説明

超音波プローブ

【解決手段】 通信インターフェイス(107)を備えた超音波イメージングプローブ(101)であって、超音波コンソールと通信し、1若しくはそれ以上の異なる通信プロトコルに対応する1若しくはそれ以上のポート(200〜205)を含む通信インターフェイス(107)を含む。前記プローブ(101)はまた、前記通信インターフェイス(107)と前記コンソール(102)の通信インターフェイス(110)との間の通信に基づいて、ポート(200〜205)を介して前記超音波コンソール(102)と通信するように前記プローブ(101)を設定する制御装置(106)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2009年4月1日付出願の米国仮特許出願シリアル番号61/165,630号(確認番号4363)の名称「超音波プローブ(ULTRASOUND PROBE)」の優先権の利益を主張するものであり、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれるものである。
【0002】
以下のものは超音波プローブ(探触子)に関し、特に多次元イメージング用に構成された超音波プローブに関する。
【背景技術】
【0003】
超音波イメージングプローブは、一般に、機械装置またはハンドルの遠端に取り付けられた1若しくはそれ以上のトランスデューサアレイを含み、解剖学的構造物または臓器を画像化するのに使用することができる。ボリュームイメージング(volumetric imaging)は、可動部を有さない二次元トランスデューサアレイを使用して、または前記プローブ内で一次元トランスデューサアレイを電気機械的に動かすことによって実行することができる。前記ボリュームイメージングは、ヒトの中の三次元構造物である例えば腎臓、子宮、胎児などを視覚化するのに使用されてきた。
【0004】
患者における画像化(イメージング)では、前記プローブ(すなわちトランスデューサ要素)は興味のある構造物のある位置上で患者の体の表面に沿って動かされる。前記トランスデューサは信号を生成するものであり、この信号は皮膚、皮下脂肪、および/または骨部を通過し、興味のある構造物に反射し、前記トランスデューサで受け取られて検出される。前記検出情報は、興味のある構造物の画像を生成するのに使用される。他の超音波アプリケーション(例えば、経腹壁、経膣、経直腸用)とともに、前記トランスデューサは体腔の中に位置付けられ動かされることによって解剖学的構造物を画像化する。
【0005】
残念ながら、ある超音波プローブは、超音波イメージングシステムを介してのみ制御することができるよう、特定の超音波イメージングシステムとのみ協働するように構成されている。結果として、多次元イメージング用に構成されているプローブは、多次元イメージングアプリケーションをサポートしない超音波イメージングシステムと共に用いようとしたとき使用することができないことがある。また、特別なインターフェイスを用いて構成されるプローブは、相補的インターフェイスを有さないコンソールとともに使用することができないことがある。また、コンソールに通信するプローブの様々なコンポーネントを制御する適切な回路が不足していることがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の観点は、上述の問題などに対処するものである。
【0007】
1つの観点は、超音波イメージングプローブは、超音波コンソールと通信する、1若しくはそれ以上の通信プロトコルに対応する1つのポートまたは複数のポートを有する通信インターフェイスを含む。前記プローブはまた、前記通信インターフェイスと前記コンソールの通信インターフェイスとの間の通信に基づいてポートを介して超音波コンソールと通信するように前記プローブを設定する制御装置を含む。
【0008】
更なる観点において、超音波プローブは、トランスデューサアレイと、電気機械駆動システムと、モーターと、当該駆動システムおよび当該モーターを制御して、前記トランスデューサアレイを並進運動または揺動運動のうちの少なくとも1つを駆動する制御装置とを含む。
【0009】
更なる観点において、方法であって、超音波イメージングプローブとの通信において超音波コンソールの通信インターフェイスのタイプを識別する工程と、前記識別された通信インターフェイスのタイプに基づいて前記プローブと前記コンソールとの間で通信するために前記プローブの通信ポートを選択する工程とを有する。
【0010】
更なる観点において、3次元および/または四次元超音波アプリケーション用の超音波プローブは、3次元および/または四次元超音波アプリケーションをサポートしないコンソールとともに使用するように当該プローブを設定する制御装置を含む。
【0011】
当業者は、添付の詳細な説明を読み理解するとさらに本出願の他の観点についても理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、イメージングシステムの例示的なプローブおよびコンソールを図示する。
【図2】図2は、プローブの例示的な通信インターフェイスを図示する。
【図3】図3は、例示的なプローブコントローラロジックを図示する。
【図4】図4は、ドングルでのユーザ制御を有する例示的なプローブを図示する。
【図5】図5は、ケーブルでのユーザ制御を有する例示的なプローブを図示する。
【図6】図6は、ワイヤレス制御を有する例示的なプローブを図示する。
【図7】図7は、イメージンシステムの例示的なプローブおよびコンソールを使用する1つの方法を図示する。
【図8】図8は、イメージンシステムの例示的なプローブおよびコンソールを使用する第2の方法を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、プローブ101と、コンソール102とを含む超音波イメージングシステム100を描写する。前記プローブ101は、多次元アプリケーションである例えば二次元、三次元、および四次元アプリケーションなどに対応しており、信号を送信および検出する1若しくはそれ以上のトランスデューサ要素を有する可動トランスデューサアレイ103を含む。適切なトランスデューサ要素の例として、これに限定されるものではないが、ピエゾセラミック(piezoceramic)、MEMS、および/または他のトランスデューサ要素を含む。
【0014】
電気機械駆動システム104は、モーター115により前記可動トランスデューサアレイ103を移動および/または配向させる。1つの例として、これは、前記モーター115の回転運動を前記超音波トランスデューサアレイ103の並進運動、回転運動、および/または揺動運動に変換することを含む。適切なモーター115は、これに限定されるものではないが、ステッピングモーター、DCモーター、超音波モーター、圧電モーター、電磁モーター、および/または他のモーターを含む。図示された駆動システム104およびモータ―115は、1若しくはそれ以上の所定のおよび/またはプログラム可能な運動パターンに基づいて二者択一的に前記トランスデューサアレイ103を駆動するように設定される。
【0015】
1若しくはそれ以上のセンサー105は、前記プローブ101の動作条件についての情報を検知する。適切なセンサーは、プローブの配向を検知する光学または磁気エンコーダー、前記駆動システム104、前記トランスデューサアレイ103、または1若しくはそれ以上の前記プローブ101の他のコンポーネントの温度を検出する温度センサー、前記プローブ101に結合された針誘導部を検知する針誘導センサー、および/または他のセンサーを含む。
【0016】
制御装置106は、前記駆動システム104を制御し、さらに前記トランスデューサアレイ103の位置を制御する。1つの例として、前記制御装置106は、マスタ、スレーブ、自己起動、ソフトウェアロード、および/または動作の他のモードを含む動作モード、および例えば二次元、三次元、または四次元のアプリケーションモードに基づいて前記駆動システム104を制御する。下記で詳細に説明するように、前記制御装置106は、前記コンソール102との通信に基づいて動作モードおよびアプリケーションモードの適切なモードを特定する。前記制御装置106はまた、前記センサ―105および/またはユーザー入力によって検知された情報を使用して、前記モードおよびアプリケーションを特定する。
【0017】
通信インターフェイス107は、前記プローブ101と前記コンソール102および/または他の装置との間で情報を受信および送信するように構成されている。下記でより詳しく説明するように、前記インターフェイス107は、単一の通信ポートを用いて、または異なる通信プロトコルをサポートする1若しくはそれ以上の異なるコンソール102と通信するための複数の通信ポートを用いて構成されている。前記インターフェイス107は、前記プローブ101のアナログコンポーネントと通信するためのアナログ部分および/または前記プローブ101のデジタルコンポーネントと通信するためのデジタル部分を含む。例えば、前記トランスデューサアレイ103がアナログトランスデューサアレイである場合、前記アナログ部分は前記トランスデューサアレイ103と通信するのに使用され、前記駆動システム104がデジタル駆動システムである場合、前記デジタル部分は、前記駆動システム104と通信するのに使用される。
【0018】
ユーザインターフェイス108は、ユーザー入力を受け取り、動作情報および/またはアプリケーション情報を人間が読める形式で提示する。前記入力の例としては、動作および/またはアプリケーションモードの特定モードを示す信号を含む。1つの実施形態において、前記ユーザインターフェイス108は、タッチパッドおよび/または所定の制御ボタンを介して受け取る。追加的にまたは代替的に、前記ユーザインターフェイス108は、ボイスコマンドまたは他の聴覚情報を受け取るためのオーディオ入力を含む。
【0019】
メモリ109は、データおよび/または他の情報(例えば、前記トランスデューサアレイ103からのコンフィギュレーションデータおよび/またはイメージングデータ、および/または前記超音波コンソール102からのデータ)のための記憶装置を提供する。前記メモリ109は、ユーザーによってアップロードされたソフトウェアおよび/またはファームウェアを含む。このようなソフトウェアおよび/またはファームウェアは前記プローブ101を前記ユーザーおよび/または支援機器特有にすることができる。
【0020】
前記制御装置106を前記プローブ101に組み込み、かつ、前記インターファイス107によって1若しくは複数の異なる通信ポートを提供する異なる通信の設定が可能となることによって、前記プローブ101が本質的にあらゆるコンソール102とともに使用することが可能となる。例えば、前記制御装置106が前記プローブ101から除外された場合、前記プローブ101は、当該プローブ101の前記駆動システム104および前記モータ115と互換性があるかまたは駆動が可能な制御回路を有するコンソール102とのみ使用することができる。別の実施例では、前記通信インターフェイス107が単一タイプのポートをサポートするのみの場合、前記プローブ101は、そのタイプのポートをサポートするコンソール102とのみ使用することができる。
【0021】
前記コンソール102は、通信インターフェイス110を含む。前記プローブ101は、チャネル111(ワイヤまたはワイヤレスチャンネルである)を通って前記通信インターフェイス110を介して前記コンソール102とインターフェイスで接続する。前記コンソール102はまた、制御装置112を含み、これは動作および/またはアプリケーションモードの選択されたモードを示す信号を前記プローブ101に送ることができる。ユーザインターフェイス113により、ユーザーは前記コンソール102を介して前記プローブ101と通信できる。プレゼンテーションコンポーネント114は画像データを表示する。
【0022】
図1および2に関して、図2は複数の通信ポートを有する前記通信インターフェイスの実施例を図示する。
【0023】
例証的な実施例において、前記通信インターフェイス107は、一般に組み込みシステムに低速周辺機器を取り付けるのに使用されるマルチマスタシリアルバスであるIC(Inter−Integrated Circuit)ポート200を含む。前記通信インターフェイス107はさらに、一般にプリント回路基板をデバッグおよび検査するためのテストアクセスポートであるJTAG(Joint Action Test Group)ポート201を含む。
【0024】
前記通信インターフェイス107はまた、一般に単一マスタデバイスを許可する同期シリアルデータリンクであるSPI(Serial Peripheral Interface)ポート204を含む。前記通信インターフェイス107はさらに、一般に周辺機器への接続を許可する標準インターフェイスソケットであるUSB(Universal Serial Bus)ポート203を含む。
【0025】
前記通信インターフェイス107はさらに、例えばRFID(Radio Frequency Identification)ポート203などのワイヤレスポートを含む。前記通信インターフェイス107はまた、1若しくはそれ以上の他のポート(PORT J)205を含む。
【0026】
インターフェイス識別子206は前記コンソール102と通信するポートを特定し、それを示す信号を生成する。前記信号は、前記特定されたポートを介して通信するように前記プローブ101を設定する前記制御装置106に提供される。
【0027】
図1および3に関して、図3は制御装置106の実施例を図示する。
【0028】
前記制御装置106は、1若しくはそれ以上の所定のモードである例えばマスタモード301、スレーブモード302、起動モード303、更新モード304、および1若しくはそれ以上の他のモード305を有するモードバンク300を含む。モードセレクター306は、様々な情報に基づいて前記モードバック300から1つの動作モードの選択する。
【0029】
前記制御装置106はまた、1若しくはそれ以上の所定のアプリケーションモードである例えば二次元モード308、三次元モード309、および四次元モード310を有するアプリケーションバンクを含む。アプリケーションセレクター311は様々な情報に基づいい前記アプリケーションバンク307から1つのアプリケーションモードを選択する。
【0030】
本明細書に説明されているように、前記制御装置106は、選択された動作モード、選択されたアプリケーションモード、前記センサー105によって感知された情報、およびユーザー入力に基づいて前記プローブ101を設定する。1つの例として、前記制御装置106は、前記コンソールが三次元または四次元アプリケーションをサポートしないことを認識し、前記プローブ101が当該プローブ101のユーザインターフェイス108を使用して三次元または四次元アプリケーションに使用できるように前記プローブ101を設定する。この例において、前記多次元イメージングデータは、その後の検索のためメモリ109に保存される。
【0031】
動作制御装置312は、前記1若しくはそれ以上の選択された動作モード、アプリケーションモード、ユーザー入力、および/またはセンサー入力に基づいて前記駆動システム104の制御信号を生成する。前記制御信号は、前記トランスデューサアレイ103の運動および/または配向を示す。
【0032】
図4、5、および6は、前記プローブ101の別の実施形態を描写する。
【0033】
最初に図4を参照して、前記プローブ101は、第1および第2の部分400および401を含む。前記第1の部分400は、前記トランスデューサアレイ103、前記駆動システム104、前記モーター115、前記センサー105、前記制御装置106、および前記インターフェイス107を含む。前記第2の部分401は、前記ユーザインターフェイス108を含む。前記第2の部分401は、ドングル402の一部分であり、接続部403(ワイヤおよび/またはワイヤレス接続が可能)を介して前記第1の部分400と接続している。
【0034】
図5を参照すると、前記プローブ101は、第1および第2の部分500および501を含む。前記第1の部分500は、前記トランスデューサアレイ103、前記駆動システム104、前記モーター115、前記センサー105、前記制御装置106、および前記インターフェイス107を含み、前記第2の部分501は前記ユーザインターフェイス103を含む。この実施形態において、前記第2の部分501は、前記プローブ101を前記コンソール102と接続するのに使用されるケーブル503で一体化されるまたは一部分である。
【0035】
図6において、前記プローブ101は第1および第2の部分600および601を含む。前記第1の部分600は、前記トランスデューサアレイ103、前記駆動システム104、前記モーター115、前記センサー105、前記制御装置106、およびワイヤレスインターフェイス603を含む。前記第2の部分601は、前記ユーザインターフェイス108およびワイヤレスインターフェイス604を含む。この実施形態において、前記第1および第2の部分600および601は前記ワイヤレスインターフェイス603および604を介して互いに通信する。
【0036】
別の実施形態において、前記制御装置106はハンドルシールド内に位置し、地板(ground plane)および熱分散器としての機能も果たす外部プローブ被覆として形成される。更に別の実施形態において、前記制御蔵置106はハンドル内に組み込まれており、複数のコンポーネントが交換されてユーザーまたはアプリケーション特定プローブに提供される。更に別の実施形態において、前記制御装置106は、独立した回路の一部であり、この独立した回路は複数の異なる超音波イメージングシステムに結合されて、複数の異なる超音波イメージングシステムと連結して共に用いられる。
【0037】
図7は、前記プローブ101が単一のインターフェイスを介して前記コンソール102と通信するように設定される図1〜3に関連する方法を図示する。
【0038】
700において、前記プローブ101が前記コンソール102と接続される。
【0039】
701において、前記プローブ101の電源がオンになる。これは前記ユーザインターフェイス108の電源スイッチまたはトグルをアクティブにすることによって達成される。
【0040】
702において、前記プローブ101は前記コンソール102との通信を試みる。
【0041】
703において、前記通信が失敗した場合、前記制御装置106は前記プローブ101を初期設定モードにおく、例えば前記スリーブモード302。このモードにおいて、あるアプリケーションが選択され、前記プローブ101は前記コンソール102を介して制御される。
【0042】
704において、前記通信が成功した場合、前記制御装置106は前記コンソール102によりサポートされるアプリケーション(二次元、三次元、および/または四次元)を特定する。
【0043】
705において、前記制御装置106は、前記特定されたサポートされるアプリケーションに基づいてそれ自体を設定する。これは前記プローブ101が前記コンソール102によってサポートされるおよび/または前記プローブ101によって操作されるアプリケーション(前記コンソール102によりサポートされないアプリケーションを使用することも含む)に基づいて、前記コンソール102によって操作されることが可能になることを含む。
【0044】
706において、前記制御装置106は、前記コンソール102がマスタデバイスとして機能することができるかを決定する。707において、マスタデバイスとして機能することができない場合、前記プローブ101は当該プローブ101をマスタデバイスとして設定する。
【0045】
708において、別の方法で、前記制御装置106は前記プローブ101をスレーブデバイスとして設定する。
【0046】
709において、前記プローブ101は、当該プローブ101へのユーザー入力、前記コンソール102、および/または前記センサー405によって検知された情報に基づいて用いられる。
【0047】
図8は、前記プローブ101が1若しくは複数の異なるインターフェイスを介して前記コンソール102と通信するように設定される図1〜3に関連する方法を図示する。
【0048】
800において、前記プローブ101が前記コンソール102と接続される。
【0049】
801において、前記プローブ101の電源がオンになる。これは、前記ユーザインターフェイス108の電源スイッチをアクティブにすることよって達成される。
【0050】
802において、前記プローブ101は前記コンソール102と通信するのを試みる。
【0051】
803において、前記通信が失敗した場合、前記制御装置106は前記プローブ101を初期設定モードにおく、例えば前記マスタモード301。このモードにおいて、あるアプリケーションが選択され、前記プローブ101が前記ユーザインターフェイス108を介して制御される。
【0052】
804において、前記通信が成功した場合、前記インターフェイス識別子206は前記プローブ101および前記コンソール102が接続されるインターフェイスのタイプを特定する。
【0053】
805において、前記インターフェイス識別子206は前記特定されたインターフェイスのタイプを示す信号を生成する。
【0054】
806において、前記制御装置106は、前記特定されたインターフェイスのタイプに基づいて通信するように前記プローブ101を設定する。
【0055】
807において、前記制御装置106は前記コンソール102によりサポートされるアプリケーション(二次元、三次元、および/または四次元)を特定する。
【0056】
808において、前記制御装置106は、前記特定されたサポートされるアプリケーションに基づいてそれ自体を設定する。これは、前記コンソール102によってサポートされるおよび/または前記プローブ101によって動作されるアプリケーション(前記コンソール102によりサポートされないアプリケーションを使用することも含む)を基にして前記プローブ101が前記コンソール102によって操作されることが可能となることを含む。
【0057】
809において、前記制御装置106は、前記コンソール102がマスタデバイスとして機能することができるかを決定する。810において、マスタデバイスとして機能することができる場合、前記プローブ101は、前記プローブ101をスレーブデバイスとして設定する。当然ながら、前記ユーザーはこの設定を上書きすることができ、および/または前記初期設定は前記プローブ101が前記マスタデバイスとしてそれ自体を設定することもできる。
【0058】
811において、さもなければ、前記制御装置106は前記プローブ101を前記マスタデバイスとして設定する。
【0059】
812において、前記プローブ101は、当該プローブ101へのユーザー入力、前記コンソール102、および/または前記センサ―105によって検知された情報に基づいて用いられる。得られたデータは、前記プローブ(101)のメモリ109内に保存される、または前記超音波コンソール102に転送される、または他のコンピュータデバイスに送信される。
【0060】
本出願は様々な実施形態を参照しながら説明してきた。本出願を読むと、修正および変更が思い付くであろう。添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内にある限りにおいてこのような修正および変更の全てが、本発明に含まれると解釈することを目的とする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波イメージングプローブ(101)であって、
超音波コンソールと通信し、1若しくはそれ以上の異なる通信プロトコルに対応する1若しくはそれ以上のポート(200〜205)を含む通信インターフェイス(107)と、
前記通信インターフェイス(107)とコンソール(102)の通信インターフェイス(110)との間の通信に基づいて、ポート(200〜205)を介して超音波コンソール(102)と通信するように前記プローブ(101)を設定する制御装置(106)と
を有するプローブ(101)。
【請求項2】
請求項1記載のプローブ(101)において、このプローブ(101)は、さらに、
トランスデューサアレイ(103)と、
電気機械駆動システム(104)と、
モーター(115)であって、制御装置(106)が前記駆動システム(104)および当該モーター(115)を制御して、前記トランスデューサアレイ(103)の並進運動または揺動運動のうちの少なくとも1つを行うものである前記モーターと
を有するものであるプローブ(101)。
【請求項3】
請求項2記載のプローブ(101)において、前記コンソール(102)は、前記駆動システム(104)および前記モーター(115)を制御するための回路を含まないものであるプローブ(101)。
【請求項4】
請求項1記載のプローブ(101)において、前記1若しくはそれ以上のポートは、IC(Inter−Integrated Circuit)ポート(200)、JTAG(Joint Action Test Group)ポート(201)、SPI(Serial Peripheral Interface)ポート(202)、USB(universal serial bus)ポート(203)、およびRFID(radio−frequency identification)ポート(204)のうち少なくとも1つを含むものであるプローブ(101)。
【請求項5】
請求項1記載のプローブ(101)において、前記コンソール(102)の通信インターフェイス(110)が前記通信により特定されるものであるプローブ(101)。
【請求項6】
請求項1記載のプローブ(101)において、このプローブ(101)は、さらに、
前記コンソール(102)によりサポートされるアプリケーションモードを特定するアプリケーションセレクター(311)を有し、特定されたサポートアプリケーションに基づいて、前記制御装置(106)が前記プローブ(101)を設定するものであるプローブ(101)。
【請求項7】
請求項1記載のプローブ(101)において、前記制御装置(106)は、前記プローブ(101)が前記コンソール(102)と通信しないとき、前記プローブ(101)を初期設定動作および/またはアプリケーションモードに設定するものであるプローブ(101)。
【請求項8】
請求項1記載のプローブ(101)において、前記プローブ(101)は三次元および/または四次元アプリケーション用に設定され、前記コンソール(102)は三次元および/または四次元アプリケーションをサポートしないものであるプローブ(101)。
【請求項9】
請求項1記載のプローブ(101)において、前記プローブ(101)は、マスタデバイスであり、前記コンソール(102)はスレーブデバイスであるプローブ(101)。
【請求項10】
請求項1記載のプローブ(101)において、前記プローブ(101)はスレーブデバイスであり、前記コンソール(102)はマスタデバイスであるプローブ(101)。
【請求項11】
超音波プローブ(101)であって、
トランスデューサアレイ(103)と、
電気機械駆動システム(104)と、
モーター(115)と、
前記駆動システム(104)および前記モーター(115)を制御して、前記トランスデューサアレイ(103)を駆動して並進運動または揺動運動のうちの少なくとも1つにするものである制御装置(106)と
を有するものである超音波プローブ(101)。
【請求項12】
請求項11記載の超音波プローブ(101)において、前記電気機械駆動システム(104)は、前記モーター(115)を収納するプローブ(400、500、600)の一部分に収納されるものである超音波プローブ(101)。
【請求項13】
請求項11記載の超音波プローブ(101)において、前記制御装置(106)は、前記プローブ(101)と通信し、コンソール(102)によりサポートされるアプリケーションモードを特定し、特定されたサポートされるアプリケーションに基づいて動作するように前記プローブ(101)を設定するものである超音波プローブ(101)。
【請求項14】
請求項11記載の超音波プローブ(101)において、前記制御装置(106)は前記プローブ(101)を初期設定動作に設定するものである超音波プローブ(101)。
【請求項15】
請求項11記載の超音波プローブ(101)において、前記プローブ(101)は、三次元および/または四次元アプリケーション用に設定され、コンソール(102)は3次元または四次元アプリケーションをサポートしないものである超音波プローブ(101)。
【請求項16】
請求項11記載の超音波プローブ(101)において、この超音波プローブ(101)は、さらに、
少なくとも1つのセンサー(105)を有し、前記制御装置(106)は、当該少なくとも1つのセンサー(105)によって感知された情報に基づいて前記プローブ(101)を設定するものである超音波プローブ(101)。
【請求項17】
請求項16記載の超音波プローブ(101)において、前記少なくとも1つのセンサー(105)は、前記プローブ(101)の配向を決定する1若しくはそれ以上の光学および/または磁気エンコーダーと、前記プローブ(101)のコンポーネントの温度を検出する温度センサーと、前記プローブ(101)に搭載される針誘導ブラケットを感知する針誘導センサーとを有するものである超音波プローブ(101)。
【請求項18】
請求項11記載の超音波プローブ(101)において、前記プローブ(101)はマスタデバイスである超音波プローブ(101)。
【請求項19】
請求項11記載の超音波プローブ(101)において、前記プローブ(101)はスレーブデバイスである超音波プローブ(101)。
【請求項20】
請求項11記載の超音波プローブ(101)において、この超音波プローブ(101)は、さらに、
超音波コンソールと通信し、1若しくはそれ以上の異なる通信プロトコルに対応する少なくとも1若しくはそれ以上のポート(200〜205)を含む通信インターフェイス(107)を有し、前記制御装置(106)は、通信インターフェイス(107)と前記コンソール(102)の通信インターフェイス(110)との間の通信に基づいてポート(200〜205)を介して超音波コンソール(102)と通信するように前記プローブ(101)を設定するものである超音波プローブ(101)。
【請求項21】
方法であって、
超音波イメージングプローブ(101)と通信する超音波コンソール(102)の通信インターフェイス(110)のタイプを特定する工程と、
前記特定された通信インターフェイスのタイプに基づいて前記プローブ(101)と前記コンソール(102)との間で通信する、前記プローブ(101)の通信ポートを選択する工程と
を有する方法。
【請求項22】
請求項21記載の方法において、この方法は、さらに、
前記プローブ(101)に一体化された駆動システム(104)およびモーター(115)とともに前記プローブ(101)のトランスデューサアレイ(103)の動きを制御する工程を有するものである方法。
【請求項23】
請求項22記載の方法において、前記動作は並進運動または揺動運動のうちの少なくとも1つを含むものである方法。
【請求項24】
請求項21記載の方法において、インターフェイスのタイプには、IC(Inter−Integrated Circuit)ポート(200)、JTAG(Joint Action Test Group)ポート(201)、SPI(Serial Peripheral Interface)ポート(202)、USB(universal serial bus)ポート(203)、およびRFID(radio−frequency identification)ポート(204)のうち少なくとも1つを含むものである方法。
【請求項25】
請求項21記載の方法において、この方法は、さらに、
前記コンソール(102)によりサポートされる多次元アプリケーションを特定する工程と、前記特定されたアプリケーションに基づいて前記プローブ(101)を設定する工程とを有するものである方法。
【請求項26】
請求項21記載の方法において、この方法は、さらに、
前記プローブ(101)のユーザインターフェイス(108)に基づいて前記プローブ(101)のアプリケーションモードを設定する工程を有するものである方法。
【請求項27】
請求項21記載の方法において、この方法は、さらに、
前記プローブ(101)の少なくとも1つのセンサー(105)によって感知された情報に基づいて前記プローブ(101)の動作モードおよび/またはアプリケーションモードを設定する工程を有するものである方法。
【請求項28】
三次元および/または四次元超音波アプリケーションのための超音波プローブであって、この三次元および/または四次元超音波アプリケーションをサポートしないコンソール(102)とともに使用するように前記プローブ(101)を設定する制御装置(106)を有するものである超音波プローブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−522570(P2012−522570A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503405(P2012−503405)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/048374
【国際公開番号】WO2010/114573
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(592009111)アナロジック コーポレイション (6)
【Fターム(参考)】