説明

設計支援装置

【課題】設計者による設計作業の作業時間及び作業ミスを大幅に低減する。
【解決手段】プラント制御管理仕様情報として記憶するプラント制御管理仕様情報記憶手段17aと、割り付け処理ルールとして記憶する割付処理ルール記憶手段17cと、操作信号の第1のメモリ212、及び第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、表示信号の第1のメモリ212及び第2のメモリ312におけるメモリアドレスとを含むアドレス情報と、部品名称と、操作信号の名称と、表示信号の名称とを関連づけて、インタフェース情報として記憶するインタフェース情報記憶手段と、割付処理ルールに基づき、部品名称毎に、アドレス情報を生成すると共に、操作信号及び表示信号の名称を生成し、この生成されたアドレス情報、操作信号及び表示信号の名称と、部品名称とを関連づけて、インタフェース情報を生成するインタフェース情報生成手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面を表示すると共に、利用者による画面の操作に基づいて操作信号を生成するHMI(Human Machine Interface)装置と、このHMI装置とネットワークを介して接続され、操作信号を受信すると共に、画面上に表示部品を表示するための表示信号を生成し、この生成された表示信号をHMI装置へ送信する制御装置との間で、操作信号及び表示信号を送受信するための情報を生成する設計支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、鉄鋼プラント等を中心としたプラントの制御監視システムにおいては、主にハードウェア用品により構成される操作盤から受け付けた操作信号に基づいて制御装置がプラントの制御を行うものから、操作画面を有するHMI(Human Machine Interface)装置から制御装置が操作信号を受け付け、この操作信号に基づいて制御装置がプラントの制御を行うものへ急激な変化を遂げている。
【0003】
さらに、このようなHMI装置が適用された制御監視システムにおいては、操業者側によるプラントの制御及び監視の多様な要求仕様に柔軟に対応させるため、HMI装置が多機能化し、それに伴って画面仕様も増大している。
【0004】
例えば、鉄鋼プラントに用いられるHMI装置を備えた制御・監視システムにおいて、HMI装置の画面設計を行う設計者は、画面上に表示される1万点を越える表示部品と数万点におよぶ操作信号や表示信号等のHMIインタフェース信号の登録を行う必要があり、設計業務の効率向上の手段が切望されていた。
【0005】
また、HMIインタフェース信号の割付処理を含むHMIシステム設計作業では、画面構成や制御装置の構成を含めて、設計者の豊富な経験と知識が必要であり、限られた設計者しかこの設計作業を行うことができなかった。
【0006】
そこで、特許文献1には、この設計作業の機械化・自動化の為に、任意の制御プログラムデータを入力することによって、デバイス名取出し手段が制御プログラムデータからデバイス名を取出し、グラフィカルデータ取出し手段がデバイス名取出し手段の取出したデバイス名に対応するデバイスのグラフィカルデータをプラントフローデータ保存手段から取出し、監視画面生成手段が、グラフィカルデータ取出し手段により取出されたグラフィカルデータとデバイス名とを対応させたグラフィカルな監視画面を作成するプラント監視画面作成装置が提案されている。
【特許文献1】特開平9−282025号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
また、昨今のプラントの大規模化に伴って、制御監視システムも大規模化されており、このような大規模プラントの制御・監視システムでは、制御装置とこの制御装置にネットワークを介して接続されるHMI装置とを備える構成する場合が多くなっている。
【0008】
このような構成を有する制御・監視システムにおいては、制御装置とHMI装置との間で、正確に操作信号や表示信号を伝送する必要があり、そのためには、HNI装置が表示する画面上の表示部品と操作信号及び表示信号を関連づけるだけでなく、操作信号及び表示信号の信号名称や、制御装置及びHMI装置にそれぞれ記憶される操作信号及び表示信号のメモリアドレス等の操作信号及び表示信号を送受信するための情報を適切に管理する必要がある。
【0009】
このような操作信号及び表示信号の信号名称や、制御装置及びHMI装置にそれぞれ記憶される操作信号及び表示信号のメモリアドレスを割り付ける作業を設計者が手入力により行う場合、設計者にとって非常に大きな負担となり、膨大な作業時間が必要になると共に、作業ミスの発生の原因となっていた。
【0010】
しかしながら、特許文献1に記載のプラント監視画面作成装置を大規模プラントの制御・監視システムに適用した場合、操作信号及び表示信号を送受信するための情報を、設計者が手作業で入力しなければならないので、設計者にとって非常に大きな負担となり、膨大な作業時間が必要になると共に、作業ミスの発生の原因となっていた。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ネットワークを介して接続された制御装置とHMI装置との間で操作信号及び表示信号を送受信するための情報を正確に生成することで、設計者による設計作業の作業時間及び作業ミスを大幅に低減することができる設計支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係る設計支援装置の第1の特徴は、画面を表示すると共に、利用者による前記画面の操作に基づいて操作信号を生成するHMI装置と、このHMI装置とネットワークを介して接続され、前記操作信号を受信すると共に、前記画面上に表示部品を表示するための表示信号を生成し、この生成された表示信号を前記HMI装置へ送信する制御装置との間で、前記操作信号及び前記表示信号を送受信するための情報を生成する設計支援装置であって、前記画面毎に、少なくとも前記表示部品の部品名称と、前記表示部品の種類を一意に識別する部品タイプ名称と、前記表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶するプラント制御管理仕様情報記憶手段と、前記部品タイプ名称毎に前記操作信号のビット数及び前記表示信号のビット数を関連づけて割り付け処理ルールとして記憶する割付処理ルール記憶手段と、前記操作信号の前記HMI装置に備えられた第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記操作信号の前記制御装置に備えられた第2のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第2のメモリにおけるメモリアドレスとを含むアドレス情報と、前記部品名称と、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを関連づけて、インタフェース情報として記憶するインタフェース情報記憶手段と、前記プラント制御管理仕様情報及び前記割付処理ルールを読み出し、この読み出された割付処理ルールに含まれる前記操作信号のビット数及び前記表示信号のビット数に基づき、前記部品名称毎に、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリに記憶させるための前記メモリアドレスを割り当てた前記アドレス情報を生成すると共に、一意に識別する前記操作信号の名称と前記表示信号の名称とを生成し、この生成されたアドレス情報、操作信号の名称、及び表示信号の名称と、前記部品名称とを関連づけて、前記インタフェース情報を生成するインタフェース情報生成手段とを備えたことにある。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明に係る設計支援装置の第2の特徴は、前記プラント制御管理仕様情報及び前記インタフェース情報から、前記部品名称と、前記操作信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、前記HMI装置が読み込み可能なファイル形式へ変換してタグ変数情報として生成するタグ変数情報生成手段とを更に備えることにある。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明に係る設計支援装置の第3の特徴は、前記プラント制御管理仕様情報記憶手段は、前記画面毎に、少なくとも前記表示部品の部品名称と、前記表示部品の種類を一意に識別する部品タイプ名称と、前記画面上における前記表示部品の位置情報と、前記表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶し、少なくとも前記部品タイプ名称と、前記表示部品の画像を含む前記表示部品に関する部品情報とを関連づけてグラフィック部品情報として記憶するグラフィック部品情報記憶手段と、前記プラント制御管理仕様情報、前記インタフェース情報及び前記グラフィック部品情報から、前記部品名称と、前記属性情報と、前記位置情報と、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称と、前記部品タイプ名称と、前記部品情報とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、前記HMI装置が読み込み可能なファイル形式へ変換して監視画面情報として生成する監視画面情報生成手段と、を更に備えることにある。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明に係る設計支援装置の第4の特徴は、前記プラント制御管理仕様情報及び前記インタフェース情報から、前記部品名称と、前記操作信号の前記第2のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第2のメモリにおけるメモリアドレスと、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、前記制御装置が読み込み可能なファイル形式へ変換してコントローラ変数情報として生成するコントローラ変数情報生成手段とを更に備えることにある。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明に係る設計支援装置の第5の特徴は、前記プラント制御管理仕様情報及び前記インタフェース情報から、前記部品名称と、前記部品タイプ名称と、前記属性情報と、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、前記制御装置が読み込み可能なファイル形式へ変換してインタフェースプログラム情報として生成するインタフェースプログラム情報生成手段と、を更に備えることにある。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明に係る設計支援装置の第6の特徴は、前記プラント制御管理仕様情報記憶手段は、前記画面毎に、少なくとも前記表示部品の部品名称と、前記表示部品の種類を一意に識別する部品タイプ名称と、前記画面上における前記表示部品の位置情報と、前記表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶し、少なくとも前記部品タイプ名称と、前記表示部品の画像を含む前記表示部品に関する部品情報とを関連づけてグラフィック部品情報として記憶するグラフィック部品情報記憶手段と、前記グラフィック部品情報記憶手段からグラフィック部品情報を読み出し、この読み出されたグラフィック部品情報と、外部から供給された操作信号とに基づいて、前記画面に対応した画面仕様を生成し、この生成された画面仕様に基づいて、前記プラント制御管理仕様情報を生成するプラント制御管理仕様情報生成手段とを更に備えることにある。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明に係る設計支援装置の第7の特徴は、前記グラフィック部品情報記憶手段からグラフィック部品情報を読み出し、この読み出されたグラフィック部品情報と、外部から供給された操作信号とに基づいて、前記画面に対応した画面仕様を生成し、この生成された画面仕様に基づいて、前記プラント制御管理仕様情報を生成するプラント制御管理仕様情報生成手段とを更に備えることにある。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明に係る設計支援装置の第8の特徴は、画面を表示すると共に、利用者による前記画面の操作に基づいて操作信号を生成するHMI装置と、このHMI装置とネットワークを介して接続され、前記操作信号を受信すると共に、前記画面上に表示部品を表示するための表示信号を生成し、この生成された表示信号を前記HMI装置へ送信する制御装置との間で、前記操作信号及び前記表示信号を送受信するための情報を生成する設計支援装置であって、前記画面毎に、少なくとも前記表示部品の部品名称と、前記表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶するプラント制御管理仕様情報記憶手段と、前記操作信号の前記HMI装置に備えられた第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記操作信号の前記制御装置に備えられた第2のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第2のメモリにおけるメモリアドレスとを含むアドレス情報と、前記部品名称と、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを関連づけて、インタフェース情報として記憶するインタフェース情報記憶手段と、前記HMI装置に記憶された、前記操作信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを含むタグ変数情報が外部から供給された場合に、前記プラント制御管理仕様情報及び前記インタフェース情報を読み出し、この読み出されたプラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報と前記供給されたタグ変数情報とを前記部品名称毎に比較し、この比較結果をタグ変数情報解析結果として生成するタグ変数情報解析手段と、前記生成されたタグ変数情報解析結果に基づいて、前記プラント制御管理仕様情報記憶手段に記憶されたプラント制御管理仕様情報を更新すると共に、インタフェース情報記憶手段に記憶されたインタフェース情報を更新するタグ変数更新手段とを備えたことにある。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明に係る設計支援装置の第9の特徴は、画面を表示すると共に、利用者による前記画面の操作に基づいて操作信号を生成するHMI装置と、このHMI装置とネットワークを介して接続され、前記操作信号を受信すると共に、前記画面上に表示部品を表示するための表示信号を生成し、この生成された表示信号を前記HMI装置へ送信する制御装置との間で、前記操作信号及び前記表示信号を送受信するための情報を生成する設計支援装置であって、前記画面毎に、少なくとも前記表示部品の部品名称と、前記表示部品の種類を一意に識別する部品タイプ名称と、前記画面上における前記表示部品の位置情報と、前記表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶するプラント制御管理仕様情報記憶手段と、少なくとも前記部品タイプ名称と、前記表示部品の画像を含む前記表示部品に関する部品情報とを関連づけてグラフィック部品情報として記憶するグラフィック部品情報記憶手段と、前記HMI装置に記憶された、少なくとも前記部品名称と、前記属性情報と、前記位置情報と、前記部品タイプ名称とを含む監視画面情報が外部から供給された場合に、前記プラント制御管理仕様情報を読み出し、この読み出されたプラント制御管理仕様情報と前記供給された監視画面情報とを前記部品名称毎に比較し、この比較結果を監視画面情報解析結果として生成する監視画面情報解析手段と、前記生成された監視画面情報解析結果に基づいて、前記プラント制御管理仕様情報記憶手段に記憶されたプラント制御管理仕様情報を更新すると共に、この更新されたプラント制御管理仕様情報と、前記グラフィック部品情報とに基づいて、前記画面に対応した前記画面仕様を生成する監視画面更新手段とを備えたことにある。
【発明の効果】
【0021】
本発明の設計支援装置よれば、ネットワークを介して接続された制御装置とHMI装置との間で操作信号及び表示信号を送受信するための情報を正確に生成することで、設計者による設計作業の作業時間及び作業ミスを大幅に低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置が適用された制御監視システム10の構成を示す構成図である。
【0024】
図1に示すように、第1の実施形態に係る設計支援装置1が適用された制御監視システム10は、設計支援装置1と、HMI(Human Machine Interface)装置2と、制御装置3とを備えており、HMI装置2と制御装置3とはネットワーク4を介して接続されている。
【0025】
HMI装置2は、監視画面を表示すると共に、利用者による監視画面の操作に基づいて操作信号を生成し、この生成された操作信号を制御装置3へネットワーク4を介して送信する。また、HMI装置2は、制御装置3からネットワーク4を介して受信した表示信号に基づいて、監視画面上に表示部品を表示する。なお、監視画面とは、利用者が制御対象であるプラントを監視するために用いられる画面と、利用者が制御対象であるプラントを操作するために用いられる画面とを含むものである。
【0026】
制御装置3は、HMI装置2からネットワーク4を介して受信した操作信号に基づいて、各種プラント機器(図示しない)を制御する。また、制御装置3は、HMI装置2の監視画面上に表示部品を表示するための表示信号を生成し、この生成された表示信号をHMI装置2へネットワーク4を介して送信する。
【0027】
設計支援装置1は、HMI装置2と制御装置3との間で、操作信号及び表示信号を送受信するための情報であるプラント制御管理仕様情報、インタフェース情報、タグ変数情報、監視画面情報、インタフェースプログラム情報、及びコントローラ変数情報を生成する。そして、設計支援装置1は、光ディスク5にタグ変数情報及び監視画面情報を記憶し、HMI装置2が、この光ディスク5に記憶されたタグ変数情報及び監視画面情報を読み出すことにより、HMI装置2は、監視画面を生成すると共に、制御装置3との間で操作信号及び表示信号を適切に送受信する。
【0028】
また、設計支援装置1は、光ディスク5にインタフェースプログラム情報及びコントローラ変数情報を記憶し、制御装置3が、この光ディスク5に記憶されたインタフェースプログラム情報、及びコントローラ変数情報を読み出すことにより、制御装置3は、インタフェースプログラムを生成すると共に、HMI装置2との間で適切に操作信号及び表示信号を送受信する。
【0029】
なお、設計支援装置1は、光ディスク5によりタグ変数情報、監視画面情報、インタフェースプログラム情報、及びコントローラ変数情報を制御装置3及びHMI装置2へ供給するが、これらの情報を記憶する記憶媒体は、光ディスクに限らず、USB(Universal Serial Bus)メモリ等でもよい。また、設計支援装置1とHMI装置2の間や、設計支援装置1と制御装置3との間をネットワークで接続し、このネットワークを介してこれらの情報を制御装置3及びHMI装置2へ供給するようにしてもよい。
【0030】
≪HMI装置2の構成≫
図2は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1が適用された制御監視システム10に備えられたHMI装置2の構成を示す構成図である。
【0031】
図2に示すように、HMI装置2は、CPU211と、第1のメモリ212と、ネットワークインタフェース部213と、光ディスクドライブ214と、入力部215と、出力部216と、ハードディスク217とを備える。
【0032】
第1のメモリ212は、揮発性半導体等で構成され、その機能上、操作信号記憶手段212aと、表示信号記憶手段212bとを備えている。
【0033】
操作信号記憶手段212aは、CPU311から供給された操作信号をCPU211により指示されたメモリアドレスに記憶する。
【0034】
表示信号記憶手段212bは、ネットワーク4を介してネットワークインタフェース部213から供給された表示信号をCPU211により指示されたメモリアドレスに記憶する。
【0035】
ネットワークインタフェース部213は、ネットワークカードなどの通信インタフェースであり、このネットワークインタフェース部213によりネットワーク4に接続することによって、ネットワーク4に接続された制御装置3との間で操作信号及び表示信号を送受信する。
【0036】
光ディスクドライブ214は、光ディスク5が挿入されると、この挿入された光ディスク5に記憶されたタグ変数情報や監視画面情報等の各種情報を読み出し、CPU211に供給する。
【0037】
入力部215は、マウスやキーボード等の入力装置を備えており、利用者の操作により入力信号を生成してCPU211へ供給する。
【0038】
出力部216は、液晶ディスプレイ等の画像出力装置を備え、CPU211から供給された出力信号に基づいて、監視画面等を表示する。
【0039】
ハードディスク217は、その機能上、タグ変数情報記憶手段217aと、監視画面情報記憶手段217bと、プログラム記憶手段217cとを備える。
【0040】
タグ変数情報記憶手段217aは、出力部216に表示される監視画面上の各表示部品の部品名称と、操作信号及び表示信号のタグ名称と、操作信号及び表示信号を記憶させる第1のメモリ212におけるメモリアドレスとをタグ変数情報として記憶する。
【0041】
監視画面情報記憶手段217bは、出力部216に表示させるための監視画面を記憶する。
【0042】
プログラム記憶手段217cは、オペレーションシステムの他、出力部216に監視画面を表示させるための監視操作プログラム等各種プログラムを記憶する。
【0043】
CPU211は、HMI装置2の中枢的な制御を行う。また、CPU211は、ハードディスク217のプログラム記憶手段217cに記憶された監視操作プログラムを実行することにより、監視画面記憶手段217bに記憶された監視画面を出力部216に表示する。そして、CPU211は、入力部215から供給された入力信号に基づいて操作信号を生成し、タグ変数情報記憶手段217aに記憶されたタグ変数情報のメモリアドレスに基づいて、第1のメモリ212の操作信号記憶手段212aに記憶させる。さらに、CPU211は、操作信号記憶手段212aに記憶された操作信号をネットワークインタフェース部213を介して制御装置3へ送信する。
【0044】
また、CPU211は、ネットワークインタフェース部213により制御装置3から受信した表示信号を、タグ変数情報記憶手段217aに記憶されたタグ変数情報のメモリアドレスに基づいて、第1のメモリ212の表示信号記憶手段212bに記憶させる。そして、CPU211は、表示信号記憶手段212bに記憶された表示信号に基づいて、出力部216に監視画面上の表示部品を表示させる。
【0045】
また、CPU211は、光ディスクドライブ214から供給されたタグ変数情報をタグ変数情報記憶手段217aに記憶させると共に、光ディスクドライブ214から供給された監視画面情報に基づいて監視画面を生成し、この生成された監視画面を監視画面記憶手段217bへ記憶させる。
【0046】
≪制御装置3の構成≫
図3は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1が適用された制御監視システム10に備えられた制御装置3の構成を示す構成図である。
【0047】
図3に示すように、制御装置3は、CPU311と、第2のメモリ312と、ネットワークインタフェース313と、光ディスクドライブ314と、入出力インタフェース部315と、ハードディスク316とを備える。
【0048】
第2のメモリ312は、揮発性半導体等で構成され、その機能上、操作信号記憶手段312aと、表示信号記憶手段312bとを備えている。
【0049】
操作信号記憶手段312aは、ネットワーク4を介してネットワークインタフェース部313から供給された操作信号を、CPU311により指示されたメモリアドレスに記憶する。
【0050】
表示信号記憶手段312bは、CPU311から供給された表示信号をCPU311により指示されたメモリアドレスに記憶する。
【0051】
ネットワークインタフェース部313は、ネットワークカードなどの通信インタフェースであり、このネットワークインタフェース部313によりネットワーク4に接続することによって、ネットワーク4に接続されたHMI装置2との間で操作信号及び表示信号を送受信する。
【0052】
光ディスクドライブ314は、光ディスク5が挿入されると、この挿入された光ディスク5に記憶されたインタフェースプログラム情報やコントローラ変数情報等の各種情報を読み出し、CPU311に供給する。
【0053】
入出力インタフェース部315は、ネットワークカードなどの通信インタフェースであり、この入出力インタフェース部315により各種プラント機器に接続することによって、例えば、圧力計や温度計の指示値等各種プロセス値がプラント機器から供給され、また、CPU311から供給される電磁弁の開閉信号や温度計の制御設定値等の各種制御信号をプラント機器へ供給する。
【0054】
ハードディスク316は、その機能上、プログラム記憶手段316aと、コントローラ変数記憶手段316bとを備える。
【0055】
プログラム記憶手段316aは、オペレーションシステムの他、プラント機器(図示しない)を制御するための制御プログラムや、ネットワーク4を介してHMI装置2と操作信号及び表示信号を送受信するためのインタフェースプログラム等の各種プログラムを記憶する。
【0056】
コントローラ変数記憶手段316bは、インタフェースプログラムを実行する際に用いられる変数の一覧であるコントローラ変数を記憶する。
【0057】
CPU311は、制御装置3の中枢的な制御を行う。また、CPU311は、ハードディスク316のプログラム記憶手段316aに記憶された制御プログラムを実行することにより、各種プラント機器(図示しない)を制御するための各種制御信号を生成し、この生成した各種制御信号を入出力インタフェース部315を介してプラント機器へ送信する。
【0058】
さらに、CPU311は、HMI装置2の監視画面上に表示部品を表示するための表示信号を生成し、コントローラ変数記憶手段316bに記憶されたコントローラ変数情報のメモリアドレスに基づいて、第2のメモリ312の表示信号記憶手段312bに記憶させる。さらに、CPU311は、表示信号記憶手段312bに記憶された表示信号をネットワークインタフェース部313を介してHMI装置2へ送信する。
【0059】
また、CPU311は、ネットワークインタフェース部313によりHMI装置2から受信した操作信号を、コントローラ変数記憶手段316bに記憶されたコントローラ変数情報のメモリアドレスに基づいて、第2のメモリ312の操作信号記憶手段312aに記憶させる。そして、CPU311は、操作信号記憶手段312aに記憶された操作信号と、プログラム記憶手段316aに記憶されたインタフェースプログラム及び制御プログラムとに基づいて、制御信号を生成する。
【0060】
また、CPU311は、光ディスクドライブ314から供給されたインタフェースプログラム情報に基づいて、インタフェースプログラムを生成し、プログラム記憶手段316aに記憶させると共に、光ディスクドライブ314から供給されたコントローラ変数情報をコントローラ変数記憶手段316bに記憶させる。
【0061】
≪設計支援装置1の構成≫
図4は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1の構成を示す構成図である。
【0062】
図4に示すように、設計支援装置1は、CPU11と、メモリ12と、光ディスクドライブ14と、入力部15と、出力部16と、ハードディスク17とを備える。
【0063】
メモリ12は、揮発性半導体等で構成され、CPU11の命令に従って、適宜オペレーションプログラムや設計支援プログラム等の各種プログラムや、これらのプログラムを実行する上で必要な各種データを記憶する。
【0064】
光ディスクドライブ14は、挿入された光ディスク5に、タグ変数情報、監視画面情報、インタフェースプログラム情報、及びコントローラ変数等の各種データを記憶する。
【0065】
入力部15は、マウスやキーボード等の入力装置を備えており、利用者の操作により入力信号を生成してCPU11へ供給する。
【0066】
出力部16は、液晶ディスプレイ等の画像出力装置を備え、CPU11から供給された出力信号に基づいて、監視画面等を表示する。
【0067】
ハードディスク17は、オペレーションプログラムや設計支援プログラム等の各種プログラムを記憶する。また、ハードディスク17は、その機能上、プラント制御管理仕様情報記憶手段17aと、インタフェース情報記憶手段17bと、割付処理ルール記憶手段17cと、タグ変数情報記憶手段17dと、監視画面情報記憶手段17eと、グラフィック部品情報記憶手段17fと、インタフェースプログラム情報記憶手段17gと、コントローラ変数記憶手段17hと、画面仕様記憶手段17iとを備える。
【0068】
プラント制御管理仕様情報記憶手段17aは、監視画面毎に、表示部品の部品名称と、表示部品の種類を一意に識別する部品タイプ名称と、監視画面上における表示部品の位置情報と、表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶する。
【0069】
図5は、プラント制御管理仕様情報記憶手段17aに記憶されたプラント制御管理仕様情報の一例を示した図である。
【0070】
図5に示すように、プラント制御管理仕様情報501は、部品名称501と、部品タイプ名称502と、位置情報504と、表示部品の属性情報504とが関連づけられて記憶されている。また、位置情報504には、監視画面情報の座標であるx座標とy座標とが含まれており、属性情報504には、例えば表示部品に含まれる操作ボタンの色やボタンに表示させるための表示名称等が含まれている。
【0071】
インタフェース情報記憶手段17bは、操作信号のHMI装置2に備えられた第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号の制御装置3に備えられた第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、表示信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレスとを含むアドレス情報と、部品名称と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを関連づけて、インタフェース情報として記憶する。
【0072】
図6は、インタフェース情報記憶手段17bに記憶されたインタフェース情報の一例を示した図である。
【0073】
図6に示すように、部品名称602と、操作信号のHMI装置2に備えられた第1のメモリ212におけるメモリアドレス603と、操作信号の制御装置3に備えられた第2のメモリ312におけるメモリアドレス604と、表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレス605と、表示信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレス606と、操作信号のタグ名称607と、表示信号のタグ名称608とが関連づけられて記憶されている。
【0074】
割付処理ルール記憶手段17cは、部品タイプ名称毎に操作信号のビット数、及び表示信号のビット数を関連づけて割り付け処理ルールとして記憶する。
【0075】
図7は、割付処理ルール記憶手段17cに記憶された割付処理ルールの一例を示した図である。
【0076】
図7に示すように、部品タイプ名称702と、操作信号のビット数703と、表示信号のビット数704とが関連づけられて記憶されている。
【0077】
タグ変数情報記憶手段17dは、部品名称と、操作信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とが、HMI装置2が読み込み可能なファイル形式へ変換されたタグ変数情報を記憶する。
【0078】
監視画面情報記憶手段17eは、部品名称と、属性情報と、位置情報と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称と、部品タイプ名称と、部品情報とが、HMI装置2が読み込み可能なファイル形式へ変換された監視画面情報を記憶する。
【0079】
グラフィック部品情報記憶手段17fは、部品タイプ名称と、表示部品に関する部品情報とを関連づけてグラフィック部品情報として記憶する。
【0080】
図8は、グラフィック部品情報記憶手段17fに記憶されたグラフィック部品情報の一例を示した図である。
【0081】
図8に示すように、グラフィック部品情報801は、部品タイプ名称802と、表示部品に関する部品情報803とが関連づけて記憶されている。また、部品情報803には、表示部品の画像情報や表示部品の機能を示す機能情報が含まれている。
【0082】
インタフェースプログラム情報記憶手段17gは、部品名称と、部品タイプ名称と、属性情報と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とが、制御装置3が読み込み可能なファイル形式へ変換されたインタフェースプログラム変数情報を記憶する。
【0083】
コントローラ変数記憶手段17hは、部品名称と、操作信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、表示信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とが、制御装置3が読み込み可能なファイル形式へ変換されたコントローラ変数情報を記憶する。
【0084】
画面仕様記憶手段17iは、監視画面を生成するための画面の仕様である画面仕様と、この画面仕様を生成するためのテンプレートとなる画面仕様テンプレートとを記憶する。
【0085】
CPU11は、設計支援装置1の中枢的な制御を行う。また、CPU11は、その機能上、インタフェース情報生成手段11aと、タグ変数情報生成手段11bと、監視画面情報生成手段11cと、インタフェースプログラム情報生成手段11dと、コントローラ変数情報生成手段11eと、プラント制御管理仕様情報生成手段11fとを備えている。
【0086】
インタフェース情報生成手段11aは、プラント制御管理仕様情報及び割付処理ルールを読み出し、この読み出された割付処理ルールに含まれる操作信号のビット数及び表示信号のビット数に基づき、部品名称毎に、第1のメモリ212及び第2のメモリ312に記憶させるためのメモリアドレスを割り当てたアドレス情報を生成すると共に、一意に識別する操作信号のタグ名称と表示信号のタグ名称とを生成し、この生成されたアドレス情報、操作信号のタグ名称、及び表示信号のタグ名称と、部品名称とを関連づけて、インタフェース情報を生成する。
【0087】
タグ変数情報生成手段11bは、プラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報から、部品名称と、操作信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、HMI装置2が読み込み可能なファイル形式へ変換してタグ変数情報として生成する。
【0088】
監視画面情報生成手段11cは、プラント制御管理仕様情報、インタフェース情報及びグラフィック部品情報から、部品名称と、属性情報と、位置情報と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称と、部品タイプ名称と、部品情報とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、HMI装置2が読み込み可能なファイル形式へ変換して監視画面情報として生成する。
【0089】
インタフェースプログラム情報生成手段11dは、プラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報から、部品名称と、操作信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、表示信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、制御装置3が読み込み可能なファイル形式へ変換してコントローラ変数情報として生成する。
【0090】
コントローラ変数情報生成手段11eは、プラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報から、部品名称と、部品タイプ名称と、属性情報と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、制御装置3が読み込み可能なファイル形式へ変換してインタフェースプログラム変数情報として生成する。
【0091】
プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、グラフィック部品情報記憶手段17fからグラフィック部品情報を読み出し、この読み出されたグラフィック部品情報と、外部から供給された操作信号とに基づいて、監視画面に対応した画面仕様を生成し、この生成された画面仕様に基づいて、プラント制御管理仕様情報を生成する。
【0092】
≪設計支援装置1の作用≫
図9は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1の作用概要を示すフローチャートである。
【0093】
図9に示すように、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1は、まず、ハードディスク17から設計支援プログラムを読み出し、この読み出された設計支援プログラム実行すると、主に、プラント制御管理仕様情報を生成するプラント制御管理仕様情報生成処理(ステップS101)、インタフェース情報を生成するインタフェース情報生成処理(ステップS102)、タグ変数情報を生成するタグ変数生成処理(ステップS103)、監視画面情報を生成する監視画面情報生成処理(ステップS104)、インタフェースプログラム情報を生成するインタフェースプログラム情報生成処理(ステップS105)、及びコントローラ変数を生成するコントローラ変数生成処理(ステップS106)を、順に実行する。
【0094】
以下にこれらの各処理について詳細に説明する。
【0095】
((プラント制御管理仕様情報生成処理))
図10は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1におけるプラント制御管理仕様情報生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【0096】
まず、設計支援装置1のCPU11のプラント制御管理仕様情報生成手段11fは、ハードディスク17の画面仕様記憶手段17iに記憶された画面仕様テンプレートを読み出し、コピーして画面仕様を生成し、この生成された画面仕様を出力部16に表示させる(ステップS201)。
【0097】
図11は、出力部16に表示された画面仕様の一例を示した図である。
【0098】
図11に示すように、画面仕様テンプレートからコピーされて生成された画面仕様は、出力部16に表示させる監視画面のうち、操作ボタン等の表示部品が配置されていない背景画像である。
【0099】
この背景画像には、ヒータやポンプ等のプラント機器の操作端に対応する表示部品を表示する領域を示す表示枠が表示されており、それぞれの操作端には、操作端の名称131や操作表示項目132が表示されている。
【0100】
そして設計者により、入力部15からこれらの操作端の名称131や操作表示項目132を変更する入力操作が行われると、プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、これらの操作端の名称131や操作表示項目132を変更する。
【0101】
次に、プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、ハードディスク17のグラフィック部品情報記憶手段17fからグラフィック部品情報を読み出し、この読み出されたグラフィック部品情報に基づいてグラフィック部品を出力部16に表示させる(ステップS202)。
【0102】
図12は、出力部16に表示されたグラフィック部品の一例を示した図である。
【0103】
図12に示すように、グラフィック部品は、監視画面上に表示させる表示部品の種類毎に表示されており、それぞれ部品タイプ名称が割り当てられている。
【0104】
例えば、グラフィック部品141は、3つの操作ボタンを有するグラフィック部品であり、この3つの操作ボタン141b,141c,141dを含む1つのグラフィック部品として「PL3−8GN」という部品タイプ名称が割り当てられている。
【0105】
次に、プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、設計者の入力操作により入力部15からプラント制御管理仕様情報の生成を要求する操作信号が供給されたか否かを判定する(ステップS203)。
【0106】
そして、ステップS203において、プラント制御管理仕様情報の生成を要求する操作信号が供給されていないと判定された場合、プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、設計者により、表示されたグラフィック部品を、表示された画面仕様上にドラッグアンドドロップ操作がされたか否かを判定する(ステップS204)。具体的には、プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、入力部15から、グラフィック部品を画面仕様上にドラッグアンドドロップするよう要求する操作信号が供給されたか否かを判定する。
【0107】
そして、ステップS204において、ドラッグアンドドロップ操作がされたと判定された場合、プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、画面仕様上のドラッグアンドドロップされた位置にこのグラフィック部品を表示部品として配置する(ステップS205)。
【0108】
図13は、表示部品が配置された画面仕様の一例を示した図である。
【0109】
例えば、表示部品151は、ドラッグアンドドロップ操作により画面仕様上の指定された位置に配置されている。
【0110】
このように、設計者は、ドラッグアンドドロップ操作を繰り返すことにより、画面仕様上に表示部品を配置させることができる。
【0111】
そして、プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、ステップS205において配置された表示部品の位置情報を算出し、この算出された位置情報と、部品タイプ名称とを画面仕様として、ハードディスク17の画面仕様記憶手段17iに記憶させる(ステップS206)。
【0112】
次に、プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、設計者による入力部15への入力操作に基づき、この表示部品の部品名称、及び属性情報を登録する(ステップS207)。例えば、設計者によるドラックアンドドロップ操作が行われて画面仕様に表示された表示部品151について、さらに設計者により、表示部品の部品名称、操作ボタンに表示させる名称、及び操作ボタンの表示色等を入力する入力操作が行われた場合、これらの情報をステップS206において記憶された画面仕様に追加する。
【0113】
そして、プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、ステップS204〜S207の処理を繰り返し実行することにより、図13に示すような表示部品が所定の位置に配置された画面仕様を生成する。
【0114】
また、ステップS203において、プラント制御管理仕様情報の生成を要求する操作信号が供給されたと判定された場合、画面仕様記憶手段17iに記録された画面仕様を読み出し、この読み出された画面仕様に基づいて、プラント制御管理仕様情報を生成する(ステップS208)。
【0115】
このようにして、プラント制御管理仕様情報生成手段11fは、グラフィック部品情報記憶手段17fからグラフィック部品情報を読み出し、この読み出されたグラフィック部品情報と、外部から供給された入力操作信号とに基づいて、画面仕様を生成し、この生成された画面仕様に基づいて、プラント制御管理仕様情報を生成する。
【0116】
((インタフェース情報生成処理))
図14は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1におけるインタフェース情報生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【0117】
まず、設計支援装置1のCPU11のインタフェース情報生成手段11aは、ハードディスク17のプラント制御管理仕様情報記憶手段17aに記憶されたプラント制御管理仕様情報を読み出す(ステップS301)。
【0118】
次に、インタフェース情報生成手段11aは、プラント制御管理仕様情報の部品名称の数を変数Nに代入し、カウンタ変数iに初期値として“1”を代入する(ステップS302)。
【0119】
次に、インタフェース情報生成手段11aは、ハードディスク17の割付処理ルール記憶手段17cに記憶された割付処理ルールを読み出す(ステップS303)。
【0120】
そして、インタフェース情報生成手段11aは、カウンタ変数iの値がN未満であると判定された場合(ステップS304)、ステップS301において読み出されたプラント制御管理仕様情報のうち、i番目の部品名称に対応するプラント制御管理仕様情報から、ステップS303において読み出された割付ルールに基づいて、メモリアドレスを割り当てる(ステップS305)。
【0121】
次に、インタフェース情報生成手段11aは、メモリアドレスを割り当てる(ステップS306)。具体的には、インタフェース情報生成手段11aは、i番目の部品名称に対応するプラント制御管理仕様情報から、読み出された割付処理ルールに含まれる操作信号のビット数及び表示信号のビット数に基づいて、HMI装置2から制御装置3へ送信する操作信号に第1のメモリ212の操作信号記憶手段212aにおけるメモリアドレスを割り当て、HMI装置2から制御装置3へ送信する操作信号に第2のメモリ312の操作信号記憶手段312aにおけるメモリアドレスを割り当て、制御装置3からHMI装置2へ送信する表示信号に第1のメモリ212の表示信号記憶手段212bにおけるメモリアドレスを割り当て、制御装置3からHMI装置2へ送信する表示信号に第2のメモリ312の表示信号記憶手段312bにおけるメモリアドレスを割り当てる。
【0122】
そして、インタフェース情報生成手段11aは、この割り当てたメモリアドレスをアドレス情報として生成する(ステップS306)。
【0123】
次に、インタフェース情報生成手段11aは、HMI装置2と制御装置3との間で一意に識別することができるように操作信号のタグ名称と表示信号のタグ名称とを割り当てる(ステップS307)。
【0124】
そして、インタフェース情報生成手段11aは、ステップS306において生成されたアドレス情報と、ステップS307において割り当てた操作信号のタグ名称、及び表示信号のタグ名称と、部品名称とを関連づけて、インタフェース情報を生成する(ステップS308)。
【0125】
次に、インタフェース情報生成手段11aは、カウンタiの値を“1”だけカウントアップする(ステップS306)。
【0126】
そして、インタフェース情報生成手段11aは、ステップS304〜S309の処理を繰り返し実行することにより、プラント制御管理仕様情報に含まれる全ての部品名称について、インタフェース情報を生成する。
【0127】
そして、ステップS304において、カウンタ変数iの値がN以上であると判定された場合、インタフェース情報生成手段11aは、生成したインタフェース情報をハードディスク17のインタフェース情報記憶手段17bに記憶させる(ステップS307)。
【0128】
このように、インタフェース情報生成手段17bは、プラント制御管理仕様情報及び割付処理ルールを読み出し、この読み出された割付処理ルールに含まれる操作信号のビット数及び表示信号のビット数に基づき、部品名称毎に、第1のメモリ及び第2のメモリに記憶させるためのメモリアドレスを割り当てたアドレス情報を生成すると共に、一意に識別する操作信号の名称と表示信号の名称とを生成し、この生成されたアドレス情報、操作信号の名称、及び表示信号の名称と、部品名称とを関連づけて、インタフェース情報を生成し、インタフェース情報記憶手段17bに記憶させる。
【0129】
((タグ変数生成処理))
図15は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1におけるタグ変数情報生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【0130】
まず、設計支援装置1のCPU11のタグ変数情報生成手段11bは、ハードディスク17のプラント制御管理仕様情報記憶手段17aに記憶されたプラント制御管理仕様情報を読み出す(ステップS401)。
【0131】
次に、タグ変数情報生成手段11bは、ハードディスク17のインタフェース情報記憶手段17bに記憶されたインタフェース情報を読み出す(ステップS402)。
【0132】
そして、タグ変数情報生成手段11bは、プラント制御管理仕様情報の部品名称の数を変数Nに代入し、カウンタ変数iに初期値として“1”を代入する(ステップS403)。
【0133】
次に、タグ変数情報生成手段11bは、カウンタ変数iの値がN未満であると判定された場合(ステップS404)、ステップS401において読み出されたプラント制御管理仕様情報のうち、i番目の部品名称に対応するプラント制御管理仕様情報と、読み出されたインタフェース情報とに基づいて、HMI装置2のメモリアドレスとタグ名称とを抽出する(ステップS405)。具体的には、タグ変数情報生成手段11bは、i番目の部品名称に対応するプラント制御管理仕様情報から、部品名称を抽出し、この抽出された部品名称に対応するHMI装置2から制御装置3へ送信する操作信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、制御装置3からHMI装置2へ送信する表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを、読み出されたインタフェース情報から抽出する。
【0134】
次に、タグ変数情報生成手段11bは、カウンタiの値を“1”だけカウントアップする(ステップS406)。
【0135】
そして、タグ変数情報生成手段11bは、ステップS404〜S406の処理を繰り返し実行することにより、プラント制御管理仕様情報に含まれる全ての部品名称について、HMI装置2のメモリアドレスとタグ名称とを抽出する。
【0136】
また、ステップS404において、カウンタ変数iの値がN以上であると判定された場合、タグ変数情報生成手段11bは、抽出されたHMI装置2のメモリアドレスとタグ名称とをHMI装置2が読み込み可能なファイル形式へ変換してタグ変数情報として生成する(ステップS407)。具体的には、タグ変数情報生成手段11bは、抽出されたHMI装置2のメモリアドレスとタグ名称とをCSV形式やテキスト形式のデータに変換し、この変換されたデータをハードディスク17のタグ変数情報記憶手段17dに記憶させる(ステップS408)。
【0137】
このように、タグ変数情報生成手段11bは、プラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報から、部品名称と、操作信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、HMI装置2が読み込み可能なファイル形式へ変換してタグ変数情報として生成する。
【0138】
((監視画面情報生成処理))
図16は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1における監視画面情報生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【0139】
まず、設計支援装置1のCPU11の監視画面情報生成手段11cは、ハードディスク17のプラント制御管理仕様情報記憶手段17aに記憶されたプラント制御管理仕様情報を読み出す(ステップS501)。
【0140】
次に、監視画面情報生成手段11cは、ハードディスク17のインタフェース情報記憶手段17bに記憶されたインタフェース情報を読み出す(ステップS502)。
【0141】
さらに、監視画面情報生成手段11cは、ハードディスク17のグラフィック部品情報記憶手段17fに記憶されたグラフィック部品情報を読み出す(ステップS503)。
【0142】
そして、監視画面情報生成手段11cは、プラント制御管理仕様情報の部品名称の数を変数Nに代入し、カウンタ変数iに初期値として“1”を代入する(ステップS504)。
【0143】
次に、監視画面情報生成手段11cは、カウンタ変数iの値がN未満であると判定された場合(ステップS505)、ステップS501において読み出されたプラント制御管理仕様情報のうち、i番目の部品名称に対応するプラント制御管理仕様情報と、読み出されたインタフェース情報とに基づいて、部品タイプ名称と、位置情報と、属性情報と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称と、グラフィック部品情報とを抽出する(ステップS506)。具体的には、監視画面情報生成手段11cは、i番目の部品名称に対応するプラント制御管理仕様情報から、部品名称と、部品タイプ名称と、位置情報と、属性情報とを抽出し、この抽出された部品名称に対応する操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを、読み出されたインタフェース情報から抽出する。そして、監視画面情報生成手段11cは、この抽出された部品名称に対応する部品情報を読み出されたグラフィック部品情報から抽出する。
【0144】
次に、監視画面情報生成手段11cは、カウンタiの値を“1”だけカウントアップする(ステップS507)。
【0145】
そして、監視画面情報生成手段11cは、ステップS505〜S507の処理を繰り返し実行することにより、プラント制御管理仕様情報に含まれる全ての部品名称について、部品タイプ名称と、位置情報と、属性情報と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称と、部品情報とを抽出する。
【0146】
また、ステップS505において、カウンタ変数iの値がN以上であると判定された場合、監視画面情報生成手段11cは、抽出された部品名称と、部品タイプ名称と、位置情報と、属性情報と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称と、部品情報とをHMI装置2が読み込み可能なファイル形式へ変換して監視画面情報として生成する(ステップS508)。具体的には、監視画面情報生成手段11cは、抽出された抽出された部品名称と、部品タイプ名称と、位置情報と、属性情報と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称と、部品情報とをCSV形式やテキスト形式のデータに変換し、この変換されたデータをハードディスク17の監視画面情報記憶手段17eに記憶させる(ステップS509)。
【0147】
このようにして、監視画面情報生成手段11cは、プラント制御管理仕様情報、インタフェース情報及びグラフィック部品情報から、部品名称と、属性情報と、位置情報と、部品タイプ名称と、部品情報と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、HMI装置2が読み込み可能なファイル形式へ変換して監視画面情報として生成する。
【0148】
((インタフェースプログラム情報生成処理))
図17は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1におけるインタフェースプログラム情報生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【0149】
まず、設計支援装置1のCPU11のインタフェースプログラム情報生成手段11dは、ハードディスク17のプラント制御管理仕様情報記憶手段17aに記憶されたプラント制御管理仕様情報を読み出す(ステップS601)。
【0150】
次に、インタフェースプログラム情報生成手段11dは、ハードディスク17のインタフェース情報記憶手段17bに記憶されたインタフェース情報を読み出す(ステップS602)。
【0151】
そして、インタフェースプログラム情報生成手段11dは、プラント制御管理仕様情報の部品名称の数を変数Nに代入し、カウンタ変数iに初期値として“1”を代入する(ステップS603)。
【0152】
次に、インタフェースプログラム情報生成手段11dは、カウンタ変数iの値がN未満であると判定された場合(ステップS604)、ステップS601において読み出されたプラント制御管理仕様情報のうち、i番目の部品名称に対応するプラント制御管理仕様情報と、読み出されたインタフェース情報とに基づいて、部品タイプ名称と、属性情報と、操作信号のタグ名称及び表示信号のタグ名称とを抽出する(ステップS605)。具体的には、インタフェースプログラム情報生成手段11dは、i番目の部品名称に対応するプラント制御管理仕様情報から、部品名称と、属性情報と、部品タイプ名称とを抽出し、この抽出された部品名称に対応する操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを、読み出されたインタフェース情報から抽出する。
【0153】
次に、インタフェースプログラム情報生成手段11dは、カウンタiの値を“1”だけカウントアップする(ステップS606)。
【0154】
そして、インタフェースプログラム情報生成手段11dは、ステップS604〜S606の処理を繰り返し実行することにより、プラント制御管理仕様情報に含まれる全ての部品名称について、属性情報と、部品タイプ名称と、操作信号及び表示信号のタグ名称を抽出する。
【0155】
また、ステップS604において、カウンタ変数iの値がN以上であると判定された場合、インタフェースプログラム情報生成手段11dは、抽出された部品名称と、属性情報と、部品タイプ名称と、操作信号のタグ名称及び表示信号のタグ名称をHMI装置2が読み込み可能なファイル形式へ変換してインタフェースプログラム情報として生成する(ステップS607)。具体的には、インタフェースプログラム情報生成手段11dは、抽出された部品名称と、属性情報と、部品タイプ名称と、操作信号及び表示信号のタグ名称とをCSV形式やテキスト形式のデータに変換し、この変換されたデータをハードディスク17のインタフェースプログラム情報記憶手段17gに記憶させる(ステップS608)。
【0156】
このようにして、インタフェースプログラム生成手段17bは、プラント制御管理仕様情報、及びインタフェース情報から、部品名称と、属性情報と、部品タイプ名称と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを抽出し、この抽出された情報を関連づけて、制御装置3が読み込み可能なファイル形式へ変換してインタフェースプログラム変数情報として生成する。
【0157】
((コントローラ変数生成処理))
図18は、本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1におけるコントローラ変数生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【0158】
まず、設計支援装置1のCPU11のコントローラ変数情報生成手段11eは、ハードディスク17のプラント制御管理仕様情報記憶手段17aに記憶されたプラント制御管理仕様情報を読み出す(ステップS701)。
【0159】
次に、コントローラ変数情報生成手段11eは、ハードディスク17のインタフェース情報記憶手段17bに記憶されたインタフェース情報を読み出す(ステップS702)。
【0160】
そして、コントローラ変数情報生成手段11eは、プラント制御管理仕様情報の部品名称の数を変数Nに代入し、カウンタ変数iに初期値として“1”を代入する(ステップS703)。
【0161】
次に、コントローラ変数情報生成手段11eは、カウンタ変数iの値がN未満であると判定された場合(ステップS704)、ステップS701において読み出されたプラント制御管理仕様情報のうち、i番目の部品名称に対応するプラント制御管理仕様情報と読み出されたインタフェース情報とに基づいて、制御装置3のアドレス情報とタグ名称とを抽出する(ステップS705)。具体的には、コントローラ変数情報生成手段11eは、i番目の部品名称に対応するプラント制御管理仕様情報から、部品名称を抽出し、この抽出された部品名称に対応するHMI装置2から制御装置3へ送信する操作信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、制御装置3からHMI装置2へ送信する表示信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを読み出されたインタフェース情報から抽出する。
【0162】
次に、コントローラ変数情報生成手段11eは、カウンタiの値を“1”だけカウントアップする(ステップS706)。
【0163】
そして、コントローラ変数情報生成手段11eは、ステップS704〜S706の処理を繰り返し実行することにより、プラント制御管理仕様情報に含まれる全ての部品名称について、制御装置3のアドレス情報とタグ名称とを抽出する。
【0164】
また、ステップS704において、カウンタ変数iの値がN以上であると判定された場合、コントローラ変数情報生成手段11eは、抽出された制御装置3のアドレス情報とタグ名称とを制御装置3が読み込み可能なファイル形式へ変換してコントローラ変数として生成する(ステップS707)。具体的には、コントローラ変数情報生成手段11eは、抽出された制御装置3のアドレス情報とタグ名称とをCSV形式やテキスト形式のデータに変換し、この変換されたデータをハードディスク17のコントローラ変数記憶手段17hに記憶させる(ステップS708)。
【0165】
このようにして、コントローラ変数情報生成手段11eは、プラント制御管理仕様情報、及びインタフェース情報から、部品名称と、HMI装置2から制御装置3へ送信する操作信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、制御装置3からHMI装置2へ送信する表示信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを抽出し、この抽出された情報を関連づけて、制御装置3が読み込み可能なファイル形式へ変換してコントローラ変数情報として生成する。
【0166】
以上のように、本発明の第1の実施形態である設計支援装置1によれば、ネットワーク4を介して接続された制御装置3及びHMI装置2を備えた制御監視システム10において、制御装置3とHMI装置2との間で操作信号及び表示信号を送受信するための情報を正確に生成することができる。これにより、設計者による設計作業を効率化でき、設計作業の作業ミスを大幅に低減することがきる。
【0167】
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、HMI装置2と制御装置3との間で、操作信号及び表示信号を送受信するためのプラント制御管理仕様情報、インタフェース情報、タグ変数情報、監視画面情報、インタフェースプログラム情報、及びコントローラ変数情報を生成する設計支援装置1について説明した。
【0168】
第2の実施形態では、HMI装置2に記憶されたタグ変数情報が外部から供給された場合に、この供給されたタグ変数情報を用いて、プラント制御管理仕様情報、及びインタフェース情報を更新する設計支援装置1について説明する。
【0169】
≪設計支援装置の構成≫
図19は、本発明の第2の実施形態に係る設計支援装置1Aの構成を示す構成図である。
【0170】
図19に示すように、設計支援装置1は、CPU11Aと、メモリ12と、光ディスクドライブ14と、入力部15と、出力部16と、ハードディスク17Aとを備える。
【0171】
ここで、本発明の実施例2である設計支援装置1Aが備える構成のうち、メモリ12と、光ディスクドライブ14と、入力部15と、出力部16とは、それぞれ本発明の実施例1である設計支援装置1が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。
【0172】
ハードディスク17Aは、オペレーションプログラムや設計支援プログラム等の各種プログラムを記憶する。また、ハードディスク17Aは、その機能上、プラント制御管理仕様情報記憶手段17aと、インタフェース情報記憶手段17bと、タグ変数情報記憶手段17dと、タグ変数情報解析結果記憶手段17jとを備える。
【0173】
プラント制御管理仕様情報記憶手段17aは、監視画面毎に、表示部品の部品名称と、表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶する。
【0174】
インタフェース情報記憶手段17bは、操作信号のHMI装置に備えられた第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号の制御装置3に備えられた第2のメモリ312におけるメモリアドレスと、表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、表示信号の第2のメモリ312におけるメモリアドレスとを含むアドレス情報と、部品名称と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを関連づけて、インタフェース情報として記憶する。
【0175】
タグ変数情報記憶手段17dは、光ディスクドライブ14により光ディスク5から読み出されたタグ変数情報を記憶する。
【0176】
タグ変数情報解析結果記憶手段17jは、後述するタグ変数情報解析手段により生成されたタグ変数情報解析結果を記憶する。
【0177】
CPU11Aは、設計支援装置1Aの中枢的な制御を行う。また、CPU11Aは、その機能上、タグ変数情報解析手段11gと、タグ変数更新手段11hとを備えている。
【0178】
タグ変数情報解析手段11gは、HMI装置2に記憶された、操作信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを含むタグ変数情報が外部から供給された場合に、プラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報を読み出し、この読み出されたプラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報と供給されたタグ変数情報とを部品名称毎に比較し、この比較結果をタグ変数情報解析結果として生成する。
【0179】
タグ変数更新手段11hは、タグ変数情報解析手段11gにより生成されたタグ変数情報解析結果に基づいて、プラント制御管理仕様情報記憶手段17aに記憶されたプラント制御管理仕様情報を更新すると共に、インタフェース情報記憶手段17bに記憶されたインタフェース情報を更新する。
【0180】
≪設計支援装置1Aの作用≫
次に、本発明の第2の実施形態に係る設計支援装置1Aにおけるタグ変数情報更新処理について説明する。
【0181】
図20は、本発明の第2の実施形態に係る設計支援装置1Aにおけるタグ変数情報更新処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【0182】
図20に示すように、まず、設計支援装置1AのCPU11Aのタグ変数情報解析手段11gは、HMI装置2からエクスポートされて光ディスク5に記憶されたタグ変数情報が、光ディスクドライブ14から供給されると(ステップS801)、ハードディスク17のプラント制御管理仕様情報記憶手段17aに記憶されたプラント制御管理仕様情報を読み出す(ステップS802)。
【0183】
次に、タグ変数情報解析手段11gは、ハードディスク17のインタフェース情報記憶手段17bに記憶されたインタフェース情報を読み出す(ステップS803)。
【0184】
そして、タグ変数情報解析手段11gは、ステップS801において、供給されたタグ変数情報の部品名称の数を変数Nに代入し、カウンタ変数iに初期値として“1”を代入する(ステップS804)。
【0185】
次に、タグ変数情報解析手段11gは、カウンタ変数iの値がN未満であると判定された場合(ステップS805)、ステップS801において供給されたタグ変数情報に含まれる部品名称の中に、ステップS802において読み出されたプラント制御管理仕様情報に含まれる部品名称と一致するものがあるか否かを判定する(ステップS806)。
【0186】
そして、ステップS806において、プラント制御管理仕様情報に含まれる部品名称と一致するものがないと判定された場合、タグ変数情報解析手段11gは、タグ変数情報に基づいて、タグ情報解析結果を生成する(ステップS807)。
【0187】
図21は、タグ変数情報解析手段11gにより生成されたタグ情報解析結果の一例を示した図である。
【0188】
図21に示すように、タグ情報解析結果1101には、モード1102と、部品名称1103と、操作信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレス1104と、表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレス1105と、操作信号のタグ名称1106と、表示信号のタグ名称1107とが関連づけられている。
【0189】
ステップS807において、タグ変数情報解析手段11gは、例えばタグ情報解析結果1101bのモード1102の値を“ADD”として、このモード1102に、タグ変数情報に含まれる部品名称と、HMI装置2から制御装置3へ送信する操作信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、制御装置3からHMI装置2へ送信する表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを関連づけてタグ情報解析結果を生成する。
【0190】
一方、ステップS806において、プラント制御管理仕様情報に含まれる部品名称と一致するものがあると判定された場合、タグ変数情報解析手段11gは、この部品名称が一致したタグ変数情報の部品名称以外の項目それぞれについて、ステップS802において読み出されたプラント制御管理仕様情報、及びステップS803において読み出されたインタフェース情報に含まれる部品名称以外の項目と一致しないものがあるか否かを判定する(ステップS808)。
【0191】
そして、ステップS808において、部品名称が一致したタグ変数情報における部品名称以外の項目のうち、ステップS802,S803において読み出されたプラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報に含まれる部品名称以外の項目と一致しないものがあると判定された場合、タグ変数情報解析手段11gは、タグ変数情報に基づいて、タグ情報解析結果を生成する(ステップS809)。
【0192】
例えば、タグ変数情報解析手段11gは、図21のタグ情報解析結果1101aに示すように、モード1102の値を“MOD”として、このモード1102に、部品名称を関連づけ、さらにタグ変数情報に含まれる部品名称と、HMI装置2から制御装置3へ送信する操作信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、制御装置3からHMI装置2へ送信する表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とのうち、一致しないと判定されたタグ変数情報の項目を関連付けてタグ情報解析結果として生成する。
【0193】
次に、タグ変数情報解析手段11gは、カウンタiの値を“1”だけカウントアップする(ステップS810)。
【0194】
そして、タグ変数情報解析手段11gは、ステップS805〜S810の処理を繰り返し実行することにより、タグ変数情報に含まれる全ての部品名称について、プラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報と比較し、この比較結果をタグ変数情報解析結果として生成する。
【0195】
一方、ステップS805において、カウンタ変数iの値がN以上であると判定された場合、タグ変数更新手段11hは、タグ変数情報解析結果に基づいて、プラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報を更新する(ステップS811)。具体的には、タグ変数更新手段11hは、モード1102の値が“ADD”であるタグ変数情報解析結果については、ハードディスク17のプラント制御管理仕様情報記憶手段17aにタグ変数情報に含まれる部品名称を記憶させると共に、ハードディスク17のインタフェース情報記憶手段17bにタグ変数情報に含まれる部品名称と、HMI装置2から制御装置3へ送信する操作信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、制御装置3からHMI装置2へ送信する表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを記憶させる。また、タグ変数更新手段11hは、モード1102の値が“MOD”であるタグ変数情報解析結果については、ハードディスク17のインタフェース情報記憶手段17bにタグ変数情報に含まれるHMI装置2から制御装置3へ送信する操作信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、制御装置3からHMI装置2へ送信する表示信号の第1のメモリ212におけるメモリアドレスと、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称のうち、値が入力されている項目、即ちnull値ではない項目を抽出し、この抽出された項目について上書きする。
【0196】
このようにして、タグ変数情報解析手段11gは、タグ変数情報が外部から供給された場合に、プラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報を読み出し、この読み出されたプラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報と供給されたタグ変数情報とを部品名称毎に比較し、この比較結果をタグ変数情報解析結果として生成する。そして、タグ変数更新手段11hは、生成されたタグ変数情報解析結果に基づいて、プラント制御管理仕様情報記憶手段17aに記憶されたプラント制御管理仕様情報を更新すると共に、インタフェース情報記憶手段17bに記憶されたインタフェース情報を更新する。
【0197】
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、HMI装置2と制御装置3との間で、操作信号及び表示信号を送受信するためのプラント制御管理仕様情報、インタフェース情報、タグ変数情報、監視画面情報、インタフェースプログラム情報、及びコントローラ変数情報を生成する設計支援装置1について説明した。
【0198】
第3の実施形態では、HMI装置2に記憶された監視画面情報が外部から供給された場合に、この供給された監視画面情報を用いて、プラント制御管理仕様情報を更新すると共に、この更新されたプラント制御管理仕様情報と、グラフィック部品情報とに基づいて、画面に対応した画面仕様を生成する設計支援装置について説明する。
【0199】
≪設計支援装置の構成≫
図22は、本発明の第3の実施形態に係る設計支援装置1Bの構成を示す構成図である。
【0200】
図22に示すように、設計支援装置1Bは、CPU11Bと、メモリ12と、光ディスクドライブ14と、入力部15と、出力部16と、ハードディスク17Bとを備える。
【0201】
ここで、本発明の実施例3である設計支援装置1Bが備える構成のうち、メモリ12と、光ディスクドライブ14と、入力部15と、出力部16とは、それぞれ本発明の実施例1である設計支援装置1が備えるそれぞれ同一符号が付された構成と同一であるので、説明を省略する。
【0202】
ハードディスク17Bは、オペレーションプログラムや設計支援プログラム等の各種プログラムを記憶する。また、ハードディスク17Bは、その機能上、プラント制御管理仕様情報記憶手段17aと、監視画面情報記憶手段17eと、グラフィック部品情報記憶手段17fと、画面仕様記憶手段17iと、監視画面情報解析結果記憶手段17kとを備える。
【0203】
プラント制御管理仕様情報記憶手段17aは、監視画面毎に、少なくとも表示部品の部品名称と、表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶する。
【0204】
監視画面情報記憶手段17eは、光ディスクドライブ14により光ディスク5から読み出された監視画面情報を記憶する。
【0205】
グラフィック部品情報記憶手段17fは、部品タイプ名称と、表示部品に関する部品情報とを関連づけてグラフィック部品情報として記憶する。
【0206】
画面仕様記憶手段17iは、監視画面を生成するための画面の仕様である画面仕様と、この画面仕様を生成するためのテンプレートとなる画面仕様テンプレートとを記憶する。
【0207】
監視画面情報解析結果記憶手段17kは、後述する監視画面情報解析手段11iにより生成された監視画面情報解析結果を記憶する。
【0208】
CPU11Bは、設計支援装置1Bの中枢的な制御を行う。また、CPU11Bは、その機能上、監視画面情報解析手段11iと、監視画面更新手段11jとを備えている。
【0209】
監視画面情報解析手段11iは、HMI装置2に記憶された、部品名称と、属性情報と、位置情報と、部品タイプ名称とを含む監視画面情報が外部から供給された場合に、プラント制御管理仕様情報を読み出し、この読み出されたプラント制御管理仕様情報と供給された監視画面情報とを部品名称毎に比較し、この比較結果を監視画面情報解析結果として生成する。
【0210】
監視画面更新手段11jは、生成された監視画面情報解析結果に基づいて、プラント制御管理仕様情報記憶手段に記憶されたプラント制御管理仕様情報を更新すると共に、この更新されたプラント制御管理仕様情報と、グラフィック部品情報とに基づいて、監視画面に対応した画面仕様を生成する。
【0211】
≪設計支援装置1Bの作用≫
次に、本発明の第3の実施形態に係る設計支援装置1Bにおける監視画面更新処理について説明する。
【0212】
図23は、本発明の第3の実施形態に係る設計支援装置1Bにおけるタグ変数情報更新処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【0213】
図23に示すように、まず、設計支援装置1BのCPU11Bの監視画面情報解析手段11iは、HMI装置2からエクスポートされて光ディスク5に記憶された監視画面情報が、光ディスクドライブ14から供給されると(ステップS901)、ハードディスク17のプラント制御管理仕様情報記憶手段17aに記憶されたプラント制御管理仕様情報を読み出す(ステップS902)。
【0214】
次に、監視画面情報解析手段11iは、ステップS801において、供給された監視画面情報の部品名称の数を変数Nに代入し、カウンタ変数iに初期値として“1”を代入する(ステップS903)。
【0215】
次に、監視画面情報解析手段11iは、カウンタ変数iの値がN未満であると判定された場合(ステップS904)、ステップS801において供給された監視画面情報に含まれる部品名称の中に、ステップS902において読み出されたプラント制御管理仕様情報に含まれる部品名称と一致するものがあるか否かを判定する(ステップS905)。
【0216】
そして、ステップS905において、プラント制御管理仕様情報に含まれる部品名称と一致するものがないと判定された場合、監視画面情報解析手段11iは、監視画面情報に基づいて、監視画面情報解析結果を生成する(ステップS906)。
【0217】
図24は、監視画面情報解析手段11iにより生成された監視画面情報解析結果の一例を示した図である。
【0218】
図24に示すように、監視画面情報解析結果1201には、モード1102と、部品名称1203、属性情報1204、位置情報1205、部品タイプ名称1206、操作信号のタグ名称1207、表示信号のタグ名称1208が関連づけられている。
【0219】
ステップS906において、監視画面情報解析手段11iは、例えば監視画面情報解析結果1201bのモード1202の値を“ADD”として、このモード1202に、監視画面情報に含まれる部品名称と、属性情報と、位置情報と、部品タイプ名称と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とを関連づけて監視画面情報解析結果を生成する。
【0220】
一方、ステップS905において、プラント制御管理仕様情報に含まれる部品名称と一致するものがあると判定された場合、監視画面情報解析手段11iは、この部品名称が一致した監視画面情報の部品名称以外の項目それぞれについて、ステップS902において読み出されたプラント制御管理仕様情報に含まれる部品名称以外の項目と一致しないものがあるか否かを判定する(ステップS907)。
【0221】
そして、ステップS907において、部品名称が一致した監視画面情報における部品名称以外の項目のうち、ステップS802において読み出されたプラント制御管理仕様情報に含まれる部品名称以外の項目と一致しないものがあると判定された場合、監視画面情報解析手段11iは、監視画面情報に基づいて、監視画面情報解析結果を生成する(ステップS908)。
【0222】
例えば、監視画面情報解析手段11iは、図26の監視画面解析結果1201aに示すように、モード1202の値を“MOD”として、このモード1202に、部品名称を関連づけ、さらに監視画面情報に含まれる部品名称と、属性情報と、位置情報と、部品タイプ名称と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称とのうち、一致しないと判定された監視画面情報の項目を関連付けて監視画面情報解析結果として生成する。
【0223】
次に、監視画面情報解析手段11iは、カウンタiの値を“1”だけカウントアップする(ステップS909)。
【0224】
そして、監視画面情報解析手段11iは、ステップS904〜S909の処理を繰り返し実行することにより、監視画面情報に含まれる全ての部品名称について、プラント制御管理仕様情報と比較し、この比較結果を監視画面情報解析結果として生成する。
【0225】
一方、ステップS904において、カウンタ変数iの値がN以上であると判定された場合、監視画面更新手段11jは、監視画面情報解析結果に基づいて、プラント制御管理仕様情報を更新する(ステップS910)。具体的には、監視画面更新手段11jは、モード1202の値が“ADD”である監視画面情報解析結果については、ハードディスク17のプラント制御管理仕様情報記憶手段17aに監視画面情報に含まれる部品名称を記憶させる。また、監視画面更新手段11jは、モード1202の値が“MOD”である監視画面情報解析結果については、ハードディスク17のプラント制御管理仕様情報記憶手段17aに、監視画面情報に含まれる属性情報と、位置情報と、部品タイプ名称と、操作信号のタグ名称と、表示信号のタグ名称のうち、値が入力されている項目、即ちnull値ではない項目を抽出し、この抽出された項目について上書きする。
【0226】
次に、監視画面更新手段11jは、ハードディスク17のグラフィック部品情報記憶手段17fから、グラフィック部品情報を読み出す(ステップS911)。
【0227】
そして、監視画面更新手段11jは、この読み出されたグラフィック画面情報と、ステップS910において更新されたプラント制御管理仕様情報に基づいて、画面仕様を生成する(ステップS912)。
【0228】
このようにして、監視画面情報解析手段11iと、部品名称と、属性情報と、位置情報と、部品タイプ名称とを含む監視画面情報が外部から供給された場合に、プラント制御管理仕様情報を読み出し、この読み出されたプラント制御管理仕様情報と供給された監視画面情報とを部品名称毎に比較し、この比較結果を監視画面情報解析結果として生成する。そして、監視画面更新手段11jは、生成された監視画面情報解析結果に基づいて、プラント制御管理仕様情報記憶手段に記憶されたプラント制御管理仕様情報を更新すると共に、この更新されたプラント制御管理仕様情報と、グラフィック部品情報とに基づいて、画面に対応した画面仕様を生成する。
【図面の簡単な説明】
【0229】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置が適用された制御監視システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置1が適用された制御監視システムに備えられたHMI装置の構成を示す構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置が適用された制御監視システムに備えられた制御装置の構成を示す構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置の構成を示す構成図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置のプラント制御管理仕様情報記憶手段に記憶されたプラント制御管理仕様情報の一例を示した図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置のインタフェース情報記憶手段に記憶されたインタフェース情報の一例を示した図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置の割付処理ルール記憶手段に記憶された割付処理ルールの一例を示した図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置のグラフィック部品情報記憶手段に記憶されたグラフィック部品情報の一例を示した図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置の作用概要を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置におけるプラント制御管理仕様情報生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置の出力部に表示された画面仕様の一例を示した図である。
【図12】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置の出力部に表示されたグラフィック部品の一例を示した図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置の出力部に表示された表示部品が配置された画面仕様の一例を示した図である。
【図14】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置におけるインタフェース情報生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【図15】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置におけるタグ変数情報生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置における監視画面情報生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置におけるインタフェースプログラム情報生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【図18】本発明の第1の実施形態に係る設計支援装置におけるコントローラ変数生成処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施形態に係る設計支援装置の構成を示す構成図である。
【図20】本発明の第2の実施形態に係る設計支援装置におけるタグ変数情報更新処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【図21】本発明の第2の実施形態に係る設計支援装置のタグ変数情報解析手段により生成されたタグ情報解析結果の一例を示した図である。
【図22】本発明の第3の実施形態に係る設計支援装置の構成を示す構成図である。
【図23】本発明の第3の実施形態に係る設計支援装置におけるタグ変数情報更新処理の処理手順を説明したフローチャートである。
【図24】本発明の第3の実施形態に係る設計支援装置の監視画面情報解析手段により生成された監視画面情報解析結果の一例を示した図である。
【符号の説明】
【0230】
1,1A,1B…設計支援装置
2…HMI装置
3…制御装置
10…制御監視システム
11,11A,11B…CPU
11a…インタフェース情報生成手段
11b…タグ変数情報生成手段
11c…監視画面情報生成手段
11d…インタフェースプログラム情報生成手段
11e…コントローラ変数情報生成手段
11f…プラント制御管理仕様情報生成手段
11g…タグ変数情報解析手段
11h…タグ変数更新手段
11i…監視画面情報解析
11i…監視画面情報解析手段
11j…監視画面更新手段
12…メモリ
14…光ディスクドライブ
15…入力部
16…出力部
17…ハードディスク
17A…ハードディスク
17B…ハードディスク
17a…プラント制御管理仕様情報記憶手段
17b…インタフェースプログラム生成手段
17b…インタフェース情報生成手段
17b…インタフェース情報記憶手段
17c…割付処理ルール記憶手段
17d…タグ変数情報記憶手段
17e…監視画面情報記憶手段
17f…グラフィック部品情報記憶手段
17g…インタフェースプログラム情報記憶手段
17h…コントローラ変数記憶手段
17i…画面仕様記憶手段
17j…タグ変数情報解析結果記憶手段
17k…監視画面情報解析結果記憶手段
211…CPU
212…第1のメモリ
212a…操作信号記憶手段
212b…表示信号記憶手段
213…ネットワークインタフェース部
214…光ディスクドライブ
215…入力部
216…出力部
217…ハードディスク
217a…タグ変数情報記憶手段
217b…監視画面情報記憶手段
217b…監視画面記憶手段
217c…プログラム記憶手段
311…CPU
312…第2のメモリ
312a…操作信号記憶手段
312b…表示信号記憶手段
313…ネットワークインタフェース
313…ネットワークインタフェース部
314…光ディスクドライブ
315…入出力インタフェース部
316…ハードディスク
316a…プログラム記憶手段
316b…コントローラ変数記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面を表示すると共に、利用者による前記画面の操作に基づいて操作信号を生成するHMI装置と、このHMI装置とネットワークを介して接続され、前記操作信号を受信すると共に、前記画面上に表示部品を表示するための表示信号を生成し、この生成された表示信号を前記HMI装置へ送信する制御装置との間で、前記操作信号及び前記表示信号を送受信するための情報を生成する設計支援装置であって、
前記画面毎に、少なくとも前記表示部品の部品名称と、前記表示部品の種類を一意に識別する部品タイプ名称と、前記表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶するプラント制御管理仕様情報記憶手段と、
前記部品タイプ名称毎に前記操作信号のビット数及び前記表示信号のビット数を関連づけて割り付け処理ルールとして記憶する割付処理ルール記憶手段と、
前記操作信号の前記HMI装置に備えられた第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記操作信号の前記制御装置に備えられた第2のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第2のメモリにおけるメモリアドレスとを含むアドレス情報と、前記部品名称と、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを関連づけて、インタフェース情報として記憶するインタフェース情報記憶手段と、
前記プラント制御管理仕様情報及び前記割付処理ルールを読み出し、この読み出された割付処理ルールに含まれる前記操作信号のビット数及び前記表示信号のビット数に基づき、前記部品名称毎に、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリに記憶させるための前記メモリアドレスを割り当てた前記アドレス情報を生成すると共に、一意に識別する前記操作信号の名称と前記表示信号の名称とを生成し、この生成されたアドレス情報、操作信号の名称、及び表示信号の名称と、前記部品名称とを関連づけて、前記インタフェース情報を生成するインタフェース情報生成手段と、
を備えたことを特徴とする設計支援装置。
【請求項2】
前記プラント制御管理仕様情報及び前記インタフェース情報から、前記部品名称と、前記操作信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、前記HMI装置が読み込み可能なファイル形式へ変換してタグ変数情報として生成するタグ変数情報生成手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1記載の設計支援装置。
【請求項3】
前記プラント制御管理仕様情報記憶手段は、
前記画面毎に、少なくとも前記表示部品の部品名称と、前記表示部品の種類を一意に識別する部品タイプ名称と、前記画面上における前記表示部品の位置情報と、前記表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶し、
少なくとも前記部品タイプ名称と、前記表示部品の画像を含む前記表示部品に関する部品情報とを関連づけてグラフィック部品情報として記憶するグラフィック部品情報記憶手段と、
前記プラント制御管理仕様情報、前記インタフェース情報及び前記グラフィック部品情報から、前記部品名称と、前記属性情報と、前記位置情報と、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称と、前記部品タイプ名称と、前記部品情報とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、前記HMI装置が読み込み可能なファイル形式へ変換して監視画面情報として生成する監視画面情報生成手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の設計支援装置。
【請求項4】
前記プラント制御管理仕様情報及び前記インタフェース情報から、前記部品名称と、前記操作信号の前記第2のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第2のメモリにおけるメモリアドレスと、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、前記制御装置が読み込み可能なファイル形式へ変換してコントローラ変数情報として生成するコントローラ変数情報生成手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の設計支援装置。
【請求項5】
前記プラント制御管理仕様情報及び前記インタフェース情報から、前記部品名称と、前記部品タイプ名称と、前記属性情報と、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを抽出し、これら抽出された情報を関連づけて、前記制御装置が読み込み可能なファイル形式へ変換してインタフェースプログラム情報として生成するインタフェースプログラム情報生成手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の設計支援装置。
【請求項6】
前記プラント制御管理仕様情報記憶手段は、
前記画面毎に、少なくとも前記表示部品の部品名称と、前記表示部品の種類を一意に識別する部品タイプ名称と、前記画面上における前記表示部品の位置情報と、前記表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶し、
少なくとも前記部品タイプ名称と、前記表示部品の画像を含む前記表示部品に関する部品情報とを関連づけてグラフィック部品情報として記憶するグラフィック部品情報記憶手段と、
前記グラフィック部品情報記憶手段からグラフィック部品情報を読み出し、この読み出されたグラフィック部品情報と、外部から供給された操作信号とに基づいて、前記画面に対応した画面仕様を生成し、この生成された画面仕様に基づいて、前記プラント制御管理仕様情報を生成するプラント制御管理仕様情報生成手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1,2,4,5のうちいずれか1項記載の設計支援装置。
【請求項7】
前記グラフィック部品情報記憶手段からグラフィック部品情報を読み出し、この読み出されたグラフィック部品情報と、外部から供給された操作信号とに基づいて、前記画面に対応した画面仕様を生成し、この生成された画面仕様に基づいて、前記プラント制御管理仕様情報を生成するプラント制御管理仕様情報生成手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項3記載の設計支援装置。
【請求項8】
画面を表示すると共に、利用者による前記画面の操作に基づいて操作信号を生成するHMI装置と、このHMI装置とネットワークを介して接続され、前記操作信号を受信すると共に、前記画面上に表示部品を表示するための表示信号を生成し、この生成された表示信号を前記HMI装置へ送信する制御装置との間で、前記操作信号及び前記表示信号を送受信するための情報を生成する設計支援装置であって、
前記画面毎に、少なくとも前記表示部品の部品名称と、前記表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶するプラント制御管理仕様情報記憶手段と、
前記操作信号の前記HMI装置に備えられた第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記操作信号の前記制御装置に備えられた第2のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第2のメモリにおけるメモリアドレスとを含むアドレス情報と、前記部品名称と、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを関連づけて、インタフェース情報として記憶するインタフェース情報記憶手段と、
前記HMI装置に記憶された、前記操作信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記表示信号の前記第1のメモリにおけるメモリアドレスと、前記操作信号の名称と、前記表示信号の名称とを含むタグ変数情報が外部から供給された場合に、前記プラント制御管理仕様情報及び前記インタフェース情報を読み出し、この読み出されたプラント制御管理仕様情報及びインタフェース情報と前記供給されたタグ変数情報とを前記部品名称毎に比較し、この比較結果をタグ変数情報解析結果として生成するタグ変数情報解析手段と、
前記生成されたタグ変数情報解析結果に基づいて、前記プラント制御管理仕様情報記憶手段に記憶されたプラント制御管理仕様情報を更新すると共に、インタフェース情報記憶手段に記憶されたインタフェース情報を更新するタグ変数更新手段と、
を備えたことを特徴とする設計支援装置。
【請求項9】
画面を表示すると共に、利用者による前記画面の操作に基づいて操作信号を生成するHMI装置と、このHMI装置とネットワークを介して接続され、前記操作信号を受信すると共に、前記画面上に表示部品を表示するための表示信号を生成し、この生成された表示信号を前記HMI装置へ送信する制御装置との間で、前記操作信号及び前記表示信号を送受信するための情報を生成する設計支援装置であって、
前記画面毎に、少なくとも前記表示部品の部品名称と、前記表示部品の種類を一意に識別する部品タイプ名称と、前記画面上における前記表示部品の位置情報と、前記表示部品の属性情報とを関連づけてプラント制御管理仕様情報として記憶するプラント制御管理仕様情報記憶手段と、
少なくとも前記部品タイプ名称と、前記表示部品の画像を含む前記表示部品に関する部品情報とを関連づけてグラフィック部品情報として記憶するグラフィック部品情報記憶手段と、
前記HMI装置に記憶された、少なくとも前記部品名称と、前記属性情報と、前記位置情報と、前記部品タイプ名称とを含む監視画面情報が外部から供給された場合に、前記プラント制御管理仕様情報を読み出し、この読み出されたプラント制御管理仕様情報と前記供給された監視画面情報とを前記部品名称毎に比較し、この比較結果を監視画面情報解析結果として生成する監視画面情報解析手段と、
前記生成された監視画面情報解析結果に基づいて、前記プラント制御管理仕様情報記憶手段に記憶されたプラント制御管理仕様情報を更新すると共に、この更新されたプラント制御管理仕様情報と、前記グラフィック部品情報とに基づいて、前記画面に対応した前記画面仕様を生成する監視画面更新手段と、
を備えたことを特徴とする設計支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2009−230572(P2009−230572A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−76597(P2008−76597)
【出願日】平成20年3月24日(2008.3.24)
【出願人】(501137636)東芝三菱電機産業システム株式会社 (904)
【Fターム(参考)】