説明

通信端末装置、表示方法及び表示処理プログラム等

【課題】通信端末装置を用いて生成された情報を、その通信端末装置の利用者以外の人と共有するシステムを利用するにあたり、煩雑な操作を伴うことなく提示相手の思い違いを低減させることを可能とする通信端末装置、表示方法及び表示処理プログラム等を提供する。
【解決手段】提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、を、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報を更新しながら画面に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、SNS(Social Networking Service)などの情報を共有するシステムに接続可能な通信端末装置、その通信端末装置における表示方法及び表示処理プログラム等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、社会的な関係性を有する個人や組織により構成されるコミュニティを形成し、そのコミュニティ内における情報交換を円滑に行うためのネットワークをインターネット上等で構築するSNSが知られている。
【0003】
かかるSNSにおいては、利用者の友人や、当該利用者が所属するグループを予め登録しておき、利用者が書いた日記等の情報の公開範囲あるいは共有範囲を、登録された友人やグループのメンバーに対してのみに制限する機能を提供することが広く一般的に行われている。
【0004】
また、SNSを、携帯電話機で利用することも一般的になってきているが、この携帯電話機が、写真撮影やスケジュール管理等の機能を通常有していることを考えると、これらの機能をSNSに統合させることができると便利である。
【0005】
例えば、写真の撮影操作を行うと、撮影画像が自動的にSNSへの写真記事として登録され、利用者が書いた日記等と同様に公開されたり、これと同様にして、入力したスケジュールを自動的に公開することを可能にすることによって、煩雑な操作を行わずとも、SNSへの情報の登録を簡便な操作で行うことができるようになる。
【0006】
そして、こうした機能を利用することによって、例えば、スケジュールを事前に登録しておき、そのスケジュールの時間帯に携帯電話機で写真を撮影するだけで、「何のためにいつ(どこで)何を見ていたか」、という、携帯用の通信端末ならではの活動的な情報の発信を、友人の集まりやグループ内で簡便に行えるようになる。
【0007】
ところで、本発明に関連して、以下の先行技術文献が存在する。
【0008】
特許文献1には、電子掲示板に画像を公開する際に、画像情報の閲覧を許可する他の情報端末をデータベースに登録しておき、閲覧を許可された端末装置からの要求に対しては、投稿された画像情報をそのまま提供し、閲覧を許可されなかった端末装置からの要求に対しては、モザイク処理を施した画像情報を提供することが記載されている。
【特許文献1】特開2007−058379号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、通常の写真撮影やスケジュールの入力等の通常の操作を行うだけで、画像やスケジュール等の情報が自動的に公開されるというユーザインタフェースは便利であるものの、それに慣れるまでには誤用を引き起こす可能性がある。
【0010】
例えば、他人に公開するつもりのない情報を登録する際に、公開することが設定されているにもかかわらず、そのことを忘れてしまって、普通に撮影操作や記入操作を行うと、それだけで情報が公開されてしまう恐れがある。また、通常は、誰と共有を行うかを設定してからSNSを利用することとなるが、その設定内容について思い違いをして利用してしまうと、知られたくない相手にまで自分の情報が知られてしまう。
【0011】
しかし、こうしたことを防止するために、例えば、写真を撮影したりスケジュールを入力する都度、公開する相手を逐一指定していたのでは、簡便に情報を共有することができるというメリットが損なわれてしまう。
【0012】
また、特許文献1に記載の発明では、情報を提示する相手の思い違いを低減するという視点では、何も考慮されていない。
【0013】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、通信端末装置を用いて生成された情報を、その通信端末装置の利用者以外の人と共有するシステムを利用するにあたり、煩雑な操作を伴うことなく提示相手の思い違いを低減させることを可能とする通信端末装置、表示方法及び表示処理プログラム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムを利用するために用いられ、前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう前記共有システムに指示する指示手段と、を備える通信端末装置であって、前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、を、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報を更新しながら画面に表示する表示手段を備えることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、表示手段は、提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、を、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報を更新しながら画面に表示する。
【0016】
例えば、利用者は、提示情報を提示する相手を誤って登録してしまう可能性があることから、提示相手を登録した後しばらくの間は、提示相手を誤って登録していないか否かを確認する必要がある。また、例えば、提示相手が登録されてから長期間経過した場合には、利用者は、この相手に対して提示情報を提示させるように登録したこと自体を忘れてしまっている可能性があることから、このまま提示相手として登録しておいても良いか否かを改めて確認する必要もある。このような場合に、利用者は、画面に表示された経過情報を見ることで、こうした思い違いの可能性がある提示相手を的確に把握することができる。
【0017】
また、識別情報と経過情報とが表示されている間は、画面が常時更新されていることなどから、識別情報が示す提示相手に対して利用者に関する情報が提示されてしまうという心理が働くので、利用者は、作成された情報を、登録されている提示相手に対して提示するか否かを慎重に考えることとなる。
【0018】
しかも、提示相手が登録されている間、識別情報と経過情報とが表示されることから、利用者は、これらの情報を必然的に見ることとなるので、提示相手の思い違いを低減させることができる。
【0019】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通信端末装置において、前記経過情報に基づいて、前記提示相手を登録したことに関して利用者が思い違いをする可能性を判定する判定手段を更に備え、前記表示手段は、前記可能性を視覚的に示しながら前記識別情報と前記経過情報とを表示することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、判定手段は、経過情報に基づいて、提示相手を登録したことに関して利用者が思い違いをする可能性を判定し、表示手段は、その可能性を視覚的に示しながら識別情報と経過情報とを表示する。
【0021】
例えば、利用者が登録するべきだった提示相手を間違う可能性は、提示相手を登録してから経過した時間軸上においては、その初期の頃の方が相対的に高いと考えられる。なぜなら、利用者は、登録した提示相手が正しいか否かを、登録した当初に確認し、間違っていればその登録を削除等するはずであり、登録後、或る程度の期間が経過すれば、正しいと利用者が認識している提示相手の登録が残っていくからであると考えられる。また、例えば、利用者は、ある相手を提示相手として登録すること自体を忘れてしまう可能性は、その登録から経過した期間が長ければ長いほど高いといえる。このとき、一旦は提示相手として登録したが、その後の事情等により、提示相手としてふさわしくなくなった場合でも、利用者がその提示相手は登録されていないと思い違いをしている場合がある。このように、提示相手を登録したことに関して利用者が思い違いをする可能性と、提示相手が登録された時期から経過した期間の長さとは、ある種の関連性が認められるのである。
【0022】
従って、利用者は、登録されている提示相手に対して、生成された情報を提示しても良いか否かを、提示相手が登録された時期から経過した期間の長さに基づいた思い違いをする可能性の高さに応じて判断することができるので、提示相手の思い違いをより低減させることができる。
【0023】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の通信端末装置において、前記表示手段は、前記識別情報または前記経過情報の少なくとも何れか一方の表示態様を、前記可能性に応じて変えることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、表示手段は、識別情報または経過情報の少なくとも何れか一方の表示態様を、可能性に応じて変えるので、提示相手に対する思い違いの可能性を利用者が簡単に識別することができる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の通信端末装置において、前記表示手段は、前記登録されている提示相手を前記可能性の高さの順に並べて、前記識別情報と前記経過情報とを表示することを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、表示手段は、提示相手を登録したことに関して利用者が思い違いをする可能性の高さの順に並べて、識別情報と経過情報とを表示するので、当該可能性を利用者が簡単に識別することができる。
【0027】
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4の何れか1項に記載の通信端末装置において、前記判定手段は、前記経過情報が示す期間の長さが、予め定められた範囲の外である場合には、当該範囲内である場合よりも前記可能性が低いと判定することを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、判定手段は、経過情報が示す期間の長さが、予め定められた範囲の外である場合には、当該範囲内である場合よりも、提示相手を登録したことに関して利用者が思い違いをする可能性が低いと判定し、表示手段が、判定された可能性の高低を示しながら識別情報と経過情報とを表示するので、当該可能性がより高い提示相手を利用者が簡単に判別することができる。
【0029】
請求項6に記載の発明は、 請求項5に記載の通信端末装置において、前記操作手段は、利用者の友達を登録するための操作に更に用いられ、登録可能な前記提示相手は、登録されている前記友達の中から選択可能であり、前記経過情報が示す期間の長さが前記範囲よりも短く、且つ、前記登録されている提示相手が前記友達として登録された時期から経過した期間の長さが、予め定められた長さよりも短い場合には、当該友達として登録された時期から経過した期間が短いことを利用者に対して通知する通知手段を更に備えることを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、友達になったばかりの相手に対しては、利用者の情報を提示しても良いか否かを特に慎重に考える必要があるが、経過情報が示す期間の長さが範囲よりも短く、且つ、登録されている提示相手が友達として登録された時期から経過した期間の長さが、予め定められた長さよりも短い場合には、当該友達として登録された時期から経過した期間が短いことが利用者に対して通知されるので、利用者は、思い違いをしている可能性が比較的高い提示相手の中で、友達になったばかりの相手を容易に認識することができる。
【0031】
請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6に記載の通信端末装置において、前記指示手段は、前記経過情報が示す期間の長さが前記範囲の外である前記提示相手が存在すると判定した場合には、提示するか否かの選択を利用者から受け付け、提示しないと選択された場合には、前記指示を行わないことを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、登録されている提示相手の中に、思い違いをしている可能性が比較的高い相手が存在する場合には、生成された情報の提示を指示する前に、その情報を提示するか否かを利用者が選択することができるので、本当は情報を提示してはいけない相手に対して、その情報が誤って提示されてしまうことを防止することができる。
【0033】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の通信端末装置において、前記指示手段は、前記提示情報が生成されると、提示するか否かを利用者に選択させるための処理を行わずに前記指示を行うことを特徴とする。
【0034】
この発明によれば、指示手段は、提示情報が生成されると、提示するか否かを利用者に選択させるための処理を行わずに、当該提示情報が、登録されている提示相手に対して提示されるよう共有システムに指示するので、提示相手の思い違いを低減しつつも、通常の情報生成操作を行うだけで、生成された情報を簡単に提示相手に提示することができる。
【0035】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の何れか1項に記載の通信端末装置において、前記表示手段は、利用者からの操作を受け付け可能な画面のうち、少なくとも画面遷移上において最上位の画面が表示されている間、前記識別情報と前記経過情報とを表示することを特徴とする。
【0036】
この発明によれば、利用者からの操作を受け付け可能な画面のうち、少なくとも画面遷移上において最上位の画面が表示されている間、識別情報と経過情報とを表示するので、利用者が情報を生成するための操作を開始する際に、必然的に識別情報と経過情報とを見ることとなり、提示相手の思い違いを低減することができる。
【0037】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9の何れか1項に記載の通信端末装置において、前記操作手段は、前記提示相手に対して提示される前記提示情報の種類を設定するための操作に更に用いられ、前記表示手段は、前記識別情報と、前記経過情報と、前記設定された種類を示す種類情報と、を表示することを特徴とする。
【0038】
この発明によれば、提示相手に提示する提示情報の種類が設定可能となるので、適切な範囲で提示情報を提示可能となり、また、提示する情報の種類の思い違いも低減することができる。
【0039】
請求項11に記載の発明は、利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムに含まれるサーバ装置であって、前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう当該サーバ装置に指示する指示手段と、を備える通信端末装置が前記ネットワークを介して接続可能なサーバ装置において、前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、が、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報が更新されながら前記通信端末装置の画面に表示されるよう、前記ネットワークを介して当該通信端末装置を制御する表示制御手段を備えることを特徴とする。
【0040】
この発明によれば、表示制御手段は、提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、を、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報を更新しながら画面に表示するように、ネットワークを介して通信端末装置を制御する。
【0041】
例えば、利用者は、提示情報を提示する相手を誤って登録してしまう可能性があることから、提示相手を登録した後しばらくの間は、提示相手を誤って登録していないか否かを確認する必要がある。また、例えば、提示相手が登録されてから長期間経過した場合には、利用者は、この相手に対して提示情報を提示させるように登録したこと自体を忘れてしまっている可能性があることから、このまま提示相手として登録しておいても良いか否かを改めて確認する必要もある。このような場合に、利用者は、画面に表示された経過情報を見ることで、こうした思い違いの可能性がある提示相手を的確に把握することができる。
【0042】
また、識別情報と経過情報とが表示されている間は、画面が常時更新されていることなどから、識別情報が示す提示相手に対して利用者に関する情報が提示されてしまうという心理が働くので、利用者は、作成された情報を、登録されている提示相手に対して提示するか否かを慎重に考えることとなる。
【0043】
しかも、提示相手が登録されている間、識別情報と経過情報とが表示されることから、利用者は、これらの情報を必然的に見ることとなるので、提示相手の思い違いを低減させることができる。
【0044】
請求項12に記載の発明は、利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムを利用するために用いられ、前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう前記共有システムに指示する指示手段と、を備える通信端末装置により実行される表示方法であって、前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、を、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報を更新しながら画面に表示することを特徴とする。
【0045】
請求項13に記載の発明は、利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムに含まれるサーバ装置であって、前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう当該サーバ装置に指示する指示手段と、を備える通信端末装置が接続可能なサーバ装置により実行される表示制御方法において、前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、が、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報が更新されながら前記通信端末装置の画面に表示されるよう、前記ネットワークを介して当該通信端末装置を制御することを特徴とする。
【0046】
請求項14に記載の発明は、利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムを利用するために用いられ、前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう前記共有システムに指示する指示手段と、を備える通信端末装置に含まれるコンピュータを、前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、を、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報を更新しながら画面に表示する表示手段として機能させることを特徴とする。
【0047】
請求項15に記載の発明は、利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムに含まれるサーバ装置であって、前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう当該サーバ装置に指示する指示手段と、を備える通信端末装置が接続可能なサーバ装置に含まれるコンピュータを、前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、が、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報が更新されながら前記通信端末装置の画面に表示されるよう、前記ネットワークを介して当該通信端末装置を制御する表示制御手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0048】
本発明によれば、利用者は、画面に表示された経過情報を見ることで、例えば、提示情報を提示する相手を誤って登録してしまったり、提示するべきではない相手を登録したこと自体を忘れてしまう、というような思い違いの可能性がある提示相手を的確に把握することができる。また、携帯用電話装置の通話状態における表示と同様に、識別情報と経過情報とが表示されている間は、画面が常時更新されていることなどから、識別情報が示す提示相手に対して利用者に関する情報が提示されてしまうという心理が働くので、利用者は、作成された情報を、登録されている提示相手に対して提示するか否かを慎重に考えることとなる。しかも、提示相手が登録されている間、識別情報と経過情報とが表示されることから、利用者は、これらの情報を必然的に見ることとなるので、提示相手の思い違いを低減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、携帯電話機に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0050】
[1.第1実施形態]
[1.1 SNSシステムの構成及び機能概要]
先ず、第1実施形態に係るSNS携帯電話機1を用いて利用可能な、SNSシステムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。
【0051】
図1は、第1実施形態に係るSNSシステムS及びSNS携帯電話機1の概要構成の一例を示す図である。
【0052】
図1に示すように、情報共有システムの一例としてのSNSシステムSは、通信端末装置の一例としての携帯電話機1と、SNSサーバ2と、通信端末3〜5と、を含んで構成されている。
【0053】
SNSシステムSと、SNS携帯電話機1及び通信端末3〜5とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0054】
このような構成のSNSシステムSにおいて、SNSサーバ2は、SNS携帯電話機や通信端末3〜5の利用者に対してSNSを提供するためのサーバ装置である。このSNSサーバ2は、SNS携帯電話機1や通信端末3〜5からのリクエストに応じて、SNSに関する処理を実行し、その実行結果等をWebページとして送信するようになっている。
【0055】
この、SNSシステムSでは、当該システムの会員の中から利用者の友人や利用者が所属するグループを利用者毎に予め登録しておき、この登録された友人やグループのメンバーに対してのみ、利用者自身に関する情報(例えば、日記(あるいはブログ)、スケジュール、写真画像、ショッピングサイトでの商品の購買履歴やショップに対する評価等)の公開を制限することができるようになっている。このとき、友人やグループ毎に、公開する範囲、すなわち、公開を許可する情報の種類(例えば、日記のみ、スケジュールのみ、写真画像のみ、または、これらの組合せ、あるいは、全部等)を指定することができるようになっている。なお、登録された友人やグループを、以下、「公開相手」と称する。
【0056】
SNS携帯電話機1及び通信端末3〜5は、SNSシステムSを利用するために用いられる通信端末である。なお、通信端末3〜5としては、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等を適用することができる。
【0057】
[1.2 SNS携帯電話機の構成及び機能]
次に、第1実施形態に係るSNS携帯電話機1の構成及び機能について、図1及び図2を用いて説明する。
【0058】
図2は、第1実施形態に係るSNS携帯電話機1の待ち受け画面100の表示例を示す図である。
【0059】
SNS携帯電話機1は、SNSシステムSを簡便に利用することを可能とする機能を備えた携帯電話機である。具体的には、日記の作成やスケジュールの登録、写真撮影等といった、携帯電話機として情報を作成するための通常の操作を行っただけで、予め登録されている公開相手に対して、作成された情報が自動的に公開されるように動作するようになっている。
【0060】
このとき、通常の操作を行っただけで公開相手に対して情報が自動的に公開されるように動作すると、誰に何を公開するかという設定を利用者が思い違いをした場合には、誤って、公開するつもりのない相手にまで利用者の情報が知られてしまう。
【0061】
そこで、SNS携帯電話機1は、この思い違いを防止する機能を備えている。
【0062】
具体的に、SNS携帯電話機1は、図2に示すような待ち受け画面100を表示するようになっている。図2に示すように、待ち受け画面100には、登録されている公開相手の識別名(識別情報の一例)、公開範囲、公開相手と接続されている時間を示す接続時間(公開相手を登録してからの経過時間:経過情報の一例)の一覧を示す接続相手情報101が表示される。
【0063】
図2に示す例では、利用者の家族、利用者が所属する会社及び友人Aが、公開相手として登録されている。家族に対しては、利用者のスケジュール(予定)のみの公開が許可されており、家族を公開相手として設定登録してから、230日と12時間16分12秒が経過している。すなわち、この時間分だけ家族と接続されている状態であることを示している。また、同じ会社の社員に対しては、全ての情報の公開が許可されており、会社を公開相手として設定登録してから、1320日と3時間6分56秒が経過している。また、友人Aに対しては、写真画像のみの公開が許可されており、友人Aを公開相手として設定登録してから、1時間12分5秒が経過している。
【0064】
この表示によって、利用者は、識別名が示す公開相手と自分とが現在接続されており、且つ、接続時間が示す時間接続されていると認識するので、公開相手に対して情報を公開して良いものかどうかを慎重に考えることとなる。なお、具体的な効果については後述する。
【0065】
なお、上記説明において、「接続」及び「接続時間」の語を用いたのは、公開相手が登録されている間は、その公開相手に利用者自身の情報が知られるのであり、そのことによって利用者と公開相手とが繋がっているというイメージを示すためであって、実際に、SNS携帯電話機1と公開相手が利用する通信端末との間で、接続セッション等が確立している必要はない。実際、本実施形態においては、接続セッションは確立していない。
【0066】
図1に示すように、SNS携帯電話機1は、操作手段の一例としての操作部11と、カメラ部12と、ディスプレイ13と、計時部14と、記憶部15と、情報処理部16と、により構成されている。
【0067】
操作部11は、例えば、通話回線を接続、切断するためのオフフックキー、オンフックキー、電話番号等を入力するための1〜9、0の各数字キー、画面に表示されたメニューを選択操作等するためのカーソルキーや決定キー等により構成され、利用者からの操作指示の入力を受け付け、その指示内容を指示信号として情報処理部16に出力するようになっている。
【0068】
カメラ部12は、例えば、カメラレンズ、CCD(Charge Coupled Device)等により構成され、静止画像や動画像を撮影して、これらの画像信号を情報処理部16に出力するようになっている。
【0069】
ディスプレイ13は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等により構成され、情報処理部16の制御に基づいて、文字や画像等の各種情報を表示するようになっている。
【0070】
計時部14は、現在日時を計時し、その結果を計時情報として情報処理部16に出力するようになっている。
【0071】
記憶部15は、公開情報設定保持部21等により構成されている。この公開情報設定保持部21は、後述する公開情報設定部31により設定された公開相手に関する情報を、公開相手設定情報として保持するようになっている。具体的に、公開相手設定情報には、公開相手の識別名、公開相手に公開する情報の範囲を示す公開範囲及び公開相手として設定された時刻を示す設定時刻が設定されている。
【0072】
また、記憶部15は、利用者により操作部11を用いて作成された日記のテキストデータやスケジュールデータ、カメラ部12からの画像信号に基づいて情報処理部16により生成された画像データ等の各種データを記憶するとともに、各種プログラムを記憶するようになっている。
【0073】
なお、各種プログラム等は、例えば、ネットワークNWを介して他のサーバ装置等から取得されるようにしても良いし、メモリカード等の記録媒体に記録されてカードドライブ等から読み込まれるようにしても良いし、予めSNS携帯電話機1の出荷時に記憶されるようにしても良い。
【0074】
情報処理部16は、公開情報設定部31、指示手段の一例としての情報送受信部32及び表示手段の一例としての接続相手表示部33等により構成されており、記憶部15に記憶されている各種プログラムを読み出し実行することによりSNS携帯電話機1の各部を制御するとともに、公開情報設定部31、情報送受信部32及び接続相手表示部33による処理を制御するようになっている。
【0075】
公開情報設定部31は、操作部11を用いた利用者の公開相手の登録操作に基づいて、公開相手設定情報を設定するようになっている。具体的に、公開情報設定部31は、利用者により選択された公開相手の識別名と、公開範囲を特定するとともに、計時部14から出力された計時情報を現在日時として、これらの情報を対応付けて公開相手設定情報を生成し、この公開相手設定情報を公開情報設定保持部21に出力して、保持させるようになっている。また、公開情報設定部31は、利用者が公開相手を削除する操作を行った場合には、対応する公開相手設定情報を公開情報設定保持部21から削除するようになっている。
【0076】
情報送受信部32は、情報処理部16により生成され、記憶部15に記憶された各種データを公開要求とともにSNSサーバ2に送信することによって、その送信されたデータを、登録されている公開相手に対して公開させるようSNSサーバ2に指示する一方、SNSサーバ2から送信された各種情報を受信し、記憶部15に出力するようになっている。また、情報送受信部32は、公開情報設定部31によって設定された公開相手設定情報に基づいて、公開相手の登録要求をSNSサーバ2に送信するとともに、公開情報設定部31による設定によって公開情報設定保持部21から公開相手設定情報が削除された場合には、対応する公開相手の削除要求をSNSサーバ2に送信するようになっている。
【0077】
接続相手表示部33は、公開相手設定情報を公開情報設定保持部21から取得し、公開相手設定情報に設定されている設定時間と、計時部14から出力される計時情報に基づいて、公開相手設定情報が設定されてからの経過時間を接続時間として算出し、公開相手の識別名、公開範囲、経過時間の一覧を、ディスプレイ13に待ち受け画面が表示されている間は常時、当該ディスプレイ13に表示させるようになっている。
【0078】
[1.3 SNS携帯電話機の動作]
次に、SNS携帯電話機1の動作について説明する。
【0079】
[1.3−1 公開相手設定処理]
はじめに、公開相手を設定する公開相手設定処理におけるSNS携帯電話機1の動作について、図3を用いて説明する。
【0080】
図3は、第1実施形態に係るSNS携帯電話機1の公開相手設定処理における処理例を示す図である。
【0081】
先ず、利用者が操作部11を用いて公開相手を設定するメニュー等を選択すると、図3に示すように、公開情報設定部31は、利用者による設定操作を受け付ける(ステップS1)。
【0082】
次いで、公開情報設定部31は、受け付けた設定操作が、公開相手の登録設定であるか否かを判定する(ステップS2)。このとき、公開情報設定部31は、設定操作が公開相手の登録設定である場合には(ステップS2:YES)、設定操作に基づいて、登録する公開相手の識別名、公開範囲を特定するとともに、計時部14からの計時情報を設定時刻として、これらを対応付けて公開相手設定情報を生成し、公開情報設定保持部21に出力して、保持させる(ステップS3)。
【0083】
次いで、情報送受信部32は、生成された公開相手設定情報に基づいて、公開相手の登録要求をSNSサーバに送信する(ステップS4)。登録要求には、例えば、公開相手の識別名及び公開範囲等が設定されており、この登録要求を受信したSNSサーバは、図示せぬデータベースに登録されている利用者の友達リストまたはグループリストに、公開相手の識別名及び公開範囲等を対応付けて追加登録する。
【0084】
一方、公開情報設定部31は、ステップS2において、設定操作が公開相手の登録設定ではない場合、すなわち、設定操作が公開相手の削除設定である場合には(ステップS2:NO)、設定操作に基づいて、削除する公開相手の識別名を特定し、この識別名に対応する公開相手設定情報を公開情報設定保持部21から削除する(ステップS5)。
【0085】
次いで、情報送受信部32は、公開相手の削除要求をSNSサーバに送信する(ステップS6)。削除要求には、例えば、公開相手の識別名が設定されており、この削除要求を受信したSNSサーバは、利用者の友達リストまたはグループリストから、当該要求に設定されている識別名に対応する公開相手を削除する。
【0086】
情報処理部16は、ステップS4またはS6の処理を終えると、公開相手設定処理を終了させる。
【0087】
[1.3−2 待ち受け画面表示処理]
次に、待ち受け画面を表示する待ち受け画面表示処理におけるSNS携帯電話機1の動作について、図4を用いて説明する。
【0088】
図4は、第1実施形態に係るSNS携帯電話機1の待ち受け画面表示処理における処理例を示す図である。
【0089】
先ず、例えば、SNS携帯電話機1を用いた通話が終了し、または、利用者による操作等が終了することによって、待ち受け画面への復帰が指示されると、図4に示すように、接続相手表示部33は、待ち受け画面をディスプレイ13に表示させる(ステップS21)。
【0090】
次いで、接続相手表示部33は、公開情報設定保持部21に保持されている公開相手設定情報を全て取得し、各公開相手設定情報に設定されている設定日時と計時部14から出力される計時情報に基づいて、設定日時からの接続時間を夫々算出する(ステップS22)。
【0091】
次いで、接続相手表示部33は、図2に示すように、各公開相手設定情報の識別名、公開範囲及び算出された接続時間(接続されている日数と時間の組で表示)の一覧を接続相手情報101として、待ち受け画面100に重畳してディスプレイ13に表示する(ステップS23)。
【0092】
次いで、接続相手表示部33は、計時部14に対してタイマーをセットする(ステップS24)。
【0093】
次いで、接続相手表示部33は、待ち受け画面を終了させるか否か判定する(ステップS25)。このとき、接続相手表示部33は、待ち受け画面を終了させない場合には(ステップS25:NO)、次いで、タイマーをセットしてから1秒経過したか否かを判定する(ステップS26)、このとき、接続相手表示部33は、タイマーをセットしてから1秒経過していない場合には(ステップS26:NO)、ステップS25に移行する。
【0094】
一方、接続相手表示部33は、タイマーをセットしてから1秒経過した場合には(ステップS26:YES)、各公開相手の接続時間を更新する(ステップS27)。
【0095】
次いで、接続相手表示部33は、更新された接続時間で、接続相手情報101に表示されている経過情報を更新する(ステップS28)。つまり、接続相手情報101に表示される経過情報は、リアルタイムで更新されるのである。
【0096】
次いで、接続相手表示部33は、ステップS24に以降して、タイマーをセットし直す。
【0097】
そして、接続相手表示部33は、例えば、外部からの着信があったり、利用者からの操作を受け付けること等によって、ステップS25において、待ち受け画面を終了させると判定すると(ステップS25:YES)、待ち受け画面表示処理を終了させる。
【0098】
[1.3−3 公開情報送信処理]
次に、生成された情報を、公開する情報としてSNSサーバに送信する公開情報送信処理におけるSNS携帯電話機1の動作について、図5を用いて説明する。
【0099】
図5は、第1実施形態に係るSNS携帯電話機1の公開情報送信処理における処理例を示す図である。
【0100】
先ず、情報処理部16が、利用者による操作部11の操作に基づいて情報を生成する(ステップS41)。具体的に、情報処理部16は、例えば、利用者の入力操作により日記のテキストデータを作成したり、スケジュールデータを作成する。また、例えば、情報処理部16は、利用者によるシャッター操作によりカメラ部12から出力された画像信号に基づいて、画像データを作成する。
【0101】
次いで、情報処理部16は、作成された情報を記憶部15に記憶させる(ステップS42)。
【0102】
次いで、情報送信部32は、作成された情報を公開情報として、公開要求とともにSNSサーバ2に送信する(ステップS43)、このとき、情報送信部32は、作成された情報を公開情報としてSNSに登録するか否か、あるいは、作成された情報を外部に送信するか否か等を利用者に選択させるための制御を行うことなく公開情報送信処理を終了させる。
【0103】
公開要求と公開情報とを受信したSNSサーバ2は、この公開情報を、SNS携帯電話機1の利用者の情報として図示せぬデータベースに登録する。そして、SNSサーバ2は、通信端末3〜5からのリクエストがあったときに、登録された情報の公開を許可するか否かを判定する。具体的に、SNSサーバ2は、登録された情報の種類と、友達リスト及びグループリストに基づいて、通信端末3〜5の利用者が公開相手であるか否か、登録された情報が公開範囲に入っているか否か等を判定し、登録された情報の公開を許可する場合には、その情報を表示するWebページ等を通信端末3〜5に送信する。
【0104】
以上説明したように、本実施形態によれば、接続相手表示部33が、待ち受け画面を表示している間に、公開相手の識別名と、この公開相手が設定登録された日時からの経過時間とを、当該経過時間を1秒ごとに更新しながらディスプレイ13に表示させるようになっている。
【0105】
例えば、利用者は、情報を公開する相手を誤って登録してしまう可能性があることから、公開相手を登録した後しばらくの間は、公開相手を誤って登録していないか否かを確認する必要がある。また、例えば、公開相手が登録されてから長期間経過した場合には、利用者は、この相手に対して公開情報を公開させるように登録したこと自体を忘れてしまっている可能性があることから、このまま公開相手として登録しておいても良いか否かを改めて確認する必要もある。
【0106】
こうした思い違いを気づかないまま、利用者が何らかの情報を作成しようとして、待ち受け画面100を他の画面に切り替えようとする際、この待ち受け画面100に表示されている接続相手情報101を見た利用者は、表示されている接続時間から、上述したような思い違いの可能性がある公開相手を的確に把握することができる。そして、利用者は、これから作成しようとする情報を、現在登録されている公開相手に公開しても良いか否かを先に判断してから、作成操作を行うようになるので、公開相手の思い違いを防止することができる。このとき、利用者は、公開しても良いと判断すれば、そのまま作成操作を行えば良いし、公開したくない相手がいる場合には、その相手を公開相手から外した上で、作成操作を行えば良い。
【0107】
更に、現在登録されている公開相手を確認するための煩雑な操作を行う必要がないことから、こうした操作を必要とする場合に比べて、公開相手の思い違いを低減させることができる。
【0108】
また、接続相手情報101として公開相手の識別名と接続時間とが表示されている間は、画面が常時更新されていることなどから、その公開相手に対して利用者に関する情報が公開されてしまうという心理が働くので、利用者は、作成された情報を、登録されている公開相手に対して提示するか否かを慎重に考えることとなる。
【0109】
しかも、待ち受け画面100は、通常、通話状態である場合や、利用者が操作を行っていたり情報を閲覧している場合以外は、常時表示されるものであることから、利用者が何らかの情報を作成する際、必然的に接続相手情報101を見ることとなるので、公開相手の思い違いを低減させることができる。
【0110】
また、情報送受信部32が、利用者の操作によって日記やスケジュール、写真画像等の情報が作成されると、作成された情報を、公開情報としてSNSに登録するか否か等を利用者に選択させるための制御を行うことなく、SNSサーバ2に送信するので、公開相手の思い違いを低減しつつも、通常の作成操作を行うだけで、作成された情報を簡単にSNSに登録することができる。
【0111】
また、公開情報設定部31が、利用者の設定操作に基づいて情報の公開範囲を設定するので、適切な範囲で情報を公開することが可能となり、また、公開する情報の種類の思い違いも低減することができる。
【0112】
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態においては、公開相手設定情報が設定されてからの接続時間(経過時間)に基づいて、その意外性の有無を判定し、その判定結果に応じて、接続相手情報101における各公開相手の表示態様を変えるようになっている。この意外性とは、公開相手を登録したことに関して利用者が思い違いをしている可能性を意味する。
【0113】
また、上記説明した第1実施形態においては、公開相手を登録することは、その公開相手を利用者の友達として登録することでもあったが、本実施形態においては、友達の登録と、公開相手の登録とを別操作で行うように構成し、登録可能な公開相手は、既に登録されている友達の中からのみ選択可能となるようにしている。そして、本実施形態においては、登録されている公開相手について、接続時間が短く(つまり意外性あり)、且つ、その公開相手が友達として登録されてから経過した時間(以下、「友達期間」と称する)が短い場合には、利用者に対して警告を行うようになっている。
【0114】
なお、説明の便宜上、友達として登録された者が、実際には利用者の家族や会社の同僚等であっても、全て友達として扱うこととする。
【0115】
なお、SNSシステムSの構成及び機能概要は、第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
【0116】
[2.1 SNS携帯電話機の構成及び機能]
先ず、第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の構成及び機能について、図6及び図7を用いて説明する。
【0117】
図6は、第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の概要構成の一例を示す図であり、同図において、図1と同様の要素については同様の符号を付してある。また、図7は、第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の待ち受け画面100の表示例を示す図であり、同図において、図2と同様の要素については同様の符号を付してある。
【0118】
図6に示すように、SNS携帯電話機1は、第1実施形態の場合と同様に、操作部11と、カメラ部12と、ディスプレイ13と、計時部14と、記憶部15と、情報処理部16と、により構成されている。
【0119】
ここで、記憶部15は、公開情報設定保持部21及び接続時間通常値保持部22等により構成されている。
【0120】
公開情報設定保持部21は、登録された友達に関する情報を友達設定情報として保持するようになっている。具体的に、友達設定情報には、友達の識別名、友達として設定された時刻を示す友達設定日時が設定されている。また、友達が公開相手として登録された場合には、友達設定情報には、更に、公開範囲及び公開設定日時が設定されるようになっている。この場合は、友達の識別名、公開範囲及び公開設定日時が、公開相手設定情報に相当する。
【0121】
接続時間通常値保持部22は、意外性の有無を判定するためのしきい値となる接続時間として、接続時間上限値及び接続時間下限値を保持するようになっている。
【0122】
この接続時間上限値及び接続時間下限値の設定方法としては様々な方法がある。
【0123】
例えば、操作部11を操作すること等により、利用者自身が、自分に合う時間を設定しても良い。
【0124】
また、例えば、SNSシステム側で利用者全員に関する統計をとっておき、この統計に基づいて予め設定するようにしても良い。また、例えば、SNS携帯電話機1(または、SNSサーバ2)において当該電話機の利用者に関する統計をとっておき、この統計に基づいて、自動的に更新するようにしても良い。
【0125】
具体的に、接続時間下限値の決定方法としては、例えば、公開相手を登録してから、その公開相手に対して初めて情報を公開するまでの時間の平均値をとって、この平均値またはその前後等の時間を接続時間下限値としても良い。この場合において、公開相手に対して情報を公開したということは、利用者が、この相手を正しい公開相手として認識したと考えられる一方、公開相手に対して初めて情報を公開するまでは、この公開相手を間違って登録していないかを利用者が確認する必要があるので、この場合には、意外性ありとなるのである。
【0126】
接続時間上限値の決定方法としては、例えば、公開相手を登録してからその登録を削除するまでの接続時間の平均値をとって、この平均値またはその前後等の時間を接続時間上限値としても良い。この場合において、利用者は、一旦は公開相手として登録したが、その後の事情等により公開相手としてふさわしくなくなった場合に、この公開相手の登録を削除する。また、公開相手としてふさわしくなくなったが、この公開相手が登録されていることを利用者が忘れており、その後そのことに気がついた利用者は、この公開相手の登録を削除する。従って、公開相手を登録してから、公開相手としてふさわしくなくなった相手の登録を削除するはずである時期を経過しても、その公開相手が登録されている場合には、意外性ありとなるのである。
【0127】
また、接続時間通常値保持部22は、友達期間が短いか否かを判定するためのしきい値として、友達期間下限値を保持するようになっている。
【0128】
この友達期間下限値の設定方法としては、例えば、利用者自身が自分に合う時間を設定しても良いし、予め設定されるようにしても良い。
【0129】
また、情報処理部16は、公開情報設定部31、情報送受信部32、接続相手表示部33及び判定手段の一例としての接続相手意外性検出部34等により構成されている。
【0130】
公開情報設定部31は、操作部11を用いた利用者の友達の登録操作に基づいて、友達設定情報を設定するようになっている。具体的に、公開情報設定部31は、利用者により選択された友達の識別名を特定するとともに、計時部14から出力された計時情報を現在日時として、これらの情報を対応付けて友達設定情報を生成し、この友達設定情報を公開情報設定保持部21に出力して、保持させるようになっている。
【0131】
また、公開情報設定部31は、操作部11を用いた利用者の操作に基づいて、選択された友達についての公開相手設定情報を設定するようになっている。具体的に、公開情報設定部31は、利用者により選択された公開範囲を特定し、計時部14から出力された計時情報を現在日時として、これらの情報を、選択された友達の友達設定情報中に設定するようになっている。
【0132】
ここで、友達として登録されただけの相手に対しては、利用者が作成した情報は原則公開されず、公開相手として登録されたときに初めて、公開範囲内で公開されるようになっている。ただし、友達として登録されただけの相手に対しても、例えば、利用者の電子メールアドレス等については、公開されるようにしても良い。
【0133】
接続相手意外性検出部34は、接続相手表示部33により算出または更新された接続時間と、接続時間通常値保持部22に保持された接続時間上限値及び接続時間下限値とに基づいて、この接続時間が意外性があるか否かを判定するとともに、その判定結果を接続相手表示部33に出力するようになっている。具体的に、接続相手意外性検出部34は、接続時間が接続時間上限値以下であり、且つ、接続時間下限値以上である場合には、意外性なしと判定し、それ以外である場合には、意外性ありと判定するようになっている。
【0134】
また、接続相手意外性検出部34は、公開情報設定保持部21に保持された友達設定日時からの経過時間、すなわち、友達期間を算出し、この友達期間と、接続時間通常値保持部22に保持された友達期間下限値とに基づいて、友達期間が短いか否かを判定するようになっている。具体的に、接続相手意外性検出部34は、友達期間が友達期間下限値より小さい場合には、友達期間が短いと判定し、それ以外である場合には、友達期間は短かくないと判定する。
【0135】
接続相手表示部33は、接続相手情報101を表示する際に、接続相手意外性検出部34による判定結果に基づいて、各公開相手の表示態様を変えるようになっている。具体的に、接続相手表示部33は、判定結果が意外性なしである場合には、該当する公開相手の識別名、公開範囲及び接続時間を、黒色、標準的なフォントタイプ及び標準的な太さで表示する一方、判定結果が意外性ありである場合には、該当する公開相手の識別名、公開範囲及び接続時間を、例えば、赤色、または、標準とは異なるフォントタイプ、あるいは、太字等の強調表示を行うようになっている。
【0136】
また、接続相手表示部33は、接続相手意外性検出部34により友達期間が短いと判定された公開相手について、その旨の警告表示を行うようになっている。具体的に、接続相手表示部33は、接続時間が接続時間下限値より短いことにより意外性ありと判定され、且つ、友達期間が短いと判定された公開相手については、例えば、「友達になってからまだ短いです」等のメッセージをディスプレイ13に表示させるようになっている。
【0137】
図7は、接続時間上限値を1000×24時間(すなわち、1000日)に設定するとともに、接続時間下限値を24時間に設定し、意外性がありと判定された場合には、太字で強調表示するようにした場合における待ち受け画面100の表示例である。また、図7は、友達期間下限値を7×24時間(すなわち、一週間)に設定し、友達期間が短いと判定された場合には、吹き出しで警告メッセージを表示するようにした場合における待ち受け画面100の表示例である。図7に示す例では、社内と友人Aについて、太字で表示されており、友人Aの友達期間が一週間未満であったので、この友人Aについて警告メッセージが表示されている。
【0138】
情報送受信部32は、接続相手意外性検出部34により友達期間が短いと判定された公開相手が存在する場合には、生成された情報をSNSサーバ2に送信する前に、その旨の警告表示を行い、公開しても良いか否かを利用者に選択させるようになっている。
【0139】
[2.2 SNS携帯電話機の動作]
次に、SNS携帯電話機1の動作について説明する。なお、公開相手設定処理については、第1実施形態の場合と同様であるので、これらの説明は省略する。
【0140】
[2.2−1 待ち受け画面表示処理]
先ず、待ち受け画面表示処理におけるSNS携帯電話機1の動作について、図8を用いて説明する。
【0141】
図8は、第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の待ち受け画面表示処理における処理例を示す図であり、同図において、図4と同様の要素については同様の符号を付してある。
【0142】
図8に示すように、ステップS21における待ち受け画面の表示後、接続相手表示部33は、公開情報設定保持部21に保持されている友達設定情報を全て取得し、各友達設定情報に設定されている公開設定日時と計時部14から出力される計時情報に基づいて、公開設定日時からの接続時間を夫々算出する(ステップS29)。
【0143】
次いで、接続相手表示部33は、各友達設定情報に設定されている友達設定日時と計時部14から出力される計時情報に基づいて、友達設定日時からの友達期間を夫々算出する(ステップS30)。
【0144】
次いで、接続相手表示部33及び接続相手意外性検出部34は、後述する意外性判定・表示処理を実行し(ステップS31)、その後、ステップS24に移行する。
【0145】
また、ステップS27において、接続相手表示部33による接続時間の更新が終わると、次いで、接続相手表示部33は、各公開相手の友達期間を更新する(ステップS32)。
【0146】
次いで、接続相手表示部33及び接続相手意外性検出部34は、意外性判定・表示処理を実行し(ステップS33)、その後、ステップS24に移行する。
【0147】
[2.2−2 意外性判定・表示処理]
次に、意外性判定・表示処理におけるSNS携帯電話機1の動作について、図9を用いて説明する。
【0148】
図9は、第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の意外性判定・表示処理における処理例を示す図である。
【0149】
図9に示すように、先ず、接続相手意外性検出部34は、変数nに1を設定する(ステップS61)。
【0150】
次いで、接続相手意外性検出部34は、公開相手設定情報が設定されている友達設定情報のうち、n番目の友達設定情報を特定する(ステップS62)。
【0151】
次いで、接続相手意外性検出部34は、接続時間通常値保持部22から接続時間上限値を取得して、特定された友達設定情報に対応する接続時間が、接続時間上限値より大きいか否かを判定する(ステップS63)。このとき、接続相手意外性検出部34は、接続時間が接続時間上限値より大きい場合には(ステップS63:YES)、ステップS67に移行する。
【0152】
一方、接続相手意外性検出部34は、接続時間が接続時間上限値以下である場合には(ステップS63:NO)、次いで、接続時間通常値保持部22から接続時間下限値を取得して、特定された友達設定情報に対応する接続時間が、接続時間下限値より小さいか否かを判定する(ステップS64)。このとき、接続相手意外性検出部34は、接続時間が接続時間下限値より小さい場合には(ステップS64:YES)、ステップS67に移行する。
【0153】
一方、接続相手意外性検出部34は、接続時間が接続時間下限値以上である場合には(ステップS64:NO)、意外性なしと判定し(ステップS65)、次いで、接続相手表示部33は、特定された友達設定情報に設定されている識別名及び公開範囲と、接続時間とを通常の態様で表示して(ステップS66)、ステップS72に移行する。
【0154】
他方、接続相手意外性検出部34は、接続時間が接続時間上限値より大きい場合、または、接続時間が接続時間下限値より小さい場合には、意外性ありと判定し(ステップS67)、次いで、接続相手表示部33は、特定された友達設定情報に設定されている識別名及び公開範囲と、接続時間とを通常とは異なる態様で表示する(ステップS68)。
【0155】
次いで、接続相手意外性検出部34は、特定された友達設定情報に対応する接続時間が、接続時間下限値より小さいか否かを判定する(ステップS69)。このとき、接続相手意外性検出部34は、接続時間が接続時間下限値以上である場合には(ステップS69:NO)、ステップS72に移行する。
【0156】
一方、接続相手意外性検出部34は、接続時間が接続時間下限値より小さい場合には(ステップS69:YES)、接続時間通常値保持部22から友達期間下限値を取得して、特定された友達設定情報に対応する友達期間が、友達期間下限値より小さいか否かを判定する(ステップS70)。このとき、接続相手意外性検出部34は、友達期間が友達期間下限値以上である場合には(ステップS70:NO)、ステップS72に移行する。
【0157】
一方、接続相手意外性検出部34は、友達期間が友達期間下限値より小さい場合には(ステップS70:YES)、警告メッセージを表示し(ステップS71)、ステップS72に移行する。
【0158】
接続相手意外性検出部34は、ステップS66の処理を終えた場合、ステップS69において接続時間が接続時間下限値以上であると判定された場合、ステップS70において友達期間が友達期間下限値以上である場合、または、またはS71の処理を終えた場合には、変数nに1加算して(ステップS72)、この変数nが、公開相手設定情報が設定されている友達設定情報の個数より大きいか否かを判定する(ステップS73)。このとき、接続相手意外性検出部34は、変数nが友達設定情報の個数以下である場合には(ステップS73:NO)、ステップS62に移行する。
【0159】
一方、接続相手意外性検出部34は、変数nが友達設定情報の個数より大きい場合には(ステップS73:YES)、意外性判定・表示処理を終了させる。
【0160】
この処理により、例えば、図7に示すような待ち受け画面100が表示され、意外性があると判定された公開相手に関する情報は、意外性がないと判定された公開相手に関する情報とは異なる態様で表示されるとともに、友達期間が短いと判定された公開相手については、警告メッセージが表示される。
【0161】
[2.2−3 公開情報送信処理]
次に、公開情報送信処理におけるSNS携帯電話機1の動作について、図10を用いて説明する。
【0162】
図10は、第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の公開情報送信処理における処理例を示す図である。
【0163】
図10に示すように、ステップS42において、作成された情報が記憶されると、情報送信部32は、公開情報設定保持部21に保持されている友達設定情報を全て取得し、各友達設定情報に設定されている公開設定日時と計時部14から出力される計時情報に基づいて、公開設定日時からの接続時間を夫々算出する(ステップS44)。
【0164】
次いで、情報送信部32は、各友達設定情報に設定されている友達設定日時と計時部14から出力される計時情報に基づいて、友達設定日時からの友達期間を夫々算出する(ステップS45)。
【0165】
次いで、情報送信部32は、算出された接続時間が接続時間下限値より小さく、且つ、算出された友達期間が友達期間下限値よりも小さい公開相手が存在するか否かを判定する(ステップS46)。このとき、情報送信部32は、このような公開相手が存在しない場合には(ステップS46:NO)、ステップS43に移行する。
【0166】
一方、情報送信部32は、接続時間が接続時間下限値より小さく、且つ、友達期間が友達期間下限値よりも小さい公開相手が存在する場合には(ステップS46:YES)、例えば、「○○○に公開しても良いですか?」等の警告メッセージをディスプレイ13に表示させる(「○○○」は、接続時間が接続時間下限値より小さく、且つ、友達期間が友達期間下限値よりも小さい公開相手の識別名)(ステップS47)。
【0167】
次いで、情報送信部32は、生成された情報を公開するか否かの選択を利用者から受け付け、生成された情報を公開すると選択されたか否かを判定する(ステップS48)。このとき、情報送信部32は、生成された情報を公開しないと選択された場合には(ステップS48:NO)、公開情報送信処理を終了させる。
【0168】
一方、情報送信部32は、ステップS46において、接続時間が接続時間下限値より小さく、且つ、友達期間が友達期間下限値よりも小さい公開相手が存在しないとき、または、ステップS48において、生成された情報を公開すると選択された場合には(ステップS48:YES)、作成された情報を公開情報として、公開要求とともにSNSサーバ2に送信して(ステップS43)、公開情報送信処理を終了させる。
【0169】
以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態における効果に加えて、接続相手意外性検出部34が、各公開相手の接続時間に基づいて、その意外性を判定し、接続相手表示部33が、その意外性を色彩、フォントタイプ、または、太さ等で表現しながら各公開相手の公開相手設定情報及び接続時間を表示するので、作成された情報を公開しても良いか否かを、意外性の高さに応じて判断することができるので、公開相手の思い違いをより低減させることができる。
【0170】
また、接続相手意外性検出部34が、接続時間が、接続時間上限値及び接続時間下限値で特定される正常な範囲内である場合には、意外性なしと判定する一方、当該範囲外である場合には、意外性ありと判定するので、意外性のある公開相手を利用者が簡単に判別することができる。
【0171】
また、友達になったばかりの相手に対しては、利用者の情報を提示しても良いか否かを特に慎重に考える必要があるが、接続相手表示部33が、接続時間が接続時間下限値よりも小さく、且つ、友達期間が友達期間下限値よりも小さい公開相手については、警告メッセージを表示するので、利用者は、思い違いをしている可能性が比較的高い公開相手の中で、友達になったばかりの相手を容易に認識することができる。
【0172】
なお、上記実施形態において、接続相手表示部33は、待ち受け画面が表示されている間、常に上記警告メッセージを表示するようにしていたが、例えば、SNS携帯電話機1が折りたたみ式の携帯電話機である場合には、携帯電話機を開いたときにのみ警告メッセージを表示しても良い。このとき、接続相手表示部33は、公開相手毎にその友達期間が短いほど警告回数を多くするようにしても良い。例えば、友達期間が短い公開相手に対しては、その登録後から携帯電話機を開いた回数が1〜3回目まで警告メッセージを表示し、4回目以降は警告メッセージを表示しない一方、友達期間が長い公開相手に対しては、その登録後、最初に携帯電話機を開いた場合にのみ警告メッセージを表示し手も良いし、全く表示しなくても良い。
【0173】
また、情報送受信部32が、作成された情報を送信する際に、接続時間が接続時間下限値よりも小さく、且つ、友達期間が友達期間下限値よりも小さい公開相手が存在する場合には、その情報を公開するか否かの選択を利用者から受け付け、公開しないと選択された場合には、作成された情報をSNSサーバ2に送信しないので、思い違いをしている可能性が比較的高く、且つ、友達になったばかりの公開相手が存在する場合に、情報を送信する前にその情報を公開するか否かを利用者が選択することができるので、公開相手の思い違いを更に低減させることができる。
【0174】
なお、情報送受信部32は、作成された情報を送信する際において、意外性があると判定された公開相手が存在する場合、すなわち、接続時間が、接続時間下限値よりも小さい場合及び接続時間上限値よりも大きい場合の何れの場合でも、警告メッセージを表示し、その情報を公開するか否かの選択を利用者から受け付けるようにしても良い。このとき、情報送受信部32は、公開相手毎にその友達期間が短いほど警告回数を多くするようにしても良い。例えば、友達期間が短い公開相手に対しては、その登録後から情報を公開する回数が1〜3回目まで警告メッセージを表示し、4回目以降は警告メッセージを表示しない一方、友達期間が長い公開相手に対しては、その登録後、最初に情報を公開する場合にのみ警告メッセージを表示し手も良いし、全く表示しなくても良い。
【0175】
また、警告メッセージの表示だけに限らず、音声やバイブレータによる振動等によって警告しても良い。
【0176】
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。上記説明した第2実施形態においては、意外性ありと判定された公開相手と、意外性なしと判定された公開相手とで、表示態様を変えるようにしていたが、本実施形態においては、意外性の度合いを判定し、その度合いに応じて表示態様を変えるようになっている。
【0177】
なお、SNSシステムSの構成及び機能概要、並びに、SNS携帯電話機1の構成については、第2実施形態と同様であるので、説明は省略する。
【0178】
接続相手意外性検出部34は、接続相手表示部33により算出または更新された接続時間と、接続時間通常値保持部22に保持された接続時間下限値及び接続時間上限値とに基づいて、この接続時間の意外性の度合いを設定するようになっている。具体的に、接続相手表示部33は、接続時間が、続時間下限値より小さい場合または接続時間上限値がよりも大きい場合には、意外性を100(意外性が最大)に設置し、接続時間が、続時間下限値と接続時間上限値との間である場合には、その接続時間に応じて、意外性を、0〜99の間で設定するようになっている。
【0179】
このときの意外性の決定方法としては様々な方法がある。
【0180】
例えば、続時間下限値と接続時間上限値との中間値を意外性を0(意外性が最小)に設置し、接続時間がこの中間値から離れていくに従って意外性を上げていくようにしても良い。
【0181】
また、例えば、SNSシステム側で利用者全員に関する統計をとっておき、この統計に基づいて決定するようにしても良い。また、例えば、SNS携帯電話機1(または、SNSサーバ2)において当該電話機の利用者に関する統計をとっておき、この統計に基づいて決定するようにしても良い。
【0182】
具体的に、例えば、登録されたている公開相手に対して情報を公開する頻度が比較的高い接続時間帯については意外性を低くし、公開する頻度が比較的低い接続時間帯については意外性を高くするようにしても良い。
【0183】
接続相手表示部33は、接続相手情報101を表示する際に、接続相手意外性検出部34により設定された意外性の度合いに応じて、各公開相手の表示態様を変えるようになっている。
【0184】
具体的に、接続相手表示部33は、例えば、意外性が100である場合には、該当する公開相手の識別名、公開範囲及び接続時間の背景を赤色で表示する一方、意外性が0である場合には、該当する公開相手の識別名、公開範囲及び接続時間の背景を白色で表示するようになっている。そして、接続相手表示部33は、意外性が1〜99の間である場合には、白色と赤色の中間色で背景を表示するようになっている。このとき、接続相手表示部33は、意外性が0に近いほど、白色に近い中間色で背景を表示し、その逆に、意外性が100に近いほど、赤色に近い中間色で背景を表示するようになっている。なお、こうした表示態様以外にも、例えば、文字色等を変えるようにしても良い。
【0185】
図11は、接続時間上限値を1000×24時間に設定するとともに、接続時間下限値を24時間に設定した場合における待ち受け画面100の表示例である。
【0186】
図11に示す例では、家族に関しては、公開相手として設定登録されてから、230日と12時間16分12秒が経過しており、これに対応して意外性は0と設定され、その背景は白色で表示されている。また、同じ会社の社員に関しては、公開相手として設定登録されてから、1320日と3時間6分56秒が経過しており、これに対応して意外性は100と設定され、その背景は赤色で表示されている。また、友人Aに関しては、公開相手として設定登録されてから、3日と8時間23分00秒が経過しており、これに対応して意外性は、例えば70と設定され、その背景は白色と赤色との中間色で表示されている。
【0187】
次に、意外性判定・表示処理におけるSNS携帯電話機1の動作について説明する。
【0188】
図12は、第3実施形態に係るSNS携帯電話機1の意外性判定・表示処理における処理例を示す図であり、同図において、図9と同様の要素については同様の符号を付してある。なお、公開相手設定処理、待ち受け画面表示処理及び公開情報送信処理については、第2実施形態の場合と同様であるので、これらの説明は省略する。
【0189】
接続相手意外性検出部34は、ステップS64において接続時間が接続時間下限値以上であるときには(ステップS64:YES)、特定された友達設定情報の接続時間に対応する意外性の度合いを設定する(ステップS74)。
【0190】
次いで、接続相手表示部33は、特定された友達設定情報に設定されている識別名及び公開範囲と、接続時間とを表示するとともに、その背景を、接続相手意外性検出部34により設定された意外性の度合いに対応する色彩で表示して(ステップS75)、ステップS72に移行する。
【0191】
一方、接続相手意外性検出部34は、ステップS63において接続時間が接続時間上限値より大きいとき(ステップS63:YES)、または、ステップS64において接続時間が接続時間下限値より小さいときには(ステップS64:YES)、意外性として100を設定する(ステップS76)。
【0192】
次いで、接続相手表示部33は、特定された友達設定情報に設定されている識別名及び公開範囲と、接続時間とを表示するとともに、その背景を、接続相手意外性検出部34により設定された意外性100に対応する色彩、すなわち、赤色で表示して(ステップS77)、ステップS69に移行する。
【0193】
以上説明したように、本実施形態によれば、第2実施形態における効果に加えて、接続相手意外性検出部34が、接続時間に対応する意外性の度合いを設定し、接続相手表示部33が、この意外性の度合いに応じた態様で識別名、公開範囲及び接続時間を表示するので、利用者は、意外性の高さを容易に認識することができる。
【0194】
なお、上記3実施形態においては、例えば、意外性の高さの順に上から並べて表示させても良い。これらの場合において、出現確率が低いほど、すなわち、意外性が大きいほど視覚的に目立つような態様で表示するのが望ましい。
【0195】
また、上記第2実施形態及び第3実施形態においては、各公開相手毎に、その識別名、公開範囲及び接続時間全ての表示態様を変えていたが、例えば、これらの情報のうち一部の情報のみの表示態様を変えても良い。
【0196】
また、上記各実施形態において、接続相手表示部33は、待ち受け画面上に公開相手設定情報及び接続時間を表示していたが、この画面に加えて、日記やスケジュール等の作成画面、写真撮影画面等にも、公開相手設定情報及び接続時間を表示するのが望ましい。
【0197】
また、上記各実施形態において、接続相手表示部33は、接続時間を秒単位まで画面に表示し、1秒毎に接続時間を更新していたが、例えば、分、時または日等までを表示し、これに応じて更新するタイミングを変えても良い。
【0198】
また、上記各実施形態においては、情報共有システムとしてクライアント−サーバ型のSNSシステムを適用していたが、例えば、Peer to Peer型の情報共有システムを適用しても良い。また、情報共有システムとしては、SNSシステムに限られるものではない。
【0199】
また、上記各実施形態においては、通信端末装置として携帯電話機を適用していたが、例えば、PDAやノートパソコン等の携帯用の通信端末装置であっても良いし、デスクトップパソコン等の据置型の通信端末装置であっても良い。この場合においては、例えば、デスクトップ画面やツールバー上等に公開相手設定情報及び接続時間を表示するように通信端末装置を構成すれば良い。つまり、これらの情報は、利用者からの操作を受け付け可能な画面であって、利用者からの操作に応じて画面が遷移する場合において最も上位の画面に少なくとも表示されれば良い。
【0200】
また、上記各実施形態においては、SNS携帯電話機1側で、公開相手設定情報(または友達設定情報)の設定や保存、接続相手情報101の表示制御、意外性の判定等を行っていたが、これらの処理の全部または一部をSNSサーバ2において行っても良い。
【0201】
例えば、公開相手の登録操作はSNS携帯電話機1側で行うが、公開相手設定情報の設定(または友達設定情報)や保存、意外性の判定はSNSサーバ2で行うようにし、その結果として、SNSサーバ2は、接続相手情報101を表示するWebデータをSNS携帯電話機1に送信し、SNS携帯電話機1がこのWebデータに基づいて接続相手情報101を表示し、接続時間や友達期間の更新はSNS携帯電話機1側で行うようにしても良い。
【0202】
また、例えば、公開相手設定情報(または友達設定情報)の設定や保存、意外性の判定、接続時間や友達期間の更新、接続相手情報101の表示画面(または、待ち受け画面100)の生成等、上記第1乃至第3実施形態においてSNS携帯電話機1が担っていた処理を基本的にSNSサーバ2側で全て行い、SNSサーバ2が、その表示画面を定期的にSNS携帯電話機1に送信し、SNS携帯電話機1は、基本的に画面表示のみだけ行うようにしても良い。
【0203】
また、上記各実施形態においては、公開情報をSNS携帯電話機1側で生成し、これをSNSサーバ2に送信するようにしていたが、例えば、生成操作だけはSNS携帯電話機1側で行い、実際の生成はSNSサーバ2側で行うようにしても良い。このとき、情報を公開する場合には、利用者の操作に基づいて、SNS携帯電話機1から公開の指示を送信し、これに応じてSNSサーバ2が、情報公開のための処理を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【0204】
【図1】第1実施形態に係るSNSシステムS及びSNS携帯電話機1の概要構成の一例を示す図である。
【図2】第1実施形態に係るSNS携帯電話機1の待ち受け画面100の表示例を示す図である。
【図3】第1実施形態に係るSNS携帯電話機1の公開相手設定処理における処理例を示す図である。
【図4】第1実施形態に係るSNS携帯電話機1の待ち受け画面表示処理における処理例を示す図である。
【図5】第1実施形態に係るSNS携帯電話機1の公開情報送信処理における処理例を示す図である。
【図6】第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の概要構成の一例を示す図である。
【図7】第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の待ち受け画面100の表示例を示す図である。
【図8】第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の待ち受け画面表示処理における処理例を示す図である。
【図9】第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の意外性判定・表示処理における処理例を示す図である。
【図10】第2実施形態に係るSNS携帯電話機1の公開情報送信処理における処理例を示す図である。
【図11】第3実施形態に係るSNS携帯電話機1の待ち受け画面100の表示例を示す図である。
【図12】第3実施形態に係るSNS携帯電話機1の意外性判定・表示処理における処理例を示す図である。
【符号の説明】
【0205】
1 SNS携帯電話機
2 SNSサーバ
3、4、5 通信端末
11 操作部
12 カメラ部
13 ディスプレイ
14 計時部
15 記憶部
16 情報処理部
21 公開情報設定保持部
22 接続時間通常値保持部
31 公開情報設定部
32 情報送受信部
33 接続相手表示部
34 接続相手意外性検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムを利用するために用いられ、前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう前記共有システムに指示する指示手段と、を備える通信端末装置であって、
前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、を、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報を更新しながら画面に表示する表示手段を備えることを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信端末装置において、
前記経過情報に基づいて、前記提示相手を登録したことに関して利用者が思い違いをする可能性を判定する判定手段を更に備え、
前記表示手段は、前記可能性を視覚的に示しながら前記識別情報と前記経過情報とを表示することを特徴とする通信端末装置。
【請求項3】
請求項2に記載の通信端末装置において、
前記表示手段は、前記識別情報または前記経過情報の少なくとも何れか一方の表示態様を、前記可能性に応じて変えることを特徴とする通信端末装置。
【請求項4】
請求項2に記載の通信端末装置において、
前記表示手段は、前記登録されている提示相手を前記可能性の高さの順に並べて、前記識別情報と前記経過情報とを表示することを特徴とする通信端末装置。
【請求項5】
請求項2乃至4の何れか1項に記載の通信端末装置において、
前記判定手段は、前記経過情報が示す期間の長さが、予め定められた範囲の外である場合には、当該範囲内である場合よりも前記可能性が低いと判定することを特徴とする通信端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の通信端末装置において、
前記操作手段は、利用者の友達を登録するための操作に更に用いられ、
登録可能な前記提示相手は、登録されている前記友達の中から選択可能であり、
前記経過情報が示す期間の長さが前記範囲よりも短く、且つ、前記登録されている提示相手が前記友達として登録された時期から経過した期間の長さが、予め定められた長さよりも短い場合には、当該友達として登録された時期から経過した期間が短いことを利用者に対して通知する通知手段を更に備えることを特徴とする通信端末装置。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載の通信端末装置において、
前記指示手段は、前記経過情報が示す期間の長さが前記範囲の外である前記提示相手が存在すると判定した場合には、提示するか否かの選択を利用者から受け付け、提示しないと選択された場合には、前記指示を行わないことを特徴とする通信端末装置。
【請求項8】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の通信端末装置において、
前記指示手段は、前記提示情報が生成されると、提示するか否かを利用者に選択させるための処理を行わずに前記指示を行うことを特徴とする通信端末装置。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか1項に記載の通信端末装置において、
前記表示手段は、利用者からの操作を受け付け可能な画面のうち、少なくとも画面遷移上において最上位の画面が表示されている間、前記識別情報と前記経過情報とを表示することを特徴とする通信端末装置。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか1項に記載の通信端末装置において、
前記操作手段は、前記提示相手に対して提示される前記提示情報の種類を設定するための操作に更に用いられ、
前記表示手段は、前記識別情報と、前記経過情報と、前記設定された種類を示す種類情報と、を表示することを特徴とする通信端末装置。
【請求項11】
利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムに含まれるサーバ装置であって、
前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう当該サーバ装置に指示する指示手段と、を備える通信端末装置が前記ネットワークを介して接続可能なサーバ装置において、
前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、が、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報が更新されながら前記通信端末装置の画面に表示されるよう、前記ネットワークを介して当該通信端末装置を制御する表示制御手段を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項12】
利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムを利用するために用いられ、前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう前記共有システムに指示する指示手段と、を備える通信端末装置により実行される表示方法であって、
前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、を、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報を更新しながら画面に表示することを特徴とする表示方法。
【請求項13】
利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムに含まれるサーバ装置であって、
前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう当該サーバ装置に指示する指示手段と、を備える通信端末装置が接続可能なサーバ装置により実行される表示制御方法において、
前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、が、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報が更新されながら前記通信端末装置の画面に表示されるよう、前記ネットワークを介して当該通信端末装置を制御することを特徴とする表示制御方法。
【請求項14】
利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムを利用するために用いられ、前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう前記共有システムに指示する指示手段と、当該提示情報を前記ネットワークを介して送信する送信手段と、を備える通信端末装置に含まれるコンピュータを、
前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、を、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報を更新しながら画面に表示する表示手段として機能させることを特徴とする表示処理プログラム。
【請求項15】
利用者に対して提示される提示情報をネットワークを介して利用者間で共有させる情報共有システムに含まれるサーバ装置であって、
前記提示情報を生成するための操作と当該提示情報の提示を許可する提示相手の登録操作とに用いられる操作手段と、生成された前記提示情報が、登録されている前記提示相手に対して提示されるよう当該サーバ装置に指示する指示手段と、を備える通信端末装置が接続可能なサーバ装置に含まれるコンピュータを、
前記提示相手を識別するための識別情報と、当該提示相手が登録された時期から経過した期間の長さを示す経過情報と、が、当該提示相手が登録されている間、当該経過情報が更新されながら前記通信端末装置の画面に表示されるよう、前記ネットワークを介して当該通信端末装置を制御する表示制御手段として機能させることを特徴とする表示制御処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−212997(P2009−212997A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−55739(P2008−55739)
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】