説明

透明マスク

【課題】これまでの予防医療用、防災用や衛生用等のマスクは、口、鼻など顔の多くの部分を覆い隠すためにスムーズに対話することができず、また、透明性を実現した従来のマスクでは複雑な構造であるため高価でありまた装着時の取付けが煩わしく実用に供されなかった。
【解決手段】本発明の透明マスクは、透明なフィルム又はシート素材と不織布等の通気性素材とを袋状に成型し、マスクの透明部に取り付けた透明な粘着シールを鼻上部に貼付け、或いは耳掛けバンドや後頭部に固定するバンド等で係止して顔に装着することによって、着用者の病原菌の感染や粉塵等の吸入を防止するとともに、装着容易で簡単な構造故に安価で使い捨てができ、着用者の口の動きなど顔の表情が見え相手と支障なく意志疎通をはかることができる透明マスクを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予防医療、防災、衛生等の分野において、呼吸器を通して病原菌、粉塵、花粉などが吸引されることを防止し、病原菌や唾液等の飛散による感染、食品製造や食品販売等における衛生の向上及び作業効率の増進、さらには情報収集並びに伝達機能の向上に資する透明マスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的なマスクは、ガーゼや不織布を用いて通気性とフィルター機能を確保し鼻と口を覆う耳かけ式のマスクが主流である。
【0003】
これまでの透明マスクには、マスクの中心部に透明部分を設け、或いはマスク本体を透明にしてその一部分に通気部を設けたものなどがあるが、現段階ではマスクに適した透明な通気素材が入手困難なため呼吸時の通気に抵抗感がありまた湿気がこもりやすいなどといった欠点があった。
【0004】
透明マスクとしてPET系素材等を立体的に固体成型して透明性を確保し、一方で吸排気部分にバルブを設け外枠にフィルターを取りつける等の試みがなされていた(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、透明な曲面板を顔面より間隔をもうけてヘルメットや帽子状用具などの補助用具に装着し、面板と顔面との隙間を直接外気に開放したもの(例えば、特許文献2参照)などが提供されていた。
【特許文献1】特表2006−525823公表
【特許文献2】特開2004−215947公開
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の一般的なマスクである鼻と口を覆う耳かけ式のマスクでは、顔の過半を覆い隠すので息苦しさや蒸れ拘束感などの不快感をともない、また顔の表情や口の動きが分からず言葉の識別が不十分でコミュニケーションに支障をきたすことがあった。
【0007】
透明マスク部にバルブを取り付け外枠にフィルターを設ける等の方法(上記特許文献1)では、構造が複雑で製作コストが高くこれまで一般的である使い捨てマスクとしては不向きである。また、透明マスクとしては、固定枠とその周辺の通気部分やバルブ等の余分な不透明部分が目立ち、顔の表情がわかりにくいだけでなく人相まで変えてしまうといった不自然さがあり、また家畜の轡を連想させたりガスマスクのように奇異で相手によいイメージに与えることができない。
【0008】
また、ヘルメットや帽子状用具などの補助用具に透明マスクを装着したもの(上記特許文献2)では、マスクを連結する補助用具が必要であり、また顔面と透明マスクの間にすきまがあるのでその間から外部からの雑菌や粉塵の侵入を防げずマスク本来の機能を果たすことができない。
【0009】
これまでの一般的なマスクや前述の透明マスクのイメージの悪さや不自然さは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱した法則に照らしてみても払拭する必要がある。マスクの着用者の言動が話し相手に及ぼす影響については、メラビアンの法則によると「話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合」などとなっている。従来の一般的なマスクでは顔が隠れ、これまでの透明マスクでは不自然さが目立ち顔の表情がわかりにくいため視覚情報の伝達が阻害され話し相手にたいして少なからず悪影響を与えることがある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかる透明マスクは、前記課題や欠点を解決するために、鼻と口と顎をおおう透明マスク本体と、透明マスク本体を着用者の顔に固定するための手段と、不織布等を用いた通気フィルターから構成する。透明マスク本体の上部は透明マスク着用者の顔面が見えるような透明素材からなり、通気性を確保した通気フィルターをマスク本体の着用者の口より下方に設けて相対する対面者が着用者の顔を認識するさいの妨げにならないようにする。
【0011】
透明マスク本体は少なくとも口より上方の領域を透明部材で形成し、該透明部材は軟質の透明フィルム、シート、又は硬質の透明素材とする。また、マスク本体は左右対称の立体構造とし収納時にはコンパクトに折畳可能に構成する。
【0012】
該透明マスク本体の少なくとも口より下方の領域を通気性部材で形成し、該通気性部材は不織布等の素材からなる通気フィルターとし、必要に応じて伸縮自在のジャバラ加工とする。該通気フィルターは、着用時に顎下部分でおよそ水平に保たれるようにして着用者の顔の鼻や口を隠さないように配置する。該通気フィルターは人から見える面積をできるだけ少なくしたほうがよいが狭すぎると着用者の呼吸を妨げるので、対人の視界を妨げない範囲でできるだけ通気面積を広くするとよい。
【0013】
また、透明マスク本体が着用者の顔面と下顎に沿って密着するようにするために、通気フィルターの下端辺に軟質の針金材、クリップ、引締めバンドやゴム等の引絞り部材を設け軽くテンションをかけるようにする。該引絞り部材を設けることによって、マスク着用時のマスクの密閉度を高めることができる。
【0014】
マスクを着用者の顔に固定するために、マスク透明部の鼻に当接する部分に剥離紙付粘着テープ又はフィルムを取り付ける。透明マスクを顔に装着するさいは、先ず鼻と口を覆うようにしてマスク本体を被せ、剥離紙をはがして粘着テープ部を鼻上部に貼り付け、下部の通気フィルターを下顎に沿って被覆し、該通気フィルターの下端部に設けた軟質の針金を湾曲させてフィルターを引き絞り、マスク本体を着用者の顔と顎下に一定の空間を確保して密着固定させる(図1)。
【0015】
また、マスクの装着手段として、マスク透明部の上部の左右端に耳掛けバンドを取り付けて顔に固定することもできる。着用時には該耳掛けバンドを耳に引掛けてマスク本体を顔に固定し、下部の通気フィルターを下顎に沿って被覆させ、該フィルターの下端部に設けた軟質の針金等により引き絞ってマスク本体を着用者の顔面と顎下に一定の空間を保って密着固定する(図3)。
【0016】
マスク本体の顔へ取り付ける方法として、上記2つの手段を併用することもできる。上部マスク透明部の鼻に当接する部分に剥離紙付粘着テープを取り付け、着用時には該粘着テープを鼻上部に貼り付けて固定し、上部マスク透明部の左右端に設けた耳掛けバンドを着用者の耳に係止してマスク本体を顔に固定し、下部の通気フィルターを下顎に沿って覆い被せ該通気フィルターの下端部に設けた軟質の針金等により引き絞ることにより該マスク本体を着用者の顔面と顎下に一定の空間を保ちつつ密着、固定させる(図5)。
【0017】
また、他のマスク装着手段として、後頭部等の頭部に係止する固定バンドを設けることもできる。頭部に係止する固定バンドをマスク透明部の左右端に設け、該固定バンドを着用者の後頭部等に係止してマスクを固定し、以下前記装着手法により通気フィルター部を装着してマスク本体を顔に着用させる。
【0018】
マスクの透明部は、できるだけ広いほうが相手から被着用者の表情がよく分かるので、透明部を口下方部の左右にも広げて透明面積を増加させるようにすることもできる(図7、8)。また、上部透明マスク部の透明素材の特性に対応して、その内面に必要に応じて曇り止め防止塗布をしてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の透明マスクは、マスク本体が透明な材質と通気フィルターとから構成され、非透明な通気フィルターは着用者の口より下方の位置に配置され顔前面を覆い隠さないようになっているので、対面者からマスク着用者の表情がよく分かりマスクをつけないときと同じように違和感なくコミュニケーションをはかることができる。
【0020】
このため病院等において患者が医師や看護婦の顔を充分覗えないことからくる不安感から開放され、また、食品製造現場等における衛生の向上と作業能率の増進、食品販売員の好感度による業績の改善、さらには伝達機能の向上にともなう情報収集の効率化などが期待できる。
【0021】
本透明マスクには固定枠やバルブなどがなく2種類の素材を接合した単純な構造であるため、製造コストを大幅に低減することができる。また、本透明マスクは着用時には立体構造をしているため吸排気にはなんら支障がなく、非着用時にはコンパクトに折畳んで収納することができるため簡易に携帯することができ、保守管理及び衛生上もきわめて有用である。
【0022】
マスクを装着するさいには、粘着テープを鼻上部に貼り付け又は耳掛けバンドを耳にかけ若しくはこれらの併用により、或いは固定バンドにより後頭部等へ係止するといったいずれもきわめて簡単な操作でマスクを着用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の透明マスクは、マスク本体を軟質のフィルムやシート又は硬質の透明素材よりなる上部透明マスク部1と不織布等の通気素材からなる下部通気フィルター部2より構成し、該上部透明マスク部1と該下部通気フィルター部2を、接合部5の3辺を接着、縫合、圧着などの手段で接合して袋状に形成する。なお、左右の2辺の接合部は取付け取外し自在に結合させてもよい。該マスクを装着するさいには、上部透明マスク部1の上部の鼻に当接する部分に取り付けた剥離紙付粘着テープ3の剥離紙をはがして粘着テープを鼻上部に貼りつけてマスクを固定し、下部通気フィルター部2の下端辺4に設けた軟質の針金等を湾曲させ通気素材を引き絞ることでマスクが着用者の顔面と顎下に密着するようにする。このようにしてマスクを着用すると着用者の鼻及び口周囲に空間が形成され、マスクの透明部から着用者の顔前面をよく見通すことができる(図1、図2)。
【0024】
また、上部透明マスク部11の左右に取り付けた耳掛けバンド6で着用者の耳に係止し、下部通気フィルター部2の下端辺4に配置した軟質の針金等を湾曲させて通気素材を引き絞りマスクが着用者の顔面と顎下に密着するようにする。このようにしてマスクを装着すると鼻と口の周囲部に空間が形成され着用者の顔を透明部から見ることができる。該耳掛けバンド6はゴムなどの素材で製作し、着用時に着用者の顔のサイズによって自在に伸縮できるようにする(図3、図4)。
【0025】
着用時の密着性をあげるために、上部透明マスク部11の上部の鼻に当接する部分に剥離紙付粘着テープ3をとりつけこの剥離紙をはがして粘着テープ3を鼻上部に貼付するとともに、上部透明マスク部11の左右に耳掛けバンド6を取り付け該耳掛けバンドを着用者の耳に係止し、下部通気フィルター部2の下端辺4に配置した軟質の針金等を曲げて通気素材を引き絞ることによりマスクの固定をより確実なものとすることができる(図5、図6)。
【0026】
また、透明マスク部に後頭部等の頭部に係止する固定バンドを設けてマスクを装着することもできる。頭部に係止する固定バンドをマスク透明部1、21の左右端に設け、該固定バンドを着用者の後頭部等に係止してマスクを固定し、以下前記装着手法により通気フィルター部2を装着してマスク本体を顔に着用させる。
【0027】
マスクの透明部をできるだけ広げて顔の見える範囲を多くするために、上部透明マスク部21の左右に透明マスク拡大部を延設し、下部通気フィルター部の左右に接合させることもできる。すなわち上部透明マスク部21の左右に三角形状の透明マスク拡大部31及び正方形状の透明マスク拡大部41と、長方形の下部通気フィルター部22とを設け、これら拡大透明部31、41のそれぞれの接合部35、45と長方形の下部通気フィルター部22の接合部25、24、及び、拡大透明部41の接合部55同士を接着、縫合、圧着等により袋状に成型する(図8)。このようにして顎部の左右にも透明部を設けることで顔の殆どが隠れることがなく着用者の表情が手にとるように分かるようになる。(図7、図8)
【0028】
以上、本発明の実施形態とその機能及び効果について説明したが、本発明はこのような実施態様のみに限定されない。例えば、本発明における透明素材を着色透明素材などとすることもでき、また、通気素材についても活性炭入り素材などを採用することもできる。本発明の実施の形態に基づく多様な変形例や本発明と均等と考えられる実施例は、すべて本発明の実施の形態、機能、効果のうちに含まれる。
【実施例1】
【0029】
本発明の透明マスクの実施例の一つを図1と図2に示す。当該実施例の展開図である図2に示すように、上部透明マスク部1は台形及び逆台形を組み合わせた形状をしており、上部台形の水平上端の長さは約8cm、左右辺の長さは約7cm、また逆台形の水平下端の長さは約6cm、左右辺の長さは約7.5cmである。一方、下部通気フィルター部2も同様に台形及び逆台形を組み合わせた形状で、上部台形の水平上端の長さは約6cm、左右辺の長さは約7.5cm、また逆台形の水平下端の長さは約8cm、左右辺の長さは約7cmである。上部透明マスク部1の上部台形の中央上方付近に1cm×6cmの剥離紙付粘着テープ3を水平に取り付け、また下部通気フィルター部2の下部逆台形の水平下端部4には軟質の針金、クリップ、引締めバンドやゴム等の引絞り部材を設ける(図2)。
【0030】
上部透明マスク部1の逆台形の左右辺及び水平下端辺と、下部通気フィルター部2の台形の水平上端辺及び上部左右辺の接合部5を互いに接着、縫合、圧着等の手段により接合して袋状に成型する。なお、左右の2辺の接合部5は取付け取外し自在に結合してもよい。このようにして形成された透明マスク本体は立体構造で、全体の正面寸法は縦約12cm、横幅は約13cmで、側面寸法は約9cmである。(図1、図2)。
【0031】
この透明マスクを着用するさいには、上部透明マスク部1の上部の鼻に当接する部分に取り付けられた剥離紙付粘着テープ3の剥離紙をはがし粘着テープを鼻上部に貼り付けてマスクを顔に固定させ、下部通気フィルター部2の下端辺4に設けられた軟質の針金等を顎に沿って湾曲させ通気素材を引き絞ることでマスクが顔面と顎下に密着するようにする。このようにしてマスクを着用すると、着用者の鼻及び口周囲に空間を形成しつつマスクが顔面形状にぴったり適合し、着用者の口や鼻の顔前面が透明部を通してよく見えるようになる(図1、図2)。
【実施例2】
【0032】
本発明の透明マスクの他の実施例を図3と図4に示す。当該実施例の展開図である図4に示すように、上部透明マスク部11は台形及び逆台形を組み合わせた形状をしており、上部台形の水平上端の長さは約8cm、左右辺の長さは約7cm、また逆台形の水平下端の長さは約6cm、左右辺の長さは約7.5cmである。台形の上部左右辺には長さ約7cm、幅約5.5cmの耳掛けバンド6を左右に取り付け着用者の耳に係止できるようにする。一方、下部通気フィルター部2も上記実施例と同様に台形及び逆台形を組み合わせた形状をしており、上部台形の水平上端の長さは約6cm、左右辺の長さは約7.5cmで、逆台形の水平下端の長さは約8cm、左右辺の長さは約7cmである。また、下部通気フィルター部2の下部逆台形の水平下端辺4には、軟質の針金、クリップ、引締めバンドやゴム等の引絞り部材を設ける(図4)。
【0033】
上部透明マスク部11の逆台形の左右辺及び水平下端辺と、下部通気フィルター部2の台形の水平上端辺及び上部左右辺は接合部5で互いに接着、縫合、圧着などの手段で接合して袋状に成型する。なお、左右の2辺の接合部5は取付け取外し可能に結合させてもよい。このようにして形成されたマスク本体の立体形状全体の正面寸法は縦約12cm、横幅は約13cmで、また側面は約9cmである。(図3、図4)。
【0034】
当透明マスクを着用するさいには、上部透明マスク部11の台形の上部左右に取り付けた耳掛けバンド6を耳に係止してマスクを顔に固定させ、下部通気フィルター部2の下端辺4に設けられた軟質の針金等を湾曲させて通気素材を引き絞りマスクが顔面と顎下にフィットするようにする。このようにしてマスクをつけると着用者の鼻と口の周りに空間が形成され、着用者の口や鼻の顔前面が透明部から見通せるようになる(図3、図4)。
【実施例3】
【0035】
第3の実施例を図5、図6に示す。図6はその展開図を表しているが、上部透明マスク部11は台形及び逆台形を組み合わせた形状をしており、上部台形の水平上端の長さは約8cm、左右辺の長さは約7cm、また逆台形の水平下端の長さは約6cm、左右辺の長さは約7.5cmである。上部台形左右辺には長さ約7cm、幅約5.5cmの耳掛けバンド6を左右に取り付けて着用者の耳に係止できるようにする。更に上部透明マスク部11の上部台形の中央上方付近に1cm×6cmの剥離紙付粘着テープ3を水平状に取りつけ、着用時には鼻との当接部に貼付してマスクを固定する。一方、下部通気フィルター部2も同様に台形及び逆台形を組み合わせた形状で、該上部台形の水平上端の長さは約6cm、左右辺の長さは約7.5cm、また逆台形の水平下端の長さは約8cm、左右辺の長さは約7cmである。また、下部通気フィルター部2の下部逆台形の水平下端辺4には軟質の針金等、クリップ、引締めバンドやゴム等を設ける(図5、図6)。
【0036】
上部透明マスク部11と下部通気フィルター部2の接合手段及び透明マスクの顔への取り付け態様は、上記実施例1、実施例2と同様である(図5、図6)。
【実施例4】
【0037】
本発明の初期の目的を達成するためには、透明マスクの透明部をできるだけ広くすることが望ましい。そのために図8の展開図に示すように、上部透明マスク部21の左右に概7cmの三角形状の透明マスク拡大部31及び概3cm×3cmの正方形状の透明マスク拡大部41と、概6cm×7.5cmの長方形の下部通気フィルター部22とを設ける。これら拡大透明部31、41のそれぞれの接合部35、45と長方形の下部通気フィルター部22の接合部25、24、及び、拡大透明部41の接合部55同士を接着、縫合、圧着等により袋状に成型する(図8)。本実施例のマスクではフィルター部の不透明部位は顎下のみとなり、正面や側面からはマスク体の殆どが透明に見え顔の表情をつぶさに捉えることができる(図7、図8)。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係る実施例1の透明マスクの着用状態を示す。
【図2】図1に示す透明マスクの展開図を示す。
【図3】本発明に係る実施例2の透明マスクの着用状態を示す。
【図4】図3に示す透明マスクの展開図を示す。
【図5】本発明に係る実施例3の透明マスクの着用状態を示す。
【図6】図5に示す透明マスクの展開図を示す。
【図7】本発明に係る実施例4の透明マスクの着用状態を示す。
【図8】図7に示す透明マスクの展開図を示す。
【符号の説明】
【0039】
1、11、21 上部透明マスク部
2、22 下部通気フィルター部
3 粘着テープ
4、 通気フィルター部の下端辺
5、24、25、35、45、55 接合部
6 耳掛けバンド
31、41 透明マスク拡大部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鼻や口等をおおうマスクにおいて、マスク本体の上方部を透明部材で構成し、該本体の着用者の口より下方部に通気性部材を設け、該通気性部材を顔と顎下に密着させる引絞り部材、及び、本体を顔に固定するための装着手段を設けて、着用者の表情が分かるようにしたことを特徴とする透明マスク。
【請求項2】
前記マスク本体の下方部の左右にも透明部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の透明マスク。
【請求項3】
前記透明部材は、軟質の透明フィルム、シート、又は、硬質の透明素材であることを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載の透明マスク。
【請求項4】
前記透明部材に曇止め防止剤を塗布したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の透明マスク。
【請求項5】
前記通気性部材は、不織布等からなる通気フィルターであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の透明マスク。
【請求項6】
前記通気性部材をジャバラ加工して伸縮自在としたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の透明マスク。
【請求項7】
前記通気性部材は、防臭素材であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の透明マスク。
を特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の透明マスク。
【請求項8】
前記装着手段は、ゴム等の耳掛けバンド、又は/及び、鼻上部に貼り付けて固定する粘着テープであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の透明マスク。
【請求項9】
前記装着手段は、後頭部等の頭部に係止される固定バンドであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の透明マスク。
【請求項10】
前記引絞り部材は、軟質の針金材、クリップ、引締めバンド、ゴム等であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の透明マスク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−11475(P2009−11475A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−174906(P2007−174906)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【出願人】(507225470)ネットメロン有限会社 (4)
【Fターム(参考)】