説明

記録装置、データ出力装置、異種データ記録方法、異種データ出力方法、及びプログラム

【課題】 異なるフォーマット形式の複数のデータが混在して記録された磁気テープのダビングを行う際に、良好な作業性を確保する。
【解決手段】 異なるフォーマット形式で生成された複数のデータをそれぞれ受信可能なデジタルインターフェース部11と、これによって受信されたデータを記録媒体に記録する記録部14とを備えた記録装置において、フォーマット検出部12が、デジタルインターフェース部11によって受信されたデータのフォーマット形式を検出し、フォーマット選択部13が、記録媒体に記録されるべきデータのフォーマット形式の指定を受け取る。フォーマット選択部13が受け取ったフォーマット形式と、フォーマット検出部12が検出したフォーマット形式とが不一致であるならば、記録部14が記録を停止し、一致していれば、記録部14が記録を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置、データ出力装置、異種データ記録方法、異種データ出力方法、及びプログラムに関し、特に、フォーマットの異なるデータを同一の記録媒体に記録する記録装置、フォーマットの異なるデータを記録装置に送信するデータ出力装置、前記記録装置に適用される異種データ記録方法、前記データ出力装置に適用される異種データ出力方法、及び前記異種データ記録方法および前記異種データ出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像信号をデジタル信号として磁気テープに記録再生するデジタルVTR(Video Tape Recorder)が知られている。また、近年では、従来の標準解像度(SD)画像ではなく、高精細(HD)画像にて撮影し、MPEG方式で符号化して磁気テープに記録するデジタルVTRも登場している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
SD信号を記録する民生用のデジタルVTRの規格として、DV方式が提案され、更に、HD信号を記録する民生用のデジタルVTRの規格としてHDV方式が提案されている。HDV方式では、DV方式と同様の磁気テープに対して、MPEG符号化した画像信号を記録する。
【0004】
また、上述のデジタルVTRは、画像データを符号化された状態のまま外部に出力するためのデジタルI/F(インターフェース)を備えている。そこで、2台のデジタルVTRをデジタルI/Fにて接続し、ダビングを行うことが可能である。その際、再生して送信する側がHDV方式のデジタルVTRであり、受信して記録する側がDV方式のデジタルVTRである場合、両者がそれぞれ扱う信号の形式が異なるため、受信記録側がそのまま記録することができない。そのため、再生送信側であるHDV方式のデジタルVTRにおいて、MPEG符号化されたHDV方式のデータをDV方式のデータに変換して送信することが行われ、これによって、ダビングを可能にしている。
【特許文献1】特開2001−275077号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述のように、HDV方式のデジタルVTRとDV方式のデジタルVTRとが同一種類の磁気テープを使用するため、DV方式でSD信号を得、またHDV方式でHD信号を得て、両信号を1本の磁気テープの前後位置に記録するようにしたデジタルVTRが登場している。
【0006】
このようなデジタルVTRに記録された画像データを再生する場合、磁気テープ上においてDV方式のSD信が記録された部分と、HDV方式のHD信号が記録された部分との境界においては、画像信号の再生方式を切り替える必要がある。
【0007】
そのため、HDV方式の画像データとDV方式の画像データとが混在して記録されている磁気テープから再生された画像データを、上記従来の2台のデジタルVTRにおいてデジタルI/Fを介してダビングする場合、正常なダビングができない可能性があった。すなわち、ダビング元のデジタルVTRでは、磁気テープの上記境界において画像信号の再生方式を切り替えねばならないが、ダビングを停止しない限り、この切り替えを行っている間、ダビング先のデジタルVTRには正常な画像信号が送信されず、ダビング先のデジタルVTRでは全く無意味なデータが記録されてしまうといった問題があった。
【0008】
また、このようなダビングする際には、操作者が、磁気テープの上記境界において画像信号の再生方式を切り替える操作を行う必要があり、こうした操作を行わなくともダビングが可能であることが望ましかった。
という問題点があった。
【0009】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、異なるフォーマットの複数のデータが混在して記録された磁気テープのダビングを行う際に、良好な作業性を確保することを可能にした記録装置、データ出力装置、異種データ記録方法、異種データ出力方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出手段と、前記受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取手段と、前記受取手段によって受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる制御手段とを有することを特徴とする記録装置が提供される。
【0011】
また、請求項2記載の発明によれば、異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出手段と、前記受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段と、前記受信手段が受信可能なデータのフォーマットと、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定手段とを有することを特徴とする記録装置が提供される。
【0012】
また、請求項3記載の発明によれば、異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出手段と、前記受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取手段と、前記受取手段によって受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとを比較する第1の比較手段と、前記第1の比較手段による比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる制御手段と、前記受信手段が受信可能なデータのフォーマットと、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとを比較する第2の比較手段と、前記第2の比較手段による比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定手段とを有することを特徴とする記録装置が提供される。
【0013】
また、請求項8記載の発明によれば、異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、前記再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部装置にそれぞれ送信可能な送信手段と、前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出手段と、前記外部装置に送信すべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取手段と、前記受取手段によって受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとが一致していれば、前記送信手段による前記データの送信を実行させ、一致していない場合には前記送信手段による前記データの送信を禁止する制御手段とを有することを特徴とするデータ出力装置が提供される。
【0014】
また、請求項9記載の発明によれば、異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、前記再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部記録装置にそれぞれ送信可能な送信手段と、前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出する再生データフォーマット検出手段と、前記外部記録装置が記録すべきデータのフォーマットを検出する外部設定フォーマット検出手段と、前記再生データフォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとが一致していない場合には、前記送信手段を介して前記外部記録装置に対して記録待機コマンドを送信するコマンド送信手段と、前記記録待機コマンド送信後、前記再生データフォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとが一致したことに応じて、前記再生手段による再生と前記送信手段による送信とを実行させる制御手段とを有することを特徴とするデータ出力装置が提供される。
【0015】
また、請求項10記載の発明によれば、異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、前記再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部装置にそれぞれ送信可能な送信手段と、前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出する再生データフォーマット検出手段と、前記外部装置で設定されているフォーマットを検出する外部設定フォーマット検出手段と、前記再生データフォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとが一致していないとき、前記送信手段によって送信すべきデータのフォーマットを、前記再生データフォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定手段とを有することを特徴とするデータ出力装置が提供される。
【0016】
また、請求項14記載の発明によれば、異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、該受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段とを備えた記録装置に適用される異種データ記録方法において、前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取ステップと、前記受取ステップにおいて受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する比較ステップと、前記比較ステップにおける比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる制御ステップとを有することを特徴とする異種データ記録方法が提供される。
【0017】
また、請求項15記載の発明によれば、異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、該受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段とを備えた記録装置に適用される異種データ記録方法において、前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、前記受信手段が受信可能なデータのフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する比較ステップと、前記比較ステップにおける比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定ステップとを有することを特徴とする異種データ記録方法が提供される。
【0018】
また、請求項16記載の発明によれば、異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、該受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段とを備えた記録装置に適用される異種データ記録方法において、前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取ステップと、前記受取ステップにおいて受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する第1の比較ステップと、前記第1の比較ステップにおける比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる制御ステップと、前記受信手段が受信可能なデータのフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する第2の比較ステップと、前記第2の比較手段における比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定ステップとを有することを特徴とする異種データ記録方法が提供される。
【0019】
また、請求項17記載の発明によれば、異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、該再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部装置にそれぞれ送信可能な送信手段とを備えたデータ出力装置に適用される異種データ出力方法において、前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、前記外部装置に送信すべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取ステップと、前記受取ステップにおいて受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとが一致していれば、前記送信手段による前記データの送信を実行させ、一致していない場合には前記送信手段による前記データの送信を禁止する制御ステップとを有することを特徴とする異種データ出力方法が提供される。
【0020】
また、請求項18記載の発明によれば、異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、該再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部記録装置にそれぞれ送信可能な送信手段とを備えたデータ出力装置に適用される異種データ出力方法において、前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出する再生データフォーマット検出ステップと、前記外部記録装置が記録すべきデータのフォーマットを検出する外部設定フォーマット検出ステップと、前記再生データフォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットとが一致していない場合には、前記送信手段を介して前記外部記録装置に対して記録待機コマンドを送信するコマンド送信ステップと、前記記録待機コマンド送信後、前記再生データフォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットとが一致したことに応じて、前記再生手段による再生と前記送信手段による送信とを実行させる制御ステップとを有することを特徴とする異種データ出力方法が提供される。
【0021】
また、請求項19記載の発明によれば、異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、該再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部装置にそれぞれ送信可能な送信手段とを備えたデータ出力装置に適用される異種データ出力方法において、前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出する再生データフォーマット検出ステップと、前記外部装置で設定されているフォーマットを検出する外部設定フォーマット検出ステップと、前記再生データフォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとが一致していないとき、前記送信手段によって送信すべきデータのフォーマットを、前記再生データフォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定ステップとを有することを特徴とする異種データ出力方法が提供される。
【0022】
さらに、上記異種データ記録方法および異種データ出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、記録装置において、記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットと、受信データのフォーマットとを比較し、両フォーマットが不一致であるならば、受信データを記録媒体に記録する記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる。
【0024】
また、記録装置において、異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段において受信可能なデータのフォーマットと、受信されたデータのフォーマットとが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、受信されたデータのフォーマットと一致するように設定する。

また、データ出力装置において、外部装置に送信すべきデータのフォーマットとして指定されたフォーマットと、記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段によって再生されたデータのフォーマットとが一致していれば、送信手段によるデータ送信を実行させる。
【0025】
また、データ出力装置において、再生手段によって再生されたデータのフォーマットと、外部記録装置が記録すべきデータのフォーマットとが一致していない場合、送信手段を介して前記外部記録装置へ記録待機コマンドを送信する。この記録待機コマンド送信後、再生手段によって再生されたデータのフォーマットと、外部記録装置が記録すべきデータのフォーマットとが一致したことに応じて、再生手段による再生と送信手段による送信とを実行させる。
【0026】
また、データ出力装置において、再生手段によって再生されたデータのフォーマット形式と、外部装置で設定されているフォーマット形式とが一致していないとき、送信手段によって送信すべきデータのフォーマット形式を、再生手段によって再生されたデータのフォーマット形式と一致するように設定する。
【0027】
これにより、異なるフォーマット形式の複数のデータが混在して記録された磁気テープのダビングを行う際に、良好な作業性を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
【0029】
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る記録装置の要部構成を示すブロック図である。なお、この記録装置は、CPU,RAM,ROM等から成る制御装置を含み、該制御装置が所定の制御プログラムを実行することによって、図1に示す各部の機能を実現するものである。
【0030】
図1において11は、IEEE1394規格に準ずる通信方式を用いたデジタルインターフェース(I/F)部であり、不図示のデータ出力装置(再生機)から送信されたDVフォーマットデータまたはMPEGフォーマットデータの受信を行う。
【0031】
IEEE1394規格ではアシンクロナス(非同期)転送とアイソクロナス(等時性)転送の2つの転送モードをサポートしている。アシンクロナス転送は、接続先機器の制御を行うための制御コマンド等を転送するものである。アイソクロナス転送は、データ出力装置で再生されたデータを、アイソクロナスパケットを用いて転送するものである。アイソクロナスパケットは、アイソクロナスパケットヘッダ、CIP(Common Isochronous Packets)ヘッダ、データブロックより構成される。転送されるデータのフォーマットは、CIPヘッダのFMT領域によって識別され、例えばFMT領域に「000000」が記載されているならばDVフォーマット、「100000」が記載されているならばMPEGフォーマットと規定されている。
【0032】
このFMT領域のデータは、フォーマット検出部12に入力され、MPEG/DVフォーマット検出が行われる。
【0033】
13は、操作者がダビング記録したいデータのフォーマットを選択し指定するためのフォーマット選択部である。14は記録部であり、操作者によって選択されてフォーマット選択部13に対して入力されたフォーマットに応じて、デジタルインターフェース部11より出力されたデータを、図示しない記録媒体に記録する。
【0034】
ここで、図2を参照して記録部14の動作を説明する。
【0035】
図2は、記録部14において実行される記録処理の手順を示すフローチャートである。
【0036】
記録部14はまずステップS21にて、操作者によって選択されてフォーマット選択部13に対して入力されたフォーマット(記録モード)がMPEGモードであるか、DVモードであるかを判別する。その結果、MPEGモードが選択され入力されたと判別するとステップS28に進み、DVモードが選択され入力されたと判別するとステップS22に進む。
【0037】
ステップS22では、デジタルインターフェース部11を、DVフォーマットデータを受信可能な状態に設定する。次いでステップS23で、デジタルインターフェース部11にデータが入力されているか否かを判別する。データが入力されているならばステップS24に進み、データが入力されていないならばステップS27に進む。
【0038】
ステップS24では、フォーマット検出部12でDVフォーマットが検出されたか否かを判別する。その結果、DVフォーマットが検出された場合はステップS25に進み、DVフォーマットが検出されない場合はステップS26に進む。
【0039】
ステップS25では、デジタルインターフェース部11より入力されたDVフォーマットデータを記録媒体に記録する。一方、ステップS26では、データ記録を行わず待機する。ステップS25またはステップS26の実行後はステップS23へ戻り、デジタルインターフェース部11にデータが入力されなくなるまで、ステップS23〜S26の処理を繰り返す。
【0040】
そして、デジタルインターフェース部11にデータが入力されなくなるとステップS27へ進んで、記録部14での記録処理を終了する。
【0041】
ステップS28では、デジタルインターフェース部11を、MPEGフォーマットデータを受信可能な状態に設定する。次いでステップS29で、デジタルインターフェース部11にデータが入力されているか否かを判別する。データが入力されているならばステップS210に進み、データが入力されていないならばステップS27に進む。
【0042】
ステップS210では、フォーマット検出部12でMPEGフォーマットが検出されたか否かを判別する。その結果、MPEGフォーマットが検出された場合はステップS211に進み、MPEGフォーマットが検出されない場合はステップS212に進む。
【0043】
ステップS211では、デジタルインターフェース部11より入力されたMPEGフォーマットデータを記録媒体に記録する。一方、ステップS212では、データ記録を行わず待機する。ステップS211またはステップS212の実行後はステップS29へ戻り、デジタルインターフェース部11にデータが入力されなくなるまで、ステップS29〜S212の処理を繰り返す。
【0044】
そして、デジタルインターフェース部11にデータが入力されなくなるとステップS27へ進んで、記録部14での記録処理を終了する。
【0045】
このように、第1の実施の形態では、操作者によって選択されてフォーマット選択部13に対して入力されたフォーマット形式とフォーマット検出部12で検出された入力データのフォーマットとが一致すれば記録媒体へ記録を実行し、不一致の場合は記録を行わないようにする。これによって、MPEGフォーマットの画像データとDVフォーマットの画像データとが混在して記録された磁気テープのダビングを行う際に、良好な作業性を確保することが可能になる。
【0046】
〔第2の実施の形態〕
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る記録装置の要部構成を示すブロック図である。なお、この記録装置は、CPU,RAM,ROM等から成る制御装置を含み、該制御装置が所定の制御プログラムを実行することによって、図3に示す各部の機能を実現するものである。
【0047】
図3において31は、IEEE1394規格に準ずる通信方式を用いたデジタルインターフェース部、32は、CIPヘッダのFMT領域の記載内容により、デジタルインターフェース部31で受信したデータのフォーマットを検出するフォーマット検出部、33は、デジタルインターフェース部11で受信したデータを記録媒体に記録する記録部である。34は制御部であり、記録部33の記録動作を制御するとともに、デジタルインターフェース部31を介して接続される不図示のデータ出力装置を制御するための制御コマンドを生成して出力する。
【0048】
ここで、図4を参照して制御部34の動作を説明する。
【0049】
図4は、制御部34において実行されるダビング処理の手順を示すフローチャートである。
【0050】
まずステップS41にて、制御部34は、デジタルインターフェース部31にデータが入力されているか否かを判別する。データが入力されているならばステップS42に進み、データが入力されていないならばステップS411に進む。
【0051】
ステップS42では、デジタルインターフェース部31が受信可能状態としているフォーマット形式とフォーマット検出部32で検出されたフォーマット形式とが一致しているか否かを判別する。フォーマット形式が一致しているならばステップS49へ進み、一致していないならばステップS43へ進む。
【0052】
ステップS49では、制御部34がデジタルインターフェース部31に再生要求コマンドを出力し、次のステップS410では、制御部34が記録部33に記録要求を出力して、ダビング動作を実行する。
【0053】
一方、ステップS43では、制御部34がデジタルインターフェース部31に再生待機要求コマンドを出力し、次のステップS44では、制御部34が記録部33に記録待機要求を出力して、ダビング動作を中断する。
【0054】
次いでステップS45において、フォーマット検出部32で検出されたフォーマット形式がDVフォーマットであるか、MPEGフォーマットであるかを判別し、DVフォーマットであるならばステップS46へ進み、MPEGフォーマットであるならばステップS47へ進む。
【0055】
ステップS46では、デジタルインターフェース部31をDVフォーマットデータが受信可能な状態に設定し、ステップS47では、デジタルインターフェース部31をMPEGフォーマットデータが受信可能な状態に設定する。
【0056】
次のステップS48では、デジタルインターフェース部31で設定されたフォーマット形式とフォーマット検出部32で検出されたフォーマット形式とが一致したか否かを判別する。一致しない場合には一致するまで待機する。フォーマット形式が一致すると、ステップS49に進んで、制御部34がデジタルインターフェース部31に再生要求コマンドを出力し、次のステップS410では、制御部34が記録部33に記録要求を出力して、ダビング動作を実行する。
【0057】
以上のステップS41〜S410の処理は、ステップS41でデジタルインターフェース部31にデータが入力されていないと判別されるまで繰り返される。そしてステップS41でデータが入力されていないと判別されるとステップS411に進む。
【0058】
ステップS411では、制御部34がデジタルインターフェース部31に再生停止要求コマンドを出力し、次のステップS412では、制御部34が記録部33に記録停止要求を出力して、ダビング処理を終了する。
【0059】
このように、第2の実施の形態では、デジタルインターフェース部31が受信可能なデータのフォーマット形式とフォーマット検出部32で検出されたフォーマット形式とが一致しない場合、デジタルインターフェース部31を、フォーマット検出部32で検出されたフォーマット形式と同じフォーマット形式のデータを受信する受信状態に設定する。これによって、MPEGフォーマットの画像データとDVフォーマットの画像データとが混在して記録された磁気テープのダビングを行う際に、良好な作業性を確保することが可能になる。
【0060】
〔第3の実施の形態〕
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る記録装置の要部構成を示すブロック図である。第3の実施の形態における記録装置の構成は、基本的に第2の実施の形態における記録装置の構成と同じであるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0061】
図3に示す第2の実施の形態における記録装置の構成に対して、第3の実施の形態では、操作者がダビング記録したいデータのフォーマットを選択し入力するためのフォーマット選択部95が追加される点が異なっている。なお、このフォーマット選択部95ではDV&MPEGモードを選択し入力できる。また、この追加に伴い、第2の実施の形態における制御部34は、これとは異なる制御を行う制御部94に置き換えられる。
【0062】
ここで、図6および図7を参照して制御部94の動作を説明する。
【0063】
図6および図7は、制御部94において実行されるダビング処理の手順を示すフローチャートである。
【0064】
制御部94はまずステップS101にて、操作者によって選択されてフォーマット選択部95に対して入力されたフォーマット(記録モード)がMPEGモードであるか、DVモードであるか、またはDV&MPEGモードであるかを判別する。その結果、MPEGモードであるならばステップS108に進み、DVモードであるならばステップS102に進み、DV&MPEGモードであるならばステップS1013に進む。
【0065】
ステップS102では、デジタルインターフェース部31を、DVフォーマットデータを受信可能な状態に設定する。次いでステップS103で、デジタルインターフェース部31にデータが入力されているか否かを判別する。その結果、データが入力されているならばステップS104に進み、データが入力されていないならばステップS107に進む。
【0066】
ステップS104では、フォーマット検出部32でDVフォーマットが検出されたか否かを判別する。その結果、DVフォーマットが検出された場合はステップS105に進み、DVフォーマットが検出されない場合はステップS106に進む。
【0067】
ステップS105では、記録部33に記録要求を出力してダビングを実行する。一方、ステップS106では、記録部33に記録待機要求を出力してダビングを中断する。ステップS105またはステップS106の実行後はステップS103へ戻り、デジタルインターフェース部31にデータが入力されなくなるまで、ステップS103〜S106の処理を繰り返す。
【0068】
そして、デジタルインターフェース部31にデータが入力されなくなるとステップS107へ進んで、記録部33に記録終了要求を出力し、ダビング処理を終了する。
【0069】
ステップS108では、デジタルインターフェース部31を、MPEGフォーマットデータを受信可能な状態に設定する。次いでステップS109で、デジタルインターフェース部31にデータが入力されているか否かを判別する。その結果、データが入力されているならばステップS1010に進み、データが入力されていないならばステップS107に進む。
【0070】
ステップS1010では、フォーマット検出部32でMPEGフォーマットが検出されたか否かを判別する。その結果、MPEGフォーマットが検出された場合はステップS1011に進み、MPEGフォーマットが検出されない場合はステップS1012に進む。
【0071】
ステップS1011では、記録部33に記録要求を出力して、デジタルインターフェース部31より入力されたMPEGフォーマットデータのダビングを実行する。一方、ステップS1012では、記録部33に記録待機要求を出力してダビングを中断する。ステップS1011またはステップS1012の実行後はステップS109へ戻り、デジタルインターフェース部31にデータが入力されなくなるまで、ステップS109〜S1012の処理を繰り返す。
【0072】
そして、デジタルインターフェース部31にデータが入力されなくなるとステップS107へ進んで、記録部33に記録終了要求を出力し、ダイビング処理を終了する。
【0073】
次に図7のステップS1013以降の処理を説明する。
【0074】
DVフォーマットデータとMPEGフォーマットデータとの両方のフォーマットデータが入力され得るDV&MPEGモードが操作者によって選択され、フォーマット選択部95に対して入力された場合、ステップS101からステップS1013に進む。ステップS1013では、制御部94が、デジタルインターフェース部31にデータが入力されているか否かを判別する。データが入力されているならばステップS1014へ進み、データが入力されていないならばステップS1023へ進む。
【0075】
ステップS1014では、デジタルインターフェース部31が受信可能状態となっているフォーマット形式とフォーマット検出部32で検出されたフォーマット形式とが一致しているか否かを判別する。フォーマット形式が一致しているならばステップS1021へ進み、フォーマット形式が一致していないならばステップS1015へ進む。
【0076】
ステップS1021では、制御部94がデジタルインターフェース部31に再生要求コマンドを出力し、つぎのステップS1022では、制御部94が記録部33に記録要求を出力して、ダビング動作を実行する。
【0077】
一方、ステップS1015では、制御部94がデジタルインターフェース部31に再生待機要求コマンドを出力し、つぎのステップS1016では、制御部94が記録部33に記録待機要求を出力して、ダビング動作を中断する。
【0078】
次いでステップS1017で、フォーマット検出部32で検出されたフォーマット形式がDVフォーマットであるか、MPEGフォーマットであるかを判別する。DVフォーマットであるならばステップS1018へ進み、MPEGフォーマットであるならばステップS1019へ進む。
【0079】
ステップS1018では、デジタルインターフェース部31を、DVフォーマットデータを受信可能な状態に設定し、ステップS1019では、デジタルインターフェース部31を、MPEGフォーマットデータを受信可能な状態に設定し、ステップS1020へ進む。
【0080】
ステップS1020では、デジタルインターフェース部31での設定が完了し、デジタルインターフェース部31での設定されたフォーマット形式とフォーマット検出部32で検出されたフォーマット形式とが一致するまで待機する。フォーマット形式が一致すると、ステップS1021へ進む。
【0081】
そして、ステップS1013〜S1022の処理が、ステップS1013でデータが入力されていないと判別されるまで繰り返す。そしてステップS1013でデータが入力されていないと判別されるとステップS1023へ進む。
【0082】
ステップS1023では、制御部94がデジタルインターフェース部31に再生停止要求コマンドを出力し、記録部33に記録停止要求を出力して、ダビング処理を終了する。
【0083】
このように、第3の実施の形態では、DVフォーマットデータとMPEGフォーマットデータとの両方のフォーマットデータが入力され得るDV&MPEGモードが操作者によって選択され、フォーマット選択部95に対して入力される場合がある。そうした場合、第2の実施の形態と同様に、デジタルインターフェース部31が受信可能なデータのフォーマット形式とフォーマット検出部32で検出されたフォーマット形式とが一致しない場合、デジタルインターフェース部31を、フォーマット検出部32で検出されたフォーマット形式と同じフォーマット形式のデータを受信する受信状態に設定する。これによって、MPEGフォーマットの画像データとDVフォーマットの画像データとが混在して記録された磁気テープのダビングを行う際に、良好な作業性を確保することが可能になる。
【0084】
〔第4の実施の形態〕
図8は、本発明の第4の実施の形態に係るデータ出力装置の要部構成を示すブロック図である。なお、このデータ出力装置は、CPU,RAM,ROM等から成る制御装置を含み、該制御装置が所定の制御プログラムを実行することによって、図8に示す各部の機能を実現するものである。
【0085】
図8において51は、記録媒体に記録されたDVフォーマットデータまたはMPEGフォーマットデータデータを再生する再生部である。再生されるデータのフォーマットは、「DV規格」及び「HDV規格」で規定されたITIセクタのAPT領域に記載された情報によって識別される。例えば、APT領域に「000」が記載されている場合はDVフォーマット、「100000」が記載されている場合はMPEGフォーマットと識別される。このAPT領域に記載されたデータはフォーマット検出部52に入力され、MPEG/DVフォーマット検出が行われる。
【0086】
53は、操作者がダビング記録したいデータのフォーマットを選択し入力するためのフォーマット選択部である。54は、IEEE1394規格に準ずる通信方式を用いたデジタルインターフェース(I/F)部であり、不図示の記録装置(記録機)へデータ送信を行う。デジタルインターフェース部54は、再生部51で再生されたデータを転送するためのアイソクロナス転送と、接続先機器の制御を行うための制御コマンドを転送するアシンクロナス転送との2つの転送モードをサポートしている。
【0087】
55は制御部であり、再生部51の再生動作を制御すると共に、デジタルインターフェース部54を介して接続される不図示の記録装置を制御するための制御コマンドを生成する。
【0088】
つぎに、図9および図10を参照して制御部55で行われるダビング処理について説明する。
【0089】
図9および図10は、図8に示す制御部55で行われるダビング処理の手順を示すフローチャートである。
【0090】
まずステップS61にて、制御部55が、フォーマット選択部53に対して操作者によって選択され入力されたモードがHDVモードであるか(MPEGフォーマットデータを送信可能なモード)、DVモード(DVフォーマットデータを送信可能なモード)であるかを判別する。その結果、HDVモードであるならばステップS611へ進み、DVモードであるならばステップS62へ進む。
【0091】
ステップS62では、デジタルインターフェース部54を、DVフォーマットデータを送信可能な状態に設定する(DVモードに設定する)。次いでステップS63で、制御部55は再生部51より再生データが出力されているか否かを判別する。再生データが出力されているならばステップS64に進み、再生データが出力されていないならばステップS69に進む。
【0092】
ステップS64では、制御部55は、フォーマット検出部52で検出されたフォーマットがDVフォーマットであるか否かを判別し、DVフォーマットである(DVデータが検出された)ならばステップS65へ進み、DVフォーマットでない(DVデータが検出されない)ならばステップS67へ進む。
【0093】
ステップS65では、制御部55は再生部51に再生要求を出力し、次のステップS66では、デジタルインターフェース部54に記録要求コマンドを出力し、ダビング処理を終了する。
【0094】
ステップS67では、制御部55はデジタルインターフェース部54に記録待機要求コマンドを出力し、つぎのステップS68では、再生部51にDVフォーマットデータを検索するためのサーチ要求を出力し、ダビングを中断する。
【0095】
以上のステップS63〜S68の処理は、ステップS63にて再生データが出力されていないと判別されるまで繰り返し行われる。そしてステップS63にて再生データが出力されていないと判別されるとステップS69に進み、制御部55は再生部51に再生終了要求を出力し、次のステップS610では、デジタルインターフェース部54に記録終了要求コマンドを出力し、ダビング処理を終了する。
【0096】
ステップS611では、制御部55はデジタルインターフェース部54を、MPEGフォーマットデータを送信可能な状態に設定する(HDVモードに設定する)。次いでステップS612で、制御部55は再生部51より再生データが出力されているか否かを判別する。その結果、再生データが出力されているならばステップS613に進み、再生データが出力されていないならばステップS69に進む。
【0097】
ステップS613では、制御部55は、フォーマット検出部52で検出されたフォーマットがHDVフォーマットであるか否かを判別し、HDVフォーマットである(HDVデータが検出された)ならばステップS614へ進み、HDVフォーマットでない(HDVデータが検出されない)ならばステップS616へ進む。
【0098】
ステップS614では、制御部55は再生部51に再生要求を出力し、次のステップS615では、デジタルインターフェース部54に記録要求コマンドを出力し、ダビングを実行する。
【0099】
一方、ステップS616では、制御部55はデジタルインターフェース部54に記録待機要求を出力し、ステップS617では、再生部51にMPEGフォーマットデータを検索するためのサーチ要求を出力し、ダビングを中断する。
【0100】
以上のステップS612〜S617の処理は、ステップS612にて再生データが出力されていないと判断されるまで繰り返し行われる。そしてステップS612にて再生データが出力されていないと判断されるとステップS69に進み、制御部55は再生部51に再生終了要求を出力し、次のステップS610では、デジタルインターフェース部54に記録終了要求を出力し、ダビング処理を終了する。
【0101】
このように、第4の実施の形態では、操作者によって選択されてフォーマット選択部53に対して入力されたフォーマット形式とフォーマット検出部52で検出された再生データのフォーマットとが一致すれば、再生部51での再生とデジタルインターフェース部54での送信とを実行させる。一致しない場合には再生部51での再生とデジタルインターフェース部54での送信とを実行させない。これによって、MPEGフォーマットの画像データとDVフォーマットの画像データとが混在して記録された磁気テープのダビングを行う際に、良好な作業性を確保することが可能になる。
【0102】
〔第5の実施の形態〕
図11は、本発明の第5の実施の形態に係るデータ出力装置の要部構成を示すブロック図である。第5の実施の形態に係るデータ出力装置の構成は、基本的に図8に示す第4の実施の形態に係るデータ出力装置の構成と同じであるので、同一部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0103】
第5の実施の形態でも、デジタルインターフェース部54が、再生部51からの再生データを転送するためのアイソクロナス転送と、接続先機器(記録装置)の制御を行うための制御コマンドを接続先機器へ転送するアシンクロナス転送との2つの転送モードをサポートしている。
【0104】
ところで、アシンクロナス転送では、接続先機器の状態を問い合わせるための制御コマンドが用意されている。例えば「AV/C Input Plug Signal Format」コマンドを利用することで接続先機器の状態を問い合わせることができ、この結果、CIPヘッダのFMT領域にフォーマット情報が記載されて接続先機器から送信されてくる。
【0105】
そこで、フォーマット設定検出部74は、接続先機器となる記録装置から送信されたCIPヘッダのFMT領域に記載されたフォーマット情報を検出する。
【0106】
制御部75は、再生部51の再生動作を制御すると共に、デジタルインターフェース部54に接続された不図示の記録装置を制御するための制御コマンドを生成する。
【0107】
つぎに、図12を参照して制御部75で行われるダビング処理を説明する。
【0108】
図12は、図11の制御部75で行われるダビング処理の手順を示すフローチャートである。
【0109】
まずステップS81にて、制御部75が、再生部51より再生データが出力されているか否か判別する。再生データが出力されているならばステップS82に進み、出力されていないならばステップS88に進む。
【0110】
ステップS82では、制御部75が、フォーマット設定検出部74で検出されたフォーマット形式とフォーマット検出部52で検出されたフォーマット形式とが一致しているか否かを判別する。フォーマット形式が一致しているならばステップS86へ進み、一致していないならばステップS83へ進む。
【0111】
ステップS86では、制御部75が再生部51に再生要求を出力し、次のステップS87では、デジタルインターフェース部54に記録要求コマンドを出力して、ダビング動作を実行する。
【0112】
ステップS83では、制御部75が再生部51に再生待機要求を出力し、次のステップS84では、デジタルインターフェース部54に記録待機要求コマンドを出力して、ダビング動作を中断する。このとき記録装置側では、記録待機要求コマンドを受信すると共に、フォーマットの不一致を検出してフォーマット設定の切り替えを実行する。
【0113】
制御部75ではステップS85で、記録装置でのフォーマット設定の切り替えが完了し、フォーマット設定検出部74で検出されたフォーマット形式とフォーマット検出部52で検出されたフォーマット形式とが一致するまで待機する。ステップS85でフォーマット形式が一致したと判別されるとステップS86へ進む。
【0114】
ステップS86では、制御部75が再生部51に再生要求を出力し、次のステップS87では、デジタルインターフェース部54に記録要求コマンドを出力して、ダビング動作を再開する。
【0115】
以上のステップS81〜S87の処理が、ステップS81で再生データが出力されていないと判別されるまで繰り返される。そしてステップS81で再生データが出力されていないと判別されるとステップS88へ進み、制御部75が再生部51に再生停止要求を出力し、次のステップS89では、デジタルインターフェース部54に記録停止要求コマンドを出力して、ダビング処理を終了する。
【0116】
このように、第5の実施の形態では、フォーマット設定検出部74で検出された記録装置側でのフォーマット形式とフォーマット検出部52で検出された再生データのフォーマット形式とが一致していない場合に、記録待機要求コマンドを記録装置側へ送信する。その結果、記録装置側ではフォーマット形式の変更を行い、この変更後に、再生部51でのデータ再生とデジタルインターフェース部54での再生データの送信とを実行する。これによって、MPEGフォーマットの画像データとDVフォーマットの画像データとが混在して記録された磁気テープのダビングを行う際に、良好な作業性を確保することが可能になる。
【0117】
〔第6の実施の形態〕
図13は、本発明の第6の実施の形態に係るデータ出力装置の要部構成を示すブロック図である。第6の実施の形態に係るデータ出力装置の構成は、基本的に図11に示す第5の実施の形態に係るデータ出力装置の構成と同じであるので、同一部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0118】
第6の実施の形態では、操作者がダビング記録したいデータのフォーマットを選択し入力するためのフォーマット選択部116を設ける。また第5の実施の形態における制御部75とは異なる制御を行う制御部115を設ける。
【0119】
図14〜図16は、制御部115で実行されるダビング処理の手順を示すフローチャートである。
【0120】
図14および図15に示すステップS121〜S1217の処理は、図9および図10に示す第4の実施の形態におけるダビング処理のステップS61〜S617の処理と同一である。そのため、ここではその説明を省略する。
【0121】
制御部115は、図14に示すステップS121にて、操作者によって選択されてフォーマット選択部116に対して入力されたフォーマットがMPEGモード(HDVモード)であるか、DVモードであるか、またはDV&MPEGモードであるかを判別する。その結果、DV&MPEGモードが選択され入力されたと判別すると、図16のステップS1218に進む。
【0122】
ステップS1218では、制御部115は再生部51より再生データが出力されているか否かを判別する。再生データが出力されているならばステップS1219に進み、再生データが出力されていないならばステップS1228に進む。
【0123】
ステップS1219では、フォーマット設定検出部74で検出されたフォーマット形式とフォーマット検出部52で検出されたフォーマット形式とが一致しているか否かを判別する。フォーマット形式が一致しているならばステップS1226へ進み、一致していないならばステップS1220へ進む。
【0124】
ステップS1226では、制御部115が再生部51に再生要求を出力し、次のステップS1227では、デジタルインターフェース部54に記録要求コマンドを出力して、ダビング動作を実行する。
【0125】
一方、ステップS1220では、制御部115は再生部51に再生待機要求を出力し、次のステップS1221では、デジタルインターフェース部54に記録待機要求コマンドを出力して、ダビング動作を中断する。
【0126】
次いでステップS1022で、フォーマット検出部52で検出されたフォーマット形式がDVフォーマットであるか、MPEGフォーマットであるかを判別する。DVフォーマットであるならばステップS1223へ進み、MPEGフォーマットであるならばステップS1224へ進む。
【0127】
ステップS1223では、デジタルインターフェース部54を、DVフォーマットデータを受信可能な状態に設定し、ステップS1224では、デジタルインターフェース部54を、MPEGフォーマットデータを受信可能な状態に設定し、ステップS1225へ進む。
【0128】
ステップS1225では、デジタルインターフェース部54での設定が完了し、デジタルインターフェース部54での設定されたフォーマット形式とフォーマット検出部52で検出されたフォーマット形式とが一致するまで待機する。フォーマット形式が一致すると、ステップS1226へ進む。
【0129】
ステップS1226では、制御部115が再生部51に再生要求を出力し、次のステップS1227では、デジタルインターフェース部54に記録要求コマンドを出力して、ダビング動作を再開する。
【0130】
以上のステップS1218〜S1227の処理は、ステップS1218で再生データが出力されていないと判別されるまで繰り返される。そしてステップS1218で再生データが出力されていないと判別されるとステップS1228に進み、制御部115が再生部51に再生停止要求を出力し、次のステップS1229で、デジタルインターフェース部54に記録停止要求コマンドを出力して、ダビング処理を終了する。
【0131】
このように、第6の実施の形態では、フォーマット検出部52によって検出された再生データのフォーマット形式と、フォーマット設定検出部74によって検出された外部装置(記録装置)での設定フォーマット形式とが一致していないとき、デジタルインターフェース部54に設定されているフォーマット形式を、再生データのフォーマット形式と一致するように変更する。これによって、MPEGフォーマットの画像データとDVフォーマットの画像データとが混在して記録された磁気テープのダビングを行う際に、良好な作業性を確保することが可能になる。
【0132】
〔他の実施の形態〕
上記第1〜第6の実施の形態では、記録装置やデータ出力装置がDVフォーマットデータとMPEGフォーマットデータとの2つを扱っているが、2種類以上のフォーマット形式の画像データを扱う記録装置やデータ出力装置に本発明を適用するようにしてもよい。
【0133】
また、記録装置は、記録媒体として磁気テープを用いたテープレコーダであっても、記録媒体としてDVDを用いたDVDレコーダであっても、また、記録媒体としてハードディスクを用いたパーソナルコンピュータであってもよい。
【0134】
また、本発明の目的は、上記の各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0135】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0136】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0137】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0138】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る記録装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態における記録部において実行される記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る記録装置の要部構成を示すブロック図である。
【図4】第2の実施の形態における制御部において実行されるダビング処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る記録装置の要部構成を示すブロック図である。
【図6】第3の実施の形態における制御部において実行されるダビング処理の手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図7】第3の実施の形態における制御部において実行されるダビング処理の手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るデータ出力装置の要部構成を示すブロック図である。
【図9】第4の実施の形態における制御部で行われるダビング処理の手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図10】第4の実施の形態における制御部で行われるダビング処理の手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係るデータ出力装置の要部構成を示すブロック図である。
【図12】第5の実施の形態における制御部で行われるダビング処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係るデータ出力装置の要部構成を示すブロック図である。
【図14】第6の実施の形態における制御部で実行されるダビング処理の手順を示すフローチャート(1/3)である。
【図15】第6の実施の形態における制御部で実行されるダビング処理の手順を示すフローチャート(2/3)である。
【図16】第6の実施の形態における制御部で実行されるダビング処理の手順を示すフローチャート(3/3)である。
【符号の説明】
【0140】
11 デジタルインターフェース(I/F)部(受信手段)
12 フォーマット検出部(フォーマット検出手段)
13 フォーマット選択部(受取手段)
14 記録部(記録手段、比較手段、制御手段)
51 再生部(再生手段)
52 フォーマット検出部(フォーマット検出手段)
53 フォーマット選択部(受取手段)
54 デジタルインターフェース部(送信手段)
55 制御部(制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、
前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出手段と、
前記受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取手段と、
前記受取手段によって受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる制御手段と
を有することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、
前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出手段と、
前記受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段と、
前記受信手段が受信可能なデータのフォーマットと、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定手段と
を有することを特徴とする記録装置。
【請求項3】
異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、
前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出手段と、
前記受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取手段と、
前記受取手段によって受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとを比較する第1の比較手段と、
前記第1の比較手段による比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる制御手段と、
前記受信手段が受信可能なデータのフォーマットと、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとを比較する第2の比較手段と、
前記第2の比較手段による比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定手段と
を有することを特徴とする記録装置。
【請求項4】
前記受信手段が受信するフォーマットが異なる複数のデータは、少なくともHDV規格に準ずる圧縮データおよびDV規格に準ずる圧縮データであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項5】
前記受信手段は、IEEE1394規格で規定されたインターフェース手段であり、
前記フォーマット検出手段は、IEEE1394規格で規定されたアイソクロナスパケットのCIPヘッダのFMT領域に搭載されたフォーマット情報に基づき、前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項6】
前記複数のデータは同一の記録媒体から連続的に再生されたデータであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の記録装置。
【請求項7】
前記受取手段は、前記複数のデータのフォーマットのうちの何れかのフォーマットを前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットとして指定を受けることを特徴とする請求項1または3に記載の記録装置。
【請求項8】
異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部装置にそれぞれ送信可能な送信手段と、
前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出手段と、
前記外部装置に送信すべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取手段と、
前記受取手段によって受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとが一致していれば、前記送信手段による前記データの送信を実行させ、一致していない場合には前記送信手段による前記データの送信を禁止する制御手段と
を有することを特徴とするデータ出力装置。
【請求項9】
異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部記録装置にそれぞれ送信可能な送信手段と、
前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出する再生データフォーマット検出手段と、
前記外部記録装置が記録すべきデータのフォーマットを検出する外部設定フォーマット検出手段と、
前記再生データフォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとが一致していない場合には、前記送信手段を介して前記外部記録装置に対して記録待機コマンドを送信するコマンド送信手段と、
前記記録待機コマンド送信後、前記再生データフォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとが一致したことに応じて、前記再生手段による再生と前記送信手段による送信とを実行させる制御手段と
を有することを特徴とするデータ出力装置。
【請求項10】
異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部装置にそれぞれ送信可能な送信手段と、
前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出する再生データフォーマット検出手段と、
前記外部装置で設定されているフォーマットを検出する外部設定フォーマット検出手段と、
前記再生データフォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出手段によって検出されたフォーマットとが一致していないとき、前記送信手段によって送信すべきデータのフォーマットを、前記再生データフォーマット検出手段によって検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定手段と
を有することを特徴とするデータ出力装置。
【請求項11】
前記送信手段が送信するフォーマットが異なる複数のデータは、少なくともHDV規格に準ずる圧縮データおよびDV規格に準ずる圧縮データであることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のデータ出力装置。
【請求項12】
前記フォーマット検出手段は、DV規格及びHDV規格で規定されたITIセクタのAPT領域に記載されたフォーマット情報に基づき、前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出することを特徴とする請求項8に記載のデータ出力装置。
【請求項13】
前記送信手段は、IEEE1394規格で規定されたインターフェース手段であり、
前記外部設定フォーマット検出手段は、IEEE1394規格で規定されたアシンクロナス通信でサポートされる「AV/C Input Plug Signal Format」コマンドを前記外部装置に送信することによって該外部装置から返信される信号のFMT領域に記載されたフォーマット情報に基づき、前記外部装置で設定されているフォーマットを検出することを特徴とする請求項9または10に記載のデータ出力装置。
【請求項14】
異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、該受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段とを備えた記録装置に適用される異種データ記録方法において、
前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、
前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取ステップと、
前記受取ステップにおいて受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する比較ステップと、
前記比較ステップにおける比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる制御ステップと
を有することを特徴とする異種データ記録方法。
【請求項15】
異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、該受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段とを備えた記録装置に適用される異種データ記録方法において、
前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、
前記受信手段が受信可能なデータのフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する比較ステップと、
前記比較ステップにおける比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定ステップと
を有することを特徴とする異種データ記録方法。
【請求項16】
異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、該受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段とを備えた記録装置に適用される異種データ記録方法において、
前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、
前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取ステップと、
前記受取ステップにおいて受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する第1の比較ステップと、
前記第1の比較ステップにおける比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる制御ステップと、
前記受信手段が受信可能なデータのフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する第2の比較ステップと、
前記第2の比較手段における比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定ステップと
を有することを特徴とする異種データ記録方法。
【請求項17】
異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、該再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部装置にそれぞれ送信可能な送信手段とを備えたデータ出力装置に適用される異種データ出力方法において、
前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、
前記外部装置に送信すべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取ステップと、
前記受取ステップにおいて受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとが一致していれば、前記送信手段による前記データの送信を実行させ、一致していない場合には前記送信手段による前記データの送信を禁止する制御ステップと
を有することを特徴とする異種データ出力方法。
【請求項18】
異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、該再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部記録装置にそれぞれ送信可能な送信手段とを備えたデータ出力装置に適用される異種データ出力方法において、
前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出する再生データフォーマット検出ステップと、
前記外部記録装置が記録すべきデータのフォーマットを検出する外部設定フォーマット検出ステップと、
前記再生データフォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットとが一致していない場合には、前記送信手段を介して前記外部記録装置に対して記録待機コマンドを送信するコマンド送信ステップと、
前記記録待機コマンド送信後、前記再生データフォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットとが一致したことに応じて、前記再生手段による再生と前記送信手段による送信とを実行させる制御ステップと
を有することを特徴とする異種データ出力方法。
【請求項19】
異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、該再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部装置にそれぞれ送信可能な送信手段とを備えたデータ出力装置に適用される異種データ出力方法において、
前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出する再生データフォーマット検出ステップと、
前記外部装置で設定されているフォーマットを検出する外部設定フォーマット検出ステップと、
前記再生データフォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとが一致していないとき、前記送信手段によって送信すべきデータのフォーマットを、前記再生データフォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定ステップと
を有することを特徴とする異種データ出力方法。
【請求項20】
異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、該受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段とを備えた記録装置に適用される異種データ記録方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、
前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取ステップと、
前記受取ステップにおいて受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する比較ステップと、
前記比較ステップにおける比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる制御ステップと
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項21】
異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、該受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段とを備えた記録装置に適用される異種データ記録方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、
前記受信手段が受信可能なデータのフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する比較ステップと、
前記比較ステップにおける比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定ステップと
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項22】
異なるフォーマットの複数のデータをそれぞれ受信可能な受信手段と、該受信手段によって受信されたデータを記録媒体に記録する記録手段とを備えた記録装置に適用される異種データ記録方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記受信手段によって受信されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、
前記記録媒体に記録されるべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取ステップと、
前記受取ステップにおいて受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する第1の比較ステップと、
前記第1の比較ステップにおける比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記記録手段による記録を停止させ、両フォーマットが一致していれば、前記記録手段による記録を実行させる制御ステップと、
前記受信手段が受信可能なデータのフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとを比較する第2の比較ステップと、
前記第2の比較手段における比較の結果、両フォーマットが不一致であるならば、前記受信手段によって受信すべきデータのフォーマットを、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定ステップと
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項23】
異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、該再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部装置にそれぞれ送信可能な送信手段とを備えたデータ出力装置に適用される異種データ出力方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出するフォーマット検出ステップと、
前記外部装置に送信すべきデータのフォーマットの指定を受け取る受取ステップと、
前記受取ステップにおいて受け取られたフォーマットと、前記フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとが一致していれば、前記送信手段による前記データの送信を実行させ、一致していない場合には前記送信手段による前記データの送信を禁止する制御ステップと
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項24】
異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、該再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部記憶装置にそれぞれ送信可能な送信手段とを備えたデータ出力装置に適用される異種データ出力方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出する再生データフォーマット検出ステップと、
前記外部記録装置が記録すべきデータのフォーマットを検出する外部設定フォーマット検出ステップと、
前記再生データフォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットとが一致していない場合には、前記送信手段を介して前記外部記録装置に対して記録待機コマンドを送信するコマンド送信ステップと、
前記記録待機コマンド送信後、前記再生データフォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出ステップによって検出されたフォーマットとが一致したことに応じて、前記再生手段による再生と前記送信手段による送信とを実行させる制御ステップと
を有することを特徴とするプログラム。
【請求項25】
異なるフォーマットで記録媒体に記録された複数のデータを再生する再生手段と、該再生手段によって再生された異なるフォーマットをそれぞれ持つ複数のデータを外部装置にそれぞれ送信可能な送信手段とを備えたデータ出力装置に適用される異種データ出力方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記再生手段によって再生されたデータのフォーマットを検出する再生データフォーマット検出ステップと、
前記外部装置で設定されているフォーマットを検出する外部設定フォーマット検出ステップと、
前記再生データフォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと、前記外部設定フォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットとが一致していないとき、前記送信手段によって送信すべきデータのフォーマットを、前記再生データフォーマット検出ステップにおいて検出されたフォーマットと一致するフォーマットに設定する設定ステップと
を有することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−66357(P2007−66357A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−248160(P2005−248160)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】