説明

車両用エンジンの吸気装置

【課題】この発明は、車両用エンジンの吸気装置において、エアクリーナインレットホースを安定させた状態でエンジン上部に配置し、雪等の異物を除去してエアクリーナの目詰まりを回避するとともに、エンジンの性能を向上することを目的とする。
【解決手段】この発明は、車両用エンジンの吸気装置において、空気取入口をエアクリーナアウトレットホースの車両後方側の外壁に近づけるとともに、エアクリーナアウトレットホースに設けられる取付部に連結し、エアクリーナアウトレットホースの車両前側の外壁に車両前方に突出するとともに、空気取入口の上端部と同一高さで水平方向に延びる上壁部と、この上壁部の車両幅方向内側端部からエアクリーナアウトレットホースの外周面に沿って下方へ延びる縦壁部とを有するガイド部を形成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は車両用エンジンの吸気装置に係り、特に、空気取入口からエアクリーナインレットホースに異物が侵入するのを抑制し、エアクリーナの目詰まりを防止できる車両用エンジンの吸気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のエンジンルームに配置した過給機付のエンジンの吸気装置には、上部に配置したエアクリーナに、空気を取り入れるエアクリーナインレットホースと、浄化した空気をターボ過給機に送るエアクリーナアウトレットホースとを接続しているものがある。エアクリーナインレットホースの上流端部に設けられる空気取入口は、エンジン性能向上を目的として可能な限り吸気温度が低い位置へのレイアウトが求められる。そこで、空気取入口は、エンジンルーム内でも温度が低く、エンジンが発する熱の影響が少ない車両走行風が通る場所に設置されることが多い。
従来の車両用エンジンの吸気装置には、車両前方からエンジンルーム内に導入される走行風の空気をエアクリーナに導くエアクリーナインレットホースと、エアクリーナに吸入された空気を浄化してターボ過給機に導くエアクリーナアウトレットホースとを車両前後に並べた配置したものがある。(特開2005−90428号)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−90428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、走行風には砂塵や雪といった異物が含まれており、エンジン運転により多量の異物を吸込んだ場合、空気取入口を設けたエアクリーナインレットホースの下流にあるエアクリーナの寿命低下を引き起こすおそれがある。雪等の短時間における多量の異物吸込みの場合には、エアクリーナの目詰まりによってエンジン性能の低下を招くおそれがある。
雪等の異物の空気取入口への浸入を防ぐには、走行風との流速の差によって異物を分離させることが必要となる。その為には、異物を含んだ空気は空気取入口周辺で速い流れであることが求められる。
【0005】
また、前記特許文献1のような構造では、車両前方から導入された空気がエアクリーナアウトレットホースに当たった際に、空気が車両上方や車両幅方向内側に抜けてしまい、空気がエアクリーナアウトレットホースの周辺に分散する。
そのため、エアクリーナインレットホースの上流端部に形成される空気取入口近傍では、空気の流速が低下してしまい、空気に含まれる雪等の異物を空気取入口からエアクリーナインレットホースヘと吸入してエアクリーナに流れ込ませ、エアクリーナの目詰まりを起こすおそれがあった。
【0006】
この発明は、車両用エンジンの吸気装置において、エアクリーナインレットホースを安定させた状態でエンジン上部に配置し、雪等の異物を除去して空気のみを吸引することによってエアクリーナの目詰まりを回避するとともに、エンジンの性能を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、ターボ過給機を前部に取り付けたエンジンを車両のエンジンルームに配置し、前記エンジンの上部にエアクリーナを配置し、前記エアクリーナに空気を取り入れるエアクリーナインレットホースと浄化した空気をターボ過給機に送るエアクリーナアウトレットホースとを接続し、前記エアクリーナインレットホースの上流端部に設けられる空気取入口を車両前方から導入される空気の流れに直交するように車両幅方向外側に向けて開口させ、前記エアクリーナアウトレットホースを車両前後方向で前記空気取入口の前側にて水平方向から湾曲して下方に延びる形状に形成した車両用エンジンの吸気装置において、前記空気取入口を前記エアクリーナアウトレットホースの車両後方側の外壁に近づけるとともに、前記エアクリーナアウトレットホースに設けられる取付部に連結し、前記エアクリーナアウトレットホースの車両前側の外壁に車両前方に突出するとともに、前記空気取入口の上端部と同一高さで水平方向に延びる上壁部と、この上壁部の車両幅方向内側端部から前記エアクリーナアウトレットホースの外周面に沿って下方へ延びる縦壁部とを有するガイド部を形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明の吸気装置は、空気取入口をエアクリーナアウトレットホースの車両後方側の外壁に近づけることによって、エアクリーナインレットホースの上流端部をエアクリーナアウトレットホースに隣接した状態で配置でき、エアクリーナインレットホースの上流端部とエアクリーナアウトレットホースの外壁との間のクリアランスを最小にできる。
そして、エアクリーナインレットホースの上流端部とエアクリーナアウトレットホースの外壁との間を取付部で連結するとともに、エアクリーナインレットホースの軸線方向両端部を車載部品(エアクリーナとエアクリーナアウトレットホース)で支持できるため、エアクリーナインレットホースを安定した状態でエンジンに配置できる。
さらに、この発明の吸気装置は、空気取入口をエアクリーナアウトレットホースに近づけ、エアクリーナアウトレットホースに上壁部と縦壁部とを有するガイド部を形成したことによって、エンジンルーム内に車両前方から流れ込み、エアクリーナアウトレットホースの前面に当たった空気をガイド部によって集めて空気取入口側に流すことができる。
これによって、エアクリーナアウトレットホースのうち車両幅方向外側では、車両前方から流れ込む空気と、ガイド部によって空気取入口側に流れる空気とが合流して、空気取入口の車両前後方向手前で風量を大幅に増加できる。
その結果、この発明の吸気装置は、空気取入口の車両前後方向手前で大幅に空気の流速を上昇することができ、その空気の流れで雪等の異物を車両後方へと流すことができ、雪等の異物が空気取入口からエアクリーナインレットホースに侵入するのを抑制でき、エアクリーナの目詰まりを防止できる。
また、空気取入口に低温な空気を吸入できるため、エンジン性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は車両の前部の平面図である。(実施例)
【図2】図2は車両の前部の側面図である。(実施例)
【図3】図3は車両の前部の正面図である。(実施例)
【図4】図4は吸気装置を備えたエンジンの斜視図である。(実施例)
【図5】図5はエンジンの吸気装置部分の拡大した平面図である。(実施例)
【図6】図6はエンジンの吸気装置部分の拡大した側面図である。(実施例)
【図7】図7はエンジンの吸気装置部分の拡大した斜視図である。(実施例)
【図8】図8は図6のX−X線による断面図である。(実施例)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0011】
図1〜図8は、この発明の実施例を示すものである。図1〜図3において、1は車両、2はフロントバンパ、3は右フェンダパネル、4は左フェンダパネル、5はダッシュパネル、6はエンジンフード、7はエンジンルーム、8はエンジン、9は変速機、10は前輪である。車両1は、エンジンルーム7に横置きに配置したエンジン8の車両幅方向左側に変速機9を連結し、前輪10を駆動する。エンジン8の左側前方及び変速機9の前方には、ラジエータ11を配置している。ラジエータ11は、後側にラジエータファン12を備えている。
前記エンジン8は、シリンダブロック13の上部にシリンダヘッド14を取り付け、シリンダヘッド14の上部にシリンダヘッドカバー15を取り付けている。シリンダブロック13の下部には、クランク軸16を軸支するとともに、オイルパン17を取り付けている。
エンジン8は、シリンダヘッド14の車両前後方向前側に排気装置18の排気マニホルド19を取り付けている。排気マニホルド19には、シリンダヘッド14の前側に取り付けたターボ過給機20を接続している。ターボ過給機20は、シリンダブロック13の前部であって車両幅方向右側に配設して取り付けている。ターボ過給機20には、触媒コンバータ21を接続している。触媒コンバータ21には、排気を車両後方に導く排気管22を接続している。
【0012】
前記エンジン8は、図4〜図6に示すように、シリンダヘッドカバー15の上部に吸気装置23のエアクリーナ24を配設している。エアクリーナ24には、空気を取り入れるエアクリーナインレットホース25と、浄化した空気をターボ過給機20に送るエアクリーナアウトレットホース26とを接続している。
前記エアクリーナインレットホース25は、上流端部に空気取入口27を設け、下流端部をエアクリーナ24の右側に接続している。前記空気取入口27は、矢印に示すように、車両前方からエンジンルーム7に導入される空気の流れ(矢印A)に直交するように、車両幅方向外側(右側)に向けて開口させている。前記エアクリーナアウトレットホース26は、上流端部をエアクリーナ24の右側に接続し、中間部分を車両前後方向で前記空気取入口27の前側にて水平方向から前方に湾曲して斜め下方に延びる形状に形成し、下流端部をシリンダブロック13の前側で前記ターボ過給機20に接続している。
前記ターボ過給機20には、インタクーラインレットホース28の上流端部を接続している。インタクーラインレットホース28は、下流端部をエアクリーナ24の左側であって、変速機9の上部に配置したインタクーラ29に接続している。インタクーラ29は、インタクーラアウトレットホース30で吸気マニホルド31に接続している。吸気マニホルド31は、シリンダヘッド14の車両前後方向後側に取り付けている。
【0013】
このエンジン8の吸気装置23は、図5〜図7に示すように、エアクリーナインレットホース25の空気取入口25近傍の車両上下方向上側の外壁にインレット側取付部32を設け、エアクリーナアウトレットホース26の湾曲する中間部分の車両幅方向外側(右側)の外壁にアウトレット側取付部33を設けている。吸気装置23は、エアクリーナインレットホース25の空気取入口27をエアクリーナアウトレットホース26の下方に延びる部分の車両後方側の外壁に近づけるとともに、エアクリーナアウトレットホース26に設けられるインレット側取付部32にアウトレット側取付部33を取付ボルト34で連結している。
吸気装置23は、エアクリーナアウトレットホース26にエンジンルーム7に導入される空気の流れ(矢印A)を整流するガイド部35を形成している、ガイド部35は、上壁部36と縦壁部37とを有している。前記上壁部36は、エアクリーナアウトレットホース26の車両前後方向前側の外壁に車両前方に突出するとともに、前記空気取入口27の上端部と同一高さで水平方向に延びる形状に形成している。上壁部36は、車両前後方向前側の外壁に車両前方に突出するだけでなく、車両前後方向外側(右側)の外壁に車両右方に突出してアウトレット側取付部33下部に連結する形状に形成することで、平面視でL字形状に形成している。前記縦壁部37は、上壁部36の車両幅方向内側(左側)の端部から、前記エアクリーナアウトレットホース26の車両幅方向内側(左側)の外周面に沿って下方へ延びる形状に形成している。
【0014】
このように、吸気装置23は、空気取入口27をエアクリーナアウトレットホース26中間の車両後方側の外壁に近づけて配置することによって、エアクリーナインレットホース25の上流端部をエアクリーナアウトレットホース26に隣接した状態で配置でき、エアクリーナインレットホース25の上流端部とエアクリーナアウトレットホース26の外壁との間のクリアランスを最小にできる。
そして、エアクリーナインレットホース25の上流端部とエアクリーナアウトレットホース26の外壁との間をインレット側取付部32及びアウトレット側取付部33で連結するとともに、エアクリーナインレットホース25の軸線方向両端部を車載部品のエアクリーナ24とエアクリーナアウトレットホース26で支持できるため、エアクリーナインレットホース25を安定した状態でエンジンに配置できる。
さらに、吸気装置23は、空気取入口27をエアクリーナアウトレットホース26に近づけ、エアクリーナアウトレットホース26の湾曲する中間部分に上壁部36と縦壁部37とを有するガイド部35を形成している。吸気装置23は、エンジンルーム7内に車両前方から流れ込み、エアクリーナアウトレットホース26の前方斜め下方に延びる部分の前面に当たった空気(矢印A)を、ガイド部35の上壁部36と縦壁部37とによって集めてエアクリーナアウトレットホース26の外周面に沿って車両前後方向外側(右側)に回り込ませ(矢印B)、空気取入口27側に流すことができる。
これによって、この吸気装置23は、エアクリーナアウトレットホース26のうち車両幅方向外側では、車両前方から流れ込む空気と、ガイド部35によって空気取入口27側に流れる空気とが合流して、空気取入口27の車両前後方向手前で風量を大幅に増加できる。
その結果、この吸気装置23は、空気取入口27の車両前後方向手前で大幅に空気の流速を上昇することができ、その空気の流れで雪等の異物を空気取入口27側に寄らせずに車両後方へと流すことができる(矢印C)。このため、吸気装置23は、雪等の異物が空気取入口27からエアクリーナインレットホース25に侵入するのを抑制でき、エアクリーナ24の目詰まりを防止できる。
また、この吸気装置23は、空気取入口27に低温な空気を吸入できるため、エンジン性能を向上させることができる。
【0015】
また、吸気装置23は、図6〜図8に示すように、エアクリーナアウトレットホース26にガイド部35として側壁部38を形成している。側壁部38は、エアクリーナアウトレットホース26の車両幅方向外側(右側)部から空気取入口27の前方まで外側に突出するとともに、上壁部36の後端部からエアクリーナアウトレットホース26の車両幅方向外側(右側)部に沿って車両下方に延びる形状に形成している。側壁部38は、その下端部がその上端部に対して車両前方側に位置するように傾斜させて形成している。
このように、吸気装置23は、エアクリーナアウトレットホース26に形成した側壁部38の上端部をガイド部35の上壁部36の後端部に連結させたことで、車両前方から導入される空気が側壁部38と上壁部36との境界部分から漏れてエアクリーナアウトレットホース26の後面側に流れ込むのを防止できる。
そして、吸気装置23は、側壁部38を車両前後方向にて下端部が上端部に対して車両前方側に位置させるように傾斜させたため、エンジンルーム7内に車両前方から流れ込み、側壁部38に当たった空気(図7の矢印A)を側壁部38に沿って上昇させて、上壁部36の下面に送り込むことができる。
これによって、この吸気装置23は、側壁部38に沿って流れる空気を上壁部36に衝突させて、空気取入口27側へと流すことができる。
【0016】
さらに、吸気装置23は、図6〜図8に示すように、側壁部38の前面39を、その車両幅方向外側(右側)端部がその車両幅方向内側(左側)端部に対して車両前後方向後方側に位置するように傾斜させている。
この吸気装置23は、側壁部38の前面を車両幅方向外側(右側)に向くように傾斜させたことによって、ガイド部35によって車両幅方向外側(右側)に流れる空気を側壁部38の前面39でスムーズに空気取入口27の車両前後方向手前に流すことができる。
また、吸気装置23は、側壁部38に対して車両前方から略水平方向に流れてくる空気が側壁部38と当たったとしても、空気が逆流することなく、側壁部38の前面39で空気取入口27側へと流すことができる。
これによって、この吸気装置23は、側壁部38の前面39で空気を空気取入口27側にスムーズに流すことができ、空気の流速をさらに高めることができる。
【0017】
この吸気装置23は、図5〜図7に示すように、アウトレット側取付部33を、ガイド部35の上壁部36の上側で、且つ、エアクリーナアウトレットホース26の車両幅方向外側(右側)に凸状に配置している。アウトレット側取付部33は、外周の下部を上壁部36の後端部に連結し、外周の内側(左側)部をエアクリーナアウトレットホース26の外側(右側)に連結している。
この吸気装置23は、アウトレット側取付部33を上壁部36の上側でエアクリーナアウトレットホース26の車両幅方向外側(右側)に配置したことによって、アウトレット側取付部33の外周をエアクリーナアウトレットホース26と上壁部36に接触でき、エアクリーナアウトレットホース26と上壁部36とによってアウトレット側取付部36を安定して保持できる。
これによって、この吸気装置23は、エンジン8の振動や吸入によってエアクリーナインレットホース25が振動または振幅したとしても、インレット側取付部32に連結したアウトレット側取付部33によってエアクリーナインレットホース25の振幅や変位を抑制でき、エアクリーナインレットホース25を安定してエンジン8に配置できる。
【産業上の利用可能性】
【0018】
この発明は、エアクリーナインレットホースを安定させた状態でエンジン上部に配置し、雪等の異物を除去してエアクリーナの目詰まりを回避することができるものであり、エアクリーナにかぎらず、エンジンルーム内において走行風を導入する機器(例えば、インタクーラ)についても、利用することが可能である。
【符号の説明】
【0019】
1 車両
7 エンジンルーム
8 エンジン
18 排気装置
20 ターボ過給機
23 吸気装置
24 エアクリーナ
25 エアクリーナインレットホース
26 エアクリーナアウトレットホース
27 空気取入口
29 インタクーラ
31 吸気マニホルド
32 インレット側取付部
33 アウトレット側取付部
35 ガイド部
36 上壁部
37 縦壁部
38 側壁部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボ過給機を前部に取り付けたエンジンを車両のエンジンルームに配置し、
前記エンジンの上部にエアクリーナを配置し、
前記エアクリーナに空気を取り入れるエアクリーナインレットホースと浄化した空気をターボ過給機に送るエアクリーナアウトレットホースとを接続し、
前記エアクリーナインレットホースの上流端部に設けられる空気取入口を車両前方から導入される空気の流れに直交するように車両幅方向外側に向けて開口させ、
前記エアクリーナアウトレットホースを車両前後方向で前記空気取入口の前側にて水平方向から湾曲して下方に延びる形状に形成した車両用エンジンの吸気装置において、
前記空気取入口を前記エアクリーナアウトレットホースの車両後方側の外壁に近づけるとともに、前記エアクリーナアウトレットホースに設けられる取付部に連結し、
前記エアクリーナアウトレットホースの車両前側の外壁に車両前方に突出するとともに、前記空気取入口の上端部と同一高さで水平方向に延びる上壁部と、この上壁部の車両幅方向内側端部から前記エアクリーナアウトレットホースの外周面に沿って下方へ延びる縦壁部とを有するガイド部を形成したことを特徴とする車両用エンジンの吸気装置。
【請求項2】
前記エアクリーナアウトレットホースには、その車両幅方向外側部から前記空気取入口の前方まで外側に突出するとともに、前記上壁部から前記エアクリーナアウトレットホースの車両幅方向外側部に沿って車両下方に延びる側壁部を形成し、
前記側壁部をその下端部がその上端部に対して車両前方側に位置するように傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジンの吸気装置。
【請求項3】
前記側壁部の前面を、その車両幅方向外側端部がその車両幅方向内側端部に対して車両前後方向後方側に位置するように傾斜させたことを特徴とする請求項2に記載の車両用エンジンの吸気装置。
【請求項4】
前記取付部は、前記上壁部の上側で、且つ、前記エアクリーナアウトレットホースの車両幅方向外側に凸状に配置し、前記取付部の外周を前記上壁部と前記エアクリーナアウトレットホースとに連結したことを特徴とする請求項3に記載の車両用エンジンの吸気装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−117433(P2012−117433A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267162(P2010−267162)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】