説明

車両寸法確認システム、車両寸法確認用の情報読み取り装置、車両寸法確認用の情報受信処理装置、および携帯送信回路

【課題】乗船手続きの際に車両寸法を円滑に確認できる車両寸法確認システムを提供する。
【解決手段】車両寸法情報が送信可能に記憶された携帯送信回路40を車両用キー20に一体化させ、乗船手続きの窓口に設置した情報読み取り装置110を用いて、その携帯送信回路40から送信された車両寸法情報を読み取ることによって車両寸法を確認する。このようにすれば、車両寸法の確認のために車検証を用意する必要がなくなる。また、携帯送信回路40は車両用キー20に一体化されており、乗船手続きをする運転者はほとんどの場合、車両用キー20を携帯していると考えられることから、車両用キー20と一体化された携帯送信回路40も用意し忘れることが少ないと考えられるので、車両寸法を円滑に確認できるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の乗船手続きにおいて車両寸法に応じた乗船料金を決定するために、車両寸法を確認するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
人とともに車両をフェリーに乗船させようとする場合には、所定の用紙に、車両の全長および全幅等の必要事項を記入した後に、その用紙をフェリーの乗船手続き窓口に提出することになる。そして、窓口では、用紙に記載された車両の全長および全幅(以下、両者を合わせて車両寸法という)に基づいて所定の乗船料金を請求するのであるが、用紙に記載された車両寸法が正しいかどうかを確認する必要があるので、必要事項を記入した用紙とともに車検証の提出が求められていた。
【0003】
このように、車両の乗船手続きには、乗船料金を決定する基準となる車両寸法を確認するために車検証が必要なのであるが、そのことを知らずに、あるいは、忘れていて、窓口に車検証を持参しない者が少なくない。この場合には、車両まで車検証を取りに戻ることになるため、車両寸法の確認が円滑に行えない。さらに、車検証が車両に保管されていなかった場合には、係員が車両寸法を計測する必要が生じるので、一層、車両寸法の確認に手間取ることになる。
【0004】
ここで、近年、自動料金収受システム(ETCシステム)が広まってきている(たとえば特許文献1)。そこで、このETCシステムを利用して、フェリー乗船待機所またはフェリーの入り口に、有料道路の料金所に設置されているものと同様の信号受信装置を設置して、乗船する車両に対して自動的に料金を徴収することが考えられる。
【特許文献1】特開2003−109054号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、現状では、ETCシステムは全ての運転者が利用しているわけではなく、まだETCシステムを利用していない運転者にとっては、ETC車載機の購入、クレジットカードの手続き等の手間が必要となるという問題がある。従って、現状では、窓口において車両寸法を確認して、その車両寸法に応じた料金を請求するという手続きを省略することは困難である。そのため、窓口において車両寸法を確認する手続きを簡素化することが望まれる。
【0006】
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、乗船手続きの際に車両寸法を円滑に確認できる車両寸法確認システム、および、そのシステムに用いる情報読み取り装置、情報受信処理装置、携帯送信回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
その目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の乗船手続きの際に車両寸法に応じた乗船料金を決定するための車両寸法確認システムであって、前記車両のキーと一体化され、その車両の車両寸法情報が送信可能に記憶された携帯送信回路と、乗船手続きの窓口に設置されて、前記携帯送信回路から送信された車両寸法情報を受信して、その車両寸法情報を出力する情報読み取り装置とを含むことを特徴とする。
【0008】
このように、情報読み取り装置を用いて、携帯送信回路から送信された車両寸法情報を読み取ることによって車両寸法を確認するようにすれば、従来のように、車両寸法の確認のために車検証を用意する必要がなくなり、また、その携帯送信回路は車両のキーと一体化されており、乗船手続きをする運転者はほとんどの場合、キーを携帯していると考えられることから、キーと一体化された携帯送信回路も用意し忘れることが少ないと考えられるので、車両寸法を円滑に確認できるようになる。
【0009】
なお、情報読み取り装置は、読み取った車両寸法情報を出力するが、ここでの出力は、表示装置等に出力するものであってもよいし、その読み取った車両寸法情報に基づいて自動的に料金を決定するための演算処理装置へ出力するものであってもよい。
【0010】
ここで、好ましくは、請求項2記載のように、携帯送信回路に車両識別情報も記憶しておき、また、車両にも車両識別情報を送信可能に記憶した送信回路を設けておき、携帯送信回路からの車両識別情報と車両からの車両識別情報を照合した結果、両者が対応する場合に、携帯送信回路に記憶された車両寸法情報を出力するようにする。
【0011】
すなわち、請求項2記載の発明は、車両の乗船手続きの際に車両寸法に応じた乗船料金を決定するための車両寸法確認システムであって、前記車両のキーと一体化され、その車両の車両寸法情報および車両識別情報が送信可能に記憶された携帯送信回路と、前記乗船手続きの窓口に設置されて、前記携帯送信回路から送信された車両寸法情報および車両識別情報を受信して、その車両寸法情報および車両識別情報を出力する情報読み取り装置と、前記車両に設けられ、その車両の車両識別情報を送信可能に記憶した車両側送信回路と、その車両側送信回路から送信された車両識別情報を受信する受信装置と、その受信装置によって受信された車両識別情報と、前記情報読み取り装置から出力された車両識別情報とを照合する照合手段と、その照合手段により、受信装置によって受信された車両識別情報と情報読み取り装置から出力された車両識別情報とが対応すると判断された場合に、前記情報読み取り装置によって読み取られた車両寸法情報を出力する出力手段とを含むことを特徴とする。
【0012】
このようにすれば、仮に、窓口で乗船手続きをする者が実際に乗船させる車両よりも小型の車両の車両寸法情報が記憶された携帯送信回路を窓口に提出したとしても、照合手段において、情報読み取り装置によって読み取られた携帯送信回路からの車両識別情報と、受信装置によって受信された車両からの車両識別情報とが対応しないと判定されるので、運賃のごまかしを防止することができる。
【0013】
なお、請求項3は、請求項1に用いることができる車両寸法確認用の情報読み取り装置であり、実質的に請求項1の情報読み取り装置に相当し、請求項4は、請求項2に用いることができる車両寸法確認用の情報受信処理装置であり、実質的に、請求項2の構成から、携帯送信回路を除いた構成に相当する。これら請求項3の情報読み取り装置および請求項4の情報受信処理装置は、請求項1または2の車両寸法確認システムにおけるフェリー会社側の装置である。
【0014】
一方、請求項5および6は、それぞれ請求項1または請求項2に用いることができる携帯送信回路であり、請求項1または請求項2の車両寸法確認システムにおける乗客側の装置である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の車両寸法確認システム10の全体構成を示す図である。図1において、20は車両用キーであり、筺体部22とキー部24とからなる。その筺体部22の内部には、キーレスエントリー用送信回路30、および車両寸法情報と車両識別情報とを送信する携帯送信回路40が収容されている。また、筺体部22には、キーレスエントリー用スイッチ(以下、単にスイッチという)50が設けられている。
【0016】
車両寸法確認システム10は、上記車両用キー20の筺体部22に収容された携帯送信回路40と、車両のナンバープレート60に取り付けられて車両識別情報を送信する電子ナンバープレート70と、それら携帯送信回路40および電子ナンバープレート70からの情報を受信して処理する情報受信処理装置100によって構成される。
【0017】
上記情報受信処理装置100は、フェリー会社が所有するフェリー会社側の装置であり、情報読み取り装置110と、受信装置120と、演算処理装置130と、表示装置140とを備えている。
【0018】
情報読み取り装置110は、乗船手続きの窓口に設置されるものであり、車両用キー20の筺体部22に収容された携帯送信回路40から送信される車両寸法情報および車両識別情報を受信して(読み取って)、それら車両寸法情報および車両識別情報を演算処理装置130へ出力する。なお、この情報読み取り装置110は、ハンディタイプおよび据え置き型のいずれでもよい。
【0019】
受信装置120は、乗船待機所のゲート200に設置され、電子ナンバープレート70から送信される車両識別情報を受信する。そして、その受信した車両識別情報を演算処理装置130へ出力する。
【0020】
演算処理装置130は、図示しないCPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータであり、ROMに記憶されたプログラムに従って、後述する図5に示す演算処理を実行する。表示装置140は、所謂、ディスプレイであり、CRTや液晶ディスプレイ等を用いることができる。
【0021】
図2は、キーレスエントリー用送信回路30の回路構成を示す図である。このキーレスエントリー用送信回路30は、車両のドアのロック状態アンロック状態を切り替えさせるための指令信号が記憶されたメモリ32と、送信回路34と、アンテナ35と、スイッチ50の操作に応じてそのメモリ32に記憶された指令信号を読み出して送信回路34へ出力するCPU36と、メモリ32、送信回路34およびCPU38へ電源を供給するセル型の電池38とを備えている。
【0022】
図3は、携帯送信回路40の構成を示す図である。携帯送信回路40は、パッシブ型のRFID(Radio Frequency IDentification)タグと同様の構成を有しており、車両寸法情報および車両ナンバー情報が記憶されたICチップ42およびアンテナ44を備えている。上記車両寸法情報は、乗船手続きに必要な車両の寸法であり、車両の全長および車両の全幅を意味するが、それに加えて、車高が含まれていてもよい。また、車両ナンバー情報は、車両識別情報に相当する車両固有の情報であり、ナンバープレートの情報を意味する。なお、これら、車両寸法情報および車両ナンバー情報をICチップ42内に書き込む処理は、車検証やナンバープレートの交付手続きと同様に、各地域の陸運局において行われ、陸運局に設置された専用書き込み装置によって書き込まれるようになっている。このように陸運局に設置された専用書き込み装置によって情報が書き込まれるようにすることにより、情報の改ざんや、ICチップ42の偽造を防止することができ、犯罪抑止効果が期待できる。
【0023】
携帯送信回路40がパッシブ型であるため、乗船手続きの窓口に設置された情報読み取り装置110は携帯送信装置40に向けて電磁波を照射できるようになっており、この電磁波によってアンテナ44に電流が流れて、ICチップ42内に記憶された車両寸法情報および車両識別情報が送信される。
【0024】
図4は、電子ナンバープレート70の構成を示すブロック図である。電子ナンバープレート70は、車両側送信回路として機能するものであり、アンテナ71と、アンテナ71を介して受信信号を受信し、また、送信信号を送信する無線部72と、マイクロコンピュータなどから構成されて、無線部72に対して送受信を指令する制御部73と、車両識別情報である車両ナンバー情報を記憶するメモリ74と、電池などから構成されて、無線部72、制御部73、メモリ74に給電する電源部75とから構成されている。なお、メモリ74への車両ナンバー情報の書き込みは、ICチップ42への情報の書き込みと同様に、各地域における陸運局に設置された専用の書き込み装置によって行われる。
【0025】
次に、本実施形態の車両寸法確認システム10の作動について、図5を参照して説明する。なお、図5において、ステップS300乃至S310、S330乃至S360は演算処理装置130の作動を表しており、ステップS320は情報読み取り装置110の作動を表している。
【0026】
ステップS300は、電子ナンバープレート70が受信装置120と通信可能な通信エリア内に位置しているか否かを判断する処理である。具体的には、受信装置120は、一定期間毎に呼び出し信号を送信しており、電子ナンバープレート70を搭載している車両が乗船待機所のゲート200に近づいて、電子ナンバープレート70の制御部73が、アンテナ71および無線部72を介して呼び出し信号を受信すると、制御部73は返信信号を無線部72からアンテナ71を介して送信させる。そして、返信信号が受信装置120に受信されると、受信装置120はその返信信号を演算処理装置130へ供給する。ステップS300は、この返信信号が供給されたか否かの判断である。
【0027】
返信信号が供給されない場合には、このステップS300の判断を継続する。一方、返信信号が供給された場合には、電子ナンバープレート70が通信エリア内に位置していると判断して、電子ナンバープレート70から車両ナンバー情報を読み取る処理を実行する(ステップS310)。
【0028】
具体的には、まず、受信装置120から車両ナンバー情報を要求する要求信号を送信させる。この要求信号が電子ナンバープレート70のアンテナ71を介して無線部72で受信されて制御部73に供給されると、制御部73はメモリ74から車両ナンバー情報を呼び出し、この車両ナンバー情報を無線部72からアンテナ71を介して送信する。このようにして送信された車両ナンバー情報は受信装置120に受信されて演算制御装置130へ供給される。
【0029】
次のステップS320は、乗船窓口に設置されている情報読み取り装置110の処理である。この情報読み取り装置110は図示しない電磁波出力部から所定出力の電磁波を出力しており、その電磁波出力部に車両用キー20が近接させられると、車両用キー20内に収容された携帯送信回路40から車両ナンバー情報および車両寸法情報が送信され、その車両ナンバー情報および車両寸法情報が情報読み取り装置110に受信される。そして、情報読み取り装置110は、受信した車両ナンバー情報および車両寸法情報を演算処理装置130へ出力する。
【0030】
情報読み取り装置110から車両ナンバー情報および車両寸法情報が供給されると、演算処理装置130は、照合手段に相当するステップS330を実行する。ステップS330では、情報読み取り装置110からの車両ナンバー情報(すなわち車両用キー20からの車両ナンバー情報)と、受信装置120からの車両ナンバー情報(すなわち電子ナンバープレート70からの車両ナンバー情報)とを照合し、両者が位置しているか否かを判断する。
【0031】
そして、ステップS330の判断が否定された場合には、照合の結果が不一致であるである旨のメッセージを表示装置140に表示させて処理を終了する(ステップS340)。
【0032】
一方、ステップS330の判断が肯定された場合には、ステップS320で得た車両寸法情報は、乗船待機所に待機している車両のものであると考えることができるので、ステップS350およびS360を実行する。ステップS350は出力手段に相当し、ステップS320で得た車両寸法情報を表示装置140に表示する。ここで表示された車両寸法情報から窓口の係員が乗船料金を決定してもよいのであるが、本実施形態では、さらにステップS360を実行する。ステップS360では、演算処理装置130に格納された車両寸法と乗船料金とが関連づけられたデータベースを参照して、ステップS320で得た車両寸法情報から乗船料金を決定し、且つ、その決定した乗船料金を表示装置140に表示する。窓口の係員は、表示装置140に表示されたその乗船料金を乗船申込者に請求することになる。
【0033】
以上、説明した本実施形態によれば、情報読み取り装置110を用いて、携帯送信回路40から送信された車両寸法情報を読み取ることによって車両寸法が確認されるので、従来のように、車両寸法の確認のために車検証を用意する必要がなくなる。また、その携帯送信回路40は車両用キー20に収容されることによりその車両用キー20と一体化されており、乗船手続きをする運転者はほとんどの場合、車両用キー20を携帯していると考えられることから、車両用キー20と一体化された携帯送信回路40も用意し忘れることが少ないと考えられるので、車両寸法を円滑に確認できるようになる。
【0034】
また、本実施形態によれば、仮に、窓口で乗船手続きをする者が実際に乗船させる車両よりも小型の車両の車両寸法情報が記憶された携帯送信回路40を窓口に提出したとしても、ステップS330(照合手段)において、情報読み取り装置110によって読み取られた携帯送信回路40からの車両ナンバー情報と、受信装置120によって受信された車両からの車両ナンバー情報とが対応しないと判定されるので、運賃のごまかしを防止することができる。
【0035】
なお、本実施形態のように、ステップS360において乗船料金を表示する場合には、乗船申込書から車両寸法の記載欄をなくしてもよい。その場合には、乗船手続きがより簡単になる。また、ステップS350において表示された車両寸法を見て係員が乗船料金を決定するようにする場合にも、乗船申込書から車両寸法の記載欄をなくしてもよい。
【0036】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0037】
たとえば、前述の実施形態では、携帯送信回路40は車両用キー20の筺体部22内に収容されることにより車両用キー20と一体化させられていたが、キーホルダーのように車両用キー20と連結されることによりその車両用キー20と一体化させられていてもよい。
【0038】
また、前述の実施形態の携帯送信回路40はパッシブ型の送信回路であったが、情報の送信に電池からの電源供給が必要なアクティブ型を用いてもよい。携帯送信回路をアクティブ型とする場合、前述の実施形態のように筺体部22内にキーレスエントリー用送信回路30のための電池38が内蔵されている場合には、その電池38をキーレスエントリー用送信回路30と共用してもよい。また、キーレスエントリー用送信回路30内のメモリ32に車両寸法情報および車両識別情報を記憶させることにより、電池38だけでなく、回路もキーレスエントリー用送信回路30と共用してもよい。
【0039】
また、前述の実施形態では、車両識別情報として車両ナンバー情報を用いていたが、車体番号を車両識別情報として用いてもよい。また、携帯送信回路40と車両側とで同じ車両識別情報を用いる必要もなく、一方には、車両識別情報として車両ナンバー情報を用い、他方には、車両識別情報として車体番号を用いても良い。このように、携帯送信回路40と車両側とで異なる種類の車両識別情報を用いる場合には、演算処理装置130に両者を対応させる対応データベースを記憶しておき、その対応データベースを参照して携帯送信回路40からの車両識別情報と車両からの車両識別情報とが対応するかどうかを判断すればよい。
【0040】
また、前述の実施形態では、電子ナンバープレート70が車両側送信回路として機能していたが、ETC車載機が車両側送信回路として機能してもよい。
【0041】
また、前述の実施形態では、車両から得られた車両ナンバー情報と携帯送信回路40からの車両ナンバー情報とを照合していたが(ステップS330)、このような照合処理は必ずしも実行される必要はない。照合処理を実行しない場合には、実際に乗船させる車両とは異なる車両の車両寸法が記憶された携帯送信回路40を窓口に提出することにより運賃をごまかすことができる可能性はあるが、この点は、従来の窓口における手続きにおいても、実際に乗船させる車両とは異なる車両の車検証を提出することにより運賃をごまかすことができる可能性あるので、照合処理を実行しなくても、従来と同程度には車両寸法の確認に対する信頼性は確保されるのである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の車両寸法確認システム10の全体構成を示す図である。
【図2】キーレスエントリー用送信回路30の回路構成を示す図である。
【図3】携帯送信回路40の構成を示す図である。
【図4】電子ナンバープレート70の構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態の車両寸法確認システム10の作動を説明したフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
10:車両寸法確認システム
20:車両用キー
40:携帯送信回路
70:電子ナンバープレート(車両側送信回路)
100:情報受信処理装置
110:情報読み取り装置
120:受信装置
S330:照合手段
S350:出力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の乗船手続きの際に車両寸法に応じた乗船料金を決定するための車両寸法確認システムであって、
前記車両のキーと一体化され、その車両の車両寸法情報が送信可能に記憶された携帯送信回路と、
乗船手続きの窓口に設置されて、前記携帯送信回路から送信された車両寸法情報を受信して、その車両寸法情報を出力する情報読み取り装置と
を含むことを特徴とする車両寸法確認システム。
【請求項2】
車両の乗船手続きの際に車両寸法に応じた乗船料金を決定するための車両寸法確認システムであって、
前記車両のキーと一体化され、その車両の車両寸法情報および車両識別情報が送信可能に記憶された携帯送信回路と、
前記乗船手続きの窓口に設置されて、前記携帯送信回路から送信された車両寸法情報および車両識別情報を受信して、その車両寸法情報および車両識別情報を出力する情報読み取り装置と、
前記車両に設けられ、その車両の車両識別情報を送信可能に記憶した車両側送信回路と、
その車両側送信回路から送信された車両識別情報を受信する受信装置と、
その受信装置によって受信された車両識別情報と、前記情報読み取り装置から出力された車両識別情報とを照合する照合手段と、
その照合手段により、受信装置によって受信された車両識別情報と情報読み取り装置から出力された車両識別情報とが対応すると判断された場合に、前記情報読み取り装置によって読み取られた車両寸法情報を出力する出力手段と
を含むことを特徴とする車両寸法確認システム。
【請求項3】
車両の乗船手続きの際に車両寸法に応じた乗船料金を決定するために、乗船手続きの窓口に設置されて、車両のキーと一体化された携帯送信回路から送信された車両寸法情報を読み取って、その車両寸法情報を出力する車両寸法確認用の情報読み取り装置。
【請求項4】
車両のキーと一体化された携帯送信回路から送信された車両寸法情報および車両識別情報を読み取って、その車両寸法情報および車両識別情報を出力する情報読み取り装置と、
車両に備えられた車両側送信回路から送信された車両識別情報を受信する受信装置と、
その受信装置によって受信された車両識別情報と、前記情報読み取り装置から出力された車両識別情報とを照合する照合手段と、
その照合手段により、受信装置によって受信された車両識別情報と情報読み取り装置から出力された車両識別情報とが対応すると判断された場合に、前記情報読み取り装置によって読み取られた車両寸法情報を出力する出力手段と
を含むことを特徴とする車両寸法確認用の情報受信処理装置。
【請求項5】
車両寸法情報が送信可能に記憶され、車両用キーと一体化された携帯送信回路。
【請求項6】
前記車両寸法情報に加え、さらに、車両識別情報が送信可能に記憶されていることを特徴とする請求項5記載の携帯送信回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−338299(P2006−338299A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−161790(P2005−161790)
【出願日】平成17年6月1日(2005.6.1)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】