通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラム
【課題】宛先情報の入力操作を少なくしながら、その宛先情報への送信処理を実現すること。
【解決手段】まず、画像データの送信を指示する。画像データの送信が指示された場合、画像データの所定位置を参照する。所定位置(ヘッダ)に宛先情報が含まれていない場合、宛先に関する情報の入力を受け付ける。そして、入力された情報に基づいた宛先情報を画像データの所定位置に書き込む。所定位置に宛先情報が含まれている画像データを含む画像データの送信が指示された場合、所定位置に含まれる前記宛先情報が示す宛先に前記画像データを送信する。
【解決手段】まず、画像データの送信を指示する。画像データの送信が指示された場合、画像データの所定位置を参照する。所定位置(ヘッダ)に宛先情報が含まれていない場合、宛先に関する情報の入力を受け付ける。そして、入力された情報に基づいた宛先情報を画像データの所定位置に書き込む。所定位置に宛先情報が含まれている画像データを含む画像データの送信が指示された場合、所定位置に含まれる前記宛先情報が示す宛先に前記画像データを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通信制御装置のストレージを用いてオーダーシートを管理し、このオーダーシートを用いて作成された情報を発信するデータ処理に関する。
【背景技術】
【0002】
送信側の端末が受信側の端末に画像を伝送するファクシミリ伝送では、送信側端末で取得した画像を音声信号に変換し、音声通信回線を利用して受信側端末に伝送することが行われている。この音声通信回線としては、従来から使用されてきた通常の電話網の他に、近年ではインターネットを利用した電話網(IP電話網)が使用されるようになってきた。そして、IP電話網による音声信号の伝送を利用し、ネットワークを介してファクシミリ伝送するファクシミリ伝送装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−309701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したこのようなファクシミリ装置においては、通信制御装置を装着して、装着された通信制御装置により通信を制御するものがあり、ここで装着された通信制御装置はハードウェアキーとして使用されるものもあるが、この通信制御装置内にメモリを設けておき、このメモリを介してデータを処理するものも考えられる。さらに、このメモリにオーダーシートを格納して、このオーダーシートを用いてデータの発信処理をするものも考えられる。
【0005】
しかし、画像などを送信する場合に、毎回オーダーシートを印刷して宛先を入力するというのは作業が煩雑だった。たとえば数字入力パネルが設けられている場合、このパネルを入力することにより宛先を入力することができるが、通信制御装置を介して画像を送信する場合、このようなパネルを設けることは通信制御装置を大型化することになり、またコスト要因にもなってしまう。また、通常のファクシミリと同様に送信先の指定ボタンを用意する場合でも、結局は操作入力部を備えなければならなくなるという問題が発生してしまう。
【0006】
また、通信制御装置において数字の入力キーを用意する場合でも、画像データの送信は、たとえば複合機などによって提供されるファクシミリ装置側からされるので、通信制御装置のところで宛先を入力するという操作はわずらわしくなるという問題があった。そこでオーダーシートを用いて入力することも考えられるが、パネルからの入力と違って毎回入力するのは煩雑である。したがって、送信にあたって宛先入力の手間を少なくする方法が望まれていた。
【0007】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、宛先情報の入力操作を少なくしながら、その宛先情報への送信処理を実現する通信制御装置、通信制御方法、通信制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明にかかる通信制御装置は、画像データの送信を指示する指示手段と、前記指示手段によって画像データの送信が指示された場合、前記画像データの所定位置を参照し、該所定位置に宛先情報が含まれていない場合、宛先に関する情報の入力を受け付けて、入力された情報に基づいた宛先情報を画像データの前記所定位置に書き込む書き込み手段と、前記指示手段によって所定位置に宛先情報が含まれている画像データを含む画像データの送信が指示された場合、前記所定位置に含まれる前記宛先情報が示す宛先に画像データを送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
この場合、所定位置に宛先情報が含まれる場合、この宛先情報によって示される宛先に送信することができるので、宛先を再入力することなく、所望の宛先に画像データを送信することができる。したがって、同じ宛先に送信する場合に宛先を再度入力する煩雑さを回避することができる。特に、数字を入力するパネルなどが用意されず、オーダーシートなどで宛先入力する場合に、送信がよりスムーズに実行できるようになる。
【0010】
また、前記書き込み手段は、オーダーシートの形で宛先に関する情報を入力し、入力された情報に基づいた宛先情報を前記オーダーシートの画像データの前記所定位置に書き込んでもよい。
【0011】
この場合、すでに宛先情報が入力されている場合にはその宛先に送信でき、入力されていない場合でも、オーダーシートから宛先を指定することができるので、宛先を入力するためのパネルやスイッチを用意しなくてもよくなり、通信制御装置の構成を簡略にすることができる。
【0012】
また、前記書き込み手段は、送信が指示された前記画像データのヘッダに前記宛先情報を追加で書き込み、前記画像データについてのサムネイル画像に前記宛先情報を示す画像を重ね合わせた画像を前記画像データのサムネイル画像として書き込んでもよい。
【0013】
この場合、サムネイル画像を見ることで宛先を確認することができるので、受信側はパネルなどでサムネイル画像を見たときに、同時に宛先を確認することができる。また、画像データとは別途に用意されるので、実際にこの画像を印刷するときには、宛先が書き込まれていない画像を印刷することができる。
【0014】
また、前記送信手段は、指示された複数の画像データのなかに、前記ヘッダに異なる宛先情報が含まれる複数の画像データが含まれる場合、最新の宛先情報が示す宛先に画像データを送信してもよい。
【0015】
この場合、画像データを繰り返し送信する場合に、直前に送信した宛先を改めて指定しなおす必要なく、送信することができる。
【0016】
また、前記書き込み手段の書き込んだ画像データの本画像は、前記送信が指示された前記画像データと同じ画像データであるとしてもよい。
【0017】
また、前記書き込み手段は、ヘッダに前記宛先情報を持ち、サムネイル画像に前記宛先情報を示す画像をもつ画像データを生成してもよい。
【0018】
また、前記書き込み手段の生成した画像データは、本画像を持たない画像データであるとしてもよい。
【0019】
また、本発明にかかる通信制御方法は、画像データの送信を指示する指示工程と、前記指示工程によって画像データの送信が指示された場合、前記画像データの所定位置を参照し、該所定位置に宛先情報が含まれていない場合、宛先に関する情報の入力を受け付けて、入力された情報に基づいた宛先情報を画像データの前記所定位置に書き込む書き込み工程と、前記指示工程によって所定位置に宛先情報が含まれている画像データを含む画像データの送信が指示された場合、前記所定位置に含まれる前記宛先情報が示す宛先に画像データを送信する送信工程と、を含むことを特徴とする。
【0020】
この場合、所定位置に宛先情報が含まれる場合、この宛先情報によって示される宛先に送信することができるので、宛先を再入力することなく、所望の宛先に画像データを送信することができる。したがって、同じ宛先に送信する場合に宛先を再度入力する煩雑さを回避することができる。特に、数字を入力するパネルなどが用意されず、オーダーシートなどで宛先入力する場合に、送信がよりスムーズに実行できるようになる。
【0021】
また、本発明にかかる通信制御プログラムは、画像データの送信を指示させる指示工程と、前記指示工程によって画像データの送信が指示された場合、前記画像データの所定位置を参照させ、該所定位置に宛先情報が含まれていない場合、宛先に関する情報の入力を受け付けて、入力された情報に基づいた宛先情報を画像データの前記所定位置に書き込ませる書き込み工程と、前記指示工程によって所定位置に宛先情報が含まれている画像データを含む画像データの送信が指示された場合、前記所定位置に含まれる前記宛先情報が示す宛先に画像データを送信させる送信工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0022】
この場合、所定位置に宛先情報が含まれる場合、この宛先情報によって示される宛先に送信することができるので、宛先を再入力することなく、所望の宛先に画像データを送信することができる。したがって、同じ宛先に送信する場合に宛先を再度入力する煩雑さを回避することができる。特に、数字を入力するパネルなどが用意されず、オーダーシートなどで宛先入力する場合に、送信がよりスムーズに実行できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】ネットワークを構成する情報処理システムの構成を示すブロック図。
【図2】通信制御装置の各操作部および接続部を説明する説明図。
【図3】通信制御装置の機能的構成を示すブロック図。
【図4】オーダーシートの概要を説明する説明図。
【図5】オーダーシートを印刷する印刷処理を説明するフローチャート。
【図6】オーダーシートの送信処理を説明するフローチャート。
【図7】メモリカードの保存処理を説明するフローチャート。
【図8】作成する宛先ファイルの構成を説明する説明図。
【図9】宛先専用ファイルの第1の例を示す説明図。
【図10】宛先専用ファイルの第2の例を示す説明図。
【図11】送信画像のコピーファイルに付加した場合の第1の例を示す説明図。
【図12】送信画像のコピーファイルに付加した場合の第2の例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
図1は、ネットワークを構成する情報処理システムの構成を示すブロック図である。図1では、送信側の情報処理システムについて説明しているが、受信側の情報処理システムの構成も、送信側の情報処理システムと同様である。
【0026】
この情報処理システムは、複合機100が、通信制御装置(ドングル)180を介して、インターネット182に接続されることによって構成されている。送信側はこのようにインターネット182を介してデータを送信し、同様に構成された受信側が、インターネット182から通信制御装置180を介して複合機100でデータを受信する。
【0027】
複合機100は、中央処理装置(CPU)102と、RAM104と、ROM106と、プリントエンジン110と、スキャンエンジン120と、USBデバイス制御部130と、USBホスト制御部170と、メモリカードインターフェース140と、操作パネル制御部150と、ビューワ制御部160と、を備えている。ROM106には、複合機100の制御ソフトウェアが格納されている。中央処理装置102は、ROM106に格納された制御ソフトウェアを実行することにより、複合機100が有する種々の機能を実現する。
【0028】
複合機100のUSBデバイス制御部130は、USBコネクタ132に接続されている。このUSBコネクタ132には、パーソナルコンピュータ(PC)190が接続されている。なお、USBコネクタ132には、パーソナルコンピュータ190の他に、任意のUSBホストを接続することが可能である。USBホスト制御部170は、ルートハブ172を有しており、ルートハブ172にはUSBコネクタ174が接続されている。このUSBコネクタ174には、デジタルカメラやハードディスクドライブ(HDD)等のUSBデバイスを接続することが可能である。
【0029】
メモリカードインターフェース140は、メモリカード用のメモリカードスロット142に接続されている。操作パネル制御部150には、入力手段としての操作パネル152が接続されている。ビューワ制御部160には、画像表示手段としてのビューワ162が接続されている。ユーザは、ビューワ162上に表示された画像やメニューを観察しながら、操作パネル152を用いて種々の指示を入力することができる。
【0030】
プリントエンジン110は、与えられた印刷データに応じて印刷を実行する印刷機構である。プリントエンジン110に供給される印刷データは、中央処理装置102が、USBコネクタ132を介して接続された外部のパーソナルコンピュータ190から供給される受信データを解釈し、色変換やハーフトーン処理を実行することにより生成される。プリントエンジン110に供給される印刷データは、メモリカードスロット142に挿入されたメモリカードに格納された画像データや、USBコネクタ174を介して接続されたデジタルスチルカメラから供給される画像データから生成することも可能である。また、中央処理装置102の代わりにプリントエンジン110が色変換やハーフトーン処理の機能を有するように構成することも可能である。なお、本明細書において、画像データから生成した印刷データにより印刷を実行することを「画像データを印刷する」ともいう。
【0031】
スキャンエンジン120は、画像をスキャンして画像を表すスキャンデータを生成する機構である。スキャンエンジン120で生成されたスキャンデータは、中央処理装置102により所定の形式(例えば、JPEG形式)の画像データ(スキャン画像データ)に変換される。スキャン画像データは、パーソナルコンピュータ190に転送される。スキャン画像データを、メモリカードスロット142に挿入されたメモリカードや、USBコネクタ174を介して接続されたデバイスに格納することも可能である。なお、中央処理装置102の代わりにスキャンエンジン120がスキャンデータから画像データを生成する機能を有するように構成することも可能である。
【0032】
通信制御装置180は、USBコネクタ174によって複合機100に接続される。そしてその一方からインターネット182を介してファックスデータを送信する。なお、この通信制御装置180は、複合機100と一体になっていてもよい。
【0033】
図2は、通信制御装置の各操作部および接続部を説明する説明図である。この通信制御装置180は、接続端子210および接続端子220を備え、さらに、ランプ230、操作部240〜270によって構成される。接続端子210は、図1に示した複合機100に接続する端子である。接続端子220は、図1に示したインターネット182へと接続する端子である。ランプ230は、接続したファイルをメモリカードにコピーする場合に、コピー操作を促すよう点灯させるランプである。
【0034】
操作部240(Aボタン)は、送信用意を指示する指示ボタンである。このAボタンを押すことにより、通信制御装置180は、データの送信用意の処理を開始する。操作部250(Bボタン)は、送信開始を指示する指示ボタンである。このBボタンを押すことにより、通信制御装置180は、データの送信開始の処理を開始する。操作部260(Cボタン)は、オーダーシート印刷を指示する指示ボタンである。このCボタンを押すことにより、通信制御装置180は、オーダーシート印刷の処理を開始する。操作部270は、電源ボタンである。この電源ボタンを押すことにより、電源を投入したり切断したりする。
【0035】
ダイヤルボタン280は、数字を入力するボタンである。たとえば、ファクシミリ送信で相手先の電話番号を入力するとき、このダイヤルボタン280上の数字ボタンを入力することにより受け付ける。液晶画面290は、液晶による画面表示部である。この液晶画面290を用いて、たとえばファクシミリの送受信先を表示したり、送受信する画像のサムネイル画像を表示したりする。
【0036】
図3は、通信制御装置の機能的構成を示すブロック図である。通信制御装置180は、入出力部300、USBコントローラ310、ストレージ320から構成されている。通信制御装置180は、USBインタフェースにより外部と接続されるがこれに限定されるものではなく、その他のインタフェースを用いても良い。
【0037】
この入出力部300は、USBインタフェース回路から構成されており、データ転送を制御する。即ち、入出力部300は、複合機100からUSBコネクタ174を介して送られてきたデータを受信してUSBコントローラ310に送ると共に、このデータを送信する制御を行う。
【0038】
USBコントローラ310は、例えばCPUから構成されており、ストレージ320へのデータの格納処理やストレージ320からのデータの読み出し処理を実行したり、ドングルデータの暗号化及び復号化等をしたりする。ストレージ320は、例えばEEPROMから構成され、データを格納する。
【0039】
図4は、オーダーシートの概要を説明する説明図である。図4に示すオーダーシートは、識別部405と、宛先入力部410と、画像選択部420と、送付コメント部430によって構成され、各部に対応した内容がそれぞれ印刷されており、それぞれマークシートにより塗りつぶすことにより記入できるようになっている。
【0040】
識別部405は、位置あわせ用マークおよび識別用マークが書き込まれる欄である。なお、この位置あわせ用マークおよび識別用マークは視覚的に分かるように印刷されるわけではない。すなわち、スキャンした後にどの位置が黒いとどのチェックをされたのかを判断するための情報、異なる内容で複数のオーダーシートを印刷してスキャンしたときにどのオーダーシートか判断するための情報が書き込まれる欄である。
【0041】
宛先入力部410は、宛先を入力する欄である。宛先としては、事前にA氏、B氏、C氏が登録されている場合を例に挙げているが、この宛先それぞれについて、グループ1〜3を指定できるようになっている。また、事前に登録されていない番号を記入することもでき、その場合は、宛先の下に用意されている「その他」の欄に数字をマークシートで記入することができる。
【0042】
画像選択部420は、宛先に送信する画像を選択する欄である。画像としては、画像A、画像B、画像Cが用意されており、そのそれぞれをグループ1〜3に送信するよう指定することができる。具体的には、画像Aの下にはグループ1〜3宛の欄があり、そのいずれかまたは複数を選択することにより、宛先を指定することができる。
【0043】
送付コメント部430は、送付コメントを選択して指定する欄である。送付コメントは、事前に用意された複数のコメントから該当するものを指定してマークすることができる。具体的には、「L版で印刷してください」「A4で印刷してください」「写真用紙で印刷してください」「普通紙で印刷してください」「きれいに印刷してください」「お約束の写真です」「(自分の名前)です」、というコメントから指定することができる。この「(自分の名前)です」の(自分の名前)には、そこに登録されているユーザの名前が入力される。また、フリーコメントを選択することもでき、この場合、手書き入力エリアに文字を入力し、この文字を送ることによりメッセージを伝達することができる。
【0044】
図5は、オーダーシートを印刷する印刷処理を説明するフローチャートである。図2に示したボタンAが入力された場合、処理を開始する。まず、ストレージ接続する(ステップS501)。すなわち、通信制御装置180をストレージとして接続する。次に、データを受信する(ステップS502)。なお、ここで受信したデータには画像データも含まれ、この画像データは、図4に示した画像選択部420に示される画像A〜画像Cとして用いられる。そして、図2に示したCボタンの入力を待つ(ステップS503)。Cボタンが入力されない場合(ステップS503:No)、入力されるまで待つ。Cボタンが入力された場合(ステップS503:Yes)、ストレージ接続を切断する(ステップS504)。
【0045】
次に、オーダーシートを作成する(ステップS505)。次に、複合機100との間でカメラとして接続する(ステップS506)。そして、複合機100においてオーダーシート印刷を実行する(ステップS507)。オーダーシート印刷を実行後は、通信制御装置180と複合機100との通信関係を切断する(ステップS508)。そして、データを消去し(ステップS509)、一連の処理を終了する。
【0046】
なお、作成されたオーダーシートを印刷するために作成した画像データを消去するが、識別部405の情報に相当する、スキャン後に利用するための位置合わせなどのマークについてのデータや、チェック内容が何を意味するのかを示す制御データは消去しない。また、ステップS502で取得したデータも削除しない。消去処理については以下同様とする。以上のようにしてオーダーシートを読み出してきて印刷することができるので、印刷したオーダーシートに記入して送信することによりオーダーを実行できる。
【0047】
図6は、オーダーシートの送信処理を説明するフローチャートである。図2に示したAボタンが入力された場合、処理を開始する。まず、複合機100との間でストレージ接続する(ステップS601)。次に、データを受信する(ステップS602)。その後、図2に示したBボタンが入力されるのを待つ(ステップS603)。入力されない場合(ステップS603:No)、入力されるまで待ち、入力された場合(ステップS603:Yes)、通信制御装置180と複合機100との通信関係を切断する(ステップS604)。
【0048】
そして、ヘッダを基に宛先ファイルを検索する(ステップS605)。このヘッダは、送信する画像にそれぞれにあり、このヘッダから宛先ファイルを検索する。宛先ファイルは、一度オーダーシートを解析して、その結果を画像ファイルの所定位置、すなわちヘッダ801に記述したものである。この宛先ファイルは、たとえばJPEGの画像ファイルとしてもっておくことができる。次に、対象は何個かを判定する(ステップS606)。すなわち、宛先ファイルに含まれる宛先の数がいくつあるかを確認する。具体的には、宛先が異なる宛先ファイルが何個あるかを数える。
【0049】
対象が1個の場合(ステップS606:1個)、ステップS608に進む。対象が2個以上の場合(ステップS606:2個以上)、最新のものを選択する(ステップS607)。すなわち、複数ある宛先のうち、登録が最近の宛先を選択する。具体的には、Aさん宛とBさん宛の宛先ファイルがある場合、新しい方を優先して選択する。そして、宛先ファイルの宛先をセットし(ステップS608)、オーダーシート・宛先専用ファイル以外を送信する(ステップS609)。すなわち、ここで抽出されたマークされた情報および必要な画像データなどの実質的な情報を送信する。そして、一連の処理を終了する。
【0050】
なお、対象が0個の場合(ステップS606:0個)、宛先を入力する必要があるので、オーダーシート検索処理を実行する(ステップS610)。すなわち、ストレージ320に記憶されている中から、オーダーシートの情報を検索して抽出する。そして、オーダーシート分析を実行する(ステップS611)。ここで、オーダーシートの記入欄に何がマークされているかを分析し、マークされている情報を抽出する。そして、宛先ファイルを作成する(ステップS612)。そして、作成された宛先ファイルをメモリカードに保存し(ステップS613)、オーダーシート以外を送信する(ステップS614)。すなわち、ここで抽出されたマークされた情報および必要な画像データなどの実質的な情報を送信する。そして、一連の処理を終了する。
【0051】
図7は、メモリカードの保存処理を説明するフローチャートである。図7は、図6のステップS613で説明したメモリカードの保存処理をさらに詳細に説明する。まず、ストレージ接続する(ステップS701)。次に、ランプを点灯する(ステップS702)。このランプの点灯により、メモリカードへの書き込みが通知される。そして、図2に示したBボタンの入力を受け付ける。Bボタンが入力された場合(ステップS703:Yes)、ステップS706に進む。それにより、宛先ファイルの保存を中止して、即座に送信処理に移る。Bボタンが入力されない場合(ステップS703:No)、メモリカードへ作成したファイルをコピーする(ステップS704)。
【0052】
そして、全データについて保存処理が終了したか否かを判定し(ステップS705)、全データ終了していない場合(ステップS705:No)、ステップS704に戻り、処理を繰り返す。全データ終了した場合(ステップS705:Yes)、切断し(ステップS706)、ランプを消灯する(ステップS707)。そして、一連の処理を終了する。
【0053】
図8は、作成する宛先ファイルの構成を説明する説明図である。作成される宛先ファイルは、ヘッダ801、サムネイル画像802、本画像803によって構成される。ヘッダ801は、宛先のアドレスやファックスの番号など宛先情報、作成日時を含む。サムネイル画像802は、小型ディスプレイなどで表示するために本画像802を縮小したものである。さらに、宛先についての情報を重ね合わせたものをサムネイル画像として作り直したものとして持っておくことができる。本画像803は、送信、印刷の対象となる画像である。
【0054】
図9は、宛先専用ファイルの第1の例を示す説明図である。図8に示した宛先ファイルは、ヘッダ801、サムネイル画像802、本画像803によって構成されるが、図9の例では、これがそれぞれヘッダ901、ブロック902、ブロック903として構成される。ヘッダ901には、宛先番号と作成日時が書き込まれる。この場合、宛先番号は「01−2345」である。
【0055】
なお、この宛先専用ファイルの場合、宛先を指定する専用のファイルであり、このブロック902には、宛先番号「01−2345」を画像化したものが書き込まれる。また、本画像803が入るはずのブロック903は、空き画像ということになる。
【0056】
図10は、宛先専用ファイルの第2の例を示す説明図である。図8に示した宛先ファイルは、ヘッダ801、サムネイル画像802、本画像803によって構成されるが、図10の例では、これがそれぞれヘッダ1001、ブロック1002、ブロック1003として構成される。図9の場合と異なり、宛先が複数書き込まれている場合を図10では説明する。ヘッダ1001には、宛先番号と作成日時が書き込まれる。この場合、宛先番号は「01−2345」「02−3456」である。
【0057】
また、図9のブロック902では番号そのものを画像として書き込んだが、ブロック1002には、宛先番号「01−2345」の宛名「A氏」、宛先番号「02−3456」の宛名「B氏」、を画像化したものが書き込まれる。また、画像データは含まれないので、本画像803が入るはずのブロック1003は、空き画像ということになる。
【0058】
図11は、送信画像のコピーファイルに付加した場合の第1の例を示す説明図である。図8に示した宛先ファイルは、ヘッダ801、サムネイル画像802、本画像803によって構成されるが、図11の例では、これがそれぞれヘッダ1101、サムネイル画像1102、本画像1103として構成される。ヘッダ1101には、宛先番号と作成日時が書き込まれる。この場合、宛先番号は「01−2345」である。
【0059】
また、サムネイル画像1102では、図9および図10と異なり、ファイルに画像が含まれるので、サムネイル画像1102は、送信画像ファイルをコピーしたファイルの、もともとのサムネイル画像に対して宛先の画像が重なるように書き換える。ヘッダ1101については、元から書かれているものに追加する。また、本画像1103は、たとえばJPEGなどの印刷対象となる画像そのものとなる。
【0060】
図12は、送信画像のコピーファイルに付加した場合の第2の例を示す説明図である。図8に示した宛先ファイルは、ヘッダ801、サムネイル画像802、本画像803によって構成されるが、図10の例では、これがそれぞれヘッダ1201、サムネイル画像1202、本画像1203として構成される。図11の場合と異なり、宛先が複数書き込まれている場合を図12では説明する。ヘッダ1201には、宛先番号と作成日時が書き込まれる。この場合、宛先番号は「01−2345」「02−3456」である。
【0061】
また、図11のブロック1102では番号そのものを画像として書き込んだが、サムネイル画像1102は、本画像1103の画像を縮小したものに、宛先番号「01−2345」の宛名「A氏」、宛先番号「02−3456」の宛名「B氏」、を画像化したものが書き込まれる。また、本画像1103は、たとえばJPEGなどの印刷対象となる画像そのものとなる。
【0062】
上述の説明では、画像ファイルのヘッダ部分を書き換える例を説明したが、ヘッダ以外にも、宛先ファイルを画像ファイルとして扱うことができる限り、いかなる箇所に宛先情報を記述してもよい。宛先ファイルは、画像データのサムネイル部分に宛先の画像があるので、複合機100で普通の画像ファイルと同じように扱うことができ、通常は画像ファイルのサムネイルが表示されるので、宛先ファイルを画像ファイルと同じように見た場合、どこ宛のものかがユーザは簡単に知ることができる。また、宛先専用ファイルは、本画像データがないので、データ容量を節約できる。
【0063】
上述の説明において、通信制御装置180をストレージやカメラとして接続する例を挙げて説明したが、適用される接続形式はこれらのものに限らない。複合機100からデータを保存することができる形式であれば、ストレージとは限らない。また、複合機100に画像を印刷させることができる場合はカメラとは限らない。また、カメラとして接続、というのはUSBダイレクト(登録商標)やピクトブリッジ(登録商標)の規格で接続してもよい。また、プリンタによって内部のデータを管理させることができる場合、管理可能な形式で接続することも考えられる。
【0064】
以上説明したように、宛先ファイルとして宛先情報を記録しておくことができるので、宛先を入力しなおさなくとも、この宛先情報を参照することによりファイルを送信することができる。特に、ドングルのように操作入力部を持たない装置を用いて送信処理する場合、オーダーシートを用いて入力する必要があるので操作が煩雑である、入力を不要にすることにより、操作が簡略化される。また、オーダーシートを用いて宛先を入力した場合は、宛先を記憶しておくことができるので、限られた宛先だけでなく、必要な送信先は随時保持しておくことができる。
【0065】
なお、本実施の形態で説明した通信制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体でもよい。
【符号の説明】
【0066】
100 複合機、102 CPU、104 RAM、106 ROM、180 通信制御装置、210 接続端子、220 接続端子、300 入出力部、310 USBコントローラ、320 ストレージ。
【技術分野】
【0001】
この発明は、通信制御装置のストレージを用いてオーダーシートを管理し、このオーダーシートを用いて作成された情報を発信するデータ処理に関する。
【背景技術】
【0002】
送信側の端末が受信側の端末に画像を伝送するファクシミリ伝送では、送信側端末で取得した画像を音声信号に変換し、音声通信回線を利用して受信側端末に伝送することが行われている。この音声通信回線としては、従来から使用されてきた通常の電話網の他に、近年ではインターネットを利用した電話網(IP電話網)が使用されるようになってきた。そして、IP電話網による音声信号の伝送を利用し、ネットワークを介してファクシミリ伝送するファクシミリ伝送装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−309701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したこのようなファクシミリ装置においては、通信制御装置を装着して、装着された通信制御装置により通信を制御するものがあり、ここで装着された通信制御装置はハードウェアキーとして使用されるものもあるが、この通信制御装置内にメモリを設けておき、このメモリを介してデータを処理するものも考えられる。さらに、このメモリにオーダーシートを格納して、このオーダーシートを用いてデータの発信処理をするものも考えられる。
【0005】
しかし、画像などを送信する場合に、毎回オーダーシートを印刷して宛先を入力するというのは作業が煩雑だった。たとえば数字入力パネルが設けられている場合、このパネルを入力することにより宛先を入力することができるが、通信制御装置を介して画像を送信する場合、このようなパネルを設けることは通信制御装置を大型化することになり、またコスト要因にもなってしまう。また、通常のファクシミリと同様に送信先の指定ボタンを用意する場合でも、結局は操作入力部を備えなければならなくなるという問題が発生してしまう。
【0006】
また、通信制御装置において数字の入力キーを用意する場合でも、画像データの送信は、たとえば複合機などによって提供されるファクシミリ装置側からされるので、通信制御装置のところで宛先を入力するという操作はわずらわしくなるという問題があった。そこでオーダーシートを用いて入力することも考えられるが、パネルからの入力と違って毎回入力するのは煩雑である。したがって、送信にあたって宛先入力の手間を少なくする方法が望まれていた。
【0007】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、宛先情報の入力操作を少なくしながら、その宛先情報への送信処理を実現する通信制御装置、通信制御方法、通信制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明にかかる通信制御装置は、画像データの送信を指示する指示手段と、前記指示手段によって画像データの送信が指示された場合、前記画像データの所定位置を参照し、該所定位置に宛先情報が含まれていない場合、宛先に関する情報の入力を受け付けて、入力された情報に基づいた宛先情報を画像データの前記所定位置に書き込む書き込み手段と、前記指示手段によって所定位置に宛先情報が含まれている画像データを含む画像データの送信が指示された場合、前記所定位置に含まれる前記宛先情報が示す宛先に画像データを送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
この場合、所定位置に宛先情報が含まれる場合、この宛先情報によって示される宛先に送信することができるので、宛先を再入力することなく、所望の宛先に画像データを送信することができる。したがって、同じ宛先に送信する場合に宛先を再度入力する煩雑さを回避することができる。特に、数字を入力するパネルなどが用意されず、オーダーシートなどで宛先入力する場合に、送信がよりスムーズに実行できるようになる。
【0010】
また、前記書き込み手段は、オーダーシートの形で宛先に関する情報を入力し、入力された情報に基づいた宛先情報を前記オーダーシートの画像データの前記所定位置に書き込んでもよい。
【0011】
この場合、すでに宛先情報が入力されている場合にはその宛先に送信でき、入力されていない場合でも、オーダーシートから宛先を指定することができるので、宛先を入力するためのパネルやスイッチを用意しなくてもよくなり、通信制御装置の構成を簡略にすることができる。
【0012】
また、前記書き込み手段は、送信が指示された前記画像データのヘッダに前記宛先情報を追加で書き込み、前記画像データについてのサムネイル画像に前記宛先情報を示す画像を重ね合わせた画像を前記画像データのサムネイル画像として書き込んでもよい。
【0013】
この場合、サムネイル画像を見ることで宛先を確認することができるので、受信側はパネルなどでサムネイル画像を見たときに、同時に宛先を確認することができる。また、画像データとは別途に用意されるので、実際にこの画像を印刷するときには、宛先が書き込まれていない画像を印刷することができる。
【0014】
また、前記送信手段は、指示された複数の画像データのなかに、前記ヘッダに異なる宛先情報が含まれる複数の画像データが含まれる場合、最新の宛先情報が示す宛先に画像データを送信してもよい。
【0015】
この場合、画像データを繰り返し送信する場合に、直前に送信した宛先を改めて指定しなおす必要なく、送信することができる。
【0016】
また、前記書き込み手段の書き込んだ画像データの本画像は、前記送信が指示された前記画像データと同じ画像データであるとしてもよい。
【0017】
また、前記書き込み手段は、ヘッダに前記宛先情報を持ち、サムネイル画像に前記宛先情報を示す画像をもつ画像データを生成してもよい。
【0018】
また、前記書き込み手段の生成した画像データは、本画像を持たない画像データであるとしてもよい。
【0019】
また、本発明にかかる通信制御方法は、画像データの送信を指示する指示工程と、前記指示工程によって画像データの送信が指示された場合、前記画像データの所定位置を参照し、該所定位置に宛先情報が含まれていない場合、宛先に関する情報の入力を受け付けて、入力された情報に基づいた宛先情報を画像データの前記所定位置に書き込む書き込み工程と、前記指示工程によって所定位置に宛先情報が含まれている画像データを含む画像データの送信が指示された場合、前記所定位置に含まれる前記宛先情報が示す宛先に画像データを送信する送信工程と、を含むことを特徴とする。
【0020】
この場合、所定位置に宛先情報が含まれる場合、この宛先情報によって示される宛先に送信することができるので、宛先を再入力することなく、所望の宛先に画像データを送信することができる。したがって、同じ宛先に送信する場合に宛先を再度入力する煩雑さを回避することができる。特に、数字を入力するパネルなどが用意されず、オーダーシートなどで宛先入力する場合に、送信がよりスムーズに実行できるようになる。
【0021】
また、本発明にかかる通信制御プログラムは、画像データの送信を指示させる指示工程と、前記指示工程によって画像データの送信が指示された場合、前記画像データの所定位置を参照させ、該所定位置に宛先情報が含まれていない場合、宛先に関する情報の入力を受け付けて、入力された情報に基づいた宛先情報を画像データの前記所定位置に書き込ませる書き込み工程と、前記指示工程によって所定位置に宛先情報が含まれている画像データを含む画像データの送信が指示された場合、前記所定位置に含まれる前記宛先情報が示す宛先に画像データを送信させる送信工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0022】
この場合、所定位置に宛先情報が含まれる場合、この宛先情報によって示される宛先に送信することができるので、宛先を再入力することなく、所望の宛先に画像データを送信することができる。したがって、同じ宛先に送信する場合に宛先を再度入力する煩雑さを回避することができる。特に、数字を入力するパネルなどが用意されず、オーダーシートなどで宛先入力する場合に、送信がよりスムーズに実行できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】ネットワークを構成する情報処理システムの構成を示すブロック図。
【図2】通信制御装置の各操作部および接続部を説明する説明図。
【図3】通信制御装置の機能的構成を示すブロック図。
【図4】オーダーシートの概要を説明する説明図。
【図5】オーダーシートを印刷する印刷処理を説明するフローチャート。
【図6】オーダーシートの送信処理を説明するフローチャート。
【図7】メモリカードの保存処理を説明するフローチャート。
【図8】作成する宛先ファイルの構成を説明する説明図。
【図9】宛先専用ファイルの第1の例を示す説明図。
【図10】宛先専用ファイルの第2の例を示す説明図。
【図11】送信画像のコピーファイルに付加した場合の第1の例を示す説明図。
【図12】送信画像のコピーファイルに付加した場合の第2の例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通信制御装置、通信制御方法および通信制御プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
図1は、ネットワークを構成する情報処理システムの構成を示すブロック図である。図1では、送信側の情報処理システムについて説明しているが、受信側の情報処理システムの構成も、送信側の情報処理システムと同様である。
【0026】
この情報処理システムは、複合機100が、通信制御装置(ドングル)180を介して、インターネット182に接続されることによって構成されている。送信側はこのようにインターネット182を介してデータを送信し、同様に構成された受信側が、インターネット182から通信制御装置180を介して複合機100でデータを受信する。
【0027】
複合機100は、中央処理装置(CPU)102と、RAM104と、ROM106と、プリントエンジン110と、スキャンエンジン120と、USBデバイス制御部130と、USBホスト制御部170と、メモリカードインターフェース140と、操作パネル制御部150と、ビューワ制御部160と、を備えている。ROM106には、複合機100の制御ソフトウェアが格納されている。中央処理装置102は、ROM106に格納された制御ソフトウェアを実行することにより、複合機100が有する種々の機能を実現する。
【0028】
複合機100のUSBデバイス制御部130は、USBコネクタ132に接続されている。このUSBコネクタ132には、パーソナルコンピュータ(PC)190が接続されている。なお、USBコネクタ132には、パーソナルコンピュータ190の他に、任意のUSBホストを接続することが可能である。USBホスト制御部170は、ルートハブ172を有しており、ルートハブ172にはUSBコネクタ174が接続されている。このUSBコネクタ174には、デジタルカメラやハードディスクドライブ(HDD)等のUSBデバイスを接続することが可能である。
【0029】
メモリカードインターフェース140は、メモリカード用のメモリカードスロット142に接続されている。操作パネル制御部150には、入力手段としての操作パネル152が接続されている。ビューワ制御部160には、画像表示手段としてのビューワ162が接続されている。ユーザは、ビューワ162上に表示された画像やメニューを観察しながら、操作パネル152を用いて種々の指示を入力することができる。
【0030】
プリントエンジン110は、与えられた印刷データに応じて印刷を実行する印刷機構である。プリントエンジン110に供給される印刷データは、中央処理装置102が、USBコネクタ132を介して接続された外部のパーソナルコンピュータ190から供給される受信データを解釈し、色変換やハーフトーン処理を実行することにより生成される。プリントエンジン110に供給される印刷データは、メモリカードスロット142に挿入されたメモリカードに格納された画像データや、USBコネクタ174を介して接続されたデジタルスチルカメラから供給される画像データから生成することも可能である。また、中央処理装置102の代わりにプリントエンジン110が色変換やハーフトーン処理の機能を有するように構成することも可能である。なお、本明細書において、画像データから生成した印刷データにより印刷を実行することを「画像データを印刷する」ともいう。
【0031】
スキャンエンジン120は、画像をスキャンして画像を表すスキャンデータを生成する機構である。スキャンエンジン120で生成されたスキャンデータは、中央処理装置102により所定の形式(例えば、JPEG形式)の画像データ(スキャン画像データ)に変換される。スキャン画像データは、パーソナルコンピュータ190に転送される。スキャン画像データを、メモリカードスロット142に挿入されたメモリカードや、USBコネクタ174を介して接続されたデバイスに格納することも可能である。なお、中央処理装置102の代わりにスキャンエンジン120がスキャンデータから画像データを生成する機能を有するように構成することも可能である。
【0032】
通信制御装置180は、USBコネクタ174によって複合機100に接続される。そしてその一方からインターネット182を介してファックスデータを送信する。なお、この通信制御装置180は、複合機100と一体になっていてもよい。
【0033】
図2は、通信制御装置の各操作部および接続部を説明する説明図である。この通信制御装置180は、接続端子210および接続端子220を備え、さらに、ランプ230、操作部240〜270によって構成される。接続端子210は、図1に示した複合機100に接続する端子である。接続端子220は、図1に示したインターネット182へと接続する端子である。ランプ230は、接続したファイルをメモリカードにコピーする場合に、コピー操作を促すよう点灯させるランプである。
【0034】
操作部240(Aボタン)は、送信用意を指示する指示ボタンである。このAボタンを押すことにより、通信制御装置180は、データの送信用意の処理を開始する。操作部250(Bボタン)は、送信開始を指示する指示ボタンである。このBボタンを押すことにより、通信制御装置180は、データの送信開始の処理を開始する。操作部260(Cボタン)は、オーダーシート印刷を指示する指示ボタンである。このCボタンを押すことにより、通信制御装置180は、オーダーシート印刷の処理を開始する。操作部270は、電源ボタンである。この電源ボタンを押すことにより、電源を投入したり切断したりする。
【0035】
ダイヤルボタン280は、数字を入力するボタンである。たとえば、ファクシミリ送信で相手先の電話番号を入力するとき、このダイヤルボタン280上の数字ボタンを入力することにより受け付ける。液晶画面290は、液晶による画面表示部である。この液晶画面290を用いて、たとえばファクシミリの送受信先を表示したり、送受信する画像のサムネイル画像を表示したりする。
【0036】
図3は、通信制御装置の機能的構成を示すブロック図である。通信制御装置180は、入出力部300、USBコントローラ310、ストレージ320から構成されている。通信制御装置180は、USBインタフェースにより外部と接続されるがこれに限定されるものではなく、その他のインタフェースを用いても良い。
【0037】
この入出力部300は、USBインタフェース回路から構成されており、データ転送を制御する。即ち、入出力部300は、複合機100からUSBコネクタ174を介して送られてきたデータを受信してUSBコントローラ310に送ると共に、このデータを送信する制御を行う。
【0038】
USBコントローラ310は、例えばCPUから構成されており、ストレージ320へのデータの格納処理やストレージ320からのデータの読み出し処理を実行したり、ドングルデータの暗号化及び復号化等をしたりする。ストレージ320は、例えばEEPROMから構成され、データを格納する。
【0039】
図4は、オーダーシートの概要を説明する説明図である。図4に示すオーダーシートは、識別部405と、宛先入力部410と、画像選択部420と、送付コメント部430によって構成され、各部に対応した内容がそれぞれ印刷されており、それぞれマークシートにより塗りつぶすことにより記入できるようになっている。
【0040】
識別部405は、位置あわせ用マークおよび識別用マークが書き込まれる欄である。なお、この位置あわせ用マークおよび識別用マークは視覚的に分かるように印刷されるわけではない。すなわち、スキャンした後にどの位置が黒いとどのチェックをされたのかを判断するための情報、異なる内容で複数のオーダーシートを印刷してスキャンしたときにどのオーダーシートか判断するための情報が書き込まれる欄である。
【0041】
宛先入力部410は、宛先を入力する欄である。宛先としては、事前にA氏、B氏、C氏が登録されている場合を例に挙げているが、この宛先それぞれについて、グループ1〜3を指定できるようになっている。また、事前に登録されていない番号を記入することもでき、その場合は、宛先の下に用意されている「その他」の欄に数字をマークシートで記入することができる。
【0042】
画像選択部420は、宛先に送信する画像を選択する欄である。画像としては、画像A、画像B、画像Cが用意されており、そのそれぞれをグループ1〜3に送信するよう指定することができる。具体的には、画像Aの下にはグループ1〜3宛の欄があり、そのいずれかまたは複数を選択することにより、宛先を指定することができる。
【0043】
送付コメント部430は、送付コメントを選択して指定する欄である。送付コメントは、事前に用意された複数のコメントから該当するものを指定してマークすることができる。具体的には、「L版で印刷してください」「A4で印刷してください」「写真用紙で印刷してください」「普通紙で印刷してください」「きれいに印刷してください」「お約束の写真です」「(自分の名前)です」、というコメントから指定することができる。この「(自分の名前)です」の(自分の名前)には、そこに登録されているユーザの名前が入力される。また、フリーコメントを選択することもでき、この場合、手書き入力エリアに文字を入力し、この文字を送ることによりメッセージを伝達することができる。
【0044】
図5は、オーダーシートを印刷する印刷処理を説明するフローチャートである。図2に示したボタンAが入力された場合、処理を開始する。まず、ストレージ接続する(ステップS501)。すなわち、通信制御装置180をストレージとして接続する。次に、データを受信する(ステップS502)。なお、ここで受信したデータには画像データも含まれ、この画像データは、図4に示した画像選択部420に示される画像A〜画像Cとして用いられる。そして、図2に示したCボタンの入力を待つ(ステップS503)。Cボタンが入力されない場合(ステップS503:No)、入力されるまで待つ。Cボタンが入力された場合(ステップS503:Yes)、ストレージ接続を切断する(ステップS504)。
【0045】
次に、オーダーシートを作成する(ステップS505)。次に、複合機100との間でカメラとして接続する(ステップS506)。そして、複合機100においてオーダーシート印刷を実行する(ステップS507)。オーダーシート印刷を実行後は、通信制御装置180と複合機100との通信関係を切断する(ステップS508)。そして、データを消去し(ステップS509)、一連の処理を終了する。
【0046】
なお、作成されたオーダーシートを印刷するために作成した画像データを消去するが、識別部405の情報に相当する、スキャン後に利用するための位置合わせなどのマークについてのデータや、チェック内容が何を意味するのかを示す制御データは消去しない。また、ステップS502で取得したデータも削除しない。消去処理については以下同様とする。以上のようにしてオーダーシートを読み出してきて印刷することができるので、印刷したオーダーシートに記入して送信することによりオーダーを実行できる。
【0047】
図6は、オーダーシートの送信処理を説明するフローチャートである。図2に示したAボタンが入力された場合、処理を開始する。まず、複合機100との間でストレージ接続する(ステップS601)。次に、データを受信する(ステップS602)。その後、図2に示したBボタンが入力されるのを待つ(ステップS603)。入力されない場合(ステップS603:No)、入力されるまで待ち、入力された場合(ステップS603:Yes)、通信制御装置180と複合機100との通信関係を切断する(ステップS604)。
【0048】
そして、ヘッダを基に宛先ファイルを検索する(ステップS605)。このヘッダは、送信する画像にそれぞれにあり、このヘッダから宛先ファイルを検索する。宛先ファイルは、一度オーダーシートを解析して、その結果を画像ファイルの所定位置、すなわちヘッダ801に記述したものである。この宛先ファイルは、たとえばJPEGの画像ファイルとしてもっておくことができる。次に、対象は何個かを判定する(ステップS606)。すなわち、宛先ファイルに含まれる宛先の数がいくつあるかを確認する。具体的には、宛先が異なる宛先ファイルが何個あるかを数える。
【0049】
対象が1個の場合(ステップS606:1個)、ステップS608に進む。対象が2個以上の場合(ステップS606:2個以上)、最新のものを選択する(ステップS607)。すなわち、複数ある宛先のうち、登録が最近の宛先を選択する。具体的には、Aさん宛とBさん宛の宛先ファイルがある場合、新しい方を優先して選択する。そして、宛先ファイルの宛先をセットし(ステップS608)、オーダーシート・宛先専用ファイル以外を送信する(ステップS609)。すなわち、ここで抽出されたマークされた情報および必要な画像データなどの実質的な情報を送信する。そして、一連の処理を終了する。
【0050】
なお、対象が0個の場合(ステップS606:0個)、宛先を入力する必要があるので、オーダーシート検索処理を実行する(ステップS610)。すなわち、ストレージ320に記憶されている中から、オーダーシートの情報を検索して抽出する。そして、オーダーシート分析を実行する(ステップS611)。ここで、オーダーシートの記入欄に何がマークされているかを分析し、マークされている情報を抽出する。そして、宛先ファイルを作成する(ステップS612)。そして、作成された宛先ファイルをメモリカードに保存し(ステップS613)、オーダーシート以外を送信する(ステップS614)。すなわち、ここで抽出されたマークされた情報および必要な画像データなどの実質的な情報を送信する。そして、一連の処理を終了する。
【0051】
図7は、メモリカードの保存処理を説明するフローチャートである。図7は、図6のステップS613で説明したメモリカードの保存処理をさらに詳細に説明する。まず、ストレージ接続する(ステップS701)。次に、ランプを点灯する(ステップS702)。このランプの点灯により、メモリカードへの書き込みが通知される。そして、図2に示したBボタンの入力を受け付ける。Bボタンが入力された場合(ステップS703:Yes)、ステップS706に進む。それにより、宛先ファイルの保存を中止して、即座に送信処理に移る。Bボタンが入力されない場合(ステップS703:No)、メモリカードへ作成したファイルをコピーする(ステップS704)。
【0052】
そして、全データについて保存処理が終了したか否かを判定し(ステップS705)、全データ終了していない場合(ステップS705:No)、ステップS704に戻り、処理を繰り返す。全データ終了した場合(ステップS705:Yes)、切断し(ステップS706)、ランプを消灯する(ステップS707)。そして、一連の処理を終了する。
【0053】
図8は、作成する宛先ファイルの構成を説明する説明図である。作成される宛先ファイルは、ヘッダ801、サムネイル画像802、本画像803によって構成される。ヘッダ801は、宛先のアドレスやファックスの番号など宛先情報、作成日時を含む。サムネイル画像802は、小型ディスプレイなどで表示するために本画像802を縮小したものである。さらに、宛先についての情報を重ね合わせたものをサムネイル画像として作り直したものとして持っておくことができる。本画像803は、送信、印刷の対象となる画像である。
【0054】
図9は、宛先専用ファイルの第1の例を示す説明図である。図8に示した宛先ファイルは、ヘッダ801、サムネイル画像802、本画像803によって構成されるが、図9の例では、これがそれぞれヘッダ901、ブロック902、ブロック903として構成される。ヘッダ901には、宛先番号と作成日時が書き込まれる。この場合、宛先番号は「01−2345」である。
【0055】
なお、この宛先専用ファイルの場合、宛先を指定する専用のファイルであり、このブロック902には、宛先番号「01−2345」を画像化したものが書き込まれる。また、本画像803が入るはずのブロック903は、空き画像ということになる。
【0056】
図10は、宛先専用ファイルの第2の例を示す説明図である。図8に示した宛先ファイルは、ヘッダ801、サムネイル画像802、本画像803によって構成されるが、図10の例では、これがそれぞれヘッダ1001、ブロック1002、ブロック1003として構成される。図9の場合と異なり、宛先が複数書き込まれている場合を図10では説明する。ヘッダ1001には、宛先番号と作成日時が書き込まれる。この場合、宛先番号は「01−2345」「02−3456」である。
【0057】
また、図9のブロック902では番号そのものを画像として書き込んだが、ブロック1002には、宛先番号「01−2345」の宛名「A氏」、宛先番号「02−3456」の宛名「B氏」、を画像化したものが書き込まれる。また、画像データは含まれないので、本画像803が入るはずのブロック1003は、空き画像ということになる。
【0058】
図11は、送信画像のコピーファイルに付加した場合の第1の例を示す説明図である。図8に示した宛先ファイルは、ヘッダ801、サムネイル画像802、本画像803によって構成されるが、図11の例では、これがそれぞれヘッダ1101、サムネイル画像1102、本画像1103として構成される。ヘッダ1101には、宛先番号と作成日時が書き込まれる。この場合、宛先番号は「01−2345」である。
【0059】
また、サムネイル画像1102では、図9および図10と異なり、ファイルに画像が含まれるので、サムネイル画像1102は、送信画像ファイルをコピーしたファイルの、もともとのサムネイル画像に対して宛先の画像が重なるように書き換える。ヘッダ1101については、元から書かれているものに追加する。また、本画像1103は、たとえばJPEGなどの印刷対象となる画像そのものとなる。
【0060】
図12は、送信画像のコピーファイルに付加した場合の第2の例を示す説明図である。図8に示した宛先ファイルは、ヘッダ801、サムネイル画像802、本画像803によって構成されるが、図10の例では、これがそれぞれヘッダ1201、サムネイル画像1202、本画像1203として構成される。図11の場合と異なり、宛先が複数書き込まれている場合を図12では説明する。ヘッダ1201には、宛先番号と作成日時が書き込まれる。この場合、宛先番号は「01−2345」「02−3456」である。
【0061】
また、図11のブロック1102では番号そのものを画像として書き込んだが、サムネイル画像1102は、本画像1103の画像を縮小したものに、宛先番号「01−2345」の宛名「A氏」、宛先番号「02−3456」の宛名「B氏」、を画像化したものが書き込まれる。また、本画像1103は、たとえばJPEGなどの印刷対象となる画像そのものとなる。
【0062】
上述の説明では、画像ファイルのヘッダ部分を書き換える例を説明したが、ヘッダ以外にも、宛先ファイルを画像ファイルとして扱うことができる限り、いかなる箇所に宛先情報を記述してもよい。宛先ファイルは、画像データのサムネイル部分に宛先の画像があるので、複合機100で普通の画像ファイルと同じように扱うことができ、通常は画像ファイルのサムネイルが表示されるので、宛先ファイルを画像ファイルと同じように見た場合、どこ宛のものかがユーザは簡単に知ることができる。また、宛先専用ファイルは、本画像データがないので、データ容量を節約できる。
【0063】
上述の説明において、通信制御装置180をストレージやカメラとして接続する例を挙げて説明したが、適用される接続形式はこれらのものに限らない。複合機100からデータを保存することができる形式であれば、ストレージとは限らない。また、複合機100に画像を印刷させることができる場合はカメラとは限らない。また、カメラとして接続、というのはUSBダイレクト(登録商標)やピクトブリッジ(登録商標)の規格で接続してもよい。また、プリンタによって内部のデータを管理させることができる場合、管理可能な形式で接続することも考えられる。
【0064】
以上説明したように、宛先ファイルとして宛先情報を記録しておくことができるので、宛先を入力しなおさなくとも、この宛先情報を参照することによりファイルを送信することができる。特に、ドングルのように操作入力部を持たない装置を用いて送信処理する場合、オーダーシートを用いて入力する必要があるので操作が煩雑である、入力を不要にすることにより、操作が簡略化される。また、オーダーシートを用いて宛先を入力した場合は、宛先を記憶しておくことができるので、限られた宛先だけでなく、必要な送信先は随時保持しておくことができる。
【0065】
なお、本実施の形態で説明した通信制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体でもよい。
【符号の説明】
【0066】
100 複合機、102 CPU、104 RAM、106 ROM、180 通信制御装置、210 接続端子、220 接続端子、300 入出力部、310 USBコントローラ、320 ストレージ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データの送信の指示を受け付ける指示手段と、
複数の画像データファイルを取得する取得部と、
取得した複数の前記画像データファイルの送信が前記指示手段によって指示された場合に、宛先情報が含まれている画像データファイルである宛先ファイルを検索する検索手段と、
前記検索の結果として取得した前記画像データファイルの中に複数の宛先ファイルを含むと判断した場合に、前記複数の宛先ファイルの中から所定の宛先ファイルを選択する選択手段と、
選択された宛先ファイルの前記宛先情報が示す宛先に前記複数の画像データファイルを送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。
【請求項2】
前記取得部は、本画像と前記本画像を縮小したものであるサムネイル画像とを含む画像データファイルと、前記本画像を含まない前記宛先ファイルである宛先専用ファイルと、前記本画像を含む前記宛先ファイルと、を取得することが可能であり、
前記送信手段は、前記宛先専用ファイルは送信せず、前記本画像を含む宛先ファイルは送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
【請求項3】
前記送信手段は、宛先情報が記録されたタイミングが最も新しい宛先ファイルを前記所定の宛先ファイルとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信制御装置。
【請求項4】
第1の外部装置と通信する第1通信手段と、
第2の外部装置と通信する第2通信手段と、を更に備え、
前記取得部は、該通信制御装置をストレージとして前記第1通信手段が前記第1の外部装置と接続した状態で前記画像データファイルを受信することで取得し、
前記第1通信手段は、前記指示手段によって画像データファイルの送信が指示されたことに応じて、接続を切断し、
前記送信手段は、第2通信手段を介して前記第2の外部装置に画像データファイルを送信する
ことを特徴とする1〜3のいずれか一つに記載の通信制御装置。
【請求項5】
画像データの送信の指示を受け付ける指示工程と、
複数の画像データファイルを取得する取得工程と、
取得した前記画像データファイルの送信が前記指示工程によって指示された場合に、宛先情報が含まれている画像データファイルである宛先ファイルを検索する検索工程と、
前記検索の結果として取得した前記画像データファイルの中に複数の宛先ファイルを含むと判断した場合、前記複数の宛先ファイルの中から所定の宛先ファイルを選択する選択工程と、
選択された宛先ファイルの前記宛先情報が示す宛先に前記複数の画像データファイルを送信する送信工程と、
を含むことを特徴とする通信制御方法。
【請求項6】
請求項5に記載の工程をコンピュータに実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
【請求項1】
画像データの送信の指示を受け付ける指示手段と、
複数の画像データファイルを取得する取得部と、
取得した複数の前記画像データファイルの送信が前記指示手段によって指示された場合に、宛先情報が含まれている画像データファイルである宛先ファイルを検索する検索手段と、
前記検索の結果として取得した前記画像データファイルの中に複数の宛先ファイルを含むと判断した場合に、前記複数の宛先ファイルの中から所定の宛先ファイルを選択する選択手段と、
選択された宛先ファイルの前記宛先情報が示す宛先に前記複数の画像データファイルを送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。
【請求項2】
前記取得部は、本画像と前記本画像を縮小したものであるサムネイル画像とを含む画像データファイルと、前記本画像を含まない前記宛先ファイルである宛先専用ファイルと、前記本画像を含む前記宛先ファイルと、を取得することが可能であり、
前記送信手段は、前記宛先専用ファイルは送信せず、前記本画像を含む宛先ファイルは送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
【請求項3】
前記送信手段は、宛先情報が記録されたタイミングが最も新しい宛先ファイルを前記所定の宛先ファイルとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信制御装置。
【請求項4】
第1の外部装置と通信する第1通信手段と、
第2の外部装置と通信する第2通信手段と、を更に備え、
前記取得部は、該通信制御装置をストレージとして前記第1通信手段が前記第1の外部装置と接続した状態で前記画像データファイルを受信することで取得し、
前記第1通信手段は、前記指示手段によって画像データファイルの送信が指示されたことに応じて、接続を切断し、
前記送信手段は、第2通信手段を介して前記第2の外部装置に画像データファイルを送信する
ことを特徴とする1〜3のいずれか一つに記載の通信制御装置。
【請求項5】
画像データの送信の指示を受け付ける指示工程と、
複数の画像データファイルを取得する取得工程と、
取得した前記画像データファイルの送信が前記指示工程によって指示された場合に、宛先情報が含まれている画像データファイルである宛先ファイルを検索する検索工程と、
前記検索の結果として取得した前記画像データファイルの中に複数の宛先ファイルを含むと判断した場合、前記複数の宛先ファイルの中から所定の宛先ファイルを選択する選択工程と、
選択された宛先ファイルの前記宛先情報が示す宛先に前記複数の画像データファイルを送信する送信工程と、
を含むことを特徴とする通信制御方法。
【請求項6】
請求項5に記載の工程をコンピュータに実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−233259(P2010−233259A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−156587(P2010−156587)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【分割の表示】特願2006−101674(P2006−101674)の分割
【原出願日】平成18年4月3日(2006.4.3)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【分割の表示】特願2006−101674(P2006−101674)の分割
【原出願日】平成18年4月3日(2006.4.3)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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