説明

記録装置およびインクタンク

【課題】使用量の多いインクを他のインクと換えて増設して使用することができる記録装置を提供する。
【解決手段】複数の記録ヘッドのうち特定の記録ヘッド(Bk)に対して、対応する装着部以外の装着部に設けられる増設導入口75と、この増設導入口に接続され当該特定の記録ヘッドにインク供給する増設供給経路15とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置およびインクタンクに関し、特に、複数の記録ヘッドを用いて画像を記録可能な記録装置およびインクタンクに関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録装置に使用されているインクの種類は、一般的に、4種類のインクを使用する装置では、Bk(ブラック)・C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)の色が多い。また、5種類のインクを使用する装置では、Bkの色のインクについて、顔料ベースのインクと染料ベースのインクの二種類を使用することがある。これらのブラックインクは、記録画像や、記録媒体の種類によって使い分けられている。さらに、多色を使用する装置では、Bk・C・M・Yのインクの他に、PM(フォトマゼンタ)・PC(フォトシアン)のインクが加わることがある。さらにまた、近年ではG(グリーン)やR(レッド)等のインクも加わり、銀鉛写真に劣らない色調表現が可能な記録装置がある。
【0003】
これらのインクを使用する記録装置のインクタンクは、記録ヘッドと一体であるものや、記録ヘッドと分れているものがある。これらの記録装置は、インクを吐出するための記録ヘッドに対して、安定的にインクを供給する構造になっている。
【0004】
インクタンクは、インクジェット記録装置の用途・目的により搭載されるインクの種類や数が異なる。一般的に多色機になるほど、インクタンクを装着する記録ヘッドが大きくなり、インクジェット記録装置自体の大きさも大きくなる傾向がある。したがって、小型化を望むインクジェット記録装置では、インクタンクの容量(大きさ)は多色機になるほど、制限を受けることになる。
【0005】
一方、記録枚数が増えると、インクの消費量が増えることから、インクタンクの容量が不足するおそれがある。例えば、個人では年賀状等の記録、オフィスでは配布資料等、インクジェット記録装置では低コストで記録できるため、大量にインクを消費することがある。また、最近では、ネットワークに直接接続可能なプリンタも提供され、数人で一台のインクジェット記録装置を使用する等、幅広く使用されている。このとき、文字等の記録に使用されるBk(ブラック)インクは、消費がより多くなることがある。この場合、Bkインクは、他のカラーインクに比べて消費が多くなり、Bkインクのインクタンクが空になることが、他のカラーインクに比べて早くなる。すなわち、Bkインクのインクタンクのみが早く消費され、インクタンク交換の回数が多くなることがある。そして、Bkインクのインクタンクが空になると、記録がストップすることになる。
【0006】
Bkインクのインク切れや、インク切れによる記録停止を回避する方法として、Bkインク専用装置を提供するという方法もあるが、生産コストや需要の面で問題が生じる。すなわち、インクジェット記録装置の利点は、低コストで高精細なカラー記録が出来る点であるため、Bkインク専用装置では、これらを達成することができないことがある。
【0007】
そこで、Bkインクが少なくなった場合、カラーインクC,M,Yを使用して自動的にプロセスブラックを作成して記録する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この技術によれば、Bkインクの残量が設定値以下になると、カラーインクをBkインクに混合して、黒色を記録することにより、インク切れまでの時間を稼いでいる。
【0008】
【特許文献1】特開2001−38929号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述のようにBkインク以外のカラーインクを用いて黒色を記録するいわゆるプロセスブラックは、黒の色味が顔料ベースのインクを使用した場合と比較して黒味が劣るおそれがある。また、プロセスブラックを使用するには、カラーインクを使用して混合するため、Bk以外のインクも消費が早くなることになる。
【0010】
本発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、使用量の多いインクを他のインクと換えて増設して使用することができる記録装置およびインクタンクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための本発明の記録装置は、インクの供給口が設けられたインクタンクが装着される装着部と、この装着部に設けられ前記供給口が接続される導入口と、この導入口に接続される供給経路と、この供給経路を介してインクタンクからのインクが供給される記録ヘッドのそれぞれ複数を用いて画像を記録可能な記録装置において、前記複数の記録ヘッドのうち特定の記録ヘッドに対して、対応する装着部以外の装着部に設けられる増設導入口と、この増設導入口に接続され当該特定の記録ヘッドにインク供給する増設供給経路とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の記録装置によれば、対応する装着部以外の装着部に装着される特定の記録ヘッドに対応するインクタンクのインクを特定の記録ヘッドに供給できる。この結果、同一の記録装置であっても、より多く使用するインクを他のインクと換えて増設して使用することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用可能なシリアルスキャンタイプのインクジェット記録装置の概略構成図である。本実施形態における記録装置は、供給経路を介してインクタンクからのインクが供給される記録ヘッドのそれぞれ複数を用いて画像が記録可能である。図1において、100は、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドの搭載が可能なキャリッジである。キャリッジ100の装着部には、後述するインクを収容するインクタンク1、2、3および4が装着されている。また、キャリッジ100の装着部には、インク供給経路が形成されている。52はフレキシブルケーブルであり、記録装置本体の背面に取り付けられた制御基板と、キャリッジ100上に搭載された記録ヘッドとを電気的に接続する。53Aは、不図示のキャリッジモータ(CRモータ)の駆動力を伝えるモータプーリであり、このモータプーリ53Aとプーリ53Bとの間に駆動ベルト54が架け渡されている。駆動ベルト54はキャリッジ100に連結されており、これにより、駆動ベルト54を介してキャリッジ100が矢印Xの主走査方向に往復移動される。55は紙送りローラであり、不図示の紙送りモータ(LFモータ)からの駆動力により、記録媒体としての用紙を主走査方向と交差する副走査方向(本例の場合は、主走査方向と直交する矢印Y方向)に搬送する。
【0014】
図2は、本実施形態のインクジェット記録装置のインクタンクを模式的に示したものである。図2では、Bk、Y、M、Cの4色のインクタンク1、2、3、4をそれぞれ配置した例である。すなわち、通常のブラックインク、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクの4色インクを用いた記録を行なう場合の配置を示している。71、72、73、74はそれぞれインクタンク1、2、3、4に設けられ、インクを取り出すための供給口を示している。61、62、63、64はそれぞれキャリッジ100に設けられたインク導入口を示し、供給口71、72、73、74にそれぞれ接続されている。このインク導入口からキャリッジ100に設けられたインク供給経路を通じて、記録ヘッド120にインクが供給される。また、インクタンクには、残量検知用のプリズムを搭載したインク残量検知用プリズム10を備えている。インク残量検知用プリズム10により、インク切れを事前に知らせることで記録途中のインク切れなどを防止している。
【0015】
図3(a)および(b)は、図2に示すBkインクタンク1の他に、Yインクタンク2の装着部に、Yインクタンクに変えてBkインクタンク5を増設した場合の説明図である。Bkインクタンク5から記録ヘッド12へのインクの供給は、Yインクの導入口62をそのまま使用することが出来ない。したがって、180度向きを回転させた位置に、導入口62とは別の増設Bkインクタンク用の増設インク導入口65が設けられている。この導入口65により、供給口75からインクタンク5のインクを取り出し、増設供給経路15を通って記録ヘッド120にインクが供給される。
【0016】
図3(b)は、図3(a)のインクタンクと、インク供給経路および記録ヘッドの配置を模式的に示した図である。増設したインクタンク5から記録ヘッドへの増設供給経路15は、図に示すとおり、通常のBkインクタンク1用のインク導入口61からの供給経路11と途中で合流し、Bk記録ヘッド121へ連通している。また、使用しないYインクのインク供給経路12と連通するYインクのインク導入口62の箇所は、インク導入口キャップ9によりキャップされる。このキャップ9は、インク導入口を閉塞可能なキャップである。インク導入口キャップ9は、増設されたインクタンク5の底表面に予め設けられていてもよい。すなわち、増設されたインクタンクが装着されたとき、使用しない導入口62を塞ぐことになる。また、キャップ9はインクタンクと別体キャップとして、増設されたインクタンク5を使用する場合に必要に応じて装着してもよい。さらに、キャップ9は、装置に予め設けられていてもよい。なお、このキャップ9は、インクが接触することがあるため、耐インク性の材料であることが好ましい。
【0017】
また、増設されたインクタンク5のインク残量検知用プリズム10は、Yインクタンクの反対側に新たに設けられている。増設されたBkインクタンク5を装着した場合のインク残量検知により、通常のBkインクタンク1と増設されたBkインクタンク5の両方のインクが無くなった場合にのみ記録停止をする。すなわち、どちらか一方のインクのみがなくなった場合に記録を停止するのではなく、双方のインクタンクが空になった場合のみ記録が停止される。また、インク残量の表示は、通常Bkインクタンク1と増設Bkインクタンク5のそれぞれを検知して表示することが好ましい。これらを表示するソフトは、プリンタドライバに組み込んでもよい。また、本実施形態において、通常のYインクタンク2が装着されているのか、増設されたBkインクタンク5が装着されているのかは、本体にセンサ等の認識する機構を設け、自動認識する。しかしながら、この認識は、作業者が目視等で行なっても良い。
【0018】
以上、4色インクの記録装置において、Bkインクタンクを増設する方法を述べたが、本発明の記録装置は4色インクの記録装置に限定されるものではない。すなわち、2色または3色インクの記録装置であっても、5色以上のインクを使用する装置であっても同様にBkインクタンクを増設することができる。このように、本実施形態の装置は、複数の記録ヘッドのうち特定の記録ヘッドに対して、対応する装着部以外の装着部に設けられる増設導入口と、この増設導入口に接続され当該特定の記録ヘッドにインク供給する増設供給経路とを有するものである。
【0019】
また、Bkインク以外の色のインクを多量に使用する場合に対応する装置であれば、Bkインクタンク以外の色のインクタンクも同様に、増設供給経路を設けることにより適用することができる。
【0020】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、YインクのインクタンクをBkインクのインクタンクに増設した記録装置を説明したが、本発明では、YインクのインクタンクをBkインクのインクタンクに変えるものに限定されない。すなわち、Yインクのインクタンクのみならず、他のインクのインクタンク、例えば、MやCのインクのインクタンクのいずれかをBkインクのインクタンクに変更してもよい。また、Yインク、Mインク、Cインクのインクタンクのいずれか1つのインクタンクだけでなく、YインクとMインク等の2つのインクタンクをBkインクのインクタンクに変えてもよい。さらに、Y、M、Cインクの全てのインクタンクをBkインクのインクタンクに変えてもよい。
【0021】
図4(a)および(b)は、図2に示すBkインクタンク1の他に、Yインクタンク2およびMインクタンク3の装着部に、YインクタンクおよびMインクタンクに変えてBkインクタンク5および6を増設した場合の説明図である。
【0022】
Bkインクタンク5およびBkインクタンク6へのインクの供給は、Yインクの導入口62およびMインクの導入口63の向きを180度回転させた位置に、導入口62および63とは別の増設Bkインクタンク用の増設導入口65および66が設けられている。この導入口65および66により、供給口75および76からインクタンク5および6のインクを取り出し、増設供給経路15および16を通って記録ヘッド120にインクが供給される。
【0023】
図4(b)は、図4(a)のインクタンクと、インク供給経路および記録ヘッドの配置を模式的に示した図である。増設したインクタンク6から記録ヘッドへの増設供給経路16は、インクタンク5からの増設供給経路15と同様に、通常のBkインクタンク1用のインク導入口61からの経路11と途中で合流している。したがって、増設供給経路15および16は供給経路11と合流することにより、Bk記録ヘッド121へ連通している。また、供給経路13は使用されないため、Mインクのインク導入口63は、インク導入口キャップ9によりキャップされる。
【0024】
なお、通常のBkインクタンク1と増設されたBkインクタンク5および6の全てのインクが無くなった場合にのみ記録停止をする。また、インク残量の表示は、通常Bkインクタンク1と増設Bkインクタンク5および6のそれぞれを検知して表示することが好ましい。
【0025】
図5(a)および(b)は、図2に示すBkインクタンク1の他に、Yインクタンク2、Mインクタンク3、Cインクタンク4の装着部に、Bkインクタンク5、6および7を増設した場合の説明図である。
【0026】
図4に示した形態に加え、Cインクタンク4もBkインクタンクに変えているため、さらにCインクの導入口64の向きを180度回転させた位置に、増設Bkインクタンク用の増設導入口67が設けられている。この導入口67により、供給口77からインクタンク7のインクを取り出し、増設供給経路17を通って記録ヘッド120にインクが供給される。
【0027】
図5(2)は、図5(1)のインクタンクと、インク供給経路および記録ヘッドの配置を模式的に示した図である。増設したインクタンク7から記録ヘッドへの増設供給経路17は、インクタンク5および6からの増設供給経路15および16と同様に、通常のBkインクタンク1用のインク導入口61からの供給経路11と途中で合流している。したがって、増設供給経路15、16および17は、供給経路11と合流することにより、Bk記録ヘッド121へ連通している。また、供給路12、13および14は使用されないため、導入口62、63および64は、インク導入口キャップ9によりキャップされる。
【0028】
なお、通常のBkインクタンク1と増設されたBkインクタンク5、6および7の全てのインクが無くなった場合にのみ記録停止をする。また、インク残量の表示は、通常Bkインクタンク1と増設Bkインクタンク5、6および7のそれぞれを検知して表示することが好ましい。
【0029】
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態では、カラー色のインクタンク1つにつきBkインクタンクを1つ交換した形態であったが、本発明の記録装置は、カラー色のインクタンク2つに大容量化したBkインクタンクを装着してもよい。すなわち、収容量が異なるインクタンクが装着可能なものであってもよい。
【0030】
図6(a)は、Yインクタンク2とMインクタンク3との装着部に、大量化したBkインクタンク8を増設した場合の説明図である。
【0031】
増設導入口68から連通したインク供給経路は、Bkインクタンク1の供給経路11と途中で合流し、Bk記録ヘッド121へ連通する。また、Yインクタンク2とMインクタンク3とが接続された供給経路12および13は使用しないため、Yインクタンク2とMインクタンク3の導入口62および63はキャップ9によりキャップされる。
【0032】
図6(b)は、Yインクタンク2、Mインクタンク3およびCインクタンク4との装着場所に、大量化したBkインクタンク8を増設した場合の説明図である。
【0033】
増設導入口69から連通したインク供給経路は、Bkインクタンク1の供給経路11と途中で合流し、Bk記録ヘッド121へ連通する。また、Yインクタンク2、Mインクタンク3およびCインクタンクの導入口62、63および64はキャップ9によりキャップされる。
【0034】
(第4の実施形態)
第1および第2の実施形態では、カラー色のインクタンク1つとBkのインクタンク1つとを変えたが、本発明はインクタンク1つを変えることなく、カラー色とBk色のインクを有するインクタンクに変えてもよい。
【0035】
図7(a)および(b)は、Yインクのインクタンク、Mインクのインクタンク、Cインクのインクタンクをそれぞれ、Bkインクのとの2色を一体型にしたインクタンクに変えた場合の説明図である。この一体型のインクタンクは、本来のカラー色のインク量を1/2に減量し、減量したカラーインクの容量である1/2をBkインクとしたものである。
【0036】
5aはYインクのインク量とBkインクのインク量が1/2ずつのインクタンクを示している。同様に、6aはMインクのインク量とBkインクのインク量が1/2ずつのインクタンクを、7aはCインクのインク量とBkインクのインク量が1/2ずつのインクタンクを、それぞれ示している。また、62a、63a、64a、65a、66a、67aは、それぞれのインクの導入口を示している。
【0037】
図7(b)は、図7(a)のインクタンクと、インク供給経路および記録ヘッドの配置を模式的に示した図である。増設したインクタンク5aから記録ヘッドへのBkインクの増設供給経路15aは、図に示すとおり、通常のBkインクタンク1用のインク導入口61からの供給経路11と途中で合流し、Bk記録ヘッド121へ連通している。同様に、インクタンク6aからのBkインクの増設供給経路16aおよびインクタンク7aからのBkインクの増設供給経路17aも、供給経路11と途中で合流している。
【0038】
なお、本実施形態では、カラーインクとBkインクのインクタンクが一体型のものを説明したが、カラーインクとBkインクが別体型のインクタンクであってもよい。また、本実施形態では、カラーインクとBkインクが1/2ずつの量であるものを説明したが、インクの量は1/2に限定されず、Bkインクが多いものであっても、カラーインクが多いものであってもよい。
【0039】
(他の実施形態)
上述した実施形態では、シリアルタイプの記録装置を用いたが、本発明は、記録媒体の記録領域の幅方向全域に渡って延在する長尺な記録ヘッドを用いて、画像を記録するいわゆるフルラインタイプの記録装置であってもよい。
【0040】
さらに、上述した実施形態では、インク供給経路はキャリッジに形成された装着部に設けられているが、他の箇所に設けられても良い。すなわち、フルラインタイプの記録装置の場合には、記録装置本体に設けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置の概略構成図である。
【図2】従来のインクタンクの配置を模式的に示す図である。
【図3】(a)(b)は、本発明の第1の実施形態のインクタンクを模式的に示す図である。
【図4】(a)(b)は、本発明の第2の実施形態のインクタンクを模式的に示す図である。
【図5】(a)(b)は、本発明の第2の実施形態のインクタンクを模式的に示す図である。
【図6】(a)(b)は、本発明の第3の実施形態のインクタンクを模式的に示す図である。
【図7】(a)(b)は、本発明の第4の実施形態のインクタンクを模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0042】
1 Bkインクタンク
2 Yインクタンク
3 Mインクタンク
4 Cインクタンク
5 増設Bkインクタンク
9 インク導入口キャップ
11、12、13、14、15 インク供給経路
120 記録ヘッド
61、62、63、64、65 インク導入口
71、72、73、74、75 インク供給口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクの供給口が設けられたインクタンクが装着される装着部と、この装着部に設けられ前記供給口が接続される導入口と、この導入口に接続される供給経路と、この供給経路を介してインクタンクからのインクが供給される記録ヘッドのそれぞれ複数を用いて画像を記録可能な記録装置において、
前記複数の記録ヘッドのうち特定の記録ヘッドに対して、対応する装着部以外の装着部に設けられる増設導入口と、この増設導入口に接続され当該特定の記録ヘッドにインク供給する増設供給経路とを有する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記特定の記録ヘッドに対応するインクタンクは、ブラックインクを収容することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記対応する装着部以外の装着部は、前記対応する装着部に装着されるインクタンクとはインクの収容量が異なるインクタンクを装着可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記対応する装着部以外の装着部は、前記対応する装着部に装着されるインクタンクを向きを変えて装着可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
【請求項5】
前記装着部に装着されるインクタンクの供給口と接続されない前記導入口を閉塞可能なキャップを備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の記録装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の記録装置に装着可能なインクタンクであって、
前記対応する装着部以外の装着部に装着されるインクタンクは、当該装着部に対応する記録ヘッドのインクと前記特定の記録ヘッドに対応するインクとを収容することを特徴とするインクタンク。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の記録装置に装着可能なインクタンクであって、
前記対応する装着部以外の装着部に装着されるインクタンクは、当該装着部に対応する記録ヘッドのインクを収容し、前記増設導入口を閉塞可能なキャップを備えることを特徴とするインクタンク。
【請求項8】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の記録装置に装着可能なインクタンクであって、
前記対応する装着部以外の装着部に装着されるインクタンクは、前記特定の記録ヘッドのインクを収容し、前記導入口を閉塞可能なキャップを備えることを特徴とするインクタンク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−149565(P2008−149565A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−339954(P2006−339954)
【出願日】平成18年12月18日(2006.12.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】