説明

通信システム、パスワード判定方法およびパスワード変更方法

【課題】端末装置からホストコンピュータへのアクセスがパスワード変更中でも行える通信システムを提供する。
【解決手段】パスワード記憶部14に新たなパスワードBを記憶させる(S105)に際し、新たなパスワードがホストコンピュータ2に送信される(S103)。新たなパスワードBはパスワード記憶手段25に記憶され(S111)、新たなパスワードBの送信後に端末装置1がホストコンピュータ2にアクセスするにあたり、端末装置1からパスワードが送信された際(S21)、パスワード記憶部24と25から各パスワードが読み出され、当該送信されたパスワードと当該読み出された各パスワードのいずれかとが一致するか否かが判定される(S41)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置からホストコンピュータへのアクセスがパスワード変更中でも行える通信システム、その通信システムにおけるパスワード判定方法およびパスワード変更方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、端末装置とホストコンピュータを有する通信システムにおいては、例えば、端末装置からホストコンピュータのアクセスにパスワードが使用される。例えば、古くなったパスワードを新しいパスワードに変更する場合、ホストコンピュータでパスワードが変更され、続いて端末装置でパスワードが変更される。
【特許文献1】特開平8−202658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、端末装置は、ホストコンピュータと端末装置でパスワード変更が完了するまでホストコンピュータにアクセスできない。これは、特にアクセスが中断しないことが求められる通信システムにおいては、解決すべき課題となっている。
【0004】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、端末装置からホストコンピュータへのアクセスがパスワード変更中でも行える通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、第1の本発明に係る通信システムは、端末装置とホストコンピュータを含み、前記端末装置は、パスワードを記憶するためのパスワード記憶手段と、前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記パスワード記憶手段からパスワードを読み出して、前記ホストコンピュータに送信し、前記パスワードに代えて前記パスワード記憶手段に新たなパスワードを記憶させるに際し、前記新たなパスワードを前記ホストコンピュータに送信し、前記パスワード記憶手段に前記新たなパスワードが記憶された際、前記ホストコンピュータにパスワードの変更が終了した旨のパスワード変更終了通知を送信する通信手段と、前記パスワード記憶手段に前記新たなパスワードを記憶させるパスワード変更手段とを含み、前記ホストコンピュータは、パスワードを記憶するための第1および第2のパスワード記憶手段と、前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記端末装置からパスワードが送信された際、前記第1のパスワード記憶手段からパスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定し、前記新たなパスワードの送信後に前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記端末装置からパスワードが送信された際、前記第1および第2のパスワード記憶手段から各パスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出された各パスワードのいずれかとが一致するか否かを判定するパスワード判定手段と、前記新たなパスワードを前記第2のパスワード記憶手段に記憶させ、前記パスワード変更終了通知が送信された際、前記第2のパスワード記憶手段から前記新たなパスワードを読み出し前記第1のパスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて記憶させるパスワード変更手段とを含むことを特徴とする。
【0006】
第2の本発明に係る通信システムは、端末装置とホストコンピュータを含み、前記ホストコンピュータは、パスワードを記憶するためのパスワード記憶手段と、前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記端末装置からパスワードが送信された際、前記パスワード記憶手段からパスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定するパスワード判定手段と、前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記端末装置からアクセス要求が送信された際、前記端末装置に第1のパスワードを要求する旨の第1のパスワード要求を送信し、当該第1のパスワード要求に対して前記端末装置から送信されたパスワードと前記パスワード記憶手段から読み出されたパスワードとが一致しない場合、前記端末装置に第2のパスワードを要求する旨の第2のパスワード要求を送信し、前記パスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて前記端末装置から送信される新たなパスワードが記憶された際、前記端末装置にパスワードの変更が終了した旨のパスワード変更終了通知を送信する通信手段と、前記新たなパスワードを前記パスワード記憶手段に記憶させるパスワード変更手段とを含み、前記端末装置は、パスワードを記憶するための第1および第2のパスワード記憶手段と、前記第1のパスワード要求が送信された際、前記第1、第2のパスワード記憶手段の一方からパスワードを読み出し、前記第2のパスワード要求が送信された際、前記第1、第2のパスワード記憶手段の他方からパスワードを読み出すパスワード読み出し手段と、前記第1または第2のパスワード記憶手段から読み出されたパスワードを前記ホストコンピュータに送信し、前記第1のパスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて前記新たなパスワードを記憶させる際、前記新たなパスワードを前記ホストコンピュータに送信する通信手段と、前記新たなパスワードの送信の際、前記第2のパスワード記憶手段に前記新たなパスワードを記憶させ、前記パスワード変更終了通知が送信された際、前記第2のパスワード記憶手段から前記新たなパスワードを読み出し前記第1のパスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて記憶させるパスワード変更手段とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
第1の本発明に係る通信システムによれば、パスワード記憶手段に新たなパスワードを記憶させるに際し、新たなパスワードをホストコンピュータに送信し、新たなパスワードを第2のパスワード記憶手段に記憶させ、新たなパスワードの送信後に端末装置がホストコンピュータにアクセスするにあたり、端末装置からパスワードが送信された際、第1および第2のパスワード記憶手段から各パスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出された各パスワードのいずれかとが一致するか否かを判定することで、新たなパスワードがパスワード記憶手段に記憶される前であっても、つまり、パスワードの変更中であっても、端末装置がホストコンピュータにアクセスできるようにすることが可能となる。
【0008】
第2の本発明に係る通信システムによれば、新たなパスワードをホストコンピュータに送信し、新たなパスワードの送信の際、第2のパスワード記憶手段に新たなパスワードを記憶させ、第1のパスワード要求が送信された際、第1、第2のパスワード記憶手段の一方からパスワードを読み出し、第2のパスワード要求が送信された際、第1、第2のパスワード記憶手段の他方からパスワードを読み出すことで、新たなパスワードがパスワード記憶手段に記憶される前であっても、つまり、パスワードの変更中であっても、端末装置がホストコンピュータにアクセスできるようにすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【0011】
通信システムは、互いに通信回線で接続された端末装置1とホストコンピュータ2を含むものである。端末装置1は、通信システムに複数含まれていてもよい。
【0012】
端末装置1は、キーボードなどの入力部11、ホストコンピュータ2と通信する通信部12、パスワードを変更するパスワード変更部13およびパスワードを記憶するためのパスワード記憶部14を含むものである。通信部12は、端末装置1に含まれる図示しないROM(リードオンリーメモリ)に記憶されたソフトウェアと、端末装置1に含まれる図示しない通信装置が協働することにより構成される。パスワード変更部13は、ROMに記憶されたソフトウェアにより構成される。パスワード記憶部14は、端末装置1に含まれる記憶装置内に構成される。パスワード記憶部14には、パスワードAが記憶されていることとする。
【0013】
ホストコンピュータ2は、通信部21、パスワード判定部22、パスワード変更部23、パスワード記憶部24および25を含むものである。通信部21は、ホストコンピュータ2に含まれる図示しないROMに記憶されたソフトウェアと、ホストコンピュータ2に含まれる図示しない通信装置が協働することにより構成される。パスワード判定部22とパスワード変更部23は、ROMに記憶されたソフトウェアにより構成される。パスワード記憶部24および25は、ホストコンピュータ2に含まれる記憶装置内に構成される。パスワード記憶部24には、パスワードAが記憶されていることとする。
【0014】
図2は、図1の通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【0015】
端末装置1がホストコンピュータ2にアクセスするにあたり、通信部12は、アクセスを要求する旨のアクセス要求をホストコンピュータ2に送信する(S1)。
【0016】
ホストコンピュータ2の通信部21は、アクセス要求に対して、パスワードを要求する旨のパスワード要求を端末装置1に送信する(S11)。
【0017】
端末装置1の通信部12は、パスワード要求に対して、パスワード記憶部14からパスワードを読み出し、ホストコンピュータ2に送信する(S21)。
【0018】
ホストコンピュータ2の通信部21は、送信されたパスワードをパスワード判定部22に渡す。パスワード判定部22は、パスワード記憶部24からパスワードを読み出し、送信されたパスワードと読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定する(S31)。この場合、一致するので、端末装置1はホストコンピュータ2にアクセスできるようになる。仮に一致しない場合、端末装置1はホストコンピュータ2にアクセスできない。
【0019】
さて、パスワードAをパスワードBに変更する場合について説明する。
【0020】
端末装置1のユーザはパスワードBを入力部11に入力する(S101)。通信部12はパスワードの変更を要求する旨のパスワード変更要求とパスワードBをホストコンピュータ2に送信する(S103)。
【0021】
ホストコンピュータ2の通信部21は、送信されたパスワードBをパスワード変更部23に渡す。パスワード変更部23はパスワードBをパスワード記憶部25に記憶させる(S111)。
【0022】
一方、端末装置1では、入力部11はパスワードBをパスワード変更部13に渡す。
【0023】
パスワード変更部13はパスワードBをパスワードAに代えてパスワード記憶部14に記憶させる(S105)。
【0024】
しかし、こうしてパスワードAがパスワードBに変更される前に端末装置1がホストコンピュータ2にアクセスする必要が場合がある。この場合、前述のように通信部12は、アクセス要求をホストコンピュータ2に送信する(S1)。
【0025】
ホストコンピュータ2の通信部21は、アクセス要求に対して、パスワード要求を端末装置1に送信する(S11)。
【0026】
端末装置1の通信部12は、パスワード要求に対して、パスワード記憶部14からパスワードAを読み出し、ホストコンピュータ2に送信する(S21)。
【0027】
ホストコンピュータ2の通信部21は、送信されたパスワードAをパスワード判定部22に渡す。
【0028】
パスワード判定部22は、パスワード変更要求とともにパスワードBが送信されてきた後であるので、パスワード記憶部24および25から各パスワードを読み出し、受信したパスワードと読み出されたパスワードのいずれかとが一致するか否かを判定する(S41)。この場合、送信されたパスワードAと読み出されたパスワードAとが一致するので、端末装置1はホストコンピュータ2にアクセスできるようになる。
【0029】
一方、実際にパスワードAがパスワードBに変更された後、ホストコンピュータ2にアクセスする必要が場合、通信部12は、アクセス要求をホストコンピュータ2に送信する(S1)。
【0030】
ホストコンピュータ2の通信部21は、アクセス要求に対して、パスワード要求を端末装置1に送信する(S11)。
【0031】
端末装置1の通信部12は、パスワード要求に対して、パスワード記憶部14からパスワードBを読み出し、ホストコンピュータ2に送信する(S51)。
【0032】
ホストコンピュータ2の通信部21は、送信されたパスワードBをパスワード判定部22に渡す。
【0033】
パスワード判定部22は、パスワード変更要求とともにパスワードBが送信されてきた後であるので、パスワード記憶部24および25から各パスワードを読み出し、送信されたパスワードと読み出されたパスワードのいずれかとが一致するか否かを判定する(S41)。この場合、送信されたパスワードBと読み出されたパスワードBとが一致するので、端末装置1はホストコンピュータ2にアクセスできるようになる。
【0034】
さて、実際にパスワードAがパスワードBに変更された後、端末装置1の通信部12は、パスワードの変更が終了した旨のパスワード変更終了通知をホストコンピュータ2に送信する(S61)。
【0035】
ホストコンピュータ2の通信部21は、送信されたパスワード変更終了通知をパスワード変更部23に渡す。パスワード変更部23は、パスワード記憶部25からパスワードBを読み出し、パスワード記憶部24にパスワードAに代えて記憶させ、パスワード記憶部25からパスワードBを消去する(S71:パスワード移し替えおよび消去)。
【0036】
また、ホストコンピュータ2では、こうしてパスワード変更終了通知が送信されたので、その後においては、パスワードを判定する場合、前述のようにパスワードをパスワード記憶部24から読み出す(S31)。
【0037】
なお、第1の実施の形態では、ホストコンピュータ2のパスワード変更部203がステップS111でさらに、どのパスワードに対しても一致するパスワード(パスワードANYという)を、パスワード記憶部24に記憶されたパスワードAに代えて記憶させてもよい。これにより、ステップS41の判定では、送信されてきたパスワードに関係無く、一致すると判定され、いずれにしても、端末装置1はホストコンピュータ2にアクセスできるようになる。
【0038】
したがって、第1の実施の形態によれば、通信システムは、端末装置とホストコンピュータを含み、端末装置は、パスワードを記憶するためのパスワード記憶手段(14)と、端末装置がホストコンピュータにアクセスするにあたり、パスワード記憶手段(14)からパスワードを読み出して、ホストコンピュータに送信し(S21)、パスワードに代えてパスワード記憶手段(14)に新たなパスワード(B)を記憶させる(S105)に際し、新たなパスワードをホストコンピュータに送信し(S103)、パスワード記憶手段(14)に新たなパスワードが記憶された際、ホストコンピュータにパスワードの変更が終了した旨のパスワード変更終了通知を送信する(S61)通信手段(12)と、パスワード記憶手段(14)に新たなパスワード(B)を記憶させるパスワード変更手段(13)とを含み、ホストコンピュータは、パスワードを記憶するための第1および第2のパスワード記憶手段(24と25)と、端末装置がホストコンピュータにアクセスするにあたり、端末装置からパスワードが送信された際(S21)、第1のパスワード記憶手段(24)からパスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定し(S31)、新たなパスワード(B)の送信後に端末装置がホストコンピュータにアクセスするにあたり、端末装置からパスワードが送信された際(S21)、第1および第2のパスワード記憶手段(24と25)から各パスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出された各パスワードのいずれかとが一致するか否かを判定する(S41)パスワード判定手段(22)と、新たなパスワード(B)を第2のパスワード記憶手段(25)に記憶させ(S111)、パスワード変更終了通知が送信された際、第2のパスワード記憶手段(25)から新たなパスワードを読み出し第1のパスワード記憶手段(24)に記憶されたパスワードに代えて記憶させる(S71)パスワード変更手段(23)とを含むことを特徴とする。
【0039】
通信システムは、パスワード変更手段は、新たなパスワードを第2のパスワード記憶手段(25)に記憶させた際、どのパスワードに対しても一致するパスワードを第1のパスワード記憶手段(24)に記憶されたパスワードに代えて記憶させることを特徴とする。
【0040】
また、第1実施の形態では、パスワード判定手段(22)が、新たなパスワードの送信後に端末装置がホストコンピュータにアクセスするにあたり、端末装置からパスワードが送信された際(S21)、第1および第2のパスワード記憶手段から各パスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出された各パスワードのいずれかとが一致するか否かを判定する工程(S41)を含むパスワード判定方法が実行される。
【0041】
また、第1の実施の形態では、端末装置の通信手段(12)が、パスワード記憶手段(14)に新たなパスワードを記憶させるに際し、新たなパスワードをホストコンピュータに送信する工程(S103)と、ホストコンピュータのパスワード変更手段(23)が、新たなパスワードを第2のパスワード記憶手段(25)に記憶させる工程(S111)と、端末装置のパスワード変更手段(13)が、パスワード記憶手段(14)に新たなパスワードを記憶させる工程(S105)と、端末装置の通信手段(12)が、パスワード記憶手段(14)に新たなパスワードが記憶された際、パスワードの変更が終了した旨のパスワード変更終了通知をホストコンピュータに送信する工程(S61)と、ホストコンピュータのパスワード変更手段(23)が、パスワード変更終了通知が送信された際、第2のパスワード記憶手段(25)から新たなパスワードを読み出し第1のパスワード記憶手段(24)に記憶されたパスワードに代えて記憶させる工程(S71)とを含むパスワード変更方法が実行される。
【0042】
第1の実施の形態によれば、パスワード記憶手段(14)に新たなパスワード(B)を記憶させる(S105)に際し、新たなパスワードをホストコンピュータに送信し(S103)、新たなパスワード(B)を第2のパスワード記憶手段(25)に記憶させ(S111)、新たなパスワード(B)の送信後に端末装置がホストコンピュータにアクセスするにあたり、端末装置からパスワードが送信された際(S21)、第1および第2のパスワード記憶手段(24と25)から各パスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出された各パスワードのいずれかとが一致するか否かを判定する(S41)ことで、新たなパスワード(B)がパスワード記憶手段(14)に記憶される前であっても、つまり、パスワードの変更中であっても、端末装置がホストコンピュータにアクセスできるようにすることが可能となる。
【0043】
[第2の実施の形態]
図3は、第2の実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【0044】
通信システムは、互いに通信回線で接続された端末装置10とホストコンピュータ20を含むものである。端末装置10は、通信システムに複数含まれていてもよい。
【0045】
端末装置10は、キーボードなどの入力部101、ホストコンピュータ20と通信する通信部102、パスワードを変更するパスワード変更部103、パスワードを記憶するためのパスワード記憶部104、パスワード記憶部105およびパスワードを読み出すパスワード読み出し部106を含むものである。通信部102は、端末装置10に含まれる図示しないROMに記憶されたソフトウェアと、端末装置10に含まれる図示しない通信装置とが協働することにより構成される。パスワード変更部103は、ROMに記憶されたソフトウェアにより構成される。パスワード記憶部104と105は、端末装置10に含まれる図示しない記憶装置内に構成される。パスワード読み出し部106は、ROMまたは記憶装置内のソフトウェアにより構成される。パスワード記憶部104には、パスワードAが記憶されていることとする。また、パスワード読み出し部106は休止状態であり、これに対応してパスワード記憶部105にパスワードが記憶されていないこととする。 ホストコンピュータ20は、通信部201、パスワード判定部202、パスワード変更部203、パスワード記憶部204を含むものである。通信部201は、ホストコンピュータ20に含まれる図示しないROMに記憶されたソフトウェアと、ホストコンピュータ20に含まれる図示しない通信装置とが協働することにより構成される。パスワード判定部202とパスワード変更部203は、ROMに記憶されたソフトウェアにより構成される。パスワード記憶部204は、ホストコンピュータ20に含まれる図示しない記憶装置内に構成される。パスワード記憶部204には、パスワードAが記憶されていることとする。
【0046】
図4は、図3の通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【0047】
端末装置10がホストコンピュータ20にアクセスするにあたり、通信部102は、アクセス要求をホストコンピュータ20に送信する(T1)。
【0048】
ホストコンピュータ20の通信部201は、アクセス要求に対して、パスワード(後述する別のパスワードと区別するため「第1のパスワード」という)を要求する旨の第1のパスワード要求を端末装置10に送信する(T11)。
【0049】
端末装置10の通信部102は、パスワード読み出し部106が休止状態であり、これに対応してパスワード記憶部105にパスワードが記憶されていないので、第1のパスワード要求に対して、パスワード記憶部104からパスワードAを読み出し、ホストコンピュータ20に送信する(T21)。
【0050】
仮に、パスワード読み出し部106が活動状態であり、これに対応してパスワード記憶部105にパスワードが記憶されている場合であっても、通信部102は、第1のパスワード要求をパスワード読み出し部106に渡す。
【0051】
パスワード読み出し部106は、第1のパスワード要求に対して、仮にパスワード記憶部105にパスワードが記憶されている場合であっても、パスワード記憶部104からパスワードAを読み出す。通信部102は、読み出されたパスワードをホストコンピュータ20に送信する(T23)。
【0052】
さて、ホストコンピュータ20の通信部201は、パスワード記憶部104から読み出され送信されたパスワードをパスワード判定部202に渡す。
【0053】
パスワード判定部202は、パスワード記憶部204からパスワードAを読み出し、送信されたパスワードと読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定する(T31)。この場合、送信されたパスワードAと読み出されたパスワードAとが一致するので、端末装置10はホストコンピュータ20にアクセスできるようになる。
【0054】
仮に一致しない場合、ホストコンピュータ20の通信部201は、第1のパスワードとは異なる第2のパスワードを要求する旨の第2のパスワード要求を端末装置10に送信する(T41)。
【0055】
端末装置10の通信部102は、仮にパスワード記憶部105にパスワードが記憶され、これに対応してパスワード読み出し部106が活動状態になっている場合は、第2のパスワード要求もパスワード読み出し部106に渡す。
【0056】
パスワード読み出し部106は、第2のパスワード要求に対しては、パスワード記憶部104にパスワードが記憶されている場合であっても、パスワード記憶部105からパスワードを読み出す。通信部102は、読み出されたパスワードをホストコンピュータ20に送信する(T51)。
【0057】
ホストコンピュータ20の通信部201は、送信されたパスワードをパスワード判定部202に渡す。
【0058】
パスワード判定部202は、パスワード記憶部204からパスワードを読み出し、送信されたパスワードと読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定する(T31)。一致する場合、端末装置10はホストコンピュータ20にアクセスできるようになる。一致しない場合、端末装置1はホストコンピュータ2にアクセスできない。
【0059】
さて、パスワードAをパスワードBに変更する場合について説明する。
【0060】
端末装置10のユーザはパスワードBを入力部101に入力する(T101)。パスワード変更部103はパスワードBをパスワード記憶部105に記憶させる(T103)。また、パスワード変更部103はパスワード読み出し部106を休止状態から活動状態に遷移させる。
【0061】
また、通信部102はパスワード変更要求とパスワードBをホストコンピュータ2に送信する(T105)。
【0062】
ホストコンピュータ20の通信部201は、送信されたパスワードBをパスワード変更部203に渡す。パスワード変更部203は、パスワード記憶部204のパスワードAに代えてパスワードBを記憶させる(T111)。
【0063】
しかし、こうしてパスワードAがパスワードBに変更される前に端末装置1がホストコンピュータ2にアクセスする必要がある場合がある。この場合、前述のように通信部102は、アクセス要求をホストコンピュータ20に送信する(T1)。
【0064】
ホストコンピュータ20の通信部201は、アクセス要求に対して、第1のパスワード要求を端末装置10に送信する(T11)。
【0065】
端末装置10の通信部102は、パスワード記憶部105にパスワードが記憶され、これに対応してパスワード読み出し部106が活動状態になっているので、第1のパスワード要求をパスワード読み出し部106に渡す。
【0066】
パスワード読み出し部106は、第1のパスワード要求に対して、パスワード記憶部104に記憶されているパスワードつまりパスワードAを読み出し、通信部102は、読み出されたパスワードAをホストコンピュータ20に送信する(T23)。
【0067】
ホストコンピュータ20の通信部201は、送信されたパスワードAをパスワード判定部202に渡す。
【0068】
パスワード判定部202は、パスワード記憶部204からパスワードを読み出し、送信されたパスワードと読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定する(T31)。この場合、送信されたパスワードAと読み出されたパスワードAとが一致するので、端末装置10はホストコンピュータ20にアクセスできるようになる。
【0069】
一方、実際にパスワードAがパスワードBに変更された後の場合、送信されたパスワードAと読み出された変更後のパスワードBとが一致しないので、通信部201は、端末装置1に第2のパスワード要求を送信する(T41)。
【0070】
端末装置10の通信部102は、パスワード記憶部105にパスワードが記憶され、これに対応してパスワード読み出し部106が活動状態になっているので、第2のパスワード要求もパスワード読み出し部106に渡す。
【0071】
パスワード読み出し部106は、第2のパスワード要求に対しては、パスワード記憶部104にパスワードが記憶されている場合であっても、パスワード記憶部105からパスワードつまりパスワードBを読み出し、通信部102は、読み出されたパスワードBをホストコンピュータ20に送信する(T51)。
【0072】
ホストコンピュータ20の通信部201は、送信されたパスワードBをパスワード判定部202に渡す。
【0073】
パスワード判定部202は、パスワード記憶部204からパスワードを読み出し、送信されたパスワードと読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定する(T31)。この場合、送信されたパスワードBと読み出されたパスワードBとが一致するので、端末装置10はホストコンピュータ20にアクセスできるようになる。
【0074】
さて、ホストコンピュータ20において、実際にパスワードAがパスワードBに変更された場合、通信部201は、端末装置10にパスワードの変更が終了した旨のパスワード変更終了通知を送信する(T61)。
【0075】
端末装置10の通信部102は、パスワード変更終了通知をパスワード変更部103に渡す。
【0076】
パスワード変更部103は、パスワード変更終了通知を渡された場合、パスワード記憶部105からパスワードBを読み出し、パスワードAに代えてパスワード記憶部104に記憶させ、パスワード記憶部105からパスワードBを消去する(T91)。
【0077】
また、パスワード変更部103は、パスワード読み出し部106を活動状態から休止状態に遷移させる。
【0078】
これにより、前述のパスワード読み出し部106が休止状態の場合のような動作がなされる。
【0079】
なお、第2の実施の形態で端末装置10は、第1のパスワード要求(T11)に対して、パスワード記憶部104に記憶されているパスワードつまりパスワードAをホストコンピュータ20に送信し(T23)、一方、第2のパスワード要求(T41)に対しては、パスワード記憶部105に記憶されているパスワードつまりパスワードBをホストコンピュータ20に送信した(T51)が、ホストコンピュータ20は、ステップT31の判定でパスワード同士が一致しない場合は、第2のパスワード要求を端末装置20に送信するので、端末装置10は、第1のパスワード要求(T11)に対して、パスワード記憶部104に記憶されているパスワードつまりパスワードBを送信し(T23)、一方、第2のパスワード要求(T41)に対しては、パスワード記憶部104に記憶されているパスワードつまりパスワードAをホストコンピュータ20に送信して(T51)もよく、いずれの場合であっても、端末装置10はホストコンピュータ20にアクセスできるようになる。
【0080】
したがって、第2の実施の形態によれば、通信システムは、端末装置とホストコンピュータを含み、ホストコンピュータは、パスワードを記憶するためのパスワード記憶手段(204)と、端末装置がホストコンピュータにアクセスするにあたり、端末装置からパスワードが送信された際(T21、T23)、パスワード記憶手段(204)からパスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定する(T31)パスワード判定手段(202)と、端末装置がホストコンピュータにアクセスするにあたり、端末装置からアクセス要求が送信された際、端末装置に第1のパスワードを要求する旨の第1のパスワード要求を送信し(T11)、当該第1のパスワード要求に対して端末装置から送信されたパスワードとパスワード記憶手段(204)から読み出されたパスワードとが一致しない場合、端末装置に第2のパスワードを要求する旨の第2のパスワード要求を送信し(T41)、パスワード記憶手段(204)に記憶されたパスワードに代えて端末装置から送信される新たなパスワード(B)が記憶された際(T111)、端末装置にパスワードの変更が終了した旨のパスワード変更終了通知を送信する(T61)通信手段(201)と、新たなパスワード(B)をパスワード記憶手段(204)に記憶させるパスワード変更手段(203)とを含み、端末装置は、パスワードを記憶するための第1および第2のパスワード記憶手段(104と105)と、第1のパスワード要求が送信された際(T11)、第1、第2のパスワード記憶手段の一方(例えば、パスワード記憶手段104)からパスワードを読み出し(T23)、第2のパスワード要求が送信された際、第1、第2のパスワード記憶手段の他方(例えば、パスワード記憶手段105)からパスワードを読み出す(T51)パスワード読み出し手段(106)と、第1または第2のパスワード記憶手段から読み出されたパスワードをホストコンピュータに送信し、第1のパスワード記憶手段(104)に記憶されたパスワード(A)に代えて新たなパスワード(B)を記憶させる際(T91)、新たなパスワード(B)をホストコンピュータに送信する(T105)通信手段(102)と、新たなパスワードの送信の際、第2のパスワード記憶手段(105)に新たなパスワードを記憶させ(T103)、パスワード変更終了通知が送信された際(T61)、第2のパスワード記憶手段(105)から新たなパスワードを読み出し第1のパスワード記憶手段(104)に記憶されたパスワードに代えて記憶させる(T91)パスワード変更手段(103)とを含むことを特徴とする。
【0081】
また、第2の実施の形態では、ホストコンピュータの通信手段(201)が、端末装置がホストコンピュータにアクセスするにあたり、端末装置からアクセス要求が送信された際(T1)、端末装置に第1のパスワードを要求する旨の第1のパスワード要求を送信する工程(T11)と、端末装置のパスワード読み出し手段(102)が、第1のパスワード要求に対し、第1、第2のパスワード記憶手段の一方(例えば、パスワード記憶手段104)からパスワードを読み出す工程(T23)と、端末装置の通信手段(102)が、第1のパスワード記憶手段から読み出されたパスワードをホストコンピュータに送信する工程(T23)と、パスワード判定手段(202)が、パスワード記憶手段(204)からパスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定する工程(T31)と、ホストコンピュータの通信手段(201)が、送信されたパスワードと読み出されたパスワードとが一致しない場合、端末装置に第2のパスワードを要求する旨の第2のパスワード要求を送信する工程(T41)と、端末装置のパスワード読み出し手段(106)が、第2のパスワード要求に対し、第1、第2のパスワード記憶手段の他方(例えば、パスワード記憶手段105)からパスワードを読み出す工程(T51)と、端末装置の通信手段(102)が、第1のパスワード記憶手段(104)から読み出されたパスワードをホストコンピュータに送信する工程(T51)と、パスワード判定手段(202)が、パスワード記憶手段(204)からパスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定する工程(T31)とを含むことを特徴とするパスワード判定方法が実行される。
【0082】
また、第2の実施の形態では、端末装置の通信手段(102)が、新たなパスワード(B)をホストコンピュータに送信する工程(T105)と、端末装置のパスワード変更手段(103)が、新たなパスワードの送信の際、第2のパスワード記憶手段(105)に新たなパスワード(B)を記憶させる工程(T103)と、ホストコンピュータの通信手段(201)が、パスワード記憶手段(204)に記憶されたパスワードに代えて新たなパスワード(B)が記憶された際、端末装置にパスワード変更終了通知を送信する工程(T61)と、端末装置のパスワード変更手段(103)が、パスワード変更終了通知が送信された際、第2のパスワード記憶手段(105)から新たなパスワードを読み出し第1のパスワード記憶手段(104)に記憶されたパスワードに代えて記憶させる工程(T91)とを含むことを特徴とするパスワード変更方法が実行される。
【0083】
第2の実施の形態によれば、新たなパスワード(B)をホストコンピュータに送信し(T105)、新たなパスワードの送信の際、第2のパスワード記憶手段(105)に新たなパスワード(B)を記憶させ(T103)、第1のパスワード要求が送信された際(T11)、第1、第2のパスワード記憶手段の一方(例えば、パスワード記憶手段104)からパスワードを読み出し(T23)、第2のパスワード要求が送信された際、第1、第2のパスワード記憶手段の他方(例えば、パスワード記憶手段105)からパスワードを読み出す(T51)ことで、新たなパスワード(B)がパスワード記憶手段(204)に記憶される前であっても、つまり、パスワードの変更中であっても、端末装置がホストコンピュータにアクセスできるようにすることが可能となる。
【0084】
なお、各実施の形態に係る通信システムやその端末装置やホストコンピュータを動作させるためのコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納し、陳列などして流通させたり、当該コンピュータプログラムをインターネットなどの通信網を介して伝送させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】第1の実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図3】第2の実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図4】図3の通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0086】
1,10…端末装置
2,20…ホストコンピュータ
11,101…入力部
12,21,102,201…通信部
13,23,103,203…パスワード変更部
14,24,25,104,105,204…パスワード記憶部
22,202…パスワード判定部
106…パスワード読み出し部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置とホストコンピュータを含み、
前記端末装置は、
パスワードを記憶するためのパスワード記憶手段と、
前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記パスワード記憶手段からパスワードを読み出して、前記ホストコンピュータに送信し、前記パスワードに代えて前記パスワード記憶手段に新たなパスワードを記憶させるに際し、前記新たなパスワードを前記ホストコンピュータに送信し、前記パスワード記憶手段に前記新たなパスワードが記憶された際、前記ホストコンピュータにパスワードの変更が終了した旨のパスワード変更終了通知を送信する通信手段と、
前記パスワード記憶手段に前記新たなパスワードを記憶させるパスワード変更手段と
を含み、
前記ホストコンピュータは、
パスワードを記憶するための第1および第2のパスワード記憶手段と、
前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記端末装置からパスワードが送信された際、前記第1のパスワード記憶手段からパスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定し、前記新たなパスワードの送信後に前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記端末装置からパスワードが送信された際、前記第1および第2のパスワード記憶手段から各パスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出された各パスワードのいずれかとが一致するか否かを判定するパスワード判定手段と、
前記新たなパスワードを前記第2のパスワード記憶手段に記憶させ、前記パスワード変更終了通知が送信された際、前記第2のパスワード記憶手段から前記新たなパスワードを読み出し前記第1のパスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて記憶させるパスワード変更手段と
を含むことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記パスワード変更手段は、前記新たなパスワードを前記第2のパスワード記憶手段に記憶させた際、どのパスワードに対しても一致するパスワードを前記第1のパスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて記憶させることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
請求項1または2記載の通信システムにおけるパスワード判定方法であって、
前記パスワード判定手段が、前記新たなパスワードの送信後に前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記端末装置からパスワードが送信された際、前記第1および第2のパスワード記憶手段から各パスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出された各パスワードのいずれかとが一致するか否かを判定する工程を含むことを特徴とするパスワード判定方法。
【請求項4】
請求項1記載の通信システムにおけるパスワード変更方法であって、
前記端末装置の通信手段が、前記パスワードに代えて前記パスワード記憶手段に新たなパスワードを記憶させるに際し、前記新たなパスワードを前記ホストコンピュータに送信する工程と、
前記ホストコンピュータのパスワード変更手段が、前記新たなパスワードを前記第2のパスワード記憶手段に記憶させる工程と、
前記端末装置のパスワード変更手段が、前記パスワード記憶手段に前記新たなパスワードを記憶させる工程と、
前記端末装置の通信手段が、前記パスワード記憶手段に前記新たなパスワードが記憶された際、パスワードの変更が終了した旨のパスワード変更終了通知を前記ホストコンピュータに送信する工程と、
前記ホストコンピュータのパスワード変更手段が、前記パスワード変更終了通知が送信された際、前記第2のパスワード記憶手段から前記新たなパスワードを読み出し前記第1のパスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて記憶させる工程と
を含むことを特徴とするパスワード変更方法。
【請求項5】
前記ホストコンピュータのパスワード変更手段が、前記新たなパスワードを前記第2のパスワード記憶手段に記憶させた際、どのパスワードに対しても一致するパスワードを前記第1のパスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて記憶させることを特徴とする請求項4記載のパスワード変更方法。
【請求項6】
端末装置とホストコンピュータを含み、
前記ホストコンピュータは、
パスワードを記憶するためのパスワード記憶手段と、
前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記端末装置からパスワードが送信された際、前記パスワード記憶手段からパスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定するパスワード判定手段と、
前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記端末装置からアクセス要求が送信された際、前記端末装置に第1のパスワードを要求する旨の第1のパスワード要求を送信し、当該第1のパスワード要求に対して前記端末装置から送信されたパスワードと前記パスワード記憶手段から読み出されたパスワードとが一致しない場合、前記端末装置に第2のパスワードを要求する旨の第2のパスワード要求を送信し、前記パスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて前記端末装置から送信される新たなパスワードが記憶された際、前記端末装置にパスワードの変更が終了した旨のパスワード変更終了通知を送信する通信手段と、
前記新たなパスワードを前記パスワード記憶手段に記憶させるパスワード変更手段と
を含み、
前記端末装置は、
パスワードを記憶するための第1および第2のパスワード記憶手段と、
前記第1のパスワード要求が送信された際、前記第1、第2のパスワード記憶手段の一方からパスワードを読み出し、前記第2のパスワード要求が送信された際、前記第1、第2のパスワード記憶手段の他方からパスワードを読み出すパスワード読み出し手段と、
前記第1または第2のパスワード記憶手段から読み出されたパスワードを前記ホストコンピュータに送信し、前記第1のパスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて前記新たなパスワードを記憶させる際、前記新たなパスワードを前記ホストコンピュータに送信する通信手段と、
前記新たなパスワードの送信の際、前記第2のパスワード記憶手段に前記新たなパスワードを記憶させ、前記パスワード変更終了通知が送信された際、前記第2のパスワード記憶手段から前記新たなパスワードを読み出し前記第1のパスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて記憶させるパスワード変更手段と
を含むことを特徴とする通信システム。
【請求項7】
請求項6記載の通信システムにおけるパスワード判定方法であって、
前記ホストコンピュータの通信手段が、前記端末装置が前記ホストコンピュータにアクセスするにあたり、前記端末装置からアクセス要求が送信された際、前記端末装置に第1のパスワードを要求する旨の第1のパスワード要求を送信する工程と、
前記端末装置のパスワード読み出し手段が、前記第1のパスワード要求に対し、前記第1、第2のパスワード記憶手段の一方からパスワードを読み出す工程と、
前記端末装置の通信手段が、前記第2のパスワード記憶手段から読み出されたパスワードを前記ホストコンピュータに送信する工程と、
前記パスワード判定手段が、前記パスワード記憶手段からパスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定する工程と、
前記ホストコンピュータの通信手段が、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致しない場合、前記端末装置に第2のパスワードを要求する旨の第2のパスワード要求を送信する工程と、
前記端末装置のパスワード読み出し手段が、前記第2のパスワード要求に対し、前記第1、第2のパスワード記憶手段の他方からパスワードを読み出す工程と、
前記端末装置の通信手段が、前記第1のパスワード記憶手段から読み出されたパスワードを前記ホストコンピュータに送信する工程と、
前記パスワード判定手段が、前記パスワード記憶手段からパスワードを読み出し、当該送信されたパスワードと当該読み出されたパスワードとが一致するか否かを判定する工程と
を含むことを特徴とするパスワード判定方法。
【請求項8】
請求項6記載の通信システムにおけるパスワード変更方法であって、
前記端末装置の通信手段が、前記新たなパスワードを前記ホストコンピュータに送信する工程と、
前記端末装置のパスワード変更手段が、前記新たなパスワードの送信の際、前記第2のパスワード記憶手段に前記新たなパスワードを記憶させる工程と、
前記ホストコンピュータの通信手段が、前記パスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて前記新たなパスワードが記憶された際、前記端末装置にパスワード変更終了通知を送信する工程と、
前記端末装置のパスワード変更手段が、前記パスワード変更終了通知が送信された際、前記第2のパスワード記憶手段から前記新たなパスワードを読み出し前記第1のパスワード記憶手段に記憶されたパスワードに代えて記憶させる工程と
を含むことを特徴とするパスワード変更方法。
【請求項9】
請求項1、2または6記載の通信システムを動作させるためのコンピュータプログラム。
【請求項10】
請求項9記載のコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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