説明

迅速摺動機構を有する統合機械的ハンドル

【課題】脈管構造内への正確なデリバリーと設置が可能な内管腔補綴デバイス及び方法を提供する。
【解決手段】
補綴を鞘の近位端の中に引き込むことを含む、補綴を配置する方法。ハンドルの摺動リングは、鞘の引き込みを開始するために回転される。このようにして、補綴は非常に徐々に放される。それから摺動リングは、鞘の収縮を完了し補綴を配置するために摺動される。このようにして、鞘は容易且つ迅速に引き込まれ、かくして補綴の配置は急速に完了する。補綴の急速な配置は、より速やかな処置時間を容易にし、かくして血流閉塞期間の時間を最小にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血管内装置とその方法にかかる。より特別には、本発明は内管腔補綴の体管腔内配置のためのデリバリーシステムと、それを使用する方法にかかる。
【背景技術】
【0002】
動脈瘤は、通常、動脈壁を弱めてそれが拡張するに任せる疾病及び/又は遺伝的素因に由来し、そのために血管が異常に拡張した結果であった。動脈瘤はどの血管にも起こり得るが、大抵は大動脈および周辺動脈に起こり、大動脈瘤の大半は、通常腎臓動脈の下に始まりしばしば腸骨動脈の一方又は両方中に延びる腹腔に起った。
【0003】
大動脈瘤は、一般に開腹外科手術の方法によって治療された。即ち、血管患部にはバイパスが設けられ、人造血管分枝によって修復された。効果的な外科技術を考えた時、特に致命的に破裂した腹腔大動脈瘤の代わりを考慮する時、従来の血管分枝手術は、多くの欠点に悩まされた。その外科的方法は複雑で、経験を積んだ外科医とよく整った外科設備が要求された。しかし、最良の外科医と装置を以てしても、治療される患者は大抵の場合老人で冠動脈や他の疾患によって弱められ、そのため適格患者の数を少なくした。
【0004】
破裂前である適格患者でも、従来の動脈瘤修復は、比較的死亡率が高く、2%から10%であった。従来の外科手術にかかる罹患率は、心筋梗塞、腎臓衰弱、虚弱、麻痺、およびその他の条件を含む。さらに、手術が成功しても、回復には数週間を要し、しばしば長期入院が必要であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらの欠点の幾らか或いは全部を克服するために、動脈瘤の治療用に内管腔補綴設置が用いられて来た。非常に有望ではあるが、提唱された方法や装置の多くは、望まざる限界に悩まされた。特に、脈管構造内への管腔補綴の正確なデリバリーと設置に問題が多かった。
【0006】
ステント分枝(内管腔補綴)は、弾力のある構造であり、一般に周囲を取り巻く血管壁に対して斜めである。そのような弾力的に拡張するステント分枝は、周りのカテーテルの鞘に抗した著しい放射状拡張力を強いながら、カテーテルの中に固く圧縮された。これは、特に弾力的拡張構造がカテーテル材の中に収められた場合、しばしばステント分枝と鞘の間の過剰な摩擦を招来した。このようにして、デリバリーシステムは、鞘を縮めステント分枝を配置する、著しいがなお制御された力を伝達せざるを得なかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、補綴を配置する方法は、鞘の遠位端の中への補綴の拘束を含む。ハンドルの中のネジで係合されたハンドルの摺動リングは、鞘の引き込みのための力を起こすために、最初の方向に回転される。その摺動リングは、鞘の引き込みを完成し、補綴を配置するために摺動される。
【0008】
その結果、最初に配置される補綴の近位端は、摺動リングの回転により非常に徐々に解き放される。こうして、その補綴が最初に周りの体管腔にかみ合わされるので、医師は配置位置の精度を確かめることが出来る。
【0009】
しかし、動的摩擦力は、静的摩擦力よりも典型的に低いために、補綴と鞘の間の力による摩擦抵抗は、ひとたび鞘が動き出すと減少する。加えて、鞘が動く(縮まる)に従い、さらに多くの補綴が鞘によって露出される。この追加的理由のために、補綴と鞘の間の力による摩擦抵抗は、ひとたび鞘が動き始めると減少する。さらに、ひとたび補綴の近位端が、周囲の体管腔と固くかみ合わされ、補綴と周囲の体管腔との関係が大きく設定されて、配置が安全に且つより速い速度で進むことが出来る。
【0010】
こうして、ネジで取り付けられた部品のために、軸方向に動く摺動リングの軸回転によって鞘の収縮が開始された後、鞘は摺動リングの摺動(人力牽引)によりさらに引き込まれる。摺動リングの摺動により、鞘は容易に且つ迅速に引き込まれる。かくして補綴の配置は急速に終了する。補綴の急速な配置により、より迅速な処置時間が容易になり、かくして血流を閉塞する期間の時間を最短にする。
【0011】
本発明の他の態様によれば、デリバリーシステムは、ハンドルとハンドルに摺動可能にネジで連結された鞘を含む。
【0012】
本発明のさらに他の態様によれば、デリバリーシステムは、少なくとも1個のスロットを持つ摺動軸、摺動リング、摺動軸の内側の内体摺動軸の外側の外体及び少なくとも1個のスロットを通って内体と外体を連結する連結器を持ち、ネジで摺動リングに装着されたスライドを持つハンドルを含む。ここにおいて、摺動リングとスライドは摺動可能に摺動軸に装着されている。
【0013】
本発明の他の態様によれば、デリバリーシステムは、押し出し棒管腔を持つ鞘、鞘を通って延長される押し出し棒、及び鞘に連結した、ハブアセンブリーと押し出し棒から選択的係合又解係合されるために、選択的係合部材を持つハブアセンブリーを持つハンドルを含む。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一つの実施態様による補綴の配置のためのデリバリーシステムの斜視図である。
【図2】鞘の収縮前の第1図のハンドルの詳細部分断面切欠図である。
【図3】本発明の一つ又はそれ以上の実施態様による鞘の引き込み中の第2図のハンドルの詳細部分断面切欠図である。
【図4】本発明の一つ又はそれ以上の実施態様による鞘の引き込み中の第2図のハンドルの詳細部分断面切欠図である。
【図5】第2図のV−V拡大断面図である。
【図6】第5図のVI−VI拡大断面図である。
【図7】本発明の他の実施態様による第1図のハンドルの鞘の引き込み前の詳細部分断面切欠図である。
【図8】第7図のハンドルの鞘の引き込み中の詳細部分断面切欠図である。
【図9】第7図のハンドルのIX−IX断面図である。
【図10】本発明の一つの実施態様による第9図のX−X断面図である。
【図11】本発明の一つの実施態様による第8図のXI−XI断面図である。
【図12】本発明の一つの実施態様による第11図のXII−XII断面図である。
【図13】本発明の一つの実施態様による第11図の押し出し棒の第11図の領域XIIIの拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面を参照しながら本発明を説明する。図面において、同様の構成要素を示すために共通の照合番号が用いられる。
本発明の一つの実施態様によれば、補綴102(第1図)を配置する方法は、補綴102を鞘106の遠位端120に拘束することを含む。ハンドル112の摺動リング124は、鞘106の引き込みを開始するために、矢印126(第2図)に示される最初の方向に回転される。摺動リング124は、鞘106の引き込みを完了し、補綴102(第1図)を配置するために、摺動される(第3、第4図)。
【0016】
このようにして、補綴102は、摺動リング124の回転によって最初に非常に徐々に放される。補綴102が最初に周囲の体管腔にかみ合わされるので、これによって医師は、配置位置の正確さを確かめることが出来る。
【0017】
しかし、鞘106の引き込みがハンドル112に関した摺動リング124の回転によって開始された後に、後鞘106の引き込みは、摺動リング124のハンドル112の長軸に沿って摺動することにより完了される。このようにして、鞘106は容易に且つ迅速に引き込まれ、かくして補綴102の配置は急速に完了される。補綴102の急速な配置は、より速やかな処置時間を容易にし、かくして血流閉塞時間が最小にされる。
【0018】
さらに特別には、第1図は本発明の一つの実施態様によれば、補綴102を配置するためのデリバリーシステム100の斜視図である。例えば補綴102は、ステント又はステント−分枝のような急速に拡張可能な管状の補綴である。
【0019】
デリバリーシステム100は、押し出し棒104及び場合によりカテーテル鞘と呼ばれる鞘106を含む。押し出し棒104は、遠位端108及び近位端110を含む。補綴102は、押し出し棒104の遠位端108に置かれる。一つの実施態様において、遠位端108はさらに、遠位端108及び補綴102の位置を正確に追跡するために、放射線不透過性のマーカーを含む。押し出し棒104の近位端110はその中で終わり、ハンドル112又はハンドル112を通った延長に取り付けられ、ハンドル112の口114から出る。
【0020】
この実施態様において、押し出し棒104は中空の筒で、案内ワイヤー管腔を含む。案内ワイヤー116は押し出し棒104を通って延長され、遠位端108を越えて出る。案内ワイヤー116は、さらにハンドル112及び出口114を通って延長される。
【0021】
鞘106は、遠位端120及び近位端122を含む。配置に先立ち、補綴102は半径方向に圧縮されて、鞘106の遠位端120に拘束される。鞘106の近位端122は、ハンドル112の中へ延長される。以下にさらに討議するように、鞘106の近位端122は、摺動可能にハンドル112にネジで連結されている。鞘106は中空の筒で、押し出し棒管腔を含む。押し出し棒104は、鞘106を通して延びる。
【0022】
使用中、補綴102は押し出し棒104の遠位端108の上に設置され、半径方向に圧縮され、鞘106の遠位端120の中に拘束される。補綴106は、血管内的に導入され、治療部分即ち動脈瘤へ案内される。ひとたび補綴102が適正に位置を占めると、鞘106は操作ハンドル112によって引き込まれ、かくして補綴102は配置される。
【0023】
一つの実施態様において、補綴102は自己拡張可能である。この実施態様によれば、鞘106が引き込まれるに従い、補綴102は自己拡張し永久的に配置される。即ち、患者の管腔内に定着される。
【0024】
補綴の案内と自己拡張補綴の案内は、当該技術に習熟した者のよく知る所である。
【0025】
第2図は、本発明の一つの実施態様によれば、第1図のハンドル112の、鞘106が引き込まれる前の詳細部分断面切欠図である。今第1図及び第2図を共に参照すると、ハンドル112は、摺動リング124を含む。摺動リング124のハンドル112の長軸Lについての回転(軸回転)は、矢印126によって示すような軸方向の移動、即ち鞘106の引き込みに転換される。これは、医師が補綴102と鞘106の間の大きな静的摩擦力を克服するのを助けるので、ハンドル112と鞘106の間の機械的利点を用意する。この機械的利点は、補綴102の鞘106の中へのいかなる収納をも克服することを助ける。
【0026】
本発明の一つの実施態様によれば第3図は、鞘106の引き込み中の第2図のハンドル112の、詳細部分断面切欠図である。今第2図及び第3図を共に参照すると、摺動リング124は、遠位端202近位端204を含む。摺動リング124の中に位置し、且つそれと連結されるのは、スライド206である。一つの実施態様において、スライド206は、摺動リング124のネジを切られた内面210に、ネジで装着された、ネジを切られた外面208を含む。
【0027】
最初に、第2図に示されるように、スライド206は摺動リング124の遠位端202に隣接して置かれる。摺動リング124の矢印126で示される軸回転は、スライド206を、摺動リングの遠位端202から近位端204に向かう、矢印212で示される軸方向の移動への転換を起こす。
【0028】
ハンドル112は、長軸Lを含む。ここに使用されるように、軸回転は長軸を周る回転であり、長軸Lに直角の平面内にある。さらに、軸方向の移動は、長軸Lに沿った動きである。軸の位置は、長軸Lに沿った特定の位置である。角度による位置は、長軸を周る特定の回転位置であり、長軸Lに直角な平面の中にある。
【0029】
例えば、スライド206は、第2図の摺動リング124の遠位端202に隣接した、最初の軸方向の位置220にあるように示されている。摺動リング124の、矢印126で示された軸回転は、第3図に示されるように、摺動リング124の近位端204に隣接した第2の軸方向の位置222への、スライド206の移動を起こす。
【0030】
鞘106は、以下に述べるように、スライド206に連結されている。従って、スライド206の軸方向の移動は、軸方向の移動、即ち鞘106の引き込みに転換される。
【0031】
結果として、再び第1図を参照すると、最初に配置される補綴102の近位端128は、非常に徐々に放される。このようにして、医師は補綴102が最初に周囲の体管腔にかみ合わされるので、配置位置の正確さを確かめることが出来る。
【0032】
しかし、動的摩擦係数は典型的に静的摩擦係数より小さいので、補綴102と鞘106の間の摩擦抵抗力は、ひとたび鞘106が動き始めると減少する。さらに、鞘106が動くに従い、補綴102はなお一層鞘106に露出される、即ち補綴102と鞘106の接触面積は減少する。この追加的理由により、ひとたび鞘106が移動を開始すると、補綴102と鞘106の間の動きに対する摩擦抵抗値は減少する。さらに、ひとたび補綴102の近位端128が固く周囲の体管腔にかみ合わされると、補綴102と周囲の体管腔の関係は大きくなり、配置は安全に且つより速い速度で進行する。
【0033】
かくして、摺動リング124の軸回転により開始された鞘106の引き込みの後、鞘106の引き込みは、摺動リング124への摺動リング124上の軸方向への牽引により完了する。より実用的には、補綴102の近位端128が、摺動リング124の回転による鞘106の引き込みにより配置された後、摺動リング124は容易且つ迅速に、さらなる摺動リング124の回転なしに、ハンドル112の長軸Lに沿って摺動する。摺動リング124の摺動により、鞘106は容易且つ迅速に引き込まれ、かくして補綴102の配置が急速に完了する。補綴102の急速な配置は、より速やかな処置時間を容易にし、かくして血流閉塞期間の時間が最短になる。
【0034】
鞘106は、摺動リングの軸回転とそれに続く軸方向の移動の組み合わせ、即ちハンドル112の長軸Lに沿った摺動リング124の摺動によって収縮されると上に述べられる。しかし、それに代わる実施態様において、鞘106は摺動リング124の軸回転によって完全に引き込まれる。さらに別の実施態様において、鞘106は、ハンドル112の長軸Lに沿った摺動リング124の摺動により、完全に引き込まれる。
【0035】
第4図は、第3図のハンドル112の、鞘106が収縮中の部分拡大切り取り図である。今第3図及び第4図を共に参照すると、ハンドル112は、遠位端404及び近位端406を持つ摺動軸402を含む。摺動軸402は、ハンドル112の遠位のハウジング410及び近位のハウジング412の間に延長される。スライド206及び摺動リング124は、摺動可能に摺動軸に取り付けられている。
【0036】
摺動軸402の直径D1は、遠位のハウジング410の遠位端の直径D2よりも小さく、且つ、近位のハウジング412の直径D3よりも小さい。従って、摺動リング124は、遠位のハウジング410と近位のハウジング412の間を、摺動軸402に沿って軸方向に移動することが出来る。述べられた他の方法は、遠位のハウジング410が、摺動リング124が摺動リング124のための前方の停止を形成し、又近位のハウジング412が摺動リング124の後方の停止を形成する。
【0037】
摺動リング124は、容易且つ迅速に、ハンドル112の摺動軸402に沿って、遠位のハウジング410から近位のハウジング412へ摺動する。スライド206は、摺動リング124にネジで連結される(ある時はネジで装着されると言う)ので、摺動リング124の軸方向の移動は、スライド206の軸方向の移動を生む。スライド206は、鞘106に連結されるので、スライド206の軸方向の移動は鞘106の軸方向の移動を生む。全体として、摺動リング124の摺動により、鞘106は容易且つ迅速に引き込まれ、かくして補綴102の配置は急速に完了する。
【0038】
例えば、摺動リング124は、第3図のハンドル112の遠位のハウジング410に隣接するように示される。摺動リング124の矢印320に示されるような軸方向の移動は、第4図に示されるように、摺動リング124とスライド206の、ハンドル112の近位のハウジング412に隣接する第3の軸方向の位置224への移動を起こさせる。鞘106は、スライド206に連結されている。従って、摺動リング124の軸方向の移動は、軸方向への移動、即ち鞘106の引き込みでもある。
【0039】
第5図は、第2図のハンドル112のV−V部分断面図である。第6図は、第5図のハンドル112のVI−VI断面図である。
【0040】
一つの実施態様において、摺動リング124は、少なくとも2つの一緒に連結される区分を含んでいる。しかし、それに代わる実施態様では、摺動リング124は完全である。即ち、それは単一の部品で、互いに結合した複数の部品ではない。
【0041】
今第5図を参照すると、摺動リング124は円筒状で、ネジを切られた内面210を含む。一つの実施態様では、ネジを切られた内面210は、連続したネジで形成された円筒状の表面(ある時は一連のネジと呼ばれる)、即ち内面ネジである。
【0042】
スライド206は、以下にさらに討議するように、外体502、内体504、及び外体502と内体504を連結する連結器602を含む。一つの実施態様では、外体502は円筒状で外側であり、それも又円筒状の摺動軸402を内蔵している。
【0043】
外体502は、ネジで連結された外面208を含む。一つの実施態様では、ネジで連結された外面208は連続したネジ(ある時は一連のネジと呼ばれる)によって形成された円筒状の面、即ち、外部の螺旋状のネジである。より実用的には、ネジを切られた外面208は、一緒に螺旋状のネジパターンを形成する連続した一連の高い点によって形成される円筒状の面である。
【0044】
外体502のネジを切られた外面208は、摺動リング124のネジを切られた内面210とネジでかみ合わされている。より特別には、ネジを切られた外面208の外側のネジは、摺動リング124のネジを切られた内面210の内側のネジとかみ合わされている。しかし、それに代わる実施態様では、ネジを切られた外面208は、ピン、タブ、又は摺動リング124のネジを切られた内面210のネジとつがう(又は係合する)他の突起で形成出来る。
【0045】
摺動リング124の回転は、スライド206が摺動リング124のネジを切られた内面の一連のネジの螺旋状の道に沿う動きを起こさせる。さらに特別には、摺動リング124の回転は、スライド206のネジを切られた外面の、摺動リング124のネジを切られた内面の一連のネジの螺旋状の道の追跡を起こさせる。ネジを切られたスライドの外面208が、ネジを切られた内面210の一連のネジの螺旋状の道を追跡するに従い、スライド206は長軸Lに沿って320(第4図)の方向へ移動する。
【0046】
内体504は内側であり、摺動軸402の中に位置される。内体504は、それを通して押し出し棒104が延長される中央間隙506を含む。押し出し棒104は、それを通して案内ワイヤー116が延長される案内ワイヤー管腔505を含む。鞘106の近位端122は、例えば接着剤又はネジで、内体504に取り付けられている。
【0047】
摺動軸402は、反対向きのスロット604を含む。連結器602は、スロット604を通して延長され、外体502を内体504に連結している。スロット604を通して延長することにより、連結器602はスライド206、及び同様に鞘106の摺動軸402に関する回転を防止する。
【0048】
一つの実施態様において、スライド206は統合されている。即ち、外体502,内体504及び連結器602は、1個の部品の部分であり、互いに連結された複数の部品ではない。しかし、これに代わる実施態様において、外体502,内体504,及び/又は連結器602は、互いに連結された別個の部品である。例えば連結器602は、それぞれ半径方向に、内側又は外側に外体502及び/又は内体504から出っ張った、スクリュー又はタブを備えることが出来る。
【0049】
第7図は、本発明の他の実施態様による第1図のハンドル112の、鞘106の引き込み前の詳細部分断面切欠図である。今第1図及び第7図を参照すると、ハンドル112はハブアセンブリー702を含む。ハブアセンブリー702の矢印126で示される軸回転は、軸方向の移動に転換される。即ち、鞘106の引き込みである。このことは、医師が補綴102と鞘106の間の比較的大きい静的摩擦抵抗を克服するのを助けると言う、ハンドル112と鞘106の間の機械的利点を用意する。この機械的利点は、補綴102の鞘106の中へのどのような収納も助ける。
【0050】
第8図は、本発明の一つの実施態様において、鞘106が収縮中の、ハンドル112の詳細部分断面切欠図である。今第7図及び第8図を参照すると、ハブアセンブリー702は、摺動リング124A及びハブ704を含む。ある時はカム ロックリングと呼ばれる摺動リング124Aは、ハブ704に取り付けられる。例えば、摺動リング124Aおよびハブ704は、共に固定して取り付けられた鋳造部品である。
【0051】
ハブ704は、選択的係合部材706を含む。摺動リング124Aの回転により、選択的係合706、同様にしてハブアセンブリー702は、押し出し棒104Aと選択的に係合され(第7図)及び係合を解かれる(第8図)。それを示すために、一つの実施態様において、選択的係合部材706は、ネジを切られた内面708と、ネジを切られた外面710、ある時はネジを切られた外部表面と呼ぶ、を含む押し出し棒104Aを含む。一つの実施態様において、内側のネジを切られた面708及び外側のネジを切られた面710は、各々連続した一連のネジ、即ち、螺旋状ネジを含む。
【0052】
第7図に示されるように、摺動リング124Aの最初の方向への、即ち逆時計周りの回転により、選択的係合部材706のネジを切られた面708は、押し出し棒104Aのネジを切られた外面710とのかみ合わせ(付属品)の中に押される。かくして、摺動リング124Aの最初の方向への回転は、選択的に押し出し棒104Aと係合された部材706と係合される。より一般的には、摺動リング124Aの最初の方向への回転は、ハブアセンブリー702と押し出し棒104Aとを、かみ合わせ、ネジにより取り付ける(装着)。
【0053】
例えば、ハブアセンブリー702は、第7図において、ハンドル112の遠位のハウジング410に隣接した最初の軸方向の位置730にあるように示される。ハブアセンブリー702の矢印126で示される方向への軸回転は、第8図に示されるように、ハブアセンブリー702を第2の軸方向の位置732遠位のハウジング410と近位のハウジング412の間に動かさせる。他の方法による記述では、ハブアセンブリー702の軸回転は、ハブアセンブリー702の軸方向の移動を起こさせる。
【0054】
鞘106は、以下にさらに討議するように、ハブアセンブリー702に連結される。従って、ハブアセンブリー702の軸方向の移動は、軸方向の移動、即ち鞘106の引き込みである。
【0055】
結果として、再び第1図を参照すると、最初に配置された補綴102の近位の末端128は、非常に徐々に放される。このようにして、医師は補綴102が周囲の体管腔に最初にかみ合うので、配置位置の正確さを確認することが出来る。
【0056】
さらに、上に討議したように補綴102の近位端128が、ハブアセンブリー702の回転による鞘106の引き込みにより配置され、後選択的に係合される部材は、第8図に示されるように、押し出し棒104Aから選択的に係合を解かれる。
【0057】
一つの実施態様によれば、摺動リング124Aの最初の方向とは逆の第2の方向、即ち時計方向への回転により、選択的係合部材706のネジを切られた面708は、ネジを切られた部品から、押し出し棒104Aのネジを切られた外面と共に放される(収縮される)。かくして、摺動リング124Aの第2の方向への回転は、選択的係合部材706を、同様にしてハブアセンブリー702を、押し出し棒104Aからかみ合わせを解く。
【0058】
ひとたびかみ合わせが解かれると、ハブアセンブリー702は摺動可能に押し出し棒104Aに装着される。より実用的には、ハブアセンブリー702は、鞘106によって押し出し棒104Aの周りに支持される。このように、ハブアセンブリー702がさらに回転することなく、ハブアセンブリー702は容易且つ迅速に、押し出し棒104A及びハンドル112の長軸Lに沿って摺動される。ハブアセンブリー702の摺動により、鞘106は容易且つ迅速に収縮し、かくして急速に補綴102の配置は完了する。急速な補綴102の配置は、より迅速な処置時間を容易にし、このように血流閉塞期間の時間を最小にする。
【0059】
鞘106は、ハブアセンブリー702の軸回転とそれに続く摺動、即ち、ハブアセンブリー702のハンドル112の長軸Lに沿った軸方向の移動との組み合わせにより引き込まれると上述した。しかし、これに代わる実施態様において、鞘106はハブアセンブリー702の軸回転により完全に引き込まれる。さらに、より他の実施態様において、鞘106は、ハブアセンブリー702のハンドル112の長軸Lに沿った摺動により完全に引き込まれる。
【0060】
さらに他の実施態様において、ハブアセンブリー702は、最初に押し出し棒104Aとかみ合わされる。鞘106は、最初にハブアセンブリー702の軸回転により引き込まれる。次にハブアセンブリー702は、押し出し棒104Aとのかみ合わせを解かれる。鞘106は、ハブアセンブリー702のハンドル112の長軸Lに沿った回転により、さらに引き込まれる。例えば、もし配置力、即ち摩擦が増加すれば、医師は鞘106のさらなる配置のためにさらなる機械的優位を必要とする。そこで鞘106は、ハブアセンブリー702の軸回転によりさらに引き込まれる。上のようにして、鞘106はハブアセンブリー702の摺動により急速に引き込まれる。しかし、収縮の間何時でも、ハブアセンブリー702は、さらなる機械的利点と鞘106の制御によって、押し出し棒104Aとかみ合わされることが出来る。
【0061】
第8図に示されるように、押し出し棒104Aは、ハンドル112の遠位のハウジング410及び近位のハウジング412の間に延長される。一つの実施態様において、遠位のハウジング410及び近位のハウジング412は、支持部材(示されていない)によって連結され支持される。
【0062】
かみ合わせを解かれる時、ハブアセンブリー702は容易且つ迅速にハンドル112の押し出し棒104Aに沿って、遠位のハウジング410から近位のハウジング412に摺動される。ハブアセンブリー702は、鞘106に連結されているため、ハブアセンブリー702の軸方向の移動は、鞘106の軸方向の移動を生み出す。全体として、ハブアセンブリー702の摺動により、鞘106は容易且つ迅速に収縮され、かくして補綴102の配置は急速に完了する。
【0063】
例えば第8図に、ハブアセンブリー702は、ハンドル112の遠位のハウジング410と近位のハウジング412の間の、第2の軸方向の位置732にあるように示される。ハブアセンブリー702は、矢印720に示されるように、ハブアセンブリー702に、第8図の斜線により示されるハンドル112の近位のハウジング412に隣接した第3の軸方向の位置734への軸方向の移動を起こさせる。鞘106は、ハブアセンブリー702に連結される。従って、ハブアセンブリー702の軸方向の移動は、軸方向の移動、即ち鞘106の引き込みを起こす。
【0064】
第9図は、本発明の一つの実施態様によれば、第7図のハンドル112のIX−IX断面図である。第10図は、本発明の一つの実施態様によれば、第9図のハンドル112のX−X断面図である。
【0065】
今第9図及び第10図を参照すると、ハブアセンブリー702はハブ704を含む。ハブ704は、円筒状の本体950及び選択的係合部材706を含む。この実施態様によれば、選択的係合部材706は、第1のスプリングアーム902A及び第2のスプリングアーム902B、まとめてスプリングアーム902、を含む。スプリングアーム902は,ネジを切られた面で終わる。
【0066】
この実施態様では、スプリングアーム902A、902Bは、共にエルボー956A、956Bに連結された上部アーム952A、952B及び下部アーム954A、954Bを含む。上部アーム952A、952B、下部アーム954A、954B、及びエルボー956A、956Bは、それぞれまとめて上部アーム952、下部アーム954及びエルボー956と称する。
【0067】
下部アーム954A、954Bの第2の末端964は、それぞれネジを切られた面708A、708Bを含む。ネジを切られた面708A、708Bは、総称してネジを切られた面708と呼ぶ。
【0068】
鞘106は、ベアリング906により回転的にハブ704に装着される。ベアリング906によりハブ704を含むハブアセンブリー702は、鞘106に如何なる回転も分け与えることなく回転出来る。
【0069】
摺動リング124Aは、回転的にハブ704に装着される。説明的にはハブ704は、摺動リングの通路912、914に固定されたフランジ908、910を含む。かくして、摺動リング124はハブ704に取り付けられ、なおハブ704に対して角度的な回転が可能である。
【0070】
今第10図を参照すると、摺動リング124Aは円筒状で、内面916を含む。摺動リング124Aの通路912、914は、内面916の中に形成される。摺動リング124Aは、さらに内面916から内側に出っ張ったタブ918A、918B、タブ918と総称する、を含む。
【0071】
摺動リング124Aは、第10図のロックされた位置1002、即ち、ハブ704に対する特別の角度的位置にある。ロック位置1002にある時、タブ918はスプリングアーム902とかみ合わされ、内側に向かって押されている。より実用的には、摺動リング124Aがロック位置1002にある時、スプリングアーム902のエルボー956は、それぞれタブ918A、918Bの切り目926A、926B、切り目926と総称する、の中に納まっている。
【0072】
これは、スプリングアーム902のネジを切られた面708を、押し出し棒104Aのネジを切られた外面710にかみ合わさせる。
【0073】
押し出し棒104Aから相対的にハブアセンブリー702を動かすために、ハブアセンブリー702は回転される。選択的係合部材706のネジを切られた面708の、押し出し棒104Aのネジを切られた外面とのかみ合わせは転換する、即ち、この軸回転をハブアセンブリー702の軸方向の移動に転換する。
【0074】
一つの実施態様において、摺動リング124Aが押し出し棒104Aとハブアセンブリー702をかみ合わされるために回転する方向、即ち、最初の方向は、ハブアセンブリー702が鞘106を引き込むために回転するのと同じ方向である。この実施態様によれば、摺動リング124Aの最初の方向への軸回転は、少なくとも2つの目的に貢献する。
【0075】
先ず、摺動リング124Aの軸回転はスプリングアーム902を切り目926の中に置き、選択的係合部材706のネジを切られた面708を、押し出し棒104Aのネジを切られた外面とかみ合わせる。第2に、ひとたびスプリングアーム902が切り目926の中に置かれると、さらなる摺動リング124Aの軸回転は、ハブ704の回転及びハブアセンブリー702の軸方向の移動を起こす。
【0076】
第11図は、本発明の一つの実施態様による、第8図のハンドル112のXI−XI断面図である。第12図は、本発明の一つの実施態様による、第11図のハンドル112のXII−XII断面図である。
【0077】
今第11図及び第12図を参照すると、摺動リング124Aは、第12図の非ロック位置1202にある。即ち、ハブ704に対して第2の相対的に特別な角度位置にある。例えば、非ロック位置1202は、ロック位置1002から90度ある。一つの実施態様において、ハブ704は、ハブ704から外側に出っ張るストップ940A、940B、ストップ940と総称する、と共に形成される。そのストップは、ハブ704から外側に出っ張りタブ918とかみ合わされ、摺動リング124Aが非ロック位置1202を越えて回転されるのを防止する。
【0078】
タブ918は非ロック位置にある時、スプリングアーム902から離れていてそれとかみ合わされてない。より実用的には、スプリングアーム902及び上部アーム952は、弾力のある部材である。一つの実施態様において、スプリングアーム902が弛緩した時、それは押し出し棒104Aから離れた所に位置している。別の方法で述べると、第10図に示されるように、摺動リング124Aは、スプリングアーム902を押し出し棒104Aとかみ合わせるために、スプリングアーム902を緊張下に置く。しかし、第12図に示されるように、摺動リング124Aが非ロック位置1202へ移動する時、スプリングアーム902は、摺動リング124Aの内面916に隣接した弛緩した位置に戻る。
【0079】
かくして、第12図に示されるように、摺動リング124Aが非ロック位置1202にある時、選択的係合部材706のネジを切られた面708は、押し出し棒104Aのネジを切られた外面710とのかみ合わせが解かれる。これにより、上に討議したように、ハブアセンブリー702は、何時でも容易に押し出し棒104Aに沿って摺動出来る。
【0080】
第13図は、本発明に一つの実施態様によれば、第11図の押し出し棒104AのXIII域の拡大断面図である。この実施態様によれば、押し出し棒104Aのネジを切られた外面710のネジ1302は、支えのないネジである。ネジ1302は、一方向に角度のある面1304及び他の方向に平らな面1306を含む。
【0081】
角度のある面1304は、長軸Lに対して直角をなす平面との角度にある。他の方法で述べると、角度のある面1304は、長軸Lに垂直の方向に対して相対的に角度がある。 反対に、平らな面1306は、長軸Lに垂直の方向にある。他の方法で述べると、平らな面1306は、長軸Lに垂直な方向にある。
【0082】
今第9図及び第13図を参照すると、上に討議したように、ハブアセンブリー702が回転中、選択的係合部材706のネジを切られた面708は、押し出し棒104Aの平らな面1306に対抗するよう強制される。このようにして、力は選択的係合部材706に、長軸Lに平行に適用される。こうしてハブアセンブリー702の軸方向の移動が起こされる。しかし、長軸Lに垂直な方向において、選択的係合部材706に適用される力は本質的に無い。これは、スプリングアーム902が離れているように強制し、押し出し棒104Aの上のハブアセンブリー702が滑るのを連合する可能性を本質的に排除する。
【0083】
しかし、これに代わる実施態様では、ネジ1302は、例えば型にはまった概要では、選択的係合部材706が、長軸Lに直角の方向に力を分与するために形成される。例えば、ハブアセンブリー702に高い負荷が与えられる時、即ち鞘106が固着される時、スプリングアーム902は離れているように強制され、ハブアセンブリー702は押し出し棒104Aの上を滑る。これは、鞘106に対する損害及び補綴102(第1図)の配置の混乱を防止する。
【0084】
上述のように、選択的係合部材706は、第9図及び第10図に示されるように、2つのスプリングアーム902、即ちスプリングアーム902A及び902Bを含む。スプリングアーム902は周るように延長し、押し出し棒104Aの円周の約3分の2に接触する。しかし、一つの実施態様において、選択的係合部材706は、スプリングアーム902Aのみを含むか又は902Bのみを含み、両方は含まない。さらに他の実施態様において、選択的係合部材706は、3つ又はより多くのスプリングアーム902を含む。
【0085】
さらにこれに代わる実施態様において、選択的係合部材706は、バネの負荷のかかる機構である。このバネの負荷のかかる機構は、バネの負荷のかかる機構が弛緩した状態の時、押し出し棒104Aにかみ合うか又はかみ合わないように斜めである。例えば、バネの負荷のかかる機構は、バネの負荷のかかる機構が弛緩した位置にある時、押し出し棒104Aにかみ合わされるネジを含む。さらに、バネの負荷のかかる機構はネジにかみ合わないために押されるボタンを含む。このボタンはハブアセンブリー702の中に統合されるか、又は個別のボタンとして装着されるか、又は引き金タイプの機構である。しかし、他のバネの負荷のかかる機構が、他の実施態様で使用される。
【0086】
さらに、一つの実施態様において、意図せざる又は不必要な軸回転又は軸方向の移動を防止するために、歯止め又は爪歯止めが使用される。例えば、摺動リング124、124A(第2図、第7図)の矢印126と逆の方向への軸回転を防止するために、歯止め又は爪歯止めが使用される。さらなる例として、歯止め又は爪歯止めは、摺動リング124、ハブアセンブリー702(第4図、第8図)が遠位のハウジング410に後退するのを防止するために使用される。
【0087】
この開示は、本発明の真似る価値のある実施態様を用意する。本発明の範囲は、これらの真似る価値のある実施態様に制限されない。明細書によって用意されるか、又は明細書によってほのめかされるか、又はそうではない方法により、構造、寸法、素材の型及び製造方法のような多くの変化が、この開示にかんがみ当技術に熟達した者によって実施されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デリバリーシステムであって
ハンドル及び
当該ハンドルに摺動可能に及びネジにより連結された鞘
を含むシステム。
【請求項2】
当該ハンドルが、
摺動リング及び
摺動リングの中にあるスライドであって、当該スライドが当該摺動リングにネジによって装着されたスライド
を含む請求項1記載のシステム。
【請求項3】
当該摺動リングの軸回転が当該スライドを当該摺動リングの遠位端から離れて近位端に向かって軸方向に移動させる請求項2記載のシステム。
【請求項4】
当該鞘が当該スライドに連結されている請求項3記載のシステム。
【請求項5】
当該ハンドルが、
近位のハウジング、
遠位のハウジング、
当該近位のハウジング及び当該遠位のハウジングの間を延びている摺動軸、
摺動リング及び
当該摺動リングの中に位置したスライド、ここで当該鞘は当該スライドに連結されており、当該摺動リング及び当該スライドは当該摺動軸上に摺動可能に装着されている
を含む請求項1記載のシステム。
【請求項6】
デリバリーシステムであって、
ハンドルが
少なくとも一つのスロットを含む摺動軸、
摺動リング、
当該摺動リングにネジで装着されたスライドであって、
当該摺動軸の内側の内体、
当該摺動軸の外側の外体及び
当該内体と当該外体を上記少なくとも1個のスロットを通して連結している連結器
を含むスライドを含み、
ここで当該摺動リング及び当該スライドが当該摺動軸に摺動可能に装着されているところのシステム。
【請求項7】
当該内体に連結された鞘をさらに含む請求項6記載のシステム。
【請求項8】
当該鞘が押し出し棒管腔を有し、当該デリバリーシステムがさらに
当該鞘を通って延びる押し出し棒及び
当該押し出し棒の遠位端の上にありかつ当該鞘の遠位端の中に拘束されている補綴
を含む請求項7記載のシステム。
【請求項9】
当該補綴が、当該摺動リングを当該摺動軸上を摺動させることによって配置される請求項8記載のシステム。
【請求項10】
当該補綴が当該摺動リングの回転によって配置される請求項8記載のシステム。
【請求項11】
当該補綴が当該摺動リングを回転し摺動させることによって配置される請求項8記載のシステム。
【請求項12】
当該摺動リングが、当該外体のネジを切られた外面にネジでかみ合わされたネジを切られた内面を含む請求項6記載のシステム。
【請求項13】
当該摺動リングの回転が、当該摺動リングのネジを切られた内面の螺旋状の道に沿って当該スライドを移動させる請求項12記載のシステム。
【請求項14】
デリバリーシステムであって、
押し出し棒管腔を含む鞘、
当該鞘を通って延びる押し出し棒、及び
当該鞘に連結したハブアセンブリーを含むハンドルであって、当該ハブアセンブリーが、当該押し出し棒から当該ハブアセンブリーを選択的に係合及び解係合するための選択的係合部材を含むところのハンドル
を含むシステム。
【請求項15】
当該ハブアセンブリーが当該押し出し棒と係合され、且つ、当該ハブアセンブリーの軸回転が当該鞘の軸方向の移動を起こさせる請求項14記載のシステム。
【請求項16】
当該ハブアセンブリーが当該押し出し棒から係合を解かれた時、当該ハブアセンブリーが当該押し出し棒に摺動可能に装着される請求項14記載のシステム。
【請求項17】
当該ハブアセンブリーが当該押し出し棒に係合された時、当該ハブアセンブリーが当該押し出し棒にネジにより装着される請求項14記載のシステム。
【請求項18】
当該選択的係合部材が少なくとも1個のスプリングアームを含む請求項14記載のシステム。
【請求項19】
当該ハブアセンブリーが当該押し出し棒と係合される時、摺動リングが、少なくとも1個の当該スプリングアームを押しつける少なくとも1個のタブを含む請求項18記載のシステム。
【請求項20】
当該ハブアセンブリーが当該押し出し棒と係合される時、当該選択的係合部材のネジを切られた面が、当該押し出し棒のネジを切られた外面にネジで装着される請求項14記載のシステム。
【請求項21】
補綴を配置する方法であって
当該補綴を鞘の遠位端内に拘束すること、
ハンドルの摺動リングを第一の方向に回転して、当該鞘の引込みを開始すること、そして
当該摺動リングを摺動して、当該鞘をさらに引込むこと
を含む方法。
【請求項22】
当該ハンドルが当該摺動リングにネジで装着されたスライドをさらに含み、当該回転が、当該摺動リングの遠位端から当該摺動リングの近位端に向けて当該摺動リングを移動させることを含む請求項21記載の方法。
【請求項23】
当該鞘が当該スライドに連結されている請求項22記載の方法。
【請求項24】
当該摺動が、当該ハンドルの遠位ハウジングから近位ハウジングに向けて当該摺動リングを移動させることを含む請求項21記載の方法。
【請求項25】
当該摺動リングを含むハブアセンブリーを、押し出し棒から係合を解くことをさらに含む請求項21記載の方法。
【請求項26】
当該係合を解くことが、当該摺動リングを当該第一の方向と逆の第二の方向へ回転させることを含む請求項25記載の方法。
【請求項27】
当該摺動が、当該摺動リングを当該押し出し棒に沿って摺動させることを含む請求項25記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−42308(P2010−42308A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−267879(P2009−267879)
【出願日】平成21年11月25日(2009.11.25)
【分割の表示】特願2003−117910(P2003−117910)の分割
【原出願日】平成15年4月23日(2003.4.23)
【出願人】(502129357)メドトロニック ヴァスキュラー インコーポレイテッド (125)
【Fターム(参考)】