説明

車両用操作入力システム

【課題】表示手段と、複数の操作方向への選択・決定入力操作がなされる車両用操作入力システムにおいて、車両の振動等により、同じ操作方向に連続してなされる誤操作を未然に防止し、安定した操作入力を実現する。
【解決手段】表示器の表示面上に十字状に操作画像3Iを配置可能な操作画面300は、操作ノブの十字方向いずれかの操作により、当該操作に対応する操作画像が選択・決定入力され、それに割り当てられた制御内容が実行される。各種の操作画面には、上位階層となる第一画面とその下位階層となる第二画面302とが含まれ、第一画面には、表示される操作画像のいずれかに第二画面へと画面を切り替える制御内容が対応付けられた画面切替画像が含まれる。他方、第二画面には、切り替わる直前の第一画面において選択・決定入力された画面切替画像と同じ側にて、操作画像が非表示とされ、操作デバイスによる当該側への選択・決定入力は無効とされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示手段と、表示手段の表示面上に1以上の操作画像を表示させる表示制御手段と、それらいずれかの操作画像を選択して決定入力をするための操作手段とを備える車両用操作入力システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載される操作入力装置においては、操作ノブを予め決められた複数の操作方向のいずれかに移動させる操作によって、表示手段の表示面上に表示された操作画像を選択・決定入力して、当該操作画像に割り当てられた所望の制御を行うものが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−76434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような車両に搭載される操作入力装置においては、車両走行中の振動等により操作ノブに対し、同じ操作方向への選択・決定入力を連続して行ってしまい、誤操作を招く可能性がある。
【0005】
本発明の課題は、表示手段と、複数の操作方向への選択・決定入力操作がなされる車両用操作入力システムにおいて、車両の振動等により、同じ操作方向に連続してなされる誤操作を未然の防止し、誤りのない安定した操作入力を実現することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の車両用操作入力システムは、
操作ノブを、所定の基準位置を中心とする予め定められた1以上の操作方向へと移動操作可能に構成された操作手段と、表示手段と、表示手段の表示面上に、操作方向に対応する側のいずれか1以上に操作画像を有する各種の操作画面を表示させる表示制御手段と、操作画面の表示中になされた移動操作により、その操作方向に対応する操作画像に対する選択・決定入力を受け付けて、その操作画像に対応する制御内容を実行する制御手段と、を備える車両用操作入力システムであって、
各種の操作画面には、上位階層となる第一画面とその下位階層となる第二画面とが含まれるとともに、第一画面には、表示される操作画像のいずれかに第二画面へと画面を切り替える制御内容が対応付けられた画面切替画像が含まれ、他方、第二画面には、切り替わる直前の第一画面において決定入力された画面切替画像と同じ側にて操作画像が非表示とされ、操作手段による当該同じ側への選択・決定入力が無効とされていることを特徴とする。
【0007】
上記本発明の構成によれば、上位階層の画面から下位階層の画面に画面遷移する際に、遷移のために行った移動操作が振動などにより同じ方向に連続して行なわれたとしても、その移動操作は、下位階層の画面では意味のない無効な操作でしかないため、誤った操作として受け付けられることはない。つまり、下位階層の画面には、その上位階層の画面で操作された操作画像と同じ側に操作画像が存在せず、上位階層の画面と同じ操作方向への移動操作が事実上、制御内容が非設定の無効操作となり、誤った制御が実行されない。なお、同じ側を除くいずれかの側の1以上又は全てに制御内容が設定された有効な操作画像が存在する。
【0008】
本発明の操作手段は、操作ノブを、基準位置を中心とする十字状の4方向へと移動操作可能に構成することができる。具体的に言えば、十字状の4方向は、車両の左右、及び上下又は左右であって、さらにはそれら4方向を互いに直交する十字方向とすることができ、表示面の上下及び左右に対し予め対応付けておくことができる。この構成によると、車両の十字方向操作において誤操作を防ぐことが可能となる。
【0009】
本発明の第二画面においては、切り替わる直前の第一画面において決定入力された画面切替画像とは真逆の側のみに、操作画像が表示されるようにできる。これにより、同一側への連続操作による誤操作を有効に防止できる。
【0010】
本発明において、操作ノブが十字状の4方向に操作可能な構成の場合、第二画面において、切り替わる直前の第一画面において決定入力された画面切替画像と同じ側とそれとは真逆の側との双方の側とは異なる残余双方の側に、操作画像が表示されるようにできる。これにより、同一側への連続操作による誤操作をより有効に防止できる。なお、残余双方の側のいずれか一方に操作画像を表示してもよいが、双方に操作画像を表示したほうが、表示バランスに優れる。
【0011】
本発明にて、第二画面において表示される操作画像には、制御内容として、予め定められた車載機器制御を対応付けておくことができる。そして、その第二画面においては、表示されている操作画像に対応付けられた車載機器制御の実行に係る報知表示がなされるようにしてもよい。連続操作を禁止する思想の本発明において、上位階層の第一画面から下位階層の第二画面に遷移した時に、必ず第二画面を一定期間視認した上で、次の操作に移ることになる。その第二画面において、必要な報知表示が表示されることで、ユーザーは確実にその表示を視認できるため、必要な情報提示を効果的に行うことが可能となる。例えば、その報知表示として、車載機器当該実行に係るユーザーへの注意喚起表示、当該実行に係るユーザー支援表示、当該実行に対するユーザーの意思を確認するための実行意思確認表示、及び当該実行の内容をユーザーに確認させる実行内容確認表示のうちいずれかまたは複数がなされるようにできる。これにより、第二画面において表示される操作画像の操作に係る注意喚起、支援、実行意思確認、実行内容確認を表示し、その使い勝手を向上することができる。そして、こうした報知表示は、第二画面において、切り替わる直前の第一画面において決定入力された画面切替画像と同じ側、即ち操作画像が表示されない操作画像非表示側にて表示されるものとすれば、表示面を有効活用できるし、第一画面において決定入力された側は第二画面に切り替え直後ユーザーが目を留めやすい側であるため、表示情報を確実にユーザーに認識させることができる。
【0012】
本発明において、第二画面において表示される操作画像に対応付けられる車載機器制御は、予め定められた車両構成部品の移動を開始させる車載機器の駆動制御とすることができる。この場合、第二画面には、報知表示として、車両構成部品の移動開始に対する注意喚起をユーザーに示すための注意喚起表示が少なくともなされるようにできる。車両構成部品の移動は、例えばサンルーフやパワーウィンドウといった車両の所定の開口に設けられた開閉部材の開閉移動とすることができる。これらの移動に伴うユーザーの注意喚起により、ユーザーの安全をより確実に確保できる。
【0013】
第二画面において表示される操作画像に対応付けられる車載機器制御は、予め定められた車外環境条件の変化に応じて駆動が開始される車載機器の駆動制御とすることができる。この場合、第二画面には、報知表示として、車外環境条件の変化に応じて開始される車載機器の駆動に対し、当該駆動を開始するか否かをユーザーに確認させるための実行意思確認表示が少なくともなされるようにできる。具体的に言えば、車外環境条件の変化は天候変化とすることができ、車載機器は、車外環境情報検出手段により天候の所定状態への変化が検出されるに伴いオート駆動する、例えばオートライトやオートワイパーとすることができる。実行意思の確認により、車載機器の無駄な駆動を防止できる。
【0014】
第二画面において表示される操作画像に対応付けられる車載機器制御は、車載機器のデータ消去又は更新処理とすることができる。この場合、第二画面には、報知表示として、車載機器のデータ消去又は更新処理を開始するか否かを確認する実行意思確認表示が少なくともなされるようにできる。これにより、誤ったデータ消去・更新処理の実行を防ぐことができる。
【0015】
第二画面において表示される操作画像に対応付けられる車載機器制御は、所定の車載機器における予め定められた車両緊急時に実施されるべき車両緊急時用の駆動制御とすることができる。こうした場合、第二画面には、報知表示として、車両緊急時駆動を開始するか否かを確認する実行意思確認表示が少なくともなされるようにできる。具体的に言えば、第二画面において表示される操作画像に対応付けられる車載機器制御は、車両のエンジンを緊急停止させる制御とすることができる。これにより、誤って車両の緊急時用の制御が実行されることを防ぐことができる。
【0016】
他にも、第二画面において表示される複数の操作画像に対応付けられる各車載機器制御は、複数種ある車載電源のいずれかをONする制御又はOFFする制御とすることができる。この場合、第二画面には、報知表示として、当該制御の実行に際して必要となる情報を表示するユーザー支援表示がなされるようにすれば、ユーザーの使い勝手が増す。例えば、例えば、IG電源と共にエンジン始動を行う場合には、ブレーキの踏下操作が別途必要となるので、その操作を示唆する情報を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態である車両用表示装置の構成を簡略的に示すブロック図。
【図2】本発明の操作入力システムが搭載された車両の車室内内観図。
【図3】本発明の操作入力システムに適用可能な操作部の第一例を簡略的に示す図。
【図4】本発明における第一画面の第一例。
【図5】図4の第二画面の一例。
【図6】本発明における第一画面の第二例。
【図7】図6の第二画面の一例。
【図8】本発明における第一画面の第三例。
【図9】図8の第二画面の第一例。
【図10】図8の第二画面の第二例。
【図11】本発明における第一画面の第四例。
【図12】図11の第二画面の一例。
【図13】本発明における第一画面の第五例。
【図14】図13の第二画面の一例。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の操作装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態である車両用操作入力システムの構成を簡略的に示すブロック図である。図1における車両用操作入力システム1は、操作ノブ20を、所定の基準位置を中心とする予め定められた1以上の操作方向へと移動操作可能に構成された操作デバイス(操作手段)2と、表示器(表示手段)3と、表示器3の表示面30上に、操作方向に対応する側のいずれか1以上に操作画像3Iを有する各種の操作画面300を表示させる表示制御部13と、操作画面300の表示中になされた移動操作により、その操作方向に対応する操作画像3Iに対する選択兼決定入力(選択とその選択対象に対する決定が同時になされる入力)の操作を受け付けて、その操作画像3Iに対応する制御内容を実行する主制御部10と、を備えて構成されており、車両における操作入力用の表示システムともいえる。
【0020】
表示器3は、例えば周知の液晶表示装置等を用いることができ、表示制御部13に接続しており、表示制御部13から出力される画像情報に基づいて表示面30に画面表示を実施する。
【0021】
表示制御部13は描画ICであり、自身と接続する記憶部(画像メモリ)14に、表示面30に表示される各種画面を表示するための画像情報を、それら各画面に対応付けた形で記憶する画像情報記憶領域(画像情報記憶部)を備える。表示制御部13は、主制御部10からの表示切替指令信号が入力された場合に、当該表示切替指令信号に対応する画像情報を記憶部14の画像情報記憶領域から読み出して、表示面30の表示内容を切り替える。この画像情報記憶領域には、表示可能な複数の画面毎に画像情報が記憶されており、例えば、上記した操作画面300を表示するための画像情報として、背景画像3Bを表示するための背景画像情報や、それら背景画像3B上に複数の操作画像3Iを重畳表示するための操作画像情報、各種操作画面300において表示される操作画像に係る報知表示用画像情報、その他にも各種の必要となる画像を表示するための情報が、各画面に対応付けて記憶されている。
【0022】
操作デバイス2は、ユーザーにより操作される1つの操作ノブ20を有し、その操作ノブ20を、予め定められた基準位置から予め定められた複数の移動操作方向のいずれかに移動させる移動操作が可能であり、それらの予め定められた移動操作方向にのみ移動可能となるようガイドされる周知の構成を有したデバイスである。
【0023】
本実施形態の操作デバイス2は、操作ノブ20を、該操作ノブ20に定められた所定の軸線zを予め定められた基準軸線Zと一致させる基準位置から、該基準軸線Zに垂直な所定の操作方向へと移動させる移動操作が可能とされている。ここでの移動操作は、基準軸線Zに対し垂直な十字状の4方向に向けて、操作ノブ20を基準位置から移動させる十字方向操作である。ただし、移動操作は、少なくとも操作ノブ20が基準軸線Zに対し垂直な方向へ移動する操作であればよく、基準軸線Zに対し軸線zを平行に保持した形で操作ノブ20を移動させる操作でもよい。本実施形態においては、操作ノブ20の軸線zを、基準軸線Zと一致する基準位置から傾斜変位させる形で、操作ノブ20を傾倒させることにより、該操作ノブ20を基準軸線Zに垂直な所定の移動操作方向へと移動させる傾倒操作(傾動操作)とされている。
【0024】
なお、本実施形態の操作デバイス2は、表示器3の表示面30とは異なる位置に設けられ、本実施形態においては、表示面30に画面表示される表示内容に対する操作を遠隔的に行うための遠隔操作手段として機能する。この遠隔操作によって、表示面30に表示される操作画像3Iに対する選択兼決定入力の操作を遠隔的に行うことが可能とされている。
【0025】
さらに、本実施形態における操作デバイス2は、表示面30に設けられるタッチパネルやそれに近接して配置される表示器3のメカニカルスイッチ等の主操作部よりもユーザーの操作負担が小さくなるよう、車室内の予め定められた座席により近い位置に補助操作部として配置される。ここでは、図2に示すように、運転席2Dと助手席2Pに座したユーザー(搭乗者)が、それら各座席の背もたれにもたれた着座状態のまま双方の操作可能となる位置に設けられている。具体的にいえば、操作デバイス2は、車両の左右両座席(ここでは運転席2Dと助手席2P)の間に挟まれる領域(ここではセンターコンソール)Cに配置されている。他方、表示器3は、操作デバイス2よりも車両前方側にて、それら双方の座席2D,2Pに座したユーザーから視認可能な形で配置されている。
【0026】
また、本実施形態の操作デバイス2は、操作ノブ20を、基準位置を中心とする十字状の4方向へと移動操作可能に構成される。具体的に言えば、車両の左右、及び前後又は上下であって、さらにはそれら各移動操作方向が隣接する移動操作方向に対し直角をなしている。操作ユニット2の左右方向への移動操作方向が表示面30の左右方向が対応付けられ、操作ユニット2の前後又は上下方向の移動操作が表示面30の上下方向に対応付けられている。ここでは、表示器3の表示面30が車両後方を臨む形で配置されており、操作ノブ20の移動操作方向として、車両前後方向と車両左右方向との4方向が定められており、それら操作方向のうち車両前後方向が表示面30の上下方向に対応し、車両左右方向が表示面30の左右方向に対応しており、それら対応関係に基づく画面操作が可能とされている。
【0027】
操作デバイス2の筐体内には、予め定められた各移動操作方向への移動操作を検出する操作検出部20A〜20Dを備える。操作ノブ20への移動操作により当該操作検出部20A〜20Dのいずれかが操作を検出した際には、当該移動操作方向の選択と決定入力が同時になされる。ここでの操作検出部20A〜20Dは、各移動操作方向に配置されたタクトスイッチであり、それらの移動操作方向への所定変位の移動操作により押圧操作がなされ、操作が検出される。
【0028】
なお、本実施形態の操作デバイス2の筐体内には、操作ノブ20が基準位置(中立位置)Zにて保持される(ここでは軸線zが基準軸線Zに一致する)ように、各移動操作方向への移動操作に対する操作反力を付与する反力付与手段(ばね部材などの付勢手段や反力モータ等:図示なし)を備える。
【0029】
なお、本発明の操作デバイス2は、上記のような移動操作方式による操作とは別の操作方式による操作も可能となる複合操作部を備え、それら複数種の操作方式による操作をそれぞれ独立に実施可能に構成された複合操作手段として構成されていてもよい。
【0030】
主制御部10は、図示しないCPU,ROM,RAM等を有した周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、自身のメモリ12や図示しない外部記憶装置等の記憶部に記憶されたプログラムを実行する形で、各種の制御を実施する。また、主制御部10は、他の車載機器の制御部(ECU等)5に対し、通信部11を介して車載LAN4によって接続しており、これらとの間でデータや制御信号の授受が可能である。また、主制御部10は、操作デバイス2から受信する操作信号に基づいて、対応する制御を実行する制御実行手段として機能する。例えば、車載LAN4を介して接続されているボデーECU5Cや、エンジンECU5D、オーディオ装置の制御部5E、その他の車載機器の制御部5A,5B・・・等に対し、各々の制御対象への各種制御を、操作デバイス2への操作に応じて実行させることができる。
【0031】
ボデーECU5Cは、図示しないエンジンスイッチにてACC−ON/OFF操作やIG−ON/OFF操作がなされたとき、あるいは表示器3に画面表示された操作画像3Iに対するACC−ON/OFF操作やIG−ON/OFF操作がなされたとき、あるいは外部からACC−ON/OFFやIG−ON/OFFを要求する信号が入力されたときに、所定の条件が満たされていれば、ACC(アクセサリー)やIG(イグニッション)をON/OFFする。
【0032】
エンジンECU5Dは、図示しないエンジンスイッチを用いたエンジンスタート/ストップ操作がなされたとき、あるいは表示器3に画面表示された操作画像3Iを用いたエンジンスタート/ストップ操作がなされたとき、あるいは外部からエンジンスタート/ストップを要求する信号が入力されたときに、所定の条件が満たされていれば、エンジンをスタート/ストップする。
【0033】
オーディオ装置の制御部5Eは、多数の音楽ソースデータを格納した図示しないデータベースに接続しており、選曲された音楽ソースデータをスピーカから出力する。
【0034】
車載機器の制御部5A,5Bは、検出部5A1,5B1の検出情報に基づいて駆動部5A2,5B2を駆動させる。検出部5A1,5B1の検出情報は、車載LAN(通信手段)4を介して接続する他の制御部に情報を送信することができる。また、車載LAN(通信手段)4を介して接続する他の制御部からの駆動要求に基づいて、駆動部5A2,5B2を駆動させることもできる。
【0035】
また、主制御部10は、操作デバイス2や他の操作部、さらには外部の車載機器等の制御部5からの表示切替要求信号の入力を受けた場合に、当該表示切替要求信号により要求された表示変化を実施させる表示切替指令信号を表示制御部13に出力する。表示切替指令信号の入力を受けた表示制御部13は、入力された表示切替指令信号に対応する表示の切り替え制御を実行し、表示面30の表示内容を切り替える。
【0036】
表示器3の表示面30に表示可能な各種の操作画面300には、上位階層となる第一画面301とその下位階層となる第二画面302とが含まれる。その第一画面301には、そこに表示される操作画像3Iのいずれかに第二画面302へと画面を切り替える制御内容が対応付けられた画面切替画像3J(3I)が含まれる。他方、第二画面302には、それに切り替わる直前の第一画面301において決定入力された画面切替画像3J(3I)と同じ側にて操作画像3Iが非表示とされるが、その同じ側を除くいずれかの側の1以上又は全てに制御内容が設定された有効な操作画像3Iが存在する。
【0037】
この構成により、上位階層の第一画面301から下位階層の第二画面302に画面遷移する際に、遷移のために行った操作ノブ20への移動操作が振動などにより同じ方向に連続して行なわれたとしても、その移動操作は、下位階層の第二画面302では意味のない無効な操作にしかならない。このため、連続的な操作があったとしても、誤って予期しない制御が開始されることはない。つまり、下位階層の第二画面302には、その上位階層の第一画面301で操作された操作画像3Iと同じ側に操作画像3Iが存在せず、上位階層の画面と同じ操作方向への移動操作が事実上、制御内容が非設定とされた無効な操作となる。
【0038】
また、この構成によると、第二画面においては表示される操作画像3Iは、切り替わる直前の第一画面において決定入力された画面切替画像3J(3I)とは真逆の側にのみ表示されてもよいし、切り替わる直前の第一画面301において決定入力された画面切替画像3J(3I)と同じ側とそれとは真逆の側との双方の側とは異なる残余双方の側に、操作画像3Iが表示されてもよい。
【0039】
また、第二画面302において表示される操作画像3Iには、決定入力操作を受けた際に実行される制御内容として、第一画面301の画面切替画像3J(3I)のような画面切替制御とは異なる、予め定められた車載機器制御を対応付けておくことができる。そして、その第二画面302においては、表示されている操作画像3Iに対応付けられた車載機器制御の実行に係る報知表示(報知表示画像の表示)がなされるようにしてもよい。連続操作を禁止する思想の本発明において、上位階層の第一画面301から下位階層の第二画面302に遷移した時には必ず、第二画面302を一端視認した上で、次の操作に映ることになる。このとき、その第二画面302上に必要な報知表示が表示されれば、ユーザーは確実にその表示を視認できるため、必要な情報提示を効果的に行うことが可能となる。例えば、その報知表示として、第二画面302に表示中の操作画像に対応付けられた車載機器制御の実行に係るユーザーへの注意喚起表示、当該実行に係るユーザー支援表示、当該実行に対するユーザーの意思を確認するための実行意思確認表示、及び当該実行の内容をユーザーに確認させる実行内容確認表示のうちいずれかまたは複数がなされるようにできる。そして、こうした報知表示は、第二画面302において、切り替わる直前の第一画面301において決定入力された画面切替画像3J(3I)と同じ側、即ち操作画像3Iが表示されない操作画像3I非表示側にて表示されるものとすれば、表示面30を有効活用できる。
【0040】
以下、本実施形態において表示器3の表示面30に表示される画面表示例を、図面を用いて説明する。
【0041】
図4〜図14の画面は、1以上の操作画像3Iを有する操作画面300である。具体的には、表示器3の表示面30上には、背景画像3B上に予め定められた1以上の操作画像3Iが重畳表示されており、操作デバイス2による移動操作によってそれら操作画像のいずれかに対し選択兼決定入力操作がなされると、それら操作画像3Iに予め対応付けられている制御が実施される。例えば、決定入力された操作画像3Iが現在の第一画面301をその下位階層の第二画面302に切り替える画面切替領域3Jである場合は、この選択兼決定入力の操作により画面(表示)が切り替わる。
【0042】
図4及び図5は、本実施形態の第一画面301とその下位階層となる第二画面302とによる表示の第一例である。図5の第二画面302は、図4の第一画面301の画面表示中に、操作ノブ20を画面上側に対応する移動操作方向、即ち車両前方に移動操作することにより、図操作ノブ20を操作することで、図5の第二画面302が表示される。
【0043】
図5の第二画面302では、表示される複数(ここでは2つ)の操作画像3Iに対しそれぞれ、複数種ある車載電源(ここではACC電源とIG電源)のいずれかを選択的にON又はOFF(ここではON)する制御が対応付けられている。そして、図5の第二画面302では、当該制御に係る報知表示画像3Cとして、当該制御の実行に際して必要となる情報を示すユーザー支援表示画像3C1が表示される。ここでは、画面左右側にIG電源をONする操作画像3IとACC電源をONする操作画像3Iとが表示されており、それら操作画像3Iのいずれかに対応する側に操作ノブ20が操作されると、主制御部10がボデーECU5Cに、操作に対応する電源をONする要求信号を出力し、これを受信したボデーECU5Cにてその電源がONとされる。
【0044】
また、ここでは、IG電源とともにエンジンスタートを行う場合には、IG電源をONする操作画像3Iに対応する側に操作ノブを移動操作するだけでなく、それと同時にブレーキの踏下操作が必要となる。このため、報知表示画像3Cとして、IG電源のON操作を行うことでエンジンスタートが実行されることをユーザーに認識・確認させる画像(実行内容確認表示)3C4が表示されるとともに、エンジンスタートが実行されるにはIG電源のON操作と同時にブレーキの踏下操作が必要であることを示す画像(ユーザー支援表示)3C1を表示している。ここでは、報知表示画像3C1が、図4の第一画面301で操作された操作画像3Iと同じ側に表示され、報知表示画像3C4(ここではエンジンスタート用のプッシュスイッチ画像とその文字画像)が、画面中央部と、図4の第一画面301で操作された操作画像3Iの逆側とに表示されている。エンジンECUは、ボデーECU5CからIG電源をONする要求信号を受信し、同時にブレーキペダルの踏下検出部(図示なし)から踏下信号を受信した場合に、エンジンスタートを実行する。
【0045】
図6及び図7は、本実施形態の第一画面301とその下位階層となる第二画面302とによる画面表示の第二例である。図7の第二画面302は、図6の第一画面301の表示中に、操作ノブ20を画面下側に対応する移動操作方向、即ち車両後方に移動操作することにより表示される。
【0046】
図7の第二画面302では、表示される操作画像3Iに対し、所定の車載機器における予め定められた車両緊急時に実施されるべき駆動制御が対応付けられている。そして、図7の第二画面302では、当該駆動制御に係る報知表示画像3Cとして、車両緊急時用の駆動制御を開始するか否かを確認する実行意思確認表示画像3C3が表示される。ここで実施される車両緊急時用の駆動制御は、車両のエンジンを緊急停止させるエンジン緊急停止制御であり、第二画面302上の操作画像3Iに対応する側に操作ノブ20が移動操作されると、主制御部10がエンジンECU5Dにエンジン緊急停止要求信号を出力し、これを受信したエンジンECU5Dにてエンジン緊急停止制御が実行される。また、報知表示画像3Cは、緊急時のためにエンジンを停止するか否かを確認する実行意思確認表示画像3C3であり、ここでは画面中央部に表示されている。なお、こうした車両緊急時に実施されるべき駆動制御は、操作画像3Iへの操作だけでなく、それとは別に設けられた操作部への操作入力によって実施することも可能であるが、その操作は、当該車載機器における他の操作よりもユーザーの操作負担の大きい操作により実行可能とされたものとできる。例えばエンジンの緊急停止操作であれば、エンジンスタート用のプッシュスイッチの長押し操作等が定められる。
【0047】
図8〜図10は、本実施形態の第一画面301と、その下位階層となる第二画面302A及びそれとは異なる第二画面302Bとによる画面表示の第三例である。図9の第二画面302A(302)は、図8の第一画面301の表示中に、操作ノブ20を画面下側に対応する移動操作方向、即ち車両後方に移動操作することにより表示される。また、図10の第二画面302B(302)は、図8の第一画面301の表示中に、操作ノブ20を画面右側に対応する移動操作方向、即ち車両右方に移動操作することにより表示される。
【0048】
図9及び図10の第二画面302A,302Bでは、表示される操作画像3Iに対し、所定の車両構成部品の移動を開始させる予め定められた車載機器の駆動制御が対応付けられている。そして、図9及び図10の第二画面302では、当該駆動制御に係る報知表画像3Cとして、車両構成部品の移動開始に対する注意喚起をユーザーに示すための注意喚起表示画像3C2が、図8の第一画面301で操作された操作画像3Iと同じ側に表示される。ここで実施される車両構成部品の移動は、例えばサンルーフやパワーウィンドウといった車両の所定の開口に設けられた開閉部材の開閉移動である。図9及び図10の第二画面302上のいずれかの操作画像3Iに対応する側に操作ノブ20を移動操作すると、主制御部10は、その操作に対応する外部の制御部5Aに、操作に対応する動作要求信号(開動作要求信号又は閉動作要求信号)を出力し、これを受信した制御部5Aにて、要求に応じた開閉部材の駆動部5A2への開閉駆動制御が実行される。なお、ここでの駆動部5A2は、各窓ガラス及びサンルーフに対応して設けられたモータである。
【0049】
図9の第二画面302の上・右・左のいずれかの操作画像3Iに対応する側に操作ノブ20を移動操作すると、主制御部10は、その操作に対応する制御部5Aに、操作に対応する窓ガラスの動作要求信号(開動作要求信号又は閉動作要求信号:ここでは閉動作要求信号)を出力し、これを受信した制御部5Aにて、要求に応じた窓ガラス(ここでは運転席、助手席、後席のいずれかの窓ガラス)の駆動部5A2に対する開閉駆動制御が実行される。
【0050】
図10の第二画面302における左の操作画像3Iに対応する側に操作ノブ20を移動操作すると、主制御部10は、その操作に対応する外部の制御部5Aに、操作に対応するサンルーフの動作要求信号(開動作要求信号又は閉動作要求信号:ここでは開動作要求信号)を出力し、これを受信した制御部5Aにて、要求されたサンルーフの駆動部5A2に対する開閉駆動制御が実行される。
【0051】
図9及び図10の報知表示画像3Cは、開閉部材の開閉が行われることを示しつつその開閉動作が安全になされるよう注意喚起する注意喚起表示画像3C2である。図9においては第二画面302の下側、図10においては第二画面302の右側に表示される。
【0052】
図11及び図12は、本実施形態の第一画面301とその下位階層となる第二画面302とによる画面表示の第四例である。図12の第二画面302は、図11の第一画面301の表示中に、操作ノブ20を画面下側に対応する移動操作方向、即ち車両後方に移動操作することにより表示される。
【0053】
図12の第二画面302では、表示される操作画像3Iに対し、所定の車外環境条件の変化に応じて駆動状態を変化させる(例えば駆動が開始又は停止される)予め定められた車載機器の駆動制御が対応付けられている。そして、図12の第二画面302では、当該駆動制御に係る報知表示画像3Cとして、車外環境条件の変化に応じて変更される車載機器の駆動に対し、当該駆動状態の変化を実行させるか否かをユーザーに確認させるための実行意思確認表示画像3C3が、図11の第一画面301で操作された操作画像3Iと同じ側及びその逆側との双方と異なる2つの側に表示される。ここで実施される車載機器の駆動制御は、車外環境条件の変化レベルが所定レベルを上回った場合に、車載機器の駆動をユーザー判断に基づいて開始させるものであり、第二画面302上のいずれかの操作画像3Iに対応する側に操作ノブ20が移動操作されると、主制御部10は、その操作に対応する外部の制御部5Bに、操作に対応する動作要求信号(図12の場合は点灯要求信号又は消灯要求信号)を出力し、これを受信した制御部5Aにて、要求に応じた駆動部5B2への駆動制御が実行される。なお、ここでの駆動部5B2は、ヘッドライトを点灯駆動する駆動部である。この制御部5Bを備える車載機器は、周知の日射センサ等の車外環境情報検出手段5B1により車外環境条件として車外光量を検出し、制御部5Bが、検出された車外光量が所定レベルを下回るに伴いヘッドライトの点灯駆動部5B2を点灯駆動させるオートライト装置である。
【0054】
なお、図11の第一画面301の表示中に、操作ノブ20を画面右側に対応する移動操作方向、即ち車両右方に移動操作がなされた場合には、オートワイパー装置が制御対象となる。オートワイパー装置では、車外環境条件の変化として天候変化が定められており、制御部が、雨滴センサ等の車外環境情報検出手段により天候の雨や雪の状態への変化が検出されるに伴い、第二画面302でのユーザーによる移動操作に応じて(即ちユーザー判断に基づいて)、ワイパーの駆動部をなすモータを駆動させることができる。
【0055】
図13及び図14は、本実施形態の上位階層の第一画面301とその下位階層となる第二画面302とによる画面表示の第五例である。図14では、第二画面302において表示される操作画像3Iに対し、車載機器のデータ消去又は更新処理が対応付けられており、当該処理に係る報知表示画像3Cとして、車載機器のデータ消去又は更新処理を開始するか否かを確認する実行意思確認表示画像3C3が、画面中央に表示される。ここでは、図13の第一画面301の表示中に、操作ノブ20を画面左側に対応する移動操作方向、即ち車両左方に移動操作した場合に、図14の第二画面302が表示され、その第二画面302の表示中に、操作ノブ20を画面上側に対応する移動操作方向、即ち車両前方に移動操作した場合に、オーディオ装置の制御部5Eにより、オーディオ装置のデータベース内に記憶されている音楽ソースデータの全消去処理が実行される。音楽ソースデータ等のデータの消去処理ではなく、プログラムの削除・更新処理であってもよい。図14の第二画面302の表示中に、操作ノブ20を画面下側に対応する移動操作方向、即ち車両後方に移動操作した場合には、音楽ソースデータの全消去処理が中止され、図13の第一画面に戻る。
【0056】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。以下、上記実施形態とは異なる実施形態について説明する。
【0057】
上記実施形態においては、第二画面302の報知表示が1種類であったが、複数種類の表示を同時に表示するようにしてもよい。
【0058】
また、上記実施形態における操作デバイス2において、操作ノブ20の移動操作方向は十字状の4方向であったが、これに限らず、例えば2方向や6方向、8方向といった偶数方向あってもよい。ただし、1つの移動操作方向に対し必ずその逆向きの移動操作方向が存在することが必要であるから、例えば、基準位置から等間隔おきに放射状に延びる方向に定められるとよい。これにより、操作画面300にも、操作デバイス2の移動操作方向に対応する側の領域に操作画像3Iを配置することが可能となる。
【0059】
また、上記実施形態においては、表示器3の表示面30上に表示される操作画像3Iへの選択兼決定入力操作により各種の制御を実行しているが、操作画像3Iへの選択兼決定入力操作により実行可能な各種の制御は、それとは表示器3以外に設けられたメカニカルスイッチへの操作により実行可能に構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 車両用操作入力システム
2 操作デバイス(操作手段)
3 表示器(表示手段)
30 表示面
5A〜5E 車載機器の制御部
10 主制御部(制御手段)
13 表示制御部(表示制御手段)
20 操作ノブ
300 操作画面
301 第一画面(上位階層画面)
302 第二画面(下位階層画面)
3I 操作画像
3J 画面切替画像
z 操作ノブの軸線
Z 基準軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作ノブを、所定の基準位置を中心とする1以上の予め定められた操作方向へと移動操作可能に構成された操作手段と、表示手段と、表示手段の表示面上において前記操作方向に対応する側に操作画像を有する各種の操作画面を表示させる表示制御手段と、前記操作画面の表示中になされた前記移動操作により、その操作方向に対応する前記操作画像に対する選択・決定入力を受け付けて、その操作画像に対応する制御内容を実行する制御手段と、を備える車両用操作入力システムであって、
前記各種の操作画面には、上位階層となる第一画面とその下位階層となる第二画面とが含まれるとともに、前記第一画面には、表示される前記操作画像のいずれかに前記第二画面へと画面を切り替える制御内容が対応付けられた画面切替画像が含まれ、他方、前記第二画面には、切り替わる直前の前記第一画面において決定入力された前記画面切替画像と同じ側にて前記操作画像が非表示とされ、前記操作手段による当該同じ側への選択・決定入力が無効とされていることを特徴とする車両用操作入力システム。
【請求項2】
前記操作手段は、前記操作ノブを、前記基準位置を中心とする十字状の4方向へと移動操作可能に構成されている請求項1に記載の車両用操作入力システム。
【請求項3】
前記第二画面においては、切り替わる直前の前記第一画面において決定入力された前記画面切替画像とは真逆の側のみに、前記操作画像が表示される請求項1又は請求項2に記載の車両用操作入力システム。
【請求項4】
請求項2に記載の要件を備え、
前記第二画面においては、切り替わる直前の前記第一画面において決定入力された前記画面切替画像と同じ側とそれとは真逆の側との双方の側とは異なる残余双方の側に、前記操作画像が表示される請求項1又は請求項2に記載の車両用操作入力システム。
【請求項5】
前記第二画面において表示される前記操作画像には、前記制御内容として、予め定められた車載機器制御が対応付けられている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用操作入力システム。
【請求項6】
前記第二画面において、表示されている前記操作画像に対応付けられた前記車載機器制御の実行に係る報知表示がなされる請求項5に記載の車両用操作入力システム。
【請求項7】
前記報知表示として、前記車載機器当該実行に係るユーザーへの注意喚起表示、当該実行に係るユーザー支援表示、当該実行に対するユーザーの意思を確認するための実行意思確認表示、及び当該実行の内容をユーザーに確認させる実行内容確認表示のうちいずれかまたは複数がなされる請求項6に記載の車両用操作入力システム。
【請求項8】
前記報知表示は、前記第二画面において、切り替わる直前の前記第一画面において決定入力された前記画面切替画像と同じ側にて表示されるものである請求項7に記載の車両用操作入力システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−86789(P2012−86789A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−237385(P2010−237385)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】