説明

身体外部の部位の分析を可能にする方法

【課題】 特定の人に適した化粧製品を選択するために身体外部部位の分析を可能にする方法を提供する。
【解決手段】 少なくとも1つの身体外部部位の環境への露出を考慮した分析を可能にする方法であって、対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第1の情報を取得する過程と、対象者の第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第2の情報を取得する過程を有する方法。方法は、さらに、少なくとも1つの環境要因の影響を考慮した分析を可能にするために第1の情報と第2の情報との差異を求める過程を含む。第2の身体外部部位は、通常、第1の身体外部部位より、少なくとも1つの環境要因に対する露出度が低い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体外部の少なくとも一箇所に対して、環境への露出を考慮した分析を行うことを可能にする方法に関するものである。例えば、本発明によって、皮膚、毛髪および/または爪に対して、様々な環境要因が及ぼす影響を判断することができる。本発明の他の側面は、身体外部部位の処理の、少なくとも初期の効果を判断することを可能にする方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、外観を改善するために様々な美容製品が使用されている。例えば、ストレス、老化および環境などの諸要因による皮膚のダメージを修復、予防するために、化粧品が適用される。これらの化粧品は、特定の皮膚の状態に対する効力によって選択される。ある特定の人に合った化粧品を選択するために、その人の皮膚を評価し、必要となる修復法や予防法の種類を確認することが必要である。
【0003】
しかし、従来の皮膚を評価する方法は、個々人の皮膚の状態を正確に表すことができないことが多い。中には、特定の人の肌を、同年齢の人の平均的な肌と比較する方法がある。その人の肌が同年齢の人の平均と異なる場合、不適切な化粧品が選択されてしまう可能性がある。
【0004】
そのほかの従来の皮膚評価方法として、特定の人の肌を、モデルなどの遥かに若い人の理想の肌と比較するものがある。この種の方法では、例えば、修復用および予防用の製品を選択する過程で、その人の顔の画像をモデルの顔の画像と比較する。しかし、その人はモデルの肌の特徴を到底達成することができないため、自身の外観に失望したり、不満を抱く可能性がある。さらに、大量の製品を、また、強力なものをいくら使用しても望む結果が得られることがないのに、過大な量の製品や過度に強力な製品が推奨されることがある。
【0005】
【特許文献1】US5,751,829号公報
【特許文献2】US6,091,836号公報
【特許文献3】US6,260,024号公報
【特許文献4】US6,293,284号公報
【特許文献5】US2001/0011818号公報
【特許文献6】US2001/0014868号公報
【特許文献7】US2002/0024528号公報
【特許文献8】US2002/0054714号公報
【特許文献9】EP0226959号公報
【特許文献10】EP1030267号公報
【特許文献11】EP1134701号公報
【特許文献12】EP1169964号公報
【特許文献13】WO01/04840号公報
【特許文献14】WO01/04838号公報
【特許文献15】WO01/18674号公報
【特許文献16】WO01/20517号公報
【特許文献17】WO01/57771号公報
【特許文献18】WO99/23609号公報
【特許文献19】WO00/33271号公報
【特許文献20】WO00/76398号公報
【特許文献21】WO01/77976号公報
【特許文献22】WO01/80122号公報
【特許文献23】WO01/87245号公報
【特許文献24】WO01/91600号公報
【特許文献25】WO01/91601号公報
【特許文献26】WO02/03232号公報
【特許文献27】WO02/05249号公報
【特許文献28】EP1030267号公報
【特許文献29】EP1134701号公報
【特許文献30】WO98/20458号公報
【特許文献31】WO00/43956号公報
【特許文献32】WO01/46906号公報
【非特許文献1】Yin WU, et al., "A PLASTIC-VISCO-ELASTIC MODEL FOR WRINKLES IN FACIAL ANIMATION AND SKIN AGING", MIRALab, 1998.
【非特許文献2】Catherine PELACHAUD, et al., "Final Report to NSF of the Standards for Facial Animation Workshop", The Institute for Research in Cognitive Science, University of Pennsylvania, IRCS Report 94-21, Nov. 1994, pp. 1-62.
【非特許文献3】A. A. Bukharaev et al., "AFM investigation of selective etching mechanism of nanostructured silica", 19th European Conference on Surface Science, Madrid, Spain, Vol. 485, pt. 2, Sept. 5-8, 2000, pp. 1319-1324.
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある側面は、少なくとも1つの身体外部部位の環境への露出を考慮した分析を可能にした方法を提供するものである。この方法は、対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第1の情報を取得する過程と、対象者の第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第2の情報を取得する過程を有する。方法は、さらに、少なくとも1つの環境要因の影響を考慮した分析を可能にするために第1の情報と第2の情報との差異を求める過程を含む。第2の身体外部部位は、通常、第1の身体外部部位より、少なくとも1つの環境要因に対する露出度が低い。
【0007】
他の側面において、第1の情報は第1の時点における対象者の第1の身体外部部位の状態を1つまたは複数表し、第2の情報は第1の時点における対象者の第2身体外部部位の状態を1つまたは複数表す。この側面では、方法は、さらに、第2の時点における対象者の第1身体外部部位の状態を1つまたは複数表す第3の情報を取得する過程と、第2の時点における対象者の第2身体外部部位の状態を1つまたは複数表す第4の情報を取得する過程と、第3の情報と第4の情報の差異を求める過程を含むものであっても良い。第2の時点は、第1の時点から一定の時間が経過した後であっても良い。
【0008】
さらなる側面において、第1の情報と第2の情報との差異を、第3の情報と第4の情報との差異と比較することで、少なくとも一定の時間に亘る1つまたは複数の環境要因の影響を考慮した分析を可能にする。
【0009】
またさらなる側面において、第1の情報と第2の情報との差異に基づいて第1の身体外部部位に対する処理を選択することができる。
【0010】
さらなる側面によると、処理の少なくとも初期の効果を求めるための方法を提供する。この方法は、第1の時点における対象者の第1身体外部部位の状態を1つまたは複数表す第1の情報を取得する過程と、第1の時点における対象者の第2身体外部部位の状態を1つまたは複数表す第2の情報を取得する過程と、第1の情報と第2の情報との差異を求める過程を含むことができる。この方法は、さらに、第2の時点における第1身体外部部位の状態を1つまたは複数表す第3の情報を取得する過程と、第2の時点における第2身体外部部位の状態を1つまたは複数表す第4の情報を取得する過程と、第3の情報と第4の情報の差異を求める過程と、第1の情報と第2の情報との差異を、第3の情報と第4の情報との差異と比較する過程を含むことができる。第2の時点は、第1の身体外部部位の処理を開始してから一定の時間が経過した後であっても良い。
【0011】
上述の一般的な説明や以下の詳細な説明は、何れも例示的および説明的なものに止まり、決して請求項による発明を限定するものではないことを理解されたい。
【0012】
添付の図面は、明細書に導入され、その一部を成すものであるが、本発明の例示的な実施形態を示すものであり、明細書とともに、本発明の原理を説明するために設けたものである。
【0013】
ここで、本発明の実施形態を詳細に説明するとともに、添付の図面にその例を示す。図面において、同一または同様の部分は、可能な限り、同一の符号で示す。
【0014】
本発明のある実施形態による方法は、身体外部の少なくとも一箇所に対して、環境への露出を考慮した分析を行うことを可能にするものである。この方法の実施例として、製品を適用した身体外部の一または複数箇所に関連するものもあれば、この方法のほかの実施例として、製品を適用しなかった場合に関連するものもある。
【0015】
図1のフローチャートに、方法の例を示す。ここに見えるように、この方法は、対象者の第1の身体外部部位の状態を1つまたは複数表す第1の情報を取得し(ステップ20)、対象者の第2の身体外部部位の状態を1つまたは複数表す第2の情報を取得し(ステップ22)、第1の情報と第2の情報との間の差異を求める(ステップ24)過程を有する。この実施形態において、第2の身体外部部位が、1つまたは複数の環境要因に対する露出度が、第1の身体外部部位より少ないことを想定することができる。換言すると、対象者の生活上、第2の身体外部部位は、第1の身体外部部位より、環境要因に曝される率が遥かに低い。例えば、第2の身体外部部位が、通常、衣服によって覆われる個所であったり、身体上のほかの部分によって環境への露出から守られている個所である可能性が考えられる。ほかの例として、第2の身体外部部位が、通常、剃ることのない個所であり、第1の身体外部部位が、顔や脚の皮膚のように、定期的に剃る個所である可能性が考えられる。
【0016】
1つまたは複数の環境要因として、例えば、紫外線、極端な温度、風、環境汚染および/または剃毛等が考えられる。さらに、1つまたは複数の環境要因とは、複数の環境要因を含むものであってもよい。
【0017】
ある実施形態において、ステップ20の第1の身体外部部位は、通常、環境要因に曝される身体の部位の皮膚および/または毛髪を含み得る。一つの例として、図2に示すように、額に位置する皮膚の部分S1等の、対象者の顔面上に位置する皮膚の一部がある。この身体外部部位の1つまたは複数の状態に関する情報を、下記のとおり、任意の既知の取得装置を使用して得ることができる。額の皮膚の1つまたは複数の状態に関する情報を得るとともに(またはその代わりに)、顔面の他の部分の状態、または、通常環境要因に曝されるその他の皮膚および/または毛髪の個所に関する情報を得ることも可能である。また、下記のとおり、手の爪および/または足の爪の状態に関する情報を取得することも可能である。
【0018】
身体外部部位の状態とは、きめ、弾力性、乾燥度、蜂巣炎、発汗性、老化、しわ、脱皮、落屑、色の均一性、微小循環、てかり、柔らかさ、滑らかさ、保湿性、皮脂の分泌、清潔性、敏感性、赤色化、血管運動、血管拡張、血管収縮、色素沈着および/またはそばかすを含み得る。
【0019】
ステップ22における第2の身体外部部位は、第1の身体外部部位と比較して、通常は実質的に環境要因に曝されることがない身体の部分における皮膚、爪および/または毛髪を含み得る。その例として、図3に示す皮膚の個所S2のように、対象者の腰に位置する皮膚、および/または、図4に示す皮膚の個所S2'のように、対象者の少なくとも片方の二の腕の内側に位置する皮膚などがある。
【0020】
図3には、腰に位置する皮膚の個所S2の一例を示したが、この皮膚の個所は特に図3に示す個所に制限されるわけではなく、通常、実質的に環境要因に曝されない腰および/または臀部の上側のその他の個所の皮膚を含むことができる。同様に、図4に示す皮膚の個所S2'以外の対象者の腕の部位に位置する皮膚や、その他の、通常は実質的に環境要因に露出されない身体の部位の皮膚、爪および/または毛髪から情報を得ることができる。
【0021】
第2の身体外部部位の1つまたは複数の状態に関する情報は、下記のとおり、任意の既知の取得装置によって得ることができる。例えば、同様の取得装置を使用して、第1および第2の部位に関する情報を得ることが可能である。
【0022】
第2の身体外部部位は、第1の身体外部部位と同様の栄養、ホルモン、および/または加齢老化条件を受けるものであるが、第2の身体外部部位は、第1の身体外部部位と比較して環境要因に対する露出度が非常に低いか、実質的に環境要因に露出されないものであってもよい。従って、この2つの個所の皮膚、爪および/または毛髪を比較することで、栄養要因、ホルモン要因および/または加齢老化要因による影響を排除することで、第1の身体外部部位に対する環境要因による影響を離別することができる。
【0023】
図2および図3と4は、それぞれ、第1および第2の身体部位の位置にすることができる個所の例を示すものであるが、他にも選択することができる個所がある。例えば、第1の身体外部部位および第2の身体外部部位は、対象者の頭髪または頭髪の一部であっても良い。例えば、第1の身体外部部位を、通常は環境要因に露出される個所の毛髪または毛髪の一部(例えば、対象者の頭髪の自由端部)とし、第2の身体外部部位を、通常は実質的に環境に露出されない毛髪または毛髪の一部(例えば、対象者の頭髪の毛根部)とすることができる。これらの個所は、髪が長い対象者および/またはヘアスタイルがあまり変わらない対象者の場合により簡単に決定することができる。さらなる例において、第1の身体外部部位を、頭髪またはその一部とし、第2の身体外部部位を、脇毛またはその一部とすることができる。
【0024】
他の例において、第1の身体外部部位および第2の身体外部部位を、1本の頭髪または1個の手の爪および/または足の爪の異なる個所とすることも可能である。例えば、第1の身体外部部位を対象者の爪先とし、第2の身体外部部位を同一の爪のつけ根の部分とすることができる。
【0025】
また、第1の身体外部部位を対象者の手の爪の一部とし、第2の身体外部部位を対象者の足の爪の一部とすることができる。
【0026】
さらなる実施形態において、第1身体外部部位を、対象者の頭髪および/または頭皮とし、第2の身体外部部位を、対象者の陰毛および/またはその部分の皮膚とすることができる。
【0027】
図1に示す方法は、広い意味では、2つの身体外部部位に関する情報の取得を含むが、より多くの身体外部部位に関する情報を取得することも可能であることを理解されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
ここで、図1を参照して、本発明の実施形態をいくつか説明する。
【0029】
ある実施形態において、第1の情報の取得(ステップ20)と第2の情報の取得(ステップ22)は、何れも、1つ以上の状態の数値的測定値を取得することを含む。また、複数の状態の各々について数値的測定値を取得することができる。
【0030】
数値的測定値は、角質水分測定法、皮膚トルク測定法、pH測定法、色彩計測法、皮脂量測定法、脂肪測定法、共焦測定法、外皮交換率測定法、皮膚層厚計測法、血液微小循環測定法、落屑率測定法、水分減量測定法、皮膚保水量測定法、デンシスコア(densiscore)型の装置によるスコア、および発汗作用の測定法等による任意の数値的測定値から選択され得る。各測定のために、適切な取得装置を使用することができる。その例として、皮膚、爪および/または毛髪の状態に関する情報を取得するために使用することができるトルク計測器、pHセンサおよびその他の従来の装置がある。
【0031】
数値的測定は、対象者および/または少なくとも1つの提供者によって行われる。提供者は、化粧の専門家、臨床医またはその他の専門家であってもよい。さらに、測定は、対象者の自宅で行ってもよいし、キオスク、店頭または化粧専門家または臨床医の診療室等の、利用者の自宅から離れた場所で行うことができる。
【0032】
ある例において、対象者および/または提供者が、対象者の額および腰の皮膚のpHに対して、従来のpH検知装置をある時間押し付けることで各部位の皮膚のpHを測定することができる。pH検知装置は、pHを数値として提供したり、pHデータを記号化された表の中の色として提供することができる。pH検知装置の一例として、ある一定の時間に亘るpH曲線の変化を示す連続的な測定法および/または断続的な測定法を使用して、動的方式でデータを取得するように構成された装置を含むものである。このような動的装置は、例えば、皮膚の分泌物等の、皮膚に接触する液体を分析するために使うことができる。
【0033】
他の例では、臨床医や化粧専門家等の提供者が、皮膚トルク計測装置を使用して、対象者の顔面や、二の腕の内側の皮膚の弾力性を測定することができる。
【0034】
図1のステップ24によって第1と第2の情報との差を求める方法は様々なものが考えられる。第1と第2の情報が数値である場合、第1と第2の情報のうち、一方から他方を減算するような、計算をおこなう方法を含み得る。この計算は、一または複数の利用者によって、コンピュータまたは任意の従来の演算装置、あるいは計算を行うことができる任意の種類の装置を使用して行われるものであってもよい。例えば、最初に情報を取得するために使用される装置を、その差を計算するような構造とすることができる。他の例では、最初に装置によって取得された情報をコンピュータに転送し(例えば、コンピュータに取り込み)、コンピュータがその差を求めるようにすることができる。さらなる例では、状態を示す視覚的表現(例えば、画像)を1つまたは複数見ることでその差を求めることもできる。
【0035】
特定の場合(例えば、状態が質的な特徴に関する場合)、各身体外部部位の状態を評価し、その差の計算に用いることができる数値を割当てるようにすることもできる。また、各身体外部部位の状態に数値を割当てることが難しい場合、差異を求める方法は、その部位の状態の差の分布を特定するものであってもよい。
【0036】
第1の情報と第2の情報の差異を求める過程(ステップ24)は、第1の身体外部部位の状態の数値的測定値と第2の身体外部部位の状態の数値的測定値との差を1つまたは複数求めるものであってもよい。上記の例において、対象者が、測定によって得られたpH数値またはpHの色彩表示を比較することで、各身体外部部位におけるpHの差を求めることができる。同様に、提供者が、皮膚トルク測定装置によって読取られた数値を比較することで、各身体外部部位における皮膚の弾力性の差を求めることができる。
【0037】
図1のフローチャートに示す方法の他の実施形態によると、第1の情報を得る過程(ステップ20)と第2の情報を得る過程(ステップ22)は、何れも、対象者の各身体外部部位の画像を少なくとも1つ取得するものであってもよい。前記少なくとも1つの画像は、写真、スキャン画像、超音波画像、拡大画像、しわの投影および刷り写しから選択されるものであってもよい。複数の画像を取得することも可能である。
【0038】
画像は、対象はおよび/または少なくとも一の提供者によって、対象者の自宅または対象者の自宅から離れた場所で取得されるものであってもよい。
【0039】
ある実施例において、対象者は、顔面の皮膚の写真を(例えば、フィルムによるカメラまたはデジタルカメラ等で)撮り、上臀部の皮膚の写真を撮る。対象者は、次いで、写真を、以下に述べる分析に供するためにプロバイダに送ることができる。写真は、様々な方法で送ることが可能である。例えば、対象者本人がプロバイダに届けたり、郵便や宅配便等の配達サービスによって送ったり、電子回線を通じて送ることができる。画像の電子通信を可能にするために、対象者は、デジタルカメラおよび/またはスキャナ(例えば、フラットベッド式の書類用スキャナ等)を用いて皮膚および/または毛髪の画像を取得し、例えば電子メール等を利用してコンピュータネットワークを介して画像を送信することができる。
【0040】
他の実施例によると、プロバイダが、対象者の顔面および上臀部の皮膚の超音波像および/または刷り写し画像を取得するようにすることができる。プロバイダは、この画像を分析したり、分析のために他のプロバイダに送ることができる。また、画像は直接届けたり、郵送または宅配便で送ったり、電子的に送ることができる。
【0041】
第1の情報の取得(ステップ20)と第2の情報の取得(ステップ22)は、何れも、外部部位の状態に関連する質的および/または量的特長を特定するために1つまたは複数の画像を分析する過程をさらに含むものであっても良い。この分析によって、複数の質的特長および量的特長を特定することが可能である。
【0042】
画像の分析は、1つ以上の画像において、皮脂腺を数えるもの、汗腺を数えるもの、および/または刷り写し画像を可視化するものであっても良い。
【0043】
上記の実施例を参照して、プロバイダは、皮脂腺を数え、汗腺を数え、および/または皮膚の色を求めることで写真を分析することができる。また、プロバイダは、皮脂腺を数え、汗腺を数え、および/またはしわを調べることで皮膚の超音波像および/または刷り写し像を分析することができる。
【0044】
第1の情報と第2の情報の差を求める過程(ステップ24)は、第1の外部部位の画像を分析することで判明する1つ以上の特徴と、第2の外部部位の画像を分析することで判明する1つ以上の特徴の差異を求めるものであっても良い。例えば、各部位において皮膚に存在する腺数の差および/または色の差異および/または各部位における皮膚のしわの状態の差を求めることができる。
【0045】
図1のフローチャートに示す方法のさらなる実施形態によると、第1の情報の取得(ステップ20)および第2の情報の取得(ステップ22)は、何れも、少なくとも1つの外部部位の試料を得る過程を含むものであっても良い。この少なくとも1つの試料は、皮膚細胞、毛髪細胞、手の爪の細胞、足の爪の細胞、分泌物、生物学的分析内容、細菌学的内容および酵素内容から選択することができる。複数の試料を取得することも可能である。
【0046】
少なくとも1つの試料の採取方法は、粘着収集、吸収および/または擦過によるものである。各方法に適切な取得装置を使用することができる。例えば、試料の採取は、図1における個所S1、図2における個所S2および/または図3における個所S2'で行うことができる。
【0047】
粘着収集法では、片面に粘着剤が塗られたビニールのストリップ等からなる支持体を、粘着面が、例えば皮膚等の身体部位と接触した状態に置いておく。粘着支持体を剥がすと、皮膚細胞および/または皮膚の分泌物等、皮膚の表面に存在する物質が、粘着剤によって保持され、以下に述べるように、分析することができる。
【0048】
吸収法では、多孔性の支持体を使用して、例えば皮膚の外部の層(例えば角質層)等の身体部位の固体、液体および/または気体成分を採取する。支持体は、ポリマー、織布または不織布からなるものであっても良い。また、支持体は、セラミックまたは岩綿等の無機化合物からなるものであっても良い。試料の採取や分析に使用することが可能な多孔性無機支持体の例として、「人体の外部部位に関するパラメータを少なくとも1つ測定および/または分析するための装置」に関して、2001年11月6日に出願された番号未定の米国仮特許出願(代理人整理番号05725.6052)に記載されたものがあり、ここにて参照によりその開示内容を導入する。このような支持体は、例えばセラミック材料からなるものであっても良い。
【0049】
吸収により試料を採取するためには、ある一定の時間、支持体を皮膚の外部層などの身体部位と接触させることが可能である。短い時間であっても、皮膚からの液状の分泌物を支持体の孔に染み込ませて、支持体を剥がすと、その分泌物を分析することができる。
【0050】
ある構成では、支持体を粘着性の基体上に設け、使用可能な試料が得られるまで皮膚と接触させるようにして皮膚に載せることができる。次いで、試料を、分析のために支持体から剥がしたり、支持体に保持されたまま分析することができる。
【0051】
擦過による試料採取方法では、皮膚および/または毛髪の固体、液体および/または気体成分を採取するために擦過性の支持体を使うことが可能である。支持体は、1つまたは複数の刃を含む擦過装置を含むものであっても良い。また、支持体は、セラミックや岩綿からなる無機化合物からなる粗面を有するものであっても良い。試料の擦過採取に試料することができる擦過性の無機支持体の例は、上記の番号未定の米国仮特許出願(代理人整理番号05725.6052)に記載されている。
【0052】
擦過によって試料を採取するためには、支持体を皮膚、爪および/または毛髪等の身体部位と接触させ、接触状態を維持しながら、例えばまっすぐまたは回すようにして動かす。支持体が皮膚、爪および/または毛髪の表面を擦ると、皮膚/爪/毛髪の成分が支持体によって採取される。刃を有する装置を使用する場合、身体部位の試料を刃の間に保持することが可能である。無機の支持体の場合、身体部位の試料を支持体の孔の中に保持することが可能である。試料が採取された後、分析のために支持体から取除いたり、支持体に保持されたまま分析することができる。
【0053】
試料は、対象者および/または対象者の自宅内または対象者の自宅から離れた場所に存在する少なくとも1つのプロバイダによって採取される。
【0054】
ある実施例では、対象者は粘着性のストリップ、吸収性採取装置および/または擦過採取装置を用いて皮膚および/または毛髪の試料を採取する。対象者は、次いで、試料および/または試料に関する情報を、分析のためにプロバイダに送る。例えば、対象者本人がプロバイダに試料を届けたり、郵便や宅配便等の配達サービスによって送ったり、電子回線を通じて情報を送ることができる。試料に関する情報を電子的に送信することを可能にするために、対象者は電子装置を使用して試料を採取することができる。このような装置は、試料を採取して、試料の内容に基づいて通信可能なデータを作成するような構造とすることが可能である。利用者は、例えば電子メールまたはその他の従来の入出力装置によって、コンピュータネットワークを通じてプロバイダにデータを送ることができる。
【0055】
また、爪および/または毛髪に関する他の実施例において、試料を切削および/または掻爬することで爪および/または毛髪の試料を採取することができる。
【0056】
さらなる実施例において、プロバイダは、従来の試料採取装置を使用して試料を採取することができる。試料を採取したプロバイダは、試料を分析したり、分析のために試料に関する情報を他のプロバイダに送ることができる。また、試料を直接届けたり、郵送または宅配便で送ったり、情報を電子的に送ることができる。
【0057】
1つまたは複数の試料が採取されると、第1の情報を取得する過程(ステップ20)と第2の情報を取得する過程(ステップ22)は、何れも、試料を分析することで状態に関連する質的および/または量的特徴を1つ以上特定するものであっても良い。質的特徴とは、1つまたは複数の成分の存否に関し、量的特徴とは、試料における1つまたは複数の成分の相対的含有量に関するものであっても良い。分析によって、複数の特徴を特定することができる。
【0058】
試料の分析は、光学的、化学的および生物学的分析方法を含む任意の周知の方法によって行われる。分析方法は、例えば、ガスクロマトグラフィー/質量分析、ガスクロマトグラフィー/質量分析/質量分析、液体クロマトグラフィー/質量分析、液体クロマトグラフィー/質量分析/質量分析、紫外線観測、蛍光観測、赤外線観測、ラマン分光測光およびX線観測から選択され得る。複数の分析方法を使用する場合、各方法で同一の試料を分析しても、別々の試料を分析しても構わない。
【0059】
さらなる実施例では、プロバイダが、試料内に存在する皮膚の死細胞、皮脂および/または汗等の成分の種類を特定し、その相対的な量を求めるための分析方法を1つまたは複数用いて試料を分析することができる。
【0060】
試料の特徴を1つまたは複数求めるために分析する場合、第1の情報と第2の情報との差異を求める過程(ステップ24)は、第1の身体部位の試料を分析して特定した1つ以上の特徴と第2の身体部位の試料を分析して特定した1つ以上の特徴との差異を少なくとも1つ求めるものであっても良い。例えば、プロバイダは、各場所で採取された試料における皮膚の死細胞の数の差を求めたり、各場所で採取された試料における特定の酵素の相対的な量を求めることができる。
【0061】
本明細書において、「取得」(例えば、図1のフローチャートに示した方法におけるステップ20およびステップ22)とは、情報が如何にして受取人に伝わったかを問わず、情報を受取る行為を含むことが可能である。例えば、情報の取得方法は、受取りの他に、電子配信(例えば、電子メール、ファクシミリ通信、コンピュータネットワークを通じた情報の転送、データのアップロードおよび/またはダウンロード等)、郵送(郵便や宅配便等)または個人的交換を含むが、それらに限られない。また、情報の取得は、身体外部部位に対して装置を使用する結果、直接的に得られた情報によるものであっても良い。例えば、皮膚部位のpHを測定する場合、情報はpHを測定するために使用される装置から得ることができるが、情報は、さらに、その装置を使用する者および/または装置によって測定されたpHを示す情報通信を受取った任意の者または電子装置であっても良い。
【0062】
図1のフローチャートに示す方法のさらなる実施形態によると、第1の情報の取得(ステップ20)および第2の情報の取得(ステップ22)は、何れも、状態の量的測定値、身体外部部位の1つまたは複数の画像および1つまたは複数の身体外部部位の試料から選択される情報の受取りを含むものであっても良い。情報は、本人から受取ったものであっても、郵便または宅配便によってあるいはコンピュータネットワークを通じて受取ったものであっても良い。
【0063】
ある実施例によると、対象者の第1および第2身体部位から取得した情報は、プロバイダが受取っても良い。この実施例では、対象者は、例えば第1および第2身体部位の皮膚のpHの測定値を取得し、測定値に関する情報をプロバイダに配達し、プロバイダが情報を入手できるようにする。また、第1のプロバイダが画像(例えば、超音波像)および/または対象者の第1および第2の身体部位の試料を取得し、画像および/または試料に関する情報を第2のプロバイダに提供し、第2のプロバイダが情報を入手できるようにすることが可能である。
【0064】
図1のフローチャートに示す方法が、ステップ20、22および24の前後に1つまたは複数の追加ステップを有することが可能であることを理解されたい。例えば、図5には、ステップ24において差異を求めた後、対象者が情報を取得する(ステップ25)実施例による方法のフローチャートを示す。対象者が受取り得る情報は多様である。例えば、その情報は、ステップ24で求めた差異の指標であったり、第1の身体外部部位に作用する環境要因の影響に関する通知であったり、第1の身体外部部位に使用することができる1つまたは複数の製品に関する情報であることが考えられる。
【0065】
さらなる実施例において、情報は、対象者に、他人ではなく対象者本人を基盤として自分の外観を如何にして改善し得るかを求めることを可能にする任意の形式の情報であっても良い。
【0066】
さらなる実施例において、情報は、美容製品、ケア製品、医薬品および/またはその他の製品に関するものであり得る。この実施例によると、製品は、対象者の第1および第2身体外部部位に適用することができるものである。第1および第2の身体外部部位が、1つ以上の環境要因および/またはその他の要因に対する露出度が異なる場合、第1の情報と第2の情報の差異を求めることによって、製品の性能(すなわち、効力)に関する情報が得られる可能性がある。この情報は、環境に対する異なる露出度による製品の性能を含むものであっても良い。
【0067】
以下に説明する図7は、図5のステップ25の結果、対象者に提供することができる図式的な説明図の例を示すものである。
【0068】
図6に示すフローチャートには、本発明のさらなる実施形態を示す。図示のとおり、上記のステップ20、22および24が実行された後、対象者に第1の方法と第2の情報の差異の指標を受取る機会を与えることができる(ステップ26)。この差異は、第1身体部位に対する1つまたは複数の環境要因の影響に起因する可能性があるため、この差異を知ることで第1の身体部位に対する環境の影響が解るかもしれない。
【0069】
この選択肢を選択することで、対象者は差異を示す指標を得ることができる(ステップ28)。ある実施例において、対象者本人がプロバイダを訪問し、直接プロバイダからその説明を受けるようにすることができる。他の実施例では、対象者に、その差異を視覚的表示として見る機会を与えることができる。このような視覚的表示の例として、図7の図式等が考えられる。
【0070】
また、対象者の第1の身体部位の画像を使用して示すことも可能である。例えば、1つの画像に測定されたままの状態の第1身体部位を示し、他の画像に第2身体部位の状態になった場合の第1の身体部位を示す模擬画像を見せることができる。この2つの画像は、それぞれ、実際の状態を表した基礎画像と、処理に見込まれる改善を示した理想画像を表すものである。この実施例において、対象者の顔面を実質的に現在の状態で示した画像を、第2の身体部位の状態を1つ以上有する顔面のバーチャル画像と共に提供することができる。これらの対比画像は、例えば、皮膚の処理で期待できる結果の現実的な予想図を対象者に提供することができる。
【0071】
プロバイダは、対象者に第1の情報と第2の情報の差異の指標を送ることで対象者が受取ることを可能にすることができる。この指標は、宅配便または郵便等の配達サービスを利用して送ることができる。指標とは、図式的な説明図を記載した書類であっても、図式的な説明図をデジタル形式で含むディスクまたはテープ等のコンピュータで読取可能な媒体等の、指標に関連する情報を記録したものであっても良い。
【0072】
また、プロバイダは、コンピュータネットワークを利用して対象者に指標を送ることも可能である。ここで、プロバイダは、電子メールを使用して図式的な説明図をデジタル形式で表したものを送ることができる。その他に、対象者にアクセス可能なウェブサイトに指標を掲載することもできる。指標は、図式や数値を含む任意の従来の形式でウェブサイトを介してアクセス可能にすることができる。
【0073】
ステップ28を完了した後、または、対象者が第1の情報と第2の情報の差異の指標を受取らないことを選択した場合(ステップ26)、対象者に、第1身体部位に対する環境の影響による経時的変化を評価することを可能にしても良い(ステップ30)。
【0074】
対象者が、第1身体部位に対する環境の影響による経時的変化を評価することを選択した場合(ステップ30)、その方法のさらなる過程を実行することができる。ステップ20で得られた第1の情報は、第1の時点における対象者の第1の身体外部部位の状態を1つまたは複数表すものであっても良い。さらに、ステップ22で得られた第2の情報は、第2の時点における対象者の第1の身体外部部位の状態を1つまたは複数表すものであっても良い。図6に示すとおり、さらなる過程とは、第2の時点における対象者の第1の身体外部部位の状態を1つまたは複数表すものである第3の情報を得る過程(ステップ32)、第2の時点における対象者の第2の身体外部部位の状態を1つまたは複数表すものである第4の情報を得る過程(ステップ34)、および第3の情報と第4の情報の差異を求める過程(ステップ36)であっても良い。ここで、第3の情報と第4の情報は、第1の情報と第2の情報を取得した場合と同様の装置を使用して、同じ方法で取得することができる。
【0075】
この実施例において、第3および第4の情報は、第1の情報および第2の情報に関する第1の時点後ある一定の時間が経過した第2の時点で存在する1つまたは複数の状態に関するものである。その時間は、例えば時間、日、月および/または年単位のものであっても良い。第1/第2情報と第3/第4情報は、異なる時点における1つまたは複数の状態に関するものであっても良いが、この情報は、例えば、第1、第2、第3および第4情報をすべて含む1つのデータ通信を受信して同時に取得するものであっても、第1/第2情報を含む第1のデータ通信と第3/第4情報を含む第2のデータ通信を異なる時点で受信するものであっても良い。
【0076】
図6に示すように、方法は、さらに、第1の情報と第2の情報の差異を第3の情報と第4の情報の差異と比較し、環境要因による経時的変化の影響を考慮した分析(ステップ38)を可能にすることができる。その場合、対象者は、1つまたは複数の環境要因による影響の経時的変化の指標を受取る(ステップ40)ことが可能になる。
【0077】
この指標は、図7に示すような図式により、状態が(ある数値的な形式で)経時的に変化する様子を、より良い状態がより高い数値を有するように表示するものであっても良い。図7において、第1部位の線L1は第1身体部位の経時的状態を表し、第2部位の線L2は第2身体部位の経時的状態を表すものである。この実施例において、L1とL2の間が開いていくので、1つまたは複数の環境要因の影響が、経時的により強力に作用することが解る。時点T0が第1および第2の情報を取得した時点を表し、時点T1が第3および第4の情報を取得した時点を表す。
【0078】
図7に示すように、第1および第2の身体部位の状態に関する情報をさらに後の時点T2、T3、T4等で取得して図に追加することができる。また、補外法等のデータ処理方法を使用してこれらの時点における状態を推定することもできる。各時点間の時間T0〜T1、T1〜T2等の長さは問わないが、この方法の少なくとも幾つかの実施例におけるこれらの時間は、少なくとも日、週、月または年単位のものであり得る。
【0079】
図6に示す方法は、製品の適用等の処理を受けた身体外部部位に対して行うことができる。さらに(またはそれ以外に)、この方法を非処理の身体外部部位に対して行うことも可能である。
【0080】
この方法の他の実施例では、対象者が、第2の時点における対象者の第1の身体外部部位の状態を1つまたは複数表す第3の情報を取得し、第3の情報と第2の情報との差異を求めることで第1身体部位に対する環境の経時的影響を評価することができる。この差異を、第1の情報と第2の情報との差異と比較して、少なくともその時間における環境要因の影響を考慮した分析を可能にする。従って、この実施例において、第2の身体外部部位の状態に関するさらなる情報を取得することは必要ない。
【0081】
この方法の他の実施例では、分または秒単位等の比較的短い時間間隔を使用することもできる。短い時間間隔で情報を取得することで、身体外部部位の状態を動的(ダイナミック)特徴付けが可能である。ある実施例では、顔面の皮膚と上臀部の皮膚のpHを1時間に亘り、10秒毎に測定する。このpHの動的測定によって、各身体外部部位の経時的状態を表す曲線を作成することができる。各身体外部部位の曲線を比較し、各部位の1つまたは複数の状態の差異を求めるようにしても良い。
【0082】
図7の図式は、さらに、予想線L1'を含む。予想線L1'は、ある製品をT1後に第1部位を処理するために使用した場合の第1部位の状態の予想を表すものであっても良い。第2部位線L2から離れていく第1部位線L1とは違って、予想線L1'は第2部位線L2の方に傾いており、製品を使用することで第1部位に対する環境要因の影響を低減することができることを表している。例えば、状態がしわである場合、予想線L1'によって、第1部位に対してしわ除去製品を使用した場合の第1部位のしわの改善を表すことができる。対象者に図7の図式を提供すること以外に、対象者に、製品の表示や対象者に製品の購入方法を教えるための情報など、予想線L1'の元となる製品に関する情報を提供することができる。
【0083】
図6のステップ40を完了した後、または、対象者が第1身体部位に対する環境の経時的影響を評価しないことを選択した(ステップ30)場合、この実施形態の方法を終了しても良い。また、その後さらなる情報を取得する場合、方法を継続することもできる。
【0084】
図8のフローチャートに、本発明のさらなる実施形態を示す。図示のとおり、ステップ20、22および24を実行した後、第1の情報と第2の情報の差異に基づいて第1の身体外部部位に対する処理を選択する(ステップ42)機会を与えることができる。
【0085】
選択すると、対象者に第1身体外部部位に推奨する処理に関する情報を取得することを可能にする(ステップ44)ことができる。推奨処理は、第1の身体外部部位に化粧品および/またはケア製品を適用するものであっても良い。
【0086】
ある実施例では、対象者本人がプロバイダを訪問し、相談中にプロバイダが処理を推奨する。他の実施例において、プロバイダが対象者に推奨処理に関する情報を送ることで提供する。情報は、宅配便または郵便等の配達サービスを利用して送ることができる。情報は、処理に関する書類またはデジタル情報である。
【0087】
プロバイダは、コンピュータネットワークを利用して対象者にこの情報を送ることもできる。例えば、プロバイダは、電子メールを利用して情報をデジタル形式で表したものを送ることができる。その他に、対象者にアクセス可能なウェブサイトに情報を掲載することもできる。情報は、ハイパーテキストまたはテキストによる説明を伴った画像などを含む任意の従来の形式でウェブサイトを介してアクセス可能にすることができる。
【0088】
ステップ44を完了した後、または、対象者が第1の身体外部部位の推奨処理に関する情報を受取らないことを選択した(ステップ42)場合、対象者に、処理の少なくとも初期の効果を評価する(ステップ46)機会が与えられる。
【0089】
対象者が、処理の少なくとも初期の効果を評価することを選択した(ステップ42)場合、方法のさらなる過程を実行することができる。ステップ20で取得した第1の情報は、第1の時点における対象者の第1の身体外部部位の1つまたは複数の状態を表すものであっても良い。さらに、ステップ22で取得した第2の情報は、第1の時点における対象者の第2の身体外部部位の1つまたは複数の状態を表すものであっても良い。図8に示すとおり、この方法は、さらに、第2の時点における対象者の第1の身体外部部位の状態を表す第3の情報を取得する過程(ステップ48)と、第2の時点における対象者の第2の身体外部部位の状態を表す第4の情報を取得する過程(ステップ50)と、第3の情報と第4の情報の差異を求める過程(ステップ52)を含むことができる。第2の時点は、第1の身体外部部位の処理が開始してからある一定の時間が経過した後であっても良い。従って、図8の方法における第3の情報と第4の情報は、第1の身体外部部位の処理が開始してからある程度の時間が経過した後の1つまたは複数の状態に関するものであっても良い。
【0090】
図8に示すとおり、この方法は、さらに、第1の情報と第2の情報の差異を、第3の情報と第4の情報の差異と比較することで、処理の少なくとも初期の効果を求めること(ステップ54)を可能にするものであっても良い。この場合、対象者に処理の少なくとも初期の効果の指標を提供することができる(ステップ56)。この指標は、第1部位線L1が処理を受けた第1部位の状態を表し、第2部位線L2が第2の部位の状態を表し、予想線L1'が処理を止めた場合の第1部位の状態の予想を表す、図9に示すような図式によるものであっても良い。また、この図式は、図7のように、予想線L1'が、初期処理の製品と異なる第2の製品を含ませるおよび/または初期段階で使用した製品の量および/または製品適用方法を変えるなどして第1部位の処理を変更した場合の第1部位の状態の予想を示すものであっても良い。
【0091】
ステップ56を完了した後、または対象者が処理の初期の効果を評価しないことを選択した(ステップ46)場合、図8の方法が終了しても良い。また、方法を終了する前に、さらなる情報の取得などの特定の過程を追加することも可能である。
【0092】
また、ここで説明した方法は、何れも、第1の情報と第2の情報の差異に基づいて製品を推奨する過程および第1部位に適用した後の製品の少なくとも初期の効果を求める過程を含み得る。
【0093】
ここで開示された方法は、さらに、何れも少なくとも1つの環境要因の影響を低減することができる少なくとも1つの製品に関する情報を対象者に提供する過程を含むことができる。製品情報は、宅配サービスまたはコンピュータネットワークを使用して対象者に提供することができる。さらに、対象者に製品を販売したり、例えば対象者が製品を購入できるように、上記の何れかの方法によって対象者に情報を提供することができる。
【0094】
身体外部部位に関する複数の状態を表す情報を、上記の方法を1つまたは複数使用して収集することができる。次いで、この情報を整理することで、第1身体外部部位の詳細な評価と、第2身体外部部位との比較を提供することが可能である。さらに、情報を対象者の感覚的観察と対応させて、処理の効果の評価に役立てることができる。
【0095】
図10のフローチャートに、さらなる実施例による方法を示す。この方法は、第1の時点における対象者の第1の身体外部部位の1つまたは複数の状態を表す第1の情報を取得する過程(ステップ58)、第1の時点における対象者の第2の身体外部部位の1つまたは複数の状態を表す第2の情報を取得する過程(ステップ60)、および第1の情報と第2の情報の差異を求める過程(ステップ62)を含み、これらは図1に関連して上述したようにして行うことができる。
【0096】
図10の方法は、さらに、第2の時点における対象者の第1の身体外部部位の1つまたは複数の状態を表す第3の情報を取得する過程(ステップ64)、第2の時点における対象者の第2の身体外部部位の1つまたは複数の状態を表す第4の情報を取得する過程(ステップ66)、第3の情報と第4の情報の差異を求める過程(ステップ68)、および第1の情報と第2の情報の差異を、第3の情報と第4の情報の差異と比較する過程(ステップ70)を含み得る。第2の時点は、第1の身体外部部位の処理が開始してからある一定の時間が経過した後であっても良い。従って、図8の方法における第3の情報と第4の情報は、第1の身体外部部位の処理が開始してからある程度の時間が経過した後の1つまたは複数の状態に関するものであっても良い。
【0097】
処理は、第1の時点の頃、または第1の時点の前あるいは後に開始することができる。ある実施例では、第3の情報の取得(ステップ64)と第4の情報の取得(ステップ66)は、第1の身体外部部位の処理が開始してからある一定の時間が経過してから行うことができる。この場合、図8に関連して上述したように、対象者に、処理の少なくとも初期の効果の指標を提供することが可能である(ステップ72)。
【0098】
第1の身体外部部位の1つまたは複数の初期状態は、第2の身体外部部位に実質的に存在しないものであっても良い。1つまたは複数の状態とは、湿疹、乾癬、座瘡および/またはアトピー性皮膚炎を含むことができる。処理は、第1の身体外部部位に少なくとも1つの医薬化合物を適用する過程を含むものであっても良い。
【0099】
ここで説明した方法は、何れも、複数の対象者に関する身体外部部位情報を有するデータベースを管理する過程と、データベース内の情報と、第1の情報、第2の情報および求められた差異のうち少なくとも1つとの比較に基づく分析を行う過程を含み得る。第1の情報、第2の情報および求められた差異の少なくとも1つをデータベースに保存することができる。
【0100】
また、何れの方法も、さらに、対象者記録の管理、および第1の情報、第2の情報および求められた差異のうち少なくとも1つの対象者記録に保存するものであっても良い。この対象者記録に、第1の情報および第2の情報の後に取得した情報を保存することもできる。また、対象者が、上述のように、宅配サービスまたはコンピュータネットワークを使用して、対象者記録に保存された情報の少なくとも一部をアクセスできるようにしても良い。
【0101】
いくつかの実施例においては、第1の身体外部部位に処理(例えば、化粧品の適用等の化粧処理も含む)を適用する場合でも、しない場合でも、この方法は異なる時点(例えばT0、T1、T2、T3等)において、2つの異なる身体外部部位を比較する機能を提供することができる。
【0102】
この方法のいくつかの実施例は、第1の身体外部部位に処理を適用する場合でも、しない場合でも、異なる時点(例えばT0、T1、T2、T3等)において、複数の異なるパラメータ(例えば、生物学的分析、生物学的機器、臨床および/または感覚的パラメータ)の関連付けを可能にするものであっても良い。例えば、各部位に対して複数の試験(例えば、pH試験および触覚試験)を行い、このデータを使用して関連を求めることが可能である。
【0103】
この方法のいくつかの実施例は、第1の部位に処理を適用した場合でもしなかった場合でも、身体外部部位の1つまたは複数のパラメータ(例えば、生物学的機器および/または生物学的分析によるもの)の動的進化の分析を可能にするものであっても良い。
【0104】
図11は、本発明の方法の少なくとも一部を実行するのに適したコンピュータシステム74を示すブロック図である。図示のとおり、対象者の第1および第2身体外部部位に関する情報を取得するために使用できる複数のクライアントコンピュータ76、78と、情報を取得し、差異を求めることができるプロバイダコンピュータ80が存在する。このコンピュータシステム74は、図とは異なる数のコンピュータを有することができる。クライアントコンピュータ76、78は、ネットワーク82を介してプロバイダコンピュータ80と交信する。
【0105】
各クライアントコンピュータ76、78は、他のコンピュータと通信可能である。クライアントコンピュータ76、78を使用して様々なタスクを実行することが可能である。各クライアントコンピュータ76,78は、タスクを行う際に、利用者を補助するために、インターネットエクスプローラやネットスケープナビゲータ等のブラウザを含むことができる。図11に示す実施例において、片方のクライアントコンピュータ(第1クライアントコンピュータ)が対象者の使用に合せてあり、他方のクライアントコンピュータ(第2クライアントコンピュータ)が、最初に第1および第2の身体外部部位に関する情報を取得する第1のプロバイダの使用に合せてある。各種類のコンピュータを任意数使用して、方法の一部またはすべてを行うようにすることができる。
【0106】
プロバイダコンピュータ80として、Sun Enterprise 4500サーバ機または他のコンピュータと通信可能なその他のプロセッサであっても良い。
【0107】
ネットワーク82は、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含むことも可能である。また、ネットワーク82は、公衆ネットワーク(例えば、インターネット)および私設ネットワークの組合せを含むことが可能である。
【0108】
当業者であれば、それ以外にも様々なシステムやネットワーク構造が考えられるであろうが、それらは何れも本発明の範囲内に含まれる。例えば、図11に示すシステム74は、負荷バランスや予備の機能を提供するためにプロバイダコンピュータ80を複数含むことが可能である。さらなる実施例において、システムに何れかのクライアントコンピュータ76、78が存在しないことも可能である。さらに、当業者には、図11に示す装置が、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)や伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)を始めとする様々なプロトコルを使用して互いに交信することが可能であることは明らかであろう。
【0109】
図12は、クライアントコンピュータ76、78の実施例を示すブロック図である。クライアントコンピュータ76、78は、バス86を介して、メモリ88、2次保存部90、ネットワークインタフェース92、入出力インタフェース94および画像記録装置96に接続するプロセッサ84を有することができる。画像記録装置96は、画像スキャナ、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラおよび/またはその他の従来の装置を有することができる。
【0110】
クライアントコンピュータ76、78は、例えばSun Microsystems社のSolarisオペレーティングシステム、LinuxオペレーティングシステムまたはWindows(登録商標)系のオペレーティングシステム(例えばWindows NT(登録商標))等を含む任意のオペレーティングシステム上で動作するようにすることができる。
【0111】
クライアントコンピュータは、ディスクまたはテープ等のコンピュータで読取可能な媒体の使用を可能にする2次保存部90に接続されていても良い。コンピュータで読取可能な媒体からソフトウェアおよび/またはデータをメモリに取り込むことができる。
【0112】
ネットワークインタフェース92は、例えばネットワーク82を介して、クライアントコンピュータ76、78から他のクライアントコンピュータおよび/またはプロバイダコンピュータ80等の他のコンピュータ宛にメッセージを送信し、他のコンピュータからクライアントコンピュータ76、78宛のメッセージを受信することができる。入出力インタフェース94は、例えばキーボードまたはキーパッドおよび表示装置を含むことができる。
【0113】
図13は、プロバイダコンピュータ80の実施例を示すブロック図である。プロバイダコンピュータ80は、バス100を介して、メモリ102、コンピュータで読取可能な媒体の使用を可能にする2次保存部104、ネットワークインタフェース106および入出力インタフェース108に接続するプロセッサ98を有することができる。
【0114】
プロバイダは、任意の周知のオペレーティングシステム上で動作することができる。オペレーティングシステムは、例えば、Solaris(登録商標)オペレーティングシステム、Linux(登録商標)オペレーティングシステムまたはWindows(登録商標)オペレーティングシステム(例えばWindows NT(登録商標))を含むことができる。
【0115】
メモリ102はデータベース110を含むことが可能である。データベース110は、上述のとおり、複数の対象者に対する身体外部部位情報を含むことができる。データベース110内の情報を、第1の情報、第2の情報および求められた差異と比較することで、様々な分析が可能である。また、データベース110は、上述のとおり、1つまたは複数の対象者記録を含むことができる。
【0116】
メモリ102は、さらに、Oracle社のOracle 8i v. 8.1.6やComputer Associates International社のIngres等のリレーショナルデータベース管理システムを備えるものであっても良い。
【0117】
ネットワークインタフェース106は、ネットワークを介して、プロバイダコンピュータ80からクライアントコンピュータ等の他のコンピュータ宛にメッセージを送信し、他のコンピュータからプロバイダコンピュータ80宛のメッセージを受信することができる。入出力インタフェース106は、例えば、キーボードまたはキーパッドおよび表示装置を含むことができる。
【0118】
当業者には、明細書を参照し、開示された発明を実施することで本発明の他の実施形態が明らかになるであろう。この明細書や実施例は、あくまで例示的なものであることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】図1は、本発明の実施形態による方法を示す例示的フローチャートである。
【図2】図2は、本発明の実施形態による情報が取得される第1の身体外部部位を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態による情報が取得される第2の身体外部部位を示す概略図である。
【図4】図4は、他に可能な第2の身体外部部位を示す概略図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態による方法を示す例示的フローチャートである。
【図6】図6は、本発明の実施形態による方法を示す例示的フローチャートである。
【図7】図7は、本発明の実施形態による方法を示す例示的図式である。
【図8】図8は、本発明の実施形態による方法を示す例示的フローチャートである。
【図9】図9は、本発明の実施形態による方法を示す例示的図式である。
【図10】図10は、本発明の実施形態による方法を示す例示的フローチャートである。
【図11】図11は、コンピュータシステムを示す例示的なブロック図である。
【図12】図12は、クライアントコンピュータを示す例示的なブロック図である。
【図13】図13は、プロバイダコンピュータを示す例示的なブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの身体外部部位の環境への露出を考慮した分析を可能にする方法であって、
対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第1の情報を取得し、
少なくとも1つの環境要因に対する露出度が通常第1の身体外部部位より低い対象者の第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第2の情報を取得し、
第1の情報と第2の情報の差異を求めることで該少なくとも1つの環境要因による影響を考慮した分析を可能にする過程を有する方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの状態が、きめ、弾力性、乾燥度、蜂巣炎、発汗性、老化、しわ、脱皮、落屑、色の均一性、微小循環、てかり、柔らかさ、滑らかさ、保湿性、皮脂の分泌、清潔性、敏感性、赤色化、血管運動、血管拡張、血管収縮、色素沈着およびそばかすのうち少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
対象者が、第1の情報と第2の情報の差異を示す指標を受取ることができるようにする過程をさらに有する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
配達サービスおよび/またはコンピュータネットワークを介して対象者に指標を送る過程をさらに有する請求項3に記載の方法。
【請求項5】
指標が図式を含む請求項3に記載の方法。
【請求項6】
第1の情報が、第1の時点における対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表すものであり、第2の情報が、第1の時点における対象者の第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表すものであり、さらに、
第1の時点から一定の時間が経過した後の第2の時点における対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第3の情報を取得し、
第3の情報と第2の情報の差異を求める過程を有する請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第1の情報と第2の情報の差異を、第3の情報と第2の情報の差異と比較することで、前記少なくとも前記一定の時間に亘る少なくとも1つの環境要因の影響を考慮した分析を可能にする過程をさらに有する請求項6に記載の方法。
【請求項8】
対象者が、前記少なくとも一定の時間に亘る少なくとも1つの環境要因の影響の指標を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第1の情報が、第1の時点における対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表すものであり、第2の情報が、第1の時点における対象者の第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表すものであり、さらに、
第1の時点から一定の時間が経過した後の第2の時点における対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第3の情報を取得し、
第2の時点における対象者の第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第4の情報を取得し、
第3の情報と第4の情報の差異を求める過程を有する請求項1に記載の方法。
【請求項10】
第1の情報と第2の情報の差異を、第3の情報と第4の情報の差異と比較することで、前記少なくとも前記一定の時間に亘る少なくとも1つの環境要因の影響を考慮した分析を可能にする過程をさらに有する請求項9に記載の方法。
【請求項11】
対象者が、前記少なくとも一定の時間に亘る少なくとも1つの環境要因の影響の指標を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第1の情報と第2の情報の差異に基づいて第1の身体外部部位に対する処理を選択する過程をさらに有する請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記処理が、第1の身体外部部位に化粧製品および/またはケア製品を適用することを含むものである請求項12に記載の方法。
【請求項14】
対象者が、第1の身体外部部位に対する処理に関する情報を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の身体外部部位に対する処理が開始してから少なくとも一定の時間が経過した後の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第3の情報を取得し、
第3の情報と第2の情報の差異を求める過程をさらに有する請求項1に記載の方法。
【請求項16】
第1の情報と第2の情報の差異を、第3の情報と第2の情報の差異と比較することで、処理の少なくとも初期の効果を求めることを可能にする過程をさらに有する請求項15に記載の方法。
【請求項17】
対象者が、前記処理の少なくとも初期の効果を示す指標を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第1の情報が、第1の時点における対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表すものであり、第2の情報が、第1の時点における対象者の第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表すものであり、さらに、
前記第1の身体外部部位に対する処理が開始してから少なくとも一定の時間が経過した後の第2の時点における対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第3の情報を取得し、
第2の時点における対象者の第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第4の情報を取得し、
第3の情報と第4の情報の差異を求める過程を有する請求項1に記載の方法。
【請求項19】
第1の情報と第2の情報の差異を、第3の情報と第4の情報の差異と比較することで、前記処理の少なくとも初期の効果を求めることを可能にする過程をさらに有する請求項18に記載の方法。
【請求項20】
対象者が、前記処理の少なくとも初期の効果を示す指標を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第1の情報と第2の情報の差異に基づいて少なくとも1つの製品を推奨する過程をさらに有する請求項1に記載の方法。
【請求項22】
対象者が、前記少なくとも1つの製品に関する情報を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項21に記載の方法。
【請求項23】
配達サービスおよび/またはコンピュータネットワークを介して対象者に製品情報を伝える請求項22に記載の方法。
【請求項24】
対象者に少なくとも1つの製品を販売する過程および/または対象者が該少なくとも1つの製品を購入することを可能にする情報を対象者に提供する過程をさらに有する請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの環境要因が、紫外線、極端な温度、風、環境汚染および剃毛から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの環境要因が、複数の環境要因を含む請求項25に記載の方法。
【請求項27】
第1の身体外部部位が、対象者の顔面上の皮膚を含み、第2の身体外部部位が対象者の上臀部の皮膚または対象者の少なくとも片方の腕の二の腕部の内側の皮膚を含む請求項1に記載の方法。
【請求項28】
第1の身体外部部位が、対象者の頭部の毛髪および/または皮膚を含み、第2の身体外部部位が対象者の陰部の毛髪および/または皮膚を含む請求項1に記載の方法。
【請求項29】
第1の身体外部部位が手の爪を含み、第2の身体外部部位が足の爪を含む請求項1に記載の方法。
【請求項30】
第1の身体外部部位が対象者の頭部の毛髪の第1部分を含み、第2の身体外部部位が対象者の頭部の毛髪の第2部分を含む請求項1に記載の方法。
【請求項31】
第1の身体外部部位が手の爪の第1部分を含み、第2の身体外部部位が手の爪の第2部分を含む請求項1に記載の方法。
【請求項32】
第1の身体外部部位が足の爪の第1部分を含み、第2の身体外部部位が足の爪の第2部分を含む請求項1に記載の方法。
【請求項33】
第1の情報を取得する過程と第2の情報を取得する過程が何れも前記少なくとも1つの状態の量的測定値を取得する過程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項34】
前記量的測定が、数値的測定値は、角質水分測定法、皮膚トルク測定法、pH測定法、色彩計測法、皮脂量測定法、脂肪測定法、共焦測定法、外皮交換率測定法、皮膚層厚計測法、血液微小循環測定法、落屑率測定法、水分減量測定法、皮膚保水量測定法、デンシスコア型の装置によるスコア、および発汗作用の測定法から選択される請求項33に記載の方法。
【請求項35】
第1の情報と第2の情報の差異を求める過程が、第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態の量的測定値と、第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態の量的測定値の差を少なくとも1つ求める過程を含む請求項33に記載の方法。
【請求項36】
第1の情報を取得する過程と第2の情報を取得する過程が何れも対象者の各身体外部部位の画像を少なくとも1つ取得する過程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記少なくとも1つの画像が、写真、スキャン画像、超音波画像、拡大画像、しわの投影および刷り写しから選択されるものである請求項36に記載の方法。
【請求項38】
第1の情報を取得する過程および第2の情報を取得する過程が、それぞれ、前記少なくとも1つの画像を分析することで前記少なくとも1つの状態に関連する質的特徴および/または量的特徴を特定する過程を含む請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記少なくとも1つの画像を分析する過程が、該少なくとも1つの画像の中で、皮脂腺を数えること、汗腺を数えること、および刷り写しを可視化することを含む請求項38に記載の方法。
【請求項40】
第1の情報と第2の情報の差異を求める過程が、第1の身体外部部位の少なくとも1つの画像を分析することで特定した少なくとも1つの特徴と、第2の身体外部部位の少なくとも1つの画像を分析することで特定した少なくとも1つの特徴の少なくとも1つの差異を求める過程を含む請求項38に記載の方法。
【請求項41】
第1の情報を取得する過程と第2の情報を取得する過程が何れも少なくとも1つの身体外部部位の試料を採取する過程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項42】
前記少なくとも1つの試料が、皮膚細胞、毛髪細胞、手の爪の細胞、足の爪の細胞、分泌物、生物学的分析用内容、細菌学的内容および酵素内容から選択される請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記少なくとも1つの試料の採取が、粘着収集、吸収および擦過から選択される方法によって行われる請求項41に記載の方法。
【請求項44】
第1の情報を取得する過程と第2の情報を取得する過程が何れも前記少なくとも1つの試料を分析することで前記少なくとも1つの状態に関連する質的特徴および量的特徴のうち少なくとも1つを特定する過程をさらに含む請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記質的特徴が試料における少なくとも1つの成分の存否に関し、前記量的特徴が試料における少なくとも1つの成分の相対量に関する請求項44の方法。
【請求項46】
前記少なくとも1つの試料の分析が、光学的、化学的および生物学的分析方法のうち少なくとも1つを使用して行われる請求項44に記載の方法。
【請求項47】
分析方法が、ガスクロマトグラフィー/質量分析、ガスクロマトグラフィー/質量分析/質量分析、液体クロマトグラフィー/質量分析、液体クロマトグラフィー/質量分析/質量分析、紫外線観測、蛍光観測、赤外線観測、ラマン分光測光およびX線観測から選択される請求項46に記載の方法。
【請求項48】
第1の情報と第2の情報の差異を求める過程が、第1の身体部位の少なくとも1つの試料を分析することで特定した少なくとも1つの特徴と、第2の身体部位の少なくとも1つの試料を分析することで特定した少なくとも1つの特徴の差異を少なくとも1つ求める過程を含む請求項44に記載の方法。
【請求項49】
第1の情報を取得する過程と第2の情報を取得する過程が何れも前記少なくとも1つの状態の量的測定値、対象者の各身体外部部位の少なくとも1つの画像、および少なくとも1つの身体外部部位の試料から選択される情報を受取る過程をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項50】
第1の情報を取得する過程と第2の情報を取得する過程が何れも前記少なくとも1つの画像を分析することで前記少なくとも1つの状態に関する質的特徴および/または量的特徴を特定する過程、および/または前記少なくとも1つの試料を分析することで前記少なくとも1つの状態に関する質的特徴および/または量的特徴を特定する過程を含む請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記情報が、配達サービスおよび/またはコンピュータネットワークを介して届けられる請求項49に記載の方法。
【請求項52】
複数の対象者に関する身体外部部位情報を含むデータベースを管理する過程と、
データベース内の情報と、第1の情報、第2の情報および求められた差異のうち少なくとも1つとの比較に基づいて分析を行う過程をさらに有する請求項1に記載の方法。
【請求項53】
第1の情報、第2の情報および求められた差異のうち少なくとも1つをデータベースに保存する過程をさらに有する請求項52に記載の方法。
【請求項54】
対象者記録を管理する過程と、
第1の情報、第2の情報および求められた差異のうち少なくとも1つを対象者記録に保存する過程をさらに有する請求項1に記載の方法。
【請求項55】
第1の情報と第2の情報の後に取得した対象者情報を対象者記録に保存する過程をさらに有する請求項54に記載の方法。
【請求項56】
対象者が、対象者記録に保存された情報の少なくとも一部をアクセスすることを可能にする過程をさらに有する請求項54に記載の方法。
【請求項57】
対象者が、配達サービスおよび/またはコンピュータネットワークを介して情報をアクセスすることを可能にする請求項56に記載の方法。
【請求項58】
対象者が、情報を図式的に表示することを可能にする請求項56に記載の方法。
【請求項59】
処理の少なくとも初期の効果を求めるための方法であって、
対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第1の情報を取得し、
対象者の第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第2の情報を取得し、
第1の情報と第2の情報の差異を求め、
前記第1の身体外部部位に対する処理が開始してから少なくとも一定の時間が経過した後の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第3の情報を取得し、
第3の情報と第2の情報の差異を求め、
第1の情報と第2の情報の差異を、第3の情報と第2の情報の差異と比較することで、第1の身体外部部位に対する処理の少なくとも初期の効果を求めることを可能にする過程を有する方法。
【請求項60】
対象者が、前記処理の少なくとも初期の効果を示す指標を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項59に記載の方法。
【請求項61】
対象者が、第1の情報と第2の情報の差異および/または第3の情報と第2の情報の差異の指標を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記指標を、配達サービスおよび/またはコンピュータネットワークを介して対象者に送る過程をさらに有する請求項61に記載の方法。
【請求項63】
指標が図式を含む請求項61に記載の方法。
【請求項64】
第2の身体外部部位が、少なくとも1つの環境要因に対する露出度が通常第1の身体外部部位より低い請求項59に記載の方法。
【請求項65】
前記少なくとも1つの状態が、きめ、弾力性、乾燥度、蜂巣炎、発汗性、老化、しわ、脱皮、落屑、色の均一性、微小循環、てかり、柔らかさ、滑らかさ、保湿性、皮脂の分泌、清潔性、敏感性、赤色化、血管運動、血管拡張、血管収縮、色素沈着およびそばかすのうち少なくとも1つを含む請求項59に記載の方法。
【請求項66】
前記処理が、第1の身体外部部位に化粧製品および/またはケア製品を適用することを含むものである請求項59に記載の方法。
【請求項67】
対象者が、前記少なくとも1つの製品に関する情報を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項66に記載の方法。
【請求項68】
配達サービスおよび/またはコンピュータネットワークを介して対象者に製品情報を伝える請求項67に記載の方法。
【請求項69】
対象者に少なくとも1つの製品を販売する過程および/または対象者が該少なくとも1つの製品を購入することを可能にする情報を対象者に提供する過程をさらに有する請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記少なくとも1つの環境要因が、紫外線、極端な温度、風、環境汚染および剃毛から選択される請求項64に記載の方法。
【請求項71】
対象者が、前記少なくとも1つの環境要因の影響に関する通知を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項64に記載の方法。
【請求項72】
第1の身体外部部位が、対象者の顔面上の皮膚を含み、第2の身体外部部位が対象者の上臀部の皮膚または対象者の少なくとも片方の腕の二の腕部の内側の皮膚を含む請求項64に記載の方法。
【請求項73】
第1の身体外部部位が、対象者の頭部の毛髪および/または皮膚を含み、第2の身体外部部位が対象者の陰部の毛髪および/または皮膚を含む請求項64に記載の方法。
【請求項74】
第1の身体外部部位が手の爪を含み、第2の身体外部部位が足の爪を含む請求項64に記載の方法。
【請求項75】
第1の情報で表される少なくとも1つの状態が、第2の身体外部部位には実質的に存在しない請求項59に記載の方法。
【請求項76】
第1の情報で表される少なくとも1つの状態が、湿疹、乾癬、座瘡およびアトピー性皮膚炎のうち少なくとも1つを含む請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記処理が、第1の身体外部部位に少なくとも1つの医薬化合物を適用することを含む請求項59に記載の方法。
【請求項78】
対象者が、前記少なくとも1つの化合物に関する情報を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項77に記載の方法。
【請求項79】
第1の身体外部部位の事後処理を求める過程をさらに有し、差異の比較に基づいて事後処理を求める請求項59に記載の方法。
【請求項80】
対象者が、前記少なくとも事後処理に関する情報を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項79に記載の方法。
【請求項81】
処理の少なくとも初期の効果を求めるための方法であって、
第1の時点における対象者の第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第1の情報を取得し、
第1の時点における対象者の第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第2の情報を取得し、
第1の情報と第2の情報の差異を求め、
前記第1の身体外部部位に対する処理が開始してから少なくとも一定の時間が経過した後の第2の時点における第1の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第3の情報を取得し、
第2の時点における第2の身体外部部位の少なくとも1つの状態を表す第4の情報を取得し、
第3の情報と第4の情報の差異を求め、
第1の情報と第2の情報の差異を、第3の情報と第4の情報の差異と比較することで、第1の身体外部部位に対する処理の少なくとも初期の効果を求めることを可能にする過程を有する方法。
【請求項82】
対象者が、前記処理の少なくとも初期の効果を示す指標を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項81に記載の方法。
【請求項83】
対象者が、第1の情報と第2の情報の差異および/または第3の情報と第4の情報の差異の指標を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項81に記載の方法。
【請求項84】
前記指標を、配達サービスおよび/またはコンピュータネットワークを介して対象者に送る過程をさらに有する請求項83に記載の方法。
【請求項85】
指標が図式を含む請求項83に記載の方法。
【請求項86】
第2の身体外部部位が、少なくとも1つの環境要因に対する露出度が通常第1の身体外部部位より低い請求項81に記載の方法。
【請求項87】
前記少なくとも1つの状態が、きめ、弾力性、乾燥度、蜂巣炎、発汗性、老化、しわ、脱皮、落屑、色の均一性、微小循環、てかり、柔らかさ、滑らかさ、保湿性、皮脂の分泌、清潔性、敏感性、赤色化、血管運動、血管拡張、血管収縮、色素沈着およびそばかすのうち少なくとも1つを含む請求項81に記載の方法。
【請求項88】
前記処理が、第1の身体外部部位に化粧製品および/またはケア製品を適用することを含むものである請求項81に記載の方法。
【請求項89】
対象者が、前記少なくとも1つの製品に関する情報を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項88に記載の方法。
【請求項90】
配達サービスおよび/またはコンピュータネットワークを介して対象者に製品情報を伝える請求項89に記載の方法。
【請求項91】
対象者に少なくとも1つの製品を販売する過程および/または対象者が該少なくとも1つの製品を購入することを可能にする情報を対象者に提供する過程をさらに有する請求項89に記載の方法。
【請求項92】
前記少なくとも1つの環境要因が、紫外線、極端な温度、風、環境汚染および剃毛から選択される請求項86に記載の方法。
【請求項93】
対象者が、前記少なくとも1つの環境要因の影響に関する通知を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項86に記載の方法。
【請求項94】
第1の身体外部部位が、対象者の顔面上の皮膚を含み、第2の身体外部部位が対象者の上臀部の皮膚または対象者の少なくとも片方の腕の二の腕部の内側の皮膚を含む請求項86に記載の方法。
【請求項95】
第1の身体外部部位が、対象者の頭部の毛髪および/または皮膚を含み、第2の身体外部部位が対象者の陰部の毛髪および/または皮膚を含む請求項86に記載の方法。
【請求項96】
第1の身体外部部位が手の爪を含み、第2の身体外部部位が足の爪を含む請求項86に記載の方法。
【請求項97】
第1の情報で表される少なくとも1つの状態が、第2の身体外部部位には実質的に存在しない請求項81に記載の方法。
【請求項98】
第1の情報で表される少なくとも1つの状態が、湿疹、乾癬、座瘡およびアトピー性皮膚炎のうち少なくとも1つを含む請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記処理が、第1の身体外部部位に少なくとも1つの医薬化合物を適用することを含む請求項81に記載の方法。
【請求項100】
対象者が、前記少なくとも1つの化合物に関する情報を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項99に記載の方法。
【請求項101】
差異の比較に基づいて第1の身体外部部位に対するさらなる処理を決定する過程をさらに有する請求項81に記載の方法。
【請求項102】
対象者が、前記少なくとも事後処理に関する情報を受取ることを可能にする過程をさらに有する請求項101に記載の方法。
【請求項103】
第1の情報の取得、第2の情報の取得、第3の情報の取得および第4の情報の取得が、何れも、少なくとも1つの状態の量的測定値を取得することを含む請求項81に記載の方法。
【請求項104】
前記量的測定値が、角質水分測定法、皮膚トルク測定法、pH測定法、色彩計測法、皮脂量測定法、脂肪測定法、共焦測定法、外皮交換率測定法、皮膚層厚計測法、血液微小循環測定法、落屑率測定法、水分減量測定法、皮膚保水量測定法、デンシスコア型の装置によるスコア、および発汗作用の測定法から選択される請求項103に記載の方法。
【請求項105】
第1の情報と第2の情報の差異を求める過程と、第3の情報と第4の情報の差異を求める過程が、何れも、量的測定値の差を少なくとも1つ求めることを含む請求項103に記載の方法。
【請求項106】
第1の情報の取得、第2の情報の取得、第3の情報の取得および第4の情報の取得が、何れも、対象者の各身体外部部位の画像を少なくとも1つ取得することを含む請求項81に記載の方法。
【請求項107】
前記少なくとも1つの画像が、写真、スキャン画像、超音波画像、拡大画像、しわの投影および刷り写しから選択される請求項106に記載の方法。
【請求項108】
第1の情報の取得、第2の情報の取得、第3の情報の取得および第4の情報の取得が、何れも、前記少なくとも1つの画像を分析することで、少なくとも1つの状態に関する量的特徴および/または質的特徴を特定する過程をさらに含む請求項106に記載の方法。
【請求項109】
前記少なくとも1つの画像を分析する過程が、該少なくとも1つの画像の中で、皮脂腺を数えること、汗腺を数えること、および刷り写しを可視化することを含む請求項108に記載の方法。
【請求項110】
第1の情報と第2の情報の差異を求める過程と、第3の情報と第4の情報の差異を求める過程が、何れも、画像を分析することで特定した特徴の差異を少なくとも1つ求めることを含む請求項108に記載の方法。
【請求項111】
第1の情報の取得、第2の情報の取得、第3の情報の取得および第4の情報の取得が、何れも、少なくとも1つの身体外部部位の試料を採取する過程を含む請求81に記載の方法。
【請求項112】
前記少なくとも1つの試料が、皮膚細胞、毛髪細胞、手の爪の細胞、足の爪の細胞、分泌物、生物学的分析用内容、細菌学的内容および酵素内容から選択される請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記少なくとも1つの試料の採取が、粘着収集、吸収および擦過から選択される方法によって行われる請求項111に記載の方法。
【請求項114】
第1の情報の取得、第2の情報の取得、第3の情報の取得および第4の情報の取得が、何れも、前記少なくとも1つの試料を分析することで前記少なくとも1つの状態に関する質的特徴および/または量的特徴を特定する過程をさらに含む請求項111に記載の方法。
【請求項115】
前記質的特徴が試料における少なくとも1つの成分の存否に関し、前記量的特徴が試料における少なくとも1つの成分の相対量に関する請求項114の方法。
【請求項116】
前記少なくとも1つの試料の分析が、光学的、化学的および生物学的分析方法のうち少なくとも1つを使用して行われる請求項114に記載の方法。
【請求項117】
分析方法が、ガスクロマトグラフィー/質量分析、ガスクロマトグラフィー/質量分析/質量分析、液体クロマトグラフィー/質量分析、液体クロマトグラフィー/質量分析/質量分析、紫外線観測、蛍光観測、赤外線観測、ラマン分光測光およびX線観測から選択される請求項116に記載の方法。
【請求項118】
第1の情報と第2の情報の差異を求める過程と第3の情報と第4の情報の差異を求める過程が、何れも、試料を分析することで特定した少なくとも1つの特徴の差異を求める過程を含む請求項114に記載の方法。
【請求項119】
第1の情報を取得する過程、第2の情報を取得する過程、第3の情報を取得する過程および第4の情報を取得する過程が、何れも、前記少なくとも1つの状態の量的測定値、身体外部部位の少なくとも1つの画像、および少なくとも1つの身体外部部位の試料から選択される情報を受取る過程を含む請求項81に記載の方法。
【請求項120】
第1の情報を取得する過程、第2の情報を取得する過程、第3の情報を取得する過程および第4の情報を取得する過程が、何れも、前記少なくとも1つの画像を分析することで前記少なくとも1つの状態に関連する質的特徴および/または量的特徴を特定する過程および/または前記少なくとも1つの試料を分析することで前記少なくとも1つの状態に関連する質的特徴および/または量的特徴を特定する過程をさらに含む請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記情報が、配達サービスおよび/またはコンピュータネットワークを介して届けられる請求項119に記載の方法。
【請求項122】
複数の対象者に関する身体外部部位情報を含むデータベースを管理する過程と、
データベース内の情報と、第1の情報、第2の情報、求められた第1の情報と第2の情報の差異、第3の情報、第4の情報、および求められた第3の情報と第4の情報の差異のうち少なくとも1つとの比較に基づいて分析を行う過程をさらに有する請求項81に記載の方法。
【請求項123】
第1の情報、第2の情報、求められた第1の情報と第2の情報の差異、第3の情報、第4の情報、および求められた第3の情報と第4の情報の差異のうち少なくとも1つを保存する過程をさらに有する請求項122に記載の方法。
【請求項124】
対象者記録を管理する過程と、
第1の情報、第2の情報、求められた第1の情報と第2の情報の差異、第3の情報、第4の情報、および求められた第3の情報と第4の情報の差異のうち少なくとも1つを対象者記録に保存する過程をさらに有する請求項81に記載の方法。
【請求項125】
第3の情報と第4の情報の後に取得した対象者情報を対象者記録に保存する過程をさらに有する請求項124に記載の方法。
【請求項126】
対象者が、対象者記録に保存された情報の少なくとも一部をアクセスすることを可能にする過程をさらに有する請求項124に記載の方法。
【請求項127】
対象者が、配達サービスおよび/またはコンピュータネットワークを介して情報をアクセスすることを可能にする請求項126に記載の方法。
【請求項128】
対象者が、情報を図式的に表示することを可能にする請求項126に記載の方法。
【請求項129】
対象者の第1の身体外部部位に製品を適用する過程をさらに有する請求項1に記載の方法。
【請求項130】
対象者の第2の身体外部部位に前記製品を適用する過程をさらに有する請求項129に記載の方法。
【請求項131】
第1の身体外部部位に製品が適用されており、第1の情報と第2の情報の差異を求めることで製品に関する情報が得られる請求項1に記載の方法。
【請求項132】
第1の身体外部部位および第2の身体外部部位に製品が適用されており、第1の情報と第2の情報の差異を求めることで製品に関する情報が得られる請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−43749(P2008−43749A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−193938(P2007−193938)
【出願日】平成19年7月25日(2007.7.25)
【分割の表示】特願2002−342168(P2002−342168)の分割
【原出願日】平成14年11月26日(2002.11.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】