説明

誤り訂正信号出力装置、誤り訂正信号出力方法及び誤り訂正信号出力プログラム

【課題】 受信した映像信号に含まれる誤りを訂正して、信頼性の高い信号を出力することができる誤り訂正信号出力装置を提供する。
【解決手段】 誤り訂正信号出力装置3は、複数のミリ波受信装置(受信装置)によって受信された映像信号について、ビットごとにビットの値の多数決をとり、最も多いビットの値からなる映像信号を生成する多数決回路(多数決手段)32と、ミリ波受信装置から入力された信号及び多数決回路32によって生成された映像信号のそれぞれについて誤り検出を行うCRC(誤り検出手段)33、34と、多数決回路32で生成された映像信号からCRC34によって誤りが検出されなかった場合には、当該映像信号を選択し、誤りが検出された場合には、CRC33によって誤りが検出されない映像信号を選択するSW(第1の信号選択手段)36とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイビジョンシリアルデジタル信号の誤りを訂正する技術に係り、特に、複数の受信装置によって受信されたハイビジョンシリアルデジタル信号を用いて誤りを訂正した信号を生成して出力する誤り訂正信号出力装置、誤り訂正信号出力方法及び誤り訂正信号出力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ハイビジョンの映像信号として、ハイビジョンシリアルデジタル(HD−SDI;High Definition Serial Digital Interface)信号が用いられている(非特許文献1参照)。そして、このHD−SDI信号の誤りを検出するために、巡回冗長検査(CRC;Cyclic Redundancy Checking)が用いられる(非特許文献2参照)。
【0003】
そして、このSDI信号を伝送する装置は既に販売されている(非特許文献3参照)。この装置は、60GHz帯のミリ波の電波を使用し、変調方式にASK(Amplitude Shift Keying)方式を用いてHD−SDI信号を無線伝送するものである。
【非特許文献1】「SMPTEデジタル規格集2−HDTV」、兼六館出版株式会社、1999年9月1日、p.47−58
【非特許文献2】西村芳一著、「ディジタル・エラー訂正技術入門」、CQ出版株式会社、2004年6月1日、p.40−41
【非特許文献3】“最大1.5Gbpsの高速・大容量データ伝送が可能な「ミリ波(60GHz)ブロードバンドトランシーバ」の発売について”、2004年6月3日、日本電気エンジニアリング株式会社、[online]、[平成17年3月16日検索]、<http://www.nec-eng.co.jp/press/pdf/60ghz.pdf>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、位置が固定された状態の非特許文献3のような装置からHD−SDI信号を伝送する場合には、安定してHD−SDI信号を伝送できるが、例えば、レールカメラ等の移動可能な装置から移動しながらHD−SDI信号を伝送する場合には、安定して伝送できず、受信側において誤りが含まれるHD−SDI信号が受信されるという問題があった。
【0005】
本発明は、前記従来技術の問題を解決するために成されたもので、受信した映像信号に含まれる誤りを訂正して、信頼性の高い信号を出力することができ、また、映像を見るユーザにとって違和感を与えない映像となる映像信号を出力することができる誤り訂正信号出力装置、誤り訂正信号出力方法及び誤り訂正信号出力プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の誤り訂正信号出力装置は、複数の受信装置によって受信された映像信号である受信信号を入力し、誤りを訂正した映像信号を出力する誤り訂正信号出力装置であって、多数決手段と、誤り検出手段と、第1の信号選択手段とを備える構成とした。
【0007】
かかる構成によれば、誤り訂正信号出力装置は、多数決手段によって、受信信号について、ビットごとにビットの値の多数決をとり、最も多いビットの値からなる映像信号を生成する。そのため、複数の受信装置のうち一部の受信装置によって受信された映像信号に誤りが含まれていても、最も多いビットの値が選択されることで誤りを訂正して信頼性の高い映像信号を生成することができる。更に、誤り訂正信号出力装置は、複数の誤り検出手段によって、受信信号、及び、多数決手段によって生成された映像信号のそれぞれについて、誤り検出を行い、第1の信号選択手段によって、多数決手段で生成された映像信号から誤り検出手段によって誤りが検出されなかった場合には、当該映像信号を選択し、誤りが検出された場合には、誤り検出手段によって誤りが検出されない受信信号を選択する。
【0008】
これによって、誤り訂正信号出力装置は、ビットの値の多数決をとって生成された映像信号と、受信装置によって受信された受信信号とのうち、誤りが検出されない映像信号を選択して出力することができる。
【0009】
更に、請求項2に記載の誤り訂正信号出力装置は、前記第1の信号選択手段によって選択された受信信号を少なくとも1ライン分遅延させる遅延手段を備え、前記第1の信号選択手段が、すべての前記誤り検出手段によって、前記受信信号、及び、前記多数決手段によって生成された映像信号から誤りが検出された場合には、前記遅延手段によって遅延された映像信号を選択する構成とした。
【0010】
これによって、誤り訂正信号出力装置は、すべての映像信号から誤りが検出された場合には、この映像信号の代わりに、1ライン以上遅延させた映像信号、つまり、表示画面上において当該ラインより、遅延手段の遅延量に対応するライン数だけ上のラインの映像信号を出力することができる。
【0011】
また、請求項3に記載の誤り訂正信号出力装置は、前記第1の信号選択手段が、すべての前記誤り検出手段によって、前記受信信号、及び、前記多数決手段によって生成された映像信号と、当該映像信号に比べて前記遅延手段の遅延量分だけ前の映像信号及び前記受信信号とから誤りが検出された場合には、前記多数決手段によって生成された映像信号を選択する構成とした。
【0012】
これによって、誤り訂正信号出力装置は、すべての映像信号から誤りが検出された場合には、第1の信号選択手段が1ライン以上遅延させた映像信号を選択し、更に、遅延手段の遅延量分だけ前の、多数決手段によって生成された映像信号及び受信信号にも誤りが含まれる場合には、ビットの値の多数決によって生成された映像信号を出力することができる。
【0013】
更に、請求項4に記載の誤り訂正信号出力装置は、前記第1の信号選択手段によって選択された映像信号を、当該映像信号によって示される映像を表示した表示画面上において1ライン分遅延させる第1の遅延手段と、入力された映像信号を1ライン分遅延させる第2の遅延手段と、前記第1の信号選択手段によって選択された映像信号と、前記第2の遅延手段によって遅延された映像信号の中間値の映像信号を生成する中間値信号生成手段と、少なくとも1つの前記誤り検出手段によって誤りが検出されなかった場合には、前記第1の遅延手段によって遅延された映像信号を選択し、すべての前記誤り検出手段によって誤りが検出された場合には、前記中間値信号生成手段によって生成された映像信号を選択する第2の信号選択手段とを備え、前記第2の遅延手段が、前記第2の信号選択手段によって選択された映像信号を遅延させる構成とした。
【0014】
これによって、誤り訂正信号出力装置は、表示画面上において1つ上のラインの映像信号と、1つ下のラインの映像信号との中間値の映像信号を生成し、受信信号と多数決手段によって生成された映像信号とのすべてから誤りが検出された場合に出力することができる。
【0015】
また、請求項5に記載の誤り訂正信号出力方法は、複数の受信装置によって受信された映像信号である受信信号を入力し、誤りを訂正した映像信号を出力する誤り訂正信号出力方法であって、多数決ステップと、誤り検出ステップと、第1の信号選択ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
この方法によれば、多数決ステップにおいて、受信信号について、ビットごとにビットの値の多数決をとり、最も多いビットの値からなる映像信号を生成する。続いて、誤り検出ステップにおいて、受信信号、及び、多数決ステップにおいて生成された映像信号のそれぞれについて、誤り検出を行う。更に、第1の信号選択ステップにおいて、多数決ステップで生成された映像信号から誤り検出ステップにおいて誤りが検出されなかった場合には、当該映像信号を選択し、誤りが検出された場合には、誤り検出ステップにおいて誤りが検出されない受信信号を選択する。
【0017】
これによって、ビットの値の多数決をとって生成された映像信号と、受信装置によって受信された受信信号とのうち、誤りが検出されない映像信号を選択して出力することができる。
【0018】
更に、請求項6に記載の誤り訂正信号出力プログラムは、複数の受信装置によって受信された映像信号である受信信号を入力し、誤りを訂正した映像信号を出力するためにコンピュータを、多数決手段、誤り検出手段、第1の信号選択手段、として機能させることとした。
【0019】
かかる構成によれば、誤り訂正信号出力プログラムは、多数決手段によって、受信信号について、ビットごとにビットの値の多数決をとり、最も多いビットの値からなる映像信号を生成する。更に、誤り訂正信号出力プログラムは、複数の誤り検出手段によって、受信信号、及び、多数決手段によって生成された映像信号のそれぞれについて、誤り検出を行い、第1の信号選択手段によって、多数決手段で生成された映像信号から誤り検出手段によって誤りが検出されなかった場合には、当該映像信号を選択し、誤りが検出された場合には、誤り検出手段によって誤りが検出されない受信信号を選択する。
【0020】
これによって、誤り訂正信号出力プログラムは、ビットの値の多数決をとって生成された映像信号と、受信装置によって受信された受信信号とのうち、誤りが検出されない映像信号を選択して出力することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る誤り訂正信号出力装置、誤り訂正信号出力方法及び誤り訂正信号出力プログラムでは、以下のような優れた効果を奏する。請求項1、請求項5又は請求項6に記載の発明によれば、例えば、レールカメラ等から移動しながらHD−SDI信号が伝送される場合のように、安定して映像信号が伝送されなくても、ビットの値の多数決をとることで誤りを訂正した映像信号を生成し、この映像信号と、受信された受信信号とのうち、誤りが検出されない映像信号を選択して出力することで、誤りのない信頼性の高い映像信号を出力することができる。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、受信した受信信号と、多数決によって誤りを訂正した映像信号とのすべての映像信号から誤りが検出された場合に、当該ラインより遅延手段の遅延量に対応するライン数だけ上のラインの映像信号を出力することができる。そして、映像信号は、隣り合う画素の相関性が高いため、映像を見るユーザにとって違和感を与えない映像信号を出力することができる。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、すべての映像信号から誤りが検出され、更に、当該ラインより遅延手段の遅延量に対応するライン数だけ上のラインの映像信号からも誤りが検出された場合には、その中で最も信頼性の高い、多数決によって生成された映像信号を出力することで、遅延手段によって遅延された映像信号を、更に遅延手段によって遅延させて出力することを防いで、ユーザにとって違和感を与えない映像信号を出力することができる。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、受信した受信信号と、多数決によって誤りを訂正した映像信号とのすべての映像信号から誤りが検出された場合には、1つ上のラインの映像信号と、1つ下のラインの映像信号との中間値の映像信号を出力することができる。そして、映像信号は、隣り合う画素の相関性が高いため、上下のラインの中間値の映像信号を出力することで、映像を見るユーザにとって違和感を与えない映像信号を出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[無線伝送システムの構成]
まず、図1を参照して、本発明に係る誤り訂正信号出力装置3(3A)を備える無線伝送システムSの構成について説明する。図1は、本発明に係る無線伝送システムの構成を示したブロック図である。なお、ここでは、本発明に係る誤り訂正信号出力装置3(3A)を、ミリ波の電波を介して送信されるHD−SDI信号に対して適用し、全体を無線伝送システムSとしている。
【0026】
無線伝送システムSは、ミリ波送信装置1からミリ波を介して、複数のミリ波受信装置2(2a、2b、2c、…)にHD−SDI信号を伝送して、誤り訂正信号出力装置3(3A)で、このミリ波受信装置2(2a、2b、2c、…)によって受信されたHD−SDI信号の誤りを訂正して出力するシステムである。
【0027】
ミリ波送信装置1は、HD−SDI信号を被変調波として変調信号を発生させ、ミリ波の電波を送信するものである。ここで、HD−SDI信号のビットレートは約1.5Gbpsであるため、電波の周波数としては広域帯の周波数が使用可能なミリ波帯の電波を使用することが想定されるが、マイクロ波帯の電波を使用することとしてもよい。また、変調方式としては、ASK変調や、FSK(Frequency Shift Keying)変調などの様々な変調方式を適用することができる。
【0028】
ミリ波受信装置2は、ミリ波送信装置1から送信された電波を受信し、ミリ波の信号を復調してHD−SDI信号を誤り訂正信号出力装置3(3A)に出力するものである。
【0029】
誤り訂正信号出力装置3(3A)は、ミリ波受信装置2(2a、2b、…)から入力されたHD−SDI信号の誤りを訂正して出力するものである。以下、無線伝送システムSにおいて、誤り訂正信号出力装置3(3A)について詳細に説明する。
【0030】
[誤り訂正信号出力装置の構成(第一の実施の形態)]
まず、図2を参照(適宜図1参照)して、本発明における第一の実施の形態である誤り訂正信号出力装置3の構成について説明する。図2は、本発明における第一の実施の形態である誤り訂正信号出力装置の構成を示したブロック図である。なお、ここでは、無線伝送システムSにおいて3つのミリ波受信装置2(2a、2b、2c)を備える場合について説明するが、ミリ波受信装置2の数はこれに限定されることなく、無線伝送システムSは複数のミリ波受信装置2を備えていればよい。
【0031】
誤り訂正信号出力装置3は、ミリ波受信装置2(2a、2b、…)から入力されたHD−SDI信号の誤りを訂正して出力するものである。誤り訂正信号出力装置3は、分配器31(31a、31b、31c)と、多数決回路32と、CRCチェック回路(CRC)33(33a、33b、33c)と、CRCチェック回路(CRC)34と、制御回路35と、スイッチ回路(SW)36と、分配器37と、メモリ38とを備える。
【0032】
分配器31(31a、31b、31c)は、ミリ波受信装置2(2a、2b、2c)の各々から入力されたHD−SDI信号を分配するものである。ここで分配されたHD−SDI信号は、多数決回路32と、CRC33(33a、33b、33c)とに出力される。
【0033】
多数決回路(多数決手段)32は、分配器31(31a、31b、31c)から入力されたHD−SDI信号について、1ビットごとにビットの値の多数決をとり、最も多いビットの値のHD−SDI信号を生成するものである。ここで生成された信号は、CRC34に出力される。
【0034】
ここで、多数決回路32は、ミリ波受信装置2(2a、2b、2c)によって受信された複数のHD−SDI信号のうちの一部に誤りが含まれた場合に、ビットごとに多数決をとることで、受信されたHD−SDI信号の誤りを訂正することができる。ここで、図3を参照(適宜図2参照)して、多数決によって生成されたHD−SDI信号と多数決を行わないHD−SDI信号とのビット誤り率特性について説明する。図3は、多数決によって生成されたHD−SDI信号と多数決を行わないHD−SDI信号とのビット誤り率特性を示すグラフである。
【0035】
図3において、(a)は、受信されたHD−SDI信号のビット誤り率特性を示し、(b)は、3台のミリ波受信装置2によって受信された信号から多数決によって生成されたHD−SDI信号のビット誤り率を示す。図3(a)に示すように、多数決を行わないHD−SDI信号では、C/N(Carrier to Noise Ratio)が35dBでビット誤り率は10-4(伝送したデータの104個のうち誤りが1個あることを示す)を下回らないが、図3(b)に示すように、多数決によって生成されたHD−SDI信号では、ビット誤り率は10-7以下となり、誤り率が改善されることが分かる。
【0036】
なお、多数決回路32によって多数決で最も多いビットの値の信号を生成するためには、無線伝送システムSが奇数のミリ波受信装置2(2a、2b、…)を備え、誤り訂正信号出力装置3が奇数のHD−SDI信号を入力することが好ましいが、無線伝送システムSが偶数のミリ波受信装置2(2a、2b、…)を備えることとしてもよい。このとき、誤り訂正信号出力装置3が、多数決回路32による多数決において、ビットの値が0と1とで同数になった場合には、例えば、予め定められたビットの値とすることとしてもよい。
【0037】
図2に戻って説明を続ける。CRC(誤り検出手段)33(33a、33b、33c)は、分配器31(31a、31b、31c)の各々から入力されたHD−SDI信号の巡回冗長検査を行うものである。ここで、HD−SDI信号には、表示画面に表示した際における1ラインごとにCRCコードが付加されている。そして、CRC33は、このCRCコードに基づいて、1ラインごとに誤り検出を行う。この検査結果は制御回路35に出力され、HD−SDI信号はSW36に出力される。
【0038】
CRC(誤り検出手段)34は、多数決回路32から入力されたHD−SDI信号の巡回冗長検査を行うものである。この検査結果は制御回路35に出力され、HD−SDI信号はSW36に出力される。
【0039】
制御回路35は、CRC33(33a、33b、33c)及びCRC34から入力されたHD−SDI信号の巡回冗長検査の結果に基づいて、後記するSW36に対して、出力する信号を切り替える制御を行うものである。ここで生成された、信号を切り替える指令はSW36に出力される。
【0040】
ここで、制御回路35は、CRC34の巡回冗長検査で誤りが検出されていない場合には、CRC34から入力されたHD−SDI信号を選択する指令をSW36に出力する。これによって、制御回路35は、多数決回路32によって生成されたHD−SDI信号に誤りが含まれない場合に、SW36にこのHD−SDI信号を選択させることができる。
【0041】
一方、CRC34の巡回冗長検査で誤りが検出され、CRC33(33a、33b、33c)のいずれかの巡回冗長検査で誤りが検出されていない場合には、制御回路35は、誤りが検出されなかったCRC33(33a、33b、33c)から入力されたHD−SDI信号を選択する指令をSW36に出力する。これによって、多数決回路32によって生成されたHD−SDI信号に誤りが含まれ、ミリ波受信装置2(2a、2b、2c)によって受信されたHD−SDI信号の少なくとも1つに誤りが含まれない場合には、SW36に、この誤りを含まないHD−SDI信号を選択させることができる。そのため、多数決回路32によって誤訂正されて、誤ったHD−SDI信号が生成された場合でも、SW36に、誤りのないHD−SDI信号を選択させることができるようになり、出力されるHD−SDI信号の誤り率を軽減することができる。
【0042】
更に、CRC33(33a、33b、33c)及びCRC34の巡回冗長検査のすべてで誤りが検出された場合には、制御回路35は、メモリ38からHD−SDI信号を読み出す指令をSW36に出力する。これによって、制御回路35は、多数決回路32によって生成されたHD−SDI信号と、ミリ波受信装置2(2a、2b、2c)によって受信されたHD−SDI信号とのすべてに誤りが含まれる場合には、SW36に1ライン前、つまり、1つ上のラインのHD−SDI信号を選択させることができる。ここで、映像信号は、隣接する画素の相関性が高いため、1つ上のラインと同じ信号に置き換えても、映像を見るユーザにとって違和感を与えない映像信号となる。
【0043】
また、CRC33(33a、33b、33c)及びCRC34の巡回冗長検査のすべてで2ライン以上連続して誤りが検出された場合には、制御回路35は、CRC34から入力されたHD−SDI信号を選択する指令をSW36に出力する。これによって、制御回路35は、多数決回路32によって生成されたHD−SDI信号と、ミリ波受信装置2(2a、2b、2c)によって受信されたHD−SDI信号と、1ライン前のHD−SDI信号とのすべてに誤りが含まれる場合には、SW36に多数決回路32によって生成されたHD−SDI信号を選択させることができる。そして、例えば、1ライン前のHD−SDI信号と、更にその1ライン前(2ライン前)のHD−SDI信号に誤りが含まれる場合に、更にその1ライン前(3ライン前)のHD−SDI信号がコピーされてしまうと、映像が破綻してしまうことが想定できるが、このように制御することで、1ライン前の信号が次々にコピーされることを防ぐことができる。
【0044】
SW(第1の信号選択手段)36は、制御回路35から入力された指令に基づいて、CRC33(33a、33b、33c)、CRC34から入力されたHD−SDI信号及び後記するメモリ38から読み出したHD−SDI信号のうち1つの信号を選択して、選択したHD−SDI信号に出力を切り替えるものである。ここで選択されたHD−SDI信号は、分配器37に出力される。
【0045】
分配器37は、SW36から入力されたHD−SDI信号を分配するものである。ここで分配されたHD−SDI信号は、メモリ38と、外部とに出力される。
【0046】
メモリ(遅延手段)38は、分配器37から入力されたHD−SDI信号を記憶するものである。このメモリ38には、SW36から出力された1ライン分のHD−SDI信号が記憶され、SW36によって1ライン前のHD−SDI信号が読み出される。これによって、メモリ38は、SW36から出力されたHD−SDI信号を1ライン分遅延させる遅延手段として機能する。なお、例えば、一般的な遅延回路を用いて1ライン分遅延させることとしてもよい。また、ここでは、メモリ38は、1ライン分のHD−SDI信号を記憶することで、HD−SDI信号を1ライン分遅延させることとしたが、遅延量は1ライン分に限定されることなく、その整数倍であってもよい。
【0047】
以上のように誤り訂正信号出力装置3を構成することで、誤り訂正信号出力装置3は、多数決回路32によって、入力されたHD−SDI信号に含まれる誤りを訂正することができる。また、入力されたHD−SDI信号と多数決回路32によって生成されたHD−SDI信号とについて誤りが含まれるかを検査して、誤りが検出されないHD−SDI信号を選択して出力することができる。更に、誤り訂正信号出力装置3は、入力されたHD−SDI信号と多数決によって生成されたHD−SDI信号とのすべてについて誤りが検出された場合には、1ライン前のHD−SDI信号を出力し、この1ライン前のHD−SDI信号からも誤りが検出された場合には、多数決によって生成されたHD−SDI信号を出力することができる。これによって、誤りを訂正した信頼性の高いHD−SDI信号を出力することができるとともに、入力されたHD−SDI信号や多数決によって生成されたHD−SDI信号に誤りが含まれる場合においてもユーザに違和感を与えないHD−SDI信号を出力することができる。
【0048】
なお、ここでは、CRC33(33a、33b、33c)及びCRC34は、巡回冗長検査によって誤りを検出することとしたが、例えば、BHC(Bose−Chaudhuri Hocquenghem)符号や、リードソロモン符号等の誤りを検出(訂正も可能)する方法のような、様々な誤り検出方法を適用することができる。
【0049】
また、誤り訂正信号出力装置3は、分配器37と、メモリ38とを備えないこととしてもよい。このとき、制御回路35は、CRC33(33a、33b、33c)及びCRC34のすべての巡回冗長検査で誤りが検出された場合には、CRC34から入力されたHD−SDI信号を選択するように設定することで、誤り訂正信号出力装置3は、多数決判定による信頼性の高いHD−SDI信号を出力することができる。
【0050】
更に、誤り訂正信号出力装置3は、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムとして実現することも可能であり、各機能プログラムを結合して、誤り訂正信号出力プログラムとして動作させることも可能である。なお、この場合、コンピュータとしては、プログラム動作可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)などのIC(Integrated Circuit)も含んでいる。
【0051】
[誤り訂正信号出力装置の動作(第一の実施の形態)]
次に図4を参照(適宜図1及び図2参照)して、本発明における第一の実施の形態である誤り訂正信号出力装置3の動作について説明する。図4は、本発明における第一の実施の形態である誤り訂正信号出力装置の動作を示したフローチャートである。
【0052】
まず、誤り訂正信号出力装置3は、多数決回路32によって、ミリ波受信装置2(2a、2b、…)から入力されたHD−SDI信号について、ビットごとにビットの値の多数決をとり、最も多いビットの値のHD−SDI信号を生成する(ステップS11;多数決ステップ)。これによって、誤り訂正信号出力装置3は、入力されたHD−SDI信号の誤りを訂正することができる。
【0053】
続いて、誤り訂正信号出力装置3は、CRC33(33a、33b、33c)によって、ミリ波受信装置2から入力されたHD−SDI信号について1ラインごとに巡回冗長検査を行うとともに、CRC34によって、ステップS11において生成されたHD−SDI信号について1ラインごとに巡回冗長検査を行う(ステップS12;誤り検出ステップ)。
【0054】
更に、誤り訂正信号出力装置3は、制御回路35によって、ステップS12において検出されたCRC33(33a、33b、33c)、CRC34による誤りの検出結果と、1ライン前のHD−SDI信号の誤りの検出結果とに基づいて、SW36に対して出力する信号を切り替える指令を生成し、SW36によって、当該指令に基づいて、ミリ波受信装置2から入力されたHD−SDI信号と、ステップS11において生成されたHD−SDI信号と、1ライン前のHD−SDI信号のうち1つのHD−SDI信号を選択する(ステップS13;第1の信号選択ステップ)。
【0055】
そして、誤り訂正信号出力装置3は、ステップS13において選択されたHD−SDI信号をメモリ38に記憶するとともに、分配器37から外部に出力する(ステップS14)。
【0056】
[誤り訂正信号出力装置の構成(第二の実施の形態)]
次に、図5を参照して、本発明における第二の実施の形態である誤り訂正信号出力装置3Aの構成について説明する。図5は、本発明における第二の実施の形態である誤り訂正信号出力装置の構成を示したブロック図である。図5に示すように、誤り訂正信号出力装置3Aは、ミリ波受信装置2(2a、2b、…)から入力されたHD−SDI信号の誤りを訂正して出力するものである。
【0057】
誤り訂正信号出力装置3Aは、誤り訂正信号出力装置3(図2参照)の制御回路35に代えて制御回路35Aを、SW36に代えてSW36Aを備え、分配器37と、メモリ38とを備えず、更に、分配器40Aと、メモリ41Aと、中間値計算回路42Aと、SW43Aと、分配器44Aと、メモリ45Aとを付加して構成した。誤り訂正信号出力装置3A内の分配器31(31a、31b、31c)、多数決回路32、CRC33(33a、33b、33c)及びCRC34は、図2に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0058】
制御回路35Aは、CRC33(33a、33b、33c)及びCRC34から入力された巡回冗長検査の結果に基づいて、後記するSW36A及びSW43Aに対して出力する信号を切り替える制御を行うものである。
【0059】
ここで、制御回路35Aは、CRC34の巡回冗長検査で誤りが検出されていない場合には、CRC34から入力されたHD−SDI信号を選択する指令をSW36Aに出力し、後記するメモリ41AからHD−SDI信号を読み出す指令をSW43Aに出力する。一方、CRC34の巡回冗長検査で誤りが検出され、CRC33(33a、33b、33c)のいずれかの巡回冗長検査で誤りが検出されていない場合には、制御回路35Aは、誤りが検出されなかったCRC33(33a、33b、33c)から入力されたHD−SDI信号を選択する指令をSW36Aに出力して、後記するメモリ41AからHD−SDI信号を読み出す指令をSW43Aに出力する。
【0060】
更に、CRC33(33a、33b、33c)及びCRC34の巡回冗長検査のすべてで誤りが検出された場合には、制御回路35Aは、後記する中間値計算回路42Aによって生成されたHD−SDI信号を選択する指令をSW43Aに出力する。これによって、制御回路35Aは、多数決回路32によって生成されたHD−SDI信号と、ミリ波受信装置2(2a、2b、2c)によって受信されたHD−SDI信号とのすべてに誤りが含まれる場合には、SW43Aに、1つ上のラインと1つ下のラインのHD−SDI信号の中間値のHD−SDI信号を選択させることができる。
【0061】
SW(第1の信号選択手段)36Aは、制御回路35Aから入力された指令に基づいて、CRC33(33a、33b、33c)及びCRC34から入力されたHD−SDI信号のうち1つの信号を選択して、出力を切り替えるものである。ここで選択されたHD−SDI信号は、分配器40Aに出力される。
【0062】
分配器40Aは、SW36Aから入力されたHD−SDI信号を分配するものである。ここで分配されたHD−SDI信号は、メモリ41Aと、中間値計算回路42Aとに出力される。
【0063】
メモリ(第1の遅延手段)41Aは、分配器40Aから入力されたHD−SDI信号を記憶するものである。このメモリ41Aには、SW36Aから出力された1ライン分のHD−SDI信号が記憶され、SW43Aによって1ライン前のHD−SDI信号が読み出される。これによって、メモリ41Aは、SW36Aから出力されたHD−SDI信号を1ライン分遅延させる遅延手段として機能する。なお、例えば、遅延回路を用いて1ライン分遅延させることとしてもよい。
【0064】
中間値計算回路(中間値信号生成手段)42Aは、後記するメモリ45AからHD−SDI信号を読み出し、このHD−SDI信号と、分配器40Aから入力されたHD−SDI信号との中間値のHD−SDI信号を生成するものである。ここで生成されたHD−SDI信号は、SW43Aに出力される。
【0065】
なお、中間値計算回路42Aがメモリ45Aから読み出すHD−SDI信号は、分配器40Aから入力されたHD−SDI信号の2ライン前のHD−SDI信号である。そして、中間値計算回路42Aによって生成されたHD−SDI信号は、後記するSW43によってメモリ41Aから読み出される1ライン分遅延されたHD−SDI信号に比べて、1つ上のラインと1つ下のラインのHD−SDI信号の中間値の信号となる。
【0066】
ここで、図6を参照して、中間値計算回路42Aが、ある画素の画素値を計算する方法の例について説明する。図6は、中間値計算回路によって中間値を計算する方法を説明するための説明図である。なお、図6では、HD−SDI信号によって示される映像の画素の配置を、各々の画素を丸で表して示している。
【0067】
図6に示すように、中間値計算回路42Aは、例えば、対象となるラインLbの、ある画素p0の画素値について計算する場合に、対象となるラインLbより1つ前のラインLaの画素p1とその両隣の画素p2、p3の画素値をメモリ45Aから読み出し、これらの画素p1、p2、p3、及び、分配器40Aから入力される、対象となるラインLbより1つ下のラインLcの画素p4とその両隣の画素p5、p6の6つの画素の画素値の中間値を計算することとしてもよい。また、中間値計算回路42Aは、例えば、ラインLaとラインLcとにおける、計算される画素p0の上下の画素p1、p4の2つの画素の画素値の中間値を計算することとしてもよい。
【0068】
図5に戻って説明を続ける。SW(第2の信号選択手段)43Aは、制御回路35Aから入力された指令に基づいて、メモリ41Aから読み出したHD−SDI信号及び中間値計算回路42Aから入力されたHD−SDI信号のうち1つの信号を選択して、出力を切り替えるものである。ここで選択されたHD−SDI信号は、分配器44Aに出力される。
【0069】
分配器44Aは、SW43Aから入力されたHD−SDI信号を分配するものである。ここで分配されたHD−SDI信号は、メモリ45Aと、外部とに出力される。
【0070】
メモリ(第2の遅延手段)45Aは、分配器44Aから入力されたHD−SDI信号を記憶するものである。このメモリ45Aには、SW43Aから出力された1ライン分のHD−SDI信号が記憶され、中間値計算回路42Aによって読み出される。これによって、メモリ45Aは、SW43Aから出力されたHD−SDI信号を更に1ライン分遅延させる遅延手段として機能する。なお、例えば、遅延回路を用いて1ライン分遅延させることとしてもよい。
【0071】
以上のように誤り訂正信号出力装置3Aを構成することで、誤り訂正信号出力装置3Aは、入力されたHD−SDI信号と多数決回路32によって生成されたHD−SDI信号とについて誤りが含まれるかを検査して、誤りが検出されないHD−SDI信号を選択して出力することができる。更に、誤り訂正信号出力装置3Aは、入力されたHD−SDI信号と多数決回路32によって生成されたHD−SDI信号とのすべてについて誤りが検出された場合には、1つ上のラインと1つ下のラインのHD−SDI信号の中間値のHD−SDI信号を出力することができる。これによって、誤りを訂正した信頼性の高いHD−SDI信号を出力することができるとともに、入力されたHD−SDI信号や多数決によって生成されたHD−SDI信号に誤りが含まれる場合においてもユーザに違和感を与えないHD−SDI信号を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明に係る無線伝送システムの構成を示したブロック図である。
【図2】本発明における第一の実施の形態である誤り訂正信号出力装置の構成を示したブロック図である。
【図3】本発明における第一の実施の形態である誤り訂正信号出力装置の多数決回路によって生成されたHD−SDI信号と多数決を行わないHD−SDI信号とのビット誤り率特性を示すグラフである。
【図4】本発明における第一の実施の形態である誤り訂正信号出力装置の動作を示したフローチャートである。
【図5】本発明における第二の実施の形態である誤り訂正信号出力装置の構成を示したブロック図である。
【図6】本発明における第二の実施の形態である誤り訂正信号出力装置の中間値計算回路によって中間値を計算する方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0073】
S 無線伝送システム
1 ミリ波送信装置
2 ミリ波受信装置
3、3A 誤り訂正信号出力装置
31 分配器
32 多数決回路(多数決手段)
33、34 CRC(誤り検出手段)
35、35A 制御回路
36、36A SW(第1の信号選択手段)
37 分配器
38 メモリ(遅延手段)
40A 分配器
41A メモリ(第1の遅延手段)
42A 中間値計算回路(中間値信号生成手段)
43A SW(第2の信号選択手段)
44A 分配器
45A メモリ(第2の遅延手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の受信装置によって受信された映像信号である受信信号を入力し、誤りを訂正した映像信号を出力する誤り訂正信号出力装置であって、
前記受信信号について、ビットごとにビットの値の多数決をとり、最も多いビットの値からなる映像信号を生成する多数決手段と、
前記受信信号、及び、前記多数決手段によって生成された映像信号のそれぞれについて、誤り検出を行う複数の誤り検出手段と、
前記多数決手段で生成された映像信号から前記誤り検出手段によって誤りが検出されなかった場合には、当該映像信号を選択し、誤りが検出された場合には、前記誤り検出手段によって誤りが検出されない前記受信信号を選択する第1の信号選択手段と、
を備えることを特徴とする誤り訂正信号出力装置。
【請求項2】
前記第1の信号選択手段によって選択された受信信号を少なくとも1ライン分遅延させる遅延手段を備え、
前記第1の信号選択手段が、すべての前記誤り検出手段によって、前記受信信号、及び、前記多数決手段によって生成された映像信号から誤りが検出された場合には、前記遅延手段によって遅延された映像信号を選択することを特徴とする請求項1に記載の誤り訂正信号出力装置。
【請求項3】
前記第1の信号選択手段が、すべての前記誤り検出手段によって、前記受信信号、及び、前記多数決手段によって生成された映像信号と、当該映像信号に比べて前記遅延手段の遅延量分だけ前の映像信号及び前記受信信号とから誤りが検出された場合には、前記多数決手段によって生成された映像信号を選択することを特徴とする請求項2に記載の誤り訂正信号出力装置。
【請求項4】
前記第1の信号選択手段によって選択された映像信号を、当該映像信号によって示される映像を表示した表示画面上において1ライン分遅延させる第1の遅延手段と、
入力された映像信号を1ライン分遅延させる第2の遅延手段と、
前記第1の信号選択手段によって選択された映像信号と、前記第2の遅延手段によって遅延された映像信号の中間値の映像信号を生成する中間値信号生成手段と、
少なくとも1つの前記誤り検出手段によって誤りが検出されなかった場合には、前記第1の遅延手段によって遅延された映像信号を選択し、すべての前記誤り検出手段によって誤りが検出された場合には、前記中間値信号生成手段によって生成された映像信号を選択する第2の信号選択手段とを備え、
前記第2の遅延手段が、前記第2の信号選択手段によって選択された映像信号を遅延させることを特徴とする請求項1に記載の誤り訂正信号出力装置。
【請求項5】
複数の受信装置によって受信された映像信号である受信信号を入力し、誤りを訂正した映像信号を出力する誤り訂正信号出力方法であって、
前記受信信号について、ビットごとにビットの値の多数決をとり、最も多いビットの値からなる映像信号を生成する多数決ステップと、
前記受信信号、及び、前記多数決ステップにおいて生成された映像信号のそれぞれについて、誤り検出を行う誤り検出ステップと、
前記多数決ステップで生成された映像信号から誤り検出ステップにおいて誤りが検出されなかった場合には、当該映像信号を選択し、誤りが検出された場合には、前記誤り検出ステップにおいて誤りが検出されない前記受信信号を選択する第1の信号選択ステップと、
を含むことを特徴とする誤り訂正信号出力方法。
【請求項6】
複数の受信装置によって受信された映像信号である受信信号を入力し、誤りを訂正した映像信号を出力するためにコンピュータを、
前記受信信号について、ビットごとにビットの値の多数決をとり、最も多いビットの値からなる映像信号を生成する多数決手段、
前記受信信号、及び、前記多数決手段によって生成された映像信号のそれぞれについて、誤り検出を行う複数の誤り検出手段、
前記多数決手段で生成された映像信号から前記誤り検出手段によって誤りが検出されなかった場合には、当該映像信号を選択し、誤りが検出された場合には、前記誤り検出手段によって誤りが検出されない前記受信信号を選択する第1の信号選択手段、
として機能させることを特徴とする誤り訂正信号出力プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−28095(P2007−28095A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−206022(P2005−206022)
【出願日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【出願人】(594044646)株式会社エヌエイチケイテクニカルサービス (20)
【Fターム(参考)】