説明

通信端末、課金方式変更支援方法およびプログラム

【課題】利用者が一連の料金確認作業を行う必要性を低減することが可能な通信端末、課金方式変更支援方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】通信端末は、課金方式として従量課金制と定額課金制との一方を択一的に設定可能である通信サービスを利用して通信を行う通信手段と、通信サービスについて設定されている課金方式を表す課金情報と、課金方式の変更を促す変更画面を表す変更画面情報と、所定閾値時間を表す所定閾値情報と、を記憶する記憶手段と、表示手段と、通信サービスに対する課金の計算期間内で通信手段が通信サービスを利用した時間の累計である累計時間をカウントするカウント手段と、課金情報が従量課金制を表している状況で、累計時間が所定閾値時間を超えている場合に、変更画面を表示手段に表示する制御手段と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末、課金方式変更支援方法およびプログラムに関し、特には、通信端末が利用可能な通信サービスについての課金方式の変更を支援する通信端末、課金方式変更支援方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信端末が利用する通信サービスの課金方式としては、従量課金制と定額課金制がある(特許文献1参照)。従量課金制では、課金の計算対象期間(例えば、1ヶ月)内での通信サービスの利用時間が長くなるほど料金が高くなり、定額課金制では、課金の計算対象期間内での料金は定額となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−198021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従量課金制では、課金の計算対象期間内での通信サービスの利用時間が増大すると、料金が、定額課金制の料金よりも高くなってしまう。この場合、通信サービスの課金方式を、従量課金制から定額課金制に変更することが望ましい。
【0005】
利用者は、課金方式を、従量課金制から定額課金制に変更する必要があるか否かを判定するためには、従量課金制で算出された料金が定額課金制の料金よりも高くなっているかを確認する必要がある。
【0006】
つまり、利用者は、従量課金制で算出された料金が定額課金制の通信料金よりも高くなっているかを確認し、その確認結果に基づいて、課金方式を従量課金制から定額課金制に変更する必要があるか否かを判定する、という煩わしい一連の料金確認作業を行う必要があるという課題があった。
【0007】
本発明の目的は、上述した課題を解決可能な通信端末、課金方式変更支援方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の通信端末は、課金方式として従量課金制と定額課金制とを択一的に設定可能である通信サービスを利用して通信を行う通信手段と、前記通信サービスについて設定されている課金方式を表す課金情報と、前記課金方式の変更を促す変更画面を表す変更画面情報と、所定閾値時間を表す所定閾値情報と、を記憶する記憶手段と、表示手段と、前記通信サービスに対する課金の計算期間内で前記通信手段が前記通信サービスを利用した時間の累計である累計時間をカウントするカウント手段と、前記課金情報が前記従量課金制を表している状況で、前記累計時間が、前記所定閾値情報が表す所定閾値時間を超えている場合に、前記変更画面情報が表す変更画面を、前記表示手段に表示する制御手段と、を含む。
【0009】
本発明の課金方式変更支援方法は、通信端末での課金方式変更支援方法であって、課金方式として従量課金制と定額課金制とを択一的に設定可能である通信サービスを利用して通信を行う通信ステップと、前記通信サービスについて設定されている課金方式を表す課金情報と、前記課金方式の変更を促す変更画面を表す変更画面情報と、所定閾値時間を表す所定閾値情報と、を記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記通信サービスに対する課金の計算期間内で前記通信サービスを利用した時間の累計である累計時間をカウントするカウントステップと、前記課金情報が前記従量課金制を表している状況で、前記累計時間が、前記所定閾値情報が表す所定閾値時間を超えている場合に、前記変更画面情報が表す変更画面を、表示手段に表示する制御ステップと、を含む。
【0010】
本発明のプログラムは、上記課金方式変更支援方法における通信端末の動作を、コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、課金方式を従量課金制から定額課金制に変更する必要があるかを判定するために、利用者が一連の料金確認作業を行う必要性を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態の通信端末100を含む通信システムを示したブロック図である。
【図2】記憶部102の一例を示した図である。
【図3】変更画面102b1の一例を示した図である。
【図4】接続画面102c1の一例を示した図である。
【図5】利用者DB記憶部201の一例を示した図である。
【図6】通信端末100の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態の通信端末100Aを含む通信システムを示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0014】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の通信端末100を含む通信システムを示したブロック図である。
【0015】
図1において、通信システムは、通信端末100と、管理サーバ200と、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイント300および400と、ネットワーク500と、を含む。
【0016】
通信端末100は、通信部101と、記憶部102と、表示部103と、カウンタ104と、入力部105と、制御部106と、を含む。
【0017】
通信部101は、一般的に通信手段と呼ぶことができる。
【0018】
通信部101は、管理サーバ200が提供する通信サービスを利用可能である。
【0019】
本実施形態では、通信部101は、管理サーバ200が提供する通信サービスのうち、アクセスポイント300を介して公衆無線LAN−aと接続する通信サービスである「公衆無線LAN−aサービス」と、アクセスポイント400を介して公衆無線LAN−bと接続する通信サービスである「公衆無線LAN−bサービス」と、を利用可能である。
【0020】
公衆無線LAN−aサービスおよび公衆無線LAN−bサービスは、課金方式として従量課金制と定額課金制とを択一的に設定可能である。本実施形態では、従量課金制と定額課金制とのそれぞれにおいて、課金の計算期間を1ヶ月とする。なお、課金の計算期間は1ヶ月に限らず適宜変更可能である。
【0021】
通信部101は、例えば、管理サーバ200が提供する通信サービスにて特定される通信回線を用いて通信を行う。
【0022】
記憶部102は、一般的に記憶手段と呼ぶことができる。
【0023】
図2は、記憶部102の一例を示した図である。
【0024】
図2において、記憶部102は、契約状態情報102aと、変更画面情報102bと、通信端末100の利用者の識別情報である利用者ID102dと、通信端末100の識別情報である機器ID102eと、を記憶する。
【0025】
契約状態情報102aでは、通信サービス名102a1と、料金制情報102a2と、累計時間閾値102a3と、累計時間102a4と、前月の累計時間102a5と、サービス特定情報102a6と、接続画面情報102cとが、互いに関連づけられている。
【0026】
通信サービス名102a1は、通信部101が利用可能な通信サービスの名称を表す。
【0027】
図2では、通信サービス名102a1として、例えば、公衆無線LAN−aサービスと公衆無線LAN−bサービスとが示されている。
【0028】
料金制情報102a2は、一般的に課金情報と呼ぶことが可能である。料金制情報102a2は、通信サービス名102a1に示された通信サービスについて設定されている課金方式を表す。
【0029】
図2では、公衆無線LAN−aサービスの課金方式として、従量制(従量課金制)が示され、また、公衆無線LAN−bサービスの課金方式として、従量制が示されている。
【0030】
累計時間閾値102a3は、一般的に、所定閾値時間を表す所定閾値情報と呼ぶことができる。累計時間閾値102a3は、通信サービス名102a1に示された通信サービスについての累計時間閾値を表す。
【0031】
なお、本実施形態では、通信サービスの累計時間閾値として、その通信サービスの従量課金制での料金がその通信サービスの定額課金制で規定された定額料金となる通信サービスの利用時間が用いられる。
【0032】
例えば、通信サービスの定額課金制での定額料金が2000円である状況で、その通信サービスの利用時間が2時間であるときの従量課金制での料金が2000円になる場合、通信サービスの累計時間閾値は、2時間となる。
【0033】
図2では、公衆無線LAN−aサービスの累計時間閾値として、1時間(所定閾値時間)が示され、また、公衆無線LAN−bサービスの累計時間閾値として、1時間(所定閾値時間)が示されている。
【0034】
累計時間102a4は、通信サービス名102a1に示された通信サービスに対する課金の計算期間(当月)内で通信部101がその通信サービスを利用した時間の累計である累計時間を表す。なお、累計時間102a4には、カウンタ104にてカウントされた累計時間が記憶される。
【0035】
図2では、公衆無線LAN−aサービスの当月の累計時間として、66分23秒が示され、また、公衆無線LAN−bサービスの当月の累計時間として、25分36秒が示されている。
【0036】
前月の累計時間102a5は、通信サービス名102a1に示された通信サービスについて、前月に通信部101がその通信サービスを利用した時間の累計である累計時間を表す。なお、前月の累計時間102a5には、通信サービスの課金の計算期間が更新された際に累計時間102a4に示されている累計時間が制御部106にて記録され、その後、累計時間102a4に示されている累計時間が制御部106にて「0」にリセットされる。
【0037】
図2では、公衆無線LAN−aサービスの先月の累計時間として、36分12秒が示され、また、公衆無線LAN−bサービスの先月の累計時間として、5分3秒が示されている。
【0038】
サービス特定情報102a6は、通信サービス名102a1に示された通信サービスの利用を特定するための情報を表す。
【0039】
図2では、公衆無線LAN−aサービスの利用を特定するための情報として、公衆無線LAN−aに設定されているSSID(Service Set Identifier)=「○○△」が示されている。また、図2では、公衆無線LAN−bサービスの利用を特定するための情報として、公衆無線LAN−bに設定されているSSID=「△○□」が示されている。
【0040】
変更画面情報102bは、課金方式の変更を促す変更画面を表す。
【0041】
図3は、従量課金制から定額課金制への変更を促す変更画面102b1の一例を示した図である。
【0042】
図3に示した変更画面102b1には、「今月の累計接続時間が1時間を超えました。定額制プランのお申し込みをおすすめします。」という課金方式の変更(従量課金制から定額課金制への変更)を促すコメント102b1aと、OKボタン102b1bとが表示される。
【0043】
OKボタン102b1bが操作されると、例えば、通信サービス名102a1が示す通信サービスのうち、料金制情報102a2が従量制を表し累計時間102a4が累計時間閾値102a3を超えている通信サービスに関連づけられた接続画面情報102cにて表される接続画面が表示される。
【0044】
接続画面には、課金方式の変更手続きを実行する管理サーバ200に接続するための操作部が表示される。
【0045】
図4は、公衆無線LAN−aサービスに関連づけられた接続画面102c1の一例を示した図である。
【0046】
図4に示した接続画面102c1には、課金方式の変更手続きを実行する管理サーバ200に接続するための操作部(申し込みボタン)102c1aと、当月の累積時間を表す表示部102c1bと、先月の累計時間を表す表示部102c1cと、通信サービスを現在設定されている課金方式で開始するための操作部(接続ボタン)102c1dと、通信サービス名を表す表示部102c1eとが、表示される。
【0047】
表示部103は、一般的に表示手段と呼ぶことができる。
【0048】
表示部103は、種々の表示を行い、例えば、図3に示した変更画面102b1および図4に示した接続画面102c1を表示する。
【0049】
カウンタ104は、一般的にカウント手段と呼ぶことができる。
【0050】
カウンタ104は、通信サービス名102a1に示された通信サービスごとに、通信サービスに対する課金の計算期間内で通信部101がその通信サービスを利用した時間の累計である累計時間をカウントする。
【0051】
本実施形態では、カウンタ104は、通信サービス名102a1に示された通信サービス単位で、その通信サービスの計算期間ごとに、その計算期間内での累計時間をカウントする。
【0052】
入力部105は、例えば、入力キーまたはタッチパネルであり、通信端末100の利用者の操作を受け付ける。
【0053】
制御部106は、一般的に制御手段と呼ぶことができる。
【0054】
制御部106は、料金制情報102a2が従量課金制を表している通信サービスの累計時間が、その通信サービスの累計時間閾値を超えると、変更画面情報102bが表す変更画面102b1を、表示部103に表示する。
【0055】
なお、制御部106は、料金制情報102a2が従量課金制を表している通信サービスの累計時間が、その通信サービスの累計時間閾値を超えると、接続画面情報102cが表す接続画面102c1を、表示部103に表示してもよい。
【0056】
本実施形態では、制御部106は、料金制情報102a2が従量課金制を表している通信サービスの累計時間が、その通信サービスの累計時間閾値を超えると、まず、変更画面102b1を、表示部103に表示する。
【0057】
その後、変更画面102b1内のOKボタン102b1bが操作されると、制御部106は、変更画面102b1の代わりに接続画面102c1を、表示部103に表示する。
【0058】
制御部106は、接続画面102c1内の操作部102c1aが、ユーザによる入力部105の操作によって操作されると、通信部101を介して管理サーバ200と接続し、管理サーバ200から、課金方式の変更手続きを行える変更手続き画面を受け付け、その変更手続き画面を表示部103に表示する。
【0059】
通信端末100の利用者は、変更手続き画面を利用して、通信サービスの課金方式の変更手続きを行う。
【0060】
管理サーバ200は、利用者DB(データベース)記憶部201と、制御部202と、を含む。
【0061】
利用者DB記憶部201は、利用者IDと、機器IDと、利用者が契約した通信サービスの名称、課金方式および累計時間閾値を示す契約状態情報とを、互いに関連づけて記憶する。
【0062】
図5は、利用者DB記憶部201の一例を示した図である。
【0063】
図5において、利用者DB記憶部201は、利用者ID201aと、機器ID201bと、契約状態情報201cとを、互いに関連づけて記憶する。契約状態情報201cは、通信サービス名201c1と、課金方式を示す料金制情報201c2と、累計時間閾値201c3と、を有する。
【0064】
図5は、例えば、利用者IDが「□○」である利用者に、機器IDが「□□□□」である通信端末100が渡され、その通信端末100が、従量課金制で公衆無線LAN−aサービスおよび公衆無線LAN−bサービスを利用可能であり、かつ、公衆無線LAN−aサービスおよび公衆無線LAN−bサービスの累計時間閾値が1時間であることを示す。
【0065】
制御部202は、管理サーバ200を制御する。例えば、制御部202は、アクセスポイント300を用いた公衆無線LAN−aサービス、および、アクセスポイント400を用いた公衆無線LAN−bサービスの利用を制御する。
【0066】
なお、通信端末100は、コンピュータにて実現されてもよい。この場合、コンピュータは、コンピュータにて読み取り可能なCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)のような記録媒体に記録されたプログラムを読込み実行することによって、通信部101、記憶部102、表示部103、カウンタ104、入力部105および制御部106として機能する。記録媒体は、CD−ROMに限らず適宜変更可能である。
【0067】
次に、動作を説明する。
【0068】
図6は、通信端末100の動作を説明するためのフローチャートである。
【0069】
以下では、光ファイバーなどの固定回線を介してインターネットに接続するインターネット接続サービスを提供している通信サービス業者が、そのインターネット接続サービスに加入している利用者に、公衆無線LAN−aサービスおよび公衆無線LAN−bサービスなどの無線通信サービスをオプションとして提供する例を用いて、本実施形態の動作を説明する。ただし、本実施形態は、この例に限らない。
【0070】
利用者は、通信端末100とは異なる通信装置(例えば、パーソナルコンピュータ)を用いて、通信サービス業者が管理する管理サーバ200に接続し、モバイル端末である通信端末100の購入を申し込む。
【0071】
管理サーバ200では、制御部202は、通信端末100の購入処理の完了時に、利用者の識別情報である利用者IDと、通信端末100の識別情報である機器IDと、利用者が契約した通信サービスの名称および課金方式とを、互いに関連づけて、利用者DB記憶部201に記憶する。
【0072】
この際、制御部202は、利用者が契約した通信サービスについて、通信サービス業者が認識している累計時間閾値(その通信サービスの従量課金制での料金がその通信サービスの定額課金制で規定された定額料金となる通信サービスの利用時間)も、利用者IDと機器IDとに関連づけて利用者DB記憶部201に記憶する(図5参照)。
【0073】
なお、利用者が契約した通信サービスの名称と課金方式と累計時間閾値とを有する契約状態情報は、利用者が通信端末100の購入時に通信サービス業者と契約した契約内容に基づいて、制御部202によって作成される。
【0074】
通信端末100の購入処理が完了すると、通信端末100が利用者に提供される。
【0075】
通信端末100が利用者に提供された時点では、通信端末100内の記憶部102には、通信端末100の機器ID102eと、変更画面情報102bと、接続画面情報102cと、契約状態情報102a内の通信サービス名102a1およびサービス特定情報102a6とが、記憶されている。
【0076】
しかしながら、この時点では、記憶部102には、利用者ID102dと、契約状態情報102a内の料金制情報102a2および累計時間閾値102a3は、記憶されていない。なお、この時点では、累計時間102a4および前月の累計時間102a5には、「0」が記憶されている。
【0077】
通信端末100が利用者に渡されてから通信端末100が最初に起動した際、制御部106は、通信部101を用いて、管理サーバ200に、利用者IDを要求する旨の利用者ID要求を送信する。なお、利用者ID要求には、通信端末100の機器IDが含まれる。
【0078】
管理サーバ200では、制御部202は、利用者ID要求を受信すると、利用者ID要求に含まれる機器IDに関連づけられている利用者IDを、利用者DB記憶部201から読み出し、その利用者IDを、利用者ID要求の送信元である通信端末100に送信する。
【0079】
通信端末100内では、制御部106は、通信部101を介して利用者IDを受信すると、その利用者IDを記憶部102に記憶する。
【0080】
また、制御部106は、通信を開始する際や定期的なタイミングで、利用者の契約状態情報201cを要求する旨の契約状態情報要求を、管理サーバ200に送信する。なお、契約状態情報要求には、利用者IDが含まれる。
【0081】
管理サーバ200では、制御部202は、契約状態情報要求を受信すると、利用者DB記憶部201を参照して、契約状態情報要求に含まれる利用者IDに関連づけられている契約状態情報201cを特定する。
【0082】
制御部202は、その特定された契約状態情報201cから、通信サービス名201c1と、料金制情報201c2と、累計時間閾値201c3と、を読み出す。
【0083】
なお、定額制の申し込みがないと課金方式が従量課金制となる通信サービスでは、従量課金制の申し込みは不要である。このため、この通信サービスについては、制御部202は、定額課金制の契約記録が料金制情報201c2に記載されていない場合には、課金方式を従量課金制と判断する。なお、制御部202は、定額制の申し込みがないと課金方式が従量課金制となる通信サービスを示す情報を記憶しており、この情報を用いて、定額課金制の申し込みがないと課金方式が従量課金制となる通信サービスを特定する。
【0084】
従量課金制と定額課金制のいずれか一方の申し込みが必要な通信サービスについては、制御部202は、従量課金制か定額課金制の契約が料金制情報201c2に記載されていないと、その通信サービスについての契約は無いと判断する。なお、制御部202は、従量課金制と定額課金制のいずれか一方の申し込みが必要な通信サービスを示す情報を記憶しており、この情報を用いて、従量課金制と定額課金制のいずれか一方の申し込みが必要な通信サービスを特定する。
【0085】
定額課金制しか提供されていない通信サービスについては、制御部202は、定額課金制の契約が料金制情報201c2に記載されていないと、その通信サービスについての契約は無いと判断する。なお、制御部202は、定額課金制しか提供されていない通信サービスを示す情報を記憶しており、この情報を用いて、定額課金制しか提供されていない通信サービスを特定する。
【0086】
制御部202は、通信サービス名201c1と、その通信サービスの課金方式が従量課金制か定額課金制かまたは契約なしかを示す料金制情報と、累計時間閾値201c3とを、契約状態情報として、契約状態情報要求の送信元である通信端末100に送信する。
【0087】
本実施形態では、制御部202は、通信サービス名201c1の識別子(各々の通信サービス名を識別する識別子)と、その通信サービスの課金方式が従量制か定額制か契約なしかを示す料金制情報の識別子と、累計時間閾値201c3の識別子(累計時間閾値の値を識別する識別子)を、契約状態情報として、契約状態情報要求の送信元である通信端末100に送信する。
【0088】
通信端末100では、制御部106は、通信部101を介して契約状態情報を受信すると、その契約状態情報が示す情報(通信サービスごとの料金制情報および累計時間閾値)を、記憶部102に記憶する。これにより、記憶部102内の料金制情報102a2の欄に、従量制または定額制または契約なしが記憶され、記憶部102内の累計時間閾値102a3の欄に、累計時間閾値が記憶される。
【0089】
その後、例えば、通信端末100がアクセスポイント300の通信エリア内に入って、通信部101が通信を開始しようとする際(ステップS601)、制御部106は、記憶部102内のサービス特定情報102a6のうちから、通信部101が使用しているサービス特定情報102a6を特定する。
【0090】
この場合、制御部106は、アクセスポイント300から送信されたSSID=○○△を、通信部101を介して受信するため、通信部101が使用しているサービス特定情報102a6として、SSID=○○△を特定する。
【0091】
制御部106は、SSID=○○△を特定すると、SSID=○○△に関連づけられた通信サービスを、利用される通信サービスとして特定する(ステップS602)。この場合、制御部106は、利用される通信サービスとして、公衆無線LAN−aサービスを特定する。
【0092】
ここで、複数の通信サービスが利用可能な場合、つまり、複数の通信サービスが特定された場合、制御部106は、入力部105を用いた利用者の選択または既定条件により、複数の通信サービスから1つの通信サービスを、利用される通信サービスとして特定してもよい。
【0093】
制御部106は、利用される通信サービスを特定すると、記憶部102を参照して、利用される通信サービス名102a1に関連づけられた累計時間102a4および累計時間閾値102a3を読み出す。
【0094】
制御部106は、累計時間102a4が累計時間閾値102a3以下である場合(ステップS603)、記憶部102から、利用される通信サービスに対応する接続画面情報102cを読み出し、接続画面情報102cが表す接続画面102c1(図4参照)を、表示部103に表示する(ステップS604)。
【0095】
その後、利用者が入力部105を操作することによって、接続画面102c1内の操作部(接続ボタン)102c1dが操作されると(ステップS605、S606)、通信部101は、利用される通信サービス(具体的には、アクセスポイント300を介した公衆無線LAN−aサービス)を開始する(ステップS607)。
【0096】
通信部101による通信サービスが開始されると、制御部106は、記憶部102を参照して、利用される通信サービス名102a1に関連づけられた累計時間102a4を読み出し、その累計時間をカウンタ104にセットし、その後、カウンタ104にカウントアップ動作を実行させる(ステップS608)。
【0097】
制御部106は、通信サービスを利用した通信が終了すると(ステップS609)、カウンタ104のカウントアップ動作を停止し、利用していた通信サービス名102a1に関連づけられた累計時間102a4を、カウンタ104のカウント値に更新する(ステップS610)。
【0098】
一方、ステップS603で、累計時間が累計時間閾値を超えている場合、制御部106は、記憶部102から変更画面情報102bを読み出し、変更画面情報102bが表す変更画面102b1(図3参照)を、表示部103に表示する(ステップS611)。
【0099】
続いて、利用者が入力部105を操作することによって、変更画面102b1内のOKボタン102b1bが操作されると、制御部106は、ステップS604を実行して、利用される通信サービスに関連づけられた接続画面102c1(図4参照)を、表示部103に表示する。
【0100】
図4に示したように、接続画面102c1には、特定された通信サービス名の表示部102c1e、現在の累計時間を表す表示部102c1b、特定された通信サービスの料金プランを変更する手続きを行う管理サーバ200のURLに接続する申し込みボタン102c1a、および、先月の累計時間を表す表示部102c1cが表示される。
【0101】
なお、接続画面102c1に、過去の平均累計時間または過去の累計時間の推移などの過去の累計時間も表示すると、たまたま今月だけ、通信サービスの利用時間の累計が累計時間閾値を超過したのか否かが利用者に分かるので、なおよい。
【0102】
ここで、利用者が入力部105を操作して接続画面102c1内の操作部102c1aを操作すると、つまり、利用者が課金方式の変更を選択すると、通信部101は、特定された通信サービスを開始する(ステップS612)。
【0103】
続いて、制御部106は、管理サーバ200のURLを用いて、管理サーバ200に、通信サービスの課金方式の変更手続きが行える変更手続き画面を要求する旨の変更手続き画面要求を送信する。
【0104】
管理サーバ200では、制御部202は、変更手続き画面要求を受信すると、変更手続き画面を表す変更手続き画面情報を、変更手続き画面要求の送信元である通信端末100に送信する。
【0105】
通信端末100では、制御部106は、通信部101を介して変更手続き画面情報を受信すると、変更手続き画面情報が表す変更手続き画面を、表示部103に表示する(ステップS613)。
【0106】
利用者は、入力部105を操作して、表示部103上の変更手続き画面を用いて、特定された通信サービスの課金方式を従量課金制から定額課金制に変更するための入力を行う。制御部106は、変更手続き画面に対する入力結果を、記憶部102内の利用者ID102dと共に、通信部101を介して、管理サーバ200に送信する。
【0107】
管理サーバ200では、制御部202は、変更手続き画面への入力結果が、特定の通信サービスの課金方式を従量課金制から定額課金制への変更手続きを示していると、まず、変更手続き画面への入力結果と共に受信した利用者IDに関連づけられている契約状態情報を特定する。
【0108】
続いて、制御部202は、特定された契約状態情報内の通信サービス名のうち、変更手続き画面への入力結果が示す特定の通信サービス名に関連づけられている料金制情報201c2を特定する。
【0109】
続いて、制御部202は、特定された料金制情報201c2が示す内容を、従量制(従量課金制)から定額制(定額課金制)に変更する。
【0110】
続いて、制御部202は、料金制情報201c2が変更された契約状態情報を、通信端末100に送信する。
【0111】
通信端末100では、制御部106は、通信部101を介して契約状態情報を受信すると、記憶部102内の契約状態情報を、受信された契約状態情報に合うように更新する(ステップS614)。その後、ステップS608が実行される。
【0112】
なお、通信サービスの累計時間と累計時間閾値とを比較するタイミングは、通信サービスの開始タイミングに限るものではなく、通信サービスの利用中に行われてもよい。
【0113】
本実施形態によれば、制御部106は、料金制情報102a2が従量課金制を表している状況で、累計時間が累計時間閾値を超えている場合に、課金方式の変更を促す変更画面102b1を、表示部103に表示する。
【0114】
このため、従量課金制で算出される料金が、従量課金制で累計時間閾値に対応する料金を超えた場合に、利用者に、課金方式の変更を促すことが可能になる。
【0115】
よって、利用者は、従量課金制での料金が、従量課金制での累計時間閾値に対応する料金(例えば、定額課金制の定額料金またはその定額料金の近傍の料金)よりも高くなっているかを確認し、その確認結果に基づき、課金方式を従量課金制から定額課金制に変更する必要があるかを判定する、という煩わしい一連の料金確認作業を行う必要をなくすことが可能になる。
【0116】
なお、累計時間閾値は、従量課金制での料金が定額課金制で規定された定額料金となる通信サービスの利用時間であることが望ましい。この場合、従量課金制で算出された通信料金が定額課金制の通信料金よりも高くなっている場合に、利用者に、課金方式の変更を促すことが可能になる。
【0117】
本実施形態では、制御部106は、料金制情報102a2が従量課金制を表している状況で、累計時間が累計時間閾値を超えている場合に、さらに、課金方式の変更手続きを実行する管理サーバ200に接続するための操作部102c1aが表示された接続画面102c1を表示部103に表示し、操作部102c1aが操作されると、通信部101を介して管理サーバ200と接続する。
【0118】
このため、利用者は、操作部102c1aを操作することによって、課金方式の変更手続きを実行する管理サーバ200に容易に接続することが可能になる。
【0119】
なお、制御部106は、接続画面102c1を、変更画面102b1が表示された後に表示部103に表示してもよいし、変更画面102b1と共に表示部103に表示してもよい。
【0120】
また、接続画面102c1には、現在の計算期間内での累計時間と、過去の計算期間内での累計時間とが、表示されることが望ましい。この場合、利用者は、たまたま現在の計算期間だけ、通信サービスの利用時間の累計が累計時間閾値を超過したのか否かを認識できる。
【0121】
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態の通信端末100Aを含む通信システムを示したブロック図である。なお、図7において、図1に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
【0122】
図7において、通信端末100Aが図1に示した通信端末100と異なる主な点は、記憶部102が、定額課金制から従量課金制への変更を促す変更画面を表す変更画面情報102bAと、所定期間を表す所定期間情報と、をさらに記憶し、通信端末100Aが制御部106の代わりに制御部106Aを有する点である。以下、通信端末100Aについて、通信端末100と異なる点を中心に説明する。
【0123】
変更画面情報102bAにて表される変更画面には、例えば、「今月の累計接続時間は1時間を超えない可能性が高いです。従量制プランへの変更をおすすめします。」というコメントと、OKボタンとが、表示される。
【0124】
制御部106Aは、一般的に制御手段と呼ぶことができる。
【0125】
制御部106Aは、制御部106が有する機能を備える。
【0126】
制御部106Aは、さらに、料金制情報102a2が定額課金制を表している状況で、通信サービスに対する課金の計算期間の開始日よりも後でありその計算期間の終了日よりも所定期間情報が表す所定期間(例えば5日)だけ前のタイミングにおけるその通信サービスの累計時間が、その通信サービスの累計時間閾値よりも少ない場合に、変更画面情報102bAにて表される変更画面を、表示部103に表示する。
【0127】
例えば、制御部106Aは、利用している通信サービスが課金方式を定額課金制から従量課金制に変更可能であり、かつ、料金制情報102a2が定額課金制を表している状況で、計算期間での課金方式を決定する締日と、その締日の既定日前(例えば、3日前)の日と、の間の時期に無線通信サービスが利用された際、以下のように動作する。
【0128】
制御部106Aは、その通信サービスの累計時間が、その通信サービスの累計時間閾値を超えていない場合、変更画面情報102bAにて表される変更画面を、表示部103に表示する。この場合、記憶部102内の累計時間閾値は、特定閾値時間を表す特定閾値情報として機能する。
【0129】
なお、制御部106Aは、料金制情報102a2が定額課金制を表している状況では、累積時間と比較される閾値として、累計時間閾値の代わりに、累計時間閾値以下の時間(特定閾値時間)を用いてもよい。
【0130】
この場合、記憶部102は、通信サービスごとに、特定閾値時間を表す特定閾値情報を記憶する。そして、制御部106Aは、料金制情報102a2が定額課金制を表している状況では、記憶部102内の特定閾値情報が表す特定閾値時間を、累計時間閾値の代わりに用いる。
【0131】
続いて、利用者が入力部105を操作することによって、変更画面情報102bAにて表される変更画面内のOKボタンが操作されると、制御部106Aは、利用している通信サービスに関連づけられた接続画面102c1(図4参照)を、表示部103に表示する。
【0132】
なお、接続画面102c1に、過去の平均累計時間または過去の累計時間の推移などの過去の累計時間も表示すると、たまたま今月だけ、通信サービスの利用時間の累計が累計時間閾値または特定閾値時間を下回っているか否かが利用者に分かるので、なおよい。
【0133】
ここで、利用者が入力部105を操作して接続画面102c1内の操作部102c1aを操作すると、つまり、利用者が課金方式の変更を選択すると、制御部106は、管理サーバ200のURLを用いて、管理サーバ200に変更手続き画面要求を送信する。
【0134】
管理サーバ200では、制御部202は、変更手続き画面要求を受信すると、変更手続き画面情報を、変更手続き画面要求の送信元である通信端末100に送信する。
【0135】
通信端末100では、制御部106は、通信部101を介して変更手続き画面情報を受信すると、変更手続き画面を表示部103に表示する。
【0136】
利用者は、入力部105を操作して、表示部103上の変更手続き画面を用いて、利用中の通信サービスの課金方式を定額課金制から従量課金制に変更するための入力を行う。制御部106は、変更手続き画面に対する入力結果を、記憶部102内の利用者ID102dと共に、通信部101を介して、管理サーバ200に送信する。
【0137】
管理サーバ200では、制御部202は、変更手続き画面への入力結果が、利用中の通信サービスの課金方式を定額課金制から従量課金制への変更手続きを示していると、まず、変更手続き画面への入力結果と共に受信した利用者IDに関連づけられている契約状態情報を特定する。
【0138】
続いて、制御部202は、特定された契約状態情報内の通信サービス名のうち、変更手続き画面への入力結果が示す利用中の通信サービス名に関連づけられている料金制情報201c2を特定する。
【0139】
続いて、制御部202は、特定された料金制情報201c2が示す内容を、定額制(定額課金制)から従量制(従量課金制)に変更する。
【0140】
続いて、制御部202は、料金制情報201c2が変更された契約状態情報を、通信端末100に送信する。
【0141】
通信端末100では、制御部106Aは、通信部101を介して契約状態情報を受信すると、記憶部102内の契約状態情報を、受信された契約状態情報に合うように更新する。
【0142】
なお、通信サービスの累計時間と累計時間閾値とを比較するタイミングは、通信サービスの利用中に限るものではなく、通信サービスの開始タイミングに行われてもよい。
【0143】
本実施形態によれば、制御部106Aは、料金制情報102a2が定額課金制を表している状況で、通信サービスの課金の計算期間の開始日よりも後でありその計算期間の終了日よりも予め定められた期間だけ前のタイミングにおける累計時間が、累計時間閾値または特定閾値時間よりも少ない場合に、課金方式の変更を促す変更画面を、表示部103に表示する。
【0144】
このため、定額課金制で算出される料金が、従量制で計算される料金よりも高くなる場合に、利用者に、課金方式の変更を促すことが可能になる。
【0145】
よって、利用者は、定額課金制での料金が従量制で計算される料金よりも高くなっているかを確認し、その確認結果に基づき、課金方式を定額課金制から従量課金制に変更する必要があるかを判定する、という煩わしい一連の料金確認作業を行う必要をなくすことが可能になる。
【0146】
なお、上記各実施形態において、利用可能な通信サービスは、公衆無線LANサービスに限らず、少なくとも、課金方式を従量課金制から定額課金制に変更可能な通信サービスであればよい。
【0147】
上記各実施形態によれば、課金方式の変更によりその月(計算期間)の料金が得になることが、利用者にわかり、変更手続きがすぐにできるので、その月の料金が高額になることを防止することが可能になる。
【0148】
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0149】
100、100A 通信端末
101 通信部
102 記憶部
103 表示部
104 カウンタ
105 入力部
106、106A 制御部
200 管理サーバ
300、400 アクセスポイント
500 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
課金方式として従量課金制と定額課金制とを択一的に設定可能である通信サービスを利用して通信を行う通信手段と、
前記通信サービスについて設定されている課金方式を表す課金情報と、前記通信サービスに対する課金の現在の計算期間内の前記課金方式の変更を促す変更画面を表す変更画面情報と、所定閾値量を表す所定閾値情報と、を記憶する記憶手段と、
表示手段と、
前記通信サービスに対する課金の計算期間内で前記通信手段が前記通信サービスを利用した量の累計である累計量をカウントするカウント手段と、
通信を開始する際に、前記累計量と前記所定閾値情報が表す所定閾値量とを読み出し、 前記課金情報が前記従量課金制を表している状況で、前記累計量が、前記所定閾値情報が表す所定閾値量を超えている場合に、前記変更画面情報が表す変更画面を、前記表示手段に表示する制御手段と、を含む通信端末。
【請求項2】
請求項1に記載の通信端末において、
前記記憶手段は、前記課金方式の変更手続きを実行する管理サーバに接続するための操作部と、現在設定されている課金方式で前記通信サービスを開始するための操作部と、が表示された接続画面を表す接続画面情報を、さらに記憶し、
前記制御手段は、前記課金情報が前記従量課金制を表している状況で、前記累計量が前記所定閾値量を超えている場合に、さらに、前記接続画面情報が表す接続画面を、前記表示手段に表示し、前記接続画面内の前記管理サーバに接続するための操作部が操作されると、前記通信手段を介して前記管理サーバと接続し、前記接続画面内の前記通信サービスを開始するための操作部が操作されると、前記通信サービスを開始する、通信端末。
【請求項3】
請求項1または2に記載の通信端末において、
前記記憶手段は、前記所定閾値量以下の特定閾値量を表す特定閾値情報と、所定期間を表す所定期間情報と、を記憶し、
前記制御手段は、前記課金情報が前記定額課金制を表している状況で、前記計算期間の開始日よりも後であり当該計算期間の終了日よりも前記所定期間情報が表す所定期間だけ前の通信サービスの開始タイミングにおける前記累計量が、前記特定閾値情報が表す特定閾値量よりも少ない場合に、前記変更画面情報が表す変更画面を、前記表示手段に表示する、通信端末。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の通信端末において、
前記所定閾値量は、前記従量課金制での料金が前記定額課金制で規定された定額料金となる前記通信サービスの利用時間である所定閾値時間であり、
前記累計量は、前記通信サービスに対する課金の計算期間内で前記通信手段が前記通信サービスを利用した時間の累計である、通信端末。
【請求項5】
請求項3に記載の通信端末において、
前記所定閾値量は、前記従量課金制での料金が前記定額課金制で規定された定額料金となる前記通信サービスの利用時間である所定閾値時間であり、
前記特定閾値量は、該所定閾値時間以下の特定閾値時間であり、
前記累計量は、前記通信サービスに対する課金の計算期間内で前記通信手段が前記通信サービスを利用した時間の累計である、通信端末。
【請求項6】
通信端末での課金方式変更支援方法であって、
課金方式として従量課金制と定額課金制とを択一的に設定可能である通信サービスを利用して通信を行う通信ステップと、
前記通信サービスについて設定されている課金方式を表す課金情報と、前記通信サービスに対する課金の現在の計算期間内の前記課金方式の変更を促す変更画面を表す変更画面情報と、所定閾値量を表す所定閾値情報と、を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記通信サービスに対する課金の計算期間内で前記通信サービスを利用した量の累計である累計量をカウントするカウントステップと、
通信を開始する際に、前記累計量と前記所定閾値情報が表す所定閾値量とを読み出し、前記課金情報が前記従量課金制を表している状況で、前記累計量が、前記所定閾値情報が表す所定閾値量を超えている場合に、前記変更画面情報が表す変更画面を、表示手段に表示する制御ステップと、を含む課金方式変更支援方法。
【請求項7】
請求項6に記載の課金方式変更支援方法において、
前記記憶ステップでは、前記課金方式の変更手続きを実行する管理サーバに接続するための操作部と、現在設定されている課金方式で前記通信サービスを開始するための操作部と、が表示された接続画面を表す接続画面情報を、さらに前記記憶手段に記憶し、
前記制御ステップでは、前記課金情報が前記従量課金制を表している状況で、前記累計量が前記所定閾値量を超えている場合に、さらに、前記接続画面情報が表す接続画面を、前記表示手段に表示し、前記接続画面内の前記管理サーバに接続するための操作部が操作されると、前記管理サーバと接続し、前記接続画面内の前記通信サービスを開始するための操作部が操作されると、前記通信サービスを開始する、課金方式変更支援方法。
【請求項8】
請求項6または7に記載の課金方式変更支援方法において、
前記記憶ステップでは、前記所定閾値量以下の特定閾値量を表す特定閾値情報と、所定期間を表す所定期間情報と、を前記記憶手段に記憶し、
前記制御ステップでは、前記課金情報が前記定額課金制を表している状況で、前記計算期間の開始日よりも後であり当該計算期間の終了日よりも前記所定期間情報が表す所定期間だけ前の通信サービスの開始タイミングにおける前記累計量が、前記特定閾値情報が表す特定閾値量よりも少ない場合に、前記変更画面情報が表す変更画面を、前記表示手段に表示する、課金方式変更支援方法。
【請求項9】
請求項6から8のいずれか1項に記載の課金方式変更支援方法において、
前記所定閾値量は、前記従量課金制での料金が前記定額課金制で規定された定額料金となる前記通信サービスの利用時間である所定閾値時間であり、
前記累計量は、前記通信サービスに対する課金の計算期間内で前記通信手段が前記通信サービスを利用した時間の累計である、課金方式変更支援方法。
【請求項10】
請求項8に記載の課金方式変更支援方法において、
前記所定閾値量は、前記従量課金制での料金が前記定額課金制で規定された定額料金となる前記通信サービスの利用時間である所定閾値時間であり、
前記特定閾値量は、該所定閾値時間以下の特定閾値時間であり、
前記累計量は、前記通信サービスに対する課金の計算期間内で前記通信手段が前記通信サービスを利用した時間の累計である、課金方式変更支援方法。
【請求項11】
請求項6から10のいずれか1項に記載の課金方式変更支援方法における通信端末の動作を、コンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−55696(P2013−55696A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−264387(P2012−264387)
【出願日】平成24年12月3日(2012.12.3)
【分割の表示】特願2010−260170(P2010−260170)の分割
【原出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(306029774)NECビッグローブ株式会社 (115)
【Fターム(参考)】