説明

通信画面再現装置及び通信画面再現プログラム

【課題】再現する通信内容が入力値を含む場合に、当該通信内容で実行された通信を行った端末の通信中の画面を入力画面と共に再現することを可能とする。
【解決手段】ネットワークインタフェース51は、ネットワーク上のパケットを傍受する。再構築部53は、傍受されたパケットから通信内容を再構築する。通信内容格納部42は、通信内容に対応付けて通信元アドレス、通信先アドレス及び日時を格納する。通信内容検索部54は、検索条件に応じて通信内容格納部42から通信内容を検索する。入力値判定部541は、検索された通信内容が入力値を含むかを判定する。入力画面取得部542は、通信元アドレス、通信先アドレスまたは日時に基づいて入力画面を含む通信内容を取得する。表示画面作成部543は、入力値を入力画面に埋め込むことによって表示画面を作成する。再現画面表示部55は、作成された表示画面を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末及びサーバ間での通信の通信内容を再構築し、当該再構築された通信内容で実行された通信を行った端末の通信中の画面を再現する通信画面再現装置及び通信画面再現プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の情報漏洩防止のソリューションに対する関心の高まりとともに、管理対象の端末によってなされる通信の通信内容を傍受して記録し、記録された複数の通信内容から、任意の一つを読み出して、当該読み出された通信内容で実行された通信を行った端末の通信中の画面を再現する通信画面再現装置の需要が高まっている。
【0003】
この通信画面再現装置は、監視対象となるネットワークセグメント上のパケットを傍受する。このパケットは、例えば端末及びWebサーバ間での通信の通信内容が分割されたデータのまとまりである。通信画面再現装置は、傍受された例えば1つまたは複数のパケットから、通信内容を再構築して記録する。通信画面再現装置は、例えばユーザによって指定された検索条件に応じて、記録された通信内容を検索し、当該検索された通信内容を当該ユーザに対して表示する機能を有する。
【0004】
このような通信画面再現装置において、対象となるネットワークを通る通信データを傍受し、当該傍受された通信データの種別に応じて分類すると共に、新たな検索データを付加して、解析結果データベースに格納する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。この技術によれば、解析結果データベースに格納された解析結果データに基づいて対象となるネットワークを用いた通信の経過を容易かつ確実に確認することできる。
【特許文献1】国際公開02/29579号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したような通信画面再現装置では、記録された複数の通信内容から、任意の一つを読み出し、当該読み出された通信内容を再現(表示)する。
【0006】
ここで、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)による通信において、例えば端末を操作するユーザが例えば通信中の端末の画面に表示される入力画面の入力欄に入力値を入力する場合を想定する。この場合、まず、例えばサーバから端末に対して、入力画面(の情報)を含む通信内容で通信が実行される。そして、端末からサーバに対して、入力画面に対する入力値を含む通信内容で通信が実行される。このとき、この入力値を含む通信内容には、入力画面は含まれない。
【0007】
入力画面は、入力値を含む通信内容以前のHTTPによる通信の通信内容に含まれている。つまり、入力画面を含む通信内容で実行された通信は、入力値を含む通信内容で実行された通信とは別の通信(セッション)であるため、入力値を含む通信内容と入力画面を含む通信内容は、別の通信内容として記録されている。
【0008】
このため、再現するために読み出された通信内容が入力値を含む場合、当該入力値を含む通信内容に基づいて端末の通信中の画面を再現しようとしても、当該入力値が入力された入力画面を利用することができない。この場合、読み出された通信内容(入力値)のみを利用して当該通信内容が再現される。
【0009】
つまり、読み出された通信内容が例えば通信中の端末の画面に表示される入力画面の入力欄に入力された入力値を含む場合であっても、当該入力画面を表示できないため、当該入力値は、当該通信中の端末の画面とは全く異なる形で表示される。
【0010】
このため、例えば再現された通信内容を閲覧する閲覧者は、当該再現された通信内容に含まれる入力値がどのような入力画面に対して入力された入力値であるかを知ることができない。よって、閲覧者は、再現された通信内容を確認した場合であっても、情報漏洩の調査またはその他の目的を達することができない場合がある。
【0011】
本発明の目的は、再現する通信内容が入力画面に入力された入力値を含む場合に、当該通信内容で実行された通信を行った端末の通信中の画面を当該入力画面と共に再現することが可能な通信画面再現装置及び通信画面再現プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の1つの態様によれば、端末及びサーバ間での通信の通信内容が分割されたパケットを通信可能なネットワークに接続された通信画面再現装置が提供される。この通信画面再現装置は、前記ネットワーク上のパケットを傍受する傍受手段と、前記傍受手段によって傍受されたパケットから、前記通信内容を再構築する再構築手段と、前記再構築手段によって再構築された通信内容に対応付けて、当該通信内容で実行された通信を行った端末を示す通信元アドレス、当該通信内容で実行された通信を行ったサーバを含む通信先アドレス及び前記傍受手段によって当該通信内容が分割されたパケットが傍受された日時を格納する格納手段と、ユーザによって指定された検索条件に応じて、当該検索条件に合致する通信内容を前記格納手段から検索する通信内容検索手段と、前記通信内容検索手段によって検索された通信内容が前記端末に表示された入力画面に対して入力された入力値を含むかを、当該通信内容に応じて判定する入力値判定手段と、前記入力値判定手段によって通信内容が入力値を含むと判定された場合、前記入力画面を含む通信内容を、当該入力値を含む通信内容に対応付けて格納されている通信元アドレス、通信先アドレスまたは日時に基づいて前記格納手段から取得する入力画面取得手段と、前記入力値判定手段によって入力値を含むと判定された通信内容に含まれる入力値を、前記入力画面取得手段によって取得された通信内容に含まれる入力画面に埋め込むことによって表示画面を作成する表示画面作成手段と、前記表示画面作成手段によって作成された表示画面を前記ユーザに対して表示する表示手段とを具備する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、再現する通信内容が入力画面に入力された入力値を含む場合に、当該通信内容で実行された通信を行った端末の通信中の画面を当該入力画面と共に再現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る通信画面再現装置を含むクライアント−サーバシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0016】
図1のクライアント−サーバシステムは、主として、複数のサーバと、複数のクライアント端末とから構成される。複数のクライアント端末はクライアント端末20を含む。複数のサーバは、サーバ60を含む。クライアント端末20上では、サーバ60を利用するクライアントソフトウェアが動作する。クライアントソフトウェアは例えばブラウザである。クライアント端末20を含む複数のクライアント端末は、例えばインターネットのようなネットワーク30を介してサーバ60と接続されている。なお、図1にはクライアント端末20以外のクライアント端末及びサーバ60以外のサーバは省略されている。
【0017】
ネットワーク30には、コンピュータ10が接続されている。コンピュータ10は、ハードディスクドライブのような外部記憶装置40と接続されている。この外部記憶装置40は、コンピュータ10によって実行されるプログラム41を格納する。コンピュータ10及び外部記憶装置40は、通信画面再現装置50を構成する。
【0018】
図2は、図1に示される通信画面再現装置50の主として機能構成を示すブロック図である。通信画面再現装置50は、ネットワークインタフェース51、パケットデータキャプチャ部52、通信内容再構築部53、通信内容検索部54及び再現画面表示部55を有する。本実施形態において、これらの各部51乃至55は、図1に示されるコンピュータ10が外部記憶装置40に格納されているプログラム41を実行することにより実現されるものとする。このプログラム41は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布可能である。また、このプログラム41が、ネットワーク30を介してコンピュータ10にダウンロードされても構わない。
【0019】
また、通信画面再現装置50は、通信内容格納(蓄積)部42を含む。本実施形態において、通信内容蓄積部42は、外部記憶装置40に格納される。
【0020】
通信画面再現装置50は、例えばクライアント端末20を含む複数のクライアント端末及びサーバ60を含む複数のサーバ間での通信の通信内容が分割されたパケット(パケットデータ)を傍受可能なネットワークに接続されている。
【0021】
ネットワークインタフェース51は、通信画面再現装置50にとって監視対象となるネットワーク(ネットワークセグメント)上のパケットを傍受する。
【0022】
なお、クライアント端末及びサーバ(例えば、Webサーバ)間の通信が例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)による通信の場合、クライアント端末からWebサーバに対してHTTPリクエストが送信され、Webサーバからクライアントに対して当該HTTPリクエストに対するレスポンス(応答)が返される。この一連の処理(の内容)を、1つの通信内容(1セッション)とする。なお、このHTTPリクエストには、HTTPによる通信の際に例えばユーザによって参照された参照元の情報(ページ)を示すRefererヘッダ(参照元アドレス)が含まれる場合もある。
【0023】
また、1つの通信内容を構成するパケットの数は、例えば通信内容の容量により異なる。また、分割されたパケットデータの各々は、例えば当該パケットデータを通信(送信)した端末を示す通信(送信)元アドレスまたは例えば当該端末の通信相手となるWebサーバを含む通信(送信)先アドレスまたはポート番号を含む。
【0024】
パケットキャプチャ部52は、ネットワークインタフェース51によって傍受されたパケットを取り込む機能を有する。また、パケットキャプチャ部52は、取り込まれたパケットに対して、当該パケットがネットワークインタフェース51によって傍受された日時(を示す日時情報)を付与する。
【0025】
通信内容再構築部53は、パケットデータキャプチャ部52によって取り込まれた1つの通信内容を構成する1つ乃至複数のパケットから当該1つの通信内容を再構築する。このとき、通信内容再構築部53は、例えばパケットの各々に含まれるポート番号に基づいて通信内容を再構築する。通信内容再構築部53は、再構築された通信内容を通信内容蓄積部42に格納(蓄積)する。この通信内容には、当該通信内容による通信の対象となる情報の、ネットワーク上での位置を示すURL(Uniform Resource Locator)が含まれる。
【0026】
このとき、通信内容再構築部53は、通信元アドレス、通信先アドレス及び日時を、再構築された通信内容に対応付けて通信内容格納部42に格納する。通信元アドレスは、通信内容再構築部53によって再構築された通信内容を構成するパケットに含まれる通信元アドレスに基づいて格納される。通信先アドレスは、同様に、通信内容再構築部53によって再構築された通信内容を構成するパケットに含まれる通信先アドレスに基づいて格納される。日時は、通信内容再構築部53によって再構築された通信内容を構成するパケットに対して、パケットデータキャプチャ部52によって付与された日時に応じて格納される。ここで、例えば複数のパケットから構成される通信内容が通信内容再構築部53によって再構築された場合には、当該通信内容を構成する複数のパケットのうちネットワークインタフェース51によって最初に傍受されたパケットに付与された日時が格納される。なお、通信内容を構成する複数のパケットのうちネットワークインタフェース51によって最後に傍受されたパケットに付与された日時が格納されても良い。
【0027】
通信内容検索部54は、例えばユーザ(閲覧者)によって指定された検索条件に応じて、当該検索条件に合致する通信内容を通信内容格納部42から検索する。通信内容検索部54は、検索された通信内容を再現画面表示部55に出力する機能を有する。
【0028】
通信内容検索部54は、入力値判定部541、入力画面検索部542及び表示画面作成部543を含む。
【0029】
入力値判定部541は、通信内容検索部54によって検索された通信内容のうち、例えばユーザによって指定(選択)された通信内容が、通信の結果、クライアント端末に表示された入力画面に対して入力された入力値を含む通信内容(第1の通信内容)であるか否かを判定する。入力値判定部541は、ユーザによって指定された通信内容に応じて判定処理を実行する。
【0030】
入力画面取得部542は、入力値判定部541によって入力値を含むと判定された通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面を含む通信内容(第2の通信内容)を、通信内容格納部42から取得する。入力画面検索部542は、入力判定部541によって入力値を含むと判定された通信内容に対応付けて通信内容格納部42に格納されている通信元アドレス、通信先アドレスまたは日時に応じて通信内容を取得する。
【0031】
入力画面取得部542は、入力画面検索部544、入力画面選択部545及び入力画面判定部546を含む。入力画面検索部544は、入力値判定部541によって入力値を含むと判定された通信内容に対応付けて通信内容格納部42に格納されている通信元アドレス、通信先アドレスまたは日時に応じて、通信内容を通信内容格納部42から検索する。入力画面選択部545は、入力画面検索部544によって検索された通信内容のうち、当該通信内容の各々に対応付けて通信内容格納部42に格納されている通信元アドレス、通信先アドレスまたは日時に基づいて、通信内容を選択する。入力画面判定部546は、入力画面選択部545によって選択された通信内容が、入力値判定部541によって入力値を含むと判定された通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面を含むか否かを判定する。入力画面判定部546は、入力値を含む通信内容及び入力画面選択部545によって選択された通信内容に基づいて判定する。
【0032】
表示画面作成部543は、入力値判定部541によって入力値を含むと判定された通信内容及び入力画面取得部542によって取得された通信内容から、例えばユーザに対して表示するための表示画面を作成する。表示画面作成部543は、入力画面に入力値を埋め込むことによって表示画面を作成する。
【0033】
再現画面表示部55は、通信内容検索部54によって検索された通信内容を例えばユーザに対して一覧表示する。また、再現画面表示部55は、表示画面作成部543によって作成された表示画面を例えばユーザ(閲覧者)に対して表示する。これにより、再現画面表示部55は、入力値判定部541によって入力値を含むと判定された通信内容で実行された通信を行った端末の通信中の画面を入力画面と共に再現する。
【0034】
図3は、通信内容格納部42のデータ構造の一例を示す。図3に示すように、通信内容格納部42には、通信内容に対応付けて、通信元アドレス、通信先アドレス及び日時が格納されている。通信内容は、通信内容再構築部53によって再構築された通信内容を示す。通信元アドレスは、通信元となるクライアント端末を示すアドレス、例えばネットワークアドレスである。通信先アドレスは、通信先となるWebサーバを含むアドレス、例えばURLである。日時は、通信内容を構成するパケットがネットワークインタフェース51によって傍受された日時を示す。前述したように、通信内容を構成するパケットが複数である場合には、例えば最初のパケットがネットワークインタフェース51に傍受された日時を示す。
【0035】
図3に示す例では、通信内容1に対応付けて、通信元アドレス1、通信先アドレス2及び日時1が格納されている。また、通信内容2に対応付けて、通信元アドレス2、通信先アドレス2及び日時2が格納されている。
【0036】
次に、図4のフローチャートを参照して、通信画面再現装置50の処理手順について説明する。
【0037】
まず、ネットワークインタフェース51は、例えばネットワーク上のパケットを傍受する(ステップS1)。
【0038】
次に、パケットデータキャプチャ部52は、ネットワークインタフェース51によって傍受されたパケットを取り込む(ステップS2)。このとき、パケットデータキャプチャ部52は、取り込まれたパケットに対して、当該パケットがネットワークインタフェース51によって傍受された日時を付与する。
【0039】
通信内容再構築部53は、パケットデータキャプチャ部52によって取り込まれたパケットに基づいて、通信内容を再構築し、当該再構築された通信内容を通信内容格納部42に格納する(ステップS3)。このとき、通信内容再構築部53は、再構築された通信内容に対応付けて、当該通信内容で実行された通信の通信元アドレス、通信先アドレス及び日時を通信内容格納部42に格納する。なお、通信内容再構築部53は、検索処理を実行する際に用いられる索引データを通信内容格納部42に格納しても良い。
【0040】
次に、通信内容検索部54は、例えばユーザによって指定された検索条件に応じて、当該検索条件に合致する通信内容を通信内容格納部42から検索する(ステップS4)。
【0041】
例えばユーザ(閲覧者)によって検索条件が指定される場合、例えば再現画面表示部55は、ユーザがキーワードを入力して通信内容を検索するためのインタフェースを提供する。
【0042】
図5は、ユーザが通信内容を検索するためのキーワードを入力する入力画面の一例を示す。
【0043】
図5に示す入力画面100には、入力欄101及び検索ボタン102が設けられている。ユーザは、例えば入力画面100内の入力欄101に例えばキーワードを入力することができる。この場合、ユーザは例えば1つだけでなく複数のキーワードを入力することができる。ユーザによって例えば入力欄101にキーワードが入力され、検索ボタン102が押下されると、通信内容検索部54は、当該キーワードを含む通信内容を検索する。
【0044】
通信内容検索部54は、検索結果を再現画面表示部55に出力する。再現画面表示部55は、通信内容検索部54による検索結果をユーザに対して例えば一覧表示する。
【0045】
図6は、通信内容検索部54による検索結果が表示された場合の表示画面の一例を示す。図6に示すように、検索結果として、例えば通信内容検索部54によって検索された通信内容に対応付けて格納されている日時、通信元アドレス(ネットワークアドレス)及び通信先アドレス(URL)が表示される。
【0046】
図6に示す例では、検索結果として4件の通信内容があり、当該4件の通信内容の各々について、日時、クライアント端末(ネットワークアドレス)及びURLが表示されている。例えば「No.1」の通信内容については、日時「2006年4月3日15:23」、クライアント端末「192.168.123.234」及びURL「http://example.com/」が表示されている。
【0047】
再び図4を参照して説明する。ここで、例えば図6に示すように一覧表示された通信内容のうち、ユーザが閲覧するために1つの通信内容を選択したものとする。なお、通信内容を選択する方法としては、一覧表示中の該当行を例えばマウスのようなポインティングデバイスによってクリックする方法または選択する通信内容の番号(上記した図6の例では、NO.1〜4)を例えばキーボード等の入力装置から入力する方法等がある。
【0048】
この場合、通信内容検索部54の入力値判定部541は、ユーザによって選択された通信内容が、例えばクライアント端末に表示された入力画面に対して入力された入力値を含むか否かを判定する(ステップS5)。このとき、入力値判定部541は、例えばユーザによって選択された通信内容で実行された通信がHTTPによる通信であれば、例えば当該通信内容に含まれるURLに変数が含まれている場合、当該通信内容は入力値を含むと判定する。また、入力値判定部541は、例えばユーザによって選択された通信内容において、クライアント端末からWebサーバに送信されたHTTPリクエストがPOSTメソッドによる場合は、当該通信内容は入力値を含むと判定する。
【0049】
入力値判定部541によって通信内容が入力値を含むと判定された場合(ステップS5のYES)、入力画面取得部542は、当該通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面を含む通信内容を、通信内容格納部42から取得する(ステップS6)。入力画面取得部542は、通信内容格納部42に格納されている通信元アドレス、通信先アドレスまたは日時に応じて取得する。以下、入力値判定部541によって入力値を含むと判定された通信内容を入力値通信内容と称する。また、入力画面取得部542によって取得された入力画面を含む通信内容を入力画面通信内容と称する。
【0050】
入力画面取得部542によって入力画面通信内容が取得された場合(ステップS7のYES)、表示画面作成部543は、入力値通信内容及び入力画面通信内容から、ユーザに対して表示するための表示画面を作成する(ステップS8)。表示画面作成部543は、入力画面に入力値を埋め込むことによって表示画面を作成する。
【0051】
再現画面表示部55は、表示画面作成部543によって作成された表示画面をユーザに対して表示(再現)する(ステップS9)。再現画面表示部55は、入力値通信内容及び入力画面通信内容で実行された通信が例えばHTTPによる通信である場合、HTML(HyperText Markup Language)標準またはその他の規格に則り、当該通信内容で実行された通信を行った端末の通信中の画面を再現する。
【0052】
一方、ステップS5において、入力値判定部541によって通信内容が入力値を含まないと判定された場合、再現画面表示部55は、ユーザによって選択された通信内容をそのままユーザに対して表示する(ステップS10)。
【0053】
また、ステップS7において、入力画面取得部542によって入力画面を含む通信内容が取得されない場合、上記したステップS10の処理が実行される。
【0054】
図7は、再現画面表示部55が表示画面作成部543によって作成された表示画面を表示した際の表示画面の一例を示す。
【0055】
図7に示す例では、表示画面120内の「Example.com BBS」以下の範囲121が、入力画面を示す。また、表示画面120内には、入力欄122及び123が設けられている。入力欄122及び123に入力されている「xxxx」及び「yyyyyyyyyy」が、入力値である。なお、範囲121を含む通信内容及び入力値(入力欄122及び123に入力されている値)を含む通信内容は、異なる通信内容である。
【0056】
ここで、図8は、上記した図7に示す入力値(入力欄122及び123に入力されている値)を含む通信内容をそのまま表示した際の表示画面の一例を示す。
【0057】
図8に示すように、入力値を含む通信内容をそのまま表示した場合、表示画面130には、例えば当該入力値の変数名及び当該入力値のみが表示される。
【0058】
上記したように、図8に示す表示画面130に比べ、図7に示す表示画面120の方が、より入力値の意味をわかりやすく表示することができる。
【0059】
次に、図9のフローチャートを参照して、入力画面取得部542の第1の処理手順について説明する。この第1の処理手順は、通信内容格納部42に格納されているネットワークアドレス(通信元アドレス)を用いて入力画面を含む通信内容を取得する処理手順である。
【0060】
まず、入力画面取得部542の入力画面検索部544は、入力値判定部541によって入力値を含むと判定された通信内容(入力値通信内容)に対応付けて、通信内容格納部42に格納されている日時及びネットワークアドレスを、通信内容格納部42から取り出す(ステップS11)。
【0061】
次に、入力画面検索部544は、取り出されたネットワークアドレスに対応付けて通信内容格納部42に格納されている通信内容(当該ネットワークアドレスによって示される端末による通信内容)で、且つ、取り出された日時より以前の日時に対応付けられている通信内容(第3の通信内容)を検索する(ステップS12)。
【0062】
入力画面検索部544によって通信内容が検索された場合(ステップS13のYES)、入力画面選択部545は、当該入力画面検索部544によって検索された通信内容のうち、入力画面検索部544によって取り出された日時に最も近い通信内容(第4の通信内容)を選択する(ステップS14)。
【0063】
入力画面判定部546は、入力画面選択部545によって選択された通信内容が、入力値通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面を含むか否かを判定する(ステップS15)。入力画面判定部546は、入力画面選択部545によって選択された通信内容が、例えば入力値通信内容に含まれる入力値を入力可能なフォーム(入力画面)を含むか否かに応じて、判定処理を実行する。つまり、入力画面判定部546は、例えば入力値通信内容に含まれる入力値が、入力画面選択部545によって選択された通信内容(に含まれる入力画面)に入力できるか否かに応じて判定処理を実行する。この処理により、入力画面判定部546は、入力画面選択部545によって選択された通信内容が入力画面を含むか否かを確認する。
【0064】
検索画面取得部542は、入力画面判定部546によって通信内容が入力画面を含むと判定された場合(ステップS15のYES)、当該通信内容を入力画面通信内容として取得する(ステップS16)。
【0065】
一方、ステップS13において、入力画面検索部544によって通信内容が検索されない場合、入力値通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面を含む通信内容は、入力画面取得部542によって取得されない。
【0066】
また、ステップS15において、入力画面判定部546によって通信内容が入力画面を含まないと判定された場合、入力値通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面を含む通信内容は、入力画面取得部542によって取得されない。
【0067】
次に、図10のフローチャートを参照して、入力画面取得部542の第2の処理手順について説明する。この第2の処理手順は、入力値通信内容のHTTPリクエストに含まれるRefererヘッダを用いて入力画面を含む通信内容を取得する処理手順である。
【0068】
まず、入力画面取得部542の入力画面検索部544は、入力判定部541によって入力値を含むと判定された通信内容(入力値通信内容)に対応付けて、通信内容格納部42に格納されている日時を取り出す(ステップS21)。また、入力画面検索部544は、例えば入力値通信内容のHTTPリクエストに含まれるRefererヘッダを取り出す(ステップS21)。ここで、このRefererヘッダには、入力値通信内容で実行される通信の際に、ユーザによって参照されたページ(すなわち入力画面)を示すURL(参照元アドレス)が示される。
【0069】
次に、入力画面検索部544は、取り出されたRefererヘッダに示されるURLと一致するURL(通信先アドレス)に対応付けて通信内容格納部42に格納されている通信内容(当該URLへアクセスした通信内容)で、且つ、入力値通信内容に対応付けて通信内容格納部42に格納されている日時より以前の日時に対応けられている通信内容(第3の通信内容)を検索する(ステップS22)。
【0070】
以下、図9のステップS13〜S16の処理に相当するステップS23〜S26の処理が実行される。
【0071】
次に、図11のフローチャートを参照して、入力画面取得部542の第3の処理手順について説明する。この第3の処理手順は、通信内容格納部42に格納されているネットワークアドレス及び入力値通信内容のHTTPリクエストに含まれるRefererヘッダの双方を用いて入力画面を含む通信内容を取得する処理手順である。
【0072】
まず、入力画面取得部542の入力画面検索部544は、入力値判定部541によって入力値を含むと判定された通信内容(入力値通信内容)に対応付けて、通信内容格納部42に格納されている日時及びネットワークアドレスを、通信内容格納部42から取り出す(ステップS31)。また、入力画面検索部544は、例えば入力値通信内容のHTTPリクエストのRefererヘッダを取り出す(ステップS31)。
【0073】
次に、図9のステップS12及びS13の処理に相当するステップS32及びS33の処理が実行される。
【0074】
次に、図10のステップS22及びS23の処理に相当するステップS34及びS35の処理が実行される。
【0075】
以下、図9のステップS14〜S16または図10のステップS24〜S26に相当するステップS36〜S38の処理が実行される。
【0076】
上記したように本実施形態に係る通信画面再現装置50は、閲覧者によって選択された通信内容が入力画面に対して入力された入力値を含む(入力値通信内容)と判定された場合に、当該入力画面を含む通信内容を例えば入力値通信内容に対応付けて格納されている日時、ネットワークアドレスまたは当該入力値通信内容のHTTPリクエストに含まれるRefererヘッダに応じて取得することができる。これにより、入力値通信内容で実行された通信を行った端末の通信中の画面を、当該入力値通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面と共に再現することができる。また、上記した日時、ネットワークアドレス及びRefererヘッダの全てを考慮して入力画面を含む通信内容を取得することで、日時及びネットワークアドレス、または日時及びRefererヘッダのいずれかに応じて入力画面を含む通信内容を取得した場合に比べて、より確実に入力値通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面を含む通信内容を取得することができる。
【0077】
[変形例]
次に、本実施形態の変形例について説明する。本実施形態の変形例は、上記した本実施形態と比べて、入力画面取得部542の処理が異なる。
【0078】
具体的には、入力画面取得部542に含まれる入力画面選択部545が、入力画面判定部546によって通信内容が入力画面を含まないと判定された場合、入力画面検索544によって検索された通信内容の中から、当該通信内容に対応付けて通信内容格納部42に格納されている日時に応じて通信内容を選択することを特徴とする。
【0079】
次に、図12のフローチャートを参照して、入力画面取得部542の処理手順について説明する。
【0080】
まず、図9のステップS11〜S15に相当するステップS41〜S45の処理が実行される。
【0081】
ここで、入力画面判定部546によって通信内容が入力画面を含まないと判定された場合(ステップS45のNO)、入力画面検索部544によって検索された通信内容の全てについて処理が実行されたか否かが判定される(ステップS46)。
【0082】
通信内容の全てについて処理が実行されていないと判定された場合(ステップS46のNO)、入力画面選択部545は、入力画面検索部544によって検索された通信内容の中から、通信内容格納部42に格納されている日時に応じて通信内容を選択する(ステップS47)。入力画面選択部545は、入力画面判定部546によって入力画面を含まないと判定された通信内容に対応付けて通信内容格納部42に格納されている日時の次に、入力値通信内容に対応付けられている日時に近い日時に対応付けて通信内容格納部42に格納されている通信内容を選択する。そして、ステップS45に戻って処理が繰り返される。
【0083】
つまり、本実施形態においては、入力画面検索部544によって検索された通信内容の中から、入力値通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面を含む通信内容(入力画面通信内容)が得られるまで、処理が繰り返される。
【0084】
一方、ステップS45において、入力画面判定部546によって通信内容が入力画面を含むと判定された場合、当該通信内容が入力画面通信内容として取得される(ステップS48)。
【0085】
また、ステップS46において、通信内容の全てについて処理が実行されたと判定された場合、入力画面を含む通信内容(入力画面通信内容)は取得されない。
【0086】
なお、図12では、前述した図9に示す第1の処理手順において、入力値通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面通信内容が得られるまで処理が繰り返される場合について説明したが、前述した図10に示す第2の処理手順または図11に示す第3の処理手順において適用されても構わない。
【0087】
上記した本実施形態の変形例では、例えば端末またはネットワークの経路上の中継装置によって入力画面がキャッシュに記憶されている場合等において、入力値通信内容で実行された通信の1回前(日時が最も近い)の通信の通信内容または同一URLへ1回前にアクセスした通信の通信内容には、例えばキャッシュに記憶されている入力画面が最新であることを示す情報のみが含まれ、当該入力画面自体は、それ以前の通信内容に含まれるものが使用される場合があることを想定している。
【0088】
上記したように本実施形態の変形例においては、入力値通信内容で実行された通信の1回前の通信の通信内容、または同一URLへ1回前にアクセスした通信の通信内容だけでなく、順次遡って入力画面を含む通信内容であるかを判定する構成であるため、上記したような場合であっても、入力値通信内容で実行された通信を行った端末の通信中の画面を当該入力値通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面と共に再現することが可能となる。
【0089】
なお、本願発明は、上記実施形態または変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態または変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態または変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、実施形態または変形例に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施形態に係る通信画面再現装置を含むクライアント−サーバシステムのハードウェア構成を示すブロック図。
【図2】図1に示される通信画面再現装置50の主として機能構成を示すブロック図。
【図3】通信内容格納部42のデータ構造の一例を示す図。
【図4】通信画面再現装置50の処理手順を示すフローチャート。
【図5】ユーザが通信内容を検索するためのキーワードを入力する入力画面の一例を示す図。
【図6】通信内容検索部54による検索結果が表示された場合の表示画面の一例を示す図。
【図7】再現画面表示部55が表示画面作成部543によって作成された表示画面を表示した際の表示画面の一例を示す図。
【図8】入力値を含む通信内容をそのまま表示した際の表示画面の一例を示す図。
【図9】入力画面取得部542の第1の処理手順を示すフローチャート。
【図10】入力画面取得部542の第2の処理手順を示すフローチャート。
【図11】入力画面取得部542の第3の処理手順を示すフローチャート。
【図12】本実施形態の変形例で適用される入力画面取得部542の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0091】
10…コンピュータ、20…クライアント端末、30…ネットワーク、40…外部記憶装置、42…通信内容格納部、50…通信画面再現装置、51…ネットワークインタフェース(傍受手段)、52…パケットデータキャプチャ部、53…通信内容再構築部、54…通信内容検索部、55…再現画面表示部、60…サーバ、541…入力値判定部、542…入力画面取得部、543…表示画面作成部、544…入力画面検索部、545…入力画面選択部、546…入力画面判定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末及びサーバ間での通信の通信内容が分割されたパケットを通信可能なネットワークに接続された通信画面再現装置において、
前記ネットワーク上のパケットを傍受する傍受手段と、
前記傍受手段によって傍受されたパケットから、前記通信内容を再構築する再構築手段と、
前記再構築手段によって再構築された通信内容で実行された通信を行った端末を示す通信元アドレス及び当該通信内容で実行された通信を行ったサーバを含む通信先アドレスを、当該通信内容に対応付けて格納する格納手段と、
ユーザによって指定された検索条件に応じて、当該検索条件に合致する通信内容を前記格納手段から検索する通信内容検索手段と、
前記通信内容検索手段によって検索された通信内容が前記端末に表示された入力画面に対して入力された入力値を含む第1の通信内容であるかを、当該通信内容に応じて判定する入力値判定手段と、
前記入力値判定手段によって第1の通信内容であると判定された場合、当該第1の通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面を含む第2の通信内容を、当該第1の通信内容に対応付けて格納されている通信元アドレスまたは通信先アドレスに応じて前記格納手段から取得する入力画面取得手段と、
前記第1の通信内容に含まれる入力値を、前記第2の通信内容に含まれる入力画面に埋め込むことによって表示画面を作成する表示画面作成手段と、
前記表示画面作成手段によって作成された表示画面を前記ユーザに対して表示する表示手段と
を具備することを特徴とする通信画面再現装置。
【請求項2】
前記格納手段は、前記再構築手段によって再構築された通信内容が分割されたパケットが前記傍受手段によって傍受された日時を示す日時情報を、当該通信内容に対応付けて格納し、
前記入力画面取得手段は、
前記入力値判定手段によって第1の通信内容であると判定された場合、当該第1の通信内容に対応付けられている通信元アドレスに対応付けて前記格納手段に格納されている通信内容で、且つ、前記第1の通信内容より以前の第3の通信内容を、前記第1及び第3の通信内容に対応付けて前記格納手段に格納されている通信元アドレス及び日時情報に基づいて検索する入力画面検索手段と、
前記入力画面検索手段によって検索された第3の通信内容のうち、前記第1の通信内容に対応付けられている日時情報によって示される日時に最も近い日時を示す日時情報に対応付けられている通信内容を、第4の通信内容として選択する入力画面選択手段と、
前記第4の通信内容が前記第2の通信内容であるかを、前記第1の通信内容及び前記第4の通信内容に基づいて判定する入力画面判定手段とを含み、
前記入力画面判定手段によって前記第4の通信内容が前記第2の通信内容であると判定された場合に、当該第4の通信内容を当該第2の通信内容として取得する
ことを特徴とする請求項1記載の通信画面再現装置。
【請求項3】
前記格納手段は、前記再構築手段によって再構築された通信内容が分割されたパケットが前記傍受手段によって傍受された日時を示す日時情報を、当該通信内容に対応付けて格納し、
前記格納手段に格納されている通信内容は、当該通信内容で実行された通信を行う際にユーザによって参照された参照元の情報を示す参照元アドレスを含み、
前記入力画面取得手段は、
前記入力値判定手段によって第1の通信内容であると判定された場合、当該第1の通信内容に含まれている参照元アドレスと一致する前記通信先アドレスに対応付けて前記格納手段に格納されている通信内容で、且つ、前記第1の通信内容より以前の第3の通信内容を、前記第1及び第3の通信内容に対応付けて前記格納手段に格納されている通信先アドレス及び日時情報に基づいて検索する入力画面検索手段と、
前記入力画面検索手段によって検索された第3の通信内容のうち、前記第1の通信内容に対応付けられている日時情報によって示される日時に最も近い日時を示す日時情報に対応付けられている通信内容を、第4の通信内容として選択する入力画面選択手段と、
前記第4の通信内容が、前記第2の通信内容であるかを、前記第1の通信内容及び前記第4の通信内容に基づいて判定する入力画面判定手段とを含み、
前記入力画面判定手段によって第4の通信内容が前記第2の通信内容であると判定された場合に、当該第4の通信内容を当該第2の通信内容として取得する
ことを特徴とする請求項1記載の通信画面再現装置。
【請求項4】
前記入力画面選択手段は、前記入力画面判定手段によって前記第4の通信内容が前記第2の通信内容でないと判定された場合に、当該第4の通信内容に対応付けられている日時情報によって示される日時の次に、前記第1の通信内容に対応付けられている日時情報によって示される日時に近い日時を示す日時情報に対応付けられている通信内容を、前記第3の通信内容の中から選択することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の通信画面再現装置。
【請求項5】
端末及びサーバ間での通信の通信内容が分割されたパケットを通信可能なネットワークに接続された通信画面再現装置のコンピュータによって実行される通信画面再現プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ネットワーク上のパケットを傍受するステップと、
前記傍受されたパケットから、前記通信内容を再構築するステップと、
前記再構築された通信内容で実行された通信を行った端末を示す通信元アドレス及び当該通信内容で実行された通信を行ったサーバを含む通信先アドレスを、当該通信内容に対応付けて格納手段に格納するステップと、
ユーザによって指定された検索条件に応じて、当該検索条件に合致する通信内容を前記格納手段から検索するステップと、
前記検索された通信内容が前記端末に表示された入力画面に対して入力された入力値を含む第1の通信内容であるかを、当該通信内容に応じて判定するステップと、
前記通信内容が第1の通信内容であると判定された場合、当該第1の通信内容に含まれる入力値が入力された入力画面を含む第2の通信内容を、当該第1の通信内容に対応付けて格納されている通信元アドレスまたは通信先アドレスに基づいて前記格納手段から取得するステップと、
前記第1の通信内容に含まれる入力値を、前記第2の通信内容に含まれる入力画面に埋め込むことによって表示画面を作成するステップと、
前記作成された表示画面を前記ユーザに対して表示するステップと
を実行させるための通信画面再現プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−108047(P2008−108047A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−289894(P2006−289894)
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】