説明

車両用シート及び樹脂製シートバックバネ

【課題】シートバックにおけるシート搭載物の配置の自由度を向上させることができる車両用シート及び樹脂製シートバックバネを得る。
【解決手段】車両用シート10では、シートバックフレーム12の一方のサイドフレーム26Rに対してシート幅方向内側にリクライニングモータ22が配置されている。また、樹脂製シートバックバネ20には、車両幅方向外側のフレーム取付部42Rの下端側に切欠部62が形成されると共に、最下段のバックバネ本体部54Lにおける車両幅方向外側に分岐部64が形成されることにより、リクライニングモータ22との干渉を回避する干渉回避部70が設けられている。このように、樹脂製シートバックバネ20がリクライニングモータ22を避けるように形状設定されているため、リクライニングモータ22の配置の自由度を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シート及び樹脂製シートバックバネに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、シートバックフレームにおけるサイドフレームのシート幅方向内側に、リクライニングモータが配置された構成の車両用シートが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−137348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般にシートバックフレームにおける左右のサイドフレーム間には、着座乗員の背部を弾性的に支持するためのシートバックバネが掛け渡される。このため、シートバックバネの存在によって、リクライニングモータ等のシート搭載物の配置の自由度が低下する可能性がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、シートバックにおけるシート搭載物の配置の自由度を向上させることができる車両用シート及び樹脂製シートバックバネを得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、左右のサイドフレームを有するシートバックフレームと、前記左右のサイドフレームのうちの少なくとも一方に対してシート幅方向内側に配置されたシート搭載物と、前記左右のサイドフレームにそれぞれ支持される左右のフレーム取付部、及び前記左右のフレーム取付部間に掛け渡された樹脂バネ部を有し、前記シート搭載物とシート前後方向及びシートバック高さ方向の配置が重複した前記フレーム取付部及び前記樹脂バネ部が、自身の外形によって前記シート搭載物との干渉を回避するように形状設定されることにより干渉回避部が設けられた樹脂製シートバックバネと、を備えている。
【0007】
請求項1に記載の車両用シートでは、シート搭載物(例えば、リクライニングモータ)が、シートバックフレームにおける左右のサイドフレームのうちの少なくとも一方に対してシート幅方向内側に配置されている。また、樹脂製シートバックバネは、左右のサイドフレームにそれぞれ支持される左右のフレーム取付部と、これらのフレーム取付部間に掛け渡された樹脂バネ部とを備えている。ここで、この樹脂製シートバックバネでは、シート搭載物とシート前後方向及びシートバック高さ方向の配置が重複したフレーム取付部及び樹脂バネ部が、自身の外形によってシート搭載物との干渉を回避するように形状設定されることにより干渉回避部が設けられている。このように、樹脂製シートバックバネがシート搭載物を避けるように構成されているため、シート搭載物の配置の自由度を向上させることができる。
【0008】
なお、上述の干渉回避部は、フレーム取付部及び樹脂バネ部において、シート搭載物とシート前後方向及びシートバック高さ方向の配置が重複した部位に設けられていればよく、干渉回避部がフレーム取付部及び樹脂バネ部の上端から下端まで同様の断面形状で延在している必要はない。つまり、本発明に係る樹脂製シートバックバネでは、シート搭載物とシート前後方向及びシートバック高さ方向の配置が重複した部位と、それ以外の部位とで形状差がある構成になる。換言すれば、干渉回避部は、フレーム取付部及び樹脂バネ部において、シート搭載物とシート前後方向及びシートバック高さ方向の配置が重複した部位が、シート搭載物との干渉を回避するように形状設定されることにより形成されたものであればよい。
【0009】
請求項2に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記樹脂バネ部における前記少なくとも一方の側には、前記シート搭載物を避けるように分岐した分岐部が設けられている。
【0010】
請求項2に記載の車両用シートでは、樹脂バネ部における少なくとも一方のサイドフレーム側、すなわちフレーム取付部を介してサイドフレームに支持されるシート幅方向端側に、シート搭載物を避けるように分岐した分岐部が設けられている。このため、樹脂バネ部に荷重が入力された際には、樹脂バネ部が分岐部における各枝部を介してフレーム取付部に支持される。これにより、樹脂バネ部の支持を安定させることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記樹脂バネ部における前記少なくとも一方のサイドフレーム側には、前記シート搭載物を避けるための切欠部が形成されている。
【0012】
請求項3に記載の車両用シートでは、樹脂バネ部における少なくとも一方のサイドフレーム側に単なる切欠部が形成されることにより、シート搭載物を避けるための形状が設定されている。これにより、干渉回避部の構成を簡単なものにすることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記樹脂バネ部は、シートバック高さ方向に並んだ複数のバックバネ本体部により構成されており、最下段の前記バックバネ本体部と前記シート搭載物とのシート前後方向及びシートバック高さ方向の配置が重複しており、前記干渉回避部は、前記フレーム取付部における下端側と前記最下段のバックバネ本体部との形状設定により構成されている。
【0014】
請求項4に記載の車両用シートでは、樹脂製シートバックバネの樹脂バネ部が、シートバック高さ方向に並んだ複数のバックバネ本体部により構成されているため、着座乗員の良好なサポート性を確保することができる。また、干渉回避部は、フレーム取付部における下端側と最下段のバックバネ本体部とが、シート搭載物との干渉を回避するように形状設定されることにより構成されている。つまり、干渉回避部が樹脂製シートバックバネの下端側に設けられているため、樹脂製シートバックバネの成形に際し、例えば、シートバック高さ方向の下側へ金型を抜く方法を採ることにより、樹脂製シートバックバネの成形性を良好にすることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記シート搭載物は、前記樹脂製シートバックバネに取り付けられている。
【0016】
請求項5に記載の車両用シートでは、シート搭載物が、樹脂製シートバックバネに取り付けられているため、本車両用シートの製造に際し、樹脂製シートバックバネをシートバックフレームに取り付ける前に、予めシート搭載物を樹脂製シートバックバネに取り付けてサブアッセンブリ化しておくことができる。これにより、製造効率を向上させることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記樹脂製シートバックバネは、前記樹脂バネ部のシート後方側でシートバックの背面に配置されたバックボード部を一体又は一体的に備えている。
【0018】
請求項6に記載の車両用シートでは、樹脂製シートバックバネが、シートバックの背面に配置されるバックボード部を一体又は一体的に備えているため、これらが別体の場合と比較して、部品点数やシートバックフレームへの部品の組付工数を削減することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記フレーム取付部は、シート後方側が開放された開断面形状に形成されており、前記サイドフレームの前側に嵌合している。
【0020】
請求項7に記載の車両用シートでは、乗員からの荷重が樹脂製シートバックバネの樹脂バネ部に入力された際には、左右のフレーム取付部が左右のサイドフレームからの反力を受ける。これらのフレーム取付部は、シート後方側が開放された開断面形状に形成されており、左右のサイドフレームの前側に嵌合している。これにより、左右のサイドフレームからの反力を左右のフレーム取付部によって良好に支持することができるので、樹脂バネ部の支持を安定させることができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明に係る車両用シート及びシートバックバネでは、シートバックにおけるシート搭載物の配置の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用シートのシートバックの分解斜視図である。
【図2】図1に示されるシートバックフレームに樹脂製シートバックバネが組み付けられた状態を示す斜視図である。
【図3】図2の3−3線に沿った切断面を示す概略的な平断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る車両用シートのシートバックフレームに樹脂製シートバックバネが組み付けられた状態を示す図2に対応した斜視図である。
【図5】(A)は、本発明の第3実施形態に係る車両用シートのシートバックの部分的な構成を示す図3に対応した平断面図であり、(B)は、同シートバックにおける(A)よりも上方側での平断面を示す平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(第1の実施形態)
以下、図1〜図3を用いて、本発明の第1実施形態に係る車両用シート10及び樹脂製シートバックバネ20について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方を示しており、矢印UPは車両上方を示しており、矢印INは車両幅方向内方を示している。
【0024】
<全体構成>
図1には、本実施形態に係る車両用シート10の背もたれに相当するシートバック12の分解斜視図が示されている。なお、図1では、各構成要素を見る角度を若干変えて描いている。また、この車両用シート10は、乗員が着座する図示しないシートクッションを備えており、当該シートクッションの後端部にシートバック12が傾倒可能に連結されている。
【0025】
図1〜図3に示されるように、上記シートバック12は、その骨格部材である金属製のシートバックフレーム14と、シートバックフレーム14に支持されたシートバックパッド16と、シートバックパッド16を覆ったシート表皮18と、シートバックフレーム14に取り付けられた樹脂製シートバックバネ20と、を備えている。また、シートバック12は、図3に示されるように、シート搭載物としてのリクライニングモータ22(図1及び図2では図示省略)を備えている。以下、各構成要素について詳細に説明する。
【0026】
<シートバックフレーム14の構成>
図1及び図2に示されるように、シートバックフレーム14は、正面視(車両の正面から見た場合を指す。以下、車両の向き、車両用シート10の向き、及びシートバック12の向きは同一であるものとして説明する。)で、矩形枠状に形成されている。具体的には、シート幅方向(車両幅方向)に対向して配置された左右一対のサイドフレーム26R、26Lと、左右のサイドフレーム26R、26Lの上端部同士を繋ぐ逆U字状のアッパフレーム28と、左右のサイドフレーム26R、26Lの下端部同士をシートバック幅方向に繋ぐロアフレーム30と、によって構成されている。上記シートバック12はアッパフレーム28も含めて4つの部材がすべてプレス成形によって製作されているが、他のフレーム構造を採用してもよい。例えば、アッパフレームのみを逆U字状に曲げたパイプ材で構成してもよい。
【0027】
図3に示されるように、サイドフレーム26R、26Lは、側壁部26Aと、前壁部26Bと、後壁部26Cとによって構成されており、平断面視でシート幅方向内側が開口した略C字状に形成されている。側壁部26Aは、シート前後方向に沿って延在しており、前壁部26B及び後壁部26Cは、側壁部26Aの前端及び後端からシート幅方向内側へ延出されている。後壁部26Cの幅は前壁部26Bの幅に対して充分に広く設定されている。また、図1に示されるように、側壁部26Aの下部には、上下に離間して複数(ここでは2つ)の取付孔32が形成されており、後壁部26Cの上部には取付孔34が形成されている。これらの取付孔32、34は、樹脂製シートバックバネ20に対応している。
【0028】
<シートバックパッド16の構成>
図1に示されるように、シートバックパッド16は、ウレタンフォーム等の発泡体からなり、パッド中央部36と、左右一対のパッドサイド部38と、によって構成されている。パッド中央部36は、上端側がシートバックフレーム14のアッパフレーム28にシート上方側から係止されており、下端側がサイドフレーム26R、26Lの下端部同士をシート幅方向に連結する図示しないコネクティングロッドにシート下方側から係止されている。また、パッド中央部36は、樹脂製シートバックバネ20の下側バックバネ部46及び上側バックバネ部48によってシート後方側から支持されている。
【0029】
図3に示されるように、左右のパッドサイド部38は、横断面形状が略C字状に形成されており、左右のサイドフレーム26R、26Lに巻き付けられるようにして装着されている。このパッドサイド部38は、パッド中央部36よりもシート前方側へ膨出しており、乗員に対するサイドサポート性を確保する形状になっている。
【0030】
<シート表皮18の構成>
図1に示されるように、シート表皮18は、シートバックパッド16を正面側から覆うことが可能な大きさに形成されている。シート表皮18の外周部は、樹脂製シートバックバネ20が備えるバックボード部40の外周部に係止されている(図3参照)。また、シート表皮18の前面側には、図示しない複数の係止部が設けられており、これらの係止部が樹脂製シートバックバネ20の下側バックバネ部46及び上側バックバネ部48に係止されている。
【0031】
<リクライニングモータ22の構成>
図3に示されるように、車両幅方向外側のサイドフレーム26Rの側には、リクライニングモータ22が配置されている。このリクライニングモータ22は、サイドフレーム26Rの下端側に対してシート幅方向内側に配置されており、図示しないブラケットを介して当該サイドフレーム26Rに取り付けられている。このリクライニングモータ22は、シートバック12とシートクッションとの間に設けられた図示しない電動リクライニング機構を駆動するためのモータであり、電動リクライニング機構が備えるリクライナーに連結されている。このリクライニングモータ22は、車両幅方向外側部分が、サイドフレーム26Rの断面内(前壁部26Bと後壁部26Cとの間)に配置されており、車両幅方向内側部分がサイドフレーム26Rよりも車両幅方向内側(シート幅方向内側)へ突出している。
【0032】
<樹脂製シートバックバネ20の構成>
樹脂製シートバックバネ20は、樹脂材料によって形成されたものであり、図1〜図3に示されるように、シートバック12の背面に配置されたバックボード部40と、左右のサイドフレーム26R、26Lにそれぞれ支持されると共にバックボード部40に連結された左右のフレーム取付部42R、42Lと、バックボード部40のシート前方側で左右のサイドフレーム26R、26L間にシート幅方向に沿って配置され、左右のフレーム取付部42R、42L間に掛け渡された下側バックバネ部46と、下側バックバネ部46の上方に配置されてバックボード部40に連結された上側バックバネ部48と、が一体に成形されて構成されている。
【0033】
バックボード部40は、矩形枠状に形成されたシートバックフレーム14の開口部の内周縁よりも一回り小さい略矩形平板状に形成されており、板厚方向がシートバック12の前後方向に沿う状態でシートバック12の背面に配置されている。このバックボード部40は、シートバックフレーム14の内側を通過可能とされている。
【0034】
左右のフレーム取付部42R、42Lは、シートバック12の下部側に配置されている。これらのフレーム取付部42R、42Lは、シート後方側が開放された開断面形状に形成されており(図3参照)、左右のサイドフレーム26R、26Lの前側に嵌合している。具体的には、各フレーム取付部42R、42Lは、サイドフレーム26R、26Lの前側に支持される被支持部42Aと、被支持部42Aのシート幅方向外側端部からシート後方側へ延びる固定部42Bと、被支持部42Aのシート幅方向内側端部からシート後方側かつシート幅方向内側へ斜めに延びる連結部42Cと、を備えており、サイドフレーム26R、26Lの前側に嵌合している。なお、フレーム取付部42R、42Lがサイドフレーム26R、26Lの前側に直接嵌合せず、両者の間に別部材(例えば、弾性部材)が介在された構成(フレーム取付部42R、42Lがサイドフレーム26R、26Lの前側に間接的に嵌合した構成)にしてもよい。
【0035】
被支持部42Aは、前壁部26Bに対してシート前方側から対向(当接)しており、固定部42Bは、側壁部26Aに対してシート幅方向外側から対向(当接)している。この固定部42Bには、上下一対の貫通孔50(図1参照)が形成されており、各貫通孔50に挿通された樹脂クリップ52(図2参照)が側壁部26Aの取付孔32に嵌入係止されている。これにより、固定部42Bが側壁部26Aに固定されている。なお、固定部42Bを側壁部26Aに固定する固定手段としては、固定部42Bに樹脂クリップ(固定具)を一体に形成して取付孔32に嵌入させる構成や、リベット、スクリュー、ネジ又はボルトとウエルドナット等の締結具で締結する構成、構造用接着剤で接着する構成等、種々の態様が適用可能である。
【0036】
連結部42Cは、シート後方側へ向かうに従いシート幅方向内側へ向かうようにシート前後方向に対して傾斜しており、前壁部26Bの前端部付近からシートバック12の背面側まで延びている。連結部42Cの後端部には、バックボード部40のシート幅方向端部が連結されている。左右の連結部42Cは、サイドフレーム26R、26Lに対してシート幅方向内側から対向しており、これらの連結部42C(フレーム取付部42R、42L)が設けられた高さ(シートバックフレーム14の下部側)においては、各連結部42Cによってサイドフレーム26R、26Lがシート幅方向内側から覆われている。
【0037】
なお、樹脂製シートバックバネ20がシートバックフレーム14に組み付けられる際には、樹脂製シートバックバネ20がシートバックフレーム14に対してシート前方側から装着される。この際、バックボード部40がシートバックフレーム14の内側を通してシートバックフレーム14の背面側に配置され、左右のフレーム取付部42R、42Lが、左右のサイドフレーム26R、26Lの前側に嵌合される構成になっている。
【0038】
一方、下側バックバネ部46(樹脂バネ部)は、シートバック高さ方向に上下三段に平行に並んで配置された3本のバックバネ本体部54U、54M、54Lによって構成されている。これらのバックバネ本体部54U、54M、54Lは、全体として長尺な板状に形成されており、長手方向がシート幅方向に沿い且つ板厚方向がシート前後方向に沿う状態で、互いに間隔をあけて配置されている。これらのバックバネ本体部54U、54M、54Lの長手方向両端部(シート幅方向両端部)は、左右のフレーム取付部42R、42Lが備える左右の連結部42Cに連結されている。これにより、3本のバックバネ本体部54U、54M、54Lが、左右のフレーム取付部42R、42L間に掛け渡されており、左右のフレーム取付部42R、42Lによってシートバック高さ方向に連結されている。なお、下側バックバネ部46を何本のバックバネ本体部54で構成するかは任意であり、要求されるクッション性能との関係で適宜変更される。従って、下側バックバネ本体部の上下幅を広げて1本にしてもよいし、逆に2本又は4本以上の複数本にしてもよい。
【0039】
バックバネ本体部54U、54M、54Lのシート幅方向中央側には、左右一対の弛み部54Aが形成されている。これらの弛み部54Aは、バックバネ本体部54U、54M、54Lの長手方向中央部を介した左右両側に形成されている。これらの弛み部54Aは、図3に示される平断面視で見た場合にシート幅方向に複数個の曲面を連続させることにより波状に形成されている。このため、バックバネ本体部54U、54M、54Lは、バックボード部40側(シートバック後方側)への荷重が作用することにより弛み部54Aが弾性的に伸長し、これにより荷重作用方向であるバックボード部40側へ撓み変形(弾性変形)するようになっている。
【0040】
なお、バックバネ本体部54U、54M、54Lは、上述したバックボード部40のシート前方側に所定距離だけ離間した位置に配置されており、両者の間に形成された隙間56の範囲内で撓み変形可能とされている。つまり、バックボード部40は、バックバネ本体部54U、54M、54Lの撓み量を所定量以下に制限する制限部材としても機能する。また、上記バックバネ本体部54U、54M、54Lの弛み部54Aには、図示しないスライド型を使って樹脂成形する際に、スライド型をシートバック高さ方向のいずれか一方(ここでは下側)へ脱型できるように抜き勾配(テーパ形状)が設定されている。
【0041】
一方、上側バックバネ部48は、下側バックバネ部46に対してシートバック高さ方向に所定距離だけ離間した位置に設けられている。この上側バックバネ部48は、上述したバックバネ本体部54U、54M、54Lと基本的に同様の構成とされており、前述した弛み部54Aと同様の弛み部48Aを備えている。但し、上側バックバネ部48の長手方向両端部には貫通孔58(図1参照)が形成されており、当該貫通孔58に挿通された樹脂クリップ60(図2参照)がサイドフレーム26R、26Lの取付孔34(図1参照)に嵌入係止されている。これにより、上側バックバネ部48がサイドフレーム26R、26Lに固定されている。
【0042】
ここで、本実施形態では、サイドフレーム26R側(車両幅方向外側)に配置されたフレーム取付部42Rの連結部42Cにおける下端側は、リクライニングモータ22に対してシート前後方向及びシートバック高さ方向の配置が重複している。但し、当該フレーム取付部42Rの連結部42Cには、リクライニングモータ22と対向する部位に、シート幅方向から見て略矩形状の切欠部62が形成されている(図1〜図3参照)。この切欠部62は、連結部42Cの下端で開口しており、当該切欠部62を介してリクライニングモータ22の一部がフレーム取付部42Rのシート幅方向内側に突出している(図3参照)。
【0043】
また、3本のバックバネ本体部54U、54M、54Lのうち最下段(下段)に配置されたバックバネ本体部54Lは、リクライニングモータ22に対してシート前後方向及びシートバック高さ方向の配置が重複している。但し、この最下段のバックバネ本体部54Lには、サイドフレーム26R側、すなわちリクライニングモータ22が配置された側に、分岐部64が設けられている。この分岐部64は、最下段のバックバネ本体部54Lとリクライニングモータ22との干渉を回避すべく、最下段のバックバネ本体部54Lをリクライニングモータ22の前後へ平面視でV字状に分岐させている。
【0044】
リクライニングモータ22の前側へ延びる前枝部66は、シート幅方向外側端部が連結部42Cの前端側(切欠部62の前縁部)に連結されており、リクライニングモータ22の後側へ延びる後枝部68は、シート幅方向外側端部が連結部42Cの後端側(切欠部62の後縁部)に連結されている。このように、前枝部66及び後枝部68がリクライニングモータ22の前後へ分岐することにより、リクライニングモータ22の前記突出部分(フレーム取付部42Rのシート幅方向内側に突出した部分)を配置させるための空間が形成されている。この空間は、平断面視で略三角状に形成されており、フレーム取付部42Rのシート幅方向外側の空間(フレーム取付部42Rとサイドフレーム26Rとの間の空間)に上記切欠部62を介して連通している。
【0045】
つまり、本実施形態では、フレーム取付部42Rとバックバネ本体部54Lとが、自身の外形によってリクライニングモータ22との干渉を回避するように形状設定されることにより、樹脂製シートバックバネ20に干渉回避部70が設けられている。この干渉回避部70は、リクライニングモータ22の配置空間72を、フレーム取付部42Rのシート幅方向外側(フレーム取付部42Rとサイドフレーム26Rとの間)から、当該フレーム取付部42Rのシート幅方向内側にまで拡大している。換言すれば、干渉回避部70は、リクライニングモータ22の配置空間72をフレーム取付部42Rのシート幅方向内側に拡大する配置空間拡大部を構成している。この干渉回避部70が設けられることにより、フレーム取付部42R及びバックバネ本体部54Lは、リクライニングモータ22に対して非接触状態で配置されている。
【0046】
また、上述の前枝部66及び後枝部68には、前述した弛み部54Aと同様の弛み部66A、68Aが設けられている。このため、最下段のバックバネ本体部54Lに対してシート後方側への荷重が入力された際には、前枝部66及び後枝部68が伸縮することにより、最下段のバックバネ本体部54Lが荷重作用方向に撓み易くなるように構成されている。前枝部66に入力される荷重は、連結部42Cの前端側に支持され、後枝部68に入力される荷重は、連結部42Cの後端側に支持されるようになっている。
【0047】
なお、本実施形態では、分岐部64が最下段のバックバネ本体部54Lのみに設けられているが、リクライニングモータ等のシート搭載物の配置が高い場合には、中段及び上段のバックバネ本体部54U、54Mにも分岐部64を設けると共に、切欠部62を上方へ延長する構成になる。
【0048】
<作用及び効果>
次に、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、乗員が車両用シート10に着座してシートバック12に凭れると、樹脂製シートバックバネ20に設けられた下側バックバネ部46及び上側バックバネ部48にシートバック後方側への荷重が入力される。これにより、下側バックバネ部46のバックバネ本体部54U、54M、54L及び上側バックバネ本体部54U、54M、54Lが荷重作用方向であるシート後方側へ撓み変形し、シートバック12のクッション性に寄与する。このとき、上側バックバネ部48に入力される荷重は、上側バックバネ部48の長手方向両端部を介して左右のサイドフレーム26R、26Lに支持される。また、下側バックバネ部46に入力される荷重は、左右のフレーム取付部42R、42Lを介して左右のサイドフレーム26R、26Lに支持される。これらのフレーム取付部42R、42Lは、シート後方側が開口した開断面形状に形成されており、左右のサイドフレーム26R、26Lの前側に嵌合している。これにより、左右のサイドフレーム26R、26Lからの反力を左右のフレーム取付部42R、42Lによって良好に支持することができるので、下側バックバネ部46の支持を安定させることができる。
【0049】
しかも、本実施形態では、下側バックバネ部46及び上側バックバネ部48が樹脂製とされてバックボード部40と一体化されている。このため、これらのバネ部が金属製のシートバックスプリングで構成されている場合と比較して、部品点数及びシートバックフレーム14への組付工数を削減することができると共に、更なる軽量化及び低コスト化を図ることができる。
【0050】
ここで、本実施形態に係る樹脂製シートバックバネ20には、車両幅方向外側のフレーム取付部42Rの下端側に切欠部62が形成されると共に、最下段のバックバネ本体部54Lにおける車両幅方向外側に分岐部64が形成されることにより、リクライニングモータ22との干渉を回避する干渉回避部70が設けられている。このように、樹脂製シートバックバネ20がリクライニングモータ22を避けるように形状設定されているため、リクライニングモータ22の配置の自由度を向上させることができる。
【0051】
しかも、上述の分岐部64は、リクライニングモータ22の前後に二股に分岐した前枝部66及び後枝部68を備えているため、最下段のバックバネ本体部54Lに乗員からの荷重が入力された際には、最下段のバックバネ本体部54Lが前枝部66及び後枝部68を介してフレーム取付部42Rに支持される。これにより、最下段のバックバネ本体部54Lの支持を安定させることができる。
【0052】
さらに、本実施形態では、樹脂製シートバックバネ20の下側バックバネ部46が、シートバック高さ方向に並んだ複数のバックバネ本体部54U、54M、54Lにより構成されているため、着座乗員の良好なサポート性を確保することができる。また、最下段のバックバネ本体部54Lに設けられた分岐部64及びフレーム取付部42Rの下端側に形成された切欠部62によって干渉回避部70が構成されており、樹脂製シートバックバネ20の下端側(端側)に干渉回避部70が設けられている。このため、樹脂製シートバックバネ20の成形に際し、シートバック高さ方向の下方側に金型(スライド型)を抜く方法を採ることにより、樹脂製シートバックバネ20の成形性を良好にすることができる(成形性が悪くなることを抑制できる)。
【0053】
<第1実施形態の補足説明>
なお、上記第1実施形態では、干渉回避部70が樹脂製シートバックバネ20の車両幅方向外側のみに設けられた構成にしたが、請求項1〜請求項7に係る発明はこれに限らず、干渉回避部は、樹脂製シートバックバネにおけるシート幅方向の少なくとも一方の側(少なくとも一方のサイドフレームの側)に設けられていればよい。干渉回避部が、樹脂製シートバックバネにおけるシート幅方向両側に設けられている場合には、例えば、樹脂製シートバックバネを運転席用及び助手席用として兼用(部品共用)することができる。
【0054】
また、上記第1実施形態では、分岐部64を備えた最下段のバックバネ本体部54Lが、フレーム取付部42Rと一体に形成された構成にしたが、請求項1〜請求項7に係る発明はこれに限らず、リクライニングモータ等のシート搭載物と配置が重なるバックバネ本体部がフレーム取付部と別体に形成されて、溶着等によりフレーム取付部に固定される構成にしてもよい。
【0055】
また、上記第1実施形態では、分岐部64がリクライニングモータ22(シート搭載物)の前後に分岐した構成にしたが、請求項1に係る発明はこれに限らず、分岐部がシート搭載物の上下に分岐した構成にしてもよいし、分岐部がシート搭載物の前後及び上下の両方に分岐した構成にしてもよい。さらに、上記第1実施形態では、一方のフレーム取付部42Rの下端側に切欠部62が形成された構成にしたが、請求項1に係る発明はこれに限らず、切欠部の代わりに開口部が形成された構成にしてもよい。また、上記第1実施形態において、分岐部64の後枝部68が省略された構成にしてもよい。この場合、前枝部66がリクライニングモータ22(シート搭載物)を避けるように迂回する迂回部を構成することになる。以上の点は、以下に説明する本発明の第2の実施形態においても同様である。
【0056】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
【0057】
(第2実施形態)
図4には、本発明の第2の実施形態に係る車両用シートのシートバックフレーム12に樹脂製シートバックバネ90が組み付けられた状態が図2に対応した斜視図にて示されている。この樹脂製シートバックバネ90は、前記第1実施形態に係る樹脂製シートバックバネ20と基本的に同様の構成とされているが、干渉回避部92の構成が、前記第1実施形態に係る干渉回避部70とは異なっている。この干渉回避部92は、前記第1実施形態に係る切欠部62と同様の切欠部62と、バックバネ本体部54Lのシート幅方向端部が下方側から切り欠かれて形成された切欠部94とによって構成されている。バックバネ本体部54Lは、切欠部94が形成された部位が、切欠部94が形成されていないシート幅方向中央側に比べて、バックバネ本体部54Lの上下幅が狭くなっている(換言すれば、バックバネ本体部54Lのシート幅方向端部に、バックバネ本体部54Lの上下幅を縮小した上下幅縮小部が設けられている)。また、この実施形態では、干渉回避部92を構成する切欠部62及び切欠部94が、樹脂製シートバックバネ90における車両幅方向内側にも設けられている。
【0058】
この実施形態においても、干渉回避部92によってリクライニングモータ22(図4では図示省略)の配置空間がフレーム取付部42Rのシート幅方向内側に拡大されているため、前記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。しかも、この実施形態では、バックバネ本体部54Lにおけるシート幅方向両端側に単なる切欠部94が形成されることにより、リクライニングモータ22を避けるための形状が設定されている。これにより、干渉回避部92の構成を簡単なものにすることができると共に、樹脂製シートバックバネ90の成形性を良好にすることができる。また、この実施形態では、干渉回避部92が、樹脂製シートバックバネ90の車両幅方向両側に設けられているため、例えば、樹脂製シートバックバネ90を運転席用及び助手席用として兼用することができる。
【0059】
なお、上記第2実施形態において、例えば、バックボード部40からシート前方側に突出した突起部を設け、当該突起部の先端が、乗員の着座時にバックバネ本体部54Lの背面に当接するようにしてもよい。それにより、バックバネ本体部54Lの下端側の支持を安定させることができる。
【0060】
(第3実施形態)
図5(A)には、本発明の第3の実施形態に係る車両用シート80のシートバック82の部分的な構成が図3に対応した平断面図にて示されている。この実施形態は、前記第1実施形態と基本的に同様の構成とされており、前記第1実施形態に係る樹脂製シートバックバネ20と基本的に同様の構成とされた樹脂製シートバックバネ84を備えている。但し、この樹脂製シートバックバネ84では、図5(A)に示されるように、前枝部66及び後枝部68が、前記第1実施形態に係る弛み部66A、68Aを備えていない構成になっている。また、この実施形態では、図5(B)に示されるように、リクライニングモータ22がフレーム取付部42Rの連結部42Cにボルト86(締結具:固定具)によって締結固定されている。なお、図5(B)は、バックバネ本体部54Mとバックバネ本体部54Lとの間の高さにおけるシートバック82の平断面を示している。
【0061】
この実施形態では、上述の如くリクライニングモータ22が樹脂製シートバックバネ84のフレーム取付部42Rに取り付けられているため、本車両用シート80の製造に際し、樹脂製シートバックバネ84をシートバックフレーム14に取り付ける前に、予めリクライニングモータ22を樹脂製シートバックバネ84に取り付けてサブアッセンブリ化しておくことができる。これにより、製造効率を向上させることができる。
【0062】
(各実施形態の補足説明)
上記各実施形態では、リクライニングモータ22がシート搭載物とされた構成にしたが、請求項1〜請求項7に係る発明はこれに限らず、シート搭載物としては、例えばマッサージ機構用のモータや、車両用シート用の温度調節装置など、種々の物を適用することができる。
【0063】
また、上記各実施形態では、左右のフレーム取付部42R、42Lが固定部42Bを備えた構成にしたが、請求項1〜請求項7に係る発明はこれに限らず、固定部が省略された構成にしてもよい。この場合、例えば、被支持部42Aがクリップ等により前壁部26Bに固定される構成になる。
【0064】
また、上記各実施形態では、バックボード部40と、左右のフレーム取付部42R、42Lと、下側バックバネ部46と、上側バックバネ部48とが一体に成形された構成にしたが、請求項1〜請求項7に係る発明はこれに限らず、上記各部が別々に成形されて溶着等により一体化された構成にしてもよし、上側バックバネ部48が省略された構成にしてもよい。また、請求項6以外の請求項に係る発明では、バックボード部40が省略された構成にしてもよい。
【0065】
また、上記各実施形態では、フレーム取付部42Rに形成された切欠部62と、バックバネ本体部54Lに形成された分岐部64又は切欠部94によって干渉回避部70、92が構成された場合について説明したが、請求項1に係る発明はこれに限らず、干渉回避部は、シート搭載物を避けるように形状設定されたものであればよく、その構成はシート搭載物の大きさや形状に合わせて適宜変更することができる。例えば、フレーム取付部の一部がシート幅方向内側に膨出されることにより、樹脂製シートバックバネに干渉回避部が設けられる構成にしてもよい。その場合、フレーム取付部の上記膨出部分に合わせて樹脂バネ部の形状が設定されることになる。
【0066】
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことはいうまでもない。
【符号の説明】
【0067】
10 車両用シート
12 シートバック
14 シートバックフレーム
20 樹脂製シートバックバネ
26R、27L サイドフレーム
40 バックボード部
42R、42L フレーム取付部
46 下側バックバネ部(樹脂バネ部)
54U、54M、54L バックバネ本体部
64 分岐部
70 干渉回避部
80 車両用シート
82 シートバック
84 樹脂製シートバックバネ
90 樹脂製シートバックバネ
92 干渉回避部
94 切欠部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右のサイドフレームを有するシートバックフレームと、
前記左右のサイドフレームのうちの少なくとも一方に対してシート幅方向内側に配置されたシート搭載物と、
前記左右のサイドフレームにそれぞれ支持される左右のフレーム取付部、及び前記左右のフレーム取付部間に掛け渡された樹脂バネ部を有し、前記シート搭載物とシート前後方向及びシートバック高さ方向の配置が重複した前記フレーム取付部及び前記樹脂バネ部が、自身の外形によって前記シート搭載物との干渉を回避するように形状設定されることにより干渉回避部が設けられた樹脂製シートバックバネと、
を備えた車両用シート。
【請求項2】
前記樹脂バネ部における前記少なくとも一方の側には、前記シート搭載物を避けるように分岐した分岐部が設けられている請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記樹脂バネ部における前記少なくとも一方の側には、前記シート搭載物を避けるための切欠部が形成されている請求項1に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記樹脂バネ部は、シートバック高さ方向に並んだ複数のバックバネ本体部により構成されており、最下段の前記バックバネ本体部と前記シート搭載物とのシート前後方向及びシートバック高さ方向の配置が重複しており、前記干渉回避部は、前記フレーム取付部における下端側と前記最下段のバックバネ本体部との形状設定により構成されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記シート搭載物は、前記樹脂製シートバックバネに取り付けられている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用シート。
【請求項6】
前記樹脂製シートバックバネは、前記樹脂バネ部のシート後方側でシートバックの背面に配置されたバックボード部を一体又は一体的に備えている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シート。
【請求項7】
前記フレーム取付部は、シート後方側が開放された開断面形状に形成されており、前記サイドフレームの前側に嵌合している請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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