説明

車両用監視装置

【課題】監視カメラの存在しない駐車場等に於いても盗難等の犯罪を未然に防ぐと共に、車両が盗難された場合には、犯罪解決の緒となり得るような車両用監視装置を提供する。
【解決手段】車両11の停止時に於いても車載カメラ12A〜12Dが周辺の景観を撮像して視野範囲12a〜12dに於いて人間等の動体が撮像されていないかを検出すると共にその撮像記録を記録部13に一定量だけ逐次更新記録する。動体検出部19mが動体を検出した場合には警告部14が警告を行い、周囲に向け威嚇すると共に、撮像映像記録の保存をすべく保存データの作成を行う。ドアセンサ15がドア11aの開閉を検出した場合または車両側通信部16が携帯型通信機21からの記録保持命令信号を受信した場合には、所定時間経過後に記録を停止してその撮像映像記録を保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両周辺の画像を撮像するようにした車両用監視装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、駐車場等に監視カメラを設置して撮像映像をエンドレステープ等の記録媒体に記録するものがある。この監視カメラの存在により車両盗難等の犯罪を未然に防ぐと共に、監視カメラの撮像範囲内に駐停車された車両に盗難等が起こった際には、犯罪解決の緒として、その撮像映像記録が役立てられている(第1の従来技術)。
【0003】
また、自車両の運転中に、運転者に対して運転支援を行う等の目的で、車両周辺の景観を車載カメラで撮像して車内の表示装置に表示するものがある(第2の従来技術)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した第1の従来技術では、当然のことながら監視カメラの存在しない駐車場等では犯罪を未然に防ぐことが不可能であり、車両が盗難に遭っても犯罪解決の緒とすることは不可能である。
【0005】
また、上述した第2の従来技術では、運転支援を行う等の目的で車載カメラを設置しているために、エンジン停止時に於いては車載カメラによる監視を行うことは不可能である。
【0006】
そこで、本発明は、第1の課題として、犯罪を未然に防ぐことが可能な車両用監視装置を提供することにあり、第2の課題として、車両盗難が起きた際には、犯罪解決の緒となり得るような車両用監視装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決すべく、請求項1に記載の車両用監視装置は、車両の周辺を撮像する車載カメラと、警告を発する警告部と、前記車両の停止時に前記車載カメラによる撮像映像内に動体が撮像されているかを検出する動体検出部を有し、前記動体検出部が前記動体を検出した場合には、前記警告部に警告を発せしめる制御部とを備えるものである。
【0008】
請求項2に記載の車両用監視装置は、請求項1に記載の車両用監視装置であって、前記車載カメラによる撮像映像に基づく監視映像を記録する第1の記録部を更に備え、前記制御部は、前記動体検出部が前記動体を検出した場合には、該撮像映像に基づく監視映像を前記第1の記録部に記録するものである。
【0009】
請求項3に記載の車両用監視装置は、請求項1または請求項2に記載の車両用監視装置であって、前記車載カメラによる撮像映像に基づく監視映像を記録する第2の記録部と、前記車両のドアの開閉を検出するドアセンサとを更に備え、前記制御部は、前記車載カメラによる撮像映像に基づく監視映像を前記第2の記録部に一定量だけ逐次更新記録し前記ドアセンサがドアの開閉を検出した場合には、前記ドアセンサがドアの開閉を検出した時点から所定の時間経過後に前記第2の記録部への逐次更新記録を終了して、前記第2の記録部の撮像映像記録を保持させるものである。
【0010】
請求項4に記載の車両用監視装置は、請求項1から請求項3の何れかに記載の車両用監視装置であって、前記車載カメラによる撮像映像に基づく監視映像を記録する第3の記録部と、前記車両と別体の携帯型通信機と、前記携帯型通信機と通信を行う車両側通信部とを更に備え、前記制御部は、前記車載カメラによる撮像映像を前記第3の記録部に一定量だけ逐次更新記録し前記車両側通信部が前記携帯型通信機からの記録保持命令信号を受信した場合には、前記車両側通信部が記録保持命令信号を受信した時点から所定の時間経過後に前記第3の記録部への逐次更新記録を終了して、前記第3の記録部の撮像映像記録を保持させるものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明に依れば、エンジン停止時等の車両停止時に於いても車載カメラで車両周辺の監視を行い、撮像映像内で動体検出部が動体を検出した場合には警告部から警告を発するので、犯罪を未然に防ぐことが可能となる。
【0012】
請求項2に記載の発明に依れば、車載カメラによる撮像範囲内で動体検出部が動体を検出した場合には、該撮像映像を記録部に記録するので、撮像映像記録を盗難等の犯罪解決の緒とすることが可能となる。
【0013】
請求項3に記載の発明に依れば、車載カメラによる撮像映像を記録部に一定量だけ逐次更新記録しドアセンサがドアの開閉を検出した場合には、所定の時間経過後に記録部への逐次更新記録を停止してその撮像映像記録を保持するので、撮像映像記録を盗難等の犯罪解決の緒とすることが可能となる。
【0014】
請求項4に記載の発明に依れば、携帯型通信機からの信号を車両側通信部が受信した場合には所定の時間経過後に記録部への逐次更新記録を終了して撮像映像記録を保持するので、撮像映像記録を盗難等の犯罪解決の緒とすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
<構成>
図1は、本発明の実施の形態を示す車両用監視装置のブロック図である。
【0016】
車両用監視装置10は、車両11に搭載された複数の車載カメラ12A〜12Dと、車載カメラ12A〜12Dによる撮像映像等を記録する記録部(第1〜第3の記録部)13と、警告を発する警告部14と、車両11のドア11aが開閉されたことを検出するドアセンサ15、車両側通信部16と、車載カメラ12A〜12Dによる撮像映像を表示するための表示部17と、車両11の停止時に車両用監視装置10を動作させるべく電源を供給する電源18と、車載カメラ12A〜12Dによる撮像映像に於いて人間等の動体を検出する動体検出部19mを有して所定の制御処理を行う制御部19と、車両11と別体の携帯型通信機21(図2参照)から構成される。
【0017】
車載カメラ12A〜12Dは、例えば、運転支援等を目的とした車両周辺視認装置に於いて必要とされる視野範囲12a〜12dを各々撮像するものであり、車両11の前端中央部と前方左右両側と後端中央部に設置されて、視野範囲12a〜12dからの光線をレンズ系(図示省略)によりCCD等の撮像素子(図示省略)上に結像させて撮像するようになっている。
【0018】
具体的には、車載カメラ12Aは、例えば、車両11の前端中央部に設置されており、その視野範囲12aは水平方向の視野角が垂直方向の視野角よりも広くなっており、車両11の前方の左右方向に亘って広く連続感のある映像を撮像することが可能となっている。
【0019】
車載カメラ12Bは、例えば、車両11の右側前方に設置されており、その視野範囲12bは水平方向の視野角が垂直方向の視野角よりも広くなっており、車両11の右側の前後方向に亘って広く連続感のある映像を撮像することが可能となっている。
【0020】
車載カメラ12Cは、例えば、車両11の左側前方に設置されており、その視野範囲12cは水平方向の視野角が垂直方向の視野角よりも広くなっており、車両11の左側の前後方向に亘って広く連続感のある映像を撮像することが可能となっている。
【0021】
車載カメラ12Dは、例えば、車両11の後端中央部に設置されており、その視野範囲12dは水平方向の視野角が垂直方向の視野角よりも広くなっており、車両11の後方の左右方向に亘って広く連続感のある映像を撮像することが可能となっている。
【0022】
これにより、車両11の走行中に於いては、必要に応じ運転者から死角となる領域を車載カメラ12A〜12Dにより選択的に撮像して表示部17に表示して運転支援等を行うことが可能となっている。
【0023】
また、車両11の停止中に於いては、各々の視野範囲12a〜12dを撮像することにより車両11の周辺を監視することが可能となっている。
【0024】
記録部(第1〜第3の記録部)13は、例えば、フラッシュROMやHDD等の書換可能な不揮発性記憶装置であり、制御部19によって、車載カメラ12A〜12Dによる撮像映像等を記録するようになっている。
【0025】
警告部14は、例えば、車両11に搭載されて音声の吹鳴やライトの点灯をしたり、或いは携帯型通信機21に搭載されて警告の表示等を行うことにより、車両11の周辺に向けて警告を発する(威嚇する)と共に異常を周囲の人間に知らしめたり、或いは車両11の異常を携帯型通信機21の所有者に知らしめたり、若しくはこれらを複合的に行うものである。
【0026】
ドアセンサ15は、例えば、運転席のドア11aの近傍に設置されてドア11aが開閉されたことを検出するものである。
【0027】
尚、ドアセンサ15は、車両11の各ドア11aや後部ハッチ等に夫々設置されていても良い。
【0028】
車両側通信部16は、例えば、図2に示す如く、GPS(Global Positioning System: 汎地球測位システム)受信機16aと、車両側送受信部16bと、通信制御部16cから構成されて車両11内部に設置され、携帯型通信機21からの記録保持命令信号、開始命令信号及び解除命令信号を受信した場合には制御部19にその旨を伝送する。
【0029】
携帯型通信機21は、車両11と離した状態で、記録部13に記録された記録の保持命令、監視開始命令及び監視解除命令を行うもので、例えば、図2に示す如く、入力部21aと携帯型送受信部21bから構成され、入力部21aへの所定の入力操作によって携帯型送受信部21bから車両側通信部16へ記録保持命令、開始命令信号及び解除命令信号を送信する。
【0030】
尚、携帯型通信機21は、従来のキーレスエントリシステムのリモートキーに搭載されて、入力部21aへの所定の入力操作を行う代わりに、当該リモートキーの所有者と車両11の距離に応じて、車両用監視装置10の開始、解除またはドアロックの開閉を実行させるようにしても良い。
【0031】
また、携帯型通信機21に表示部等の出力部(図示省略)を更に設けて、車両側通信部16は、携帯型通信機21からの記録保持命令信号を受信したことに応答して、車両11の現在地を示す車両位置信号を携帯型通信機21に送信して表示部等の出力部(図示省略)に出力し、携帯型通信機21の所有者に車両11の現在地を知らしめるようにしても良い。
【0032】
尚、車両11の現在地は、GPS受信機16aにより受信される位置情報等に基づいて求められる。
【0033】
表示部17は、例えば、カーナビゲーション装置の画面を表示するためのLCD(Liquid Crystal Display: 液晶表示ディスプレイ)等と兼用され、車載カメラ12A〜12Dによる撮像映像のリアルタイム表示をすることで運転支援等を行い、押し釦操作やタッチパネル操作等の所定の入力により記録部13に記録された撮像映像の表示を行う。
【0034】
電源18は、例えば、車両11に搭載されたバッテリ等と兼用され、車両11に搭載されているヘッドライトや車内灯等に電源を供給すると共に、車両11の停止時に於いて車両用監視装置10を動作させるものである。
【0035】
制御部19は、動体検出部19mを有して、車載カメラ12A〜12Dと記録部13と警告部14とドアセンサ15と車両側通信部16と表示部17と電源18に接続されている。
【0036】
動体検出部19mは、車両11の停止時に於いて、車載カメラ12A〜12Dにより時系列的に撮像される各映像に基づいて、例えば各映像の対応する各画素の差分をとる処理を行う等の一般的な画像処理の手法を用いることにより、撮像画像中に於ける移動物体(動体)を検出可能となっている。
【0037】
この場合、動体検出部19mは、撮像画像内で車両11から所定の距離範囲内に位置する物体のみその移動を検出するようにしても良く、その場合には動体検出に要する演算時間を短縮することが可能となる。
【0038】
また、動体検出部19mが行う処理は、上記の処理に加えて、検出された動体を表示する際の外接長方形や面積または形状等の特徴を用いて動体が人間であるか否かを判別しても良い。
【0039】
更に、動体検出部19mが行う処理は、上記の処理に加えて、検出された動体の移動を連続映像上で追跡して、その動きから動体が人間であるか否かを判別しても良い。
【0040】
制御部19は、CPU等により構成され、記録部13に予めストアされたプログラムに従って、図3のフローチャートに示される処理(制御動作)を行うようになっている。
【0041】
即ち、図3に示す如く、ステップS01に於いて、例えば、イグニションキーのオフ操作により車両11の停止が検出され、或いは入力部21aへの所定の入力操作によって開始命令が送信されると、車両用監視装置10の動作を開始する。
【0042】
次に、ステップS02に於いて、車載カメラ12A〜12Dによって、所定の視野範囲12a〜12dの撮像を開始させる。
【0043】
その後、ステップS03に於いて、撮像映像を記録部13に一定量(例えば、一定時間または一定容量)だけ逐次更新記録する。
【0044】
そして、ステップS04に於いて、動体検出部19mにより撮像映像内に人間等の動体が存在するか否か、即ち、車両11に人間等の動体が接近しているか否かを検出する。
【0045】
このとき、動体検出部19mが、人間等の動体の接近を検出した場合には、ステップS05に進み、警告部14に警告命令を発して所定の警告を発せしめる。
【0046】
その後、ステップS06に於いて、撮像映像を保存データとして記録部13に作成及び保存して、ステップS07に進む。
【0047】
一方、ステップS04に於いて、動体検出部19mが車両11に接近している人間等の動体を検出しない場合には、ステップS07に進む。
【0048】
ステップS07では、ドアセンサ15が車両11のドア11aの開閉を検出、即ち、車両11のドア11aが開けられたか否かを判断する。
【0049】
このとき、ドアセンサ15が車両11のドア11aの開閉を検出した場合には、ステップS08に進み、所定時間(例えば、10秒)が経過した後に記録部13への逐次更新記録を終了して撮像映像記録を保持させる。
【0050】
一方、ステップS07に於いて、ドアセンサ15が車両11のドア11aの開閉を検出しない場合には、ステップS09に進む。
【0051】
ステップS09では、携帯型通信機21からの記録保持命令信号を車両側通信部16が受信したか否かを判断する。
【0052】
このような記録保持命令信号は、例えば、携帯型通信機21の所有者が与り知らない場所に車両11が移動させられたような場合に送信されることが考えられる。
【0053】
このとき、車両側通信部16が記録保持命令を受信した場合には、ステップS08に進み、所定時間(例えば、10秒)が経過した後に記録部13への逐次更新記録を終了して撮像映像記録を保持させる。
【0054】
一方、ステップS09に於いて、車両側通信部16が記録保持命令信号を受信しない場合には、ステップS10に進む。
【0055】
ステップS10では、携帯型通信機21からの解除命令信号を車両側通信部16が受信したか否かを判断する。
【0056】
このような解除命令信号は、車両用監視装置10の動作を終了する際に送信される。
【0057】
或いは、イグニションキーのオン操作により、車両11の停止が解除されたか否かを判断するようにしても良い。
【0058】
このとき、車両側通信部16が解除命令信号を受信した場合或いはイグニションキーがオン操作された場合には、ステップS11に進み、記録部13への逐次更新記録を終了して車両用監視装置10の動作を終了する。
【0059】
一方、ステップS10に於いて、イグニションキーがオン操作されることなく、且つ車両側通信部16が解除命令信号を受信しない場合には、ステップS04に進む。然る後、ステップS04以降の処理を繰り返す。
【0060】
<動作>
次に、図4に示す如く、例えば、車両用監視装置10を搭載した車両11が駐車場に停止している際に携帯型通信機21を所持しない人物41が車両11を盗難しようとしている場合を例に車両用監視装置10の動作を、図3を参照しながら説明する。
【0061】
先ず、車両11がエンジン停止し或いは携帯型通信機21の所有者により監視開始命令(ステップS01)が与えられると車載カメラ12A〜12Dは電源18から電力を供給されて所定の視野範囲12a〜12dの撮像を開始する(ステップS02)。撮像された映像は一定量(例えば、一定時間または一定容量)だけ記録部13に逐次更新記録される(ステップS03)と共に、動体検出部19mによって撮像映像内で、例えば、車両11から50cm以内の範囲を移動する物体の動体検出が行われる(ステップS04)。
【0062】
次に、車両11に携帯型通信機21を所持しない人物41が接近すると、制御部19は、動体検出部19mでの検出結果に基づいて、警告部14に警告命令を行って所定の警告を発せしめ(ステップS05)て人物41を威嚇すると共に、撮像映像記録の保存をすべく保存データの作成及び保存を行う(ステップS06)。
【0063】
次に、図5に示す如く、人物41が、車両11の運転席のドア11aを開けた場合には、ドアセンサ15がドアの開閉検出(ステップS07)を行って制御部19に信号を伝送し、制御部19は所定時間(例えば、10秒)が経過した後に記録部13への記録を終了して撮像映像記録を保持する(ステップS08)。
【0064】
上述のように、エンジン停止時に於いても、車載カメラ12A〜12Dで車両11の周辺監視を行い、撮像映像内で動体検出部19mが人物41の接近を検出した場合には警告部14から警告を発するので、犯罪を未然に防ぐことが可能となると共に、人物41が撮像された映像を記録部13に記録してこれを保持するので、撮像映像記録を緒として人物41の特定をすることが可能となる。
【0065】
また、ドアセンサ15が車両11のドア11aの開閉を検出した場合には、所定時間が経過した後に記録部13への記録を終了して撮像映像記録を保持するので、撮像映像記録を盗難等の犯罪解決の緒とすることが可能となる。
【0066】
また、例えば、車両11がドア11aを開けられることなく、即ち、ドアセンサ15によるドアの開閉検出(ステップS07)が行われることなくレッカー車等で盗難され、車両11の所有者が車両11を盗難されたと判断した場合には、所有者が携帯型通信機21から記録保持命令信号を発信し、車両側通信部16がこれを受信する(ステップS09)ことにより、制御部19は所定時間(例えば、10秒)が経過した後に記録部13への記録を終了して撮像映像記録を保持する(ステップS08)。
【0067】
上述のように、ドアセンサ15がドア11aの開閉を検出しない場合に於いても、携帯型通信機21からの記録保持命令信号を受信する(ステップS09)ことにより、記録部13への更新記録を終了して撮像映像記録を保持する(ステップS08)ので、撮像映像記録を犯罪解決の緒とすることが可能となる。
【0068】
<変形例>
尚、上述の実施形態の構成に加えて、図6に示す如く、車両11の車室内に運転席とそのドア11a周辺を撮像可能な車載カメラ12Eを備えていても良い。
【0069】
このようにすれば、監視範囲が更に拡大されて監視機能が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用監視装置が搭載された車両を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車両用監視装置の車両側通信部及び携帯型通信機を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る車両用監視装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る車両用監視装置を搭載した車両の動作状況の一例を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る車両用監視装置を搭載した車両の動作状況の他の例を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る車両用監視装置の変形例を示す車両の模式図である。
【符号の説明】
【0071】
10 車両用監視装置
11 車両
12A〜12D 車載カメラ
13 記録部
14 警告部
15 ドアセンサ
16 車両側通信部
16a GPS受信機
16b 車両側送受信部
16c 通信制御部
17 表示部
18 電源
19 制御部
19m 動体検出部
21 携帯型通信機
21a 入力部
21b 携帯型送受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の周辺を撮像する車載カメラと、
警告を発する警告部と、
前記車両の停止時に前記車載カメラによる撮像映像内に動体が撮像されているかを検出する動体検出部を有し、前記動体検出部が前記動体を検出した場合には、前記警告部に警告を発せしめる制御部と
を備えることを特徴とする車両用監視装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用監視装置であって、
前記車載カメラによる撮像映像に基づく監視映像を記録する第1の記録部を更に備え、
前記制御部は、前記動体検出部が前記動体を検出した場合には、該撮像映像に基づく監視映像を前記第1の記録部に記録することを特徴とする車両用監視装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の車両用監視装置であって、
前記車載カメラによる撮像映像に基づく監視映像を記録する第2の記録部と、
前記車両のドアの開閉を検出するドアセンサと
を更に備え、
前記制御部は、前記車載カメラによる撮像映像に基づく監視映像を前記第2の記録部に一定量だけ逐次更新記録し前記ドアセンサがドアの開閉を検出した場合には、前記ドアセンサがドアの開閉を検出した時点から所定の時間経過後に前記第2の記録部への逐次更新記録を終了して、前記第2の記録部の撮像映像記録を保持させることを特徴とする車両用監視装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れかに記載の車両用監視装置であって、
前記車載カメラによる撮像映像に基づく監視映像を記録する第3の記録部と、
前記車両と別体の携帯型通信機と、
前記携帯型通信機と通信を行う車両側通信部と
を更に備え、
前記制御部は、前記車載カメラによる撮像映像を前記第3の記録部に一定量だけ逐次更新記録し前記車両側通信部が前記携帯型通信機からの記録保持命令信号を受信した場合には、前記車両側通信部が記録保持命令信号を受信した時点から所定の時間経過後に前記第3の記録部への逐次更新記録を終了して、前記第3の記録部の撮像映像記録を保持させることを特徴とする車両用監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−321357(P2006−321357A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−146294(P2005−146294)
【出願日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】