説明

車両用歩行者保護装置の成形用金型装置

【課題】前端側部位のみが互いに異なる形状とされた複数種類の車両用歩行者保護装置を効率的且つ低コストに成形可能な成形用金型装置を提供する。
【解決手段】互いに形状の異なるキャビティ形成面70を備えた複数種類の第一の入れ子型60のうちから選択されたものを、第一の型44に交換可能に組み付ける一方、互いに形状の異なるキャビティ形成面74を備えた複数種類の第二の入れ子型64のうちから選択されたものを、第二の型46に交換可能に組み付けて、第一の入れ子型60と第二の入れ子型64との間に、車両用歩行者保護装置の前端側部位を与える第一の成形キャビティ部分94を形成すると共に、それら第一の入れ子型60や第二の入れ子型64を交換することにより、第一の成形キャビティ部分94の形状を変更し得るように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用歩行者保護装置の成形用金型装置に係り、特に、車両前面に衝突乃至は接触した歩行者を保護する目的で、車両前部の下部部位に設置される、樹脂成形体からなる車両用歩行者保護装置を有利に成形可能な成形用金型装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車等の車両においては、衝突時に生ずる衝撃エネルギーを吸収し、車体や乗員を保護することを主な目的として、車両の前面や後面、或いは側面等に、各種の保護装置が設置されている。また、近年では、車両の前面に歩行者が衝突(接触)した際に歩行者を保護する装置も、車両前面に設置されるようになってきている。
【0003】
かかる歩行者保護装置の一種として、所謂脚払い装置が知られている。この脚払い装置は、車両前部の下部部位に設置されて、歩行者が車両前面に衝突乃至は接触したときに入力される衝撃荷重に対する反力を歩行者の脚部に作用させて、歩行者をボンネット等の衝撃吸収可能な部材にて受け止めさせることにより、歩行者の保護及び安全を図るようにしたものである。
【0004】
そのような歩行者保護装置に関して、従来から各種の構造が提案されている。例えば、特開2002−264741号公報(特許文献1)等には、車両の前部の下部部位に、車両の前後方向に延びるように配置された状態で取り付けられる樹脂成形体からなり、その前端部において、車両の前面に衝突乃至は接触した歩行者の脚部に接触することにより、その脚部を払って、保護するように構成した歩行者保護装置が、提案されている。
【0005】
このような構造の歩行者保護装置は、射出成形により成形された樹脂成形品にて構成されているところから、優れた成形性と十分な軽量性が確保され得る。しかしながら、その反面、以下の如き改善されるべき点が内在していた。
【0006】
すなわち、上記の如き構造を有する樹脂成形品からなる歩行者保護装置は、その前端側部位がフロントバンパの内側に入り込んだ状態で、車両の下部に取り付けられる場合が多いが、フロントバンパは、一般に、車種の違いによって、種々異なる意匠形状を有している。そのため、歩行者保護装置では、主に、その前端側部位が、取り付けられるべき車両の種類毎に互いに異なる形状とされていた。それ故、従来では、複数の車種に取り付けられる歩行者保護装置を射出成形する場合、互いに異なる形状の成形キャビティを備えた、全体構造が相互に異なる複数種類の金型装置が用いられていた。また、歩行者保護装置が取り付けられるべき車種の変更が生じた際にも、成形キャビティの形状が異なる別個の構造を備えた金型装置を新規に製造する必要があった。
【0007】
一方、近年では、自動車において、車体のプラットフォームの共通化(共用化)が進み、それに伴って、そのような共通のプラットフォームに取り付けられるべき自動車用部品の全体又は部分的な共通化、更にはかかる自動車用部品の製造装置の全体又は部分的な共通化による生産効率の向上と低コスト化とが、要求されてきている。
【0008】
しかしながら、従来の樹脂成形体からなる歩行者保護装置の成形用金型装置にあっては、上記のように、歩行者保護装置の成形に際して、取り付けられるべき車両の種類毎に、全体構造が互いに異なる別個の種類のものが使用されるものであるため、製造装置の共通化による生産効率の向上と低コスト化の要求に応えることが、極めて困難であったのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002−264741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、車両に取り付けられる後側部位が同一形状とされるものの、前端側部位が互いに異なる形状とされた複数種類の車両用歩行者保護装置を射出成形するに際して、一部の構造の共通化の実現により、それら複数種類の車両用歩行者保護装置の効率的且つ低コストな成形を可能とした車両用歩行者保護装置の成形金型装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記した課題、又は本明細書全体の記載や図面から把握される課題を解決するために、以下に列挙する各種の態様において、好適に実施され得るものである。また、以下に記載の各態様は、任意の組み合わせにおいても、採用可能である。そして、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに何等限定されることなく、明細書全体の記載並びに図面に開示の発明思想に基づいて、認識され得るものであることが、理解されるべきである。
【0012】
そして、本発明にあっては、上記せる課題の解決のために、車両の前部の下部部位に、車両の前後方向に延びるように配置された状態で取り付けられる樹脂成形体からなり、その前端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触することにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置を射出成形するための金型装置であって、互いに型合せされる第一の型及び第二の型と、該第一の型に交換可能に組み付けられる、互いに異なるキャビティ形成面を備えた複数種類の第一の入れ子型と、該第二の型に交換可能に組み付けられる、互いに異なるキャビティ形成面を備えた複数種類の第二の入れ子型とを有しており、該複数種類の第一の入れ子型と該複数種類の第二の入れ子型のうちからそれぞれ選択された第一の入れ子型と第二の入れ子型とが各々組み付けられた該第一の型と該第二の型とが互いに型合せされることにより、該第一の入れ子型と該第二の入れ子型との間に、前記車両用歩行者保護装置の前端側部位を与える第一の成形キャビティ部分が形成される一方、該第一の型における該第一の入れ子型の非組付部位と、該第二の型における該第二の入れ子型の非組付部位との間に、該車両用歩行者保護装置の該前端側部位を除く部位を与える第二の成形キャビティ部分が形成されるように構成されていると共に、該第一の入れ子型と該第二の入れ子型のうちの少なくとも何れか一方を、別の種類の入れ子型に交換することにより、該第一の成形キャビティ部分の形状だけが変更され得るようになっていることを特徴とする、車両用歩行者保護装置の成形用金型装置を、その要旨とするものである。
【0013】
なお、本発明に従う、車両用歩行者保護装置の成形用金型装置の好ましい態様の一つによれば、前記第一の入れ子型と前記第二の入れ子型のうちの少なくとも何れか一方が、複数に分割された分割型にて構成される。
【0014】
また、本発明に従う、車両用歩行者保護装置の成形用金型装置の有利な態様の一つによれば、前記第一の入れ子型と前記第二の入れ子型の両方が、別の種類の入れ子型に交換されることにより、前記第一の成形キャビティ部分の形状だけが変更され得るようになる。
【0015】
さらに、本発明に従う、車両用歩行者保護装置の成形用金型装置の望ましい態様の一つによれば、前記第一の型と前記第二の型との型合せにより、前記車両用歩行者保護装置に設けられるリブ状突起の成形用の第三の成形キャビティ部分が形成されると共に、該第三の成形キャビティ部分を形成するキャビティ形成面の一部が、前記第一の入れ子型と前記第一の型との境界線と、前記第二の入れ子型と前記第二の型との境界線のうちの少なくとも何れか一方を含み、且つかかる境界線に沿って延びるキャビティ形成面によって構成される。なお、前記第一の型や前記第二の型が、複数の分割型にて構成される場合には、前記第三の成形キャビティ部分を形成するキャビティ形成面の一部が、それら複数の分割型の間の分割境界線を含み、且つかかる分割境界線に沿って延びるキャビティ形成面によって構成される。
【0016】
そして、本発明では、車両の前部の下部部位に、車両の前後方向に延びるように配置された状態で取り付けられる樹脂成形体からなり、その前端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触することにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置を射出成形により製造するに際して、互いに型合せされる第一の型及び第二の型と、該第一の型に交換可能に組み付けられる、互いに異なるキャビティ形成面を備えた複数種類の第一の入れ子型と、該第二の型に交換可能に組み付けられる、互いに異なるキャビティ形成面を備えた複数種類の第二の入れ子型とを有する成形用金型装置を用い、該複数種類の第一の入れ子型と該複数種類の第二の入れ子型のうちからそれぞれ選択した第一の入れ子型と第二の入れ子型とを、該第一の型と該第二の型とに各々組み付けた後、それら該第一の型と該第二の型とを互いに型合せして、該第一の入れ子型と該第二の入れ子型との間に、前記車両用歩行者保護装置の前端側部位を与える第一の成形キャビティ部分を形成する一方、該第一の型における該第一の入れ子型の非組付部位と、該第二の型における該第二の入れ子型の非組付部位との間に、該車両用歩行者保護装置の該前端側部位を除く部位を与える第二の成形キャビティ部分を形成し、その後、それら第一の成形キャビティ部分と第二の成形キャビティ部分とに溶融樹脂を射出、充填する、車両用歩行者保護装置の製造方法が、好適に採用される。
【発明の効果】
【0017】
すなわち、本発明に従う、車両用歩行者保護装置の成形用金型装置にあっては、第一の型と第二の型とをそのまま使用しつつ、単に、第一の入れ子型や第二の入れ子型を異なる種類のものに適宜に交換するだけで、前端側部位の形状が種々異なるものの、後側部位が同一形状とされた車両用歩行者保護装置を成形することができる。これにより、かかる成形用金型装置では、意匠形状が互いに異なるフロントバンパを備えた車種の異なる複数種類の自動車用の歩行者保護装置を成形する場合に、それに対して、第一及び第二の入れ子型以外の金型部分の共通化乃至は共用化して対応することができる。
【0018】
それ故、本発明に係る成形用金型装置を用いれば、例えば、車両用歩行者保護装置が取り付けられるべき車両が、車種が異なるものの、歩行者保護装置の取付部分を共通化したプラットフォームを使用しているものであれば、それら車種の異なる車両にそれぞれ取り付けられる歩行者保護装置を成形するに際して、異なる車種毎に、互いに形状の異なる成形キャビティを備えた、全体構造が異なる別個の種類の成形用金型装置をそれぞれ準備する必要が、有利に解消され得る。
【0019】
従って、かくの如き本発明に従う、車両用歩行者保護装置の成形用金型装置にあっては、車両に取り付けられる後側部位が同一形状とされるものの、前端側部位が互いに異なる形状とされた複数種類の車両用歩行者保護装置の効率的且つ低コストな成形が、金型構造の一部共通化により有利に実現できる。そして、その結果として、共通のプラットフォームを用いた複数種類の車両に取り付けられるべき複数種類の車両用歩行者保護装置を、極めて効率的に且つ低コストに成形することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に従う成形用金型装置を用いて成形された自動車用歩行者保護装置の一例を示す正面説明図である。
【図2】図1に示された自動車用歩行者保護装置を成形するのに用いられた成形用金型装置に対して、入れ子型を交換してなる成形用金型装置を用いて成形された自動車用歩行者保護装置の例を示す正面説明図である。
【図3】図1に示された自動車用歩行者保護装置を成形するのに用いられる、本発明に従う構造を備えた成形用金型装置の一例を示す断面説明図である。
【図4】図2に示された自動車用歩行者保護装置を成形するのに用いられる、本発明に従う構造を備えた成形用金型装置であって、図3に示される成形用金型装置に対して、入れ子型を交換してなる成形用金型装置を示す断面説明図である。
【図5】図3に示された成形用金型装置における固定型の正面説明図である。
【図6】図3に示された成形用金型装置における可動型の正面説明図である。
【図7】図4に示された成形用金型装置における固定型の正面説明図である。
【図8】図4に示された成形用金型装置における可動型の正面説明図である。
【図9】本発明に従う構造を有する成形用金型装置の別の例を示す図6に対応する図である。
【図10】本発明に従う構造を有する成形用金型装置の更に別の例を示す図6に対応する図である。
【図11】本発明に従う構造を有する成形用金型装置の他の例を示す図5に対応する図である。
【図12】本発明に従う構造を有する成形用金型装置の他の例を示す図7に対応する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0022】
先ず、図1及び図2には、本発明に従う構造を有する成形用金型を用いて成形された車両用歩行者保護装置として、車種の異なる2種類の自動車の前面にそれぞれ設置された、意匠形状が互いに異なるフロントバンパの内側に各々取り付けられる脚払い装置の二つの例が、その正面形態においてそれぞれ示されている。それら図1及び図2から明らかなように、脚払い装置10,12は、何れも、基板14,16を備えた樹脂成形品にて構成されている。
【0023】
脚払い装置10の基板14は、図1における左右方向で、脚払い装置10の自動車への取付状態下において車幅方向に対応する方向(以下からは、単に、幅方向と言う)の寸法が、図1における上下方向で、自動車の前後方向に対応する方向(以下からは、単に、前後方向と言う)の寸法よりも十分に長くされた、全体として、略横長矩形状を呈する薄肉の平板材にて構成されている。
【0024】
そのような基板14においては、その後側の略半分を占める部位が、自動車に取り付けられる取付部18とされている。この取付部18の後端部には、それを板厚方向に貫通する、所定の固定ボルト等が挿通可能な挿通孔20が、幅方向に所定間隔をおいて複数設けられている。
【0025】
また、基板14における取付部18を除く前側の部位は、衝撃入力部22とされている。この衝撃入力部22の前端部には、脚払い装置10の自動車への取付状態下での上方となる、基板14の厚さ方向(図1の紙面に垂直な方向)の一方側(以下からは、単に、上方と言う)に所定高さで突出し、且つ全幅に亘って連続して延びる、リブ状突起としての竪壁部24が、一体形成されている。かかる竪壁部24は、その前面が、湾曲面形状を呈する衝撃入力面26とされている。
【0026】
そのような基板14の衝撃入力部22の上面には、リブ状突起たる複数の補強リブ28が、一体形成されている。それら複数の補強リブ28は、薄肉平板形状を呈し、竪壁部24の衝撃入力面26とは反対側の後面から、衝撃入力部22(基板14)の後方に向かって、取付部18に達しない長さで真っ直ぐに延び出している。また、各補強リブ28は、衝撃入力部22の幅方向において、互いに所定間隔を隔てて、互いに対向配置されている。
【0027】
一方、図2に示される脚払い装置12の基板16も、図1に示される脚払い装置10の基板14と同様に、幅方向の寸法が前後方向の寸法よりも十分に長くされた略横長矩形状の全体形状を呈する薄肉の平板材にて構成されている。
【0028】
かかる脚払い装置12の基板16にあっても、後側部位が、取付部30とされて、その後端部には、複数の挿通孔32が、幅方向に所定間隔をおいて設けられている。また、取付部30を除く前側の部位が、衝撃入力部34とされて、その前端部には、前面が湾曲面形状を呈する衝撃入力面36とされた竪壁部38が、全幅に亘って連続して延びるように一体形成されている。更に、衝撃入力部34の上面には、竪壁部38の後面から後方に向かって真っ直ぐに延びる複数の補強リブ40が、脚払い装置10の基板14への配置形態と同様な配置形態をもって一体形成されている。
【0029】
そして、そのような2種類の脚払い装置10,12では、脚払い装置10の衝撃入力部22の前後方向の長さが、脚払い装置12の衝撃入力部34の前後方向の長さよりも小さくされている。また、その分だけ、衝撃入力部22に一体形成された補強リブ28の延出長さも、衝撃入力部34に一体形成された補強リブ40の延出長さよりも小さくされている。更に、脚払い装置10の衝撃入力部22に設けられた竪壁部24の衝撃入力面26が、脚払い装置12の衝撃入力部34に設けられた竪壁部38の衝撃入力面36よりも、曲率半径の小さな湾曲面形状とされている。
【0030】
すなわち、2種類の脚払い装置10,12においては、取付部18,30の形状が互いに同一とされて、挿通孔20,32の数や大きさ、形成位置も同一とされているものの、車種の異なる2種類の自動車への取付状態下で、各脚払い装置10,12の前端部側を覆って位置するフロントバンパの意匠形状にそれぞれ対応するように、衝撃入力部22,34の形状が、互いに異なる形状とされているのである。
【0031】
そして、そのような2種類の脚払い装置10,12は、図3及び図4に示される、本発明に従う構造を有する成形用金型装置42を用いた射出成形によって、有利に成形することができる。
【0032】
図3及び図4から明らかなように、本実施形態の成形用金型装置42は、第一の型としての固定型44と、それに対向配置された、第二の型としての可動型46とを有している。図示されてはいないものの、従来の金型装置と同様に、固定型44は、位置固定の固定盤に取り付けられ、可動型46は、固定盤に対して接近/離隔移動可能に対向配置された可動盤に取り付けられている。そして、可動盤の固定盤に対する接近/離隔移動に伴って、可動型46が固定型44に接近/離隔移動されて、それら可動型46と固定型44との型閉じ/型開きが実現されるようになっている。
【0033】
また、固定型44と可動型46の互いに対向面には、凹所48,50がそれぞれ形成されている。固定型44の凹所48は、図3及び図4の下方側に位置する部分が、浅底とされる一方、その上方側に位置する部分が、深底とされた段付き形状を有している。そして、かかる凹所48の浅底の部分が、キャビティ形成凹部52とされている一方、その深底の部分が、固定型側収容凹部54とされている。キャビティ形成凹部52は、その内面の全体が、キャビティ形成面56とされている。そして、このキャビティ形成面56が、前記2種類の脚払い装置10,12において互いに同一形状とされた取付部18,30の下面と両側側面とに対応した形状を有している(図5及び図7参照)。一方、可動型46の凹所50は、全体が深底とされた可動型側収容凹部58として、構成されている。
【0034】
また、図3及び図4に示されるように、本実施形態の成形用金型装置42は、固定型44と可動型46に加えて、第一の入れ子型としての固定型側第一入れ子型60及び固定型側第二入れ子型62と、第二の入れ子型としての可動型側第一入れ子型64及び可動型側第二入れ子型66とを有している。そして、固定型側第一入れ子型60と固定型側第二入れ子型62は、固定型側収容凹部54内に選択的に嵌め込まれて、収容されることにより、固定型44に対して交換可能に組み付けられるようになっている。一方、可動型側第一入れ子型64と可動型側第二入れ子型66は、可動型側収容凹部58内に選択的に嵌め込まれて、収容されることにより、可動型46に対して交換可能に組み付けられるようになっている。
【0035】
図3及び図5から明らかなように、固定型側第一入れ子型60は、固定型側収容凹部54内に収容された状態下において、外部に露出して、固定型44の可動型46との型合せ面(対向面)と面一となる面に、キャビティ形成凹部68が形成されている。かかるキャビティ形成凹部68は、その内面の全体が、キャビティ形成面70とされている。そして、このキャビティ形成面70が、脚払い装置10における衝撃入力部22の下面と両側側面とに対応した形状を有している。
【0036】
また、図3及び図6に示されるように、可動型側第一入れ子型64は、可動型側収容凹部58内に収容された状態下において、外部に露出して、可動型46の固定型44との型合せ面(対向面)と面一となる面に、キャビティ形成凹部72が形成されている。かかるキャビティ形成凹部72は、衝撃入力部22に形成された竪壁部24と補強リブ28の各外面形状に対応した形状を有する竪壁部形成凹部76と複数の補強リブ形成凹部78とを含んで構成されている。そして、そのようなキャビティ形成凹部72の内面の全面がキャビティ形成面74とされている。
【0037】
一方、図4及び図7から明らかなように、固定型側第二入れ子型62は、固定型側収容凹部54内に収容された状態下において、外部に露出して、固定型44の可動型46との型合せ面(対向面)と面一となる面に、キャビティ形成凹部80が形成されている。かかるキャビティ形成凹部80は、その内面の全体が、キャビティ形成面82とされている。そして、このキャビティ形成面82が、脚払い装置10の衝撃入力部22とは形状の異なる脚払い装置12の衝撃入力部34の下面と両側側面とに対応した形状を有している。
【0038】
また、図4及び図8に示される如く、可動型側第二入れ子型66は、可動型側収容凹部58内に収容された状態下において、外部に露出して、可動型46の固定型44との型合せ面(対向面)と面一となる面に、キャビティ形成凹部84が形成されている。かかるキャビティ形成凹部84は、衝撃入力部34に形成された竪壁部38と補強リブ40の各外面形状に対応した形状を有する竪壁部形成凹部88と複数の補強リブ形成凹部90とを含んで構成されている。そして、そのようなキャビティ形成凹部72の内面の全面がキャビティ形成面86とされている。
【0039】
そして、図3及び図4に示されるように、本実施形態の成形用金型装置42においては、固定型側第一入れ子型60と可動型側第一入れ子型64との組合せと、固定型側第二入れ子型62と可動型側第二入れ子型66との組合せによって、それら各入れ子型60,62,64,66が使用されるようになっている。つまり、固定型側第一入れ子型60が、固定型側収容凹部54内に収容されて、固定型44に組み付けられたときには、可動型側第一入れ子型64が、可動型側収容凹部58内に収容されて、可動型46に組み付けられるようになっている。一方、固定型側第二入れ子型62が、固定型側収容凹部54内に収容されて、固定型44に組み付けられたときには、可動型側第二入れ子型66が、可動型側収容凹部58内に収容されて、可動型46に組み付けられるようになっているのである。
【0040】
かくして、成形用金型装置42では、図3に示されるように、固定型側第一入れ子型60と可動型側第一入れ子型64とが固定型44と可動型46とにそれぞれ組み付けられた状態下で、固定型44と可動型46とが型閉じ(型合せ)されたときに、固定型44のキャビティ形成凹部52が、可動型46の固定型44との型合せ面の一部にて覆蓋されると共に、固定型側第一入れ子型60のキャビティ形成凹部68と可動型側第一入れ子型64のキャビティ形成凹部72とが、それぞれの開口部を覆蓋するように、対応位置させられるようになっている。
【0041】
そして、それにより、固定型44における固定型側第一入れ子型60の非組付部位と、可動型46における可動型側第一入れ子型64の非組付部位との間に、脚払い装置10の取付部18に対応した形状を有する、第二の成形キャビティ部分としての取付部成形キャビティ部分92が、キャビティ形成凹部52のキャビティ形成面56と、キャビティ形成凹部52を覆蓋する可動型46の型合せ面部分とにて囲まれて、形成されるようになっている。
【0042】
また、固定型側第一入れ子型60と可動型側第一入れ子型64との間に、脚払い装置10の衝撃入力部22に対応した形状を有する、第一の成形キャビティ部分としての衝撃入力部成形キャビティ部分94が、固定型側第一入れ子型60と可動型側第一入れ子型64の各キャビティ形成凹部68,72のキャビティ形成面70,74にて囲まれ、且つ取付部成形キャビティ部分92と連通した状態で、形成されるようになっている。更に、固定型側第一入れ子型60と可動型側第一入れ子型64との間には、竪壁部24や複数の補強リブ28に対応した形状を有する、第三の成形キャビティ部分としての竪壁部成形キャビティ部分91とリブ成形キャビティ部分93とが、竪壁部形成凹部76や複数の補強リブ形成凹部78のそれぞれの内面にて囲まれ、且つ衝撃入力部成形キャビティ部分94と連通した状態で、形成されるようになっている。
【0043】
図4に示されるように、成形用金型装置42においては、固定型側第二入れ子型62と可動型側第二入れ子型66とが固定型44と可動型46とにそれぞれ組み付けられた状態下で、固定型44と可動型46とが型閉じ(型合せ)されたときにも、固定型44における固定型側第二入れ子型62の非組付部位と、可動型46における可動型側第二入れ子型66の非組付部位との間に、脚払い装置10の取付部18と同一形状を呈する脚払い装置12の取付部30に対応した形状を備えた、第二の成形キャビティ部分としての取付部成形キャビティ部分92が形成されるようになっている。
【0044】
そして、かかる固定型44と可動型46との型合せ時には、固定型側第二入れ子型62のキャビティ形成凹部80と可動型側第二入れ子型66のキャビティ形成凹部84とが、それぞれの開口部を覆蓋するように、対応位置させられる。これにより、固定型側第二入れ子型62と可動型側第二入れ子型66との間に、脚払い装置10の衝撃入力部22とは異なる形状とされた脚払い装置12の衝撃入力部34に対応した形状を有する、第一の成形キャビティ部分としての衝撃入力部成形キャビティ部分98が、固定型側第二入れ子型62と可動型側第二入れ子型66の各キャビティ形成凹部80,84のキャビティ形成面82,86にて囲まれ、且つ取付部成形キャビティ部分92と連通した状態で、形成されるようになっている。
【0045】
また、固定型側第二入れ子型62と可動型側第二入れ子型66との間には、竪壁部38や複数の補強リブ40に対応した形状を有する、第三の成形キャビティ部分としての竪壁部成形キャビティ部分95とリブ成形キャビティ部分96が、竪壁部形成凹部88や複数の補強リブ形成凹部90のそれぞれの内面にて囲まれ、且つ衝撃入力部成形キャビティ部分98と連通した状態で、形成されるようになっている。なお、図3〜図5及び図7中、100は、脚払い装置10,12の各取付部18,30に設けられる挿通孔20,32を形成するための挿通孔形成ピンである。
【0046】
そして、かくの如き構造とされた本実施形態の成形用金型装置42を用いて、衝撃入力部22,34の形状が互いに異なる2種類の脚払い装置10,12を成形する際には、例えば、以下のようにして、その作業が進められる。
【0047】
すなわち、2種類の脚払い装置10,12のうちの一方の脚払い装置10を成形する場合には、先ず、固定型側第一入れ子型60と固定型側第二入れ子型62のうちから前者を選択する一方、可動型側第一入れ子型64と可動型側第二入れ子型66のうちから前者を選択する。そして、図3に示されるように、それら選択された固定型側第一入れ子型60と可動型側第一入れ子型64とを、固定型側収容凹部54内と可動型側収容凹部58内とに嵌め込んで、固定型44と可動型46とに対して、それぞれ組み付ける。次いで、固定型44と可動型46とを型閉じして、それらの間に、取付部成形キャビティ部分92と衝撃入力部成形キャビティ部分94と竪壁部成形キャビティ部分91とリブ成形キャビティ部分93とを、互いに連通させた状態で形成する。
【0048】
その後、図示されてはいないものの、取付部成形キャビティ部分92内と衝撃入力部成形キャビティ部分94内と竪壁部成形キャビティ部分91内とリブ成形キャビティ部分93内とに、所定の樹脂材料を溶融状態で射出、充填する。そして、それを固化させて、樹脂成形品を得た後、その樹脂成形品を離型する。かくして、図1に示される如き構造を有する、樹脂成形品からなる脚払い装置10を得るのである。
【0049】
また、脚払い装置10を成形した成形用金型装置42を用いて、別の種類の脚払い装置12を成形する場合には、先ず、固定型側収容凹部54から固定型側第一入れ子型60を離脱させる一方、可動型側収容凹部58から可動型側第一入れ子型64を離脱させる。その後、図4に示されるように、固定型側第一入れ子型60に代えて、固定型側第二入れ子型62を固定型側収容凹部54内に嵌め込むことにより、固定型側第二入れ子型62を固定型44に組み付ける。また、可動型側第一入れ子型64に代えて、可動型側第二入れ子型66を可動型側収容凹部58内に嵌め込むことにより、可動型側第二入れ子型68を可動型46に組み付ける。
【0050】
次に、固定型44と可動型46とを型閉じして、それらの間に、取付部成形キャビティ部分92と衝撃入力部成形キャビティ部分98と竪壁部成形キャビティ部分95とリブ成形キャビティ部分96とを、互いに連通させた状態で形成する。
【0051】
その後、図示されてはいないものの、取付部成形キャビティ部分92内と衝撃入力部成形キャビティ部分98内と竪壁部成形キャビティ部分95内とリブ成形キャビティ部分96内とに、所定の樹脂材料を溶融状態で射出、充填する。そして、それを固化させて、樹脂成形品を得た後、その樹脂成形品を離型する。かくして、図2に示される如き構造を有する、樹脂成形品からなる脚払い装置12を得るのである。
【0052】
このように、本実施形態の成形用金型装置42においては、固定型44と可動型46とをそのまま使用しつつ、単に、固定型側収容凹部54や可動型側収容凹部58内に収容される入れ子型60,62,64,66を所定の組合せにおいて交換するだけで、衝撃入力部22,34の形状が互いに異なるものの、取付部18,30の形状が互いに同一とされた2種類の脚払い装置10,12を成形することができる。換言すれば、成形用金型装置42では、取付部18,30の形状を同一であるものの、衝撃入力部22,34の形状だけが互いに異なる2種類の脚払い装置10,12を成形するに際して、固定型44や可動型46に組み付けられるべき入れ子型60,62,64,66を除く固定型44部分と可動型46部分とが、有利に共用され得る。
【0053】
それ故、このような本実施形態の成形用金型装置42を用いれば、例えば、共通のプラットフォーム(脚払い装置10,12の各取付部18,30が取り付けられるべき部位が同一の構造乃至は形状とされたもの)を用いた車種の異なる2種類の自動車に取り付けられる脚払い装置10,12の成形に際して、単に、それらの車種毎に対応した入れ子型60,62,64,66を準備しておくだけで済み、互いに形状の異なる成形キャビティを備えた、全体構造が異なる二種類の成形用金型を準備する必要がない。
【0054】
従って、かくの如き本実施形態の成形用金型装置42にあっては、共通のプラットフォームを用いた複数種類の自動車に取り付けられるべき2種類の脚払い装置10,12を効率的に成形でき、また、その成形コストを極めて効果的に低減することができるのである。
【0055】
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
【0056】
例えば、固定型側第一及び第二入れ子型60,62や可動型側第一及び第二入れ子型64,66の少なくとも何れか一つを、複数に分割された分割型にて構成しても良い。これによって、例えば、各入れ子型60,62,64,66を交換する際に、軽量の分割型の1個ずつを交換することでき、以て、各入れ子型60,62,64,66の交換作業における作業者の負担が有利に軽減され得る。
【0057】
また、例えば、可動型側第一入れ子型64を複数の分割型にて構成する場合には、図9に示されるように、それら複数の分割型102の分割境界線104
が、リブ成形キャビティ部分93を形成する補強リブ形成凹部78の底面に、その長さ方向(リブ成形キャビティ分93内で成形される補強リブ28の延出方向)に沿って延びるようにして、複数の分割型102が組み付けられていることが、望ましい。これによって、衝撃入力部成形キャビティ部分94やリブ成形キャビティ部分93内への溶融樹脂の射出、充填時に、狭幅のリブ成形キャビティ部分93内の空気が、複数の分割型102の分割面同士の間に隙間からリブ成形キャビティ部分93外に逃がされるようになる。そして、その結果、リブ成形キャビティ部分93内に生じた空気溜まりに起因して、各種の成形不良が生ずることが、効果的に解消され得る。
【0058】
さらに、例えば、可動型側第一入れ子型64を複数の分割型にて構成する場合には、図10に示されるように、複数の分割型102の分割境界線104が、竪壁部成形キャビティ部分91を形成する竪壁部形成凹部76の底面に、その長さ方向(竪壁部成形キャビティ部分91内で成形される竪壁部24の延出方向)に沿って延びるようにして、複数の分割型102が組み付けられていることが、好ましい。これによって、竪壁部成形キャビティ部分91内に生じた空気溜まりに起因して、各種の成形不良が生ずることが、効果的に解消され得る。
【0059】
更にまた、図示されてはいないものの、例えば、可動型46と可動型側第一及び第二入れ子型64,66との境界線が、例えば、竪壁部成形キャビティ部分91,95を形成する竪壁部形成凹部76,88の底面に、その長さ方向(竪壁部成形キャビティ分91,95内で成形される竪壁部24,38の延出方向)に沿って延びるようにして、可動型側第一及び第二入れ子型64,66が、可動型46に組み付けられていることが、望ましい。これによっても、竪壁部成形キャビティ部分91,95内に生じた空気溜まりに起因して、各種の成形不良が生ずることが、効果的に解消され得る。
【0060】
また、2種類の脚払い装置10,12の各取付部18,30の側部に対して、互いに形状が異なる取付片が、それぞれ突設される場合には、例えば、図11及び図12に示されるように、可動型44のキャビティ形成凹部52の両サイドに、取付片形成用入れ子型収容凹部106,106をそれぞれ形成する。そして、それら各取付片形成用入れ子型収容凹部106,106内に、互いに形状の異なるキャビティ形成凹部108,108がそれぞれ設けられた取付片形成用入れ子型110,110を交換可能に組み付けるようにしても良い。これによって、各取付部18,30の側部に対して、互いに形状が異なる取付片がそれぞれ突設された2種類の脚払い装置10,12が、容易に且つ低コストに成形可能となる。
【0061】
さらに、第一の型と第二の型は、互いに接近/離隔移動可能とされた構造を有していても良い。
【0062】
また、固定型44と可動型46とにて、第一の型と第二の型とが構成される場合にあっても、前記実施形態とは異なって、固定型44にて、第二の型を構成すると共に、可動型46にて、第一の型を構成することも可能である。
【0063】
さらに、前記実施形態では、第一の入れ子型と第二の入れ子型とが、互いに形状の異なるキャビティ形成面70,74,82,86を備えた、固定型側第一及び第二入れ子型60,62と可動型側第一及び第二入れ子型64,66のそれぞれ2種類ずつのものにて構成されていたが、それら第一及び第二の入れ子型を、互いに異なるキャビティ面を有する3種類以上のものにて構成することも、勿論可能である。
【0064】
加えて、前端側部位の全体的な外形状は同一であるものの、その上面や下面にリブや凹溝等が設けられることで、それら上面と下面のうちの何れか一方の形状だけが異なる複数種類の車両用歩行者保護装置を成形する場合には、第一の入れ子型と第二の入れ子型のうちの何れか一方だけを交換するだけで良い。
【0065】
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【符号の説明】
【0066】
10,12 脚払い装置 14,16 基板
18,30 取付部 22 34 衝撃入力部
24,38 竪壁部 28,40 補強リブ
42 成形用金型装置 44 固定型
46 可動型
56,70,74,82,86 キャビティ形成面
60 固定型側第一入れ子型 62 固定型側第二入れ子型
64 可動型側第一入れ子型 66 可動型側第二入れ子型
92 取付部成形キャビティ部分
94,98 衝撃入力部成形キャビティ部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前部の下部部位に、車両の前後方向に延びるように配置された状態で取り付けられる樹脂成形体からなり、その前端部において、車両の前面に衝突した歩行者の脚部に接触することにより、該脚部を払って、保護するように構成した車両用歩行者保護装置を射出成形するための金型装置であって、
互いに型合せされる第一の型及び第二の型と、該第一の型に交換可能に組み付けられる、互いに異なるキャビティ形成面を備えた複数種類の第一の入れ子型と、該第二の型に交換可能に組み付けられる、互いに異なるキャビティ形成面を備えた複数種類の第二の入れ子型とを含み、
該複数種類の第一の入れ子型と該複数種類の第二の入れ子型のうちからそれぞれ選択された第一の入れ子型と第二の入れ子型とが各々組み付けられた該第一の型と該第二の型とが互いに型合せされることにより、該第一の入れ子型と該第二の入れ子型との間に、前記車両用歩行者保護装置の前端側部位を与える第一の成形キャビティ部分が形成される一方、該第一の型における該第一の入れ子型の非組付部位と、該第二の型における該第二の入れ子型の非組付部位との間に、該車両用歩行者保護装置の該前端側部位を除く部位を与える第二の成形キャビティ部分が形成されるように構成されていると共に、
該第一の入れ子型と該第二の入れ子型のうちの少なくとも何れか一方を、別の種類の入れ子型に交換することにより、該第一の成形キャビティ部分の形状だけが変更され得るようになっていることを特徴とする、車両用歩行者保護装置の成形用金型装置。
【請求項2】
前記第一の入れ子型と前記第二の入れ子型のうちの少なくとも何れか一方が、複数に分割された分割型にて構成されている請求項1に記載の、車両用歩行者保護装置の成形用金型装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−183682(P2011−183682A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51663(P2010−51663)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(308013436)小島プレス工業株式会社 (386)
【Fターム(参考)】