説明

記録装置、記録方法及びプログラム

【課題】日時に応じて外部から入力されるコンテンツデータの喪失を防ぎ、ユーザの使い勝手を向上させること。
【解決手段】
USBメモリ2が接続されるUSBコントローラ22と、コンテンツデータが入力される入力部41と、入力部41により入力されたコンテンツデータを記録する内蔵メモリ21と、内蔵メモリ21の動作を時間制御し、入力部41により入力されたコンテンツデータをUSBコントローラ22に接続されたUSBメモリ2に記録する際にUSBメモリ2をUSBコントローラ22が認識できない場合、コンテンツデータを内蔵メモリ22に記録させ、USBメモリ2への記録後、USBコントローラ22がUSBメモリ2を認識した際に、内蔵メモリ22に記録されているコンテンツデータをUSBメモリ2に記録させる制御部10と、を備える記録装置1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置、記録方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タイマ機能を有したオーディオ機器が開発されている。タイマ機能を用いることにより、予め設定した時間にチューナ等を動作させて外部から入力されるラジオ放送やテレビ放送の受信を行ない、受信したラジオ放送やテレビ放送の音データや画像データ等のコンテンツデータを記録媒体に記録することが可能である。
【0003】
例えば、記録再生装置とコンピュータとが接続され、接続されたコンピュータに記録再生動作を開始する時刻及び終了させる時刻の入力、開始時刻に開始される記録再生動作の種別の入力し、入力された信号に応じて記録再生装置が記録再生動作を実行する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−208265号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、コンテンツデータを記録する記録媒体が多様化する中、上述したような従来のタイマ機能を有したオーディオ装置等の記録装置では、受信したコンテンツデータを記録する記録媒体が記録装置とは別媒体である場合もある。例えば、SD(Secure Digital)カード等のメモリカードや、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のフラッシュメモリに代表されるような不揮発性且つ接続式の外部記録媒体と記録装置とが接続され、当該外部記録媒体に受信されたコンテンツデータが記録される場合がある。
【0005】
このような場合、外部記録媒体と記録装置との接続が行われていなかったり、接続されていなかったりした際には、受信されたコンテンツデータは何処にも記録されずにタイマ処理が終了してしまう。このため、例えば、設定した日時の間のみしか放送されないコンテンツデータを記録することができず、ユーザにとって使い勝手が悪いという問題がある。
【0006】
本発明の課題は、日時に応じて外部から入力されるコンテンツデータの喪失を防ぎ、ユーザの使い勝手を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、接続式の外部記録媒体が接続される接続手段と、コンテンツデータが入力される入力手段と、前記入力手段により入力されたコンテンツデータを記録する記録手段と、前記記録手段の動作を時間制御するタイマ手段と、前記タイマ手段を用いて前記入力手段により入力されたコンテンツデータを前記接続手段に接続された外部記録媒体に記録する際に前記外部記録媒体を前記接続手段が認識できない場合、前記コンテンツデータを前記記録手段に記録させ、前記記録手段への記録後、前記接続手段が外部記録媒体を認識した際に、前記記録手段に記録されている前記コンテンツデータを前記外部記録媒体に記録させる制御手段と、を備える記録装置であること、を特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の記録装置において、前記制御手段は、前記タイマ手段を用いた記録の際に前記接続手段が前記外部記録媒体を認識できた場合、前記外部記録媒体に前記コンテンツデータを記録後、前記記録手段における前記タイマ手段を用いたコンテンツデータの有無を確認し、当該コンテンツデータを前記外部記録媒体に記録させること、を特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の記録装置において、前記記録手段に前記コンテンツデータが記録されている旨を報知する報知手段を備えること、を特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、コンテンツデータが入力される入力手段により入力されたコンテンツデータを記録する記録手段の動作を時間制御するタイマ手段を用いて、前記入力手段により入力されたコンテンツデータを接続式の外部記録媒体が接続される接続手段に接続された外部記録媒体に記録する際、前記外部記録媒体を前記接続手段が認識できない場合、前記コンテンツデータを前記記録手段に記録させ、前記記録手段への記録後、前記接続手段が外部記録媒体を認識した際に、前記記録手段に記録されている前記コンテンツデータを前記外部記録媒体に記録させる制御工程を含む記録方法であること、を特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の発明は、コンピュータを、接続式の外部記録媒体が接続される接続手段、コンテンツデータが入力される入力手段、前記入力手段により入力されたコンテンツデータを記録する記録手段、前記記録手段の動作を時間制御するタイマ手段、前記タイマ手段を用いて前記入力手段により入力されたコンテンツデータを前記接続手段に接続された外部記録媒体に記録する際に前記外部記録媒体を前記接続手段が認識できない場合、前記コンテンツデータを前記記録手段に記録させ、前記記録手段への記録後、前記接続手段が外部記録媒体を認識した際に、前記記録手段に記録されている前記コンテンツデータを前記外部記録媒体に記録させる制御手段、として機能させるためのプログラムであること、を特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、日時に応じて外部から入力されるコンテンツデータの喪失を防ぎ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における記録装置1の概略構成図を示す。
【0014】
図1に示すように、記録装置1は、タイマ手段及び制御手段としての制御部10、DSP(Digital Signal Processor)20、表示部31、操作部32、入力手段としての入力部41、セレクタ42、ADC(Analog Digital Converter)43、DAC(Digital Analog Converter)44、アンプ部45、出力部46などを備えて構成されている。
【0015】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されており、ROM等に記憶されている各種制御プログラムをRAMに展開して、これら制御プログラムとの協働により演算を行い、記録装置1内の各部を統括的に制御する。また、制御部10は、独立した電源供給を受けて現在日時を計時してメイン電源をオン/オフさせ入力部41により入力されたコンテンツデータを記録する内蔵メモリ21の動作を時間制御するプログラムタイマ機能を有していると共に、本実施の形態における後述するタイマ記録処理やデータ転送処理をDSP20と協働して行なう。
【0016】
本実施の形態における制御部10が行なうタイマ記録処理は、操作部32により入力部41を介して入力されるコンテンツデータの記録を開始する開始日時、終了させる終了日時、コンテンツデータの種類等のタイマ記録設定情報が予め設定されている場合において、プログラムタイマ機能を用いて入力部41により入力されたコンテンツデータを後述するUSBコントローラ22に接続されたUSBメモリ2に記録する際にUSBメモリ2をUSBコントローラ22が認識できない場合、コンテンツデータを内蔵メモリ21に記録させ、内蔵メモリ21内にコンテンツデータが記録されている旨を表示部31に表示させる処理である。
【0017】
また、本実施の形態における制御部10が行なうデータ転送処理は、内蔵メモリ21へのコンテンツデータの記録後、USBコントローラ22がUSBメモリ2を認識した際に、内蔵メモリ21に記録されているコンテンツデータをUSBメモリ2に転送して記録させる処理である。
【0018】
DSP20は、制御部10、内蔵メモリ21、USBコントローラ22、ADC43、DAC44と接続されており、制御部10から送信される信号に応じてADC43から入力されるコンテンツデータをDAC44に出力する。また、DSP20は、後述するタイマ記録処理やデータ転送処理を制御部10と協働して行う。
【0019】
内蔵メモリ21は、記録装置1内に設けられたHDD(Hard Disc)や半導体の不揮発性メモリにより構成されており、入力部41からセレクタ42及びADC43を介して入力されるコンテンツデータを記録する記録手段である。
【0020】
USBコントローラ22は、USBメモリ2が接続される接続手段であり、USB端子(USBポート)を有する。DSP20は、USBコントローラ22との協働により、USB端子にUSBメモリ2が接続された場合、USBメモリ2が外された場合等のUSBメモリ2の認識信号を制御部10に送信する、また、DSP20は、USBコントローラ22との協働により、USB端子に接続されたUSBメモリ2に対してUSB規格に従って、USBメモリ2に記録されているコンテンツデータの有無や空き容量の判断を行い、当該判断結果を制御部10に送信すると共に、制御部10からの指示に従ってコンテンツデータの読み出し又はコンテンツデータの書き込み等を行なう。
【0021】
USBメモリ2は、USBコントローラ22に着脱可能な接続式の外部記録媒体であり、不揮発性半導体記憶メモリと、USB転送部等とを有する。USBメモリ2は、USBコントローラ22から給電された電力により動作し、USB転送部によりUSBコントローラ22との間でUSB規格に従ったデータ転送を行い、不揮発性半導体記憶メモリにコンテンツデータの読み込み又は記録がなされる。
なお、本実施の形態においては、接続式の外部記録媒体としてUSBメモリを挙げて説明するが、これに限らない。
【0022】
表示部31は、LCD(Liquid Crystal Display)やLED(Light Emitting Diode)等によって構成され、制御部10から送信される表示データに基づいて各種情報を表示する。本実施の形態において、表示部31は、表示データに基づいて点灯するインジケータを有し、当該インジケータの点灯の有無によって、内蔵メモリ21内にコンテンツデータが記録されているか否かを報知する報知手段としての機能を実現する。
【0023】
操作部32は、電源スイッチ、数字や文字等の入力キーや、各種メニューを選択する選択キー等の各種キーを有するタッチパネル等により構成されており、記録するコンテンツデータの種類や開始日時、終了日時の設定指示を受け付けるキーを有している。押下されたキーに対応する押下信号や、当接されたタッチパネルの位置に対応する位置信号等の操作信号は、制御部10に送信される。
【0024】
入力部41は、ラジオ放送やテレビ放送等の日時に応じて外部から送信されるコンテンツデータを受信するアンテナ部と、ラジオ放送やテレビ放送を選局するチューナ部とを有しており、受信したコンテンツデータをセレクタ42に送信する。
【0025】
本実施の形態において、入力部41により受信され入力されるコンテンツデータは、ラジオ放送を受信した場合には音データ、テレビ放送を受信した場合には音及び画像データを含むものとし、また、これらのデータに関連する番組データや楽曲データ等を含むものであってもよい。
【0026】
セレクタ42は、制御部10からの制御信号に基づき、入力部41が受信し入力されるコンテンツデータに対して切り替えを行い、切り替えられたコンテンツデータをADC43に送信する。
【0027】
ADC43は、セレクタ42から入力されたコンテンツデータをデジタルデータに変換してDSP20に送信する。これは、DSP20がデジタル信号しか処理できないためである。
【0028】
DAC44は、DSP20から受信したデジタルデータをアナログデータに変換してアンプ部45に送信する。アンプ部45は、DAC44から受信したアナログデータを増幅させ、スピーカ等の出力部46に送信する。そして出力部46は、アナログデータに基づき音や画像を出力する。
【0029】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図2、3に、本実施の形態におけるタイマ記録処理のフローチャートを示す。
【0030】
まず、現在の日時がタイマ記録を開始する開始日時であるか否かが判別され(ステップS1)、開始日時でない場合(ステップS1;No)、ステップS1に戻る。
【0031】
現在の日時がタイマ記録を行なう開始日時である場合(ステップS1;Yes)、メイン電源がオンされ(ステップS2)、記録装置1の各部に電源が供給され、セレクタ42が切り替えられる(ステップS3)。
【0032】
そして、USBメモリ2がUSBコントローラ22のUSB端子に接続されているか否かが判別され(ステップS4)、USBメモリ2が接続されている場合(ステップS4;Yes)、USBメモリ2は記録可能な外部記録媒体であるか否か、即ち、コンテンツデータを書き込み可能な外部記録媒体であるか否かが判別される(ステップS5)。
【0033】
USBメモリ2が記録可能な外部記録媒体である場合(ステップS5;Yes)、USBメモリ2に所定の容量のコンテンツデータが記録され(ステップS6)、USBメモリ2には更にコンテンツデータを記録する空き容量があるか否かが判別される(ステップS7)。
【0034】
USBメモリ2に空き容量がある場合(ステップS7;Yes)、現在の日時がタイマ記録を終了する終了日時であるか否かが判別され(ステップS8)、終了日時でない場合(ステップS8;No)、ステップS6に戻る。
【0035】
現在の日時がタイマ記録を終了する終了日時である場合(ステップS8;Yes)、コンテンツデータの記録が停止される(ステップS9)。
【0036】
USBメモリ2には空き容量がない場合(ステップS7;No)、コンテンツデータの記録が停止され(ステップS10)、現在の日時がタイマ記録を終了する終了日時であるか否かが判別され(ステップS11)、終了日時でない場合(ステップS11;No)、ステップS11に戻る。
【0037】
ステップS9後、又は、現在の日時がタイマ記録を終了する終了日時である場合(ステップS11;Yes)、メイン電源がオフされ(ステップS12)、本処理は終了される。
【0038】
一方、USBメモリ2が接続されてない場合(ステップS4;No)、又は、USBメモリ2は記録可能な外部記録媒体でない場合(ステップS5;No)、内蔵メモリ21はコンテンツデータを記録可能であるか否か、即ち、内蔵メモリ21にはコンテンツデータを記録する空き容量があるか否かが判別される(ステップS13)。
【0039】
内蔵メモリ21はコンテンツデータを記録可能である場合(ステップS13;Yes)、内蔵メモリ21に所定の容量のコンテンツデータが記録され(ステップS14)、内蔵メモリ21には更にコンテンツデータを記録する空き容量があるか否かが判別される(ステップS15)。
【0040】
内蔵メモリ21に空き容量がある場合(ステップS15;Yes)、現在の日時がタイマ記録を終了する終了日時であるか否かが判別され(ステップS16)、終了日時でない場合(ステップS16;No)、ステップS14に戻る。
【0041】
現在の日時がタイマ記録を終了する終了日時である場合(ステップS16;Yes)、コンテンツデータの記録が停止され(ステップS17)、ステップS12に移行する。
【0042】
内蔵メモリ21に空き容量がない場合(ステップS15;No)、コンテンツデータの記録が停止され(ステップS18)、現在の日時がタイマ記録を終了する終了日時であるか否かが判別され(ステップS19)、終了日時でない場合(ステップS19;No)、ステップS19に戻る。
【0043】
現在の日時がタイマ記録を終了する終了日時である場合(ステップS19;Yes)、ステップS12に移行する。
【0044】
なお、内蔵メモリ21に空き容量がない場合(ステップS13;NO、又はステップS15;No)、内蔵メモリ21内の全部又は一部を消去して、コンテンツデータを記録する容量を確保してもよい。内蔵メモリ21内のコンテンツデータを消去する際には、日付の古いコンテンツデータを優先して消去することが好ましい。
【0045】
図4に、本実施の形態におけるデータ転送処理のフローチャートを示す。
操作部32により電源スイッチが押下されメイン電源がオンされると(ステップS21)、内蔵メモリ21内に上述したタイマ記録処理によって記録されたコンテンツデータ(以下、タイマ記録データという。)が有るか否かが判別され(ステップS22)、タイマ記録データが無い場合(ステップS22;No)、本処理は終了される。
【0046】
内蔵メモリ21内にタイマ記録データが有る場合(ステップS22;Yes)、表示部31のインジケータが点灯され(ステップS23)、内蔵メモリ21内にタイマ記録データがある旨が報知される。
【0047】
そして、USBメモリ2がUSBコントローラ22のUSB端子に接続されているか否かが判別され(ステップS24)、USBメモリ2が接続されている場合(ステップS24;Yes)、USBメモリ2は記録可能な外部記録媒体であるか否か、即ち、コンテンツデータを書き込み可能な外部記録媒体であるか否かが判別される(ステップS25)。
【0048】
USBメモリ2が接続されてない場合(ステップS24;No)、又は、USBメモリ2は記録可能な外部記録媒体でない場合(ステップS25;No)、ステップS24に戻る。
【0049】
USBメモリ2が記録可能な外部記録媒体である場合(ステップS25;Yes)、内蔵メモリ21からUSBメモリ2へ所定の容量のタイマ記録データが転送されてUSBメモリ2内に記録され(ステップS26)、USBメモリ2には更にタイマ記録データを記録する空き容量があるか否かが判別される(ステップS27)。
【0050】
USBメモリ2に空き容量がある場合(ステップS27;Yes)、内蔵メモリ21内の全てのタイマ記録データがUSBメモリ2に転送完了されたか否かが判別され(ステップS28)、転送完了されていない場合(ステップS28;No)、ステップS26に戻る。
【0051】
USBメモリ2にはタイマ記録データを記録する空き容量がない場合(ステップS27;No)、又は、内蔵メモリ21内の全てのタイマ記録データがUSBメモリ2に転送完了された場合(ステップS28;Yes)、タイマ記録データの転送が停止される(ステップS29)。
【0052】
そして、内蔵メモリ21内の全てのタイマ記録データがUSBメモリ2に転送完了されたか否かが判別され(ステップS30)、転送完了されていない場合(ステップS30;No)、インジケータが点灯されたまま本処理が終了される。
【0053】
内蔵メモリ21内の全てのタイマ記録データがUSBメモリ2に転送完了された場合(ステップS30;Yes)、インジケータが消灯され(ステップS31)、内蔵メモリ21内にタイマ記録データがない旨が報知され、本処理が終了される。
【0054】
以上のように、本実施形態によれば、日時に応じて外部から入力されるコンテンツデータをUSBメモリ2に記録する場合において、ユーザがUSBメモリ2を接続し忘れたりして、USBメモリ2が接続されていなくても、コンテンツデータを内蔵メモリ21に記録して確保することができるため、コンテンツデータの損失を防ぐことができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0055】
また、USBメモリ2が接続されると、内蔵メモリ21に記録されていたコンテンツデータ(タイマ記録データ)を当該USBメモリ2に転送して記録させることができ、内蔵メモリ21に記録されていたタイマ記録データの転送等の作業が不要となり、使い勝手を向上させることができる。
【0056】
また、インジケータの点灯又は消灯により、コンテンツデータが記録されている旨を報知することができるため、ユーザはコンテンツデータが記録されていることを認識することができる。
【0057】
(変形例)
以下、上記実施の形態のタイマ記録処理の変形例を説明する。
本変形例では、上述実施の形態の記録装置1を用いる。このため、記録装置1の概略構成図は省略し、上述実施の形態と異なる構成部分を主として説明する。
【0058】
本実施の形態における制御部10が行なうタイマ記録処理は、操作部32により入力部41を介して入力されるコンテンツデータの記録を開始する開始日時、終了させる終了日時、コンテンツデータの種類等のタイマ記録設定情報が予め設定されている場合において、USBメモリ2がUSBコントローラ22に接続されていない場合には、設定された開始日時から終了日時までの間に入力されたコンテンツデータを内蔵メモリ21に記録させ、USBメモリ2がUSBコントローラ22に接続されている場合には、開始日時から終了日時までの間に入力されたコンテンツデータをUSBメモリ2に記録させた後、内蔵メモリ21に記録されているタイマ記録データをUSBメモリ2に記録させる処理である。
【0059】
次に、本変形例の動作を説明する。
図5、3、6に、本変形例におけるタイマ記録処理のフローチャートを示す。
図5に示すステップS51〜61は、図2に示すステップS1〜11と同様であるため、説明は省略する。また、ステップS54;No又はステップ55;Noの場合に移行する処理は、図3に示すステップS13〜17であり、ステップS17後はステップS66に移行する以外が図3に示すステップS13〜17と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0060】
ステップS59後、即ち、接続されたUSBメモリ2にコンテンツデータが記録された後、内蔵メモリ21内に以前のタイマ記録処理によって記録されたタイマ記録データ(未転送済みのタイマ記録データ)が有るか否かが判別され(ステップS62)、タイマ記録データが無い場合(ステップS62;No)、ステップS66に移行される。
【0061】
内蔵メモリ21内にタイマ記録データが有る場合(ステップS62;Yes)、ステップS63に移行される。ステップS63〜66は、図4に示すステップS26〜29と同様であるため、説明は省略する。
【0062】
ステップS17後、ステップS61;Yes後、又はステップS62;No後、メイン電源がオフされ(ステップS67)、本処理は終了される。
【0063】
以上のように、本変形例によれば、日時に応じて外部から入力されるコンテンツデータをUSBメモリ2に記録する場合において、ユーザがUSBメモリ2を接続し忘れたりして、USBメモリ2が接続されていなくても、コンテンツデータを内蔵メモリ21に記録して確保することができるため、コンテンツデータの損失を防ぐことができ、ユーザの使い勝手を向上させることができると共に、USBメモリ2へのタイマ記録終了後に、内蔵メモリ21に記録されていたコンテンツデータを当該USBメモリ2に記録させることができ、内蔵メモリ21に記録されていたコンテンツデータの転送等の作業が不要となり、使い勝手を向上させることができる。
【0064】
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、適宜変更可能であるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本実施の形態における記録装置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態におけるタイマ記録処理のフローチャートを示す図である。
【図3】本実施の形態におけるタイマ記録処理のフローチャートを示す図である(図2の続き)。
【図4】本実施の形態におけるデータ転送処理のフローチャートを示す図である。
【図5】本実施の形態の変形例におけるタイマ記録処理のフローチャートを示す図である。
【図6】本実施の形態の変形例におけるタイマ記録処理のフローチャートを示す図である(図5の続き)。
【符号の説明】
【0066】
1 記録装置
2 USBメモリ
10 制御部
20 DSP
21 内蔵メモリ
22 USBコントローラ
31 表示部
32 操作部
41 入力部
42 セレクタ
43 ADC
44 DAC
45 アンプ部
46 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続式の外部記録媒体が接続される接続手段と、
コンテンツデータが入力される入力手段と、
前記入力手段により入力されたコンテンツデータを記録する記録手段と、
前記記録手段の動作を時間制御するタイマ手段と、
前記タイマ手段を用いて前記入力手段により入力されたコンテンツデータを前記接続手段に接続された外部記録媒体に記録する際に前記外部記録媒体を前記接続手段が認識できない場合、前記コンテンツデータを前記記録手段に記録させ、前記記録手段への記録後、前記接続手段が外部記録媒体を認識した際に、前記記録手段に記録されている前記コンテンツデータを前記外部記録媒体に記録させる制御手段と、
を備えること、
を特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記タイマ手段を用いた記録の際に前記接続手段が前記外部記録媒体を認識できた場合、前記外部記録媒体に前記コンテンツデータを記録後、前記記録手段における前記タイマ手段を用いたコンテンツデータの有無を確認し、当該コンテンツデータを前記外部記録媒体に記録させること、
を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記記録手段に前記コンテンツデータが記録されている旨を報知する報知手段を備えること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
【請求項4】
コンテンツデータが入力される入力手段により入力されたコンテンツデータを記録する記録手段の動作を時間制御するタイマ手段を用いて、前記入力手段により入力されたコンテンツデータを接続式の外部記録媒体が接続される接続手段に接続された外部記録媒体に記録する際、前記外部記録媒体を前記接続手段が認識できない場合、前記コンテンツデータを前記記録手段に記録させ、前記記録手段への記録後、前記接続手段が外部記録媒体を認識した際に、前記記録手段に記録されている前記コンテンツデータを前記外部記録媒体に記録させる制御工程を含むこと、
を特徴とする記録方法。
【請求項5】
コンピュータを、
接続式の外部記録媒体が接続される接続手段、
コンテンツデータが入力される入力手段、
前記入力手段により入力されたコンテンツデータを記録する記録手段、
前記記録手段の動作を時間制御するタイマ手段、
前記タイマ手段を用いて前記入力手段により入力されたコンテンツデータを前記接続手段に接続された外部記録媒体に記録する際に前記外部記録媒体を前記接続手段が認識できない場合、前記コンテンツデータを前記記録手段に記録させ、前記記録手段への記録後、前記接続手段が外部記録媒体を認識した際に、前記記録手段に記録されている前記コンテンツデータを前記外部記録媒体に記録させる制御手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−233804(P2008−233804A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−77167(P2007−77167)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】