説明

車両ホイール残像スクリーン

【課題】車両は走りながらホイールで画像または動画を表示することで、車両を運転する人にコマーシャルや自己宣伝する手段を提供することを課題とする。
複数のカラーLEDライトを回転させながら、色を変え続けて画像を形成させる技術があるが、その技術は固定な回転スピードを要求する。しかし車両ホイールの回転スピードは固定では限らない。加減速しても画像または動画のアウトプットに影響しないのも課題とする。
運転されている車両は止まれずに画像または動画のアウトプットを更新する手段を提供することも課題とする。
【解決手段】LED残像の原理を車両ホイールに応用し、ホール効果センサーを使ってホイールの位置を測って各LEDライトのアウトプット色を決め、車両は走りながらホイールで画像または動画を表示することを実現する。無線(RF)信号を送信することによって車両は止まれずに画像または動画のアウトプットを更新することを実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のホイールにLEDライトを付け、ホイールは回転しながら画像または動画を表示するものである。
【背景技術】
【0002】
複数のカラーLEDライトを高速回転させながら、プログラミングで色を変え続け、残像(Persistence of Vision)の原理を利用して画像または動画を形成させる技術「LED残像技術」がある。この技術を利用してLED回転扇風機やLED回転時計などが作られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】LED残像ディスプレイ扇風機 2007年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上の技術を車両のホイールに応用し、車両は走りながら画像または動画が表示できることで、運転する人にコマーシャルや自己宣伝の手段を提供することを課題とする。
【0005】
以上の技術は、固定な回転スピードを要求する。しかしながら車両ホイールの回転スピードが固定では限らない。加減速しても画像または動画のアウトプットは影響されずに一定な方向を維持し得るのも課題とする。
【0006】
運転されている車両は止まれずに画像または動画のアウトプットを更新する手段を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するために、第一発明は車両のホイールにLEDライトを付け、LED残像の原理を車両ホイールに応用することを特徴とするものである。
【0008】
また、第二発明は、車両ホイールの回転スピードが固定ではないので、ホール効果センサー(Hall Effect Sensor)を使ってホイールの位置を随時に測ることによって各LEDライトのアウトプット色を決めることを特徴とするものである。
【0009】
また、第三発明は、無線(RF)信号で画像または動画の更新指示を送信してアウトプットを更新させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
第一発明、第二発明及び第三発明によれば、車両ホイールに好きな画像または動画をいつでも表示や更新できることでコマーシャルや自己宣伝の手段を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は全体効果図である。(実施例1)
【図2】図2は一つホイールの縦断面図である。(実施例1)
【図3】図3はホイールキャップ表側の側面図である。(実施例1)
【図4】図4はホイールキャップ裏側の側面図である。(実施例1)
【図5】図5はホイールリムの斜視図である。(実施例1)
【図6】図6はプレートの側面図である。(実施例1)
【図7】図7はローター(ブレーキ付き)の側面図である。(実施例1)
【図8】図8はローターとプレートの組合せの側面図である。(実施例1)
【図9】図9はノートパソコンと無線(RF)信号発射装置の斜視図である。(実施例1)
【図10】図10はホイールキャップ表側の側面図である。(実施例2)
【図11】図11はホイールキャップ表側の側面図である。(実施例3)
【図12】図12はホイールキャップ表側の側面図である。(実施例4)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明によれば、複数のカラーLEDライトを高速回転させながら、プログラミングでLEDライトの色を変え続け、LED残像の原理を利用して画像または動画を表示するLED残像技術を車両のホイールに応用し、新たな構造の車両ホイールを提供する。
【0013】
各LEDライトが回転されている時、どの色を表示するのは決めるために位置情報を把握する必要がある。すべてのLEDライトはホイールキャップに固定されているので、ホイールごとの位置情報が必要となる。本発明では位置を測る装置、ホール効果センサーを利用している。ホール効果センサーは二つパーツに分かれているので、パーツAを回転する部分に付け、パーツBを回転しない部分に付け、両パーツは協力して位置情報を提供する。
【実施例1】
【0014】
図1は、本発明の全体効果図である。主スイッチ36オンの前提で、車両1は走ると画像または動画2が表示される。1は静止の場合2の表示はできない。本発明のホイール残像スクリーンは車両のすべてのホイールにもインストールできる。
【0015】
図2は、一つのホイールの縦断面図である。普通のホイールには、ホイールキャップが飾りと支える物二つの機能を持つが、本発明ではホイールキャップ3がLEDライトをハウジングするだけで、支えることはできない。一方で、リム8は支える機能を持ち、外から見えない部分だから飾らずに中でも詰まっているスチールで作られるので丈夫である。
【0016】
普通のホイールの中に、リム8とローター9は直接に接触してボルト30とナット37で固定されるが、本発明ではリム8とローター9の間にプレート4とその中に含まれるプレートの軸21を追加した。プレート4はブラケット6を使ってブレーキ11と連接され、回転しない部分である。軸21はリム8の一部分となるので回転する部分である。回転しないプレート4と回転する軸21に一つずつホール効果センサーのパーツを付ける。軸21の周り回路19も軸21と一緒に回転しながら、電力と位置情報を受け、更に導線5を通してホイールキャップ3に転送する。
【0017】
図2のホイールを左から右へ分解して、ホイールキャップ(3、図3と図4)、リム(8、図5)、プレート(4、図6と図8)、ローター(9、図7と図8)の順番で説明する。
【0018】
図3は、ホイールキャップ3表側の側面図である。キャップ3の周り12の中に若干のボルトの穴13が設けられることで、キャップ3とリム8を固定することができる。複数のカラーLEDライトは並んでLEDストリップ15が作られる。ストリップ15は三つまであって、ホイールとともに回転する時、スクリーンになる。真ん中の円形の14は主スイッチ36オフの時、飾りである。
【0019】
本発明の背景技術「LED残像技術」について、いままでの応用は基本的に一つだけのLEDストリップが使われている。回転スピードが速いので一つLEDストリップでも360度のスクリーンになる。例えば扇風機の回転スピードは1分間に1000〜1500回転までもある。しかし車両のホイールはいつも高速回転するのが保証できないので、LEDストリップを増設することで低速回転する場合もきれいなアウトプット2を保証する。実施例1ではLEDストリップが三つまで設けられている。
【0020】
図4は、ホイールキャップ3裏側の側面図である。LED回路ボード17はLEDストリップ15と一対一で、LEDライトの載るところである。CPU回路ボード18の中にLEDライトの色をコントロールするシングルチップ(SCM)が嵌め込まれている。導線5から電力とホイールの位置情報が取得できる。アンテナ16から無線(RF)信号が受けられる。
【0021】
図5は、ホイールのリム8の斜視図である。普通のホイールと比べ、中の円い部分は追加された。丈夫なスチール製のプレートの軸21は支える機能をしながら、プレート4の中に回転できるために軸としても機能する。軸21の中にはボルト30を通させるボルトの穴23が設けられている。軸21の周り回路19の側面に二つ受電軌道20を有し、給電ブラッシュ28(図6)から電力が取得できる。ホール効果センサーのパーツA22も回路19に装置される。導線25は導線の穴24を通して導線5と繋がり、電力と位置情報をCPU回路ボード18に提供する。
【0022】
図6は、プレート4の側面図である。プレート4はブラケット6を使ってブレーキ11と連接されるので回転できない。電源線26は車両の中の電源(12Vぐらい)と繋がり、受電できる。プレート回路ボード29に装置した給電ブラッシュ28はプレート軸の周り回路19にある受電軌道20と軽く接触しているので、ホイールが回転しても給電できる。
【0023】
図7は、ローター9の側面図である。普通のローターである。11はブレーキ、30はボルトである。
【0024】
図8は、ローター9とプレート4の組合せの側面図である。プレート4とブレーキ11がブラケット6によって連接されている。
【0025】
図9は、ノートパソコン34と無線(RF)信号の発射装置32の斜視図である。USB接続線31を通じてパソコン34と繋がられた発射装置32は送信アンテナ33から無線(RF)信号を送信する。事前にパソコン34に専用ソフトウェアをインストールしておき、自分のデザインした画像または動画2のデータが送信できる。ホイールキャップ3の中にある受信アンテナ16はその信号を受け、CPU回路ボード18に指示しアウトプット2を更新させる。発射装置32には自分の電源ボタン35とアウトプット2を表示するかしないかの主スイッチ36が設けられている。
【実施例2】
【0026】
図10は、ホイールキャップ3表側の側面図である。図3と比べて飾り14はなくなる。そのスペースはLEDストリップ15を長くして占められている。車両1は走る時、フールスクリーンの効果になる。
【実施例3】
【0027】
図11は、ホイールキャップ3表側の側面図である。図3と比べてLEDストリップ15は二つまで設けられている。LEDストリップ15の数を低減することで、コストを抑え、ホイールはより高速で回転するレースカーなどに適用する。
【実施例4】
【0028】
図12は、ホイールキャップ3表側の側面図である。図3と比べてLEDストリップ15は四つまで設けられている。LEDストリップ15の数を増加することで、ホイールはより低速で回転する車両に適用する。
【実施例5】
【0029】
実施例2、3、4の組み合わせ、つまりLEDストリップ15の数は2〜4まで、飾り14の大きさを調整しても実施例となる。
【符号の説明】
【0030】
1 走っている車両
2 画像または動画のアウトプット
3 ホイールキャップ
4 プレート
5 導線
6 固定ブラケット
7 タイヤ
8 リム
9 ローター
10 車軸
11 ブレーキ
12 ホイールキャップの周り
13 ボルトの穴
14 飾り
15 LEDストリップ
16 無線(RF)受信アンテナ
17 LED回路ボード
18 CPU回路ボード
19 プレートの軸の周り回路
20 受電軌道(2本)
21 プレートの軸
22 ホール効果センサーのパーツ1
23 ボルトの穴(6個)
24 導線の穴
25 導線
26 電源線(車内電源と接続)
27 ホール効果センサーのパーツ2
28 給電ブラッシュ
29 プレートの回路ボード
30 ボルト(6個)
31 USB接続線
32 無線(RF)信号発射機
33 無線(RF)送信アンテナ
34 ノートパソコン
35 電源ボタン
36 主スイッチ
37 ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LED残像原理を利用して、車両のホイールにLEDライトを付けて回転させながら色を変え続けることで画像または動画をアウトプットすることを特徴とする車両ホイール残像スクリーン。
【請求項2】
ホール効果センサーを利用してホイールの位置を測ることで、ホイール回転スピードが変動しても画像または動画のアウトプットに影響しないことを特徴とする車両ホイールスクリーン。
【請求項3】
無線(RF)信号を送信することで画像または動画が随時更新できることを特徴とする車両ホイール残像スクリーン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−13436(P2011−13436A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157137(P2009−157137)
【出願日】平成21年7月1日(2009.7.1)
【出願人】(309023944)
【Fターム(参考)】