説明

農作業機

【課題】走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業機本体の前後傾斜状態を容易に確認できる農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機1は、トラクタに連結する作業機本体10を備える。作業機本体10は、トラクタの走行により移動しながら畦塗り作業をする。作業機本体10の機体21のマスト部32には、表示手段51を取り付ける。表示手段51は、トラクタに乗った作業者が目視可能な位置に位置し、トラクタに乗った作業者に対して作業機本体10の前後傾斜状態を表示する表示体65を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示体を備える農作業機および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載された畦塗り機である農作業機が知られている。
【0003】
この従来の農作業機は、走行車であるトラクタに連結されこのトラクタの走行により移動しながら畦塗り作業をする作業機本体を備えている。作業機本体は、トラクタの後部の3点リンク部(作業機昇降支持装置)に連結され、この3点リンクの作動によって上下回動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−118747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の農作業機では、トラクタに乗った作業者が作業機本体の前後傾斜状態を確認する場合には、例えば作業者は、トラクタから一旦降りて、作業機本体を側方からみて、その作業機本体の前後傾斜状態を確認しなければならない。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業機本体の前後傾斜状態を容易に確認できる農作業機を提供することを目的とする。また、本発明は、このような点に鑑みなされたもので、走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業体の前後傾斜状態を容易に確認できる農作業機を提供することを目的とする。さらに、本発明は、このような点に鑑みなされたもので、走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業部の前後傾斜状態を容易に確認できる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の農作業機は、走行車に連結される作業機本体と、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業機本体の前後傾斜状態を表示する表示体とを備えるものである。
【0008】
請求項2記載の農作業機は、走行車に連結される作業機本体と、この作業機本体の前後傾斜状態を表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記作業機本体に取り付けられた基体と、この基体に前後回動可能に設けられ、前記作業機本体の前後方向に対する傾斜角度の変更に応じて前後回動する振子体と、前記基体に左右回動可能に設けられ、前記振子体の回動に応じて左右回動する表示体とを有し、前記表示体は、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業機本体の前後傾斜状態を表示するものである。
【0009】
請求項3記載の農作業機は、走行車に連結される作業機本体と、この作業機本体に上下回動可能に設けられた作業体と、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業体の前後傾斜状態を表示する表示体とを備えるものである。
【0010】
請求項4記載の農作業機は、走行車に連結される作業機本体と、この作業機本体に上下回動可能に設けられた作業体と、この作業体の前後傾斜状態を表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記作業体の前後方向に対する傾斜角度の変更に応じて作動する作動体と、この作動体に設けられた表示体とを有し、前記表示体は、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業体の前後傾斜状態を表示するものである。
【0011】
請求項5記載の農作業機は、走行車に連結される作業機本体と、この作業機本体に昇降可能に設けられた作業体と、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業体の高さ状態を表示する表示体とを備えるものである。
【0012】
請求項6記載の農作業機は、走行車に連結される作業機本体と、この作業機本体に昇降可能に設けられた作業体と、この作業体の高さ状態を表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記作業体の前記作業機本体に対する昇降に応じて作動する作動体と、この作動体に設けられた表示体とを有し、前記表示体は、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業体の高さ状態を表示するものである。
【0013】
請求項7記載の表示装置は、走行車に連結される農作業機に取り付けて使用する表示装置であって、前記農作業機に取り付けられる基体と、この基体に前後回動可能に設けられ、作業部の前後方向に対する傾斜角度の変更に応じて前後回動する振子体と、前記基体に左右回動可能に設けられ、前記振子体の回動に応じて左右回動する表示体とを有し、前記表示体は、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業部の前後傾斜状態を表示するものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明によれば、表示体をみることによって、走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業機本体の前後傾斜状態を容易に確認できる。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、振子体の回動に応じて左右回動する表示体をみることによって、走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業機本体の前後傾斜状態を容易に確認できる。
【0016】
請求項3に係る発明によれば、表示体をみることによって、走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業体の前後傾斜状態を容易に確認できる。
【0017】
請求項4に係る発明によれば、作動体に設けられた表示体をみることによって、走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業体の前後傾斜状態を容易に確認できる。
【0018】
請求項5に係る発明によれば、表示体をみることによって、走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業体の高さ状態を容易に確認できる。
【0019】
請求項6に係る発明によれば、作動体に設けられた表示体をみることによって、走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業体の高さ状態を容易に確認できる。
【0020】
請求項7に係る発明によれば、振子体の回動に応じて左右回動する表示体をみることによって、走行車に乗った作業者が走行車に乗ったまま作業部の前後傾斜状態を容易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る農作業機の平面図である。
【図2】同上農作業機の側面図である。
【図3】同上農作業機の表示手段の斜視図である。
【図4】同上農作業機の作業機本体の水平状態時の図である。
【図5】同上農作業機の作業機本体の傾斜状態時の図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る農作業機の作業体の水平状態時の図で、(a)が農作業機全体の側面図で、(b)が表示手段の正面図である。
【図7】同上農作業機の作業体の傾斜状態時の図で、(a)が農作業機全体の側面図で、(b)が表示手段の正面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る農作業機の作業体の水平状態時の図で、(a)が農作業機全体の側面図で、(b)が表示手段の正面図である。
【図9】同上農作業機の作業体の傾斜状態時の図で、(a)が農作業機全体の側面図で、(b)が表示手段の正面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る農作業機の作業体の水平状態時の図で、(a)が農作業機全体の側面図で、(b)が表示手段の正面図である。
【図11】同上農作業機の作業体の傾斜状態時の図で、(a)が農作業機全体の側面図で、(b)が表示手段の正面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る農作業機の作業体の基準高さ状態時の図で、(a)が農作業機全体の側面図で、(b)が表示手段の正面図である。
【図13】同上農作業機の作業体の基準高さ状態よりも高い状態時の図で、(a)が農作業機全体の側面図で、(b)が表示手段の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図5を参照して説明する。
【0023】
図中の1は農作業機で、この農作業機1は、例えば圃場を走行可能な走行車であるトラクタ2の後部に連結されトラクタ2の走行により進行方向に移動しながら畦塗り作業をする畦塗り機である。
【0024】
トラクタ2は、図4および図5に示されるように、トラクタ本体3と、このトラクタ本体3の後端部に上下回動可能に設けられ油圧機構(図示せず)によって作動して上下回動する3点リンク部(作業機昇降支持装置)4とを備えている。3点リンク部4は、伸縮可能なトップリンク5および左右1対のロワリンク6を有している。
【0025】
農作業機1は、トラクタ2の後部の3点リンク部4に連結されトラクタ2の走行により進行方向に移動しながら農作業である畦塗り作業をする作業機本体10を備えている。
【0026】
なお、作業機本体10の前後方向(前後水平方向)に対する傾斜角度(つまり作業機本体10の水平な圃場面に対する傾斜角度)αは、トラクタ2の3点リンク部4の作動によってトラクタ2のトラクタ本体3に対して変更可能となっている(図5参照)。図4は、傾斜角度αがゼロで、作業機本体10の水平状態を示している。
【0027】
作業機本体10は、トラクタ2の後部の3点リンク部4に、クイックカプラ11および連結手段12を介して連結されている。連結手段12は、クイックカプラ11の上部連結部11aにトップピン13を介して連結されたトップマスト14と、クイックカプラ11の下部連結部11bにロワピン15を介して連結されたロワアーム16とを有している。
【0028】
そして、作業機本体10は、図1および図2にも示されるように、トラクタ2の3点リンク部4にクイックカプラ11および連結手段12を介して連結された機体21と、機体21に回転可能に設けられ所定方向に回転しながら田面および畦(元畦)の土を耕耘して畦上に盛り上げるロータリ式の盛土体22と、機体21に回転可能に設けられ所定方向に回転しながら盛土体22の進行方向後方で盛土体22による盛土を締め固めて新たな畦(新畦)を形成する畦形成体23と、機体21に回転可能に設けられ所定方向に回転しながら盛土体22の進行方向前方で畦上面を削る上面削り体24とを有している。
【0029】
また、作業機本体10は、機体21に設けられ盛土体を覆う盛土体カバー25と、機体21に設けられ畦形成体23を覆う畦形成体カバー26と、機体21に設けられ上面削り体24を覆う上面削り体カバー27とを有している。さらに、機体21には、方向輪28が設けられている。
【0030】
機体21は、クイックカプラ11に連結固定した連結手段12に左右方向の軸31を中心として回動可能に取り付けられ、機体21の上方突出部であるマスト部32と連結手段12のトップマスト14とが伸縮可能な角度微調整手段33にて連結されている。そして、角度微調整手段33のハンドル34の回動操作で作業機本体10を軸31を中心として上下回動させることにより、作業機本体10の傾斜角度αの微調整を行うことが可能となっている。
【0031】
また、機体21は入力軸36および中間入力軸37を有し、入力軸36はトラクタのPTO軸38に動力伝達手段を介して接続され、中間入力軸37は入力軸36に動力伝達手段を介して接続されている。
【0032】
盛土体22は、中間入力軸37側からの動力で駆動回転する回転軸を有し、この回転軸に複数の耕耘爪である盛土爪41が取り付けられている。
【0033】
また、畦形成体23は、中間入力軸37側からの動力で駆動回転する回転軸を有し、この回転軸に畦形成部材42が取り付けられている。畦形成部材42は、回転軸とともに所定方向に回転しながら盛土体22による盛土を締め固めて田面側に向って下り傾斜面状の畦側面を形成する略円錐台状の畦側面形成部(側面ディスク)43と、この畦側面形成部43の縮径側端部に固設され回転軸とともに所定方向に回転しながら盛土体22による盛土を締め固めて水平面状の畦上面を形成する略円柱状の畦上面形成部(上面ローラ)44とを有している。
【0034】
さらに、上面削り体24は、中間入力軸37側からの動力で駆動回転する回転軸を有し、この回転軸に複数の削り爪が取り付けられている。
【0035】
また一方、農作業機1は、作業機本体10に取り付けられ作業部である作業機本体10の前後傾斜状態、つまり作業機本体10の前後方向(前後水平方向)に対する傾斜状態を表示する表示装置である表示手段51を備えている。
【0036】
なお、ここでいう作業機本体10の前後傾斜状態つまり前後方向に対する傾斜状態とは、前下り傾斜状(前傾状)の傾斜状態および後下り傾斜状(後傾状)の傾斜状態に加え、傾斜角度αがゼロである水平状態を含む意味である。
【0037】
表示手段51は、例えば作業機本体10の機体21のマスト部32の側面に取り付けられている。
【0038】
そして、表示手段51は、図2および図3等に示されるように、作業機本体10の機体21のマスト部32の左側面にボルトおよびナット等の取付具(図示せず)にて固定的に取り付けられた目盛板を兼ねた基体52を有している。
【0039】
基体52は、機体21のマスト部32の左側面にその左側面に沿って取り付けられ前後方向に沿って位置する鉛直面状の第1板部53と、この第1板部53の前側上部にこの第1板部53に対して直交状に固設されこの第1板部53から外側方である左側方に向って突出し左右方向に沿って位置する傾斜面状の第2板部54とを有している。第2板部54は、図3に示す作業機本体10の水平状態時には、前端ほど下方に位置する前下りの傾斜面状に位置する。第1板部53には、複数のボルト挿入孔等の取付用孔50が形成されている。
【0040】
第1板部53の上部には、長手状で板状のウェイト振子等の重錘振子体である振子体55が左右方向の軸56を中心として第1板部53に沿って前後回動可能に設けられている。そして、振子体55は、作業機本体10のトラクタ本体3に対する上下回動に基づく作業機本体10の前後方向に対する傾斜角度(前後傾斜角度)αの変更に応じて基体52に対して相対的に前後回動、つまり軸56を中心として前後方向に回動する。
【0041】
なお、振子体55は、作業機本体10を側方からみる作業者に対して作業機本体10の前後傾斜状態を表示する表示体(側面表示体)を兼ねたものである。
【0042】
振子体55は、軸56に回動可能に取り付けられた略円形環状の取付部57と、この取付部57から前斜め上方に向って突出する細長状の連結部58と、取付部57から下方に向って突出する略矢印形状の表示部59とを有している。
【0043】
表示部59の下端部が略三角状に形成され、この略三角状の表示部59の先端指示部60が第1板部53に付された目盛61を指示する。この目盛61は、第1板部53の下部表面に軸56を中心とする略円弧状に付されたもので、振子体55による作業機本体10の前後傾斜状態の表示を補助するものである。なお、振子体55の表示部59は、常に下向きのままである。
【0044】
第2板部54の上部には、トラクタ2に乗った作業者がトラクタ2に乗ったまま目視可能な位置に位置しそのトラクタ2に乗った作業者に対して作業機本体10の前後傾斜状態を表示する板状の表示体(前面表示体)65が前後方向に対して傾斜した方向の軸66を中心として第2板部54に沿って左右回動可能に設けられている。そして、表示体65は、振子体55に連結された状態でこの振子体55の回動に応じて基体52に対して左右回動、つまり軸66を中心として左右方向に回動する。
【0045】
表示体65は、軸66に回動可能に取り付けられた略円形環状の取付部67と、この取付部67から右側方に向って突出する略矩形環状の連結部68と、取付部67から前斜め下方に向って突出する略矢印形状の表示部69とを有している。
【0046】
表示部69の下端部が略三角状に形成され、この略三角状の表示部69の先端指示部70が第2板部54に付された目盛71を指示する。この目盛71は、第2板部54の下部表面である前部表面に軸66を中心とする略円弧状に付されたもので、表示体65による作業機本体10の前後傾斜状態の表示を補助するものである。
【0047】
なお、表示体65の表示部69の矢印方向である長手方向の長さ寸法は、振子体55の表示部59の矢印方向である長手方向の長さ寸法に比べて小さい。また、目盛61,71は、例えば作業機本体10の傾斜角度αに対応している。
【0048】
また、表示体65の連結部68には左右方向にやや長孔状の挿通孔72が形成され、この挿通孔72に振子体55の連結部58の先端側が挿通されている。こうして振子体55の連結部58と表示体65の連結部68とが互いに連結されているため、振子体55の前後回動時に表示体65が振子体55に連動して左右回動する。なお、振子体55および表示体65は、いずれも基体52に対して脱着可能となっている。
【0049】
次に、上記農作業機1の作用等を説明する。
【0050】
農作業機1をトラクタ2の走行により畦に沿って進行方向へ移動させると、上面削り体24にて畦上面が削られて雑草等が除去され、この上面削り体24の後方では盛土体22にて田面および畦の土が耕耘されて畦上に盛り上げられ、この盛土体22の後方では畦形成体23にて盛土が締め固められて新畦が形成される。つまり、こうして作業機本体10にて畦塗り作業が行われる。
【0051】
ここで、この作業時において、例えば畦の高さや土質等に応じて、作業機本体10の前後方向に対する傾斜角度αを調整することがある。
【0052】
例えば図4に示すように、作業機本体10の傾斜角度αがゼロに調整されて作業機本体10が水平状態に設定された場合には、表示体65の表示部69は下向きとなる。そして、トラクタ2に乗った作業者は、その下向きの表示部69をみて、作業機本体10の前後傾斜状態を確認し、作業機本体10が水平状態にあると判断する。
【0053】
また、例えば図5に示すように、作業機本体10の傾斜角度αが+10度に調整されて作業機本体10が前傾状の傾斜状態に設定された場合には、表示体65の表示部69は右斜め下向き(トラクタ2側からみて、左斜め下向き)となる。そして、トラクタ2に乗った作業者は、その右斜め下向きの表示部69をみて、作業機本体10の前後傾斜状態を確認し、作業機本体10が前傾状の傾斜状態にあると判断する。また、目盛71をみて、作業機本体10の傾斜角度αを知ることができる。
【0054】
さらに、例えば図示しないが、作業機本体10の傾斜角度αが−10度に調整されて作業機本体10が後傾状の傾斜状態に設定された場合には、表示体65の表示部69は左斜め下向き(トラクタ2側からみて、右斜め下向き)となる。そして、トラクタ2に乗った作業者は、その左斜め下向きの表示部69をみて、作業機本体10の前後傾斜状態を確認し、作業機本体10が後傾状の傾斜状態にあると判断する。また、目盛71をみて、作業機本体10の傾斜角度αを知ることができる。
【0055】
なお、作業者は、トラクタ2から降りて、振子体55の表示部59および目盛61をみて、作業機本体10の前後傾斜状態および傾斜角度αを確認することも可能である。
【0056】
そして、このような農作業機1によれば、トラクタ2に乗った作業者が前方側から目視可能な位置に位置する表示体65を備えるため、作業中に表示体65をみることによって、トラクタ2に乗った作業者がトラクタ2に乗ったまま作業機本体10の前後傾斜状態を容易に確認できる。よって、例えばトラクタ2に乗った作業者は、トラクタ2に乗ったまま、作業機本体10の前後傾斜状態が適正かどうかを容易に知ることができ、不適正な場合には作業機本体10の前後傾斜状態を修正して適切な農作業ができる。
【0057】
次に、本発明の第2の実施の形態を図6および図7を参照して説明する。
【0058】
図6および図7に示す農作業機1は、図5等に示すトラクタ2の後部に連結されトラクタ2の走行により進行方向に移動しながら耕耘整地作業をするロータリーである。
【0059】
農作業機1は、トラクタ2の後部の3点リンク部4に連結されトラクタ2の走行により進行方向に移動しながら農作業である耕耘整地作業をする作業機本体80を備えている。作業機本体80は、トラクタ2の3点リンク部4に連結された機体81と、機体81に回転可能に設けられ所定方向に回転しながら耕耘作業をする耕耘体82と、機体81に上下回動可能に設けられ耕耘体82の進行方向後方で整地作業をする整地体83とを有している。
【0060】
また、農作業機1は、作業機本体80の機体81に左右方向の軸85を中心として上下回動可能に設けられた補助作業体等の作業体86と、この作業体86を作業機本体80に対して上下回動させる駆動手段87とを備えている。
【0061】
作業体86は、前端側の軸85を中心として上下回動可能なアーム88と、このアーム88の後端側に回転可能に設けられた転圧輪89とを有している。駆動手段87は、例えばトラクタ2に乗った作業者が遠隔操作可能な油圧シリンダにて構成されたもので、シリンダ本体91と、このシリンダ本体91内に出入りするロッド92とを有している。シリンダ本体91の基端部が作業機本体80の機体81に回動可能に取り付けられ、ロッド92の先端部が作業体86のアーム88の中間部に回動可能に取り付けられている。
【0062】
さらに、農作業機1は、作業部である作業体86の作業機本体80に対する前後傾斜状態、つまり作業体86の前後方向(前後水平方向)に対する傾斜状態を表示する表示装置である表示手段101を備えている。
【0063】
なお、ここでいう作業体86の前後傾斜状態つまり前後方向に対する傾斜状態とは、前下り傾斜状(前傾状)の傾斜状態および後下り傾斜状(後傾状)の傾斜状態に加え、傾斜角度αがゼロである水平状態を含む意味である。
【0064】
表示手段101は、作業体86の作業機本体80に対する上下回動に基づく作業体86の前後方向に対する傾斜角度αの変更に応じて作動する作動体102と、この作動体102の前端部に設けられトラクタ2に乗った作業者が目視可能な位置に位置しそのトラクタ2に乗った作業者に対して作業体86の作業機本体80に対する前後傾斜状態を表示する板状の表示体103とを有している。
【0065】
作動体102は、直線状の第1リンク104と、中間の1箇所で折り曲げれた略く字状の第2リンク105とを有している。第1リンク104の後端部がアーム88の中間部に回動可能に取り付けられ、第1リンク104の前端部に第2リンク105の後端部が回動可能に連結され、第2リンク105の前端部に板状の表示体103が第2リンク105に対して直交状に一体に固設されている。第2リンク105の中間部は、左右方向の軸106を介して機体81に回動可能に取り付けられている。そして、例えば作業体86が作業機本体80に対して軸85を中心として上方回動した際には、第2リンク105が軸106を中心として回動し、その回動した分だけ表示体103が下方へ移動する。
【0066】
表示体103は、その先端側が略三角状に形成されたもので、表示体103と対向する目盛板108に付された目盛109を指示する先端指示部107を有している。目盛板108は、軸106を中心とする略円弧状のもので、機体81の上部の取付部110に固着され、トラクタ2に乗った作業者が目視可能な位置に位置する。目盛109は、表示体103による作業体86の前後傾斜状態の表示を補助するものである。目盛109は、少なくとも作業体86が水平状態にあることを示す水平基準用印を有するもので、例えば作業体86の傾斜角度αに対応している。
【0067】
次に、上記農作業機1の作用等を説明する。
【0068】
農作業機1をトラクタ2の走行により圃場上を進行方向へ移動させると、耕耘体82にて耕耘作業が行われ、この耕耘体82の後方では整地体83にて整地作業が行われる。また、整地体83の後方では、作業体86の転圧輪89にて転圧作業が行われる。
【0069】
ここで、この作業時において、例えば圃場の土質等に応じて、作業体86の作業機本体80に対する前後傾斜角度αを調整することがある。
【0070】
例えば図6(a)および(b)に示すように、作業体86の傾斜角度αがゼロに調整されて作業体86が水平状態に設定された場合には、表示体103は、予め決めておいた水平基準位置、すなわち例えば目盛109の水平基準用印に対応する位置に位置する。そして、トラクタ2に乗った作業者は、その表示体103をみて、作業体86の前後傾斜状態を確認し、作業体86が水平状態にあると判断する。
【0071】
また、例えば図7(a)および(b)に示すように、傾斜角度αの調整によって作業体86が前傾状の傾斜状態に設定された場合には、表示体103は、水平基準位置よりも下方に位置する。そして、トラクタ2に乗った作業者は、その表示体103をみて、作業体86の前後傾斜状態を確認し、作業体86が前傾状の傾斜状態にあると判断する。また、目盛109をみて、作業体86の傾斜角度αを知ることができる。
【0072】
さらに、例えば図示しないが、傾斜角度αの調整によって作業体86が後傾状の傾斜状態に設定された場合には、表示体103は、水平基準位置よりも上方に位置する。そして、トラクタ2に乗った作業者は、その表示体103をみて、作業体86の前後傾斜状態を確認し、作業体86が後傾状の傾斜状態にあると判断する。また、目盛109をみて、作業体86の傾斜角度αを知ることができる。
【0073】
そして、このような農作業機1によれば、トラクタ2に乗った作業者が前方側から目視可能な位置に位置する表示体103を備えるため、作業中に表示体103をみることによって、トラクタ2に乗った作業者がトラクタ2に乗ったまま作業体86の作業機本体80に対する前後傾斜状態を容易に確認できる。よって、例えばトラクタ2に乗った作業者は、トラクタ2に乗ったまま、作業体86の前後傾斜状態が適正かどうかを容易に知ることができ、不適正な場合には作業体86の前後傾斜状態を修正して適切な農作業ができる。
【0074】
次に、本発明の第3の実施の形態を図8および図9を参照して説明する。
【0075】
図8および図9に示す農作業機1は、前記表示手段101とは異なる表示手段111を備えている。
【0076】
この表示手段111は、作業体86の作業機本体80に対する上下回動に基づく作業体86の前後方向に対する傾斜角度αの変更に応じて作動する作動体112と、この作動体112の前端部近傍に設けられトラクタ2に乗った作業者が目視可能な位置に位置しそのトラクタ2に乗った作業者に対して作業体86の前後傾斜状態を表示する棒状の表示体113とを有している。
【0077】
作動体112は、ワイヤー114と、このワイヤー114を引張方向に付勢する付勢体であるコイルばね115とを有している。ワイヤー114の後端部がアーム88の中間部に取り付けられ、ワイヤー114の前端部にコイルばね115の上端部が連結され、コイルばね115の下端部が機体81に取り付けられている。ワイヤー114の曲り部114aはワイヤーガイド筒部116内に挿入され、ワイヤー114の前端部近傍に表示体113が固着されている。そして、例えば作業体86が作業機本体80に対して軸85を中心として上方回動した際には、コイルばね115が縮み、その縮んだ分だけ表示体113が下方へ移動する。
【0078】
表示体113は、左右方向長手状の棒状に形成されたもので、目盛板118に付された目盛119を指示する。目盛板118は、上下方向長手状のもので、機体81の上部の取付部120に固着され、トラクタ2に乗った作業者が目視可能な位置に位置する。目盛119は、表示体113による作業体86の前後傾斜状態の表示を補助するものである。目盛119は、少なくとも作業体86が水平状態にあることを示す水平基準用印を有するもので、例えば作業体86の傾斜角度αに対応している。なお、その他の構成は第2の実施の形態と基本的に同じである。
【0079】
そして、このような農作業機1でも、前記第2の実施の形態と同様、トラクタ2に乗った作業者が前方側から目視可能な位置に位置する表示体113を備えるため、作業中に表示体113をみることによって、トラクタ2に乗った作業者がトラクタ2に乗ったまま作業体86の作業機本体80に対する前後傾斜状態を容易に確認できる。よって、例えばトラクタ2に乗った作業者は、トラクタ2に乗ったまま、作業体86の前後傾斜状態が適正かどうかを容易に知ることができ、不適正な場合には作業体86の前後傾斜状態を修正して適切な農作業ができる。
【0080】
次に、本発明の第4の実施の形態を図10および図11を参照して説明する。
【0081】
図10および図11に示す農作業機1は、前記表示手段101,111とは異なる表示手段121を備えている。
【0082】
この表示手段121は、作業体86の作業機本体80に対する上下回動に基づく作業体86の前後方向に対する傾斜角度αの変更に応じて作動するアーム状の作動体122と、この作動体122の前端部に設けられトラクタ2に乗った作業者が目視可能な位置に位置しそのトラクタ2に乗った作業者に対して作業体86の前後傾斜状態を表示する板状の表示体123とを有している。
【0083】
作動体122は、作業体86と一体となって軸85を中心として上下回動する湾曲状のアーム124を有し、このアーム124の後端部が作業体86のアーム88の前端部に取り付けられ、このアーム124の前端部に板状の表示体123がアーム124に対して直交状に一体に固設されている。そして、例えば作業体86が作業機本体80に対して軸85を中心として上方回動した際には、アーム124が軸85を中心として回動し、その回動した分だけ表示体123が下方へ移動する。
【0084】
表示体123は、その先端側が略三角状に形成されたもので、表示体123と対向する目盛板128に付された目盛129を指示する先端指示部127を有している。目盛板128は、軸85を中心とする略円弧状のもので、機体81の上部の取付部130に固着され、トラクタ2に乗った作業者が目視可能な位置に位置する。目盛129は、表示体123による作業体86の前後傾斜状態の表示を補助するものである。目盛129は、少なくとも作業体86が水平状態にあることを示す水平基準用印を有するもので、例えば作業体86の傾斜角度αに対応している。
【0085】
そして、このような農作業機1でも、前記第2の実施の形態と同様、トラクタ2に乗った作業者が前方側から目視可能な位置に位置する表示体123を備えるため、作業中に表示体123をみることによって、トラクタ2に乗った作業者がトラクタ2に乗ったまま作業体86のの作業機本体80に対する前後傾斜状態を容易に確認できる。よって、例えばトラクタ2に乗った作業者は、トラクタ2に乗ったまま、作業体86の前後傾斜状態が適正かどうかを容易に知ることができ、不適正な場合には作業体86の前後傾斜状態を修正して適切な農作業ができる。
【0086】
次に、本発明の第5の実施の形態を図12および図13を参照して説明する。
【0087】
図12および図13に示す農作業機1は、前記図6等に示すものとは異なり、作業機本体80の機体81に平行リンク131を介して昇降可能に設けられた補助作業体等の作業体86と、この作業体86を作業機本体80に対して昇降させる駆動手段87とを備えている。
【0088】
作業体86は、前端部が機体81に回動可能に取り付けられた平行リンク131の後端部に回動可能に取り付けられた上下方向長手状のアーム88と、このアーム88の下端部に回転可能に設けられた転圧輪89とを有している。駆動手段87は、例えばトラクタ2に乗った作業者が遠隔操作可能な油圧シリンダにて構成されたもので、シリンダ本体91と、このシリンダ本体91内に出入りするロッド92とを有している。シリンダ本体91の基端部が作業機本体80の機体81に回動可能に取り付けられ、ロッド92の先端部が作業体86のアーム88の上部に回動可能に取り付けられている。
【0089】
また、農作業機1は、作業部である作業体86の作業機本体80に対する高さ状態を表示する表示装置である表示手段141を備えている。
【0090】
この表示手段141は、作業体86の作業機本体80に対する昇降に応じて作動する作動体142と、この作動体142の前端部に設けられトラクタ2に乗った作業者が目視可能な位置に位置しそのトラクタ2に乗った作業者に対して作業体86の作業機本体80に対する高さ状態を表示する板状の表示体143とを有している。
【0091】
作動体142は、直線状の第1リンク144と、中間の1箇所で折り曲げれた略く字状の第2リンク105とを有している。第1リンク104の後端部がアーム88の中間部に回動可能に取り付けられ、第1リンク144の前端部に第2リンク145の後端部が回動可能に連結され、第2リンク145の前端部に板状の表示体143が第2リンク145に対して直交状に一体に固設されている。第2リンク145の中間部は、左右方向の軸146を介して機体81に回動可能に取り付けられている。そして、例えば駆動手段87の作動で平行リンク131が回動して作業体86が作業機本体80に対して上昇した際には、第2リンク145が軸146を中心として回動し、その回動した分だけ表示体143が下方へ移動する。
【0092】
表示体143は、その先端側が略三角状に形成されたもので、表示体143と対向する目盛板148に付された目盛149を指示する先端指示部147を有している。目盛板148は、軸146を中心とする略円弧状のもので、機体81の上部の取付部110に固着され、トラクタ2に乗った作業者が目視可能な位置に位置する。目盛149は、表示体143による作業体86の高さ状態の表示を補助するものである。目盛149は、少なくとも作業体86が作業機本体80と略同じ高さに位置することを示す基準用印を有するものである。
【0093】
次に、上記農作業機1の作用等を説明する。
【0094】
農作業機1をトラクタ2の走行により圃場上を進行方向へ移動させると、耕耘体82にて耕耘作業が行われ、この耕耘体82の後方では整地体83にて整地作業が行われる。また、整地体83の後方では、作業体86の転圧輪89にて転圧作業が行われる。
【0095】
ここで、この作業時において、例えば圃場の土質等に応じて、作業体86の作業機本体80に対する高さ状態を調整することがある。
【0096】
例えば図12(a)および(b)に示すように、作業体86の高さ位置が基準位置に調整されて作業体86が作業機本体80と略同じ高さに位置する基準高さ状態に設定された場合には、表示体143は、予め決めておいた基準位置、すなわち例えば目盛149の基準用印に対応する位置に位置する。そして、トラクタ2に乗った作業者は、その表示体143をみて、作業体86の高さ状態を確認し、作業体86が基準高さ状態にあると判断する。
【0097】
また、例えば図13(a)および(b)に示すように、作業体86の高さ位置の調整によって作業体86が基準高さ状態よりも高い状態に設定された場合には、表示体143は、基準位置よりも下方に位置する。そして、トラクタ2に乗った作業者は、その表示体143をみて、作業体86の高さ状態を確認し、作業体86が基準高さ状態よりも高い状態にあると判断する。また、目盛149をみて、例えば作業機本体80を基準とする作業体86の高さ寸法を知ることができる。
【0098】
そして、このような農作業機1によれば、トラクタ2に乗った作業者が前方側から目視可能な位置に位置する表示体143を備えるため、作業中に表示体143をみることによって、トラクタ2に乗った作業者がトラクタ2に乗ったまま作業体86の作業機本体80に対する高さ状態を容易に確認できる。よって、例えばトラクタ2に乗った作業者は、トラクタ2に乗ったまま、作業体86の高さ状態が適正かどうかを容易に知ることができ、不適正な場合には作業体86の高さ状態を修正して適切な農作業ができる。なお、表示手段141は、例えば図示しないが、図8に示すワイヤ114を用いた構成や、図10に示す湾曲状のアーム124を用いた構成等でもよい。
【0099】
なお、上記各実施の形態では、農作業機1が畦塗り機やロータリーである場合について説明したが、それ以外のハロー、フレールモア、収穫機或いは溝掘機等でもよい。
【0100】
また、作業機本体80に上下回動可能或いは昇降可能に設けられる作業体86は、転圧輪89を有するものには限定されず、例えば鎮圧輪、ゲージ輪或いは後尾輪等を有するものでもよい。
【0101】
さらに、例えば図3に示す表示手段51が図6等に示す作業機本体80に取り付けられ、その表示手段51がトラクタに乗った作業者に対して作業機本体80の前後傾斜状態を表示する構成でもよい。
【0102】
また、例えば表示手段101,111,121の代わりに図3に示す表示手段51が作業体86に取り付けられ、その表示手段51がトラクタに乗った作業者に対して作業体86の前後傾斜状態を表示する構成でもよい。
【0103】
さらに、例えば表示手段101,111,121を用いて、作業機本体10,80の前後傾斜状態を表示する構成とすることも可能である。
【0104】
また、例えば表示手段51,101,111,121が作業部(作業機本体10,80、作業体86)の前後傾斜状態として、前傾状の傾斜状態のみや、後傾状の傾斜状態のみを表示する構成等でもよい。
【0105】
さらに、例えば表示手段51の振子体55の取付部57にポテンショメーターが設けられ、このポテンショメーターからの信号に基づいてトラクタに乗った作業者が目視可能な位置に位置する表示体である液晶表示部が作業機本体の前後傾斜状態および前後傾斜角度を表示する構成等でもよい。
【0106】
また、例えば傾斜角度を検知する傾斜センサーが作業部(作業機本体10,80、作業体86)或いは平行リンク131等に設けられ、この傾斜センサーからの信号に基づいてトラクタに乗った作業者が目視可能な位置に位置する表示体である液晶表示部が作業部の前後傾斜状態および前後傾斜角度或いは作業部の高さ状態および高さ寸法等を表示する構成等でもよい。
【符号の説明】
【0107】
1 農作業機
2 走行車であるトラクタ
10 作業機本体
51 表示装置である表示手段
52 基体
55 振子体
65 表示体
80 作業機本体
86 作業体
101,111,121,141 表示手段
102,112,122,142 作動体
103,113,123,143 表示体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車に連結される作業機本体と、
前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業機本体の前後傾斜状態を表示する表示体と
を備えることを特徴とする農作業機。
【請求項2】
走行車に連結される作業機本体と、
この作業機本体の前後傾斜状態を表示する表示手段とを備え、
前記表示手段は、
前記作業機本体に取り付けられた基体と、
この基体に前後回動可能に設けられ、前記作業機本体の前後方向に対する傾斜角度の変更に応じて前後回動する振子体と、
前記基体に左右回動可能に設けられ、前記振子体の回動に応じて左右回動する表示体とを有し、
前記表示体は、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業機本体の前後傾斜状態を表示する
ことを特徴とする農作業機。
【請求項3】
走行車に連結される作業機本体と、
この作業機本体に上下回動可能に設けられた作業体と、
前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業体の前後傾斜状態を表示する表示体と
を備えることを特徴とする農作業機。
【請求項4】
走行車に連結される作業機本体と、
この作業機本体に上下回動可能に設けられた作業体と、
この作業体の前後傾斜状態を表示する表示手段とを備え、
前記表示手段は、
前記作業体の前後方向に対する傾斜角度の変更に応じて作動する作動体と、
この作動体に設けられた表示体とを有し、
前記表示体は、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業体の前後傾斜状態を表示する
ことを特徴とする農作業機。
【請求項5】
走行車に連結される作業機本体と、
この作業機本体に昇降可能に設けられた作業体と、
前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業体の高さ状態を表示する表示体と
を備えることを特徴とする農作業機。
【請求項6】
走行車に連結される作業機本体と、
この作業機本体に昇降可能に設けられた作業体と、
この作業体の高さ状態を表示する表示手段とを備え、
前記表示手段は、
前記作業体の前記作業機本体に対する昇降に応じて作動する作動体と、
この作動体に設けられた表示体とを有し、
前記表示体は、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業体の高さ状態を表示する
ことを特徴とする農作業機。
【請求項7】
走行車に連結される農作業機に取り付けて使用する表示装置であって、
前記農作業機に取り付けられる基体と、
この基体に前後回動可能に設けられ、作業部の前後方向に対する傾斜角度の変更に応じて前後回動する振子体と、
前記基体に左右回動可能に設けられ、前記振子体の回動に応じて左右回動する表示体とを有し、
前記表示体は、前記走行車に乗った作業者が目視可能な位置に位置し、前記走行車に乗った作業者に対して前記作業部の前後傾斜状態を表示する
ことを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−36186(P2011−36186A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−187085(P2009−187085)
【出願日】平成21年8月12日(2009.8.12)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】