説明

通信システムおよび通信方法

【課題】従来、通信システムに対しての増設/縮退/リプレイス作業において、ユーザの定義誤り等によって、通信システム全体に悪影響を与えてしまう場合や、前記業務の移動も通信システムの構成上、正確かつ効率的に行えない場合があった。
【解決手段】ネットワークを介して接続されている双方向で通信可能な複数のノードが、複数の業務を同時に行っており、前記複数のノードから成るノード群において、ノードの追加に伴い、前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、サーバ権限があるノードを決定し、前記サーバ権限があるノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、業務の引継ぎ元ノードを決定し、前記業務の引継ぎ元ノードおよび追加するノードに対して、業務の割当てを決定し、前記業務の引継ぎ元ノードから追加するノードに業務を引継がせることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムおよび通信方法に係り、特に通信システムにおいて、通信システム内へのノードの追加または通信システム内のノードの削除に伴い、それぞれの業務割当て及び引継ぎを自動的に設定するのに好適な通信システムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の通信技術において、通信システム内へのノードの追加・削除に伴い、通信システム内のノードごとの負荷を考慮して、それぞれの業務割当て及び引継ぎを自動的に設定することが知られている。
【0003】
特許文献1には、ネットワークを構成する個々のネットワーク要素が持つネットワーク資源の負荷や故障状況に応じて、ネットワーク全体の負荷を平滑化するように、ノード自身が自律的にかつ協調し合いながら行動することと記載されている。しかし、ネットワークにネットワーク要素が新規に追加される場合は、追加されるネットワーク要素自身が、移動するシステム要素と移動元のネットワーク要素を決定し、ネットワークからネットワーク要素が削除される場合は、削除されるネットワーク要素自身が、移動するシステム要素と移動先のネットワーク要素を決定し、システム要素を移動させることを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−250068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記背景技術では、新規に追加されたネットワーク要素に対して手段の初期設定を自動で行うことができず、前記追加する際に、初期設定に手間がかかり、初期設定のミスを生じてしまうなどの問題を生じる。また、初期設定時に通信業務を停止する場合もあり得る。
【0006】
さらに、ネットワーク要素の故障や寿命等によるネットワーク要素の削除の際は、削除されるネットワーク要素自身が移動するシステム要素と移動先のネットワーク要素を決定し、システム要素を移動させることを行っており、処理が正確かつ効率的に行われるか問題となる。
【0007】
そこで、本発明は、ネットワークを介して接続されている双方向で通信可能な複数のノードから成る、複数の業務を同時に行っている通信システムにおいて、前記ノードにかかる負荷が増大した場合や前記ノードが故障または不調の場合に、前記ノードを追加または削除するのに伴い、前記ノード群が前記システム全体の業務稼動状況から業務の負荷分散を判断して、前記ノード群の中からサーバ権限があるノードを決定し、前記サーバ権限があるノードが、自動的に初期手段のインストール、業務の割当ておよび引継ぎの決定及び制御を行うことで、既存のシステムに手を加えることなく、また、通信業務に弊害なく、増設またはリプレイスが可能にし、前記問題の解決を図る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、ネットワークを介して接続されている双方向で通信可能な複数のノードが、複数の業務を同時に行っており、前記複数のノードから成るノード群において、ノードの追加に伴い、前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、サーバ権限があるノードを決定し、前記サーバ権限があるノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、業務の引継ぎ元ノードを決定し、前記業務の引継ぎ元ノードおよび追加するノードに対して、業務の割当てを決定し、前記業務の引継ぎ元ノードから追加するノードに業務を引継がせることを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するために本発明は、ネットワークを介して接続されている双方向で通信可能な複数のノードが、複数の業務を同時に行っており、前記複数のノードから成るノード群において、ノードの削除に伴い、前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、サーバ権限があるノードを決定し、前記サーバ権限があるノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、業務の引継ぎ先ノードを決定し、前記業務の引継ぎ先ノードおよび削除するノードに対して、業務の割当てを決定し、削除するノードから前記業務の引継ぎ先ノードに業務を引継がせることを特徴とする。
【0010】
本発明は、前記ノード群におけるそれぞれのノードが、状態情報送信手段、決定情報送信手段、制御情報送信手段、情報受信手段、状態情報管理手段、決定手段、リモートインストール手段、リモートアンインストール手段、業務割当手段、業務引継ぎ手段、インストール手段およびアンインストール手段を実装している前記通信システムのことを表している。
【0011】
上記の手段について具体的に説明する。状態情報送信手段とは、自身のノードおよびシステム全体の情報をネットワークに送信する。決定情報送信手段とは、自ノードがサーバ権限を与えると選択したノード名称および自ノードの名称を含んだ決定情報を送信する。
制御情報送信手段とは、インストールの情報、アンインストールの情報、現在の業務の割当て指示を制御情報として送信する。情報受信手段とは、他ノードおよび自ノードが送信する状態情報、決定情報および制御情報をそれぞれ受信する。状態情報管理手段とは、自身のノードおよびシステム全体の情報を管理する。決定手段とは、システム全体の稼動状況を加味した上で、新規に追加されるノードに対して、指示を行うサーバ権限があるノードを決定する。また、システム内で挙動不審ノードを発見し、削除を実施するか否かの判断を行うサーバ権限があるノードも決定する。さらに、サーバ権限があるノードが、本手段によりノードの追加に伴う業務の引継ぎ元を選択決定またはノードの削除に伴う業務の引継ぎ先を選択決定する。リモートインストールまたはリモートアンインストール手段とは、対象ノードに対して、手段や業務のインストールまたはアンインストールの指示を送信する。インストールまたはアンインストール手段とは、サーバ権限があるノードより、インストールまたはアンインストールの指示を受け付け、指示に従って自ノードに手段や業務のインストールまたはアンインストールをする。業務割当または業務引継ぎ手段とは、対象ノードの業務を、他ノードに割当てるまたは引継がせるものである。
【0012】
前記通信システムに新規に追加されるノードは、前記状態情報送信手段と前記インストール手段が実装済みであり、前記通信システムに参加したときに初期設定が不要である。
【0013】
前記新規に追加されるノードは、前記通信システムに接続された際、前記状態情報送信手段により、自ノードのID情報であるHELLOパケットを発信し、ネットワーク上に接続されたことを前記ノード群に通知する。
【0014】
前記通信システムにおける前記ノード群は、状態情報管理手段より前記通信システムの業務稼動状況を把握し、前記新規に追加されるノードについての業務割当てを行うサーバ権限がある他の通信稼動中のノードを前記決定手段によって決定する。
【0015】
前記サーバ権限が与えられたノードは、前記新規に追加されたノードより発信されたID情報であるHELLOパケットを受信し、対象の前記新規に追加されたノードに対して、前記リモートインストール手段により、初期手段および業務のインストール指示を行う。
【0016】
前記新規に追加されたノードは、前記インストール手段より、前記インストールの指示を受け付け、前記手段および業務のインストールを行う。
【0017】
前記新規に追加されたノードは、前記インストールを行ったあと、前記サーバ権限があるノードは、前記通信システムの稼動状態より、前記新規に追加されたノードに、前記業務割当手段によって、他ノードが行っている業務を割当てる。
【0018】
前記新規に追加されたノードに前記業務を割当てたとき、それまで前記業務を行っていた他ノードの前記業務を、前記新規に追加されたノードに対して、前記業務引継ぎ手段により前記業務を引継がせる。
【0019】
前記通信システムにおける前記ノード群が、前記状態情報送信手段および状態情報管理手段により、前記通信システム全体の情報を交換し合いながら、前記通信システムの状態を監視し、削除予定のあるノードや、他ノードとの状態を比べ情報交換通信が途切れるなど挙動が不明瞭のノードは、前記決定手段により、対象ノードを削除すべきノードと判断し、前記リモートアンインストール手段により、前記ノードを自動的に削除することが可能である。
【0020】
前記通信システムにおける前記ノード群が、前記通信システムの業務稼動状況から、前記決定手段により、前記削除を行うサーバ権限があるノードを決定する。
【0021】
前記サーバ権限が与えられたノードは、前記削除するノードを決定し、前記業務割当手段により、業務稼動状況から負荷分散を判断し、前記削除するノードの業務を他ノードに割当てる。
【0022】
前記削除するノードの業務が前記他ノードに割当てられたとき、前記サーバ権限があるノードが前記削除するノードの業務引継ぎ手段により、前記他ノードに前記業務を引継がせる。
【0023】
前記業務の引継ぎ後、前記削除されるノードは、前記サーバ権限があるノードから前記リモートアンインストール手段より前記アンインストールの指示を受け付け、前記アンインストール手段より、前記手段や業務のアンインストールを行う。
【0024】
請求項6の発明は、ネットワークを介して接続されている双方向で通信可能な複数のノードが、複数の業務を同時に行っており、前記複数のノードから成るノード群において、ノードの追加に伴い、前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、サーバ権限があるノードを決定し、前記サーバ権限があるノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、業務の引継ぎ元ノードを決定し、前記業務の引継ぎ元ノードおよび追加するノードに対して、業務の割当てを決定し、前記業務の引継ぎ元ノードから追加するノードに業務を引継がせることを特徴とする、通信システムにおける通信方法の発明である。
【0025】
請求項9の発明は、ネットワークを介して接続されている双方向で通信可能な複数のノードが、複数の業務を同時に行っており、前記複数のノードから成るノード群において、ノードの削除に伴い、前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、サーバ権限があるノードを決定し、前記サーバ権限があるノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、業務の引継ぎ先ノードを決定し、前記業務の引継ぎ先ノードおよび削除するノードに対して、業務の割当てを決定し、削除するノードから前記業務の引継ぎ先ノードに業務を引継がせることを特徴とする、通信システムにおける通信方法の発明である。
【発明の効果】
【0026】
複数のノードが接続されたローカルエリアネットワークおよび前記複数のノード間で通信を可能とする通信システムにおいて、システム全体の状態をすべてのノードが把握しており、ノードの追加や削除に関して、初期設定を必要とせず、システム全体が状況判断し、サーバ権限のノードを決定し、対象ノードに対して、手段の初期設定及び業務の割当て・引継ぎを可能とする。
【0027】
そのことにより、増設/縮退/リプレイス作業効率を向上でき、ユーザ介入によるミスを軽減することができる。
【0028】
また、通信全体として業務を止めることなく、影響なしにノードおよびネットワークの増改築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る最良の実施形態の通信動作を示す図である。
【図2】通信ノードが持つ手段と制御の流れを表す図である。
【図3】通信ノードが送信する情報を示す図である。
【図4】通信ノードが持つ状態管理内容を表す図である。
【図5】サーバ権限のノードを決定するフローチャートである。
【図6】業務引継ぎの動作を表すフローチャートである。
【図7】ノードを削除する場合の通信動作を示す図である。
【図8】サーバ権限があるノードが、ノードの追加に伴う業務の引継ぎ元を選択決定するフローチャートである。
【図9】サーバ権限があるノードが、ノードの削除に伴う業務の引継ぎ先を選択決定するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明のノード追加の処理に対する通信の流れを示した図である。
【0031】
図1において、複数のノードA、B、C(それぞれノード11〜13)がネットワーク1に接続されており、ノード11〜13は互いに送受信といった通信を行い、業務番号1、2、3を実行している通信システムである。なお、この業務番号は、業務の種類を表し、当該業務はノードごとで非同期かつ独立に実行されるものである。ネットワーク1に新たに追加するノードをノードD(ノード14)とする。
【0032】
既にネットワーク1に接続され通信(業務番号1、2、3を実行している)状態のノード11〜13を、総称として以後文書中で既存ノードと表す。また、ノード14を、以後文書中で追加ノードと表す。尚、図示はしないが、ネットワーク1に接続する既存ノード数はいくつあってもよいとする。また既存ノードに接続するネットワークは複数あってもよいとする。
【0033】
既存ノード(ノード11〜13)は手段101〜112を有する。また、追加ノード(ノード14)は手段101、104、105、111を有する。前記手段101〜112については、前記既存ノードの構成図を表す図2で説明する。
【0034】
図2は、既存ノード(ノード11〜13)が有する手段および制御の流れを表すブロック図である。
【0035】
図2において、既存ノード(ノード11〜13)は自ノードおよび他ノードの状態を保存し管理する状態情報管理手段105を有し、前記状態情報管理手段105は定期的に、自ノードおよび他ノードの状態を状態情報31として、ネットワーク1上に送信する状態情報送信手段101を有する。前記状態情報31の詳細については、図3で説明する。
【0036】
また既存ノード(ノード11〜13)は、既存ノードに対してサーバ権限を与えるために、既存ノードのうち1つのノードを選択決定する決定手段106を有する。
【0037】
また前記決定手段106は、サーバ権限を与えられた場合、通信業務を既存ノードに対して割当てを決定する。
【0038】
前記決定手段106は自ノードの決定事項を決定情報32として、ネットワーク1上に送信する決定情報送信手段102を有する。前記決定情報32の詳細については、図3で説明する。
【0039】
また既存ノード(ノード11〜13)は、他ノードに対して、業務や手段のインストール指示をするリモートインストール手段107を有し、他ノードに対して、業務や手段のアンインストール指示をするリモートアンインストール手段108を有する。
【0040】
また既存ノード(ノード11〜13)は、他ノードに対して、業務を割当てる業務割当手段109を有する。
【0041】
前記リモートインストール手段107、リモートアンインストール手段108および業務割当手段109はそれぞれインストールの情報、アンインストールの情報、現在の業務の割当て指示を制御情報33として、ネットワーク1上に送信する制御情報送信手段103を有する。
【0042】
前記制御情報33は、前記リモートインストール手段107、リモートアンインストール手段108および業務割当手段109からの情報かを判断するためのフラグを持っている。前記制御情報33の詳細については、図3で説明する。
【0043】
また既存ノード(ノード11〜13)は、他ノードより業務を引継いだり、自ノードが請け負っている業務を他ノードに引継がせたりする業務引継ぎ手段110を有する。
【0044】
前記業務引継ぎ手段110は、自ノードが請け負っている業務を他ノードに引継がせる場合に自ノードが請け負っている業務の情報を、制御情報33として、ネットワーク1上に送信する。
【0045】
また既存ノード(ノード11〜13)は、他ノードおよび自ノードが送信する状態情報31、決定情報32および制御情報33をそれぞれ受信する情報受信手段104を有する。
【0046】
また既存ノード(ノード11〜13)は、自ノードに対して業務および手段をインストールするインストール手段111を有する。また、自ノードに対して業務および手段をアンインストールするアンインストール手段112を有する。
【0047】
図3は、状態情報31、決定情報32、制御情報33の内容を表す図である。
【0048】
図3において、状態情報31、決定情報32、制御情報33それぞれの先頭にある送信元ノード名称301は、前記状態情報31、決定情報32、制御情報33を送信したノード(送信元ノード)の名称を示す。
【0049】
前記状態情報31において、ノード状態情報302は送信元ノードが、自ノード内で状態を保存し管理している自ノードおよび他ノードの状態を示す。
【0050】
前記ノード状態情報302は、管理しているノード数かつ管理しているノードそれぞれが担当している業務数分存在する。
【0051】
前記ノード状態情報302は、ノード名称303、稼動時間304、CPU使用率305、業務番号306、業務請負率307を含んでいる。
【0052】
前記ノード名称303は、送信元ノードが管理しているノードの名称を示す。送信元ノードが管理しているノード名称には、送信元ノードの名称も含まれる。
【0053】
前記稼動時間304は、送信元ノードが管理しているノードの稼動時間を示す。
【0054】
前記CPU使用率305は、送信元ノードが管理しているノードのCPU使用率を示す。
【0055】
前記業務番号306は、送信元ノードが管理しているノードが請け負っている業務の番号を示す。
【0056】
前記業務請負率307は、送信元ノードが管理しているノードが請け負っている業務について、通信システム内でどの程度請け負っているかを表す請負率を示す。
【0057】
例えば、図1におけるノード11が業務番号1の業務を10%(請負率10%)、ノード12が業務番号1の業務を80%(請負率80%)、ノード13が業務番号1の業務を10%(請負率10%)請け負っていたとした場合、この通信システム全体で業務1を100%請け負っている(請負率100%)ことを表す。
【0058】
また通信システム全体で業務を請け負っていない場合は、通信システム全体で請負率0%となる。
【0059】
決定情報32において、決定ノード名称311は、送信元ノードがサーバ権限を与えると選択したノード名称を示す。
【0060】
前記制御情報33において、情報フラグ321は、その制御情報が何の情報か提示するフラグを示す。
【0061】
前記制御情報33において、制御内容情報322は、前記情報フラグ321のフラグにより含まれる情報が異なる。
【0062】
例えば、前記情報フラグ321の値が1の場合はインストールデータ325が含まれ、2の場合はアンインストールデータ326が含まれ、3の場合は引継ぎノード名称327が含まれ、4の場合は業務データ328が含まれる等がある。
【0063】
前記制御内容情報322において、対象ノード名称323は制御対象となるノードの名称を示す。
【0064】
前記制御内容情報322において、制御フラグ324は情報のやり取りに利用されるフラグを表す。例えば、送信する情報が要求の場合、前記制御フラグ324の値を1とし、その応答の場合を2とする等がある。
【0065】
前記制御内容情報322において、インストールデータ325は対象のノードに対して、業務や手段をインストールする場合に必要なデータを示す。
【0066】
前記制御内容情報322において、アンインストールデータ326は対象のノードに対して、業務や手段をアンインストールする場合に必要なデータを示す。
【0067】
前記制御内容情報322において、引継ぎノード名称327は業務を引継ぐノードの名称を示す。
【0068】
また、前記制御内容情報322において業務番号306は、引継ぐ業務番号を示す。
【0069】
また、前記制御内容情報322において業務請負率307は、業務を引継ぐ際、システム全体でどの程度、対象の業務を引継ぐかの割合を示す。
【0070】
前記制御内容情報322において、業務データ328は対象のノードに対して、現在の業務内容を引継ぐ場合に必要なデータを示す。
【0071】
図4は、状態情報管理手段105において他ノードおよび自ノードの現在の状態を管理するための状態管理内容400を表す。
【0072】
図4において、ノード名称303、稼動時間304、CPU使用率305、業務番号306、業務請負率307は、それぞれ図3のノード名称303、稼動時間304、CPU使用率305、業務番号306、業務請負率307と同等の意味を表す。
【0073】
既存ノード(ノード11〜13)は、状態情報31を受信し、状態管理内容400の内容を更新する。
【0074】
前記状態管理内容400において、サーバ権限フラグ401は、現在どのノードがサーバとしての権限を持っているかを表すフラグである。図4の例では、サーバ権限フラグ401が1となっているノードBが現在サーバ権限を持っているということを示している。
【0075】
既存ノード(ノード11〜13)は、決定情報32を受信し、状態管理内容400の内容を更新する。
【0076】
次に新規ノード(ノード14)を通信システムに追加する処理概要について、図1を用いて説明する。
【0077】
図1において、新規ノード(ノード14)は、ネットワーク1に接続された際、最初に状態情報31をネットワーク1内に送信する。
【0078】
新規ノード(ノード14)が最初に送信する状態情報31は、送信元ノード名称301に“ノードD”が入っている。
【0079】
新規ノード(ノード14)は、通信にまだ参加していないため状態情報31を既存ノード(ノード11〜13)から受信できない。
【0080】
よって、新規ノード(ノード14)が最初に送信する状態情報31における、ノード状態情報302は自ノードのみの情報しか入らない。
【0081】
新規ノード(ノード14)が最初に送信する状態情報31は、ノード名称303に“ノードD”、稼動時間304に新規ノード(ノード14)が起動してからの経過時間、CPU使用率305に新規ノード(ノード14)の現時点CPU使用率、業務番号306、業務請負率307は共に0が入っている。
【0082】
既存ノード(ノード11〜13)は、新規ノード(ノード14)が最初に送信する状態情報31を受信する(処理51)。
【0083】
既存ノード(ノード11〜13)は、処理51をトリガにそれぞれ状態情報31をネットワーク1内に送信し、それらを受信することで状態管理内容400の内容を最新に更新する(処理52)。
【0084】
既存ノード(ノード11〜13)は、それぞれ、自ノード内の状態管理内容400を参照し、新規ノード(ノード14)に対してインストール等の指示を行うサーバ権限を持つノードを選択し、決定情報32をネットワーク1内に送信する。
【0085】
既存ノード(ノード11〜13)は、それぞれ決定情報32を受信し、決定ノード名称を持つノードが、サーバ権限を持つノードとして決定する。図1では、ノードC(ノード13)がサーバ権限を持った例である(処理53)。
【0086】
処理53の詳細については、図5の決定処理500にて説明する。
【0087】
次にサーバ権限を持つノードC(ノード13)は、新規ノード(ノード14)に対して、手段および業務のインストールを行う(処理54)。
【0088】
ノードC(ノード13)は、新規ノード(ノード14)に対して、リモートインストール手段107より制御情報33を送信する。この制御情報33はインストールデータ325を含んでいる。
【0089】
新規ノード(ノード14)は、前記インストールデータ325を含む制御情報33を受信し、インストール手段111によって、手段102、103、106〜110および112を自ノードに対してインストールする。
【0090】
また新規ノード(ノード14)は、前記インストールデータ325を含む制御情報33を受信し、インストール手段111によって、業務1〜3を自ノードに対してインストールする。
【0091】
次にノードC(ノード13)は、新規ノード(ノード14)に業務を引継がせる引継ぎ元ノードを選択決定し、新規ノード(ノード14)に業務を割当て、前記引継ぎ元ノードに業務を引継がせる(処理55)。処理55の詳細については、図8の決定処理800にて説明する。
【0092】
ノードC(ノード13)は、業務を引継ぐ、引継ぎ先ノードである新規ノード(ノード14)および前記引継ぎ元ノードに対して、業務割当手段109より制御情報33を送信する。
【0093】
この制御情報33は、前記決定処理800によって決定した対象ノード名称323および引継ぎノード名称327を含んでいる。
【0094】
図1では、ノードA(ノード11)が業務を引継がせるノードとなる例である。
【0095】
業務の引継ぎ元ノードA(ノード11)は、前記引継ぎノード名称327を含む制御情報33を受信し、業務引継ぎ手段110によって、新規ノード(ノード14)に業務を引継ぐ。
【0096】
業務の引継ぎ元ノードA(ノード11)は、業務引継ぎ手段110より制御情報33を送信する。この制御情報33は業務データ328を含んでいる。
【0097】
新規ノード(ノード14)は、前記業務データ328を含んでいる制御情報33を受信し、業務引継ぎ手段110より自ノードに対して引継がれた業務を実行する。
【0098】
処理55の詳細については、図6の引継ぎ処理600にて説明する。
【0099】
図5は、既存ノードにおいて、既存ノードのうちサーバ権限を与えるノードを1つ選択決定するアルゴリズムのフローである。
【0100】
図5において、内部記憶にCPU使用率、ノード名称、稼動時間を保存するエリアを確保し、それぞれ初期値を“100%”、“−(名称なし)”、“(内部記憶に設定できる)最大値”を設定する501。
【0101】
次に自ノード内の状態管理内容400をレコード1行ずつ参照し、内部記憶エリアの値との比較を行う。すべてのレコードが参照し終わった場合、処理を終了する502。
【0102】
対象レコードのサーバ権限フラグ401がONの場合、次のレコード参照の処理に移行する503。
【0103】
対象レコードのサーバ権限フラグ401がOFFの場合、比較処理504に移行する。
【0104】
次に対象レコードのCPU使用率と内部記憶エリアのCPU使用率が同じ場合、比較処理507へ移行し、そうでない場合、比較処理505へ移行する504。
【0105】
処理505において、対象レコードのCPU使用率より内部記憶エリアのCPU使用率が小さい場合、次のレコード参照の処理に移行する。
【0106】
また対象レコードのCPU使用率より内部記憶エリアのCPU使用率が大きい場合、処理506へ移行する。
【0107】
処理506において、対象レコード内のCPU使用率、ノード名称、稼動時間をそれぞれ、内部記憶のCPU使用率、ノード名称、稼動時間に設定する。
【0108】
処理507において、対象レコードの稼動時間より内部記憶エリアの稼動時間が小さい場合、次のレコード参照の処理に移行する。
【0109】
また対象レコードの稼動時間より内部記憶エリアの稼動時間が大きい場合、処理506へ移行する。
【0110】
状態管理内容400の全てのレコードの参照が終わった後、内部記憶エリアに設定されたノード名称を決定情報32の決定ノード名称311として、前記決定情報32をネットワーク1に送信し、前記決定ノード名称を持つノードをサーバ権限があるノードとして決定する(処理508)。
【0111】
図6は、通信中の業務を他ノードに引継がせる、または、他ノードから引継ぐ処理のアルゴリズムのフローである。
【0112】
図6において、自ノードが請け負っていた業務を他ノードに引継がせるノードを引継ぎ元ノード、他ノードより業務を引継ぐノードを引継ぎ先ノードとする。
【0113】
図6の引継ぎ元ノードにおいて、サーバ権限を持つノードより制御情報33を受信する601。
【0114】
前記制御情報33には、対象ノード名称323、引継ぎノード名称327、業務番号306、業務請負率307が含まれる。
【0115】
受信した前記制御情報33より業務番号306を取得する。この業務番号が引継がせる業務番号306となる。
【0116】
また、受信した前記制御情報33より業務請負率307を取得する。この割合が引継がせる対象業務の業務請負率307となる。
【0117】
例えば、引継ぎ元ノードの業務番号1の現在の業務請負率が80%であり、制御情報33に含まれる業務番号306が1、業務請負率307が40%であった場合、引継ぎ元ノードは、現状請け負っている業務番号1の業務を40%分、引継ぎ先ノードに引継がせることを意味する。
【0118】
次に引継がせる対象となる業務を一時停止する602。
【0119】
次に業務データを引継ぎ先ノードに送信する処理となり、指定された業務請負率307分だけ業務データを送信する処理を繰り返す603。
【0120】
ここで業務データは既存ノード内において、業務毎にテーブルを構成しており、通信システム内で相互に情報交換し、テーブルをリアルタイムで更新している。
【0121】
自ノードで保持している現在の業務データを制御情報33の業務データ328に設定し、引継ぎ先ノードに対して送信する604。
【0122】
最後に指定された業務請負率307分だけ送信処理を繰り返した後、処理602で一時停止していた業務を再開する605。
【0123】
ここで、引継ぎ元ノードが請け負っていたある業務のすべてを引継ぎ先ノードへ引きついだ場合は、処理605は行わない。
【0124】
例として、引継ぎ元ノードの業務番号2の現在の業務請負率が20%であり、制御情報33に含まれる業務番号306が2、業務請負率307が20%であった場合、引継ぎ元ノードは、現状請け負っている業務番号2の業務を20%すべて引継ぎ先ノードに引継がせると、引継ぎ元ノードではそれ以後、業務番号2を再開する必要がないことを意味する。
【0125】
次に図6の引継ぎ先ノードについて説明する。
【0126】
図6の引継ぎ先ノードにおいて、サーバ権限を持つノードより制御情報33を受信する611。
【0127】
前記制御情報33には、対象ノード名称323、引継ぎノード名称327、業務番号306、業務請負率307が含まれる。
【0128】
受信した前記制御情報33より業務番号306を取得する。この業務番号が引継ぐ業務番号306となる。
【0129】
また、受信した前記制御情報33より業務請負率307を取得する。この割合が引継ぐ対象業務の業務請負率307となる。
【0130】
次に業務データを引継ぎ元ノードより受信する処理となり、指定された業務請負率307分だけ業務データを受信するまで処理を繰り返す612。
【0131】
引継ぎ元ノードより業務データ328を含む制御情報33を受信する613。
【0132】
前記処理613で受信した制御情報33において、業務データ328を新規ノード内に登録する614。
【0133】
最後に指定された業務請負率307分だけ受信処理を繰り返した後、引継いだ業務を開始する615。
【0134】
図7はノード削除の処理に対する通信の流れを示した図である。
【0135】
図7は、初期状態としてノード11〜14が通信状態であり、その後ユーザ指定によりノード14を通信から削除する例である。
【0136】
以降文書中で通信から削除するノードを削除ノードと表す。
【0137】
図7において、通信の既存ノード(ノード11〜14)は、ユーザよりノードD(ノード14)を削除する指示を受け取る。
【0138】
既存ノード(ノード11〜14)は、前記指示をトリガにそれぞれ状態情報31をネットワーク1内に送信し、それらを受信することで状態管理内容400の内容を最新に更新する(処理71)。
【0139】
次に削除ノード(ノード14)を除く既存ノード(ノード11〜13)は、それぞれ、自ノード内の状態管理内容400を参照し、削除ノード(ノード14)に対してアンインストール等の指示を行うサーバ権限を持つノードを選択し、決定情報32をネットワーク1内に送信する。
【0140】
既存ノード(ノード11〜13)は、それぞれ決定情報32を受信し、サーバ権限を持つノードを決定する。図7では、ノードC(ノード13)がサーバ権限を持った例である(処理53)。
【0141】
処理53については、図5の決定処理500と同じである。
【0142】
次にサーバ権限を持つノードC(ノード13)が、削除ノード(ノード14)に対して、業務の割当ておよび引継ぎの指示、手段および業務のアンインストールを行う処理について説明する(処理72)。
【0143】
ノードC(ノード13)は、削除ノード(ノード14)の業務を引継がせる、引継ぎ先ノードを選択決定し、前記引継ぎ先ノードに業務を割当て、削除ノード(ノード14)に業務を引継がせる(処理72)。処理72の詳細については、図9の決定処理900にて説明する。
【0144】
ノードC(ノード13)は、業務を引継がせる、引継ぎ元ノードである削除ノード(ノード14)および前記引継ぎ先ノードに対して、業務割当手段109より制御情報33を送信する。
【0145】
この制御情報33は、前記決定処理900によって決定した引継ぎノード名称327および対象ノード名称323を含んでいる。
【0146】
図7では、ノードB(ノード12)が業務の引継ぎ先ノードとなる例である。
【0147】
削除ノード(ノード14)は、前記引継ぎノード名称327を含む制御情報33を受信し、業務引継ぎ手段110によって、ノードB(ノード12)に対して業務を引継ぐ。
【0148】
削除ノード(ノード14)は、業務引継ぎ手段110よりノードB(ノード12)に対して制御情報33を送信する。この制御情報33は業務データ328を含んでいる。
【0149】
業務の引継ぎ先ノードB(ノード12)は、前記業務データ328を含んでいる制御情報33を受信し、業務引継ぎ手段110より自ノードに対して引継がれた業務を実行する。
【0150】
次にノードC(ノード13)は、業務の引継ぎ元の削除ノード(ノード14)に対して、リモートアンインストール手段108より制御情報33を送信する。この制御情報33はアンインストールデータ326を含んでいる。
【0151】
削除ノード(ノード14)は、前記アンインストールデータ326を含む制御情報33を受信し、アンインストール手段112によって、手段102、103、106〜110および112を自ノードよりアンインストールする。
【0152】
また削除ノード(ノード14)は、前記アンインストールデータ326を含む制御情報33を受信し、アンインストール手段112によって、業務1〜3を自ノードよりアンインストールする(処理73)。
【0153】
図8は、サーバ権限があるノードが、ノードの追加に伴う業務の引継ぎ元を選択決定するアルゴリズムのフローである。
【0154】
図8において、内部記憶にCPU使用率、ノード名称、稼動時間を保存するエリアを確保し、それぞれ初期値を“0%”、“−(名称なし)”、“(内部記憶に設定できる)最小値”を設定する801。
【0155】
次に自ノード内の状態管理内容400をレコード1行ずつ参照し、内部記憶エリアの値との比較を行う。すべてのレコードが参照し終わった場合、処理を終了する802。
【0156】
対象レコードのサーバ権限フラグ401がONの場合、次のレコード参照の処理に移行する803。
【0157】
対象レコードのサーバ権限フラグ401がOFFの場合、比較処理804に移行する。
【0158】
次に対象レコードのCPU使用率と内部記憶エリアのCPU使用率が同じ場合、比較処理807へ移行し、そうでない場合、比較処理805へ移行する804。
【0159】
処理805において、対象レコードのCPU使用率より内部記憶エリアのCPU使用率が大きい場合、次のレコード参照の処理に移行する。
【0160】
また対象レコードのCPU使用率より内部記憶エリアのCPU使用率が小さい場合、処理806へ移行する。
【0161】
処理806において、対象レコード内のCPU使用率、ノード名称、稼動時間をそれぞれ、内部記憶のCPU使用率、ノード名称、稼動時間に設定する。
【0162】
処理807において、対象レコードの稼動時間より内部記憶エリアの稼動時間が大きい場合、次のレコード参照の処理に移行する。
【0163】
また対象レコードの稼動時間より内部記憶エリアの稼動時間が小さい場合、処理806へ移行する。
【0164】
状態管理内容400の全てのレコードの参照が終わった後、内部記憶エリアに設定されたノード名称を制御情報33の対象ノード名称323として、引継ぎノード名称およびその他の制御情報を含んだ前記制御情報33を引継ぎ元ノードおよび引継ぎ先ノードに送信する(処理55)。
【0165】
図9は、サーバ権限があるノードが、ノードの削除に伴う業務の引継ぎ先を選択決定するアルゴリズムのフローである。
【0166】
図9において、内部記憶にCPU使用率、ノード名称、稼動時間を保存するエリアを確保し、それぞれ初期値を“100%”、“−(名称なし)”、“(内部記憶に設定できる)最大値”を設定する901。
【0167】
次に自ノード内の状態管理内容400をレコード1行ずつ参照し、内部記憶エリアの値との比較を行う。すべてのレコードが参照し終わった場合、処理を終了する902。
【0168】
対象レコードのサーバ権限フラグ401がONの場合、次のレコード参照の処理に移行する903。
【0169】
対象レコードのサーバ権限フラグ401がOFFの場合、比較処理904に移行する。
【0170】
次に対象レコードのCPU使用率と内部記憶エリアのCPU使用率が同じ場合、比較処理907へ移行し、そうでない場合、比較処理905へ移行する904。
【0171】
処理905において、対象レコードのCPU使用率より内部記憶エリアのCPU使用率が小さい場合、次のレコード参照の処理に移行する。
【0172】
また対象レコードのCPU使用率より内部記憶エリアのCPU使用率が大きい場合、処理906へ移行する。
【0173】
処理906において、対象レコード内のCPU使用率、ノード名称、稼動時間をそれぞれ、内部記憶のCPU使用率、ノード名称、稼動時間に設定する。
【0174】
処理907において、対象レコードの稼動時間より内部記憶エリアの稼動時間が小さい場合、次のレコード参照の処理に移行する。
【0175】
また対象レコードの稼動時間より内部記憶エリアの稼動時間が大きい場合、処理906へ移行する。
【0176】
状態管理内容400の全てのレコードの参照が終わった後、内部記憶エリアに設定されたノード名称を制御情報33の引継ぎノード名称327として、対象ノード名称およびその他の制御情報を含んだ前記制御情報33を引継ぎ元ノードおよび引継ぎ先ノードに送信する(処理72)。
【0177】
なお、前記ノードは、サーバ、クライアント、ハブ、ルータ、アクセスポイント等その他のシステムおよび装置等を指すものとする。
【0178】
また、本発明は、図1乃至図9を用いて説明した実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0179】
本発明は、既設ローカルエリアネットワークと新設ローカルエリアネットワークに接続される転送装置において、既設のローカルエリアネットワークのデータを取得し、新設のローカルエリアネットワークへリアルタイムに転送する通信併行運転システムに関する。
【0180】
また、既設ローカルエリアネットワークの任意のノードと新設ローカルエリアネットワークの任意のノードの応答データをそれぞれ取得し、比較することで新設のローカルエリアネットワークの任意のノードの健全性を評価することができる通信併行運転システムに関する。
【符号の説明】
【0181】
31 状態情報
32 決定情報
33 制御情報
101 状態情報送信手段
102 決定情報送信手段
103 制御情報送信手段
104 情報受信手段
105 状態情報管理手段
106 決定手段
107 リモートインストール手段
108 リモートアンインストール手段
109 業務割当手段
110 業務引継ぎ手段
111 インストール手段
112 アンインストール手段
301 送信元ノード名称
302 ノード状態情報
303 ノード名称
304 稼動時間
305 CPU使用率
306 業務番号
307 業務請負率
311 決定ノード名称
321 情報フラグ
322 制御内容情報
323 対象ノード名称
324 制御フラグ
325 インストールデータ
326 アンインストールデータ
327 引継ぎノード名称
328 業務データ
401 サーバ権限フラグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続されている双方向で通信可能な複数のノードが、複数の業務を同時に行っており、前記複数のノードから成るノード群において、ノードの追加に伴い、前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、サーバ権限があるノードを決定し、前記サーバ権限があるノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、業務の引継ぎ元ノードを決定し、前記業務の引継ぎ元ノードおよび追加するノードに対して、業務の割当てを決定し、前記業務の引継ぎ元ノードから追加するノードに業務を引継がせることを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、前記追加されたノードの初期手段のインストールを行う、サーバ権限があるノードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記サーバ権限があるノードは、前記追加されたノードの初期手段のインストールを行うことを特徴とする、請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
ネットワークを介して接続されている双方向で通信可能な複数のノードが、複数の業務を同時に行っており、前記複数のノードから成るノード群において、ノードの削除に伴い、前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、サーバ権限があるノードを決定し、前記サーバ権限があるノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、業務の引継ぎ先ノードを決定し、前記業務の引継ぎ先ノードおよび削除するノードに対して、業務の割当てを決定し、削除するノードから前記業務の引継ぎ先ノードに業務を引継がせることを特徴とする通信システム。
【請求項5】
前記ノード群のノードは、自ノードおよび前記ノード群に含まれる各ノードの状態情報を送信する状態情報送信手段と、自ノードがサーバ権限を与えると選択決定したノード名称を含んだ決定情報を送信する決定情報送信手段と、インストール情報またはアンインストール情報または業務の割当て指示情報または業務の引継ぎ指示情報を制御情報として送信する制御情報送信手段と、自ノードおよび前記ノード群に含まれる各ノードが送信する状態情報または決定情報または制御情報をそれぞれ受信する情報受信手段と、自ノードおよび前記ノード群に含まれる各ノードの状態情報を管理する状態情報管理手段と、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況からサーバ権限があるノードを選択決定または業務の割当ておよび引継ぎノードを選択決定する決定手段と、対象ノードに対して手段や業務のインストール指示を送信するリモートインストール手段と、対象ノードに対して手段や業務のアンインストール指示を送信するリモートアンインストール手段と、対象ノードから他の対象ノードに業務の割当て指示を送信する業務割当手段と、対象ノードから他の対象ノードに業務の引継ぎ指示を送信する業務引継ぎ手段と、指示に従って自ノードに手段や業務をインストールするインストール手段と、指示に従って自ノードに手段や業務のアンインストールするアンインストール手段と、を備えていることを特徴とする請求項1または3または4に記載の通信システム。
【請求項6】
ネットワークを介して接続されている双方向で通信可能な複数のノードが、複数の業務を同時に行っており、前記複数のノードから成るノード群において、ノードの追加に伴い、前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、サーバ権限があるノードを決定し、前記サーバ権限があるノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、業務の引継ぎ元ノードを決定し、前記業務の引継ぎ元ノードおよび追加するノードに対して、業務の割当てを決定し、前記業務の引継ぎ元ノードから追加するノードに業務を引継がせることを特徴とする通信システムにおける通信方法。
【請求項7】
前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、前記追加されたノードの初期手段のインストールを行う、サーバ権限があるノードを決定することを特徴とする、請求項6に記載の通信システムにおける通信方法。
【請求項8】
前記サーバ権限があるノードは、前記追加されたノードの初期手段のインストールを行うことを特徴とする、請求項7に記載の通信システムにおける通信方法。
【請求項9】
ネットワークを介して接続されている双方向で通信可能な複数のノードが、複数の業務を同時に行っており、前記複数のノードから成るノード群において、ノードの削除に伴い、前記ノード群の少なくとも1つのノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、サーバ権限があるノードを決定し、前記サーバ権限があるノードが、前記ノード群に含まれる各ノードの業務稼動状況から、業務の引継ぎ先ノードを決定し、前記業務の引継ぎ先ノードおよび削除するノードに対して、業務の割当てを決定し、削除するノードから前記業務の引継ぎ先ノードに業務を引継がせることを特徴とする通信システムにおける通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−88873(P2012−88873A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−234116(P2010−234116)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】