説明

診断装置、画像処理装置及びプログラム

【課題】画像処理装置が検知困難な画像処理の不具合を解決する可能性を高める。
【解決手段】画像形成装置の主制御部40において、異常情報受付部41が、ユーザから異常情報の入力を受け付け、異常程度受付部42が、ユーザから異常程度の入力を受け付け、設定作業指示取得部43が、異常情報及び異常程度に基づいて制御パラメータ設定指示及び変化量又は作業指示を取得し、制御パラメータ設定指示及び変化量を取得した場合は、設定管理部45が、制御パラメータを変化量だけ変更し、作業指示を取得した場合は、作業管理部46が、作業指示を表示して作業させ、印刷指示部47が、その後の状態で印刷を指示する。そして、効果受付部48が、ユーザから印刷結果の効果の入力を受け付け、設定作業指示取得部43が、効果に基づいて、制御パラメータ設定指示又は作業指示を再度行って印刷するかどうかを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、診断装置、画像処理装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像記録装置の診断システムは知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、複写機に故障が発生すると、故障診断に必要な全てのデータに対して、予め設定されている種々の故障診断ルールを適用し、その条件を満足した場合にはその故障診断ルールのレベルを検知し、未だにホストにデータが送信されていない場合には検知した故障診断ルールのデータを送信するが、既にホストに送信している場合には、今回検知した故障診断ルールのレベルが前回送信した故障診断ルールのレベルよりも高い場合に限り、その故障診断ルールのデータをホストに送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−205127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、画像処理装置が検知困難な画像処理の不具合を解決する可能性を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、画像処理装置の不具合を示す不具合情報の当該画像処理装置の使用者による入力に応じて、当該不具合情報を受け付ける不具合情報受付手段と、前記不具合情報受付手段にて受け付けた前記不具合情報に関連付けられた情報であって、前記画像処理装置で画像処理を行う際の画像処理条件の変更を指示する情報である変更指示情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記変更指示情報が指示する前記画像処理条件の変更が行われた後の前記画像処理装置での画像処理の結果を示す結果情報の前記使用者による入力に応じて、当該結果情報を受け付ける結果情報受付手段と、前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報に基づいて、前記画像処理条件の変更を再び指示するかどうかを決定する決定手段とを備えたことを特徴とする診断装置である。
請求項2に記載の発明は、前記変更指示情報は、前記画像処理条件を変更するための設定を前記画像処理装置に対して指示する設定指示情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の診断装置である。
請求項3に記載の発明は、前記決定手段は、前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報が前記不具合の解決を示している場合に、前記画像処理装置に前記設定を保存することと、前記画像処理条件を変更するための他の設定を前記画像処理装置に対して指示しないこととを決定することを特徴とする請求項2に記載の診断装置である。
請求項4に記載の発明は、前記決定手段は、前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報が前記不具合の解決を示していない場合に、前記画像処理条件を変更するための他の設定を前記画像処理装置に対して指示することを決定することを特徴とする請求項2に記載の診断装置である。
請求項5に記載の発明は、前記変更指示情報は、前記画像処理条件を変更するための作業を前記使用者に対して指示する作業指示情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の診断装置である。
請求項6に記載の発明は、前記決定手段は、前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報が前記不具合の解決を示していない場合に、前記画像処理条件を変更するための他の作業を前記画像処理装置に対して指示することを決定することを特徴とする請求項5に記載の診断装置である。
請求項7に記載の発明は、前記取得手段により取得された前記変更指示情報と、前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報との対応関係を、複数の診断装置に通信回線を介して接続された管理装置に通知する通知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の診断装置である。
請求項8に記載の発明は、前記不具合の程度を示す程度情報の前記使用者による入力に応じて、当該程度情報を受け付ける程度情報受付手段を更に備え、前記取得手段は、前記程度情報受付手段にて受け付けた前記程度情報に関連付けられた変更量に応じた前記画像処理条件の変更を指示する前記変更指示情報を取得することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の診断装置である。
請求項9に記載の発明は、前記取得手段は、複数の診断装置に通信回線を介して接続された管理装置において前記程度情報に関連付けられた前記変更量を用いることを特徴とする請求項8に記載の診断装置である。
請求項10に記載の発明は、入力された画像データに基づいて画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段の不具合を示す不具合情報の自装置の使用者による入力に応じて、当該不具合情報を受け付ける不具合情報受付手段と、前記不具合情報受付手段にて受け付けた前記不具合情報に関連付けられた情報であって、前記画像処理手段が画像処理を行う際の画像処理条件の変更を指示する情報である変更指示情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記変更指示情報が指示する前記画像処理条件の変更が行われた後の前記画像処理手段による画像処理の結果を示す結果情報の前記使用者による入力に応じて、当該結果情報を受け付ける結果情報受付手段と、前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報に基づいて、前記画像処理条件を再び変更して前記画像処理手段による画像処理を行うかどうかを決定する決定手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、画像処理装置の不具合を示す不具合情報の当該画像処理装置の使用者による入力に応じて、当該不具合情報を受け付ける機能と、前記不具合情報に関連付けられた情報であって、前記画像処理装置で画像処理を行う際の画像処理条件の変更を指示する情報である変更指示情報を取得する機能と、取得された前記変更指示情報が指示する前記画像処理条件の変更が行われた後の前記画像処理装置での画像処理の結果を示す結果情報の前記使用者による入力に応じて、当該結果情報を受け付ける機能と、前記結果情報に基づいて、前記画像処理条件の変更を再び指示するかどうかを決定する機能とを実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像処理装置が検知困難な画像処理の不具合を解決する可能性が高まる。
請求項2の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像処理装置が検知困難な画像処理の不具合を、画像処理条件を変更するための設定により解決する可能性が高まる。
請求項3の発明によれば、画像処理条件を変更するための設定により不具合を解決した場合に、その設定を以降の画像処理でも利用できる。
請求項4の発明によれば、画像処理条件を変更するための設定により不具合を解決しなかった場合であっても、不具合の解決に近付けることができる。
請求項5の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像処理装置が検知困難な画像処理の不具合を、画像処理条件を変更するための作業により解決する可能性が高まる。
請求項6の発明によれば、画像処理条件を変更するための作業により不具合を解決しなかった場合であっても、不具合の解決に近付けることができる。
請求項7の発明によれば、画像処理条件の変更によって画像処理の結果がどのようになるかを、複数の診断装置で共有できる。
請求項8の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像処理装置が検知困難な画像処理の不具合を、不具合の程度に対する変更量に応じた画像処理条件の変更により解決する可能性が高まる。
請求項9の発明によれば、不具合の程度に対する変更量を、管理装置で管理される情報に応じて可変とすることができる。
請求項10の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像処理装置が検知困難な画像処理の不具合を解決する可能性が高まる。
請求項11の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像処理装置が検知困難な画像処理の不具合を解決する可能性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施の形態が適用されるコンピュータシステムの構成例を示した図である。
【図2】本発明の実施の形態が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。
【図3】本発明の実施の形態における主制御部の機能構成例を示したブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態における主制御部が保持する第1メニューテーブルの一例を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態における主制御部が保持する第2メニューテーブルの一例を示した図である。
【図6−1】本発明の実施の形態における主制御部が保持する設定作業指示テーブルの一例を示した図である。
【図6−2】本発明の実施の形態における主制御部が保持する設定作業指示テーブルの一例を示した図である。
【図6−3】本発明の実施の形態における主制御部が保持する設定作業指示テーブルの一例を示した図である。
【図7】本発明の実施の形態における主制御部の動作例を示したフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態における主制御部の動作例を示したフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態における主制御部の動作例を示したフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態における主制御部の動作例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるコンピュータシステムの全体構成例を示したものである。
図示するように、このコンピュータシステムは、画像形成装置1a,1b,1cと、センタ装置6とがネットワーク8に接続されることにより構成されている。尚、図では、画像形成装置1a,1b,1cを示したが、これらを区別する必要がない場合は、画像形成装置1と称することもある。また、図には、3つの画像形成装置1しか示していないが、4つ以上の画像形成装置1を設けてもよい。
【0009】
画像形成装置1は、画像処理装置の一例であり、紙等の記録媒体に画像を形成し、印刷文書として出力する装置である。この画像形成装置1は、プリンタの機能のみを備えたものであってもよいし、他にスキャナやファクシミリの機能を備えたものであってもよい。この画像形成装置1の構成の詳細については後述する。
センタ装置6は、管理装置の一例であり、画像形成装置1で故障が発生した場合等にその保守を行う保守センタに設置されたコンピュータ装置である。具体的には、各画像形成装置1で発生した故障の情報を蓄積しておき、何れかの画像形成装置1で故障が発生した場合に、蓄積した故障の情報を用いて故障に対する対処方法の特定等を行う。ここで、センタ装置6としては、例えば、PC(Personal Computer)を用いるとよい。
ネットワーク8は、各種情報の交換に用いる通信手段である。このネットワーク8としては、インターネットやLAN(Local Area Network)が例示される。
【0010】
次に、図1のコンピュータシステムにおける画像形成装置1について説明する。
図2は、画像形成装置1の構成例を示した図である。図2に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像処理手段の一例としての画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作を制御する主制御部40と、を備えている。更には、例えばPC3との通信を行って画像データを受信する通信部51と、原稿から画像を読み取って読取画像データを生成する画像読取部52と、通信部51にて受信された画像データや画像読取部52によって生成された読取画像データ等に対し予め定めた画像処理を施し画像形成部10に転送する画像処理部53と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部54とを備えている。
【0011】
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する構成部であって、並列して配置される4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(以下、「画像形成ユニット11」という)を備えている。各画像形成ユニット11は、機能部材として、例えば、矢印A方向に回転しながら静電潜像が形成され、その後にトナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するドラムクリーナ16とを備えている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収容されるトナーを除いて略同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
【0012】
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に順次転写(一次転写)する一次転写ロール21とを備えている。更に、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を記録媒体(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ロール22と、二次転写された各色トナー像を用紙P上に定着させる定着器25とを備えている。
【0013】
画像形成部10の画像形成ユニット11各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に静電転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印B方向)に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写領域Trに搬送され、用紙収容容器30から供給される用紙P上に一括して静電転写される。その後、用紙P上に静電転写された合成トナー像は、定着器25によって定着処理を受けて用紙P上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部35に搬送され集積される。
【0014】
一方、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、及び二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれドラムクリーナ16、及びベルトクリーナ23によって除去される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
【0015】
ところで、このような画像形成装置1で異常が発生した場合、画像形成装置1自らが異常を検知し、検知した異常への対処方法をユーザに通知したり、検知した異常をセンタ装置6へ報告したりすることが考えられる。しかしながら、画像形成装置1で発生する異常には、画像形成装置1自らが検知不可能な異常や、画像形成装置1自らが検知するためにセンサの追加等が必要でコストアップが生ずる異常もある。例えば、画質異常、アライメント異常、紙しわ、異音等である。画像形成装置1自らが異常を検知する手法では、これらの画像形成装置1自らが検知困難な異常については、異常への対処方法をユーザに通知したり、異常をセンタ装置6へ報告したりすることができないため、ユーザがカスタマーエンジニア(以下、「CE」という)に連絡後、CEが異常を把握して対処することになり、異常の解消が迅速にできないことになる。
そこで、本実施の形態では、画像形成装置1自らが検知困難な異常を、ユーザが情報を入力することで解消する。
【0016】
図3は、このような動作を行う主制御部40の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、この主制御部40は、異常情報受付部41と、異常程度受付部42と、設定作業指示取得部43と、テーブル記憶部44と、設定管理部45と、作業管理部46と、印刷指示部47と、効果受付部48とを備える。
【0017】
異常情報受付部41は、ユーザが入力した画像形成装置1の異常を示す情報(以下、「異常情報」という)を受け付ける。本実施の形態では、画像処理装置の不具合を示す不具合情報の一例として、異常情報を用いており、不具合情報を受け付ける不具合情報受付手段の一例として、異常情報受付部41を設けている。
異常程度受付部42は、ユーザが入力した画像形成装置1の異常の程度を示す情報(以下、「異常程度」という)を受け付ける。本実施の形態では、不具合の程度を示す程度情報の一例として、異常程度を用いており、程度情報を受け付ける程度情報受付手段の一例として、異常程度受付部42を設けている。
【0018】
設定作業指示取得部43は、異常情報受付部41が受け付けた異常情報等に基づいて、画像形成装置1の画像形成条件の変更指示を取得する。ここで、画像形成条件には、画像形成装置1が画像形成プロセスを制御する制御パラメータを特定の値に設定することで変更可能な条件と、例えば使用すべき紙種や送り方向のようにユーザが作業することによって変更可能な条件とがある。従って、前者の条件の変更指示は、画像形成装置1に対する制御パラメータの設定指示となり、後者の条件の変更指示は、ユーザに対する作業指示となる。本実施の形態では、画像処理条件の一例として、画像形成条件を用いており、変更指示情報の一例として、変更指示を用いており、設定指示情報の一例として、制御パラメータ設定指示を用いており、作業指示情報の一例として、作業指示を用いている。そして、変更指示情報を取得する取得手段の一例として、また、画像処理条件の変更を再び指示するかどうかを決定する決定手段の一例として、設定作業指示取得部43を設けている。
【0019】
テーブル記憶部44は、異常情報受付部41、異常程度受付部42、設定作業指示取得部43が参照する各種テーブルを記憶する。1つは、異常情報受付部41が異常情報入力用のメニュー画面(以下、「異常情報メニュー」という)を表示する際に参照する第1メニューテーブルである。もう1つは、異常程度受付部42が異常程度入力用のメニュー画面(以下、「異常程度メニュー」という)を表示する際に参照する第2メニューテーブルである。更にもう1つは、設定作業指示取得部43が異常情報等に基づいて制御パラメータ設定指示又は作業指示を取得する際に参照する設定作業指示テーブルである。
【0020】
設定管理部45は、設定作業指示取得部43が取得した変更指示が制御パラメータ設定指示である場合に、この変更指示に従い、制御パラメータを一時的に変更し、この変更後の制御パラメータで異常が解消されればその制御パラメータを最終設定値として保存する。
作業管理部46は、設定作業指示取得部43が取得した変更指示がユーザに対する作業指示である場合に、この変更指示に従い、作業指示の表示を制御すると共にユーザの作業の完了を確認する。
印刷指示部47は、設定管理部45による制御パラメータの変更後、又は、作業管理部46によるユーザの作業の完了の確認後、画像形成部10に対して、画像の記録媒体への印刷を指示する。
効果受付部48は、画像形成部10で記録媒体に記録された画像における画像形成条件の変更による効果(解決、改善、悪化、変化なし)のユーザ入力に応じて、効果を受け付ける。本実施の形態では、画像処理の結果を示す結果情報の一例として、効果を用いており、結果情報を受け付ける結果情報受付手段の一例として、効果受付部48を設けている。
【0021】
ここで、テーブル記憶部44に記憶された各種テーブルについて具体的に説明する。
図4は、第1メニューテーブルの一例を示した図である。
図示するように、第1メニューテーブルは、第1選択画面、第2選択画面、次画面フラグ、異常情報IDを項目として有する。
【0022】
第1選択画面は、例えばユーザが画像形成装置1の異常を感じたときにボタンを押下することによって最初にUI部54に表示される第1選択画面を定義する項目である。この項目を参照することにより、「画質異常」、「像欠け」、「排出用紙状態異常」を選択肢として含む第1選択画面が表示される。
第2選択画面は、第1選択画面の何れかの選択肢を選択したときにUI部54に表示される第2選択画面を定義する項目である。例えば、第1選択画面で「画質異常」を選択したとすると、この項目を参照することにより、「かぶり」、「ロール跡」、「水滴跡」、「像乱れ(白黒のみ)」、「像乱れ(白黒及びカラー)」、「黒色がさつき」、「しわ」等を選択肢として含む第2選択画面が表示される。
次画面フラグは、第2選択画面の対応する選択肢を選択したときに、後述する第3選択画面を表示するかどうかを示すフラグである。第3選択画面を表示することを「ON」で表し、第3選択画面を表示しないことを「OFF」で表している。
異常情報IDは、第1選択画面及び第2選択画面の選択肢の組み合わせを識別するための識別情報である。
【0023】
図5は、第2メニューテーブルの一例を示した図である。
図示するように、第2メニューテーブルは、第3選択画面及び異常程度IDを項目として有する。
【0024】
第3選択画面は、第2選択画面の次画面フラグが「ON」の選択肢を選択したときにUI部54に表示される第3選択画面を定義する項目である。この項目を参照することにより、「小」、「中」、「大」を選択肢として含む第3選択画面が表示される。
異常程度IDは、第3選択画面の選択肢を識別するための識別情報である。
【0025】
図6−1〜図6−3は、設定作業指示テーブルの一例を示した図である。このうち、図6−1(a)は、第1選択画面で「画質異常」が選択されたときに参照される部分を示し、図6−2(b)は、第1選択画面で「像欠け」が選択されたときに参照される部分を示し、図6−3(c)は、第1選択画面で「排出用紙状態異常」が選択されたときに参照される部分を示す。
そして、図示するように、設定作業指示テーブルは、異常情報ID、制御パラメータ設定指示/作業指示、作業指示フラグ、異常程度ID、変化量を項目として有する。
【0026】
異常情報IDは、図4の第1メニューテーブルで説明したので、ここでの詳しい説明は省略する。
制御パラメータ設定指示/作業指示は、画像形成装置1に対する制御パラメータの設定指示、及び、ユーザに対する作業指示の何れかを示す項目である。
作業指示フラグは、対応する制御パラメータ設定指示/作業指示に登録された指示が作業指示であるかどうかを示すフラグである。作業指示であることを「ON」で表し、作業指示でないことを「OFF」で表している。
【0027】
異常程度IDは、図5の第2メニューテーブルで説明したので、ここでの詳しい説明は省略する。
変化量は、制御パラメータ設定指示/作業指示に登録された指示が制御パラメータ設定指示であり、制御パラメータを段階的に変更可能な場合に、制御パラメータの変化量を示す項目である。変化量は、異常程度に応じて異なるので、異常程度IDが登録されている場合にのみ登録される。また、ここでは、制御パラメータ設定指示に対してのみ変化量を登録するようにしたが、作業指示に対して変化量を登録するようにしてもよい。
【0028】
次に、主制御部40の動作について説明する。
図7〜図10は、主制御部40の動作例を示したフローチャートである。
図7に示すように、主制御部40では、まず、異常情報受付部41が、図4の第1メニューテーブルを参照して、異常情報メニューをUI部54に表示する(ステップ401)。そして、ユーザにより異常情報が入力されたかどうかを判定する(ステップ402)。具体的には、第1選択画面で何れかの選択肢が選択され、その選択肢に応じて表示された第2選択画面で何れかの選択肢が選択されたかどうかを判定する。ここで、異常情報が入力されていなければ、ステップ402の判定を繰り返し、異常情報が入力されれば、異常程度の入力が必要かどうかを判定する(ステップ403)。この判定は、図4の第1メニューテーブルにおいて、第2選択画面で選択された選択肢に対応する次画面フラグが「ON」であるかどうかによって行えばよい。
【0029】
その結果、異常程度の入力が必要であると判定された場合、即ち、第2選択画面で選択された選択肢に対応する次画面フラグが「ON」である場合、異常程度受付部42が、図5の第2メニューテーブルを参照して、異常程度メニューをUI部54に表示する(ステップ404)。そして、ユーザにより異常程度が入力されたかどうかを判定する(ステップ405)。具体的には、第3選択画面で何れかの選択肢が選択されたかどうかを判定する。ここで、異常程度が入力されていなければ、ステップ405の判定を繰り返し、異常程度が入力されれば、設定作業指示取得部43に制御を移す。また、ステップ403で異常程度の入力が必要ないと判定された場合も、設定作業指示取得部43に制御を移す。
【0030】
これにより、設定作業指示取得部43は、設定作業指示テーブルを検索する(ステップ406)。具体的には、ステップ403で異常程度の入力が必要ないと判定された場合は、第1選択画面で選択された選択肢及び第2選択画面で選択された選択肢の組み合わせに対応する異常情報IDをメモリに記憶しておき、この異常情報IDを検索キーとして制御パラメータ設定指示/作業指示に登録された指示を取得する。また、ステップ405で異常程度が入力されたと判定された場合は、異常情報IDに加えて、第3選択画面で選択された選択肢に対応する異常程度IDもメモリに記憶しておき、異常情報ID及び異常程度IDを検索キーとして制御パラメータ設定指示/作業指示に登録された指示、及び、制御パラメータの変化量を取得する。
【0031】
次に、設定作業指示取得部43は、ここで取得した指示が制御パラメータ設定指示であるかどうかを判定する(ステップ407)。この判定は、設定作業指示テーブルにおいて、対応する作業指示フラグが「OFF」であるかどうかによって行えばよい。
その結果、制御パラメータ設定指示であると判定された場合、即ち、対応する作業指示フラグが「OFF」である場合、設定管理部45が、ステップ406で取得した制御パラメータを変更する(ステップ408)。このとき、ステップ406で変化量が取得されていれば、制御パラメータをこの変化量だけ変更する。例えば、第1選択画面で「画質異常」が選択され、第2選択画面で「かぶり」が選択され、第3選択画面で「小」が選択された場合を考える。この場合は、異常情報IDが「ABN0101」であり、異常程度IDが「LVL01」であるので、図6−1(a)のこれらの異常情報ID及び異常程度IDに対応する制御パラメータ設定指示/作業指示及び変化量を参照して、現像バイアスを5V高くする。また、第1選択画面で「画質異常」が選択され、第2選択画面で「かぶり」が選択され、第3選択画面で「中」が選択された場合を考える。この場合は、異常情報IDが「ABN0101」であり、異常程度IDが「LVL02」であるので、図6−1(a)のこれらの異常情報ID及び異常程度IDに対応する制御パラメータ設定指示/作業指示及び変化量を参照して、現像バイアスを10V高くする。
その後、印刷指示部47が、画像形成部10に対して、制御パラメータを変更した後の画像形成条件に基づくプリントを指示する(ステップ409)。
尚、ステップ407で制御パラメータ設定指示でないと判定された場合、即ち、対応する作業指示フラグが「ON」である場合については、後述する。
【0032】
さて、ステップ409で指示されたプリントが終了すると、ユーザは、その結果を見て、効果(解決、改善、悪化、変化なし)を入力する。
即ち、図8に示すように、効果受付部48は、ユーザにより効果が入力されたかどうかを判定する(ステップ421)。ここで、効果が入力されていなければ、ステップ421の判定を繰り返し、効果が入力されれば、設定作業指示取得部43に制御を移す。
【0033】
これにより、設定作業指示取得部43は、効果が「解決」であるかどうかを判定する(ステップ422)。効果が「解決」であると判定された場合は、ユーザが変更後の制御パラメータに基づくプリント結果に満足しているので、設定管理部45が、変更後の制御パラメータを最終設定値とし(ステップ423)、処理を終了する。
【0034】
効果が「解決」でないと判定された場合、設定作業指示取得部43は、効果が「改善」であるかどうかを判定する(ステップ424)。効果が「改善」であると判定された場合、設定作業指示取得部43は、設定作業指示テーブルを参照して、制御パラメータを更に変更可能であるか、つまり、制御パラメータ設定指示に対してより大きな変化量が対応付けられているかどうかを判定する(ステップ425)。制御パラメータを更に変更可能であれば、つまり、制御パラメータ設定指示に対してより大きな変化量が対応付けられていれば、設定管理部45は、制御パラメータを、そのより大きな変化量だけ変更し(ステップ426)、再度プリントを指示する(ステップ409)。一方、制御パラメータをこれ以上変更できなければ、つまり、制御パラメータ設定指示に対してより大きな変化量が対応付けられていなければ、設定管理部45は、CEをコールすべき旨のメッセージをUI部54に表示し(ステップ432)、処理を終了する。
【0035】
効果が「改善」でないと判定された場合、設定作業指示取得部43は、効果が「悪化」であるかどうかを判定する(ステップ427)。効果が「悪化」であると判定された場合、設定作業指示取得部43は、設定作業指示テーブルを参照して、制御パラメータを逆方向に変更可能であるか、つまり、制御パラメータ設定指示に対してより小さな変化量が対応付けられているかどうかを判定する(ステップ428)。制御パラメータを逆方向に変更可能であれば、つまり、制御パラメータ設定指示に対してより小さな変化量が対応付けられていれば、設定管理部45は、制御パラメータを、そのより小さな変化量だけ変更し(ステップ429)、再度プリントを指示する(ステップ409)。一方、制御パラメータを逆方向に変更可能でなければ、つまり、制御パラメータ設定指示に対してより小さな変化量が対応付けられていなければ、設定管理部45は、CEをコールすべき旨のメッセージをUI部54に表示し(ステップ432)、処理を終了する。
【0036】
効果が「悪化」でないと判定された場合、つまり、効果が「変化なし」の場合、設定作業指示取得部43は、設定作業指示テーブルを参照して、制御パラメータ設定指示の他の候補があるかどうかを判定する(ステップ430)。制御パラメータ設定指示の他の候補があると判定されれば、設定管理部45は、他の候補である制御パラメータを変更し(ステップ431)、再度プリントを指示する(ステップ409)。一方、制御パラメータ設定指示の他の候補がないと判定されれば、設定管理部45は、CEをコールすべき旨のメッセージをUI部54に表示し(ステップ432)、処理を終了する。
【0037】
また、ステップ407で制御パラメータ設定指示でないと判定された場合、つまり、作業指示であると判定された場合、図9に示すように、設定作業指示取得部43は、作業指示が「CEコールを指示する」であるかどうかを判定する(ステップ441)。
その結果、「CEコールを指示する」であると判定された場合、作業管理部46は、CEをコールすべき旨のメッセージをUI部54に表示し(ステップ445)、処理を終了する。
一方、「CEコールを指示する」でないと判定された場合、作業管理部46は、ステップ406で取得した作業指示をUI部54に表示する(ステップ442)。
これにより、ユーザは指示された作業を行い、作業管理部46がその作業が終了したかどうかを判定する(ステップ443)。この判定は、作業の終了を自動検知することによって行ってもよいし、作業が終了した旨をユーザが入力することによって行ってもよい。ここで、作業が終了していないと判定されれば、ステップ443の判定を繰り返し、作業が終了したと判定されれば、印刷指示部47が、画像形成部10に対して、作業後の画像形成条件に基づくプリントを指示する(ステップ444)。
【0038】
さて、ステップ444で指示されたプリントが終了すると、ユーザは、その結果を見て、効果(解決、改善、悪化、変化なし)を入力する。
即ち、図10に示すように、効果受付部48は、ユーザにより効果が入力されたかどうかを判定する(ステップ461)。ここで、効果が入力されていなければ、ステップ461の判定を繰り返し、効果が入力されれば、設定作業指示取得部43に制御を移す。
【0039】
これにより、設定作業指示取得部43は、効果が「解決」であるかどうかを判定する(ステップ462)。効果が「解決」であると判定された場合は、ユーザが変更後の制御パラメータに基づくプリント結果に満足しているので、そのまま処理を終了する。
【0040】
効果が「解決」でないと判定された場合、設定作業指示取得部43は、効果が「改善」であるかどうかを判定する(ステップ464)。効果が「改善」であると判定された場合、設定作業指示取得部43は、設定作業指示テーブルを参照して、作業指示の他の候補があるかどうかを判定する(ステップ465)。作業指示の他の候補があると判定されれば、作業管理部46は、この作業指示を、先の作業指示による作業に重ねて行うべき作業の指示としてUI部54に表示する(ステップ466)。そして、作業が終了したかどうかを判定し(ステップ443)、作業が終了すれば、再度プリントを指示する(ステップ444)。一方、作業指示の他の候補がないと判定されれば、作業管理部46は、CEをコールすべき旨のメッセージをUI部54に表示し(ステップ472)、処理を終了する。
【0041】
効果が「改善」でないと判定された場合、設定作業指示取得部43は、効果が「悪化」であるかどうかを判定する(ステップ467)。効果が「悪化」であると判定された場合、設定作業指示取得部43は、設定作業指示テーブルを参照して、作業指示の他の候補があるかどうかを判定する(ステップ468)。作業指示の他の候補があると判定されれば、作業管理部46は、この作業指示を、先の作業指示による作業をキャンセルして新たに行うべき作業の指示としてUI部54に表示する(ステップ469)。そして、作業が終了したかどうかを判定し(ステップ443)、作業が終了すれば、再度プリントを指示する(ステップ444)。一方、作業指示の他の候補がないと判定されれば、作業管理部46は、CEをコールすべき旨のメッセージをUI部54に表示し(ステップ472)、処理を終了する。
【0042】
効果が「悪化」でないと判定された場合、つまり、効果が「変化なし」の場合、設定作業指示取得部43は、設定作業指示テーブルを参照して、作業指示の他の候補があるかどうかを判定する(ステップ470)。作業指示の他の候補があると判定されれば、作業管理部46は、他の候補である作業指示を表示する(ステップ471)。そして、作業が終了したかどうかを判定し(ステップ443)、作業が終了すれば、再度プリントを指示する(ステップ444)。一方、作業指示の他の候補がないと判定されれば、作業管理部46は、CEをコールすべき旨のメッセージをUI部54に表示し(ステップ472)、処理を終了する。
【0043】
尚、このフローチャートでは、ステップ465、468、470で作業指示の他の候補があった場合、作業管理部46が、他の候補である作業指示を表示して作業の終了を待つようにした。しかしながら、他の候補である作業指示が「CEコールを指示する」であることも考えられるので、この場合も、厳密には、図9のステップ441、445のように、設定作業指示取得部43が、他の候補である作業指示が「CEコールを指示する」であるかどうかを判定し、「CEコールを指示する」であると判定した場合、作業管理部46が、CEをコールすべき旨のメッセージをUI部54に表示して処理を終了するのが好ましい。
【0044】
また、このフローチャートでは、ステップ406で制御パラメータ設定指示を取得した場合と作業指示を取得した場合とで、入力された効果に対する処理を、図8と図10に完全に分けた。つまり、1つの異常情報IDに対して制御パラメータ設定指示及び作業指示の両方が定義されることは想定せず、ある制御パラメータを変更して効果が「変化なし」であれば、別の制御パラメータを変更し、ある作業指示を行って効果が「改善」「悪化」「変化なし」であれば、別の作業指示を行うようにした。しかしながら、ステップ406で制御パラメータ設定指示を取得した場合と作業指示を取得した場合とで、入力された効果に対する処理を完全に分けない構成も考えられる。つまり、1つの異常情報IDに対して制御パラメータ設定指示及び作業指示の両方を定義し、ある制御パラメータを変更して効果が「変化なし」であれば、同じ異常情報IDに対して定義された作業指示を行ったり、ある作業指示を行って効果が「改善」「悪化」「変化なし」であれば、同じ異常情報IDに対して定義された制御パラメータの変更を行ったりしてもよい。
【0045】
更に、このフローチャートでは、ステップ421、461で受け付けた効果を、再度の制御パラメータ変更や作業指示を行うかどうかを判断するためにしか用いていないが、他の目的のために用いてもよい。例えば、ステップ406で取得した制御パラメータ設定指示や作業指示と対応付ければ、どの制御パラメータを変更すればどのような効果が得られるか、どのような作業を行えばどのような効果が得られるか等が分かる。従って、この制御パラメータ設定指示や作業指示と効果との対応関係を、画像形成装置1の図示しない通知手段がセンタ装置6に通知し、複数の画像形成装置1でこの対応関係を共有するようにしてもよい。
【0046】
ところで、本実施の形態では、ステップ406で、画像形成装置1が保持する変化量を取得するようにしたが、このような構成には限らない。どの程度の異常の場合にどの程度の変化量を用いればよいかは、状況によって変わるので、センタ装置6に異常程度ごとの変化量の最新情報を登録したり、複数の画像形成装置1から異常程度ごとの効果があった変化量をセンタ装置6が収集したりし、ステップ406では、センタ装置6が保持する変化量を取得するような構成を採用してもよい。
【0047】
また、本実施の形態では、画像形成装置1内の主制御部40が、ユーザの異常情報の入力により画像形成装置1の異常を診断する診断装置として機能した。しかしながら、この診断装置は、画像形成装置1の外部から、ユーザの異常情報の入力により画像形成装置1の異常を診断する装置であってもよい。
【0048】
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0049】
1…画像形成装置、40…主制御部、41…異常情報受付部、42…異常程度受付部、43…設定作業指示取得部、44…テーブル記憶部、45…設定管理部、46…作業管理部、47…印刷指示部、48…効果受付部、6…センタ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置の不具合を示す不具合情報の当該画像処理装置の使用者による入力に応じて、当該不具合情報を受け付ける不具合情報受付手段と、
前記不具合情報受付手段にて受け付けた前記不具合情報に関連付けられた情報であって、前記画像処理装置で画像処理を行う際の画像処理条件の変更を指示する情報である変更指示情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記変更指示情報が指示する前記画像処理条件の変更が行われた後の前記画像処理装置での画像処理の結果を示す結果情報の前記使用者による入力に応じて、当該結果情報を受け付ける結果情報受付手段と、
前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報に基づいて、前記画像処理条件の変更を再び指示するかどうかを決定する決定手段と
を備えたことを特徴とする診断装置。
【請求項2】
前記変更指示情報は、前記画像処理条件を変更するための設定を前記画像処理装置に対して指示する設定指示情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の診断装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報が前記不具合の解決を示している場合に、前記画像処理装置に前記設定を保存することと、前記画像処理条件を変更するための他の設定を前記画像処理装置に対して指示しないこととを決定することを特徴とする請求項2に記載の診断装置。
【請求項4】
前記決定手段は、前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報が前記不具合の解決を示していない場合に、前記画像処理条件を変更するための他の設定を前記画像処理装置に対して指示することを決定することを特徴とする請求項2に記載の診断装置。
【請求項5】
前記変更指示情報は、前記画像処理条件を変更するための作業を前記使用者に対して指示する作業指示情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の診断装置。
【請求項6】
前記決定手段は、前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報が前記不具合の解決を示していない場合に、前記画像処理条件を変更するための他の作業を前記画像処理装置に対して指示することを決定することを特徴とする請求項5に記載の診断装置。
【請求項7】
前記取得手段により取得された前記変更指示情報と、前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報との対応関係を、複数の診断装置に通信回線を介して接続された管理装置に通知する通知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の診断装置。
【請求項8】
前記不具合の程度を示す程度情報の前記使用者による入力に応じて、当該程度情報を受け付ける程度情報受付手段を更に備え、
前記取得手段は、前記程度情報受付手段にて受け付けた前記程度情報に関連付けられた変更量に応じた前記画像処理条件の変更を指示する前記変更指示情報を取得することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の診断装置。
【請求項9】
前記取得手段は、複数の診断装置に通信回線を介して接続された管理装置において前記程度情報に関連付けられた前記変更量を用いることを特徴とする請求項8に記載の診断装置。
【請求項10】
入力された画像データに基づいて画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段の不具合を示す不具合情報の自装置の使用者による入力に応じて、当該不具合情報を受け付ける不具合情報受付手段と、
前記不具合情報受付手段にて受け付けた前記不具合情報に関連付けられた情報であって、前記画像処理手段が画像処理を行う際の画像処理条件の変更を指示する情報である変更指示情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記変更指示情報が指示する前記画像処理条件の変更が行われた後の前記画像処理手段による画像処理の結果を示す結果情報の前記使用者による入力に応じて、当該結果情報を受け付ける結果情報受付手段と、
前記結果情報受付手段にて受け付けた前記結果情報に基づいて、前記画像処理条件を再び変更して前記画像処理手段による画像処理を行うかどうかを決定する決定手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項11】
コンピュータに、
画像処理装置の不具合を示す不具合情報の当該画像処理装置の使用者による入力に応じて、当該不具合情報を受け付ける機能と、
前記不具合情報に関連付けられた情報であって、前記画像処理装置で画像処理を行う際の画像処理条件の変更を指示する情報である変更指示情報を取得する機能と、
取得された前記変更指示情報が指示する前記画像処理条件の変更が行われた後の前記画像処理装置での画像処理の結果を示す結果情報の前記使用者による入力に応じて、当該結果情報を受け付ける機能と、
前記結果情報に基づいて、前記画像処理条件の変更を再び指示するかどうかを決定する機能と
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図6−3】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−49691(P2012−49691A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188293(P2010−188293)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】