説明

車両ブレーキシステム用リザーバタンク

【課題】注液栓18の位置等の相違があるリザーバタンク10の部品の共通化を図る。
【解決手段】下殻11aと上殻11bからなるタンク本体11内を隔壁12により区画するとともに液面検出室13を隔離して形成し、そのタンク本体の下殻内に、フィルタ14、24、フロート15、液面センサ16及び作動液aの流出入を規制する仕切り板17を設け、上殻には注液栓18を設けた車両ブレーキシステム用リザーバタンクである。注液栓の位置の異なる2種以上の上殻11bを下殻11aに被せて突き合わせ面を接合可能とする。このように、液面センサ等を下殻に設ければ、上殻は注液栓の態様が異なるだけとなり、その注液栓の異なる各種の態様の上殻をそれらの各態様に対応する一態様の下殻に接合することにより、一の態様の下殻でもって、注液栓の位置・態様の異なる数種類のリザーバタンクを得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用ブレーキシステム内のマスタシリンダ又は液圧ブースタ等に設けられるリザーバタンクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のリザーバタンクは、例えば、図13(b)に示すように、下殻1aと上殻1bからなるタンク本体1内に、隔壁2を適宜に設けて区画して作動液aの妾動を抑制するとともに液面検出室3を隔離して形成し、タンク本体1に作動液aが流出入する区画室にフィルタ4を設け、前記液面検出室3内に、フロート5、液面センサ6を設けるとともに、その液面検出室3からの作動液aの流出入を規制する仕切り板7を設け、前記上殻1bには注液栓8を設けた構成である。
【0003】
そのタンク本体1は、同図(a)に示すように、上下殻1b、1a間に熱板Hを介在させてその突き合わせ面を溶融させた後、同図(b)に示すように、下殻1aに上殻1bを被せて突き合わせ、その溶融面を固化接合させて一体化する(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−20660号公報
【0004】
この従来のリザーバタンクにおけるフロート5の液面センサ6からの抜け出し及び移動規制は、その液面センサ6の軸部6a頂部にスナップリング等を設けてカシメや接着等によるリテーナ9の取り付けにより行っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、リザーバタンクは、車両メーカの相違のみならず、同一の車両メーカにおいても、車種の相違によって、その形状は異なる。例えば、注液栓8の位置は様々である。
一方、コストダウンを要求される今日、この種のリザーバタンクも例外ではない。そのコストダウンの一手段として、部品の共通化がある。
【0006】
この発明は、注液栓の位置、態様等の相違があるリザーバタンクの各部品の共通化を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明は、一手段として、下殻内に、フィルタ及び仕切り板を設け、その下殻に上殻を被せて突き合わせ面を接合することにより、前記フィルタ及び仕切り板の上端面が上殻の隔壁下端面に圧接されて、そのフィルタ及び仕切り板が上下の殻に挟持されてタンク本体内に固定取付けされたものとしたのである。
【0008】
通常、リザーバタンクを設計する際、作動液量、取付角度が一定範囲の場合には、隔壁2の配置を工夫することで対応できる。また、タンク本体1内に設けられるフィルタ、液面センサ及び仕切り板は、作動液量等が一定範囲内であれば、共通化が可能である。しかし、注液栓の位置は、周りの部品によって左右されるため、共通化が困難である。すなわち、下殻に比べて、上殻は、形状が異なる場合が多い。
このため、フィルタ等を下殻に設ければ、上殻は注液栓等の態様が異なるだけとなり、その注液栓等の異なる各種の態様の上殻をそれらの各態様に対応する一態様の下殻に接合することにより、一の態様の下殻でもって、注液栓等の位置・態様の異なる数種類のリザーバタンクを得ることができる。
【0009】
具体的には、下殻に上殻を被せて突き合わせ面を接合したタンク本体内に、隔壁を適宜に設けてそのタンク本体内を区画して作動液の妾動を抑制するとともに液面検出室を隔離して形成し、さらに、タンク本体に作動液が流出入する区画室にフィルタを設け、前記液面検出室内に液面センサを設けるとともに、その液面検出室からの作動液の流出入を規制する仕切り板を設け、上殻には注液栓を設けた車両ブレーキシステム用リザーバタンクにおいて、下殻内に、前記フィルタ、液面センサ及び仕切り板を設け、その下殻に上殻を被せて突き合わせ面を接合することにより、前記フィルタ及び仕切り板の上端面が上殻の隔壁下端面に圧接されて、そのフィルタ及び仕切り板が上下の殻に挟持されて前記タンク本体内に固定取付けされた構成とする。
この構成であれば、例えば、上記注液栓の位置、形状又はその両者の異なる2種以上の上殻を用意し、その各上殻を下殻に適宜に選択して被せて、その両殻の突き合わせ面を接合すれば、一の態様の下殻でもって、注液栓等の位置・態様の異なる数種類のリザーバタンクを得ることができる。
【0010】
上記課題を解決するためのこの発明の第二の手段としては、注液栓そのものを上殻と別物として、その注液栓の各形状に対応するようにしたのである。
このようにすれば、上殻の注液栓の取付位置及びその取付部の態様(取付孔部の形状)を同じとすれば、注液栓の態様が異なっても、その異なる注液栓を上殻に取り付けることにより、注液栓の態様の異なる数種類のリザーバタンクを得ることができる。
すなわち、下殻に上殻を被せて突き合わせ面を接合し、その上殻に注液栓を設けた種々の態様の車両ブレーキシステム用リザーバタンクにおいて、注液栓と上殻を別物とすれば、一の態様の上下殻でもって、注液栓等の位置・態様の異なる数種類のリザーバタンクを得ることができる。
【0011】
この第二の手段の1案としての具体例は、下殻に上殻を被せて突き合わせ面を接合したタンク本体内に、隔壁を適宜に設けてそのタンク本体内を区画して作動液の妾動を抑制するとともに液面検出室を隔離して形成し、タンク本体から作動液が流出入する区画室にフィルタを設け、液面検出室内に液面センサを設けるとともに、その液面検出室からの作動液の流出入を規制する仕切り板を設け、上殻には注液栓を設けた車両ブレーキシステム用リザーバタンクにおいて、注液栓と上殻を別物とし、その注液栓の形状の異なる2種以上を選択的に上殻に接合固定可能とした構成を採用する。
【0012】
また、この第二の手段の2案としての具体例は、下殻に上殻を被せて突き合わせ面を接合したタンク本体内に、隔壁を適宜に設けてそのタンク本体内を区画して作動液の妾動を抑制するとともに液面検出室を隔離して形成し、タンク本体から作動液が流出入するフィルタを設け、液面検出室内に液面センサを設けるとともに、その液面検出室からの作動液の流出入を規制する仕切り板を設け、上殻には注液栓を設けた車両ブレーキシステム用リザーバタンクにおいて、注液栓と上殻を別物にするとともに、その注液栓に脚を設け、注液栓を上殻内からシールを介在して嵌め込み、下殻に上殻を被せて突き合わせ面を接合する際、前記脚が下殻に当接して、その当接により、脚が押圧されて注液栓がシールを介在して上殻に圧接取付されている構成を採用する。
【0013】
上記各手段は、相互に組み合わせることができ、その組み合わせたものは、それぞれの作用効果を発揮する。
【発明の効果】
【0014】
この発明は、以上のように、上殻のみを取換え可能又は注液栓そのものを取換え可能としたので、注液栓等の態様の異なる数種類のリザーバタンクの下殻又は上下殻の共通化を図ることができ、リザーバタンクのコストダウンを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1乃至図7に一実施形態を示し、この実施形態は、車両のブレーキ液圧を制御する車両ブレーキシステム用リザーバタンク10に係わる。このリザーバタンク10は、下殻11aと上殻11bからなる合成樹脂製リザーバタンク本体11をマスタシリンダ30に取り付け、その内に隔壁12を適宜に設けて(図において、隔壁12は適宜に省略 以下の図、同じ)、そのタンク本体11内を区画して作動液aの妾動を抑制するとともに液面検出室13を隔離して形成している。
【0016】
上殻11b上面に作動液aを補給する注液栓18が一体成形で設けられ、下殻11aには、マスタシリンダ30とリザーバタンク10の間に作動液aを流出入させるポート19a及びマスタシリンダ30、ポンプ等の液圧作動機器又はその両者に作動液aを供給する流出入ポート19b等がそれぞれ設けられている。このため、マスタシリンダ30からの作動液aは、流出入ポート19a、19bからタンク本体11内に送り込まれ、フィルタ14、24によりゴム片などの細紛がろ過されつつ、各液圧作動機器に送り込まれる。
図中、31はブレーキペダルである。また、注液栓18には、図示省略のキャップが着脱自在に取付けられ、そのキャップを外すことにより、作動液aをタンク本体11内に補給する。
【0017】
下殻11a内の液面検出室13内には液面センサ16が設けられ、その液面センサ16の軸部16aにフロート15がその軸方向に移動自在に嵌っており、図1実線から鎖線に示すこのフロート15の作動液面の変化に応じた移動を液面センサ16が検知してその作動液面を検出する(図3参照)。例えば、液面センサ16には近接スイッチを採用する。
【0018】
また、その液面検出室13の上面開口には、その液面検出室13からの作動液aの流出入を規制する仕切り板17が設けられ、その中央の孔17a及び液面検出室13下部の孔29から作動液aを抵抗をもって適宜に流出入させて、車両の振動により、液面検出室13内の液面が大きく変化しないようになっている。これにより、リザーバタンク10内の作動液aの増減が液面センサ16により正確に検出される。仕切り板17は、液面検出室13を成す隔壁12の段部12aに係止し、その位置で固定されることにより、フロート15が当接して、その液面センサ16の軸部16aからの抜け出しを防止するとともに、フロート15に対しその移動距離を規制する間隔tが確保される。
【0019】
仕切り板17の下面には円弧状の突起17bが設けられ(図4参照)、この突起17bの曲率中心が、液面センサ16(フロート15)の軸心上となって、フロート15が同軸上で当接する。このとき、フロート15と仕切り板17間の作動液aが突起17bの間隙17cから流出してその当接はスムースに行われる。間隙17cの位置・大きさ・間隔等はその作動液aの流出入作用をなし得る限りにおいて任意であるが、フロート15がどのような状態(例えば、あらゆる方向に傾いた状態)で当接しても、作動液aを流出入させ易いことから、間隔は大きいことが好ましい。
【0020】
流出入ポート19bを有する区画室に嵌められたフィルタ14は、図5に示すように、下部にフィルタ部14aを有し、その上が作動液aの溜まり部14bとなっている。その溜まり部14bは、平面視、長方形の四角部をアール状とし(アールカットして)さらにその一角部14cを大きなアール状とした筒状体であって、その大きなアール状角部14cの対向壁に他の区画室からの作動液aの流入用スリット14dが形成されている。この大きなアール角部14cにより、このフィルタ14は、平面視、非対称となる。なお、この各角部は、アール状に限らず、チャンファ状等と任意である。
このフィルタ14の嵌る区画室の周壁は、図2に示すように、上記大きなアール角部14cに対応する部分(角部)は、他の区画室の周壁12が連続されていない。スリット14dに対応する隔壁12にはスリットが形成されて、その両スリットを介して他の区画室からフィルタ14内に作動液が流入可能となっている。
【0021】
流出入ポート19aを有する区画室に嵌められたフィルタ24は、図6に示すように、四角箱状体の底面が濾過部分24aとなって、その底面の一部に流出入ポート19aからの筒状部が嵌り(図1参照)、その上面に規制板24bが位置している。このため、その筒状部から吐出する作動液aは、その規制板24bにより横方向に変更されて注液栓(口)18に至らない。このことは、各種ブレーキ部品の交換等によるエア抜き作業時等において、注液栓18を開けた状態のリザーバタンク10に作動液aが急激に戻っても、その作動液aが注液栓(口)18から飛び出すことを防止する。
【0022】
このリザーバタンク10は以上の構成部品から成り、下殻11aに、フィルタ14、24、液面センサ16、そのフロート15、仕切り板17を設けた(嵌めた)後、図7(a)に示すように、上下殻11b、11a間に熱板Hを介在させてその突き合わせ面を溶融させ、その溶融後、同図(b)に示すように、下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ、その溶融面を固化接合させて一体化する。このとき、仕切り板17の下殻11aへの嵌合により、その仕切り板17が液面センサ16の軸部16a頂部に臨んでその軸部16aからフロート15が抜け出ることを防止する。
【0023】
また、その下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ面を接合することにより、前記フィルタ14及び仕切り板17の上端面が上殻11bの隔壁12下端面に圧接溶着され、そのフィルタ14及び仕切り板17が上下の殻11a、11bに挟持されて上記タンク本体11内に固定取付けされる。上下殻11b、11aの一体化は、熱溶着以外に、接着剤などによる周知の接合手段を採用できる。
【0024】
このリザーバタンク10において、下殻11aを変更せずに、上殻11bの形状を変更することにより、各種(各態様)のリザーバタンク10にできる場合には、その各態様の上殻11bのみを新たな金型によって作成し、下殻11aは、従来の金型で製作する。
例えば、注液栓18の位置、形状又はその両者が異なったリザーバタンク10が必要になれば、下殻11aを変更する必要がない限りにおいて、その注液栓18の位置、形状又はその両者が異なった上殻11bを作成して、上記のように、その上殻11bと下殻11aを熱溶着して所望のリザーバタンク10を得る。例えば、図8に示すように、注液栓18の位置及び形状の異なる上殻11bを作成し、その上殻11bを下殻11aに熱溶着してリザーバタンク10を作る。
【0025】
これらの実施形態において、流出入ポート19aを有する区画室に嵌められたフィルタ24(図6)も、図5のフィルタ14と同様に、平面視、長方形の一角部を大きなアール状として、その大きなアール角部により、平面視、非対称なものとして、嵌め込み間違いが生じる恐れを無くすことができる。
【0026】
図9乃至図12に他の実施形態を示し、この実施形態は、注液栓18の形状のみが異なり、その上殻11bへの位置及び取付孔形状が同じリザーバタンク10の場合である。
【0027】
図9、図10に示す実施形態は、両図(a)に示すように、異なる形状の注液栓18を、上殻11bと別物とし、かつ脚18aを有するものとしたものであって、その各注液栓18を、両図(b)に示すように、上殻11bにその内からシール20を介在して嵌め込み、両図(c)に示すように、その状態で、下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ面を溶着接合させて、リザーバタンク10を得る。
その突き合わせの際、その脚18aが下殻11aの隔壁12上端面に当接し、その当接により、脚18aが押圧されて注液栓18がシール20を介在して上殻11bに圧接取付される。脚18aは、作動液aの流れに支障がない限りにおいて、その形状が自由であり、数本の足状、穴明き筒状等と自由である。
【0028】
図11、図12に示す実施形態は、両図(a)に示すように、異なる形状の注液栓18を上殻11bと別物としたものであって、その各注液栓18を、両図(b)に示すように、上殻11bに嵌め込むとともに、熱溶着、接着剤による接着などにより接合取付を行い、その後、両図(c)に示すように、下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ面を溶着接合させてリザーバタンク10を得る。注液栓18は、上殻11bの上側から(図示の反対側から)上殻11bに嵌めて接合させることもできる。
【0029】
これらの実施形態では、注液栓18を換えるだけで、その注液栓18の異なるリザーバタンク10を得ることができる。このことから、下殻11aと上殻11bからなるタンク本体11は、上記各実施形態に限らず、種々の態様(隔壁等の態様等)のものでも、注液栓18を別物とすることにより、この発明の効果を得ることができることがわかる。
【0030】
各実施形態は、マスタシリンダ30に設けた場合であるが、車両用ブレーキシステム内の液圧ブースタ等の従来からリザーバタンクを設けている各種の機器のそのリザーバタンクにこの発明を採用できることは勿論である。また、液面センサ16には、フロート15を有しない態様のものも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】一実施形態の一部切欠正面図
【図2】同実施形態の上殻を除去した平面図
【図3】同実施形態の液面センサ部の分解斜視図
【図4】同仕切り板を示し、(a)は切断正面図、(b)は下面図
【図5】同実施形態の一フィルタを示し、(a)は斜視図、(b)は切断正面図
【図6】同他のフィルタの一部切欠き斜視図
【図7】同実施形態の組み立て作用図
【図8】他の実施形態の一部切欠正面図
【図9】他の実施形態の組み立て作用図
【図10】他の実施形態の組み立て作用図
【図11】他の実施形態の組み立て作用図
【図12】他の実施形態の組み立て作用図
【図13】従来例の組み立て作用図
【符号の説明】
【0032】
10 リザーバタンク
1、11 リザーバタンク本体
1a、11a リザーバタンク本体の下殻
1b、11b リザーバタンク本体の上殻
2、12 隔壁
3、13 液面検出室
4、14、24 フィルタ
5、15 フロート
6、16 液面センサ
7、17 仕切り板
8、18 注液栓
18a 注液栓の脚
20 注液栓のシール
a 作動液
H 熱板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ面を接合したタンク本体11内に、隔壁12を適宜に設けてそのタンク本体11内を区画して作動液aの妾動を抑制するとともに液面検出室13を隔離して形成し、さらに、タンク本体11に作動液aが流出入する区画室にフィルタ14を設け、前記液面検出室13内に液面センサ16を設けるとともに、その液面検出室13からの作動液aの流出入を規制する仕切り板17を設け、前記上殻11bには注液栓18を設けた車両ブレーキシステム用リザーバタンク10において、
上記下殻11a内に、上記フィルタ14、液面センサ16及び仕切り板17を設け、その下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ面を接合することにより、前記フィルタ14及び仕切り板17の上端面が上殻11bの隔壁12下端面に圧接されて、そのフィルタ14、仕切り板17が上下の殻11a、11bに挟持されて上記タンク本体11内に固定取付けされたことを特徴とする車両ブレーキシステム用リザーバタンク。
【請求項2】
上記注液栓18の位置又は形状の異なる2種以上の上殻11bを選択的に前記下殻11aに被せて突き合わせ面を接合可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の車両ブレーキシステム用リザーバタンク。
【請求項3】
上記注液栓18と上殻11bを別物とし、その注液栓18の形状の異なる2種以上を選択的に前記上殻11bに接合固定可能としたことを特徴とする請求項1に記載の車両ブレーキシステム用リザーバタンク。
【請求項4】
上記注液栓18と上殻11bを別物にするとともに、その注液栓18に脚18aを設け、前記注液栓18を前記上殻11b内からシール20を介在して嵌め込み、上記下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ面を接合する際、前記脚18aが下殻11aに当接して、その当接により、前記脚18aが押圧されて前記注液栓18が前記シール20を介在して前記上殻11bに圧接取付されていることを特徴とする請求項1に記載の車両ブレーキシステム用リザーバタンク。
【請求項5】
下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ面を接合したタンク本体11内に、隔壁12を適宜に設けてそのタンク本体11内を区画して作動液aの妾動を抑制するとともに液面検出室13を隔離して形成し、さらに、タンク本体11に作動液aが流出入する区画室にフィルタ14を設け、前記液面検出室13内に液面センサ16を設けるとともに、その液面検出室13からの作動液aの流出入を規制する仕切り板17を設け、前記上殻11bには注液栓18を設けた車両ブレーキシステム用リザーバタンク10において、
上記注液栓18と上殻11bを別物とし、その注液栓18の形状の異なる2種以上を選択的に前記上殻11bに接合固定可能としたことを特徴とする車両ブレーキシステム用リザーバタンク。
【請求項6】
下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ面を接合したタンク本体11内に、隔壁12を適宜に設けてそのタンク本体11内を区画して作動液aの妾動を抑制するとともに液面検出室13を隔離して形成し、さらに、タンク本体11に作動液aが流出入する区画室にフィルタ14を設け、前記液面検出室13内に液面センサ16を設けるとともに、その液面検出室13からの作動液aの流出入を規制する仕切り板17を設け、前記上殻11bには注液栓18を設けた車両ブレーキシステム用リザーバタンク10において、
上記注液栓18と上殻11bを別物にするとともに、その注液栓18に脚18aを設け、前記注液栓18を前記上殻11b内からシール20を介在して嵌め込み、上記下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ面を接合する際、前記脚18aが下殻11aに当接して、その当接により、前記脚18aが押圧されて前記注液栓18が前記シール20を介在して前記上殻11bに圧接取付されていることを特徴とする車両ブレーキシステム用リザーバタンク。
【請求項7】
下殻11aに上殻11bを被せて突き合わせ面を接合し、前記上殻11bに注液栓18を設けた車両ブレーキシステム用リザーバタンク10において、
上記注液栓18と上殻11bを別物としたことを特徴とする車両ブレーキシステム用リザーバタンク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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