記録再生装置
【課題】複数ユーザが利用する機器において、ユーザのプライバシーを尊重しながら、コンテンツの重複購入を防止する。
【解決手段】ユーザがコンテンツを新しく購入しようとしたときに、すでに購入済みの同一コンテンツが存在することを検出すると同時に、先にコンテンツを購入したユーザが、購入した事実を公開するか否かを設定した情報に基づき、新しくコンテンツを購入しようとしているユーザに対して、重複購入である旨のメッセージを表示するか否かを判別する。
【解決手段】ユーザがコンテンツを新しく購入しようとしたときに、すでに購入済みの同一コンテンツが存在することを検出すると同時に、先にコンテンツを購入したユーザが、購入した事実を公開するか否かを設定した情報に基づき、新しくコンテンツを購入しようとしているユーザに対して、重複購入である旨のメッセージを表示するか否かを判別する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送波やネットワークなどの通信媒体を介して配信されるコンテンツを記録し、該記録したコンテンツを再生する記録再生装置に係り、特に複数ユーザが同じ装置を利用する場合の使い勝手向上を図るものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ブロードバンド回線の家庭への普及により、映像や音楽を中心とした大容量コンテンツ(情報内容)をストレスなく家庭に配信できるネットワーク環境が整いつつある。さらに、コンテンツの圧縮技術や配信技術の進展と相まって、高品質を維持したまま家庭へのコンテンツを配信できるようになっている。
【0003】
一方、家庭においては、パーソナルコンピュータだけでなくテレビやハードディスクレコーダなどの家電製品においても、ネットワーク接続機能を有する機器が増加しており、ブロードバンド回線を通じて配信されるコンテンツを取得・利用する機器も増えている。このようなコンテンツの圧縮技術や配信技術の進展と、家庭内でのネットワークに接続した再生機器の増加に伴い、これらの再生機器にコンテンツを配信し、利用者からコンテンツの利用料(視聴料)を徴収するコンテンツ配信サービスが実現されている。非特許文献1のサービスが一例である。
【0004】
ネットワークを経由したコンテンツの配信方法は、大きく分けて2つの方式が存在する。
【0005】
一つは、再生機器がネットワークからコンテンツデータを取得し逐次再生するストリーミング方式である。ネットワークからの取得から再生までの間に一時的に保持する手段(バッファメモリ等)を除けば再生機器にはデータ蓄積機能が不要であり、また利用者がコンテンツを指定して即座に再生開始できるので、実装と利用の手軽さが特徴となる方式である。
【0006】
もう一つは、再生機器がネットワークからコンテンツデータを一括して取得しデータ蓄積機能に蓄積し、蓄積完了後に再生するダウンロード方式である。再生機器には、ハードディスクドライブ(HDD)等、コンテンツ全体を保存するための大容量のデータ蓄積機能が必要となるが、ストリーミング方式と比べ、以下のような利点がある。
ネットワークの品質や帯域幅に依存しない高品質なコンテンツを提供できる。
コンテンツデータの欠落によるコンテンツ再生品質低下が発生しない。
(3)早送り/巻戻し/頭出しといったコンテンツ内を前後する再生操作(トリックプレイ)が容易である。
(4)コンテンツを他のメディアにダビング(コピー)することが容易である。
【0007】
このため、コンテンツの品質を重視するコンテンツ配信サービスにおいては、ダウンロード方式が採用されつつある。
【0008】
ダウンロード方式においては、一般的に、視聴期限を有するコンテンツを購入して視聴するいわゆるレンタルと呼ばれるサービスの他に、視聴期限が無い(無期限)コンテンツを購入し、いつでもコンテンツを視聴できるセルと呼ばれるサービスが存在する。そして、ユーザは自身の利用形態に合わせてサービスを選択することが可能となっている。ちなみに、非特許文献1のサービスがダウンロードサービスの一例である。
【0009】
上記のようなサービスを利用することで、家庭内においても、いつでも手軽に多数のコンテンツを購入してダウンロードできる環境が整ってきた。しかしながら、このような環境においては、購入してダウンロードしたコンテンツを後日視聴するつもりで忘れてしまったり、別のユーザがコンテンツを購入しているのを知らなかったりして、同じコンテンツを再度購入してしまう場合があった。
【0010】
このような問題に対して、特許文献1では、機器(クライアント)で重複購入されることを検知し、ユーザに知らせる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2004−234272号公報
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】http://actvila.jp/pdf/press_20081210.pdf「世界初、ブルーレイディスクなどへダビング可能なハイデフ映像のダウンロード配信サービスを「TSUTAYA TV on acTVila」で開始」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
特許文献1では、重複購入をユーザに通知する方法が開示されているが、その通知は、機器(クライアント)を操作するユーザが誰であるかは問わない。
【0014】
しかしながら、家庭内で機器(クライアント)を操作するのは、複数のユーザであることが多く、購入したコンテンツの内容が、有害情報である、あるいは、知られたくない情報である場合など、コンテンツの内容によっては、特定のユーザに対して、重複購入を通知させたくない場合がある。
【0015】
本発明では、上記のようなニーズを鑑み、重複購入の通知を行うか否かをコンテンツの内容や通知対象となるユーザに応じて切り分けることを可能にし、重複購入の防止と情報通知のフィルタリングのバランスを図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明は、複数のユーザによる購入により、外部から配信される複数のコンテンツをダウンロードして記録再生することが可能な記録再生装置において、購入される複数のコンテンツごとに、購入したユーザが、他のユーザに対して購入済みであることを提示するか否かを設定可能な入力部と、前記購入された複数のコンテンツに関する情報と、前記入力部でコンテンツごとに設定された購入済みであることを提示するか否かを示す情報を保持し、保持した情報に基づいて、新たに購入されるコンテンツが購入済みである場合に、当該コンテンツが購入済みであることを提示してよいコンテンツであるかどうかを判断するコンテンツ管理部と、前記コンテンツ管理部で提示してよいと判断された場合に、新たに購入されるコンテンツが購入済みであることを提示する出力部を備えるようにする。
【0017】
また、前記記録再生装置において、前記入力部は、提示しないユーザを設定可能であり、前記コンテンツ管理部は、前記入力部で設定された提示しないユーザ情報をさらに保持し、保持した情報に基づいて、購入済みであることを提示してよいコンテンツかつユーザであるかどうかを判断するようにしてもよい。
【0018】
また、前記記録再生装置において、前記入力部による設定は、コンテンツの購入時、あるいは、購入後の再生時に行うことができる。
【0019】
また、別の本発明は、複数のユーザによる購入により、外部から配信される複数のコンテンツをダウンロードして記録再生することが可能な記録再生装置において、購入される複数のコンテンツのジャンルごとに、購入するユーザが、他のユーザに対して購入済みであること提示するか否かを設定可能な入力部と、前記購入された複数のコンテンツに関する情報と、前記入力部でジャンルごとに設定された購入済みであることを提示するか否かを示す情報を保持し、保持した情報に基づいて、新たに購入されるコンテンツが購入済みである場合に、当該コンテンツが購入済みであることを提示してよいジャンルであるかどうかを判断するコンテンツ管理部と、前記コンテンツ管理部で提示してよいと判断された場合に、新たに購入されるコンテンツが購入済みであることを提示する出力部を備えるようにする。
【0020】
また、前記記録再生装置において、前記入力部は、提示しないユーザを設定可能であり、前記コンテンツ管理部は、前記入力部で設定された提示しないユーザ情報をさらに保持し、保持した情報に基づいて、購入済みであることを提示してよいジャンルかつユーザであるかどうかを判断するようにしてもよい
また、前記記録再生装置において、前記入力部による設定は、コンテンツの購入前、あるいは、購入後の再生時に行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、複数のユーザが多数のコンテンツを購入してダウンロードできる環境において、ユーザが新たに購入しようとするコンテンツが、既に購入済みであっても、重複購入の通知を行うか否かをコンテンツの内容や通知対象となるユーザに応じて切り分けることを可能とする。
【0022】
これにより、コンテンツの内容や通知対象となるユーザによって、重複購入の防止を図るか、情報通知のフィルタリングを図るかを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】発明に係る記録再生装置の機能ブロック図である。
【図2】記録再生装置を利用するユーザを登録する画面の表示例である。
【図3】第1の実施形態に係るコンテンツ購入時の重複購入確認フローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係る操作中ユーザを確認する画面の表示例である。
【図5】第1の実施形態に係る重複確認判別用のコンテンツ情報管理テーブルである。
【図6】第1の実施形態に係る重複購入するか否かを確認する画面の表示例である。
【図7】第1の実施形態に係る購入コンテンツの重複確認設定画面の表示例である。
【図8】第2の実施形態に係るコンテンツ購入時の重複購入確認フローチャートである。
【図9】第2の実施形態に係る非表示ジャンル情報を設定するフローチャートである。
【図10】第2の実施形態に係る重複確認を行わないジャンル設定画面の表示例である。
【図11】第2の実施形態に係る重複確認判別用のジャンル情報管理テーブルである。
【図12】第3の実施形態に係るコンテンツ購入時の重複購入確認フローチャートである。
【図13】第3の実施形態に係る重複確認判別用のコンテンツ情報管理テーブルである。
【図14】第4の実施形態に係るコンテンツ再生時の重複確認設定フローチャートである。
【図15】第4の実施形態に係るコンテンツ再生時の重複確認設定画面の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0024】
本発明にかかる一実施形態を図面を参照しながら説明する。
<記録再生装置の構成>
まず、本発明に係る記録再生装置の構成について説明する。
【0025】
図1は、記録再生装置100の機能ブロック図である。記録再生装置100は、放送波やネットワークなどの通信媒体を介して配信されるコンテンツを受信し再生することができるものである。また、配信されるコンテンツを蓄積装置に記録し、ユーザ操作により記録したコンテンツを再生することができるものである。以下、同図を参照しながら各部の機能について説明する。
【0026】
通信制御部101は、例えばアンテナを介して放送波コンテンツを受信したり、あるいはネットワーク(例えばインタネットのような広域ネットワーク)を介して、コンテンツサーバから配信されるコンテンツを受信する。さらに、通信制御部101は、受信したコンテンツに関する各種情報、例えばコンテンツ名、コンテンツの概要、コンテンツのジャンル、コンテンツの視聴期限などを示すライセンス情報などを受信する。ここで、各種情報は放送波により配信されてもよいし、コンテンツストリームの中に情報を挿入する形として配信されてもよい。また、例えばコンテンツ配信事業者が用意する配信サーバからコンテンツとは別に取得しても良い。
【0027】
購入管理部102は、通信制御部101を介して受信するコンテンツの購入管理を行う。コンテンツの購入処理は、例えばコンテンツサービス事業者が金額を設定した有料コンテンツを、ユーザが視聴するために購入する処理である。購入したコンテンツに関する情報は、購入管理部102からコンテンツ管理部103に通知される。管理する情報には、例えばコンテンツタイトル、コンテンツの購入状況、視聴期限、有料/無料コンテンツの区別などが含まれる。
【0028】
記録制御部110は、通信制御部101が受信したコンテンツと、コンテンツに関する情報、ライセンスなどの情報を関連付けて蓄積装置111に記録する。コンテンツを記録する際には、記録するコンテンツのタイトルやファイル名、ライセンスに記載されている視聴期限などの情報を、コンテンツ管理部103に通知する。
【0029】
蓄積装置111は、例えばハードディスクドライブなどの蓄積媒体であり、コンテンツのデータならびにコンテンツに関する情報、制御プログラムなどを保存するものである。
【0030】
コンテンツ管理部103は、蓄積装置111に記録したコンテンツの情報を管理し、必要に応じてユーザにこれらの情報を提示する。この情報は、コンテンツを新たに購入する場合や、コンテンツを蓄積装置に記録する場合、未視聴コンテンツを再生した場合などにおいて更新される。
【0031】
コンテンツ情報検出部104は、通信制御部101が受信したコンテンツから、コンテンツに関する各種情報、例えばコンテンツ名、コンテンツの概要、コンテンツのジャンルなどを取得する。また、コンテンツ情報がコンテンツとは別の伝送経路から送信されてくる場合には、通信制御部101を介してコンテンツに関する情報を取得し、別々に取得したコンテンツとコンテンツ情報との関連づけを行う。
【0032】
ユーザ情報管理部105は、記録再生装置を利用するユーザに関して、ユーザ名、ユーザを識別するためのパスワードなどの情報を取得し保持する。
【0033】
再生制御部106は、記録制御部110に対して、蓄積装置111からのコンテンツならびにコンテンツに対応する情報の読み出しを指示し、読み出したコンテンツを復号した映像を表示装置に出力する。また、放送波やネットワークなどの通信媒体から受信するコンテンツを、受信しながら再生する際の再生制御を実施する。
【0034】
OSD制御部107は、メニューやメッセージ画面、コンテンツ一覧などのユーザ操作画面、コンテンツ購入選択画面などの表示を行う。またOSD制御部107は、表示したユーザ操作画面に対する入力手段109からの入力に応じた画面制御処理を行う。
【0035】
コンテンツ購入選択画面において、ユーザが特定コンテンツを選択することにより、コンテンツ購入を所望していることを検出した場合には、コンテンツ管理部103が管理する情報を参照し、必要に応じて、ユーザへの注意喚起メッセージを生成して表示装置に出力する。
【0036】
表示装置108は、再生制御部106から受信する映像信号に対してOSD制御部107から受信する映像信号を重ね合わせた映像を表示する。
【0037】
入力手段109は、無線もしくは有線により記録再生装置100と通信するリモコンやキーボードであり、ユーザがユーザ操作画面において所望の動作を選択するために使用する。
【0038】
コンテンツ管理部103は、コンテンツ購入に関する情報を購入管理部102から、コンテンツの再生、停止などの再生に関する情報を再生制御部106から、蓄積装置111に記録されたコンテンツに関する情報を記録制御部110から、コンテンツタイトルなどのコンテンツに関する情報をコンテンツ情報検出部104から、記録再生装置を利用するユーザに関する情報をユーザ情報管理部105からそれぞれ収集し、収集した情報に基づき各コンテンツに関する情報を統合的に管理する。
【0039】
また、コンテンツ管理部103は、表示装置108に出力されている再生中のコンテンツに対して、入力手段109からの再生、停止、一時停止、などのユーザ入力操作に応じて、再生制御部106の制御を行う。
【0040】
これにより、コンテンツ購入時には、今までに購入したコンテンツの履歴・記録状態を確認し、すでに購入が行われていた場合には、操作ユーザに対して重複購入を行うか否かの確認メッセージを表示することが可能となる。
【0041】
また、ユーザ情報管理部105から取得した情報を基に、購入操作を行っているユーザと、以前購入を行ったユーザとを確認することで、ユーザ間の情報共有、情報制限などの実施を制御することが可能となる。操作ユーザに対して重複確認メッセージの実施可否が設定されている場合には、実施可否に応じたメッセージの出しわけを制御する。
【0042】
本実施例において、記録再生装置の各構成は以下のように連携して動作する。
【0043】
記録再生装置100において、コンテンツ管理部103は、入力手段109を介してユーザからのコンテンツ購入指示を受け取ると、通信制御部101から購入予定のコンテンツに関する情報を取得し、コンテンツ情報検出部104において、コンテンツ名などの情報を抽出する。また、コンテンツ管理部103は、購入管理部102から、今までに購入したコンテンツに関する履歴情報を取得し、コンテンツ情報検出部104が取得したコンテンツ情報と比較する。これにより、購入を指示されたコンテンツが本人、もしくは他のユーザによって、すでに購入済みのコンテンツとして登録されているか否かを判別する。すでに購入済みのコンテンツであった場合には、コンテンツ管理部103は、操作中のユーザに関する情報をユーザ情報管理部105から取得するとともに、コンテンツの前回購入者、重複購入時の確認可否に関する情報として記録してあるコンテンツ管理テーブルを蓄積装置111から参照する。コンテンツ管理テーブルには、操作中のユーザに対して、重複購入である旨のメッセージを表示してよいか否かの設定情報が記録されている。なお、この設定は機器を利用するユーザが予め行うか、もしくはコンテンツ購入時に購入ユーザが行う。
【0044】
そして、コンテンツ管理テーブルにおいて、メッセージの表示をしない設定となっている場合は、ユーザに対して、重複購入である旨のメッセージを表示せずにコンテンツの購入処理を継続する。また、メッセージの表示をする設定となっている場合は、OSD制御部107を介して、ユーザに対して、重複購入である旨のメッセージを表示する。
【0045】
さらに、購入しようとするコンテンツに関して、次回のコンテンツ購入時に重複購入である旨のメッセージを表示するか否かを設定させるべく、表示装置108に設定画面を表示し、操作ユーザに入力手段9による設定を促す。
<記録再生装置を利用するユーザの登録>
まず、記録再生装置を利用するユーザの登録について説明する。図2は、ユーザを登録するための登録画面の一例を示したものである。
【0046】
ユーザの登録は、機器を利用するユーザを特定し、個々のユーザに対して個別の処理を実施するために行うものである。記録再生装置を初めて使用するときや、コンテンツを購入するときにユーザを登録することで、以後、各ユーザに対して個別の処理を提供することが可能となる。
【0047】
図2には、ユーザ登録を行う場合として、ユーザ名と、年齢、管理パスワードを登録する例を示している。複数のユーザが同一の記録再生装置を利用する場合、主ユーザとして代表者を登録しておくような使い方も可能である。例えば未成年などのユーザが存在する場合には、主ユーザの管理パスワードを主パスワードとすることで、代理で操作ができるようにして、未成年に対する管理を行える。
<確認メッセージ表示の処理の流れ>
次に、コンテンツ購入時に、ユーザに対して重複購入確認メッセージを表示する場合の処理の流れについて説明する。図3は、メッセージ表示の処理の流れを表すフローチャートである。
【0048】
まず、ステップS301は、サービス事業者などが提供するコンテンツ販売サイトからコンテンツを購入するための操作であり、例えばコンテンツ選択画面が表示装置108に表示される。ユーザが、入力手段109を用いて、購入したいコンテンツを選択すると、ステップS302で、通信制御部101がコンテンツ名などのコンテンツに関する情報を取得する。
【0049】
ステップS303は、購入操作を行っているユーザを特定するための処理であり、例えばユーザ確認用の画面を表示してユーザを特定する。
【0050】
図4に、ユーザ確認用の画面の一例を示す。
【0051】
図4の表示画面400は、ユーザ情報管理部105から、図2で予め行ったユーザ登録情報を取得し、登録されているユーザ名を表示する。ここでは、「A夫」「B子」「C太郎」が、すでに登録されているユーザとして表示されている。未登録のユーザの場合は、新規ユーザ404を選択し、ここから図2を介してユーザ登録を行うようにしても構わない。S304で、操作ユーザは自分の名前を選択し、完了ボタン405を選択する。
【0052】
ステップS305は、コンテンツ管理部103が保持するコンテンツ情報管理テーブルを参照する処理である。
【0053】
図5に、コンテンツ情報管理テーブルの一例を示す。すでに購入済みのコンテンツに対して、コンテンツごとに、「コンテンツ名」「コンテンツ概要」「購入者」「非表示設定」を管理テーブルとして保持している。管理テーブルに保持しているこれらの情報は、コンテンツ購入、コンテンツ再生、蓄積装置へのコンテンツ記録などの、コンテンツの状態が変わるタイミングにおいて更新される。「コンテンツ名」は、コンテンツの表題である。「コンテンツ概要」は、コンテンツの内容を簡単に示した概要であり、例えば出演者やあらすじなどが記載される。「購入者」は、コンテンツを購入したユーザである。
【0054】
「非表示設定」は、コンテンツを購入したユーザが、重複購入確認メッセージを表示しないように設定したユーザを示している。具体的には、例えばNo.3の「○○頂上決戦」では、「C太郎」が非表示の対象として管理されており、「A夫」が「○○頂上決戦」を購入したことは、「B子」には通知されるが、「C太郎」には通知されない。
【0055】
なお、非表示設定は、コンテンツ購入者以外のユーザが設定できるようにしても構わない。その場合、パスワード入力などにより、各ユーザに対して適切な非表示設定を行うことが望ましい。
【0056】
ステップS306は、ステップS302で取得した購入予定のコンテンツ情報と、ステップS305で取得した購入済みのコンテンツ情報とを比較する処理である。比較により、コンテンツの購入履歴があるか否か、すなわち、重複購入を行おうとしているか否かを判定する。重複購入を行おうとしている場合は、ステップS307に移行し、該当コンテンツに関して、操作中のユーザが「非表示設定」のユーザとして登録されているか否かを確認する。
【0057】
操作中のユーザに対する「非表示設定」がない場合は、ステップS308に移行し、重複購入確認メッセージを操作中のユーザに対して表示する。なお、本確認は、すでに同じコンテンツを購入済みであるため、コンテンツを新たに購入する必要がない可能性が高いことをユーザに警告するものである。
【0058】
図6に、確認メッセージの一例を示す。
【0059】
図6の表示画面600は確認メッセージ画面であり、コンテンツ管理部103から取得したコンテンツ情報をもとに、例えば、コンテンツに関するサムネイル画像601や、タイトル、ジャンル、価格などを表示する。
【0060】
ステップS309は、ユーザが購入処理を継続するか否かを判定する処理である。確認メッセージ画面600において、ユーザが入力手段109により「購入する」602を選択した場合には、ステップS310に移行して購入処理を継続する。また、確認メッセージ画面600において、ユーザが「購入をやめる」603を選択した場合には、購入処理を行わないものとして処理を終了する。
【0061】
なお、ステップS306でコンテンツの購入履歴が無い場合、およびステップS307において、操作ユーザに対するメッセージの非表示設定がなされている場合は、重複購入確認のメッセージを表示せずに、ステップS310に移行し、購入処理を継続する。
【0062】
ステップS310は、購入を継続する場合に、購入するコンテンツに関して、重複購入確認メッセージを表示するかどうかを設定するための処理である。
【0063】
図7に、重複購入確認メッセージの表示に関する設定画面の一例を示す。
【0064】
図7の表示画面700では、記録再生装置のユーザとして登録されている「登録ユーザ」と、各登録ユーザに対して、確認メッセージを表示するか否かを設定できるようにしている。図7の場合、「B子」に対しては、表示設定が「可」であり、B子が、同じコンテンツを購入しようとする時に、確認メッセージが表示される。一方、「C太郎」に対しては、表示設定が「不可」であり、C太郎が、同じコンテンツを購入しようとする時には、確認メッセージは表示されない。
【0065】
図7において、ユーザが「決定」702を選択すると、ステップS311からステップS312に移行する。ステップS312では、コンテンツ管理部103が、今回購入を行ったコンテンツに関する情報を、購入済みのコンテンツとして管理テーブルに登録・更新する。その後、ステップS313において、購入管理部102がコンテンツの購入処理を開始する。
【0066】
なお、上記実施例では、各コンテンツに対して重複購入の確認を行うか否かを、ユーザが手動的に設定する例を用いて説明したが、コンテンツ管理部103が取得したコンテンツに関する情報を基に、記録再生装置が自動的に設定するようにしても良い。具体的には、例えば、コンテンツ概要からキーワードを抜き出し、そのキーワードに基づいて、確認メッセージの表示/非表示を決めるようにする。確認メッセージを非表示とするキーワードは、ユーザが予め登録してもよいし、コンテンツに関する情報に、非表示とするキーワードに関する情報を含めておいてもよい。
【0067】
また、ユーザの確認については、ユーザの入力操作でなくともよく、ユーザ認識装置を利用しても構わない。例えば、認識装置としては、指紋認証、指静脈認証などや、カメラによる顔認識を利用したものが挙げられる。
【0068】
以上説明したように、本発明の第1の実施例によれば、重複購入確認メッセージの表示/非表示をコンテンツの詳細な内容とユーザによって切り分けることができる。このため、コンテンツの詳細な内容とユーザによって、重複購入の防止を図るか、情報通知のフィルタリングを図るかを選択することができる。
【実施例2】
【0069】
続いて、本発明にかかる重複購入確認メッセージの表示方法の第2の実施例を、図をもとに説明する。
【0070】
記録再生装置の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
【0071】
実施例1が、コンテンツ名などの情報をもとに、コンテンツ単位で重複購入確認メッセージを表示するか否かを設定したのに対し、実施例2では、ジャンル単位で重複購入確認メッセージを表示するか否かを設定する点に特徴がある。ここで、ジャンルとは、コンテンツをその内容によって大まかに分類するための情報であり、例えば「映画」「音楽」「ドラマ」「ニュース」などの情報である。
<ジャンルに関する管理テーブル更新処理の流れ>
図9は、ユーザが、ジャンルに対して重複購入確認メッセージを表示するか否かを設定する処理の流れを表すフローチャートである。
【0072】
ステップS901で、ユーザが、ジャンルに対する確認メッセージの設定を行うことを希望した場合は、ステップS902で操作ユーザの確認を実施する。なお、この設定を行うには、例えば記録再生装置の設定メニューから選択すればよい。また、この設定は、実施例1のように、コンテンツの購入の度に行う必要はなく、設定変更を除いて基本的には一度設定すれば足りる。
【0073】
ステップS902においてユーザが未登録と判定された場合は、ステップS903で、例えば、図2のユーザ登録画面を表示し、ユーザに対して登録処理を行わせる。ステップS904でユーザ登録が完了すると、ステップS905で、確認メッセージのジャンル設定用画面を表示する。
【0074】
図10に、ジャンル設定用画面の一例を示す。
【0075】
図10の表示画面1000には、例えばコンテンツを分類するための「ジャンル」、ジャンルに対してさらに詳しく分類を行うための「サブジャンル」を表示する。ユーザは、確認メッセージを非表示としたい「ジャンル」「サブジャンル」を選択する。図10では、ジャンル「バラエティ」と、サブジャンル「格闘技」がメッセージ非表示として選択された状態を示している。ジャンルの設定が終わると、ステップS906で、ユーザは、パスワード入力1001を行うようにする。
【0076】
パスワード入力が完了すると、ステップS907で、主ユーザか否かの判定を行う。ここで行われる判定は操作ユーザを確認するためのものであり、操作ユーザが入力したパスワードと、図2で予め登録したユーザ名やパスワードの情報とを比較し、操作ユーザが適切か否かを判定する。具体的には、表示画面1000において主ユーザのパスワードのみを受け付けるように設定することで、主ユーザのみがジャンルに対する確認メッセージの表示/非表示を設定できるようにすることができる。
【0077】
ステップS907で、操作ユーザが主ユーザであることが確認されると、ステップS908で、ジャンル情報について管理テーブルの更新・登録を行う。
【0078】
図11に、ジャンル情報に関する管理テーブルの一例を示す。
【0079】
図10の表示画面1000で設定された「ジャンル」「サブジャンル」に対する確認メッセージの表示設定がテーブルとして管理される。ここでは、ジャンル「バラエティ」と、サブジャンル「格闘技」に該当するコンテンツに対して、確認メッセージの表示が行われないことを示している。対象ユーザは、メッセージの表示/非表示をユーザ毎に設定するための情報である。対象ユーザを設定することで、各ユーザごとにメッセージの表示/非表示を設定することが可能となる。なお、図10では示していないが、対象ユーザは、例えば表示画面1000に対象ユーザを入力する項目を設けることで設定可能である。
<確認メッセージ表示の処理の流れ>
続いて、本実施例における、コンテンツ購入時に、ユーザに対して重複購入確認メッセージを表示する場合の処理の流れについて説明する。図8は、本実施例におけるメッセージ表示の処理の流れを表すフローチャートである。このフローチャートにおいて、実施例1と同じ処理については、図3と同じ番号を付し、説明を省略する。
【0080】
ステップS301において、ユーザが購入を希望するコンテンツを選択すると、ステップS801で、ユーザが選択したコンテンツのジャンルを取得する。
【0081】
ステップS303とステップS304において、操作ユーザの確認が行われると、ステップS802において、ジャンル情報に関する図11の管理テーブルを参照する。
【0082】
ステップS803では、図11の管理テーブルをもとに、操作ユーザが、メッセージ非表示の対象ユーザとして登録されているか否かの確認を行う。
【0083】
操作ユーザが対象ユーザとして登録されていた場合、ステップS804で、さらに購入コンテンツのジャンルに対して、メッセージ表示が許可されているか否かを確認する。メッセージ表示が許可されている場合は、ステップS308で、重複購入確認メッセージを表示した後、ステップS309で購入処理を継続する。例えば、コンテンツのジャンルが「バラエティ」であり、操作者が「B子」であった場合には確認メッセージを表示しないが、操作者が「C太郎」であった場合は確認メッセージを表示する。
【0084】
ステップS803で、操作ユーザが対象ユーザとして登録されていなかった場合は、重複購入確認メッセージを表示せずに、ステップS805に移行する。
【0085】
ステップS805は、購入しようとしているコンテンツに対して、重複購入確認のメッセージの非表示を登録する処理であり、登録した場合は、ステップS806でコンテンツ情報管理テーブルを更新する。
【0086】
なお、ステップS805、ステップS806を行わずに、ステップS803から直ちにステップS313に移行しても良い。
【0087】
なお、本実施例において、同様の効果が得られるような「ジャンル」の代わりに別の情報を利用してもよい。別の情報としては、例えば、視聴年齢を制限するためのパレンタル情報が挙げられる。
【0088】
以上説明したように、本発明の第2の実施例によれば、重複購入確認メッセージの表示/非表示をコンテンツのジャンルとユーザによって切り分けることができる。このため、コンテンツのジャンルとユーザによって、重複購入の防止を図るか、情報通知のフィルタリングを図るかを選択することができる。
【0089】
また、第1の実施例のように、コンテンツの詳細な内容で設定するのに比べ、ジャンルという大まかな範囲で設定することが可能であるため、処理およびユーザの設定操作を簡単化することが可能となる。
【実施例3】
【0090】
続いて、本発明にかかるコンテンツ購入時の確認メッセージの表示方法の第3の実施例を、図をもとに説明する。
【0091】
記録再生装置の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
【0092】
実施例1及び2は、記録再生装置を利用する登録ユーザに対して、重複購入確認メッセージを表示するか否か、という処理を示したものであるが、本実施例では、ユーザ登録を行わない場合を考慮する。すなわち、本実施例では、コンテンツを購入するユーザが誰であるかに関わらず、重複購入確認メッセージを表示するか否かを選択処理する。
<確認メッセージ表示の処理の流れ>
本実施例における、コンテンツ購入時に、ユーザに対して重複購入確認メッセージを表示する場合の処理の流れについて説明する。図12は、本実施例におけるメッセージ表示の処理の流れを表すフローチャートである。このフローチャートにおいて、実施例1と同じ処理については、図3と同じ番号を付し、説明を省略する。
【0093】
ステップS301において、ユーザが購入を希望するコンテンツを選択すると、ステップS302で、コンテンツに関する情報を取得する。
【0094】
ステップS1201は、コンテンツ管理部103が保持するコンテンツ情報管理テーブルを参照する処理である。
【0095】
図13に、コンテンツ情報管理テーブルの一例を示す。図5に示したコンテンツ情報管理テーブルと基本的には同じであるが、図5との違いは、ユーザに関する情報としての「購入者」には登録がされない点である。
【0096】
「非表示設定」には、コンテンツを購入するユーザが、確認メッセージを表示するか否かを示す情報が記録される。従って、本テーブルにより、ユーザに関わらず、メッセージを表示するか否かが制御される。
【0097】
ステップ306で、管理テーブルの参照により、コンテンツの購入履歴があるか否かを判定する。購入履歴がある場合、ステップS1202で、図13の管理テーブルで「非表示設定」を確認する。非表示設定が「なし」の場合は、ステップS1203において、重複購入確認メッセージを操作中のユーザに対して表示し、非表示設定が「あり」の場合は、確認メッセージを表示しない。なお、ステップS1203で表示するメッセージは、図6に示した画面で、誰が購入したかは表示されない。
【0098】
ステップS309で、ユーザが購入処理を継続する場合は、ステップS1204で、購入するコンテンツに関する確認メッセージの表示可否を設定する。ここでは、図7に示した画面で、登録ユーザに関する情報は表示されない。
【0099】
ステップS311で、ユーザの入力操作が終わると、ステップS1205で、コンテンツ管理テーブルが更新される。すなわち、図13の管理テーブルで、購入するコンテンツに関して、非表示設定「あり」「なし」が登録される。
【0100】
なお、本実施例では、図13のように個別のコンテンツに対して、ユーザを登録しない処理について説明したが、実施例2における図11のように、ジャンルに対して、ユーザを登録しないようにしてもよい。
【0101】
以上説明したように、本発明の実施例3によれば、重複購入確認メッセージの表示/非表示をコンテンツの内容によって切り分けることができる。このため、コンテンツ内容によって、重複購入の防止を図るか、情報通知のフィルタリングを図るかを選択することができる。
【0102】
また、第1及び第2の実施例のように、ユーザによる重複購入確認メッセージの表示/非表示を考慮しないため、ユーザ登録を行わなくてすむ。
【実施例4】
【0103】
続いて、本発明にかかるコンテンツ再生時における重複購入確認メッセージの設定方法に関する実施例を、図をもとに説明する。
【0104】
記録再生装置の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
【0105】
実施例1では、メッセージの表示設定を、コンテンツ購入時に行い、実施例2では、メッセージの表示設定を、コンテンツ購入前に行っていた。すなわち、コンテンツを視聴し、実際の内容を認識する前に設定が行われる。これに対し、実施例3では、コンテンツを購入して、視聴する際、もしくは、視聴した後に、メッセージの表示設定を行う。
<確認メッセージ設定の処理の流れ>
本実施例における、コンテンツ視聴時に、重複購入確認メッセージを設定する場合の処理の流れについて説明する。図14は、本実施例におけるメッセージ設定の処理の流れを表すフローチャートである。
【0106】
ステップS1401において、ユーザが視聴を希望するコンテンツを選択すると、ステップS1402において、再生制御部106により、選択したコンテンツの再生が開始される。
【0107】
視聴中のコンテンツに関して、ユーザが確認のメッセージを非表示に設定しておきたいと考えた場合、ステップS1403で、ユーザは入力手段109により表示設定を行うためのメニュー画面を起動する。
【0108】
図15に、メニュー画面の一例を示す。
【0109】
図15の表示画面1500は視聴中のコンテンツ映像であり、この映像の上に、OSD制御部107によるOSD画面1501を表示する。ここでは、視聴中のコンテンツのコンテンツ名、ジャンルを表示している。
【0110】
ステップS1404で、ユーザが、視聴中のコンテンツに対して、確認メッセージを非表示にしたい場合は「OK」を選択する。確認メッセージを表示してもよい場合は、「キャンセル」を選択する。
【0111】
ユーザの入力が完了すると、ステップS1405で、コンテンツ情報管理テーブルに、確認メッセージを非表示にするか否かの情報を更新する。
【0112】
ステップS1406では、ジャンル情報に関する管理テーブルに、視聴中のコンテンツのジャンルが、すでに確認メッセージを表示しないものとして登録されているかどうかを確認する。非表示ジャンルとして設定されている場合は、処理を終了する。非表示ジャンルとして設定されていない場合は、ステップS1407において、ジャンル情報に関する管理テーブルに、視聴中のコンテンツのジャンルを非表示ジャンルとして更新する。
【0113】
なお、ステップS1405の更新のみ、あるいは、ステップS1407の更新のみ、を行うようにしてもよい。また、ステップS1407で、非表示ジャンルとして登録するか否か、ユーザに再確認するようにしてもよい。
【0114】
以上説明したように、本発明の実施例4によれば、重複購入確認メッセージを表示するか否かを、コンテンツの内容を実際に視聴してから判断するため、ユーザの正確な判断をもとに、メッセージの表示/非表示の設定をきめ細かく行える。
【符号の説明】
【0115】
100 記録再生装置
101 通信制御部
102 購入管理部
103 コンテンツ管理部
104 コンテンツ情報検出部
105 ユーザ情報管理部
106 再生制御部
107 OSD制御部
108 表示装置
109 入力手段
110 記録制御部
111 蓄積装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送波やネットワークなどの通信媒体を介して配信されるコンテンツを記録し、該記録したコンテンツを再生する記録再生装置に係り、特に複数ユーザが同じ装置を利用する場合の使い勝手向上を図るものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ブロードバンド回線の家庭への普及により、映像や音楽を中心とした大容量コンテンツ(情報内容)をストレスなく家庭に配信できるネットワーク環境が整いつつある。さらに、コンテンツの圧縮技術や配信技術の進展と相まって、高品質を維持したまま家庭へのコンテンツを配信できるようになっている。
【0003】
一方、家庭においては、パーソナルコンピュータだけでなくテレビやハードディスクレコーダなどの家電製品においても、ネットワーク接続機能を有する機器が増加しており、ブロードバンド回線を通じて配信されるコンテンツを取得・利用する機器も増えている。このようなコンテンツの圧縮技術や配信技術の進展と、家庭内でのネットワークに接続した再生機器の増加に伴い、これらの再生機器にコンテンツを配信し、利用者からコンテンツの利用料(視聴料)を徴収するコンテンツ配信サービスが実現されている。非特許文献1のサービスが一例である。
【0004】
ネットワークを経由したコンテンツの配信方法は、大きく分けて2つの方式が存在する。
【0005】
一つは、再生機器がネットワークからコンテンツデータを取得し逐次再生するストリーミング方式である。ネットワークからの取得から再生までの間に一時的に保持する手段(バッファメモリ等)を除けば再生機器にはデータ蓄積機能が不要であり、また利用者がコンテンツを指定して即座に再生開始できるので、実装と利用の手軽さが特徴となる方式である。
【0006】
もう一つは、再生機器がネットワークからコンテンツデータを一括して取得しデータ蓄積機能に蓄積し、蓄積完了後に再生するダウンロード方式である。再生機器には、ハードディスクドライブ(HDD)等、コンテンツ全体を保存するための大容量のデータ蓄積機能が必要となるが、ストリーミング方式と比べ、以下のような利点がある。
ネットワークの品質や帯域幅に依存しない高品質なコンテンツを提供できる。
コンテンツデータの欠落によるコンテンツ再生品質低下が発生しない。
(3)早送り/巻戻し/頭出しといったコンテンツ内を前後する再生操作(トリックプレイ)が容易である。
(4)コンテンツを他のメディアにダビング(コピー)することが容易である。
【0007】
このため、コンテンツの品質を重視するコンテンツ配信サービスにおいては、ダウンロード方式が採用されつつある。
【0008】
ダウンロード方式においては、一般的に、視聴期限を有するコンテンツを購入して視聴するいわゆるレンタルと呼ばれるサービスの他に、視聴期限が無い(無期限)コンテンツを購入し、いつでもコンテンツを視聴できるセルと呼ばれるサービスが存在する。そして、ユーザは自身の利用形態に合わせてサービスを選択することが可能となっている。ちなみに、非特許文献1のサービスがダウンロードサービスの一例である。
【0009】
上記のようなサービスを利用することで、家庭内においても、いつでも手軽に多数のコンテンツを購入してダウンロードできる環境が整ってきた。しかしながら、このような環境においては、購入してダウンロードしたコンテンツを後日視聴するつもりで忘れてしまったり、別のユーザがコンテンツを購入しているのを知らなかったりして、同じコンテンツを再度購入してしまう場合があった。
【0010】
このような問題に対して、特許文献1では、機器(クライアント)で重複購入されることを検知し、ユーザに知らせる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2004−234272号公報
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】http://actvila.jp/pdf/press_20081210.pdf「世界初、ブルーレイディスクなどへダビング可能なハイデフ映像のダウンロード配信サービスを「TSUTAYA TV on acTVila」で開始」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
特許文献1では、重複購入をユーザに通知する方法が開示されているが、その通知は、機器(クライアント)を操作するユーザが誰であるかは問わない。
【0014】
しかしながら、家庭内で機器(クライアント)を操作するのは、複数のユーザであることが多く、購入したコンテンツの内容が、有害情報である、あるいは、知られたくない情報である場合など、コンテンツの内容によっては、特定のユーザに対して、重複購入を通知させたくない場合がある。
【0015】
本発明では、上記のようなニーズを鑑み、重複購入の通知を行うか否かをコンテンツの内容や通知対象となるユーザに応じて切り分けることを可能にし、重複購入の防止と情報通知のフィルタリングのバランスを図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明は、複数のユーザによる購入により、外部から配信される複数のコンテンツをダウンロードして記録再生することが可能な記録再生装置において、購入される複数のコンテンツごとに、購入したユーザが、他のユーザに対して購入済みであることを提示するか否かを設定可能な入力部と、前記購入された複数のコンテンツに関する情報と、前記入力部でコンテンツごとに設定された購入済みであることを提示するか否かを示す情報を保持し、保持した情報に基づいて、新たに購入されるコンテンツが購入済みである場合に、当該コンテンツが購入済みであることを提示してよいコンテンツであるかどうかを判断するコンテンツ管理部と、前記コンテンツ管理部で提示してよいと判断された場合に、新たに購入されるコンテンツが購入済みであることを提示する出力部を備えるようにする。
【0017】
また、前記記録再生装置において、前記入力部は、提示しないユーザを設定可能であり、前記コンテンツ管理部は、前記入力部で設定された提示しないユーザ情報をさらに保持し、保持した情報に基づいて、購入済みであることを提示してよいコンテンツかつユーザであるかどうかを判断するようにしてもよい。
【0018】
また、前記記録再生装置において、前記入力部による設定は、コンテンツの購入時、あるいは、購入後の再生時に行うことができる。
【0019】
また、別の本発明は、複数のユーザによる購入により、外部から配信される複数のコンテンツをダウンロードして記録再生することが可能な記録再生装置において、購入される複数のコンテンツのジャンルごとに、購入するユーザが、他のユーザに対して購入済みであること提示するか否かを設定可能な入力部と、前記購入された複数のコンテンツに関する情報と、前記入力部でジャンルごとに設定された購入済みであることを提示するか否かを示す情報を保持し、保持した情報に基づいて、新たに購入されるコンテンツが購入済みである場合に、当該コンテンツが購入済みであることを提示してよいジャンルであるかどうかを判断するコンテンツ管理部と、前記コンテンツ管理部で提示してよいと判断された場合に、新たに購入されるコンテンツが購入済みであることを提示する出力部を備えるようにする。
【0020】
また、前記記録再生装置において、前記入力部は、提示しないユーザを設定可能であり、前記コンテンツ管理部は、前記入力部で設定された提示しないユーザ情報をさらに保持し、保持した情報に基づいて、購入済みであることを提示してよいジャンルかつユーザであるかどうかを判断するようにしてもよい
また、前記記録再生装置において、前記入力部による設定は、コンテンツの購入前、あるいは、購入後の再生時に行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、複数のユーザが多数のコンテンツを購入してダウンロードできる環境において、ユーザが新たに購入しようとするコンテンツが、既に購入済みであっても、重複購入の通知を行うか否かをコンテンツの内容や通知対象となるユーザに応じて切り分けることを可能とする。
【0022】
これにより、コンテンツの内容や通知対象となるユーザによって、重複購入の防止を図るか、情報通知のフィルタリングを図るかを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】発明に係る記録再生装置の機能ブロック図である。
【図2】記録再生装置を利用するユーザを登録する画面の表示例である。
【図3】第1の実施形態に係るコンテンツ購入時の重複購入確認フローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係る操作中ユーザを確認する画面の表示例である。
【図5】第1の実施形態に係る重複確認判別用のコンテンツ情報管理テーブルである。
【図6】第1の実施形態に係る重複購入するか否かを確認する画面の表示例である。
【図7】第1の実施形態に係る購入コンテンツの重複確認設定画面の表示例である。
【図8】第2の実施形態に係るコンテンツ購入時の重複購入確認フローチャートである。
【図9】第2の実施形態に係る非表示ジャンル情報を設定するフローチャートである。
【図10】第2の実施形態に係る重複確認を行わないジャンル設定画面の表示例である。
【図11】第2の実施形態に係る重複確認判別用のジャンル情報管理テーブルである。
【図12】第3の実施形態に係るコンテンツ購入時の重複購入確認フローチャートである。
【図13】第3の実施形態に係る重複確認判別用のコンテンツ情報管理テーブルである。
【図14】第4の実施形態に係るコンテンツ再生時の重複確認設定フローチャートである。
【図15】第4の実施形態に係るコンテンツ再生時の重複確認設定画面の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0024】
本発明にかかる一実施形態を図面を参照しながら説明する。
<記録再生装置の構成>
まず、本発明に係る記録再生装置の構成について説明する。
【0025】
図1は、記録再生装置100の機能ブロック図である。記録再生装置100は、放送波やネットワークなどの通信媒体を介して配信されるコンテンツを受信し再生することができるものである。また、配信されるコンテンツを蓄積装置に記録し、ユーザ操作により記録したコンテンツを再生することができるものである。以下、同図を参照しながら各部の機能について説明する。
【0026】
通信制御部101は、例えばアンテナを介して放送波コンテンツを受信したり、あるいはネットワーク(例えばインタネットのような広域ネットワーク)を介して、コンテンツサーバから配信されるコンテンツを受信する。さらに、通信制御部101は、受信したコンテンツに関する各種情報、例えばコンテンツ名、コンテンツの概要、コンテンツのジャンル、コンテンツの視聴期限などを示すライセンス情報などを受信する。ここで、各種情報は放送波により配信されてもよいし、コンテンツストリームの中に情報を挿入する形として配信されてもよい。また、例えばコンテンツ配信事業者が用意する配信サーバからコンテンツとは別に取得しても良い。
【0027】
購入管理部102は、通信制御部101を介して受信するコンテンツの購入管理を行う。コンテンツの購入処理は、例えばコンテンツサービス事業者が金額を設定した有料コンテンツを、ユーザが視聴するために購入する処理である。購入したコンテンツに関する情報は、購入管理部102からコンテンツ管理部103に通知される。管理する情報には、例えばコンテンツタイトル、コンテンツの購入状況、視聴期限、有料/無料コンテンツの区別などが含まれる。
【0028】
記録制御部110は、通信制御部101が受信したコンテンツと、コンテンツに関する情報、ライセンスなどの情報を関連付けて蓄積装置111に記録する。コンテンツを記録する際には、記録するコンテンツのタイトルやファイル名、ライセンスに記載されている視聴期限などの情報を、コンテンツ管理部103に通知する。
【0029】
蓄積装置111は、例えばハードディスクドライブなどの蓄積媒体であり、コンテンツのデータならびにコンテンツに関する情報、制御プログラムなどを保存するものである。
【0030】
コンテンツ管理部103は、蓄積装置111に記録したコンテンツの情報を管理し、必要に応じてユーザにこれらの情報を提示する。この情報は、コンテンツを新たに購入する場合や、コンテンツを蓄積装置に記録する場合、未視聴コンテンツを再生した場合などにおいて更新される。
【0031】
コンテンツ情報検出部104は、通信制御部101が受信したコンテンツから、コンテンツに関する各種情報、例えばコンテンツ名、コンテンツの概要、コンテンツのジャンルなどを取得する。また、コンテンツ情報がコンテンツとは別の伝送経路から送信されてくる場合には、通信制御部101を介してコンテンツに関する情報を取得し、別々に取得したコンテンツとコンテンツ情報との関連づけを行う。
【0032】
ユーザ情報管理部105は、記録再生装置を利用するユーザに関して、ユーザ名、ユーザを識別するためのパスワードなどの情報を取得し保持する。
【0033】
再生制御部106は、記録制御部110に対して、蓄積装置111からのコンテンツならびにコンテンツに対応する情報の読み出しを指示し、読み出したコンテンツを復号した映像を表示装置に出力する。また、放送波やネットワークなどの通信媒体から受信するコンテンツを、受信しながら再生する際の再生制御を実施する。
【0034】
OSD制御部107は、メニューやメッセージ画面、コンテンツ一覧などのユーザ操作画面、コンテンツ購入選択画面などの表示を行う。またOSD制御部107は、表示したユーザ操作画面に対する入力手段109からの入力に応じた画面制御処理を行う。
【0035】
コンテンツ購入選択画面において、ユーザが特定コンテンツを選択することにより、コンテンツ購入を所望していることを検出した場合には、コンテンツ管理部103が管理する情報を参照し、必要に応じて、ユーザへの注意喚起メッセージを生成して表示装置に出力する。
【0036】
表示装置108は、再生制御部106から受信する映像信号に対してOSD制御部107から受信する映像信号を重ね合わせた映像を表示する。
【0037】
入力手段109は、無線もしくは有線により記録再生装置100と通信するリモコンやキーボードであり、ユーザがユーザ操作画面において所望の動作を選択するために使用する。
【0038】
コンテンツ管理部103は、コンテンツ購入に関する情報を購入管理部102から、コンテンツの再生、停止などの再生に関する情報を再生制御部106から、蓄積装置111に記録されたコンテンツに関する情報を記録制御部110から、コンテンツタイトルなどのコンテンツに関する情報をコンテンツ情報検出部104から、記録再生装置を利用するユーザに関する情報をユーザ情報管理部105からそれぞれ収集し、収集した情報に基づき各コンテンツに関する情報を統合的に管理する。
【0039】
また、コンテンツ管理部103は、表示装置108に出力されている再生中のコンテンツに対して、入力手段109からの再生、停止、一時停止、などのユーザ入力操作に応じて、再生制御部106の制御を行う。
【0040】
これにより、コンテンツ購入時には、今までに購入したコンテンツの履歴・記録状態を確認し、すでに購入が行われていた場合には、操作ユーザに対して重複購入を行うか否かの確認メッセージを表示することが可能となる。
【0041】
また、ユーザ情報管理部105から取得した情報を基に、購入操作を行っているユーザと、以前購入を行ったユーザとを確認することで、ユーザ間の情報共有、情報制限などの実施を制御することが可能となる。操作ユーザに対して重複確認メッセージの実施可否が設定されている場合には、実施可否に応じたメッセージの出しわけを制御する。
【0042】
本実施例において、記録再生装置の各構成は以下のように連携して動作する。
【0043】
記録再生装置100において、コンテンツ管理部103は、入力手段109を介してユーザからのコンテンツ購入指示を受け取ると、通信制御部101から購入予定のコンテンツに関する情報を取得し、コンテンツ情報検出部104において、コンテンツ名などの情報を抽出する。また、コンテンツ管理部103は、購入管理部102から、今までに購入したコンテンツに関する履歴情報を取得し、コンテンツ情報検出部104が取得したコンテンツ情報と比較する。これにより、購入を指示されたコンテンツが本人、もしくは他のユーザによって、すでに購入済みのコンテンツとして登録されているか否かを判別する。すでに購入済みのコンテンツであった場合には、コンテンツ管理部103は、操作中のユーザに関する情報をユーザ情報管理部105から取得するとともに、コンテンツの前回購入者、重複購入時の確認可否に関する情報として記録してあるコンテンツ管理テーブルを蓄積装置111から参照する。コンテンツ管理テーブルには、操作中のユーザに対して、重複購入である旨のメッセージを表示してよいか否かの設定情報が記録されている。なお、この設定は機器を利用するユーザが予め行うか、もしくはコンテンツ購入時に購入ユーザが行う。
【0044】
そして、コンテンツ管理テーブルにおいて、メッセージの表示をしない設定となっている場合は、ユーザに対して、重複購入である旨のメッセージを表示せずにコンテンツの購入処理を継続する。また、メッセージの表示をする設定となっている場合は、OSD制御部107を介して、ユーザに対して、重複購入である旨のメッセージを表示する。
【0045】
さらに、購入しようとするコンテンツに関して、次回のコンテンツ購入時に重複購入である旨のメッセージを表示するか否かを設定させるべく、表示装置108に設定画面を表示し、操作ユーザに入力手段9による設定を促す。
<記録再生装置を利用するユーザの登録>
まず、記録再生装置を利用するユーザの登録について説明する。図2は、ユーザを登録するための登録画面の一例を示したものである。
【0046】
ユーザの登録は、機器を利用するユーザを特定し、個々のユーザに対して個別の処理を実施するために行うものである。記録再生装置を初めて使用するときや、コンテンツを購入するときにユーザを登録することで、以後、各ユーザに対して個別の処理を提供することが可能となる。
【0047】
図2には、ユーザ登録を行う場合として、ユーザ名と、年齢、管理パスワードを登録する例を示している。複数のユーザが同一の記録再生装置を利用する場合、主ユーザとして代表者を登録しておくような使い方も可能である。例えば未成年などのユーザが存在する場合には、主ユーザの管理パスワードを主パスワードとすることで、代理で操作ができるようにして、未成年に対する管理を行える。
<確認メッセージ表示の処理の流れ>
次に、コンテンツ購入時に、ユーザに対して重複購入確認メッセージを表示する場合の処理の流れについて説明する。図3は、メッセージ表示の処理の流れを表すフローチャートである。
【0048】
まず、ステップS301は、サービス事業者などが提供するコンテンツ販売サイトからコンテンツを購入するための操作であり、例えばコンテンツ選択画面が表示装置108に表示される。ユーザが、入力手段109を用いて、購入したいコンテンツを選択すると、ステップS302で、通信制御部101がコンテンツ名などのコンテンツに関する情報を取得する。
【0049】
ステップS303は、購入操作を行っているユーザを特定するための処理であり、例えばユーザ確認用の画面を表示してユーザを特定する。
【0050】
図4に、ユーザ確認用の画面の一例を示す。
【0051】
図4の表示画面400は、ユーザ情報管理部105から、図2で予め行ったユーザ登録情報を取得し、登録されているユーザ名を表示する。ここでは、「A夫」「B子」「C太郎」が、すでに登録されているユーザとして表示されている。未登録のユーザの場合は、新規ユーザ404を選択し、ここから図2を介してユーザ登録を行うようにしても構わない。S304で、操作ユーザは自分の名前を選択し、完了ボタン405を選択する。
【0052】
ステップS305は、コンテンツ管理部103が保持するコンテンツ情報管理テーブルを参照する処理である。
【0053】
図5に、コンテンツ情報管理テーブルの一例を示す。すでに購入済みのコンテンツに対して、コンテンツごとに、「コンテンツ名」「コンテンツ概要」「購入者」「非表示設定」を管理テーブルとして保持している。管理テーブルに保持しているこれらの情報は、コンテンツ購入、コンテンツ再生、蓄積装置へのコンテンツ記録などの、コンテンツの状態が変わるタイミングにおいて更新される。「コンテンツ名」は、コンテンツの表題である。「コンテンツ概要」は、コンテンツの内容を簡単に示した概要であり、例えば出演者やあらすじなどが記載される。「購入者」は、コンテンツを購入したユーザである。
【0054】
「非表示設定」は、コンテンツを購入したユーザが、重複購入確認メッセージを表示しないように設定したユーザを示している。具体的には、例えばNo.3の「○○頂上決戦」では、「C太郎」が非表示の対象として管理されており、「A夫」が「○○頂上決戦」を購入したことは、「B子」には通知されるが、「C太郎」には通知されない。
【0055】
なお、非表示設定は、コンテンツ購入者以外のユーザが設定できるようにしても構わない。その場合、パスワード入力などにより、各ユーザに対して適切な非表示設定を行うことが望ましい。
【0056】
ステップS306は、ステップS302で取得した購入予定のコンテンツ情報と、ステップS305で取得した購入済みのコンテンツ情報とを比較する処理である。比較により、コンテンツの購入履歴があるか否か、すなわち、重複購入を行おうとしているか否かを判定する。重複購入を行おうとしている場合は、ステップS307に移行し、該当コンテンツに関して、操作中のユーザが「非表示設定」のユーザとして登録されているか否かを確認する。
【0057】
操作中のユーザに対する「非表示設定」がない場合は、ステップS308に移行し、重複購入確認メッセージを操作中のユーザに対して表示する。なお、本確認は、すでに同じコンテンツを購入済みであるため、コンテンツを新たに購入する必要がない可能性が高いことをユーザに警告するものである。
【0058】
図6に、確認メッセージの一例を示す。
【0059】
図6の表示画面600は確認メッセージ画面であり、コンテンツ管理部103から取得したコンテンツ情報をもとに、例えば、コンテンツに関するサムネイル画像601や、タイトル、ジャンル、価格などを表示する。
【0060】
ステップS309は、ユーザが購入処理を継続するか否かを判定する処理である。確認メッセージ画面600において、ユーザが入力手段109により「購入する」602を選択した場合には、ステップS310に移行して購入処理を継続する。また、確認メッセージ画面600において、ユーザが「購入をやめる」603を選択した場合には、購入処理を行わないものとして処理を終了する。
【0061】
なお、ステップS306でコンテンツの購入履歴が無い場合、およびステップS307において、操作ユーザに対するメッセージの非表示設定がなされている場合は、重複購入確認のメッセージを表示せずに、ステップS310に移行し、購入処理を継続する。
【0062】
ステップS310は、購入を継続する場合に、購入するコンテンツに関して、重複購入確認メッセージを表示するかどうかを設定するための処理である。
【0063】
図7に、重複購入確認メッセージの表示に関する設定画面の一例を示す。
【0064】
図7の表示画面700では、記録再生装置のユーザとして登録されている「登録ユーザ」と、各登録ユーザに対して、確認メッセージを表示するか否かを設定できるようにしている。図7の場合、「B子」に対しては、表示設定が「可」であり、B子が、同じコンテンツを購入しようとする時に、確認メッセージが表示される。一方、「C太郎」に対しては、表示設定が「不可」であり、C太郎が、同じコンテンツを購入しようとする時には、確認メッセージは表示されない。
【0065】
図7において、ユーザが「決定」702を選択すると、ステップS311からステップS312に移行する。ステップS312では、コンテンツ管理部103が、今回購入を行ったコンテンツに関する情報を、購入済みのコンテンツとして管理テーブルに登録・更新する。その後、ステップS313において、購入管理部102がコンテンツの購入処理を開始する。
【0066】
なお、上記実施例では、各コンテンツに対して重複購入の確認を行うか否かを、ユーザが手動的に設定する例を用いて説明したが、コンテンツ管理部103が取得したコンテンツに関する情報を基に、記録再生装置が自動的に設定するようにしても良い。具体的には、例えば、コンテンツ概要からキーワードを抜き出し、そのキーワードに基づいて、確認メッセージの表示/非表示を決めるようにする。確認メッセージを非表示とするキーワードは、ユーザが予め登録してもよいし、コンテンツに関する情報に、非表示とするキーワードに関する情報を含めておいてもよい。
【0067】
また、ユーザの確認については、ユーザの入力操作でなくともよく、ユーザ認識装置を利用しても構わない。例えば、認識装置としては、指紋認証、指静脈認証などや、カメラによる顔認識を利用したものが挙げられる。
【0068】
以上説明したように、本発明の第1の実施例によれば、重複購入確認メッセージの表示/非表示をコンテンツの詳細な内容とユーザによって切り分けることができる。このため、コンテンツの詳細な内容とユーザによって、重複購入の防止を図るか、情報通知のフィルタリングを図るかを選択することができる。
【実施例2】
【0069】
続いて、本発明にかかる重複購入確認メッセージの表示方法の第2の実施例を、図をもとに説明する。
【0070】
記録再生装置の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
【0071】
実施例1が、コンテンツ名などの情報をもとに、コンテンツ単位で重複購入確認メッセージを表示するか否かを設定したのに対し、実施例2では、ジャンル単位で重複購入確認メッセージを表示するか否かを設定する点に特徴がある。ここで、ジャンルとは、コンテンツをその内容によって大まかに分類するための情報であり、例えば「映画」「音楽」「ドラマ」「ニュース」などの情報である。
<ジャンルに関する管理テーブル更新処理の流れ>
図9は、ユーザが、ジャンルに対して重複購入確認メッセージを表示するか否かを設定する処理の流れを表すフローチャートである。
【0072】
ステップS901で、ユーザが、ジャンルに対する確認メッセージの設定を行うことを希望した場合は、ステップS902で操作ユーザの確認を実施する。なお、この設定を行うには、例えば記録再生装置の設定メニューから選択すればよい。また、この設定は、実施例1のように、コンテンツの購入の度に行う必要はなく、設定変更を除いて基本的には一度設定すれば足りる。
【0073】
ステップS902においてユーザが未登録と判定された場合は、ステップS903で、例えば、図2のユーザ登録画面を表示し、ユーザに対して登録処理を行わせる。ステップS904でユーザ登録が完了すると、ステップS905で、確認メッセージのジャンル設定用画面を表示する。
【0074】
図10に、ジャンル設定用画面の一例を示す。
【0075】
図10の表示画面1000には、例えばコンテンツを分類するための「ジャンル」、ジャンルに対してさらに詳しく分類を行うための「サブジャンル」を表示する。ユーザは、確認メッセージを非表示としたい「ジャンル」「サブジャンル」を選択する。図10では、ジャンル「バラエティ」と、サブジャンル「格闘技」がメッセージ非表示として選択された状態を示している。ジャンルの設定が終わると、ステップS906で、ユーザは、パスワード入力1001を行うようにする。
【0076】
パスワード入力が完了すると、ステップS907で、主ユーザか否かの判定を行う。ここで行われる判定は操作ユーザを確認するためのものであり、操作ユーザが入力したパスワードと、図2で予め登録したユーザ名やパスワードの情報とを比較し、操作ユーザが適切か否かを判定する。具体的には、表示画面1000において主ユーザのパスワードのみを受け付けるように設定することで、主ユーザのみがジャンルに対する確認メッセージの表示/非表示を設定できるようにすることができる。
【0077】
ステップS907で、操作ユーザが主ユーザであることが確認されると、ステップS908で、ジャンル情報について管理テーブルの更新・登録を行う。
【0078】
図11に、ジャンル情報に関する管理テーブルの一例を示す。
【0079】
図10の表示画面1000で設定された「ジャンル」「サブジャンル」に対する確認メッセージの表示設定がテーブルとして管理される。ここでは、ジャンル「バラエティ」と、サブジャンル「格闘技」に該当するコンテンツに対して、確認メッセージの表示が行われないことを示している。対象ユーザは、メッセージの表示/非表示をユーザ毎に設定するための情報である。対象ユーザを設定することで、各ユーザごとにメッセージの表示/非表示を設定することが可能となる。なお、図10では示していないが、対象ユーザは、例えば表示画面1000に対象ユーザを入力する項目を設けることで設定可能である。
<確認メッセージ表示の処理の流れ>
続いて、本実施例における、コンテンツ購入時に、ユーザに対して重複購入確認メッセージを表示する場合の処理の流れについて説明する。図8は、本実施例におけるメッセージ表示の処理の流れを表すフローチャートである。このフローチャートにおいて、実施例1と同じ処理については、図3と同じ番号を付し、説明を省略する。
【0080】
ステップS301において、ユーザが購入を希望するコンテンツを選択すると、ステップS801で、ユーザが選択したコンテンツのジャンルを取得する。
【0081】
ステップS303とステップS304において、操作ユーザの確認が行われると、ステップS802において、ジャンル情報に関する図11の管理テーブルを参照する。
【0082】
ステップS803では、図11の管理テーブルをもとに、操作ユーザが、メッセージ非表示の対象ユーザとして登録されているか否かの確認を行う。
【0083】
操作ユーザが対象ユーザとして登録されていた場合、ステップS804で、さらに購入コンテンツのジャンルに対して、メッセージ表示が許可されているか否かを確認する。メッセージ表示が許可されている場合は、ステップS308で、重複購入確認メッセージを表示した後、ステップS309で購入処理を継続する。例えば、コンテンツのジャンルが「バラエティ」であり、操作者が「B子」であった場合には確認メッセージを表示しないが、操作者が「C太郎」であった場合は確認メッセージを表示する。
【0084】
ステップS803で、操作ユーザが対象ユーザとして登録されていなかった場合は、重複購入確認メッセージを表示せずに、ステップS805に移行する。
【0085】
ステップS805は、購入しようとしているコンテンツに対して、重複購入確認のメッセージの非表示を登録する処理であり、登録した場合は、ステップS806でコンテンツ情報管理テーブルを更新する。
【0086】
なお、ステップS805、ステップS806を行わずに、ステップS803から直ちにステップS313に移行しても良い。
【0087】
なお、本実施例において、同様の効果が得られるような「ジャンル」の代わりに別の情報を利用してもよい。別の情報としては、例えば、視聴年齢を制限するためのパレンタル情報が挙げられる。
【0088】
以上説明したように、本発明の第2の実施例によれば、重複購入確認メッセージの表示/非表示をコンテンツのジャンルとユーザによって切り分けることができる。このため、コンテンツのジャンルとユーザによって、重複購入の防止を図るか、情報通知のフィルタリングを図るかを選択することができる。
【0089】
また、第1の実施例のように、コンテンツの詳細な内容で設定するのに比べ、ジャンルという大まかな範囲で設定することが可能であるため、処理およびユーザの設定操作を簡単化することが可能となる。
【実施例3】
【0090】
続いて、本発明にかかるコンテンツ購入時の確認メッセージの表示方法の第3の実施例を、図をもとに説明する。
【0091】
記録再生装置の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
【0092】
実施例1及び2は、記録再生装置を利用する登録ユーザに対して、重複購入確認メッセージを表示するか否か、という処理を示したものであるが、本実施例では、ユーザ登録を行わない場合を考慮する。すなわち、本実施例では、コンテンツを購入するユーザが誰であるかに関わらず、重複購入確認メッセージを表示するか否かを選択処理する。
<確認メッセージ表示の処理の流れ>
本実施例における、コンテンツ購入時に、ユーザに対して重複購入確認メッセージを表示する場合の処理の流れについて説明する。図12は、本実施例におけるメッセージ表示の処理の流れを表すフローチャートである。このフローチャートにおいて、実施例1と同じ処理については、図3と同じ番号を付し、説明を省略する。
【0093】
ステップS301において、ユーザが購入を希望するコンテンツを選択すると、ステップS302で、コンテンツに関する情報を取得する。
【0094】
ステップS1201は、コンテンツ管理部103が保持するコンテンツ情報管理テーブルを参照する処理である。
【0095】
図13に、コンテンツ情報管理テーブルの一例を示す。図5に示したコンテンツ情報管理テーブルと基本的には同じであるが、図5との違いは、ユーザに関する情報としての「購入者」には登録がされない点である。
【0096】
「非表示設定」には、コンテンツを購入するユーザが、確認メッセージを表示するか否かを示す情報が記録される。従って、本テーブルにより、ユーザに関わらず、メッセージを表示するか否かが制御される。
【0097】
ステップ306で、管理テーブルの参照により、コンテンツの購入履歴があるか否かを判定する。購入履歴がある場合、ステップS1202で、図13の管理テーブルで「非表示設定」を確認する。非表示設定が「なし」の場合は、ステップS1203において、重複購入確認メッセージを操作中のユーザに対して表示し、非表示設定が「あり」の場合は、確認メッセージを表示しない。なお、ステップS1203で表示するメッセージは、図6に示した画面で、誰が購入したかは表示されない。
【0098】
ステップS309で、ユーザが購入処理を継続する場合は、ステップS1204で、購入するコンテンツに関する確認メッセージの表示可否を設定する。ここでは、図7に示した画面で、登録ユーザに関する情報は表示されない。
【0099】
ステップS311で、ユーザの入力操作が終わると、ステップS1205で、コンテンツ管理テーブルが更新される。すなわち、図13の管理テーブルで、購入するコンテンツに関して、非表示設定「あり」「なし」が登録される。
【0100】
なお、本実施例では、図13のように個別のコンテンツに対して、ユーザを登録しない処理について説明したが、実施例2における図11のように、ジャンルに対して、ユーザを登録しないようにしてもよい。
【0101】
以上説明したように、本発明の実施例3によれば、重複購入確認メッセージの表示/非表示をコンテンツの内容によって切り分けることができる。このため、コンテンツ内容によって、重複購入の防止を図るか、情報通知のフィルタリングを図るかを選択することができる。
【0102】
また、第1及び第2の実施例のように、ユーザによる重複購入確認メッセージの表示/非表示を考慮しないため、ユーザ登録を行わなくてすむ。
【実施例4】
【0103】
続いて、本発明にかかるコンテンツ再生時における重複購入確認メッセージの設定方法に関する実施例を、図をもとに説明する。
【0104】
記録再生装置の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
【0105】
実施例1では、メッセージの表示設定を、コンテンツ購入時に行い、実施例2では、メッセージの表示設定を、コンテンツ購入前に行っていた。すなわち、コンテンツを視聴し、実際の内容を認識する前に設定が行われる。これに対し、実施例3では、コンテンツを購入して、視聴する際、もしくは、視聴した後に、メッセージの表示設定を行う。
<確認メッセージ設定の処理の流れ>
本実施例における、コンテンツ視聴時に、重複購入確認メッセージを設定する場合の処理の流れについて説明する。図14は、本実施例におけるメッセージ設定の処理の流れを表すフローチャートである。
【0106】
ステップS1401において、ユーザが視聴を希望するコンテンツを選択すると、ステップS1402において、再生制御部106により、選択したコンテンツの再生が開始される。
【0107】
視聴中のコンテンツに関して、ユーザが確認のメッセージを非表示に設定しておきたいと考えた場合、ステップS1403で、ユーザは入力手段109により表示設定を行うためのメニュー画面を起動する。
【0108】
図15に、メニュー画面の一例を示す。
【0109】
図15の表示画面1500は視聴中のコンテンツ映像であり、この映像の上に、OSD制御部107によるOSD画面1501を表示する。ここでは、視聴中のコンテンツのコンテンツ名、ジャンルを表示している。
【0110】
ステップS1404で、ユーザが、視聴中のコンテンツに対して、確認メッセージを非表示にしたい場合は「OK」を選択する。確認メッセージを表示してもよい場合は、「キャンセル」を選択する。
【0111】
ユーザの入力が完了すると、ステップS1405で、コンテンツ情報管理テーブルに、確認メッセージを非表示にするか否かの情報を更新する。
【0112】
ステップS1406では、ジャンル情報に関する管理テーブルに、視聴中のコンテンツのジャンルが、すでに確認メッセージを表示しないものとして登録されているかどうかを確認する。非表示ジャンルとして設定されている場合は、処理を終了する。非表示ジャンルとして設定されていない場合は、ステップS1407において、ジャンル情報に関する管理テーブルに、視聴中のコンテンツのジャンルを非表示ジャンルとして更新する。
【0113】
なお、ステップS1405の更新のみ、あるいは、ステップS1407の更新のみ、を行うようにしてもよい。また、ステップS1407で、非表示ジャンルとして登録するか否か、ユーザに再確認するようにしてもよい。
【0114】
以上説明したように、本発明の実施例4によれば、重複購入確認メッセージを表示するか否かを、コンテンツの内容を実際に視聴してから判断するため、ユーザの正確な判断をもとに、メッセージの表示/非表示の設定をきめ細かく行える。
【符号の説明】
【0115】
100 記録再生装置
101 通信制御部
102 購入管理部
103 コンテンツ管理部
104 コンテンツ情報検出部
105 ユーザ情報管理部
106 再生制御部
107 OSD制御部
108 表示装置
109 入力手段
110 記録制御部
111 蓄積装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザによる購入により、外部から配信される複数のコンテンツをダウンロードして記録再生することが可能な記録再生装置であって、
購入される複数のコンテンツごとに、購入したユーザが、他のユーザに対して購入済みであることを提示するか否かを設定可能な入力部と、
前記購入された複数のコンテンツに関する情報と、前記入力部でコンテンツごとに設定された購入済みであることを提示するか否かを示す情報を保持し、保持した情報に基づいて、新たに購入されるコンテンツが購入済みである場合に、当該コンテンツが購入済みであることを提示してよいコンテンツであるかどうかを判断するコンテンツ管理部と、
前記コンテンツ管理部で提示してよいと判断された場合に、新たに購入されるコンテンツが購入済みであることを提示する出力部を備えることを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
前記入力部は、提示しないユーザを設定可能であり、
前記コンテンツ管理部は、前記入力部で設定された提示しないユーザ情報をさらに保持し、保持した情報に基づいて、購入済みであることを提示してよいコンテンツかつユーザであるかどうかを判断することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項3】
前記入力部による設定は、コンテンツの購入時、あるいは、購入後の再生時に行われることを特徴とする請求項1または2に記載の記録再生装置。
【請求項4】
複数のユーザによる購入により、外部から配信される複数のコンテンツをダウンロードして記録再生することが可能な記録再生装置であって、
購入される複数のコンテンツのジャンルごとに、購入するユーザが、他のユーザに対して購入済みであることを提示するか否かを設定可能な入力部と、
前記購入された複数のコンテンツに関する情報と、前記入力部でジャンルごとに設定された購入済みであることを提示するか否かを示す情報を保持し、保持した情報に基づいて、新たに購入されるコンテンツが購入済みである場合に、当該コンテンツが購入済みであることを提示してよいジャンルであるかどうかを判断するコンテンツ管理部と、
前記コンテンツ管理部で提示してよいと判断された場合に、新たに購入されるコンテンツが購入済みであることを提示する出力部を備えることを特徴とする記録再生装置。
【請求項5】
前記入力部は、提示しないユーザを設定可能であり、
前記コンテンツ管理部は、前記入力部で設定された提示しないユーザ情報をさらに保持し、保持した情報に基づいて、購入済みであることを提示してよいジャンルかつユーザであるかどうかを判断することを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。
【請求項6】
前記入力部による設定は、コンテンツの購入前、あるいは、購入後の再生時に行われることを特徴とする請求項4または5に記載の記録再生装置。
【請求項1】
複数のユーザによる購入により、外部から配信される複数のコンテンツをダウンロードして記録再生することが可能な記録再生装置であって、
購入される複数のコンテンツごとに、購入したユーザが、他のユーザに対して購入済みであることを提示するか否かを設定可能な入力部と、
前記購入された複数のコンテンツに関する情報と、前記入力部でコンテンツごとに設定された購入済みであることを提示するか否かを示す情報を保持し、保持した情報に基づいて、新たに購入されるコンテンツが購入済みである場合に、当該コンテンツが購入済みであることを提示してよいコンテンツであるかどうかを判断するコンテンツ管理部と、
前記コンテンツ管理部で提示してよいと判断された場合に、新たに購入されるコンテンツが購入済みであることを提示する出力部を備えることを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
前記入力部は、提示しないユーザを設定可能であり、
前記コンテンツ管理部は、前記入力部で設定された提示しないユーザ情報をさらに保持し、保持した情報に基づいて、購入済みであることを提示してよいコンテンツかつユーザであるかどうかを判断することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項3】
前記入力部による設定は、コンテンツの購入時、あるいは、購入後の再生時に行われることを特徴とする請求項1または2に記載の記録再生装置。
【請求項4】
複数のユーザによる購入により、外部から配信される複数のコンテンツをダウンロードして記録再生することが可能な記録再生装置であって、
購入される複数のコンテンツのジャンルごとに、購入するユーザが、他のユーザに対して購入済みであることを提示するか否かを設定可能な入力部と、
前記購入された複数のコンテンツに関する情報と、前記入力部でジャンルごとに設定された購入済みであることを提示するか否かを示す情報を保持し、保持した情報に基づいて、新たに購入されるコンテンツが購入済みである場合に、当該コンテンツが購入済みであることを提示してよいジャンルであるかどうかを判断するコンテンツ管理部と、
前記コンテンツ管理部で提示してよいと判断された場合に、新たに購入されるコンテンツが購入済みであることを提示する出力部を備えることを特徴とする記録再生装置。
【請求項5】
前記入力部は、提示しないユーザを設定可能であり、
前記コンテンツ管理部は、前記入力部で設定された提示しないユーザ情報をさらに保持し、保持した情報に基づいて、購入済みであることを提示してよいジャンルかつユーザであるかどうかを判断することを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。
【請求項6】
前記入力部による設定は、コンテンツの購入前、あるいは、購入後の再生時に行われることを特徴とする請求項4または5に記載の記録再生装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−29864(P2011−29864A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−172671(P2009−172671)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】
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