説明

車両用カーゴネット

【課題】収納した荷物が荷室の床面から伝達される車両の振動によって破損するのを防止することができる車両用カーゴネットを提供する。
【解決手段】車両用カーゴネット1は、第1仕切部材2と、前記第1仕切部材1に一端3aにおいて接続された第2仕切部材3とを備え、車両4の荷室5に着脱自在に取付けられる。前記第1仕切部材2及び前記第2仕切部材3は、袋状に形成され、前記荷室5の中央側に開閉部12を有することを特徴とする。カーゴネット1は、第2仕切部材3に収納した荷物21などを荷室5の床面5aに接触しない状態で保持し得るので、収納した荷物21が荷室5の床面5aから伝達される車両4の振動によって破損するのを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用カーゴネットに関し、特にポケット状に形成された仕切部材を備えたものに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の車両用カーゴネットとして、1枚の網状部材を二つ折りにして両側が接合され、上方端に開口が形成されており、該開口から荷物などを内部に収納し得るように構成された収納ネットが開示されている(例えば、特許文献1)。この収納ネットは、ピックアップトラックの荷台に鉛直方向に立設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第Re.36,345号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、収納ネットが鉛直方向に立設されているため、内部に収納した荷物などが直接荷台の床面に接触するため、例えば、車両の走行時などにおいて、車両が振動することにより、荷台の床面から前記荷物に衝撃が直接加わる場合もあるので、前記荷物などを好適に収納することが困難であるという懸念があった。
【0005】
そこで本発明は上記した問題点に鑑み、収納した荷物が荷室の床面から伝達される車両の振動を抑制して壊れ物などを好適に収納することができる車両用カーゴネットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、第1仕切部材と、前記第1仕切部材に一端において接続された第2仕切部材とを備え、車両の荷室に着脱自在に取付けられる車両用カーゴネットであって、前記第1仕切部材及び前記第2仕切部材は、袋状に形成され、長手方向の外縁に設けられた開閉部を少なくとも1つ有することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1において、前記第1仕切部材及び前記第2仕切部材は、ネット状生地で形成された仕切面を有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、請求項2において、前記仕切面は、一側表面を構成する第1仕切面と、他側表面を構成する第2仕切面とを有し、前記第1仕切面は、前記第2仕切面よりネット状生地の編目が密であることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記第1仕切部材及び前記第2仕切部材のうち一方の一端に、前記車両に設置されたシートの背面に係止する係止部を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記第1仕切部材及び前記第2仕切部材のうち少なくとも一方は、前記車両に設置されたシートの背面を覆うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1に記載の車両用カーゴネットでは、荷室の床面から伝達される車両の振動を抑制して壊れ物などを好適に収納することができる。
【0012】
また、請求項2に記載の車両用カーゴネットでは、ネット状生地で形成されていることにより、収納した荷物などの状態を外部から適宜視認することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の車両用カーゴネットでは、第2仕切部材は、編目が密なネット状生地で形成された第1仕切面を荷室の上面側に配置することにより、収納した荷物が荷室の窓越しに外部から視認されるのを防ぐことができる。
【0014】
また、請求項4に記載の車両用カーゴネットでは、取付け位置の自由度を向上することができる。
【0015】
また、請求項5に記載の車両用カーゴネットでは、第1仕切部材又は第2仕切部材内に収納した荷物などを安定的に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカーゴネットの使用状態1を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るカーゴネットの全体構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るカーゴネットの使用状態1を示す側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るカーゴネットの使用状態2を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るカーゴネットの使用状態2を示す側面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るカーゴネットの使用状態3を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るカーゴネットの全体構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るカーゴネットの使用状態1を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るカーゴネットの使用状態2を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るカーゴネットの使用状態2において荷室に設置した状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(1)第1実施形態
図1に示す車両用カーゴネット(以下、「カーゴネット」という。)1は、第1仕切部材2と、一端3aが前記第1仕切部材2の一端2aにおいて接続された第2仕切部材3とを備え、車両4の荷室5に着脱自在に取付けられている。また、前記第1仕切部材2及び前記第2仕切部材3は、袋状に形成されている。このカーゴネット1は、第1仕切部材2がシート15の背面7に取り付けられると共に、第2仕切部材3が荷室5の内側面に掛架され、水平に保持されている。
【0018】
このようにして、カーゴネット1は、第2仕切部材3内に収納された荷物21などを荷室5の床面5aから上方に離れた位置に保持し得るように構成されている。
【0019】
図2に示すように、第1仕切部材2及び第2仕切部材3は、横長矩形状のネット状生地で形成された仕切面10をそれぞれ有する。この仕切面10は、ポリエステル製のネット状生地で構成さており、一側表面を構成する第1仕切面10aと、他側表面を構成する第2仕切面10bとをそれぞれ有し、両側端が、帯状部材からなる側部11と共に縫着され接合されている。第1仕切面10aは、前記第2仕切面10bよりネット状生地の編目が密であるネット状生地で形成されている。この第1仕切部材2は、シート15の背面7とほぼ同じ表面積を有し、シート15の背面7を覆い得るように構成されている。尚、第1仕切部材2及び第2仕切部材3は、短手方向の外縁と長手方向の外縁とを備え、両側部が短手方向の外縁であり、前記両側部を繋ぐ一端及び他端が長手方向の外縁である。
【0020】
第1仕切部材2と第2仕切部材3とには長手方向の外縁に開閉部12が設けられており、該開閉部12からそれぞれの内部に荷物21などを収納し得るように構成されている。本実施形態では、第1仕切部材2の一端2aに開閉部12a、他端2bに開閉部12b、及び第2仕切部材3の他端3bに開閉部12cそれぞれ形成されている。この開閉部12a,12b,12cにはそれぞれスライドファスナが設けられており、開口を自在に開閉し得るように構成されている。第1仕切部材2及び第2仕切部材3は、車両4に設置されたシート15の幅に合わせ、帯状部材からなる中間部16が、両側部11間の仕切面10の短手方向に設けられている。本実施形態では、中間部16は側部11の一方に近い位置に設けられている。この中間部16及び両側部11の表面には、接合手段としての係止ボタン17が設けられている。係止ボタン17は、他端に設けられた外ボタン17a、及び、他端と一端との中央に設けられた中ボタン17bからなり、それぞれ2個ずつ(合計6個)設けられている。
【0021】
また、第1仕切部材2の一端2a及び他端2bには、係止部18が設けられている。この係止部18は、ネオプレンのゴムひもの外周をポリプロピレンの糸で被覆した伸縮コードで形成される。係止部18は、所定長さの伸縮コードを帯状部材に内に配置し、帯状部材の端部から突出させた部分で小さいリングを形成し、該小さいリングの端部を縫着してなる。本実施形態では、第1仕切部材2には、両側部11及び中間部16の一端2aに設けられた一端係止部18a、他端2bに設けられた第1他端係止部18bが設けられている。同様に、第2仕切部材3の他端3bには、両側部11にそれぞれ第2他端係止部18cが1個ずつ設けられている。
【0022】
このように構成された第2仕切部材3は、一端3aが帯状部材と共に縫着され閉塞されており、該一端3aにおいて、第1仕切部材2の一端2aの一側表面側に縫着され、第1仕切部材2と一体化されている。従って、カーゴネット1は、第1仕切部材2及び第2仕切部材3が一端2a,3aにおいて接続されている一方で、該一端2a,3aを中心として他端2b,3bがそれぞれ移動自在に構成されている。
【0023】
次に上記のように構成した本実施形態に係るカーゴネット1の作用及び構成について説明する。まず、カーゴネット1を車両4の荷室5に取付ける場合について説明する。本実施形態に係るカーゴネット1では、荷室5に取り付ける種々の方法が考えられるが、第1例としてシート15を起こした状態での取り付け方法について説明する。この場合、シート15の背面7の四隅及び中間部と、荷室5の両内側面の床面5aから所定の高さだけ離れた位置とには、予め係合部20が設けられている。この係合部20は、軸と該軸の先端に設けられたフランジとからなる(図3)。
【0024】
まず、図3に示すように、第1仕切部材2を車両4に設置されたシート15に取付ける。第1仕切部材2は、一端係止部18aを、シート15の上端の係合部20の軸に引っ掛け、一端係止部18aを係合部20に係止する。さらに、第1仕切部材2は、第1他端係止部18bを、シート15の下端の係合部20の軸に引っ掛け、第1他端係止部18bを係合部20に係止する。このようにして、第1仕切部材2を、シート15の背面7に取付ける。
【0025】
次いで、第2仕切部材3の短手方向の中央を中ボタン17bで第1仕切部材2に固定した後、第2他端係止部18cを荷室5の両内側面の係合部20に係止する。そうすると、第2仕切部材3は、荷室5の床面5aから所定の高さだけ離れた位置に保持される。ここで、第2仕切部材3の第1仕切面10aは、荷室5の上面側に配置される。
【0026】
上記のようにカーゴネット1は、第1仕切部材2と、前記第1仕切部材2に一端2a,3aにおいて接続された第2仕切部材3とを備え、車両4の荷室5に着脱自在に取付けられるカーゴネット1であって、前記第1仕切部材2及び前記第2仕切部材3は、袋状に形成され、前記荷室5の中央側に開閉部12a,12b,12cを有し、さらに、第2仕切部材3は、荷室5の床面5aから所定の高さだけ離れた位置に保持することとした。これにより、カーゴネット1は、第2仕切部材3に収納した荷物21などを荷室5の床面5aに接触しない状態で保持し得るので、収納した荷物21が荷室5の床面5aから伝達される車両4の振動によって破損するのを防止することができる。
【0027】
また、カーゴネット1は、第2仕切部材3を中ボタン17bで短手方向の中央を第1仕切部材2に固定することとした。これにより、カーゴネット1では、第2仕切部材3が大きく撓むのを防いで、より確実に収納した荷物21などを荷室5の床面5aに接触しない状態で保持することができる。従って、カーゴネット1は、収納した荷物21が荷室5の床面5aから伝達される車両4の振動によって破損するのをより確実に防止することができる。
【0028】
また、第2仕切部材3は、他端3bに開閉部12cを有していることにより、荷室5の後方側から第2仕切部材3内に、荷物21などを容易に収納し、かつ、収納した荷物21などを容易に取り出すことができる。
【0029】
また、第1仕切部材2及び第2仕切部材3の仕切面10は、ネット状生地で形成されていることにより、収納した荷物21などの状態を外部から適宜視認することができる。
【0030】
さらに、第2仕切部材3は、編目が密なネット状生地で形成された第1仕切面10aを荷室5の上面側に配置したので、収納した荷物21が荷室5の窓越しに外部から視認されるのを防ぐことができる。
【0031】
また、第1仕切部材2の一端2aは、開閉部12aを有していることにより、シート15に着座した乗員が該開閉部12aから第1仕切部材2内へ荷物21を容易に収納し、また、収納した荷物21を容易に取り出すことができる。
【0032】
この第1仕切部材2は、シート15の背凭れ部15aの背面7に固定したことにより、第1仕切部材2内に収納した荷物21などを安定的に保持することができる。
【0033】
次に、第2例としてシート15を前方へ倒した状態での取り付け方法について説明する。本例では、図4に示すように、シート15の背凭れ部15aを前方へ倒し座面15bに当接させる。そうすると、荷室5は床面5aがシート15の背面7の長さ分だけ広くなる。このとき、第1仕切部材2は、上記第1例と同様にシート15の背面7に固定されている。一方、第2仕切部材3は、前方シート25の背面7上端に予め設けられた2箇所の係合部20に第2他端係止部18cをそれぞれ係止する。これにより、カーゴネット1は、平坦なシート15の背面7から略垂直に立設された前方シート25の背面7を連続的に覆い、側面視において略L字形に取付けられる(図5)。
【0034】
このように平坦なシート15の背面7から略垂直に立設された前方シート25の背面7を連続的に覆うように、カーゴネット1を配置することにより、シート15の背面7前端と、前方シート25との間の隙間Xをカーゴネット1で塞ぐことができるので、当該隙間Xに荷物21などが落下してしまうのを防ぐことができる。
【0035】
この場合、第2仕切部材3の他端3bが前方シート25の上端側へ配置される。従って、カーゴネット1は、前方シート25に着座した乗員が、第2仕切部材3の他端3bに設けられた開閉部12cから荷物21などを容易に出し入れすることができる。
【0036】
また、第1仕切部材2の他端2bは、荷室5の後方側へ配置されることにより、荷室5の後方側から第1仕切部材2の他端2bに設けられた開閉部12bから荷物21などを容易に出し入れすることができる。
【0037】
さらに、第3例として図6に示すように、第2仕切部材3を荷室5の後端に立設させるように、カーゴネット1を設置してもよい。この場合、第1仕切部材2は、第1他端係止部18bをシート15の背面7の下端に設置された係合部20に係止し、一端係止部18aを荷室5の後端の床面5aに設けられた係合部20に係止して、荷室5の床面5aに沿うように取付けられる。また、第2仕切部材3は、荷室5の両側面に設けられた係合部20に第2他端係止部18cを係止することにより、荷室5の後端に立設されている。
【0038】
このようにして、カーゴネット1は、第2仕切部材3を荷室5の後端に立設したことにより、荷室5から荷物21が車両4の外部へ不意に落下するのを防ぐことができる。
【0039】
(2)第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。図7に示すカーゴネット30は、上記した第1実施形態に係るカーゴネット1に対し、両側端に第1仕切部材2及び第2仕切部材3を短手方向の外縁に接合する接合手段としての側部スライドファスナ31が設けられている点、及び係止部18に留め具32が着脱自在に設けられている点が異なる。
【0040】
このカーゴネット30に設けられている側部スライドファスナ31は、第1仕切部材2と第2仕切部材3とを重ねた状態で、両側端を接合し得るように構成されている。この側部スライドファスナ31を閉じることによりカーゴネット30は、第1仕切部材2と第2仕切部材3とを重ね合わせた横長矩形状となり、上端は、第1仕切部材2と第2仕切部材3の他端同士が重なり、開口が形成される。
【0041】
また、係止部18に着脱自在に設けられた留め具32は、鉤型の係止片33と、該係止片33の開口を開閉自在に閉塞し閉方向に付勢された可動片34とを有し、荷室5に予め設けられているリング状のフック35にワンタッチで着脱し得るように形成されている。
【0042】
次に上記のように構成した本実施形態に係るカーゴネット30の作用及び構成について説明する。まず、カーゴネット30を車両4の荷室5に取付ける場合について説明する。
【0043】
最初に側部スライドファスナ31を開いた状態、すなわち、第1仕切部材2と第2仕切部材3とを展開した状態で取付ける場合について説明する。この場合、カーゴネット30は、四隅に設けられた係止部18、すなわち、第1仕切部材2の第1他端係止部18b及び第2仕切部材3の第2他端係止部18cに設けられた留め具32を、床面5aの近傍の内側面の四隅に設けられたリング状のフック35に取付ける。
【0044】
そうすると、荷室5の床面5aは、図8に示すように、カーゴネット30で覆われることとなる。これにより、カーゴネット30は、第2仕切部材3の他端3bに設けられた開閉部12cから荷物21などを出し入れすることができる。さらに、カーゴネット30は、カーゴネット30と荷室5の床面5aとの間に荷物21などを差し込むことで、差し込んだ荷物21などを床面5aに押し付けることにより保持することができる。
【0045】
次に、側部スライドファスナ31を閉じた状態、すなわち、第1仕切部材2と第2仕切部材3とを重ね合わせ折り畳んだ状態で取付ける場合について説明する。この場合、カーゴネット30は、第1他端係止部18b及び第2他端係止部18cに設けられた留め具32のうちいずれか一方の留め具32を2個外し、一端係止部18aに取付ける(図9)。
【0046】
これにより、留め具32は、折り畳んだ状態のカーゴネット30の四隅にそれぞれ配置されることとなる。この状態で、カーゴネット30は、下端において、荷室5の後端の床面5aの近傍の内側面2箇所に予め設けられているフック35に、一端係止部18aに取付けた留め具32を係止する。また、カーゴネット30は、上端において、床面5a上の所定高さの内側面の2箇所に予め設けられている係合部20に、第2他端係止部18cを係止すると共に第1他端係止部18bに設けた留め具32を前記第2他端係止部18cに係止する。これにより、カーゴネット30は、荷室5に取付けられる。
【0047】
そうすると、荷室5は、図10に示すように、後端の下方がカーゴネット30で塞がれることとなる。これにより、カーゴネット30は、荷室5から荷物21などが不意に車両4の外部へ落下するのを防止することができる。
【0048】
また、カーゴネット30は、第1仕切部材2及び第2仕切部材3の両側部11を側部スライドファスナ31で接合しているので、第1仕切部材2及び第2仕切部材3の他端2b,3bを重ね合わせた開口から第1仕切部材2及び第2仕切部材3の間で荷物21などを保持することができる。
【0049】
また、第1仕切部材2及び第2仕切部材3の他端2b,3bにはそれぞれ開閉部12b,12cが設けられているので、該開閉部12b,12cからそれぞれ荷物21を出し入れすることができることはいうまでもない。
【0050】
また、カーゴネット30は、係止部18に着脱自在に留め具32を設けることとしたことにより、リング状のフック35に容易に着脱することができると共に、カーゴネット30の形態にあわせ、留め具32の配置を適宜変更することができる。
【0051】
本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0052】
1 カーゴネット(車両用カーゴネット)
2 第1仕切部材
2a 一端
3 第2仕切部材
3a 一端
4 車両
5 荷室
5a 床面
7 背面
10 仕切面
12 開閉部
15 シート
18 係止部(係止手段)
21 荷物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1仕切部材と、前記第1仕切部材の一端に一端が接続された第2仕切部材とを備え、車両の荷室に着脱自在に取付けられる車両用カーゴネットであって、
前記第1仕切部材及び前記第2仕切部材は袋状に形成され、長手方向の外縁に設けられた開閉部を少なくとも1つ有することを特徴とする車両用カーゴネット。
【請求項2】
前記第1仕切部材及び前記第2仕切部材は、ネット状生地で形成された仕切面を有することを特徴とする請求項1記載の車両用カーゴネット。
【請求項3】
前記仕切面は、一側表面を構成する第1仕切面と、他側表面を構成する第2仕切面とを有し、
前記第1仕切面は、前記第2仕切面よりネット状生地の編目が密である
ことを特徴とする請求項2記載の車両用カーゴネット。
【請求項4】
前記第1仕切部材及び前記第2仕切部材のうち一方の一端に、前記車両に設置されたシートの背面に係止する係止部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の車両用カーゴネット。
【請求項5】
前記第1仕切部材及び前記第2仕切部材のうち少なくとも一方は、前記車両に設置されたシートの背面を覆うことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の車両用カーゴネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−280197(P2009−280197A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−44215(P2009−44215)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(390005430)株式会社ホンダアクセス (205)
【Fターム(参考)】