説明

記録再生装置及び記録再生方法、記録再生プログラム及び記憶媒体、並びに情報記憶媒体

【課題】 情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができ、もって使用者が情報記憶媒体に保存されている情報内容を容易且つ正確に認識することができる記録再生装置及び記録再生方法、記録再生プログラム及び記憶媒体、並びに情報記憶媒体を提供する。
【解決手段】 デジタルカメラ500は、取得したデバイス情報の中にラベル機能に関する項目があるときは、表示部(ラベル)3,4に書き込む画像データをビットマップに展開し、ラベル書き込みコマンドを発行し、ビットマップデータを全て送信する。メモリカード100は、デジタルカメラ500からラベル書き込みコマンドを受け取った場合、デジタルカメラ500から受け取ったビットマップデータを表示部データ記録領域11に記録し、表示制御部10が表示部3,4を制御することにより表示部データ記録領域11に書き込まれたビットマップデータをラベル画像として表示部3,4に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は記録再生装置及び記録再生方法、記録再生プログラム及び記憶媒体、並びに情報記憶媒体に関し、特に、情報機器として好適な記録再生装置及び記録再生方法、記録再生プログラム及び記憶媒体、並びに情報記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のカメラには、情報を保存することができるメモリカードや光学記録ディスク等の情報記憶媒体が脱着可能に装着される。
【0003】
このような情報記憶媒体に保存される情報は電子ファイル等の電子データであり、情報記憶媒体単体では情報記憶媒体に保存された情報を見ることはできない。従って、情報記憶媒体に保存された情報を見るためには、情報記憶媒体に保存された情報の読み取り及び表示が可能なパーソナルコンピュータ(PC)等の装置を用いることが必要となる。
【0004】
一方、情報記憶媒体には、例えば、保存されている画像データのインデックスや情報記憶媒体の残容量等を表示する表示部(ラベル)を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。さらに、書き換え可能な表示部(ラベル)を備えたメモリカードもある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
このような表示部(ラベル)を備える情報記憶媒体では、情報記憶媒体に保存されている情報を可視化して表示することにより、情報記憶媒体単体で情報記憶媒体に保存されている情報や情報記憶媒体の残容量等を見ることができる。
【特許文献1】特開2002−245747号公報
【特許文献2】特開2003−331560号公報(第23頁、図21)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、情報記憶媒体に保存されている情報内容を書き換えたにも拘わらず、表示部の表示内容を書き換えなかった場合、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容とが一致せず、表示部の表示内容により情報記憶媒体に保存されている情報内容を判断する使用者は、情報記憶媒体に保存されている情報内容を誤認識してしまい、情報記憶媒体に保存されている情報を情報記憶媒体単体から認識することができない。
【0007】
また、書き換えを高頻度で行った場合、使用者が記憶した表示部(ラベル)と情報記憶媒体が実際に表示する表示部(ラベル)とが一致しなくなる可能性が高くなる。特に、1人の使用者が複数の情報記憶媒体を取り扱う場合、情報記憶媒体の各々を識別することができない。
【0008】
また、情報記憶媒体が書き換え可能な表示部を有する場合であっても、情報記憶媒体が装置に装着されている状態においては、表示部を見ることができないため、現在使用中の情報記憶媒体が何であるかを識別することができず、使い勝手が悪い。
【0009】
本発明の目的は、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができ、もって使用者が情報記憶媒体に保存されている情報内容を容易且つ正確に認識することができる記録再生装置及び記録再生方法、記録再生プログラム及び記憶媒体、並びに情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1記載の記録再生装置は、情報を記録する記録部と、前記情報に関するデータを表示する表示部と、前記表示部に表示されたデータを書き換える書き換え手段とを備える情報記憶媒体が着脱可能に装着される記録再生装置において、所定の情報を前記情報記憶媒体に転送する情報転送手段と、前記転送された情報に基づいて前記表示部に表示されたデータを書き換えるように前記書き換え手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項22記載の記録再生方法は、情報を記録する記録部と、前記情報に関するデータを表示する表示部と、前記表示部に表示されたデータを書き換える書き換え手段とを備える情報記憶媒体が着脱可能に装着される記録再生装置の記録再生方法において、所定の情報を前記情報記憶媒体に転送する情報転送ステップと、前記転送された情報に基づいて前記表示部に表示されたデータを書き換えるように前記書き換え手段を制御する制御ステップとを備えることを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項42記載の記録再生プログラムは、情報を記録する記録部と、前記情報に関するデータを表示する表示部と、前記表示部に表示されたデータを書き換える書き換え手段とを備える情報記憶媒体が着脱可能に装着される記録再生装置の記録再生を実行するプログラムにおいて、所定の情報を前記情報記憶媒体に転送する情報転送モジュールと、前記転送された情報に基づいて前記表示部に表示されたデータを書き換えるように前記書き換え手段を制御する制御モジュールとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の記録再生装置、請求項22記載の記録再生方法、及び請求項42記載の記録再生プログラムによれば、所定の情報を情報記憶媒体に転送し、所定の情報に基づいて表示部に表示されたデータを書き換えるように書き換え手段を制御するので、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができ、もって使用者が情報記憶媒体に保存されている情報内容を容易且つ正確に認識することができる。
【0014】
請求項2記載の記録再生装置及び請求項23記載の記録再生方法によれば、画像データが生成される毎に、画像データ及びビットマップデータを情報記憶媒体に転送し、表示部に表示されたデータを転送されたビットマップデータに書き換えるように書き換え手段を制御するので、表示部の表示内容を情報記憶媒体の最新の状況に合わせて頻繁に更新することができると共に使用者の記録に最も近い記録情報を表示部に表示することができる。これにより、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができ、もって使用者が情報記憶媒体に保存されている情報内容を容易且つ正確に認識することができる。
【0015】
請求項4記載の記録再生装置及び請求項24記載の記録再生方法によれば、前記記録再生装置への電力供給を遮断するときには電力供給の遮断前に、生成された画像データ及び生成された画像データのうち最新の画像データに基づいて生成されたビットマップデータを情報記憶媒体に転送し、表示部に表示されたデータを転送されたビップマップデータに書き換えるように書き換え手段を制御するので、表示部を情報記憶媒体の最新の状況に合わせて頻繁に更新することができると共に、表示部の書き換えによって発生する処理時間の増大を防止することができる。これにより、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができ、もって使用者が情報記憶媒体に保存されている情報内容を容易且つ正確に認識することができる。
【0016】
請求項5記載の記録再生装置及び請求項25記載の記録再生方法によれば、情報記憶媒体が取り外される可能性を検出したときは、生成された画像データ及び生成された画像データのうち最新の画像データに基づいて生成されたビットマップデータを情報記憶媒体に転送し、表示部に表示されたデータを転送されたビップマップデータに書き換えるように書き換え手段を制御するので、表示部を情報記憶媒体の最新の状況に合わせて頻繁に更新することができると共に、表示部の書き換えによって発生する処理時間の増大を防止することができる。これにより、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができ、もって使用者が情報記憶媒体に保存されている情報内容を容易且つ正確に認識することができる。
【0017】
請求項6記載の記録再生装置及び請求項26記載の記録再生方法によれば、表示部に表示されたデータのファイル名を含むラベル情報ファイルを生成し、生成されたラベル情報ファイルを情報記憶媒体に転送するので、ラベル情報ファイルを読み取ることが可能となり、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容とを比較することができ、もって情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができる。
【0018】
請求項7記載の記録再生装置及び請求項27記載の記録再生方法によれば、生成されたラベル情報ファイルよりも後に生成された他のラベル情報ファイルが記憶部に記録されたときは、表示部に表示されたデータを他のラベル情報ファイルから生成された情報に書き換えるように書き換え手段を制御するので、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができ、もって使用者が情報記憶媒体に保存されている情報内容を容易且つ正確に認識することができる。
【0019】
請求項8記載の記録再生装置及び請求項28記載の記録再生方法によれば、生成されたラベル情報ファイルが記憶部に記録されていないときは、警告を発するので、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を早急に解決することができる。
【0020】
請求項9記載の記録再生装置及び請求項29記載の記録再生方法によれば、記録再生装置への電力供給がなされたときは、警告を発するので、情報記憶媒体に記録された記録情報と表示部の表示内容との不一致を早急に解決することができる。
【0021】
請求項10記載の記録再生装置及び請求項30記載の記録再生方法によれば、情報記憶媒体が取り外される可能性を検出したときは、警告を発するので、情報記憶媒体に記録された記録情報と表示部の表示内容との不一致を早急に解決することができる。
【0022】
請求項11記載の記録再生装置及び請求項31記載の記録再生方法によれば、ラベル情報ファイルが記憶部に記録されていないときは、表示部に表示されたデータを消去するので、情報記憶媒体に記録された記録情報と表示部の表示内容との不一致を早急に解決することができる。
【0023】
請求項12記載の記録再生装置及び請求項32記載の記録再生方法によれば、記録再生装置への電力供給がなされたときは、表示部に表示されたデータを消去するので、情報記憶媒体に記録された記録情報と表示部の表示内容との不一致を早急に解決することができる。
【0024】
請求項13記載の記録再生装置及び請求項33記載の記録再生方法によれば、情報記憶媒体が取り外される可能性を検出したときは、表示部に表示されたデータを消去するので、情報記憶媒体に記録された記録情報と表示部の表示内容との不一致を早急かつ自動的に解決することができる。
【0025】
請求項14記載の記録再生装置及び請求項34記載の記録再生方法によれば、消去されるファイルがラベル情報ファイルに含まれているときは警告を発するので、情報記憶媒体に記録された記録情報と表示部の表示内容との不一致を防止することができる。
【0026】
請求項15記載の記録再生装置及び請求項35記載の記録再生方法によれば、消去されるファイルから生成されたデータを表示部から消去するので、情報記憶媒体に記録された記録情報と表示部の表示内容との不一致を自動的に防止することができる。
【0027】
請求項16記載の記録再生装置及び請求項36記載の記録再生方法によれば、情報記憶媒体を初期化するときはデータを表示部から消去するので、情報記憶媒体に記録された記録情報と表示部の表示内容との不一致を自動的に防止することができる。
【0028】
請求項17記載の記録再生装置及び請求項37記載の記録再生方法によれば、画像データがディスプレイに表示された状態で使用者からの指示が検知されたときは、画像データに関する情報が表示部に表示されるように書き換え手段を制御するので、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができると共に使用者の記録に最も近い記録情報を表示部に表示することができる。
【0029】
請求項18記載の記録再生装置及び請求項38記載の記録再生方法によれば、ディスプレイに表示された画像データが複数の縮小画像であるときは、複数の縮小画像の全てが表示部に表示されるように書き換え手段を制御するので、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができると共に、使用者の記録に最も近い記録情報を表示部に表示することができ、かつ情報量のより多いラベル画像を実現することができる。
【0030】
請求項19記載の記録再生装置及び請求項39記載の記録再生方法によれば、情報記憶媒体に転送された所定の情報が表示部に表示されたときは、転送された所定の情報のファイルをライトプロテクト設定するので、情報記憶媒体内に存在する情報を生成するため使用したファイルを不用意に書き換えられたり、消去されることを防止することができる。これにより、情報記憶媒体に保存されている情報内容と表示部の表示内容との不一致を防止することができ、もって使用者が情報記憶媒体に保存されている情報内容を容易且つ正確に認識することができる。
【0031】
請求項20記載の記録再生装置及び請求項40記載の記録再生方法によれば、表示部に表示された情報を表示するので、情報記憶媒体を記録再生装置から抜き取ることなしに、使用者がラベル画像を確認することができる。これは、情報記憶媒体を記録再生装置に装着している状態においては、使用者は情報記憶媒体の表示部を見ることができないこと、さらに表示部が頻繁に書き換えられる場合に使用者が情報記憶媒体の表示部がどのような状態であるかを忘れてしまうことにより使用者が情報記憶媒体の夫々を容易に認識することができ、使い勝手の良い記録再生装置を実現する。
【0032】
請求項21記載の記録再生装置及び請求項41記載の記録再生方法によれば、表示部に表示された情報が書き換えられるときは、表示部が表示している情報と表示部が表示しようとしている情報とを表示するので、使用者は情報記憶媒体を記録再生装置から抜き取ることなしに書き換え前の表示部と書き換え後のラベル画像を認識することができる。これにより、使用者は、表示部を書き換えること、書き換え前の表示部、書き換え後の表示部の全てを認識することが可能となり、使用者が情報記憶媒体の夫々を容易に認識することができ、使い勝手の良い記録再生装置を実現する。
【0033】
請求項44記載の情報記憶媒体によれば、表示部の有無、表示部の数、及び表示部が表示可能なデータサイズのいずれかを出力するので、情報記憶媒体が装着された記録再生装置は、表示部の有無、表示部の数、及び表示部が表示可能なデータサイズ等の情報記憶媒体の属性情報を読み出すことができ、もって情報記憶媒体に対する既存のアクセス方法を用いて情報記憶媒体の属性情報を利用して表示部へのアクセスを実現し、着脱可能である情報記憶媒体の特定の装置以外での書き換えによる情報記憶媒体に記録された記録情報と表示部の表示内容との不一致を防止して、互換性の優れた記録システムを実現することができる。
【0034】
さらに、情報記憶媒体が装着された記録再生装置は表示部への記録を行う、行わない、表示部の数に合わせて表示部に記録する情報の構成を最適化すること、表示部への記録を行う場合に作成するビットマップデータのサイズを媒体ごとに最適なサイズで作成することができる。
【0035】
請求項45記載の情報記憶媒体によれば、記録部により記録された情報をブロック単位で表示部に転送するので、記録素子へのデータ転送に最適化された記録再生装置に装着された場合であっても、表示部へのデータ転送を容易に実現することができ、もって互換性の優れた記録システムを実現することができる。
【0036】
請求項46記載の情報記憶媒体によれば、ブロック単位のうち特定のブロックを指定する論理ブロックアドレスを使用することにより情報転送先を指定するので、表示部を有する情報記憶媒体を想定していない従来の記録再生装置に装着された場合であっても、表示部へのデータ転送を容易に実現することができ、互換性の優れた記録システムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0038】
図1は、本発明の実施の形態に係る情報記憶媒体の斜視図であり、(a)は表側から見た場合を示し、(b)は裏側から見た場合を示す。
【0039】
図1において、本発明の実施の形態に係る情報記憶媒体としてのメモリカード100は、カード筐体1と、カード筐体1の側面に配置され、ホスト装置としての後述する図3のデジタルカメラ500と電気的に接続されるコネクタ2と、カード筐体1の表側に配置された表示部(ラベル)3(図1(a))と、カード筐体1の裏側に配置された表示部(ラベル)4(図1(b))とを備える。
【0040】
カード筐体1は、その内部にフラッシュメモリ等の不揮発性記録デバイスやコントローラ等を内蔵する。表示部3,4は電子ペーパーや液晶表示装置等で構成される書き換え可能な表示デバイスである。
【0041】
メモリカード100は、情報記録を実行するための信号をコネクタ2を介してデジタルカメラ500から受信する。
【0042】
図2は、図1のメモリカードの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【0043】
図2において、メモリカード100は、カード筐体1の側部に配置されたコネクタ2に接続されたインターフェース回路12と、インターフェース回路12に接続された表示部データ記録領域(記録部)11、データバッファ13、メモリ14、及びコントローラ15と、表示部データ記録領域11及びコントローラ15に接続された表示制御部(書き換え手段)10と、表示制御部10に接続された表示部3及び表示部4とを備える。さらに、表示部データ記録領域11、インターフェース回路12、及びメモリ14は、夫々データバッファ13と接続されている。
【0044】
インターフェース回路12は、デジタルカメラ500及びデータバッファ13間においてデータを伝達すると共に、デジタルカメラ500及びコントローラ15間において制御信号を伝達する。コントローラ15は、デジタルカメラ500からコネクタ2及びインターフェース回路12を経由して受け取ったコマンドを解釈し、データバッファ13及びメモリ14を制御することにより、デジタルカメラ500から受け取ったデータをメモリ14に書き込むと共に、メモリ14に記録されているデータをデジタルカメラ500に出力する。コマンドやデータの通信方式として、ATAやSDといった規格で決められたプロトコルを用いる。
【0045】
図3は、本発明の実施の形態に係る記録再生装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【0046】
図3において、本発明の実施の形態に係る記録再生装置としてのデジタルカメラ500は、被写体像を結像するレンズ1019と、レンズ1019により結像された被写体像をアナログ画像データとして出力する撮像センサ1009と、アナログ画像データを画像として表示するディスプレイ1011と、メモリカード100のコネクタ2が着脱自在に結合されるソケット1008と、デジタルカメラ500の動作のプログラムを格納するROM1004と、後述するCPU1003がプログラムを実行する際のワークデータを保持し、デジタルカメラ500の撮影動作によって生成される画像データやディスプレイ1011に表示する画像データを保持するDRAM1006と、システム電源からデジタルカメラ500全体への電力を供給する電源回路1032と、後述するデジタルカメラシステムLSI1024とを備える。ROM1004とソケット1008はROMデータバス1020に接続されている。
【0047】
デジタルカメラ500は、また、デジタルカメラ500の動作モード、即ち撮影モードか再生モードかをユーザーが指定するためのモードスイッチ1021と、メモリカード100の表示部3,4への書き込みに関する操作を行うラベル書き込みスイッチ1030と、ユーザーがデジタルカメラ500に対する指示を入力するための十字キーやセットボタン、キャンセルボタン等複数のスイッチで構成される操作スイッチ1022と、撮像時に撮像開始を指示するシャッタースイッチ1023と、メモリカード100を挿入する部分のふたが開いているか閉じているかを判定するふた検出スイッチ1018と、デジタルカメラ500の電源オンオフを決定する電源スイッチ1031とを備える。電源スイッチ1031は、電源回路1032に接続されている。
【0048】
デジタルカメラシステムLSI1024は、撮像センサ1009にADコンバータ1028を介して接続され、撮像センサ1009から出力されたアナログ画像データに基づいてデジタル画像データを生成する撮像回路1010と、DRAM1006のデジタル画像データからディスプレイ1011で表示すべきデジタル画像データを生成する表示回路1012と、撮像回路1010及び表示回路1012に接続された第1の調停回路1017と、生成されたデジタル画像データをアナログ画像データに変換して出力するDAコンバータ1029とを備え、撮像回路1010及び表示回路1012は、互いに画像データバス1002を介して接続されている。
【0049】
デジタルカメラシステムLSI1024は、また、ROMデータバス1020にマルチプレクサ1016を介して接続されたメモリカードコントローラ1013及びROMコントローラ1015と、メモリカードコントローラ1013及びROMコントローラ1015間に接続された第2の調停回路1014と、夫々直列に接続された、IO1025、割り込みコントローラ1026、及びCPU1003とを備え、これらはCPUデータバス1001を介して互いに接続されている。
【0050】
デジタルカメラシステムLSI1024は、さらに、DRAM1006に接続されると共に、CPUデータバス1001と画像データバス1002を互いに接続するメモリコントローラ1005を備える。
【0051】
モードスイッチ1021、ラベル書き込みスイッチ1030、操作スイッチ1022、シャッタースイッチ1023、ふた検出スイッチ1018、及び電源スイッチ1031は、デジタルカメラシステムLSI1024におけるIO1025に接続されている。
【0052】
メモリカードコントローラ1013は、メモリカード100にコマンド発行及びデータ転送をすると共に、メモリカード100に発行されたコマンドがデータ線のビット幅が許容する数で定義されるため、コマンドを示す数を送信するように構成されている。
【0053】
第1の調停回路1017は、バスマスタとしての撮影回路1010及び表示回路1012からのデータ転送の要求を調停する。
【0054】
画像データバス1002は、バスマスタとしての撮影回路1010や表示回路1012からの要求に応じて、撮影又は画像の再生時に画像データを伝送する。
【0055】
第2の調停回路1014は、メモリカードコントローラ1013及びROMコントローラ1015のいずれか一方にバス使用権を与える。メモリカードコントローラ1013及びROMコントローラ1015のいずれかがバス使用権を得ると、マルチプレクサ1016を介してROMバス1020を使用することが可能となり、ROMコントローラ1015はROM1004に、メモリカードコントローラ1013はメモリカード100にアクセスすることが可能となる。
【0056】
CPUデータバス1001は、バスマスタとしてのCPU1003が実行する動作に関してCPU1003からの要求に応じてデータや制御信号を伝送する。
【0057】
メモリコントローラ1005は、CPUデータバス1001及び画像データバス1002の夫々からDRAM1006へのアクセス要求を受け、これを調停しながらDRAM1006へのアクセス信号を生成し、DRAM1006へのデータの書き込みやDRAM1006からのデータの読み出しを実行する。
【0058】
割り込みコントローラ1026は、デジタルカメラ500内の各モジュールから入力された割り込み要求信号を予め設定された設定値に基づいて処理して出力する。
【0059】
CPU1003は、割り込み要求入力端子に割り込みコントローラ1026の出力が接続され、カメラのシーケンスを制御する。
【0060】
デジタルカメラ500は、システム各部からCPU1003に対して割り込み要求を発生することができる。例えば、ふた検知スイッチ1018がふたが開いたことを検知した場合に、これを要因としてCPU1003に対して割り込み要求信号を発生することができる。
【0061】
電源回路1032は、IO1025と電源スイッチ1031により制御され、電源スイッチ1031が押されている間、又はIO1025から供給される信号がイネーブルである間、システム電源からデジタルカメラ500全体に電力を供給するよう構成されている。
【0062】
例えば、電源がオフである状態において電源スイッチ1031が押されると、電源回路1032は電源スイッチ1031が押されている間、デジタルカメラ500全体に電力を供給し、割り込みコントローラ1026は電源がオンになると直ぐに電源回路1032への制御信号をイネーブルする。これにより、使用者が電源スイッチ1031を押すことをやめてもデジタルカメラ500は電源オン状態を保持する。電源オン状態で電源スイッチ1031が再び押された場合、デジタルカメラ500はシャットダウン処理を行い、これが完了したら制御信号をディスエーブルする。これにより、デジタルカメラ500の電源は遮断される。
【0063】
デジタルカメラ500は、データの書き込みを行うときに、メモリカード100に対して論理ブロックアドレス及び転送ブロック数を指定してライトコマンドを発行する。このとき、コントローラ15は、デジタルカメラ500から受け取ってデータバッファ13に書き込まれたデータをメモリ14の指定された論理ブロックアドレスに相当する領域に記録する。
【0064】
また、デジタルカメラ500は、データの読み出しを行うときに、メモリカード100に対して論理ブロックアドレス及び転送ブロック数を指定してリードコマンドを発行する。このとき、コントローラ15は、メモリ14の指定された論理ブロックアドレスに相当する領域に記録されたデータをデータバッファ13に転送し、さらにこの転送されたデータをコネクタ2を経由してデジタルカメラ500に出力する。
【0065】
デジタルカメラ500からデバイス認識コマンドを受け取ったメモリカード100は、メモリカード100が備える機能に関する情報をデジタルカメラ500に出力する。例えば、メモリカード100は、デバイス認識コマンドを受け取った場合、従来のメモリカードがデジタルカメラ500に対して出力していた書き込み可能なデータ領域のサイズや定義された制御モードをサポートしているか等の情報に加えて、書き換え可能な表示部3,4の有無情報、ラベル枚数情報(本実施の形態では2個)、及びラベルサイズ情報(例えば、縦のドット数、横のドット数)等の表示部3,4に関する情報についても出力する。
【0066】
デジタルカメラ500は、まず、夫々後述する、図4のラベル認識処理、及び図5のラベル書き込み処理を実行する。
【0067】
図4は、図3のデジタルカメラによって実行されるラベル認識処理の手順を示すフローチャートである。
【0068】
図4において、デジタルカメラ500は、装着されたメモリカード100がラベル機能を有するかを調べるため、デバイス認識コマンドをメモリカード100に対して発行し(ステップS101)、メモリカード100から出力されたメモリカード100のデバイス情報を取得し(ステップS102)、取得したデバイス情報の中にラベル機能に関する項目があるか否かを判別し(ステップS103)、ラベル機能に関する項目があるときは、ラベル枚数情報、ラベルサイズ情報を取得して(ステップS104)、本処理を終了する。ステップS103の判別の結果、ラベル機能に関する項目がないときは、ステップS104をスキップして、本処理を終了する。
【0069】
図5は、図3のデジタルカメラによって実行されるラベル書き込み処理の手順を示すフローチャートである。
【0070】
本処理は、ラベル領域を有するメモリカード100に対して実行されるものであり、図4のラベル認識処理のステップS103の判別において、ラベル機能があると判定されたときのみ実行される。
【0071】
図5において、デジタルカメラ500は、表示部3,4に書き込む画像データをビットマップに展開し(ステップS111)、ラベル書き込みコマンドを発行し(ステップS112)、ビットマップデータを全て送信して(ステップS113)(情報転送手段)、本処理を終了する。
【0072】
メモリカード100は、デジタルカメラ500からラベル書き込みコマンドを受け取った場合、デジタルカメラ500から受け取ったビットマップデータを表示部データ記録領域11に記録し、表示制御部10が表示部3,4を制御することにより表示部データ記録領域11に書き込まれたビットマップデータをラベル画像として表示部3,4に表示させる(制御手段)。
【0073】
また、メモリカード100は、表示部3,4への記録再生のために通常のデータ記録再生のためのインターフェース及びプロトコルを使用する。メモリカード100のデータバスは、16ビットのデータ線、アドレス線、及び制御信号線等から構成され、書き換え可能な表示部3,4へのアクセス専用信号は備えていない。
【0074】
また、表示部3,4の総ドット数は、表示部データ記録領域11に書き込まれたビットマップ画像データのブロックサイズの整数(n)倍である。これは、多くのデジタルカメラ500が直接メモリアクセスチャネル(DMA)を備え、データ転送単位としてブロックサイズを使用するためである。表示部3,4の総ドット数をビットマップデータのブロックサイズの整数倍とし、表示部3,4に対するデータ転送単位をビットマップデータのブロックサイズの整数倍とすることにより、デジタルカメラ500は通常のデータ書き込み方法でビットマップデータをメモリカード100に転送することができる。
【0075】
以上のように、メモリカード100は、デバイス認識コマンドに対するデバイス情報を拡張して、ラベル枚数、ラベルサイズを表示し、また、ラベルサイズを表示部データ記録領域11に書き込まれたビットマップデータのブロックサイズの整数倍とすることにより、従来のデジタルカメラ500や旧式のPC等を用いてデータ転送を行うことができる。また、従来のデジタルカメラ500や旧式のPC等の制御プログラムにラベル書き込みコマンドの発行プログラムを追加することにより、表示部3,4への書き込みが可能となる。従って、従来のデジタルカメラ500や旧式のPC等においても、発行プログラムの追加により表示部3,4の書き換えが可能となる。
【0076】
表示部3,4へのデータ転送に関して、他の方法を以下に示す。
【0077】
メモリカード100において、メモリ領域、ラベル情報領域を所定の論理ブロックアドレスに配置する。ラベル書き込み時は論理ブロックアドレスを指定し、通常のライトコマンドにより書き込みを行う。この場合、メモリカード100の互換性を保つことができ、さらには、ラベル情報領域を不揮発性メモリで構成した場合、ラベル情報領域をデータ記録領域として使用することも可能である。
【0078】
複数のメモリカード100を所有する場合、それぞれのメモリカード100を各々認識する必要がある。しかし、表示部3,4の書き換えを頻繁に行った場合、メモリカード100を判別することが困難となる。従って、表示部3,4に書き換えを行わない部分を設けるのが好ましい。例えば、本実施の形態のメモリカード100について、表側(図1(a))にはサムネール画像を、裏側(図1(b))にはメモリカード100の銘柄及び記録容量を表示する。
【0079】
さらに、カード裏面には、メモリカード100の各々を認識するための情報を表示す
るのが好ましい。例えば、メモリカード100ごとに異なる色を決定し、これをラベルの裏面の一部に書き込み、その後、この部分は書き換えないように制御する。これにより、使用者はメモリカード100の各々を識別することが可能となる。
【0080】
以下、デジタルカメラ500の表示部3,4の書き換え処理について説明する。
【0081】
デジタルカメラ500は、表示部3,4の書き換え処理に関して、下記3つのモードのいずれかを選択し、選択されたモードが設定されるように構成されている。
(1)撮影毎にラベル書き込みを行うモード
撮影毎にラベル書き込みを行う場合、メモリカード100の表示部3,4はメモリカード100に保存されている最新の情報内容を示すので、使用者はメモリカード100の表示部3,4とメモリカード100に保存されている最新の情報内容の照合を容易にすることができ、もってメモリカード100にどのような画像ファイルが含まれているかを容易に認識することができる。
【0082】
図6は、図3のデジタルカメラによって実行される撮影時におけるラベル書き換え処理の手順を示すフローチャートである。
【0083】
図6において、デジタルカメラ500は、ラベル書き換え処理を開始する前に、メモリカード100に対してデバイス認識コマンドを発行し、表示部3,4の存在及びサイズに関する情報を取得し、この情報をDRAM1006に記録しておく。
【0084】
デジタルカメラ500は、シャッタースイッチ1023が押されているかどうかを判別し(ステップS201)、シャッタースイッチ1023が押されているときは、撮像回路1010を起動することにより撮像処理を開始して(ステップS202)、撮像センサ1009に結像された被写体像から生成された画像データをDRAM1006に記録し、メモリカードコントローラ1013を起動して、生成された画像データをメモリカード100にDMA(ダイレクトメモリアクセス)回路を介して転送することにより(情報転送手段)、生成された画像データをファイルとしてメモリカード100に記録する(ステップS203)。
【0085】
さらに、デジタルカメラ500は、生成された画像データを間引き処理することにより、予め取得してあるラベルサイズに相当するビットマップ画像データにファイル名、ファイル生成日時、メモリカード100の残容量をビットマップ化して並べて配置して、一枚のビットマップデータを生成し(ステップS204)(ビットマップデータ生成手段)、メモリカード100に対してラベル書き込みコマンドを発行し(ステップS205)、生成されたビットマップデータをメモリカード100に転送し(ステップS206)(情報転送手段)、表示回路1012を起動することにより表示部3,4の画像(以下、ラベル画像とする)をディスプレイ1011に表示し(ステップS207)、ラベル画像の生成に使用された画像ファイルの名前を含むファイル(以下、ラベル情報ファイルとする)をメモリカード100に記録し(ステップS208)、その後、ステップS201〜ステップS208の処理を繰返して、本処理を終了する。
【0086】
図6の処理によれば、使用者はメモリカード100の表示部3,4とメモリカード100内の最新情報との照合を容易にすることができ、もってメモリカード100にどのような画像ファイルが含まれているかを容易に認識することができる。
【0087】
ここでは撮影が行われた場合に毎回メモリカードのラベルの書き換えを行っているが、例えば連写のように画像ファイルの生成が一定の間繰り返し行われる状況がある。この場合は撮影直後にラベルの書き換えを行っても次の撮影によってラベルを書き換える必要が必ず生ずる。よって撮影ごとにラベルを書き換える行為は無駄がある。
【0088】
この場合は、その行為の最後、例えば連写の場合はシャッタースイッチが押されている間に行われる撮影に関してはラベルの書き換えを行わず、シャッタースイッチが離され、最後に行われる撮影においてのみメモリカードのラベルの書き換えを行うとよい。
(2)パワーオフされるとき、又はメモリカード100のふたが開かれたときにラベル書き込みを行うモード
撮影ごとに毎回ラベル書き込みを行うモードでは、使用者が連続して撮影を行ったとき、メモリカード100へのラベル情報書き込みに時間を要し、撮影後次の撮影が可能になるまでの時間が長くなるため、シャッターチャンスを逃してしまうことがある。
【0089】
そこで、デジタルカメラ500が、メモリカード100が抜かれることが予想されるとき、又はメモリカード100のふたが開かれたときにのみ、後述する図7のシャットダウン処理を実行してラベル情報書き込みを行い、上記問題を解決することが可能となる。
【0090】
図7は、図3のデジタルカメラによって実行されるシャットダウン処理の手順を示すフローチャートである。
【0091】
デジタルカメラ500は、電源供給状態において電源スイッチ1031が押されたとき、又はメモリカード100のふたが開かれ、ふた検出スイッチ1018がふたが開いていることを検出した場合、図7のシャットダウン処理を開始する。
【0092】
図7において、デジタルカメラ500は、メモリカード100に書き込み中(メモリカード100へのデータ記録を行っている)かどうかを判別し(ステップS301)、書き込み中であった場合は、書き込み終了後、メモリカード100内に記録された画像ファイルのうち、最新の画像ファイルを見つけ出し、最新の画像ファイルとラベル情報ファイルを照合することにより、ラベル情報ファイルより新しい画像ファイルがメモリカード100内に記録されているかどうかを判別し(ステップS302)、ラベル情報ファイルより新しい(後に生成された)画像ファイルが記録されている場合は、最新の画像ファイルに保存された画像データをDRAM1006に展開し、画像を間引くことにより縮小画像を生成し、生成された縮小画像に合わせてファイル名、ファイル生成日時、メモリカード100の残容量を示す文字をビットマップ化し、一枚のビットマップデータを予め読み取っているラベルサイズで生成する(ステップS303)。
【0093】
さらに、デジタルカメラ500は、メモリカード100に対してラベル書き込みコマンドを発行し(ステップS304)、生成したビットマップデータをメモリカード100に転送し(ステップS305)、転送(書き込み)が終了したことを判定して(ステップS306)、ラベル情報ファイルのファイル名をラベル画像の生成に使用された画像ファイルのファイル名に更新してメモリカード100に記録した後(ステップS307)、電源制御信号をディスエーブルすることにより電源を遮断して動作を停止して(ステップS308)、本処理を終了する。
【0094】
デジタルカメラ500は、ステップS302の判別の結果、ラベル画像より後に撮影されたファイルが無いと判定した場合は、ステップS303〜ステップS307の処理をスキップして、電源制御信号をディスエーブルすることにより電源を遮断して動作を停止して(ステップS308)、本処理を終了する。
【0095】
図7の処理によれば、使用者が連続して撮影を行ったときでも、シャッターチャンスを逃してしまうことを防止することができる。
(3)再生時に使用者の操作によってラベル書き込みを行うモード
ラベル画像は使用者がメモリカード100を区別するために使用するものである。従って、ラベル画像は使用者の意思によって書き込むことが望まれる場合もある。
【0096】
使用者が自己の意思によりラベル画像の書き換えを行いたいと望む場合、デジタルカメラ500は、再生時に使用者の操作によってラベル書き込みを行うモードに設定され、即ちモードスイッチ1021が再生モードに設定され、撮影した画像をディスプレイ1011に表示する後述する図8の再生モード処理を実行する。
【0097】
図8は、図3のデジタルカメラによって実行される再生モード処理の手順を示すフローチャートである。
【0098】
図8において、デジタルカメラ500は、再生する画像ファイルを示す変数に最新の画像ファイルの変数をセットし(ステップS401)、セットされた変数が示す画像ファイルを読み出して、読み出された画像ファイルに保存された画像データをDRAM1006に展開し(ステップS402)、表示回路1012を起動して展開した画像データをディスプレイ1011に表示する(ステップS403)。
【0099】
次に、デジタルカメラ500は、操作スイッチ1022の状況をチェックして、使用者により操作スイッチ1022が押されたか否かを判別し(ステップS404)、使用者により操作スイッチ1022が押されたと判定した場合は、使用者によりラベル書き込みスイッチ1030が押されたか否かを判別し(ステップS405)、使用者によりラベル書き込みスイッチ1030が押されたと判定した場合は、ラベル情報ファイル、即ちラベル画像の生成に使用された画像ファイルの名前を含むファイルを読み出し(ステップS406)、読み出されたラベル情報ファイルに保存された画像データをDRAM1006に展開し(ステップS407)、展開された画像データに合わせてファイル名、ファイル生成日時、メモリカード100の残容量を示す文字をビットマップ化し、新たなラベル画像となるビットマップデータを生成し、新たに記録しようとしているラベル画像(図9におけるB)と、現在のラベル画像(図9におけるA)とをディスプレイ1011に並べて表示する(ステップS408)。これにより、使用者は、ラベル画像を書き換えることができると共に現在のラベル画像と新たに記録しようとしているラベル画像とを認識することができ、もってラベル画像が書き換えられることにより生じるメモリカード100の誤認識を防止することができる。
【0100】
さらに、デジタルカメラ500は、ラベル画像の書き込みを行うことを確認する旨のメッセージを表示し、使用者により操作スイッチ1022のオンボタンが押されたか否かを判別し(ステップS409)、操作スイッチ1022のオンボタンが押された場合は、メモリカード100にラベル記録コマンドを発行して(ステップS410)、生成したビットマップデータをメモリカード100に転送し、ビットマップデータを生成するときに使用したファイルに対し、これの属性情報にライトプロテクトフラグを記録し(ステップS411)(ライトプロテクト設定手段)、ラベル情報ファイルをラベル画像生成に使用された画像ファイルのファイル名に更新してメモリカード100に記録し(ステップS412)、その後、ステップS404〜ステップS412の処理を繰返して、本処理を終了する。
【0101】
また、デジタルカメラ500は、ステップS404の判別の結果、使用者により操作スイッチ1022が押されたと判定した場合、操作スイッチ1022が画像送りを指示しているときは、これから表示するファイルを示す変数に1を加算し(ステップS420)、操作スイッチ1022が画像戻しを指示しているときは、これから表示するファイルを示す変数から1を減算し(ステップS421)、操作スイッチ1022が画像拡大を指示しているときは、表示回路に画像間引きを少なくするよう指示し(ステップS422)、操作スイッチが画像縮小を指示しているときは、表示回路に画像間引きを多くするよう指示し(ステップS423)、操作スイッチがサムネール表示を指示しているときは、9画像分のファイルから縮小画像を作成し、作成された縮小画像が1画面に9個並ぶようにDRAM1006上にデータを配置する(ステップS424)。デジタルカメラ500は、ステップS420〜424の処理の後、ステップS403に戻り、ステップS423及びステップS424の指示どおりに画像をディスプレイ1011に表示する。
【0102】
図8の処理によれば、ライトプロテクトフラグを記録する(ステップS411)ことにより、メモリカード100をデジタルカメラ500以外のホスト装置(例えばPC等)を用いて取り扱う場合においても、使用者による不用意なファイルの消去を防止することができ、ラベル画像とファイルとの不一致を防止することができる。仮に、使用者がライトプロテクトを解除してファイルを消去した場合は、使用者がファイルがライトプロテクトされている理由を考えることにより、ラベル画像とファイル等との不一致が発生することを連想することができる。
【0103】
また、デジタルカメラ500は、パワーオン又はカード挿入時において、ラベル画像とファイルとの不一致が起こっているか否かをチェックすべく後述する図10の警告表示処理を実行する。
【0104】
図10は、図3のデジタルカメラによって実行される警告表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0105】
図10において、デジタルカメラ500は、電源がオンされたとき、またはメモリカード100のふたが閉じられたとき、デバイス認識コマンドを発行し(ステップS501)、デバイス認識情報を読み出して(ステップS502)、メモリカード100の表示部3,4にラベル画像が存在するか否かを判別する(ステップS503)。
【0106】
デジタルカメラ500は、ステップS503の判別の結果、表示部3,4にラベル画像が存在すると判定した場合、メモリカード100から読み出されたラベル情報ファイルからラベル画像の生成に使用されたファイルのファイル名を読み出し(ステップS504)、ラベル画像の生成に使用されたファイルがメモリカード100内に記録されているかどうかを判別する(ステップS505)。ステップS505の判別の結果、ラベル画像生成に使用されたファイルが記録されていないと判定した場合、ディスプレイ1011にラベル画像生成に使用されたファイルが記録されていない旨を警告表示して(ステップS506)、本処理を終了する。一方、ステップS505の判別の結果、ラベル画像生成に使用されたファイルが記録されていると判定した場合は、ステップS506をスキップして、本処理を終了する。
【0107】
ステップS503の判別の結果、表示部3,4にラベル画像が存在しないと判定した場合は、ステップS504〜ステップS506をスキップして、本処理を終了する。
【0108】
使用者は、ステップS506における警告表示により、ラベル画像生成に使用されたファイルがメモリカード100内に記録されていないことに気づく。このとき、使用者はモードスイッチ1021を再生モードに設定してラベル書き込みスイッチ1030を押すことにより(検知手段)、メモリカード100に対して新たにラベル画像を書き込むことができ、また、ラベル画像とメモリカード100内の情報内容とが不一致であることを知った上で、ラベル画像を書き換えずにデジタルカメラ500を使用することもできる。
【0109】
また、デジタルカメラ500は、後述する図11のファイル消去手段を実行してファイルの消去を行うこともできるが、仮に、消去対象のファイルが表示部3,4に表示されているラベル画像のファイルであった場合、ラベル画像とファイルの不一致を防止するためにラベル画像も消去すべきである。
【0110】
図11は、図3のデジタルカメラによって実行されるファイル消去処理の手順を示すフローチャートである。
【0111】
デジタルカメラ500は、使用者が選択したファイルの消去を指令された場合、ラベル情報ファイルよりラベル画像を生成するために使用したファイルのファイル名を読み出し(ステップS601)、ラベル画像を生成するために使用したファイルのファイル名と消去対象ファイルのファイル名とが一致しているか否かを判別し(ステップS602)、ステップS602の判別の結果、一致していないと判定した場合は、対象ファイルを消去して(ステップS606)(ファイル消去手段)、本処理を終了する。
【0112】
一方、ステップS602の判別の結果、一致していると判定した場合は、デジタルカメラ500は、ファイルを消去すると同時にラベル画像も消去する旨をディスプレイ1011に警告表示し(ステップS603)(第2の警告表示手段)、使用者にラベル画像の消去を行ってよいかどうかの確認を行う(ステップS604)。使用者がラベル画像の消去を承諾した旨が入力された場合(ステップS604におけるYES)、デジタルカメラ500はラベル画像を消去し(ステップS605)(第2の消去手段)、さらに対象ファイルを消去して(ステップS606)、本処理を終了する。一方、使用者がラベル画像の消去を承諾しない場合は、デジタルカメラ500は対象ファイルのみを消去して(ステップS606)、本処理を終了する。
【0113】
ここでは、単一のファイルの消去について説明を行ったが、メモリカード100内の全部のファイルを消去する場合、又はメモリカード100をフォーマットする(初期化手段)場合も、図11のファイル消去処理と同様にファイルと同時にラベル画像も消去され、ラベル画像と記録されているファイルとの間に不一致が発生しないように処理される。
【0114】
また、書き換え可能な表示部3,4を有するメモリカード100をデジタルカメラ500等に装着する場合、メモリカード100をデジタルカメラ500等から抜き出さない限り、使用者は表示部3,4の状態を見ることができないので、表示部3,4に現在何が表示されているかを認識することができない。これを防止するために、デジタルカメラ500は後述する図12のラベル画像表示処理を実行して、ラベル画像をディスプレイ1011に表示する。
【0115】
図12は、図3のデジタルカメラによって実行されるラベル画像表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0116】
デジタルカメラ500は、モードスイッチ1021を再生モードにし(ステップS701)、メモリカード100に存在する最新の画像ファイルに保存された画像データをDRAM1006に展開し(ステップS702)、表示回路1012を起動することにより、展開された画像データをディスプレイ1011に表示する(ステップS703)。
【0117】
次に、デジタルカメラ500は、操作スイッチ1022の状態を判別し(ステップS704)、操作スイッチ1022がメニュー画面の表示を指示しているときは、メニュー画面を表示する(ステップS705)。ここで、デジタルカメラ500は、メニュー画面において、メモリカード100のラベル画像を表示することを選択肢として表示する。
【0118】
さらに、デジタルカメラ500は、再び操作スイッチ1022の状況を判別し(ステップS706)、操作スイッチ1022がラベル画像の表示を指示しているときは、ラベル情報ファイルを読み出し(ステップS707)、ラベル情報ファイルのファイル名を含む画像ファイルを読み出すことによって、画像ファイルに保存された画像データがDRAM1006に展開され(ステップS708)、表示回路1012を起動し、展開された画像データをディスプレイ1011に表示し(ステップS709)、その後ステップS704〜ステップS709の処理を繰り返して本処理を終了する。これにより、ディスプレイ1011にラベル画像と同一の画像を表示することができる。
【0119】
また、本発明の目的は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が情報記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出して実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0120】
この場合、情報記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記録した情報記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0121】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0122】
さらに、情報記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0123】
また、上記プログラムは、上述した実施の形態の機能をコンピュータで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
【0124】
プログラムを供給する情報記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等を用いることができる。又は、上記プログラムは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報記憶媒体の斜視図であり、(a)は表側から見た場合を示し、(b)は裏側から見た場合を示す。
【図2】図1のメモリカードの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る記録再生装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】図3のデジタルカメラによって実行されるラベル認識処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】図3のデジタルカメラによって実行されるラベル書き込み処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図3のデジタルカメラによって実行される撮影時におけるラベル書き換え処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】図3のデジタルカメラによって実行されるシャットダウン処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図3のデジタルカメラによって実行される再生モード処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】図8のステップS408で表示されるディスプレイの表示内容を示す図である。
【図10】図3のデジタルカメラによって実行される警告表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】図3のデジタルカメラによって実行されるファイル消去処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】図3のデジタルカメラによって実行されるラベル画像表示処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0126】
3 表示部(ラベル)
4 表示部(ラベル)
10 表示制御部
11 表示部データ記録領域
100 メモリカード
500 デジタルカメラ
1003 CPU
1006 DRAM
1011 ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を記録する記録部と、前記情報に関するデータを表示する表示部と、前記表示部に表示されたデータを書き換える書き換え手段とを備える情報記憶媒体が着脱可能に装着される記録再生装置において、所定の情報を前記情報記憶媒体に転送する情報転送手段と、前記転送された情報に基づいて前記表示部に表示されたデータを書き換えるように前記書き換え手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
画像データを生成する撮像手段と、前記生成された画像データに基づいてビットマップデータを生成するビットマップデータ生成手段とをさらに備え、前記情報転送手段は、前記画像データが生成される毎に、前記生成された画像データ及び前記生成されたビットマップデータを前記情報記憶媒体に転送し、前記制御手段は、前記表示部に表示されたデータを前記転送されたビットマップデータに書き換えるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
【請求項3】
連写時は一連の連写における最後の撮影によって前記表示部に表示されたデータを書き換えることを特徴とする請求項2記載の記録再生装置。
【請求項4】
画像データを生成する撮像手段と、前記記録再生装置への電力供給を制御する電力供給制御手段と、前記生成された画像データのうち最新の画像データに基づいてビットマップデータを生成するビットマップデータ生成手段とをさらに備え、前記記録再生装置への電力供給を遮断するときには、前記情報転送手段は電力供給の遮断前に前記生成された画像データ及び前記生成されたビットマップデータを前記情報記憶媒体に転送し、前記制御手段は前記表示部に表示されたデータを前記転送されたビットマップデータに書き換えるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
【請求項5】
画像データを生成する撮像手段と、前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出する挿抜可能性検出手段と、前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出したときは、前記生成された画像データのうち最新の画像データに基づいてビットマップデータを生成するビットマップデータ生成手段とをさらに備え、前記情報転送手段は前記生成された画像データ及び前記生成されたビットマップデータを前記情報記憶媒体に転送し、前記制御手段は前記表示部に表示されたデータを前記転送されたビットマップデータに書き換えるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
【請求項6】
前記表示部に表示されたデータのファイル名を含むラベル情報ファイルを生成するラベル情報ファイル生成手段をさらに備え、前記情報転送手段は前記生成されたラベル情報ファイルを前記情報記憶媒体に転送することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録再生装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記生成されたラベル情報ファイルよりも後に生成された他のラベル情報ファイルが前記記憶部に記録されたときは、前記表示部に表示されたデータを前記他のラベル情報ファイルから生成された情報に書き換えるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項6記載の記録再生装置。
【請求項8】
前記生成されたラベル情報ファイルが前記記憶部に記録されていないときは、警告を発する警告手段をさらに備えることを特徴とする請求項6又は7記載の記録再生装置。
【請求項9】
前記記録再生装置への電力供給を制御する電力供給制御手段をさらに備え、前記警告手段は、前記記録再生装置への電力供給がなされたときは、警告を発することを特徴とする請求項8記載の記録再生装置。
【請求項10】
前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出する挿抜可能性検出手段をさらに備え、前記警告手段は、前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出したときは、警告を発することを特徴とする請求項8記載の記録再生装置。
【請求項11】
前記生成されたラベル情報ファイルが前記記憶部に記録されていないときは、前記表示部に表示されたデータを消去する消去手段をさらに備えることを特徴とする請求項6又は7記載の記録再生装置。
【請求項12】
前記記録再生装置への電力供給を制御する電力供給制御手段をさらに備え、前記消去手段は、前記記録再生装置への電力供給がなされたときは、前記表示部に表示されたデータを消去することを特徴とする請求項11記載の記録再生装置。
【請求項13】
前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出する挿抜可能性検出手段をさらに備え、前記消去手段は、前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出したときは、前記表示部に表示されたデータを消去することを特徴とする請求項11記載の記録再生装置。
【請求項14】
前記表示部に表示されたデータのファイルを消去するファイル消去手段と、前記消去されるファイルが前記ラベル情報ファイルに含まれているときは警告を発する第2の警告手段とをさらに備えることを特徴とする請求項6乃至13のいずれか1項に記載の記録再生装置。
【請求項15】
前記消去されるファイルから生成されたデータを前記表示部から消去する第2の消去手段をさらに備えることを特徴とする請求項14記載の記録再生装置。
【請求項16】
前記情報記憶媒体を初期化する初期化手段をさらに備え、前記第2の消去手段は、前記情報記憶媒体を初期化するときは前記データを前記表示部から消去することを特徴とする請求項15記載の記録再生装置。
【請求項17】
前記情報記憶媒体に記録された画像ファイルに含まれる画像データを表示するディスプレイと、使用者からの指示を検知する検知手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記画像データがディスプレイに表示された状態で使用者からの指示が検知されたときは、前記画像データに関する情報が前記表示部に表示されるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の記録再生装置。
【請求項18】
前記ディスプレイに表示された画像データが複数の縮小画像であるときは、前記制御手段は、前記複数の縮小画像の全てが前記表示部に表示されるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項17の記録再生装置。
【請求項19】
前記情報記憶媒体に転送された所定の情報が前記表示部に表示されたときは、前記転送された所定の情報のファイルをライトプロテクト設定するライトプロテクト設定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の記録再生装置。
【請求項20】
前記表示部に表示された情報を表示する第2のディスプレイとを備えることを特徴とする請求項17乃至19のいずれか1項に記載の記録再生装置。
【請求項21】
前記第2のディスプレイは、前記表示部に表示された情報が書き換えられるときは、前記表示部が表示している情報と前記表示部が表示しようとしている情報とを表示することを特徴とする請求項20の記録再生装置。
【請求項22】
情報を記録する記録部と、前記情報に関するデータを表示する表示部と、前記表示部に表示されたデータを書き換える書き換え手段とを備える情報記憶媒体が着脱可能に装着される記録再生装置の記録再生方法において、所定の情報を前記情報記憶媒体に転送する情報転送ステップと、前記転送された情報に基づいて前記表示部に表示されたデータを書き換えるように前記書き換え手段を制御する制御ステップとを備えることを特徴とする記録再生方法。
【請求項23】
画像データを生成する撮像ステップと、前記生成された画像データに基づいてビットマップデータを生成するビットマップデータ生成ステップとをさらに備え、前記情報転送ステップは、前記画像データが生成される毎に、前記生成された画像データ及び前記生成されたビットマップデータを前記情報記憶媒体に転送し、前記制御ステップは、前記表示部に表示されたデータを前記転送されたビットマップデータに書き換えるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項22記載の記録再生方法。
【請求項24】
画像データを生成する撮像ステップと、前記記録再生装置への電力供給を制御する電力供給制御ステップと、前記記録再生装置への電力供給を遮断するまえには、前記生成された画像データのうち最新の画像データに基づいてビットマップデータを生成するビットマップデータ生成ステップとをさらに備え、前記情報転送ステップは前記生成された画像データ及び前記生成されたビットマップデータを前記情報記憶媒体に転送し、前記制御ステップは前記表示部に表示されたデータを前記転送されたビットマップデータに書き換えるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項22記載の記録再生方法。
【請求項25】
画像データを生成する撮像ステップと、前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出する挿抜可能性検出ステップと、前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出したときは、前記生成された画像データのうち最新の画像データに基づいてビットマップデータを生成するビットマップデータ生成ステップとをさらに備え、前記情報転送ステップは前記生成された画像データ及び前記生成されたビットマップデータを前記情報記憶媒体に転送し、前記制御ステップは前記表示部に表示されたデータを前記転送されたビットマップデータに書き換えるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項22記載の記録再生方法。
【請求項26】
前記表示部に表示されたデータのファイル名を含むラベル情報ファイルを生成するラベル情報ファイル生成ステップをさらに備え、前記情報転送ステップは前記生成されたラベル情報ファイルを前記情報記憶媒体に転送することを特徴とする請求項22乃至25のいずれか1項に記載の記録再生方法。
【請求項27】
前記制御ステップは、前記生成されたラベル情報ファイルよりも後に生成された他のラベル情報ファイルが前記記憶部に記録されたときは、前記表示部に表示されたデータを前記他のラベル情報ファイルから生成された情報に書き換えるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項26記載の記録再生方法。
【請求項28】
前記生成されたラベル情報ファイルが前記記憶部に記録されていないときは、警告を発する警告ステップをさらに備えることを特徴とする請求項26又は27記載の記録再生方法。
【請求項29】
前記記録再生装置への電力供給を制御する電力供給制御ステップをさらに備え、前記警告ステップは、前記記録再生装置への電力供給がなされたときは、警告を発することを特徴とする請求項28記載の記録再生方法。
【請求項30】
前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出する挿抜可能性検出ステップをさらに備え、前記警告ステップは、前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出したときは、警告を発することを特徴とする請求項28記載の記録再生方法。
【請求項31】
前記生成されたラベル情報ファイルが前記記憶部に記録されていないときは、前記表示部に表示されたデータを消去する消去ステップをさらに備えることを特徴とする請求項26又は27記載の記録再生方法。
【請求項32】
前記記録再生装置への電力供給を制御する電力供給制御ステップをさらに備え、前記消去ステップは、前記記録再生装置への電力供給がなされたときは、前記表示部に表示されたデータを消去することを特徴とする請求項31記載の記録再生方法。
【請求項33】
前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出する挿抜可能性検出ステップをさらに備え、前記消去ステップは、前記情報記憶媒体が取り外される可能性を検出したときは、前記表示部に表示されたデータを消去することを特徴とする請求項31記載の記録再生方法。
【請求項34】
前記表示部に表示されたデータのファイルを消去するファイル消去ステップと、前記消去されるファイルが前記ラベル情報ファイルに含まれているときは警告を発する第2の警告ステップとをさらに備えることを特徴とする請求項26乃至33のいずれか1項に記載の記録再生方法。
【請求項35】
前記消去されるファイルから生成されたデータを前記表示部から消去する第2の消去ステップをさらに備えることを特徴とする請求項34記載の記録再生方法。
【請求項36】
前記情報記憶媒体を初期化する初期化ステップをさらに備え、前記第2の消去ステップは、前記情報記憶媒体を初期化するときは前記データを前記表示部から消去することを特徴とする請求項35記載の記録再生方法。
【請求項37】
前記情報記憶媒体に記録された画像ファイルに含まれる画像データを表示するディスプレイと、使用者からの指示を検知する検知ステップとをさらに備え、前記制御ステップは、前記画像データがディスプレイに表示された状態で使用者からの指示が検知されたときは、前記画像データに関する情報が前記表示部に表示されるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項22乃至36のいずれか1項に記載の記録再生方法。
【請求項38】
前記ディスプレイに表示された画像データが複数の縮小画像であるときは、前記制御ステップは、前記複数の縮小画像の全てが前記表示部に表示されるように前記書き換え手段を制御することを特徴とする請求項37の記録再生方法。
【請求項39】
前記情報記憶媒体に転送された所定の情報が前記表示部に表示されたときは、前記転送された所定の情報のファイルをライトプロテクト設定するライトプロテクト設定ステップを備えることを特徴とする請求項22乃至38のいずれか1項に記載の記録再生方法。
【請求項40】
前記表示部に表示された情報を表示する第2のディスプレイとを備えることを特徴とする請求項37乃至39のいずれか1項に記載の記録再生方法。
【請求項41】
前記第2のディスプレイは、前記表示部に表示された情報が書き換えられるときは、前記表示部が表示している情報と前記表示部が表示しようとしている情報とを表示することを特徴とする請求項40の記録再生方法。
【請求項42】
情報を記録する記録部と、前記情報に関するデータを表示する表示部と、前記表示部に表示されたデータを書き換える書き換え手段とを備える情報記憶媒体が着脱可能に装着される記録再生装置の記録再生を実行するプログラムにおいて、所定の情報を前記情報記憶媒体に転送する情報転送モジュールと、前記転送された情報に基づいて前記表示部に表示されたデータを書き換えるように前記書き換え手段を制御する制御モジュールとをコンピュータに実行させることを特徴とする記録再生プログラム。
【請求項43】
請求項42記載の記録再生プログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
【請求項44】
情報を記録する記録部と、前記情報に関するデータを表示する表示部と、前記表示部に表示されたデータを書き換える書き換え手段とを備える情報記憶媒体において、前記表示部の有無、前記表示部の数、及び前記表示部が表示可能なデータサイズのいずれかを出力する出力手段をさらに備えることを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項45】
情報をブロック単位で記録する記録部と、前記情報に関するデータを表示する表示部と、前記表示部に表示されたデータを書き換える書き換え手段とを備える情報記憶媒体において、前記記録部により記録された情報を前記ブロック単位で前記表示部に転送する情報転送手段を備えることを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項46】
前記ブロック単位のうち特定のブロックを指定する論理ブロックアドレスを使用することにより情報転送先を指定する指定手段をさらに備えることを特徴とする請求項45記載の情報記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−60413(P2006−60413A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−238706(P2004−238706)
【出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】