車載用電子機器及びプログラム
【課題】運転者が運転中に容易に情報を得ることができる使い勝手のよい車載用電子機器を提供すること
【解決手段】ハイウェイラジオ自動受信処理では、まず制御部18の不揮発性メモリに記憶されたハイウェイラジオ自動受信の設定値が「自動受信する」の場合に制御部18は、GPS受信器8から取得した現在位置が、データベース19に記憶された受信エリア内になったか否かを判定する。受信エリア内になっていない場合には、ハイウェイラジオ自動受信処理を終了する一方、受信エリア内になった場合には、その受信エリアにおけるハイウェイラジオの受信周波数をデータベース19から取得し、取得した受信周波数を、ラジオ受信器21に指示する。ラジオ受信器21は、設定された周波数のラジオ放送を受信し、受信した音声をA/D変換して音声データとして制御部18へ送る。制御部18は、ラジオ受信器21から受け取った音声データをD/A変換して、このラジオの音をスピーカ20から出力する。
【解決手段】ハイウェイラジオ自動受信処理では、まず制御部18の不揮発性メモリに記憶されたハイウェイラジオ自動受信の設定値が「自動受信する」の場合に制御部18は、GPS受信器8から取得した現在位置が、データベース19に記憶された受信エリア内になったか否かを判定する。受信エリア内になっていない場合には、ハイウェイラジオ自動受信処理を終了する一方、受信エリア内になった場合には、その受信エリアにおけるハイウェイラジオの受信周波数をデータベース19から取得し、取得した受信周波数を、ラジオ受信器21に指示する。ラジオ受信器21は、設定された周波数のラジオ放送を受信し、受信した音声をA/D変換して音声データとして制御部18へ送る。制御部18は、ラジオ受信器21から受け取った音声データをD/A変換して、このラジオの音をスピーカ20から出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送を受信する車載用電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の速度を測定する速度測定装置が路上周辺等に多数設置されるようになっている。速度測定装置の一例としては、所定周波数帯域のマイクロ波を車両に向けて発射し、その反射波を受信して車両の走行スピードを測定するものがある。こうした速度測定装置の存在を検出するため、速度測定装置から発射されたマイクロ波を検出して警報を出力するように構成されたマイクロ波検出器が従来から知られている。しかし、速度測定装置の設置位置や、道路の状態その他の周囲環境により、従来のマイクロ波検出器は、比較的遠くから検出可能なものと、比較的近づいてからでないと検出しにくいものがある。 また、速度測定装置の中には、従来のマイクロ波検出器では検出できないものもある。一例を挙げると、ループ式と称されるように、地中にループ状のコイルを埋め込み、そのコイルの上を車両が通過するのを検知するとともに車速も判定するものがある。また、マイクロ波以外の光を用いて車両の速度を検出するものもある。
【0003】
そこで、予め速度測定装置の設置位置情報を記憶させておき、GPS(Global Positioning System )等によって取得した現在位置が、記憶した設置位置に近づいた場合(所定の接近関係になった場合)に、マイクロ波の検知の有無に関係なく警告を発するようにしたレーダー探知機等の車載用電子機器がある(特許文献1)。たとえば、現在位置が、速度測定装置の設置位置から1000m以内に入った位置になった場合に第一の警告を行い、さらに速度測定装置の設置位置から500m以内に入った位置になった場合に、第二の警告を行うなどしている。
【0004】
このような車載用電子機器における付加機能として、ハイウェイラジオ等の一定のエリアで受信可能な放送等の電波の受信エリアを予め記憶しておき、GPSで得られた現在位置がその受信エリアに入った際など、所定の接近関係になった場合に「ハイウェイラジオ受信エリアです」といった音声を報知するとともに、液晶画面等にその旨を表示することで、所定の放送等の電波が受信可能なエリアであることを運転者に知らせるものがある。運転者は、この音声等によって車のラジオ等の放送電波の受信機を操作して、所定の放送を聴いたり、見たりして、情報を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−64588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような報知がなされた場合、運転者が運転中にラジオ等の電波の受信機を操作することは危険な場合がある。そこで、このような報知がなされた場合、所定の放送を受信するために、適切な場所に車両を停車させて受信機等を操作する必要がある。しかし、例えば、高速道路上は停車禁止であり、受信機を操作することが困難な場合があった。また、例えば運転者が同乗者等に頼んで、当該放送を受信するよう受信機の操作をしてもらうことも考えられるが、同乗者がその車両にある受信機の操作方法を知らない場合もある。またそもそも同乗者がいない場合もある。そのため、放送等を受信して情報を得たいと思っても情報を得られない場合があった。
【0007】
また、車両は走行しているため、放送が受信できる状態への切り替えが完了した時点で、その受信エリアからすでに出てしまっていたり、その放送の受信エリアの終了点に近い位置に至っていたりして、必要な情報を得ることができない場合があった。
【0008】
そこで、本発明は、係る問題を解決するためになされたもので所定のエリアで受信可能な交通情報等の所定の情報を放送する電波を受信することで、運転者が運転中に容易に情報を得ることができる使い勝手のよい車載用電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するために、本発明に係る車載用電子機器は、(1)電波を受信し、受信した電波に基づき当該電波によって搬送される情報を人が知覚可能な態様で出力する受信手段と、前記電波の受信エリアに関する情報を記憶する記憶手段と、現在位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された電波の受信エリアに入った場合に、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行う制御手段とを備える。
【0010】
このような構成によれば、受信エリアに入った場合に自動的に当該電波の受信がなされ、情報が出力される。したがって、車両に設置された受信機を操作することなく、情報を取得できる。また受信エリアに入った時点で、出力がなされるので、電波が受信できる状態への切り替えが完了した時点で、その受信エリアからすでに出てしまったり、その放送の受信エリアの終了点に近い位置に至ってしまったりするという問題を解決できる。よって、運転者が運転中に容易に情報を得ることができる使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0011】
電波によって搬送される情報としては、たとえば、音声、映像、画像、その他各種の情報が上げられる。情報はデジタルでもアナログでもよい。例えば、受信する電波は、AMのラジオ放送の電波(例えば、ハイウェイラジオ等)とするとよい。また、受信する電波は、テレビ放送(例えば、ワンセグ、フルセグ)等としたり、データ放送としたりしてもよい。
【0012】
(2)前記制御手段は、前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された電波の受信エリアから外れた場合には、前記受信手段に前記出力を終了させる制御を行う構成にするとよい。
【0013】
このようにすれば、車両が移動して受信エリアから出た場合に、その受信が自動的に終了する。したがって、受信エリアから出た際に、車両に設置された受信機をオフにするなどの操作をする必要がなくなる。よって、使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0014】
(3)前記制御手段は、前記受信手段による自動受信をするか否かをユーザから入力した指示に基づき設定し、当該設定に基づいて前記出力の制御を行なう構成にするとよい。
【0015】
このようにすれば、自動受信をして欲しくない場合に、自動受信がなされてしまうといったことがなくなり、使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0016】
(4)前記受信手段は、前記受信した電波の受信レベルが所定値以下の場合には、前記受信エリア内であっても前記出力を行なわない構成にするとよい。
このようにすれば、電波がよく受信できずに、ノイズ等が出力されるといった問題が発生せず、使い勝手がよい。
【0017】
(5)前記制御手段は、前記受信手段の受信可能な受信エリアと前記受信手段によって受信する電波の周波数とを対応づけて記憶しており、前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された受信エリアに入った場合に、当該受信エリアに対応づけられた電波の周波数の受信を、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行う構成にするとよい。
【0018】
このようにすれば、その現在位置において対応付けられた周波数の電波を自動的に受信して情報を出力させることができる。このようにチューニングの操作をすることなく情報を得ることができるため使い勝手がよい。
【0019】
(6)前記現在位置検出手段は、GPSにより現在位置を検出するものであり、前記制御手段は、前記受信手段によって受信可能な電波が送出されるトンネルに関する位置を記憶しており、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置が、当該トンネルに関する位置と所定の接近関係になった場合に、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行う構成にするとよい。
【0020】
このようにすれば、例えばトンネル内でラジオ放送がなされる場合、そのラジオ放送を自動的に受信させることができる。例えば、ラジオ放送のなされているトンネルに入る手前の位置情報を記憶させておき、GPSで検出した位置が当該トンネルの位置とほぼ一致した場合に、そのラジオ放送を受信するよう制御するとよい。また、ラジオ放送のなされているトンネルに入る手前の位置情報を記憶させておき、GPSで検出した位置が当該トンネルとほぼ一致した後、GPSからの信号が検出できなくなった際にトンネルに入ったものと判断して、当該放送等の受信(出力)を開始するようにしてもよい。
このようにすれば、トンネル内で容易に情報を得ることができる。
【0021】
(7)走行中の道路が高速道路か一般道路かを判別する道路種別判別手段を備え、前記制御手段は、前記道路種別判別手段によって走行中の道路が高速道路であると判別された場合にのみ、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行う構成にするとよい。
【0022】
このようにすれば、たとえば高速道路と近接する一般道路を走行している場合に、意図しない高速道路に関する情報を出力してしまうという問題が発生しない。したがって、使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0023】
(8)前記受信手段は、音を出力するものであり、所定の警報条件が成立した際に当該警報条件の成立に対応する警報音を出力する警報音出力手段と、前記受信手段による音を出力するか、前記警報音出力手段による前記警報音を出力するかを、ユーザからの設定に基づき警報の種類別に決定する出力制御手段を備える構成にするとよい。このようにすれば、警報の種類別に警報音と受信手段によって出力される音のいずれを音として出力するかをユーザが設定し、その設定に沿った優先度に従って音が出力される。
【0024】
(9)前記受信手段の出力を記録するする記録手段と、前記記録手段によって記録された出力をユーザからの再生指示が入力された場合に再生する再生手段とを備える構成にするとよい。
【0025】
このようにすれば、ユーザが、受信した情報を知覚できなかった場合、すなわち、ラジオのように音として出力する構成であれば音声を聞き取れなかった場合、テレビのように映像と音で出力する構成であれば音声及びまたは映像を視聴できなかった場合にも、後から再生して、視聴することにより、情報を得ることが容易にできる。
【0026】
(10)道路上の位置と当該道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報を記憶するキロポスト位置記憶手段を備え、前記位置検出手段によって検出した現在位置と、前記キロポスト位置記憶手段に記憶された道路上の位置とその道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報に基づいて、当該現在位置が何キロポストに対応するかを出力するキロポスト情報出力手段を備える構成にするとよい。
【0027】
車での移動時には、交通情報を取得したい場合が多い。交通情報においては、道路名とその道路名の道路の何キロポスト付近で、渋滞等が発生しているかを報知する場合がある。しかし、たとえば100キロポスト付近で渋滞が発生しているといわれても、現在位置が何キロポスト付近なのかが分かりにくいという問題があった。本発明によれば、現在位置が何キロポスト付近なのかが出力されるため、こうした問題を解決できる。
【0028】
(11)前記受信手段は、ラジオ受信器であり、前記人が知覚可能な態様として音による出力をおこなうものであり、前記受信手段の出力する音を文字情報に変換して出力する文字情報出力手段を備える構成にするとよい。
【0029】
走行中は、たとえば走行によって騒音等が発生するなどして、音による情報が報知された場合、聞き取れない場合がある。本発明によれば、受信したラジオ放送が文字情報に変換されて出力されるため、放送内容に聞き取れない点があったとしても、文字情報を見てその内容を確認することができる。
【0030】
(12)なお、(1)〜(11)のいずれかに記載の電子機器における制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとして実現できる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、運転者が運転中に容易に情報を得ることができる使い勝手のよい車載用電子機器及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示す図である。
【図2】レーダー探知機のブロック図である。
【図3】待ち受け画面・レーダースコープ・GPS警報の表示例を示す図である。
【図4】レーダー波警報機能における警報画面の表示例を示す図である。
【図5】ハイウェイラジオ自動受信設定画面の表示例を示す図である。
【図6】キロポスト表示の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1,図2は、本発明の車載用電子機器として好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示している。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に取り付けられる。本レーダー探知機は、図1に示すように、ケース本体1の上面にソーラーパネル2並びにスイッチ部3を配置し、ケース本体1の前面側(車両前方へ配置される側(フロントガラス側))内部に速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を検知するマイクロ波受信器4を配置し、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側))に表示部5と警報ランプ6と赤外線通信機7とリモコン受信器16を配置している。また、ケース本体1の上面側内部には、GPS受信器8、ラジオ受信器21を配置する。さらに、ケース本体1の一方の側面には、アダプタージャック9を配置し、他方の側面には電源スイッチ10並びに図示省略するDCジャックを配置する。また、ケース本体1内には、スピーカ20も内蔵している。本実施形態では、表示部5は2.4インチの小型液晶ディスプレイであり、表示部5を実装するケース本体1の後方側の高さHは、その他の部位の高さH0よりも大きくしている。
【0034】
図2に示すように、赤外線通信機7は携帯電話機12等の赤外線通信機を内蔵した通信装置との間でデータの送受を行なう。アダプタージャック9は、メモリカードリーダ13を接続する端子である。アダプタージャック9にメモリカードリーダ13を接続することで、そのメモリカードリーダ13に装着されたメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込むことができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータは、新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などの更新情報があり、その更新情報が制御部18経由で装置に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)され、データ更新がされる。なお、メモリカードリーダ13の機能は、本体ケース1内に内蔵するように構成してもよい。
【0035】
データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報を登録しており、その後に追加された目標物についてのデータ等が上記のようにしてデータ更新することができる。また、データ更新は、赤外線通信機7を介して行なうこともできる。
【0036】
DCジャックは、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。無線受信器15は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信器16は、赤外線によりリモコン(携帯機:子機)17とデータ通信をし、装置に対する各種の設定を行なう。また、スイッチ部3も制御部18に接続され(図示省略)、リモコン17と同様の設定を行えるようになっている。リモコン17には、再生ボタン、待受切替ボタン、設定ボタン、選択ボタン、キャンセルボタン、決定ボタンと、上下左右の十字ボタンを備えている。
【0037】
ラジオ受信器21は、AMラジオを受信する受信器であり、制御部18に備えるUSBポートに接続されている。ラジオ受信器21は、制御部18からの受信周波数の指示を受け、その周波数のラジオ放送を受信し、受信した音声をA/D変換して音声データとして制御部18へ送る機能を備える。制御部18は、ラジオ受信器21から受け取った音声データをD/A変換してスピーカ20から出力したり、音声データを制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリに圧縮して記録し、記録した圧縮音声データを伸張し、D/A変換してスピーカ20から出力したりする機能を備える。これらの機能を実現する構成が本実施例における受信手段および記録手段に相当する。また、ラジオ受信器21は、AMラジオ放送の受信レベル(電界強度値)を制御部18へ出力する機能を備える。
【0038】
また、制御部18は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンを備え、上記の各種の入力機器(GPS受信器8、マイクロ波受信器4、無線受信器15、リモコン受信器16、メモリカードリーダ13、赤外線通信機7、ラジオ受信器21)から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器(表示部5,警報ランプ6,スピーカ20)を利用して所定の警報・メッセージを出力する。なお、これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができる。
【0039】
本実施形態のレーダー探知機における機能は、制御部18に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部18のEEPROM上に格納され、これを制御部18に有するコンピュータが実行することで実現される。
【0040】
制御部18の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、待ち受け画面表示機能、レーダースコープ表示機能、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能などが挙げられる。
【0041】
待ち受け画面表示機能は、図3(a)に示すように、GPS受信器8によって検出した自車両の速度、緯度、経度、高度を表示する機能である。レーダースコープ表示機能は、図3(b)に示すように、GPS受信器8によって検出した現在位置から所定の範囲内(例えば約1kmの範囲内)にある目標物をデータベース19に記憶された位置情報に基づいて検索し、自車位置と目標物の位置との相対的な位置関係を表示部5に表示させる機能である。図3(b)中の左側の「W」が西、右側の「E」が東、上側の「N」が北の方角を示し、「W」と「E」を結ぶ左右方向の線と「N」から下へ伸びる上下方向の線との交点にあるアイコンが自車位置を示している。また「L」「RD」「P」「N」等の文字を有するアイコンが目標物の種類と位置を示す。図3(a)に示すような待ち受け画面表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、図3(b)に示すようなレーダースコープ表示機能に切り替える。また、レーダースコープ表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、待ち受け画面表示機能に切り替える処理を行う。
【0042】
制御部18は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能の実行中に、発生したイベントに応じて、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、燃費表示機能、交通規則に関する報知を行なう機能等の各機能を実現する処理を実行する。
【0043】
GPS警報機能は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能の実行中に、データベース19に記憶された目標物の緯度経度とGPS受信器8によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求めた距離が所定の距離(例えば500m以内)になった場合に、表示部5にその旨を表示し、スピーカ20からその旨を示す音声を出力する処理である。例えば、図3(a)の待ち受け画面表示機能または図3(b)のレーダースコープ機能の実行中に、図中上方にある目標物「L」(ループコイル式レーダーを示す)と自車位置との距離が500mになった場合には、図3(c)のように、目標物であるループコイルの模式図または写真のデータをデータベース19から読み出して表示部5に表示させるとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出してスピーカ20から「500m先、ループコイルです」と音声を出力する接近報知を行なう。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0044】
こうした目標物としては、レーダー、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等があり、これらの目標物の種別情報とその位置を示す緯度経度情報と表示部5に表示する模式図または写真のデータと音声データとを対応付けてデータベース19に記憶している。
【0045】
レーダー波警報機能は、マイクロ波受信器4によって速度測定装置(移動式レーダー等(以下、単に「レーダー」と称する))から発せられる周波数帯のマイクロ波に対応する信号が検出された場合に、表示部5に対して警報画面を表示するとともに、スピーカ20から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器4によって検出された場合に、図4に示すように、データベース19に記憶されたレーダーの模式図または写真を表示部5に警報画面として表示するとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ20から出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0046】
無線警報機能は、無線受信器15によって、緊急車両等の発する無線電波を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース19に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図を警報画面として表示部5に表示するとともに、データベース19に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ20からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
本実施形態のレーダー探知機は、これらの機能に加え、ハイウェイラジオ自動受信機能を備える。以下、この機能の実現方法について説明する。
【0047】
本実施形態のレーダー探知機は、データベース19に、ハイウェイラジオの電波の受信エリアに関する情報として、ハイウェイラジオの受信開始位置と受信終了位置の緯度経度情報と、その受信エリアにおけるハイウェイラジオの受信周波数とを対応づけて記憶している。
【0048】
そして、ハイウェイラジオ自動受信を行うか否かを設定する自動受信設定機能を備える。制御部18は、ラジオ受信器21による自動受信をするか否かをユーザから入力した指示に基づき設定し、その設定に基づいて受信制御を行なう。具体的には、制御部18は、リモコン受信器16を介してリモコン17の設定ボタンの押下を検出した場合、図5に示すハイウェイラジオ自動受信設定画面を表示部5に表示させる。リモコン17の十字ボタンの上ボタンまたは下ボタンの操作が検出された場合、フォーカス枠51を「自動受信する」と「自動受信しない」との間で押下されたボタンに対応する方向へ移動させる。そして、リモコン17の選択ボタンの押下が検出された場合には、フォーカス枠51で囲まれた項目の左側にあるラジオボタンのチェック状態を◎に設定する一方、フォーカス枠51で囲まれていない項目の左側にあるラジオボタンのチェック状態を○に設定する。リモコン17の決定ボタンが押下された際の◎に設定された項目の内容をハイウェイラジオ自動受信の設定値として制御部18の不揮発性メモリに記憶する。たとえば、図5に示すように「自動受信する」が◎に設定された状態でリモコン17の決定ボタンの押下が検出された場合には、ハイウェイラジオ自動受信の設定値として「自動受信する」を、制御部18の不揮発性メモリに記憶する。
そして、制御部18は、他の処理とマルチタスクで、ハイウェイラジオ自動受信処理を行う。
【0049】
ハイウェイラジオ自動受信処理では、まず制御部18の不揮発性メモリに記憶されたハイウェイラジオ自動受信の設定値が「自動受信する」であるか否かを判定し、ハイウェイラジオ自動受信の設定値が「自動受信する」でない場合には、ハイウェイラジオ自動受信処理を終了する一方、ハイウェイラジオ自動受信の設定値が「自動受信する」の場合には、制御部18は、GPS受信器8から取得した現在位置が、データベース19に記憶された受信エリア内になったか否かを判定する。受信エリア内になっていない場合には、ハイウェイラジオ自動受信処理を終了する一方、受信エリア内になった場合には、その受信エリアにおけるハイウェイラジオの受信周波数をデータベース19から取得し、取得した受信周波数を、ラジオ受信器21に指示する(設定する)。ラジオ受信器21は、設定された周波数のラジオ放送を受信し、受信した音声をA/D変換して音声データとして制御部18へ送る。制御部18は、ラジオ受信器21から受け取った音声データをD/A変換して、このラジオの音をスピーカ20から出力する。
【0050】
続いて、制御部18は、GPS受信器8によって取得した現在位置が、データベース19に記憶された受信エリアから外れたか否かを判定し、受信エリアから外れた場合には、ラジオ受信器21からの音声データの取得を停止して、スピーカ20からのラジオの音の出力を停止する。
【0051】
また、制御部18は、ラジオ受信器21からAMラジオ放送の受信レベル(電界強度値)を取得し、この電界強度値が、ラジオ放送の音声が聞き取れないレベルの値に対応する基準値よりも小さい場合には、ラジオ受信器21からの音声データの取得を停止して、スピーカ20からのラジオの音の出力を停止する。こうすることでハイウェイラジオの電波がよく受信できずに、ノイズ音が出力されるといった問題が発生せず、使い勝手がよい。
【0052】
なお、GPS受信器8から取得した現在位置が、データベース19に記憶された受信エリア内か否かは、データベース19に記憶されたいずれかのハイウェイラジオの受信開始位置の緯度経度と受信終了位置の緯度経度とを結ぶリンク上の緯度経度と、現在位置の緯度経度とが所定の一致度を有するか否か(たとえば、20mの幅を持つリンク内に対応する緯度経度であるか否か)によって判定する。
【0053】
このような構成によれば、ユーザの設定に基づいて自動受信を行うか否かを判定するため、ユーザが自動受信をして欲しくない場合に、自動受信がなされてしまうといったことがなくなり、使い勝手のよいレーダー探知機を実現できる。
【0054】
また自動受信を行う設定の場合には、受信エリアに入った場合に自動的にハイウェイラジオの受信がなされ、スピーカ20から音声で情報が出力される。特に、現在位置において対応付けられた周波数の電波を自動的に受信して情報を出力されるので、チューニングの操作をすることなく情報を得ることができ、使い勝手がよい。また、車両に設置された他のラジオ等を操作することなく、情報を取得でき、ハイウェイラジオ受信エリアに入った時点で、ハイウェイラジオの音声が出力される。よって、従来のように、車両のラジオ等を操作してハイウェイラジオが受信できる状態への切り替えが完了したときにはすでにその受信エリアからすでに出てしまっていたり、そのハイウェイラジオの受信エリアの終了点に近い位置に至っていてしまったりするという問題を解決できる。よって、運転者が運転中に容易に情報を得ることができる使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0055】
また、このような構成によれば、車両が移動して受信エリアから出た場合には、その受信が自動的に終了する。したがって、受信エリアから出た際に、車両に設置された受信機をオフにするなどの操作をする必要がなくなる。よって、使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0056】
なお、本実施形態では、ハイウェイラジオを受信することとしたが、他のラジオ放送を受信するようにしてもよい。また、ラジオ放送に限らずテレビ放送(例えば、ワンセグ、フルセグ)等としたり、データ放送としたりしてもよい。受信し出力する情報は、音声、映像、画像、その他各種のものとすることができる。
なお、さらに次の構成を備えるとよい。
【0057】
データベース19にハイウェイラジオが受信可能なトンネルに入る手前の位置情報を記憶しておき、GPS受信器8から取得した現在位置情報が当該トンネルの位置とほぼ一致した場合(たとえば、トンネルに入る手前の位置から半径100mの位置に現在位置がある場合)に、そのラジオ放送を受信するよう制御する。あるいは、データベース19にハイウェイラジオ放送のなされているトンネルに入る手前の位置情報を記憶させておき、GPS受信器8で検出した位置が当該トンネルとほぼ一致した後、GPSからの信号が検出できなくなった際にトンネルに入ったものと判断して、前述と同様にしてその放送の出力を開始するようにしてもよい。このようにすれば、例えばトンネル内でラジオ放送がなされる場合、そのラジオ放送を自動的に受信させることができる。このようにすれば、トンネル内で容易に情報を得ることができる。
【0058】
さらに、制御部18は、走行中の道路が高速道路か一般道路かを判別し、走行中の道路が高速道路であると判別された場合にのみ、ハイウェイラジオの自動受信を行うようにしてもよい。たとえば、データベース19に高速道路の道路ネットワークデータを記憶しておく。高速道路の道路ネットワークデータは高速道路上の位置情報からなるノードと、ノードとノードの接続状況を示すリンクからなるグラフ構造のデータであり、一般的なナビゲーション装置で用いられているものである。そして、上述した処理中で、ハイウェイラジオ自動受信の設定値が「自動受信する」の場合には、さらにGPS受信器8によって検出された現在位置情報とデータベース19の道路ネットワークデータとを比較し、リンク上に現在位置がある場合に高速道路上であると判定する。なお道路リンク上に現在位置があるか否かはいわゆるマップマッチング処理等を行なって判定するようにしてもよい。現在位置が高速道路上でないと判定した場合、ハイウェイラジオ自動受信処理を終了する一方、現在位置が高速道路上であると判定した場合、上述した、GPS受信器8から取得した現在位置が、データベース19に記憶された受信エリア内になったか否かを判定する処理へ移行するようにする。
【0059】
このようにすれば、たとえば高速道路と近接する一般道路を走行しているにもかかわらず、ハイウェイラジオの音声が出力されてしまう問題が発生しない。したがって、使い勝手のよいレーダー探知機を実現できる。
【0060】
さらにデータベース19には、前述した高速道路上の位置情報(ノード)とその高速道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報を記憶し、待ち受け画面表示機能およびレーダースコープ表示機能の処理中に、現在位置が高速道路上(前述したリンク上)であるか否かを判定し、現在位置が高速道路上(前述したリンク上)であると判定された場合には、GPS受信器8から取得した現在位置に、最も近いデータベース19に記憶された高速道路上の位置(ノード)に対応するその高速道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報を、表示部5に表示するとよい。たとえば、図6に示すようにキロポスト表示52を行う。
【0061】
車での移動時には、交通情報を取得したい場合が多い。交通情報においては、道路名とその道路名の道路の何キロポスト付近で、渋滞等が発生しているかを報知する場合がある。しかし、たとえば100キロポスト付近で渋滞が発生しているといわれても、現在位置が何キロポスト付近なのかが分かりにくいという問題があったが、このようにすれば、現在位置が何キロポスト付近なのかが表示されるため、こうした問題を解決できる。
【0062】
さらに、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能のそれぞれの警報による音声の出力と、ハイウェイラジオ受信機能による音声の出力との優先度を設定する画面を表示し、リモコン17から設定する処理を行うとよい。そして、ハイウェイラジオ受信機能による音声の出力が優先する設定の場合には、各機能における音声出力処理の際に、ハイウェイラジオ受信機能による音声の出力中である場合には、音声による警報を行わない一方、警報機能による音声の出力が、ハイウェイラジオ受信機能による音声の出力よりも優先する設定の場合には、ハイウェイラジオ受信処理におけるラジオ音声の出力を停止し、音声による警報を出力するようにする。このようにすれば、警報音とハイウェイラジオの音のいずれを音として出力するかをユーザが設定し、その設定に沿った優先度に従って音が出力される。なお、優先度は、目標物の種類毎に設定する構成としてもよい。
【0063】
さらに、制御部18は、ラジオ受信器21から受け取った音声データをD/A変換してスピーカ20から出力する際に、ラジオ受信器21から受け取った音声データを制御部18のマイコンに外付けした不揮発性メモリに圧縮して記録する処理を行う。そして、制御部18は、リモコン17の再生ボタンの押下を検出した場合には、この不揮発性メモリに記録した圧縮音声データを伸張し、D/A変換してスピーカ20から出力する。
このようにすれば、ユーザが、ハイウェイラジオの出力音声を聞き逃した場合であっても、リモコン17の再生ボタンを押下すれば、もう一度聞くことができる。
【0064】
さらに制御部18は、この不揮発性メモリに記録した圧縮音声データを文字情報に変換し、その文字情報を表示部5に表示する処理を行うとよい。走行中は、たとえば走行によって騒音等が発生するなどして、ハイウェイラジオの音声が聞き取れない場合があるが、音声が文字情報に変換されて出力されるため、放送内容に聞き取れない点があったとしても、文字情報を見てその内容を確認することができる。
【0065】
なお、本実施形態では、レーダー探知機の例で説明したが、車載用の各種の電子機器の機能として実施することができる。たとえば、ナビゲーション装置や、ドライブレコーダ、カーオーディオの機能として組み込んでもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 ケース本体
2 ソーラーパネル
4 マイクロ波受信器
5 表示部
6 ランプ
7 赤外線通信機
8 GPS受信器
9 アダプタージャック
10 電源スイッチ
11 携帯電話機
12 メモリカードリーダ
14 メモリカード
15 無線受信器
16 リモコン受信器
17 リモコン
18 制御部
19 データベース
20 スピーカ
21 ラジオ受信器
51 フレーム枠
52 キロポスト表示
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送を受信する車載用電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の速度を測定する速度測定装置が路上周辺等に多数設置されるようになっている。速度測定装置の一例としては、所定周波数帯域のマイクロ波を車両に向けて発射し、その反射波を受信して車両の走行スピードを測定するものがある。こうした速度測定装置の存在を検出するため、速度測定装置から発射されたマイクロ波を検出して警報を出力するように構成されたマイクロ波検出器が従来から知られている。しかし、速度測定装置の設置位置や、道路の状態その他の周囲環境により、従来のマイクロ波検出器は、比較的遠くから検出可能なものと、比較的近づいてからでないと検出しにくいものがある。 また、速度測定装置の中には、従来のマイクロ波検出器では検出できないものもある。一例を挙げると、ループ式と称されるように、地中にループ状のコイルを埋め込み、そのコイルの上を車両が通過するのを検知するとともに車速も判定するものがある。また、マイクロ波以外の光を用いて車両の速度を検出するものもある。
【0003】
そこで、予め速度測定装置の設置位置情報を記憶させておき、GPS(Global Positioning System )等によって取得した現在位置が、記憶した設置位置に近づいた場合(所定の接近関係になった場合)に、マイクロ波の検知の有無に関係なく警告を発するようにしたレーダー探知機等の車載用電子機器がある(特許文献1)。たとえば、現在位置が、速度測定装置の設置位置から1000m以内に入った位置になった場合に第一の警告を行い、さらに速度測定装置の設置位置から500m以内に入った位置になった場合に、第二の警告を行うなどしている。
【0004】
このような車載用電子機器における付加機能として、ハイウェイラジオ等の一定のエリアで受信可能な放送等の電波の受信エリアを予め記憶しておき、GPSで得られた現在位置がその受信エリアに入った際など、所定の接近関係になった場合に「ハイウェイラジオ受信エリアです」といった音声を報知するとともに、液晶画面等にその旨を表示することで、所定の放送等の電波が受信可能なエリアであることを運転者に知らせるものがある。運転者は、この音声等によって車のラジオ等の放送電波の受信機を操作して、所定の放送を聴いたり、見たりして、情報を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−64588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような報知がなされた場合、運転者が運転中にラジオ等の電波の受信機を操作することは危険な場合がある。そこで、このような報知がなされた場合、所定の放送を受信するために、適切な場所に車両を停車させて受信機等を操作する必要がある。しかし、例えば、高速道路上は停車禁止であり、受信機を操作することが困難な場合があった。また、例えば運転者が同乗者等に頼んで、当該放送を受信するよう受信機の操作をしてもらうことも考えられるが、同乗者がその車両にある受信機の操作方法を知らない場合もある。またそもそも同乗者がいない場合もある。そのため、放送等を受信して情報を得たいと思っても情報を得られない場合があった。
【0007】
また、車両は走行しているため、放送が受信できる状態への切り替えが完了した時点で、その受信エリアからすでに出てしまっていたり、その放送の受信エリアの終了点に近い位置に至っていたりして、必要な情報を得ることができない場合があった。
【0008】
そこで、本発明は、係る問題を解決するためになされたもので所定のエリアで受信可能な交通情報等の所定の情報を放送する電波を受信することで、運転者が運転中に容易に情報を得ることができる使い勝手のよい車載用電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するために、本発明に係る車載用電子機器は、(1)電波を受信し、受信した電波に基づき当該電波によって搬送される情報を人が知覚可能な態様で出力する受信手段と、前記電波の受信エリアに関する情報を記憶する記憶手段と、現在位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された電波の受信エリアに入った場合に、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行う制御手段とを備える。
【0010】
このような構成によれば、受信エリアに入った場合に自動的に当該電波の受信がなされ、情報が出力される。したがって、車両に設置された受信機を操作することなく、情報を取得できる。また受信エリアに入った時点で、出力がなされるので、電波が受信できる状態への切り替えが完了した時点で、その受信エリアからすでに出てしまったり、その放送の受信エリアの終了点に近い位置に至ってしまったりするという問題を解決できる。よって、運転者が運転中に容易に情報を得ることができる使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0011】
電波によって搬送される情報としては、たとえば、音声、映像、画像、その他各種の情報が上げられる。情報はデジタルでもアナログでもよい。例えば、受信する電波は、AMのラジオ放送の電波(例えば、ハイウェイラジオ等)とするとよい。また、受信する電波は、テレビ放送(例えば、ワンセグ、フルセグ)等としたり、データ放送としたりしてもよい。
【0012】
(2)前記制御手段は、前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された電波の受信エリアから外れた場合には、前記受信手段に前記出力を終了させる制御を行う構成にするとよい。
【0013】
このようにすれば、車両が移動して受信エリアから出た場合に、その受信が自動的に終了する。したがって、受信エリアから出た際に、車両に設置された受信機をオフにするなどの操作をする必要がなくなる。よって、使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0014】
(3)前記制御手段は、前記受信手段による自動受信をするか否かをユーザから入力した指示に基づき設定し、当該設定に基づいて前記出力の制御を行なう構成にするとよい。
【0015】
このようにすれば、自動受信をして欲しくない場合に、自動受信がなされてしまうといったことがなくなり、使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0016】
(4)前記受信手段は、前記受信した電波の受信レベルが所定値以下の場合には、前記受信エリア内であっても前記出力を行なわない構成にするとよい。
このようにすれば、電波がよく受信できずに、ノイズ等が出力されるといった問題が発生せず、使い勝手がよい。
【0017】
(5)前記制御手段は、前記受信手段の受信可能な受信エリアと前記受信手段によって受信する電波の周波数とを対応づけて記憶しており、前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された受信エリアに入った場合に、当該受信エリアに対応づけられた電波の周波数の受信を、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行う構成にするとよい。
【0018】
このようにすれば、その現在位置において対応付けられた周波数の電波を自動的に受信して情報を出力させることができる。このようにチューニングの操作をすることなく情報を得ることができるため使い勝手がよい。
【0019】
(6)前記現在位置検出手段は、GPSにより現在位置を検出するものであり、前記制御手段は、前記受信手段によって受信可能な電波が送出されるトンネルに関する位置を記憶しており、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置が、当該トンネルに関する位置と所定の接近関係になった場合に、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行う構成にするとよい。
【0020】
このようにすれば、例えばトンネル内でラジオ放送がなされる場合、そのラジオ放送を自動的に受信させることができる。例えば、ラジオ放送のなされているトンネルに入る手前の位置情報を記憶させておき、GPSで検出した位置が当該トンネルの位置とほぼ一致した場合に、そのラジオ放送を受信するよう制御するとよい。また、ラジオ放送のなされているトンネルに入る手前の位置情報を記憶させておき、GPSで検出した位置が当該トンネルとほぼ一致した後、GPSからの信号が検出できなくなった際にトンネルに入ったものと判断して、当該放送等の受信(出力)を開始するようにしてもよい。
このようにすれば、トンネル内で容易に情報を得ることができる。
【0021】
(7)走行中の道路が高速道路か一般道路かを判別する道路種別判別手段を備え、前記制御手段は、前記道路種別判別手段によって走行中の道路が高速道路であると判別された場合にのみ、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行う構成にするとよい。
【0022】
このようにすれば、たとえば高速道路と近接する一般道路を走行している場合に、意図しない高速道路に関する情報を出力してしまうという問題が発生しない。したがって、使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0023】
(8)前記受信手段は、音を出力するものであり、所定の警報条件が成立した際に当該警報条件の成立に対応する警報音を出力する警報音出力手段と、前記受信手段による音を出力するか、前記警報音出力手段による前記警報音を出力するかを、ユーザからの設定に基づき警報の種類別に決定する出力制御手段を備える構成にするとよい。このようにすれば、警報の種類別に警報音と受信手段によって出力される音のいずれを音として出力するかをユーザが設定し、その設定に沿った優先度に従って音が出力される。
【0024】
(9)前記受信手段の出力を記録するする記録手段と、前記記録手段によって記録された出力をユーザからの再生指示が入力された場合に再生する再生手段とを備える構成にするとよい。
【0025】
このようにすれば、ユーザが、受信した情報を知覚できなかった場合、すなわち、ラジオのように音として出力する構成であれば音声を聞き取れなかった場合、テレビのように映像と音で出力する構成であれば音声及びまたは映像を視聴できなかった場合にも、後から再生して、視聴することにより、情報を得ることが容易にできる。
【0026】
(10)道路上の位置と当該道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報を記憶するキロポスト位置記憶手段を備え、前記位置検出手段によって検出した現在位置と、前記キロポスト位置記憶手段に記憶された道路上の位置とその道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報に基づいて、当該現在位置が何キロポストに対応するかを出力するキロポスト情報出力手段を備える構成にするとよい。
【0027】
車での移動時には、交通情報を取得したい場合が多い。交通情報においては、道路名とその道路名の道路の何キロポスト付近で、渋滞等が発生しているかを報知する場合がある。しかし、たとえば100キロポスト付近で渋滞が発生しているといわれても、現在位置が何キロポスト付近なのかが分かりにくいという問題があった。本発明によれば、現在位置が何キロポスト付近なのかが出力されるため、こうした問題を解決できる。
【0028】
(11)前記受信手段は、ラジオ受信器であり、前記人が知覚可能な態様として音による出力をおこなうものであり、前記受信手段の出力する音を文字情報に変換して出力する文字情報出力手段を備える構成にするとよい。
【0029】
走行中は、たとえば走行によって騒音等が発生するなどして、音による情報が報知された場合、聞き取れない場合がある。本発明によれば、受信したラジオ放送が文字情報に変換されて出力されるため、放送内容に聞き取れない点があったとしても、文字情報を見てその内容を確認することができる。
【0030】
(12)なお、(1)〜(11)のいずれかに記載の電子機器における制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとして実現できる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、運転者が運転中に容易に情報を得ることができる使い勝手のよい車載用電子機器及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示す図である。
【図2】レーダー探知機のブロック図である。
【図3】待ち受け画面・レーダースコープ・GPS警報の表示例を示す図である。
【図4】レーダー波警報機能における警報画面の表示例を示す図である。
【図5】ハイウェイラジオ自動受信設定画面の表示例を示す図である。
【図6】キロポスト表示の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1,図2は、本発明の車載用電子機器として好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示している。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に取り付けられる。本レーダー探知機は、図1に示すように、ケース本体1の上面にソーラーパネル2並びにスイッチ部3を配置し、ケース本体1の前面側(車両前方へ配置される側(フロントガラス側))内部に速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を検知するマイクロ波受信器4を配置し、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側))に表示部5と警報ランプ6と赤外線通信機7とリモコン受信器16を配置している。また、ケース本体1の上面側内部には、GPS受信器8、ラジオ受信器21を配置する。さらに、ケース本体1の一方の側面には、アダプタージャック9を配置し、他方の側面には電源スイッチ10並びに図示省略するDCジャックを配置する。また、ケース本体1内には、スピーカ20も内蔵している。本実施形態では、表示部5は2.4インチの小型液晶ディスプレイであり、表示部5を実装するケース本体1の後方側の高さHは、その他の部位の高さH0よりも大きくしている。
【0034】
図2に示すように、赤外線通信機7は携帯電話機12等の赤外線通信機を内蔵した通信装置との間でデータの送受を行なう。アダプタージャック9は、メモリカードリーダ13を接続する端子である。アダプタージャック9にメモリカードリーダ13を接続することで、そのメモリカードリーダ13に装着されたメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込むことができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータは、新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などの更新情報があり、その更新情報が制御部18経由で装置に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)され、データ更新がされる。なお、メモリカードリーダ13の機能は、本体ケース1内に内蔵するように構成してもよい。
【0035】
データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報を登録しており、その後に追加された目標物についてのデータ等が上記のようにしてデータ更新することができる。また、データ更新は、赤外線通信機7を介して行なうこともできる。
【0036】
DCジャックは、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。無線受信器15は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信器16は、赤外線によりリモコン(携帯機:子機)17とデータ通信をし、装置に対する各種の設定を行なう。また、スイッチ部3も制御部18に接続され(図示省略)、リモコン17と同様の設定を行えるようになっている。リモコン17には、再生ボタン、待受切替ボタン、設定ボタン、選択ボタン、キャンセルボタン、決定ボタンと、上下左右の十字ボタンを備えている。
【0037】
ラジオ受信器21は、AMラジオを受信する受信器であり、制御部18に備えるUSBポートに接続されている。ラジオ受信器21は、制御部18からの受信周波数の指示を受け、その周波数のラジオ放送を受信し、受信した音声をA/D変換して音声データとして制御部18へ送る機能を備える。制御部18は、ラジオ受信器21から受け取った音声データをD/A変換してスピーカ20から出力したり、音声データを制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリに圧縮して記録し、記録した圧縮音声データを伸張し、D/A変換してスピーカ20から出力したりする機能を備える。これらの機能を実現する構成が本実施例における受信手段および記録手段に相当する。また、ラジオ受信器21は、AMラジオ放送の受信レベル(電界強度値)を制御部18へ出力する機能を備える。
【0038】
また、制御部18は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンを備え、上記の各種の入力機器(GPS受信器8、マイクロ波受信器4、無線受信器15、リモコン受信器16、メモリカードリーダ13、赤外線通信機7、ラジオ受信器21)から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器(表示部5,警報ランプ6,スピーカ20)を利用して所定の警報・メッセージを出力する。なお、これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができる。
【0039】
本実施形態のレーダー探知機における機能は、制御部18に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部18のEEPROM上に格納され、これを制御部18に有するコンピュータが実行することで実現される。
【0040】
制御部18の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、待ち受け画面表示機能、レーダースコープ表示機能、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能などが挙げられる。
【0041】
待ち受け画面表示機能は、図3(a)に示すように、GPS受信器8によって検出した自車両の速度、緯度、経度、高度を表示する機能である。レーダースコープ表示機能は、図3(b)に示すように、GPS受信器8によって検出した現在位置から所定の範囲内(例えば約1kmの範囲内)にある目標物をデータベース19に記憶された位置情報に基づいて検索し、自車位置と目標物の位置との相対的な位置関係を表示部5に表示させる機能である。図3(b)中の左側の「W」が西、右側の「E」が東、上側の「N」が北の方角を示し、「W」と「E」を結ぶ左右方向の線と「N」から下へ伸びる上下方向の線との交点にあるアイコンが自車位置を示している。また「L」「RD」「P」「N」等の文字を有するアイコンが目標物の種類と位置を示す。図3(a)に示すような待ち受け画面表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、図3(b)に示すようなレーダースコープ表示機能に切り替える。また、レーダースコープ表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、待ち受け画面表示機能に切り替える処理を行う。
【0042】
制御部18は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能の実行中に、発生したイベントに応じて、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、燃費表示機能、交通規則に関する報知を行なう機能等の各機能を実現する処理を実行する。
【0043】
GPS警報機能は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能の実行中に、データベース19に記憶された目標物の緯度経度とGPS受信器8によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求めた距離が所定の距離(例えば500m以内)になった場合に、表示部5にその旨を表示し、スピーカ20からその旨を示す音声を出力する処理である。例えば、図3(a)の待ち受け画面表示機能または図3(b)のレーダースコープ機能の実行中に、図中上方にある目標物「L」(ループコイル式レーダーを示す)と自車位置との距離が500mになった場合には、図3(c)のように、目標物であるループコイルの模式図または写真のデータをデータベース19から読み出して表示部5に表示させるとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出してスピーカ20から「500m先、ループコイルです」と音声を出力する接近報知を行なう。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0044】
こうした目標物としては、レーダー、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等があり、これらの目標物の種別情報とその位置を示す緯度経度情報と表示部5に表示する模式図または写真のデータと音声データとを対応付けてデータベース19に記憶している。
【0045】
レーダー波警報機能は、マイクロ波受信器4によって速度測定装置(移動式レーダー等(以下、単に「レーダー」と称する))から発せられる周波数帯のマイクロ波に対応する信号が検出された場合に、表示部5に対して警報画面を表示するとともに、スピーカ20から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器4によって検出された場合に、図4に示すように、データベース19に記憶されたレーダーの模式図または写真を表示部5に警報画面として表示するとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ20から出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0046】
無線警報機能は、無線受信器15によって、緊急車両等の発する無線電波を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース19に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図を警報画面として表示部5に表示するとともに、データベース19に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ20からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
本実施形態のレーダー探知機は、これらの機能に加え、ハイウェイラジオ自動受信機能を備える。以下、この機能の実現方法について説明する。
【0047】
本実施形態のレーダー探知機は、データベース19に、ハイウェイラジオの電波の受信エリアに関する情報として、ハイウェイラジオの受信開始位置と受信終了位置の緯度経度情報と、その受信エリアにおけるハイウェイラジオの受信周波数とを対応づけて記憶している。
【0048】
そして、ハイウェイラジオ自動受信を行うか否かを設定する自動受信設定機能を備える。制御部18は、ラジオ受信器21による自動受信をするか否かをユーザから入力した指示に基づき設定し、その設定に基づいて受信制御を行なう。具体的には、制御部18は、リモコン受信器16を介してリモコン17の設定ボタンの押下を検出した場合、図5に示すハイウェイラジオ自動受信設定画面を表示部5に表示させる。リモコン17の十字ボタンの上ボタンまたは下ボタンの操作が検出された場合、フォーカス枠51を「自動受信する」と「自動受信しない」との間で押下されたボタンに対応する方向へ移動させる。そして、リモコン17の選択ボタンの押下が検出された場合には、フォーカス枠51で囲まれた項目の左側にあるラジオボタンのチェック状態を◎に設定する一方、フォーカス枠51で囲まれていない項目の左側にあるラジオボタンのチェック状態を○に設定する。リモコン17の決定ボタンが押下された際の◎に設定された項目の内容をハイウェイラジオ自動受信の設定値として制御部18の不揮発性メモリに記憶する。たとえば、図5に示すように「自動受信する」が◎に設定された状態でリモコン17の決定ボタンの押下が検出された場合には、ハイウェイラジオ自動受信の設定値として「自動受信する」を、制御部18の不揮発性メモリに記憶する。
そして、制御部18は、他の処理とマルチタスクで、ハイウェイラジオ自動受信処理を行う。
【0049】
ハイウェイラジオ自動受信処理では、まず制御部18の不揮発性メモリに記憶されたハイウェイラジオ自動受信の設定値が「自動受信する」であるか否かを判定し、ハイウェイラジオ自動受信の設定値が「自動受信する」でない場合には、ハイウェイラジオ自動受信処理を終了する一方、ハイウェイラジオ自動受信の設定値が「自動受信する」の場合には、制御部18は、GPS受信器8から取得した現在位置が、データベース19に記憶された受信エリア内になったか否かを判定する。受信エリア内になっていない場合には、ハイウェイラジオ自動受信処理を終了する一方、受信エリア内になった場合には、その受信エリアにおけるハイウェイラジオの受信周波数をデータベース19から取得し、取得した受信周波数を、ラジオ受信器21に指示する(設定する)。ラジオ受信器21は、設定された周波数のラジオ放送を受信し、受信した音声をA/D変換して音声データとして制御部18へ送る。制御部18は、ラジオ受信器21から受け取った音声データをD/A変換して、このラジオの音をスピーカ20から出力する。
【0050】
続いて、制御部18は、GPS受信器8によって取得した現在位置が、データベース19に記憶された受信エリアから外れたか否かを判定し、受信エリアから外れた場合には、ラジオ受信器21からの音声データの取得を停止して、スピーカ20からのラジオの音の出力を停止する。
【0051】
また、制御部18は、ラジオ受信器21からAMラジオ放送の受信レベル(電界強度値)を取得し、この電界強度値が、ラジオ放送の音声が聞き取れないレベルの値に対応する基準値よりも小さい場合には、ラジオ受信器21からの音声データの取得を停止して、スピーカ20からのラジオの音の出力を停止する。こうすることでハイウェイラジオの電波がよく受信できずに、ノイズ音が出力されるといった問題が発生せず、使い勝手がよい。
【0052】
なお、GPS受信器8から取得した現在位置が、データベース19に記憶された受信エリア内か否かは、データベース19に記憶されたいずれかのハイウェイラジオの受信開始位置の緯度経度と受信終了位置の緯度経度とを結ぶリンク上の緯度経度と、現在位置の緯度経度とが所定の一致度を有するか否か(たとえば、20mの幅を持つリンク内に対応する緯度経度であるか否か)によって判定する。
【0053】
このような構成によれば、ユーザの設定に基づいて自動受信を行うか否かを判定するため、ユーザが自動受信をして欲しくない場合に、自動受信がなされてしまうといったことがなくなり、使い勝手のよいレーダー探知機を実現できる。
【0054】
また自動受信を行う設定の場合には、受信エリアに入った場合に自動的にハイウェイラジオの受信がなされ、スピーカ20から音声で情報が出力される。特に、現在位置において対応付けられた周波数の電波を自動的に受信して情報を出力されるので、チューニングの操作をすることなく情報を得ることができ、使い勝手がよい。また、車両に設置された他のラジオ等を操作することなく、情報を取得でき、ハイウェイラジオ受信エリアに入った時点で、ハイウェイラジオの音声が出力される。よって、従来のように、車両のラジオ等を操作してハイウェイラジオが受信できる状態への切り替えが完了したときにはすでにその受信エリアからすでに出てしまっていたり、そのハイウェイラジオの受信エリアの終了点に近い位置に至っていてしまったりするという問題を解決できる。よって、運転者が運転中に容易に情報を得ることができる使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0055】
また、このような構成によれば、車両が移動して受信エリアから出た場合には、その受信が自動的に終了する。したがって、受信エリアから出た際に、車両に設置された受信機をオフにするなどの操作をする必要がなくなる。よって、使い勝手のよい車載用電子機器を実現できる。
【0056】
なお、本実施形態では、ハイウェイラジオを受信することとしたが、他のラジオ放送を受信するようにしてもよい。また、ラジオ放送に限らずテレビ放送(例えば、ワンセグ、フルセグ)等としたり、データ放送としたりしてもよい。受信し出力する情報は、音声、映像、画像、その他各種のものとすることができる。
なお、さらに次の構成を備えるとよい。
【0057】
データベース19にハイウェイラジオが受信可能なトンネルに入る手前の位置情報を記憶しておき、GPS受信器8から取得した現在位置情報が当該トンネルの位置とほぼ一致した場合(たとえば、トンネルに入る手前の位置から半径100mの位置に現在位置がある場合)に、そのラジオ放送を受信するよう制御する。あるいは、データベース19にハイウェイラジオ放送のなされているトンネルに入る手前の位置情報を記憶させておき、GPS受信器8で検出した位置が当該トンネルとほぼ一致した後、GPSからの信号が検出できなくなった際にトンネルに入ったものと判断して、前述と同様にしてその放送の出力を開始するようにしてもよい。このようにすれば、例えばトンネル内でラジオ放送がなされる場合、そのラジオ放送を自動的に受信させることができる。このようにすれば、トンネル内で容易に情報を得ることができる。
【0058】
さらに、制御部18は、走行中の道路が高速道路か一般道路かを判別し、走行中の道路が高速道路であると判別された場合にのみ、ハイウェイラジオの自動受信を行うようにしてもよい。たとえば、データベース19に高速道路の道路ネットワークデータを記憶しておく。高速道路の道路ネットワークデータは高速道路上の位置情報からなるノードと、ノードとノードの接続状況を示すリンクからなるグラフ構造のデータであり、一般的なナビゲーション装置で用いられているものである。そして、上述した処理中で、ハイウェイラジオ自動受信の設定値が「自動受信する」の場合には、さらにGPS受信器8によって検出された現在位置情報とデータベース19の道路ネットワークデータとを比較し、リンク上に現在位置がある場合に高速道路上であると判定する。なお道路リンク上に現在位置があるか否かはいわゆるマップマッチング処理等を行なって判定するようにしてもよい。現在位置が高速道路上でないと判定した場合、ハイウェイラジオ自動受信処理を終了する一方、現在位置が高速道路上であると判定した場合、上述した、GPS受信器8から取得した現在位置が、データベース19に記憶された受信エリア内になったか否かを判定する処理へ移行するようにする。
【0059】
このようにすれば、たとえば高速道路と近接する一般道路を走行しているにもかかわらず、ハイウェイラジオの音声が出力されてしまう問題が発生しない。したがって、使い勝手のよいレーダー探知機を実現できる。
【0060】
さらにデータベース19には、前述した高速道路上の位置情報(ノード)とその高速道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報を記憶し、待ち受け画面表示機能およびレーダースコープ表示機能の処理中に、現在位置が高速道路上(前述したリンク上)であるか否かを判定し、現在位置が高速道路上(前述したリンク上)であると判定された場合には、GPS受信器8から取得した現在位置に、最も近いデータベース19に記憶された高速道路上の位置(ノード)に対応するその高速道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報を、表示部5に表示するとよい。たとえば、図6に示すようにキロポスト表示52を行う。
【0061】
車での移動時には、交通情報を取得したい場合が多い。交通情報においては、道路名とその道路名の道路の何キロポスト付近で、渋滞等が発生しているかを報知する場合がある。しかし、たとえば100キロポスト付近で渋滞が発生しているといわれても、現在位置が何キロポスト付近なのかが分かりにくいという問題があったが、このようにすれば、現在位置が何キロポスト付近なのかが表示されるため、こうした問題を解決できる。
【0062】
さらに、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能のそれぞれの警報による音声の出力と、ハイウェイラジオ受信機能による音声の出力との優先度を設定する画面を表示し、リモコン17から設定する処理を行うとよい。そして、ハイウェイラジオ受信機能による音声の出力が優先する設定の場合には、各機能における音声出力処理の際に、ハイウェイラジオ受信機能による音声の出力中である場合には、音声による警報を行わない一方、警報機能による音声の出力が、ハイウェイラジオ受信機能による音声の出力よりも優先する設定の場合には、ハイウェイラジオ受信処理におけるラジオ音声の出力を停止し、音声による警報を出力するようにする。このようにすれば、警報音とハイウェイラジオの音のいずれを音として出力するかをユーザが設定し、その設定に沿った優先度に従って音が出力される。なお、優先度は、目標物の種類毎に設定する構成としてもよい。
【0063】
さらに、制御部18は、ラジオ受信器21から受け取った音声データをD/A変換してスピーカ20から出力する際に、ラジオ受信器21から受け取った音声データを制御部18のマイコンに外付けした不揮発性メモリに圧縮して記録する処理を行う。そして、制御部18は、リモコン17の再生ボタンの押下を検出した場合には、この不揮発性メモリに記録した圧縮音声データを伸張し、D/A変換してスピーカ20から出力する。
このようにすれば、ユーザが、ハイウェイラジオの出力音声を聞き逃した場合であっても、リモコン17の再生ボタンを押下すれば、もう一度聞くことができる。
【0064】
さらに制御部18は、この不揮発性メモリに記録した圧縮音声データを文字情報に変換し、その文字情報を表示部5に表示する処理を行うとよい。走行中は、たとえば走行によって騒音等が発生するなどして、ハイウェイラジオの音声が聞き取れない場合があるが、音声が文字情報に変換されて出力されるため、放送内容に聞き取れない点があったとしても、文字情報を見てその内容を確認することができる。
【0065】
なお、本実施形態では、レーダー探知機の例で説明したが、車載用の各種の電子機器の機能として実施することができる。たとえば、ナビゲーション装置や、ドライブレコーダ、カーオーディオの機能として組み込んでもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 ケース本体
2 ソーラーパネル
4 マイクロ波受信器
5 表示部
6 ランプ
7 赤外線通信機
8 GPS受信器
9 アダプタージャック
10 電源スイッチ
11 携帯電話機
12 メモリカードリーダ
14 メモリカード
15 無線受信器
16 リモコン受信器
17 リモコン
18 制御部
19 データベース
20 スピーカ
21 ラジオ受信器
51 フレーム枠
52 キロポスト表示
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電波を受信し、受信した電波に基づき当該電波によって搬送される情報を人が知覚可能な態様で出力する受信手段と、
前記電波の受信エリアに関する情報を記憶する記憶手段と、
現在位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された電波の受信エリアに入った場合に、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行う制御手段と
を備えることを特徴とする車載用電子機器。
【請求項2】
前記制御手段は、前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された電波の受信エリアから外れた場合には、前記受信手段に前記出力を終了させる制御を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記受信手段による自動受信をするか否かをユーザから入力した指示に基づき設定し、当該設定に基づいて前記出力の制御を行なうこと
を特徴とする請求項1または2に記載の車載用電子機器。
【請求項4】
前記受信手段は、前記受信した電波の受信レベルが所定値以下の場合には、前記受信エリア内であっても前記出力を行なわないこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項5】
前記制御手段は、前記受信手段の受信可能な受信エリアと前記受信手段によって受信する電波の周波数とを対応づけて記憶しており、前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された受信エリアに入った場合に、当該受信エリアに対応づけられた電波の周波数の受信を、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項6】
前記現在位置検出手段は、GPSにより現在位置を検出するものであり、
前記制御手段は、前記受信手段によって受信可能な電波が送出されるトンネルに関する位置を記憶しており、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置が、当該トンネルに関する位置と所定の接近関係になった場合に、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項7】
走行中の道路が高速道路か一般道路かを判別する道路種別判別手段を備え、
前記制御手段は、前記道路種別判別手段によって走行中の道路が高速道路であると判別された場合にのみ、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項8】
前記受信手段は、音を出力するものであり、
所定の警報条件が成立した際に当該警報条件の成立に対応する警報音を出力する警報音出力手段と、
前記受信手段による音を出力するか、前記警報音出力手段による前記警報音を出力するかを、ユーザからの設定に基づき警報の種類別に決定する出力制御手段を備えること
を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項9】
前記受信手段の出力を記録するする記録手段と、
前記記録手段によって記録された出力をユーザからの再生指示が入力された場合に再生する再生手段とを備えること
を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項10】
道路上の位置と当該道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報を記憶するキロポスト位置記憶手段を備え、
前記位置検出手段によって検出した現在位置と、前記キロポスト位置記憶手段に記憶された道路上の位置とその道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報に基づいて、当該現在位置が何キロポストに対応するかを出力するキロポスト情報出力手段を備えること
を特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項11】
前記受信手段は、ラジオ受信器であり、前記人が知覚可能な態様として音による出力をおこなうものであり、
前記受信手段の出力する音を文字情報に変換して出力する文字情報出力手段を備えること
を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の電子機器における制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項1】
電波を受信し、受信した電波に基づき当該電波によって搬送される情報を人が知覚可能な態様で出力する受信手段と、
前記電波の受信エリアに関する情報を記憶する記憶手段と、
現在位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された電波の受信エリアに入った場合に、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行う制御手段と
を備えることを特徴とする車載用電子機器。
【請求項2】
前記制御手段は、前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された電波の受信エリアから外れた場合には、前記受信手段に前記出力を終了させる制御を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記受信手段による自動受信をするか否かをユーザから入力した指示に基づき設定し、当該設定に基づいて前記出力の制御を行なうこと
を特徴とする請求項1または2に記載の車載用電子機器。
【請求項4】
前記受信手段は、前記受信した電波の受信レベルが所定値以下の場合には、前記受信エリア内であっても前記出力を行なわないこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項5】
前記制御手段は、前記受信手段の受信可能な受信エリアと前記受信手段によって受信する電波の周波数とを対応づけて記憶しており、前記位置検出手段によって検出した現在位置が、前記記憶手段に記憶された受信エリアに入った場合に、当該受信エリアに対応づけられた電波の周波数の受信を、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項6】
前記現在位置検出手段は、GPSにより現在位置を検出するものであり、
前記制御手段は、前記受信手段によって受信可能な電波が送出されるトンネルに関する位置を記憶しており、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置が、当該トンネルに関する位置と所定の接近関係になった場合に、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項7】
走行中の道路が高速道路か一般道路かを判別する道路種別判別手段を備え、
前記制御手段は、前記道路種別判別手段によって走行中の道路が高速道路であると判別された場合にのみ、前記受信手段に前記出力をさせる制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項8】
前記受信手段は、音を出力するものであり、
所定の警報条件が成立した際に当該警報条件の成立に対応する警報音を出力する警報音出力手段と、
前記受信手段による音を出力するか、前記警報音出力手段による前記警報音を出力するかを、ユーザからの設定に基づき警報の種類別に決定する出力制御手段を備えること
を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項9】
前記受信手段の出力を記録するする記録手段と、
前記記録手段によって記録された出力をユーザからの再生指示が入力された場合に再生する再生手段とを備えること
を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項10】
道路上の位置と当該道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報を記憶するキロポスト位置記憶手段を備え、
前記位置検出手段によって検出した現在位置と、前記キロポスト位置記憶手段に記憶された道路上の位置とその道路上の位置が何キロポストに対応するかの情報に基づいて、当該現在位置が何キロポストに対応するかを出力するキロポスト情報出力手段を備えること
を特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項11】
前記受信手段は、ラジオ受信器であり、前記人が知覚可能な態様として音による出力をおこなうものであり、
前記受信手段の出力する音を文字情報に変換して出力する文字情報出力手段を備えること
を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の車載用電子機器。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の電子機器における制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2011−57148(P2011−57148A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211067(P2009−211067)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】
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