説明

記録装置

【課題】詰まった被記録媒体へのアクセスの容易性、該アクセスの際に異物が内部に入る虞およびケースの強度を考慮した記録装置を提供すること。
【解決手段】記録装置(2)は、被記録媒体(P)を送り方向へ送る送り手段16と、被記録媒体(P)が送られる経路である送り経路23と、該送り経路23を覆うケース3と、前記送り経路23において被記録媒体(P)が詰まった場合に、詰まった被記録媒体(P)を前記ケース3の内部の前記送り経路23から除去するために前記ケース3に設けられた第1開口部4と、該第1開口部4を覆う開閉可能なカバー部材6と、を備え、前記第1開口部4は前記ケース3の前面に設けられており、前記カバー部材6は前方へ倒れるようにして開く構成であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被記録媒体が送られる経路に詰まった被記録媒体を取り除くために設けられた開口部と、該開口部を覆うカバーとを備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
【背景技術】
【0002】
従来では、特許文献1に示す如く、画像形成装置は、搬送手段と、搬送経路と、ケースと、開口部と、カバーと、を備えていた。このうち、前記搬送手段は、ローラーを有しており、記録紙を送り方向へ送ることができるように設けられていた。また、前記搬送経路は、記録紙を送り方向へ案内することができるように構成されていた。またさらに、前記ケースは、装置全体を覆うように設けられていた。また、前記開口部は、前記ケースの上面に設けられていた。また、前記カバーは、前記ケースの上面において、前記開口部を開閉可能に覆うことができるように設けられていた。
そして、記録紙が前記搬送経路において詰まった際、ユーザーは前記カバーを開いて、前記開口部を介してケースの内部に手を入れて詰まった記録紙を取り除くことができるように構成されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−307285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記開口部が前記ケースの上面に設けられているので、ユーザーが記録紙を取り除く際、うっかり前記ケースの外で落としたクリップ等の異物が、前記開口部を介して前記ケースの内部に入ってしまう虞がある。係る場合、動作不良等の不具合が生じ、装置として致命的である。また、前記画像形成装置の上面にスキャナー等の重量物が設けられている構成である場合、前記詰まった記録紙を取り除くためには、前記スキャナー等の重量物を持ち上げる必要がある。係る場合、ユーザーが前記開口部を介して記録紙が詰まった箇所にアクセスすることが容易ではない。またさらに、前記開口部を前記ケースの上面に設ける場合、通常、記録紙の広い範囲が見えるように前記開口部を大きく設ける。そのため、前記ケースの剛性がその分低下する虞がある。つまり、前記ケースの強度不足の問題が生じる。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、詰まった被記録媒体へのアクセスの容易性、該アクセスの際に異物が内部に入る虞およびケースの強度を考慮した記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体を送り方向へ送る送り手段と、被記録媒体が送られる経路である送り経路と、少なくとも前記送り経路を覆うケースと、前記送り経路において被記録媒体が詰まった場合に、詰まった被記録媒体を前記ケースの内部の前記送り経路から除去するために前記ケースに設けられた第1開口部と、該第1開口部を覆う開閉可能なカバー部材と、を備え、前記第1開口部は、動作指示が入力される操作部が設けられている側を前とした場合の前記ケースの前面に設けられており、前記カバー部材は前方へ倒れるようにして開く構成であることを特徴とする。
【0007】
本態様によれば、前記第1開口部は前記ケースの前面に設けられている。従って、ユーザーが前記ケースの外でクリップ等の異物を落としてしまった場合であっても、該異物が前記ケースの内部に入ってしまう虞がない。
また、上面に開口部が設けられている構成と比較して、一般的にケースの上面に設けられるスキャナー等の重量物を持ち上げる必要がない。そのため、ユーザーは、前記第1開口部から前記詰まった被記録媒体へ容易にアクセスすることができる。
【0008】
またさらに、被記録媒体の送り方向下流側から上流側へ向かってアクセスするように前記第1開口部を配設することが可能である。ここで、上面に設けた場合は、通常、被記録媒体の広い範囲の面が見えるように大きく開口部を配設する。従って、前記第1開口部を前面に設けることにより、上面に設けた場合と比較して、開口部の大きさを小さくすることができる。そして、小さくした分、前記ケースの強度を高めることができる。その結果、前記ケースが強度不足となる虞がない。
また、前記カバー部材は前方へ倒れるようにして開くので、前記ケースの上面に設けられるスキャナー等によって開閉が妨げられる虞がない。さらに、カバーの下端が上方へ開く構成と比較して、開いた状態の前記カバー部材が邪魔にならないので、ユーザーは、前記第1開口部を介して前記ケースの内部を容易に見ることができる。
【0009】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、被記録媒体に対してインクを吐出して記録する構成であり、前記ケースの内部の所定位置に装着されたインクカートリッジを前記所定位置から取り外すために前記ケースに設けられた第2開口部を備えており、該第2開口部は、前記ケースの前面に設けられており、前記カバー部材は、前記第2開口部をも覆う構成であることを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記カバー部材は前記第2開口部を覆うカバーをも兼ねるので、その分だけ部品点数を少なくすることができる。また、その分コストを抑えることができる。
またさらに、一つの前記カバー部材を開くだけで、前記第1開口部および前記第2開口部へアクセスすることができ、操作性がよい。つまり、前記カバー部材を開くだけで、被記録媒体の詰まりに対応することができ、インクカートリッジの交換にも対応することができる。
【0010】
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記ケースの上面には、画像を読み取る読み取り装置が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記ケースの上面に前記読み取り装置が設けられている場合に、前記第1開口部が前記ケースの前面に設けられている構成は特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施例のカバー部材が閉じた状態のプリンター全体を示す前方斜視図。
【図2】本実施例のカバー部材が開いた状態のプリンター全体を示す前方斜視図。
【図3】本実施例のプリンター内部の概略を示す側断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本実施例のカバー部材6が閉じた状態のプリンター複合機1全体を示す前方斜視図である。また、図2に示すのは、本実施例のカバー部材6が開いた状態のプリンター複合機1全体を示す前方斜視図である。またさらに、図3に示すのは、本実施例のプリンター複合機1の内部の概略を示す側断面図である。
【0013】
図1〜図3に示す如く、本実施例のプリンター複合機1は、プリンター本体2と、媒体搬送装置33とを備えている。このうち、プリンター本体2は、スキャナー部12と、操作部9と、載置部13と、送り手段16と、送り経路23と、記録部25と、第1排出スタッカー31と、ケース3と、カバー部材6と、を備えている。
スキャナー部12は、プリンター本体2における媒体搬送装置33側である上方(Z軸の矢印方向)に配設されている。ここで、Z軸は、鉛直方向である。
【0014】
そして、スキャナー部12は、媒体搬送装置33によって、送られた用紙Sの面に記録された写真や文書等の情報を読み取ることができるように構成されている。また、操作部9は、表示部11と、ボタン10とを有している。そして、ユーザーがボタン10や表示部11によって指示を入力する操作して、プリンター複合機1の設定条件の変更や、各種実行指示をすることができるように設けられている。
尚、本実施例において、プリンター複合機1における操作部9が設けられている側がプリンター複合機1の前側である。つまり、正面(前面3a)である。
【0015】
またさらに、載置部13は、被記録媒体の一例である用紙Pを載置することができるように設けられている。本実施例では第1載置部14と、第2載置部15とがある。第1載置部14は、プリンター本体2の後方に設けられたペーパーサポート14aおよびホッパー14bである。このうち、ホッパー14bは、上方(Z軸の矢印方向)を中心に下方が後述する第1ローラー17に対して接離移動することができるように構成されている。一方、第2載置部15は、プリンター本体2の下方に着脱可能に設けられたカセット部15aである。
【0016】
また、送り手段16は、載置部13に載置された用紙Pを記録部25へ送ることができるように設けられている。具体的に、本実施例の送り手段16は、第1ローラー17と、第2ローラー18と、第3ローラー19と、第1ローラー対21と、第2ローラー対22とを有している。このうち、第1ローラー17は、第1ローラー17に対してホッパー14bの下方が接近したとき、最上位の用紙Pと接触し、送り方向下流側の第2ローラー18へ送ることができるように設けられている。
【0017】
また、第3ローラー19は、カセット部15aに対して接離移動可能なアーム部20の自由端に設けられている。そして、カセット部15aにおける最上位に用紙Pと接触し、用紙Pを送り方向下流側の第2ローラー18へ送ることができるように設けられている。またさらに、第2ローラー18は、第1ローラー17および第3ローラー19によって送られてきた用紙Pをさらに下流側の第1ローラー対21へ送ることができるように設けられている。
【0018】
また、第1ローラー対21は、記録時の送り方向下流側(Y軸の矢印方向)の記録部25および第2ローラー対22へ用紙Pを送ることができるように設けられている。またさらに、第2ローラー対22は、記録部25より記録時の送り方向下流側に設けられており、記録部25によって記録された用紙Pを第1排出スタッカー31へ排出することができるように設けられている。
【0019】
またさらに、送り経路23は、用紙Pが送られる経路であり、案内部材によって構成されている。具体的には、用紙Pを載置部13から記録部25を介して第1排出スタッカー31まで案内することができるように構成されている。
また、記録部25は、送り手段16によって送られた用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行することができるように構成されている。具体的には、記録部25は、キャリッジ26と、記録ヘッド27と、媒体支持部28とを有している。
【0020】
このうち、キャリッジ26は、一例として図示しないモーターの動力によって用紙Pの幅方向Xに延設された図示しないガイド部材にガイドされながら移動することができるように構成されている。また、記録ヘッド27は、キャリッジ26における用紙Pと対向する側に設けられている。さらに、記録ヘッド27における用紙Pと対向する面には、インクを吐出するノズル(図示せず)が形成されている。またさらに、媒体支持部28は、記録ヘッド27と対向する位置に設けられており、用紙Pと記録ヘッド27との間の距離を所定の長さに保つことができるように構成されている。
またさらに、第1排出スタッカー31は、記録された用紙Pを載置することができるように設けられている。また、第1排出スタッカー31は伸縮自在に設けられている。
【0021】
尚、送り経路23とは別に、用紙Pの裏表を反転させるための表裏反転用経路24が設けられている。両面記録モードの場合、用紙Pの表面に対しての記録後に、第1ローラー対21および第2ローラー対22によって用紙Pは、記録時の送り方向Yと逆方向へ逆送りされる。そして、表裏反転用経路24へ送られ、第2ローラー18の下側から上側へ回り込んで再び第1ローラー対21へ送られる。この際、既に記録された表面が媒体支持部28側となり、まだ記録されていない裏面が記録ヘッド27側となる。そして、第1ローラー対21によって記録時の送り方向下流側へ送られ、記録部25によって裏面に対して記録が実行されるように構成されている。
【0022】
また、ケース3は、プリンター本体2の筐体である。送り経路23等を覆うように構成されている。
図2に示す如く、本実施例では、ケース3の前面3aに第1開口部4と、第2開口部5とが形成されている。このうち、第1開口部4は、送り経路23に用紙Pが詰まった場合において該詰まった用紙Pを送り経路23から取り除くために設けられたものである。ユーザーが、第1開口部4から送り経路23における用紙Pが詰まった箇所(例えば第1ローラー対21近傍)へアクセスして詰まった用紙Pを取り除く処理を行う。
【0023】
一方、第2開口部5は、記録ヘッド27へインクを供給するインクカートリッジ8がケース3の内部のインクカートリッジ8の装着位置である第1所定位置Aへ取り付けられており、インクカートリッジ8を交換するために設けられたものである。ユーザーが、第2開口部5から第1所定位置Aへアクセスして空になったインクカートリッジ8を取り外し、インクが充填されている別のインクカートリッジ8(新しいインクカートリッジ)を第1所定位置Aへ取り付ける交換処理を行う。
【0024】
またさらに、カバー部材6は、ケース3の前面3aに開閉可能に取り付けられている。また、一対のヒンジ部7を中心に上方(Z軸の矢印方向)の自由端側が前方へ倒れるようにして開くように構成されている。さらに、本実施例において、カバー部材6が閉まった状態では、カバー部材6が、第1開口部4および第2開口部5を覆うように構成されている。
【0025】
一方、媒体搬送装置33は、プリンター本体2の上方(Z軸の矢印方向)に配設されている。詳しい図示は省略するが、プリンター本体2側のスキャナー部12と対向する第2所定位置に対して第3載置部34に載置された用紙Sを搬送経路(図示せず)によって送ることができるように設けられている。そして、スキャナー部12によって用紙Sの面に記録された情報が読み取られる。その後、媒体搬送装置33は、用紙Sを第2排出スタッカー35まで送って排出することができるように設けられている。
【0026】
図2に示す如く、本実施例において、プリンター本体2の前面3aに設けられたカバー部材6を開けることにより、第1開口部4および第2開口部5が現れる。従って、ユーザーは、第1開口部4からアクセスして詰まった用紙Pを取り除くことができる。また、インクカートリッジ8を交換することもできる。つまり、一のカバー部材6を開くだけで、用紙詰まり、およびインク切れの両方に対応することができる。その結果、第1開口部4および第2開口部5が別々のカバーによって覆われている構成と比較して、操作性がよい。また、部品点数を減らすことができ、コストも抑えることができる。
【0027】
また、図3に示す如く、インクカートリッジ8からキャリッジ26の記録ヘッド27へインクを供給するために、インクカートリッジ8側から延びたインクチューブ29がキャリッジ26に接続されている。
またさらに、図2および図3に示す如く、第1開口部4から送り経路23へアクセスする経路上に、保護部材32が設けられている。
【0028】
保護部材32は、ケース3の外部から第1開口部4を介して内部を見て、キャリッジ26に接続されたインクチューブ29を覆うように形成されている。従って、ユーザーが第1開口部4から手を入れて送り経路23へアクセスした際、ユーザーの手がインクチューブ29に触れることを防止することができる。その結果、ユーザーの手が、例えば、インクチューブ29に付着したインクミストによって汚れる虞がない。また、インクチューブ29が破損する虞や、インクチューブ29がキャリッジ26から引き抜かれてしまう虞がない。またさらに、インクチューブ29と同様に引き回されている配線ケーブル30がキャリッジ26から引き抜かれてしまう虞がない。
【0029】
また、本実施例の第1開口部4は、プリンター本体2のケース3における前面3aに設けられている。従って、カバー部材6を開いて詰まった用紙Pを取り除く際、ケース3の外でクリップ等の異物を落としてしまった場合であっても、該異物がケース3の内部に入ってしまう虞がない。
またさらに、本実施例では、プリンター本体2の上面にスキャナー部12が設けられている。本実施例の第1開口部4は、プリンター本体2のケース3における前面3aに設けられているため、ユーザーは、比較的重たいスキャナー部12を上方(Z軸の矢印方向)へ揺動させる必要がない。その結果、送り経路23における詰まった用紙Pが位置する箇所へ容易にアクセスすることができる。
【0030】
また、ケース3の前面3aに第1開口部4を設けることにより、ユーザーは、詰まった用紙Pを取り除く際、用紙Pの送り方向下流側から上流側へ向かってアクセスするように構成することができる。ここで、開口部を上面に設けた場合は、通常、用紙Pの広い範囲の面が見えるように大きく開口部を配設する。従って、第1開口部4をケース3の前面3aに設けることにより、上面に設けた場合と比較して、第1開口部4の大きさを小さくすることができる。
【0031】
そして、前記小さくした分、ケース3の強度を高めることができる。その結果、ケース3が強度不足となる虞がない。
またさらに、カバー部材6は前方へ倒れるようにして開くので、ケース3の上面に設けられるスキャナー部12や媒体搬送装置33等によって開閉が妨げられる虞がない。さらに、カバーの下端が上方へ開く構成と比較して、開いた状態のカバー部材6が邪魔にならないので、ユーザーは、第1開口部4を介してケース3の内部を容易に見ることができる。
【0032】
本実施例の記録装置としてのプリンター本体2は、被記録媒体の一例である用紙Pを送り方向へ送る送り手段16と、用紙Pが送られる経路である送り経路23と、少なくとも送り経路23を覆うケース3と、送り経路23において用紙Pが詰まった場合に、詰まった用紙Pをケース3の内部の送り経路23から除去するためにケース3に設けられた第1開口部4と、第1開口部4を覆う開閉可能なカバー部材6と、を備え、第1開口部4は、動作指示が入力される操作部9が設けられている側を前とした場合のケース3の前面3aに設けられており、カバー部材6は前方へ倒れるようにして開く構成であることを特徴とする。
【0033】
また、本実施例において、用紙Pに対してインクを吐出して記録する構成であり、ケース3の内部の所定位置である第1所定位置Aに装着されたインクカートリッジ8を第1所定位置Aから取り外すためにケース3に設けられた第2開口部5を備えており、第2開口部5は、ケース3の前面3aに設けられており、カバー部材6は、第2開口部5をも覆う構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施例において、ケース3の上面には、画像を読み取る読み取り装置としてのスキャナー部12が設けられていることを特徴とする。
【0034】
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
上記実施例では、インクカートリッジ8をケース3の内部の所定位置Aに取り付ける構成であるが、ケース3の外部に別途設けられたインクタンクからケース3の内部のキャリッジ26にインクを供給する構成でもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 プリンター複合機、2 プリンター本体、3 ケース、3a 前面、
4 第1開口部、5 第2開口部、6 カバー部材、7 ヒンジ部、
8 インクカートリッジ、9 操作部、10 ボタン、11 表示部、
12 スキャナー部(読み取り装置)、13 載置部、14 第1載置部、
14a ペーパーサポート、14b ホッパー、15 第2載置部、
15a カセット部、16 送り手段、17 第1ローラー、18 第2ローラー、
19 第3ローラー、20 アーム部、21 第1ローラー対、22 第2ローラー対、
23 送り経路、24 表裏反転用経路、25 記録部、26 キャリッジ、
27 記録ヘッド、28 媒体支持部、29 インクチューブ、30 配線ケーブル、
31 第1排出スタッカー、32 保護部材、33 媒体搬送装置、34 第3載置部、
35 第2排出スタッカー、A インクカートリッジの装着位置(第1所定位置)、
P プリンター本体で送られる用紙、S 媒体搬送装置で送られる用紙、X 幅方向、
Y 記録時の送り方向、Z 鉛直方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録媒体を送り方向へ送る送り手段と、
被記録媒体が送られる経路である送り経路と、
少なくとも前記送り経路を覆うケースと、
前記送り経路において被記録媒体が詰まった場合に、詰まった被記録媒体を前記ケースの内部の前記送り経路から除去するために前記ケースに設けられた第1開口部と、
該第1開口部を覆う開閉可能なカバー部材と、を備え、
前記第1開口部は、動作指示が入力される操作部が設けられている側を前とした場合の前記ケースの前面に設けられており、前記カバー部材は前方へ倒れるようにして開く構成である記録装置。
【請求項2】
請求項1に記載の記録装置において、被記録媒体に対してインクを吐出して記録する構成であり、
前記ケースの内部の所定位置に装着されたインクカートリッジを前記所定位置から取り外すために前記ケースに設けられた第2開口部を備えており、
該第2開口部は、前記ケースの前面に設けられており、
前記カバー部材は、前記第2開口部をも覆う構成である記録装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の記録装置において、前記ケースの上面には、画像を読み取る読み取り装置が設けられていることを特徴とする記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−179731(P2012−179731A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−42315(P2011−42315)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】