説明

通信方法および通信プログラム

【課題】この発明は、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワークに対してログインされた端末装置どうしでおこなう音声通信、いわゆるP2P電話において、ACDを実現すること。
【解決手段】あらかじめ定められた端末装置群の各オペレータPC106が、各自のユーザIDでネットワーク100に対してログインするとともに、オペレータPC106に接続されるACDサーバに対して、少なくとも接続可否状況に関する情報(たとえばプレゼンス情報)を送信し、ACDサーバが、発信PC102からの発信要求に対して、接続可否状況に関する情報に基づいて、端末装置群のうちのいずれか一つの端末装置(たとえばオペレータPC106c)を決定し、決定された端末装置のユーザID(「operetor3」)に対して自動発信するように、発信PC102に指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワークに対してログインされた端末装置どうしで、通信をおこなう通信方法および通信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワークに対してログインされた端末装置どうしで、音声通信をおこなういわゆるP2P(Peer to Peer)電話が普及している。具体的には、たとえば、スカイプテクノロジー社のスカイプ(Skype)などがあげられる。
【0003】
また、電話を用いた業態の一つにコールセンターがあり、コールセンターなどで用いられる機能に、ACD(Automatic Call Distribution:着信呼自動分配)がある。これは、代表番号に着信した電話を適宜、手の空いているオペレータに対して振り分ける操作である。
【0004】
また、特許文献1には、顧客がWEBを閲覧すると、閲覧履歴を保存し、顧客がお問い合わせボタンを押すと、顧客の閲覧履歴に応じてオペレータ端末に表示する内容を分析する。そして、あらかじめ登録されている問い合わせ先電話番号から空いている番号を一つを選び、オペレータ表示内容と紐付けて、顧客画面に該当の電話番号を表示する。顧客が上記顧客画面に表示された電話番号に発信すると、PBX(Private Branch Exchange)が、該当の電話番号を処理できる担当者グループの中から空いているオペレータを選択して、取り次ぐ。その際、オペレータ端末に上記顧客画面の作成の際に表示内容を表示することが記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開2003−298724号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術にかかるP2P電話は、通常、1対1あるいは1対多数でコミュニケーションするように設計されており、代表番号を用いた、着信を振り分ける機能を備えていないため、P2P電話を用いてACDを実現することができなかった。それゆえに、P2P電話をコールセンターで利用することができないという問題点があった。
【0007】
また、上記特許文献1では、かかってきた電話番号に対してどのオペレータが応対をおこなうかを制御するためにPBXの利用が前提となっている。そのため、PBXが存在せず、発信から着信までの間に介入できないP2P電話では、上記のシステムが利用できないという問題点があった。
【0008】
また、上記特許文献1では、コールセンターへの問い合わせ状況によっては、オペレータが全員応対中である場合もある。そのような場合、上記のシステムでは、顧客は電話をかけてみたものの、オペレータが空くまで待ち状態となることになる。すなわち、表示したWEB画面上に予想待ち時間などを表示したりすることや、メールへ誘導することができないという問題点があった。
【0009】
また、上記特許文献1では、顧客は画面に表示された電話番号を手で入力する必要がある。電話番号の入力は手間がかかる上、入力ミスなども発生する場合があり、顧客の負荷を軽減できないという問題点があった。
【0010】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワークに対してログインされた端末装置どうしでおこなう通信において、ACDを実現することが可能な通信方法および通信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる通信方法は、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワークに対してログインされた端末装置どうしで、通信をおこなう通信方法において、あらかじめ定められた端末装置群の各端末装置が、各自のユーザIDで前記ネットワークに対してログインするとともに、前記端末装置に接続されるサーバに対して、少なくとも接続可否状況に関する情報を送信し、前記サーバが、発信元端末装置からの発信要求に対して、前記接続可否状況に関する情報に基づいて、前記端末装置群のうちのいずれか一つの端末装置を決定し、決定された端末装置のユーザIDに対して自動発信するように、前記発信元端末装置に指示することを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる通信方法は、前記通信が、音声通信であることを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる通信方法は、前記通信が、文字通信であることを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる通信方法は、前記サーバが、発信元端末装置からの発信要求に対して、接続可能な端末装置が存在しなかった場合は、前記発信元端末装置にその旨を伝えるとともに、前記発信元端末装置に関する情報(以下「顧客情報」という)を登録し、接続可能な端末装置が存在するようになった際に、前記発信元端末装置のうちの前記顧客情報に基づいて選択された発信元端末装置へ、当該端末装置のユーザIDに対して自動発信するように指示することを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる通信方法は、前記発信要求に、所望する接続先に関する情報(以下「接続先情報」という)が含まれており、前記サーバが、あらかじめ登録された前記端末装置に関する情報(以下「オペレータ情報」という)および前記接続先情報に基づいて、前記端末装置群のうちのいずれか一つの端末装置を決定することを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかる通信方法は、前記接続先情報および前記オペレータ情報に、対応可能な言語に関する情報が含まれていることを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかる通信方法は、前記サーバが、前記発信元端末装置からの発信要求に関する情報を、決定された端末装置のユーザIDを関連付けして記憶し、前記発信元端末装置が、前記サーバからの指示に基づいて、決定された端末装置のユーザIDに対して自動発信することを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかる通信方法は、前記決定された端末装置が、前記発信元端末装置からの発信があった場合に、前記発信要求に関する情報を自らのユーザIDに基づいて前記サーバに対して検索要求することを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかる通信方法は、前記サーバが、前記発信元端末装置からの発信要求に関する情報に対して、一意の管理IDを関連付けして記憶するとともに、当該管理IDを前記発信元端末装置へ送信し、前記発信元端末装置が、前記サーバからの指示に基づいて、決定された端末装置のユーザIDに対して自動発信する際に、前記サーバから受信した前記管理IDを送信することを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかる通信方法は、前記決定された端末装置が、前記発信元端末装置からの発信があった場合に、前記発信要求に関する情報を前記管理IDに基づいて前記サーバに対して検索要求することを特徴とする。
【0021】
また、この発明にかかる通信方法は、前記サーバが、前記発信元端末装置からの発信要求に関する情報に対して、前記発信元端末装置のユーザIDを関連付けして記憶し、前記発信元端末装置が、前記サーバからの指示に基づいて、決定された端末装置のユーザIDに対して自動発信する際に、自らのユーザIDを送信することを特徴とする。
【0022】
また、この発明にかかる通信方法は、前記決定された端末装置が、前記発信元端末装置からの発信があった場合に、前記発信要求に関する情報を前記発信元端末装置のユーザIDに基づいて前記サーバに対して検索要求することを特徴とする。
【0023】
また、この発明にかかる通信方法は、前記サーバが、前記発信元端末装置からの発信要求とともに、前記発信元端末装置から送信されてきた所定のIDを受信し、前記発信元端末装置からの発信要求に関する情報に対して、前記所定のIDを関連付けして記憶し、前記発信元端末装置が、前記サーバからの指示に基づいて、決定された端末装置のユーザIDに対して自動発信する際に、前記所定のIDを送信することを特徴とする。
【0024】
また、この発明にかかる通信方法は、前記決定された端末装置が、前記発信元端末装置からの発信があった場合に、前記発信要求に関する情報を前記所定のIDに基づいて前記サーバに対して検索要求することを特徴とする。
【0025】
また、この発明にかかる通信プログラムは、上記に記載の通信方法を前記端末装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワークに対してログインされた端末装置どうしで通信をおこなう場合に、複数の端末装置からなる端末装置群に対して、サーバを用いてACD機能を確実かつ効率的に実現することが可能な通信方法および通信プログラムが得られるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通信方法および通信プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0028】
(システム構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる通信方法を実現するための通信システムの全体構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる通信方法を実現するためのシステム構成を示す説明図である。
【0029】
図1において、通信システムにおいて、100はネットワークであり、101は発信ユーザであり、102は発信ユーザ101が使用する発信PC(パーソナルコンピュータ)であり、103は発信PC102にインストールされているP2P電話ソフト(ウエア)であり、104は、後述するWWWサーバにリクエストを送信し、返信されてきたコンテンツを処理するWWWブラウザソフト(ウエア)である。
【0030】
ここで、通信システムは、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワークに対してログインされた端末装置どうしでおこなう通信システムであり、具体的にはたとえば、具体的には、たとえば一例として、スカイプテクノロジー社のスカイプ(Skype)などの音声通信をおこなういわゆるP2P(Peer to Peer)電話があげられる(ただし、本実施の形態は、スカイプを用いたものに限定されるものではない)。
【0031】
また、スカイプには、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワークに対してログインされた端末装置どうしで、音声通信だけでなく、互いに文字を送信しあう文字通信(たとえば、いわゆるチャットなど)をおこなうことが可能となっている。したがって、上記通信システムは、音声通信のみではなく、スカイプを用いたP2Pの文字通信などであってもよい。
【0032】
また、105(105a、105b、105c)はオペレータであり、106(106a、106b、106c)は、オペレータ105が使用するオペレータPC(パーソナルコンピュータ)であり、オペレータ105の人数と同じ台数が存在する。また、107(107a、107b、107c)は、オペレータPC106にインストールされているオペレータソフト(ウエア)である。オペレータソフト107は、オペレータ105が使用するP2P電話ソフト(図示を省略)と、そのP2P電話ソフトを監視し、状態をACDサーバに通知するモニターソフト(図示を省略)とからなる。
【0033】
108は、ACDサーバが稼働するACDサーバマシンであり、109は、WWWブラウザからのリクエストに応じたコンテンツを返信するWWWサーバソフト(ウエア)であり、110は、最適なオペレータを判断する、WWWサーバ上で動くACDソフト(ウエア)である。以後、説明の便宜上、WWWサーバソフト109とACDソフト110をあわせてACDサーバソフト(ウエア)として説明する。
【0034】
111は、顧客の属性情報(最終応対オペレータID、専任オペレータID、優先度など)を格納した顧客DBであり、顧客DB111は、顧客のユーザIDや専用のキー情報を使って検索することができる。さらに、後述するマルチリンガルコールセンターを実現するための使用可能言語情報もあわせて格納するようにしてもよい。
【0035】
112は、オペレータの属性情報(プレゼンス、稼働率、スキルなど)を格納したオペレータDBである。ここで、プレゼンスとはオペレータの通話状態で「通話(通信)可能、通話中、取込中、離席中、ダウン」などである。さらに、後述するマルチリンガルコールセンターを実現するためのオペレータごとの使用可能言語情報もあわせて格納する。使用可能言語情報の詳細については後述する。
【0036】
113は、オペレータが空くのを待っている待ちユーザリストである。ここには、待ち状態の顧客のユーザID、待ち状態になった日時および待ち状態が解消された日時(あるいは待ち状態の継続時間)などを格納する。
【0037】
なお、上記データベース(顧客DB111、オペレータDB112、待ちユーザリスト113)の保存場所はACDサーバからアクセスできれば、別のマシン上でも複数のマシンに分散して保存してもよい。
【0038】
(処理の手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理の手順について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかる通信方法におけるWWWサーバの処理の手順を示すフローチャートであり、図3〜図5、図7〜図13、図15および図16は、当該通信方法の処理フローを示す説明図であり、図6および図14は、発信PCの画面イメージの一例を示す説明図であり、それぞれ、「ブラウザ」はWWWブラウザソフト104を、「P2P」はP2P電話ソフト103を、「オペレータ」はオペレータソフト107を、「ACDサーバ」はWWWサーバソフト109およびACDソフト110を、それぞれ示している。
【0039】
まず、図3(ログイン)に示すように、発信ユーザ101は発信ユーザ101のユーザIDでP2P電話ソフト103にログインする。また、各オペレータ105(105a、105b、105c)は、オペレータ105のユーザIDでオペレータソフト107にログインする。発信ユーザ101のユーザIDとして「user0」を、オペレータ105のユーザIDとして「operator1、operator2、operator3、・・・」をそれぞれ用いる(以下、各処理フロー(図4〜図5、図7〜図13、図15および図16)において同様である)。
【0040】
図4(プレゼンス情報更新)に示すように、各オペレータソフト107はACDサーバにプレゼンス情報を伝える。ACDサーバは、各オペレータソフト107から伝えられたプレゼンス情報に基づいて、オペレータDB112のプレゼンス情報、稼働率などを更新する。以降もオペレータソフト107はプレゼンスが変更された場合は随時ACDサーバにその情報を伝える。ACDサーバはこれを受けてオペレータDB112を更新する。
【0041】
図2のフローチャートにおいて、まず、ACDサーバは、発信ユーザ101からのリクエストを受信したか否かを判断する(ステップS201)。図5(WWWブラウザからACDサーバにリクエストを送信)に示すように、発信ユーザ101はWWWブラウザソフト104を使って特定のURIを指定し、ACDサーバにリクエストを送信する。その際、発信ユーザ101に関する情報(ユーザID、顧客DB111のキー情報など)や要件に関する情報をパラメータに付加することができる。ただし、これらの情報は敢えて付加する必要はない。
【0042】
図6は、発信PCの画面イメージを示している。図6のPC画面600において、601はWWWブラウザソフト104の表示画面(ウインドウ)例であり、602はP2P電話ソフト103の表示画面(ウインドウ)例である。WWWブラウザソフト104の表示画面601では、「Call Me!」部分(ボタン)をクリックすることによって、特定のURIを指定し、ACDサーバにリクエストを送信することができる。
【0043】
ステップS201において、ACDサーバは、発信するユーザからリクエストを受信するのを待って、リクエストを受信した場合(ステップS201:Yes)は、つぎに、空きオペレータが存在するか否かを判断する(ステップS202)。ここで、空きオペレータが存在する場合(ステップS202:Yes)は、ステップS207へ移行し、空きオペレータの中から最適なオペレータを決定し(ステップS207)、ステップS208へ移行する。
【0044】
図7(最適なオペレータを判断)に示すように、ACDサーバは、オペレータ105の属性情報や顧客情報などに基づいて、最適なオペレータを決定する。オペレータ105の属性情報は、たとえばオペレータDB112から取得する。また、顧客情報はたとえば顧客DB111からユーザIDなどを用いて検索・取得する。発信ユーザ101がACDサーバにリクエストを送信する際にパラメータに付加することができる、発信ユーザ101に関する情報(ユーザID、顧客DB111のキー情報など)や要件に関する情報が付加されなかった場合は、顧客情報は判断材料に使用しない。
【0045】
ステップS202において、空きオペレータが存在しない場合(ステップS202:No)は、ステップS203へ移行し、ACDサーバは、図8(待ちユーザリストに追加)に示すように、顧客情報(ユーザ情報や顧客DB111のキー情報など)を待ちユーザリスト113に登録する(ステップS203)。
【0046】
その後、ACDサーバは、図9(待ちメッセージ)に示すように、「しばらくお待ち下さい」などのメッセージをWWWブラウザソフト104へ返信する(ステップS204)。その場合、WWWブラウザソフト104はそのメッセージを表示する。ACDサーバは、このとき、たとえば待ちユーザリスト113の内容やオペレータDB112の情報に基づいて待ち時間を計算し、上記メッセージに含めるようにしてもよい。WWWブラウザソフト104はメッセージを表示した後、再びACDサーバソフトへリクエストを送信し、ACDサーバソフトはそれを受信する。
【0047】
つぎに、ACDサーバは、オペレータに空きができたか否かを判断する(ステップS205)。ここで、オペレータに空きができるのを待って、空きができた場合(ステップS205:Yes)は、ステップS206へ移行する。
【0048】
そして、ACDサーバは、たとえば、待ちユーザリスト113の内容、顧客DB111から取得した待ちユーザの顧客情報、オペレータDB112から取得した通話(通信)可能オペレータの属性情報に基づいて、待ちユーザリスト113の中から最適なユーザを選択(判定)し(ステップS206)、その後、ステップS208へ移行する。発信ユーザ101がACDサーバにリクエストを送信する際にパラメータに付加することができる、発信ユーザ101に関する情報(ユーザID、顧客DB111のキー情報など)や要件に関する情報が付加されなかった場合は、顧客情報は判断材料に使用しない。
【0049】
ステップS202において、空きオペレータが存在する場合(ステップS202:Yes)は、ACDサーバは、最適なオペレータを決定し(ステップS207)、その後、ステップS208へ移行する。最適なオペレータの決定は、具体的には、たとえば図10(オペレータ通話(通信)可能)に示すように、まず、オペレータ105が通話(通信)可能な状態になった場合、オペレータソフト107がACDサーバにその旨を伝える。ACDサーバは、オペレータDB112のプレゼンス情報、稼働率などを更新する。
【0050】
ステップS208において、ACDサーバは、図11に示すように、上記発信ユーザ101のWWWブラウザソフト104に対してリダイレクトを指示する(ステップS208)。リダイレクトは、たとえばHTTPステータスコードを用いることができ、また、metaタグやJava(登録商標)Scriptなどを用いる方法であってもよい。この時リダイレクト先のURIは、アドレススキームがP2P電話ソフトであり、ホスト名やパスなどは、最適なオペレータとして決定されたオペレータ105のユーザIDとなる。具体的には、たとえば電話の場合は「callto://operator3」とすればよい。ユーザがチャットでの問合せを希望している場合は、リダイレクト先のURIは、P2P電話のチャット用ソフトに対応するものを用いるとよい。
【0051】
つぎに、図12(P2P電話ソフトへ連携)に示すように、WWWブラウザソフト104は、ACDサーバから与えられたURIのアドレススキームにしたがって、P2P電話ソフト103に上記URIを渡す。そして、図13(オペレータへ発信)に示すように、P2P電話ソフト103は、与えられたURIに基づいて指定されたオペレータID(「operator3」)へ発信する。図14は、発信PCの画面イメージを示している。図14のPC画面600において、P2P電話ソフト103の表示画面602がWWWブラウザソフト104の表示画面601よりも前面に表示され、operator3へ発信中であることを、発信ユーザ101へ通知する。
【0052】
その後、ステップS209において、オペレータソフト107から発信ユーザ101のユーザID(「user0」)とオペレータ105のユーザID(「operator3」)を受信したか否かを判断する(ステップS209)。ここで、受信するのを待って、受信した場合(ステップS209:Yes)は、オペレータDB112のプレゼンス情報、稼働率などを更新する(ステップS210)とともに、当該オペレータソフト107へ所定情報を送信し(ステップS211)、ステップS201へ戻る。
【0053】
具体的には、図15(情報取得)に示すように、オペレータソフト106は、架電を受けた発信ユーザ101のユーザIDとオペレータ105のユーザIDをACDサーバに渡す。ACDサーバはオペレータDB112のプレゼンス情報、稼働率などを更新する。そして、ACDサーバは所定情報として、たとえば以下の情報をオペレータソフト107に送信する。
【0054】
(1)図5においてWWWブラウザソフト104がACDサーバにアクセスしたときのURI。
(2)図5においてWWWブラウザソフト104からACDサーバに渡した情報。
(3)顧客DB111の情報。
(4)待ちユーザリスト113の情報(たとえば待ち時間など)。
【0055】
そして、オペレータ105はかかってきた電話をとり、発信ユーザ101と通話を開始する。チャットによる対応の場合は、オペレータ105は、所定の操作の後、備え付けられたキーボードなどを用いてユーザとチャットを開始する。
【0056】
このように、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワーク100に対してログインされた端末装置どうし(発信PC102とオペレータPC106)で、通信をおこなう際に、あらかじめ定められた端末装置群の各オペレータPC106が、各自のユーザIDでネットワーク100に対してログインするとともに、オペレータPC106に接続されるACDサーバに対して、少なくとも接続可否状況に関する情報(たとえばプレゼンス情報)を送信し、ACDサーバが、発信PC102からの発信要求に対して、接続可否状況に関する情報に基づいて、端末装置群のうちのいずれか一つの端末装置(たとえばオペレータPC106c)を決定し、決定されたオペレータPCのユーザID(「operetor3」)に対して自動発信するように、発信PC102に指示することによって、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワーク100に対してログインされた端末装置どうしで、通信をおこなう場合に、複数の端末装置からなる端末装置群に対して、ACDサーバを用いて確実かつ効率的に各端末装置へ着信を振り分けることができ、これによって、ACD機能を実現することができる。
【0057】
また、図8〜図10に示したように、ACDサーバが、発信PC102からの発信要求に対して、接続可能なオペレータPCが存在しなかった場合は、発信PC102にその旨を伝えるとともに、顧客情報を登録し、接続可能なオペレータPCが存在するようになった際に、発信PC102のうちの顧客情報に基づいて選択された発信PC102へ、当該オペレータPCのユーザIDに対して自動発信するように指示することによって、接続待ちの顧客の管理を効率的かつ確実におこなうことができる。
【0058】
また、発信要求に、発信ユーザに関する情報を含めることができ、ACDサーバが、あらかじめ登録されたオペレータ情報および発信ユーザに関する情報に基づいて、端末装置群のうちのいずれか一つのオペレータPCを決定することによって、所望のオペレータ105へ接続でき、これによって、顧客のニーズにあった電話対応を実現することができる。
【0059】
(リクエスト情報とコール情報との関連付け(その1))
図17は、リクエスト情報とコール情報との関連付けの処理フローを示す説明図である。また、図18は、図17の処理フローの内容を示すシーケンス図である。図17において、顧客端末1701と、ACDサーバ1702と、エージェント端末1703がネットワーク1700を介して接続可能な状態に設定されている。
【0060】
発信PCである顧客端末1701の(WWW)ブラウザ1711から、ACDサーバ1702(具体的にはCTI(Computer Telephony Integration)ミドル(ソフトウエア)1721)へリクエストをおこなう(ステップS1801)。ここで、CTIミドル1721は、ACDサーバ1702全体の制御および各エージェント端末1703の状態管理をおこなう。またリクエストとは、たとえば顧客がホームページ上のボタンをクリックしてACDによるエージェントの割り当てを要求することである(図6を参照)。
【0061】
つぎに、ACDサーバ1702(具体的にはCTIミドル1721)は、コール先エージェントを決定する。そして、ACDサーバ1702は、DB1722に対して、顧客端末1701からのリクエスト情報と共にコール先エージェント(端末)1703のP2PIDをセットする(ステップS1802)。図19は、リクエスト情報のテーブルの一例を示す説明図である。その後、ACDサーバ1702は、決定したコール先エージェントのP2PIDを、顧客端末1701のブラウザ1711あてに通知する(ステップS1803)。
【0062】
ブラウザ1711は、P2P1712に対してコール先エージェント1703のP2PIDを渡し(ステップS1804)、P2P1712は、そのP2PIDのエージェント端末1703(のP2P1732)へコールを実行する(ステップS1805)。コールとは、顧客端末1701のP2P1712から、ACDサーバ1702によって割り当てられたエージェント端末1703のP2P1732へ発信することである。
【0063】
エージェント端末1703のP2P1732は、顧客端末1701(のP2P1712)からのコールを受信すると、P2P制御ソフト1731に対して、その旨を知らせる(ステップS1806)。P2P制御ソフト1731は、ACDサーバ1703に対して、顧客端末1701からのコールがあった旨を含むコール情報と、エージェント端末1703のP2PIDを通知する(ステップS1807)。
【0064】
CTIミドル1721は、DB1722にセットしたリクエスト情報テーブルから、コール先が該当するP2PIDで最新のレコードを特定する(ステップS1808)。具体的には、たとえば、コール先が該当するP2PIDにて、図19に示したリクエスト情報テーブルの「コール先エージェントのP2PID」カラムを検索する。そして、「リクエスト日時」カラムが最新のレコードを、対応するリクエストとして特定する。
【0065】
これによって、ステップS1801において受けた、顧客端末1701のブラウザ1711からのリクエストと、ステップS1805においてエージェント端末1703が受けたコールとの関連付けを実行する。このようにして関連付けをすることによって、コールを受けた際に対応するリクエスト情報(操作していたWEB画面の情報やHTTPリクエストに含まれる端末情報など)をACDサーバ1702からエージェント端末1703へ送信し、図示を省略する表示画面に表示することができる。
【0066】
(リクエスト情報とコール情報との関連付け(その2))
図20は、リクエスト情報とコール情報との関連付けの別の処理フローを示す説明図である。また、図21は、図20の処理フローの内容を示すシーケンス図である。図20においては、図17と同様に、顧客端末1701と、ACDサーバ1702と、エージェント端末1703がネットワーク1700を介して接続可能な状態に設定されている。上記リクエスト情報とコール情報との関連付け「(その1)」との違いは、上記「(その1)」がコール先のエージェント端末1703のP2PIDを利用するのに対して、「(その2)」は、ACDサーバ1702において、各リクエストに対してリクエストIDを採番し、顧客端末1701に通知する。顧客端末1701は、通知されたリクエストIDをコールに添付する点にある。
【0067】
まず、顧客端末1701のブラウザ1711から、ACDサーバ1702(具体的にはCTIミドル1721)へリクエストをおこなう(ステップS2101)。そして、ACDサーバ1702(具体的にはCTIミドル1721)は、上記「(その1)」と同様に、コール先エージェントを決定する。つぎに、ACDサーバ1702は、DB1722に対して、コール先エージェント(端末)1703のP2PIDの代わりに、顧客端末1701からのリクエストに対してリクエストIDを採番し、リクエスト情報と共にセットする(ステップS2102)。
【0068】
図22は、リクエスト情報テーブルの一例を示す説明図である。図22において、たとえば「リクエスト管理番号」が上記リクエストIDに該当する。したがって、リクエスト情報テーブル「リクエスト管理番号」カラムを通知することになる。リクエスト管理番号は、たとえば、単純な連番を採用すればよい。リクエスト管理番号は、リクエスト日時、決定されたコール先エージェントのP2PIDなどと関連付けされる。その後、ACDサーバ1702は、決定したコール先エージェントのP2PIDおよび採番されたリクエストIDを、顧客端末1701のブラウザ1711あてに通知する(ステップS2103)。
【0069】
ブラウザ1711は、P2P1712に対してコール先エージェント1703のP2PIDおよびリクエストIDを渡し(ステップS2104)、P2P1712は、そのP2PIDのエージェント端末1703(のP2P1732)へコールを実行する(ステップS2105)。コールを実行する際も、リクエストIDを添付しておこなう。
【0070】
エージェント端末1703のP2P1732は、顧客端末1701(のP2P1712)からのコールを受信すると、P2P制御ソフト1731に対して、その旨を知らせる(ステップS2106)。P2P制御ソフト1731は、ACDサーバ1703に対して、顧客端末1701からのコールがあった旨を含むコール情報およびリクエストIDを通知する(ステップS2107)。
【0071】
CTIミドル1721は、DB1722にセットしたリクエスト情報テーブルから、リクエストIDを用いてコールを特定する(ステップS2108)。具体的には、たとえばエージェント端末1703で取得したリクエスト管理番号にてリクエスト情報テーブル「リクエスト管理番号」カラムを検索する(必ず1件しか該当しないことになる)。
【0072】
これによって、ステップS2101において受けた、顧客端末1701のブラウザ1711からのリクエストと、ステップS2105においてエージェント端末1703が受けたコールとの関連付けを実行する。このようにして関連付けをすることによって、上記「(その1)」と同様に、コールを受けた際に対応するリクエスト情報(操作していたWEB画面の情報やHTTPリクエストに含まれる端末情報など)をACDサーバ1702からエージェント端末1703へ送信し、図示を省略する表示画面に表示することができる。
【0073】
(リクエスト情報とコール情報との関連付け(その3))
図23は、リクエスト情報とコール情報との関連付けのさらに別の処理フローを示す説明図である。また、図24は、図23の処理フローの内容を示すシーケンス図である。図23においては、図17、図20と同様に、顧客端末1701と、ACDサーバ1702と、エージェント端末1703がネットワーク1700を介して接続可能な状態に設定されている。上記リクエスト情報とコール情報との関連付け「(その1)」との違いは、上記「(その1)」がコール先のエージェント端末1703のP2PIDを利用するのに対し、「(その3)」では、顧客端末1701のP2PIDを利用する点にある。
【0074】
まず、顧客端末1701のブラウザ1711にて顧客端末1701のP2PIDの入力を受け付け、ACDサーバ1702(具体的にはCTIミドル1721)へリクエストをおこなう(ステップS2401)。図25は、図6と同様に、顧客端末1701の画面イメージを示している。図25のPC画面600において、2501はブラウザ(ソフト)1711の表示画面(ウインドウ)例である。表示画面2501では、P2PID入力欄2502と、クリックボタン「Call Me!」2503を備え、P2PID入力欄2502に顧客のP2PIDを入力して、クリックボタン2503をクリックすることによって、特定のURIを指定し、ACDサーバ1702にリクエストを送信することができる。
【0075】
リクエストの際には、入力を受け付けられた顧客端末1701のP2PIDもあわせてACDサーバ1702へ通知する。そして、ACDサーバ1702(具体的にはCTIミドル1721)は、上記「(その1)」、「(その2)」と同様に、コール先エージェントを決定する。そして、ACDサーバ1702は、DB1722に対して、顧客端末1701のP2PIDをリクエスト情報と共にセットする(ステップS2402)。
【0076】
図26は、リクエスト情報テーブルの一例を示す説明図である。図26において、顧客端末1701のP2PIDは、たとえば「顧客P2PID」カラムにセットし、「顧客P2PID」として関連付けがされる。その後、ACDサーバ1702は、決定したコール先エージェントのP2PIDを、顧客端末1701のブラウザ1711あてに通知する(ステップS2403)。
【0077】
ブラウザ1711は、P2P1712に対してコール先エージェント1703のP2PIDを渡し(ステップS2404)、P2P1712は、そのP2PIDのエージェント端末1703(のP2P1732)へコールを実行する(ステップS2405)。コールを実行する際に、顧客端末1701のP2PIDを添付しておこなう。
【0078】
エージェント端末1703のP2P1732は、顧客端末1701(のP2P1712)からのコールを受信すると、P2P制御ソフト1731に対して、その旨を知らせる(ステップS2406)。P2P制御ソフト1731は、ACDサーバ1702のCTIミドル1721に対して、顧客端末1701からのコールがあった旨を含むコール情報およびコール元の顧客端末1701のP2PIDを通知する(ステップS2407)。
【0079】
CTIミドル1721は、DB1722にセットしたリクエスト情報テーブルから、顧客端末1701のP2PIDを用いてコールを特定する(ステップS2408)。取得したコール元の顧客P2PIDにてリクエスト情報テーブル「顧客P2PID」カラムを検索する。複数ヒットした場合は、「リクエスト日時」カラムが最新のレコードを、対応するリクエストとして特定する。
【0080】
これによって、ステップS2401において受けた、顧客端末1701のブラウザ1711からのリクエストと、ステップS2405においてエージェント端末1703が受けたコールとの関連付けを実行する。このようにして関連付けをすることによって、上記「(その1)」、「(その2)」と同様に、コールを受けた際に対応するリクエスト情報(操作していたWEB画面の情報やHTTPリクエストに含まれる端末情報など)をACDサーバ1702からエージェント端末1703へ送信し、図示を省略する表示画面に表示することができる。
【0081】
図27および図28は、図25とは別の顧客端末1701の画面イメージを示している。図27において、表示画面2701には、会員登録ページが表示されており、顧客はこの会員登録ページから会員番号、氏名、電話番号、Eメールアドレスのほか、P2PIDを入力し、「登録」ボタン2702を押下する。これによって、リクエストが実行されることになる。また、図28に示すように、図27において会員登録がなされたことを前提に、顧客のP2PIDの入力欄を設ける代わりに、会員番号を会員に入力させる会員番号入力欄2801を備えるようにしてもよい。
【0082】
以上説明したように、上記方法(「(その1)」〜「(その3)」)によって、リクエスト情報とコール情報を関連付け(紐付け)することができ、エージェント端末1703においては、コールがあった場合に、そのコールに紐付けされたリクエスト情報を容易にACDサーバ1702から取得して、表示画面に表示することができる。
【0083】
また、スカイプによって実現するチャット機能を用いてACDを実現することも可能である。この場合に、図6のWWWブラウザソフト104の表示画面(ウインドウ)例において、「お問合せはこちらをクリック」という表示と「Call Me!」部分(ボタン)に代えて、あるいは「お問合せはこちらをクリック」という表示と「Call Me!」部分(ボタン)に加えて、図示は省略するが、「チャットの場合はこちらをクリック」という表示と「Chat!」部分(ボタン)を設けるとよい。これによって、ユーザがチャットでの問合せを希望している場合は、リダイレクト先のURIは、P2P電話のチャット用ソフトとするとよい。さらに、通話とチャットの両方を用いる場合には、「Call Me!」部分(ボタン)および「Chat!」部分(ボタン)の両方をクリックする。これによって、通話とチャットの両方を同時に実現することも可能となる。
【0084】
(マルチリンガルコールセンターの概要)
つぎに、上記実施の形態を利用したマルチリンガルコールセンターの概要について説明する。あらかじめ、発信ユーザ101は、WWWブラウザソフト104に自分が話せる言語を設定しておくと、WWWサーバソフト109は指定された言語で記述されたHTMLファイルを返すようにする機能がある。この機能はContent Negotiationと呼ばれている。言語は複数設定することができ、それぞれの優先順位も指定することができる。この機能に対して上記実施の形態を利用することにより、WWWブラウザから指定された言語が話せるオペレータのユーザIDを返すことで、複数の言語に対応したコールセンターを構築することができる。
【0085】
図29は、オペレータDB112の内容の一例を示す説明図である。図29において、ユーザIDに対応して当該オペレータが使用可能な言語に関する情報が格納されている。図29の内容から、「operator1は英語と日本語が話せる。」、「operator2は日本語のみ話せる。」、「operator3は英語とフランス語が話せる。」ということがわかる。
【0086】
また、以下のような内容の情報がWWWブラウザソフト104から送られてくる。
【0087】
Accept−Language: fr; q=1.0, en; q=0.5(フランス語と英語であればOKだが、フランス語の方がよい)
【0088】
上記数値は、使用可否および優先度を示している。すなわち、数値が設定されているものが使用可能であり、また、数値が高い方が優先度が高いことを示している。具体的には、上記の例では、1.0のフランス語の方が0.5の英語よりも優先度が高いことがわかる。
【0089】
送られてきた上記の内容と、図29の内容を比較すると、当該発信ユーザに対しては、operetor2は、空いていても接続しない。operetor1とoperetor3がいずれも空いている場合は、operetor3へ接続する。ということを判断することができる。
【0090】
このように、接続先情報およびオペレータ情報に対応可能な言語に関する情報を含めることによって、WWWサーバによるACDを応用して、複数の言語に対応したコールセンターを構築することができる。
【0091】
なお、本実施の形態で説明した通信方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0092】
以上のように、ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワークに対してログインされた端末装置どうしでおこなう通信に用いるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】この発明の実施の形態にかかる通信方法を実現するためのシステムの概要を示す説明図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる通信方法におけるWWWサーバの処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図6】発信PCの画面イメージの一例を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図12】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図13】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図14】発信PCの画面イメージの一例を示す説明図である。
【図15】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図16】この発明の実施の形態にかかる通信方法の処理フローを示す説明図である。
【図17】リクエスト情報とコール情報との関連付けの処理フローを示す説明図である。
【図18】図17の処理フローの内容を示すシーケンス図である。
【図19】リクエスト情報テーブルの一例を示す説明図である。
【図20】リクエスト情報とコール情報との関連付けの別の処理フローを示す説明図である。
【図21】図20の処理フローの内容を示すシーケンス図である。
【図22】リクエスト情報テーブルの一例を示す説明図である。
【図23】リクエスト情報とコール情報との関連付けの別の処理フローを示す説明図である。
【図24】図23の処理フローの内容を示すシーケンス図である。
【図25】顧客端末の画面イメージの一例を示す説明図である。
【図26】リクエスト情報テーブルの一例を示す説明図である。
【図27】顧客端末の画面イメージの別の一例を示す説明図である。
【図28】顧客端末の画面イメージの別の一例を示す説明図である。
【図29】オペレータDBの内容の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0094】
100,1700 ネットワーク
101 発信ユーザ
102 発信PC(パーソナルコンピュータ)
103 P2P電話ソフト(ウエア)
104 WWWブラウザソフト(ウエア)
105(105a、105b、105c) オペレータ
106(106a、106b、106c) オペレータPC(パーソナルコンピュータ)
107(107a、107b、107c) オペレータソフト(ウエア)
108 ACDサーバマシン
109 WWWサーバソフト(ウエア)
110 ACDソフト(ウエア)
111 顧客データベース(DB)
112 オペレータデータベース(DB)
113 待ちユーザリスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザごとに一意に定められたユーザIDを使用してネットワークに対してログインされた端末装置どうしで、通信をおこなう通信方法において、
あらかじめ定められた端末装置群の各端末装置が、各自のユーザIDで前記ネットワークに対してログインするとともに、前記端末装置に接続されるサーバに対して、少なくとも接続可否状況に関する情報を送信し、
前記サーバが、発信元端末装置からの発信要求に対して、前記接続可否状況に関する情報に基づいて、前記端末装置群のうちのいずれか一つの端末装置を決定し、決定された端末装置のユーザIDに対して自動発信するように、前記発信元端末装置に指示することを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記通信は、音声通信であることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記通信は、文字通信であることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項4】
前記サーバは、前記発信元端末装置からの発信要求に関する情報を、決定された端末装置のユーザIDを関連付けして記憶し、
前記発信元端末装置は、前記サーバからの指示に基づいて、決定された端末装置のユーザIDに対して自動発信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の通信方法。
【請求項5】
前記決定された端末装置は、前記発信元端末装置からの発信があった場合に、前記発信要求に関する情報を自らのユーザIDに基づいて前記サーバに対して検索要求することを特徴とする請求項4に記載の通信方法。
【請求項6】
前記サーバは、前記発信元端末装置からの発信要求に関する情報に対して、一意の管理IDを関連付けして記憶するとともに、当該管理IDを前記発信元端末装置へ送信し、
前記発信元端末装置は、前記サーバからの指示に基づいて、決定された端末装置のユーザIDに対して自動発信する際に、前記サーバから受信した前記管理IDを送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の通信方法。
【請求項7】
前記決定された端末装置は、前記発信元端末装置からの発信があった場合に、前記発信要求に関する情報を前記管理IDに基づいて前記サーバに対して検索要求することを特徴とする請求項6に記載の通信方法。
【請求項8】
前記サーバは、前記発信元端末装置からの発信要求に関する情報に対して、前記発信元端末装置のユーザIDを関連付けして記憶し、
前記発信元端末装置は、前記サーバからの指示に基づいて、決定された端末装置のユーザIDに対して自動発信する際に、自らのユーザIDを送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の通信方法。
【請求項9】
前記決定された端末装置は、前記発信元端末装置からの発信があった場合に、前記発信要求に関する情報を前記発信元端末装置のユーザIDに基づいて前記サーバに対して検索要求することを特徴とする請求項8に記載の通信方法。
【請求項10】
前記サーバは、前記発信元端末装置からの発信要求とともに、前記発信元端末装置から送信されてきた所定のIDを受信し、前記発信元端末装置からの発信要求に関する情報に対して、前記所定のIDを関連付けして記憶し、
前記発信元端末装置は、前記サーバからの指示に基づいて、決定された端末装置のユーザIDに対して自動発信する際に、前記所定のIDを送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の通信方法。
【請求項11】
前記決定された端末装置は、前記発信元端末装置からの発信があった場合に、前記発信要求に関する情報を前記所定のIDに基づいて前記サーバに対して検索要求することを特徴とする請求項10に記載の通信方法。
【請求項12】
前記請求項1〜11のいずれか一つに記載の通信方法を前記端末装置に実行させることを特徴とする通信プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2007−311853(P2007−311853A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−136094(P2006−136094)
【出願日】平成18年5月16日(2006.5.16)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】