説明

車両用ルーフ装置のパネル構造

【課題】見栄えの良い車両用ルーフ装置のパネル構造を提供する。
【解決手段】車両用ルーフ装置のパネル構造は、ルーフ開口部11に取り付けられるルーフパネル21と、ルーフパネル21の下面に固着され、ルーフパネル21の外周縁部21aに沿って側方へ開放するインナーパネル23と、ルーフパネル21の外周縁部21aに沿ってルーフパネル21の外周縁部21a及びインナーパネル23の外周縁部32間に挟持されるとともに、ルーフパネル21の外周縁部21aが組み付けられると凹む中空部44と、中空部44の変形に伴ってルーフパネル21の角部21bに倒れ込むことで当接する突起部45とが形成されたウエザストリップ24とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用ルーフ装置のパネル構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両ルーフの開口部を開閉するルーフ装置のパネル構造として種々のものが提案されている。ルーフ装置のパネル構造は、ガラス材等からなるルーフパネルと、該ルーフパネルをその開閉作動に係る機能ブラケットに連結するための金属板からなる枠状のインナーパネルと、該ルーフパネルの外周縁に亘って嵌着された弾性材からなる枠状のウエザストリップとを備える(例えば、特許文献1参照)。この場合、該インナーパネルの周縁に縦フランジを形成し、該縦フランジをウエザストリップの溝に挟み込ませつつ該ウエザストリップをルーフパネル及びインナーパネル間に挿入することで組み付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−094953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1のようなパネル構造のウエザストリップには、ルーフパネルの外形ばらつきを吸収するための水平方向に突出するリップが設けられている。このリップは、ルーフパネルの外周端が当接すると、下向きに変形して、ルーフパネルの角部(コバ)との面一を形成する。従って、リップはルーフパネルの外周縁の側面に当接しているだけとなり、ルーフパネルの角部が丸見えとなり見栄えが良くなかった。そこで、見栄えの良いルーフ装置のパネル構造が求められていた。
【0005】
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、見栄えの良い車両用ルーフ装置のパネル構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、車両ルーフの開口部を開閉する車両用ルーフ装置のパネル構造において、前記開口部に取り付けられるルーフパネルと、前記ルーフパネルの下面に固着され、前記ルーフパネルの外周縁部に沿って側方へ開放するインナーパネルと、前記ルーフパネルの外周縁部に沿って該ルーフパネルの外周縁部及び前記インナーパネルの外周縁部間に挟持されるとともに、前記ルーフパネルの外周縁部が組み付けられると凹む凹み部と、該凹み部の変形に伴って前記ルーフパネルの角部に倒れ込むことで当接する突起部とが形成されたウエザストリップと、を備えたことをその要旨としている。
【0007】
同構成によれば、ルーフパネルが組み付けられた際にウエザストリップに形成された凹み部が凹むことで、ルーフパネルの外形ばらつきを吸収することができる。また、凹み部の凹みに伴って突起部がルーフパネルの角部(コバ)に当接することでルーフパネルの角部が隠れるので見栄えが良くなる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ルーフ装置のパネル構造において、前記凹み部は、内部に空間が形成された中空部であることをその要旨としている。
同構成によれば、凹み部を中空部としたので、ウエザストリップの材料を減らすことが可能となるとともに、ルーフパネルの組み付けによって容易に凹むことが可能となる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用ルーフ装置のパネル構造において、前記突起部の根元には、前記凹み部の変形に伴う前記突起部の倒れ込み量を厚みによって調節する調節部が設けられていることをその要旨としている。
【0010】
同構成によれば、突起部の根元に調節部を設けたので、突起部の根元の厚みを変更することによって突起部の倒れ込み量を調節することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置のパネル構造において、前記突起部は、前記凹み部の上端部に形成されることをその要旨としている。
【0011】
同構成によれば、凹み部の上端部に突起部が形成されるので、突起部がルーフパネルの角部の近くに位置し、突起部の長さを短くすることができる。また、ルーフパネルの端部が凹み部に組み付けられた際に、突起部を確実にルーフパネルの角部に当接させることが可能である。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置のパネル構造において、前記突起部は、基端部から先端部にかけて漸次薄く形成され、前記突起部の前記先端部が前記ルーフパネルの前記角部に当接することで、前記ルーフパネルの端部と前記ウエザストリップとが面一になることをその要旨としている。
【0013】
同構成によれば、突起部の先端部が基端部よりも薄く形成されるので、突起部の先端部がルーフパネルの角部に当接すると、ルーフパネルの端部とウエザストリップとが面一になる。よって、ルーフパネルの端部とウエザストリップとが面一となる同時にルーフパネルの角部が隠れるので見栄えが良くなる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置のパネル構造において、前記ウエザストリップは、前記ルーフパネル側の端部から起立して前記ルーフパネルの外周縁部が組み付けられると外側へ折れ曲がるリップ部が形成されていることをその要旨としている。
【0015】
同構成によれば、ウエザストリップのルーフパネル側の端部に形成されたリップ部がルーフパネルの外周縁部の組み付けによって外側に折れ曲がるので、車室内側への水密性を向上させることが可能である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、車両用ルーフ装置のパネル構造において、見栄えを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】車両のルーフを示す平面図。
【図2】ルーフ装置のパネル構造を示すA−A断面図。
【図3】ルーフ装置のパネル構造のウエザストリップを示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1に示されるように、車両のルーフ10には、略四角形のルーフ開口部11が形成されている。ルーフ開口部11には、開閉可能な略四角形の車両用パネル12が設置されている。
【0019】
図2に示すように、ルーフ開口部11は、その内周側を下向きに屈曲して折り返した縁部11aを有する。従って、ルーフ開口部11の縁部11aは、全体として略四角筒形状を呈する。一方、車両用パネル12は、縁部11aに合わせて成形されたガラス材からなる略四角板状のルーフパネル21を備える。
【0020】
また、車両用パネル12は、ルーフパネル21の外周縁部21aに沿ってルーフパネル21の下面に例えばウレタン樹脂製の接着剤22によって固着された鋼板からなる略四角枠状のインナーパネル23を備える。このインナーパネル23は、ルーフパネル21(車両用パネル12)をその開閉作動に係る機能ブラケット(図示略)に連結するためのものである。インナーパネル23は、ルーフパネル21の外周縁部21aの下側でその全周に亘って下向きに湾曲されてなる係止凹部31を有するとともに、該係止凹部31に繋がる外周縁部32がルーフパネル21の下側に間隔を空けてルーフ開口部11の縁部11a側に指向してなる。従って、係止凹部31は、ルーフパネル21との間隙を広げる方向に曲成されている。係止凹部31の外周縁部32との接続部は、外側に向かうに従い徐々に上昇する傾斜部31aを形成する。なお、接着剤22は、係止凹部31よりも概ねその基端側に塗布されている。
【0021】
さらに、車両用パネル12は、ルーフパネル21の外周縁部21aに取着される略四角環状のウエザストリップ24を備える。このウエザストリップ24は、ルーフパネル21の外周縁部21aを囲繞する本体部41を有するとともに、該本体部41から外周縁部21aの下面に沿って該外周縁部21a側に延出する断面略鉤爪状の係止凸部42を有する。この係止凸部42は、本体部41(外周縁部21a)の全周に亘って延在しており、係止凹部31に対向して下向きに湾出する係止部42aを有する。ウエザストリップ24は、係止部42aが係止凹部31の傾斜部31aに当接する態様で外周側への移動が係止されている。換言すれば、ウエザストリップ24は、ルーフパネル21及びインナーパネル23間に形成される内側に広がる空間を利用して、これらルーフパネル21及びインナーパネル23間に係止凸部42を挟持させることで、インナーパネル23等に支持して固定されている。
【0022】
また、ウエザストリップ24は、係止凸部42の下側に間隔を空けて本体部41からインナーパネル23の外周縁部32の下面に沿って該外周縁部32側に延出するフランジ状の挟持片43を有する。この挟持片43も、本体部41の全周に亘って延在しており、係止凸部42との間で外周縁部32を挟持する。つまり、ウエザストリップ24は、その全周に亘って係止凸部42及び挟持片43間に外周縁部32が挟み入れられることで該外周縁部32(インナーパネル23)に支持固定されている。
【0023】
また、図3に示されるように、ウエザストリップ24は、係止凸部42の上面から起立するリップ部48が係止凸部42の全周に亘って形成されている。リップ部48は、ウエザストリップ24単体の状態において車両外側に向けて傾斜しており、図2に示すルーフパネル21が設置された状態において車両外側に倒れ込んでルーフパネル21の下面に当接している。そして、係止凸部42の上面におけるリップ部48の車両外側には、該リップ部48の倒れ込みを許容する凹部49が形成されている。このリップ部48は、係止凸部42上に載置等されるルーフパネル21の下面に押圧されることで、傾倒しつつ該下面に弾性的に接触する。
【0024】
なお、本体部41、係止凸部42、挟持片43、及びリップ部48は、硬質の樹脂材M1にて形成されている。
一方、ウエザストリップ24は、本体部41の上端縁及び下端縁に接続されて前記ルーフ開口部11の縁部11a側に突出する断面略円弧状のシール部47を有する。このシール部47は、本体部41の全周に亘って延在しており、対向する縁部11aに弾性的に接触する。また、ウエザストリップ24は、本体部41の上面にルーフパネル21の端部が組み付けられると凹む中空部44が係止凸部42の上面全周に亘って形成されている。中空部44は、内部に空間が形成されているため、ルーフパネル21が組み付けられると内部の空間が潰されることで凹む。なお、中空部44が凹み部として機能する。
【0025】
また、中空部44の上端部には、ルーフパネル21の端部の角部(コバ)21bに当接する突起部45が中空部44と一体に形成されている。突起部45は、基端部45aから先端部45bにかけて漸次薄く形成されている。突起部45は、図3に示すように、ルーフパネル21が設置されていない状態においてルーフ開口部11と反対側へ傾斜しており、図2に示すルーフパネル21が設置された状態において、ルーフパネル21の角部21bに倒れ込んで当接する。そして、突起部45の外側傾斜面45cがウエザストリップ24の上面24aと面一となるとともに、ルーフパネル21の上面と面一となる。ここで、突起部45の根元となる中空部44の上端部には、突起部45の倒れ込み量を調節する調節部46が形成されている。調節部46は、厚みが隣接する部分よりも薄く形成されている。このため、中空部44が凹む際に、調節部46の倒れ込みが大きくなり、突起部45をルーフパネル21の角部21bに確実に当接させることができる。なお、ウエザストリップ24の材料を変更した際には、該調節部46の厚みを変更することにより中空部44の凹み変形と突起部45の倒れ込み量を変更して、突起部45のルーフパネル21への当接を調節することができる。
【0026】
なお、中空部44及び突起部45は、シール部47と共に樹脂材M1よりも軟質のスポンジ材M2からなる。これは、中空部44をシール部47と同一材料(スポンジ材M2)にすることで、該シール部47との一体感を増して意匠性を向上させるためである。
【0027】
つまり、ウエザストリップ24は、樹脂材M1及びスポンジ材M2により2色成形されている。特に、ルーフパネル21の組み付けに伴い変形する中空部44をスポンジ材M2で成形し、本体部41は硬質の樹脂材M1にて成形したので、変形を可能にしながら、剛性を好適に確保することができる。
【0028】
次に、車両用パネル12の組み付けについて図2及び図3を参照して説明する。
まず、図3に示されるように、インナーパネル23の外周縁部32の外側(外周側)からウエザストリップ24を組み付けて、係止凸部42及び挟持片43間に外周縁部32を挟み入れる。これにより、ウエザストリップ24(係止凸部42)は、係止凹部31まで進入した係止部42aを係止凹部31の傾斜部31aに係止する態様で外周縁部32に対し位置決めされて、インナーパネル23の外周縁部32上に載置して仮組みされる。
【0029】
続いて、図2に示されるように、インナーパネル23の係止凹部31よりも内周縁部側の上面に接着剤22を塗布して、インナーパネル23の上側からルーフパネル21を組み付ける。このとき、ルーフパネル21の載置される係止凸部42は、接着剤22を介してインナーパネル23に固着されるルーフパネル21のスペーサとして機能する。また、ルーフパネル21から下向きに押圧される係止凸部42は、係止部42aの当接するインナーパネル23の傾斜部31aにおいて係止凸部42が外周縁部32に係止される側(内周側)にウエザストリップ24を移動させる分力を発生する。従って、例えば仮組み状態での係止凸部42及び係止凹部31の係止が不完全であったとしても、その後のインナーパネル23上へのルーフパネル21の固着に合わせて発生する前記分力によって係止部42aを傾斜部31aに沿って滑らせることで、係止凸部42及び係止凹部31の係止を完全にすることができる。そして、係止凸部42及び挟持片43間に外周縁部32を確実に挟み入れることができる。
【0030】
一方、中空部44は、ルーフパネル21の外周縁部21aに押圧されることで、突起部45の根元である調節部46が折れ曲がるとともに本体部41側に凹む。これにより、中空部44は、ルーフパネル21の外形ばらつきを吸収する。該中空部44の凹みに伴って突起部45がルーフパネル21の角部21b側に傾倒して、該角部21bに当接する。これにより、ルーフパネル21の角部21bが突起部45に隠されて、見栄えが良くなる。そして、インナーパネル23上にルーフパネル21が固着される。なお、係止凸部42上に載置されるルーフパネル21(外周縁部21a)の下面に押圧されるリップ部48は、これに伴い傾倒してルーフパネル21の下面に弾性的に接触する。
【0031】
次に、前述のように構成された車両用パネルの動作について説明する。
車両用パネル12の閉じた状態では、ルーフ開口部11の縁部11aにウエザストリップ24のシール部47が弾性的に接触することで、車室内側への水密性が確保される。一方、ルーフパネル21の端部に中空部44が弾性的に接触するとともに、角部21bに突起部45が当接し、外周縁部21aの下面にリップ部48が弾性的に接触することで、車室内側への水密性が確保される。
【0032】
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)ルーフパネル21が組み付けられた際にウエザストリップ24に形成された中空部44が凹むことで、ルーフパネル21の外形ばらつきを吸収することができる。また、中空部44の凹みに伴って突起部45がルーフパネル21の角部(コバ)21bに当接することでルーフパネル21の角部21bが隠れるので見栄えが良くなる。
【0033】
(2)ルーフパネル21の組み付けに伴って凹み部分を中空部44としたので、ウエザストリップ24の材料を減らすことができるとともに、ルーフパネル21の組み付けによって容易に凹むことができる。
【0034】
(3)突起部45の根元に調節部46を設けたので、突起部45の根元の厚みを変更することによって突起部45の倒れ込み量を調節することができる。
(4)中空部44の上端部に突起部45が形成されるので、突起部45がルーフパネル21の角部21bの近くに位置し、突起部45の長さを短くすることができる。また、ルーフパネル21の端部が中空部44に組み付けられた際に、突起部45を確実にルーフパネル21の角部21bに当接させることができる。
【0035】
(5)突起部45の先端部45bが基端部45aよりも薄く形成されるので、突起部45の先端部45bがルーフパネル21の角部21bに当接すると、ルーフパネル21の端部とウエザストリップ24とが面一になる。よって、ルーフパネル21の端部とウエザストリップ24とが面一となる同時にルーフパネル21の角部21bが隠れるので見栄えが良くなる。
【0036】
(6)ウエザストリップ24のルーフパネル21側の端部に形成されたリップ部48がルーフパネル21の端部の組み付けによって外側に折れ曲がるので、車室内側への水密性を向上させることができる。
【0037】
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、突起部45の基端部45aよりも先端部45bを薄く形成したが、突起部45の基端部45aから先端部45bまで同じ厚みとしてもよい。例えば、突起部45の全体をルーフパネル21の角部21bに当接した状態でルーフパネル21の端部と面一となる厚みとしてもよい。
【0038】
・上記構成において、中空部44によって車室内側への水密性が確保されるならば、リップ部48を省略してもよい。
・上記実施形態では、中空部44の上端部に突起部45を形成したが、中空部44が凹んだ際に突起部45がルーフパネル21の角部21bに当接するならば、中空部44の中間部等に形成してもよい。
【0039】
・上記構成において、中空部44の凹みに伴う突起部45の倒れ込みが十分得られるならば、調節部46を省略してもよい。
・上記実施形態では、中空部44を凹み部としたが、ルーフパネル21の組み付けによって凹む材料ならば、内部を空間にする必要はない。
【0040】
・上記構成において、挟持片43を省略してもよい。
・上記実施形態において、ルーフパネル21を合成樹脂、例えば半透過性のポリカーボネート樹脂等で成形してもよい。
【0041】
・上記実施形態において、スポンジ材M2を樹脂材M1よりも軟質である軟質樹脂材に変更してもよい。
【符号の説明】
【0042】
10…ルーフ、11…ルーフ開口部、11a…縁部、12…車両用パネル、21…ルーフパネル、21a,32…外周縁部、21b…角部、23…インナーパネル、24…ウエザストリップ、24a…上面、31…係止凹部、31a…傾斜部、41…本体部、42…係止凸部、43…挟持片、44…中空部、45…突起部、45a…基端部、45b…先端部、45c…外側傾斜面、46…調節部、47…シール部、48…リップ部、49…凹部、M1…樹脂材、M2…スポンジ材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ルーフの開口部を開閉する車両用ルーフ装置のパネル構造において、
前記開口部に取り付けられるルーフパネルと、
前記ルーフパネルの下面に固着され、前記ルーフパネルの外周縁部に沿って側方へ開放するインナーパネルと、
前記ルーフパネルの外周縁部に沿って該ルーフパネルの外周縁部及び前記インナーパネルの外周縁部間に挟持されるとともに、前記ルーフパネルの外周縁部が組み付けられると凹む凹み部と、該凹み部の変形に伴って前記ルーフパネルの角部に倒れ込むことで当接する突起部とが形成されたウエザストリップと、を備えた
ことを特徴とする車両用ルーフ装置のパネル構造。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用ルーフ装置のパネル構造において、
前記凹み部は、内部に空間が形成された中空部である
ことを特徴とする車両用ルーフ装置のパネル構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両用ルーフ装置のパネル構造において、
前記突起部の根元には、前記凹み部の変形に伴う前記突起部の倒れ込み量を厚みによって調節する調節部が設けられている
ことを特徴とする車両用ルーフ装置のパネル構造。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置のパネル構造において、
前記突起部は、前記凹み部の上端部に形成される
ことを特徴とする車両用ルーフ装置のパネル構造。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置のパネル構造において、
前記突起部は、基端部から先端部にかけて漸次薄く形成され、
前記突起部の前記先端部が前記ルーフパネルの前記角部に当接することで、前記ルーフパネルの前記角部と前記ウエザストリップとが面一になる
ことを特徴とする車両用ルーフ装置のパネル構造。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置のパネル構造において、
前記ウエザストリップは、前記ルーフパネル側の端部から起立して前記ルーフパネルの外周縁部が組み付けられると外側へ折れ曲がるリップ部が形成されている
ことを特徴とする車両用ルーフ装置のパネル構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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