説明

透明積層体

【課題】軽量性に優れ、耐貫通性等の合わせガラスに要求される基本性能に優れる透明積層体を提供する。
【解決手段】エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする中間膜と、前記中間膜を挟持するガラス板及び透明合成樹脂板とからなる透明積層体であって、温度23℃、湿度50%、500mm/分の引っ張りスピードでの90度ピール強度として求めた前記中間膜と前記ガラス板との接着強度が0.5〜8kg/cm、前記中間膜と前記透明合成樹脂板との接着強度が0.5〜8kg/cmである透明積層体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽量性に優れ、耐貫通性等の合わせガラスに要求される基本性能に優れる透明積層体に関する。
【背景技術】
【0002】
合わせガラスは、外部衝撃を受けて破損してもガラスの破片が飛散することが少なく安全であるため、自動車等の車両、航空機、建築物等の窓ガラス等として広く使用されている。合わせガラスとしては、例えば、特許文献1に開示されているような、少なくとも一対のガラス間に、例えば、可塑剤により可塑化されたポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂からなる中間膜を介在させ、一体化させたもの等が挙げられる。
【0003】
近年、軽量化やコスト等の問題から、合わせガラス全体の厚さを薄くすることが試みられている。しかし、合わせガラス全体の厚さを薄くすると、衝撃音や低周波音等の種々の振動や騒音を遮蔽する性能が低下するという問題がある。
【0004】
このような問題に対し、そこで、合わせガラスの代替品として、ガラス板とポリカーボネート板とを併用した透明積層体を用いることで、ガラスの有する性能を維持したまま軽量化を図ることが検討されている。
しかしながら、ガラスとポリカーボネートという全く異種の材料からなる板を中間膜を介して貼り合わせた場合、耐貫通性等の合わせガラスに要求される種々の性能を発揮できないことがあるという問題があった。
【特許文献1】特開平11−147736号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記現状に鑑み、軽量性に優れ、耐貫通性等の合わせガラスに要求される基本性能に優れる透明積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする中間膜と、前記中間膜を挟持するガラス板及び透明合成樹脂板とからなる透明積層体であって、温度23℃、湿度50%、500mm/分の引っ張りスピードでの90度ピール強度として求めた前記中間膜と前記ガラス板との接着強度が0.5〜8kg/cm、前記中間膜と前記透明合成樹脂板との接着強度が0.5〜8kg/cmである透明積層体である。
以下に本発明を詳述する。
【0007】
本発明者らは、鋭意検討の結果、中間膜としてエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とし、該中間膜とガラス板との接着強度及び該中間膜と透明合成樹脂板との接着強度を一定の範囲にすることにより、耐貫通性等の合わせガラスに要求される基本性能を充分に満たした透明積層体が得られるということを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
本発明の透明積層体は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする中間膜と、上記中間膜を挟持するガラス板及び透明合成樹脂板とからなる。
【0009】
上記中間膜は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする。
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とすることにより、通常の中間膜のように可塑剤を含有しなくとも可塑性を有するため、可塑剤が中間膜の表面に移行して透明合成樹脂を劣化させるという恐れがない。
【0010】
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体は、その構成成分として酢酸ビニルの含有量の好ましい下限が10重量%、好ましい上限が40重量%である。10重量%未満であると、得られる中間膜の引張り強度は充分であるが透明性が低下することがあり、40重量%を超えると、得られる中間膜の透明性は向上するが引張り強度等の機械的強度が低下することがある。
【0011】
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体は、メルトインデックス(MI)の好ましい下限が1g/10分、好ましい上限が200g/10分である。1g/10分未満であると、得られる中間膜の流動性が低下して合わせ加工性(脱気性、加工時間)が低下することがあり、200g/10分を超えると、得られる中間膜の粘性が低下して合わせ加工後に中間膜が端部からはみ出したり厚みが減少したりし、また、透明積層体を製造したときにその耐衝撃性が低下することがある。
【0012】
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体の数平均分子量としては特に限定されないが、好ましい下限は3000、好ましい上限は50万である。3000未満であると、流動性が過度に大きくなり、50万を超えると、流動性が低下するために合わせ加工性に問題が生じる場合がある。より好ましい下限は5000、より好ましい上限は30万、更に好ましい下限は1万、更に好ましい上限は25万である。
【0013】
また、上記エチレン−酢酸ビニル共重合体は、必要に応じて可塑化、部分鹸化、酸変性、架橋等の変性が行われた変性物であってもよい。
【0014】
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体の製造方法としては特に限定されず、例えば、高圧法、乳化法等の公知の製造方法によって製造することができる。
【0015】
上記中間膜は、必要に応じて、酸化防止剤、光安定剤、難燃剤、帯電防止剤、耐湿剤、熱線反射剤、熱線吸収剤等の添加剤を含有してもよい。
【0016】
上記中間膜の厚さとしては特に限定されないが、透明積層体としたときに最小限必要な耐貫通性や耐候性を考慮すると、実用的な好ましい下限は0.3mm、好ましい上限は0.8mmである。
【0017】
上記中間膜の製造方法としては特に限定されず、例えば、押出成形法、プレス成型法、ロール成型法、射出成型法等による方法が挙げられる。
【0018】
本発明の透明積層体は、上記中間膜を挟持するガラス板及び透明合成樹脂板を有する。
上記ガラス板としては特に限定されず、ソーダ石灰ガラス板、リン珪酸ガラス板、石英ガラス板等、従来公知の透明ガラス板等を用いることができる。
上記透明合成樹脂板としては特に限定されず、公知のポリカーボネート板や、アクリル板、塩化ビニル板等を用いることができ、更に表面にシリコンハードコート等の透明プラスチック層が積層された透明合成樹脂板等を用いることができる。
【0019】
本発明の透明積層体の製造方法としては特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。
【0020】
本発明の透明積層体は、温度23℃、湿度50%、500mm/分の引っ張りスピードでの90度ピール強度として求めた上記中間膜と上記ガラス板との接着強度の下限が0.5kg/cm、上限が8kg/cmである。0.5kg/cm未満であると、使用とともに中間膜とガラス板とが剥離し、透明積層体中に水等が浸入し、白化の原因となり、8kg/cmを超えると、透明積層体としての衝撃吸収力が弱くなり、耐衝撃性に劣る。好ましい下限は1kg/cm、好ましい上限は5kg/cmである。
【0021】
本発明の透明積層体は、温度23℃、湿度50%、500mm/分の引っ張りスピードでの90度ピール強度として求めた上記中間膜と上記透明合成樹脂板との接着強度の下限が0.5kg/cm、上限が8kg/cmである。0.5kg/cm未満であると、使用とともに中間膜と透明合成樹脂板とが剥離し、透明積層体中に水等が浸入し、白化の原因となり、8kg/cmを超えると、透明積層体としての衝撃吸収力が弱くなり、耐衝撃性に劣る。好ましい下限は1kg/cm、好ましい上限は5kg/cmである。
【0022】
エチレン−酢酸ビニルからなる中間膜は、一般にガラス板や透明合成樹脂板との接着強度が低く、上述した本発明で規定する接着強度を達成するためには、中間膜の一方の面、又は、両方の面に適宜処理等を施す必要がある。
【0023】
上記中間膜と上記ガラス板又は透明合成樹脂板との接着強度を高く調整する方法としては特に限定されず、例えば、上記中間膜のうち上記ガラス板又は透明合成樹脂板と接する表面に、カップリング剤を分散させる又は塗布する方法、コロナ処理を施す等の方法が挙げられる。
【0024】
上記カップリング剤としては、例えば、アミノ基、グリシジル基及びメルカプト基からなる群より選択される少なくとも1種を有するシランカップリング剤が好適である。
【0025】
上記アミノ基を有するシランカップリング剤としては、例えば、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0026】
上記グリシジル基を有するシランカップリング剤はとして、例えば、3−グリシドキシプロピルジメチルエトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0027】
上記メルカプト基を有するシランカップリング剤としては、例えば、メルカプトメチルジメチルエトキシシラン、(メルカプトメチル)メチルジエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
【0028】
上記中間膜と上記ガラス板又はポリカーボネート板との接着強度を低く調整する方法としては特に限定されず、例えば、上記中間膜のうち上記ガラス板又は透明合成樹脂板と接する表面に、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、シリコーンゴム微粒子、熱可塑性シリコーン剤を分散させる又は塗布する等の方法が挙げられる。
【0029】
上記フッ素系樹脂としては特に限定されないが、含フッ素モノマーの単独重合体、共重合体(フッ素を含まないオレフィン、例えば、エチレン、プロピレン等)、及び、これら同士のブレンド物や非フッ素(共)重合体とのブレンド物であることが好ましい。具体的には例えば、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン及びフッ化ビニリデンからなる3元共重合体、ポリフッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体等が挙げられる。なかでも、融点が300℃以下の樹脂は成形時の樹脂劣化が起きにくいため、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン及びフッ化ビニリデンからなる3元共重合体が好適である。
【0030】
上記シリコーン系樹脂としては、熱可塑性のポリオルガノシロキサン骨格(ポリオルガノシロキサンとしてはポリジメチルシロキサン、ポリメチルプロピルシロキサン、ポリジプロピルシロキサン、ポリメチルオクチルシロキサン、ポリジオクチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン等)を分子鎖中に含有する重合体であり、溶融成形が可能であれば特に制限されず、例えば、ポリオルガノシロキサンをグラフト鎖として有するポリエチレンやポリプロピレン等の重合体、ポリオルガノシロキサン・ポリウレアからなるブロック共重合体等が挙げられる。なかでも、上記フッ素系樹脂と同様に融点が300℃以下の樹脂が好ましく、特に高い離型性とポリオレフィンとの相溶性とのバランスに優れることから、ポリオルガノシロキサン・ポリウレアからなるブロック共重合体が好適である。
【0031】
上記中間膜中に、カップリング剤やフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等を分散させる場合には、表面のみに分散するように中間膜の作製時に混練方法等を適宜調整してもよいし、カップリング剤やフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等を含有しない樹脂膜の表面に、カップリング剤やフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等が分散した樹脂膜を積層させて複数の層からなる中間膜としてもよい。
【0032】
本発明の透明積層体は、中間膜とガラス板との接着強度及び中間膜と透明合成樹脂板との接着強度を上記範囲に規定することにより、軽量性に優れ、耐貫通性等の合わせガラスに要求される基本性能に優れたものとなることから、例えば、自動車のフロントガラス、サイドガラス、リアガラス、ルーフガラス;航空機や電車等の乗り物のガラス部位、建築用ガラス等に好適に用いることができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、軽量性に優れ、耐貫通性等の合わせガラスに要求される基本性能に優れる透明積層体を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0035】
(実施例1)
(1)中間膜の作製
エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポンポリケミカル社製「EVAFLEX360」)100重量部、ジベンジリデンソルビトール(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製「IRGACLEAR D」)0.1重量部、及び、N−(2−アミノエチル)―3−アミノプロピルトリメトキシシラン(チッ素社製)0.2重量部をミキシングローラーで混練し、押出機により金型よりシート状に押し出して、厚さ0.4mmの樹脂膜Aを得た。
また、エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポンポリケミカル社製「EVAFLEX360」)100重量部、ジベンジリデンソルビトール(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製「IRGACLEAR D」)0.1重量部、及び、N−(2−アミノエチル)―3−アミノプロピルトリメトキシシラン(チッ素社製)0.2重量部、熱可塑性シリコーン樹脂(WACKER SILICONES社製「GENIOMER140」)0.5重量部をミキシングローラーで混練し、押出機により金型よりシート状に押し出して、厚さ0.4mmの樹脂膜Bを得た。
【0036】
(2)透明積層体の作製
得られた樹脂膜A及びBを、ポリカーボネート板(帝人化成社製、商品名「PC−7129」)(30cm×30cm、厚み2mm)と、フロートガラス(旭ガラス社製)(30cm×30cm、厚み2mm)とで、樹脂膜Aがフロートガラスと、樹脂膜Bがポリカーボネート板に接するように挟み積層体を得た。得られた積層体を真空バッグに入れて真空度10torrで20分間脱気し、脱気状態を保持したまま積層体の入った真空バッグをオーブンに移し、100℃で30分間保持して透明積層体を得た。
【0037】
(比較例1)
樹脂膜Aを2枚重ねて樹脂膜としたこと以外は、実施例1と同様にして透明積層体を作製した。
【0038】
<評価>
実施例1及び比較例1で得られた透明積層体について以下の評価を行った。結果を表1に示した。
【0039】
(1)接着強度測定用透明積層体の作製
ポリカーボネートとの接着力測定サンプル:幅2cm、長さ15cmのガラス板及びポリカーボネート板に中間膜A及びB、離型PETを配して真空バッグに入れて真空度10torrで20分間脱気し、脱気状態を保持したまま積層体の入った真空バッグをオーブンに移し、100℃で30分間保持して透明積層体を得た。ポリカーボネートと中間膜Aが接着する長さは5cmとして接着力測定サンプルを得た。
ガラスとの接着力測定サンプル:ポリカーボネートとの接着力測定サンプルで、ガラス板とポリカーボネート板及び中間膜AとBを入れ替えることで接着力測定サンプルを得た。
【0040】
(2)接着強度測定
温度23℃、湿度50%で4時間保持した接着力測定サンプルを用い、定速引っ張り試験機「テンシロンUCE500」(オリエンテック社製)にて500mm/分の引っ張りスピードで90度ピール強度を測定した。
【0041】
(3)耐衝撃試験
JIS R 3205に準拠して実施した。すなわち、温度23℃、湿度50%で4時間保持した透明積層体を支持枠に垂直に保持し、重量45kg、最大径75mmの加撃体を30cmの高さから振り子式に透明積層体の中心に自由落下させた。破壊部分に直径75mmの球が自由に通過できる開口を生じた場合を×、生じなかった場合を○とした。
【0042】
(4)ヘイズ値の測定
得られた透明積層体を、メタルウェザー耐候性評価試験器(ダイプラウィンテス社製)に供給して、BP温度50℃、照射強度48mW/cm、シャワーなし、150時間連続照射後取り出しの条件で耐候劣化促進試験を行った。
照射前と照射後の透明積層体のヘイズ値(%)をヘイズメーター(日本電色工業社製、商品名「TC−H3P」)で測定した。
【0043】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明によれば、軽量性に優れ、耐貫通性等の合わせガラスに要求される基本性能に優れる透明積層体を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする中間膜と、前記中間膜を挟持するガラス板及び透明合成樹脂板とからなる透明積層体であって、温度23℃、湿度50%、500mm/分の引っ張りスピードでの90度ピール強度として求めた前記中間膜と前記ガラス板との接着強度が0.5〜8kg/cm、前記中間膜と前記透明合成樹脂板との接着強度が0.5〜8kg/cmであることを特徴とする透明積層体。
【請求項2】
中間膜は、アミノ基、グリシジル基及びメルカプト基からなる群より選択される少なくとも1種を有するシランカップリング剤を含有することを特徴とする請求項1記載の透明積層体。
【請求項3】
中間膜は、フッ素系樹脂又はシリコーン系樹脂を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の透明積層体。
【請求項4】
フッ素系樹脂は、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン及びフッ化ビニリデンからなる3元共重合体であることを特徴とする請求項3記載の透明積層体。
【請求項5】
シリコーン系樹脂は、ポリオルガノシロキサン・ポリウレアからなるブロック共重合体であることを特徴とする請求項3記載の透明積層体。


【公開番号】特開2008−37019(P2008−37019A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−216173(P2006−216173)
【出願日】平成18年8月8日(2006.8.8)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】