説明

通信システム

【課題】本発明は、一対の通信装置の間にリンクアグリゲーションがある場合でも、一対の通信装置の間においてデータフレームロスを正確に測定する技術を提供する。
【解決手段】本発明の通信システムNは、送信装置1、受信装置2、複数の送受信リンク3及び測定装置4を備える。送信装置1は、送信するデータフレームの数の合計を書き込んだデータフレームロス測定フレームを、複数の送受信リンク3の数だけ複製し複数の送受信リンク3に送信する。受信装置2は、受信したデータフレームの数の合計を、受信したデータフレームロス測定フレームに書き込む。測定装置4は、送信装置1で送信されたデータフレームの数の合計から受信装置2で受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送信装置1及び受信装置2の間でのデータフレームロスを測定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の送受信リンクを有する送受信装置間において、データフレーム及びデータフレームロス測定フレームの順序が正規の順序から誤った順序に入れ替わることなく、データフレームロスを正確に測定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
イーサネット(登録商標)OAM(Operation Administration and Maintenance)又はMPLS−TP(Multi Protocol Label Switching−Transport Profile)を利用して、データフレームロスを測定する技術が知られている。
【0003】
ITU−T Recommendation Y.1731では、一対の通信装置間におけるデータフレームロスを測定する技術が開示されている。一対の通信装置は、MEP(Maintenance Entity Group End Point)である。送信側のMEPは、送信するデータフレームの数を測定し、データフレームロス測定フレームに書き込む。受信側のMEPは、受信したデータフレームの数を測定し、データフレームロス測定フレームに書き込む。そして、送信データフレームの数から受信データフレームの数を減算することにより、送信側及び受信側のMEPの間でのデータフレームロスを測定する。しかし、一対の通信装置の間において中継装置が設置されるときに、中継装置から見て送信側及び受信側のいずれにおいてデータフレームロスが発生したのか、判断することができなかった。
【0004】
特許文献1では、一対の通信装置の間に中継装置が設置されるときに、中継装置から見て送信側及び受信側のいずれにおいてデータフレームロスが発生したのかを判断する技術が開示されている。中継装置は、MIP(Maintenance Entity Group Intermediate Point)である。送信側のMEPは、送信するデータフレームの数を測定し、データフレームロス測定フレームに書き込む。MIPは、受信したデータフレームの数を測定し、データフレームロス測定フレームに書き込むとともに、送信するデータフレームの数を測定し、データフレームロス測定フレームに書き込む。受信側のMEPは、受信したデータフレームの数を測定し、データフレームロス測定フレームに書き込む。そして、送信側のMEPでの送信データフレームの数からMIPでの受信データフレームの数を減算することにより、送信側のMEP及びMIPの間でのデータフレームロスを測定する。さらに、MIPでの送信データフレームの数から受信側のMEPでの受信データフレームの数を減算することにより、MIP及び受信側のMEPの間でのデータフレームロスを測定する。しかし、送信側のMEP及びMIPの間にリンクアグリゲーションがある場合が考慮されておらず、MIP及び受信側のMEPの間にリンクアグリゲーションがある場合も考慮されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−244870号公報
【特許文献2】特開2008−131615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2では、一対の通信装置の間にリンクアグリゲーションがある場合が考慮されている。そして、送信側のMEPから受信側のMEPへとすべてのリンクにおいてOAMフレームを転送することにより、送信側のMEP及び受信側のMEPの間でいずれのリンクにおいて障害が発生したかを検出する。しかし、送信側のMEP及び受信側のMEPの間において、データフレームロスを測定することは考慮されていない。
【0007】
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、一対の通信装置の間にリンクアグリゲーションがある場合でも、一対の通信装置の間においてデータフレームロスを正確に測定する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の通信システムは、送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信装置と、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信装置と、前記送信装置で送信されたデータフレームの数の合計及び前記受信装置で受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信装置で送信されたデータフレームの数の合計から前記受信装置で受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信装置及び前記受信装置の間でのデータフレームロスを測定する測定装置と、を備える。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明の送信装置は、送信されるデータフレームの数を測定する送信データフレーム数測定部と、前記送信されるデータフレームを複数の送信リンクに振り分ける送信データフレーム振分部と、前記送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込部と、前記書き込まれたデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製するデータフレームロス測定フレーム複製部と、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信するフレーム送信部と、を備える。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明の受信装置は、複数の受信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複数の受信リンクの数だけ複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の受信リンクで受信するフレーム受信部と、前記受信されたデータフレームの数の合計を測定する受信データフレーム数測定部と、前記受信されたデータフレームの数の合計を前記受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込部と、を備える。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明の測定装置は、送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信装置で送信されたデータフレームの数の合計と、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信装置で受信されたデータフレームの数の合計と、が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得するデータフレームロス測定フレーム取得部と、前記送信装置で送信されたデータフレームの数の合計から前記受信装置で受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信装置及び前記受信装置の間でのデータフレームロスを測定するデータフレームロス測定部と、を備える。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明のデータフレームロス測定方法は、送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信ステップと、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信ステップと、前記送信されたデータフレームの数の合計及び前記受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信されたデータフレームの数の合計から前記受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送受信の間でのデータフレームロスを測定する測定ステップと、を順に備える。
【0013】
また、上記目的を達成するために、本発明の送信方法は、送信されるデータフレームの数を測定する送信データフレーム数測定ステップと、前記送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、前記書き込まれたデータフレームロス測定フレームを複数の送信リンクの数だけ複製するデータフレームロス測定フレーム複製ステップと、前記複数の送信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信するフレーム送信ステップと、を順に備える。
【0014】
また、上記目的を達成するために、本発明の受信方法は、複数の受信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複数の受信リンクの数だけ複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の受信リンクで受信するフレーム受信ステップと、前記受信されたデータフレームの数の合計を測定する受信データフレーム数測定ステップと、前記受信されたデータフレームの数の合計を前記受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、を順に備える。
【0015】
また、上記目的を達成するために、本発明の測定方法は、送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信ステップで送信されたデータフレームの数の合計と、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信ステップで受信されたデータフレームの数の合計と、が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得するデータフレームロス測定フレーム取得ステップと、前記送信されたデータフレームの数の合計から前記受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送受信の間でのデータフレームロスを測定するデータフレームロス測定ステップと、を順に備える。
【0016】
また、上記目的を達成するために、本発明のデータフレームロス測定プログラムは、通信システムに、送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信ステップと、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信ステップと、前記送信されたデータフレームの数の合計及び前記受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信されたデータフレームの数の合計から前記受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送受信の間でのデータフレームロスを測定する測定ステップと、を順に実行させる。
【0017】
また、上記目的を達成するために、本発明の送信プログラムは、送信装置に、送信されるデータフレームの数を測定する送信データフレーム数測定ステップと、前記送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、前記書き込まれたデータフレームロス測定フレームを複数の送信リンクの数だけ複製するデータフレームロス測定フレーム複製ステップと、前記複数の送信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信するフレーム送信ステップと、を順に実行させる。
【0018】
また、上記目的を達成するために、本発明の受信プログラムは、受信装置に、複数の受信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複数の受信リンクの数だけ複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の受信リンクで受信するフレーム受信ステップと、前記受信されたデータフレームの数の合計を測定する受信データフレーム数測定ステップと、前記受信されたデータフレームの数の合計を前記受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、を順に実行させる。
【0019】
また、上記目的を達成するために、本発明の測定プログラムは、測定装置に、送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信ステップで送信されたデータフレームの数の合計と、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信ステップで受信されたデータフレームの数の合計と、が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得するデータフレームロス測定フレーム取得ステップと、前記送信されたデータフレームの数の合計から前記受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送受信の間でのデータフレームロスを測定するデータフレームロス測定ステップと、を順に実行させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、一対の通信装置の間にリンクアグリゲーションがある場合でも、一対の通信装置の間においてデータフレームロスを正確に測定する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施形態1の通信システムの構成を示す図である。
【図2】実施形態1の送信装置の構成を示す図である。
【図3】実施形態1の受信装置の構成を示す図である。
【図4】実施形態1の測定装置の構成を示す図である。
【図5】実施形態1の送信ステップの内容を示す図である。
【図6】実施形態1の受信ステップの内容を示す図である。
【図7】実施形態1の測定ステップの内容を示す図である。
【図8】実施形態2の送信装置及び受信装置の間の送受信方法を示す図である。
【図9】実施形態2の送信装置及び受信装置の間の送受信方法を示す図である。
【図10】実施形態3の通信システムの構成を示す図である。
【図11】実施形態3の送信側通信装置及び送信装置の間の送受信方法を示す図である。
【図12】実施形態3の受信装置及び受信側通信装置の間の送受信方法を示す図である。
【図13】実施形態3の測定ステップの内容を示す図である。
【図14】実施形態4の通信システムの構成を示す図である。
【図15】実施形態4のMEPの構成を示す図である。
【図16】実施形態4のOAM制御部の構成を示す図である。
【図17】実施形態4のMIPの構成を示す図である。
【図18】実施形態4のOAM−LAG制御部の構成を示す図である。
【図19】実施形態4のデータフレームロス測定方法を示す図である。
【図20】実施形態4のLMMフレーム及びLMRフレームを示す図である。
【図21】実施形態4のデータフレームロス測定方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0023】
(実施形態1)
実施形態1の通信システムの構成を図1に示す。通信システムNは、送信装置1、受信装置2、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3及び測定装置4を備える。送信装置1及び受信装置2については後述する。複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3は、送信装置1及び受信装置2を接続し、リンクアグリゲーションを構成する。測定装置4は、送信装置1及び受信装置2の間でのデータフレームロスを測定する。通信システムNに、後述のステップを実行させるためのデータフレームロス測定プログラムをインストールすることにより、後述のデータフレームロス測定方法を実行することができる。
【0024】
実施形態1の送信装置の構成を図2に示す。送信装置1は、送信データフレーム数測定部11、送信データフレーム振分部12、データフレームロス測定フレーム書込部13、データフレームロス測定フレーム複製部14及びフレーム送信部15を備える。送信装置1に、後述のステップを実行させるための送信プログラムをインストールすることにより、後述の送信方法を実行することができる。
【0025】
送信データフレーム数測定部11は、受信装置2に送信されるデータフレームの数を測定する。送信データフレーム振分部12は、受信装置2に送信されるデータフレームを、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3に振り分ける。データフレームロス測定フレーム書込部13は、受信装置2に送信されるデータフレームの数の合計を、データフレームロス測定フレームに書き込む。データフレームロス測定フレーム複製部14は、データフレームロス測定フレーム書込部13を用いて書き込まれたデータフレームロス測定フレームを、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3の数だけ複製する。フレーム送信部15は、送信データフレーム振分部12を用いて振り分けられたデータフレーム及びデータフレームロス測定フレーム複製部14を用いて複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、それぞれ複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3に送信する。よって、送信装置1は、データフレームが当該データフレーム及びデータフレームロス測定フレームのセットに属することを明確にしたうえで、受信装置2に送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むことができる。
【0026】
実施形態1の受信装置の構成を図3に示す。受信装置2は、フレーム受信部21、受信データフレーム数測定部22、データフレームロス測定フレーム書込部23及びデータフレーム保管部24を備える。受信装置2に、後述のステップを実行させるための受信プログラムをインストールすることにより、後述の受信方法を実行することができる。
【0027】
フレーム受信部21は、送信データフレーム振分部12を用いて振り分けられたデータフレーム及びデータフレームロス測定フレーム複製部14を用いて複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、それぞれ複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信する。受信データフレーム数測定部22は、フレーム受信部21を用いて受信されたデータフレームの数の合計を測定する。データフレームロス測定フレーム書込部23は、フレーム受信部21を用いて受信されたデータフレームの数の合計を、フレーム受信部21を用いて受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む。データフレーム保管部24については実施形態2において後述する。よって、受信装置2は、データフレームがいずれのデータフレーム及びデータフレームロス測定フレームのセットに属するかを明確にしたうえで、送信装置1から受信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むことができる。
【0028】
実施形態1の測定装置の構成を図4に示す。測定装置4は、データフレームロス測定フレーム取得部41及びデータフレームロス測定部42を備える。測定装置4に、後述のステップを実行させるための測定プログラムをインストールすることにより、後述の測定方法を実行することができる。測定装置4は、受信装置2と別個に設置されているが、一体に設置されていてもよい。
【0029】
データフレームロス測定フレーム取得部41は、送信装置1で送信されたデータフレームの数の合計及び受信装置2で受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得する。データフレームロス測定部42は、送信装置1で送信されたデータフレームの数の合計から受信装置2で受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送信装置1及び受信装置2の間でのデータフレームロスを測定する。
【0030】
実施形態1の送信ステップの内容を図5に示す。送信データフレーム数測定ステップでは、送信データフレーム数測定部11が、受信装置2に送信されるデータフレームの数を測定する(ステップS11)。データフレームロス測定フレーム書込ステップでは、データフレームロス測定フレーム書込部13が、受信装置2に送信されるデータフレームの数の合計を、データフレームロス測定フレームに書き込む(ステップS12)。データフレームロス測定フレーム複製ステップでは、データフレームロス測定フレーム複製部14が、データフレームロス測定フレーム書込部13を用いて書き込まれたデータフレームロス測定フレームを、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3の数だけ複製する(ステップS13)。フレーム送信ステップでは、フレーム送信部15が、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3に振り分けられたデータフレームを、それぞれ複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3に送信する。そして、フレーム送信部15が、データフレームロス測定フレーム複製14を用いて複製されたデータフレームロス測定フレームを、それぞれ複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3に送信する(ステップS14)。よって、送信装置1は、データフレームが当該データフレーム及びデータフレームロス測定フレームのセットに属することを明確にしたうえで、受信装置2に送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むことができる。
【0031】
実施形態1の受信ステップの内容を図6に示す。フレーム受信ステップでは、フレーム受信部21が、送信データフレーム振分部12を用いて振り分けられたデータフレームを、それぞれ複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信する。そして、フレーム受信部21が、データフレームロス測定フレーム複製14を用いて複製されたデータフレームロス測定フレームを、それぞれ複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信する(ステップS21)。受信データフレーム数測定ステップでは、受信データフレーム数測定部22が、フレーム受信部21を用いて受信されたデータフレームの数の合計を測定する(ステップS22)。データフレームロス測定フレーム書込ステップでは、データフレームロス測定フレーム書込部23が、フレーム受信部21を用いて受信されたデータフレームの数の合計を、フレーム受信部21を用いて受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む(ステップS23)。よって、受信装置2は、データフレームがいずれのデータフレーム及びデータフレームロス測定フレームのセットに属するかを明確にしたうえで、送信装置1から受信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むことができる。
【0032】
実施形態1の測定ステップの内容を図7に示す。データフレームロス測定フレーム取得ステップでは、データフレームロス測定フレーム取得部41が、送信装置1で送信されたデータフレームの数の合計及び受信装置2で受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得する(ステップS31)。データフレームロス測定ステップでは、データフレームロス測定部42が、送信装置1で送信されたデータフレームの数の合計から受信装置2で受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送信装置1及び受信装置2の間でのデータフレームロスを測定する(ステップS32)。
【0033】
(実施形態2)
実施形態2の送信装置及び受信装置の間の送受信方法を図8及び図9に示す。図8及び図9では、データフレーム及びデータフレームロス測定フレームの送受信順序が異なる。
【0034】
まず、図8における実施形態2の送信装置1及び受信装置2の間の送受信方法について説明する。送信装置1では、フレーム送信部15は、送信データフレーム振分部12を用いて振り分けられたデータフレーム及びデータフレームロス測定フレーム複製部14を用いて複製されたデータフレームロス測定フレームの順序で、それぞれ複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3に送信する。受信装置2では、フレーム受信部21は、送信データフレーム振分部12を用いて振り分けられたデータフレーム及びデータフレームロス測定フレーム複製部14を用いて複製されたデータフレームロス測定フレームの順序で、それぞれ複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信する。
【0035】
具体的には、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3では、第1のフレームセット5−1及び第2のフレームセット5−2の順序で、フレームセット5が流れる。まず、送信装置1の送信データフレーム振分部12及びデータフレームロス測定フレーム複製部14は、第1のフレームセット5−1についてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なう。次に、送信装置1の送信データフレーム振分部12及びデータフレームロス測定フレーム複製部14は、第2のフレームセット5−2についてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なう。
【0036】
送受信リンク3−1では、第1のフレームセット5−1の中では、4個のデータフレーム51−11が先に流れ、1個のデータフレームロス測定フレーム52−11が後に流れる。そして、第2のフレームセット5−2の中では、1個のデータフレーム51−21が先に流れ、1個のデータフレームロス測定フレーム52−21が後に流れる。
【0037】
送受信リンク3−2では、第1のフレームセット5−1の中では、2個のデータフレーム51−12が先に流れ、1個のデータフレームロス測定フレーム52−12が後に流れる。そして、第2のフレームセット5−2の中では、1個のデータフレーム51−22が先に流れ、1個のデータフレームロス測定フレーム52−22が後に流れる。
【0038】
送受信リンク3−3では、第1のフレームセット5−1の中では、1個のデータフレーム51−13が先に流れ、1個のデータフレームロス測定フレーム52−13が後に流れる。そして、第2のフレームセット5−2の中では、1個のデータフレーム51−23が先に流れ、1個のデータフレームロス測定フレーム52−23が後に流れる。
【0039】
次に、図9における実施形態2の送信装置1及び受信装置2の間の送受信方法について説明する。送信装置1では、フレーム送信部15は、データフレームロス測定フレーム複製部14を用いて複製されたデータフレームロス測定フレーム及び送信データフレーム振分部12を用いて振り分けられたデータフレームの順序で、それぞれ複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3に送信する。受信装置2では、フレーム受信部21は、データフレームロス測定フレーム複製部14を用いて複製されたデータフレームロス測定フレーム及び送信データフレーム振分部12を用いて振り分けられたデータフレームの順序で、それぞれ複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信する。
【0040】
具体的には、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3では、第1のフレームセット5−1及び第2のフレームセット5−2の順序で、フレームセット5が流れる。まず、送信装置1の送信データフレーム振分部12及びデータフレームロス測定フレーム複製部14は、第1のフレームセット5−1についてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なう。次に、送信装置1の送信データフレーム振分部12及びデータフレームロス測定フレーム複製部14は、第2のフレームセット5−2についてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なう。
【0041】
送受信リンク3−1では、第1のフレームセット5−1の中では、1個のデータフレームロス測定フレーム52−11が先に流れ、4個のデータフレーム51−11が後に流れる。そして、第2のフレームセット5−2の中では、1個のデータフレームロス測定フレーム52−21が先に流れ、1個のデータフレーム51−21が後に流れる。
【0042】
送受信リンク3−2では、第1のフレームセット5−1の中では、1個のデータフレームロス測定フレーム52−12が先に流れ、2個のデータフレーム51−12が後に流れる。そして、第2のフレームセット5−2の中では、1個のデータフレームロス測定フレーム52−22が先に流れ、1個のデータフレーム51−22が後に流れる。
【0043】
送受信リンク3−3では、第1のフレームセット5−1の中では、1個のデータフレームロス測定フレーム52−13が先に流れ、1個のデータフレーム51−13が後に流れる。そして、第2のフレームセット5−2の中では、1個のデータフレームロス測定フレーム52−23が先に流れ、1個のデータフレーム51−23が後に流れる。
【0044】
図8及び図9において、まず、受信装置2のフレーム受信部21は、第2のフレームセット5−2に含まれるデータフレーム51−23を、送受信リンク3−3で受信する。次に、受信装置2のフレーム受信部21は、第1のフレームセット5−1に含まれるデータフレーム51−11のうち最後のデータフレームを、送受信リンク3−1で受信する。
【0045】
図8では、受信装置2のフレーム受信部21は、データフレーム51−11のうち最後のデータフレームが、第1のフレームセット5−1についてのデータフレームロス測定フレーム52−11の前を流れることを検出する。そして、受信装置2のフレーム受信部21は、データフレーム51−11のうち最後のデータフレームが、第1のフレームセット5−1についてのデータフレームであることを検出する。
【0046】
図8では、受信装置2のフレーム受信部21は、データフレーム51−23が、第2のフレームセット5−2についてのデータフレームロス測定フレーム52−23の前を流れることを検出する。そして、受信装置2のフレーム受信部21は、データフレーム51−23が、第2のフレームセット5−2についてのデータフレームであることを検出する。
【0047】
図9では、受信装置2のフレーム受信部21は、データフレーム51−11のうち最後のデータフレームが、第1のフレームセット5−1についてのデータフレームロス測定フレーム52−11の後を流れることを検出する。そして、受信装置2のフレーム受信部21は、データフレーム51−11のうち最後のデータフレームが、第1のフレームセット5−1についてのデータフレームであることを検出する。
【0048】
図9では、受信装置2のフレーム受信部21は、データフレーム51−23が、第2のフレームセット5−2についてのデータフレームロス測定フレーム52−23の後を流れることを検出する。そして、受信装置2のフレーム受信部21は、データフレーム51−23が、第2のフレームセット5−2についてのデータフレームであることを検出する。
【0049】
図8及び図9では、受信装置2の受信データフレーム数測定部22は、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信された第1のフレームセット5−1に含まれるデータフレーム51−11、51−12、51−13の数の合計を測定する。ただし、受信装置2の受信データフレーム数測定部22は、送受信リンク3−3で受信された第2のフレームセット5−2に含まれるデータフレーム51−23の数を除外して測定する。よって、受信装置2の受信データフレーム測定部22は、本来は第2のフレームセット5−2に含まれるデータフレームを、誤って第1のフレームセット5−1に含まれるデータフレームであると認識することを防止することができる。
【0050】
図8及び図9では、受信装置2のデータフレーム保管部24は、送受信リンク3−3で受信された第2のフレームセット5−2に含まれるデータフレーム51−23を保管する。ただし、受信装置2のデータフレーム保管部24は、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信された第1のフレームセット5−1に含まれるデータフレーム51−11、51−12、51−13の数の合計が測定されるまで保管する。よって、受信装置2の受信データフレーム測定部22は、本来は第2のフレームセット5−2に含まれるデータフレームを、誤って第1のフレームセット5−1に含まれるデータフレームであると認識することを防止することができる。
【0051】
(実施形態3)
実施形態3の通信システムの構成を図10に示す。通信システムNは、送信装置1、受信装置2、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3、測定装置4、送信側通信装置6、受信側通信装置7、送受信リンク8及び送受信リンク9を備える。送信装置1、受信装置2、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3及び測定装置4については、実施形態1−3においてほぼ同様である。送信側通信装置6はデータフレームを送信装置1に送信する。受信側通信装置7は、データフレームを受信装置2から受信する。送受信リンク8は、リンクアグリゲーションを構成せず、送信側通信装置6及び送信装置1を接続する。送受信リンク9は、リンクアグリゲーションを構成せず、受信装置2及び受信側通信装置7を接続する。測定装置4は、送信装置1及び受信装置2の間でのデータフレームロス、送信側通信装置6及び送信装置1の間でのデータフレームロス、並びに受信装置2及び受信側通信装置7の間でのデータフレームロスを測定する。通信システムNに、後述のステップを実行させるためのデータフレームロス測定プログラムをインストールすることにより、後述のデータフレームロス測定方法を実行することができる。
【0052】
送信装置1について説明する。データフレームロス測定フレーム書込部13は、送信装置1において送信側通信装置6から受信されたデータフレームの数の合計を、データフレームロス測定フレームに書き込む。よって、測定装置4は、送信側通信装置6及び送信装置1の間でのデータフレームロスを測定することができる。ここで、送信装置1に、後述のステップを実行させるための送信プログラムをインストールすることにより、後述の送信方法を実行することができる。
【0053】
受信装置2について説明する。データフレームロス測定フレーム書込部23は、受信装置2において受信側通信装置7に送信されたデータフレームの数の合計を、データフレームロス測定フレームに書き込む。よって、測定装置4は、受信装置2及び受信側通信装置7の間でのデータフレームロスを測定することができる。そして、データフレームロス測定フレーム書込部23は、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信されたデータフレームロス測定フレームのうち、送受信リンク9の数に等しい分については、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信されたデータフレームの数の合計を書き込む。さらに、データフレームロス測定フレーム書込部23は、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信されたデータフレームロス測定フレームのうち、送受信リンク9の数を超える分については、廃棄する。よって、受信装置2は、データフレームロス測定フレームへの無駄な書き込みを少なくすることができる。ここで、受信装置2に、後述のステップを実行させるための受信プログラムをインストールすることにより、後述の受信方法を実行することができる。
【0054】
測定装置4について説明する。測定装置4は、実施形態3においても実施形態1及び実施形態2と同様に、送信装置1及び受信装置2の間でのデータフレームロスを測定する。測定装置4に、後述のステップを実行させるための測定プログラムをインストールすることにより、後述の測定方法を実行することができる。測定装置4は、受信側通信装置7と別個に設置されているが、一体に設置されていてもよい。
【0055】
データフレームロス測定フレーム取得部41は、送信側通信装置6が送信したデータフレームの数及び送信装置1が受信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得する。データフレームロス測定部42は、送信側通信装置6が送信したデータフレームの数から送信装置1が受信したデータフレームの数の合計を減算することにより、送信側通信装置6及び送信装置1の間でのデータフレームロスを測定する。
【0056】
データフレームロス測定フレーム取得部41は、受信装置2が送信したデータフレームの数の合計及び受信側通信装置7が受信したデータフレームの数を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得する。データフレームロス測定部42は、受信装置2が送信したデータフレームの数の合計から受信側通信装置7が受信したデータフレームの数を減算することにより、受信装置2及び受信側通信装置7の間でのデータフレームロスを測定する。
【0057】
図5、図8及び図9を用いて説明した送信ステップについては、実施形態1−3においてほぼ同様である。図6、図8及び図9を用いて説明した受信ステップについては、実施形態1−3においてほぼ同様である。
【0058】
実施形態3の送信側通信装置及び送信装置の間の送受信方法を図11に示す。送信フレーム書込ステップでは、送信側通信装置6が、送信装置1に送信するデータフレームの数を、送信装置1に送信するデータフレームロス測定フレームに書き込む(ステップS41)。データフレームロス測定フレーム書込ステップでは、データフレームロス測定フレーム書込部13が、送信側通信装置6から受信されたデータフレームの数の合計を、送信側通信装置6から受信されたデータフレームロス測定フレームに書き込む(ステップS42)。よって、測定装置4は、送信側通信装置6及び送信装置1の間でのデータフレームロスを測定することができる。
【0059】
実施形態3の受信装置及び受信側通信装置の間の送受信方法を図12に示す。まず、データフレームロス測定フレーム書込ステップについて説明する。データフレームロス測定フレーム書込部23は、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信されたデータフレームロス測定フレームのうち、送受信リンク9の数に等しい分については、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信されたデータフレームの数の合計を書き込む(ステップS51)。そして、データフレームロス測定フレーム書込部23は、複数の送受信リンク3−1、3−2、3−3で受信されたデータフレームロス測定フレームのうち、送受信リンク9の数を超える分については、廃棄する(ステップS52)。よって、受信装置2は、データフレームロス測定フレームへの無駄な書き込みを少なくすることができる。さらに、データフレームロス測定フレーム書込部23は、受信側通信装置7に送信されるデータフレームの数の合計を、受信側通信装置7に送信されるデータフレームロス測定フレームに書き込む(ステップS53)。よって、測定装置4は、受信装置2及び受信側通信装置7の間でのデータフレームロスを測定することができる。
【0060】
次に、受信フレーム書込ステップについて説明する。受信側通信装置7は、受信装置2から受信したデータフレームの数を、受信装置2から受信したデータフレームロス測定フレームに書き込む(ステップS54)。よって、測定装置4は、受信装置2及び受信側通信装置7の間でのデータフレームロスを測定することができる。
【0061】
実施形態3の測定ステップの内容を図13に示す。ステップS61及びステップS62では、測定装置4は、送信側通信装置6及び送信装置1の間でのデータフレームロスを測定する。ステップS63及びステップS64では、測定装置4は、送信装置1及び受信装置2の間でのデータフレームロスを測定する。ステップS65及びステップS66では、測定装置4は、受信装置2及び受信側通信装置7の間でのデータフレームロスを測定する。図13のステップS63及びステップS64は、図7のステップS31及びステップS32とほぼ同様であるため、説明を省略する。
【0062】
データフレームロス測定フレーム取得ステップでは、データフレームロス測定フレーム取得部41は、送信側通信装置6が送信したデータフレームの数及び送信装置1が受信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得する(ステップS61)。データフレームロス測定ステップでは、データフレームロス測定部42は、送信側通信装置6が送信したデータフレームの数から送信装置1が受信したデータフレームの数の合計を減算することにより、送信側通信装置6及び送信装置1の間でのデータフレームロスを測定する(ステップS62)。
【0063】
データフレームロス測定フレーム取得ステップでは、データフレームロス測定フレーム取得部41は、受信装置2が送信したデータフレームの数の合計及び受信側通信装置7が受信したデータフレームの数を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得する(ステップS65)。データフレームロス測定ステップでは、データフレームロス測定部42は、受信装置2が送信したデータフレームの数の合計から受信側通信装置7が受信したデータフレームの数を減算することにより、受信装置2及び受信側通信装置7の間でのデータフレームロスを測定する(ステップS66)。
【0064】
実施形態3では、送受信リンク8及び送受信リンク9のいずれもが、リンクアグリゲーションを構成していない。しかし、送受信リンク8及び送受信リンク9の少なくともいずれかが、リンクアグリゲーションを構成してもよい。リンクアグリゲーションを構成する区間での送受信方法は、送信装置1及び受信装置2の間での送受信方法と同様となる。
【0065】
(実施形態4)
実施形態4の通信システムの構成を図14に示す。通信システムMは、MEP1M、MIP2M、MIP3M、MEP4M、送受信リンク5M、送受信リンク6−1M、6−2M、6−3M及び送受信リンク7Mを備える。送受信リンク5Mは、MEP1M及びMIP2Mを接続する、1本の送受信リンクである。送受信リンク6−1M、6−2M、6−3Mは、MIP2M及びMEP3Mを接続する、3本の送受信リンクである。送受信リンク7Mは、MIP3M及びMEP4Mを接続する、1本の送受信リンクである。MEP1MがMEP4Mにデータフレームを送信するときには、MEP1M、MIP2M、MIP3M及びMEP4Mは、それぞれ送信側通信装置6、送信装置1、受信装置2及び受信側通信装置7に対応する。MEP4MがMEP1Mにデータフレームを送信するときには、MEP1M、MIP2M、MIP3M及びMEP4Mは、それぞれ受信側通信装置7、受信装置2、送信装置1及び送信側通信装置6に対応する。
【0066】
実施形態4のMEPの構成を図15に示す。MEP1M(4M)は、フレーム解析部11M(41M)、フレームカウント部12M(42M)、カウンタテーブル13M(43M)、フレームスイッチング部14M(44M)、フォワーディングテーブル15M(45M)、OAM制御部16M(46M)及びフレーム出力部17M(47M)を備える。MEP1M及びMEP4Mの構成は同様であるため、MEP1Mについて説明する。
【0067】
フレーム解析部11Mは、入力フレームのフレーム種別を判別し、データフレームはフレームカウント部12Mに、OAMフレームはOAM制御部16Mに転送する。フレームカウント部12Mは、入力されるデータフレームのフレーム数をカウントし、そのカウンタ値をカウンタテーブル13Mで保持する。データフレームはフレームスイッチング部14Mに転送される。フレームスイッチング部14Mは、データフレームを受信すると、フォワーディングテーブル15Mを参照して、出力ポート情報を入手し、フレーム出力部17Mに転送する。フォワーディングテーブル15Mは、宛先アドレス情報に対する出力ポート情報を格納している。OAM制御部16Mは、フレーム解析部11Mから受信したOAMフレームの種別に従い、所定のOAM処理を行なう。LM(Loss Measurement)処理に関しては、カウンタテーブル13Mのカウンタ情報を参照して、所定のLM処理を行なう。OAM制御部16Mの詳細構成については、図16を用いて説明する。所定のOAM処理を行なうと、OAMフレームをフレーム出力部17Mに転送する。フレーム出力部17Mは、フレームスイッチング部14Mから受信するデータフレーム及びOAM制御部16Mから受信するOAMフレームを、所定の出力ポートに出力する。
【0068】
実施形態4のOAM制御部の構成を図16に示す。OAM制御部16M(46M)は、OAMフレーム解析部161M(461M)、LMフレーム制御部162M(462M)、OAM処理部163M(463M)、OAMフレーム転送処理部164M(464M)及びフォワーディングテーブル165M(465M)を備える。OAM制御部16M及びOAM制御部46Mの構成は同様であるため、OAM制御部16Mについて説明する。
【0069】
OAMフレーム解析部161Mは、フレーム解析部11Mから受信するOAMフレームを解析し、LMM/LMR(Loss Measurement Message/Loss Measurement Reply)フレームはLMフレーム制御部162Mに、その他のフレームはOAM処理部163Mに転送する。
【0070】
LMフレーム制御部162Mは、送信側及び対向側で処理が異なる。送信側では、外部設定インタフェース等からLM生成トリガを受けると、LMMフレームを生成し、送信カウンタ値を書き込み、OAMフレーム転送処理部164Mに転送する。そして、送信側では、LMRフレームを受信すると、LMRフレームを終端する。さらに、送信側では、LMRフレームに格納される情報から、End−to−Endのフレームロス及び区間毎のフレームロスを計算し、結果を外部メモリや外部出力インタフェース等に出力する。対向側では、LMMフレームを受信すると、LMMフレームを終端し、LMMフレーム内の情報を用いてLMRフレームを生成し、OAMフレーム転送処理部164Mに転送する。LMフレーム制御部162Mは、測定装置のデータフレーム測定フレーム取得部及びデータフレームロス測定部に対応する。
【0071】
OAMフレーム転送処理部164Mは、LMフレーム制御部162M及びOAM処理部163Mから受信するOAMフレームに対して、フォワーディングテーブル165Mを参照して出力ポートを取得し、フレーム出力部17Mに転送する。OAM処理部163Mは、OAMフレーム解析部161MからLMフレーム以外のOAMフレームを受信すると、所定のOAM処理を行ない、OAMフレーム転送処理部164Mに転送する。なお、本発明では、LMに関する処理が発明の対象となるため、LM以外のOAM処理については記載を省略する。又、LM処理に関わる部分(LMフレーム制御部162M)をOAM処理部163Mと別ブロックで記載しているが、一般的な実施形態では、LM処理に関わる部分もOAM処理部163Mの中に含まれる場合もある。フォワーディングテーブル165Mは、OAMフレームの宛先アドレス情報に対する出力ポート情報を格納している。
【0072】
実施形態4のMIPの構成を図17に示す。MIP2M(3M)は、フレーム解析部20M(30M)、フレームカウント部21M(31M)、カウンタテーブル22M(32M)、フレームスイッチング部23M(33M)、フォワーディングテーブル24M(34M)、OAM−LAG(リンクアグリゲーション)制御部25M(35M)、LAG機能部26M(36M)、フレーム転送制御部27M(37M)、フレームバッファ28M(38M)及びLMフレームカウンタテーブル29M(39M)を備える。MIP2M及びMIP3Mの構成は同様であるため、MIP2Mについて説明する。
【0073】
フレーム解析部20M、フレームカウント部21M、カウンタテーブル22M、フレームスイッチング部23M、フォワーディングテーブル24Mは、それぞれフレーム解析部11M、フレームカウント部12M、カウンタテーブル13M、フレームスイッチング部14M、フォワーディングテーブル15Mと同様の動作を行なう。フレームカウント部21Mは、送信装置の送信データフレーム数測定部及び受信装置の受信データフレーム数測定部に対応する。フレームスイッチング部23Mは、送信装置の送信データフレーム振分部に対応する。LAG機能部26Mは、送信装置のデータフレームロス測定フレーム複製部及びフレーム送信部並びに受信装置のフレーム受信部に対応する。
【0074】
OAM−LAG制御部25Mは、複数のポートを用いて、対向装置とのリンクアグリゲーションを実現する。リンクアグリゲーション機能とは、2台のスイッチ間で平行して張られた複数のリンクを統合し、論理的に1本のリンクのように扱う技術である。また、リンクアグリゲーションの各リンクへのフレームの振り分け方法は、装置製造者によって異なる。フレーム転送制御部27Mは、LMフレームカウンタテーブル29Mを参照し、リンクアグリゲーションのリンクが受信したLMフレームの数に応じて、データフレームをフレームバッファ28Mに保管する。LMフレームカウンタテーブル29Mは、装置が受け取ったLMフレームの数が保管されている。OAM−LAG制御部25Mは、送信装置及び受信装置のデータフレームロス測定フレーム書込部に対応する。データフレームバッファ28Mは、受信装置のデータフレーム保管部に対応する。
【0075】
実施形態4のOAM−LAG制御部の構成を図18に示す。OAM−LAG制御部25M(35M)は、OAMフレーム解析部251M(351M)、LMフレーム制御部252M(352M)、OAM処理部253M(353M)、OAMフレーム転送処理部254M(354M)、フォワーディングテーブル255M(355M)、LMフレームカウント部256M(356M)、LMフレームバッファ257M(357M)及びLMフレーム統合部258M(358M)を備える。OAM−LAG制御部25M及びOAM−LAG制御部35Mの構成は同様であるため、OAM−LAG制御部25Mについて説明する。
【0076】
OAMフレーム解析部251M、LMフレーム制御部252M、OAM処理部253M、OAMフレーム転送処理部254M及びフォワーディングテーブル255Mは、それぞれOAMフレーム解析部161M、LMフレーム制御部162M、OAM処理部163M、OAMフレーム転送処理部164M及びフォワーディングテーブル165Mと同様の操作を行なう。
【0077】
LMフレームカウント部256Mは、装置が受信したLMフレームの数のカウントを行ない、送信側のMEPのカウンタ値及びフレーム数を、LMフレームカウンタテーブル29Mに書き込む。また、送信側のMEPのカウント値が現在カウントしているLMフレームと異なるLMフレームを受け取ったときに、LMフレームバッファ257Mに保管する。LMフレーム統合部258Mは、リンクアグリゲーションのリンク数のLMフレームを受け取ったときに、受け取ったLMフレームのうちいずれか1つのLMフレームに、フレームに書き込まれている値の合計値を書き込み、OAMフレーム転送処理部254Mに送信する。また、リンクアグリゲーションのリンク数のLMフレームを受け取ったときに、それ以外のリンクアグリゲーションによって送信されたLMフレームを破棄する。
【0078】
実施形態4のデータフレームロス測定方法を図19に示す。ステップS71では、MEP1MがMIP2Mに、LMMフレーム及びデータフレームを送信する。ステップS72では、MIP2MがMIP3Mに、LMMフレーム及びデータフレームを送信する。ステップS73では、MIP3MがMEP4Mに、LMMフレーム及びデータフレームを送信する。ステップS74では、MEP4MがMIP3Mに、LMRフレーム及びデータフレームを送信する。ステップS75では、MIP3MがMIP2Mに、LMRフレーム及びデータフレームを送信する。ステップS76では、MIP2MがMEP1Mに、LMRフレーム及びデータフレームを送信する。ステップS77では、MEP1Mが、データフレームロスを測定する。以下では、各ステップS71−S77について説明する。
【0079】
ステップS71について説明する。LMフレーム制御部162Mは、LM生成トリガを受信すると、LMMフレームを生成する。LMフレーム制御部162Mは、カウンタテーブル13Mを参照して、送信カウンタ値TxFCf(tc)を取得し、LMMフレームに書き込む。LMフレーム制御部162Mは、LMMフレームをOAMフレーム転送処理部164Mに転送する。OAMフレーム転送処理部164Mは、フォワーディングテーブル165Mを参照して出力ポートを取得し、フレーム出力部17Mに転送し、LMMフレームを次段の装置に転送する。
【0080】
ステップS72について説明する。MIP2Mでは、フレーム転送制御部27M、LMフレームカウンタテーブル29M、LMフレームカウント部256M及びLMフレーム統合部258Mを使用しない。各ブロックをデータフレーム及びLMMフレームは透過する。LMフレーム制御部252Mは、OAMフレーム解析部251MからLMMフレームを受け取ったときに、カウンタテーブル22Mを参照して、LMMフレームに自身のMIP−ID及び送信カウンタ値TxFCf(tc)_mip2Mを書き込む。
【0081】
OAMフレーム転送処理部254Mは、フォワーディングテーブル255Mを参照して出力ポートを決定し、LAG機能部26MへLMMフレームを送信する。LAG機能部26Mは、LMMフレームを受信したときに、リンクアグリゲーションを構成する全てのリンクに受信したLMMフレームを複製し、次装置へ送信する。
【0082】
ステップS73について説明する。LAG機能部36Mから受信されたLMMフレームは、フレーム解析部30Mを通りOAM−LAG制御部35Mに運ばれる。LMフレームカウント部356Mは、リンクアグリゲーションの全てのリンクから受信したLMMフレームの数をカウントし、LMフレームカウンタテーブル39Mに書き込む。また、LMフレームカウント部356Mは、送信側のMEPのカウンタ値が異なるLMMフレームを受け取ったときに、カウントせずフレームをLMフレームバッファ357Mに保管する。保管されたフレームは、送信側のMEPのカウンタ値が同じLMMフレームを、リンクアグリゲーションを構成する全てのリンクから受信しない限り、カウントされない。
【0083】
LMフレーム制御部352Mは、カウンタテーブル32Mを参照して、リンクアグリゲーションの全てのリンクから送られてくるLMMフレームに、自身のMIP−ID及びリンク毎のカウンタ値TxFCf(tc)_mip3M(LINKA−LINKC)を書き込み、LMフレーム統合部358Mに転送する。LMフレーム統合部358Mは、リンクアグリゲーションの全てのリンクからLMMフレームを受け取ったときに、リンク毎のLMMフレームに書き込まれているカウンタ値を全て足す。そして、LMフレーム統合部358Mは、カウンタ値の総和をLMMフレームのいずれかに書き込み、OAMフレーム転送処理部354Mに転送する。さらに、LMフレーム統合部358Mは、カウンタ値の総和を書き込まなかったフレームを破棄する。
【0084】
OAMフレーム転送処理部354Mは、フォワーディングテーブル355Mを参照して出力ポートを決定し、LMMフレームをLAG機能部36Mに転送する。LAG機能部36Mは、出力ポートから次段の装置に転送する。
【0085】
ステップS74について説明する。LMフレーム制御部462Mは、OAMフレーム解析部461MからLMMフレームを受信すると、カウンタテーブル43Mを参照して受信カウンタ値RxFCf(tc)を取得する。LMフレーム制御部462Mは、LMMフレームを終端し、LMMフレーム内の情報を用いてLMRフレームを生成する。
【0086】
LMフレーム制御部462Mは、カウンタテーブル43Mを参照して、生成したLMRフレームに送信カウンタ値TxFCb(tc)を記録し、OAMフレーム転送処理部464Mに転送する。OAMフレーム転送処理部464Mは、フォワーディングテーブル465Mを参照して出力ポートを取得し、フレーム出力部47Mに転送し、LMRフレームをMEP1M宛に転送する。
【0087】
実施形態4のステップS73の終了時点でのLMMフレームを図20(a)に示す。Y.1731のLMMフレームに、MIP−ID及びMIPの送信カウンタ値を書き込むフィールドが追加されている。MIP−IDがMIP2MのIDであるときには、送信カウンタ値としてTxFCf_mip2Mが記載されており、MIP−IDがMIP3MのIDであるときには、送信カウンタ値としてTxFCf_mip3Mが記載されている。
【0088】
ステップS75では、ステップS72と同様にして、MIP3Mは、自身のMIP−ID及び送信カウンタ値TxFCb_mip3MをLMRフレームに書き込み、LMRフレームを次段の装置に転送する。ステップS76では、ステップS73と同様にして、MIP2Mは、自身のMIP−ID及び送信カウンタ値TxFCb_mip2MをLMRフレームに書き込み、LMRフレームを次段の装置に転送する。
【0089】
実施形態4のステップS76の終了時点でのLMRフレームを図20(b)に示す。Y.1731のLMRフレームに、MIP−ID及びMIPの送信カウンタ値を書き込むフィールドが追加されている。MIP−IDがMIP2MのIDであるときには、送信カウンタ値としてTxFCb_mip2Mが記載されており、MIP−IDがMIP3MのIDであるときには、送信カウンタ値としてTxFCb_mip3Mが記載されている。
【0090】
ステップS77について説明する。LMフレーム制御部162Mは、OAMフレーム解析部161MからLMRフレームを受信すると、カウンタテーブル13Mを参照して、受信カウンタ値RcFCl(tc)を取得する。
【0091】
LMフレーム制御部162Mは、以下の式により、LMRフレームに格納される情報から、End−to−End及び区間毎のフレームロスの計算を行なう。Far−endは、MEP1MからMEP4Mへの方向を表しており、Near−endはMEP4MからMEP1Mへの方向を表している。fはforwardを表しており、bはbackを表している。tはデータフレーム及びOAMフレームをセットで送受信する周期を表しており、cは現在の周期を表しており、pは前回の周期を表している。
【0092】
Loss(Far−end:End−to−End)
=|TxFCf(tc)−TxFCf(tp)|
−|RxFCf(tc)−RxFCf(tp)|
Loss(Far−end:MEP1M−MIP2M)
=|TxFCf(tc)−TxFCf(tp)|
−|TxFCf_mip2M(tc)−TxFCf_mip2M(tp)|
Loss(Far−end:MIP2M−MIP3M)
=|TxFCf_mip2M(tc)−TxFCf_mip2M(tp)|
−|TxFCf_mip3M(tc)−TxFCf_mip3M(tp)|
Loss(Far−end:MIP3M−MEP4M)
=|TxFCf_mip3M(tc)−TxFCf_mip3M(tp)|
−|RxFCf(tc)−RxFCf(tp)|
【0093】
Loss(Near−end:End−to−End)
=|TxFCb(tc)−TxFCb(tp)|
−|RxFCl(tc)−RxFCl(tp)|
Loss(Near−end:MEP4M−MIP3M)
=|TxFCb(tc)−TxFCb(tp)|
−|TxFCb_mip3M(tc)−TxFCb_mip3M(tp)|
Loss(Near−end:MIP3M−MIP2M)
=|TxFCb_mip3M(tc)−TxFCb_mip3M(tp)|
−|TxFCb_mip2M(tc)−TxFCb_mip2M(tp)|
Loss(Near−end:MIP2M−MEP1M)
=|TxFCb_mip2M(tc)−TxFCb_mip2M(tp)|
−|RxFCl(tc)−RxFCl(tp)|
【0094】
LMの結果であるEnd−to−Endのフレームロス情報及び区間毎のフレームロス情報を、外部(メモリ及び外部出力インタフェース等)に出力する。
【0095】
実施形態4のデータフレームロス測定方法を図21に示す。図21(a)は、データフレーム及びOAMフレームをセットで送受信する周期がT=1であるときを示しており、図21(b)は、データフレーム及びOAMフレームをセットで送受信する周期がT=2であるときを示している。図21では、Far−end方向について説明しているが、Near−End方向についても同様である。図21では、T=2において、リンクアグリゲーションのLINKA(送受信リンク6−1)、LINKB(送受信リンク6−2)及びLINKC(送受信リンク6−3)のうち、LINKAでフレームロスが発生する。
【0096】
図21(a)のT=1の場合について説明する。MEP1Mでは、TxFCf(t1)=100を取得する。MIP2Mでは、TxFCf_mip2M(t1)=100を取得する。MIP3Mでは、リンク毎の送信カウンタ値を取得して(LINKAについて40、LINKBについて40、LINKCについて20)、TxFCf_mip3M(t1)=100を取得する。MEP4Mでは、RxFCf(t1)=100を取得する。送信元のMEP1Mは、LMRフレームに書き込まれた値を保管する。
【0097】
図21(b)のT=2の場合について説明する。MEP1Mでは、TxFCf(t2)=100+100=200を取得する。MIP2Mでは、TxFCf_mip2M(t2)=100+100=200を取得する。MIP3Mでは、リンク毎の送信カウンタ値を取得して(LINKAについて40+20=60、LINKBについて40+40=80、LINKCについて20+20=40)、TxFCf_mip3M(t2)=100+80=180を取得する。MEP4Mでは、RxFCf(t2)=100+80=180を取得する。送信元のMEP1Mは、LMRフレームに書き込まれた値を保管する。
【0098】
送信元のMEP1Mは、以下の式により、LMRフレームに格納される情報から、End−to−End及び区間毎のフレームロスの計算を行なう。
【0099】
Loss(Far−end:End−to−End)
=|TxFCf(t2)−TxFCf(t1)|
−|RxFCf(t2)−RxFCf(t1)|
=|200−100|−|180−100|=20
Loss(Far−end:MEP1M−MIP2M)
=|TxFCf(t2)−TxFCf(t1)|
−|TxFCf_mip2M(t2)−TxFCf_mip2M(t1)|
=|200−100|−|200−100|=0
Loss(Far−end:MIP2M−MIP3M)
=|TxFCf_mip2M(t2)−TxFCf_mip2M(t1)|
−|TxFCf_mip3M(t2)−TxFCf_mip3M(t1)|
=|200−100|−|180−100|=20
Loss(Far−end:MIP3M−MEP4M)
=|TxFCf_mip3M(t2)−TxFCf_mip3M(t1)|
−|RxFCf(t2)−RxFCf(t1)|
=|180−100|−|180−100|=0
【0100】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0101】
(付記1)
送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信装置と、
前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信装置と、
前記送信装置で送信されたデータフレームの数の合計及び前記受信装置で受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信装置で送信されたデータフレームの数の合計から前記受信装置で受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信装置及び前記受信装置の間でのデータフレームロスを測定する測定装置と、
を備えることを特徴とする通信システム。
(付記2)
前記送信装置は、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信し、
前記受信装置は、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記1に記載の通信システム。
(付記3)
前記送信装置は、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製したデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信し、
前記受信装置は、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製されたデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けられたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記1に記載の通信システム。
(付記4)
前記送信装置は、第1のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なった後に、第2のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行ない、
前記受信装置は、前記第1のセットに含まれるデータフレームを一の受信リンクで受信する前に、前記第2のセットに含まれるデータフレームを他の受信リンクで受信したときに、前記他の受信リンクで受信した前記第2のセットに含まれるデータフレームの数を、前記複数の受信リンクで受信した前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計から除外することを特徴とする、付記1から付記3に記載のいずれかの通信システム。
(付記5)
前記受信装置は、前記複数の受信リンクで受信した前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計を測定するまで、前記他の受信リンクで受信した前記第2のセットに含まれるデータフレームを保管することを特徴とする、付記4に記載の通信システム。
(付記6)
データフレームを前記送信装置に送信する送信側通信装置と、
データフレームを前記受信装置から受信する受信側通信装置と、
を更に備え、
前記送信側通信装置は、前記送信装置に送信するデータフレームの数を、前記送信装置に送信するデータフレームロス測定フレームに書き込み、
前記送信装置は、前記送信側通信装置から受信したデータフレームの数の合計を、前記送信側通信装置から受信したデータフレームロス測定フレームに書き込み、
前記受信装置は、前記受信側通信装置に送信するデータフレームの数の合計を、前記送信装置から受信したデータフレームロス測定フレームに書き込み、
前記受信側通信装置は、前記受信装置から受信したデータフレームの数を、前記受信装置から受信したデータフレームロス測定フレームに書き込み、
前記測定装置は、
前記送信側通信装置が送信したデータフレームの数及び前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信側通信装置が送信したデータフレームの数から前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信側通信装置及び前記送信装置の間でのデータフレームロスを測定し、
前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計及び前記受信側通信装置が受信したデータフレームの数を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計から前記受信側通信装置が受信したデータフレームの数を減算することにより、前記受信装置及び前記受信側通信装置の間でのデータフレームロスを測定することを特徴とする、付記1から付記5に記載のいずれかの通信システム。
(付記7)
前記受信装置は、前記複数の受信リンクで受信した前記複製されたデータフレームロス測定フレームのうち、前記受信側通信装置への送信リンクの数に等しい分のデータフレームロス測定フレームについては、前記複数の受信リンクで受信したデータフレームの数の合計を書き込み、前記受信側通信装置への送信リンクの数を超える分のデータフレームロス測定フレームについては、廃棄することを特徴とする、付記6に記載の通信システム。
(付記8)
送信されるデータフレームの数を測定する送信データフレーム数測定部と、
前記送信されるデータフレームを複数の送信リンクに振り分ける送信データフレーム振分部と、
前記送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込部と、
前記書き込まれたデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製するデータフレームロス測定フレーム複製部と、
前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信するフレーム送信部と、
を備えることを特徴とする送信装置。
(付記9)
前記フレーム送信部は、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信することを特徴とする、付記8に記載の送信装置。
(付記10)
前記フレーム送信部は、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製されたデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けられたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信することを特徴とする、付記8に記載の送信装置。
(付記11)
前記送信データフレーム振分部及び前記データフレームロス測定フレーム複製部は、第1のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なった後に、第2のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なうことを特徴とする、付記8から付記10に記載のいずれかの送信装置。
(付記12)
前記データフレームロス測定フレーム書込部は、前記送信装置において受信されたデータフレームの数の合計を、データフレームロス測定フレームに書き込むことを特徴とする、付記8から付記11に記載のいずれかの送信装置。
(付記13)
複数の受信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複数の受信リンクの数だけ複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の受信リンクで受信するフレーム受信部と、
前記受信されたデータフレームの数の合計を測定する受信データフレーム数測定部と、
前記受信されたデータフレームの数の合計を前記受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込部と、
を備えることを特徴とする受信装置。
(付記14)
前記フレーム受信部は、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記13に記載の受信装置。
(付記15)
前記フレーム受信部は、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製されたデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けられたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記13に記載の受信装置。
(付記16)
前記フレーム受信部が、先にデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製がされた第1のセットに含まれるデータフレームを一の受信リンクで受信する前に、後でデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製がされた第2のセットに含まれるデータフレームを他の受信リンクで受信したときに、
前記受信データフレーム数測定部は、前記他の受信リンクで受信された前記第2のセットに含まれるデータフレームの数を、前記複数の受信リンクで受信された前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計から除外することを特徴とする、付記13から付記15に記載のいずれかの受信装置。
(付記17)
前記複数の受信リンクで受信された前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計が測定されるまで、前記他の受信リンクで受信された前記第2のセットに含まれるデータフレームを保管するデータフレーム保管部、
を更に備えることを特徴とする、付記16に記載の受信装置。
(付記18)
前記データフレームロス測定フレーム書込部は、前記受信装置において送信されたデータフレームの数の合計を、データフレームロス測定フレームに書き込むことを特徴とする、付記13から付記17に記載のいずれかの受信装置。
(付記19)
前記データフレームロス測定フレーム書込部は、前記複数の受信リンクで受信された前記複製されたデータフレームロス測定フレームのうち、送信リンクの数に等しい分のデータフレームロス測定フレームについては、前記複数の受信リンクで受信されたデータフレームの数の合計を書き込み、前記送信リンクの数を超える分のデータフレームロス測定フレームについては、廃棄することを特徴とする、付記18に記載の受信装置。
(付記20)
送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信装置で送信されたデータフレームの数の合計と、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信装置で受信されたデータフレームの数の合計と、が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得するデータフレームロス測定フレーム取得部と、
前記送信装置で送信されたデータフレームの数の合計から前記受信装置で受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信装置及び前記受信装置の間でのデータフレームロスを測定するデータフレームロス測定部と、
を備えることを特徴とする測定装置。
(付記21)
前記データフレームロス測定フレーム取得部は、データフレームを前記送信装置に送信する送信側通信装置が送信したデータフレームの数及び前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得するとともに、前記受信装置から受信する受信側通信装置が受信したデータフレームの数及び前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、
前記データフレームロスを測定部は、前記送信側通信装置が送信したデータフレームの数から前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信側通信装置及び前記送信装置の間でのデータフレームロスを測定するとともに、前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計から前記受信側通信装置が受信したデータフレームの数を減算することにより、前記受信装置及び前記受信側通信装置の間でのデータフレームロスを測定することを特徴とする、付記20に記載の測定装置。
(付記22)
送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信ステップと、
前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信ステップと、
前記送信されたデータフレームの数の合計及び前記受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信されたデータフレームの数の合計から前記受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送受信の間でのデータフレームロスを測定する測定ステップと、
を順に備えることを特徴とするデータフレームロス測定方法。
(付記23)
前記送信ステップでは、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信し、
前記受信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記22に記載のデータフレームロス測定方法。
(付記24)
前記送信ステップでは、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製したデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信し、
前記受信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製されたデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けられたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記22に記載のデータフレームロス測定方法。
(付記25)
前記送信ステップでは、第1のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なった後に、第2のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行ない、
前記受信ステップでは、前記第1のセットに含まれるデータフレームを一の受信リンクで受信する前に、前記第2のセットに含まれるデータフレームを他の受信リンクで受信したときに、前記他の受信リンクで受信した前記第2のセットに含まれるデータフレームの数を、前記複数の受信リンクで受信した前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計から除外することを特徴とする、付記22から付記24に記載のいずれかのデータフレームロス測定方法。
(付記26)
前記受信ステップでは、前記複数の受信リンクで受信した前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計を測定するまで、前記他の受信リンクで受信した前記第2のセットに含まれるデータフレームを保管することを特徴とする、付記25に記載のデータフレームロス測定方法。
(付記27)
前記送信ステップを、送信装置が実行し、
前記受信ステップを、受信装置が実行し、
データフレームを前記送信装置に送信する送信側通信装置が、前記送信装置に送信するデータフレームの数を、前記送信装置に送信するデータフレームロス測定フレームに書き込む送信フレーム書込ステップ、を前記送信ステップの前に更に備え、
前記送信ステップでは、前記送信装置が、前記送信側通信装置から受信したデータフレームの数の合計を、前記送信側通信装置から受信したデータフレームロス測定フレームに書き込み、
前記受信ステップでは、前記受信装置が、データフレームを前記受信装置から受信する受信側通信装置に送信するデータフレームの数の合計を、前記送信装置から受信したデータフレームロス測定フレームに書き込み、
前記受信側通信装置が、前記受信装置から受信したデータフレームの数を、前記受信装置から受信したデータフレームロス測定フレームに書き込む受信フレーム書込ステップ、を前記受信ステップの後かつ前記測定ステップの前に更に備え、
前記測定ステップでは、
前記送信側通信装置が送信したデータフレームの数及び前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信側通信装置が送信したデータフレームの数から前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信側通信装置及び前記送信装置の間でのデータフレームロスを測定し、
前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計及び前記受信側通信装置が受信したデータフレームの数を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計から前記受信側通信装置が受信したデータフレームの数を減算することにより、前記受信装置及び前記受信側通信装置の間でのデータフレームロスを測定することを特徴とする、付記22から付記26に記載のいずれかのデータフレームロス測定方法。
(付記28)
前記受信ステップでは、前記受信装置が、前記複数の受信リンクで受信した前記複製されたデータフレームロス測定フレームのうち、前記受信側通信装置への送信リンクの数に等しい分のデータフレームロス測定フレームについては、前記複数の受信リンクで受信したデータフレームの数の合計を書き込み、前記受信側通信装置への送信リンクの数を超える分のデータフレームロス測定フレームについては、廃棄することを特徴とする、付記27に記載のデータフレームロス測定方法。
(付記29)
送信されるデータフレームの数を測定する送信データフレーム数測定ステップと、
前記送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、
前記書き込まれたデータフレームロス測定フレームを複数の送信リンクの数だけ複製するデータフレームロス測定フレーム複製ステップと、
前記複数の送信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信するフレーム送信ステップと、
を順に備えることを特徴とする送信方法。
(付記30)
前記フレーム送信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信することを特徴とする、付記29に記載の送信方法。
(付記31)
前記フレーム送信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製されたデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けられたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信することを特徴とする、付記29に記載の送信方法。
(付記32)
前記データフレームロス測定フレーム複製ステップでは、第1のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なった後に、第2のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なうことを特徴とする、付記29から付記31に記載のいずれかの送信方法。
(付記33)
前記データフレームロス測定フレーム書込ステップでは、受信したデータフレームの数の合計を、データフレームロス測定フレームに書き込むことを特徴とする、付記29から付記32に記載のいずれかの送信装置。
(付記34)
複数の受信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複数の受信リンクの数だけ複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の受信リンクで受信するフレーム受信ステップと、
前記受信されたデータフレームの数の合計を測定する受信データフレーム数測定ステップと、
前記受信されたデータフレームの数の合計を前記受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、
を順に備えることを特徴とする受信方法。
(付記35)
前記フレーム受信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記34に記載の受信方法。
(付記36)
前記フレーム受信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製されたデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けられたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記34に記載の受信方法。
(付記37)
前記フレーム受信ステップで、先にデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製がされた第1のセットに含まれるデータフレームを一の受信リンクで受信する前に、後でデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製がされた第2のセットに含まれるデータフレームを他の受信リンクで受信したときに、
前記受信データフレーム数測定ステップで、前記他の受信リンクで受信された前記第2のセットに含まれるデータフレームの数を、前記複数の受信リンクで受信された前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計から除外することを特徴とする、付記34から付記36に記載のいずれかの受信方法。
(付記38)
前記受信データフレーム数測定ステップでは、前記複数の受信リンクで受信された前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計を測定するまで、前記他の受信リンクで受信された前記第2のセットに含まれるデータフレームを保管することを特徴とする、付記37に記載の受信方法。
(付記39)
前記データフレームロス測定フレーム書込ステップでは、送信するデータフレームの数の合計を、データフレームロス測定フレームに書き込むことを特徴とする、付記34から付記38に記載のいずれかの受信方法。
(付記40)
前記データフレームロス測定フレーム書込ステップでは、前記複数の受信リンクで受信された前記複製されたデータフレームロス測定フレームのうち、送信リンクの数に等しい分のデータフレームロス測定フレームについては、前記複数の受信リンクで受信されたデータフレームの数の合計を書き込み、前記送信リンクの数を超える分のデータフレームロス測定フレームについては、廃棄することを特徴とする、付記39に記載の受信方法。
(付記41)
送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信ステップで送信されたデータフレームの数の合計と、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信ステップで受信されたデータフレームの数の合計と、が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得するデータフレームロス測定フレーム取得ステップと、
前記送信されたデータフレームの数の合計から前記受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送受信の間でのデータフレームロスを測定するデータフレームロス測定ステップと、
を順に備えることを特徴とする測定方法。
(付記42)
前記送信ステップを、送信装置が実行し、
前記受信ステップを、受信装置が実行し、
前記データフレームロス測定フレーム取得ステップでは、データフレームを前記送信装置に送信する送信側通信装置が送信したデータフレームの数及び前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得するとともに、前記受信装置から受信する受信側通信装置が受信したデータフレームの数及び前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、
前記データフレームロス測定ステップでは、前記送信側通信装置が送信したデータフレームの数から前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信側通信装置及び前記送信装置の間でのデータフレームロスを測定するとともに、前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計から前記受信側通信装置が受信したデータフレームの数を減算することにより、前記受信装置及び前記受信側通信装置の間でのデータフレームロスを測定することを特徴とする、付記41に記載の測定方法。
(付記43)
通信システムに、
送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信ステップと、
前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信ステップと、
前記送信されたデータフレームの数の合計及び前記受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信されたデータフレームの数の合計から前記受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送受信の間でのデータフレームロスを測定する測定ステップと、
を順に実行させるためのデータフレームロス測定プログラム。
(付記44)
前記送信ステップでは、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信し、
前記受信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記43に記載のデータフレームロス測定プログラム。
(付記45)
前記送信ステップでは、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製したデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信し、
前記受信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製されたデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けられたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記43に記載のデータフレームロス測定プログラム。
(付記46)
前記送信ステップでは、第1のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なった後に、第2のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行ない、
前記受信ステップでは、前記第1のセットに含まれるデータフレームを一の受信リンクで受信する前に、前記第2のセットに含まれるデータフレームを他の受信リンクで受信したときに、前記他の受信リンクで受信した前記第2のセットに含まれるデータフレームの数を、前記複数の受信リンクで受信した前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計から除外することを特徴とする、付記43から付記45に記載のいずれかのデータフレームロス測定プログラム。
(付記47)
前記受信ステップでは、前記複数の受信リンクで受信した前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計を測定するまで、前記他の受信リンクで受信した前記第2のセットに含まれるデータフレームを保管することを特徴とする、付記46に記載のデータフレームロス測定プログラム。
(付記48)
前記送信ステップを、送信装置が実行し、
前記受信ステップを、受信装置が実行し、
データフレームを前記送信装置に送信する送信側通信装置が、前記送信装置に送信するデータフレームの数を、前記送信装置に送信するデータフレームロス測定フレームに書き込む送信フレーム書込ステップ、を前記送信ステップの前に前記通信システムに更に実行させ、
前記送信ステップでは、前記送信装置が、前記送信側通信装置から受信したデータフレームの数の合計を、前記送信側通信装置から受信したデータフレームロス測定フレームに書き込み、
前記受信ステップでは、前記受信装置が、データフレームを前記受信装置から受信する受信側通信装置に送信するデータフレームの数の合計を、前記送信装置から受信したデータフレームロス測定フレームに書き込み、
前記受信側通信装置が、前記受信装置から受信したデータフレームの数を、前記受信装置から受信したデータフレームロス測定フレームに書き込む受信フレーム書込ステップ、を前記受信ステップの後かつ前記測定ステップの前に前記通信システムに更に実行させ、
前記測定ステップでは、
前記送信側通信装置が送信したデータフレームの数及び前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信側通信装置が送信したデータフレームの数から前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信側通信装置及び前記送信装置の間でのデータフレームロスを測定し、
前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計及び前記受信側通信装置が受信したデータフレームの数を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計から前記受信側通信装置が受信したデータフレームの数を減算することにより、前記受信装置及び前記受信側通信装置の間でのデータフレームロスを測定することを特徴とする、付記43から付記47に記載のいずれかのデータフレームロス測定プログラム。
(付記49)
前記受信ステップでは、前記受信装置が、前記複数の受信リンクで受信した前記複製されたデータフレームロス測定フレームのうち、前記受信側通信装置への送信リンクの数に等しい分のデータフレームロス測定フレームについては、前記複数の受信リンクで受信したデータフレームの数の合計を書き込み、前記受信側通信装置への送信リンクの数を超える分のデータフレームロス測定フレームについては、廃棄することを特徴とする、付記48に記載のデータフレームロス測定プログラム。
(付記50)
送信装置に、
送信されるデータフレームの数を測定する送信データフレーム数測定ステップと、
前記送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、
前記書き込まれたデータフレームロス測定フレームを複数の送信リンクの数だけ複製するデータフレームロス測定フレーム複製ステップと、
前記複数の送信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信するフレーム送信ステップと、
を順に実行させるための送信プログラム。
(付記51)
前記フレーム送信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信することを特徴とする、付記50に記載の送信プログラム。
(付記52)
前記フレーム送信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製されたデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けられたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の送信リンクに送信することを特徴とする、付記50に記載の送信プログラム。
(付記53)
前記データフレームロス測定フレーム複製ステップでは、第1のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なった後に、第2のセットについてデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製を行なうことを特徴とする、付記50から付記52に記載のいずれかの送信プログラム。
(付記54)
前記データフレームロス測定フレーム書込ステップでは、受信したデータフレームの数の合計を、データフレームロス測定フレームに書き込むことを特徴とする、付記50から付記53に記載のいずれかの送信プログラム。
(付記55)
受信装置に、
複数の受信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複数の受信リンクの数だけ複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の受信リンクで受信するフレーム受信ステップと、
前記受信されたデータフレームの数の合計を測定する受信データフレーム数測定ステップと、
前記受信されたデータフレームの数の合計を前記受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、
を順に実行させるための受信プログラム。
(付記56)
前記フレーム受信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記55に記載の受信プログラム。
(付記57)
前記フレーム受信ステップでは、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットを、前記複製されたデータフレームロス測定フレーム及び前記振り分けられたデータフレームの順序でそれぞれ前記複数の受信リンクで受信することを特徴とする、付記55に記載の受信プログラム。
(付記58)
前記フレーム受信ステップで、先にデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製がされた第1のセットに含まれるデータフレームを一の受信リンクで受信する前に、後でデータフレームの振り分け及びデータフレームロス測定フレームの複製がされた第2のセットに含まれるデータフレームを他の受信リンクで受信したときに、
前記受信データフレーム数測定ステップで、前記他の受信リンクで受信された前記第2のセットに含まれるデータフレームの数を、前記複数の受信リンクで受信された前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計から除外することを特徴とする、付記55から付記57に記載のいずれかの受信プログラム。
(付記59)
前記受信データフレーム数測定ステップでは、前記複数の受信リンクで受信された前記第1のセットに含まれるデータフレームの数の合計を測定するまで、前記他の受信リンクで受信された前記第2のセットに含まれるデータフレームを保管することを特徴とする、付記58に記載の受信プログラム。
(付記60)
前記データフレームロス測定フレーム書込ステップでは、送信するデータフレームの数の合計を、データフレームロス測定フレームに書き込むことを特徴とする、付記55から付記59に記載のいずれかの受信方法。
(付記61)
前記データフレームロス測定フレーム書込ステップでは、前記複数の受信リンクで受信された前記複製されたデータフレームロス測定フレームのうち、送信リンクの数に等しい分のデータフレームロス測定フレームについては、前記複数の受信リンクで受信されたデータフレームの数の合計を書き込み、前記送信リンクの数を超える分のデータフレームロス測定フレームについては、廃棄することを特徴とする、付記60に記載の受信プログラム。
(付記62)
測定装置に、
送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信ステップで送信されたデータフレームの数の合計と、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信ステップで受信されたデータフレームの数の合計と、が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得するデータフレームロス測定フレーム取得ステップと、
前記送信されたデータフレームの数の合計から前記受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送受信の間でのデータフレームロスを測定するデータフレームロス測定ステップと、
を順に実行させるための測定プログラム。
(付記63)
前記送信ステップを、送信装置が実行し、
前記受信ステップを、受信装置が実行し、
前記データフレームロス測定フレーム取得ステップでは、データフレームを前記送信装置に送信する送信側通信装置が送信したデータフレームの数及び前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得するとともに、前記受信装置から受信する受信側通信装置が受信したデータフレームの数及び前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計を書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、
前記データフレームロス測定ステップでは、前記送信側通信装置が送信したデータフレームの数から前記送信装置が受信したデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信側通信装置及び前記送信装置の間でのデータフレームロスを測定するとともに、前記受信装置が送信したデータフレームの数の合計から前記受信側通信装置が受信したデータフレームの数を減算することにより、前記受信装置及び前記受信側通信装置の間でのデータフレームロスを測定することを特徴とする、付記62に記載の測定プログラム。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明に係る通信システム、送信装置、受信装置、データフレームロス測定方法、送信方法、受信方法、データフレームロス測定プログラム、送信プログラム及び受信プログラムは、複数の送受信リンクを有する送受信装置間において適用することができる。
【符号の説明】
【0103】
N:通信システム
1:送信装置
2:受信装置
3:送受信リンク
4:測定装置
5:フレームセット
6:送信側通信装置
7:受信側通信装置
8:送受信リンク
9:送受信リンク
11:送信データフレーム数測定部
12:送信データフレーム振分部
13:データフレームロス測定フレーム書込部
14:データフレームロス測定フレーム複製部
15:フレーム送信部
21:フレーム受信部
22:受信データフレーム数測定部
23:データフレームロス測定フレーム書込部
24:データフレーム保管部
41:データフレームロス測定フレーム取得部
42:データフレームロス測定部
51:データフレーム
52:データフレームロス測定フレーム
M:通信システム
1M:MEP
2M:MIP
3M:MIP
4M:MEP
5M:送受信リンク
6M:送受信リンク
7M:送受信リンク
11M、41M:フレーム解析部
12M、42M:フレームカウント部
13M、43M:カウンタテーブル
14M、44M:フレームスイッチング部
15M、45M:フォワーディングテーブル
16M、46M:OAM制御部
17M、47M:フレーム出力部
20M、30M:フレーム解析部
21M、31M:フレームカウント部
22M、32M:カウンタテーブル
23M、33M:フレームスイッチング部
24M、34M:フォワーディングテーブル
25M、35M:OAM−LAG制御部
26M、36M:LAG機能部
27M、37M:フレーム転送制御部
28M、38M:フレームバッファ
29M、39M:LMフレームカウンタテーブル
161M、461M:OAMフレーム解析部
162M、462M:LMフレーム制御部
163M、463M:OAM処理部
164M、464M:OAMフレーム転送処理部
165M、465M:フォワーディングテーブル
251M、351M:OAMフレーム解析部
252M、352M:LMフレーム制御部
253M、353M:OAM処理部
254M、354M:OAMフレーム転送処理部
255M、355M:フォワーディングテーブル
256M、356M:LMフレームカウント部
257M、357M:LMフレームバッファ
258M、358M:LMフレーム統合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信装置と、
前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信装置と、
前記送信装置で送信されたデータフレームの数の合計及び前記受信装置で受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信装置で送信されたデータフレームの数の合計から前記受信装置で受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信装置及び前記受信装置の間でのデータフレームロスを測定する測定装置と、
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項2】
送信されるデータフレームの数を測定する送信データフレーム数測定部と、
前記送信されるデータフレームを複数の送信リンクに振り分ける送信データフレーム振分部と、
前記送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込部と、
前記書き込まれたデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製するデータフレームロス測定フレーム複製部と、
前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信するフレーム送信部と、
を備えることを特徴とする送信装置。
【請求項3】
複数の受信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複数の受信リンクの数だけ複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の受信リンクで受信するフレーム受信部と、
前記受信されたデータフレームの数の合計を測定する受信データフレーム数測定部と、
前記受信されたデータフレームの数の合計を前記受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込部と、
を備えることを特徴とする受信装置。
【請求項4】
送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信装置で送信されたデータフレームの数の合計と、前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信装置で受信されたデータフレームの数の合計と、が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得するデータフレームロス測定フレーム取得部と、
前記送信装置で送信されたデータフレームの数の合計から前記受信装置で受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、前記送信装置及び前記受信装置の間でのデータフレームロスを測定するデータフレームロス測定部と、
を備えることを特徴とする測定装置。
【請求項5】
送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信ステップと、
前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信ステップと、
前記送信されたデータフレームの数の合計及び前記受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信されたデータフレームの数の合計から前記受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送受信の間でのデータフレームロスを測定する測定ステップと、
を順に備えることを特徴とするデータフレームロス測定方法。
【請求項6】
送信されるデータフレームの数を測定する送信データフレーム数測定ステップと、
前記送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、
前記書き込まれたデータフレームロス測定フレームを複数の送信リンクの数だけ複製するデータフレームロス測定フレーム複製ステップと、
前記複数の送信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信するフレーム送信ステップと、
を順に備えることを特徴とする送信方法。
【請求項7】
複数の受信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複数の受信リンクの数だけ複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の受信リンクで受信するフレーム受信ステップと、
前記受信されたデータフレームの数の合計を測定する受信データフレーム数測定ステップと、
前記受信されたデータフレームの数の合計を前記受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、
を順に備えることを特徴とする受信方法。
【請求項8】
通信システムに、
送信するデータフレームの数を測定し、前記送信するデータフレームを複数の送信リンクに振り分け、前記送信するデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込み、前記書き込んだデータフレームロス測定フレームを前記複数の送信リンクの数だけ複製し、前記振り分けたデータフレーム及び前記複製したデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信する送信ステップと、
前記振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに対応する複数の受信リンクで受信し、前記受信したデータフレームの数の合計を測定し、前記受信したデータフレームの数の合計を前記受信したデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込む受信ステップと、
前記送信されたデータフレームの数の合計及び前記受信されたデータフレームの数の合計が書き込まれたデータフレームロス測定フレームを取得し、前記送信されたデータフレームの数の合計から前記受信されたデータフレームの数の合計を減算することにより、送受信の間でのデータフレームロスを測定する測定ステップと、
を順に実行させるためのデータフレームロス測定プログラム。
【請求項9】
送信装置に、
送信されるデータフレームの数を測定する送信データフレーム数測定ステップと、
前記送信されるデータフレームの数の合計をデータフレームロス測定フレームに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、
前記書き込まれたデータフレームロス測定フレームを複数の送信リンクの数だけ複製するデータフレームロス測定フレーム複製ステップと、
前記複数の送信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の送信リンクに送信するフレーム送信ステップと、
を順に実行させるための送信プログラム。
【請求項10】
受信装置に、
複数の受信リンクに振り分けられたデータフレーム及び前記複数の受信リンクの数だけ複製されたデータフレームロス測定フレームのセットをそれぞれ前記複数の受信リンクで受信するフレーム受信ステップと、
前記受信されたデータフレームの数の合計を測定する受信データフレーム数測定ステップと、
前記受信されたデータフレームの数の合計を前記受信されたデータフレームロス測定フレームの少なくとも一つに書き込むデータフレームロス測定フレーム書込ステップと、
を順に実行させるための受信プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2012−129868(P2012−129868A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−280746(P2010−280746)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】