していた動画情報の続きを、通信端末で視聴できるようになる。特に、通信端末が携帯可能であれば、視聴者は、記録再生装置にて視聴していた動画の続きをどのような場所でも視聴することができるようになり、非常に便利である。
【0029】
ところで、記録再生装置において動画情報の再生が停止された際、その動画情報の続きを通信端末で視聴することを視聴者が望まない、或いは必要としないような場合も考えられる。
【0030】
そこで、請求項9の再生システムは、請求項8の再生システムにおいて、記録再生装置は、使用者の入力に基づき、追加手段が第3の記憶媒体に動画情報を記憶することを禁止する第2の禁止手段を備えている。
【0031】
これによれば、視聴者は、記録再生装置において再生動作が停止された場合に、続きの動画情報が第3の記憶媒体に記憶されないようにすることができる。つまり、その続きの動画情報が通信端末に送信されないようにすることができる。よって、続きの動画情報を通信端末で視聴することを望まない、或いは必要としないといったような場合には、動画情報が通信端末に送信されないようにすることができ便利である。
【0032】
また、請求項9の再生システムでは、記録再生手段は、使用者の入力に基づき、再生手段に、第1の記憶媒体に記憶された動画情報についての再生動作を、第2の記憶媒体に記録された停止位置情報が表す停止位置から再開させる再生制御手段を備えている。これによれば、視聴者は、記録再生装置にて続きを視聴することができ便利である。
【0033】
次に、請求項10の再生システムは、請求項8,9の再生システムにおいて、通信端末は、動画情報を記憶する動画情報記憶手段を備えている。尚、動画情報を予め記憶させておくことが考えられる。
【0034】
そして、追加手段は、停止位置情報を第3の記憶媒体に記憶させるようになっており、通信制御手段は、通信対象である通信端末の動画情報記憶手段に動画情報が記憶されており、かつその動画情報が第1の記憶媒体に記憶されている動画情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定すると、その通信端末に、追加手段により第3の記憶媒体に記憶された停止位置情報を、その追加手段により第3の記憶媒体に記憶された動画情報に代えて送信するようになっている。
【0035】
一方、端末側再生手段は、記録再生装置から停止位置情報を受信すると、動画情報記憶手段に記憶された動画情報のうち、その停止位置情報が表す停止位置から再生すべき動画情報を読み出してその動画情報が表す映像及び音声を出力するようになっている。
【0036】
このような請求項10の再生システムによれば、視聴者が記録再生装置での動画情報の再生を停止させ、続きの動画情報を通信端末で視聴することを望むような場合、その視聴していた動画情報が既に通信端末に記憶されていれば、停止位置情報のみが通信端末に送信され、その通信端末にて動画情報の続きが再生されるようにすることができる。つまり、わざわざ動画情報が通信端末に送信されないようにすることができる。よって、視聴者が通信端末で動画情報の続きを視聴しようとする場合に、記録再生装置と通信端末との間の通信に不要に時間がかかってしまう、ということを防止することができる。
【0037】
次に、請求項11の発明は、動画情報を受信するとその動画情報が表す映像及び音声を出力するように構成された通信端末と通信可能に接続される記録再生装置であって、動画情報が記憶された第1の記憶媒体からその動画情報を読み出すとともに、読み出した動画情報が表す映像及び音声を出力する再生動作を実行する再生手段と、再生手段の前記再生動作を停止させる第1の禁止手段と、第1の禁止手段により再生動作が停止されると、第1の記憶媒体における動画情報の読み出し停止位置を検出する検出手段と、検出手段により検出された読み出し停止位置の情報(以下、停止位置情報と言う)を第2の記憶媒体に記録する記録手段と、第1の禁止手段により再生動作が停止された際、第1の記憶媒体に記憶された動画情報のうち、第2の記憶媒体に記憶された停止位置情報が表す停止位置から再生されるべき動画情報をその第1の記憶媒体から読み出して第3の記憶媒体に記憶させる追加手段と、追加手段により第3の記憶媒体に記憶された動画情報を、通信インターフェイスを介して通信端末に送信する通信制御手段とを備えている記録再生装置である。
【0038】
このような記録再生装置によれば、請求項8について述べたような効果と同じ効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、本発明が適用された実施形態について、図1〜4を用いて説明する。
[第1実施形態]
まず図1について説明する。図1は本発明による記録再生装置の一例であるDVDレコーダ1とDVDレコーダ1に関わる周辺機器の電気的構成を示すブロック図である。尚、周辺機器とは、アナログビデオデッキ2(a)、NTSC方式テレビ受像機2(b)、チューナー/復調回路群2(d)〜2(g)(具体的に、地上波デジタルチューナー2(d)、BSデジタルチューナー2(e)、CSデジタルチューナー2(f)、IEEE1394規格ポート2(g)である)、DVD2(c)、FTPサーバー3(a)、通信局3(b)、DVDレコーダ4、携帯電話5、パーソナルコンピュータ6である。
【0040】
まず図1においてDVDレコーダ1に関わる周辺機器とこのDVDレコーダ1との関係を含めDVDレコーダ1の概略構成について説明する。
DVDレコーダ1は、バックエンドLSI10と、ハードディスクドライブ(以下、HDDと記載する)/ストリームコントローラ20と、SCSIインターフェイス30と、USBインターフェイス40と、入出力インターフェイス50と、無線LANモデム60と、赤外線インターフェイス70とを備えている。
【0041】
次にバックエンドLSI10内部の概略構成について説明する。
バックエンドLSI10は、オーディオデコーダチップ11、NTSC方式テレビ受像機2(b)用のアナログオーディオ信号へのD/A変換を行うデジタルアナログコンバータ(DAC)12a、アナログビデオデッキ2(a)用のアナログオーディオ信号へのD/A変換を行うデジタルアナログコンバータ(DAC)12b、TS分離+ビデオデコーダチップ13、ビデオスケーラチップ14、OSD内蔵マイコンチップ15、アナログビデオデッキ2(a)用のアナログビデオ信号へのD/A変換を行うデジタルアナログコンバータ(DAC)16、NTSC方式テレビ受像機2(b)用のアナログビデオ信号へのD/A変換を行うNTSCエンコーダ17、電子番組などのOSD(Open Software Description)情報が記憶されるOSDSDRAM18、各種制御信号が一時的に記憶されるSDRAM19で構成されている。
【0042】
次にOSD内蔵マイコンチップ15について説明する。
OSD内蔵マイコンチップ15は、OSDデータを記憶するフレームメモリを含み、動画情報との合成制御を行うOSD15(a)と、DVDレコーダ1における各種制御を行うCPU15(b)と、このCPU15(b)が実行する各処理のためのプログラムが格納されているFLASHROM15(c)で構成されている。尚、動画情報とは、映像及び音声を表す情報のことである。
【0043】
次にHDD/ストリームコントローラ20について説明する。
HDD/ストリームコントローラ20は、HDD21〜23と、バックエンドLSI10との間でデータをやり取りするためのインターフェイスである。尚、HDD21〜23には、動画情報が格納される。尚、動画情報としては、例えばMPEG−2ストリーム(MPEG−2データであって、データ転送しながらリアルタイムに再生されるようにするためのデータ形式のものである)がある。
【0044】
次にSCSIインターフェイス30について説明する。
SCSIインターフェイス30は、TS分離+ビデオデコーダチップ13で圧縮された必要な動画情報をDVDドライブ31を用いて、DVDに記録させるためのインターフェイスである。尚、DVDドライブ31は、DVD2(c)に記憶された動画情報を読み込んだり、図示しないブランクのDVDに動画情報を書き込んだりするための装置である。
【0045】
次にUSBインターフェイス40について説明する。
USBインターフェイス40は、USBポート41を介して接続される外部の機器と各種信号をやり取りするためのインターフェイスである。
【0046】
次に入出力インターフェイス50について説明する。
入出力インターフェイス50は、外部操作によってDVDレコーダ1への各種指令を受け付ける操作パネル51からの信号等の各種調整や、バックエンドLSI10からの各種ステータス信号等を表示パネル52へ表示させるための各種調整を行う。
【0047】
次に無線LANモデム60について説明する。
無線LANモデム60は、外部のネットワーク網と接続するためのモデムである。DVDレコーダ1は、この無線LANモデム60を介してネットワーク網に接続されるとともに、FTPサーバー3(a)、及び通信局3(b)を介して、DVDレコーダ4、携帯電話5、及びパーソナルコンピュータ6と通信可能なように構成されている。
【0048】
次に赤外線インターフェイス70について説明する。
赤外線インターフェイス70は、外部への赤外線信号を赤外線発光部71を介して出力するためのインターフェイスである。
【0049】
次に図2について説明する。
まず図2(a)について、説明する。
図2(a)は、図1におけるTS分離+ビデオデコーダチップ13内部の概略構成図である。
【0050】
TS分離+ビデオデコーダチップ13は、外部からの入力動画情報を入力するために適宜選択するTSセレクタ13a、入力された動画情報から、必要な各種情報を抜き出すTS分離部13b、TS分離部13bで抜き出された各種情報の符号化等を行うビデオデコーダチップ13cで構成されている。尚、TSセレクタ13aは、具体的に、チューナー/復調回路群2(d)〜2(g)の何れかとDVDレコーダ1とが接続されるように、接続を適宜切り換える。
【0051】
次に図2(b)について説明する。
図2(b)は、図2(a)におけるビデオデコーダチップ13c内部の概略構成図である。
ビデオデコーダチップ13cには、上記HDD21〜23等に格納されたMPEG−2ストリームを入力するMPEG−2デコーダ13(c)1、MPEG−2デコーダ13(c)1でデコードされたストリームを符号化するIピクチャ符号化回路13(c)2、各種制御を行うDSP13(c)3が備えられている。
【0052】
このような構成のDVDレコーダ1では、DVDドライブ31によりDVD2(c)に記憶された動画情報が読み込まれるとともに、その動画情報が一旦HDD21〜23にMPEG−2ストリームとして格納され、MPEG−2デコーダ13(c)1がHDD21〜23に格納されたそのMPEG−2ストリームをデコードする。デコードされたデータのうち、音声を表すデータはDAC16を介してNTSC方式テレビ受像機2(b)に出力され、映像を表すデータは、Iピクチャ符号化回路13(c)2により符号化される。この符号化されたデータはフレーム映像(Iピクチャ)を表すものであり、NTSCエンコーダ17を介してNTSC方式テレビ受像機2(b)に出力される。このようにして、DVD2(c)に記憶された動画情報が再生される。尚、以下において、MPEG−2デコーダ13(c)1が動画情報を再生する、とは、MPEG−2デコーダ13(c)1がHDD21〜23に格納されたMPEG−2ストリームをデコードすることを言うものとする。
【0053】
次に、DVDレコーダ4、携帯電話5、及びパーソナルコンピュータ6について説明する。
まず、DVDレコーダ4は、DVDレコーダ1と同じ構成を備えている。
【0054】
次に、携帯電話5、及びパーソナルコンピュータ6の構成を図5に示す。
携帯電話5は、各種処理を実行するCPU5a、CPU5aが実行する各種プログラムが記憶されるROM5b、各種データ等が記憶されるRAM5c、外部の機器と通信を行うための通信部5d、情報を表示する表示部5e、情報を入力するための入力部5f、各種情報を記憶するためのフラッシュメモリ5g、図示しないメモリカードの情報を読み込んだり、或いはメモリカードに情報を書き込んだりするためのメモリスロット5h、及びこれらを接続するバス5iとを備えている。
【0055】
そして、パーソナルコンピュータ6は、CPU6a、ROM6b、RAM6c、HDD6d、入出力インターフェイス6h及びこれらを接続するバス6iを備えている。入出力インターフェイス6hには、表示部6e、入力部6f、通信部6gが接続されている。
【0056】
次に図3、4について説明する。
図3は、CPU15(b)が実行する、途中まで視聴した時点での読出位置からの動画情報を使ったレジューム処理である。
【0057】
図4は、CPU15(b)が実行する、動画情報を途中まで視聴した時点での読出位置を使ったレジューム処理である。
尚、このレジューム処理とは、動画情報の再生中に再生が停止された場合、再生停止位置を記憶しておいて、次の再生時に前回の再生停止位置から継続的に動画情報を再生させるようにする処理のことである。また、図3、4のレジューム処理は、DVDレコーダ1において、視聴者の入力に基づき動画情報が再生されると開始される。
【0058】
まず図3について説明する。
最初にS200にて、読出位置からの動画情報を使ったレジューム処理をするか否かを判断する。動画情報を使ったレジューム処理(S210〜S260)は、DVDレコーダ4、携帯電話5、或いはパーソナルコンピュータ6(以下、単にDVDレコーダ4等とも記載する)に、DVDレコーダ1で再生中の動画情報(以下、レジューム対象動画情報と記載する)が記憶されていない場合に実行されるものである。
【0059】
そして、本実施形態では、動画情報を使ったレジューム処理(S210〜S260)及び読出位置を使ったレジューム処理(後述する図4のS310〜S350)の何れが実行されるようにするかは、視聴者により予め操作パネル51を介して設定されるようになっており、S200及び後述するS300では、その設定に基づき判断する。つまり、動画情報を使ったレジューム処理が実行されるよう設定されている場合には、DVDレコーダ4等にレジューム対象動画情報が記憶されていないと判断して(S200:NO)、動画情報を使ったレジューム処理を実行し、読出位置を使ったレジューム処理が実行されるよう設定されている場合には、DVDレコーダ4等にレジューム対象動画情報が記憶されていると判断して(S200:YES)、読出位置を使ったレジューム処理を実行する。
【0060】
この読出位置を使ったレジューム処理をしないと判断した場合(動画情報を使ったレジューム処理を実行すると判断した場合)には(S200:NO)、S210に移行する。
上記読出位置を使ったレジューム処理をすると判断した場合には(S200:YES)、図4のBにつき、S310へ移行する。
【0061】
S210へ移行した場合、MPEG−2デコーダ13(c)1が動画情報の再生を停止したか否かを判断する。尚、MPEG−2デコーダ13(c)1は、視聴者により操作パネル51を介して再生を停止させる指令が入力されると、再生を停止する。
【0062】
MPEG−2デコーダ13(c)1が動画情報の再生を停止した場合には(S210:YES)、S220にてMPEG−2デコーダ13(c)1が再生を停止した時の読出位置を検出する。具体的に、HDD21〜23におけるMPEG−2ストリームの読出停止位置、換言すれば、DVD2(c)における動画情報の読出停止位置を検出する。
【0063】
次に、S230にて、S220で検出した読出位置(ここでは、DVD2(c)における動画情報の読出停止位置)の情報をSDRAM19に記憶する。
次に、S240にて、SDRAM19に記憶された読出位置情報に基づいて、再生停止位置(SDRAM19に記憶された読出位置情報が表す読出位置)からの動画情報を生成(DVD2(c)から読み出して生成)し、記憶する。この動画情報はHDD群(HDD21〜23)に記憶されるかまたはFTPサーバー3(a)に保存される。
【0064】
次に、S250にて、HDD群(HDD21〜23)またはFTPサーバー3(a)に動画情報が追加(記憶)されたと判定するとともに、DVDレコーダ1が通信局3(b)を介してパーソナルコンピュータ6もしくは別途用意されたDVDレコーダ4または携帯電話5と通信可能であるか否かを判断する。通信可能であると判断した場合には(S250:YES)、S260にて、S240で記憶した動画情報を、DVDレコーダ1とパーソナルコンピュータ6もしくは上記DVDレコーダ4または携帯電話5と通信させることでそのパーソナルコンピュータ6、DVDレコーダ4、或いは携帯電話5に送信する。その後、S200に戻る。尚、HDD21〜23或いはFTPサーバー3(a)には、通信を許可された通信端末(例えばDVDレコーダ4等)の識別情報と、その通信端末との間で通信を行うための情報とが記憶されている。CPU15(b)は、それらの情報に基づき、通信可能か否かを判断するとともに、通信可能な通信端末との通信を行う。
【0065】
次に、S250にて、DVDレコーダ1が通信局3(b)を介してパーソナルコンピュータ6もしくは別途用意されたDVDレコーダ4または携帯電話5と通信可能ではないと判断した場合の説明をする。
【0066】
上記通信可能ではないと判断した場合、S200で戻り処理を再び開始する。
ここで、DVDレコーダ1からの動画情報は、DVDレコーダ4ではHDD群(図1のHDD21〜23)に記憶され、携帯電話5では、フラッシュメモリ5gに記憶され、パーソナルコンピュータ6では、HDD6dに記憶される。また、携帯電話5では、メモリスロット5hを介して図示しないメモリカードに記憶されるようにすることもできる。
【0067】
そして、DVDレコーダ4ではCPU15(b)の処理により、携帯電話5ではCPU5aの処理により、パーソナルコンピュータ6では、CPU6aの処理により、動画情報が再生されるようになっている。
【0068】
次に図4について説明する。
最初に読出位置からの動画情報を使ったレジューム処理をするか否かを判断する。この読出位置を使ったレジューム処理をすると判断した場合には(S300:YES)、S310に移行する。尚、この場合、読出位置からの動画情報を生成する処理(S240)の実行を禁止する。
【0069】
上記読出位置を使ったレジューム処理をすると判断した場合に、図3のAにつき、S210へ移行する。
S310へ移行した場合、MPEG−2デコーダ13(c)1が動画情報の再生を停止したか否かを判断する。
【0070】
MPEG−2デコーダ13(c)1が動画情報の再生を停止した場合には、(S310:YES)、S220にてMPEG−2デコーダ13(c)1が再生を停止した時の読出位置を検出する。
【0071】
次に、S330にて、S320で検出した読出位置の情報をFLASHROM15(c)に記憶する。
次に、S340にて、DVDレコーダ1が通信局3(b)を介してパーソナルコンピュータ6もしくは別途用意されたDVDレコーダ4または携帯電話5と通信可能であるか否かを判断する。通信可能であると判断した場合には(S340:YES)、S350にて、S330で記憶した上記読出位置情報を、DVDレコーダ1とパーソナルコンピュータ6もしくは上記DVDレコーダ4または携帯電話5とで通信させることでそのパーソナルコンピュータ6、DVDレコーダ4、或いは携帯電話5に送信する。その後、S300に戻る。
【0072】
次に、S340にて、DVDレコーダ1が通信局3(b)を介してパーソナルコンピュータ6もしくは別途用意されたDVDレコーダ4または携帯電話5と通信可能ではないと判断した場合の説明をする。
【0073】
上記通信可能ではないと判断した場合、S300で戻り処理を再び開始する。
ここで、DVDレコーダ4、携帯電話5、或いはパーソナルコンピュータ6は、DVDレコーダ1から読出位置情報を受信すると、その読出位置情報が表す読出位置から再生すべき動画情報を読み出して、その動画情報を再生する。具体的に、DVDレコーダ4では、CPU15(b)の処理によりHDD21〜23から動画情報が読み出され、携帯電話5では、CPU5aの処理によりフラッシュメモリ5g或いは図示しないメモリカードから動画情報が読み出され、パーソナルコンピュータ6では、CPU6aの処理によりHDD6Dから動画情報を読み出され、その動画情報が再生される。
【0074】
[効果]
以上説明したように、本実施形態における記録再生装置によれば、再生を停止した位置からの動画情報を、別途用意した通信端末(DVDレコーダ4、携帯電話5、パーソナルコンピュータ6)にて、視聴が可能である。
【0075】
尚、本実施形態のMPEG−2デコーダ13(c)1は、本発明の再生手段に相当し、本実施形態の各種処理をするCPU15(a)は、検出手段、再生制御手段、第1の禁止手段、第2の禁止手段、第2の記録手段、追加手段、判定手段に相当する。また特に、S220及びS320の処理が検出手段に相当し、S230の処理が第2の記録手段に相当し、S240及びS330の処理が追加手段に相当する。また操作パネル51における再生停止ボタンとこの再生停止ボタンにより再生停止指令を受け入れたCPU15(a)が再生手段に動画情報を再生停止させることに相当する。
【0076】
また、DVDレコーダ1が記録再生装置に相当し、DVD2(c)が第1の記憶媒体に相当し、CPU15(b)、SCSIインターフェイス30及びDVDドライブ31が第1の記録手段に相当し、FLASHROM15(c)が第2の記憶媒体に相当し、無線LANモデム60が通信インターフェイスに相当し、CPU15(b)、S250、S260、S340、S350の処理が通信制御手段に相当し、FLASHROM15(c)、HDD21〜23及びFTPサーバー3(a)が第3の記憶媒体に相当し、フラッシュメモリ5g、HDD6d、DVDレコーダ4のHDD21〜23が受信情報記憶手段及び動画情報記憶手段に相当し、CPU5a、CPU6a、DVDレコーダ4のMPEG−2デコーダ13(c)1が端末側再生手段に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
【0077】
第2実施形態では、DVDレコーダ1の構成及びその周辺機器の構成は、第1実施形態と同じである。
一方、DVDレコーダ1のCPU15(b)が、図4の処理に代えて図6の処理を実行する点が異なっている。
【0078】
図6の処理では、図4の処理と比較して、S332及びS334の処理を実行する点が異なっている。尚、同じステップについては、同じ符号を付している。
図6において、FLASHROM15(c)に読出位置情報を記憶すると(S330)、S332に進み、このDVDレコーダ1にて再生を再開するか否かを、視聴者の入力に基づき判定する。再生を再開しないと判定すると(S332:NO)、S340へ移行する。
【0079】
一方、再生を再開すると判定すると(S332:YES)、S334へ移行し、再生を再開する。そして、再びS300へ戻る。
これによれば、視聴者は、同じDVDレコーダ1で、再生を停止した位置からの動画情報の続きを視聴することができるようになり、便利である。
【0080】
尚、S332及びS334の処理が、請求項9の再生制御手段に相当している。
[別実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲にて種々の態様をとることができる。
【0081】
例えば、上記実施形態においては、レジューム機能をCPU15(b)が判断することとしていたが、表示パネル52にて、外部操作により手動で設定されてもよい。
また上記実施形態において、S200或いはS300では、以下のようにして、動画情報を使ったレジューム処理と読出位置を使ったレジューム処理との何れを実行するかを判断するようにしてもよい。尚、DVDレコーダ1とDVDレコーダ4等とが通信可能であることを前提とする。まず、DVDレコーダ4等に動画情報が記憶されている場合には、その動画情報の内容(例えば、タイトル、識別番号、制作者、著作者等)の情報がDVDレコーダ1に送信されるように構成する。そして、DVDレコーダ1のCPU15(b)は、DVDレコーダ4等から受信した動画情報の内容の情報に基づき、そのDVDレコーダ4等に記憶されている動画情報がレジューム対象動画情報と同じであるか否かを判定し、同じであれば、読出位置を使ったレジューム処理を実行すると判断し、同じでなければ、動画情報を使ったレジューム処理を実行すると判断するようにしてもよい。この場合、視聴者は、動画情報を使ったレジューム処理と読出位置を使ったレジューム処理との何れが実行されるようにするかを予め設定をしなくてもよくなり、便利である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】記録再生装置の一例であるDVDレコーダ1とDVDレコーダ1に関わる周辺機器の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、図1におけるTS分離+ビデオデコーダチップ13内部の概略構成図であり、(b)は、図2(a)におけるビデオデコーダチップ13c内部の概略構成図である。
【図3】CPU15(b)が実行する、途中まで視聴した時点での読出位置からの動画情報を使ったレジューム処理を示すフローチャートである。
【図4】CPU15(b)が実行する、動画情報を途中まで視聴した時点での読出位置情報を使ったレジューム処理を示すフローチャートである。
【図5】携帯電話5及びパーソナルコンピュータ6の構成図である。
【図6】第2実施形態のCPU15(b)が実行する、動画情報を途中まで視聴した時点での読出位置情報を使ったレジューム処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0083】
1…DVDレコーダ、2(a)…アナログビデオデッキ、2(b)…NTSC方式テレビ受像機、2(c)…DVD、2(d)…地上波デジタルチューナー、2(e)…BSデジタルチューナー、2(f)…CSデジタルチューナー、2(g)…IEEE1394規格ポート、3(a)…FTPサーバー、3(b)…通信局、10…バックエンドLSI、13…TS分離+ビデオデコーダチップ、15…OSD内蔵マイコンチップ、20…HDD/ストリームコントローラ、21〜23…HDD、30…SCSIインターフェイス、31…DVDドライブ、40…USBインターフェイス、41…USBポート、50…入出力インターフェイス、51…操作パネル、52…表示パネル、60…無線LANモデム、70…赤外線インターフェイス、71…赤外線発光部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画情報が記憶される第1の記憶媒体と、
前記第1の記憶媒体に、前記動画情報を記録する第1の記録手段と、
前記第1の記憶媒体から前記動画情報を読み出し、該動画情報から映像及び音声として再生可能な信号を復元する再生手段と、
前記再生手段が前記第1の記憶媒体から前記動画情報を読みだし、該動画情報から映像及び音声として再生可能な信号を復元することを禁止する第1の禁止手段と、
前記第1の禁止手段が、該禁止をした場合、該再生手段による前記第1の記憶媒体からの前記動画情報の読出位置を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した前記読出位置情報が記憶される第2の記憶媒体と、
前記第2の記憶媒体に、前記読出位置情報を記録する第2の記録手段と、
第2の記録手段が前記第2の記憶媒体に記録した前記読出位置情報に基づき、該読出位置から、再生手段に動画情報から映像及び音声として再生可能な信号を復元させる再生制御手段と、
通信端末との間で通信を行うための通信インターフェイスと、
少なくとも、通信を許可された前記通信端末の識別情報と、該通信端末との間で通信を行うための情報とが記憶された第3の記憶媒体と、
前記通信インターフェイスが前記通信端末に接続されると、前記識別情報に基づいて、前記通信端末と通信可能か否かを判断し、通信可能であると判断した場合に、前記第3の記憶媒体に記憶された情報に基づき、前記通信インターフェイスを介して、前記通信端末との間で通信を行う通信制御手段と、
を備えた記録再生装置であって、
前記第1の禁止手段が、前記禁止をした場合、前記読出位置情報に基づき、該読出位置からの動画情報を生成し、該動画情報を、前記第3の記憶媒体に追加する追加手段と、
前記追加手段が前記動画情報を前記第3の記憶媒体に追加したか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記通信制御手段は、前記判定手段が、追加したと判定し、前記通信インターフェイスが前記通信端末に接続されると、前記識別情報に基づき、前記通信端末と通信可能であるか否かを判断し、通信可能であると判断した場合に、前記第3の記憶媒体に記憶された情報に基づき、前記通信インターフェイスを介して、前記通信端末との間で通信を行うこと、
を特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の記録再生装置において、
前記第1の禁止手段が前記禁止をした場合、前記追加手段が、前記読出位置情報に基づき、該読出位置からの動画情報を生成し、該動画情報を、前記第3の記憶媒体に追加することを禁止する第2の禁止手段と、
を備えることを特徴とする記録再生装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の記録再生装置において、
前記第1の禁止手段が、前記禁止をした場合、前記追加手段は、前記読出位置情報を第3の記憶媒体に追加すること
を特徴とする記録再生装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかに記載の記録再生装置において、
前記通信端末とは、携帯型通信機器であること、
を特徴とする記録再生装置。
【請求項5】
請求項1〜3の何れかに記載の記録再生装置において、
前記通信端末とは、携帯型通信機器以外の再生装置であること、
を特徴とする記録再生装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかに記載の記録再生装置において、
前記通信制御手段は、通信可能と判断した通信端末に、前記追加手段により前記第3の記憶媒体に追加された動画情報を送信するようになっていることを特徴とする記録再生装置。
【請求項7】
請求項3に記載の記録再生装置において、
前記通信端末は動画情報を記憶できるようになっており、
前記通信制御手段は、通信対象である通信端末に動画情報が記憶されており、かつその動画情報が前記第1の記憶媒体に記憶されている動画情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定すると、その通信端末に、前記追加手段により前記第3の記憶媒体に追加された前記読出位置情報を送信するようになっていることを特徴とする記録再生装置。
【請求項8】
動画情報が記憶された第1の記憶媒体からその動画情報を読み出すとともに、読み出した動画情報が表す映像及び音声を出力する再生動作を実行する再生手段と、
外部の機器と通信を行うための通信インターフェイスと、
を備えた記録再生装置と、
前記記録再生装置と通信可能な通信端末とからなる再生システムであって、
前記記録再生装置は、
前記再生手段の前記再生動作を停止させる第1の禁止手段と、
前記第1の禁止手段により前記再生動作が停止されると、前記第1の記憶媒体における動画情報の読み出し停止位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された読み出し停止位置の情報(以下、停止位置情報と言う)を第2の記憶媒体に記録する記録手段と、
前記第1の禁止手段により前記再生動作が停止された際、前記第1の記憶媒体に記憶された動画情報のうち、前記第2の記憶媒体に記憶された前記停止位置情報が表す停止位置から再生されるべき動画情報をその第1の記憶媒体から読み出して第3の記憶媒体に記憶させる追加手段と、
前記追加手段により前記第3の記憶媒体に記憶された動画情報を、前記通信インターフェイスを介して前記通信端末に送信する通信制御手段とを備え、
前記通信端末は、
前記記録再生装置から受信した動画情報を記憶する受信情報記憶手段と、
前記受信情報記憶手段に記憶された動画情報が表す映像及び音声を出力する端末側再生手段とを備えていることを特徴とする再生システム。
【請求項9】
請求項8に記載の再生システムにおいて、
前記記録再生装置は、
使用者の入力に基づき、前記追加手段が前記第3の記憶媒体に動画情報を記憶させることを禁止する第2の禁止手段と、
使用者の入力に基づき、前記再生手段に、前記第1の記憶媒体に記憶された動画情報についての前記再生動作を、前記第2の記憶媒体に記録された停止位置情報が表す停止位置から再開させる再生制御手段とを備えていることを特徴とする再生システム。
【請求項10】
請求項8又は請求項9に記載の再生システムにおいて、
前記通信端末は、動画情報を記憶する動画情報記憶手段を備えており、
前記追加手段は、前記停止位置情報を前記第3の記憶媒体に記憶させるようになっており、
前記通信制御手段は、通信対象である通信端末の前記動画情報記憶手段に動画情報が記憶されており、かつその動画情報が前記第1の記憶媒体に記憶されている動画情報と一致するか否かを判定し、一致すると判定すると、その通信端末に、前記追加手段により前記第3の記憶媒体に記憶された前記停止位置情報を、その追加手段によりその第3の記憶媒体に記憶された動画情報に代えて送信するようになっており、
前記端末側再生手段は、前記記録再生装置から前記停止位置情報を受信すると、前記動画情報記憶手段に記憶された動画情報のうち、その停止位置情報が表す停止位置から再生すべき動画情報を読み出してその動画情報が表す映像及び音声を出力するようになっていることを特徴とする再生システム。
【請求項11】
動画情報を受信するとその動画情報が表す映像及び音声を出力するように構成された通信端末と通信可能に接続される記録再生装置であって、
動画情報が記憶された第1の記憶媒体からその動画情報を読み出すとともに、読み出した動画情報が表す映像及び音声を出力する再生動作を実行する再生手段と、
前記再生手段の前記再生動作を停止させる第1の禁止手段と、
前記第1の禁止手段により前記再生動作が停止されると、前記第1の記憶媒体における動画情報の読み出し停止位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された読み出し停止位置の情報(以下、停止位置情報と言う)を第2の記憶媒体に記録する記録手段と、
前記第1の禁止手段により前記再生動作が停止された際、前記第1の記憶媒体に記憶された動画情報のうち、前記第2の記憶媒体に記憶された前記停止位置情報が表す停止位置から再生されるべき動画情報をその第1の記憶媒体から読み出して第3の記憶媒体に記憶させる追加手段と、
前記追加手段により前記第3の記憶媒体に記憶された動画情報を、前記通信インターフェイスを介して前記通信端末に送信する通信制御手段とを備えていることを特徴とする記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−213771(P2007−213771A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−287805(P2006−287805)
【出願日】平成18年10月23日(2006.10.23)
【出願人】(399031827)エイディシーテクノロジー株式会社 (163)
【Fターム(参考)】