車両用アンサーバック制御装置、携帯電話機、および通信装置
【課題】 アンサーバック要求信号を受けることに基づいて行う、音や光によるアンサー
バックのための制御において、新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替える。
【解決手段】 アンサーバック制御装置17は、車両が停止した位置(ステップ110)
と、その位置における日の出日の入り時刻(ステップ120)を特定し、アンサーバック要求信号を受けると(ステップ130)、現在時刻が自車両の位置における日の出後日の入り前であれば、アンサーバック制御によって音および光を発生させ(ステップ160)、現在時刻が自車両の位置における日の入り後日の出前であれば、アンサーバック制御によって光と音のうち光のみを発生させる(ステップ150)。
バックのための制御において、新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替える。
【解決手段】 アンサーバック制御装置17は、車両が停止した位置(ステップ110)
と、その位置における日の出日の入り時刻(ステップ120)を特定し、アンサーバック要求信号を受けると(ステップ130)、現在時刻が自車両の位置における日の出後日の入り前であれば、アンサーバック制御によって音および光を発生させ(ステップ160)、現在時刻が自車両の位置における日の入り後日の出前であれば、アンサーバック制御によって光と音のうち光のみを発生させる(ステップ150)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンサーバック要求信号を受けることに基づいて、ヘッドライト点滅、ハザード点滅、ホーン吹鳴等のアンサーバックのための制御を行うアンサーバック制御装置、携帯電話、アンサーバック制御装置宛にアンサーバック要求信号を送信する通信装置、および車載制御装置に信号を送信する通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
広大な駐車場に車両を停めた際に、何処に停めたか分からなくなることが往々にしてある。このような場合に対処する手段として、ユーザが、ワイヤレスキー,スマートキー、携帯電話機等の携帯用無線送信装置を操作することで、車両に搭載された無線受信装置にアンサーバック要求信号が無線送信され、その無線受信装置が、ヘッドライト点滅、ハザード点滅、ホーン吹鳴等のアンサーバックのための制御を行うという、カーファインダ機能と呼ばれる技術が知られている。ユーザは、車両からこのようなアンサーバックを受けることで、車両の位置を知ることができる。このような無線受信装置を、以下アンサーバック制御装置と呼ぶ。
【0003】
また、特許文献1には、夜遅い場合は、ホーンなどの音を発生させることが周辺への迷惑につながるという観点から、ワイヤレスキーによる施錠、開錠のアンサーバックとして、夜には音によるアンサーバックをキャンセルする技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−4676号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような、夜には音によるアンサーバックをキャンセルするという技術を、カーファインダ機能に応用することは不可能ではない。しかし、この技術は、具体的には、周囲の明るさをセンサによって検出し、それに基づいて夜であるかを判定しているにすぎない。したがって、この技術では、深夜の駐車場が照明などで明るい場合は、音によるアンサーバックがキャンセルされない可能性がある。このような場合に音によるアンサーバックが行われれば、騒音によって周囲に迷惑が及ぶ可能性がある。
【0005】
本発明は上記点に鑑み、アンサーバック要求信号を受けることに基づいて行う、音や光等によるアンサーバックのための制御において、位置や新規な方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替えることができるような技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、アンサーバック要求信号を無線受信する無線装置と、前記無線装置が前記アンサーバック要求信号を受けたことに基づいて、車両の外部に聞こえるよう音を鳴らす吹鳴装置および車両の外部に光を発する発光装置のうち少なくとも一方を作動させるアンサーバック制御を行う制御手段と、自車両の現在位置を検出する位置検出手段から、その現在位置の情報を取得する位置情報取得手段と、位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報取得手段が情報として取得した現在位置における日の出日の入り時刻を特定する特定手段と、を備え、前記制御手段は、前記特定手段が特定した現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較に基づいて、現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき、前記アンサーバック制御において、前記吹鳴装置を作動させ、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記アンサーバック制御において、前記吹鳴装置および前記発光装置のうち、前記発光装置のみを作動させることを特徴とするアンサーバック制御装置である。
【0007】
このようになっているので、本発明のアンサーバック制御装置は、アンサーバック要求信号を受けると、現在時刻が自車両の位置における日の出後日の入り前であれば、アンサーバック制御によって音を発生させ、現在時刻が自車両の位置における日の入り後日の出前であれば、アンサーバック制御によって光を発生させる。したがって、アンサーバック制御装置は、現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較という新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替えることができる。
【0008】
なお、「現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき…前記吹鳴装置を作動させ」とは、現在が日の出後日の入り前の時刻であるときは、前記吹鳴装置を作動させる「場合がある」ということを意味する概念である。従って、この概念は、現在が日の出後日の入り前の時刻であるときは「常に」、前記吹鳴装置を作動させる場合、および、現在が日の出後日の入り前の時刻であり、かつ他の時刻的条件を満たす場合にのみ前記吹鳴装置を作動させる場合の両方を含む概念である。また同様に、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、…前記吹鳴装置を作動させない」とは、現在が日の入り後日の出前の時刻であるときは、前記吹鳴装置を作動さない「場合がある」ということを意味する概念である。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアンサーバック制御装置において、前記位置情報取得手段は、自車両の主電源の停止時に、前記位置検出手段から現在位置の情報を取得して記憶媒体に記録し、前記特定手段は、位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報取得手段が前記記憶媒体に記録した前記主電源の停止時の位置における日の出日の入り時刻を特定することを特徴とする。
【0010】
このように、アンサーバック制御装置は、車両の主電源の停止時に記録された位置情報に基づいて、比較対象の日の出日の入り時刻の特定を行うので、車両の主電源の停止時に位置検出手段を常時作動させる必要がなくなる。なお、主電源の停止とは、IGオフ、ACCオフ等がある。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のアンサーバック制御装置において、車両の外部の明るさを検出する照度センサを備え、前記制御手段は、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記照度センサの検出した明るさが基準明るさに満たないことに基づいて、前記アンサーバック制御において、前記発光装置を作動させることを特徴とする。
【0012】
このようになっていることにより、暗い地下駐車場内に車両がある等、昼間であっても明るさが足りない場合には、発光装置を作動させるので、車両を見つけることがより容易となる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のアンサーバック制御装置において、前記無線装置は、時刻情報を含むアンサーバック要求信号を無線受信し、前記制御手段が、前記特定手段が特定した前記日の出日の入り時刻と比較する現在時刻は、前記無線受信装置が受信した前記アンサーバック要求信号に含まれる前記時刻情報であることを特徴とする。
【0014】
このようにすることで、アンサーバック制御装置は、車両内で現在時刻情報を取得する必要がなくなる。
【0015】
また、請求項5に記載の発明は、操作装置に対するユーザの所定の操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が前記所定の操作を受け付けたことに基づいて、請求項4に記載のアンサーバック制御装置を宛先とする、現在時刻情報を含むアンサーバック要求信号を、無線送信する無線送信手段と、を備えた携帯電話機である。
【0016】
このように、携帯電話機を用いてアンサーバック要求信号を送信するときに、その携帯電話機の計測する時刻情報を、そのアンサーバック要求信号に含めるようになっていてもよい。なお、ここでいう携帯電話機は、PHSをも含む概念である。
【0017】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のアンサーバック制御装置を宛先とするアンサーバック要求信号を受信するアンサーバック要求受信手段と、前記アンサーバック要求受信手段が受信したアンサーバック要求信号に、現在時刻情報を付加し、その付加した結果のアンサーバック要求信号を、前記アンサーバック制御装置を宛先として送信する送信手段と、を備えた通信装置である。
【0018】
このように、通信装置がアンサーバック要求信号を中継するときは、その通信装置が時刻情報をアンサーバック要求信号に含めるようになっていてもよい。
【0019】
また、請求項7に記載の発明は、無線受信した信号に基づいて自車両の外部に聞こえるよう音を鳴らす吹鳴装置および自車両の外部に光を発する発光装置を作動させる車載制御装置を対象とする、アンサーバック要求信号を受信するアンサーバック要求受信手段と、前記アンサーバック要求受信手段が前記アンサーバック要求信号を受信したことに基づいて、前記車載制御装置に前記吹鳴装置および前記発光装置のうち少なくとも一方を作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信する送信手段と、前記車載制御装置の位置情報を受信する位置情報受信手段と、位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報受信手段が情報として受信した前記車載制御装置の位置における日の出日の入り時刻を特定する特定手段と、を備え、前記送信手段は、前記特定手段が特定した前記日の出日の入り時刻と現在時刻との比較に基づいて、現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき、前記吹鳴装置を作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信し、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記吹鳴装置および前記発光装置のうち、前記発光装置のみを作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信することを特徴とする通信装置である。
【0020】
このようになっているので、本発明の通信装置は、アンサーバック要求信号を受けると、現在時刻が自車両の位置における日の出後日の入り前であれば、車両制御装置に対して音を発生させるよう信号を送信し、現在時刻が自車両の位置における日の入り後日の出前であれば、車両制御装置に対して光を発生させるよう信号を送信する。したがって、通信装置は、車両の位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較という新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係るカーファインダ機能を実現するための、車両1が搭載する機器の構成を示す。車両1は、ヘッドライトECU11、ハザードECU12、ホーンECU13、カーナビゲーション装置14、無線装置15、記憶装置16、およびアンサーバック制御装置17を有している。
【0022】
ヘッドライトECU11は、ユーザの操作やアンサーバック制御装置17からの制御信号に基づいて、図示しない車両のヘッドライトの点灯、消灯、点滅を制御する装置である。
【0023】
ハザードECU12は、ユーザの操作やアンサーバック制御装置17からの制御信号に基づいて、図示しない車両のハザードの点滅、消灯を制御する装置である。
【0024】
ホーンECU13は、ユーザの操作やアンサーバック制御装置17からの制御信号に基づいて、図示しない車両のホーンの吹鳴を制御する装置である。なお、このホーンECU13が制御するのは、予め車両に取り付けられたホーンであってもよいし、ブザー等、カーファインダ機能専用に設けられた車外に聞こえるよう音を鳴らす吹鳴装置であってもよい。
【0025】
カーナビゲーション装置14は、図示しないGPS受信器、ジャイロセンサ、車速センサ等を用いて自車両の現在位置を算出し、自車両の現在位置を地図上に重ねてディスプレイ(図示せず)に表示する装置である。また、このカーナビゲーション装置14は、算出した現在位置の情報(具体的には、現在位置の緯度、経度の情報)をアンサーバック制御装置17に出力するようになっている。
【0026】
無線装置15は、図示しないアンテナが受信した電波信号に対し、無線通信の所定の規格に基づいた増幅、周波数変換、復調、A/D変換等の処理を施し、その結果のデータをアンサーバック制御装置17に出力する装置である。
【0027】
記憶装置16は、ハードディスクドライブ、ROM、フラッシュメモリ、バッテリから電力供給を受けるバックアップRAM等、データを長期間保持できる記憶媒体を有し、アンサーバック制御装置17からの制御に基づいてその記憶媒体中のデータをアンサーバック制御装置17に出力する。なお、記憶媒体中に含まれるデータとしては、日の出日の入り時刻データベースがある。
【0028】
日の出日の入り時刻データベースは、各地理的位置と、その位置における日の出、日の入り時刻との対応関係を示すデータである。具体的には、日の出日の入り時刻データベースは、複数のエントリを有し、各エントリは、緯度、経度、その緯度および経度の位置における日の出時刻、その緯度および経度の位置における日の入り時刻、の4つの情報項目を有している。
【0029】
アンサーバック制御装置17は、図示しないROM,RAM、CPUを備えたマイコンであり、このCPUがこのROMからプログラムを読み出し、RAMを作業用領域として用いて実行することで、そのプログラムに規定された作動を実現する。そして、その作動において、カーナビゲーション装置14および無線装置15からデータを受信し、また、必要に応じて、ヘッドライトECU11、ハザードECU12、ホーンECU13に制御信号を出力し、記憶装置16から日の出日の入り時刻データベースを読み出す。アンサーバック制御装置17の具体的な作動については後述する。
【0030】
本実施形態においては、ユーザの操作に起因して、このような構成の車両1に向けて、無線による所定のアンサーバック要求信号が送信される。このとき、ユーザが操作する装置は、図1に示すようなワイヤレスキー21、スマートキー22、携帯電話機23、PDA24等の、携帯無線送信装置である。
【0031】
ワイヤレスキー21は、施錠・開錠ボタンおよびアンサーバック要求ボタンを有し、施錠スイッチまたは開錠スイッチがユーザによって押されることで、車両にドアロック・アンロック要求信号を無線送信する装置である。また、スマートキー22は、それを携帯するユーザが車両1に近づくことで、ユーザから開錠操作を受け付けることなく、自動的に車両側と通信し、その通信によって、車両のドアを開錠させる。
【0032】
これらワイヤレスキー21およびスマートキー22は、アンサーバック要求ボタンを有し、アンサーバック要求ボタンがユーザによって押されることで、上記アンサーバック要求信号を車両1に無線送信する。
【0033】
携帯電話機(PHSも含む)23、PDA24は、ユーザの操作に基づいてインターネット等のデータ通信ネットワークに接続し、Webブラウジングやメール送受信を行うことができる。そして、携帯電話機23、PDA24は、アンサーバックを要求するユーザの所定の操作に基づいて、上記Webブラウジングやメール送信によって、データ通信ネットワークに接続されたサーバに、あらかじめ登録したIDと共にアンサーバック要求の旨のデータを送信する。サーバは、このデータの受信に基づいて、当該IDに関連づけられた無線装置にアンサーバック要求信号が無線送信されるよう、データを出力する。これによって、最寄りの無線通信の基地局から車両1の無線装置15に対して、アンサーバック要求信号が無線送信される。
【0034】
以下、このようなアンサーバック要求信号の送信があった場合におけるアンサーバック制御のために、アンサーバック制御装置17のCPUが実行するプログラム100のフローチャートを図2に示す。このフローチャートに基づいて、アンサーバック制御装置17の作動について説明する。
【0035】
アンサーバック制御装置17のCPUは、図示しないキースイッチからの信号線を介して受ける信号に基づき、キースイッチがオフ位置になっていること、すなわち車両のエンジンが停止していること検出すると、このプログラム100の実行を繰り返し実行する。そしてその実行において、まずステップ110で、カーナビゲーション装置14から出力された位置情報を取得する。
【0036】
続いてステップ120で、現在位置における日の出時刻、日の入り時刻(すなわち日の出日の入り時刻)を特定する。具体的には、記憶装置16から日の出日の入り時刻データベースを読み出し、ステップ110で取得した現在位置に最も近い位置を有するエントリ中の日の出時刻、日の入り時刻を、現在位置における日の出時刻、日の入り時刻であるとしてRAMに記憶させる。なお、このとき、現在位置とエントリ中の位置とにずれがある場合、そのエントリ中の日の出時刻、日の入り時刻を、他のエントリのデータを用いて(例えば線形補完で)補正し、その補正の結果の値を、現在位置における日の出時刻、日の入り時刻であるとしてもよい。
【0037】
続いてステップ130で、アンサーバック要求があるまで待ち、アンサーバック要求があると、続いてステップ140を実行する。アンサーバック要求があるとは、無線装置15からアンサーバック信号に該当するデータを受けることをいう。
【0038】
ステップ140では、現在日が出ているか日が落ちているかの判定、すなわち昼夜の検出を行う。具体的には、ステップ110で取得した現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻とを比較し、現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき、現在日が出ていると判定し、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、現在日が落ちていると判定する。なお、例えば日の出時刻が午前6時、日の入り時刻が午後6時である場合、日の出後日の入り前の時刻とは、正午等、午前6時〜午後6時までの時間をいい、日の入り後日の出前の時刻とは、午後11時等、午前6時〜午後6時までの時間をいう。
【0039】
日が落ちていると判定する場合、続いてステップ150で、発光装置、すなわちハザードおよびヘッドライトに対して、点滅の作動を行わせる。具体的には、ヘッドライトECU11およびハザードECU12に、それぞれヘッドライト、ハザードの点滅を行わせるための制御信号を出力する。なおこのとき、ホーンECU13には、ホーン吹鳴のための制御信号を出力しない。これによって、発光装置および吹鳴装置のうち、発光装置だけが作動する。
【0040】
日が落ちていないと判定する場合、続いてステップ160で、ハザード、ヘッドライトに点滅の作動を行わせ、同時に、ホーン等の吹鳴装置を吹鳴させる。具体的には、ヘッドライトECU11およびハザードECU12に、それぞれヘッドライト、ハザードの点滅制御を行わせるための制御信号を出力し、同時に、ホーンECU13に、吹鳴装置の吹鳴制御を行わせるための制御信号を出力する。これによって、発光装置および吹鳴装置のうち、発光装置だけが作動する。
【0041】
ステップ150および160の後、プログラム100の一回分の実行が終了する。
【0042】
このようなプログラム100をCPUが実行することで、アンサーバック制御装置17は、車両が停止した位置(ステップ110参照)と、その位置における日の出日の入り時刻(ステップ120参照)を特定し、アンサーバック要求信号を受けると(ステップ130参照)、現在時刻が自車両の位置における日の出後日の入り前であれば、アンサーバック制御によって音および光を発生させ(ステップ160参照)、現在時刻が自車両の位置における日の入り後日の出前であれば、アンサーバック制御によって光と音のうち光のみを発生させる(ステップ150参照)。したがって、アンサーバック制御装置17は、現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較という新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図3に、本実施形態の車両1が備える構成要素を示す。この図に示す通り、本実施形態の車両1は、第1実施形態が有する構成要素であるヘッドライトECU11、ハザードECU12、ホーンECU13、カーナビゲーション装置14、無線装置15、記憶装置16、およびアンサーバック制御装置17に加え、時計18および照度センサ19を有している。以下、本実施形態が第1実施形態と異なる部分について説明する。
【0043】
時計18は、車両内の主電源のオン・オフにかかわらず常時作動しており、アンサーバック制御装置17からの要求に応じて(または自発的に)現在時刻情報をアンサーバック制御装置17に出力するようになっている。なお、この時計18は、無線装置15に内蔵され、基地局から無線受信した時刻情報に基づいて、自らの計測時刻を繰り返し修正するようになっていてもよい。
【0044】
照度センサ19は、車両の外部の明るさ(例えば照度)を検出し、その検出結果をアンサーバック制御装置17に出力するセンサであり、例えば車室内のフロントガラス付近に取り付けられる。
【0045】
また、本実施形態においては記憶装置16に代えて、カーナビゲーション装置14の不揮発性記憶媒体(例えばハードディスクドライブ)が、日の出日の入り時刻データベースを有している。そしてアンサーバック制御装置17は、その作動中、その日の出日の入り時刻データベースを参照することで、現在位置に最も近い位置を有するエントリ中の日の出時刻、日の入り時刻を、現在位置における日の出時刻、日の入り時刻として特定し、現在位置およびその特定した日の出日の入り時刻を繰り返し出力するようになっている。なお、この特定の際、現在位置とエントリ中の位置とにずれがある場合、そのエントリ中の日の出時刻、日の入り時刻を、他のエントリのデータを用いて(例えば線形補完で)補正し、その補正の結果の値を、現在位置における日の出時刻、日の入り時刻であるとしてもよい。またカーナビゲーション装置14への電力供給のオン・オフは、アンサーバック制御装置17が制御できるようになっている。
【0046】
またアンサーバック制御装置17のCPUは、図2に示したプログラム100に代えて、図4に示すプログラム200を繰り返し実行するようになっている。このプログラム200の実行において、アンサーバック制御装置17のCPUは、まずステップ205で、ACCがオンからオフになったか否かを、図示しないイグニッション線からの信号に基づいて判定し、オフになった場合続いてステップ210を実行し、オフになっていない場合、再度ステップ205を実行する。
【0047】
続いてステップ210で、カーナビゲーション装置14から出力された位置情報を取得し、それをアンサーバック制御装置17のRAMまたは記憶装置16に記録する。続いてステップ220で、現在位置における日の出日の入り時刻を特定して記録する。具体的には、カーナビゲーション装置14から出力された日の出日の入り時刻を取得し、それをアンサーバック制御装置17のRAMまたは記憶装置16に記録する。続いてステップ225では、カーナビゲーション装置14への電力供給を停止させる。
【0048】
続いてステップ230で、無線装置15がアンサーバック要求信号を受信するまで待ち、アンサーバック要求があると、続いてステップ240を実行する。なお、アンサーバック要求信号は、電子メール、インターネット等の広域ネットワークにおける電子メール以外の通信、電話着信等によって受信するようになっている。
【0049】
ステップ240では、現在日が出ているか日が落ちているかの判定、すなわち昼夜の検出を、第1実施形態のステップ140と同じ方法で行う。日が落ちていないと判定する場合、すなわち現在時刻(図中では要求時刻と記す)が日の出時刻以降日の入り時刻前である場合、続いてステップ245を実行し、日が落ちていると判定する場合、すなわち現在時刻が日の入り時刻以降日の出時刻前である場合、続いてステップ250を実行する。
【0050】
ステップ245では、車両外が基準以上の明るさか否かを、照度センサ19からの検出信号に基づく照度が基準明るさ以上であるか否かで判定する。基準明るさは、あらかじめ記憶された一定値であってもよいし、各種条件やユーザ設定に基づいて変動する値であってもよいし、一定の範囲内でランダムに決まる値であってもよい。車両外が基準以上の明るさに満たなければ続いてステップ260を実行し、基準以上の明るさであれば続いてステップ265を実行する。
【0051】
ステップ250では、発光装置、すなわちハザードおよびヘッドライトに対して、点滅の作動を行わせる。ステップ260では、ハザード、ヘッドライトに点滅の作動を行わせ、同時に、ホーン等の吹鳴装置を吹鳴させる。ステップ265では、ホーン等の吹鳴装置を吹鳴させる。
【0052】
ステップ250、260、265に続いては、ステップ270で、ACCがオフからオンに変化したか否かを判定し、オフのままなら再度ステップ230を実行し、オンになっていればプログラム200の1回分の実行を終了する。
【0053】
このようなプログラム200をCPUが実行することで、アンサーバック制御装置17は、車両の主電源オフ直後に(ステップ205参照)、自車両が停止した位置(ステップ210参照)と、その位置における日の出日の入り時刻(ステップ220参照)をカーナビゲーション装置14から取得し、その取得したデータを記憶媒体に記録し、その後カーナビゲーション装置14の作動を止める(ステップ225参照)。そして、その後主電源が再びオンとなるまでの間は(ステップ270参照)、アンサーバック要求信号を受けると(ステップ230参照)、現在時刻が、その記録した主電源オフ時における自車両の位置における日の入り後日の出前であれば(ステップ240参照)、アンサーバック制御によって光と音のうち光のみを発生させる(ステップ250参照)。また、現在時刻が、その記録した主電源オフ時における自車両の位置における日の出後日の入り前であれば(ステップ240参照)、車両外が基準以上に明るければ(ステップ245参照)、アンサーバック制御によって光と音のうち音のみを発生させ(ステップ265参照)、基準より暗ければ、アンサーバック制御によって光と音の両方を発生させる(ステップ260参照)。
【0054】
したがって、アンサーバック制御装置17は、現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較という新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替えることができる。
【0055】
また、アンサーバック制御装置17は、車両の主電源の停止時に記録された位置情報に基づいて、現在時刻と比較する比較対象の日の出日の入り時刻の特定を行う。またアンサーバック制御装置17は、現在時刻はカーナビゲーション装置14以外の時計18から取得する。したがって、主電源オフ時にカーナビゲーション装置14が作動を停止しても、アンサーバック制御装置17は、現在位置情報および現在時刻情報を用いた作動を行うことができる。そして、カーナビゲーション装置14の作動がACCオフ時には停止していることにより、カーナビゲーション装置14の消費電力が節約される。
【0056】
また、アンサーバック制御装置17は、暗い地下駐車場内に車両がある等、昼間であっても明るさが足りない場合には、ヘッドライトECU11およびハザードECU12を作動させるので、車両を見つけることがより容易となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図5に、本実施形態の車両1が備える構成要素および外部との通信形態を示す。本実施形態における車両1の構成が、第2実施形態の車両1と異なるのは、時計18を有していないことである。
【0057】
また、本実施形態においては、アンサーバック要求信号は、携帯電話機23によって発信され、基地局40、インターネット等の広域ネットワーク41を介して情報センタ50によって受信され、さらに情報センタ50によって広域ネットワーク41および基地局40を介して無線装置15に送信される。さらに、本実施形態においては、図6に示す通り、携帯電話機23から送信されるアンサーバック要求信号に、時刻情報が含まれ、その時刻情報を含むアンサーバック信号は情報センタ50を経由して車両側、すなわちアンサーバック制御装置17に渡される。
【0058】
図7に、この情報センタ50の構成を示す。この図に示す通り、情報センタ50は、ネットワークインターフェース(図中ではネットワークI/Fと記す)51、RAM52、ROM53、HDD54、CPU55等を有している。
【0059】
ネットワークインターフェース51は、CPU55から受けたデータを、広域ネットワーク41の通信プロトコル(例えばTCP/IP)に適合するように加工し、この加工したデータを広域ネットワーク41に出力する。また、ネットワークインターフェース51は、携帯電話機23等から送信されたデータを、広域ネットワーク41を介して受信し、それをCPU55が認識できる形式に変換してCPU55に出力する。
【0060】
CPU55は、ROM53やHDD54に記憶されたプログラムを読み出して実行し、その実行するプログラムの内容およびネットワークインターフェース51から受けたデータ等に基づいた作動を行う。そしてこの作動中、必要に応じてRAM52、ROM53、HDD54に対してデータの書き込みおよび読み出しの制御を行い、ネットワークインターフェース51に送信のためのデータを出力する。
【0061】
また、携帯電話機23は、図示しない無線通信回路、操作ボタン群、表示装置、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の周知の構成を有している。そして本実施形態の携帯電話機23のCPUは、ROMまたはフラッシュメモリに記憶された、図8に示す携帯電話機用プログラム300を、他の処理と並列的に、繰り返し実行するようになっている。そして携帯電話機23のCPUは、この携帯電話機用プログラム300の1回の実行において、まずステップ310で、操作ボタン群に対してアンサーバック要求信号送信のための所定の操作があるまで待ち、当該操作があると、続いてステップ320で、アンサーバック要求信号を生成する。このアンサーバック要求信号は、それがアンサーバック要求信号である旨を示す所定の符号(以下アンサーバック指示子という)と、そのアンサーバック要求信号の最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)を示す識別コード(以下、最終宛先コードという)等から成る。続いてステップ330では、この生成したアンサーバック要求信号中に、現在時刻情報を含め、さらにステップ340で、現在時刻情報が含まれたアンサーバック要求信号を、無線通信回路を用いて、基地局40および広域ネットワーク41を介して、情報センタ50に送信する。
【0062】
また、上述した情報センタ50のCPU55は、ROM53またはHDD54に記録された、図9に示す情報センタ用プログラム400を繰り返し実行するようになっている。そしてCPU55は、この情報センタ用プログラム400の1回の実行において、まずステップ410で、広域ネットワーク41およびネットワークインターフェース51を介してアンサーバック要求信号を受信するまで待つ。なお、受信したデータがアンサーバック要求信号であるか否かは、そのデータ中に所定のアンサーバック指示子が含まれているか否かで判定する。受信すると続いてステップ420で、当該アンサーバック要求信号中の最終宛先コードに基づいて、そのアンサーバック要求信号の最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)を特定し、さらにその特定した対象へのアンサーバック要求信号の送付方法(例えば特定のメールアドレス、特定のモバイルIPアドレス、特定の電話番号等)を、あらかじめHDD54内に記録されたデータベースに基づいて特定する。そしてステップ530で、その特定した方法で、最終的な宛先に対して、当該アンサーバック要求信号を送信する。
【0063】
また、アンサーバック制御装置17のCPUは、図4のプログラム200の実行において、ステップ240で日の出日の入り時刻と比較する時刻を、ステップ230で受信したアンサーバック要求信号に含まれる時刻情報とする。
【0064】
このようになっているので、携帯電話機23が、操作装置に対するユーザの所定の操作を受け付けたことに基づいて、アンサーバック制御装置17を最終的な宛先とする、現在時刻情報を含むアンサーバック要求信号を無線送信し、情報センタ50が、そのアンサーバック要求信号を最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)に送信し、そのような時刻情報を含むアンサーバック要求信号を受信したアンサーバック制御装置17は、その時刻情報を、日の出日の入り時刻と比較する対象とする。このようになっていることで、アンサーバック制御装置17は、車両内で現在時刻情報を取得する必要がなくなる。
【0065】
なお、携帯電話機23は、現在時刻情報を含めたアンサーバック要求信号を、広域ネットワーク41を介したピアツーピア通信によって、アンサーバック制御装置17に直接送信するようになっていてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態の、第3実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態においては、アンサーバック制御装置17がアンサーバック要求信号に含まれる時刻情報と、日の出日の入り時刻とを比較するようになっているのは、第3実施形態と同じである。しかし、図10のシーケンス図に示すように、本実施形態においては、携帯電話機23は時刻情報を含まないアンサーバック要求信号を50に送信し、情報センタ50は、受信したアンサーバック要求信号に現在時刻情報を付加し、その時刻情報が付加されたアンサーバック要求信号を、最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)宛に送信するようになっている。
【0066】
このような作動のために、本実施形態の携帯電話機23のCPUは、図8に示した携帯電話機用プログラム300の実行において、ステップ330を省略し、ステップ320に続いてステップ340を実行するようになっている。
【0067】
また、情報センタ50のCPU55は、図11に示すような情報センタ用プログラム500を、図9に示した情報センタ用プログラム400に代えて繰り返し実行するようになっている。そしてCPU55は、この情報センタ用プログラム500の実行において、ステップ510および520では、それぞれ情報センタ用プログラム400のステップ410および420と同等の処理を行い、ステップ525では、ステップ510で受信したアンサーバック要求信号に、現在時刻の情報を付加する。そしてステップ530では、その現在時刻情報が付加されたアンサーバック要求信号を、ステップ520で特定した最終的な宛先の車両(アンサーバック制御装置17)に送信し、その後情報センタ用プログラム500の1回分の実行を終了する。
【0068】
このようになっているので、携帯電話機23が、操作装置に対するユーザの所定の操作を受け付けたことに基づいて、アンサーバック制御装置17を最終的な宛先とする、現在時刻情報を含まないアンサーバック要求信号を無線送信し、情報センタ50が、そのアンサーバック要求信号に現在時刻情報を含めて最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)に送信し、そのような時刻情報を含むアンサーバック要求信号を受信したアンサーバック制御装置17は、その時刻情報を、日の出日の入り時刻と比較する対象とする。このようになっていることで、アンサーバック制御装置17は、車両内で時刻情報を取得する必要がなくなる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態の、第4実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態においては、携帯電話機23の作動は、第4実施形態と同様である。また、本実施形態のアンサーバック制御装置17は、プログラム200を実行せず、無線装置15を介して発光要求信号を受けると、ヘッドライトECU11およびハザードECU12を制御することで、ヘッドライトおよびハザードランプを点滅させるようになっており、また、無線装置15を介して吹鳴要求信号を受けると、ホーンECU13を制御することで、ホーンを吹鳴させるようになっている。また、本実施形態のアンサーバック制御装置17は、広域ネットワーク41、基地局40を介して情報センタ50から現在位置情報の要求信号を受信すると、自車両の現在の測定位置、または第2実施形態において取得する最新の主電源停止時における自車両の位置を、情報センタ50宛に返送するようになっている。
【0069】
また、本実施形態の情報センタ50は、携帯電話機23からアンサーバック要求信号を受けると、そのアンサーバック要求信号に基づいて、発光要求信号および吹鳴要求信号のうちから少なくとも1つを選択し、その選択した要求信号をアンサーバック制御装置17宛に送信するようになっている。
【0070】
このような作動を実現するため、本実施形態の情報センタ50のHDD54には、日の出日の入り時刻データベースが記録されている。また、CPU55は、ROM53またはHDD54に記録された、図13に示す情報センタ用プログラム600を、情報センタ用プログラム500に代えて繰り返し実行するようになっている。
【0071】
そしてCPU55は、この情報センタ用プログラム600の実行において、ステップ610および620では、それぞれ情報センタ用プログラム500のステップ510および520と同等の処理を行う。
【0072】
続いてステップ625では、ステップ620で特定した最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)の、現在位置情報を取得する。このために、CPU55は、ネットワークインターフェース51を用いて、その宛先に対して現在位置情報の要求信号を送信し、それによって返ってきた位置情報を、当該宛先の現在位置情報として特定する。
【0073】
続いてステップ630では、第1実施形態におけるプログラム100のステップ120と同様の作動で、HDD54中の日の出日の入り時刻データベースに基づいて、現在位置における日の出日の入り時刻を特定する。
【0074】
続いてステップ640では、ステップ630で特定した日の出日の入り時刻と、情報センタ50内の時計の計測した現在時刻とに基づいて、現在日が出ているか日が落ちているかの判定、すなわち昼夜の検出を、第1実施形態におけるプログラム100のステップ640と同様の作動で行う。
【0075】
日が落ちていると判定する場合、続いてステップ650で、宛先の車両の発光装置、すなわちハザードおよびヘッドライトに対して、点滅の作動を行わせるために、発光要求信号を当該宛先に送信する。日が落ちていないと判定する場合、続いてステップ660で、宛先の車両のハザード、ヘッドライトに点滅の作動を行わせ、同時に、宛先の車両のホーン等の吹鳴装置を吹鳴させるために、発光要求信号および吹鳴要求信号を当該宛先に送信する。ステップ650および660の後、プログラム600の一回分の実行が終了する。
【0076】
このようなプログラム情報センタ用プログラム600をCPU55が実行することで、情報センタ50は、携帯電話機23からアンサーバック要求信号を受信すると(ステップ610参照)、そのアンサーバック要求信号の最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)から、当該宛先の位置情報を受信し(ステップ620、625参照)、その位置における日の出日の入り時刻を特定し(ステップ630参照)、現在時刻が自車両の位置における日の出後日の入り前であれば(ステップ640参照)、アンサーバック制御装置17に発光要求信号および吹鳴要求信号を送信し(ステップ660参照)、現在時刻が自車両の位置における日の入り後日の出前であれば(ステップ640参照)、アンサーバック制御装置17に発光要求信号のみを送信する(ステップ650参照)。したがって、携帯電話機23がアンサーバック要求信号を送信すると、そのアンサーバック要求信号の最終的な宛先のアンサーバック制御装置17は、日の出ている間は発光装置および吹鳴装置を作動させ、日の出ていない夜間は発光装置のみを作動させる。
【0077】
したがって、情報センタ50は、車両の位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較という新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバック制御装置17のアンサーバックの方法を切り替えることができる。
【0078】
なお、本実施形態においては、携帯電話機23がアンサーバック要求信号に現在時刻情報を含め、情報センタ50が、ステップ640において、受信したアンサーバック要求信号に含まれた現在時刻を、日の出日の入り時刻と比較するようになっていてもよい。
【0079】
ここで、上述の各実施形態と、特許請求の範囲の用語との対応関係についてまとめる。上記の実施形態において、カーナビゲーション装置14が位置検出手段に相当する。また、第1実施形態においては、アンサーバック制御装置17のCPUが、プログラム100のステップ130〜160を実行することで、制御手段として機能し、ステップ110を実行することで、位置取得手段として機能し、ステップ120を実行することで、特定手段として機能する。
【0080】
また、第2、第3、および第4実施形態においては、アンサーバック制御装置17のCPUが、プログラム200のステップ230〜265を実行することで、制御手段として機能し、ステップ210を実行することで、位置情報取得手段として機能し、ステップ220を実行することで特定手段として機能する。
【0081】
また、第3、第4および第5実施形態において、携帯電話機23のCPUが、携帯電話機用プログラム300のステップ310を実行することで、操作受付手段として機能し、ステップ320〜340を実行することで、無線送信手段として機能する。
【0082】
また、第4および第5実施形態において、情報センタ50が通信装置に相当し、第5実施形態において、アンサーバック制御装置17が車載制御装置に相当する。また、第4実施形態において、情報センタ50のCPU55が、プログラム500のステップ510を実行することで、アンサーバック要求受信手段として機能し、ステップ520〜530を実行することで、送信手段として機能する。
【0083】
また、第5実施形態において、CPU55が、情報センタ用プログラム600のステップ610を実行することで、アンサーバック要求受信手段として機能し、ステップ640〜660を実行することで、送信手段として機能し、ステップ625を実行することで、位置情報受信手段として機能し、ステップ630を実行することで特定手段として機能する。
(他の実施形態)
また、上記の実施形態においては、アンサーバック制御装置17は、プログラム100のステップ120において、日の出日の入り時刻データベースに基づいて、現在位置における日の出日の入りの時刻を特定するようになっているが、例えばこのようになっておらずともよく、アンサーバック制御装置17は、あらかじめプログラム100に組み込まれた、現在位置における日の出日の入り時刻の計算規則に基づいて、現在位置における日の出日の入り時刻を特定するようになっていてもよい。この場合プログラム100に組み込まれた計算規則が、位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に相当する。
【0084】
また、日の出日の入り時刻データベースは、地理的位置と、季節(例えば何月何日か)、その位置のその季節における日の出、日の入り時刻とのデータを有し、アンサーバック制御装置17は、現在の季節の現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較に基づいて、上述したアンサーバック制御を行うようになっていてもよい。
【0085】
また、日の出日の入り時刻データベースは、アンサーバック制御装置17のROMに記憶されていてもよい。
【0086】
また、上記の実施形態においては、現在時刻における日の出日の入りの位置と、現在時刻との比較のみに基づいて、アンサーバック制御が切り替えられているが、かならずしもこのようになっている必要はない。例えば、現在時刻における日の出日の入りの位置と現在時刻との比較に加え、他の時間的条件に基づいて、アンサーバック制御を切り替えるようになっていてもよい。例えば、日の出時刻以降であっても朝7時までは吹鳴装置を作動させないようにしてもよい。
【0087】
また、上記の実施形態における図4のステップ260においては、発光と吹鳴を同時に行わせず、発光のみ行わせるようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカーファインダ機能を実現するための、車両1が搭載する機器の構成を示す図である。
【図2】第1実施形態においてアンサーバック制御装置17のCPUが実行するプログラム100のフローチャートである。
【図3】第2実施形態における車両1の構成図である。
【図4】第2実施形態においてアンサーバック制御装置17のCPUが実行するプログラム200のフローチャートである。
【図5】第3実施形態における車両1等の構成図である。
【図6】第3実施形態における、アンサーバック要求信号の経路および時刻情報の付加タイミングを示すシーケンス図である。
【図7】情報センタ50のハードウェア構成図である。
【図8】携帯電話機23のCPUが実行するプログラム300のフローチャートである。
【図9】第3実施形態において情報センタ50のCPU55が実行するプログラム400のフローチャートである。
【図10】第4実施形態における、アンサーバック要求信号の経路および時刻情報の付加タイミングを示すシーケンス図である。
【図11】第4実施形態において情報センタ50のCPU55が実行するプログラム500のフローチャートである。
【図12】第5実施形態における、アンサーバック要求信号等の信号の経路を示すシーケンス図である。
【図13】第5実施形態において情報センタ50のCPU55が実行するプログラム600のフローチャートである。
【符号の説明】
【0089】
1…車両、11…ヘッドライトECU、12…ハザードECU、13…ホーンECU、
14…カーナビゲーション装置、15…無線装置、16…記憶装置、
17…アンサーバック制御装置、18…時計、19…照度センサ、
21…ワイヤレスキー、22…スマートキー、23…携帯電話機、24…PDA、
40…基地局、41…広域ネットワーク、50…情報センタ、
51…ネットワークインターフェース、52…RAM、53…ROM、54…HDD、
55…CPU、100、200…プログラム、300…携帯電話機用プログラム、
400、500、600…情報センタ用プログラム。
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンサーバック要求信号を受けることに基づいて、ヘッドライト点滅、ハザード点滅、ホーン吹鳴等のアンサーバックのための制御を行うアンサーバック制御装置、携帯電話、アンサーバック制御装置宛にアンサーバック要求信号を送信する通信装置、および車載制御装置に信号を送信する通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
広大な駐車場に車両を停めた際に、何処に停めたか分からなくなることが往々にしてある。このような場合に対処する手段として、ユーザが、ワイヤレスキー,スマートキー、携帯電話機等の携帯用無線送信装置を操作することで、車両に搭載された無線受信装置にアンサーバック要求信号が無線送信され、その無線受信装置が、ヘッドライト点滅、ハザード点滅、ホーン吹鳴等のアンサーバックのための制御を行うという、カーファインダ機能と呼ばれる技術が知られている。ユーザは、車両からこのようなアンサーバックを受けることで、車両の位置を知ることができる。このような無線受信装置を、以下アンサーバック制御装置と呼ぶ。
【0003】
また、特許文献1には、夜遅い場合は、ホーンなどの音を発生させることが周辺への迷惑につながるという観点から、ワイヤレスキーによる施錠、開錠のアンサーバックとして、夜には音によるアンサーバックをキャンセルする技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−4676号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような、夜には音によるアンサーバックをキャンセルするという技術を、カーファインダ機能に応用することは不可能ではない。しかし、この技術は、具体的には、周囲の明るさをセンサによって検出し、それに基づいて夜であるかを判定しているにすぎない。したがって、この技術では、深夜の駐車場が照明などで明るい場合は、音によるアンサーバックがキャンセルされない可能性がある。このような場合に音によるアンサーバックが行われれば、騒音によって周囲に迷惑が及ぶ可能性がある。
【0005】
本発明は上記点に鑑み、アンサーバック要求信号を受けることに基づいて行う、音や光等によるアンサーバックのための制御において、位置や新規な方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替えることができるような技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、アンサーバック要求信号を無線受信する無線装置と、前記無線装置が前記アンサーバック要求信号を受けたことに基づいて、車両の外部に聞こえるよう音を鳴らす吹鳴装置および車両の外部に光を発する発光装置のうち少なくとも一方を作動させるアンサーバック制御を行う制御手段と、自車両の現在位置を検出する位置検出手段から、その現在位置の情報を取得する位置情報取得手段と、位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報取得手段が情報として取得した現在位置における日の出日の入り時刻を特定する特定手段と、を備え、前記制御手段は、前記特定手段が特定した現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較に基づいて、現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき、前記アンサーバック制御において、前記吹鳴装置を作動させ、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記アンサーバック制御において、前記吹鳴装置および前記発光装置のうち、前記発光装置のみを作動させることを特徴とするアンサーバック制御装置である。
【0007】
このようになっているので、本発明のアンサーバック制御装置は、アンサーバック要求信号を受けると、現在時刻が自車両の位置における日の出後日の入り前であれば、アンサーバック制御によって音を発生させ、現在時刻が自車両の位置における日の入り後日の出前であれば、アンサーバック制御によって光を発生させる。したがって、アンサーバック制御装置は、現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較という新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替えることができる。
【0008】
なお、「現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき…前記吹鳴装置を作動させ」とは、現在が日の出後日の入り前の時刻であるときは、前記吹鳴装置を作動させる「場合がある」ということを意味する概念である。従って、この概念は、現在が日の出後日の入り前の時刻であるときは「常に」、前記吹鳴装置を作動させる場合、および、現在が日の出後日の入り前の時刻であり、かつ他の時刻的条件を満たす場合にのみ前記吹鳴装置を作動させる場合の両方を含む概念である。また同様に、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、…前記吹鳴装置を作動させない」とは、現在が日の入り後日の出前の時刻であるときは、前記吹鳴装置を作動さない「場合がある」ということを意味する概念である。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアンサーバック制御装置において、前記位置情報取得手段は、自車両の主電源の停止時に、前記位置検出手段から現在位置の情報を取得して記憶媒体に記録し、前記特定手段は、位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報取得手段が前記記憶媒体に記録した前記主電源の停止時の位置における日の出日の入り時刻を特定することを特徴とする。
【0010】
このように、アンサーバック制御装置は、車両の主電源の停止時に記録された位置情報に基づいて、比較対象の日の出日の入り時刻の特定を行うので、車両の主電源の停止時に位置検出手段を常時作動させる必要がなくなる。なお、主電源の停止とは、IGオフ、ACCオフ等がある。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のアンサーバック制御装置において、車両の外部の明るさを検出する照度センサを備え、前記制御手段は、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記照度センサの検出した明るさが基準明るさに満たないことに基づいて、前記アンサーバック制御において、前記発光装置を作動させることを特徴とする。
【0012】
このようになっていることにより、暗い地下駐車場内に車両がある等、昼間であっても明るさが足りない場合には、発光装置を作動させるので、車両を見つけることがより容易となる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のアンサーバック制御装置において、前記無線装置は、時刻情報を含むアンサーバック要求信号を無線受信し、前記制御手段が、前記特定手段が特定した前記日の出日の入り時刻と比較する現在時刻は、前記無線受信装置が受信した前記アンサーバック要求信号に含まれる前記時刻情報であることを特徴とする。
【0014】
このようにすることで、アンサーバック制御装置は、車両内で現在時刻情報を取得する必要がなくなる。
【0015】
また、請求項5に記載の発明は、操作装置に対するユーザの所定の操作を受け付ける操作受付手段と、前記操作受付手段が前記所定の操作を受け付けたことに基づいて、請求項4に記載のアンサーバック制御装置を宛先とする、現在時刻情報を含むアンサーバック要求信号を、無線送信する無線送信手段と、を備えた携帯電話機である。
【0016】
このように、携帯電話機を用いてアンサーバック要求信号を送信するときに、その携帯電話機の計測する時刻情報を、そのアンサーバック要求信号に含めるようになっていてもよい。なお、ここでいう携帯電話機は、PHSをも含む概念である。
【0017】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のアンサーバック制御装置を宛先とするアンサーバック要求信号を受信するアンサーバック要求受信手段と、前記アンサーバック要求受信手段が受信したアンサーバック要求信号に、現在時刻情報を付加し、その付加した結果のアンサーバック要求信号を、前記アンサーバック制御装置を宛先として送信する送信手段と、を備えた通信装置である。
【0018】
このように、通信装置がアンサーバック要求信号を中継するときは、その通信装置が時刻情報をアンサーバック要求信号に含めるようになっていてもよい。
【0019】
また、請求項7に記載の発明は、無線受信した信号に基づいて自車両の外部に聞こえるよう音を鳴らす吹鳴装置および自車両の外部に光を発する発光装置を作動させる車載制御装置を対象とする、アンサーバック要求信号を受信するアンサーバック要求受信手段と、前記アンサーバック要求受信手段が前記アンサーバック要求信号を受信したことに基づいて、前記車載制御装置に前記吹鳴装置および前記発光装置のうち少なくとも一方を作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信する送信手段と、前記車載制御装置の位置情報を受信する位置情報受信手段と、位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報受信手段が情報として受信した前記車載制御装置の位置における日の出日の入り時刻を特定する特定手段と、を備え、前記送信手段は、前記特定手段が特定した前記日の出日の入り時刻と現在時刻との比較に基づいて、現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき、前記吹鳴装置を作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信し、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記吹鳴装置および前記発光装置のうち、前記発光装置のみを作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信することを特徴とする通信装置である。
【0020】
このようになっているので、本発明の通信装置は、アンサーバック要求信号を受けると、現在時刻が自車両の位置における日の出後日の入り前であれば、車両制御装置に対して音を発生させるよう信号を送信し、現在時刻が自車両の位置における日の入り後日の出前であれば、車両制御装置に対して光を発生させるよう信号を送信する。したがって、通信装置は、車両の位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較という新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係るカーファインダ機能を実現するための、車両1が搭載する機器の構成を示す。車両1は、ヘッドライトECU11、ハザードECU12、ホーンECU13、カーナビゲーション装置14、無線装置15、記憶装置16、およびアンサーバック制御装置17を有している。
【0022】
ヘッドライトECU11は、ユーザの操作やアンサーバック制御装置17からの制御信号に基づいて、図示しない車両のヘッドライトの点灯、消灯、点滅を制御する装置である。
【0023】
ハザードECU12は、ユーザの操作やアンサーバック制御装置17からの制御信号に基づいて、図示しない車両のハザードの点滅、消灯を制御する装置である。
【0024】
ホーンECU13は、ユーザの操作やアンサーバック制御装置17からの制御信号に基づいて、図示しない車両のホーンの吹鳴を制御する装置である。なお、このホーンECU13が制御するのは、予め車両に取り付けられたホーンであってもよいし、ブザー等、カーファインダ機能専用に設けられた車外に聞こえるよう音を鳴らす吹鳴装置であってもよい。
【0025】
カーナビゲーション装置14は、図示しないGPS受信器、ジャイロセンサ、車速センサ等を用いて自車両の現在位置を算出し、自車両の現在位置を地図上に重ねてディスプレイ(図示せず)に表示する装置である。また、このカーナビゲーション装置14は、算出した現在位置の情報(具体的には、現在位置の緯度、経度の情報)をアンサーバック制御装置17に出力するようになっている。
【0026】
無線装置15は、図示しないアンテナが受信した電波信号に対し、無線通信の所定の規格に基づいた増幅、周波数変換、復調、A/D変換等の処理を施し、その結果のデータをアンサーバック制御装置17に出力する装置である。
【0027】
記憶装置16は、ハードディスクドライブ、ROM、フラッシュメモリ、バッテリから電力供給を受けるバックアップRAM等、データを長期間保持できる記憶媒体を有し、アンサーバック制御装置17からの制御に基づいてその記憶媒体中のデータをアンサーバック制御装置17に出力する。なお、記憶媒体中に含まれるデータとしては、日の出日の入り時刻データベースがある。
【0028】
日の出日の入り時刻データベースは、各地理的位置と、その位置における日の出、日の入り時刻との対応関係を示すデータである。具体的には、日の出日の入り時刻データベースは、複数のエントリを有し、各エントリは、緯度、経度、その緯度および経度の位置における日の出時刻、その緯度および経度の位置における日の入り時刻、の4つの情報項目を有している。
【0029】
アンサーバック制御装置17は、図示しないROM,RAM、CPUを備えたマイコンであり、このCPUがこのROMからプログラムを読み出し、RAMを作業用領域として用いて実行することで、そのプログラムに規定された作動を実現する。そして、その作動において、カーナビゲーション装置14および無線装置15からデータを受信し、また、必要に応じて、ヘッドライトECU11、ハザードECU12、ホーンECU13に制御信号を出力し、記憶装置16から日の出日の入り時刻データベースを読み出す。アンサーバック制御装置17の具体的な作動については後述する。
【0030】
本実施形態においては、ユーザの操作に起因して、このような構成の車両1に向けて、無線による所定のアンサーバック要求信号が送信される。このとき、ユーザが操作する装置は、図1に示すようなワイヤレスキー21、スマートキー22、携帯電話機23、PDA24等の、携帯無線送信装置である。
【0031】
ワイヤレスキー21は、施錠・開錠ボタンおよびアンサーバック要求ボタンを有し、施錠スイッチまたは開錠スイッチがユーザによって押されることで、車両にドアロック・アンロック要求信号を無線送信する装置である。また、スマートキー22は、それを携帯するユーザが車両1に近づくことで、ユーザから開錠操作を受け付けることなく、自動的に車両側と通信し、その通信によって、車両のドアを開錠させる。
【0032】
これらワイヤレスキー21およびスマートキー22は、アンサーバック要求ボタンを有し、アンサーバック要求ボタンがユーザによって押されることで、上記アンサーバック要求信号を車両1に無線送信する。
【0033】
携帯電話機(PHSも含む)23、PDA24は、ユーザの操作に基づいてインターネット等のデータ通信ネットワークに接続し、Webブラウジングやメール送受信を行うことができる。そして、携帯電話機23、PDA24は、アンサーバックを要求するユーザの所定の操作に基づいて、上記Webブラウジングやメール送信によって、データ通信ネットワークに接続されたサーバに、あらかじめ登録したIDと共にアンサーバック要求の旨のデータを送信する。サーバは、このデータの受信に基づいて、当該IDに関連づけられた無線装置にアンサーバック要求信号が無線送信されるよう、データを出力する。これによって、最寄りの無線通信の基地局から車両1の無線装置15に対して、アンサーバック要求信号が無線送信される。
【0034】
以下、このようなアンサーバック要求信号の送信があった場合におけるアンサーバック制御のために、アンサーバック制御装置17のCPUが実行するプログラム100のフローチャートを図2に示す。このフローチャートに基づいて、アンサーバック制御装置17の作動について説明する。
【0035】
アンサーバック制御装置17のCPUは、図示しないキースイッチからの信号線を介して受ける信号に基づき、キースイッチがオフ位置になっていること、すなわち車両のエンジンが停止していること検出すると、このプログラム100の実行を繰り返し実行する。そしてその実行において、まずステップ110で、カーナビゲーション装置14から出力された位置情報を取得する。
【0036】
続いてステップ120で、現在位置における日の出時刻、日の入り時刻(すなわち日の出日の入り時刻)を特定する。具体的には、記憶装置16から日の出日の入り時刻データベースを読み出し、ステップ110で取得した現在位置に最も近い位置を有するエントリ中の日の出時刻、日の入り時刻を、現在位置における日の出時刻、日の入り時刻であるとしてRAMに記憶させる。なお、このとき、現在位置とエントリ中の位置とにずれがある場合、そのエントリ中の日の出時刻、日の入り時刻を、他のエントリのデータを用いて(例えば線形補完で)補正し、その補正の結果の値を、現在位置における日の出時刻、日の入り時刻であるとしてもよい。
【0037】
続いてステップ130で、アンサーバック要求があるまで待ち、アンサーバック要求があると、続いてステップ140を実行する。アンサーバック要求があるとは、無線装置15からアンサーバック信号に該当するデータを受けることをいう。
【0038】
ステップ140では、現在日が出ているか日が落ちているかの判定、すなわち昼夜の検出を行う。具体的には、ステップ110で取得した現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻とを比較し、現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき、現在日が出ていると判定し、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、現在日が落ちていると判定する。なお、例えば日の出時刻が午前6時、日の入り時刻が午後6時である場合、日の出後日の入り前の時刻とは、正午等、午前6時〜午後6時までの時間をいい、日の入り後日の出前の時刻とは、午後11時等、午前6時〜午後6時までの時間をいう。
【0039】
日が落ちていると判定する場合、続いてステップ150で、発光装置、すなわちハザードおよびヘッドライトに対して、点滅の作動を行わせる。具体的には、ヘッドライトECU11およびハザードECU12に、それぞれヘッドライト、ハザードの点滅を行わせるための制御信号を出力する。なおこのとき、ホーンECU13には、ホーン吹鳴のための制御信号を出力しない。これによって、発光装置および吹鳴装置のうち、発光装置だけが作動する。
【0040】
日が落ちていないと判定する場合、続いてステップ160で、ハザード、ヘッドライトに点滅の作動を行わせ、同時に、ホーン等の吹鳴装置を吹鳴させる。具体的には、ヘッドライトECU11およびハザードECU12に、それぞれヘッドライト、ハザードの点滅制御を行わせるための制御信号を出力し、同時に、ホーンECU13に、吹鳴装置の吹鳴制御を行わせるための制御信号を出力する。これによって、発光装置および吹鳴装置のうち、発光装置だけが作動する。
【0041】
ステップ150および160の後、プログラム100の一回分の実行が終了する。
【0042】
このようなプログラム100をCPUが実行することで、アンサーバック制御装置17は、車両が停止した位置(ステップ110参照)と、その位置における日の出日の入り時刻(ステップ120参照)を特定し、アンサーバック要求信号を受けると(ステップ130参照)、現在時刻が自車両の位置における日の出後日の入り前であれば、アンサーバック制御によって音および光を発生させ(ステップ160参照)、現在時刻が自車両の位置における日の入り後日の出前であれば、アンサーバック制御によって光と音のうち光のみを発生させる(ステップ150参照)。したがって、アンサーバック制御装置17は、現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較という新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図3に、本実施形態の車両1が備える構成要素を示す。この図に示す通り、本実施形態の車両1は、第1実施形態が有する構成要素であるヘッドライトECU11、ハザードECU12、ホーンECU13、カーナビゲーション装置14、無線装置15、記憶装置16、およびアンサーバック制御装置17に加え、時計18および照度センサ19を有している。以下、本実施形態が第1実施形態と異なる部分について説明する。
【0043】
時計18は、車両内の主電源のオン・オフにかかわらず常時作動しており、アンサーバック制御装置17からの要求に応じて(または自発的に)現在時刻情報をアンサーバック制御装置17に出力するようになっている。なお、この時計18は、無線装置15に内蔵され、基地局から無線受信した時刻情報に基づいて、自らの計測時刻を繰り返し修正するようになっていてもよい。
【0044】
照度センサ19は、車両の外部の明るさ(例えば照度)を検出し、その検出結果をアンサーバック制御装置17に出力するセンサであり、例えば車室内のフロントガラス付近に取り付けられる。
【0045】
また、本実施形態においては記憶装置16に代えて、カーナビゲーション装置14の不揮発性記憶媒体(例えばハードディスクドライブ)が、日の出日の入り時刻データベースを有している。そしてアンサーバック制御装置17は、その作動中、その日の出日の入り時刻データベースを参照することで、現在位置に最も近い位置を有するエントリ中の日の出時刻、日の入り時刻を、現在位置における日の出時刻、日の入り時刻として特定し、現在位置およびその特定した日の出日の入り時刻を繰り返し出力するようになっている。なお、この特定の際、現在位置とエントリ中の位置とにずれがある場合、そのエントリ中の日の出時刻、日の入り時刻を、他のエントリのデータを用いて(例えば線形補完で)補正し、その補正の結果の値を、現在位置における日の出時刻、日の入り時刻であるとしてもよい。またカーナビゲーション装置14への電力供給のオン・オフは、アンサーバック制御装置17が制御できるようになっている。
【0046】
またアンサーバック制御装置17のCPUは、図2に示したプログラム100に代えて、図4に示すプログラム200を繰り返し実行するようになっている。このプログラム200の実行において、アンサーバック制御装置17のCPUは、まずステップ205で、ACCがオンからオフになったか否かを、図示しないイグニッション線からの信号に基づいて判定し、オフになった場合続いてステップ210を実行し、オフになっていない場合、再度ステップ205を実行する。
【0047】
続いてステップ210で、カーナビゲーション装置14から出力された位置情報を取得し、それをアンサーバック制御装置17のRAMまたは記憶装置16に記録する。続いてステップ220で、現在位置における日の出日の入り時刻を特定して記録する。具体的には、カーナビゲーション装置14から出力された日の出日の入り時刻を取得し、それをアンサーバック制御装置17のRAMまたは記憶装置16に記録する。続いてステップ225では、カーナビゲーション装置14への電力供給を停止させる。
【0048】
続いてステップ230で、無線装置15がアンサーバック要求信号を受信するまで待ち、アンサーバック要求があると、続いてステップ240を実行する。なお、アンサーバック要求信号は、電子メール、インターネット等の広域ネットワークにおける電子メール以外の通信、電話着信等によって受信するようになっている。
【0049】
ステップ240では、現在日が出ているか日が落ちているかの判定、すなわち昼夜の検出を、第1実施形態のステップ140と同じ方法で行う。日が落ちていないと判定する場合、すなわち現在時刻(図中では要求時刻と記す)が日の出時刻以降日の入り時刻前である場合、続いてステップ245を実行し、日が落ちていると判定する場合、すなわち現在時刻が日の入り時刻以降日の出時刻前である場合、続いてステップ250を実行する。
【0050】
ステップ245では、車両外が基準以上の明るさか否かを、照度センサ19からの検出信号に基づく照度が基準明るさ以上であるか否かで判定する。基準明るさは、あらかじめ記憶された一定値であってもよいし、各種条件やユーザ設定に基づいて変動する値であってもよいし、一定の範囲内でランダムに決まる値であってもよい。車両外が基準以上の明るさに満たなければ続いてステップ260を実行し、基準以上の明るさであれば続いてステップ265を実行する。
【0051】
ステップ250では、発光装置、すなわちハザードおよびヘッドライトに対して、点滅の作動を行わせる。ステップ260では、ハザード、ヘッドライトに点滅の作動を行わせ、同時に、ホーン等の吹鳴装置を吹鳴させる。ステップ265では、ホーン等の吹鳴装置を吹鳴させる。
【0052】
ステップ250、260、265に続いては、ステップ270で、ACCがオフからオンに変化したか否かを判定し、オフのままなら再度ステップ230を実行し、オンになっていればプログラム200の1回分の実行を終了する。
【0053】
このようなプログラム200をCPUが実行することで、アンサーバック制御装置17は、車両の主電源オフ直後に(ステップ205参照)、自車両が停止した位置(ステップ210参照)と、その位置における日の出日の入り時刻(ステップ220参照)をカーナビゲーション装置14から取得し、その取得したデータを記憶媒体に記録し、その後カーナビゲーション装置14の作動を止める(ステップ225参照)。そして、その後主電源が再びオンとなるまでの間は(ステップ270参照)、アンサーバック要求信号を受けると(ステップ230参照)、現在時刻が、その記録した主電源オフ時における自車両の位置における日の入り後日の出前であれば(ステップ240参照)、アンサーバック制御によって光と音のうち光のみを発生させる(ステップ250参照)。また、現在時刻が、その記録した主電源オフ時における自車両の位置における日の出後日の入り前であれば(ステップ240参照)、車両外が基準以上に明るければ(ステップ245参照)、アンサーバック制御によって光と音のうち音のみを発生させ(ステップ265参照)、基準より暗ければ、アンサーバック制御によって光と音の両方を発生させる(ステップ260参照)。
【0054】
したがって、アンサーバック制御装置17は、現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較という新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバックの方法を切り替えることができる。
【0055】
また、アンサーバック制御装置17は、車両の主電源の停止時に記録された位置情報に基づいて、現在時刻と比較する比較対象の日の出日の入り時刻の特定を行う。またアンサーバック制御装置17は、現在時刻はカーナビゲーション装置14以外の時計18から取得する。したがって、主電源オフ時にカーナビゲーション装置14が作動を停止しても、アンサーバック制御装置17は、現在位置情報および現在時刻情報を用いた作動を行うことができる。そして、カーナビゲーション装置14の作動がACCオフ時には停止していることにより、カーナビゲーション装置14の消費電力が節約される。
【0056】
また、アンサーバック制御装置17は、暗い地下駐車場内に車両がある等、昼間であっても明るさが足りない場合には、ヘッドライトECU11およびハザードECU12を作動させるので、車両を見つけることがより容易となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図5に、本実施形態の車両1が備える構成要素および外部との通信形態を示す。本実施形態における車両1の構成が、第2実施形態の車両1と異なるのは、時計18を有していないことである。
【0057】
また、本実施形態においては、アンサーバック要求信号は、携帯電話機23によって発信され、基地局40、インターネット等の広域ネットワーク41を介して情報センタ50によって受信され、さらに情報センタ50によって広域ネットワーク41および基地局40を介して無線装置15に送信される。さらに、本実施形態においては、図6に示す通り、携帯電話機23から送信されるアンサーバック要求信号に、時刻情報が含まれ、その時刻情報を含むアンサーバック信号は情報センタ50を経由して車両側、すなわちアンサーバック制御装置17に渡される。
【0058】
図7に、この情報センタ50の構成を示す。この図に示す通り、情報センタ50は、ネットワークインターフェース(図中ではネットワークI/Fと記す)51、RAM52、ROM53、HDD54、CPU55等を有している。
【0059】
ネットワークインターフェース51は、CPU55から受けたデータを、広域ネットワーク41の通信プロトコル(例えばTCP/IP)に適合するように加工し、この加工したデータを広域ネットワーク41に出力する。また、ネットワークインターフェース51は、携帯電話機23等から送信されたデータを、広域ネットワーク41を介して受信し、それをCPU55が認識できる形式に変換してCPU55に出力する。
【0060】
CPU55は、ROM53やHDD54に記憶されたプログラムを読み出して実行し、その実行するプログラムの内容およびネットワークインターフェース51から受けたデータ等に基づいた作動を行う。そしてこの作動中、必要に応じてRAM52、ROM53、HDD54に対してデータの書き込みおよび読み出しの制御を行い、ネットワークインターフェース51に送信のためのデータを出力する。
【0061】
また、携帯電話機23は、図示しない無線通信回路、操作ボタン群、表示装置、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の周知の構成を有している。そして本実施形態の携帯電話機23のCPUは、ROMまたはフラッシュメモリに記憶された、図8に示す携帯電話機用プログラム300を、他の処理と並列的に、繰り返し実行するようになっている。そして携帯電話機23のCPUは、この携帯電話機用プログラム300の1回の実行において、まずステップ310で、操作ボタン群に対してアンサーバック要求信号送信のための所定の操作があるまで待ち、当該操作があると、続いてステップ320で、アンサーバック要求信号を生成する。このアンサーバック要求信号は、それがアンサーバック要求信号である旨を示す所定の符号(以下アンサーバック指示子という)と、そのアンサーバック要求信号の最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)を示す識別コード(以下、最終宛先コードという)等から成る。続いてステップ330では、この生成したアンサーバック要求信号中に、現在時刻情報を含め、さらにステップ340で、現在時刻情報が含まれたアンサーバック要求信号を、無線通信回路を用いて、基地局40および広域ネットワーク41を介して、情報センタ50に送信する。
【0062】
また、上述した情報センタ50のCPU55は、ROM53またはHDD54に記録された、図9に示す情報センタ用プログラム400を繰り返し実行するようになっている。そしてCPU55は、この情報センタ用プログラム400の1回の実行において、まずステップ410で、広域ネットワーク41およびネットワークインターフェース51を介してアンサーバック要求信号を受信するまで待つ。なお、受信したデータがアンサーバック要求信号であるか否かは、そのデータ中に所定のアンサーバック指示子が含まれているか否かで判定する。受信すると続いてステップ420で、当該アンサーバック要求信号中の最終宛先コードに基づいて、そのアンサーバック要求信号の最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)を特定し、さらにその特定した対象へのアンサーバック要求信号の送付方法(例えば特定のメールアドレス、特定のモバイルIPアドレス、特定の電話番号等)を、あらかじめHDD54内に記録されたデータベースに基づいて特定する。そしてステップ530で、その特定した方法で、最終的な宛先に対して、当該アンサーバック要求信号を送信する。
【0063】
また、アンサーバック制御装置17のCPUは、図4のプログラム200の実行において、ステップ240で日の出日の入り時刻と比較する時刻を、ステップ230で受信したアンサーバック要求信号に含まれる時刻情報とする。
【0064】
このようになっているので、携帯電話機23が、操作装置に対するユーザの所定の操作を受け付けたことに基づいて、アンサーバック制御装置17を最終的な宛先とする、現在時刻情報を含むアンサーバック要求信号を無線送信し、情報センタ50が、そのアンサーバック要求信号を最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)に送信し、そのような時刻情報を含むアンサーバック要求信号を受信したアンサーバック制御装置17は、その時刻情報を、日の出日の入り時刻と比較する対象とする。このようになっていることで、アンサーバック制御装置17は、車両内で現在時刻情報を取得する必要がなくなる。
【0065】
なお、携帯電話機23は、現在時刻情報を含めたアンサーバック要求信号を、広域ネットワーク41を介したピアツーピア通信によって、アンサーバック制御装置17に直接送信するようになっていてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態の、第3実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態においては、アンサーバック制御装置17がアンサーバック要求信号に含まれる時刻情報と、日の出日の入り時刻とを比較するようになっているのは、第3実施形態と同じである。しかし、図10のシーケンス図に示すように、本実施形態においては、携帯電話機23は時刻情報を含まないアンサーバック要求信号を50に送信し、情報センタ50は、受信したアンサーバック要求信号に現在時刻情報を付加し、その時刻情報が付加されたアンサーバック要求信号を、最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)宛に送信するようになっている。
【0066】
このような作動のために、本実施形態の携帯電話機23のCPUは、図8に示した携帯電話機用プログラム300の実行において、ステップ330を省略し、ステップ320に続いてステップ340を実行するようになっている。
【0067】
また、情報センタ50のCPU55は、図11に示すような情報センタ用プログラム500を、図9に示した情報センタ用プログラム400に代えて繰り返し実行するようになっている。そしてCPU55は、この情報センタ用プログラム500の実行において、ステップ510および520では、それぞれ情報センタ用プログラム400のステップ410および420と同等の処理を行い、ステップ525では、ステップ510で受信したアンサーバック要求信号に、現在時刻の情報を付加する。そしてステップ530では、その現在時刻情報が付加されたアンサーバック要求信号を、ステップ520で特定した最終的な宛先の車両(アンサーバック制御装置17)に送信し、その後情報センタ用プログラム500の1回分の実行を終了する。
【0068】
このようになっているので、携帯電話機23が、操作装置に対するユーザの所定の操作を受け付けたことに基づいて、アンサーバック制御装置17を最終的な宛先とする、現在時刻情報を含まないアンサーバック要求信号を無線送信し、情報センタ50が、そのアンサーバック要求信号に現在時刻情報を含めて最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)に送信し、そのような時刻情報を含むアンサーバック要求信号を受信したアンサーバック制御装置17は、その時刻情報を、日の出日の入り時刻と比較する対象とする。このようになっていることで、アンサーバック制御装置17は、車両内で時刻情報を取得する必要がなくなる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態の、第4実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態においては、携帯電話機23の作動は、第4実施形態と同様である。また、本実施形態のアンサーバック制御装置17は、プログラム200を実行せず、無線装置15を介して発光要求信号を受けると、ヘッドライトECU11およびハザードECU12を制御することで、ヘッドライトおよびハザードランプを点滅させるようになっており、また、無線装置15を介して吹鳴要求信号を受けると、ホーンECU13を制御することで、ホーンを吹鳴させるようになっている。また、本実施形態のアンサーバック制御装置17は、広域ネットワーク41、基地局40を介して情報センタ50から現在位置情報の要求信号を受信すると、自車両の現在の測定位置、または第2実施形態において取得する最新の主電源停止時における自車両の位置を、情報センタ50宛に返送するようになっている。
【0069】
また、本実施形態の情報センタ50は、携帯電話機23からアンサーバック要求信号を受けると、そのアンサーバック要求信号に基づいて、発光要求信号および吹鳴要求信号のうちから少なくとも1つを選択し、その選択した要求信号をアンサーバック制御装置17宛に送信するようになっている。
【0070】
このような作動を実現するため、本実施形態の情報センタ50のHDD54には、日の出日の入り時刻データベースが記録されている。また、CPU55は、ROM53またはHDD54に記録された、図13に示す情報センタ用プログラム600を、情報センタ用プログラム500に代えて繰り返し実行するようになっている。
【0071】
そしてCPU55は、この情報センタ用プログラム600の実行において、ステップ610および620では、それぞれ情報センタ用プログラム500のステップ510および520と同等の処理を行う。
【0072】
続いてステップ625では、ステップ620で特定した最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)の、現在位置情報を取得する。このために、CPU55は、ネットワークインターフェース51を用いて、その宛先に対して現在位置情報の要求信号を送信し、それによって返ってきた位置情報を、当該宛先の現在位置情報として特定する。
【0073】
続いてステップ630では、第1実施形態におけるプログラム100のステップ120と同様の作動で、HDD54中の日の出日の入り時刻データベースに基づいて、現在位置における日の出日の入り時刻を特定する。
【0074】
続いてステップ640では、ステップ630で特定した日の出日の入り時刻と、情報センタ50内の時計の計測した現在時刻とに基づいて、現在日が出ているか日が落ちているかの判定、すなわち昼夜の検出を、第1実施形態におけるプログラム100のステップ640と同様の作動で行う。
【0075】
日が落ちていると判定する場合、続いてステップ650で、宛先の車両の発光装置、すなわちハザードおよびヘッドライトに対して、点滅の作動を行わせるために、発光要求信号を当該宛先に送信する。日が落ちていないと判定する場合、続いてステップ660で、宛先の車両のハザード、ヘッドライトに点滅の作動を行わせ、同時に、宛先の車両のホーン等の吹鳴装置を吹鳴させるために、発光要求信号および吹鳴要求信号を当該宛先に送信する。ステップ650および660の後、プログラム600の一回分の実行が終了する。
【0076】
このようなプログラム情報センタ用プログラム600をCPU55が実行することで、情報センタ50は、携帯電話機23からアンサーバック要求信号を受信すると(ステップ610参照)、そのアンサーバック要求信号の最終的な宛先の車両(またはアンサーバック制御装置17)から、当該宛先の位置情報を受信し(ステップ620、625参照)、その位置における日の出日の入り時刻を特定し(ステップ630参照)、現在時刻が自車両の位置における日の出後日の入り前であれば(ステップ640参照)、アンサーバック制御装置17に発光要求信号および吹鳴要求信号を送信し(ステップ660参照)、現在時刻が自車両の位置における日の入り後日の出前であれば(ステップ640参照)、アンサーバック制御装置17に発光要求信号のみを送信する(ステップ650参照)。したがって、携帯電話機23がアンサーバック要求信号を送信すると、そのアンサーバック要求信号の最終的な宛先のアンサーバック制御装置17は、日の出ている間は発光装置および吹鳴装置を作動させ、日の出ていない夜間は発光装置のみを作動させる。
【0077】
したがって、情報センタ50は、車両の位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較という新しい方法で昼夜を検出し、その検出結果に基づいてアンサーバック制御装置17のアンサーバックの方法を切り替えることができる。
【0078】
なお、本実施形態においては、携帯電話機23がアンサーバック要求信号に現在時刻情報を含め、情報センタ50が、ステップ640において、受信したアンサーバック要求信号に含まれた現在時刻を、日の出日の入り時刻と比較するようになっていてもよい。
【0079】
ここで、上述の各実施形態と、特許請求の範囲の用語との対応関係についてまとめる。上記の実施形態において、カーナビゲーション装置14が位置検出手段に相当する。また、第1実施形態においては、アンサーバック制御装置17のCPUが、プログラム100のステップ130〜160を実行することで、制御手段として機能し、ステップ110を実行することで、位置取得手段として機能し、ステップ120を実行することで、特定手段として機能する。
【0080】
また、第2、第3、および第4実施形態においては、アンサーバック制御装置17のCPUが、プログラム200のステップ230〜265を実行することで、制御手段として機能し、ステップ210を実行することで、位置情報取得手段として機能し、ステップ220を実行することで特定手段として機能する。
【0081】
また、第3、第4および第5実施形態において、携帯電話機23のCPUが、携帯電話機用プログラム300のステップ310を実行することで、操作受付手段として機能し、ステップ320〜340を実行することで、無線送信手段として機能する。
【0082】
また、第4および第5実施形態において、情報センタ50が通信装置に相当し、第5実施形態において、アンサーバック制御装置17が車載制御装置に相当する。また、第4実施形態において、情報センタ50のCPU55が、プログラム500のステップ510を実行することで、アンサーバック要求受信手段として機能し、ステップ520〜530を実行することで、送信手段として機能する。
【0083】
また、第5実施形態において、CPU55が、情報センタ用プログラム600のステップ610を実行することで、アンサーバック要求受信手段として機能し、ステップ640〜660を実行することで、送信手段として機能し、ステップ625を実行することで、位置情報受信手段として機能し、ステップ630を実行することで特定手段として機能する。
(他の実施形態)
また、上記の実施形態においては、アンサーバック制御装置17は、プログラム100のステップ120において、日の出日の入り時刻データベースに基づいて、現在位置における日の出日の入りの時刻を特定するようになっているが、例えばこのようになっておらずともよく、アンサーバック制御装置17は、あらかじめプログラム100に組み込まれた、現在位置における日の出日の入り時刻の計算規則に基づいて、現在位置における日の出日の入り時刻を特定するようになっていてもよい。この場合プログラム100に組み込まれた計算規則が、位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に相当する。
【0084】
また、日の出日の入り時刻データベースは、地理的位置と、季節(例えば何月何日か)、その位置のその季節における日の出、日の入り時刻とのデータを有し、アンサーバック制御装置17は、現在の季節の現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較に基づいて、上述したアンサーバック制御を行うようになっていてもよい。
【0085】
また、日の出日の入り時刻データベースは、アンサーバック制御装置17のROMに記憶されていてもよい。
【0086】
また、上記の実施形態においては、現在時刻における日の出日の入りの位置と、現在時刻との比較のみに基づいて、アンサーバック制御が切り替えられているが、かならずしもこのようになっている必要はない。例えば、現在時刻における日の出日の入りの位置と現在時刻との比較に加え、他の時間的条件に基づいて、アンサーバック制御を切り替えるようになっていてもよい。例えば、日の出時刻以降であっても朝7時までは吹鳴装置を作動させないようにしてもよい。
【0087】
また、上記の実施形態における図4のステップ260においては、発光と吹鳴を同時に行わせず、発光のみ行わせるようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカーファインダ機能を実現するための、車両1が搭載する機器の構成を示す図である。
【図2】第1実施形態においてアンサーバック制御装置17のCPUが実行するプログラム100のフローチャートである。
【図3】第2実施形態における車両1の構成図である。
【図4】第2実施形態においてアンサーバック制御装置17のCPUが実行するプログラム200のフローチャートである。
【図5】第3実施形態における車両1等の構成図である。
【図6】第3実施形態における、アンサーバック要求信号の経路および時刻情報の付加タイミングを示すシーケンス図である。
【図7】情報センタ50のハードウェア構成図である。
【図8】携帯電話機23のCPUが実行するプログラム300のフローチャートである。
【図9】第3実施形態において情報センタ50のCPU55が実行するプログラム400のフローチャートである。
【図10】第4実施形態における、アンサーバック要求信号の経路および時刻情報の付加タイミングを示すシーケンス図である。
【図11】第4実施形態において情報センタ50のCPU55が実行するプログラム500のフローチャートである。
【図12】第5実施形態における、アンサーバック要求信号等の信号の経路を示すシーケンス図である。
【図13】第5実施形態において情報センタ50のCPU55が実行するプログラム600のフローチャートである。
【符号の説明】
【0089】
1…車両、11…ヘッドライトECU、12…ハザードECU、13…ホーンECU、
14…カーナビゲーション装置、15…無線装置、16…記憶装置、
17…アンサーバック制御装置、18…時計、19…照度センサ、
21…ワイヤレスキー、22…スマートキー、23…携帯電話機、24…PDA、
40…基地局、41…広域ネットワーク、50…情報センタ、
51…ネットワークインターフェース、52…RAM、53…ROM、54…HDD、
55…CPU、100、200…プログラム、300…携帯電話機用プログラム、
400、500、600…情報センタ用プログラム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンサーバック要求信号を無線受信する無線装置と、
前記無線装置が前記アンサーバック要求信号を受けたことに基づいて、車両の外部に聞こえるよう音を鳴らす吹鳴装置および車両の外部に光を発する発光装置のうち少なくとも一方を作動させるアンサーバック制御を行う制御手段と、
自車両の現在位置を検出する位置検出手段から、その現在位置の情報を取得する位置情報取得手段と、
位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報取得手段が情報として取得した現在位置における日の出日の入り時刻を特定する特定手段と、を備え、
前記制御手段は、前記特定手段が特定した現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較に基づいて、現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき、前記アンサーバック制御において、前記吹鳴装置を作動させ、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記アンサーバック制御において、前記吹鳴装置および前記発光装置のうち、前記発光装置のみを作動させることを特徴とするアンサーバック制御装置。
【請求項2】
前記位置情報取得手段は、自車両の主電源の停止時に、前記位置検出手段から現在位置の情報を取得して記憶媒体に記録し、
前記特定手段は、位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報取得手段が前記記憶媒体に記録した前記主電源の停止時の位置における日の出日の入り時刻を特定することを特徴とする請求項1に記載のアンサーバック制御装置。
【請求項3】
車両の外部の明るさを検出する照度センサを備え、
前記制御手段は、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記照度センサの検出した明るさが基準明るさに満たないことに基づいて、前記アンサーバック制御において、前記発光装置を作動させることを特徴とする請求項1または2に記載のアンサーバック制御装置。
【請求項4】
前記無線装置は、時刻情報を含むアンサーバック要求信号を無線受信し、
前記制御手段が、前記特定手段が特定した前記日の出日の入り時刻と比較する現在時刻は、前記無線受信装置が受信した前記アンサーバック要求信号に含まれる前記時刻情報であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のアンサーバック制御装置。
【請求項5】
操作装置に対するユーザの所定の操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段が前記所定の操作を受け付けたことに基づいて、請求項4に記載のアンサーバック制御装置を宛先とする、現在時刻情報を含むアンサーバック要求信号を、無線送信する無線送信手段と、を備えた携帯電話機。
【請求項6】
請求項4に記載のアンサーバック制御装置を宛先とするアンサーバック要求信号を受信するアンサーバック要求受信手段と、
前記アンサーバック要求受信手段が受信したアンサーバック要求信号に、現在時刻情報を付加し、その付加した結果のアンサーバック要求信号を、前記アンサーバック制御装置を宛先として送信する送信手段と、を備えた通信装置。
【請求項7】
無線受信した信号に基づいて自車両の外部に聞こえるよう音を鳴らす吹鳴装置および自車両の外部に光を発する発光装置を作動させる車載制御装置を対象とする、アンサーバック要求信号を受信するアンサーバック要求受信手段と、
前記アンサーバック要求受信手段が前記アンサーバック要求信号を受信したことに基づいて、前記車載制御装置に前記吹鳴装置および前記発光装置のうち少なくとも一方を作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信する送信手段と、
前記車載制御装置の位置情報を受信する位置情報受信手段と、
位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報受信手段が情報として受信した前記車載制御装置の位置における日の出日の入り時刻を特定する特定手段と、を備え、
前記送信手段は、前記特定手段が特定した前記日の出日の入り時刻と現在時刻との比較に基づいて、現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき、前記吹鳴装置を作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信し、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記吹鳴装置および前記発光装置のうち、前記発光装置のみを作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信することを特徴とする通信装置。
【請求項1】
アンサーバック要求信号を無線受信する無線装置と、
前記無線装置が前記アンサーバック要求信号を受けたことに基づいて、車両の外部に聞こえるよう音を鳴らす吹鳴装置および車両の外部に光を発する発光装置のうち少なくとも一方を作動させるアンサーバック制御を行う制御手段と、
自車両の現在位置を検出する位置検出手段から、その現在位置の情報を取得する位置情報取得手段と、
位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報取得手段が情報として取得した現在位置における日の出日の入り時刻を特定する特定手段と、を備え、
前記制御手段は、前記特定手段が特定した現在位置における日の出日の入り時刻と現在時刻との比較に基づいて、現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき、前記アンサーバック制御において、前記吹鳴装置を作動させ、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記アンサーバック制御において、前記吹鳴装置および前記発光装置のうち、前記発光装置のみを作動させることを特徴とするアンサーバック制御装置。
【請求項2】
前記位置情報取得手段は、自車両の主電源の停止時に、前記位置検出手段から現在位置の情報を取得して記憶媒体に記録し、
前記特定手段は、位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報取得手段が前記記憶媒体に記録した前記主電源の停止時の位置における日の出日の入り時刻を特定することを特徴とする請求項1に記載のアンサーバック制御装置。
【請求項3】
車両の外部の明るさを検出する照度センサを備え、
前記制御手段は、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記照度センサの検出した明るさが基準明るさに満たないことに基づいて、前記アンサーバック制御において、前記発光装置を作動させることを特徴とする請求項1または2に記載のアンサーバック制御装置。
【請求項4】
前記無線装置は、時刻情報を含むアンサーバック要求信号を無線受信し、
前記制御手段が、前記特定手段が特定した前記日の出日の入り時刻と比較する現在時刻は、前記無線受信装置が受信した前記アンサーバック要求信号に含まれる前記時刻情報であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のアンサーバック制御装置。
【請求項5】
操作装置に対するユーザの所定の操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段が前記所定の操作を受け付けたことに基づいて、請求項4に記載のアンサーバック制御装置を宛先とする、現在時刻情報を含むアンサーバック要求信号を、無線送信する無線送信手段と、を備えた携帯電話機。
【請求項6】
請求項4に記載のアンサーバック制御装置を宛先とするアンサーバック要求信号を受信するアンサーバック要求受信手段と、
前記アンサーバック要求受信手段が受信したアンサーバック要求信号に、現在時刻情報を付加し、その付加した結果のアンサーバック要求信号を、前記アンサーバック制御装置を宛先として送信する送信手段と、を備えた通信装置。
【請求項7】
無線受信した信号に基づいて自車両の外部に聞こえるよう音を鳴らす吹鳴装置および自車両の外部に光を発する発光装置を作動させる車載制御装置を対象とする、アンサーバック要求信号を受信するアンサーバック要求受信手段と、
前記アンサーバック要求受信手段が前記アンサーバック要求信号を受信したことに基づいて、前記車載制御装置に前記吹鳴装置および前記発光装置のうち少なくとも一方を作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信する送信手段と、
前記車載制御装置の位置情報を受信する位置情報受信手段と、
位置と、その位置における日の出日の入り時刻との関係を示す情報に基づいて、前記位置情報受信手段が情報として受信した前記車載制御装置の位置における日の出日の入り時刻を特定する特定手段と、を備え、
前記送信手段は、前記特定手段が特定した前記日の出日の入り時刻と現在時刻との比較に基づいて、現在が日の出後日の入り前の時刻であるとき、前記吹鳴装置を作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信し、現在が日の入り後日の出前の時刻であるとき、前記吹鳴装置および前記発光装置のうち、前記発光装置のみを作動させるための信号を前記車載制御装置宛に送信することを特徴とする通信装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−121651(P2006−121651A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−137366(P2005−137366)
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】
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